やすな「ソーニャちゃーん。どこー?」(78)

※怖いコピペ「きさらぎ駅」を中途半端にパクリました。許して

あるひ

ソーニャ(休日の内に近隣の地理を頭に入れておくか)
    (いざという時のために役立つかもしれないからな)
てくてく

ソーニャ(あいつがいないと本当に気楽だな)
てくてく

ソーニャ(ん?こんな道もあるのか……変に曲がった道だな)
てくてく

ソーニャ(お、抜けたぞ……商店街の門か。寂れてるな。シャッターが閉まっている)
てくてく

人影「……」ぬっ

ソーニャ「!?」ビクッ
するっゴトッ

おかっぱマネキン「……」
ひょい

ソーニャ「あ……どうも」
    (なんだ人形か)
    
ソーニャ(やすなに見えてしまった……)

     (いかん…あいつに侵食されすぎてる)
     (人形に驚いてケイタイをおとしてしまうとは……情けない)
てくてく

ソーニャ「え!?」
がばっ

ソーニャ(今の、人形だったよな)

ソーニャ「いない」キョロキョロ

ソーニャ「見間違えか?」

ソーニャ「……」

ソーニャ「…あれ?ここは何処の道だ?」

ソーニャ「いつの間にか全然知らない場所だ。確か商店街にいたのに。まいったな」

ソーニャ「誰かにきくか?いやしかし……」キョロキョロ

ソーニャ「だれもいない」チラッ

ソーニャ「……うどん屋とすし屋があるな、閉まっているが」

張り紙〈ケーキ店この先20m〉

ソーニャ「とりあえず行って見るか。とにかく誰かいれば交番の場所をきけるだろ」

ソーニャ「しかし、さっきのは一体なんだったのか」
てくてく

ソーニャ「まあ考えても仕方がない」
てくてく

ソーニャ「せっかくの休日なんだ。幻影に惑わされないようにしよう」
てくてく

ソーニャ「……20m?」

ソーニャ「おかしい。ケーキ屋らしきものはなにもない」キョロキョロ

ソーニャ「通り過ぎたか?ちょっと戻ってみるか」
てくてく

ソーニャ「……」
てくてくてくてく

ソーニャ「ない。さっきのうどん屋と、すし屋もない」

ソーニャ「それどころか、さっきと町並みが変わっている」

ソーニャ「……どういうことだ?」

ピピピピヒ

ソーニャ「!」ビクッ

ソーニャ「携帯か」ホッ
ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃ~ん助けてー

ソーニャ「あいつも近くにいるのか?」

ソーニャ「まあ今はあいつの事は放っておこう」

ソーニャ「しかし、まっすぐ行ってまっすぐ戻ったはずなのに……」

ソーニャ「こういう時はまず住所だ。電信柱や家の前なんかに……」

ソーニャ「あった。……?」

〔や牛頭-11サみ淵巣14〕

ソーニャ「目の錯覚か……?」ゴシゴシ

ソーニャ「……」ジーッ

〔廃ツ3-忌歯マ身焼之37〕

ソーニャ「!」びくぅ!
    
ソーニャ「さっきと変わっている」
「どういうことだこれは一体」

ピピピピヒ

ソーニャ「……またメールか」
ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
ケーキ屋見つからないよ~
道迷ったー!

ソーニャ「……どうやらかなり近くにいるらしいな」ゲンナリ
     「まあいないよりはマシか」
ぽちぽち

メール
【to】やすな
----------------------------------
おまえこそ今どこにいるんだ

ソーニャ「……」ピッ

ソーニャ「……」

ピピピピヒ
ピッ

メール
【from】キカMャォフミ
----------------------------------
erufiagbofuerererfbaioerjfowerf
fawefbiawoebfiahwebiawebfiwehfbwe[
fawefbiwehrfweuifbhlenpwerfwe908-09fwe
ewf9we-089-9xdif-ds0if-0asi0df-sasd
asd9fu8a0-e9wir@3p2r4la3@p2,dsffsdf
dffse90fujejkpldm,sporrwe9u8t09we48rw0e9wer
fsd0f78-s9df-sd0fio-@w3r5l2krojwepr

ソーニャ「!!?」ビクッ

ソーニャ「お、おかしい。なぜこんなメールが来たんだ……」
     「のろわれているのか……?」

ソーニャ「いやしかし、あいつからはメールが届いた」
     「受信機能は問題ないんだ。それにすぐきた。つまりこのメールは」

ソーニャ「メールを送信できなかった、というメール……」

ソーニャ「そうだ。多分ケイタイの一部が壊れているとかなにかで……」

ソーニャ「……」
     「まさか他の機能も?」ピポパ
prrrrrprrrrrrr……
……………
ガチャ
ソーニャ「!」

機械音声『この番号は現在、つかわれtおりまsん」
      『もう一度番gをごkくn……tう……し……d……』
ツー・ツー・ツー

ソーニャ「くそう!」ピッ
    
ソーニャ「……つかえるのはメール受信機能と」
     「もしかしたら電話も受ける事は出来るかもしれない」

ソーニャ「しかし住所の表示や町並みがコロコロ変わるのは」
     「いったいどういうわけだ?」

ソーニャ……「なんでわたしがこんな目に」はぁー

誤字☓ソーニャ……「なんでわたしがこんな目に」はぁー
   ○ ソーニャ「……なんでわたしがこんな目に」はぁー

ソーニャ「しかたがない。とりあえず、駅の方を目指すか」
すたすた
    
ソーニャ「こちらから連絡がとれない以上、ケイタイは気にしても仕方がない」
すたすた

ソーニャ「しかし」
すたすた

ソーニャ「変わった町並みだ」
    「進むごとに、まるで別の町を歩いているような気分になる」
すたすた

ピピピピヒ

ソーニャ「……あいつか」
ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
電話もメールもできなーい!
ここどこー?・・・圏外?

ソーニャ「……こっちが聞きたい」はぁー
     「気にせずすすむか」
すたすたすたすた

ソーニャ「……ん?向こうの方に線路が見えるな」
すたすた

ソーニャ「これに沿って歩けばどこか駅につくだろう」
すたすた

ソーニャ「……電信柱の住所」チラッ

〔きららぎ109-6〕

ソーニャ「よし。正常に戻ってるな。しかし、きらら木?聞いたことのない住所だ」
     「だがまあ、さっきの意味不明なものよりかはマシか」

ピピピピヒ

ソーニャ「……またか」
ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
きららぎってどこかな―?
ソーニャちゃんおしえてー?
線路わたっていけばどっかつくかなー

ソーニャ「……」イラッ

ソーニャ「しかし、今日は変な日だった」
すたすた

『おお~~い!おお~~~い!!おお~~~~~~~~い!!!』

ソーニャ「!」
     「なんだ線路の方から声……?」
     「あいつか? いや明らかに声が……」

『おお~~~~~~~~~~~い!!!』

ソーニャ「な!?」びくぅ!
     (あっちの方……線路の上に……人……?)
     (いやおかしい足が一本しかない。それに体がとても大きい)

『おお~~~~~~~~~~~~~い!!』

ソーニャ「ヒィ!」
だだだだ

『おお~~~~~~~~~~い!!!』

ソーニャ(こ、声が近づいてくる……!駄目だ振り向けない……)

『おお~~~~い!!!!』

ソーニャ(お、追いつかれる……そ、そうだ!)
     (線路にいたのなら線路から離れれば……)
だだだだ

『おお~~~~~~~~~~い!!!』

『おお~~~~~~~~~~~~~~~い!!』

『おぉ~~~~~~~~……~~~~~~~~~~い……』

『ぉぉ~~……~~……………~~~~~…………』

ソーニャ「はあ、はあ。な、なんなんだまったく……!」

ソーニャ「……駄目だ。線路に沿って行くのは諦めよう」
     「またさっきのがいるかもしれん」

ピピピピヒ

ソーニャ「……」
ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
人!でっかい!こわ~~!!
ソーニャちゃんよりつよそう

ソーニャ「……のんきだな」
     「しかし一体どこにいるんだあいつは」
     「近くにいるのは間違いないのに」
キョロキョロ

ソーニャ「いないな。まったくこういう時に限って……ん?」

ソーニャ「民家がないぞ」

ソーニャ「いや、おかしいさっきまで住宅街にいたはずだ」
キョロキョロキョロキョロ

ソーニャ「いくらなんでもこんな急に……」

ソーニャ(怖い……)

ソーニャ「周りには原っぱと遠くに、山が見えるだけだ」
     「こんなところあるのか……?いやあったとしても……」

ポンポン……チリン

ソーニャ「な、なんだ?今度は何の音だ。どこから聞こえてくるんだ?」

ソーニャ「少しづつ近づいてきている気がする」
     「だ、駄目だ。とにかくここからはなれないと……!」
たったった

ポン……チリ…ン…

ソーニャ「少し離れたか……?くそっ何でわたしがこんな目に……!!」

ポン……チリ…ン…

ソーニャ「……なにか、周りにないか。どこか人のいそうな場所は」キョロキョロ

ポンポ……チリリ…ン

ソーニャ「ん?あれは……また線路か?さっきとは別のものだろうが……」

ポンポン……チリリン

ソーニャ(もしまた、変なものが出たら……いやしかし)
ポンポン……チリリン

ソーニャ「お、音がまた近づいてきている……!」
     「行くしかない、のか……」

ソーニャ「……」
スタスタスタ

ポンポン……チリリン

ソーニャ「……!」
スタスタスタ

ポンポンポン…チリリリン

ソーニャ「!!」
たったった

ポン ポン ポン ポン チリリリン

ソーニャ「!!!」
だだだだだだ

ソーニャ「……せ、線路か」ゼーゼー

ソーニャ「まだ太鼓の音が聞こえてくる気がする……。急ごう」

ソーニャ「……」
スタスタスタスタスタスタ

ソーニャ「……この線路の先に本当に駅なんてあるのか?」
     「これだけ歩いても民家の一つどころか家一軒見えない」
スタスタスタ

ソーニャ「いやしかし、他に道が無い以上……ん?」
スタスタスタ

ソーニャ「向こうに見えるのはトンネル、か?」

ソーニャ「……」
スタスタスタ

〔伊佐貫トンネル〕

ソーニャ「確かにトンネルだ」
     「……暗くてよくは見えないが、先に民家もあるかもしれない」

ポンポンポン……チリリリン

ソーニャ「!!」

ソーニャ「ま、また太鼓の音が聞こえる……!電車が通るかもしれないし走っていこう」
たったったった

ソーニャ「……」
たったったったった

ソーニャ「……よし、抜けたな」ハァハァ

ソーニャ「民家も見えるし、たぶん駅もこの先にあるだろう。よかった」
スタスタ

ソーニャ(……いつのまにか真っ暗だ。さっきまで明るかった気がしたが)
スタスタ

ソーニャ「しかし疲れた……はやくどこかで休みたい」
スタスタ

男「大丈夫ですか?」

ソーニャ「え?」ビクッ

男「驚かせてすみません。迷っているみたいだったから」
 
ソーニャ「あ、いや」

男「この辺は迷う人が多いんですよ。変な道多かったでしょう」

ソーニャ「確かに……」

男「良かったら送っていきましょうか?駅まではまだ遠いですよ」
  「あっちに車がとめてありますから」

ソーニャ「……」

男「……どうされますか?」
  「歩いてゆくなら最終電車に間に合うか微妙なところですが」

ソーニャ(もうそんな時間に……?)

ピピピピヒ

ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
夜はちかんが多いから
おとこのひとにはついていかないほうがいいよね。ね?

ソーニャ「しらねえよ」

男「?」

ソーニャ「あ、いや。悪いが歩いていくことにする」

男「そうですか。じゃあ車の方へ」
すたすた

ソーニャ「……え?」

男「いやぁ本当に多いんですよこの辺」
  「あ、車の中に飲み物ありますよ。お菓子も。のど渇いたでしょう」
すたすた

ソーニャ(この男は何を言っているんだ?)

男「さっ、乗ってください。遠慮なさらずに」
がちゃ

ソーニャ「……」

男「……」

男「いやーしかし、この時間だともしかしたら電車無いかもしれませんよ」
  「その場合は近くのホテルに泊まったほうがいいかもしれません」
  「確か駅に一軒ビジネスホテルのようなものがあったはずですよ。あっ飲み物どうぞ。」

ソーニャ「!」ゾクッ

男「ところで最近嫁がうるさくてねぇ」
  「あなたちゃんと子供の面倒見てください、とか」
  「無駄遣い減らしてください、とかね。ははは全く参ったもんですよお菓子もどうぞ」

ソーニャ(に、逃げよう……ゆっくり音を立てないように)
そろーりそろーり

男「え?駅はこっちの……じゃないんじゃ…山…かって?」
  「いや…の辺りは結構……が入り組んでいるんですよ」
  「ちょっと…道になるけど…の方から行ったほうが早い……」

ソーニャ「……」
そろーりそろーり

男「ところでね……で……なんですよ」
  「おかし……デね……ダヨ」
  「ソレニ……」

ソーニャ(よし、十分離れた。走ろう)
たったったった

ソーニャ「……あ、危なかった」ハァーハァー
      「ついていったらどうなっていたことか」

ソーニャ「……」グスッ

ソーニャ「行く。このまま線路に沿ってまっすぐ行けば駅につく。きっと。きっと」

ソーニャ「…………」
すたすたすたすた

ソーニャ(もしかしたらこのままもう駅にはつかないかもしれない……)
すたすたすたすた

ソーニャ(だったら向こうの民家を訪ねて……いや人に話しかけないほうがいいかもしれない)

      (そういえばあいつはどこにいるんだろう……?すぐ近くにいるはずなのに)
     (おかしい。おかしいんだ。こんなことあっていいはずが……)
すたすたすたすた


ソーニャ「ん?」ピタッ

ソーニャ「向こうに見えるのは交番……か?」

ソーニャ「…………行ってみよう」
すたすたすた

〔きららぎ派出所〕

ソーニャ「……すみません」ガラッ

ソーニャ「……誰か、いませんか?」

ソーニャ「だれか……」

「はーい」
どたどたどた

警官「どうされましたか?」

ソーニャ「実は、道に迷ってしまって……」

警官「お名前は?」

ソーニャ「え?」

警官「とりあえず、名前を教えてください」

ソーニャ「あ、はい。いや……」

ソーニャ(わたしのなまえって、なんだったっけ?)

警官「どうされましたか?お名前は?」

ソーニャ「あ、いや……」

ソーニャ(バカな、自分の名前を忘れるなんて……)
     (あいつじゃあるまいしどうしたらどうしたらどうしたら)

ピピピピヒ

ソーニャ「!」
ピッ

メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃん!交番!やった!

ソーニャ「……そ、ソーニャです」ほっ

警官「そうですか。じゃあ道をお教えしますね」
   「あちらの方に戻る駅がありますから」

ソーニャ「戻る駅?あのちょっと待ってください」

警官「……?」

ソーニャ「戻れなかったら、どうなるんですか?」

警官「?」

ピピピピヒ
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
どうしよう。わたし自分の名前わからない
ソーニャちゃん。どうしよう……

ソーニャ「名前がわからないと駅に案内はしてもらないんですか?」

警官「お名前をもらえない時は案内しないことになっています」
   「そういう決まりなんです」

ソーニャ「……戻れなかったらどうなるんですか?」

警官「……」

ピピピピヒ
ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
どうしよう
名前わからないっていったらおまわりさん
どっかいっちゃった。
どうしようソーニャちゃん
どうしよう

ソーニャ「……どうなるんだ」

警官「……もしお友達も迷ってるんだったら」
   「つれてきて頂ければ一緒にご案内します」

ソーニャ「え?」

警官「着信音がなっている間はまだ間に合いますから」

ピピピピヒ

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
外でたら空へんになっちゃってるよ
ソーニャちゃんわたしどうしよう

ソーニャ「……くそぅ!」
ガラッ
たったったった

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
線路なくなっちゃってる
家もみえなくなってる
ソーニャちゃんどうしよう

ソーニャ「……」
たったった

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
いまどこあるいてるんだろ
ソーニャちゃん不安でたまらないよ

ソーニャ(このメールはさっき出されたものじゃない)
たったったった

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃんメール返事ちょうだい
どうしてメール、見てくれないの?

ソーニャ(もっとずっと前に出されて届かなかったものだ)
     (わたしが届くせかいにいなかったから届かなかったんだ)
たったったった

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃんどこ?
わたしもうよくわからなくなってきた

ソーニャ「やすな!どこだ!」
たったったった

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
だめ……もう電池切れちゃう
ソーニャちゃんわたしもうだめかも

ソーニャ「やすな!」
たったったった

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
くそぅくそぅ!なんで返事くれないんだ!
ソーニャちゃんのばーーーか!

ソーニャ(……ん?)ピタッ

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ばーかソーニャちゃんのばーか

ソーニャ(ここは最初の、うどん屋とすし屋があった……)キョロキョロ

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
……ソーニャちゃんのばーか

ソーニャ(間違いないこの張り紙……確かあの時)

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
ソーニャちゃん
ここがどこだかわかりました

ソーニャ(やすなに似た人形が……)ばっ

ピッ
メール
【from】やすな
----------------------------------
さようならソーニャちゃn

ソーニャ「!」
     「あったこれだ」

おかっぱマネキン「……」

ソーニャ「やすな。わたしだ。わかるか?」

おかっぱマネキン「……」

「ソーニャちゃん?なにしてるの?」

ソーニャ「え」

やすな「もしかして人形にはなしかけてるの?こわっ」

ソーニャ「は?」

やすな「そんなにわたしにあいたかったの~?」プププ
    「寂しがりやさんだな~ソーニャちゃんはまったくもぅ~」ニヤニヤ

ソーニャ「バカ!ここがどこだかわかってんのか!」

やすな「えーーとどこだっけ?」

ソーニャ「おい……」

やすな「いやーなんか記憶が全然ないんだよねー」
    「気がついたらソーニャちゃんがー」
    「に、にに人形に~ククッは、は、はなしかkあっはははは!」
   
ソーニャ「……」ビキビキ

やすな『やすなわたしだわかるか?』キリッ
    「ひゃーはっはっはっは!」

ゴキキッ

やすな「す、すいません……」

ソーニャ「いいからはやく帰るぞ」
スタスタ

やすな「あっまってよソーニャちゃーん」
タッタッタッタ

交番前

警官「お名前は?」

ソーニャ「こいつがやすなだ」

やすな「こっちがソーニャちゃん」

警官「……このままふりかえらずまっすぐいってください」
   「駅が見えたら電車に乗って、知っている駅につくまでは降りないでください」

ソーニャ「わかりました」

やすな「ありがとうございます」
ガラッ

やすな「……ソーニャちゃん、振り向いちゃおっか」

ソーニャ「振り向いたら殺す」

やすな「嘘うそ。あっ駅見えてきたよ」
    「やっと帰れるねソーニャちゃん」

ソーニャ「なんだ記憶がないんじゃなかったのか」

やすな「そういえばそだね」
    「なんで『やっと』っていったんだろわたし」

ソーニャ「……電車きたぞ」

やすな「あ、ほんとだ」

ぷしゅーガラガラガラ

がたんごとん……がたんごとん

やすな「……」

ソーニャ「……」

やすな「そういえば、ソーニャちゃん」

ソーニャ「……ん」

やすな「いろいろありがとね」

ソーニャ「いや、わたしも……」

やすな「あ、なんか眠くなってきちゃった。ついたらおこしてね」

ソーニャ「……やだよめんどくさい」

やすな「Zzz」

ソーニャ「寝るのはやいな……」

ソーニャ「ん?またトンネルか……嫌になるな」

ソーニャ「わたしも、眠く、駄目だ疲れて……」グゥ

『ソーニャちゃん、ソーニャちゃん』

ソーニャ「ん……?」

やすな「なに寝てるの?授業終わっちゃったよ」

ソーニャ「あれ……さっきまで電車に……」

やすな「電車?何寝ぼけてるの?」

ソーニャ「夢だったのか……」

やすな「夢?そういえば私も昨日夢見たよ」

ソーニャ「え?」

やすな「怖い人に追っかけまわされたり、暗い道を歩いたり」
    「ソーニャちゃんも出てきたよ!」

ソーニャ「そうか……」

やすな「怖い夢だったなぁ。一度なんてわたし死んじゃうかと思ったもん」

ソーニャ「……」

やすな「なーんてね。でも結構楽しかった気もする」
   
やすな「ところでさ、ソーニャちゃん!」
    「最近電車の怪談があるの知ってる?」
    「『きさらぎ駅』っていうんだってー今度調査しにいこうよー!」

ソーニャ「……絶対にやだ」
おわり

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