【艦これ】提督「翔鶴とケッコンした」 (57)


翔鶴「はい提督、あーんしてください」

提督「あー… お、おいしい」

翔鶴「それは良かったです」

瑞鶴「ねぇ私のもー!」

提督「はいはい」

瑞鶴「…… ?」

提督「…… ?」

瑞鶴「提督さんがして!」

提督「あ、はい」

提督(どうしてこうなった…)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457091649


提督「はい… あーん」

提督(確か俺は翔鶴を嫁艦に選んだはず… だのにどうして瑞鶴も指輪をしているんだ… ?)

瑞鶴「ん~ おいひぃ~ … あれ、どうしたの? 提督さん」

翔鶴「どうかなさいましたか?」

提督「い… いや、なんでもない…」

瑞鶴「あ、もしかしてまた私がここにいる理由忘れたの?」

提督「……」

瑞鶴「図星? もー、忘れないでよ? 提督さんはジュウコンしたんだよ?」

提督「あ、なんだ、そっか。 俺ジュウコンしたんだった」

瑞鶴「もう! 提督さんは忘れん坊だなぁ」クスクス

翔鶴「本当ですよ。二人でもたくさん話し合ったじゃないですか」

提督「そうだったな。つい」

瑞鶴「やだやだ。ほら、私のあげるわ。あーん」

提督「あー…… おいしい」

瑞鶴「うん! それでいいのよ」

翔鶴「次は私にしてください」アーン

提督「余計疲れる夕食だな…」


翔鶴「提督、愛していますよ」

提督「うん、俺もだ。おやすみ」

瑞鶴「ちょっと! 私のこと忘れないで!」

提督「流石に三人は狭くないかな」

瑞鶴「妖精さんが広げてくれたわ」

提督「じゃあもう少し離れて」

瑞鶴「嫌なの…?」

提督「……」

瑞鶴「………」ウルウル

提督「そんなわけないじゃないか!」ガバッ

瑞鶴「きゃっ… ♡」

翔鶴「あ… 提督、私も」

提督「ウワハハハ!!!」ギュー

翔鶴「…… ♡」


提督「暖かくなったな」

瑞鶴「… そうね、歩いてても眠くなりそう」

翔鶴「蝶がとんでいますよ。もうすっかり春の陽気ですね」

提督「だな」

瑞鶴「あ、なんかパン屋さんできてるよ」

提督「行くか?」

翔鶴「も、もう瑞鶴。提督をあまり困らせないの」

提督「いいんだ。俺も気になってたし」

翔鶴「そうですか… では」

瑞鶴「…… 翔鶴姉の足が一番早かったね」

提督「だろうと思った」

<ハヤクー

瑞鶴「いくつまでOK?」

提督「昼飯食べれるくらいまで」

瑞鶴「は~い」トテトテ

提督「……… 風が心地良いな」


提督「…… 店員さんに白い目で見られた気がする」

瑞鶴「私達二人共左手の薬指に指輪あるものね。普通の人から見たらどういうことって話よ」クスクス

翔鶴「あ、おいしい」

提督「食べ過ぎんなよ?」

翔鶴「甘味は別腹です」

提督「それ食べたあとに言う台詞じゃないのかな」

瑞鶴「提督さんは食べないの?」

提督「コーヒー頼んだ」

瑞鶴「それだけ? 私のすこしあげるわ」

翔鶴「へひはらわらひも(でしたら私も)」モッキュモッキュ

提督「食べ物を口に含んだまま喋らない。いただくよ」

瑞鶴「あんこはこしあんよね」

翔鶴「そうですか? 私はつぶあん派ですけど」

瑞鶴「提督さんは?」

提督「こだわらない」

瑞鶴「ああ、らしいわ」

翔鶴「ですね」クスクス


提督「…… ふぅ~」

瑞鶴「提督の匂いの元になってる物のひとつ。ブラックコーヒー」

提督「ん、嫌だったか?」

瑞鶴「ううん、いいの」

翔鶴「好きですよ」クスッ

提督「… ありがとう」

翔鶴「―― すこし頂いても?」

提督「ん、いいよ」

瑞鶴「翔鶴姉ブラック飲めたっけ?」

翔鶴(提督が飲んだ物なら)「飲めますよ」ニコッ

翔鶴「苦っ」

瑞鶴「言わんこっちゃない」

提督「あんこで中和せい」

翔鶴「はい… 」ハムハム


翔鶴「両手に華、ならぬ両手に鶴、ですかね」

提督「上手いこと言うな」クスクス

瑞鶴「確かに」クスクス

翔鶴「あ、あのお店寄ってもいいですか?」

提督「ん? いいけど」

瑞鶴「何見るの?」

翔鶴「今のうちに避暑できる物をと思いまして」

瑞鶴「気が早いと思うけど…?」

提督「そうでもないんじゃないかな」

瑞鶴「そう?」

翔鶴「本番になってからだとなくなるかもしれませんし」

提督「この辺で扇子でも買っておこうか」

瑞鶴「やった! 選んできていい?」

提督「おう」

翔鶴「では私も」

提督「おう」


提督「瑞鶴は緑、翔鶴は白。思ったとおりだな」

翔鶴「提督のは… 何か書かれてますね」

提督「般若心経」

瑞鶴「難しそう」

提督「いい言葉ばっかりのものだよ」

瑞鶴「へぇ…」

翔鶴「ありがとうございます」

瑞鶴「ありがと!」

提督「俺もちょうど欲しかったし、いいよ」

翔鶴「まだお昼前ですけど… どうしますか?」

提督「ぶらぶらする?」

瑞鶴「あ! このブランド雑誌で見たことある!」タッタッタ

翔鶴「あ、もう瑞鶴!」

提督「行くか」

翔鶴「すみません…」

提督「いいんだよ」


瑞鶴「―― じゃーん、これどう?」

提督「貪りたい」(とっても似合ってるよ)

翔鶴「たぶん逆ですよ」

提督「翔鶴は?」

翔鶴「わ、私ですか!? 私はこういうのは… すこし…」

瑞鶴「えー? 翔鶴姉は似合うと思うんだけど…」

提督「来てみたらどうだ?」

翔鶴「う… あう… わかりました…」



翔鶴「―― ど、どうでしょう?」

瑞鶴「まさぐりたい」(かわいいよ!)

提督「襲いたい」(いいじゃないか!)

翔鶴「逆です!」


提督「ここのオムライス美味いんだよな」

翔鶴「わ… 本当ですね。シンプルですけど…」

瑞鶴「無駄がないっていうか… すごい…」

提督「気に入ってくれたみたいで」

翔鶴「私もまだまだですね…」ブツブツ

瑞鶴「えー… これどうなってんだろ…」ブツブツ

提督「………」


瑞鶴「美味しかったわ!」

翔鶴「御馳走様でした」

提督「ご馳走さまでした」

翔鶴「食後です。どうしましょうか?」

瑞鶴「見たいのは大方見終わっちゃったかな」

提督「んー… 映画でも?」

翔鶴「今からですか!?」

瑞鶴「あ、いいんじゃない?」

翔鶴「えー… 嫌ではないですが…」

提督「まぁすこしゆっくりしよう」

瑞鶴「それもそうだね」

翔鶴「は、はい…」


翔鶴「わ… 小さな公園ですね」

提督「ぶらんこと鉄棒と滑り台。これだけあれば公園に見えるな」ハハハ

瑞鶴「ブランコってまだ乗ったことなかったのよね」

提督「行ってきてもいいぞ?」

瑞鶴「やったぁ!」

翔鶴「………」

提督「行ってきてもいいぞ?」

翔鶴「は、はい!」キラキラ

提督「かわいい」(かわいい)


提督「それ」キーコ

瑞鶴「わー! 案外楽しいね」

提督「あんまり動かしすぎんなよ?」

瑞鶴「うん! わかってるよ!」

翔鶴「……」モジモジ

提督「ほら、翔鶴も」キーコ

翔鶴「きゃっ、あ、ありがとうございます……///」


提督「…… そろそろ子供達が現れ始めるぞ」

瑞鶴「え!? 大変!」

翔鶴「では行きましょうか」

瑞鶴「早い!」

提督「映画じゃなくてもいいが?」

翔鶴「うー…ん そうですねぇ…」

瑞鶴「あ、ゲームセンターあるよ」

提督「翔鶴は大丈夫なのか?」

翔鶴「すこし苦手ですけど… 大丈夫ですよ」

提督「悪いな、行くか」

瑞鶴「ごめんね、翔鶴姉」

翔鶴「少しは興味がありますから」


瑞鶴「あ、ねぇ提督さん! これ欲しい!」

提督「あー… デカ目のぬいぐるみ… よし… 頑張るか」

翔鶴「取れますか… ?」

提督「まぁ見とけって」


瑞鶴「す、すごい!」

翔鶴「タグに引っ掛けるって… すごいです」

提督「ワハハ」

瑞鶴「ありがと! これ大事にするね!」ギュー

翔鶴「…… あ、私… これ欲しいです」

提督「んー あ、このタイプなら」


翔鶴「わ… 私でも取れました!」

提督「簡単だったろ?」

翔鶴「はい! ありがとうございます!」

瑞鶴「わ… 時計?」

翔鶴「烈風のデザインでしたので」

瑞鶴「すごい… 綺麗」


瑞鶴「提督さんには負けたくないな」ニシシ

提督「負けるか」

翔鶴「わ、私でも大丈夫でしょうか… ?」

提督「大丈夫、車と同じようにやればいいから」

翔鶴「は、はい!」



瑞鶴「うっそでしょ… ?」3位

提督「…… すごい才能というか」2位

翔鶴「あはは… 楽しかったです」1位

瑞鶴「ドリフト上手すぎ…」

翔鶴「他にはどんなゲームがあるんですか?」


翔鶴「きゃああああっ! こ、これ、絶対振り向いたらダメなやつですよね…」

提督「振り向かなきゃ進めないぞ?」

瑞鶴「提督さんもっと強く握って」ガタガタ

提督「はいはい」

<ギャアアアアアアアアアアア

翔鶴「きゃあああああああ!」ヒシッ

提督「あ、そこから手離したら…」

瑞鶴「」チーン

<GAME OVER

提督「はいガメオベール」

翔鶴「ち、違うゲームやりましょう」

瑞鶴「腰抜けた」

提督「大丈夫か…」


瑞鶴「っあー! ゲーセンって空気こもるからなぁ… 外の空気がおいしい」

提督「だな」

翔鶴「ですねぇ」

瑞鶴「まさか提督が皆伝だったとはね」

提督「ちょくちょく遊びに来てたから」

翔鶴「海を守るべき人が何を…」

提督「いいじゃないか… 遊びは大切だ」

翔鶴「… 仕方のない人ですね」クスッ

瑞鶴「ジュウコンしてる時点でそうでしょ」クスクス

提督「あう…」

翔鶴「そろそろ行きますか?」

提督「だね。皐月と長月が夕飯作ってくれてるはずだし」

瑞鶴「わ、楽しみ~ さ、帰ろ!」

提督「…… ああ、両手に鶴、だ」

翔鶴「…… ふふっ」キュッ

瑞鶴「えへへっ」キュッ

提督「… 幸せだな」

翔鶴「ええ、とっても」

瑞鶴「そうだね、私もそう思う」クスッ

提督「夕日が綺麗だ」

翔鶴「ええ… そうですね」

瑞鶴「うん… そうだね」

ちょっとした出だしという訳で今日はこの辺で。
ネタもう無いのでやってほしいことあればどうぞ。
書きやすいの書きます。

焼きもーちがみたいデース
加賀とか登場させるのもいいね

ネタなら定番の死んだフリどっきりですなw

瑞鶴のがあれだったからひたすら日常をほのぼのと過ごしてほしい


葛城が乱入してくるとか



ネタねぇ…
何故か食べりゅ教の人が乱入して胃袋を掴まれる提督
定番の記憶喪失
からのコンボで別の人を好きになる

3人のイチャラブっぷりに砂糖を吐いてしまう艦娘達、というのはどうだろうか?

この幸せは前作の死ぬ間際に見た幻影だったとか?

六駆にお父さんお母さん呼びされるとかいいと思います

五航戦護衛駆逐(朧秋雲秋月)との絡みとか

ツンデレ四天王(曙、満潮、霞、叢雲)の誰かでツンデレなのが読みたいなあ

>>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27

ありがとうございます。
適当に書いていきます。


皐月「時は一刻を争う」

長月「ああ… 由々しき自体だ」

弥生「そうだね… こればっかりは…」

望月「… 別にいいじゃんほっとけば」

島風「よくない!」

潮「よくありません!」

望月「おおう…」

皐月「どうしよう」

長月「どうにかしなければいけないだろ」

弥生「うーん… いっそ家とか作ったら?」

長月「力仕事ならまぁなんとかなるとは思うが… 司令官が許すだろうか」

皐月「無理があると思うよ」

島風「…… あ、これなんかいいんじゃない?」


翔鶴「むむむ…」

提督「………」ジーッ

翔鶴「……」ヒョイッ

翔鶴「ああっ!」

瑞鶴「翔鶴姉わかりやすい」

提督「見事にババ引いていくな」クックック

翔鶴「うぅー… はい瑞鶴」

瑞鶴「うーん…」

瑞鶴「……」サッ

翔鶴「……」ズイッ

瑞鶴「……」サッ

翔鶴「……」グイッ

提督(あれでババに誘導しているつもりなのか… ?)

瑞鶴「いやまぁ… これでしょ」ヒョイッ

瑞鶴「え!? あ、あっれ~」

翔鶴「何回負けてると思っているんですか。学習能力ならありますから」フンス

提督「勝てるかもな」ヒョイッ

提督「ほい」

翔鶴「むむむ…」


<バタン!!

提督「!?」

翔鶴「!?」ビクッ

瑞鶴「!?」ビクッ

皐月「………」

長月「………」

弥生「………」

望月「………」(なんで私も…)

島風「………」

潮「………」

翔鶴「え、ど、どうかなさいましたか?」

提督「弥生… 怒ってる?」

弥生「…… 怒ってはないです… ―― お父さん」

提督「な、なんだ。いつもより目が鋭かっt―― !!!?」

長月「どうかしたか? 鳩が豆鉄砲を食らった時のような目だぞ」クックック

提督「え、い、今確かに」

弥生「お父さん? どうかしました?」

提督「―― っ!」トゥンク

提督(こ… これは破壊力が… やばい…)

皐月「まぁ… 説明するよ」

提督「た、助かる」


皐月「… イチャイチャしすぎ!」

提督「なっ――!」

翔鶴「そんな!」

瑞鶴「うそ!」

弥生「ほんと。もう、なんだろう… 怒ってるわけじゃなくて… その、胃に悪い」

提督「胃…」

長月「ああ、見ていて口の中がこう、なんかうあああってなる」

翔鶴「うあああ…」

島風「あと夜うるさい!」

瑞鶴「ごめんなさい…」///

潮「部屋が近い私達は眠れなくなることがよくあります」

提督「ごめん…」

望月(私は別にいいと思うんだけどな…)


皐月「司令官は、いわば僕たちの親みたいな存在でしょ?」

提督「まぁ、言われてみればそうだな」

皐月「んで、ケッコンしたお二人はいわばお母さんだよ」

翔鶴「お母さん… !」パアッ

瑞鶴「ま、まだ早くない… ?」

皐月「ねぇ司令官。自分の親が四六時中人目に付くところでイチャイチャして、夜すっごくうるさかったらどう?」

提督「あー… 嫌だな」

皐月「でしょ? だから、この呼び方をして、少しは落ち着いてもらおうってこと!」

提督「… 分かった。善処する」

皐月「もし治ってもこの呼び方はやめないからね」ニヒヒッ

提督「まぁ嫌じゃないし、いいけど」

皐月「パパ!」

提督「はぐぅぁあっ!」

長月「父さん」

提督「うぐうっ!」

島風「ぱぱ!」

潮「お、お父さん!」///

提督「グボォァッ」

望月「………」

皐月「………」クイッ

望月「…… わーったよ! やればいいんだろ!?」

望月「… お、親父…」///

提督「」チーン

瑞鶴「あ、死んだ」


皐月「うーん… 二人はどうしよっか」

長月「考えてなかったな」

弥生「じゃあ… 翔母さんと… 瑞――」

瑞鶴「わ、私は母さんじゃない方が嬉しいかな!」

弥生「姉さん…」

瑞鶴「わ… なんだろう… 嬉しい」

皐月「翔かーちゃん!」

翔鶴「」チーン

望月「翔鶴スカルチノフ…」

長月「瑞姉さん」

瑞鶴「わぁ…」カァッ

島風「確かに翔鶴はお母さんで、瑞鶴はお姉さんって感じするね」

潮「ですね」クスクス

瑞鶴「よし! みんなの姉さんとして、ちゃんとするわ!」

皐月「やった!」(ちょろい)

長月「よかった」(ちょろいな)

弥生「……」ニコッ(ちょろすぎ…)

望月「二人動かないけど大丈夫なん?」

島風「あーあ、これで安心して眠れるね」(ちょいなぁ)

潮「よかったです」(よかったぁ)


球磨「………」ブッスー

提督「… どした」

球磨「刺激が足りないクマ」

提督「… ?」

球磨「いい空気にはなっているけど! 球磨にとっては刺激が足りないクマ!!」

提督「刺激かぁ…」

球磨「というわけで、何かやるクマ」

提督「何かて…」

球磨「この二人を呼んだクマ」パチン

青葉「恐縮です」

衣笠「お邪魔してまーす」

提督「嫌な予感しかしないんだが?」

球磨「まーあれだクマ。夫婦の絆を試すって感じにするクマ」

提督「なにするの?」

球磨「… ドッキリクマよ」

>>23

まさかリクエストした内容をひとまとめして進めるとはな

流石だw


青葉「私青葉が、お二人のうちどちらかを防音室にインタビューとしてお誘いします」

青葉「その間のドッキリですね」

提督「一人ずつってわけか」

青葉「はい! 一回終わったあと、始めの犠牲者となった人をこちら側へお招きして、もうひとりの方に同じドッキリを仕掛けます」

提督「なるほど」

球磨「ちなみにあの二人以外全員こちら側クマ」

提督「手回すの早いな」

球磨「褒めるクマ」

提督「はいはい。で、ドッキリの内容は?」

青葉「…… 『提督が急に死んでいたらどうなるか』」

提督「… やめておいたほうがいいと思うな」

青葉「そうですか?」

提督「第六感がそう言ってる」

衣笠「残念だけど、やるのは決定事項です」

提督「えぇ…」

衣笠「これ元帥の署名書。ケッコン済みの艦との絆を見るためにビデオを作るんだってさ」

提督「なんじゃそりゃ…」

青葉「さ! こちらの仮死薬を飲んでください」

提督「ちゃんと生き返るんだろうね?」

青葉「実験済みです! うちの司令官で!」

提督「ひでぇ」

衣笠「生き返ったあとに少し頭痛がするくらいよ。大丈夫」

提督「まぁ… 信じるよ」ゴクン

球磨「クマ… 大丈夫かクマ?」

提督「あ、眠くなってきた。場所はここでいいの?」

青葉「はい! ではまずは瑞鶴さんからですね! 私翔鶴さんを軟禁してきます!」

衣笠「録画は任せてね」

青葉「アデュー!」


―― 撮影開始


瑞鶴「提督さーん♪ クレープ焼き始めたらなんか頭痛すごかったからロールケーキ作ったんだ… け…… ど?」

瑞鶴「て… 提督さん!!?」ガバッ


球磨「第一に駆け寄る。いい反応だクマ」

阿武隈「健気ですね」

木曾「みんな鬼畜だ…」


瑞鶴「て、ていと―― 翔鶴姉! 翔鶴姉!!!」

瑞鶴「翔鶴姉! どこ!!? 翔鶴姉!!」


球磨「防音室に行ったりしないかクマ?」

衣笠「故障で使えなくなってるって看板立てておいたからたぶん大丈夫」


瑞鶴「ちょ… う、嘘でしょ… ? ね、提督さん? どうして… ? 何も辛いことなかったじゃない… なんで…?」

瑞鶴「… 薬… かな? 外傷ないし… 自殺… ? い、いや… 私達すっごく幸せだった… する理由がないよ…」

瑞鶴「ね… 起きて? 提督さん… ねぇ… 提督さん? 提督さん…… 起きないと… あの金庫の中みんなに見せちゃうよ?」

瑞鶴「ねぇ… ねぇ! グズッ 起きでよぉ! なんで! なんでぇ!? ヒグッ うぅっ あああああああああぁぁぁあ!!!」

瑞鶴「なんでよ! なんで先に… こんな早く… 嫌ああああぁぁ! 起きてよぉ! ねぇ起きてよぉおお!」


三隈「これは…」

最上「ね、ねぇもうこれぐらいにしない? なんかすっごい可哀想だよ…」

衣笠「ここまではみんな反応はパターン化されてるわ。大事なのはここからよ」

最上「酷い…」


瑞鶴「あぁ… うああぁ… 提督… さん…」ヒシッ


若葉「提督の頭を抱いて… 動かないな」

初霜「ああー… 私もそうするかもしれません…」


瑞鶴「提督さん… 提督さん… 提督さん……」ギュウ


三隈「少しでも近くに、体温や匂いを感じていたい… って感じですか」

子日「… 子日泣きそうの日」

初春「あくまでドッキリじゃ。極めて悪質じゃが」ジトーッ

球磨「クマっ!? 球磨は主犯じゃないクマ! ここの重巡二人が話を持ち込んできたんだクマ」

衣笠「みんななんやかんや言っても気になるでしょ?」

初春「いいやと言えば、嘘にはなるが…」


瑞鶴「提督… … 提督…… さん……」


衣笠「… そろそろ頃合ね。いい純愛だわ」

三隈「感動いたしました」

最上「胃が痛い…」

木曾「胃腸薬ならあるぞ…」

最上「ありがとう…」


文章力が試されるな
どっかの北上さんverはやたらうまかった記憶がが

>>36
ありがとうございます。素直に嬉しいです。

>>40
プレッシャーだけはやめてください…


提督「……… グッ」

瑞鶴「!!!?」


若葉「お、起きた」

衣笠「ちょうど十分。お疲れ」

最上「ふぅ…」


提督(あの二人… 少しの頭痛とか言ってたな… めっちゃいてえ… ガンガンする…)

瑞鶴「て… 提督さん… !? 提督さん! 提督さん!!!」ガバッ

提督「うおっ… と、悪かったな、瑞鶴」

瑞鶴「ううん! ううん! いいの!!! もっと強く抱いて!」

提督「… ああ」ギュッ


衣笠「さ、このフリップ持って」

球磨「…… ?」

衣笠「GO!」

球磨「…… !? 球磨が行くのかクマ!!? い、嫌だクマ! 殺されるクマ!」

若葉「なら衣笠も行けばいい」

衣笠「!?」


瑞鶴「あー… 提督さん提督さん提督さん提督さん提督さん提督さん」スーハースーハー

提督「くすぐったい」ハハハ

瑞鶴「好きよ… 大好き…」

提督「ああ、俺もだ」


<コンコン


球磨「失礼するクマ…」ソローリ

衣笠「失礼するわ…」ソローリ

瑞鶴「… ? 球磨と… 衣笠… さん? どうしてここに」

球磨「」スッ

瑞鶴「―― ドッキリ… ?」

衣笠「すべて、まるっと、撮影させていただきました」

瑞鶴「……… ねえ提督さん」

提督「んー…… いいぞ」

球磨「まだ何も言ってないクマ!? く、クマッ クマアアアアアア」ズガガガガガ

衣笠「衣笠さんは次の撮影の準備にとりかかりあああああああああ」ズガガガガガ

瑞鶴「… ふん! 提督さんも加担者?」

提督「半ば強制的にな」

瑞鶴「ふぅーん… ま、いいや! も少しこうしてて♪」ギュッ

提督「ああ」ギュウッ

―― 二時間後

瑞鶴「ずっとリアルタイムで流してたの?」カアッ

若葉「情熱的なキスだったな」

瑞鶴「そうならそうと…///」カアアアッ

衣笠「じゃあ次翔鶴さんの撮影に移るわ」(修復材)

瑞鶴「しょ、翔鶴姉の!?」

球磨「夫婦の絆を試す企画クマ…」(修復材)

瑞鶴「やり方が悪質すぎる」

三隈「ボクもそう思う」

木曾「同意だ」

衣笠「さて、青葉に――」


青葉「ども! 瑞鶴さん」

瑞鶴「……」スッ

青葉「あああ! ちょ、無言で弓構えるのやめてください! ず、瑞鶴さんにも協力して頂いきたんですが…」

瑞鶴「そんな義理はない。お前の罪を数えろ」

青葉「ヒエエエッ で、でも! 私達の手元には二時間にも及ぶお二人のお熱いイチャラブシーンがあります!」

瑞鶴「それがどうかした?」

青葉「それを一枚のDVDにして世にばら撒いてもいいんですよ… ?」

瑞鶴「うっ… そ、そんなこと…!」

青葉「それに、翔鶴さんがどれだけこの司令官を思っているかをちゃんと知るいい機会だとは思いませんか…?」

瑞鶴「ま… まぁ… 確かに… こんな機会は二度と無いわね…」

青葉「そうです。これは知っておいて決して損はしないことだとは思いませんか… ?」

瑞鶴「う、た、確かに…」

青葉「ちょっとしたドッキリですよ。ドッキリ。本気じゃないんです。ね? 瑞鶴さん」

瑞鶴「……… わ、分かったわ」

青葉「本当ですか! ありがとうございますぅ」


翔鶴「提督? 青葉さんが―― ず、瑞鶴… ?」

瑞鶴「しょ… 翔鶴姉―― 提督さんが… 提督さんが…」(演技中)

翔鶴「え? な、なんの冗談ですか… 提督?」ヒシッ

翔鶴「提督… 提督? 提督! 提督!!」ユサユサ

瑞鶴「翔鶴姉… 提督さん…」

翔鶴「ていとk―― …… ? この紙は… !?」

瑞鶴「な、何… それ」

翔鶴「『診断書』…… 病気… 提督… なんで… なんで隠して…」ポロポロ

瑞鶴「びょ、病気? 提督さん… 病気だったの?」ウルウル

翔鶴「提督… 嫌ぁ… 提督……」ウアアア

瑞鶴「提督さん… 提督さん…」(演技中)


翔鶴「………」ゴシゴシ

瑞鶴「… しょうかくねえ… ?」

翔鶴「私達がやらなければいけないことは… この人の目の前でめそめそ泣くことじゃ… ない!」ウルウル

翔鶴「この海を… 守らなければいけません…」ウッウッ

翔鶴「提督の意思は… 受け継いでいかなくては――」

瑞鶴「翔鶴姉…」

翔鶴「提督… ご冥福を―― お祈り… して… います」ギリギリ

瑞鶴「翔鶴姉!」ダキッ

翔鶴「瑞鶴…」グスッ

瑞鶴「私達は… 海を守らなきゃいけないよ。今まで提督さんがやってきたこと、受け継がなきゃいけない…」

瑞鶴「でも! それは正規空母翔鶴としてでしょ? 提督さんの嫁艦として最初に選ばれた翔鶴としてはどうなの!」

瑞鶴「私は… 苦しいよ…」(演技中)

翔鶴「ず、い… かく…」フルフル

翔鶴「っっっぁ うあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

瑞鶴「……っ」

翔鶴「提督っ! ていとくううううううううああああああああああ! いやあああああああああああぁぁああああ!!」

翔鶴「いかないで! いかないでくださいっ! 私を―― 私達を、おいてっ―― いかないでください…」

翔鶴「嫌… 嫌―― 提督…」

瑞鶴「………」チラ


球磨「瑞鶴がカメラをチラ見したクマ」

青葉「もう少し様子を見ましょう」

衣笠「もう撤収したほうが…」


瑞鶴「翔鶴姉…」

翔鶴「ていとく… ていとく…」

瑞鶴「……」キッ


球磨「も、もう行くクマ!」

青葉「行ってらっしゃいです」

衣笠「青葉も来る!」ガシッ

青葉「えっ!? い、嫌です! まだ死にたくない!」


瑞鶴「翔鶴姉… 提督は… ちゃんと私達のことを見ているわ」(後でね)

翔鶴「瑞鶴…… そう… ね。ありがとう… 他のみんなを呼んd――」クルッ


青葉「……」

翔鶴「……」

青葉「……」

翔鶴「あ、青葉… さん?」

青葉「……」スッ

翔鶴「…… ?」ゴシゴシ

翔鶴「ど… っ… き… り… 大… 成… 功…」

翔鶴「どっきり… ?」

翔鶴「ドッキリ!?」

青葉「ごめんなさい」orz

衣笠(青葉… 根は良い奴だった)

<ユルシマセン! エチョキヌガサ! キヌガサアアア! ドガガガガガガ

衣笠「」b

僕っ娘な三隅、アリだな!(三隅は僕っ娘じゃねぇよ?)


翔鶴「」ツーン

提督「悪かったって」

翔鶴「…… 提督が悪いわけでもないですが… こればっかりは少し腹が立ちました」

提督「ごめん」

瑞鶴「ごめんね翔鶴姉。この重巡の口車に乗せられたのは私の不覚だったわ」

翔鶴「瑞鶴は瑞鶴のドッキリを見ることでおあいこにします」

瑞鶴「よかった…」ホッ

翔鶴「そこの重巡二人と球磨さんは磔にして潜水艦と夜戦してもらいますね」ニコッ

青葉「」チーン

衣笠「ヒイッ」

球磨「ヒイイッ」

>>50
ごめんなさい。そこモガミンの台詞です。普通にミスってます…



提督「その… 翔鶴…」

翔鶴「提督は… そうですね… このディスクを見ている間、ずっと手を握っていてください」

提督「…… ? それでいいのか?」

翔鶴「… はい。それでいいです」ニコッ

提督「分かった」ギュッ

翔鶴「うふふ、暖かいです」

提督「それはよかった」

瑞鶴「………」

提督「……」ギュッ

瑞鶴「… ! ……」クスッ



瑞鶴「両手に鶴ね」クスッ
提督「両手に鶴、だな」ハハッ
翔鶴「両手に鶴ですね」クスクス


リクエストにお答え出来てないものもありますが、いい感じなんでこの辺で。

シリーズで予定していたものはここまでですが… もうひとり予定しています。
同じような形のタイトルなので、また目に付いたときはよろしくお願いします。

ではまた会う日まで。

過去作

提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」 (ケッコン前)
提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「若葉とケッコンした」 (パラレル)
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【艦これ】提督「初霜とケッコンした」 (パラレル)
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【艦これ】提督「木曾とケッコンした」 (パラレル)
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【艦これ】提督「初春とケッコンした」 (パラレル)
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【艦これ】提督「球磨とケッコンした」 (パラレル)
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↓これらの作品に関係無し

【艦これ】提督「平和の鐘」
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【艦これ】伊168「好きって言って欲しい」
【艦これ】伊168「好きって言って欲しい」 - SSまとめ速報
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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月07日 (月) 22:59:05   ID: xxKEFxe1

前作の瑞鶴がマジっすか!?と言いたくなる衝撃のラストだっただけに、何か色々安心しました

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