俺「ひっく、うわぁぁぁぁっ!!ぐす、ひっく、ぐすっ」ウワァァァァン (15)

涙でぬれた部屋に、ノックの音が広がった。

コンコン…コンコン…

俺「(誰にも会えない顔なのに!)もうなんだよ。どちらさま?」シクシク

トタトタ…

覗き穴を見ると、そこには人がいた。

「名乗るほど大した名じゃないが、誰かがこう呼ぶラフメイカー」


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「アンタに笑顔を待ってきた
寒いからもう入れてくれ」

俺「ラフメイカー?冗談じゃない!気持ち悪いんだよ!
そんなもん呼んだ覚えはない!」グスッ

俺「構わず消えてくれ」ゴシゴシ

男「そこに居られたら泣けないだろう!」ポロッ



突然の男ww訂正 男=俺




大洪水の部屋にノックの音が飛び込んだ


ゴンゴンゴン!!!

俺「あの野郎まだ居やがったのか!」ポロポロ

俺「消えてくれって言ったろう!帰れ!」ポロポロ

「そんな言葉を言われたのは生まれてこの方初めてだ」

「非常に悲しくなってきた

どうしよう泣きそうだ…」

シクシクシクシクシクシクシク

俺「ラフメイカー!冗談じゃない!アンタが泣いてちゃしょうがない!」エーンエーン

俺「泣きたいのは俺の方さ!こんなもん呼んだ覚えはない!」ウワァァン!

二人分の 鳴き声遠く…


俺「何で俺は泣いてるんだ…」ポロポロ

俺「なんでこんなに悲しいんだ…」シクシク

俺「なぁ、教えてくれよ…」シクシク







俺「ラフメイカー…。」ポロポロ…





ドアを挟んで背中合わせ しゃっくり交じりの泣き声

膝を抱えて背中合わせ すっかり疲れた泣き声

俺「今でもしっかり俺を笑わせるつもりかラフメイカー…?」ポロポロ

「それだけが生き甲斐なんだ」

「笑わせないと帰れない!」

俺「今ではお前を部屋に入れてもいいと思えたが」ガチャガチャ

俺「困った事にドアが開かない、たまった涙の水圧だ!」ガチャガチャ


俺「そっちでドアを押してくれ、鍵ならすでに開けたから」


俺「ウンとかスンとか言ってくれ、どうした?」
俺「オイ!マサカ!!」ポロッ

俺「ラフメイカー!冗談じゃない!今更おれ一人置いて…!」ウワアアアアアアアアアアン



俺「構わず消えやがった!信じた瞬間裏切った!」ウワアアアアン


俺「ラフメイカー…冗談じゃない…」シクシクウワァァァン

逆側の窓の割れる音

鉄パイプ持って泣き顔で
「アンタに笑顔を持ってきた」


ひっく、ぐすっ、ひっく。

小さな鏡を取り出して、俺に突き付けてこう言った。

「アンタの泣き顔笑えるぞ」

俺「は?」

あきれたが、なるほど笑えた…










俺「ありがとよ、ラフメイカー…」




「どういたしまして」


    終

終わり、終わりです。終わりました、ほんとに終わりです

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