P「ちはやふる」 (40)

千早「ホォーーーームラァーーーーーーン!!!!!」カッキィーン

P「ぐげっ」バタン

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P「おい」ムクリ

千早「あっ、無事だったんですかプロデューサー」

P「無事だったんですかじゃないよ、ギャグ補正なかったら死んでたからね君」

千早「よく死にませんね」

P「死にませんねって人を[ピーーー]つもりだったみたいに言うんじゃないよ」

千早「ええ、[ピーーー]つもりでしたから」

P「……えーっと? 俺、そんなカジュアルに殺されるほどのことしたっけ? この間のグラビア?」

千早「どのグラビアですか?」

P「いや、モバさんとこの向井さんと及川さんと一緒に撮ったやつかなって。じゃなきゃ高森さんと二人のやつ?」

千早「正直、プロデューサーがグラビアの仕事ばっかり持ってくるので慣れました」

P「なんだと!? ……それなら、今度はあそこの大沼ちゃんと組んで水着企画でも立てるか」

千早「もう一度殴ってもいいですか?」

P「勘弁してくれ、二度目は流石に死にそうだ」

P「しかし……仕事が理由じゃないならどうしてなんだ?」

千早「仕事に悪意があったのは認めるんですね」

P「需要だよ、需要」

千早「まあ、なんでも、いいですけれど。実はこれには事情があるんです」

P「俺には他人の後頭部を金属バットでフルスイングするような事情が世の中にあるとは思えないなぁ」

P「おい」ムクリ

千早「あっ、無事だったんですかプロデューサー」

P「無事だったんですかじゃないよ、ギャグ補正なかったら死んでたからね君」

千早「よく死にませんね」

P「死にませんねって人を殺すつもりだったみたいに言うんじゃないよ」

千早「ええ、殺すつもりでしたから」

P「……えーっと? 俺、そんなカジュアルに殺されるほどのことしたっけ? この間のグラビア?」

千早「どのグラビアですか?」

P「いや、モバさんとこの向井さんと及川さんと一緒に撮ったやつかなって。じゃなきゃ高森さんと二人のやつ?」

千早「正直、プロデューサーがグラビアの仕事ばっかり持ってくるので慣れました」

P「なんだと!? ……それなら、今度はあそこの大沼ちゃんと組んで水着企画でも立てるか」

千早「もう一度殴ってもいいですか?」

P「勘弁してくれ、二度目は流石に死にそうだ」

P「しかし……仕事が理由じゃないならどうしてなんだ?」

千早「仕事に悪意があったのは認めるんですね」

P「需要だよ、需要」

千早「まあ、なんでも、いいですけれど。実はこれには事情があるんです」

P「俺には他人の後頭部を金属バットでフルスイングするような事情が世の中にあるとは思えないなぁ」

綾瀬千早のテストの順位は72位(公式)

千早「最近、『ちはやふる』というのが流行っているらしいじゃないですか」

P「あー、そういやそうだな」

千早「百人一首にもある『ちはやふる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みずくくるとは』ですよね」

P「そうだな、俺でも知ってるくらい有名な歌だ」

千早「なので、流行りは勉強しないと、と思って……」

P「いい事だね」

千早「ちょっと歌の意味を考えてみようと思ったんです」

P「……千早はいきなり落語のネタみたいな事をするね」

千早「?」

P「いや、知らないならいいんだけど」

>>4
は?
それが、如月千早に、何か関係あるんですか?

千早「ともかく、ちはやふる……の歌を私なりに解釈してみようと思ったんです」

P「なるほど、そこまではわかった。ただ、それでどうして俺の頭を殴ったんだ」

千早「解釈しながら実践してみようと思って……」

P「なんでちはやふる……の歌が俺の後頭部強打になるんだ」

千早「はぁー……」ヤレヤレ

P「ごめん千早、その『これだから素人は……』みたいなのやめて? すんごいムカつく」

千早「じゃあ、最初から順番にプロデューサーさんに説明しますね」

P「うん、納得いかないけど頼むよ」

千早赤阪小吹郵便局の電話番号は0721-72-7272

ちはやふる

千早「まずこれは千早、つまり私が『振る』という意味ですね」

P「薄々そんなこったろうとは思ってたけどやっぱりそうか」

千早「振るといえばバットです。世間の常識はそうだとこの間聞きましたし」

P「ちなみに誰に聞いたんだ?」

千早「この間お仕事で会った姫川さんに」

P「なるほど、ちょっと待っててな」ピッピッピッ


P「あ、もしもしモバさん? お世話になってますー」

P「いえいえ、とんでもない。ただちょっと一応ご報告というか、耳に入れておこうかなと思いまして」

P「ええ、うちの千早がですね、そちらの子に感化されてバットで私の後頭部をブン殴ったもんで」

P「はい。いやー、普通しないと思います、ただモバさんの方大丈夫かなと心配になりまして」

P「あーいやいやいや、本当こちらこそかえって気を遣わせてしまいまして……」

P「あ、はい是非。ではまたー、失礼しまーす」ピッ


P「姫川さんは3ヶ月野球禁止になったぞ」

千早「そうですか」

>>8
それが?
如月千早に?
何か関係あるんですか?

P「それはともかく、バットを振るならバッティングセンターでも行けばいいだろ」

千早「それには深い事情があるんです」

P「ほう?」

千早「迷惑かもしれませんが、その……こういう事を考えた時、まず頭に浮かんだのがプロデューサーの顔で」

千早「一度浮かんでしまうと頭から離れなくて、どうしてもこの思いを伝えなくちゃ、って……」

千早「それで、私、居ても立ってもいられなくて、急いでこの思いを伝えに来たんです」

千早「すみません、私なんかじゃ、迷惑、でしたよね……」

P「恋心っぽく言ったけどそれ殺意だよね?」

千早「はい」


千早「まあ、それはともかく、バッティングセンターじゃだめな理由は歌の続きにもあるんです」

P「……いいや、わかった、うん。じゃあ続けて」

大丈夫だよ。魔王エンジェルのリーダーは公式パッドで千早より低いから。
むしろ千早はそれくらいでいいんだ。今の千早が可愛いんだ。

>>12
自分を偽るのって潔くないですよね

かみよもきかず

千早「本当は最初の『ちはやふる』の段階でプロデューサーは死ぬ予定だったんです」

P「アイドルが真顔で死ぬ予定とか言うのやめてくれる?」

千早「あ、すみません。死ぬか、死ぬ一歩手前になる予定だったんです」

P「その訂正特に意味ないから」

千早「で、そこで私ははっとなって言うんです。死にかけてるプロデューサーの前で『神よ……!』って」

P「………」

千早「………」

P「続けて?」

千早「はい」

千早「それで、私の渾身の祈りも届かずプロデューサーは死ぬんですッシャァ」

P「運動部の学生みたいな声出してガッツポーズしない。聞こえてるから」

千早「それで、ここまでで……」

P「ここまでで『神よ! も効かず』ってこと?」

千早「………」

P「………」

千早「ここまでで『神よ!』と祈ったのにそれも『効かず』で『かみよもきかず』です」

P「千早のそういう強いとこ好きよ」

からくれなゐに

千早「プロデューサー、メカとか機械とかを古風な言い方にするとなんでしょう?」

P「え? えーっと……」

千早「ブー、時間切れです。残念、答えはからくりです」

P「その『ブー』っていうの可愛いな」

千早「………」

P「………」

千早「続けていいですか?」

P「どうぞ」

千早「……からくり、からくる、つまり否定にしたら『からくれない』です」

P「理解はできるけど納得はできないなあ」

千早「プロデューサーをからくりにして蘇らせようとしたんです」

P「おっと理解もできなくなったぞ」

千早「メカプロデューサー計画が失敗して『からくれない、なんでよ、設計図は完璧なはずなのに……からくれないわ!』と悲嘆にくれている私」

千早「それが、『からくれない』」

P「だんだん無理矢理になってきてない?」

千早「まあ仮にそうなっても悲しくないと思いますけどね」

P「千早はお世辞ってものを勉強したほうがいいなあ」

みずくくるとは

P「で、最後は『みずくくるとは』だけど」

千早「はい、ただこれはプロデューサーにも協力してもらいたいんです」

P「嫌だ」

千早「はい?」

P「この流れでどうして頷くと思ったんだ」

千早「はい?」

P「せめてね、昨日までだったらともかく、金属バットで人の頭ブン殴ってから言う事じゃないよね」

千早「はい?」

P「だから」

千早「はい?」

P「ち」

千早「はい?」

P「」

千早「はい?」

P「……わかった」

千早「はい」

千早「春香」

春香「はい」

P「!?」

春香「プロデューサーさん、覚悟!」バッシャーン

P「」

春香「」グッ

千早「」グッ

春香「それじゃ私帰るね、お疲れ様でしたー!」

千早「ありがとう、春香!」

P「ねえ」

千早「はい」

P「なんで俺いきなり出てきた春香に水ぶっかけられたの」

千早「『みず』です」

P「」

千早「あとこれ持ってください」

P「……まな板?」

千早「くっ」

千早「お疲れ様でした」

P「待って千早、これで『水 くっ』で終わらせるつもり!? 後半すっごい雑じゃない!?」

P「っていうかもしかして千早俺の事嫌い? 嫌いだよね!? 春香も!!」

P「千早!! ちはやー!!!」

P「帰りやがった……」

南海千早口駅のナンバリングはNK72

P「くそー、床水びたしだよ、どうすっかな……モップとかあったっけ……」

律子「おはようございまー……へ?」

P「あっ」

律子(水浸しの床+プロデューサー=悪ふざけの結果)

律子「プロデューサー殿! 何してるんですか!」

P「まさかこのタイミングでくるとは」




千早「あんまり面白いオチじゃないわね」

おわり

落語ネタにかこつけてプロデューサーの頭をブン殴る千早がやりたかっただけです。
おやすみなさい

>>18
何 如 そ
か 月 れ
関 千 が

係 早 
あ に 
る  
ん  
で  
す  
か  

>>13
本来のちーちゃんは気にしてないはずなのに、アニマスのせいで変なキャラ付けされちゃったのがな…
あのちーちゃんはあのちーちゃんで可愛いとは思うけどね。
偽らずありのまま自分でいて、ネタにされてる部分を武器にする。
そんなちーちゃんが可愛いよね。

>>22
   ち
  ち


やっぱりありのままって大事ですよね

貴音「はやーーー!!!!!」ザクッ

P「ぐげっ」バタン

P「」死ーん

千早「ありがとうございました、四条さん」

貴音「いえ、礼にはおよびません。ではわたくしはこれで……」

P「」

P「」ムクリ

P「普通、背中から刺されたら死ぬからね?」

千早「あっ、しぶといですねプロデューサー」

P「ああ、モバさんからお詫びにって貰ったドリンクが無かったら死んでた」

P「で、今度は何なの。貴音に何か吹き込んだの」

千早「また別の歌を解釈するために手伝ってもらいました」

P「ほう」

千早「今度は『せをはやみ いわにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ』です」

P「だいたい読めた気がするけどさ、うん、まあいいや続けて」

せをはやみ

千早「読んで字のごとく、プロデューサーの背中ををはやみーに刺して頂きました」

P「はやみー?」

千早「はい?」

P「貴音の事なら、は『ら』みーだぞ」

千早「……」

P「……」

千早「はやー! って言いながら刺してましたし」

P「そうすると今度は『み』が足りないな」

千早「」

P「千早?」

千早「……帰ります」

P「いやいやいや」

千早「心が折れました、もう帰ります」

P「まあまあまあ」

千早「どうせこの先もプロデューサーは難癖付けて私を馬鹿にするんです」

P「しないしない、しないから続けてみよ? ね?」

千早「嫌です」

P「続けてみようよ、ほら、もうちょっとだけ」

千早「無理です」

P「無理だなんて言わないでさあ」

千早「ぶっちゃけプロデューサーが刺せれば満足だったのでここから先考えてませんでしたし」

P「いい加減にしろよ」

千早「あれなんですよ、『たつたがは』が抜けてたんです」

P「あ、そういえばそうな」

千早「本当はこうなってたんですよ」

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たつたがは

千早「その次は『たつたがは』ですが、これはもうそのまま竜田川です」

千早「ちなみに川の名前の方は龍田ではなく竜田です。理由までは知りませんが」

P「なんで竜田川なんだ?」

千早「ここまででプロデューサーが死んでるじゃないですか」

P「実際は生きてるけどな、ギャグ補正万歳」

千早「死んでる体で話を進めますけど、死んでるから死体をどうにかしなきゃいけないんです」

千早「なので、竜田川に流そうとするんです」

P「竜田川って奈良だぞ? どうやって運ぶんだ」

千早「………」

P「考えてなかったな?」

千早「……音無さんに車で連れて行ってもらいます」

P「小鳥さんだって死体運ぶのは手伝わないだろ」

千早「ちょん切って渡したら手伝ってくれないでしょうか?」

P「………」

千早「………」

P「アイドルがちょん切るとか言うんじゃありません」

千早「はい」
------------------------------------------------------------------------------------------

千早「で、これだけ貼ってもオチないじゃないですか、なのでもう一度サクッと殺ろうかなと思ったんです」

千早「『いわにせかるる たきがはの』でどうにかこじ付けて岩と一緒に滝へ落とそうと思ったんですが」

千早「今日はそういうのに向いてそうな萩原さんと真が居ないようなので諦めました」

P「こじ付けてって言ったね」

千早「はい」

P「もうちょっと殺意隠してくれない?」

千早「今更隠して何か意味があるんですか?」

P「ないけどさあ」

P「というか、こんな会話でちゃんとオチるの」

千早「落とそうと思ったんですが諦めました」



千早「あんまり落ちてないわね」

P「好感度は多分落ちたぞ」

補完おわり

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