【ラブライブ】 希「届かない…」 (33)


希「絵里ち、あんな? いってなかったことがあるんやけど」


絵里「なに?」


希「うち、絵里ちのこと好き…」


絵里「私もよ、μ'sのみんな」


絵里「大切な友達だから」


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ちがう


うちが伝えたいのはそういう「好き」じゃない


希「もっと…その…恋人に対しての好きなんやけど…」


絵里「私も好きよ、みんなと同じくらいに」


希「そうやなくて…!」


絵里「私もよ」


希「だからっ…!」


絵里「私も」


絵里「私」


絵里「……」


────────────

─────────

──────

───



pipipipipipi!!!!!


希「…んっ」


希「もう朝…」


希「嫌な夢やった…」


希「あぁそっか…昨日雑誌読んだまま寝ちゃったんやね」


希「乙女の恋心…ね…」パラ


テレビのチャンネルを回したり、雑誌を読むようになったのはいつからやったろうか


うちの両親は転勤族で、小、中学校から転校ばかり


ろくに友達ができなかったけど…


いつでも話に乗れるように流行になるべく沿うようになった


自分だけ取り残されないように…っていっても滅多に話かけてはくれなかったけど


そんなうちも高校に入ってからは一人暮らしをはじめて今ではμ'sという仲間もできた


大切な…とても大切な居場所がうちにもできた



希「そろそろ出ないと遅刻してまうな…」


ガチャ


希「今日も面白い一日でありますように」


~~~~


……ぞみ!


のぞみ!


絵里「希!」


希「!!」


絵里「希、もう放課後よ?」


希「あっ…ああ」


絵里「本当に一日中ぼーっとしてたわね、あなたらしくない」


希「あはは、ごめんごめん」


希「というか、絵里ち、顔ちかい!」


絵里「希が起きないからでしょう」


希「ほ、放課後やったっけ? 部室いこか」


絵里「今日は休みよ」


希「えっ、そうやったっけ?」


絵里「ここ最近練習付けだったから休暇をとろうって話になったの」


絵里「覚えてない?」


希「あ、あ~!」


あかん、変な夢みてちゃんと睡眠が取れてないみたいや


それに…なんでか胸がチクチクして…


昨日見た夢のせいかな、妙に引っ掛かってるみたい


凛「えーりちゃーーん、希ちゃん!」


絵里「あら、凛に花陽」


花陽「今日この後時間あいてるかな?」


凛「凛たちと体育館でボール遊びするにゃー!」


絵里「私は空いてるけど…」


花陽「希ちゃん?」


凛「ねー希ちゃんあそぼうよー」


希「ええけど、他のみんなは?」


花陽「にこちゃんは用事でそれの付き添いに真姫ちゃん、2年生組は生徒会みたい…」


絵里「ふふ…生徒会大変そうだけどそれ尻目に遊んじゃいますか! 行くわよ凛!」


凛「了解にゃー!!」


希「まったく絵里ちもまだまだ子供やね」


花陽「あはは」


……。


バフッ


今日は一段と疲れがでたなあ…


寝不足っていうのもあるけど


けど、まあ楽しめたしよかった


絵里ちがボールキャッチできなかったときの顔ったら…


希「ふふっ…」


希「っはぁ…寝よ」


今日は良い夢みれるとええなあ


…………………………。


ん…ここ見覚えある…


うちの家の前の公園?


絵里「希!」シュ


希「わっ」パスッ


ボール?


希「絵里ち?」


なんでまた夜中にボール遊びしてるんやろ…


絵里「ほらぁ、はやく投げ返しなさいよ希!」


希「はいはい…っと」シュ


希「って…あれ?」


トッ トッ トッ


絵里「下手糞ね~」クスクス


絵里「ほら早く」シュ


希「んっ」パシ


希「いくで、絵里ち!」シュ


トッ トッ トッ


あれ?


絵里「ほらぁ、はやく投げ返しなさいよ希!」


希「わ、わかっとるって!」シュ


トッ トッ トッ


途中で…落ちる…?


絵里「ほらぁ、はやく投げ返しなさいよ希!」


希「え、絵里ち! どこいくん!」


絵里ちが夜の闇に馴染んでいくように消えていく


希「絵里ち! まって…って、あれ…家?」


突然電気も何もつけていない暗闇の家の中に


テーブルの向こう側には絵里ち


ただ、ただじっとうちのことを見ていた


希「絵里ち?」


絵里「………」


希「絵里ち、きいとる?」


絵里「………」


希「なんでそんな凝視しとるん?」


絵里「………」


希「なあ、絵里ち!?」


希「無視せんといてよ!」


絵里「こ………て…よ」ボソボソ


希「絵里ち?今なんて?」


…絵里ち何かをまってるの?


絵里「こ…は…て…よ」


希「絵里…?…なん…?」


もうちょっとで聞こえそう…!


絵里「はやくしてよ」


うちに何か期待してるん?


そっか、うち絵里ちに何か伝えないと


希「絵…ち!」


絵里「希、はやくして」


希「……ち……!!」


なんで声がでないん!?


絵里「希、まだかしら」


希「…………!!!」


わかんない…なにもかも…これ夢よね?


…………………………。


バッ!


希「はぁ…はぁ…」


希「なんなんこの夢…!」


全身が汗でぐっしょりと気持ち悪い


酷い夢…なんでこんなんみとるんやろ、うち…


希「しかも毎回毎回絵里ちやし…」


希「何かに憑かれてるんやろか…?」


希「……いかなきゃ…」


絵里ちに伝えにいかなきゃ


きっとうちがしっかり本当の気持ちを伝えてないのが原因や


あの時のテーブルの向こうの絵里ちは告白をまってたんや…きっと!


希「伝えにいかなきゃ…!!」


ガチャ


タッ タッ タッ


希「……いた!」


希「絵里ち!!」


ガヤガヤガヤガヤ


絵里「希? どうかしたの?」


希「絵里ち…! まって!」


希「伝えたいことが…!」


絵里「なに? どうしたのよ血相変えて」


希「うち、絵里ちが…!!」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ


絵里「希? 聞こえないわ、もう一度お願い」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ


希「ちょ…! 行かないで絵里ち!」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ


絵里「のぞ…聞こえ……………おね……」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ


あかん…!人が多すぎて…!!


希「絵里ちどこ!!?」


希「どこいったん!!!?」


遠ざかっていった絵里ちはうちの前から完全に姿を消した


涙で視界がぼやけてくる、歪んでくる


戻りたい、過去からやり直したい、絵里ちにしっかり伝えたい


希「絵里ち……」


…………………………。


……ぞ…み


……のぞみ!


絵里「希!!」


希「……んん…」


絵里「ひどいうなされてたわよ…」


希「あれ…絵里ち」


絵里「なあに? 寝ぼけてるの?」


希「絵里ち…よかった…」ダキ


絵里「ちょっ…希」


希「このままで居させて…どこにもいかんといて…」


絵里「…怖い夢でもみたの?」


希「……うん」


絵里「大丈夫よ…どこにもいかないから」


希「ありがと…」


おわり

スランプに堕ちて勢いで書いたのがこれですW
世にも奇妙な物語的な感じで遊戯王のVoice参考に書きましたWW
書いてて自分でもわけわかんないから理解できなくていいですW
現実ののんたんは絵里ちと同棲してて高校のときの夢をみていたってことでかんびんぺっつWWWWWWW

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