【モバマス】友人「うちにね、赤ちゃんの弟がきたんだよ~♪」こずえ「ふわぁ~……」 (31)


こずえ「……おはよー、ございますー」ガチャッ

晴「……おお、こずえじゃん。おはよ」

こずえ「おはよー、はれー……ぷろでゅーさー、いるー?」キョロキョロ

晴「いや、まだ仕事先から帰ってきてないんじゃねえの? オレ、来週やるイベントの資料をとりに少し前に来たばっかで、よくわかんねぇ」

こずえ「へぇー……ちひろもー?」

晴「ああ、何か急な買い物だってさ。オレが来たら留守番しといてって言って、すぐに出かけちゃったんだよな。電話とかとれないんだけど、どうすんだよ……」

こずえ「そっかー……はれ、わかるかなぁ」ジィーッ

晴「なんだよ、さっきから。いつもよりふわふわふらふらして。何か、Pやちひろさんに聞きたいことでもあるのか……てか、オレで分かることなら、答えるけど?」

こずえ「ほんとにー?」ニコッ

晴「ああ。これでも、こずえより年上だしな!」


こずえ「……あかちゃんって、こずえでもつくれる~?」

晴「はぁ?」



・ソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです。

・アイドルの言動等は作者の想像・妄想含みですので、この人はこういう捉え方なのね、わかるわってしてもらえると助かります。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419343606


 ~~


こずえ「がっこうの、おともだちねー……おうちに、おとうとのあかちゃんできたのー。おしゃしんみせてもらったら、とってもかわいかったからー、こずえもあかちゃんほしいなぁってー」

晴「それは……無理じゃね? くわしく何して出来るのかはわかんねぇけど、子供が産めるのって大人の女だろ? オレもそうだけど、こずえもまだ子供じゃん。てか、そこは親に頼めば……いいのかな?」

こずえ「ママ、こずえとパパのおせわで、たいへんー。だから、じぶんでこどもー……むぅーりぃ?」

晴「いや、さ……学校の授業で、そういう勉強あったけど。オレ達は、これから少しずつ大人の女の身体になってくんだってさ。その中で、その……子供が出来る身体になってくし、その間に、どうやって作るのか分かっていくんだろ。レッスンでアイドルの実力、上げてくみたいにさ(お、なんかオレ、けっこういいこと言ってる?)」ヘヘッ

こずえ「……そこを、なんとかー」

晴「粘るな!? てか、オレがどうにかできる問題じゃないって……はあ、じゃあもっと年上の姉さんが来たら子供がどうやって出来るか、話を聞いてみるか。そこがわかりゃいいだろ? その内、何人か事務所に来るし、ちひろさんも帰ってくるからさ」

こずえ「……わかったー。それまで、そふぁーでごほん、よんでるー」テクテク…ポスッ

晴「ああ、オレもちひろさん帰ってくるまでは付き合ってやるよ」

晴(少し、オレも気になってきたし……マジで、どうやってこんな腹ン中に人が出来るんだ?)」ポンポコッ


 -ガチャッ!


あやめ「おはようございまーす!」ニンッ

晴「あやめか、おはよう。てか、ちょうどいい……か?」

あやめ「むむ? 何ですかな、晴殿?」

こずえ「ききたいことが、あるー……にんじゃにー」

あやめ「♪ ほほぅっ……この忍ドル・あやめに、いかようなご要望かな、こずえ殿! くノ一に分かることであれば、いかようにもお答え致しますよ!!」シュッ、ババッ!

こずえ「おおー……ないす・ぽーず」

晴「いきなりテンションたけぇなっ! 忍者って呼ばれて喜び過ぎだろ……てか、忍者関係ないと思うぞ?」

あやめ「ふっ、何をもって忍の道と決めるのかは……忍です!!」

晴「そ、そうか……まあいいや。こずえ、聞いてみろよ」

こずえ「うんー、あやめー?」

あやめ「ははっ!」ザッ


こずえ「あかちゃんって、どうやってできるのー?」

あやめ「……ふぁぇっ!?」ガタッ


晴「なんか、こずえが気になっちゃってさ……まあ、オレも少しあるけど。よく分かんないし」

こずえ「あかちゃんー、おともだちのいえみたいに、こずえもほしー……けど、よくわかんないー。だから、おしえてほしーのー」キラキラッ


あやめ「え、ええっと……その、何といいますやら……ニン」

あやめ(な、なんて好奇心旺盛でキレイな目を、こずえ殿! 答えられる事は、答えてあげたいくノ一乙女心……し、しかし! そのような、あ、あれな事を、齢15のあやめが、語る? いや、確かに、その……ちょっとは、分かるけど……だから、こそ……!)


あやめ「は、恥ずかしい///」モゴモゴ

晴「え、何て?」

あやめ「はっ!? 不覚、つい思った事を口に!!」

こずえ「なにか、しってるのー?」

あやめ「い、いえいえいえいえ!!! 知りません、あやめはまだまだ未熟者ですからー、なーんにも知りません!! 赤子の生成法なんて体術は私もまだ習得しておりませんし相手となる殿方も定まっておりません!! 何よりも、あやめより幼きお2人にはまだまだ修練は早いとあやめは思うので、その……!」

晴「体術って……あやめ、何をするかは大体わかってるな?」

こずえ「わかるわー?」

あやめ「ニニンッ!?」(ま、またしてもしまった!!)


こずえ「おしえてー、にんどるー」トテトテトテ

あやめ「はっ、いやいやいや! あ、あやめはまだまだ未熟なくノ一アイドル故、そのような、その様な……ご、ごめんなさい!!」⊃シュッ!


 ―ボンッ!!!


晴「わっ、なんだそれ!? け、煙が急にっ……窓、開けよう!」 ゴホゴホゴホ

こずえ「うう……けむたいー」 ケホケホケホ


 ―3分後―


晴「くそっ、わざわざ煙の出る球投げてまで逃げやがった……たまに本当に忍者っぽい事するな、あいつ」

こずえ「さすがー、にんじゃー……けど、あかちゃんおしえてくれなかったねー」

晴「ああ、けど少しわかったな。体術、相手となる殿方……殿方って何だ?」

こずえ「……パパかなー?」

晴「……ああ、殿方って男の事か。それなら、母親になる女の相手になるもんな。それで、体術……ここがよくわかんねぇな。てか体術ってなんだよ、身体を使うこと? スポーツか、サッカーは関係あんのかな……球技なら割と得意だけど」ウーン

こずえ(はれー……なんだか、のりのりー)


 -ガチャッ!!

房中術やろなぁ


友紀「おっはよー!!! 今日も元気だキャッツが強い!!!」

晴「あ、友紀さん。おはよう、てかシーズンオフじゃん野球!」

友紀「おはよ、晴ちゃん! あたしの心の中じゃ、365日フルシーズン・エブリディペナントレースなのさ~♪ ストーブリーグで燃え上がってるよ~!!」ハッハッハー

こずえ「ゆきー、きょうもやきゅうすきだねー」

友紀「うん! こずえちゃんもかわいいねー! ほら、グータッチしようグータッチ。時代はいつだって原さんだよ! ほら、少しアゴ出して!!」グッ!

こずえ「……ちょっと、こわいー」

晴「ファンの押し付けはやめろよ……それにしても、ちょうとよかった。ちょっと、年上の人に聞きたいことがあったんだよ」

友紀「ん? 何か聞きたいの、来年のセ・リーグ新人王予想? 」

晴「野球から離れてくれよ!?」

友紀「それはない!!!」

晴「言い切りやがった……もういいや、こずえ」


こずえ「あのねー」

友紀「はーい」


こずえ「赤ちゃんって、パパとママが、たいじゅつでつくるのー?」

友紀「え!?」

晴「それはちょっと分かりづらいな。いや、実はさ……」


 ―カクカクシカジカ-


晴「……てな事で、今は『父親と母親が、なんか身体を使ったことをして、赤ん坊が出来る』ってところまで想像ついてる。そっから先、てか中身がよくわかんねぇ」

友紀(それ、ほとんど答え言ってるようなもんだけど!? 何教えてんの、あやめちゃん!!)クッ!

こずえ「おとなのおねえさんー、ゆきならわかるわー?」

晴「友紀さん、ハタチだもんな。その答え知るまで、こずえ大人しくなりそうにないし、教えてやってよ」


友紀「うう……!」

友紀(何で、こんな事に……事務所に置いてた野球雑誌が何故かボロボロになってた責任を、プロデューサーにお酒でとらせようと乗り込んだ、罪? これも清武さんの呪い?)

あ、書き忘れてた。前作→【モバマス】先生「はい、それじゃあ特別学習を終わります」千枝「……」 よろしければどんぞ。


友紀「それは、その……ねえ? まだ、小学生で知るのは早い……そう!! リトルリーグな君達には、まだプロ野球選手の投げるボールを打ち返せないように! 『これはすごい』『やってみたい』と思っても、叶える事が出来ず、将来の活躍を夢見ながら満足して、少しずつ練習していき、成長して時期を待つべき時がある! 赤ちゃんの作り方は……そういうものだよ!!」ドンッ!


こずえ「……」

晴「……」

友紀「……」ハァハァ


こずえ「やっぱり、しってるー」

晴「何かよくわかんねぇけど、じゃあ将来を夢見る為に、具体的に教えてくれよ」


友紀「あ、あたしの……野球教育が、通じない……!?」ガクガクガクッ

晴「いや、通じたことあんの!?」


こずえ「……ゆきも、おしえてくれないのー……」シュンッ…

友紀「うっ」

友紀(こ、こずえちゃんの落ち込む顔は、なんか凹む。でも、あたしが……そんなこと、教えるなんて! 分かるけど、そりゃさすがに分かるけどっ……たいした知識もないし、実戦経験も……って、ああもう!!)


友紀「うじうじと、あたしらしくない!!!!」ガァッ!

晴・こずえ「っ!」ビクッ


友紀「……吹っ切れたよ。ちょっと待ってて」ツカツカツカ

晴「ど、どうする気だ?」


友紀「教えてあげるよ、あたし流で赤ちゃんが出来る仕組み……晴ちゃん、パス!」⊃ ポーイ

晴「おっと……って、これは?」⊃グローブ


友紀「それが、お母さんです」

晴「え!?」

こずえ「おかあさんが、おててー?」


友紀「そして、お母さんが受け止める、これが……」スッ⊃ボール(軟球)

 -ズザァッ…

晴「え、振りかぶった……受ければ、いいのか?」スッ


友紀「これが……お父さんボールだー!!!!」グァッ! =○

晴「……くっ!」バシーンッ!

こずえ「……すとらいくー」


友紀「……」スタスタスタッ

晴「……」⊃グローブ+ボール

こずえ「……」


友紀「……それが、赤ちゃんだよ」ポンッ

晴「いやわかんねぇよ!? ただキャッチボールしただけじゃん!! これが赤ん坊ができることと、どう関係あんの!?」

友紀「……うう、これがあたしの限界だー!!!」ダッ

晴「あ、ちょっと! この状況で逃げないでくれよ!!」

友紀「チャンスに打ちすぎなんだよゴ○スのバカヤロー!!!」ドアバーンッ!


タタタタタ-ッ


晴「……さらっと愚痴って逃げた……」

こずえ「……げーむせっとー?」




→つづく

お粗末さまでしたが、週末にもう少しアイドルさんに頑張ってもらうお話をあげて、終わりにしたいなぁと思います。前作を書いてから、色々思い付いて……とりあえず、スタートしちゃった。半端ですいません。

よろしければ、もう数日後にお付き合い下さいませ~。

サンキューゴメちゃん

サンキューゴッメ

はれってだれだよ

個人的にはこずえちゃんが他の人呼ぶときは○○おねえちゃんの方がしっくりくる

いいssだった、かけ値なしに

こんばんは。続きを書きます。これで最後なのですー。

>>11 マジすいません、素で間違えてた……はるきゅんじゃん!

>>1 はれーおよびはれは、はるーおよびはる、です。お詫びして、晴ちゃんはレナさんを妻として一生ボクが育てます★


それでは、よろしければおつきあい下さいませ。


晴「結局、これってどういうことなんだろうな?」⊃グローブinボール

こずえ「……パパとママが、くっつくのー?」

晴「ああ、友紀さんもこれをお父さんとお母さんって言ってたな。男役と女役が一緒になった……何かをする、あやめの言っていた体術を野球で例えたのか!? け、結局わかりづれぇよ!!!」


 -ガチャッ


みりあ「おはよーございまーす☆」

晴「おお、みりあじゃん。はよ~」

こずえ「おはよー」

みりあ「おはよ、2人とも! 今日はお仕事?」

晴「いや、オレはちょっとした用で来ただけなんだけどさ……」

こずえ「きになることがあったから、こずえ、きたー」

みりあ「気になること?」キョトッ

晴「あのさ……」


 -カクカクシカジカ-


みりあ「それ、私も気になってたのー!!」

晴「マジで?」

みりあ「うん! 私、弟がうちに産まれてから、クラスのお友達と赤ちゃんってどうやってできていくのかなーって、お話ししててね? ちょうどそれぐらいのとき、女の子の身体についての授業もあって、気になっちゃったのー!」

晴「へえー。だいたい、オレらぐらいからそういうの、習い出すのかな」

こずえ「こずえ、まだー?」

みりあ「こずえちゃんも、来年くらいには習うと思うよ☆」ナデナデ

晴「もしかして、みりあも赤ん坊のこと、事務所の誰かに聞きにきたのか?」

みりあ「私、先週ちひろさんに赤ちゃんのことを質問してたの! その時は忙しいからって教えてくれなかったんだけど、小学生でもわかるように色々調べておくから来週ねって、約束したんだー☆ それが、今日なのです!!」エヘヘ

晴「そうなのか。じゃあ、オレらも一緒に聞こうか。ようやく、何か答え出て終わりそうだ。ちょっとずつ、情報も集まってきたし」

こずえ「こずえもー、ちひろのちゃんとしたおはなしきくー」

みりあ「うん! 一緒に赤ちゃんのこと、お勉強しよ♪ その情報も教えて晴ちゃーん♪」ギューッ

晴「くっつくなって……けど、ちひろさん今、急な用事で買い物に行ってるぞ?」

みりあ「ええー、そうなの!? 約束の時間ぴったりにきたのになぁ」ムー

こずえ「ちひろがかえってくるまでー、そふぁーにすわって、おはなししよー」

みりあ「うん、そうだね!」


 ~~


こずえ「……ふわぁ」

みりあ「なかなか帰ってこないねー、ちひろさん」

晴(まさか、ちひろさん……逃げたんじゃないよな?)


 ―ガチャッ


こずえ「あ、きたー?」


美嘉「おはようございまーす★」


みりあ「あ、美嘉お姉ちゃんだー! おはよーございます♪」

晴「おはよー、美嘉さん」

こずえ「おはよー、みかおねえさーん」


美嘉「おはよ、3人とも! うん、みんなちっちゃいのに元気一杯でカワイイね~★」ナデナデ

みりあ「エヘヘ、くすぐったいよー♪」

晴「ちょうどいいや、美嘉さんいいところに来てくれたよ」

美嘉「え?」ハフハフ

こずえ「みかー、しってる?」

美嘉「ん、何かなぁこずえちゃん? アタシに分かることなら、何でも教えちゃうよ★」


こずえ「あかちゃんは、パパとママがっくっついてできるのー?」

美嘉「ふぇっ!? あ、あかちゃん……の、デキ方!?」

晴「お、知ってるっぽいな。まあ、何でこんな事聞くかっていうと……」


 ―カクカクシカジカ-


美嘉「な、なるほど。興味津々なんだね//////」

晴「まあ、もうオレも否定しないけど。ここまで付き合ったら、気になるっての。それで今んところ、父親と母親がくっつくような体術をして子供が作られるっぽいってのは、なんとなくわかってる」

みりあ「身体をくっつけるって、お相撲さんみたいな感じかな☆」

こずえ「どすこい、どすこいー」


 -アハハ、ソレカナコサンダヨ-、オコラレルゾ!? ウフフ―


美嘉(それもう、ほとんど正解みたいなもんだよ! けど、その……結果と言うか、過程というか……)モジモジ


晴「けど、相撲して子供ができるとか意味がわかんねぇよな。身体の成長と関係してこないし、オレとPが相撲して子供できるかって話じゃん?」

みりあ「パパとママもね、もうちょっと大きくなってからって、よく教えてくれないの! ねえ、美嘉お姉ちゃん? 赤ちゃんって、パパとママみたいな男の人と女の人で、なにがあってできるのー?」

美嘉(具体的な、その……ナニをするかの部分がイメージできないよね。そこに興味を持つのは、すごい分かる。けど、それをアタシが、しかもちっちゃい子達に説明って//////)カアァ


美嘉「えっと、その……」モゴモゴ

みりあ・晴・こずえ「……」ジーッ

美嘉(うっ、スルーしづらい! 『お姉ちゃんもまだ、そんなことした事ないからわかんないなぁー★』とか言おうと思ったのに! ライブイベントの打ち合わせにきただけで、なんでこんな目に……誰か、他の子こないかなぁ)グゥッ


?「フッフッフ……お困りのようだねぇ?」

美嘉「え!?」バッ


由里子「その質問、私がお答えするじぇ!!!!」ドンッ!


美嘉「ゆ、由里子さん!?」

みりあ「あ、由里子さんだ! おはよーございます☆」

こずえ「おはよー」

晴「てか、いつのまに事務所に入ってきて、Pのデスクに?」

由里子「フッフッフ、ちょいとした乙女の用事で、こっそり事務所に入ってみれば……美嘉ちゃんがみりあちゃんの頭をデレッデレに乱れた笑顔でなでていたところから、話は全て聞かせてもらっていたじぇ!」

美嘉「結構前からいたんだ!? て、ていうかデレデレに乱れたって……ふ、ふつうのコミュニケーションだよ~★」


由里子「……口から涎が垂れてる」コソッ

美嘉「……すいませんでした」ジュルッ


みりあ「なにこしょこしょお話してるの~? あ! 赤ちゃんの事、教えてくれるの由里子さん!」

こずえ「のー?」

由里子「フッ、任せなさい。思春期を迎えていく少女達に、ハタチの成人女性であるユリユリお姉さんが、きっちり教育してあげる!」

みりあ・晴・こずえ『おー』


美嘉「ちょ、ちょっと由里子さん! その……マジで、ちゃんと教えるの?」コショコショ

由里子「こういうのはね、遅かれ早かれ、ちゃんと教えてあげた方がいいんだよ。最近は(美嘉ちゃんみたいに)ちっちゃい子が好き過ぎて、アブノーマルな衝動に走る非紳士も増えている……そんな危険から守る為にも、私達年上の仲間たちが、教えておくべきことは大切なんだよ」

美嘉「お、おお……由里子さん、カッコいい!」

由里子「決める時は、決めるじぇ☆」グッ


由里子「さて、それじゃあ……わかりやすい資料を広げてお話するから、会議室でしようか。さあ、ついてきな少女達!」


 ハーイ!


美嘉「ここにもテーブルやデスクあるのに、移動するの?」

由里子「ま、念には念を入れて……ね? ちひろさんやプロデューサーが帰ってきても、あまり邪魔をされないように」フフフッ

美嘉「? まあ、恥ずかしい話になるしね~」


みりあ「2人共、はやくはやくー! いっしょにいこーよ♪」

晴「先にいくぞー」

由里子・美嘉『はーい★』 テッテッテー


由里子(乙女の用事が、こんな風に役立つとは……事務所内の勢力図を、若年層から変えていくじぇ!!)ゴゴゴゴゴ スッ⊃袋(同人誌)




 ~一方その頃……~


都「いやぁ、今日の仕事はバッチリでしたね。私の推理どおりの流れでしたし!」

菜々「そうですね~、いっぱいウサミン星人を発見できた気がします☆ 今日も元気に、ミミミンミミミンウーサミン♪っと……おや?」テクテク


ちひろ「うう……いいアドバイスのってないなぁ」⊃たま○クラブ ペラペラ

モバP「もうちょっと、専門的な雑誌みないとダメですかね?」⊃ひ○こクラブ パラパラ


菜々「ぷ、プロデューサーさんとちひろさんが、本屋さんで並んで育児雑誌を真剣に読んでる……赤ちゃんアイドルでも新しく入るのかな?」

都「むむっ、これは何やら事件の匂い……ちょうどいい、私の探偵カメラで撮っときましょう」カシャカシャカシャッ!




モバP・ちひろ(うう……なんでこんな事に……)



 ~~


 …カララッ


乃々「やっと、静かになった……それにしても、と、とんでもない会話だったんですけど……」←P机の下にいた。

乃々(も、もう……誰もいない、よね)キョロキョロ


乃々「うう……せっかくのお休み、家にいても家族がアイドル活動のことで質問攻めしてくるから、ちひろさんしかいなかった事務所でゆっくり休んでいたのに……どんどんみんなが集まってきて、落ち着かない……べ、別にみんなは悪くないですけど」ブツブツブツ


 -ガチャッ


乃々「っ!」ビクゥ

美優「おはようございます……あら、乃々ちゃん」

乃々「あ、美優さん……おはよう、ございます」ペコッ

美優「おはよう。今は、乃々ちゃんしか事務所にいないの? プロデューサーさんや、ちひろさんは?」

乃々「プ、プロデューサーはまだ帰って来てなくて、ちひろさんはご用事でお出かけ中です。他の人はいるんですけど、ちょっと……会議室で、その」モゴモゴ

美優「会議室?」キョトッ


 -ドタドタドタッ!


乃々「あっ」

美優「あら?」


 -バンッ!!


由里子「ちょっと! 返してよ!!」ハァハァ

美嘉「うるさいよ!! 説明前に気付いてよかった、いくらなんでもこんな本で子供たちに説明していいわけないでしょ、もうっ!」⊃ブンッ =同人誌

美優「きゃっ!」サッ

美嘉「あ、投げちゃった」

由里子「ちょっ!?」


 ―バササッ!


美優「もうっ、びっくりした」

美嘉「ご、ごめんなさい美優さん!」


乃々「あ……あの、本を投げるのは……ダメ、だと思いますし……」スタスタスタ

スッ ⊃BL本 モバP(裸ネクタイ)『あ……やめてください、そんな!』961社長(スーツ)『ハーッハッハッハッ!! 貴様の前立腺はこんなに喜んでいるじゃないかっ!!』コリッ


乃々「ほんきでひどいんですけど!!!!?」ブォンッ!! ⊃=バァァンッ!!!!

美優「乃々ちゃん!?」

由里子「アッー!!!」


 ~~


美嘉「……と言う訳で、みりあちゃん達の質問に答えようした由里子さんが、その、危険な漫画本を出そうとしたので止めたわけです」

美優「そ、そう」チラッ


由里子「うう……せっかくの、P×クロ本が……」グスグス

みりあ「なんだか分からないけど、泣かないで由里子さん」

こずえ「いいこいいこー」ナデナデ

晴「あまり慰めることも、ない気がすっけど……」


美優(かわいそうだけど、少し晴ちゃんに同意しちゃいそう)チラッ

乃々「うう……は、ハレンチです。もりくぼは、巣(Pデスク下)に戻ります」モゾモゾ(あ、あんなのって……しょ、輝子さんのキノコより、おっきかっ……た//////)カァァッ


美優「少し本を見ただけの乃々ちゃんが、こうなるものなら……ね、由里子ちゃん。趣味を楽しむのはよいけれど、それを周りの人にすすめる時は、もう少し気を付けましょうね?」

由里子「は、はい……もうあまりしません」

美嘉「絶対しないでよ!!」

美優「ま、まあまあ……」

みりあ「それで、赤ちゃんのことはー?」

美嘉「あ、そっちのことがまだ、あったね……」ハハッ

美優「……みんなは、赤ちゃんがどんな風に出来るのか、そんなに知りたいの?」

みりあ「うん! 弟みたいなカワイイ赤ちゃん、どうやったらできるのかなって気になるもん! それに、私達もこれから身体が少しずつ大人っぽくなって、美優さん達みたいにキレイなお姉さんになっていく事、先に知っておきたいかなーって☆」

こずえ「こずえもー、あかちゃん……うめるー?」

晴「まあ、オレもこずえに付き合っていく中で……それなりに気になる、かな」

美優「そう……そうね、これからの自分の身体について、気になるわよね」フフッ

美嘉「え、美優さん……教える、の?」コソコソ

美優「ええ。こういう事はね、遅かれ早かれ、誰かがちゃんと教えてあげた方がいいと思うから。特に最近は、小さな子供を狙って、それこそ危ない事を男の人がしちゃう事件も増えているでしょ……そんな危険から守って、これからの成長の為に準備をする為にも、私達が教えておくべきことはきっと……大切だと、思うから」ニコッ


美嘉「美優さん……」(何でだろう……由里子さんとほとんど同じこと言ってるのに、説得力が全然違う)キュン★

由里子(何だか申し訳ないじぇ……)


美優「と言っても、まだ早いとも思うから……ちょっと、ズルしちゃう」フフッ

美嘉「?」


みりあ「また、こしょこしょ話してるー」ムゥッ

美優「フフッ、ごめんなさい。ちゃんと、お話するからね。赤ちゃんが、どんな風に出来るのか……けど、先にひとつだけ言わせて」

こずえ「なにー?」

美優「もしかしたら、パパやママみたいに大人になることが、自分がそうなるのが嫌になったりするかもしれないの。それでも、お話させてもらっても、いい?」


晴「え!? ど、どういうことだよ?」

みりあ「わ、私、パパやママの事、大好きだよ!! ママみたいになるのを嫌いにもならないもん!」

こずえ「……?」

美優「うん、みりあちゃんの気持ちも、わかってる。けれど、ね? 赤ちゃんが出来ることって、実はとっても身体の大事な、大切な部分を使う事なの。それは、少しずつ成長していっている身体を痛くしちゃうこと。産む前も、産む時も……だから、そんなことをするパパやママになることが恐かったり、不安だったり、自分が同じことをするのが、嫌になっちゃうかもしれないわ」


晴「あ、赤ん坊を生む前後に、そんな痛い目にあうの?」

みりあ「……あ! そういえば、弟が産まれる少し前、ママ苦しそうにしている時あったよ!?」

美優「それも、1つね。自分の中から、もう1人の自分……赤ちゃんを産む事は、やっぱり体をとても疲れさせちゃうの」

晴「マジかよ……」

こずえ「いたいのは、やー……」

みりあ「で、でも! そんなに痛いこと、でも……ママやパパは、私や弟を産んでくれたんだよ、ね」

美優「うん。例え、痛いことがあっても、辛くても、自分たちの子供が出来るなら、かわいい自分の子供に出会えるなら……ママは、パパと一緒になって、少しくらい大変な事があっても耐えられちゃうの。それが、家族なんだと思うわ」

みりあ「……そっかぁ」エヘッ

晴「へぇ~……そんなもんかな」

こずえ「……ママ……」

美優「それでも、その赤ちゃんを作ること・産むことは、身体に痛みを、負担をかけてしまうこと……そんな大変で、人によってはとっても辛い経験。相手のことも、考えなくちゃいけない。だから、自分の身体の成長をちゃんと受け止めて、それを支えてくれる男性を見つけた大人の……結婚する女性が、赤ちゃんを産むようにしているの。少しでも、明るく耐えて……子供達に出会えるように」

みりあ「そうなんだぁ」

晴「学校の授業でさぁ、身体の成長について習ったけど……あれって、オレ達小学生のレベルじゃ、まだほんの始まりって感じ?」

美優「ええ。これから先、中学校、高校生。大学生……身体が成長していくと、男の子との違いが、もっとはっきり見えてくる。その時には、学校でも教えてくれるかな……つらいけれど、必要な準備を」

こずえ「……むずかしい、けど……まだ、こわいのは、やー」

美優「うん、まだこずえちゃん達にはちょっと、早いかもね……けれど、今のうちから気になって、調べてみようって思うのは大切なことよ。心の成長が早くなれば、身体の成功も早くなって、大人に早く近づけるかもね」フフッ

晴「こんな話聞いたら、少し大人になるの怖くなるけどさ」

みりあ「うーん、私も、まだ子供でもいたいかなぁ☆」

美優「あらあら」フフッ


美嘉「……★」ウズッ

由里子「落ち着け」

乃々(……)コソコソ


美優「ちょっと、お話をずらしちゃったかな……でもね、赤ちゃんを産むためには、身体が成長して、大切な男性を見つけて、少し辛くて大変だけど……頑張ってしなくちゃいけないことがあるの。それは、これから先の身体の成長に合わせて……少しずつ、学んでいってほしいと私は思うわ。それが、自然で身体に優しく大人になっていく、一番の近道だと思うから……ね?」ニコッ

みりあ「うん、わかりました!!」

晴「あんまり早く、そんな痛い目に遭う準備が出来てほしくもないけど……まあ、学校で習っていけばいいか」

こずえ「こずえも、すこしずつおべんきょうして……いたくしないで、あかちゃんうむー?」


美優「うん、ゆっくり少しずつ、かわいいママになろうね? その時には、私でよかったらまた教えてあげるから」


 ハーイ♪ オー フワァー


美嘉「いやぁ、うまくまとまったね★」

由里子「プラン通りだじぇ」フフッ

美嘉「嘘つきなよ!?」


美優(ふぅ……なんとかうまく、収められたかしら?)フフッ


 ―ガチャッ!


菜々「おはようございまーす♪ 今日も元気にウッサミーン☆」キャハッ

都「おはようございます、みなさん事件ですよ事件!!!」ムフゥー

美嘉「あ、菜々ちゃんに都ちゃん。おはよーって、都ちゃん鼻息荒いけどどうしたの?」


菜々「あー、これはですねー……都ちゃんの探偵熱が爆発している、と言いますか」ミンミン

こずえ「ふわぁー?」

都「欠伸している場合ではないですよ、こずえちゃん! こちらの探偵カメラ(デジカメ)の映像をご覧ください!」ピッ


モバP『……』ちひろ『……』


みりあ「あ! プロデューサーと、ちひろさんだ! 本屋さんで立ち読みしてるー?」

晴「人に留守番させといて、ちひろさん何してんだよ……てか、何読んでんの?」

美優「これは……育児雑誌かしら?」

菜々「ええ。たまたま通りかかった本屋さんの前で、何だか真面目な表情で育児雑誌を見ていたのが、シュールですよね~♪ ウサミン星人的には、ついに赤ちゃんアイドルが事務所に誕生すると予想しています!」

美嘉「それいいね★」

都「美嘉さん、逮捕です」

美嘉「何で!?」


由里子「……フッフッフッ、みんな甘いじぇ!」

みりあ「え?」

由里子「大人の男女が熱心に育児雑誌を読むなんて……これから赤ちゃんが産まれてくる、その準備しかありえないじぇー!! つまり、プロデューサーとちひろさんは……デキている!!」ドヤッ!


みりあ「……」

こずえ「…?」

晴「……」

美優「…………」

美嘉「……」

菜々「…………」

都「……」


由里子(……あれ、このボケ外したかな? 狙い過ぎたかぁ)


由里子「な、なーんちゃ『エーッ!!!!!!???????』(こずえ以外)



 ギャーッ\ワイワイガヤガヤ/ウソーッ!?



凛「ん……何だか、事務所の中、騒がしくない?」スタスタッ

まゆ「まぁ、なんでしょうかぁ?」テクテク

智絵里「ちっちゃい子達が、遊んでるのかな」フフッ

千枝「プロデューサーさんは、いないのかなぁ? 聞きたいこと、あるのに」ムゥー

ナターリア「ナァ? スシおごってもわないとな、スシ! 桃華、作れるカ?」

桃華「お寿司は無理ですが、かな子さんから教わって作った、おいしいクッキーを持ってきましたの。おいしいお紅茶も入れて差し上げますから、楽しみましょう♪」


 ……ガチャッ


みりあ「じゃあ、ちひろさんとプロデューサーさんが結婚して、もう赤ちゃん産んじゃうのー!? スゴーイ☆」 オオオオーッ!?

由里子「いや、あのジョー……ん?」チラッ


凛・まゆ・智絵里・千枝・桃華『……』

由里子・ナターリア「顔コワッ!?」


 ~~


ちひろ「結局、2人でも作戦、まとまりませんでしたね……どう、赤ちゃんのこと説明しよう。みりあちゃん待ってるのに」トボトボ

モバP「俺は、千枝とナターリアがくるんですよね、同じ理由で……素直に、まだ早いから学校の授業を待ってってお願いして、謝りますか。ナターリアはともかく、千枝、なんて言うかなぁ……」トボトボ


 ―ガヤガヤガヤガヤ―


モバP「何だか事務所の中、騒がしいですね?」

ちひろ「お客様の来訪予定はなかったけれど……晴ちゃん、大丈夫かしら!」タタッ


 ―ガチャッ


ちひろ「ただ今戻りました! 待たせてごめんね、晴ちゃん!」

モバP「おつかれー」


みりあ「あ、プロデューサーにちひろさんだ!!」

美優「あ……おかえり、なさい」

モバP「おお、美優さん、みり……あ……」

ちひろ「え……?」




『プロデューサー&ちひろさん ご結婚・ご妊娠おめでとうございます☆』←垂れ幕





みりあ「もう、まだ準備中だったのになぁ! おめでとう、プロデューサー!!」

ナターリア「イイナァ! 次、ナターリアと結婚しよーヨ!」

美嘉「いや、そんな簡単にできるもんじゃないよ……ねえ、プロデューサー? ちょっともやっとするけど、お祝いしとくよ……ハッピーウェディング★」

美優「……おめでとう、ございます」ニコッ


モバP・ちひろ『な、なんじゃこりゃぁー!?』


晴「おいおい、とぼけんのかよ。まったく、とんだサプライズだよな……マジで面白い事するじゃん、P」ヘヘッ

こずえ「ふたりの、あかちゃんー……こずえも、いっしょにそだてるー」キラキラッ

ちひろ「え? え? え? あ、あの!?」

都「やりますね、2人共……この探偵アイドル・都の目をあざむき、ここまで隠し通すとは!! それも含めて、あっぱれです!!」クゥッ!

千枝「千枝に赤ちゃんのこと、教えてくれなかったのは、こういうことがあったから……ごめんなさい、気が付かなくて。でも、ちょっと残念です……嬉しいのに、少し……千枝、わるい子ですね」

桃華「いえ……あなたは、とても強い子、ですわ……Pちゃま、わたくしも同じ気持ちですのよ? けど……祝福を、あなた方に」フフッ…グスッ

モバP「いや、マジでなんなのなの……これ、どゆこと」ピローン☆

モバP(ん? メールだ……)メルメル


『From由里子  2人が赤ちゃん雑誌読んでる姿の写真→ユリユリ『これ子供デキて結婚するパターンのヤツwwwwww』→ボケが現実へ……→メンゴメンゴ~♪→池袋によってから帰ります。落ち着くまで探さないで下さい→good lac!』


モバP「大西ぃ―!!!!!!!!」


ちひろ「ど、どうしましょうプロデューサー!?」

モバP「と、言われても……」


凛「プロデューサー」スッ

モバP「あ、凛」

凛「言ってくれれば、私だって……いつでも、受け入れられたのに。今からでも、遅くないよ……ここでいい、無茶苦茶でいいからそのまま抱いて」

モバP「落ち着いてくれ!!」


まゆ「プロデューサーさぁん」スッ

モバP「あ、まゆ……ごめん、冗談だって冗談、これ。だから、その右手に持っているものを下ろそう、な? な?」


まゆ「おろす……フフッ、アハハッ……そうですよねぇ、プロデューサーさんに愛されないまゆなんてぇ……もう、何も未練はありませんからぁ……最後に、あなたの言うとおりにしますよぉ」 ⊃右手の包丁→左手首…

モバP「そ・う・い・う意味じゃなぁーい!!!! てか人の話聞けよぉ!!!」パシーンッ


ちひろ「ぷ、プロデューサーさん、プロデューサーさん!」クイックィッ

モバP「今度はな、に……」


プチ…ムシッ…プチリ…ブチッ 智絵里「プロデューサーさんが、私の、ところから……遠い、場所へ……フフッ、おかしいなぁ。こんなに、たくさんの四葉のクローバー、集めたのに……全然、幸せを感じないよ……どれだけ、集めれば……よかったんだろう」プチ…ムシッ…プチリ…ブチッ


ちひろ「ひいぃぃ!!!」ガクガクガク

モバP「だから、もうっ! 何で勝手に暴走するんだ!! 人の話を全く聞かずに、思うまま好き勝手にやりやがって……お前らが赤ちゃんかよー!!!」

こずえ「ばぶー?」

モバP「いや、そこはのらなくていいよ、こずえ……」


―このあとモバPとちひろは、全員の誤解を3時間かけて、何とか解いたのでした―



乃々(これホントにあり得ないんですけど//////)⊃BL本 ペラペラッ




おわり


お粗末さまでした、教育ってむずかしい……みなさん、本は大事にしましょう。

むっつりもりくぼ


とりあえずもりくぼ屋上

乙くぼ
やったね大西、同志が増えたよ!

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