男「今日から休業」幼女「という事は・・・」(11)

男「俺はしばらく暇になる」

幼女「そっかぁ」

男「幼女、明日は何の日か知ってるか?」

幼女「何だったっけかなぁ」

男「お前の誕生日だよ」

幼女「いやはやすっかり忘れていました」

男「そこでだ、普段は16枚切りの食パンしか食べないほどケチな俺が・・・」

幼女「俺が・・・?」

男「お前にプレゼントをやる」

幼女「今何つった?日本語あんまりしゃべれなーいね」

男「誕生日プレゼントだって」

幼女「この間は名前をもらったから、今年はニックネームといったところか」

男「いや、欲しい物はお前が決めていいぞ」

幼女「ほんと?」

男「俺はウソはつかないんだ」

幼女「じゃあ1週間の旅行が欲しいな」

男(何という贅沢・・・!)

幼女「よろピクミン」

男「まあ金はあるからいいとしよう」

幼女「よーし指切拳万だ」

男「ああ」

幼女「ウソついたら針千本ひたいに刺す!」

男「えっそれ痛そう」

幼女「だから、ちゃんとアメリカに連れてってね」ギュ

男「はいはい」

男「久々に英語の小説を読むか・・・」

男「これの中編は一体どこに行ったのだろうか・・・」

”その時、彼の背後で物音がした”

男「この後の展開が気になるな・・・」

ガタン

男「?」

シーン

男「気になる・・・」

男「小説の主人公も何の音なのか気になっているはずだ・・・」

そして翌日

男「ZZZ・・・」

幼女「起きろー!」

男「・・・」

幼女「よし、こうなったら・・・」

つ風船

幼女「こいつを口にくわえさせてっと」

男「Z・・・」

B O N K !

男「ぎゃああ・・・!」

幼女「連れてってくれるんだよね、アメリカ」

男「おっそうだったな」

幼女「あっ!この小説って!」

男「知ってるのか?」

幼女「この後男がこうなってああなって、こいつがそうなるんだよ」

男「知っちゃうと案外つまらないな」

男「シートベルト締めたか?」

幼女「イェス!」

男「じゃあアクセル全開で空港にGO!」

幼女「レッチゴー!」

男「うおおお!」キコキコキコ

幼女「恥ずい・・・」

男「そろそろ車の免許取るか・・・」

幼女「その前に自転車に乗れるようになれよ!」

男「計画としてはアメリカ人に混じって切符を買い・・・」

男「食事をしてホテルに泊まり・・・」

男「街を歩き回る・・・」

幼女「普通の旅行だね」

男「ところで幼女、アメリカはかなり治安が悪いぞ」

幼女「バ●しかいないもんね」

男「生きて帰れるかもわからないが本当に行きたいのか?」

幼女「行って死ななきゃいいだけの話サ」

男「アメリカ人が日本に来る時は・・・」

男「出発前に国鉄のフリーパスを買ってくるそうだ・・・」

男「新幹線を含めて乗り放題で4万・・・」

男「そこで俺も研究してみたんだ、すると・・・」

男「長距離専門のグレイハウンドというバス会社があった・・・」

男「それはアメリカ全土を網の目を張り巡らせたように走っている・・・」

男「一旦有楽町の支社でパスを買うぞ」

幼女「細身の太っ腹!」

男「話は少し進んで、ロスの南の街サンディエゴ」

幼女「バスに乗ってまーす」

運転手「皆様、右手をご覧ください」

幼女「えーとどれが右手だっけ」

男「幼女それは左足だ」

運転手「見えますのは海軍基地の空母、戦艦でございます」

幼女「おーめんこい」

男「これは真珠湾の奇襲で泡を食ったんだな」

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