渋谷凛「愛されるということ……」 (30)

※キャラ崩壊

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佐藤心「し・ん・さ・く~☆はぁと渾身の一着!ハートとひらひらが織り成すかわいさ地獄☆どうよ!?そこの坊主!」

結城晴「うん、ほんと地獄だと思うぞ。信じらんねぇ」

心「ディスだよね?ディスだよね?よ~し☆折檻の時間だぞぉ♪」

晴「血管浮き出てんぞ?スウィーティーなシュガシュガアイドル。発汗っぷりがしょっぱそうだな?スウィーティーなシュガシュガアイドル。肉感も」

心「ストープ☆それ以上、やっつけな韻踏んでディスられると、はぁとのアンサーナックルパートが炸裂するぞ♪」

晴「最初、坊主って言ってきたそっちが悪いだろ!嫉妬か?若さに嫉妬か!?」

心「あ~ん、もう♪この子、どうしてくれよう☆その後ろ被りのキャップ、無理矢理被り直させてやろうかな☆」

晴「うぜぇ!かーさんかっ!」

心「っ……ほんとは、ピッチャーやりたかったみたいって、言いふらしてやる☆」

晴「訳わかんねぇよ!」


モバP「……」

千川ちひろ「留美さん、今カメラマンさんから電話があって、機材トラブルで今日の撮影延期だそうです」

和久井留美「あら、そうですか。……う~ん、暇になったわね」

橘ありす「留美さん、あの……」

留美「ん?どうしたの?」

ありす「私も今日仕事が無くなりまして……その……よかったら」

留美「ふふ……ゲームでもする?」

ありす「は、はい!皆さん忙しそうで……ありがとうございます」

留美「こっちこそ、ありがとう。話掛けてくれて嬉しいわ。橘さんとあまり話す機会なかったものね」

ありす「あの……ありすでいいです。Pさんもそう呼んでくれてますし……」

留美「……これは、何かあったわね?いろいろ聞きましょうか、ありすちゃん?」

ありす「ふふっ。いいですよ?では、ぷよぷよでもしながら」

留美「それなら私でも出来そうね。負けないわよ?」

ありす「はい!……なんか、嬉しいです。母はあまりこういうのやってくれないので」

留美「そう。なら、代わりと言ってはなんだけど、今日は私がありすちゃんのお母さんね。……さあ、ありす!かかってきなさい!」

ありす「ふふふ……うんっ!負けない!」


モバP「……」

安部菜々「今度のライブの衣装、制服なんてどうでしょう!ナウいJKのウサミンなら違和感なく……Pさん?」

モバP「え?……ああ、ごめんなさい。そうですね……」

渋谷凛「ナナさん、踊るんだから駄目だよ。パンツ見えちゃうから」

菜々「そこはブルマーを履いて、リアリティを……って、Pさん。さっきから何を見てるんですか?」

モバP「いや、あの二人……すごくないです?」

菜々「はぁとちゃんと、留美ちゃんですか?」

凛(留美……ちゃん?)

モバP「はい。同い年ですよ?あそこまで違うと、どっちか年齢詐称してないか疑ってしまいますよね。あ、いい意味で」

菜々「あ、あはは……」

凛「いい意味でって言えば許される訳じゃないよ?でも、佐藤さん見てると大人ってなんだろうって思っちゃうね。いい意味で」

モバP「んふふ……大人ねぇ。ちひろさんはどう思います?」

ちひろ「年収五千万からですね。あとは、子供子供」

モバP「一生独身でいて下さい」

ちひろ「ちょっと!プロデューサーさんなら、独立したらいけますって!早く私を迎えにきてください!」

モバP「お断りします。お断りします」

ちひろ「なんで二回言った?なんで二回言った?仕方ないですね……一千万で妥協しましょう」

モバP「また微妙にリアルなとこを……しかも、すげぇ上から目線」

凛「っ!」ギュ

モバP「イッ!?な、なぜツネる」

凛「なんか大人な関係みたいでムカつく」

モバP「ただのネタじゃないか」

ちひろ「ネタ!?」

モバP「大体、大人な関係ってのは……はいっ!菜々さんっ!」

菜々「え!?……い、一夜を共にした男女。しかし、男が目覚めると女はいない。ふと、鏡を見ると……赤のルージュでgood-bye」

ちひろ「ト、トレンディ……ふふ。すごく、バブリーです……ふふふ」

菜々「ウーサミン! っハイ! ウーサミン! っハイ!」パシッパシッ

ちひろ「ひゃっ!菜々さん、うさみみで叩かないで……動きが歌舞伎の連獅子のように……ふふふ」

モバP「……とまぁ、これが大人な関係なんだよ。な?」

凛「な?って言われても……ナナさんとちひろさんのじゃれ合いが?」

モバP「いや、赤のルージュでgood-bye」

菜々「くぅ!」グルングルン

ちひろ「ちょっまっ…………ふ、ふふふ」パシパシパシパシ

凛「……プロデューサーはそういうのがいいの?」

モバP「いやいや、あくまで大人な関係の話。俺は朝起きたらパジャマ姿の彼女が、おはようって笑顔で言ってくれるほうが……」

ちひろ「うわぁ……そんな本気な感じで……」

モバP「い、いいじゃないですか!女の子のパジャマ姿ってなんかときめくんですよっ!」

ちひろ「へ~……じゃあ、私のパジャマ姿見たらどうなるんです?」

モバP「女の……子?」

ちひろ「……」ニコ

モバP「も、もちろん!惚れちゃうでしょうっ!ええ、ええ!そらもう!!」

ちひろ「年収二千万になって出直してください」

モバP「妥協の金額を倍にしやがった……」

凛「……」


―――――――――

――――――

―――

本田未央「おっはよー……え?」

凛「おはよう。今日は早いね。プロデューサーまだ来てないよ」

未央「あ、うん……美嘉ねー、あれは突っ込んでいいの?」ボソ

城ヶ崎美嘉「アタシもタイミング逃しちゃって……凛の佇まいが自然体過ぎて、普通にスルーしちゃった」ボソ

北条加蓮「おはー……あれ?ここ事務所だよね?凛の部屋じゃないよね?」

凛「何言ってるの?早く入ってきなよ」

加蓮「……うん。ねぇ、その格好……」

凛「何?」

加蓮「ごめん。なんでもない……未央、美嘉……あれって触れちゃいけないの?突っ込み待ちじゃないの?」ボソ

未央「わかんない。なんか触れるなオーラが出てきたね」

美嘉「スルーで正解だった。君子危うきに近寄らず……うんうん」

加蓮「美嘉がことわざ言うなんて……」

美嘉「おう、こら★」

島村卯月「おはようございます!今日もお仕事頑張りましょうっ!」

凛「おはよう、卯月。元気だね」

卯月「うん!あれ?凛ちゃん、なんでパジャマなの?」

未央「!」

美嘉「!」

加蓮「!」

凛「……何が?」

卯月「パジャマ!」

凛「……」

卯月「パジャマっ!!」

未央「……くふっ」

美嘉「ふ……ふひ」

加蓮「流石、卯月」

凛「……はぁ。あんまり知られたくなかったんだけど……まぁ、そうだよね。こんな格好、放置出来る訳ないよね」

美嘉「自覚はあったんだ。撮影でもあるの?何も今着なくても」

凛「ううん、ないよ。これも着て来たし」

加蓮「は!?そのまま!?」

凛「ロングコートで隠れるから」

未央「へ、変態だー!!」

凛「は?」

未央「あ、ごめんなさい。言ってみたかっただけです」

加蓮「でも、おかしいよ。着るにしても、ここで着替えればいいじゃない」

凛「だって、寝起きのままのほうがリアリティあるかなって……」

美嘉「なにをそんなに……」

凛「プロデューサーがパジャマ姿にときめくって、パジャマ姿の女の子におはようって言われたら惚れるって言うから」

未央「それを知られたくなかったと?」

凛「うん」

加蓮「抜け駆けしようと?」

凛「うん」

美嘉「凛……だからって、そんなことしたら」

卯月「あ、プロデューサーさん!おはようございますっ!」

モバP「おー、おはよう。みんな、早いな……ふわぁ」

凛「!」タタッ

凛「おはようっ。プロデューサー」ニコ

モバP「ん、おは……凛、その格好……」

凛「どう?パジャマだよ?ね、ね?ときめいた?」

モバP「……着替えたの?」

凛「ううん。このまま来た」

モバP「この……まま?」

美嘉「あ~、アタシが説明するよ。この子ね―――――」


モバP「……」

凛「ふふ、ちょっと照れるけど……頑張ったよ」

モバP「凛……ちょっと、あっちの部屋行こうか」

凛「え!?そんな急に……ううん、そうだよね。ここまでやったんだから、私も覚悟を決めなきゃ」

モバP「うん、そうな。ほら、行くぞ」スタスタ

凛「あ、待って。ごめんね、みんな。そういう事だから……出来れば声は聞かないで欲しいな」タタ

未央「……ぶっ壊れてるなぁ」

加蓮「見てらんなかった……」

卯月「凛ちゃんは何を言ってたの?」

美嘉「ねー……なんだろうね」


―――――

凛「すっごい怒られた……」

加蓮「そりゃ、そうでしょ」

神谷奈緒「ほんとにパジャマ着てるし」

佐久間まゆ「美嘉ちゃんに話を聞いたときは耳を疑いましたが……うふ」

凛「二人共来てたんだ……うぅ」グスグス

卯月「あぁ、泣かないで凛ちゃん」サスサス

凛「今まで見たことない顔で……声のトーンも……スンッ」

奈緒「Pさんも怒鳴ったりするのか……」

凛「ううん……でも、声が冷たくて重くて……怖かった……スンスンッ」

美嘉「ガチな説教だ。あんな無防備な格好で外を歩き回ってたら当然だけど……凛がこんなに泣くなんて、相当怖かったんだね」

凛「うん。怖かった。でも、それと同時にこうも思ったんだ」

未央「うんうん……」

凛「あぁ、私……愛されてるなって」

未央「……ん?」

凛「これだけ怒られるのは、それだけ心配してくれたって事で、大事に思ってくれてるって事で……」

加蓮「まあ、Pさんはそうだろうね。ここにいる子の事になると」

凛「他の子だと、こんなに怒らなかったと思うし……」

加蓮「……うん?」

凛「すごい、愛されてるなって」

美嘉「誰が?」

凛「私」

美嘉「ふぅ~……」

まゆ「なるほどぉ」

奈緒「凛だからここまで怒られたと」

凛「うん。愛されてるから」


「「「「「………………」」」」」


卯月「?」

晴「なあ、あれってなんの話なんだ?」

心「プロデューサーがパジャマフェチってことかな♪それで揉めちゃってるガキんちょ達☆」

晴「……フェチってなんだ?」

ありす「調べてみましょう」スッスッ

晴「いつも持ってんな、そのタブレット」

ありす「便利ですから。えっと……フェティシズムの略で……まぁ、物や物事にこだわることでしょうか」

心「性的にね☆」

留美「佐藤さん、ちょっとこっちに」

心「わっ!いつの間にいたの~?はぁと、びっくり☆」

留美「……」

心「っべー……マジこえぇ……ちょっとした冗談で……すいませんしたっ」

留美「はぁ……とにかくP君のとこに行きましょう」

心「え~☆なんで……あ、はい。行きます」

晴「……結局どういうことなんだ?せいてき?」

ありす「……好きなものでいいと思います」

晴「ふ~ん。じゃあ、Pはパジャマが好きなんだ。ふ~ん……」

ありす「……ですね」


―――――――――

――――――

―――

凛「……なんで、皆ジャージなの?」

モバP「留美さんに忠告されてたんだよ。今日、凛みたいにパジャマで事務所に来る子がいるかもって」

ちひろ「そこで、パジャマで家を出ようとしたら、引っ捕まえてジャージに着替えさせてここまで送って下さいって、家の人に頼んだの」

凛「そういえば、お母さんにすごく見られてたような……」

モバP「まったく……事務所で着替えるだけなら、別に細かいこと言わんのに」

未央「ブーブー!騙まし討ちなんて卑怯だぞぉ!」

美嘉「そーだそーだ!卑怯者ぉ!」

モバP「別に騙してないだろうに」

加蓮「……それで、Pさん。説教しないの?」

奈緒「なんか昨日と態度違うのは気のせいだよな?」

まゆ「まゆにもちゃんと怒ってくれるんですよね?」

モバP「なんで軽く俺が怒られてるんだ?説教は留美さんがするよ。ほら、手招きしてるぞ?」

留美「ふふふ……」カムカム

未央「笑うてるで……」

美嘉「アカン……あれはアカン」

モバP「なんで関西弁なんだよ。そこの三人。何が気に入らんのか知らんが、俺はありすと話すから。歳的にも危うすぎる」

ありす「……はい。ごめんなさい」

モバP「怒るわけじゃないから、そうしょぼくれるな。晴は……」

晴「なんだよ、Pがパジャマフェチって言うから、喜ばせようとしたのに。て言うか、オレまだパジャマなんだけど」

モバP「ジャージだもんな……このパターンは難しいので、難しい人にお願いしました」

心「はぁとは簡単な女じゃないってことだぞ☆プロデューサー、あとで説教だっ♪拳でなっ!」

モバP「は、はは……まぁ、みんなアイドルとしての自覚を、もっとちゃんと持てってことで……あ、凛もジャージに着替えてな」

凛「え?なんで……」

モバP「話が終わったら、マストレさんにちょっと特別な特訓お願いしてるから。まあ、愛の鞭」

未央「それで、ジャージにされたんだ……」

凛「一日越しの罰……油断してた……」

卯月「おはようございますっ!……みんな、ジャージだ!プロデューサーさん、今日朝からレッスンでしたっけ!?」

モバP「いや、卯月はないよ。レッスンというより罰だから」

卯月「?」

モバP「ん?珍しく指輪してるんだな」

卯月「あ!気付きました!?ちょっと大人な気分になってみましたっ」

モバP「そうか、うん。似合ってるぞ。綺麗だ」

卯月「お?惚れました?」

モバP「ははっ学生の頃なら確実にな」

卯月「むぅ……今はそんな対象ではないと?」

モバP「ばっか、今はレベルが違うんだって。もう、愛しちゃってるからね」

卯月「チャラいですっ!ふふ、私も愛してますよっ!」

モバP「お?両思いだな?ははっ」

卯月「ですね!相思相愛っ!!大好きですよ、プロデューサーさんっ!!とうっ!」ピョン

モバP「うおっ、飛びつくと危ないだろ」ギュ

卯月「えへっ!幸せですっ」ギュ


ちひろ「パジャマパーティーってイベントもいいですねぇ。……ん?卯月ちゃんとプロデューサーさん以外、放心状態だ。………………………………ま、いっか!」












                                              ハッピーエンド

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