【艦これ】提督「お前らなんで俺の布団に入ってくるんだ」 (156)


PiPiPiPi !!

提督「……うぅ~む…」 ゴソゴソ

提督「もう朝か、さっさと起きないと」

提督(あー、布団から出るのだりぃ…でもすぐ出ないと二度寝しそう…)

提督「…よっと」 スック

提督「……で、だ」


榛名「スゥ…スゥ…」


提督「なんで俺の布団に榛名がいるの」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418814221


提督(えーっと、昨日は…)

提督(仕事切り上げた後は、普通に飯食って風呂入って寝ただけだな、うん)

提督「つまり俺が寝た後に榛名が来たという訳だが…」

提督「…まあいいや、起こそう」

提督(お前を天狗の国に連れてゆく…) ボソッ

榛名「アイエエエ!?」 ガバッ

提督「おはよう」

榛名「あ、おはようございます提督っ!」


提督「起き抜けに悪いですが質問があります」

榛名「なんでしょうか?」

提督「なんで俺の布団で寝てんの?」

榛名「そ、それはその…」

榛名「…人肌が、恋しくなったんです」

提督「…で、なんで男の俺のところに?」

提督「別に金剛型には姉妹艦がいるんだからさ、そういう時は頼ればいいじゃん」


榛名「それが、比叡姉さまが金剛姉さまのお布団に忍び込んでいらっしゃって、邪魔する訳にもいかず…」

提督(何やってんだあの御召艦)

榛名「霧島は武蔵さんや鳥海さん達と遅くまで飲みに出ていて…」

提督(そういえばメガネ艦だけで渾作戦の打ち上げするとか言ってたな)

提督「だとしても他の戦艦とかさ、いるじゃん?」

榛名「…その、恥ずかしながら真っ先に思い浮かんだのが提督だったので」 モジモジ

提督「そ、そうか…」


提督「だとしても許可無く異性の布団に勝手に入るのは止めなさい」

榛名「はい、申し訳ございません…」

榛名「…その、提督?」

提督「なんだ?」

榛名「許可をとれたら、お休みの際にご一緒してもよろしいですか…?」

提督「まあな」

榛名「じ、じゃあ今晩──」

提督「ダメ」

榛名「な、なんでですか!?」

提督「ダメなものはダメ」



アーターラシーイーアーサガキター

提督「…やはり、朝は辛い」 ムクリ

提督「○九〇〇くらいまで眠り続ける怠惰な生活を送りたいものだ…」

提督「……で、だ」


金剛「クゥー…クゥー…」


提督「またこのパターンか」


提督「昨日も普通に寝ただけだし、例のごとく起こすとするか…」

提督(キメ台詞は覚えているか?) ボソッ

金剛「JACK POT !!」 ガバッ

提督「おはよう」

金剛「…あっ、グッモーニン、テートク!」 パァァ

提督「うん、朝から明るい笑顔をありがとう」


提督「んで、なんで布団に入ってきてるのさ」

金剛「それは勿論、テートクと一緒にいるためデス!」

提督「だからと言って人の布団に勝手に入るのは良くないと思います」

金剛「でも、榛名と一緒に寝たって聞きまシタ!」

提督「榛名も勝手に入ってきたんだけどね」

金剛「でも一緒の布団で寝たんデスよね?」

提督「まあ、それは…そうだな」

金剛「うー…」


金剛「そもそも、最近テートクはぜんぜん構ってくれまセン…」

提督「あー、最近新しいメンバーが沢山入ってきたしなぁ…」

金剛「私、テートクに忘れられたかと思ってまシタ…」 ショボン

提督「…素直に悪かった、ゴメンな」

金剛「…いえ、テートクが忙しいのは分かってマス、コレはただの我儘ネ」

提督(とはいっても構ってあげられなかったのは事実だしなぁ……)

提督「……あ、そうだ。今度の休みに俺の私服買おうと思うんだけどさ」

提督「もし時間が空いてるなら、一緒に選んでくれないか?」

金剛「!! YES!テートクのお誘いなら断る理由が無いネ!」

提督「なら良かった」

金剛「…コレってもしかしてデートになりマスか…?」 チラッ

提督「まあそう考えて貰って良いかな」

金剛「ヤッター!」 グッ

提督(比叡や青葉に嗅ぎつけられたら面倒そうだが…まあいいか)

なんかこんな感じのスレでち


キミヨーターテー、キミヨーユークノダー

提督「…もっと爽やかに起きられたらなぁ」 ゴソゴソ

提督「ふわぁ…朝飯何かなぁ…」

提督「……で、だ」


暁「すぅ…すぅ…」


提督「俺通報待ったなしか」


提督「仮に誰か連れ込むにしても駆逐艦は連れ込まんし…」

提督「…まあいいや、起こそう」

提督( Fire away, coward! ) ボソッ

暁「 C'mooooon!! 」 ガバッ

暁「…………みゅぅ…」 スヤァ

提督「一度起きたのに寝やがった」


提督「おーきーろー」 ユサユサ

暁「うぅーん…ひびきぃ…まだねかせてよぉ…」 ウツラウツラ

提督「生憎と、俺は響ではない」

暁「いったいなにいってる…の…?」 パチクリ

提督「おはよう」

暁「……しれいかん?」

提督「そうだ」

暁「……ええええええぇぇぇ!?」 ガタッ

提督「お静かに」

暁「あ、ごめんなさい…」


暁「じゃなくて、なんで司令官がここにいるのよっ!」

提督「なんでも何も、俺の部屋だからだが」

暁「そんな馬鹿なこと──」 キョロキョロ

暁「──ほ、本当だわ…!?」

提督「むしろ君が何故ここに居るのか教えて欲しいのだが」

暁「なんでって、それは…………」 ウーン?

暁「はっ!?思い出した!」

提督「どんな理由だ?」

暁「お、教えないわよ!?」

提督「えぇー」


暁「べ、別に夜中トイレに行って帰りに怖くなったから司令官の部屋に入って眠くなっちゃたから司令官と一緒に寝た訳じゃないんだからね!」

提督「そうか」

暁「な、なんで笑ってるのよ?!」

提督「いや、特に意味はない」 ニヤニヤ

暁「…あ、そうだ。みんなには一緒の布団で寝たこと内緒にしててよねっ!」

提督「それを言ったら俺もヤバいから、別に言うつもりは──」

コンコン


ガチャッ

響「司令官、朝早くから済まないが、暁を見なかった──」

暁「あっ」

提督「あっ」

響「──す、すまない、邪魔をしてしまったようだね」 ソソクサ

暁「ちょ、ちょっと待って!これは違うの!」

提督(コレ絶対誤解解けないパターンだわ)

響「良いんだ、司令官とそういう仲でも私は気にしないよ」 チラッ

暁「だから、今日はたまたま一緒に寝ただけでっ!」

提督「待ってその答え方は危ない」


提督「…………」

オイゲン「…………」 ニコニコ

ビスマルク「どうしたの?」

提督「…今何時?」

オイゲン「23時ですね」

提督「…ここはどこ?」

ビスマルク「提督の部屋でしょ?」

提督「うん、分かってるなら君らなんで来たの、っていうか居るの」


ビスマルク「提督って夜怖くて一人で寝れないんでしょう?」

提督「えっ、何ソレは」

ビスマルク「アカツキがそう言ってたわよ?」

提督(暁ェ…俺を犠牲に…)

ビスマルク「だから今日は、このビスマルクが提督と一緒に寝てあげるわ!」 ドヤァ

提督「そうですか」

ビスマルク「…?どうしたの?褒めてくれても良いのよ?」 チラッ

提督「ああ、ありがとうな。気をつかってくれて」

オイゲン「私はビスマルク姉さまの付き添いです!」

提督「だろうね、でも止めろよ」


ビスマルク「さあ、そうと決まったら早速寝るわよ!」

提督「ちょっと待って」

ビスマルク「どうしたの?」

提督「別に一緒に寝てもらわなくても大丈夫だから」

ビスマルク「…もしかして、強がってるの?」

提督「そもそも異性が一緒に寝るというのがおかしいんだけど」

ビスマルク「うーん、提督なら別に大丈夫じゃないかしら?」

オイゲン「ですよねぇ?」

提督「そりゃナニかするつもりは無いけどさ」


ビスマルク「どうしてそんなに拒むのかしら…?」

オイゲン「…まさか、ビスマルク姉さまが嫌いとかそういうことは無いですよね!?」

提督「そうじゃねーよ」

ビスマルク「そうよ!私が提督に嫌われる原因なんて無いわ!」 フンスッ

オイゲン「そうですよねぇ」

オイゲン「三食全部をアトミラールさんにねだったり」

オイゲン「時報任務なのに勝手に寝ようとしたり」

オイゲン「仲間なのに長門を知らないって言ったりするくらいですよねぇ」

ビスマルク「…そ、そうね!」

オイゲン「…?姉さま、どうかしましたか?」

ビスマルク「…き、今日のところは自分の部屋に戻らせてもらうわ!」 イソイソ

オイゲン「ふぇ?ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ!」 テクテク


ガチャン


提督(オイゲン、まさかアレを素で言ったのか?)

提督(というか、まさか明日もまた来るとかそんなことねぇよな…?)

(今日はここまで)


アイマシンカーアイクッブレキダー

提督「…寝ながら仕事が出来たらいいのになぁ」 ムクリ

提督「睡眠学習は案外なんとかなるんだが、能動的に作業するのはむりだろうな…」

提督「……で、だ」


夕立「すー…すー…」


提督「…いい加減、横着せずに鍵をつけるべきだろうか」


提督「というか俺の布団ってそんなに居心地いいのかなぁ」

提督「さて、起こそう」

提督(ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…) ボソッ

夕立「ウィィィタァッ!」 ガバッ

提督「おはよう」

夕立「…!提督さん、おはようございますっ!」 ピョーン !!

提督「のわっ!?いきなり飛びつくな!」


提督「で、なんで俺のフートンにいるの?」

夕立「勿論、朝一番に提督さんと遊ぶ為!」

<イッチバーン !!

提督(誰だ今の)

夕立「さあ、素敵なパーティしましょ!」 グイッ

提督「夕立、お座り」

夕立「ぽいっ!」 スッ

提督(あ、本当に座った)


提督「遊ぶにしても、朝飯食ってからにしよう」

夕立「えぇー!夕立待ちきれないっぽいぃぃっ!」

提督「逆に朝食後だったらいっぱい遊べるからさぁ」

夕立「ごはんまで一緒に遊ぼうよぉ~…」

提督「そうは言ってもだな…」

コンコン

時雨『提督、起きてるかい?』

夕立「あれ、時雨?」

時雨『あ、やっぱりここに居たんだ』

時雨『っと、入っていいかい?』

提督「ああ」


ガチャッ

時雨「ゴメンね、夕立が迷惑かけて」

提督「迷惑になるようなことは何もされてないさ」

時雨「だったら良いんだけど…」

夕立「それで、時雨は何の用事?」

時雨「いや、君を迎えに来たんだよ」

提督「だ、そうだ。一旦部屋に帰りなさい」

夕立「うぇぇー…折角提督さんと一緒に寝てたのにぃ…」

提督「どうしてこう危ない発言ばかりするかなぁ」

時雨「大丈夫、提督がそういうことしない人だって分かってるから」


時雨「さ、朝ごはんの前に一緒に帰ろう」

夕立「はぁーい…提督さん、またねーっ!」 ブンブン

提督「朝飯遅れるなよー」

時雨「…っと、提督」

提督「うん、なんだ?」

時雨(その…時間がある日で良いから、夕立みたいに一緒に寝てくれないかな…?) ボソボソ

提督(…いや、それは──)

時雨(…も、もし『そういうこと』をしたいなら、ソレはソレで僕は構わないしっ) ボソボソ

提督「えっ」

時雨「じ、じゃあ考えておいてねっ!」

バタン

提督「…………」

提督「えっ?」


提督「二三○○…今日は仕事終わりが遅かったか」

提督「もう明日の準備は終わってるし、さっさと寝るとするか…」

提督「さーて、おやす──」

提督「── うん?」


布団「」 こんもり


提督「…………」

提督(こういうパターンか…)

提督「さて…どちら様ですかっ」 バサッ!!



鳳翔「…………」


提督「」

鳳翔「…そ、そのぉ」

提督「…あの」

鳳翔「ふ、布団をですね!温めておきましたっ!」

提督「…………」

鳳翔「…………」

提督(やべぇ、どういう反応すれば良いかわかんねぇ)

提督(というかこの人、相当酔ってるみたいだわ)


鳳翔「…やはり、ご迷惑でしたよね」

提督「いえ、決してそのようなことは…」

鳳翔「困ったお顔をされてましたし分かりますよ」

提督「困ったというか、どうしてという驚きがありまして」

鳳翔「り、理由ですか…?」

提督「差し支えなければ教えて頂けたらなぁと」

鳳翔「…距離感、です」

提督「距離感?」


鳳翔「私はこの鎮守府の最初期から所属しているのはご存知ですよね?」

提督「それは勿論、我が艦隊の最初の空母ですし」

鳳翔「つまり、他の娘より提督と一緒に過ごした時間が長い、ということですよね?」

提督「一部の駆逐艦や巡洋艦を除けば、そうなりますね」

鳳翔「それなのに…」 チラッ

提督「…?何かありましたか?」

鳳翔「…提督は『いけず』です」

提督「えっ」


鳳翔「提督は私のこと、どのように呼んでいらっしゃいますか?」

提督「それは、普通に『鳳翔さん』と呼んでいた筈ですが」

鳳翔「…何故、私だけ『さん』付けなんですか?」

提督「えっ、何故と言われても…」

鳳翔「そして、私に対してだけ敬語を使う理由は何故ですか?」

提督「えぇっと、それは……」

鳳翔「…………」 ジィー

提督「…なんとなく?」

鳳翔「だから『いけず』なんですよ」

提督「アッハイ」


鳳翔「私だって、提督ともっと親密になりたいのですっ」

提督「…それで、俺の布団に?」

鳳翔「…こ、これは物の勢いというかですね」

鳳翔「本当ならお部屋の中で待機しているつもりだったのですが、つい…」

提督(俺の布団って『つい』で入る物なのか)

鳳翔「で、ですがこうなればむしろ僥倖ですっ」

鳳翔「提督が呼び方と話し方を改めてくださるまで、ここから動きませんっ!」

提督(この酔っぱらい特有の…ねぇ)


鳳翔「さあ、覚悟して私と一緒に寝るか、それとも──」

提督「鳳翔」

鳳翔「は、はいっ!」

提督「悪かった、君は大人だからアレが適切な距離感だと思っていたんだ」

鳳翔「いえっ、私のワガママで…」

提督「ただ、次からは抗議する時に俺の布団に入るのはやめてくれ」

鳳翔「あっ、今出ますっ」 ササッ


提督「今のところは、こんな感じで良いか?」

鳳翔「勿論ですっ!…その、私のワガママのせいでご迷惑をお掛けして、申し訳ありません」

提督「たまにはこういうのも良いさ」

提督「っと、部屋まで送るよ」

鳳翔「わ、私の部屋までですか!?その、親睦を深めるにしてもちょっと急過ぎるような…」 モジモジ

提督「…あの、普通に送るだけだから」

鳳翔「あっ、そうですよね、あはは…」 カァァ

提督(…意外と脳内ピンク色なのか?)

(今日はここまで)


イックゼハーリケーングレイダーッシュ

提督「…ああくそ、登る太陽が憎い…」 イソイソ

提督「一日が48時間あれば…働く時間が2倍になるだけか」

提督「……で、だ」


清霜「すぅ…すぅ…」


提督「なんかもう慣れた」


提督「っていうかなんで寝てる間の俺は気づかないんだろうなぁ」

提督「さて、起こそう」

提督(プラグイン!ロックマンEXE!) ボソッ

清霜「トランスミッション!」 ガバッ

提督「おはよう」

清霜「…あ、司令官おはよう!」

提督「元気な挨拶をありがとう」


提督「で、俺の布団で寝てた理由を教えてください」

清霜「秋雲に『司令官と一緒に寝ると戦艦になれる』って言われたんだ!」

提督「秋雲ァ!」

清霜「ねえねえ、これで清霜、戦艦になれたかな!?」

提督「…清霜、この方法では戦艦になれないんだ」

清霜「えぇっ!?」

提督「というかそういう情報は他の娘達に聞いて確かめなさい」

清霜「そんなぁ~…」

清霜「…でも、司令官と一緒だとぐっすり寝れたから別にいいや!」

提督「お前が気にしないんだったらまあ良いが」


清霜「うーん、でもどうやったら戦艦になれるんだろう…」

提督「なんでそんなに戦艦になりたいのさ」

清霜「だって、強いしカッコイイし、みんなを守れるじゃない!」

提督「駆逐艦には駆逐艦の強さって物があるんだけどなぁ」

清霜「それはわかってるんだけど…」

提督「…いっそ、AGSでも積むか?」

清霜「…?えー、じー、えす?」

提督「それともレールガンの方が良いだろうか…いや、アレだと重すぎるし…」

提督「先にCIWSを乗っける方が良いかも知れんな…対空パルスレーザーは弾の消費が多いし…」

清霜「し、司令官どうしたの?」

提督「主砲は汎用的なαレーザーを積むべきやも知れん…いや待て、先に防御重力場を…」 ブツブツ...

清霜「しれーかーん?何してんのぉー?」


アーオイチキュウヲマモルタメー、EDFノシュツドウダー

提督「…久々に爽やかな目覚め──」

??「あっ」

提督「うん?」

鈴谷「…………」

提督「……俺の布団めくって何やってんの?」

鈴谷「そ、それは…えぇっと…」 アセアセ

提督「…………」

鈴谷「っていうか、なんで起きちゃうのさ!?」

提督「逆ギレされた」


提督「取りあえず至急何をやろうとしていたか説明しなさい」

鈴谷「…提督の布団に入ろうとしていました」

提督「なにゆえ」

鈴谷「…皆やってるみたいだったから」

鈴谷(…金剛さんや榛名さんが羨ましいだなんて言えないよね)

提督「その考え方は少し危ういぞ」

鈴谷「分かってるよ、提督相手だからやろうと思っただけだし」

提督「そ、そうか…」


鈴谷「あぁーもぉ、もうちょっと起きるの遅くたって良いじゃん!」

提督「いつもこの時間に起きてるから仕方ない」

鈴谷「次こそ、提督と一緒に寝てやる!」

提督「その言葉、外では言わないようにな」

鈴谷「え、なんで?」

提督「心のなかで復唱して、言葉の意味を良く考えてみろ」

鈴谷「うーん?」

鈴谷「…………」

鈴谷「……!!」 カアァ

提督「わかったか」


鈴谷「な、ば、ば、馬鹿じゃないの!?別にそういう意味で言った訳じゃ…!」

提督「分かってるから注意したんだよ…」

鈴谷「あ、そ、そっか…ゴメン」

提督「いや、分かってくれたなら別に良いさ」

鈴谷「……て、提督は、さ」

鈴谷「鈴谷と『寝る』のは嫌?」

提督「また答えづらい質問をするなぁ」

鈴谷「…………」 ジィー

提督「まあ嫌ではないが…それ以上かどうかは『秘密』で」

鈴谷「えー」

提督(コイツ自分が今どういう会話してるのか分かってるのかなぁ)

(今日はここまで)


提督「二二○○…今日は早く仕事終わったな」

提督「いつ寝れるか分からんしとっとと寝るか」

提督「……で、だ」


曙「な、何よ!?」


提督「それは俺の台詞だ」


提督「なんで俺の布団の中にいるのさ?」

曙「これは…アレよ」

曙「クソ提督がいろんな娘を連れ込んで寝てるっていうから」

曙「私はその監視に来たのっ!」

提督「…………」

曙「な、何よその目はっ」

提督「いや、なんでもない」


曙「ほら、寝るのならさっさと寝なさい!」

提督「言われなくとも寝るよ…」 ゴソゴソ

曙「…………」 モゾモゾ

提督「で、ナチュラルに布団の中に入ってくる訳か」

曙「ふ、布団を二つ用意してない方が悪い!」

提督「へいへい」

曙「だから、し!か!た!な!く!一緒の布団で寝ることにするわ!」

提督「分かってるよ、んじゃおやすみ」

提督(この様子だと意地でも一緒に寝ようとするだろうし…拒まない方が良いか)


提督「…………」 ムーン

曙「…………」

ギュッ

提督「…なあ」

曙「!!な、何よっ」

提督「抱きつかれる必要はあるのか?」

曙「か、勝手に抜けだして誰か連れ込まないようにするためよっ」

提督「なるほどね」 ムーン

曙「クソ提督でも、私の提督ならそれくらい理解しなさいよ」

提督「せやな」


提督「…急にどうしたんだ?」

曙「何が?」

提督「…話したくないなら別に良いが」

曙「…単純に、クソ提督を監視する必要があると思っただけよ」

提督「…そっか」

曙「下らないこと話してるなら、早く寝なさい」

提督「そうだな…」

提督「…次『監視』する時は、ちゃんと事前に言ってくれよ」

曙「…わかったわよ」


ダダダダッダッダッダッダダ

提督「…人は何故睡眠をしなければならないのだろうか」 ムクリ

提督「まあ寝るのは気持ちいいから良いんだけどさ…」

提督「……で、だ」


阿賀野「すやぁ……」

酒匂「ぴゃぁ……」


提督「まさかの二人か」


提督「無駄に布団がでかいからはみ出てはいないが…」

提督「まあいいや、起こしますか」

提督(ここでアクセル全開) ボソッ

阿賀野&酒匂「インド人を右に!」 ガバッ

提督「おはよう」

酒匂「あ、おはよー!」

阿賀野「…おはよぉ~…くぅ……」

提督「寝やがった」


提督「まあ良いか…でだ酒匂」

酒匂「なぁに?」

提督「どうして俺の布団で寝てたんだ」

酒匂「阿賀野ちゃんが、『提督の布団で寝るのが流行ってるからやってみよう!』って言ってたから…」

提督「流行ってはない」

酒匂「でも寝てる人増えてるって聞いたよ?」

提督「いやまぁ、確かに増えてことは否定できないけどさ」


提督「とにかく、こういうことはもう止めなさい」

酒匂「えぇー」

提督「えー、じゃないです」

酒匂「司令、酒匂のこと嫌いなの…?」

提督「好きか嫌いかで言えば好きだがソレは関係ないです」

酒匂「ぴゃぁ…」

提督「全く…なんで入りたがるのか」

酒匂「だって暖かいし、それに司令の近くにいられるし」

提督「今でこそ慣れたけど割りと心臓に悪いんだよ…」


コンコン

能代『すみません、提督』

提督「む、能代か。阿賀野ならここだぞ」

能代『ああ、やっぱりでしたか…』

阿賀野「にゅふふぅ~…あがのがぁ~…やっつけちゃうんだからぁ~……」 スヤスヤ

提督「起きないし、コイツは酒匂と一緒に送ってくよ」

能代『そ、そんな!提督にご迷惑をかける訳には!』

提督「良いって、朝食前の運動と思えば」

能代『…そう仰るのなら、お任せします!』

提督「あいよー」


酒匂「でもどうやって阿賀野ちゃん連れてくの?」

提督「それはこうやって…」 スッ

阿賀野「ふゅ…?」 グイッ

提督「おんぶで運ぶ」 スクッ

酒匂「あぁ!阿賀野ちゃんズルい!」

提督「何がズルいのさ…」

酒匂「ねぇしれぇー!酒匂もおぶってー!」 ブンブン

提督「こらこら揺らすな」 グワングワン

阿賀野「…ていとくさん…おいしそう……じゅる…」

提督(何この不穏な寝言)

酒匂「ねぇーったらぁ!」

(今日はここまで)

(終わらせかたが思いつかない)

今日はこれで終わりと言ったな、アレは嘘だ。

そして終わらせかたが思いつかないと言ったな、アレも嘘だ。


提督「現在時刻、一四○○」

提督「絶賛仕事中だ」

提督「……しかし、だ」


多摩「くぅ……」 スヤァ


提督「何故俺の布団を、俺の私室からわざわざ引っ張りだして昼寝しとるんだ」


提督「まあ今日は球磨型に休暇出してるけどさ」

提督「それにしたって何故俺の布団で…」

多摩「Zzz...」

提督「まあ、起こす必要も無いか」

提督「気にせず仕事しよ」



━━━━━━━━━
───────
━━━━━
───


提督「一五〇〇、そろそろ二回目の演習か…」


多摩「う~ん……」 モゾモゾ

多摩「…………?」 ムクリ


提督「あ、起きた」

多摩「おはようにゃ」

提督「おはよう」


提督「それでなんで──」

多摩「じゃあにゃ」 スイー

提督「……逃げられた」

提督「流石は猫、気まぐれだな」

提督「…にしても俺の布団使う理由くらい教えてくれたって良いと思うが」

提督「っと、仕事仕事…」


トギスマサレターツーメーヲタテー


提督「…圧縮睡眠できる装置作れたら大儲けできるかなぁ」

提督「まあ出来たとしても俺は使わないと思うけど」 イソイソ

提督「……で、だ」


伊19「ふゅう……」 スヤァ


提督「…スク水じゃないな、まあ当たり前か」


提督「潜航するのは俺の布団じゃなくて海だけにしてくれ…」

提督「って、起こさなきゃ聞こえねぇよな」

提督(だいじょうぶだ…) ボソッ

伊19「おれはしょうきにもどった!」 ガバッ

提督「おはよう」

伊19「おはようなのね!」

提督「パっと目覚めるんだな」


提督「で、俺の布団に入ってた理由は?」

伊19「えっとね、寝てる提督にイタズラしようと思ったらイクも寝ちゃったの」

提督「寝てる人にイタズラしちゃダメでしょ」

伊19「お部屋に来たイクに気づかずに、気持よく寝てる提督が悪いの!」

提督「んな理不尽な」

伊19「そんな悪い提督には、オシオキしなきゃいけないと思うのね」

提督「話聞いて」


提督「これは本格的に睡眠中の施錠の必要がありますね」

伊19「えーっ!今度ははっちゃん達と提督のお布団に潜航しようと思ってたのに!」

提督「なんでそういう計画立てるかね…っていうかハチは絶対乗り気じゃ無いと思う」

伊19「むしろ一番目を輝かせてたの」

提督「まじか」

伊19「ああ見えて、はっちゃんは『ムッツリ』なのね」

提督「なんか知らないほうが良い事実を知ってしまった」

提督「…何にせよ次からはちゃんと施錠するか」

伊19「提督のケチ!」



提督「というわけで本日から俺の自室に侵入できないように施錠します」

提督「『許可を得た、もしくは職務上必要な用事がある者』以外が侵入してきた場合」

提督「そいつには神通先生の特別訓練を一週間受けてもらいます」


<えぇーっ!

<何だと!?

<このマガメン!

<つまり、どういうことだってばよ…?

<鬼!悪魔!ちh──

<なんでや、チッヒ関係ないやろ!


提督「これは既に決定した事項です、変更はいたしませんのでご留意下さい」


<BOO!

<BOO!BOO!

<CABOOOOM!

<ああっ、陸奥が爆発した!



━━━━━━━━━
───────
━━━━━
───


ガチャリ


提督「ふぅ、施錠完了」

提督(しかし、艦娘に俺がEDだとバレなくて良かった)

提督(まあ、そこまで積極的に隠そうとしてた訳じゃないが…バレて騒ぎになるよりは良いよな)

提督「……ありゃ?」



布団「」 こんもり



提督「…鍵かける前に侵入されてたのか?」

提督「まあいいや、さっさと出て行きなさ──」 バサッ








    港湾棲姫「…………」 ドン!






.




提督「」

港湾棲姫「…………」

提督「…………」

港湾棲姫「…来チャッタ♪」

提督「…………」

港湾棲姫「…ナンカ言ッテヨ」

提督「…………く」

港湾棲姫「ク?」








    提督「曲者だぁぁぁぁぁッ!」






.


KRATOOOM!


大和「提督!ご無事ですか!?」

川内「何?夜戦!?」

摩耶「提督!アタシの後ろに隠れてな!」

大井「勝手に鍵かけるのが悪いのよ…」 ボソッ

朝潮「司令官のことは、いつでもお守りいたします!」

大鳳「さあ、敵航空機は私に任せておいて!」

夕張「この新兵器、陸上なら使えそうね!」

天津風「ね、ねぇ貴方怪我はしてないの?大丈夫?」

瑞鳳(で、出遅れた!?)


提督「ちょっと待てお前らどこから湧いてきた」







   艦娘「「「「「「 勿論、天井裏からです 」」」」」」

   提督「うん、お前らの方が曲者だな」





.

という訳で完結です。

本当はもう少し書けたかも知れないけど、変に間延びしてモチベイショオーンーが落ちてエタるのはよくないと考えた。
すまんな。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月21日 (日) 01:30:02   ID: Y0qoNv02

選曲チョイスでやられたわw to

2 :  SS好きの774さん   2014年12月21日 (日) 11:19:21   ID: 70YozqDt

わ、笑えるwwww
あと起きる時の台詞のネタと選曲誰か教えてplease

3 :  SS好きの774さん   2014年12月27日 (土) 11:05:55   ID: -Ss02E6L

起きるときのネタ
榛名:ニンジャスレイヤー
金剛:デビルメイクライ
暁:エースコンバット・ゼロ
夕立:勇者王ガオガイガー
清霜:ロックマンEXE
阿賀野&酒匂:ゲーメスト
伊19:FF4

曲は分からん

4 :  2です   2014年12月31日 (水) 16:49:09   ID: vfI5bllI

>>3さん
ありがとうございます

5 :  SS好きの774さん   2015年01月06日 (火) 03:57:15   ID: B3RoysTD

いいですとも!

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