ナルト「そろそろヒナタと結婚して一年だってばよ」(557)


ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して二ヶ月だってばよ」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1349697159/l50)

の続きです。今回はほのぼのだけにします。
gdgdしないように頑張ります。


サスケ「ヒナタはどうなんだ?」

ナルト「一応予定日近いし、うちに居るってばよ」

ナルト「入院は嫌なんだってさ」

サスケ「ま、元気ならいいんじゃねぇか?」

ナルト「連絡用にガマの子供達をおいて来てるから、心配ないとは思うけどな」

サスケ「…お前、術の使い方小慣れすぎだろ」

ナルト「そうか?」

ナルト「まあ、分身も結構便利だしなー」

サスケ(つーか、まるっきり小学生の発想力だからな、こいつは)

サスケ「んで?前も言ったかもしれねぇが、こんなところで油売ってていいのかよ?」

ナルト「いやー、テンテンがうちに来ててさ」

ナルト「女同士の話があるって追い出されたんだってばよ…」

サスケ「…なるほどな」

サスケ「ま、暇なら少し相手してけよ」つ将棋

ナルト「えー?俺そういうの苦手だってばよ」

サスケ「ルールくらい知ってんだろ」

サスケ「オレはシカマルに一泡吹かせたいんだよ」

ナルト「そんなの無理に決まってるだろー?」

サスケ「やってみなけりゃわかんねぇだろ、ほら、お前から打っていいから」

ナルト「はあ、しょーがねーってばよ…」パチッ

~ナルトの家~

テンテン「はい、ヒナタ、洗い物終わったよー」

ヒナタ「ありがとう、テンテン」

ヒナタ「ごめんね?いろいろ手伝ってもらっちゃって…」

テンテン「いーのいーの、あたしがやりたくてやってるんだからさ」

テンテン「カレンダーの花マル、あの日が予定日?」

ヒナタ「うん、今からちょっと楽しみ」

テンテン「…怖くないの?」

ヒナタ「ううん、そりゃあ痛いって聞くし、母親になるって実感もまだ湧かないけど」

ヒナタ「それよりも、私とナルトの子供に会いたい気持ちの方が強いかなぁ」ナデナデ

テンテン「そう言えば、花マルって前のカレンダーにも付いてなかった?」

ヒナタ「あ、あれは…」

テンテン「何かあるの?」

ヒナタ「…その、周期を…」

テンテン「周期?」

ヒナタ「う、うん、出来そうな日に印をつけておいたの…」////

テンテン「あ、ああ、なるほど…」////

ヒナタ「ナルトには内緒だよ?」

テンテン「もう覚えてないんじゃない?」

ヒナタ「それでも!」

テンテン「わ、分かったから落ち着いて」

テンテン「胎教に良くないよ?」

ヒナタ「そ、そっか…」

テンテン「ねぇ、お腹触ってもいい?」

ヒナタ「うん、いいよ」

テンテン「…この中に赤ちゃんがいるんだねー」ナデナデ

ヒナタ「蹴られる感覚はびっくりしちゃった」

テンテン「…あたしもいつかお母さんになるのかな?」

ヒナタ「キバくんとはどうなの?あれから」

テンテン「べ、別にいつもと変わらないよ?」

テンテン「…でも変わらな過ぎるっていうかさ」

テンテン「こっちから行動起こさないとなのかなー」

ヒナタ「まあ、あの後キバくんも砂の招致で居なかったりしたじゃない」

テンテン「でも、そろそろ帰って来て二ヶ月くらいだよ?」

テンテン「何かあるかと思ってたのになー」

ヒナタ(待たされていたせいか、割と素直に自分の気持ちを言うようになってるな…)

ヒナタ「せっかくお料理の練習、一緒にしたんだから」

ヒナタ「今度お弁当でも作ってあげれば?」

テンテン「えー?急に持って行ったら、変な子だと思われないかな?」

ヒナタ「きっと喜んでくれるよ」

テンテン「そ、そうかな…」////

今回も楽しみ!④

テンテン「よし、今度持って行ってみようかな」

ヒナタ「うん、応援してるからね」

テンテン「ありがとう、ヒナタ!」

テンテン「へへっ、なんか楽しくなってきたなー」

テンテン「早く赤ちゃん産まれないかな?」

ヒナタ「急にどうしたの?」

テンテン「だってー、あたし赤ちゃんを抱っこしたこと無いんだよー」

テンテン「よこーえんしゅーってやつ」

ヒナタ「ふふふ、まだ気が早いんじゃない?」

やっぱり白眼は引き継ぐのかな?

片目だけとかかっこ良い

アニメのペイン襲来編の回想で出た
ロリヒナタが可愛いすぎた
あんな娘が生まれるといいな

続き、書いていきます。

>>8ありがとうございます。

>>10たぶん持っているでしょう、強そうですね…

>>11それもいいですよね、まあ文章だと伝わらないでしょうが…あと、生まれる子について深く掘り下げる気は今回ありません。

書くなら次になると思います。そこまでみなさんが見てくれればの話ですが。

>>12あれは可愛かったですね、そしてヒナタの覚悟が泣けた回でした…

それでは、始めます。

ナルト「ただいまー」

テンテン「あ、ナルトが帰ってきたよ、ヒナタ」

ヒナタ「お帰りなさい、あなた」

ナルト「な、なんかその呼び方、まだなれねーってばよ…」ポリポリ

テンテン「そーなの?」

ヒナタ「お父さんって呼んだら、すごく嫌がるんだもの」

ナルト「ううっ、すまねえ」

テンテン「子供ができるって大変なんだねー」

ヒナタ「まあ、香燐さんのところみたいに、特に変えていない人も多いとは思うんだけどね」

ナルト「ヒナタは気分を楽しみたいだけなんだってばよ」

ヒナタ「何か言った?お父さん?」

ナルト「うわああああ、やめてくれぇえええ」

テンテン(なんだかんだ言って仲いいよなあ、この二人)

テンテン「そういえば、二人の馴れ初めって聞いたことないなぁ…」

ヒナタ「ん?聞きたい?」

テンテン「え?教えてくれるの?」キラキラ

ナルト「お、俺は向こうで仕事してくるってばよ…」

テンテン「あ、ナルト!」

ヒナタ「いいの、恥ずかしがっているだけだから」

テンテン「そんな話なの?」

ヒナタ「ナルトにとっては、ね?」

テンテン「聞かせて聞かせて?」

ヒナタ「あれは…」

ヒナタ「どこから話せばいいかな?」

ヒナタ「私たちが付き合いだしたのって、二年前くらいからなの」

テンテン「そうだっけ?いつの間にか付き合っていたような…」

ヒナタ「ナルトも私も、ちょっと照れちゃってね…」

ヒナタ「しばらく隠していたんだけど」

ヒナタ「香燐さんがバラしちゃったの」

テンテン「ああ、なるほど」

テンテン「でも、意外、もっと長く付き合ってるかと思った」

ヒナタ「そうかな?」

ヒナタ「まあ、確かに私とナルトの性格からすれば、もう少し長く付きあっていたかも」

ヒナタ「でも、お父さんたちが強引にね」

テンテン「ああ、結婚式の時も…」

ヒナタ「じゃあ、その話も含めて、教えてあげる」

テンテン「うん、しっかり聞く!」ペタン

ヒナタ「ふふふっ」

今日は思いつかないからここまでだ。

まだなんにも考えていないので、この流れで繋がるか保証はできない。

でも、なんとか楽しめるようなものを書くので、このまま読んでいってほしい。

それでは、また明日。

皆がワクワクさせるから、子供の話も出したくなった。

自由に書くから、気に食わなかったら言ってください。

まぁ変わらないと思いますが。

名前とか、サスケの方も含めて考えようかな…

たぶん、仙人モードとほかのチャクラを使う系は相性悪いと思うな。

集中力かなり必要そうだし。

名前とか勝手に決めて欲しい?それとも頑張って名前出さないほうがいい?

よかったら意見、無ければ勝手に決める。

それじゃあ、始めます。

~二年前ナルトの家~

ヒナタ「な、ナルトくん、いる?」

ナルト「おお、ヒナタ、また来てくれたのか」

ヒナタ「う、うん、時間、あったし…」

ナルト「入ってくれってばよ、この前掃除してもらったおかげで、だいぶ綺麗だからさ」

ヒナタ「お、お邪魔しまーす」

ナルト「そんなにかしこまらなくても、ほかに誰も居ないってばよ」

ヒナタ「い、一応言っておかないと…」

ナルト「ははっ、ヒナタは真面目だなぁ」

ナルト「ほい、お茶」コトッ

ヒナタ「あ、ありがとう」

ナルト「わざわざ様子を見に来てくれてんのはヒナタだろ?」

ナルト「お礼を言うのはこっちだってばよ」

ヒナタ「今は何をしていたの?」

ナルト「綱手のばー、おっと、五代目火影様、の手伝い」ペラペラ

ナルト「俺ってば、こういうの苦手だからさ」

ヒナタ「て、手伝うよ」

ナルト「へへっ、助かるってばよ」

ヒナタ「ううん、私がしたくてしていることだから…」

ナルト「ふう、やっと終わった…」

ヒナタ「結構量があったね…」

ナルト「助かったってばよ、ヒナタ」

ナルト「今度、お礼するからな」

ヒナタ「お、お礼なんていいよ…」

ナルト「何もないのか?」

ヒナタ「え、いや、あの…」

ナルト「何でもいいってばよ」

ヒナタ「じゃ、じゃあ」

ヒナタ「こ、今度、一緒に遊びに行かない?」

ナルト「え?それだけでいいのか?」

ヒナタ「そ、それだけって…」

ナルト「そんなの、いつでも言ってくれれば付き合うってばよ」

ヒナタ「…そうなの?」

ナルト「もちろんだってばよ」

ナルト「それで?予定とかは決めてんのか?」

ヒナタ「ううん、全然…」

ナルト「そっか、んじゃあ遊びじゃないかもしれねえけど」

ナルト「ちょっと外に行ってみないか?」

ヒナタ「里の?」

ナルト「ああ、エロ仙人に教えてもらった、いい場所があるんだってばよ」

ヒナタ「いい場所って、何が?」

ナルト「当日までは秘密だってばよ」

ナルト「週末でいいんだろ?」

ヒナタ「う、うん」

ナルト「なら、迎えに行くってばよ」

ヒナタ「え、でも」

ナルト「いーから、この話は終わり」

ヒナタ「そう?ナルトくんがそう言うなら…」

ナルト(ん?そういえば、エロ仙人が何か言ってたような…)

ナルト(ま、いいか、大したことじゃなかったんだってばよ)

ヒナタ「そういえば、ネジ兄さんが手合わせしたいって」

ナルト「えー?あいつ容赦ないからなぁ…」

ヒナタ「ネジ兄さん、ナルトくんと戦うのが楽しいみたいで」

ナルト「うーん、まあそのうちまた、な」

ヒナタ「わかった、伝えておくね」

ナルト「…あ!!そういえばこれ」ゴソゴソ

ヒナタ「?」

ナルト「日向に伝達の書類があるの忘れてたってばよ」

ヒナタ「私が持っていこうか?」

ナルト「いや、一応任されごとだし」

ナルト「ヒナタ、早速お前の家に行くってばよ!」

ヒナタ「そ、そんなに急がなくても…」

ナルト「早くしないと、期限に間に合わなくなるってばよ…」

ヒナタ「そ、そうなの?」

ナルト「ああ、結構前のやつだし…」

ヒナタ「それなら、早く行かないと、かな?」

ナルト「ああ、いま準備するってばよ」

ヒナタ(ナルトくんが家に、かぁ)

ヒナタ(…大丈夫、だよね?)

今日はここまで。

ヒナタはナルト君呼びが落ち着くなあ…

まあ、ナルトを尻に敷くところも想像していると楽しいんだけどね…

子供の名前の話は考えておいてください、しばらくは出てこないので。

それでは、おやすみなさい。

wikiで仙人モード見てたら
チャクラ検知とか検知能力の強化見たいなのが書いてあったな
白眼と組合せると超強力な検知能力に……

能力が地味w

>>37日向の人たちは、体術メインで高火力技が少ないからアレだけど、螺旋丸とかあったら、使いやすい能力になるんじゃない?

あー、サスケが女の子ならなー、最強の忍びも夢じゃないんだけど…

そんなssもあったな、そう言えば。

とりあえず、また投下していきます。

名前、頼むぜ?

ヒナタ「ただいまー」

ネジ「おや、ヒナタ様、今日はナルトの所に行かれたのでは…」

ナルト「おっす、ネジ、俺もいるってばよ」

ネジ「ナルト!」

ナルト「あー、手合わせはまた今度な、今日は別に用事があるから…」

ネジ「構わんさ、ヒアシ様に面会か?」

ナルト「ああ、取り次ぎ頼めるか?」

ネジ「承った、ヒナタ様はどうされますか?」

ヒナタ「私もナルトくんと一緒に行くから…」

ネジ「分かりました、しばしお待ちを」タタタ

ナルト「ネジも丸くなったってばよ」

ヒナタ「うん、昔みたいに怖くなくなったから」

ナルト「…平和って、いいなー」

ヒナタ「そうだね…」

ヒアシ「…それでは、日向を代表して、了承したと伝えてくれ、ナルトくん」

ナルト「分かったってば…っと、分かりましたってばよ」

ヒナタ「な、ナルトくん、変な言葉遣いになってるよ」

ヒアシ「ははは、そう畏まることもなかろう、君は次期火影なのだから」

ナルト「へ、へへ、ごめんなさいってばよ…」

ヒアシ「せっかく来て貰ったんだ、ゆっくりしていきたまえ」

ヒアシ「ヒナタ、お部屋に案内してあげたらどうだ?」

ヒナタ「え?お、お父さん、それは…」

ナルト「そう言えば、ヒナタの部屋って見たことないってばよ」

ヒアシ「ほら、ナルトくんもこう言っている」

ヒナタ「もうっ!ナルトくんまで!」

ナルト「ははっ悪い悪い」

ヒアシ「私はまた公務に戻る、しっかりもてなすのだぞ」ポンッ

ヒナタ「は、はい、分かりました!」

ヒアシ(こんな調子で、本当にナルトくんをモノにできるのか?)

ヒナタ(お、お父さんは余計なこと言わないで!)

ヒアシ「はっはっは、それではな」

ナルト「…ヒアシさんも、だいぶ変わったってばよ」

ヒナタ「もう、知らない」プイッ

ナルト(なんか、子供っぽいヒナタって、可愛いな…)ドキッ

ナルト(っと、何考えてるんだってばよ、俺は)ブンブン

ヒナタ「ん?どうかした?ナルトくん」

ナルト「な、何でもないってばよ」アハハ

ヒナタ「ちょ、ちょっと待ってて、ナルトくん」

ヒナタ「少し、お部屋を片付けてくるから…」

ナルト「そうか?別に気にしないけど…」

ヒナタ「わ、私が気になるから!」

ナルト「わ、分かったってばよ」

ヒナタ「すぐに戻るから!」タタタ

ナルト「いろいろ大変なんだなー」

ハナビ「…」

ナルト「あれ?ハナビか?」

ハナビ「…いらっしゃい、ナルトさん」

ハナビ「来てたんだ」

ナルト「ああ、ちょっと用事があってな」

ナルト「ハナビは何してたんだ?」

ハナビ「…勉強、今度試験があるから」

ナルト「そっか、俺も一気にやったっけなー」

ナルト「ハナビは偉いな、ちゃんとコツコツやってて」ナデナデ

ハナビ「…そんなことないよ、普通」////

ナルト「その普通が難しいんだってばよ」

ハナビ「姉さまは?」

ナルト「あー、なんか部屋の片付けしに行ってるってばよ」

ハナビ「…そうなんだ」

ハナビ「ナルトさんは、姉さまのことが好きなの?」

ナルト「と、突然なんだってばよ!?」

ハナビ「いいから、答えて?」

ナルト「いや、えっと…」ポリポリ

ここで一旦ストップ、また書く。

じゃあのノシ

あ、書き忘れてた、サスケの方は男、ナルトの方は女の子の予定。

てかコロナかっこいいな、あとメンマ、てめーはダメだ。

>>46
女の子か、銀河押しだったんだけどな…
まあメンマと香はネタ系だったから仕方ない、渦巻き香って蚊取り線香の事だし(笑)

[うちは]は一族の名前に統一性が無いから難しいな、零児(レイジ)とか守人(モリト)とかどう?

>>49いや、劇場版のトラウマが…

あなたに責任はないです…

たくさん意見ありがとう。

サスケの方は、モリト、気に入りました。

ナルトの方は、まだ決めていませんが、個人的にはありきたりだけどヒカリにする予定です。

たくさん出ているので、変えるかもしれませんが。

うずまきヒカリ、なんか米みたいだけどね…

一応まだまだ先なので、好きに書いて行ってください。

気に入ったのがあればそのまま採用します。

よろしくお願いします。

どっかの漫画でもいるが「ひまわり」ってどう?
渦巻きじゃ無いけど「回る」って入ればそれっぽくね?

>>55
ヒマワリは単体だと良い名前だけど、うずまきヒマワリになると語呂が悪いと思うんだ。

>>56
確かにそうだww
でもうずまきナルトも結構変な気がするぞ
もう慣れちゃってるけどさ

たくさんの意見、本当にありがとう。

まだビビッときてはいないので、引き続きよろしく。

ヒマリはちょっといいなと思ったけど、テマリとダブって妄想が膨らまない…

ダメな>>1でごめんよ。

あと、こういうのは書かないほうがいいのかもしれないけど

初めて、自分の書いたssがまとめに入ってた、この前のssが。

というわけで、より一層張り切っていきます。

よろしくお願いします。

ハナビ「…答えられないの?」

ナルト「す、少なくとも嫌いじゃないってばよ」

ハナビ「そっか、そのくらいか…」ズイッ

ナルト「ハナビ?何か近付きすぎな気が…」

ハナビ「ナルトさん、姉さまじゃ不満なら、わたしはどう?」

ハナビ「わたしなら、もっとイロイロ、ナルトさんの為にしてあげられるよ?」

ナルト「じょ、冗談はやめるってばよ」

ハナビ「わたし、本気だから…」ソッ

ハナビ「…ね?いいでしょ?」

ナルト「お、俺は…」


毎日、更新楽しみにしてますぞ!

あと、ヒヨリ(日和)ちゃんはどうですか?

>>1はこれで2個目のssだとは思えない!!

文才有りすぎ!!

>>62ごめん、イメージだけど弱そう…

ヒナタ「ナルトくん、準備できた…っ」

ヒナタ「…何してるの?ハナビ」

ハナビ「あーあ、時間切れかぁ」

ハナビ「もう少しで、ナルトさんがわたしのモノになったのに」

ヒナタ「ふざけないで、何がしたいの?」

ナルト「お、おいヒナタ、俺は大丈夫だから…」

ハナビ「…別に、わたしはナルトさんのことが好きだから…」

ヒナタ「…本当に?」

ハナビ「何が言いたいの?」

ヒナタ「質問しているのは私だよ」

ハナビ「…そういうところ、本当に大っきらい」

>>63何?私今日死ぬ?死んじゃうの?

ハナビ「姉さまとは話したくない」

ヒナタ「どこに行くの」

ハナビ「自分の部屋、姉さまはナルトさんを部屋に連れ込んで、いかがわしいことをするんでしょ?」

ヒナタ「し、しないわよ!」

ハナビ「…へぇ」

ハナビ「ナルトさん、こんな奥手で欲求不満になったら、わたしのところに遊びに来てね?」タタタ

ヒナタ「ハナビ!待ちなさい…」

ナルト「いいってばよ、ほら、ヒナタもちょっと落ち着けって…」

ヒナタ「…ナルトくん」

ナルト「ほら、とりあえず、部屋、片付いたんだろ?」

ヒナタ「う、うん…」


ハナビ「…姉さまのバカ、ナルトさんの、ばか…」

~ヒナタの部屋~

ナルト「それで?さっきのは何なんだってばよ?」

ヒナタ「…ハナビとは、あまり上手くいっていなくて」

ナルト「理由は分からないのか?」

ヒナタ「何かあるわけじゃないと思うの」

ヒナタ「たぶん、私のことが気に入らないだけだと思う」

ナルト「…そうか?」

ヒナタ「え?」

ナルト「俺ってば、昔は里中の嫌われ者だっただろ?」

ナルト「だから、相手を傷つけることが、必ずしも嫌いだからじゃないって知ってるってばよ」

ヒナタ「ハナビがそうなの?」

ナルト「分からねぇけど」

ナルト「あいつ、意味もなくああいうことをしたり、言ったりするやつじゃないと思うってばよ」

ヒナタ「それは…」

ナルト「ま、俺の勝手な想像だから、本当のことは分からねぇけど」

ナルト「ただ、気にしてやってもいいと思うってばよ」

ヒナタ「ナルトくん…」

ごめん、中途半端だけど、またあした…

子供のお話が出来たおかげで、次のssの予定も出来たので、しっかり書き上げたいと思います。

それでは、引き続きお楽しみください。

…ハナビ、変な子みたいにしちゃってゴメンな。

木の葉の里にちなんでワカバ、アオバとか
あとはアカリとか

>>71アカリ、いいね

気に入ったナリ

アッカリーン

候補としてはかなり有力と言っておこう…

最後までわかりませんからね…

ちなみに、決まれば次の主役級ですよ…みんながんばて

おっすおっす。

書いていくけど、その前に名前に関して。

できれば、ヒナタやナルトが由来を説明できるといいです。プラス方面で。

あと、サスケの方も書いてあげてください。

現在の候補

サスケ:モリト

ナルト:ヒカリ、アカリ、ヒマリ

それでは、はじめます。

ナルト「ま、すぐに解決する問題でもないし、気長にやっていくしかないってばよ」

ヒナタ「…うん、私ももう少し考えてみる」

ナルト「さ、この話はおしまいだってばよ」

ナルト「それにしても、部屋、全然汚くないじゃんか」

ヒナタ「あ、あまり見ないで?恥ずかしいから…」

ナルト「…俺も今度からちゃんと片付けしよう」

ヒナタ「それは私も思うけど…」

ナルト「ははは、頑張るってばよ」

ヒナタ「本気で考えてる?」

ナルト「ま、もしまた汚くなっても」

ナルト「きっとヒナタが手伝ってくれるんだろ?」

ヒナタ「そうやって人の力をあてにするナルトくんは手伝ってあげません」

ナルト「えー、そんなー」

ヒナタ「ふふふ」

わざわざ理由をかいてくれて助かる。

一応語弊がないように言っておくと、私が書く上でこじつけられれば説明はなくてもいいのよ?

それでは、随時名前は募集しているから、書いている途中でも構わない、案を出していってほしい。

ちなみに、書いている時なら反応を返してしまうかもしれないが、許して欲しい。

それでは始めます。

ナルト「でも、部屋ってすることないよなー」

ヒナタ「そうだね」

ヒナタ「ナルトくんはどっちかって言えば外であそびたいタイプだもんね」

ナルト「うーん、何かすること思いつくか?」

ヒナタ「そうだね…」

ヒナタ「ハナビのこともあるし、裏手の川に行ってみる?」

ナルト「川?」

ヒナタ「うん、少し行くとあるんだ」

ヒナタ「そもそも、部屋に呼ばせたのはお父さんだから」

ナルト「…よし、それなら行ってみるか」

ヒナタ「うん!」

~河川敷~

ナルト「おお、結構でけぇ」ワーイ

ヒナタ「深さはたいしたことないんだけどね」

ヒナタ「よくここで、鍛錬してたなー」

ナルト「水の上を歩いたり?」

ヒナタ「そうそう、難しくてなかなか出来なかったから」

ナルト「へー、やっぱりヒナタもそういう練習したんだな」

ナルト「なんか、ソツなくこなしてるイメージだったってばよ」

ヒナタ「そんなことないよ、現に私は日向の中では劣等生なんだから」

ナルト「今はそんなことないってばよ」

ヒナタ「今は?」フフフ

ナルト「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」アセアセ

ヒナタ「ううん、別に気にしてないよ」

ヒナタ「…風が気持ちいいね」

ナルト「ああ、そうだな」

ナルト「これじゃあ、明日行くところも感動が薄くなっちまうかもなぁ…」ボソッ

ヒナタ「え?今何か言った?」

ナルト「いや、なんでもないってばよ」

ヒナタ「…気になるなー」ズイ

ナルト「だ、だから何でもないって!」

ナルト「ヒナタ、ほら、近い近い」

ヒナタ「あっ!?」

ヒナタ「ご、ごめんね、ナルトくん」

ヒナタ「私、なんだか気が抜けちゃったみたいで」

ヒナタ「馴れ馴れしくしすぎちゃったよね…」

ナルト「いや、そういうことじゃないんだけど…」

ナルト「その、いつもは控えめだから、なんとなくこう」

ナルト「落ち着かないっていうか、ドキドキするから…」

ヒナタ「えっ!?」

ナルト「あああー、今のなし!!」

ヒナタ(ナルトくんも、私を意識してくれているのかな…)

ナルト(何言ってんだってばよ!これじゃあ警戒させるだけだろうぁぁぁ)

ヒナタ「ちゃ、ちゃんと聞いちゃったからね…?」

ナルト(し、下から覗き込むヒナタ…)

ナルト(うぐっ、すごい破壊力…)

ヒナタ「…えいっ」ムギュッ

ナルト「うおっ!?」

ヒナタ「ご、ごめんね」

ヒナタ「これは、その、きゅ、急に何かをつかみたくなって…」

ナルト(うわああああ、胸が!胸が腕いっぱいに!いや腕おっぱいに!)

ナルト(何だこの感触は!こ、これは…)

ナルト「ヒナタ」

ヒナタ「な、なに?」

ナルト「もう少し、このままでいいか?」

ヒナタ「え?別にいいけど」

ナルト「…なんか、ここに来て良かったってばよ…」

ヒナタ(よくわからないけど、嬉しそうだからいいのかな?)

ナルト「…平和だなー」

ヒナタ「そうだね…」

ナルト「なんか、眠くなってきたってばよ…」

ヒナタ「寝ちゃってもいいよ?起こしてあげるから」

ナルト「そうか?んじゃあ頼む…」クー

ヒナタ「…最近疲れてたんだね…」

ヒナタ「うーん、よいしょっと」ポフッ

ヒナタ「えへへ、膝枕、しちゃった」

ヒナタ「髪の毛、ちょっと硬いや」ワシャ

ヒナタ「…」

ヒナタ「…ナルトくん、あの時の告白、覚えてる?」

ヒナタ「私ね、今でもナルトくんのこと、大好きだよ?」

ヒナタ「…まだ、確かめるのも怖くて言えないんだけどね」

ヒナタ「戦争が終わって、平和になってきて」

ヒナタ「私、ナルト君のためにできることをしてあげたい」

ヒナタ「…なんて、本当は起きている時に言いたいんだけど」ナデ

ヒナタ「…」

ヒナタ「…」////

ヒナタ(今なら、何しても気づかれない、よね?)

ヒナタ「どうしようかな…」

ヒナタ「と、とりあえずつついてみたり…」ツンツン

ナルト「うー」ゴロン

ヒナタ「きゃっ、そ、そっち側に倒れちゃダメだよ」ギュウ

ヒナタ「ほっ、危ない危ない」

ヒナタ「…やっぱり、いたずらなんてダメだよね」

ヒナタ「ナルトくんが起きたら」

ヒナタ「もう少し、私を意識してもらえるように頑張ろう」

ヒナタ「おやすみ、ナルトくん」ナデナデ

あー、深夜のテンションって怖い。

なんだこれ、明日恥ずか死するかもわからんね。

まだまだ回想編は続きますが、ダレないように気をつけていきます。

読んでくださる皆様がほっこりしていただけていれば幸いです。

それでは、また次回。

おやすみなさーいノシ

ナルト「…ふが」

ヒナタ「あ、起きた?」

ナルト「あ、ああ、悪い」もにゅん

ヒナタ「ひゃあっ!?」

ナルト「うわ、ほんとに悪い!?」ズササ

ヒナタ「も、もう…っ!」

ナルト「いや、俺の想定よりかなり大きくて…って!?」

ヒナタ「…」じとっ

ナルト「あ、あの、ごめん」

ヒナタ「…まあ、気にしてくれているなら、別にいいんだけどね」ボソッ

ナルト「え?何か言ったか?」

ヒナタ「…反省してる?って言ったの」

ナルト「はい、反省してます」

ヒナタ「よろしい」

ヒナタ「もう結構遅いね」

ナルト「本当に長い時間寝ちまったんだな…」

ヒナタ「どうする?ご飯、うちで食べていく?」

ナルト「いいのか?」

ヒナタ「大丈夫だと思うよ?」

ヒナタ「それに、放っておくとナルトくん、ラーメンばっかり食べるんだから」

ナルト「…それは否定できないってばよ」

ヒナタ「じゃあ決まりね」

ヒナタ「今日は、私が作っちゃうんだから」

ナルト「おお、手料理か!!」

ナルト「この前の煮付け、すっげー旨かったし、期待してるってばよ!」

ヒナタ「ふふふ、任せて?腕によりをかけちゃうから」

~日向邸内~

~食事時間~

ヒアシ「ふむ、今日はヒナタが作ったのか」モグモグ

ヒアシ「…いい味付けだ」

ヒナタ「ありがとうございます」

ネジ(…美味い)

ナルト「いやー、俺までご馳走になっちゃって、なんか悪いってばよ…」

ヒアシ「何を言う、せっかくの夕食だ」

ヒアシ「皆で食べたほうがいいだろう」

ナルト「ははっ、ありがたいです」

ヒアシ「遠慮せずに食べていくといい」

ハナビ「…」

ヒナタ「…ハナビ、美味しくなかった?」

ハナビ「…別に」

ヒアシ「どうしたんだ?何か嫌なことでもあったのか?」

ハナビ「…ごちそうさまでした」カチャン

ヒナタ「ハナビ、もういいの?」

ハナビ「…っ」ピシャッ

ヒナタ「ハナビ…」

ナルト「…ちょっと、行って来るってばよ」スクッ

ヒナタ「ナルトくん…」

ナルト「任せとけって、大丈夫だからさ」ナデ

ヒアシ(むっ、わかってはいるつもりであったが、微妙な心境だ…)プルプル

ネジ(ああ、ヒアシ様が葛藤なさっている…)

~縁側~

ハナビ「…」

ナルト「何やってんだ?」

ハナビ「…ナルトさん」

ハナビ「星を見ていたの」

ナルト「星?おお、結構見えるもんなんだな」

ハナビ「うん、隣、座れば?」

ナルト「ああ、そんじゃ、お言葉に甘えるってばよ」ドサッ

ハナビ「…」

ナルト「…」

ナルト「ハナビ、話があるんだ」

ハナビ「…そう」

ナルト「お前さ、ヒナタのこと嫌いか?」

ハナビ「…別に」

ナルト「俺ってば、家族っていないんだよ」

ナルト「だから、ヒナタやハナビが羨ましいんだ」

ナルト「俺には、喧嘩をする兄弟もいなかったからさ」

ハナビ「…」

テンテン「ちょっと待って?」

~回想一時停止~

テンテン「ねえ、なんでヒナタがその話の内容を知ってるの?」

ヒナタ「あ、そ、それは…」

テンテン「…聞いてたの?」

ヒナタ「…だって、気になったから…」

テンテン「えー、ダメだよ、盗み聞きなんて」

ヒナタ「だ、だからナルトには内緒ね?」

テンテン「…今度甘味処であんみつ」

ヒナタ「うっ、しょうがないか…」

テンテン「えへへー、ラッキー」

テンテン「さ、続き続き!」

ヒナタ「もう、調子いいんだから…」

始める。

回想なのはまず自分が忘れてた。

まあ、気にせず見てってや。

~回想再開~

ハナビ「ナルトさん」

ナルト「なんだ?」

ハナビ「なんで私に気を遣ってくれるの」

ナルト「なんでって」

ナルト「理由なんてないってばよ」

ハナビ「…それなら、優しくしないで」

ナルト「…」

ハナビ「ナルトさんが、そんな風じゃなければ」

ハナビ「わたしだって…」ジワッ

ナルト「どういう事なんだってばよ?」

ハナビ「…わたしは、姉さまのことが嫌いじゃない」

ハナビ「むしろ、すごいと思う、尊敬もしてる」

ハナビ「だって、昔は何もできない人だったのに」

ハナビ「今は、何でも出来てる、持ってる」

ハナビ「…ナルトさんだって」

ナルト「俺?」

ハナビ「…わたし、ナルトさんのことが、本当に好きなの」

ハナビ「初めて会ったとき、励ましてくれて、相談にも乗ってくれて」

ハナビ「いつも優しくて」

ハナビ「でも、たまに本気で怒ってくれるナルトさんが好き」

ハナビ「好きになっちゃったの…」ボロボロ

ナルト「…」

ハナビ「…ナルトさん、私じゃダメなの?」

ハナビ「家事だって勉強する、忍術だって、姉さまに負けない」

ハナビ「胸だって、…もっと成長すると思う…」

ハナビ「それに、好きって気持ちも…」

ナルト「…」

ハナビ「ねえ?髪ももっと伸ばせばいいの?」

ハナビ「わたしが、ねえさまの代わりに…」

ナルト「…もういいってばよ」ナデ

ハナビ「え?…」

ナルト「ハナビ、お前の気持ち、伝わったってばよ」

ナルト「ありがとうな、そんなに、俺のことで悩んでくれて」

ナルト「そんでもって、俺のことを好きだって言ってくれて」

ナルト「正直、本当に嬉しいってばよ」

ハナビ「じゃ、じゃあ…」

ナルト「でも、ゴメンな」

ナルト「俺は、ハナビの思いに応えてやれないってばよ」

ハナビ「ど、どうして…?」

ナルト「まず、な」

ナルト「俺、まだヒナタとそういう感じじゃないってばよ」

ハナビ「…?」

ナルト「だから、ヒナタも俺も」

ナルト「別に告白もしてねぇし、」

ナルト「そもそも、俺は一度フられてるし…」

ハナビ「え?嘘…」

ナルト「本当だってばよ」

ナルト「いやー、凹んだなー、あの時」



テンテン「え?どゆことどゆこと?」

~回想中断~

テンテン「ヒナタ、ナルトのことフッたの?」

ヒナタ「いや、あれは…」

テンテン「そっちも教えてよー」

ヒナタ「わ、分かってるから、ちゃんと話すから…」

テンテン「約束だからね?」

ナルト「だから、ヒナタは俺に優しくしてくれてるだけなんだってばよ」

ハナビ「そんなわけ…」

ナルト「でもさ、…」ゴニョゴニョ

ハナビ「え?自分から?」

ナルト「いや、実は…」ゴニョゴニョ

ハナビ「やっぱり、間違ってないじゃない!」

ナルト「いや、まだ分からないってばよ」

ナルト「だからさ、こんな中途半端なままで、お前の気持ちに応えられないってばよ」

ハナビ「…やっぱり、わたしじゃダメなんだ」

ナルト「ま、そうだな」

ハナビ「…っ!」

ナルト「ああ、勘違いすんなよ?」

ナルト「別にハナビに何かが足りないって事じゃない」

ナルト「これは俺の問題だってばよ」

ナルト「正直、理屈じゃねえし」

ナルト「俺がハナビのことを嫌いってワケでもねえ」ナデリコ

ナルト「ハナビもさ、ヒナタのことを避けたり、険悪になるんじゃなくてさ」

ナルト「仲良くしたほうが楽しいってばよ」

ナルト「俺は、前みたいに素直に笑ってるお前が一番好きだからさ」

ハナビ「…」

ハナビ「あーあ、振られちゃった…」スクッ

ナルト「あ、ハナビ…」

ハナビ「ううん、本当は分かってたんだ」

ハナビ「でも、いままではっきりしてくれなかったし」

ハナビ「本気にされてないって、思ってたから」

ハナビ「ちょっとすっきりしちゃった」

ハナビ「やっと、本当の返事、してもらえたから」

ナルト「…そっか」

ハナビ「…それに、まだ、諦めてないし」

ナルト「は?」

ハナビ「あのさ、さっきの話」

ハナビ「失敗したら、わたしのところに来てね?」

ハナビ「慰めてあげる」

ナルト「いや、別に…」

ハナビ「大丈夫、おこぼれって言われたって、気にしないから」

ハナビ「もう姉さまと同じ舞台には立ったんだし」ススッ

ハナビ(…そうでしょ?姉さま?)

ヒナタ「…っ!?」ビクッ

ハナビ(やっぱり、聞いてたんだ)

ハナビ(よかったね、ナルトさんはまだ気付いてないみたいでさ)

ナルト「ハナビ?どうしたんだってばよ?」

ハナビ(ごめんね、いままで当たっちゃって)

ハナビ(でも、ちゃんとナルトさんを捕まえておけないなら)

ハナビ(わたしが取っちゃうからね?)

ヒナタ(わ、私は…)

ナルト「ハナビ?」

ハナビ「ううん、何でもないの」

ハナビ「ナルトさん、戻ろう?」

ハナビ「わたし、姉さまにおかわり貰うから」

ナルト「おお、俺も食べてる途中だったってばよ」ヨイショッ

ヒナタ(あ、いけない…)サササ

ハナビ「じゃ、さっきの話、覚えておいてね?」ギュウッ

ナルト「…ああ、そんときになったら、考えるってばよ」

ハナビ「ふふふっ、…」

~回想中断~

テンテン「へえ、ハナビちゃんもいろいろあったんだね~」フヘー

テンテン「今、何してるんだっけ?」

ヒナタ「一年前くらいから、他里に留学中」

ヒナタ「今度戻って来るって言ってたけど」

テンテン「そういえば見送り、あたしも行ったんだよね…」

テンテン「あの時は、なんにも思わなかったなぁ…」

テンテン「しかし、ナルトのやつ」

テンテン「美人姉妹を両方共モノにするなんて」

テンテン「結構やるわね…」

ヒナタ「あ、あの、そういうのじゃないし…」

テンテン「結局、ヒナタが聞こえなかった話は何だったのかなぁ?」

ヒナタ「分からないけど、本人にも聞けないし…」

テンテン「あ、そっか」

ヒナタ「それでどうする?まだ続ける?」

テンテン「うん、まだ付き合うところまで聞いてないし」

テンテン「あ、さっきの後はどうなったの?」

ヒナタ「あ、うん」

ヒナタ「あのあと、ハナビがナルトくんに抱きついてやってきて」

ヒナタ「お父さんがご飯吹いちゃって大変だったよ」

テンテン(あ、そっか)

テンテン(お父さんからしたら、娘二人共でナルトを取り合っているのが確定したわけだし)

テンテン「複雑だったんだろうなぁ…」

ヒナタ「え?なにが?」

テンテン「ううん、何でもない」パタパタ

テンテン「それじゃ、ナルトと付き合うことになった話を聞かせてよ」

ヒナタ「あ、週末の話ね、うん、わかった」

~別室~

ナルト「あー、うっすら聞こえてくる」

ナルト「なんで女って恥ずかしい話とかも平気で話せるんだってばよ…」

ナルト「馴れ初めとか、なあ?」

クラマ(おい、誰に話してるんだ)

ナルト(別に、独り言だってばよ)

ナルト「にしても、あの時なぁ」

ナルト「ヒナタ、やっぱ居たのか」

ナルト「…うわぁ」

ナルト「完全にカッコつけてるところを見られてるってばよ…」

ナルト「…気付いてないフリしとこ…」

ナルト(にしても、ハナビの件はもっと時間がかかると思ってたんだけどなぁ)

~火の国国境付近~

ハナビ「はくしゅんっ!」

???「…大丈夫か?」

???「護衛も任せてしまって…」

ハナビ「いえ、貴方に護衛が必要とも思えませんが…」

ハナビ「ほかの方々も、後で追いつくそうですし」

???「まあそうだが…」

???「それで?風か何かか?」

ハナビ「…多分噂話でもされていたのでしょう」

ハナビ「…でも、今日の風は、イロイロ思い出させてくれますね…」

???「何を思い出していたんだ?」

ハナビ「はい、ナルトさんに告白したときのことを…」

???「告白?したのか」

ハナビ「ええ、まあ振られちゃいましたが」

ハナビ「いいかげん、姉さまも心を決めてきそうだったですし」

ハナビ「ナルトさんの反応的に、あの日しかないと思っていたんですけどね…」

???「…まあ、恋愛事は理屈ではうまくいかないものさ」

ハナビ「もしかして、慰めてくれてます?」

???「好きに受け取ればいい」

ハナビ「そうですか、相変わらずつれない態度ですね…」

???「もうそろそろ野営の準備をしようか」

ハナビ「はい、了解しました」

???「…仕事は完璧なんだがな」

ハナビ「…明るい方が好かれるんじゃないかって、悪あがきした結果です、気にしないでください」

???「そうか」

???「まあ、そうやって一途に思えるのは美徳だと、オレは思う」

ハナビ「…ありがとうございます!」

今日はここまで。

ハナビちゃんは設定が出てきていないので、自由にやってしまいました。

ハナビファンの皆さん、すみません。

???さんは予測がついても書かないであげてください。

一応頑張って隠そうとしているので。

それでは、また次の機会にお会いしましょう。

おやすみなさいノシ

大丈夫!!違和感はなかった
むしろシックリきた

>>124嬉しい意見だ

本編にも出てきてくれると書きやすいのになー

完全にオリジナルキャラクターだよね、これ

でも、安心した。一人でも気に入ってくれれば良し、だ。

続きも読んでくれるとありがたい。

~回想再開 週末~

ナルト「おーい、ヒナター?」

ナルト「迎えに来たってばよー!」

ヒナタ「な、ナルトくん、おはよう…」

ナルト「おう、おはようヒナタ!」

ヒナタ「今日はいつになく元気いっぱいだね」

ナルト「まぁな!さあ、早速行くってばよ」

ヒナタ「うん」

ナルト「ところで、その荷物は?」

ヒナタ「あ、外に行くって言ってたから、お弁当作ったの」

ナルト「お、そりゃ楽しみだな」

ナルト「んじゃ、それ持つってばよ」

ヒナタ「あ、ありがとう」

~里の外~

ヒナタ「それで、どこまで行くの?」シュッ

ナルト「そこまで遠くないってばよ」シュッ

ナルト「火の国の温泉街の手前くらいだから」

ヒナタ「それなら、あまり時間はかからないね」

ナルト「ああ、心配ないってばよ」

ヒナタ「別に心配してはいないけど」

ナルト「ははっ、そっか」シュッ

ヒナタ(どんな所なんだろう)

ナルト(さて、頑張るってばよ、俺!)

~登山口前~

ナルト「ここだってばよ」

ヒナタ「登山口?登るの?」

ナルト「普通に道があるからさ」

ナルト「少し上の方なんだけど」

ナルト「ほ、ほら」つ

ヒナタ「ん?なぁに?」

ナルト「あの、さ、手とか…その」

ヒナタ「…あっ」////

ヒナタ「う、うん」つギュッ

ナルト「ゆっくり登ればいいだろ?」

ヒナタ「そ、そうだね…」

ナルト「こ、こっちだってばよ」

ヒナタ「わ、分かった…」

~登山道~

ヒナタ「少し紅葉してる木もあるね」

ナルト「ああ、この辺は気候が変わりやすいから」

ナルト「たまに先走ってそうなる奴もあるって聞いた気がする」

ヒナタ「へー、ここには自来也様と来たんでしょ?」

ナルト「通り道だったんだけど、何でかイイもん見せてやろうかのぅとか言ってさ」

ヒナタ「何それ?モノマネ?似てなーい」フフフ

ナルト「えー?そうか?結構自身あんだけどなぁ」

ヒナタ「あ、どんぐりだ…」

ヒナタ「去年からのかな?」

ナルト「どんぐりって何の木の種なんだ?」

ヒナタ「うーん、分からないけど…」

~山腹~

ナルト「あ、この辺りでちょっと逸れるんだ」

ヒナタ「そうなの?よく覚えてるね」

ナルト「ほら、あそこにでっかい木があるだろ?」

ナルト「あれが見えた所に…ほら」

ヒナタ「これは…手裏剣?」

ナルト「前来た時に、印つけといたんだ」

ヒナタ「また来る気満々だったんだね」

ナルト「ああ、なんか理由があったと思うんだけど…」

ナルト「思い出せないんだよなぁ…」

ヒナタ「まあ、そのうち思い出すかもしれないし」

ヒナタ「行ってみよ?」

ナルト「ああ、そうだな」

ナルト「…さ、ここだってばよ」

ヒナタ「ここは…」

ナルト「すげーだろ?山に囲まれた湖が一望できるんだってばよ」

ナルト「他の所より少し高くなってるから、一番綺麗に見えるんだってばよ」

ヒナタ「すごく、綺麗…」

ナルト「上の方は木が多すぎて見えないし、座って見られるのはここだけってエロ仙人が言ってた」

ヒナタ「植生が濃いんだね」

ナルト「ま、木に登って見るより落ち着くだろ?」

ヒナタ「うん!」

ナルト「…さ、ここだってばよ」

ヒナタ「ここは…」

ナルト「すげーだろ?山に囲まれた湖が一望できるんだってばよ」

ナルト「他の所より少し高くなってるから、一番綺麗に見えるんだってばよ」

ヒナタ「すごく、綺麗…」

ナルト「上の方は木が多すぎて見えないし、座って見られるのはここだけってエロ仙人が言ってた」

ヒナタ「植生が濃いんだね」

ナルト「ま、木に登って見るより落ち着くだろ?」

ヒナタ「うん!」

ナルト「さて、時間も結構来てるし、飯食うか」

ヒナタ「そうだね、私もお腹空いちゃった」

ナルト「ま、ちょっとしたバイキングだってばよ」

ヒナタ「私たちが忍びだからちょっとした、なんだけどね」

ナルト「あ、そりゃそうだな」ハハハ

ヒナタ「今、準備するね…」

ナルト「なんで、山で食べる飯って美味いのかなぁ」ムシャムシャ

ヒナタ「達成感とかじゃない?」

ナルト「懐かしいなぁ、あのときはエロ仙人が俺の分のおにぎり食べちゃってさ」

ナルト「ここで喧嘩したっけな…」

ヒナタ「思い出の場所なんだね」

ナルト「たぶん、俺とエロ仙人しか知らなかったし」

ナルト「今は俺とヒナタだけだな」

ヒナタ「じゃあ、私たちにとっても、思い出の場所で、秘密の場所なんだね」

ナルト「…そ、そう言われると、なんか照れ臭いってばよ」ポリポリ

ヒナタ「あ、いや、そういう意味じゃなくて…」

ナルト「え?じゃあどういう意味なんだ?」

ヒナタ「そ、それは…」

ヒナタ「も、もう!ナルトくんの意地悪!」

ナルト「え、えー…」

続きは後で書く。

またね。

おす。

ミス指摘ありがとう、読むときに補完してください。

あと、お知らせです。

明日以降、ギアスの方のssと隔日で書いていきます。

個人的な理由で恐縮ですが、完結はさせるので、許していただければ幸いです。

それでは、始めます。

ナルト「…いい風だな」

ヒナタ「うん…」

ナルト(ヒナタの横顔、綺麗だよな…)

ナルト(いままで、あんまり考えないようにしてたけど)

ナルト(…俺も、腹決めないとな)

ナルト「あのさ、ヒナタ…」

ヒナタ「ナルトくん!あれ…!」

ナルト「へ?」

ヒナタ「あそこ、、私たちが通ってきた街道じゃない?」

ナルト「ん?ああ、そうだけど…」

ヒナタ「白眼!!」ギンッ

ヒナタ「やっぱり、あれって役人の人だと思う」

ナルト「検問か?別に気にするほどのものでも…」

ヒナタ「何かあったのかも…」

ナルト「…はいはい、見に行きたいんだろ?」

ヒナタ「…ごめんなさい」

ナルト「別にイイってばよ、また来ればいいんだし」

ナルト「それに、事件なら放ってはおけないからな」

ヒナタ「ナルトくん…」

ナルト「さ、とりあえず行ってみるってばよ」

ナルト「…はぁ?里に帰れない?」

役人「ああ、今この近辺には凶悪な罪人が逃げ込んだ可能性がある」

役人「木の葉の里と、近辺の町村のあいだの道は封鎖だ」

ヒナタ「あの、ちなみにいつごろまで…?」

役人「明日の昼頃まではかかる」

役人「調査が済むまで、街に戻ることをすすめる」

ナルト「あの、俺たち木の葉の忍びなんだけど…」

ナルト「ほら、額あてもあるし」

役人「偽装で逃走を手助けする可能性がある」

ナルト「…さすが役人、頭が固いってばよ…」ボソッ

役人「むっ!?」

役人「その方、あまりごちゃごちゃ抜かすようなら、重要参考人として引っ立てても良いのだぞ?」

ナルト「ああ上等だ!その凝り固まった頭の中身を、やわらかーくほぐしてやるってばよ!!」

役人「な、なんだとぉ!!!」

ヒナタ「あ、あの、ごめんなさい」ペコ

ヒナタ「ほら、ナルトくんも謝って」

ナルト「いや、俺は…」

ヒナタ(役人さんと揉め事を起こしたら、里にも迷惑がかかっちゃうよ)

ヒナタ(未来の火影が、そんなことに関与しちゃダメ!)

ナルト(わ、悪かったってばよ…)

ヒナタ(私じゃなくて、あの人に言わないと)

ナルト「あ、あのさ…」

ヒナタ(敬語!)ボソボソ

ナルト「あ、あの、先程は本当に申し訳なく存じ上げます?」

ヒナタ「そ、それじゃあ訳がわからないよ、ナルトくん…」

役人「む、ま、まあ私も少し、頭に血が上ってしまったな」オホン

役人「しかし、そんな美人を連れて、わざわざ危険な道を行くこともなかろう」

役人「伴侶は大切にせねば」

ヒナタ「び、美人!?」

ナルト「は、伴侶!?」

役人「ん?違うのか?」

ナルト「いや、あの、えっと…」

ヒナタ「…」////

役人「む、なるほどな…」

役人「本来、こういうことはしてはいかんのだが…」

役人「まあ、未来の夫婦に少しサービスしても、ばちは当たるまい」

ヒナタ「え、いや、あの…」

役人「能書きは良い、持っていけ」つ券

ナルト「これは?」

役人「近くの宿場町のサービス券だ」

役人「ちょうど、祭りの時期だったのでな、私ももらってしまったが」

役人「あいにく連れ合いは中央部で帰りを待っておるゆえ、使い道もない」

役人「明日まで暇であろう、それで祭りでも見て、温泉宿で一泊すれば」

役人「すぐにここも通れる」

ナルト「温泉宿で…」

ヒナタ「一泊…」////

役人「それと、男の方、少し耳をかせ」

ナルト「え?俺?」

役人(お前、あの娘に惚れておるな?)

ナルト(い、いや、別に…)

役人(隠さんで良い、私も40を超えたが、そういう機微に鈍くなってはおらん)

役人(こういうのは、強引なきっかけも時には必要)

役人(背中は押してやる、決めてくると良い!)バシッ

ナルト(あいたっ!?い、いや、どうしてそこまで…)

役人(たしかに、お前は正直気に食わんが…)

ナルト(…あー、そうですか)

役人(あの娘、私の妻の若い頃に、よく似ておる)

役人(なんとなく、放っておけん雰囲気とか、芯の強そうな面立ちがな…)

ナルト(役人のおっさん…)

役人(…分かったか?)

ナルト(…分かったってばよ)

ナルト「ありがとな!」

役人「…おほん、このことは、内密にな…」

役人「それでは、私は公務に戻る」

役人「くれぐれも、道中気をつけるのだ」

ナルト「ああ、分かったってばよ」

ナルト「ヒナタ、行こうぜ」

ヒナタ「え?あの人と何を話してたの?」

ナルト「…いつか教えてやるってばよ」

ヒナタ「えー?」

役人(…思わず、素の対応をしてしまった…)

役人(なんだろうな、応援したくなるような雰囲気が、あのふたりにはあった…)

役人(む、私ももっと若々しくせねばな!)

役人(…最近、話し方も爺むさくなってきたような気もするし…)

役人「…おと、いかんいかん、仕事をせねば!」



ヒナタ(…夫婦、か)

ヒナタ(本当に、ナルトくんとそうなれたら、嬉しいな…)

ヒナタ(…その前に、誤解も解かなくちゃいけないんだけどね…)

ヒナタ「はぁ…」

ナルト「ん?どうしたんだってばよ?」

ヒナタ「う、ううん、なんでもないの」

ヒナタ「温泉街、行ってみよう?」ギュッ

ナルト「あ、ああ、そうだな」

とりあえず、ここまで。

役人さんには場面を整えてもらいましたが、ここから出番があるかどうか未定です。


本当は山で遭難路線も考えたのですが、忍者なら普通に帰ってきそうだったので、やめました。

あと、隔日の件ですが、明日はナルトを書く予定です。

ギアスに興味がない方には申し訳ありませんが、あさっては一応お休みです。

読むときの目安にして頂ければ、幸いです。

それでは、おやすみなさいノシ

おっすおっす。

応援嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

ギアスの方も分かる方は、読んで頂ければ、毎日会えますね。

それでは、早速書いていきましょう。

~温泉宿~

ヒナタ「うわぁー、ここから山合いの川まで全部見えるんだね」

ナルト「部屋が空いてて良かったってばよ」

ナルト「…ま、一部屋だけだったけどな…」

ヒナタ「し、しょうがないよ」

ヒナタ「近隣の村だけじゃなくて、結構大きなお祭りみたいだし…」

ナルト「いや、ヒナタがいいなら別に…」

ヒナタ「…」////

ナルト「は、ははは…」

ナルト「そ、そうだ」

ナルト「せっかくだし、祭り見に行くってばよ」

ナルト「おっさんに貰った券も使ってやらねぇと…」

ナルト「たしか、浴衣の着付けもやってくれるって」

ヒナタ「え?浴衣にも着付けがあるの?」

ナルト「あー、俺は用事がないけど」

ナルト「女の人は綺麗に浴衣を着るのって難しいらしいってばよ」

ヒナタ「詳しいんだね?」

ナルト「エロ仙人知識だってばよ…」

ナルト「修行もやってくれたけど、自分はよく酔いつぶれるまで遊んでたから」

ヒナタ「ほ、奔放な師匠だったんだね…」

ナルト「おかげでいらないこともイロイロ覚えたってばよ」

ナルト「とにかく、せっかくの場なんだ」

ナルト「まずは形から楽しむってばよ」

ヒナタ「…うん、そうだね!」

~宿受付前 待合室~

ナルト「ヒナタ、遅いってばよ…」

ナルト「なんか、着付けのおばちゃんも張り切ってたしなぁ…」

ヒナタ「…な、ナルトくん」

ヒナタ「お、おまたせ…」

ナルト「おう、結構まっ…」

ヒナタ「ど、どうかな?」////

ナルト(これは…!?)

ナルト(ヒナタの浴衣、普通の白じゃなくて、敢えての青!)

ナルト(大きな胸は心なしか押し込められたように主張は控えめに)

ナルト(その分、全体のシルエットは落ち着いた印象になってるってばよ)

ナルト(アクセントは赤い金魚の意匠で、見た目も涼しげな印象を際立たせているし)

ナルト(さらにアップにまとめた髪には、見慣れないかんざしが…)

ナルト(まさに…)

ナルト「…最高だってばよ…」ボソッ

ヒナタ「え、えぇ!?」

ナルト「あ、いや、その、つい本音が…」

ヒナタ「ほ、本音って…」////

ナルト「あ、う…」

おっ今日は意外と早いな ④

ナルト「そ、その浴衣、どうしたんだってばよ?」

ヒナタ「その、呉服屋さんに気に入られちゃったみたいで…」

ヒナタ「これを着て、宣伝して欲しいって…」

ナルト(なるほど、新商品のアピールにヒナタを使うってことか…)

ナルト(呉服屋、なかなか商売上手だってばよ…)

ヒナタ「かんざしは、宣伝の報酬にって、この浴衣と一緒にもらったの」

ナルト「…やっぱ、ヒナタってすげーよな」

ヒナタ「え?そ、そんなことないよ…」モジモジ

>>167朝きつくなるから、短めになってすまん

ナルト「ふう、やっと落ち着いたってばよ」

ナルト「せっかく時間があるんだし、早速端から見て回るってばよ」

ヒナタ「う、うん」

ナルト「あ…」

ヒナタ「どうしたの?ナルトくん」

ナルト「…よしっ!」

ナルト「ひ、ヒナタ、手、出すってばよ」

ヒナタ「ん?はい」つ

ナルト「ひ、人ごみではぐれたら困るからな」ギュッ

ヒナタ「あ、そういうことか…」ボソッ

ヒナタ「うん、さあ、行こう!」

ナルト「ああ、まずはどこから行くかな…」

ごめん、続きは明日の昼にでも。

ここ安価出したいんだ。

回る場所三つ、お祭りにあるものならなんでもおk。

追加シチュもあれば受け付ける、無ければ自由に書かせてもらう。

安価は>>172から下連番の三つ。

かぶったらその下まで。

追いつかなければ、これも自由に書くけど、よければ参加していってほしい。

本当に短くてごめん。昼で少しは取り戻せるはずだから、許して?

それでは、おやすみなさい。

イカ焼き→射的→金魚すくい→鼻緒が切れて神社の境内みたいな感じか!?

遅れてすまん、少しだけ書く。

~射的~

ナルト「お、射的があるってばよ」

ヒナタ「好きなの?射的」

ナルト「うーん、まあ好きって言うか…」

ナルト「見た方が早いかな」

ナルト「おっちゃん、一回!」

おやじ「おう、ほれ、コルクと銃だ」

おやじ「言っとくが、うちのは難しいことで有名だからな」

おやじ「女の前でカッコつけたいなら、他所へ行った方がいいぜ?」

ヒナタ「ああ言ってるけど、いいの?」

ナルト「へっ、まあ見てなって…」ジッ

ナルト「ヒナタ、どれか欲しいものあるか?」

ヒナタ「え?うーん…」

ヒナタ「じゃあ、あの小物入れかな」

おやじ「お、この子も容赦ねぇな」

ヒナタ「そうなんですか?」

おやじ「そらー、おめぇ、小物入れなんて安定してて取りにくいに決まってんだろ?」

ヒナタ「あ、そっか…それじゃあ…」

ナルト「いや、大丈夫だってばよ、…あれだな?」

おやじ「いやに自信満々だな…」

ナルト「弾は五発だけだよな?」

おやじ「おう、おまけはしねぇ」

ナルト「…」ジィ

ぽん、ぽん、ぽんっぽんばしっ

コトッ

おやじ「…は?」

ナルト「ほら、落としたってばよ」

おやじ「んな馬鹿な!?」

ヒナタ「す、凄いね…ナルトくん」

ナルト「ははっ、こういうの、昔から得意なんだ」

ナルト「で?うちのはなんだって?おっちゃん?」

おやじ「くっ、これが景品だ…」

ナルト「あー、もう一回やろうかなー?」

おやじ「お、おいおい、うちの景品取り尽くす気か!?」

ナルト「うーん、何かあればなー」

ナルト「諦めるんだけどなー」

おやじ「こ、こいつ…」

おやじ「わ、分かった、こいつも持ってけ」つ券

おやじ「ほら、あそこのイカ焼き、ただで貰えっから」

ナルト「あんがとよ」

ナルト「ほら、ヒナタ、行くってばよ」

ヒナタ「え?で、でも…」

ナルト「いーからいーから」

おやじ「二度と来るんじゃねぇぞ!」

ナルト「はははっ、また気が向いたらなー!」

ヒナタ「ちょ、ちょっとナルトくん、もう少しゆっくり…」ギュッ

おやじ「ったく、とんでもねぇ奴だな…」

子供「とーちゃん、これやる!」

父親「射的?難しいんだぞ?これ」

子供「大丈夫だよ、さっきの兄ちゃんが簡単に落としてたもん!」

父親「そうなのか?そんじゃ一回くらいやって見るか…」ワイワイガヤガヤ

おやじ「お?何かお客が…」

ヒナタ「もう、ダメだよ?あんなタカリみたいなことしたら」

ナルト「大丈夫、あの屋台にもいーことあっから」

ヒナタ「いいこと?」

ナルト「ああいう店ってのは、誰かが取ってると、自分も取れると思うもんなんだってばよ」

ナルト「だから、客引きに貢献したお代に貰ったんだ」

ヒナタ「そうなの?」

ナルト「ほら、ちょっと人だかりができて来てるだろ?」

ヒナタ「本当だ…」

ナルト「ま、あんまり気にしないで楽しめばいいんだってばよ」

ヒナタ「お祭り、詳しいんだね?」

ナルト「それほどでもないってばよ」

ヒナタ(ナルトくん、楽しそう)

ナルト「さ、貰った券でイカ焼きを買うってばよ!」

~イカ焼き~

ナルト「イカ焼きちょーだい!」

お姉さん「あれ?この券、どこで貰ったの?」

ナルト「ちょっと、射的屋のおっちゃんからな」

お姉さん「ふーん、ま、いっか」

お姉さん「横の彼女の分も?」

ヒナタ「か、彼女!?」

ナルト「そうなんだ、だからおまけもくれよ」

お姉さん「図々しいねー」チョイチョイ

お姉さん「ま、今日くらいはカッコつけなさいな」

お姉さん「はい、もも串もつけたげる」

ナルト「へへっ、ありがとうねーちゃん」

お姉さん「彼女にやさしくすんのよ?」

ナルト「分かってるってばよ!」

ヒナタ「ナルトくん?今のは…」

ナルト「あ、ごめんな、勝手に話して…」

ヒナタ「あ、別にいいんだけど…」

ナルト「ああ言っとけば、結構いろいろくれるんだってばよ」

ヒナタ「へ、へー」

ヒナタ「何だか、随分慣れていたから」

ヒナタ「他の人とも来たことあるの?」

ナルト「え?あ、いや」

ナルト「み、見よう見まねってやつだってばよ」

ナルト「俺ってば、来たとしてもキバとかその辺とばっかりだったし」

ナルト「だから、お、女と祭りを回ったりとかは、ヒナタが初めてだってばよ…」アセアセ

ヒナタ「そ、そっか…」

ナルト「さ、冷めないうちに食っちまうってばよ」

ヒナタ「う、うん」

~屋台連 はずれ~

ナルト「この辺りなら、ちょっと休めるな」

ヒナタ「あ、ベンチがあるよ」

ナルト「ちょうどいいや、少し待っててくれよ」

ヒナタ「どこに行くの?」

ナルト「さっきラムネ売ってたから、買ってくるってばよ」

ナルト「混んでたから、一人の方が買いやすいし」

ヒナタ「そう?じゃあ待ってるね」

ナルト「すぐに戻るってばよ」タッタッタッ

ヒナタ「…」

ヒナタ(ナルトくん、いつもより生き生きしてる)

ヒナタ(成り行きだったけど、来て良かったな…)

ヒナタ(あ、うちの皆に何も言ってないけど、大丈夫かな?)

ヒナタ(…ま、いっか)

ヒナタ(今はナルトくんと…で、デートなんだから)

ヒナタ(少しくらい、甘えてみても…)

ナルト「…おーい、ヒナタ?」ピト

ヒナタ「きゃっ、冷たっ!?」

ナルト「お、悪い悪い」

ナルト「何かボーッとしてたからさ」

ヒナタ「は、早かったね」

ナルト「すぐそこだし、こんなもんだってばよ」

ナルト「ほい、これヒナタの分」

ヒナタ「あ、ありがと」

ナルト「さ、イカ焼きイカ焼きー」ガサ

ナルト「いっただっきまーす」ガブ

ナルト「うめー!」

ヒナタ「…」ジィッ

ナルト「ん?どうした?ヒナタ」

ナルト「食わないのか?」

ヒナタ「あ、今はナルトくんが持ってるから…」

ナルト「ん?ああ、そっか」

ナルト「容器ごと取ったら食えないよな」

ナルト「はい、取るってばよ」

ヒナタ(…)

ヒナタ(い、今なら…)

ヒナタ(が、頑張れ、私!)

ヒナタ「あ、あーん」

ナルト「え?」

ヒナタ「あ、あの、ほら、今小物入れとラムネで両手塞がってるし…」

ナルト「そ、そんなのそこに置けば…」

ヒナタ「い、今は持っていたい気分なのっ!」

ナルト「お、おう、そっか…」

ヒナタ「だ、だから、あーん」////

ナルト「じ、じゃあ」つ/

ヒナタ「はむっ」

ヒナタ「…美味しい!」

ナルト「よ、良かったな…」

ヒナタ(や、やり過ぎちゃったかな…)

ナルト(な、なんだ!?ヒナタがあんなこと言うなんて…)

ナルト(ゆ、夢じゃ無いよな?)

ヒナタ(ど、どうしよう、まともに顔見られないよ…)////

ナルト(もしかして、残りも俺が食べさせんのか!?)

ナルト「…」

ヒナタ「…」

とりあえずここまで。

続きはナルトの日に書きます。

それでは。

さて、続きを書こうか…

ナルヒナは鉄板である。

ナルト「…ま、いいか」

ヒナタ「え?」

ナルト「どうせ、ほかに誰もいないんだし」

ナルト「このくらい、別に悪いことじゃねえもんな」

ナルト「ほい、残りも食わせるってばよ」

ヒナタ「う、うん、お願いします」

ナルト「なんだよ、ヒナタが最初に始めたんだろ?」

ヒナタ「そ、そうなんだけど」

ヒナタ「改めて考えたら、恥ずかしくなってきちゃった…」////

ナルト「ははっ、ま、ここは意地でも食ってもらわないとな」

ナルト「おっと、冷まさないとな…」フーフー

ナルト「さっきはいきなりだったから、気にしてなかったけど」

ナルト「火傷しなかったか?」

ヒナタ「うん、平気だよ」

ナルト「うし、ならイイってばよ」

ヒナタ「…美味しいね」

ナルト「祭りで食うもんって、なんでもいつもより美味いんだよな」

ナルト「それに、今日はヒナタも一緒だしな!」

ヒナタ「…っ!!?」

ナルト「お、おい、大丈夫か!?」

ヒナタ「んっ…はぁっ…」ゴクン

ヒナタ「し、死んじゃうかと思った…」

ナルト「あんまり急いで飲み込むと、イカは危ないってばよ」サスリ

ナルト「ほら、ラムネも飲んで」

ヒナタ「う、うん、ごめんね」

ヒナタ「で、でも、ナルトくんがいきなりあんなこと言うから…」

ナルト「俺?何か言ったっけ?」キョトン

ヒナタ「…もうっ、知らない!」プン

ナルト「え?いや、え?」

ヒナタ「…気にしてる私がバカみたい」ボソボソ

ナルト「お、おい、ヒナタ?」

ナルト「お、怒るなってば」

ヒナタ「別に怒ってないもん」プク

ナルト「いや、絶対怒ってるって」

ヒナタ「怒ってない!」

ヒナタ「もも串も貰っちゃうもん」パク

ナルト「あー…二本とも食うなよ」

ヒナタ「…」モグモグ

ナルト「ったく…」

ナルト「仕方ねーな」

ナルト「ヒナタ、ちょっと来るってばよ」

ヒナタ「?どこに行くの?」

ナルト「ご機嫌取り」

ヒナタ「…それ、言ったらダメなんじゃないの?」

ナルト「んー、まあそうかもな」

ナルト「ほら、手」つ

ヒナタ「…今から行くところ、面白い?」ギュッ

ナルト「ヒナタ次第だけど」

ナルト「多分楽しめると思うってばよ」

ヒナタ「…ふふっ、期待しちゃうからね?」

ナルト「おう、任せとけ」

~ヨーヨー釣り~

ナルト「ほら、ここだってばよ」

ヒナタ「ヨーヨー釣り?」

ヒナタ「あの水風船のやつ?」

ナルト「ああ」

ナルト「これってば、ちょっとした小ワザがあるからな」

ナルト「ヒナタも自分で取りやすいはずだってばよ」

ヒナタ「わ、私がやるの?」

ナルト「せっかく来たんだし、一つくらいやってみたいだろ?」

ヒナタ「そ、それは…」

ナルト「大丈夫、ほら、やってみるってばよ」

ナルト「おっちゃん、二回分頼むわ」

おやじ「二回か、ほれ」

おやじ「ま、気楽にやっていきな」

ナルト「ほら、ヒナタの分」

ヒナタ「あ、うん」

ナルト「よし、まずは俺がやってみるから、よく見ておくってばよ」

ヒナタ「わ、分かった…」ギンッ

ナルト「いや、白眼まで使わなくてもいいけど」

ヒナタ「あ、そっか…」スッ

ごめん、なんかちょっとグダった。

明日はもう少し頑張る。

それじゃ、一旦おやすみ…

ナルト「まず、この引っ張るやつな」

ナルト「見ての通り、引っ掛ける所以外は紙で出来てるから」

ナルト「何も考えずに水につけると、風船の重さに耐えきれなくて千切れるってばよ」

ヒナタ「うん、弱そうだもんね」

ナルト「だから、最初に先の方だけ水につける」チョイ

ナルト「紙だから、少しの水も吸い上げて、全体が湿るから、ほんの少しでいいってばよ」

ナルト「そんで、染み込み切るまで待つ」

ヒナタ「先につけちゃうの?」

ナルト「ああ、こうすれば、ある程度紙の目が詰まって硬くなるからな」

ナルト「染み込み切ったら、次に取る風船を決めるってばよ」

ナルト「風船は、基本的に紐が伸び切って、繋がりがわかる奴をさがす」

ヒナタ「他のやつと絡むから?」

ナルト「ああ、風船自体に引っかかる可能性もあるし」

ナルト「んで、見つけたら引っ掛ける奴をそっとつけて」

ナルト「そのままゆっくり持ち上げる」ググ

ナルト「んで、風船と紐が一直線になったら、少し力を込めて引っ張るってばよ」グイッポン

ヒナタ「あっ、切れなかったね」

ナルト「慣れれば結構簡単に取れるようになるってばよ」

ナルト「ヒナタもやってみ?」

ヒナタ「で、出来るかな…」

ヒナタ「えっと、少し浸して」チョイ

ヒナタ「風船を探して…」ア,アッタ

ヒナタ「ゆっくり持ち上げて…」ググ

ヒナタ「え、えいっ」ポン

ヒナタ「ほ、本当に出来た!」

ヒナタ「な、ナルトくん!」クルッ

ナルト「うわぁ…」

ヒナタ「え?なんでそんな反応なの?」

ナルト「いや、いくらなんでも一回で取れるとか」

ナルト「俺も出来るようになるまで、結構かかったのに…」

ナルト「…くっ、それでも取れないヒナタにドヤ顔する予定がパァだってばよ…」

ヒナタ「そ、そんな算段があったんだ…」

ナルト「因みに、この方法、最後の力加減を失敗しやすいからな」

ナルト「でも、そこさえ掴めば、かなり安定して取れるってばよ」

ナルト「あと、店によっては怒られるから、うまいこと誤魔化してやるってばよ」

ヒナタ「だ、誰に言ってるの?ナルトくん」

ナルト「ま、いっか」

ナルト「結果取れたんだから問題ないってばよ」

ヒナタ「そ、そうだ!取れたよ?」ジッ

ナルト「ん?」

ヒナタ「…」ソワソワ

ナルト「え?どうしたんだ?」

ヒナタ「あ、あの」

ヒナタ「褒めてくれないの?」

ナルト「…」ドキューン

ナルト「うんうん、凄いなー、ヒナタは」ナデナデ

ヒナタ「え、えへへ」ニコニコ

ナルト(…あー、こりゃあダメだってばよ)

ナルト(なんで、いちいち可愛いんかな…)

ナルト(普段のしっかりしてるのもいいけど)

ナルト(素直に甘えられるのも、ギャップがあっていいよな…)

ヒナタ「あ、綿あめがあるよ、ナルトくん!」

ナルト「そうだなー、買いに行こうなー」

ヒナタ「うん、早く早く!」グイ

ナルト「うわっ、そ、そんなに引っ張るなってばよ」オットット

子供「おっちゃん、バカップルっていうんでしょ?あーいうの」

おやじ「好きにさせてやんな」

おやじ「気遣いができる、それが粋ってもんよ」

子供「…よくわかんないけど、わかった!」

おやじ「偉いな、ボウズ、おまけでもう一回やってけ」

子供「やった!おっちゃんも、いき、だね」

おやじ「へっ、そんなもんさ」

さて、お祭り編もラスト。

残りの回想も少しになってきました。

…ま、夜はまだまだ長いんですけどね…

ヒナタは婚前交渉はしなさそうだから、その辺は察してくれ。

最近は付き合った日にってのもあるらしいね。

俺はそーいうのは嫌いだけど、古いんかな…

とりあえず、ヒナタを召喚したい。いつもルイズコピペみたいな心境でこれ書いてます。

それでは、ナルトの日に、また会いましょう。

なんかニヤニヤした。

いやー、やっぱりこのコピペは破壊力あるね。

こんばんは。

今日も書いていくよ。

なんとなく目処立てたんで、今までより少し真面目かもです。

まあ、なんとなーく読んでいってくだされば。

それでは、始めます。

~宿~

ナルト「結局、出店はほとんど回っちまったな」

ヒナタ「うん、ちょっとはしゃぎすぎちゃったね」

ナルト「脚、大丈夫か?」

ヒナタ「さすがに、鍛えてますから」エヘン

ナルト「そういやそっか」

ナルト「一応花火があるらしいけど」

ヒナタ「うーん、でも、場所取りとかしてないから、見えないんじゃない?」

ナルト「あー、綺麗に見えるところはもう取られてるよな…」

ヒナタ「それより、人が少ないあいだにお風呂入っちゃおうよ」

ナルト「そうすっか」

ナルト「汗も結構かいたし」

ナルト「え”!?風呂が壊れた?」

女将「ええ」

女将「おそらく配管の問題なのですが…」

女将「復旧するまで、大風呂の方は締切に…」

ナルト「そ、そんな~」

女将「あ、でもお二人のお部屋には室内風呂がついていますよ」

女将「お値段の分、凝った造りですから」

女将「きっと、ご満足いただけるかと…」

ヒナタ「室内風呂ですか…」

女将「はい」

女将「広さも十分、湯の方は別源泉からのかけ流しです」

女将「ベランダ形式の露天風呂もありますし」

女将「お二人で親睦を深められてはいかがでしょうか?」

ナルト「え?二人でって…」

ヒナタ「わ、私たちは別に…」

女将「あら、わたしの勘違いでしたか」

女将「近隣のお湯屋さんもありますので、相談して見てください」

女将「迷惑料といたしまして、料金はこちらで負担させていただきます」

ナルト「は、はあ」

女将「ああ、最後に」

女将「お詫びの品として、この地方の地酒をご用意いたしました」

女将「後で、お部屋までお持ちいたしますね」

ヒナタ「あ、ありがとうございます」

女将「いえ、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません」

ナルト「…とりあえず、部屋に戻るか」

ヒナタ「う、うん」

~部屋~

ナルト「…本当だ、温泉につながる道があったってばよ」

ヒナタ「確認なんてしないで、すぐにお祭りを見に行っちゃったから…」

ナルト「…」

ナルト「そ、それじゃあ、先に入ってくるってばよ」

ナルト「俺は、後でいいからさ」

ヒナタ「そ、そう?」

ヒナタ「それなら、お言葉に甘えて…」チラッ

ナルト「ああ、ゆっくり入ってくるってばっよ」

ヒナタ「ありがとう…」フゥ

ナルト(ん?何か、ちょっと表情が暗いな…)

ナルト(気のせいかな?)

ヒナタ「…」

~脱衣所~

ヒナタ「…はぁ」

ヒナタ(ナルトくん、全然いつもどおりだったな…)

ヒナタ(もしかして、あまり意識されてないのかな?)

ヒナタ(女将さんの話を聞いていた時も、そんなに動揺してなかったみたいだし…)

ヒナタ「…私だけ、なのかな」シュルシュル

ヒナタ(…しょうがないよね、あの時逃げちゃってから)

ヒナタ(ナルトくんは、仲良くしてはくれても、一本線を引いてる感じだったし)

ヒナタ(今日は特別なんだから…)

ヒナタ(…特別?)ピタッ

ヒナタ(そうだよね、今日は特別)

ヒナタ(神様がくれたチャンスかもしれない…)

ヒナタ(考えてみれば、里に帰れないのも、一緒の部屋なのも…)

ヒナタ(このまま、何もしなくていいの?)

ヒナタ(この前のハナビの様子…)

ヒナタ(…もし、何もせずに、ナルトくんをハナビに取られちゃったら…)

ヒナタ(…絶対、後悔しちゃう)

ヒナタ(ナルトくんが誰を選ぶとしても、選ばれた人を祝福できるように…)

ヒナタ「…何か、考えなくちゃ」

~部屋~

ナルト「…今、ヒナタは風呂に入ってんのか…」

ナルト「…」モヤモヤ

ナルト「おっと、何を考えてるんだってばよ…」ブンブン

ナルト「こういう時こそ、仙人モードで鍛えた瞑想を使うときだよな」

ナルト「集中、集中」

ナルト(…今日は、結構いい雰囲気だったと思うけど)

ナルト(…ちゃんと、決めないとな…)

~~~~~~~~

ハナビ「あのさ、さっきの話」

ハナビ「失敗したら、わたしのところに来てね?」

ハナビ「慰めてあげる」

~~~~~~~~~

ナルト(…何を考えてんだ、俺ってば…)ベシッ

ナルト(集中しないと…)

~回想中断~

テンテン「ふーん、かなりいろいろあるんだね~」

ヒナタ「そうなのかな?」

テンテン「聞いてる分には楽しいから、別にいいんだけどさ」

テンテン「ナルトのは本人から?」

ヒナタ「うん」

ヒナタ「そうだったよね?」

ナルト「…ヒナタ、何でも話すのがいいわけじゃないってばよ…」ガラガラ

テンテン「何?聞いてたの?」

ナルト「この家そこまで広くねえし」

ナルト「普通に聞こえてきたってばよ」

ヒナタ「まあまあ、別にもういいでしょ?」

ヒナタ「それより、ここからはナルトにも話して欲しいな」

ナルト「俺?」

ヒナタ「うん、どんな気持ちだったのか、教えて欲しいから」

ヒナタ「ちゃんと、ごまかさずにね?」

ナルト「…別にごまかしてないってばよ」

ヒナタ「嘘ばっかり」

ヒナタ「さっきのところは話してくれたけど」

ヒナタ「肝心なところははぐらかしたでしょ?前も」

ナルト「…」

ナルト「…だって、なんか恥ずかしいってばよ」

ナルト「まして、今日はテンテンもいるだろ?」

テンテン「別に恥ずかしがらなくても…」

ナルト「普通は気にするだろ!?」

ヒナタ「まあまあ」

ヒナタ「別に、何を考えていたとしても、気にしないと思うよ?」

ヒナタ「結果としての私たちが、ここにいるんだから」

ナルト「…」

ナルト「…ヒナタ、何か強くなったな」

ヒナタ「そう?…でも、まあ…」

ヒナタ「私も、もうすぐお母さんだからね」

ナルト「…そっか」

中途半端かもしれないけど、ここまで。

明日の昼辺りに、もう少しヒキっぽく終わらせる予定。

ナルトとヒナタの絡みは前よりかけていると思いますが、キャラ崩壊が心配です。

あと、これは暇なときに考えて欲しいのですが

1キバテン、シカテマもいれていい

2やるなら次スレか別スレ立てろ

このどっちがいいのか、教えて欲しいです。

残りは、回想、結婚式内容、子供、次につなげる何か、これは確定しているので、追加する形になると思います。

また、前回登場しなかった、あいつやあの人も出す予定なので、分量はそこそこあります。

ぜひ、ご一考ください。個人的にはキバテンは書いてみたい気もします。

別にたてても読んでもらえるのであれば、そっちでしっかり書きたいものではありますけどね。

それでは、とりあえずおやすみなさい。

~回想再開~

ヒナタ(…でも、どうすればいいのかな…)

ヒナタ(ナルトくんは、多分私のことを意識してくれてないし)

ヒナタ(そもそも、既に諦められてたり?)

ヒナタ(よく考えてみれば、少しくらい気にしていたら、一緒の部屋で泊まるのにあんなに平然としてるものなのかな?)←不安が故の情報改竄

ヒナタ(ど、どうしよう…)

ヒナタ(いい雰囲気だと思ってたけど、もしかして私の気のせいだったりするのかな?)

ヒナタ(私がしたことって、イカ焼き食べさせてもらったくらいだし)←手を繋いだり浴衣を褒められたことは頭の外へ

ヒナタ(ぬぬぬ…)

ヒナタ(はっ!?そう言えば、前に香燐さんが言ってたっけ…)

香燐『男なんて、色仕掛けで誘惑しちゃえば、勝手に気にして惚れてくるような単純な生き物なんだから』

香燐『ヒナタはまず、自分の武器を活用しなきゃね』

ヒナタ(色仕掛け…)

ヒナタ「…」////

ヒナタ(で、でも、急にそんな事したら)

ヒナタ(すんごくいやらしい子だと思われちゃうんじゃ…)

ヒナタ(そ、それはすんごく嫌!)

ヒナタ(むむむ…)クシュン

ヒナタ(あ、そう言えば、お風呂に入るんだった…)

ヒナタ(後は、お湯に浸かりながら考えよう)ヌギヌギ

ヒナタ(あ、手ぬぐいが上にある)

ヒナタ(一応持って行こう…)グググ

ヒナタ(よし、取れた…)ガタッ

ヒナタ「き、きゃあぁっ!?」ガラガラ

~部屋~

ヒナタ『き、きゃあぁっ!?』ガラガラ

ナルト「!?ヒナタの悲鳴!」

ナルト「ど、どうしたんだってばよ!!」バッ

ヒナタ「あっ…」ハダカ

ナルト「なっ…!?」

ヒナタ「うっ…」バッ ////

ナルト「わ、悪い、な、何も見てねぇから!」クルッ

ヒナタ「ま、待って!」ギュッ

ナルト「え?」

ナルト(あれ?どういう事だ?)

ナルト(なんで抱きつかれてるんだってばよ?)

ヒナタ(ど、どどどどうしよう)

ヒナタ(さっきあんなことを考えてたから、反射的に呼び止めちゃった…)

ヒナタ(…あ、でも)

ヒナタ(…もう、一回見られちゃったんだよね…?)

ヒナタ(…)

ヒナタ「あ、あの…ナルトくん」

ナルト「な、何だってばよ?」

ヒナタ「そ、その…」

ヒナタ「せ、せっかくだし」

ヒナタ「お風呂、一緒に入らない?」////

~風呂場~

ナルト(これは、一体どういう状況なんだってばよ?)

ヒナタ「な、ナルトくん」

ヒナタ「こ、こっちを見ちゃダメ、だからね?」

ナルト「わ、分かってるってばよ…」

ナルト(いやいやいや、おかしい、これはおかしいってばよ!)

ナルト(なんでヒナタと一緒に風呂に入ってんだ?)

ナルト(隠すものが手ぬぐいしかないし…)

ナルト(しかも、あのヒナタの身体…)モワワン

ナルト(って、ヤバイヤバイ、こんなこと考えてたらマズイってばよ)

ナルト(へ、平常心…)

ヒナタ(一周して落ち着いてきちゃった…)ごしごし

ヒナタ(…せっかく一緒なんだし、どうせならあれ、やってみたいな…)

ヒナタ(よーし)

ヒナタ「ナルトくん、身体洗い終わったよ」

ヒナタ「タオルも巻いたから、こっち向いても平気…」

ナルト「そ、そっか」

ナルト「じゃあ、俺も身体洗ってくっから、適当に露天風呂にでも…」

ヒナタ「ううん、それより」

ヒナタ「せっかくだから、ナルトくんの背中流してあげる」

ナルト「は?」

ヒナタ「ふふっ、どうせもう一緒にお風呂入っちゃってるんだから」

ヒナタ「細かいことは気にしないことにしたの」

ヒナタ「タオルもあるし、恥ずかしくは…まあ、あるけど」////

ナルト「な、なんか自棄になってないか!?」

ヒナタ「いいからいいから」

ヒナタ「ほら、そこに座って?」

ナルト「いや、自分で洗うからいいってばよ…」

ヒナタ「…もうっ!これは決めたことなの!」グイ

ナルト「いやいや、ちょ、ちょっと…」

ヒナタ「…痛くない?」ごしごし

ナルト「あ、ああ、丁度いいってばよ」

ヒナタ「そう?じゃあ続けるね」ごしごし

ナルト「…あのさ、何か無理してないか?」

ヒナタ「さっきまではね…」

ヒナタ「今は吹っ切れちゃった」

ナルト「吹っ切れた?」

ヒナタ「うん」

ヒナタ「私ね、今日すっごく楽しかったんだ」

ナルト「おう、俺も楽しかったってばよ」

ヒナタ「うん」

ヒナタ「でね?やっぱり思ったんだ」

ナルト「ん?何を?」

ヒナタ「…私、ナルトくんのことが好きなんだなーって」ごしごし

ナルト「え!?いや、なんてタイミングで言うんだってばよ!?」

ヒナタ「こ、こっち見ないでね?」

ヒナタ「多分、顔真っ赤だから…」////

ヒナタ「…勢いで言えちゃったけど」

ヒナタ「本当は、もっと前に言いたかったんだよ?」

ヒナタ「…あの時、逃げなければって、ずっと思ってた」ピタッ

ナルト「ヒナタ…」

ヒナタ「…ナルトくんの背中、広いね」

ヒナタ「それに、傷だらけ」

ヒナタ「私ね、ずっとこの背中を見てきたの」

ヒナタ「ずっと追いかけてた」

ヒナタ「でも、あの時」

ヒナタ「里がボロボロになって行くのを見て」

ヒナタ「ナルトくんが一生懸命皆を守る姿を見て」

ヒナタ「…背中を見るんじゃなくて、隣に立ちたいって思ったんだ」

ナルト「…」

これを書いているのはまさか岸本さん本人じゃないのか!?

ヒナタ「だから、戦争が終わって」

ヒナタ「ナルトくんが、私に告白してきてくれて、凄く嬉しかった」

ヒナタ「…でもね、その時思ったんだ」

ヒナタ「私は、ナルトくんの横にいてもいいのかなって」

ヒナタ「私は、そこで笑って居られるのかなって」

ナルト「…そんなこと」

ヒナタ「ふふっ、馬鹿みたいだって思う?」

ヒナタ「でもね、それだけ」

ヒナタ「私から見たナルトくんは、ずっとずっと遠い存在になっちゃってたの」

ヒナタ「だから、怖くなって逃げた」

ヒナタ「自分の都合で、拒絶しちゃった」

ヒナタ「…自分に自信が持てなかったの」

ヒナタ「自分より、もっとナルトくんに相応しい人が居るって」

ヒナタ「そんな嫌な考えが、頭から離れなかった」

>>244何それ嬉しい

ヒナタ「だから、一生懸命頑張って」

ヒナタ「家事も、鍛錬も、沢山やって」

ヒナタ「少しでも、あなたに近付きたかった」

ヒナタ「ふふっ、でも、やっぱりダメだったみたい」

ヒナタ「ナルトくんの隣に立てるようになる前に」

ヒナタ「あなたが好きって、言いたくなっちゃってた」

ヒナタ「…今日も、ううん、ずっと前から」

ヒナタ「変な意地を張らなければって、後悔してたんだ」

ヒナタ「ゴメンね、自分勝手に話しちゃって」

ヒナタ「都合良すぎるよね」

ヒナタ「私、本当はこんな感じなんだ」

ヒナタ「…いつも、自分の事ばっかり」

ヒナタ「…」

ナルト「…そっか」

ナルト「んで?話しはもう終わったのか?」

ヒナタ「…うん、全部話した、かな」

ナルト「じゃ、ちょっと失礼するってばよ」クシャ

ヒナタ「え?」

ナルト「タオル巻いてても、一応あっち向いてるから大丈夫だってばよ」プイッ

ナルト「オラオラ、小難しいことばっか考えてる頭はこれか」ナデナデ

ヒナタ「あ、あの…」

ナルト「どうせまた泣いてんだろ?」

ヒナタ「ま、またって程泣いてないよ!」グシグシ

ナルト「ははっ、やっぱり泣いてんじゃんか」

ナルト「あのな、ヒナタ」

ヒナタ「な、何?」

ナルト「そんな複雑なこと、考えなくてもいいんだってばよ」

ナルト「大体、俺から言うつもりだったのに、不意打ちで言うし」

ヒナタ「え?」

ナルト「あのな、大事なのは、お互いが好きかどうか」

ナルト「たったそれだけなんだってばよ」

ナルト「相応しいとか、相応しくないとか」

ナルト「そんなのは俺が決めてやる」

ナルト「俺からすればさ、ヒナタ」

ナルト「お前の方が、よっぽど俺にはもったいないってばよ」

ナルト「美人で、気遣いができて」

ナルト「料理も上手くて、相手のために一生懸命になれて」

ナルト「それだけ揃ってて俺に相応しいなんて言える程、神経図太くないってばよ」

ナルト「…ま、たまにドジで、ちょっと悩み性だけどさ」

ナルト「…でも、そういうとこ全部ひっくるめて」

ナルト「俺はヒナタのことが好きなんだ」

ナルト「…先に言われちまったけど」

ヒナタ「ご、ごめん…」

ナルト「あー、いろいろ考えてたのになー」

ヒナタ「そ、そうなの?」

ナルト「ったりめーよ」

ナルト「今日こそ決めてやるって、意気込んだ結果がこれかー」

ヒナタ「え、あ、あの…」

ナルト「…へへっ、でも」

ナルト「素直に嬉しいってばよ」

ナルト「ごめんな、言わせちゃってさ」

ヒナタ「う、ううん、私が勝手に話しちゃっただけだから…」

ナルト「…ヒナタ」

ヒナタ「え?何?」

ナルト「俺と、付き合ってくれないか?」

ヒナタ「あっ…」

ヒナタ「…うん、これからもよろしくお願いします」

ナルト「…ははっ、こちらこそよろしくな」

ナルト「…しっかし、どんな状況で言ってんだろうな、俺たち」

ヒナタ「ふふっ、そうだね」

ヒナタ「でも、顔見て言える自信なくて」

ナルト(いや、まあその前から結構大胆だったよな)

ナルト(ヒナタの中での基準が心配だってばよ…)

ヒナタ「少し冷えちゃったね」

ナルト「そうだなー」

ヒナタ「すぐに洗っちゃうから、露天風呂の方行ってみよう?」

ナルト「え?いや、もう一人でも…」

ヒナタ「やり始めたことは最後までやり通さないとね」

ヒナタ「さ、向こう向いて」

ナルト(…やっぱり、ヒナタは元気な方が可愛いな)

ヒナタ「ん?どうかした?」

ナルト「…いや、そんじゃ続き、頼むってばよ」

ヒナタ「うん!任せて」

取り敢えずここまで。

唐突な感じですが、不自然な流れにならないように気をつけた(つもり)です。

本当はもう少し伸ばそうかとも思いましたが、まあこちらの方がその先を楽しく書けそうだったので。

即興は、こういう方向転換が楽ですね。書きためだと躊躇しそうです。

それでは、残りのお風呂タイム、そして夜のお話をお楽しみに。

あと、あくまで妄想なので、ヒナタっぽくないとか、ナルトっぽくないとかは、ご容赦下さい。

んだは、またナルトの日にお会いしませう!

やっぱり、こっちはちょっと中途半端だから、夜に続き書いちゃいます。

0時頃にくるので、よろしければリアルタイムで出会いましょう。

まあ、明日はナルトの日なので、急ぐ必要は無いんですけど。

今考えている感じのまま書いてしまいたいので。

それでは、また夜に。

こんばんは。

ぼちぼち書いていきます。

おっとすまない、来客だったんだ。

全く非常識め…

すぐに書くよ。

~露天風呂~

ナルト「…ふう」カポーン

ヒナタ「…」

ナルト「広い風呂でよかったなー」

ヒナタ「う、うん」

ヒナタ「にごり湯だから平気だけど…」

ヒナタ「まだ、その、心の準備が…」

ナルト「ま、別に気にすることないってばよ」

ナルト「いやー、外も結構綺麗に見えるんだな」

ヒナタ「そうだね」

ヒナタ「お祭りの提灯、まだついてるし」

ナルト「ああ、あの祭り一週間は続くんだってさ」

ヒナタ「そうなの?」

ナルト「ラムネを買ったときに聞いたんだってばよ」

ナルト「神様が眠りたくなくなるようにってさ」

ヒナタ「へー、ちゃんと理由があるんだね」

ナルト「ま、夜通しどんちゃん騒ぎがしたいだけかも知んねーけどな」キシシ

ヒナタ「…ナルトくんってば、情緒なーい」

ナルト「俺はもともとこんな感じだからなー」バチャバチャ

ヒナタ「あっ、お風呂で泳いだらダメだよ」

ナルト「ちょっとくらいはしゃいでもいいだろ?」

ヒナタ「もうっ!静かに楽しむの、こういうのは!」

ナルト「…ちぇー、分かったってばよ」チャポン

ヒナタ「はいはい、えらいえらい」ナデナデ

ナルト「いいのか?こんなに近くで」

ヒナタ「…まだちょっと恥ずかしいけど」////

ヒナタ「でも、せっかく一緒に入ってるのに、あんなに離れてるんじゃ、ね?」

ナルト「いや、ね?とか言われても…」

ヒナタ「いいでしょ?隣にいたって」

ナルト「いや、そりゃあ嬉しいけどさ」

ヒナタ「…何か、反応薄くない?」

ナルト「ま、これでも結構頑張って落ち着いてるんだってばよ」

ナルト「じゃなきゃ、好きな女の子と一緒の風呂なんて、身がもたないってばよ」

ヒナタ「す、好きって…」////

ナルト「いや、今更恥ずかしがらなくても…」

ヒナタ「…もう一回言って?」

ナルト「え?」

ナルト「あ、うん」

ナルト「…好きだってばよ」

ヒナタ「…」////

ヒナタ「あ、あの、もう一回…」

ナルト「いや、これなんだってばよ?」

ヒナタ「ごめん、なんか舞い上がっちゃって…」

ナルト「戻ってきてくれて、良かったってばよ」

ヒナタ「あっ…」キュッ

ナルト「ん?どうしたんだ?」

ヒナタ「あっ、ううん、なんでもないの…」キュッ

ナルト「?いや、明らかに何か変だろ」

ヒナタ「な、なんでもないってば…」

ナルト「…あー、隠し事するんだ」

ヒナタ「え?べ、別に隠し事とかじゃ」

ナルト「そっかー、ふーん」ジトー

ヒナタ「うう…」

ヒナタ「…ちゃうの…」ボソボソ

ナルト「え?なんだって?」

ヒナタ「…ああもう!」

ヒナタ「抑えておかないと、胸が浮いちゃうんだってば!!」バチャン

ナルト「あっ…」

ヒナタ「き、きゃっ」バシャッ

ヒナタ「み、見ちゃった?」////

ナルト「あ、いや」

ナルト「発言のインパクトで、一瞬意識が飛んでたってばよ」

ヒナタ「そ、そう?」////

ナルト「あー、その、なんだ」

ナルト「悪かったってばよ…」ポリポリ

ヒナタ「う、うん」プクプク

ひゅるるるるるるぅう どおん

ヒナタ「…あ、花火だ!」

ナルト「うお、ここからバッチリ見える」

ヒナタ「え?どこどこ?」

ナルト「あ、ここが外を見るように開いてっから」

ヒナタ「私も見る!」ふにょん

ナルト「あ…」

ヒナタ「あ…」

ナルト「…」

ヒナタ「…」

ひゅるるるー どんっ 

ヒナタ「は、花火、綺麗だね!」

ナルト(あ、無かった事にした)

ヒナタ「ね?ナルトくん?」////

ナルト「そ、そうだな…」

ナルト(しかし…あの肉感…)

ナルト(…)タラー

ヒナタ「ナルトくん、鼻血出てるよ」

ナルト「え?マジか…」

ヒナタ「…忘れてね?」

ナルト「…はい」

~部屋~

ナルト「なんだかんだで、かなり長湯しちまったってばよ…」グテー

ヒナタ「そ、そうだね…」

ナルト「…普通の浴衣もいいな」

ヒナタ「そ、そう?」

ナルト「嘘つく理由がないってばよー」ゴロゴロ

ヒナタ「それなら態度も真面目にしてよ!」

ナルト「うー、後で考えるー」

ヒナタ「嘘ばっかり」

ナルト「あ、これは本当に嘘だってばよ」

ヒナタ「よくわからなくなってない?」

ナルト「ごちゃごちゃしてきた」

ヒナタ「ふふっ、そうみたいだね」

コンコン

仲居「失礼します」

仲居「お食事の方、お持ちいたしました」

ヒナタ「あ、もうそんな時間かぁ…」

ナルト「はーい、今開けるってばよー」ガチャッ

仲居「あら、どうもありがとうございます」

仲居「すぐにご用意いたしますので」

ヒナタ「あ、あの、何か手伝いましょうか?」

仲居「いえいえ、これは私たちの仕事ですから」

仲居「ささ、おふたりは席にかけてお待ちくださいな」

ナルト「分かったってばよ」

ナルト「ほら、ヒナタも」

ヒナタ「あ、待って…」

仲居「あらあら」

仲居「…それでは、以上が本日の夕食になります」

仲居「膳は扉の外に置いて頂ければ、こちらで回収いたしますので」

ヒナタ「あれ?お布団を敷いたりは…」

仲居「そちらは既に準備してあります」

仲居「…お客様方のようにお若い夫婦さんですと」

仲居「その、いろいろございますでしょう?」

ヒナタ「え?あ、わ、私たちは、別に…」////

仲居「そういった訳で、こういう形にさせていただいているんです」

仲居「それでは、ごゆっくり」ススーッ

ナルト「…」スッ

ナルト「…はぁ」

ヒナタ「え?どうしたの、ナルトくん?」

ナルト「いや、布団が想像通りだったからさ」

ヒナタ「想像通り?」チラッ

ヒナタ「…ああ、そういうことかぁ…」

ナルト「真ん中のティッシュ箱が、不思議ないかがわしさだってばよ…」

ヒナタ「そうだね…」

ナルト「…ま、いいや」

ナルト「とりあえず、食ってみようぜ?」

ナルト「なんかかなり豪華だし」

ヒナタ「確かに、いろいろあるね」

ナルト「…見てたらもっと腹減ってきたってばよ」

ヒナタ「ふふっ、そうだね」

ナルト「そんじゃ、いっただっきまーす」パンッ

ヒナタ「いただきます」

コンコン

ナルト「あれ?今度は誰だ?」モグモグゴクン

ヒナタ「仲居さんかな?」

女将「失礼します」

ナルト「あ、温泉の説明とかしてくれた…」

ナルト「あー、えっと…」

ヒナタ「この旅館の女将さんだよ、ナルトくん」

ナルト「お、さすがはヒナタ」

ヒナタ「もうっ、しっかりしてよね…」

女将「あら?少し見ないうちに、一段と仲がよろしくなられましたね?」

ヒナタ「そ、そうですか?」

女将「はい、そう見えます」

女将「…あ、ここに来た目的を忘れるところでした」ゴソゴソ

女将「あの、これがうちの旅館からのお詫びです」

女将「この地方の造り酒屋自慢の品ですので、ぜひご賞味ください」

女将「燗する時は、ここに道具が置いてありますので」

女将「この度は、ご迷惑をお掛け致しました」フカブカ

ヒナタ「あ、あの、大丈夫ですよ」

ヒナタ「私たちはそこまで困りませんでしたから」

ナルト「そうだってばよ」

女将「うちの不手際ですから、これくらいはしませんとね」

女将「でも、そう言っていただけると、少し気が楽になります」

女将「私は、もう少し回る場所がありますので、これで失礼いたします」

女将「引き続き、ごゆっくりおくつろぎください」

女将「それでは」ススッ

ヒナタ「どうする?これ、お酒だって」

ナルト「呑めないんだっけ?」

ヒナタ「そういうわけじゃないけど…」

ヒナタ「おいしいって思ったことはないかも」

ナルト「そっか…」

ナルト「ま、でも貰いもんだし」

ナルト「一口くらいは飲んでみるってばよ」

ヒナタ「…うん、そうする」

ナルト「とりあえず、飯の続きだってばよ!」

ヒナタ「ナルトくん、そればっかりじゃない」

ナルト「へへっ、悪いな」

ヒナタ「ううん、いいんだけどね」フフッ

ナルト「…ふいー、食った食った」ポンポン

ヒナタ「お茶飲む?」

ナルト「淹れてくれんの?」

ヒナタ「ううん、パックのやつだけど」

ナルト「あー、飲みたい」

ヒナタ「分かった、ちょっと待っててね」トテトテ

ナルト(…この甲斐甲斐しさ)

ナルト(見た目よし、振る舞いよし)

ナルト(これが俺の彼女だぜ?信じられるか?)

ナルト(と、自分に問いかけても仕方ないってばよ…)

ナルト(よく考えてみれば、ヒナタって相当なお嬢様だもんな)

ナルト(きっと、礼儀作法とか厳しくされたんだろ…)

ヒナタ「入ったよー」トテトテ

ナルト「ヒナタ」

ヒナタ「ん?なぁに?」

ナルト「ちょいちょい、こっちこっち」

ヒナタ「何かあるの?」

ナルト「…おりゃっ!」ガバッ

ヒナタ「え?い、いきなり何?」

ナルト「へへっ、背後は取らせてもらったってばよ」

ナルト「うりうり、抱きつき攻撃~」ギュウ

ヒナタ「な、ナルトくん、恥ずかしいよ…」////

ナルト「少しくらいいいだろ?」スンスン

ナルト「…同じシャンプー使ったハズなのに、なんでこんないい匂いがするんだ?」

ヒナタ「も、もうっ!匂いなんて嗅がないで!」ジタバタ

ナルト「あー、悪かった悪かった」

ナルト「あんまり暴れると、ほかのお客に迷惑だってばよ」

ヒナタ「そ、そっか…」シュン

ナルト(ま、俺のせいなんだけどな…)

ナルト「…ヒナタやわらけー、あったけー」

ヒナタ「そう?…ナルトくんも、あったかいよ」

ナルト「もう少し、こうしてていいか?」

ヒナタ「…少しだけ、だよ?」ギュッ

ナルト(やべぇ、可愛すぎるってばよ…)ドキューン

ナルト「うー、ヒナター」

ヒナタ「何?」

ナルト「なんでもねー」ギュッ

ヒナタ「そう?」フフッ

ナルト「…幸せで死ぬ」

ヒナタ「死んだら、私、泣いちゃうからね」

ナルト「…じゃあ死なない」

ヒナタ「ふふっ、約束だよ?」

ナルト「…ああ、約束する」

ヒナタ「ナルトくん」

ナルト「何だってばよ?」

ヒナタ「…大事にしてね?」

ナルト「…あたりまえだってばよ」

ヒナタ「…ありがと」

ヒナタ「…嬉しい」

さて、今日はここまで。

いつにもまして、妄想全開になってしまった…

まったりいちゃいちゃ成分が足りないと思ったんだ、後悔はたぶんこれからする。

でも、付き合いたてってこんなもんでもいいんじゃないかな。

私の中のヒナタはこんな娘です。prpr

それでは、また明日、お会いしましょう。

おやすみー

ヒナタかわいいねー。次も楽しみにしてます。ヒナタがヤキモチやく展開とかみてみたいなー。

ヒナタかわいいねー。次も楽しみにしてます。ヒナタがヤキモチやく展開とかみてみたいなー。

>>286>>287おちけつ

そういえば、考えてなかったな…

それ、採用で。期待して待つよろし。

おっすおっす。

ちょい遅いけど、書いていきますよー。

てか、わからない人もいるかもしれないけど、ハニポタの人、二日で1000書いてんのよね…

もしあれで書きためなかったら、私はキーボード叩き割ることも辞さない。

おっと、関係ない話はここまでだ。

さあ、いっきまっすよー。

ヒナタ「えへへっ、随分遅くなっちゃったね」

ナルト「悪ぃな、止め時が分かんなくてさ」

ヒナタ「ううん、私もなんだか安心しちゃって…」

ヒナタ「あ、そうだ、貰ったお酒、飲んでみない?」

ナルト「急にどうしたんだってばよ?」

ヒナタ「いや、飲まないと忘れそうだなーって」

ナルト「…それもそうだな」

ヒナタ「でしょ?今持ってくるね」トテトテ

ナルト「…ヒナタが飲みやすいように、温めっか」

ヒナタ「温まるまで、ちょっと時間あるね」

ナルト「ま、外でも見ながらってことで」ガララッ

ナルト「お、月がでかい」

ヒナタ「お団子とかあればいいのにねー」

ナルト「備え付けの饅頭が置いてあるけど…」

ヒナタ「食べる?」

ナルト「いや、ひとつしかないし、ヒナタが食うってばよ」

ヒナタ「じゃあ半分こしよ?」

ナルト「この饅頭美味いな」モグモグ

ヒナタ「うちのみんなに買って行ってあげようかな」

ナルト「んー、俺もイルカ先生とかに買ってくか…」

ナルト「お、ちょうどいい感じにあったまったな」

ナルト「あちっ、ほい、ヒナタ」トクトク

ヒナタ「ありがとう」

ヒナタ「ナルトくんには私が注ぐね」トクトク

ナルト「…んじゃ、乾杯」グイッ

ヒナタ「かんぱーい」クイッ

ナルト「どうだ?味の方は」

ヒナタ「…一瞬甘くて美味しかったけど」

ヒナタ「お腹の中から湯気みたいにお酒の匂いがする…」

ヒナタ「ううっ、まだまだ子供ってことなのかなぁ」

ナルト「ま、好みもあるから、気にすんなってばよ」グイッ

ヒナタ「ナルトくんはよく飲めるね…」

ナルト「うーん、綱手のばーちゃんのせいな気がすっけど」

ナルト「ま、無理することもないだろ?」

ヒナタ「えー、私もナルトくんと一緒に飲みたい」

ナルト「そうか?」

ナルト「んじゃ、チャレンジあるのみ、だってばよ」トクトク

ヒナタ「よぉし、頑張る!」

ナルト「…無理はすんなよ?」

~一時間後~

ヒナタ「…うう」スゥスゥ

ナルト「あー、とうとう寝たかぁ…」

ナルト「ほらほら、そんなとこで寝たら風邪ひくってばよ」ヨイショ

ナルト「おっと、なんか予想より軽いな…」

ヒナタ「ナルトくん…」スゥ

ナルト「はいはい、ここにいるってばよー」

ナルト「布団は後でずらせばいいか」

ナルト「今度は、駄々こねても止めてやろう」

ナルト「そーっと、そーっと」トサッ

ヒナタ「ううん…」

ナルト「明日、二日酔いにならないといいな」ナデナデ

ヒナタ「にゅふ…もっと…」

ナルト「へいへい」ナデナデ

ナルト(しっかし、酔ってるせいか)

ナルト(…ヒナタの色っぽさが増してる)

ナルト(浴衣だから、太ももとかはだけてるし)ナオシナオシ

ナルト(胸…は見ないほうがいいな、これは)

ナルト(…元が白いから、肌が赤くなってるのが目立つってばよ)

ナルト「これ以上いると、変な気起こしそうだってばよ…」

ナルト「俺も酔ってんのかなぁ…」

ナルト「んじゃ、ヒナタ、おやすm」

ヒナタ「んー、や!」ガバ

ナルト「うわっ!?」ドサッ

ヒナタ「にゅふふ、ナルトくんだー」

ナルト「お、おい、起きたのか?」

ヒナタ「…ナルトくんの匂い、好きー」スンスン

ナルト「ちょ、ちょっと、ヒナタ?」

ヒナタ「ナルトくぅん、ぎゅーってして?」

ナルト「え?あ、うん」ギュウ

ヒナタ「えへー、わたしもぎゅーっ」

ナルト(なんだってばよ、この可愛い生物は…)

ナルト「おーい、ヒナター?」

ヒナタ「…」スゥスゥ

ナルト「俺は抱き枕じゃないってばよ…」

ヒナタ「うぅん…」ギュッ

ナルト「…」

ナルト(これは、ヒナタが離してくれなかったのが悪いよな?)

ナルト(ふかこうりょく、ってやつだよな?)

ナルト(ちょっと間違って、こっちから抱きついても、事故、だよな?)

ナルト「…」

ナルト「よっと」

ナルト「…ヒナタの顔、綺麗だな…」

ナルト「起きないと、もっと寄っちゃうってばよ?」

ヒナタ「…」スゥ

ナルト「…」

ナルト(こんな不意打ちしたって、ダメだよなぁ)

ヒナタ「…どうしたの?ナルトくん?」

ナルト「え!?お、起きてたのか?」

ヒナタ「ううん、さっき目が覚めた…」

ヒナタ「…何するつもりだったの?」

ナルト「い、いや、別に…」

ナルト「あ、すぐ離れっから…」

ヒナタ「だーめ、このままで話して」グイ

ナルト(腕を回されて、動けねぇ…)

ヒナタ「ねぇ、何がしたかったの?」ペロリ

ナルト「…何も」

ヒナタ「そうなの?」

ヒナタ「ちゃんと言ってくれれば、私も考えるのになぁ」

ヒナタ「例えば、もーっと近付いてみたり…」ズイッ

ヒナタ「ほら、あと少しで…」

ヒナタ「…キス、出来ちゃうよ?」

ナルト「あ、う…」

ヒナタ「うふふ、ナルトくん顔まっかだよ?」

ヒナタ「なーんて」

ナルト「え?」

ヒナタ「いいよ、しても」

ヒナタ「…私も、したいから」////

ナルト「ヒナタ…」

ヒナタ「初めては、ナルトくんからして欲しいな…」

ナルト「…分かったってばよ」

ナルト「…目、閉じて」

ヒナタ「…んっ」チュッ

ナルト「…酒の味がする」

ヒナタ「ふふふっ、私も」

ヒナタ「ね、もう一回…」ギュッ

ナルト「…ああ」

今日はここまで。

名前は気にしないでください。仕様です。

しっとり感って、なかなかでなくて困る。まだまだ私も若いですな。

ヒナタは、酔ったら絶対面倒くさいタイプだと思う。

鬱憤たまりそうな性格してるし。

でも、一緒に飲んでみたい。介抱したい。

次で、多分回想は終了です。おつかれちゃん。

あとは、また時系列を戻していきます。ほかの人たちは、どうなっているのかな?

それでは、今日はおやすみなさいノシ

どーもー。

ちょっと早いけど、書いていきます。

てか、甘系はグダるから書きにくいね…

書いてて楽しいけど、読みやすいものにしたいので。

もっと頑張ります。

それでは、始めます。

ヒナタ「…もうすぐ、夜明けだね」

ナルト「結局眠れなかったってばよ」

ヒナタ「ふふっ、たまには夜更かしくらいいいと思うけどね」

ナルト「もうそろそろ徹夜になるからなぁ」

ナルト「夜明けか…最近は見てねぇな…」

ナルト「ん?夜明け?」

ヒナタ「どうかしたの?ナルトくん?」

ナルト「いや、なんか引っかかって…」

ナルト「…あっ!!」

ヒナタ「え?ど、どうしたの?」

ナルト「まだ日は昇ってないよな?」

ヒナタ「う、うん」

ヒナタ「あと1時間くらい、かなぁ」

ナルト「…それなら、まだ間に合うってばよ!」

ヒナタ「何に間に合うの?」

ナルト「あー…説明は後でするってばよ!」

ナルト「とりあえず、着替えてくれ」

ヒナタ「よ、よく分からないけど、分かった」

ナルト「俺も着替えなきゃだってばよ!」ガサガサ

ヒナタ(な、何なんだろう?)

ナルト「ヒナタ、準備できたか?」

ヒナタ「一応宿の人に言ってきたよ」

ナルト「よっし!」

ナルト(ここから走っても、普通じゃ間に合わねぇし)

ナルト(クラマ、ちょっと力を貸してくれ)

クラマ(…仕方のない奴だ)

ナルト(あんがとよ!)

クラマ(…ふん、ま、どうせ使うなら思いっきりやっちまえ)

ナルト(いつも通り、だってばよ!)

クラマ(…ま、頑張れや)

ナルト(おうっ!)

どうも。

早速回想編、終わりにしましょう。

あと、キバテンの展開、全く思いつかないので、やはり先に未来編から書くことになります。

オリキャラとかが嫌いな人にはごめんなさいです。

納得できるようなものにするつもりなので、良かったら読んでください。

さて、未来はおいておいて、過去と現在を生きましょう。

始めます。

ナルト「よし、んじゃヒナタ、行くってばよ」ゾワッ

ヒナタ「え?九尾モードで?」

ナルト「こっちのが早いからさ」

ナルト「さーて、失礼して…」ヨイショッ

ヒナタ「きゃっ!?」

ナルト「へへっ、お姫様抱っこっていうんだっけ?」

ヒナタ「あ、あのあのあの…」

ナルト「文句なら後で聞くってばよ」

ナルト「しっかり掴まっててくれ」ビュンッ

ヒナタ「ま、まだ心の準備が…って」

ヒナタ「きゃああぁぁぁ」

~山腹 秘密の場所~

ナルト「うへ、やっぱり速えなぁ」

ヒナタ「…」

ナルト「怒ってる?」

ヒナタ「怒ってないけど」

ヒナタ「もう少し優しくして欲しかったなーって」プンスカ

ナルト「わ、悪かったってばよ…」

ヒナタ「んー、許して欲しい?」

ナルト「も、勿論!」

ヒナタ「…じゃあ、もう少しこのままで居てね」

ナルト「え?そんなんでいいのか?」

ヒナタ「だって…」

ヒナタ「その、重くない?」

ナルト「いや、むしろ軽すぎる気がするってばよ」

ヒナタ「そ、そうかな…」////

ナルト(え?喜ぶようなこと言ったか?)

ヒナタ「…本当にお姫様になったみたい」

ナルト(…ま、ヒナタがいいならいっか)

ヒナタ「あ、でもまたここに戻ってきて、何かあるの?」

ナルト「おっと、説明してなかったか」

ナルト「…でも、見た方が早いみたいだってばよ」

ヒナタ「見る?」

ナルト「ほら、日が昇るから」クイッ

ヒナタ「…あっ」

ナルト「エロ仙人の言ってたこと、思い出してさ」

ナルト「ここって、丁度日が向かい側から出るんだよな」

ナルト「んで、湖に映るっと」

ヒナタ「…綺麗」

ナルト「俺も、見たのは初めてだってばよ」

ナルト「…エロ仙人も、これ、見たんだよな」

ヒナタ「ナルトくん…」

ナルト「…あ」

ヒナタ「今度はなぁに?」

ナルト「いや、もう一つ思い出した…」

ナルト「思い出さなきゃ良かった…」

ヒナタ「え?気になるよぅ」

ナルト「…そういや、ここでエロ仙人ってば、綱手のばーちゃんに告白しようとしたことがあるって…」

ナルト「…縁起でもねぇ」ズーン

ヒナタ「ふ、ふられちゃったの?」

ナルト「そもそも、途中で帰られたような…」

ヒナタ「そ、そうなんだ…」

ヒナタ「…でも」

ナルト「ん?」

ヒナタ「それもさ、私たちが変えちゃえばいいんじゃない?」

ナルト「…そうだな」

ヒナタ「ずっと、仲良く出来ればいいね」

ナルト「…出来るさ」

ナルト「てか、俺たちでするんだってばよ!」

ヒナタ「…うん」

ヒナタ「ふふっ、来て良かったね」

ナルト「ははっ、そうだな」

ヒナタ「…もう少し、見ててもいい?」

ナルト「…おう」

ヒナタ「ナルトくん」

ナルト「何だ?」

ヒナタ「…結婚するまで、えっちなことはダメだよ?」

ナルト「ぶっ!!?な、何をイキナリ!?」

ヒナタ「ふふふっ」

ヒナタ「でも、少しくらいなら、いいかも…」////

ナルト「す、少し!?」

ヒナタ「じょ、冗談だってば…」

ナルト「…心臓に悪いってばよ…」

~回想終了~

ナルト「いろいろあったなー」

ヒナタ「そうだねー」

テンテン「…」

ナルト「ん?どうした?」

テンテン「は、破廉恥すぎっ!!」

テンテン「な、なななななんでそんなに詳しく覚えてるの!?」

テンテン「あと、それを詳しく話してくれちゃうの!?」////

ナルト「え?だって、もう聞かれちゃってるんだし」

ヒナタ「ごめんね、テンテンが赤くなるのが楽しくなっちゃって」フフフ

テンテン「もうっ!口から砂糖出ちゃうかと思ったんだから!!」

テンテン「ううっ年下にからかわれちゃうなんて…」

ナルト「何か、変な所で初心だよなぁ」

テンテン「うるさいっ!ナルトは黙りなさい!」

ナルト「えー」

テンテン「…でも、本当、二人にもいろいろあったんだね」

テンテン「ずっと仲良かった印象しかないや」

ナルト「そういや、殆ど喧嘩もしてねぇな」

ヒナタ「そんなことないよ、ちょこちょこしてるよ」

ナルト「そうだっけ?」

ヒナタ「この前だって、子供の名前で喧嘩したじゃん」

ナルト「喧嘩…か?」

ナルト「ただの小競り合いみたいなもんだろ?」

テンテン「…とりあえず、今でも仲良しなのは分かった」

テンテン「そういえば、結局約束は守ったの?」

ナルト「約束?」

テンテン「あ、あの、ほら」

テンテン「結婚前に…ってやつ」////

ナルト「あ、あー…」ポリポリ

ヒナタ「…内緒」////

テンテン「え、えー!何その反応!?」

ナルト「な、何でもないってばよ」

テンテン「嘘!ぜぇったいに、嘘!」

テンテン「…ふう」

テンテン「ま、それはいつか聞かせてもらうことにするよ」

ナルト「は、話さないからな?」

ヒナタ「結構時間たっちゃったね」

テンテン「うん、そろそろ行かなきゃ」

ナルト「送っていこうか?」

テンテン「これでも、あたしは結構強いんだけど?」

ナルト「あー、はいはい、そうだったってばよ」

テンテン「んじゃ、またね」

テンテン「ナルト、ちゃんとヒナタについててあげてね?」

ナルト「当たり前だってばよ」

ヒナタ「また来てね」

テンテン「うん、時間作ってまた来るよ!」

テンテン「それじゃ!」

ナルト「…相変わらず、勢いが凄いってばよ」

ヒナタ「ふふっ、テンテンのいい所の一つ、だからね」

ナルト「…飯でも食うか」

ヒナタ「うん、そうしよっか」

~ちょっとしたおまけ~

ヒアシ「…ネジ、うまくいったか?」

ネジ「…はい、ナルトとヒナタ様は、予定通り近くの街に向かったようです」

ヒアシ「そうか…」

ネジ「よろしかったのですか?」

ネジ「火の国の役人まで動かして…」

ヒアシ「問題ない、上には話を通してある」

ネジ「末端の人間は、必死に捜索をしているような…」

ヒアシ「…すぐに撤退の命令が下るだろう」

ヒアシ「ちゃんと、そこそこの宿を開けておいた」

ヒアシ「…うちの娘も、ナルトくんも、奥手でいかん」

ヒアシ「私の頃は…」

ネジ(…この方の親バカも、そうとうなものだな…)

ヒアシ「ネジ!聞いているのか」

ネジ「は、はい」

ネジ(…ナルト、誠実にな…)

ハナビ(…ふーん、なるほど)

ハナビ(後で教えてあげよっと)

ハナビ(…ナルトさん、わたし、まだあきらめないから、ね)

~おまけ終わり~

ヒナタ「ご馳走様でした」

ナルト「お粗末様でした」

ヒナタ「ナルトくんも、料理出来るようになって来たね」

ナルト「簡単なのだけな」

ナルト「さすがに、ずっとヒナタに頼りっぱなしじゃさ」

ヒナタ「ふふっ、ありがとう」

ナルト「お互いさま、だってばよ」

こんばんは。

昨日書けなかったので、今日は同時進行です。

よろしければお付き合いください。

ごめん、私の大好きな仮面ライダーwのプレミアムベルトが出るって聞いて、予約してた。

今から書く。

コンコン

ナルト「あれ?また誰か来たのか?」

ナルト「ちょっと、見てくるってばよ」

ヒナタ「うん、お願い」

ナルト「はーい、今行くってばよ」タッタッタ

ナルト「て、なんだサスケか」

サスケ「香燐も連れてきた」

香燐「こんばんは~」

ナルト「うげ…」

香燐「うげ?」

ナルト「あ、な、なんでもないってばよ!!」

香燐「…ふーん」

香燐「まあいいけどさ」

サスケ「上がってもいいか?」

ナルト「お、おう、もちろんだってばよ」

香燐「おじゃましまーす」

香燐「ヒナター?」

ヒナタ「香燐さん!どうして!?」

香燐「そろそろだって聞いてたしさ」

香燐「はい、安産祈願のお守り、持ってきたの」

ヒナタ「こ、こんなにたくさん…」

香燐「みんなの分もまとめてきたからね」

サスケ「ほら、なに惚けてんだよ」

ナルト「あって、なんか、いつもの香燐さんと違ってて」

サスケ「…その呼び方、変わんねぇのか?」

ナルト「…怒らせたらこえーもん」

サスケ「はっ、違いない」

サスケ「あいつなりのけじめらしいぜ?」

サスケ「家の外とか、俺以外の男がいるところでは、一人称私にしてるみてーだし」

ナルト「けじめ?」

サスケ「ま、自分ルールみたいなもんか」

ナルト「お、すっぱり理解できたってばよ」

サスケ「…そりゃよかったな」

ナルト「しっかし、二人のそういう話って、全然聞いたことないってばよ」バタン

サスケ「ま、聞かれなかったし、話すつもりもないしな」

ナルト「ちょっとくらい教えてくれても…」

サスケ「香燐が許したらな」

ナルト「…一体どんな秘密があるんだってばよ?」

サスケ「秘密なんてねえよ」

サスケ「人に歴史有りってな」

ナルト「あんまり難しいこと言うなよな」

サスケ「…お前、とりあえずアカデミーからやり直してこいよ」

香燐「サスケ、二人共もうご飯食べちゃったんだってさ」

サスケ「そうか、タイミング悪かったな」

ナルト「ん?飯関連できたのか?」

香燐「へへん、ちょっとしたものだけど、作ってきたのよ」

香燐「まあ、日持ちするから、よかったら明日にでも食べて頂戴」

ヒナタ「はい!ありがとうございます」

サスケ(なんかやけに元気だな)

ナルト(あー、結構相談に乗ってもらったりしてるみてーだし)

ナルト(ヒナタも香燐さん大好きだからなー、嬉しいんだろ)

サスケ(へぇ、そういうのもあるんだな)

香燐「ねぇナルト、もう名前決めたの?」

ナルト「え?」

香燐「生まれてくる子供の名前よ」

香燐「たしか、女の子だったわよね?」

ヒナタ「はい、そうです」

香燐「教えてくれてもいいんじゃない?」

ナルト「あ、いや俺は…」

ヒナタ「ふふっ、男の子じゃなかったから、私が付けることになったんですよ」

香燐「あら、二人で相談するタイプだと思ったけど」

ナルト「…俺にはセンスがないってさ」

サスケ「ああ、なるほど」ポンッ

ナルト「…傷つくってばよ」

ごめん、眠い。

最後のチャンスです、名前。

サスケの方も。

次回、決定にするので、思いつきでいいです、なんでも案をください。

それでは。

おはー

昨日の分書いていきます。

名前も決めちゃいましたので、よろしく!

それでは、始めます。

ヒナタ「この子の名前はアカリちゃんにするつもり」ナデ

香燐「アカリ?ふーん」

サスケ「なんか、由来とかあるのか?」

ヒナタ「うん」

ヒナタ「最初はヒカリにしようと思ってたんだけどね」

ヒナタ「これから、誰かを照らせるくらいに輝いて欲しくて」

ヒナタ「でも、思ったの」

ヒナタ「…別に、そんなに大きくなくていいなぁって」

香燐「どういうこと?」

ヒナタ「みんなを照らす光になってくれるより」

ヒナタ「自分の大切な人の為に精一杯灯るアカリになって欲しいなって」

香燐「…場合によっては、そっちの方が大きいけどね」

ヒナタ「うん、でも」

ヒナタ「アカリの方が、暖かい感じもしない?」

サスケ「…俺はいいと思うぜ?」

サスケ「うずまきアカリ、結構あってると思うしな」

ナルト「俺もそう思ったから、ヒナタの意見そのまま採用ってなったんだってばよ」

サスケ「うちのモリトとも仲良くしてくれりゃあいいんだがな」

ナルト「二つ上だから、分からないってばよ」

香燐「そう?案外歳の差なんて気にしないもんよ?」

サスケ「女の方はそうかもしんねーな」

ナルト「男はさ、ある時期に女の子と一緒だと、猛烈にからかわれるもんなんだってばよ」

ヒナタ「あはは、そういうのってあるよね」

ナルト「…その時、俺たちはどうなってんだろうなぁ」

サスケ「どうした?」

ナルト「これからさ」

ナルト「こいつらが大きくなっていくんだろうけど」

ナルト「俺たちはどうなんのかなって」

ヒナタ「別に、何も変わらないんじゃない?」

ナルト「…だって、父親になるってだけで、かなり不安になるってばよ…」

香燐「…ぷっ」

ナルト「え?」

香燐「あははははは、もうだめ…」

サスケ「…」ポリポリ

ナルト「な、なんだよ、その反応は…」

香燐「だって…あははは」

サスケ「…香燐、そろそろやめとけ」

香燐「はぁ、ふぅ」

香燐「あー、ナルトごっめん」

香燐「別にあんたが悪いってわけじゃないのよ」

ナルト「どういうことだってばよ?」

香燐「あんたが言ってること、まんまサスケが言ってたのよ」

ナルト「サスケが?」

香燐「うん、だから、ちょっと面白くなっちゃって」

サスケ「…ナルト」

ナルト「ん?なんだってばよ」

サスケ「とりあえず、何も変わらない」

サスケ「やることは一緒だ、守るやつは増えるけどな」

サスケ「むしろ、お前がしっかりしてなきゃ、ヒナタが不安になっちまうだろ」

ナルト「あっ…」

ナルト「そうだったのか?ヒナタ」

ヒナタ「あ、その…」

ナルト「…そっか」

ナルト「俺ってば、夫失格だな」

香燐「はいはい、凹んでんじゃないの」

香燐「ほら、サスケ、ネタバラシもしてあげないと」

サスケ「…今のは、サクラに言われたまんまだ」

ナルト「サクラちゃんが?」

サスケ「ああ」

ヒナタ「ふふっ、やっぱりすごいねぇ」

サスケ「まあ、そういうこった」

サスケ「とりあえず、ナルト」

サスケ「お前、もう少しヒナタと話してみろよ」

サスケ「結構、そういうの大事だぜ?」

香燐「そうそう」

香燐「ウチらも、そうやってここまで来たんだから」ギュッ

サスケ「お、おい…」

香燐「今は二人にしてあげたほうがいいと思うから」

香燐「ナルト、あんたはもうちょっとヒナタを気遣いなさい」

ナルト「え?は、はい」

香燐「ヒナタも、もっとわがまま言っちゃいなさいな」

ヒナタ「ふふ、そうします」

香燐「それじゃ、また来るから」

香燐「今日はちゃんと話し合い、ね」

サスケ「急にどうしたんだ」

香燐「まだ、ウチらが来る段階じゃなかったってこと」

香燐「さ、モリトも検査終わるだろうし、帰ろう?」

サスケ「…ま、お前がそう言うなら」

ごめん、続きは明日の昼辺りに書く。

頭回らんね…

ちょっと伏線めいていければと思います。

あと、名前は想像通りモリトくんとアカリちゃんです。

ま、今回は特に関係してくることはないと思いますが。

それでhが、またあした。

乙!!ヒカリとアカリの名前の由来が良かった!!アカリにした理由も良かった!!

おっすおっす。

>>355ありがとう、こういう風に意見をもらえると、安心できます。

それでは、早速書いていきます。

あと、今日の夜はギアスの日です。よろしくお願いします。

ナルト「検査?何かあったのか?」

サスケ「いや、まああいつも特殊な境遇だろ?」

香燐「うちはの新世代だからってだけ」

香燐「とりあえず、二人とも、これからが大変なんだってこと、忘れないように」

ヒナタ「はーい、肝に命じます」

香燐「…本当に分かってるのかしら、この子は…」

ヒナタ「大丈夫、だって」

ヒナタ「ナルトと一緒だから」

サスケ「…言うねぇ」

香燐「だってさ?ナルト」

ナルト「ははっ、責任重大だってばよ」

香燐「それじゃ、またね」

香燐「今度はモリトも連れて来るから」

ヒナタ「うん、楽しみにしてる」

サスケ「ま、気楽にな」ポン

ナルト「おう、いろいろありがとな」

香燐「外野に出来るのは様子見くらいってね」

サスケ「んじゃ、身体に気をつけろよ」パタン

ナルト「…頼もしいな、経験者がいるとさ」

ヒナタ「ふふっ、そうだね」

ナルト「ヒナタ、ごめんな」

ヒナタ「え?何が?」

ナルト「俺が、しっかりしなきゃダメなのにな」

ヒナタ「…ううん、気にしてないよ」

ヒナタ「私は、ナルトが居てくれるだけで」

ヒナタ「すっごく、心強いんだから」

ナルト「…」

ナルト「ああー!もう!」ガバッ

ヒナタ「ひ、ひゃっ!?」

ナルト「俺、ヒナタと結婚して良かったってばよ…」

ヒナタ「…うん、私も」

ナルト「これからも、二人…じゃなかった」

ナルト「三人で頑張ろうな!」

ヒナタ「ふふふっ、うん、よろしくね」

~ナルトの家 正面通り~

香燐「あぁ、あんな大声で叫んじゃって…」

サスケ「あいつはああいう奴なんだよ」

香燐「もっと落ち着きなさいとは思うんだけどね」

香燐「…そういえば、ちゃんと用意出来てるの?」

サスケ「心配ない、今だって見張りがいるはずだ」

サスケ「ナルトやヒナタに余計なことは考えさせたくない」

香燐「そっか、それならいいんだけど」

香燐「予定では、もうそろそろだから」

サスケ「…少し確認してくる」

サスケ「モリトのこと、頼めるか?」

香燐「ええ、そう言ってくれると思ってたから」

サスケ「お前も大概、あの二人には過保護だよな」

香燐「だって、ほっとけないじゃない?」

サスケ「…ま、確かにな」

サスケ「それじゃ、ちょっと行ってくる」

香燐「うん、行ってらっしゃい」チュッ

サスケ「…おう」シュッ

香燐「…頑張ってね、サスケ」

香燐「さ、モリトを迎えに行かなきゃね…」

サスケ「…」ギンッ

サスケ「あそこか…」シュッ

サスケ「よっ」

???「…突然来るなよ、驚くから」

サスケ「今日はシカマルか」

シカマル「ああ」

シカマル「とりあえず異常はねぇよ」

サスケ「そのまま頼む」

サスケ「不審な奴は寄せるな」

シカマル「へいへい、分かってるよ」

シカマル「ったく、メンドクセーけど、そうも言ってらんねぇか」

サスケ「ああ、何も無いとは思うが…」

シカマル「警戒しといた方がいいのは分かってるよ」

シカマル「なんてったって、大戦後初、影の跡取り誕生だ」

シカマル「どんな輩が狙うとも分からねぇ」

サスケ「…あと、な」

シカマル「ナルトとヒナタにバレるな、だろ?」

シカマル「むしろ、そっちのがキツイぜ、ったく」

サスケ「あいつらには、何も知らないままでいてもらった方がいい」

シカマル「…へいへい、随分と丸くなったもんだな」

サスケ「…俺がこの里に居られるのも、あいつらのおかげだしな」

シカマル「…ま、心配しなくても、ちゃんとやるさ」

シカマル「ナルトもヒナタも、大事な仲間だからな」

サスケ「…ああ」

~ナルトの家~

ナルト「…結婚してから、いろいろあったよな」

ヒナタ「うん、本当にね」

ナルト「もう一年になるのかぁ」

ナルト「ヒナタと結婚してから、時間が経つのが早いってばよ」

ヒナタ「うん、私も」

ヒナタ「初めてのことも沢山あって、いっばいいっばいだったし」

ナルト「そうだな…」

ナルト「…結婚式も、ハチャメチャだったもんな」

ヒナタ「ふふっ、うん」

ヒナタ「お父さん、今でも自慢気だよ?」

ナルト「そうなのか?」

ヒナタ「うん、いい式に出来たって」

ナルト「そりゃあ、確かにいい式ではあったんだけど…」

ナルト「あの時、ちょっとだけお義父さんの見方が変わったってばよ」

ヒナタ「ふふっ、うちのお父さんは、結構お茶目な所あるから」

ナルト「お茶目、なぁ」

ヒナタ「結婚式かぁ」

ヒナタ「あの日も、ナルトくんは弱気だったよね」フフッ

ナルト「あ、あれは…」

ヒナタ「ちょっと、思い出してみよう?」

さて、とりあえずここまで。

次の伏線と、結婚式編の導入でした。

ちなみに、誰も襲ってくる予定はありません。

安心して、みんなの平和な姿をお楽しみ下さい。

それでは、また明日お会いしましょう。

ばいばいノシ

書きます!

~結婚式 当日~

ナルト「ちょ、ちょっとキツい…」

サスケ「あまっちょろいこと言ってんじゃねぇよ」グイッ

サスケ「帯くらいバシっと締めなくてどうすんだ」

ナルト「で、でもよぉ」

サスケ「おら、一応これで大丈夫だろ」

ナルト「キマってるか?」

サスケ「…お前にしちゃあ上出来だよ」

ナルト「…へへっ、そっか」

ナルト「ヒナタの方はどうしてるかな?」

サスケ「ま、女のほうが、こういう準備は長くかかるからな」

サスケ「それより、随分リラックスしてんじゃねえか」

ナルト「そうか?」

ナルト「ま、俺ってば本番に強いタイプだから」

サスケ「いや、この場合当てはまるのか?それ」

ナルト「うーん、どうだろう」

サスケ「…自分の発言にくらい責任持てよ」

ナルト「なんか、別にいつもと変わらないんだよなぁ」

ナルト「実感わかねー」

サスケ「…はぁ」

サスケ「あのな、ナルト」

サスケ「今日から、ヒナタはお前の嫁になるんだぞ?」

サスケ「うずまきヒナタになる」

サスケ「んで、お前は一応日向の家にも加わるんだろ?」

サスケ「様変わりじゃねぇか」

ナルト「いやー、付き合いだしてから、前よりずっとココ、来てるからなぁ」

サスケ「…そもそも、自分の家を会場に指定するヒアシさんも相当だがな」

ナルト「別に、広いからいいんじゃねぇの?」

サスケ「そういう問題かよ…」

ナルト「にしても、この服動きにくいってばよ…」グイグイ

サスケ「あ、バカ、そんな風にしたら緩んじまうだろうが」

ナルト「ぐえっ、わ、分かったから引っ張んなって」

ナルト「時間になったら誰が教えてくれるんだっけ?」

サスケ「ネジが来るだろ?多分」

ナルト「…どのくらい人呼んだのかな」

サスケ「身内だけでこっそりやる風だったけどな」

サスケ「俺は、お前に礼服届けに来ただけだし」

ナルト「せっかくだから、列席するってばよ」

サスケ「そもそもが香燐のついでに来てんだ、最後までいることにはなると思う」

ナルト「…お前でも、逆らえないものがあったんだな」

サスケ「安心しろ、お前もいずれこうなる」

~奥の間~

ヒナタ「…」

香燐「ふんふーん」チョイチョイ

香燐「…うん、いい仕上がりね」パチン

香燐「もう目を開けても大丈夫よ、ヒナタ」

ヒナタ「はい、ありがとうございます」

ヒナタ「どんな感じですか?」

香燐「はいはい、自分で確認!」つ鏡

ヒナタ「…これが、私?」

香燐「あんた、普段から化粧っけなさすぎなのよ」

香燐「その癖、ウチよりきめ細かい肌ツヤしてからに…」

香燐「ま、今度しっかり教えてあげるわ」

ヒナタ「は、はい、よろしくお願いします」

香燐「…にしても、あんた」

ヒナタ「え?何ですか?」

香燐「…驚く程美人ね」

香燐「まるで人形みたい」

ヒナタ「そ、そんな、人形だなんて…」

香燐「全く、ナルトにはもったいないわね」

ヒナタ「そんなこと、ないです」

ヒナタ「むしろ、私、ずっと不安で…」

香燐「不安?何が?」

ヒナタ「…本当に、私でいいのかなって」

ヒナタ「ナルトくんの為になるのかなって」

ヒナタ「…そんなことばかり頭に浮かんで…」

香燐「…ていっ」ベシッ

ヒナタ「きゃっ」

香燐「もう、そんな考えは追い出しなさい」

香燐「だいたいそれ、ナルトに失礼よ?」

ヒナタ「ナルトくん…?」

香燐「そりゃあそうよ」

香燐「自分で選んだ女自身に否定されるんじゃ、あいつの気持ちはどうなんのよ」

ヒナタ「…あっ」

香燐「…でも、ま、分かるわ、その気持ち」

ヒナタ「そう、なの?」

香燐「うん」

香燐「ウチも、そんな感じでぐるぐるしてた」

香燐「たぶん、多かれ少なかれ、皆が経験することだと思う」

香燐「不安と、喜びと、いろんな感情がぐちゃぐちゃになっちゃって」

香燐「こんな思いをするくらいなら、結婚なんてやめちゃおうかな、ってさ」

ヒナタ「…うん」

香燐「でもね、こんな風に悩んでるの、女の方だけみたいよ?」

ヒナタ「え?」

香燐「サスケもそう」

香燐「いつも通りだった」

香燐「いつも通りで、それが妙に頼もしくてね」

香燐「男ってね、かなり行き当たりばったりなのよ」

香燐「不安な気持ちとか、そういうのは放っておけるわけ」

香燐「多分、ナルトもピンピンしてるわ」

ヒナタ「…なんかズルい」プゥ

香燐「ふふふっ、その代わり、子供が出来たらあっちが慌てんのよ」

ヒナタ「…まだ先のことだから、今は関係ないもん」

香燐「まだ先?」

香燐「甘い甘い」

香燐「練乳かけ宇治金時くらい甘いわ」

ヒナタ「普通に美味しそうだけど…」

香燐「うっさい、美味しいに決まってんでしょ!」

ヒナタ「…うう、理不尽」

香燐「いい、ちゃんと自分の周期をカレンダーにでも書いておきなさい」

ヒナタ「え!?で、でも…」

香燐「こっちがお膳立てしなきゃ、全然そういうの気にしてくれないんだから…」

ヒナタ「あの、それって私怨なんじゃ…」

香燐「と、に、か、く」

香燐「あんたたちはこの里の火影夫婦になるのよ?」

香燐「跡継ぎ、大事でしょう?」

ヒナタ「…それは、そうかも」

香燐「…そういえばさ」

香燐「あんた達、その、シてないわけ?」

ヒナタ「え?何がですか?」

香燐「話から察しなさいよ」

ヒナタ「…」ポクポクポク チーン

ヒナタ「な、ななななな、何を…!?」////

香燐「その反応、マジなのね…」

香燐「今時珍しいほどの健全カップルだわ」

ヒナタ「ううっ…」

香燐「…で?本当に?」

ヒナタ「ほ、本当です!」

香燐「…それに準ずる行為も?」

ヒナタ「…」////

香燐「…なーるほど」

香燐「ま、そうじゃなきゃ、ナルトも困っちゃうわよねぇ」

ヒナタ「…べ、別に変なことは」

香燐「はいはい、それが普通なのよ、普通」

香燐「何もないなんて、それこそ病気よ」

香燐「ま、こんどあんたには教育が必要そうだけどね」

ヒナタ「教育!?」

香燐「どうせ、学校で習った程度でしょ?」

香燐「ナルトも初めてだろうし、下手すりゃ怪我しちゃうわよ」

ヒナタ「怪我?」

香燐「ええ、およそ治療に行きたくなくなる部位にね」

ヒナタ「…」

香燐「ま、お互いに準備がいるものよ」

香燐「一番いいのは、二人でじっくり取り組むことね」

香燐「そのための教育」

香燐「ナルトに言ったって、聞きやしないんだから」

ヒナタ「…よろしくお願いします」

香燐「はいはい、女医さんの力、見せてあげるわ」

香燐「さて、無駄話もそろそろおしまい」

香燐「どう?まだ不安?」

ヒナタ「…そういえば、大丈夫みたい」

香燐「ふふっ、それなら良かった」

香燐「ウチはサスケと合流するわ」

香燐「そろそろ、お呼がかかる時間だし…」

ハナビ「ねえさま、もうすぐ時間ですよ」ガラッ

ハナビ「って、あら?」

香燐「…ほらね?」

ハナビ「あら、もう行かれるんですか?」

香燐「旦那拾ってくるだけよ」

香燐「ヒナタのこと、お願いね」

ハナビ「なるほど、分かりました」

ヒナタ「わ、私、別にひとりでも…」

香燐「あー、いいからいから」

香燐「ハナビちゃん、裾に気をつけてあげてね」

ハナビ「はい、心得ました」

香燐「それじゃ、まあね」

ヒナタ「…随分、香燐さんと仲がいいのね」

ハナビ「ええ、イロイロ相談に乗っていただきましたから」

ハナビ「ねえさま」

ヒナタ「何?」

ハナビ「…とうとう、嫁がれるのですね」

ヒナタ「とうとうって何よ」

ハナビ「…わたしの負けなんです、少し位は憎まれ口を叩いてもいいでしょう?」

ハナビ「未練がましい女です、わたしは…」

ヒナタ「…ハナビ」

ハナビ「…自分でも、結構変われたと思っているのですが」

ハナビ「ねえさまとナルトさんの間には、入れませんでしたね」

ハナビ「…ねえさま、すごく綺麗です」

ハナビ「こんな綺麗なひとに負けたなら」

ハナビ「…諦めも…」

ヒナタ「…いいよ」ギュッ

ハナビ「…ねえさま?」

ヒナタ「無理して、納得しようとしなくても、いいよ」

ハナビ「…うぅ」ポロポロ

ハナビ「…わたし、本当にナルトさんが好きだったんです」

ハナビ「今でも…」

ハナビ「…ねえさま、絶対に」

ハナビ「幸せになってください…」ズズッ

ヒナタ「…うん」

ヒナタ「ありがとう、ハナビ」

ハナビ「…みっともないところを見せてしまいました」グスッ

ハナビ「行きましょう、皆さんお待ちです」

ヒナタ「うん、分かった」

ハナビ「…わたしが結婚するときは、この衣装をいただこうと思っていましたが」

ハナビ「…くっ」

ヒナタ「ど、どうしたの?」

ハナビ「…目算でわかります」

ハナビ「…おそらく、胸の分の生地がダレてしまうでしょう」

ヒナタ「そ、そんなこと…」

ハナビ「いいんです、情けは無用」

ハナビ「わたしも新調しましょう」

ここでおしまい。

返信等は控えます。でもコメは待ってる。

また明後日ノシ

~日向家 広間~

ナルト(こ、この雰囲気…)

ナルト(両側にズラッと里の大物が…)

ナルト(それに、正面のヒアシさん)

ヒアシ「…」

ナルト(こ、怖い)

ナルト(振り返ってキョロキョロも出来ねぇし)

ナルト(サスケ!香燐さん!ヒナタ!)

ナルト(助けてくれってばよ~)

香燐(あの馬鹿…)

サスケ(余裕ぶってた癖に、すっかり空気に呑まれてやがる)

サスケ(後ろ姿でも、緊張が丸分かりだぜ…)

香燐(でも、さすがに、次期火影の婚姻ね)

香燐(周りも繋がりが欲しくて必死って感じ)

サスケ(ま、ナルトはそういう権力とは無縁できてるしなぁ)

香燐(サスケ、分かってるわよね?)

サスケ(後のフォローだろ?ったく仕方ない奴だ)

香燐(二人の為なんだから、頑張りましょ?)

サスケ(…ま、俺だってあいつらには平和でいて欲しいからな)

香燐(うん、サスケのそういうところ、ウチ大好き)

サスケ(…ふん)

ハナビ「失礼します…」ススッ

おお…

ナルト(やっとヒナタが来た…か…)

ヒナタ「…お待たせいたしました」

ハナビ(ねえさま、ご武運を)

ヒナタ(ふふっ、ありがとう)

ナルト「…」

ヒアシ「…それでは、これより婚姻の儀を執り行う」

ヒアシ「両人、日向のしきたり従うが、よろしいか?」

ヒナタ「…はい」

ナルト「よろしくお願いします」

ヒアシ「それでは、まずは祝詞を」

ヒアシ「ネジ」

ネジ「はい」

香燐(始まったわね)

サスケ(…なんだ、この気配は…)

ヒアシ「…それでは、新郎、新婦、これを」つ小刀

ヒアシ「この器に、各々の血を受ける」

ヒナタ「…っ」ピッ

ヒナタ「…はい」

ナルト「…ああ」

ナルト「…っ」ピッ

ヒアシ「そして、ここに、二人で新酒を注ぐ」

ナルト「ヒナタ」

ヒナタ「…はい」

とくとくとくっ

ヒアシ「結構」

ヒアシ「三三九度を」

ナルト「っ、っ…っ」ゴクッ

ヒナタ「っ、っ…っ」コクッ

香燐(何だか、こっちまで緊張してくるわね)

サスケ(香燐、やっぱり…)

香燐(それなら大丈夫よ)

香燐(今は二人を見届けるのが先)

サスケ(…ああ)

ヒアシ「これで、両家の血の縁が生まれた」

ヒアシ「新郎、貴君は新婦を妻とし、永劫愛し、信ずることを誓うか」

ナルト「…誓います」

ヒアシ「新婦、貴君は新郎を夫とし、永劫愛し、支えることを誓うか」

ヒナタ「…はい、誓います」

ヒアシ「…これにて、両家の婚礼は成った」

ヒアシ「…ナルトくん、ヒナタを頼む」

ナルト「はい!」

ヒアシ「…さて」

ヒアシ「しきたりはここで終わりだ」

ヒナタ「え?」

ヒアシ「私たちは、常々思っていたのだ」

ヒアシ「これまで、既に火影の業務を引き継いでいるにもかかわらず、ナルトくんを火影候補として扱ってきた」

ヒアシ「それは…」

綱手「こうするためさ!」バンッ

ナルト「え?綱手のばーちゃん!?」

ぱぁん!

イルカ「ナルト、ヒナタ、結婚おめでとう!」

サクラ「そして、火影の正式就任おめでとう!」

ヒナタ「え?あれ?あれ?」

ナルト「ど、どういうことだってばよ?」

ヒアシ「しきたりにばかり囚われては、時代は膠着するだけだ」

ヒアシ「…と言うわけで、ここからは無礼講ということだ」

ヒアシ「ヒナター!美しい、美しいぞ!」

ヒアシ「お前の母と瓜二つだ!」

イルカ「悪いな、教えてやらなくて」

イルカ「お前たちを驚かせたくてな」

ナルト「いや、あれ?里のお偉いさんは…」

重鎮a「…まあ、これも新しい時代ということだ」

重鎮b「きちんと見届けさせてもらったよ」

重鎮c「これからは君たちの時代だ、胸を張りたまえよ」

重鎮a「我々は、これで失礼する」

重鎮b「お幸せに、だ」

ヒナタ「あ、ありがとうございます」

テンテン「ヒナタ、すっごいキレー!」

ヒナタ「テンテン!?」

テンテン「何よぅ、そんなに驚かなくたって…」

ナルト「いや、髪下ろしたら誰だか分からなかったってばよ」

テンテン「むー、酷い」

サスケ「これは…」

香燐「ま、二人が愛されてる証拠ってやつね」

キバ「おいお二人さん」

サイ「君たちも、料理を運ぶの、手伝ってくれないかな?」

サスケ「…あー、わかったよ」

香燐「ふふっ、やっぱり騒がしい方がいいわね!」

イルカ「ナルト、お前、随分立派になっちまって…」

イルカ「俺は、俺は、…嬉しいぞ!」グスッ

ナルト「な、なんでイルカ先生が泣くんだってばよ….」

イルカ「ヒナタも、綺麗になって…」

イルカ「アカデミーの頃のお前たちは…」ウダウダ

いの「誰?イルカ先生に呑ませたの」

チョウジ「え?呑んでないと思うけど」

シカマル「ま、教え子の中じゃナルトが一番問題児だったからな」

リー「感動もひとしお、ですね!!」

シノ「…相変わらず埋れがちなのはだーれだ?」

サクラ「はいはい、拗ねない拗ねない」

テマリ「我愛羅、そんな端にいてどうするの!」

我愛羅「…今は、師との時間を楽しませてやろう」

カンクロウ「あんま、楽しそうには見えねージャン?」

我愛羅「ふっ、そんなことは無いさ」

ネジ「三人とも、料理が準備してある」

テマリ「はいはい、ありがたーくいただきましょうか」

我愛羅「…辛いのはダメだ」

カンクロウ「…いい加減慣れるジャン」

我愛羅「…ピリピリするから、嫌いだ」

テマリ「…シカマルに食わせるか…」

シカマル「やなこった」

テマリ「ははっ、冗談だよ、冗談」

シカマル「ったく」

~ナルトの家~

ナルト「…ただいま」

ヒナタ「…あの後、みんなでどんちゃん騒ぎだったね…」

ナルト「皆、気を利かせて早めに解放してくれたけどなぁ」

ナルト「いいのか?晴れの舞台があんなで」

ヒナタ「ふふっ、私は楽しかったけど?」

ナルト「…ま、ヒナタがいいなら、いいんだけどさ」

ナルト「イルカ先生、あんなんでアカデミーの校長なんて出来てるんのかな」

ヒナタ「優しい先生だって有名だよ?」

ヒナタ「生徒思いのいい校長先生だって」

ナルト「…心配になるってばよ…」

ナルト「…」

ヒナタ「…」

ナルト「あ、あのさ」

ヒナタ「な、何?」

ナルト「俺たちって、その」

ナルト「夫婦になったんだよ、な」

ヒナタ「…うん」

ナルト「…いろいろ、頑張ろうな」

ヒナタ「うん、一緒に、ね」

ナルト「は、ははは」

ヒナタ「ふふふっ」

ナルト「…とりあえず、今日は風呂入って寝ちまうか」

ヒナタ「そ、そうだね」

ナルト「そ、それじゃ、先、どうぞ…?」

ヒナタ「う、うん…」

ナルト(やっべー、何か妙に意識しちまうなぁ)

ナルト(…)ウズウズ

ナルト(い、嫌、別に解禁したからとかじゃなく…)

ナルト(…ごくり)

ナルト(うわああああ、何考えてんだ、俺!)

ヒナタ(こ、これから)

ヒナタ(しょ、初夜っていうのなのかな…?)

ヒナタ(ナルトくん、ソワソワしてたし)

ヒナタ(やっぱり、期待、してるのかな…?)

ヒナタ(…)

ヒナタ(で、でも、香燐さんも言ってたし…)

ヒナタ(…)

ヒナタ(が、我慢、しなきゃ、だよね?)

ヒナタ(…)

ヒナタ(と、とにかく、綺麗にしておこう)

~寝室~

ナルト「じゃ、じゃあ、電気、消すからな?」

ヒナタ「う、うん…」

ナルト「し、失礼しまーす」

ヒナタ「う、うん…」

ナルト「…」

ヒナタ「…」

二人(お、落ち着かない…!)

ナルト(い、いや、こんな所でがっついてどうすんだ)

ナルト(やっぱり、もうちょい時間をおいて…)

ヒナタ(…)

ヒナタ「な、ナルトくん…」

ナルト「ひ、ひゃいっ?」

ヒナタ「そ、そんなに驚かなくても…」

ナルト「…ごめん」

ヒナタ「ナルトくん」

ヒナタ「その…」

ヒナタ「やっぱり、したい?」////

ナルト「ぶぅーっ!?」

ナルト「な、なななな」////

ヒナタ「…そうだよね」

ヒナタ「ずっと我慢してくれてたし…」

ナルト「い、いや、別に…」

ヒナタ「…わ、私なら、その」

ヒナタ「…い、いいよ?」////

ナルト「え、ああああの、それは…」

ナルト「ほ、本当に?」

ヒナタ「う、うん…」

ナルト「俺ってば初めてだから、歯止めとか…」

ヒナタ「う、も、もうっ」ガバッ

ナルト「ひ、ヒナタ?」

ヒナタ「こういう時は、き、気遣いとか、しなくていいから!」

ヒナタ「ナルトくんの、したいように、していいから…」

ナルト「…ヒナタ」

ヒナタ「…ナルトくん」

ナルト「…じゃあ、その」

ナルト「服、脱がすぞ?」

ヒナタ「か、確認しなくても…」////

ナルト「ご、ごめん」

ヒナタ「あ、後….」

ナルト「ん?何だ?」

ヒナタ「…で、出来るだけでいいから」

ヒナタ「…優しく、してね?」////

ナルト「…」

ナルト「ヒナタぁ!」

ヒナタ「きゃっ!?」


キングクリムゾン!

~そして現在~

ヒナタ「…いろいろあったねぇ」

ナルト「あ、ああ」

ナルト(…そういや、あの日は精魂尽き果てたな…)

ナルト(ヒナタの意外な一面を見たってばよ…)

ヒナタ「どうかした?」

ナルト「…いや、何でもないってばよ」

ヒナタ「?」

ナルト(…本人は、あんまり自覚無いんだもんなぁ)

ナルト(ま、比べるもんでもないか…)

とりあえず、ここで終わり。

続きは夜に。

あともう少しで、このssはおしまいです。

結婚式、短くてごめんなさい。最後のが書きたかっただけです。

すぐに続きをあげるので、あまり気にしなくてもいい話ですが。

最後まで、お付き合い下さい。

それではノシ

~翌日~

ナルト「…ふぁあぁぁぁぁ」

ナルト「あれ?」

ヒナタ「…」スゥスゥ

ナルト「珍しい、ヒナタより先に起きちまったのか…」

ナルト「…ま、たまにはいいよな」

ナルト「顔洗ってこよう…」

ヒナタ「…」スゥスゥ

ナルト「今日はなにかあったっけかな?」シャコシャコ

ナルト「仕事は…まあ家で出来るし」

ナルト「うーん」

コンコン

ナルト「ん?はーい」ガチャ

サクラ「あら、おはようナルト」

ナルト「あー、そっか、今日だったっけ」

サクラ「?どうしたの?」

ナルト「ああ、うん、こっちの話だってばよ」

サクラ「で?ヒナタは?」

ナルト「悪い、サクラちゃん、まだ寝てんだ」

サクラ「へぇ、珍しい」

サクラ「ま、そろそろ来そうだし」

サクラ「体力使うから、疲れてるのかもね」

ナルト「とりあえず、上がってくれってばよ」

サクラ「はいはい、お邪魔しまーす」

~居間~

ナルト「はい、お茶だってばよ」

サクラ「ありがとう」

サクラ「ナルトも気遣いができるようになったのねぇ」ズズッ

ナルト「ははっ、ま、少しだけだってばよ」

サクラ「…ううん、本当、立派になっちゃって」

不思議な支援を見た

サクラ「昔はさ」

サクラ「あんたのこと、ただの見栄っ張りでわがままな奴だと思ってたけど…」

サクラ「…どんどん、先に行っちゃってさ」

サクラ「サスケくんも、ナルトも、手が届かないところに居て…」

サクラ「…」

ナルト「…別に、そんなことないってばよ」

サクラ「…でも」

ナルト「結局さ、俺もサスケも」

ナルト「おんなじところをぐるぐる回ってただけなんだってばよ」

ナルト「サクラちゃんが、俺たちの帰る場所になってくれたから」

ナルト「こうしてまた、皆で居られるんだ」

ナルト「だから、もっと胸張ってくれよ」

サクラ「…でも、張る胸が…」ペターン

ナルト「あ、いや、別にそういう話じゃ…」

サクラ「…なぁんて」

サクラ「あんまり恥ずかしいこと言わないでよね」

サクラ「反応に困っちゃうから」

ナルト「別に、普通にしてればいいってばよ」

サクラ「…難しいっての」

サクラ「さ、そろそろヒナタ起こしてきてよ」

サクラ「そんなに時間とらないから」

ナルト「分かった、ちょっと待ってるってばよ」

サクラ「…バカ」ボソ

ナルト「おーい、ヒナター?」

ヒナタ「…うう」

ナルト「ほら、今日はサクラちゃんが検診に来てくれてるから」

ナルト「起きるってばよ」

ヒナタ「うーん、あと二時間…」

ナルト「…ヒナタの場合、ボケてるのか本気なのかわかりにくいってばよ」

ヒナタ「…さすがに本気ではないけど」

ヒナタ「ふふっ、おはよう、ナルト」

ナルト「ああ、おはよう」

サクラ「あら、起きた?」

ヒナタ「うん、ごめんなさい」

サクラ「別にいいわ」

サクラ「ささっと終わらせちゃいましょ」

ヒナタ「お願いしまーす」

サクラ「…」

サクラ「順調ね」

サクラ「脈拍も、呼吸もおかしなところは見当たらないし」

サクラ「何か自覚的な症状はある?」

ヒナタ「うーん…」

ヒナタ「あ、白眼がうまく使えないかも…」

サクラ「あー、それは当然よ」

サクラ「体の中に別の人間がいるようなものだし、チャクラも練りにくくなっちゃうわ」

サクラ「…そっか、その話もしておかないとね」

ヒナタ「?」

サクラ「いい?よく聞いてね」

サクラ「お腹の赤ちゃんは、おそらく白眼を開眼するわ」

サクラ「当然、状況も少し特別なものになる」

ヒナタ「前に少し話していたこと?」

サクラ「ええ」

サクラ「血継限界は部外秘だから」

サクラ「それに、貴女は火影の妻でもある」

サクラ「そろそろ、実家の方に移ったほうがいいと思うの」

ヒナタ「そっか…」

ヒナタ「あれ?それじゃあもしかして」

サクラ「ええ、予定より少し早いけど」

サクラ「いつ生まれてもおかしくないわ」

ヒナタ「本当!?」

サクラ「ナルトもそんな端にいないで参加しなさいよ」

ナルト「…ああ」

ヒナタ「どうしたの?」

ナルト「いや、さっき里に誰か入ってきたみたいでさ」

ヒナタ「どこから?」

ナルト「普通に門だけど…」

ナルト「…こっちに向かってるっぽい」

サクラ「もしかして危ない?」

ナルト「…今、分身で確認するってばよ」ムムム

サクラ「とりあえず、ヒナタは守らないと…」

ヒナタ「大丈夫、今はナルトがいるもの」

サクラ「それでも…」

ナルト「…あ、なんだ」スッ

ナルト「サクラちゃん、なんでもなかったってばよ」

サクラ「え?どういうこと?」

ナルト「いや」

ナルト「もうすぐ来るってばよ」

サクラ「来るって、一体誰が…」

ハナビ「ナルトさーん!!!」ガチャン

ナルト「…ほらな」

ハナビ「ねえさまも、お久しぶりです!」

ヒナタ「うん、おかえりなさい、ハナビ」

???「…入ってもいいのか?」

ハナビ「あ、すみません」

ハナビ「どうぞ、風影様」

我愛羅「…久しぶりだな、ナルト」

ナルト「おっす!元気そうだな」

我愛羅「…お前ほどじゃない」

サクラ「ヒナタ、これってどういうこと?」

ヒナタ「私も、何か聞いているわけじゃ…」

ハナビ「ふふん、わたしが説明いたしましょう」

我愛羅「…お前たちの様子を見に来ただけだ」

ハナビ「ああ!風影様!!」

ハナビ「なんで先に言っちゃうんですか」

我愛羅「…別にいいだろう」

ハナビ「わたしの見せ場が…」

我愛羅「…悪かった、な」

ハナビ「いえ、もう立ち直りましたから!」

我愛羅「…そうか」

サクラ「ついて行けない…」

サクラ「て言うか、里の影が、そんなことのためだけに出てきていいの!?」

我愛羅「…無論、それだけではない」

ハナビ「実は、風影様の姉上の婚礼も控えているのです」

ヒナタ「お姉さんって…」

ナルト「テマリが?」

我愛羅「…ああ」

我愛羅「これで、やっと愚痴から解放される…」

ヒナタ「愚痴?」

我愛羅「…よく飲んだくれてはな」

ハナビ「…絡み酒ですよね、テマリ様は」

ヒナタ「な、なんだか砂に馴染んだね、ハナビ」

ハナビ「はい、結構長いですし」

ハナビ「風影様の護衛も任されました!」エヘン

我愛羅「…ハナビは、言動以外は優秀だ」

ハナビ「風影様、言動も優秀ですよ、わたしは!」

我愛羅「…」

我愛羅「…ハナビ、俺はナルトに話がある」

ナルト「え?俺?」

ハナビ「了解しました!」

ハナビ「ねえさま、少しナルトさんをお借りします」

我愛羅「…お前も、そこに残れ」

ハナビ「ええ!?そんなご無体な」

我愛羅「…来い、ナルト」

ナルト「え?あ、ああ」

ナルト「…ハナビってあんな感じだったかなぁ」

我愛羅「…お前に会えて、はしゃいでるんだろう」

我愛羅「…砂でも、お前と、姉の話ばかりしていた」

ナルト「ハナビが?」

我愛羅「…ああ」

我愛羅「…まあ、それは後で本人と話せ」

我愛羅「…ナルト、まずは言っておかなければならない」

ナルト「え?な、なんだってばよ…」

我愛羅「…子供のことだ」

我愛羅「…話は聞いていたが、祝いのひとつも贈っていなかったからな」

我愛羅「…おめでとう」

ナルト「いちいち仰々しいんだってばよ…」

我愛羅「…すまない」

ナルト「いや、別に文句があるわけじゃなくてさ」

ナルト「もっと気楽にしたほうがいいってばよ」

我愛羅「…性分だ」

ナルト「…」

ナルト「んで?ほかにも何かあるのか?」

我愛羅「…ああ」

我愛羅「…ナルト、俺たちは人柱力として、里から疎まれてきた」

我愛羅「…だから、お前が結婚すると聞いたとき、俺は嬉しかった」

我愛羅「…それは、普通の人間となんら変わらない、自然な姿だから」

ナルト「我愛羅…」

我愛羅「…お前が火影になり」

我愛羅「…俺たちは、晴れて互いの目標を達成した」

我愛羅「…だから、つまり、その」

我愛羅「…ナルト、俺が言いたいのはだな」

ハナビ「もう、じれったいですよ、風影様」

我愛羅「…っ!?ハナビ」

ハナビ「ナルトさん」

ハナビ「風影様は、ナルトさんにお礼が言いたいんです」

ナルト「お礼?」

我愛羅「…全く」

我愛羅「…ナルト、お前は俺の希望だ」

我愛羅「…お前を見ていると、俺も普通の人間のように生きられるような気になれる」

我愛羅「…だから、おめでとう、と、ありがとうを言いたかった」

ハナビ「よく言えました!さすが風影様!」パチパチ

我愛羅「…ハナビ、後で覚えておけ」

ハナビ「はい!綺麗さっぱり忘れます!」

ナルト「は、ははは」

ナルト「ごほん、まあいいや」

ナルト「…とりあえず我愛羅、わざわざ来てくれてありがとな」

ナルト「んで、言っとくけど」

我愛羅「…なんだ?」

ナルト「我愛羅、お前も俺の希望、ってか目標なんだってばよ」

ナルト「だからさ、もっと単純に考えていいんだよ」

ナルト「人柱力とか、そういうのは関係ない」

ナルト「俺はヒナタが好きだから、付き合って、結婚して、子供もできた」

ナルト「俺もお前も、結局はただの人間なんだってばよ」

ナルト「普通に生きられるんだってばよ」

頭が回りません、ここまで。

あしたもちょっと書く。

おやすみノシ

我愛羅「…そうか」

我愛羅「…普通に」

ナルト「そうそう普通普通」

ナルト「もう戦争は終わったんだ」

ナルト「昔も大事だけど、今を生きるほうが、もっと大事だってばよ」

ナルト「ま、俺だって火影としてまだまだ半人前だから」

ナルト「いつか我愛羅みたいに、里の奴らをまとめられるような、でっかい奴になりたいってばよ」

我愛羅「…ふっ、随分買いかぶってくれるな」

我愛羅「…だが、やはり、お前は凄いな」

我愛羅「…俺も、過去に囚われたままではいられんか」

ナルト「だいたい、我愛羅ってば自己評価が低すぎるんだってばよ」

ナルト「なあ?ハナビ」

ハナビ「そうですねー、やっぱりちょっと謙虚すぎます」

我愛羅「…謙虚か?」

ハナビ「はい」

ハナビ「影なんですから、もっと偉そうにしても、罰は当たらないと思います」

ハナビ「お仕事ぶりも見てきましたが、風影様はとっても立派です」

ナルト「ははっ、身近な意見第一号だな」

我愛羅「…大戦中は、戦うことだけ考えていれば良かったから」

我愛羅「…俺も自分のことで手一杯だった」

我愛羅「…だが、いざ平和になってみると、俺はどうしていいか分からなくなってしまってな」

我愛羅「…ずっと不安だったんだ」

我愛羅「…俺のしていることは正しいのか、な」

ナルト「だから、難しく考えすぎなんだってばよ」

ナルト「間違ったっていいんだ」

ナルト「周りの言うことにも注意してりゃぁさ」

我愛羅「…周り?」

ナルト「ああ」

ナルト「誰だって間違うんだ」

ナルト「でも、俺たちは一人じゃない」

ナルト「一人で全部抱え込むなんて、どうせ無理なんだからさ」

ハナビ「そうですよ」

ハナビ「風影様にも、カンクロウ様や、テマリ様」

ハナビ「わたしだっていますし」

ナルト「な?もっと皆を信じればいいんだってばよ」

我愛羅「…そうか、信じる、か」

我愛羅「…励ましにきて、励まされていたら世話は無いな」

我愛羅「…俺は、まだまだ甘い」

ナルト「へへっ、一人でできりゃあかっこいいんだけどな」

我愛羅「…ハナビ、俺はこのまま奈良の家に行ってくる」

我愛羅「…お前は、もう少しここにいるといい」

ナルト「茶くらい飲んで行けばいいのに」

我愛羅「…それは、子供を見にくる時にとっておこう」

我愛羅「嫁にもよろしく伝えてくれ」

ナルト「相変わらず、唐突に来て唐突に帰って行くんだな」

我愛羅「…俺は自分勝手だからな」

ハナビ「風影様」

我愛羅「俺なら、大丈夫だ」

我愛羅「ナルト、いつもすまない」

ナルト「別に何もしてないってばよ」

我愛羅「…また来る」

ナルト「ああ、いつでも来いよ」

ハナビ「…」

ナルト「…行っちまったな」

ハナビ「風影様は、余りお話をされないので」

ハナビ「あんな風に思っていたなんて」

ナルト「ま、俺より不器用な奴だから」

ナルト「一人で出来ることが多い分、頼るってことが苦手なんだってばよ」

ハナビ「…そうですね」

ナルト「じゃ、中に戻るか」

ハナビ「あっ、ちょっと待って下さい」

ナルト「?」

ナルト「どうした?」

ハナビ「あ、その…」

ハナビ「おめでとうございます」

ハナビ「本当は、もっと早くお祝いに来る予定だったんですけど」

ハナビ「お仕事がなかなか終わらなくて」

ナルト「砂の方にいたんだから、しょうがないってばよ」

ハナビ「…はい」

ハナビ「ナルトさん」

ナルト「ん?」

ハナビ「今、幸せですか?」

ナルト「…ああ」

ハナビ「…そうですか」

ハナビ「…ねえさまとナルトさん」

ハナビ「とってもお似合いです」

ハナビ「…わたしも、嬉しいはずなのに」

ハナビ「…何だか、その」

ナルト「…いいってばよ、別に何も言わなくてさ」

ハナビ「え?」

ナルト「無理して何か言うことないさ」

ナルト「ハナビは立派になったってばよ」

ナルト「でも、お前も完璧である必要もないだろ?」

ナルト「俺、やっぱりお前を選ばなくて良かったよ」

ハナビ「…やはり、わたしでは不足でしたか?」

ナルト「違う」

ナルト「ハナビは、俺といた時よりずっといい女になってるってばよ」

ナルト「だから、もっといろんな世界を見てきてくれて、良かった」

ナルト「そう思うんだ」

ハナビ「…そんなの、勝手すぎます」

ナルト「…ごめん」

ハナビ「…謝らないで下さい」

ハナビ「勝手なのは、わたしです」

ハナビ「…本当は、会いに来るの、嫌でした」

ハナビ「二人を見て、嫉妬する自分を見たくなかったから…」

ハナビ「…でも、やっと」

ハナビ「本当にやっと、吹っ切れます」

ハナビ「…わたしだけ、ずっとあの場所から動いていませんでした」

ハナビ「…もう、進めるような気がします」

ナルト「…そっか」

ハナビ「ごめんなさい、お祝いに来たのに」

ナルト「気にすんなってばよ」

ナルト「俺も酷いこと言って、ごめんな」

ハナビ「…」ブンブン

ハナビ「わ、わたし、もう少しこの里に居るので」

ハナビ「また、日を改めることにします」

ハナビ「…今度は、心から祝福しに」

ナルト「…分かった」

ハナビ「…っ、すみません」シュッ

ナルト「…」

サクラ「…全く、出ていきにくい話してくれちゃって」

ナルト「げぇっ!?サクラちゃん!?」

サクラ「何よ」

サクラ「あんだけ長話してれば、聞かれるに決まってんでしょ」

ナルト「…何怒ってるんだってばよ」

サクラ「べえっつにぃ」

サクラ「いいわね、美人姉妹二人ともにモテモテで」

ナルト「ぶぅっ!?」

サクラ「…はあ、私も彼氏出来ないかなぁ」

ナルト「げほごほ」

サクラ「…ヒナタが待ってるわよ」

サクラ「早く戻ってあげて」

ナルト「わ、分かったってばよ」

サクラ「…ま、アンタがカッコ良くなったのは認めるわ」

サクラ「…あの時知ってれば、また変わってたのかもねぇ」

ナルト「あの時?」

サクラ「…何でもない」

サクラ「とにかく、今はヒナタの事だけ考えてなさい」

サクラ「日向の方には、私も伝えておいてあげる」

ナルト「あ、ああ」

サクラ「んじゃ、仕事に戻るわ」

サクラ「あんまり、ヒナタを不安にさせんじゃないわよ?」

ナルト「…分かってるってばよ」

サクラ「ん!それならよろしい」

~ナルトの家~

ナルト「…はぁ」

ヒナタ「お話は終わった?」

ナルト「ああ、いろいろあったけど」

ヒナタ「そっか」

ナルト「…聞かないのか?内容」

ヒナタ「別にいいよ」

ヒナタ「大事なことなら、ちゃんと言ってくれるもん、ナルトは」

ナルト「…ははっ、本当、ヒナタには敵わないってばよ」

ヒナタ「これでも、ナルトの奥さんだからね」

ナルト「…飯の用意するってばよ」

ナルト「そんで、ちゃんと話するわ」

ヒナタ「うん、分かった」

とりあえずおしまい。

ハナビ、我愛羅ファンごめん。ちょっと面倒くさくしすぎた。

続きは明日、最後にあの人たち書いて終わり。

それでは、また後ほどノシ

ヒナタ「…そっか、ハナビがそんなことを…」

ナルト「…」

ヒナタ「やっぱり、気にしてる?」

ナルト「…そりゃあ、な」

ナルト「もっと、上手い言い方があったんじゃないかって」

ヒナタ「…」

ヒナタ「ハナビはね、ずっと優等生なの」

ヒナタ「何でも一人で出来ちゃって」

ヒナタ「できなかったら、どんなに大変でも達成しようとする」

ヒナタ「昔から、あんな風になれたらって、思ってた」

ナルト「ヒナタ…」

ヒナタ「でも、そんなハナビだから」

ヒナタ「周りに頼ったり、そういうのは本当に苦手なの」

ヒナタ「ナルトと話すようになるまで、ハナビの弱音なんて一度も聞いたことなかったんだよ?」

ヒナタ「ナルトの存在が、それだけハナビの中で大きくなったってことなんだと思う」

ヒナタ「姉としては嬉しくて、妻としてはちょっと悔しいけど」

ヒナタ「それだけ、ナルトのこと、本気で好きなんだって」

ヒナタ「…でも、私に出来るのは結局」

ヒナタ「待っていることだけなんだよね」

ナルト「…そうだな」

ナルト「俺たちが言ってやれることは、もう何も無い」

ヒナタ「…うん」

ヒナタ「何を言っても、辛いのはハナビだもんね」

ナルト「…」

ナルト「ヒナタ、一つだけ言っていいか?」

ヒナタ「何?」

ナルト「…確かにさ、ハナビは綺麗になったよ」

ナルト「明るくて、何より優しい子だ」

ナルト「けど、さ」

ナルト「それでも俺は、ヒナタを選んだんだ」

ナルト「これからもその気持ちを変えるつもりは無いってばよ」

ナルト「俺は、ヒナタが好きだ」

ナルト「だから、その…」

ヒナタ「…もう」トサッ

ナルト「ど、どうした?」

ヒナタ「ごめん、ちょっと胸借りるね…」

ヒナタ「…本当、最近涙もろくって」ポロッ

ヒナタ「ごめんなさい…」

ナルト「…謝るなってばよ」ナデ

ナルト「俺こそ、不安にさせてばっかでさ」

ナルト「本当、一人じゃ何も出来なくて…」

ナルト「周りに注意されてばっかりだってばよ」

ヒナタ「…これからは、私も頼ってね?」

ヒナタ「昔から、変なとこで意地張るんだから」

ヒナタ「少しくらい、カッコ悪いところも見せていいんだよ?」

ナルト「ははっ、そりゃあヒナタの前でくらいカッコつけてたいからなぁ」ナデナデ

ヒナタ「…ふふっ」

ナルト「もうかなり目立つな」

ヒナタ「お腹?」

ヒナタ「まあ、もうすぐ生まれるんだもん、当然だよ」

ナルト「なんか、不思議な感じだってばよ」

ナルト「この中に、いるんだよな」

ヒナタ「何?今更」フフッ

ヒナタ「最初の頃は、たくさん話しかけてたじゃない」

ナルト「あー、あれは、ちょっと浮かれてて…」

ヒナタ「最近は話しかけてないね」

ナルト「どうせなら、出てきてっから言ってやろうと思ってさ」

ヒナタ「…そっか」

ヒナタ「やっぱり、ナルトの腕の中は安心するなぁ…」スリスリ

ナルト「そうか?」

ヒナタ「うん」

ヒナタ「あったかいもん」

ナルト「…俺もあったけぇよ」

ナルト「んじゃ、もう少しこうしてるか」ナデ

ヒナタ「…うん」

ナルト「髪、柔らかいな」スッ

ヒナタ「ナルトはツンツンしてるよね」

ナルト「何か特別なことしてんのか?」

ヒナタ「うーん、特に何もしてない」

ヒナタ「髪を綺麗にしたって、任務一回でかなり傷むし」

ヒナタ「バサバサしない程度にケアするくらいかな」

ナルト「俺の母ちゃんも真っ直ぐな髪だったんだけど」

ナルト「これは完全に父ちゃんの遺伝だよなぁ」ピンッ

ヒナタ「お母さんに似てる方が良かった?」

ナルト「いや、父ちゃんに似てるのも嬉しいけどさ」

ナルト「ストレートって、ちょっと憧れるってばよ」

ヒナタ「アカリはどっちに似るのかな?」

ナルト「女の子だからなぁ、ストレートの方が可愛いと思うんだけど…」

ヒナタ「癖っ毛も可愛い髪型あるよ?」

ヒナタ「髪の色も私よりナルトに似ないかなぁ」

ナルト「え?何で?」

ヒナタ「だって、色綺麗だもん」

ナルト「そ、そうか?」

ヒナタ「楽しみだなぁ」

ナルト「顔はヒナタに似てくれよ…」ググッ

ヒナタ「今更祈ってもだめじゃない?」

ナルト「まだ間に合うかも知れねーし…」

ナルト「モリトは、結構香燐さんに似てるよな」

ヒナタ「目元の印象とかね」

ヒナタ「ちょこちょこ動いて、すごく可愛いの」

ヒナタ「男の子だから、これから可愛いとは言えなくなっちゃうかも知れないけど」

ナルト「あー、そういうの嫌がるようになるなぁ」

ヒナタ「うちの子とも、仲良くしてくれるといいんだけど」

ナルト「子供の頃って、女の子と遊んでるだけでからかわれたりするよな」

ヒナタ「そうなの?」

ナルト「本当は仲良くしたくても、恥ずかしさから意地悪したりな」

ヒナタ「…不安になってきちゃった」

ナルト「あ、いや、人によるからさ」

ナルト「俺はあんまり気にしてなかったし」

ヒナタ「お父さんとしては、やっぱり娘のボーイフレンドは気になる?」

ナルト「そうだなぁ」

ナルト「その時が来たら、気にするんだろうなぁ…」

ヒナタ「後は思春期?」

ヒナタ「お父さんの下着と一緒に洗濯しないでっ、とか」

ナルト「…ヒナタはそういうのあった?」

ヒナタ「私は無かったけど」

ナルト「…それに賭けるってばよ」

ヒナタ「…結構時間経ってるけど、お仕事はいいの?」

ナルト「明日まとめてやるってばよ」

ヒナタ「もう、そんなこと言って」

ヒナタ「…本当ならダメだけど」

ヒナタ「今はいいや、甘えちゃおう」スリスリ

ナルト「ははは、お許しが出たってばよ」

ナルト「よーしよしよし」ナデナデ

ヒナタ「あはっ、くすぐったいよぉ」フフッ

ナルト「おりゃおりゃ」

ピンポーン

ヒナタ「あれ?またお客さん?」

ナルト「俺とヒナタの時間を邪魔するなんて、許せないってばよ」

ヒナタ「ふふふ、また後でだね」

ナルト「全く、誰なんだ?」

ナルト「はーい、誰だってばよ?」ガチャ

イルカ「よっ、ナルト!」

ナルト「い、イルカ先生!?」

イルカ「そんなに驚くことか?」

ナルト「いや、突然来るから…」

イルカ「時間が出来たんで、様子を見にな」

ナルト「あれ?後ろに誰かいる?」

???「…俺なんて、俺なんて…」

ナルト「…」

ナルト「何してるんだってばよ、カカシ先生」

イルカ「…あー、なんだ、その」

イルカ「すまん、着いてくるって言い張るものだから」

ナルト「何があったんだってばよ?」

イルカ「ここにくる途中で、偶然会ってな」

イルカ「…どうやら、昼間から呑んでたみたいで」

カカシ「うぅ、おえっ」

ナルト「ああ、こんなところで吐くなってばよ」

イルカ「マスクを外したがらないんだよ」

イルカ「どうやら、ガイ先生においていかれたらしい」

ナルト「ゲキマユ先生?」

カカシ「あいつ、俺に声も掛けないで…」

イルカ「どうやら、リーと一緒に願掛け百段階段うさぎ跳びをしているらしい」

イルカ「安産祈願だそうだ」

ナルト「さすがゲキマユ先生、やることがめちゃくちゃだ…」

ナルト「それで、カカシ先生は拗ねてるの?」

イルカ「そうなるな」

カカシ「ううっ…」グー

ナルト「あれ?カカシ先生?」

イルカ「…また唐突に寝てしまったなぁ」

ナルト「…いつもはカッコいいのに」

イルカ「ま、カカシさんもいろいろあるんだろう」

ナルト「ストレス溜まってんのかなぁ」

イルカ「最近は任務も少ないから…」

ナルト「…とりあえず、ここに寝かしておこう」

イルカ「中、入ってもいいか?」

ナルト「あ、どうぞどうぞ」

ヒナタ「あ、イルカ先生!」

イルカ「ヒナタ、元気そうだな」

ヒナタ「はい、おかげさまで」

ナルト「今、お茶淹れるってばよ」

イルカ「いや、いいよ」

イルカ「どの道、カカシさんを送っていかなきゃいけないから、長居できないし」

ヒナタ「カカシ先生?」

ナルト「あー、今は外で寝てるんだ」

ヒナタ「え?どうして?」

イルカ「まあ、いろいろあってな」

ヒナタ「?」

イルカ「しかし、教え子の子供とは、感慨深いな」

イルカ「アカデミーに入る時は、たっぷり可愛がってやらないと」

ナルト「お手柔らかに頼むってばよ」

イルカ「はははっ、ナルトみたいな悪戯っ子なら、保証は出来ないな」

ナルト「そんなぁ」

ヒナタ「校長先生に怒られるとなると、相当なことだけど…」

ナルト「そうならないことを願うしかないなぁ」

イルカ「しっかりしてくれよ、お父さん」

ナルト「うげぇ、イルカ先生に言われると余計にむず痒いってばよ」

ヒナタ「ふふふ、そうだね」

イルカ「校長も結構大変なんだぞ?」

イルカ「最近も、里同士の会合があってな」

イルカ「他の里も気にしていたよ」

イルカ「あー、あれだ」

ナルト「人柱力?」

イルカ「あ、ああ」

ナルト「別にそんなに気にしなくてもいいってばよ」

イルカ「そうか?」

ナルト「他に言いようがないんだからさ」

イルカ「…その人柱力の子供だからな」

イルカ「今のところ、そんな例はナルトだけだった訳だし」

イルカ「九尾の力はどうなるのか、って」

ナルト「とりあえず、クラマは大丈夫だって言ってたけど」

イルカ「前例のないことだから、仕方ないとは思うんだが」

イルカ「それで少し心配になってな」

イルカ「でも、何事もないようで安心したよ」

ヒナタ「ありがとうございます、わざわざ来ていただいて」

イルカ「このくらいしかできないからな」

イルカ「仕事もまだまだ慣れないことばかりで、役に立てないし」

ナルト「俺は向いてると思うけど」

イルカ「任されたからには、全力を尽くすつもりだからな」

ナルト「正直、上忍に任せられそうな人もいないんだよなぁ」

ナルト「皆、濃すぎるってばよ」

イルカ「それぞれ自分の仕事が好きでやってる人も多いから」

イルカ「ま、それだけなんだ」

イルカ「そろそろ行くよ、二人の邪魔をするのも悪いから」

ナルト「べ、別にそこまで気を遣わなくても…」

イルカ「ははは、有名だぞ?二人の仲の良さは」

イルカ「俺にも相手がいればなぁ」

ヒナタ「イルカ先生なら、すぐに見つかりそうですけど」

イルカ「ははっ、ありがとうヒナタ」

イルカ「また来るよ、土産でも用意してさ」

イルカ「それじゃあ、身体に気をつけて」

ナルト「あ、外まで送るってばよ」

イルカ「そうか?」

ヒナタ「ふふっ、また来て下さいね」

~家の外~

ナルト「…凄い寝てる」

カカシ「ぐおぉぉ」モゾモゾ

イルカ「悪夢でも見ているんだろうか…」

イルカ「そうだ、ナルト」

ナルト「ん?何だってばよ?」

イルカ「…これから、もっと大変になると思う」

イルカ「自分のことだけじゃなく、ヒナタも、子供のことも考えていかなきゃならない」

イルカ「でも、抱え込むんじゃないぞ?」

イルカ「俺には家族がいない、けど」

イルカ「親の大切さは、お前と同じくらい分かるつもりだ」

イルカ「だから、キツい時は何でも相談してくれ」

イルカ「これでも一応、お前の先生だから」ポリポリ

ナルト「…イルカ先生」

イルカ「ははっ、なんてな」

イルカ「似合わないことを言ってしまった」

ナルト「…ありがとうってばよ」

ナルト「これからもよろしくな、イルカ先生!」

イルカ「…ナルト」

イルカ「ああ、こちらこそよろしく!」

イルカ「…さて、カカシさん、行きますよ」

カカシ「…もう呑めない」

ナルト「本当に大丈夫か?カカシ先生…」

とりあえず終わり。

残り少しです、最後までお付き合い下さい。

今回も番外編があるので、そちらもお楽しみに。

それではノシ

~一週間後 処置室前~

ナルト「…」ウロウロ

ネジ「少しは落ち着いたらどうだ?」

ナルト「あ、悪い」

ネジ「気持ちは分からないでもないが」

ネジ「ここで火影様が焦ったところで、ヒナタ様の痛みは和らがないし、早く産まれるわけでもない」

ネジ「おとなしく待っていた方が利口というものだ」

ナルト「ネジはいつも冷静だよなぁ」

ネジ「そういうわけではないが…まあ心配はいらない」

ネジ「経過も順調だったし、ヒナタ様はお強い」

ネジ「そして、うちの里随一の医者が二人も付いているんだ」

ネジ「何なら、これから終わるまで酒盛りをしたっていい」

ナルト「…ネジが冗談を言うようになるなんてな」

ネジ「俺も少しは柔軟になれた、ということかな」

ナルト「ま、お硬いのは相変わらずだけどな」

ナルト「でも、やっぱ落ち着かねーってばよ」ドサッ

ネジ「何か気を紛らわすことがあればな」

ナルト「そうそう無いだろ?」

ネジ「男はこういう時、オロオロ待つしか出来ないからな」

ネジ「出産は、女の戦いだ」

ナルト「ヒナタの声がすげー痛そうでさぁ」

ナルト「代わってやりてぇってばよ…」

ネジ「確か、ヒナタ様が悪阻で苦しんでいた時も、同じことを言っていたな」

ナルト「本当、何もしてやれないのが…」

ネジ「…ヒナタ様は、火影様が居るだけで心強いと仰っていたが」

ナルト「うー、でもさ…」

ネジ「…」

ナルト「…」

ああぁぁあっ!うぅぅうぅ!

ナルト「…ヒナタ!」ガタッ

ネジ「だから落ち着け」

ネジ「そんなに気になるなら、処置室の前ではなく、中庭にでもいればいい」

ナルト「いや、あ、うん、悪い」ドサッ

ネジ「まったく…」

ネジ「…これは友人として言っておく」

ネジ「ナルト、今、ヒナタ様は相当に頑張っておられる」

ネジ「だが、その頑張りを真に労えるのは、お前だけなんだ」

ネジ「だから、今はヒナタ様を信じて待て」

ナルト「ネジ…」

ネジ「ナルトの知っているヒナタ様は、すぐにへこたれるようなお方なのか?」

ナルト「…いや、むしろすげー強いってばよ」

ネジ「もう少しの辛抱だ」

ネジ「終わったら、お前にしか出来ないことがたくさんある」

ナルト「…そっか」

ネジ「ああ」

おぎゃあぁあ!おぎゃあ!おぎゃあ!

ナルト「!?今の」

ネジ「…ほら、早速その時が来たようだぞ?」

パタン

香燐「…ふぅ、ナルト、来なさいな」

ネジ「…行って来い」

ナルト「…ああ!」

ネジ「ナルトの知っているヒナタ様は、すぐにへこたれるようなお方なのか?」

ナルト「…いや、むしろすげー強いってばよ」

ネジ「もう少しの辛抱だ」

ネジ「終わったら、お前にしか出来ないことがたくさんある」

ナルト「…そっか」

ネジ「ああ」

おぎゃあぁあ!おぎゃあ!おぎゃあ!

ナルト「!?今の」

ネジ「…ほら、早速その時が来たようだぞ?」

パタン

香燐「…ふぅ、ナルト、来なさいな」

ネジ「…行って来い」

ナルト「…ああ!」

ナルト「ヒナタ!」

ヒナタ「…あ、ナルト…」

ヒナタ「…ふふっ、私、頑張っちゃった」

ヒナタ「ほら、この子があなたの娘よ…?」

サクラ「母子ともに健康よ、良くやったわね、ヒナタ」

サクラ「ほら、ナルトも抱いてあげれば?」

ナルト「え?いいの?」

サクラ「そっとね、気を付けなさいよ」

ヒナタ「…ナルト、はい」

ナルト「お、おう…」ソッ

アカリ「…」スゥスゥ

サクラ「随分大人しい子よね」

サクラ「ずっと泣き続ける子もいるのに」

香燐「…ま、安心してるんじゃない?」

香燐「自分を守ってくれる両親がそばに居るから」

ナルト「…俺の娘…」

ナルト「…何か、泣きそうだってばよ…」

ヒナタ「…ふふっ、何で?」

ヒナタ「…嬉しい時は、笑ってくれた方がいいなぁ」

サクラ「だってよ?ナルト」

香燐「あらあら、早速課題が出来たわね」

サクラ「しばらくは病室に泊まっていきなさい」

サクラ「赤ちゃんは、少しの間様子を見なきゃならいないから」

香燐「さ、大切な赤ちゃん、お預かりしますよん」

ナルト「お、お願いするってばよ」

香燐「任せなさい」

香燐「あんたとヒナタの娘なら、あたしの姪みたいなもんよ」

香燐「責任持って預かるわ」

サクラ「準備が出来たらまた呼ぶから、そしたらネジさんと一緒にヒナタを病室まで連れて行ってあげて?」

ナルト「お、おう」

サクラ「…しっかりしなさい、お父さん」

サクラ「娘が見てるわよ?」

ネジ「…そっちはどうだった?」

サスケ「大丈夫だ、何も無かったぜ」

シカマル「確認したけど、心配いらなかったみてーだな」

サスケ「悪いな、またお前も出張らせて」

シカマル「テマリが行って来いってさ」

シカマル「メンドクセー、とは言えねえよ」

ネジ「とにかく、もう少しの間様子を見よう」

サスケ「分かってる、んじゃあな」シュッ

シカマル「俺の時はナルトに頼んどいてくれよ?」ハハハッ

ネジ「…良かった」

~病室~

ヒナタ「…」スゥスゥ

ナルト「疲れね寝ちゃったか」

ナルト「…お疲れ、ヒナタ」ナデ

ナルト「俺、夫としても父親としまだまだだけどさ」

ナルト「もっともっと頑張るからな」

ナルト「これからもよろしく頼むってばよ」

ヒナタ「…ナルトくん…」

ナルト「ヒナタ?」

ヒナタ「…」スゥスゥ

ナルト「…寝言か」

ナルト「久しぶりに聞いたってばよ、その呼び方」

ナルト「…ははっ、どんな夢見てんのかな」

ナルト「…俺はここにいるってばよ~」ナデナデ

ヒナタ「…ふふっ」スゥスゥ

ナルト「…家族か」

ナルト「…いいもんだな、父ちゃん、母ちゃん」

ナルト「…俺、ちゃんとヒナタとアカリを守るってばよ」

香燐「…」

香燐「あんたたち、会って行かなくていいわけ?」

我愛羅「…今は俺たちの入る時じゃ内容だからな」

ハナビ「そのようですね」

香燐「ま、そういうことなら止めないけどさ」

我愛羅「…今度は、皆も呼んでくるさ」

ハナビ「ええ」

ハナビ「ナルトさん、ねえさま、お幸せに」

我愛羅「…行くぞ、ハナビ」

ハナビ「はい、 風影様」

香燐「…」

香燐「良かったわね、ナルト、ヒナタ」

香燐「あんたたち、相当な幸せ者よ…」

この道、季節ごとに全然見え方が違うよね

木が多いからだろ?

…味気ない言い方しないでよ

あ、悪い悪い

…今度は、三人でここを歩くのかな

…そうだな

三人仲良く、また来ればいいってばよ

…うん

私たち、家族だもんね

…おう!

おしまい

~番外編その1~

テンテン「ねえねえ、ヒナタ」

ヒナタ「ん?何?」

テンテン「ナルトと喧嘩したりって、殆ど無いんでしょ?」

ヒナタ「そんなこと無いけど…」

テンテン「えー?でも、ナルトとかはしたこと無いって言ってるよ?」

ヒナタ「そうなのかなぁ」

サクラ「あれ、また甘味処でおしゃべり?」

テンテン「あ、サクラ、ちーっす!」

サクラ「何よその挨拶…」

テンテン「キバが良く言うんだよねー」

サクラ「影響受けるなら、別のところにしなさいよ」

サクラ「私も休憩して行こうっと」

ヒナタ「あ、隣どうぞ」

サクラ「ありがとう、私はあんみつでいいかなぁ」

テンテン「そだそだ、ねぇサクラ」

サクラ「何?」

テンテン「さっきまで話してたんだけどね」

テンテン「ナルトとヒナタの喧嘩とか、すれちがったみたいな話知らない?」

ヒナタ「もう、テンテン!」

テンテン「あはは~やっぱ気になるっていうかぁ」

サクラ「ん~二人とも仲良いからねぇ」

サクラ「私も言い合ってる姿は見たことないかなぁ」

テンテン「そっかぁ」

サクラ「あ、でも勘違いでヒナタが可愛かった話なら聞いたことあるわよ」

テンテン「え?どういうこと?」

サクラ「ナルトの彼女事件とでも言えばいいのかしら」

ヒナタ「?………っ!?」

ヒナタ「だ、ダメ、その話はダメだよ!」

サクラ「うーん、どうしよっかなぁ」

テンテン「ええ~聞きたい~」

サクラ「だってさ、ヒナタ」

ヒナタ「ダメったらダメ!」

テンテン「じゃあ、パフェ奢るから!」

サクラ「よし乗った!」

ヒナタ「ええっ!?」

サクラ「いいじゃないの、別に嫌な話でもないし」

ヒナタ「でも…… 恥ずかしいし」

テンテン「ふふふ、気になる気になるぅ」

ヒナタ「…テンテンは何か心配だし」

サクラ「大丈夫よ、たぶん」

ヒナタ「た、たぶんって…」

サクラ「あれはね…」

ヒナタ「か、勝手に話出さないでよぉ」

~回想 病院~

ナルト「うえー、やっぱ俺ってば病院って嫌いだってばよ」

ヒナタ「お仕事ならしょうがないよ」

サクラ「あら、ナルト」

ナルト「サクラちゃん、頼んどいたやつ受け取りにきたってばよ」

サクラ「ああ、なるほど」

サクラ「火影候補にもなって、やってることは使いっ走りと変わらないわね」

ナルト「うるへーやい」

ヒナタ「ふふっ」

サクラ「ちょっと待ってて、持ってくるから」

ナルト「おう、頼むってばよ」

ヒナタ「行ってらっしゃい」

サクラ「そこに居なさいよ?」テクテク

ナルト「…サクラちゃん、白衣似合うよなぁ」

ヒナタ「ナルトくん?」ジッ

ナルト「あ、嫌、変な意味じゃなくな?」

ヒナタ「へぇ」

ヒナタ「メガネと白衣が好きなんだぁ」

ナルト「い、いや、だから…」

???「あれ?そこにいるのはナルトくん?」

ナルト「え?」

???「久しぶりですね、ナルトくん」

ナルト「え?あれ?誰だってばよ?」

???「もう、忘れちゃったんですか?」

ナルト(忘れるも何も、こんな美人な姉ちゃん知らないってばよ)

ヒナタ(誰?この人…?ナルトくんの何?)

???「お姉さんは悲しいですよ」

???「最初の頃はお仕事も手伝ってあげたのに」

ナルト(ん?仕事?)

ナルト「え?もしかして…」

???「やっと気付きましたか?」

ナルト「ああ、たぶんシ…」

シ??「もう、最初から分かって下さいよ!」

シ??「いやぁ、少し見ないうちに随分大人びちゃいましたね」

シ??「見違えましたよ」

ナルト「いや、それは俺の台詞だってばよ…」

ヒナタ(え?何?この打ち解けた空気は…)

ヒナタ(凄く仲良さそうだし…)

シ??「今日はどんな用事なんです?」

ナルト「あ、サクラちゃんから荷物を受け取りに…」

ヒナタ(も、もしかして…ナルトくんが旅をして居た頃の彼女さん!?)

ヒナタ(そうだよね、あの自来也さまと一緒にいたんだから)

ヒナタ(きっと、大人な人とも交流があって…)

ヒナタ(それで、イロンナことを手取り足取り…)////

ヒナタ(それじゃあ、今再会したことで…)

ヒナタ(焼け木杭に火が……っ!?)

ナルト「あれ?おーいヒナタ?」

シ??「あら、あなたは…」

ヒナタ「はっ!?」

ナルト「大丈夫か?」

シ??「もしかして、ナルトくんの彼女ですか?」

ナルト「え?あ、あの…」

ヒナタ「そうです!!」ギュッ

ナルト「うおっ!?」

ヒナタ「私、ナルトくんの彼女ですから!これからデートしてきますから!」

ヒナタ「…あなたが誰でも、ナルトくんは渡せません!」

ナルト「いや、あの、ヒナタ?」

シ??「何だか勘違いしてません?」

ヒナタ「へ?勘違い?」

ナルト「いや、まあ俺も最初は分からなかったけどさ」

ナルト「この人、シズネさんだってばよ」

シズネ「ははは、ご無沙汰してます」

ヒナタ「シズネ、さん?」

ヒナタ「あれ?でもこんなに髪も長くなかったし、服も派手じゃ…」

シズネ「ああ、髪は最近切っていないんですよ、時間無くって」

シズネ「服は綱手さまに贈っていただいた物なので、私がいつも着ているようなものとは違いますね…」

ナルト「いやぁ、随分雰囲気違うってばよ」

シズネ「そうですか?イケてます?」

ナルト「その台詞はイケてないけど…」

シズネ「あら、そうですか?」

ヒナタ「…よ、良かったぁ」

ナルト「ど、どうしたんだってばよ、さっきから」

シズネ「…ああ、なるほど」

ナルト「え?何が?」

シズネ「簡単ですよ、私がナルト君を狙ってると思ったんじゃないですか?」

シズネ「かなり馴れ馴れしく見えたでしょうし」

ナルト「そうなのか?」

ヒナタ「き、聞かないで……」////

シズネ「いやぁ、私もまだまだ捨てたもんじゃないですねぇ」

ヒナタ「ううっ…」

~回想終了~

テンテン「へぇ~?」ニマニマ

ヒナタ「な、何?その顔は!」

テンテン「べえっつにぃ~」

テンテン「あのヒナタがナルトは渡せない、ねぇ」ニマニマ

ヒナタ「だから、その顔やめてよ!」

テンテン「うふふふ、これは美味しいネタを手に入れちゃった」

ヒナタ「サクラ!」

サクラ「パフェ美味し~い」パクパク

ヒナタ「もう!いいでしょ?間違いくらいあるもん!」

ヒナタ「…」ツーン

テンテン「ヒナタぁ、いい加減機嫌直してよ」

ヒナタ「…どうせ、あの時の私は浮かれてましたよー」フン

テンテン「いやいや、そりゃあ勘違いくらいあるよ」

テンテン「付き合いたてだもんね」

サクラ「そうそう、よくあるよくある」パクパク

ヒナタ「…二人ともお付き合いしたことない癖に…」

サクラ「ぶっ!!?」

テンテン「ぐはっ!!?」

サクラ「…ヒナタ、どぎつい事言うわね…」

ヒナタ「知らなぁい」ツーン

テンテン(そっか、ナルトとヒナタの認識が違うのって)

テンテン(ヒナタは言い合いなんてしないんだ)

テンテン(こうやって拗ねちゃうタイプなんだね…)

サクラ(ナルトがいる時はこんなにならなかったのに…)

サクラ(嬉しはずかしの嬉しがないからね…)

ヒナタ「…ふーん、だ…」

テンテン「ああもう、悪かったってばぁ」

番外編その1おわり

~番外編その2~

ハナビ「風影様、いい天気ですねー」

我愛羅「…そうだな」

ハナビ「時間もいいですし、何か食べに行きましょう」

我愛羅「…ああ」

ハナビ「木の葉に来るの久しぶりですし、ちゃんとお店ありますかね」

我愛羅「…そうすぐには潰れないだろう」

ハナビ「何か食べたいものありますか?」

我愛羅「…いや」

ハナビ「それじゃあ、私が決めちゃいますね」

ハナビ「何にしようかなぁ」キョロキョロ

ハナビ「あ……」

我愛羅「…ラーメン屋か」

ハナビ「べ、別の所に…」

我愛羅「…」

我愛羅「…いや、決めた、あそこにしよう」

ハナビ「風影様!?」

我愛羅「…お前とナルトの事はよく知っている」

我愛羅「…あのラーメン屋も、連れてきてもらったことがあるんだろう?」

ハナビ「…はい」

我愛羅「…苦手意識を持つのはよくない」

我愛羅「…お前にある思い出は大切にすべきだ」

我愛羅「…すまない、知ったようなことを言った」

ハナビ「…いえ、そうですよね」

ハナビ「あそこ、ナルトさんオススメのラーメン屋さんなんです」

ハナビ「食べに、行きましょうか」

我愛羅「…ああ」

~一楽~

親父「いらっしゃい!って」

ハナビ「お久しぶりです」

親父「おめぇはナルトがよく連れてきた…」

ハナビ「日向ハナビといいます」

親父「なるほどなぁ、姉ちゃんによく似てやがる」

親父「で?そっちの坊主は?」

我愛羅「…我愛羅だ」

ハナビ「風影様です」

親父「は?風影?砂の?」

ハナビ「はい」

親父「…こりゃあたまげたなぁ」

親父「この店も、火影と風影が来たって宣伝になるなぁ」

親父「ま、誰でも客にゃあ変わらねぇや、座んな」

ハナビ「はい」

我愛羅「…」

親父「で?注文は?」

ハナビ「えーっと、ナルトさんの食べていたものを…」

親父「あー、火影スペシャルな」

ハナビ「そんな名前なんですか?」

親父「約束でな、火影になったら変えてやるってよ」

親父「で?風影さんは?」

我愛羅「…辛くないものを」

親父「えらくアバウトだなぁ」

ハナビ「風影様にも同じものをお願いします」

我愛羅「…それは」

ハナビ「大丈夫です、辛くありません」

親父「…面白いコンビだな、あんたたち」

親父「ま、いいや、火影スペシャル二丁!」

我愛羅「…ラーメンか」

ハナビ「食べたことないんですか?」

我愛羅「…昔、ナルトに誘われた」

我愛羅「…時間が無かったから、食べてはいないが」

ハナビ「じゃあ、私が初めてですね」

我愛羅「…その言い方は、危険だ」

ハナビ「…?そうですか?」

~食後~

ハナビ「美味しかったですねー」

我愛羅「…悪くない」

ハナビ「またまたぁ、結構ガツガツ食べていたじゃないですか」

我愛羅「…」

ハナビ「そういえば、どうして辛いものが嫌いなんですか?」

ハナビ「砂の料理って、結構味付けが濃いものや、辛いもの多いと思いますけど」

我愛羅「…理由はない」

我愛羅「…あのピリピリするのが嫌いなんだ」

ハナビ「へぇ、そうなんですか」

我愛羅「…前に作ってもらったお前の料理は、結構好きだ」

ハナビ「あー、ねえさまに教わって作ったやつですね」

我愛羅「…今度、また作ってくれ」

ハナビ「そんなに気に入ってくれたんですか?」

ハナビ「それなら、頑張っちゃいますよ!」

我愛羅「…ああ、頼む」

ハナビ「また、教えてもらいに行って来ましょう」

我愛羅「…」

我愛羅「…月が、綺麗だな」

ハナビ「?ええ、まあ上ったばかりですが」

我愛羅「…」

ハナビ「…」

我愛羅「…宿に戻る」

ハナビ「え?え?どうして不機嫌になるんですか!?」

番外編その2おわり

~番外編その3~

カンクロウ「…」ゴクッ

カンクロウ「ふぅ、親父、もう一本くれ」

親父「…飲み過ぎじゃねぇか?」

カンクロウ「別にいいジャン」

カンクロウ「呑まなきゃやってられねぇ」

親父「…ま、いいけどよ」

???「…どうやら、荒れているようですね」

カンクロウ「ああん?誰ジャン?」

???「はじめまして」

???「私は、エビスと申します」

カンクロウ「エビス?」

エビス「同席しても?」

カンクロウ「ああ、別にいいジャン」

エビス「失礼、とりあえずビールを」

親父「あいよ」

カンクロウ「で?そのエビスさんが何の用ジャン?」

エビス「…おそらく、あなたが荒れているのと同じ理由ですよ」

カンクロウ「あん?」

エビス「…ズバリ、出番でしょう?」

カンクロウ「…あんたもなのか?」

エビス「ええ」

エビス「私、こう見えてもエリート忍者で通っていまして」

エビス「猿飛家御用達の、いわゆる家庭教師なのですが」

エビス「本編では中盤以降完全に空気化」

エビス「ペイン編で活躍するも、現在に至るまで全く出番がないのです」

カンクロウ「…それは、オレも同情するレベルジャン」

エビス「ありがとう」

エビス「木の葉でこの悩みを打ち明けられるのはイルカ校長くらいでして」

エビス「こういった機会に恵まれたことに感謝です」

カンクロウ「あんたも随分苦労したジャン」

カンクロウ「ま、ひとつぐいっとやってくれや」

エビス「今日ばかりはお言葉に甘えましょう」

~一時間後~

エビス「それでですねぇ、聞いて下さいよ、カンクロウさん」

カンクロウ「おうおう、何でも言うジャン」

エビス「私、本編ではないがしろにされていますがぁ」

エビス「ひっく、二次創作では活躍出来ると思うんですよぉ」

エビス「ナルトくんと関わりありますし、因縁があるとまで言われているんですからぁ」

カンクロウ「だよなぁ」

エビス「ええ、ええ、分かりますよ」

エビス「正直私よりも、亡くなった月光ハヤテの方がカッコいいですとも」

エビス「私を出すよりも、自来也様を出した方が人気もでますとも!」

エビス「でもねぇ、せめてssくらい、ssくらいはですねぇ!」

カンクロウ「気持ちは分かるジャン」

エビス「うっ、か、カンクロウさんはどうして出番が無いのですか?」

カンクロウ「んー、まぁオレ、本編では結構活躍したジャン」

カンクロウ「でも、拠点は砂だし」

エビス「こちらにお知り合いは?」

カンクロウ「キバとか、まあいるジャン」

カンクロウ「でも最近、あいつ女で浮かれてるジャン」

エビス「ああ、ありますよねぇ」

エビス「好きな子が出来ると、途端に付き合いが悪くなること」

カンクロウ「今日も姉貴の結婚準備で来ただけジャン」

カンクロウ「…」

エビス「どうされましたぁ?」

カンクロウ「正直、オレは恋愛要素薄いジャン」

カンクロウ「あのハチャメチャな姉貴も、無感情な我愛羅もなんだかんだあるのに」グイッ

カンクロウ「オレだけ、こうやって飲み明かすしかないジャン」

エビス「いい人は居ないんですか?」チビ

カンクロウ「…いたら、こんなことしてないジャン」

エビス「なるほど、至言ですねぇ」

カンクロウ「…そろそろお開きにするジャン」

カンクロウ「エビスさん、あんたも頑張ろうな」

エビス「え、ええ、うぷ、お互い出番をいただけるように…」

カンクロウ「親父、勘定」

親父「へい」

エビス「…また、こうして呑めるでしょうか」

カンクロウ「…縁があれば、そうなるジャン?」

エビス「ふはは、その通りですね」

カンクロウ(…結局、今回も出番無かったジャン)

カンクロウ(いや、まだまだ諦めたらダメジャン)

カンクロウ(…次こそは、ちゃんとメインの奴らに絡んでやるジャン)

カンクロウ(…ん?あれは…?)

テンテン「…遅くなっちゃったね」

キバ「悪い、時間見てなかった」

テンテン「ううん、あたしも楽しかったし」

テンテン「また誘ってね」

キバ「へっ、オレでよけりゃあな」

テンテン「…あははっ、キバだからいいんだよ?」

キバ「え?それって…」

テンテン「なーいしょ!」

テンテン「じゃあ、あたしこっちだから」クルッ

キバ「いや、送るから…」ギュッ

テンテン「…あ、手…」

キバ「わ、悪い」パッ

テンテン「う、ううん、いいから」ギュッ

テンテン「じ、じゃあちゃんと送ってね?」

キバ「お、おう」

テンテン「…暗いからって、変なことしたらダメだからね?」

キバ「ば、し、しねぇよ!」

テンテン「え?しないの?」

キバ「いや、どうしたらいいんだよ、オレは!」

テンテン「んー、分かんない」

キバ「…はぁ」

テンテン「さ、行こう?」

キバ「へいへい、分かったよ」

カンクロウ「…」コソッ

カンクロウ(…へえ、あれがキバの…)

カンクロウ(振り回されてっけど、楽しそうジャン…)

カンクロウ(…オレ、こんな役回りばっかジャン)

カンクロウ「…帰ろ、全部忘れるジャン」

カンクロウ(…オレも、春が欲しいジャン…)

番外編その3おわり

これで全部です。

長々お付き合い下さり、ありがとうございました。

また続きを立てるので、その時はよろしくお願いします。

後、どなたか、完結したところに書いておいて下さると助かります。

それでは、またお会いする時までノシ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月18日 (水) 18:44:50   ID: 0OZ3z1Tb

すげーなこのスレ
2012年時点で娘の名前ひまわりって
ニアミスしてんじゃん

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