【ごちうさ×Fate】千夜「聖杯戦争?」【安価】 (1000)

・独自の解釈、設定あり

・このスレを読んで心がぴょんぴょんしなくても、当方では一切責任を負いません

・設定の一部は前スレにて決定しました。気になる方はご参照ください

・前スレ『【ごちうさ×Fate】チノ「聖杯戦争?」【安価】』

【ごちうさ×Fate】チノ「聖杯戦争?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411473292/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412511101

千夜「…………はあ」

ココア「千夜ちゃん、どうしたの?」

千夜「実はね、昨日シャロちゃんが怪我したの」

ココア「それ、私も聞いたけど、大丈夫なの? 自転車とぶつかったって……」

千夜「うん、あんまりひどくはないみたい」

ココア「そっか……千夜ちゃん、幼馴染だもんね。心配?」

千夜「それも、あるんだけど……」

千夜「あの事故、私のせいなの」

ココア「え……?」

千夜「二人で歩いてたのよ。最初は、私が半歩くらい前に出て歩いてたかしら……」

千夜「でも、靴紐がほどけてることに気づいて、立ち止まったの」

千夜「そのせいでシャロちゃんが私より前に出ちゃって、曲がり角で……」

ココア「そ、そんなの偶然だよ! 千夜ちゃんが気に病むことじゃ……」

千夜「ありがと、ココアちゃん。シャロちゃんもそう言ってくれたわ。でも、違うの。昔からそう」

千夜「私、呪われてるのよ」

ココア「呪われてる……?」

千夜「私に降りかかるはずだった不幸が、ほかの誰かのものになるの。ずっと、そうだった。怪我をさせたのは、初めてだけど」

ココア「千夜ちゃん……」

千夜「…………私、怖いの。このまま呪いがひどくなったら、ココアちゃんたちが酷い目に遭うんじゃないかって……!」

ココア「そんな……なんとか、呪いを解けないの?」

千夜「いろんな人にお願いしてきたけど、ダメだったわ。でも、そんなに大きな被害はないからって、放置してたの」

千夜「そしたら、シャロちゃんが……!」

ココア「…………」



ココアは↓1(コンマ1桁目)


1~7、「一般人。魔術については知っている」

8~0、「魔術師(1周目の設定は引き継ぎません)」

コンマ1桁目8


ココア「そっか……それで千夜ちゃん、聖杯戦争に参加するって言ったんだね」

千夜「……」コク

千夜「人の手で解けない呪いなら、聖杯に縋るしかないの」

ココア「でも、いいの? 噂に聞いたことがあるくらいだけど」

ココア「危険な戦いなんでしょ?」

千夜「ここでなにもしなかったら……最悪、私の大事な人がいなくなるの。だったら」

千夜「危険なんて承知の上。普通の女の子に、私はなる!」

ココア「魔術師って時点で、私たち普通じゃないよね」



ココア「というわけでシャロちゃん!」ドゲザ

千夜「私が留守の間、甘兎庵のこと、頼めないかしら!」ドゲザ

シャロ「ちょっ、顔あげて! わかったから、わかったから!」

ココア「ほんと!?」

シャロ「そ、そりゃ……千夜の頼みだし、断るわけには…………」

千夜「ありがとう、シャロちゃん。お給金は弾むわ」

シャロ「…………………………」

シャロ「わ、私と千夜の仲じゃない! お金は関係ないわ!」

千夜「もう、気を遣わなくていいのに」



ココア「というわけで、チノちゃん、リゼちゃん! 私がいない間、ラビットハウスを……」

チノ「わかりました」

リゼ「気を付けて行ってこいよ」

ココア「即答!? もうちょっとなにか……」

リゼ「千夜とココアじゃ、立場が違うだろ。そりゃ、いてもいなくても変わらない、とまでは言わないさ」

リゼ「とくに、チノの精神衛生的な意味ではな」

チノ「!?」

ココア「え? …………!」

ココア「チノちゃん、寂しい!?」

チノ「そ、そんなことないです」

ココア「でも、私は寂しい! きっとチノちゃん成分が足りなくなるから、今のうちにモフモフさせて!」ギュー

チノ「…………ま、まあ」

チノ「今日くらいは、許してあげます」

ココア「やったー!」ギュー

リゼ「帰ってくるまで、結構かかるのか?」

千夜「うーん……長くても1ヶ月くらいかしら」

リゼ「そうか……5人で集まれなくなるのは、寂しいな」

リゼ「いつのまにか、当たり前になってたもんな」

千夜「そうね……でも、安心して。元気に帰ってくるから」

リゼ「ああ。待ってるよ」

千夜がサーヴァントを召喚するのは、聖杯戦争開始(=参加者が出揃う)↓1(コンマ1桁目)


1~3、「前日」

4~6、「3日前」

7~9、「5日前」

0、「1週間前」

コンマ1桁目1



――冬木市――


ココア「やっぱり、あの街とは雰囲気が違うねえ」

千夜「そうね。ウサギもいないみたい」

ココア「それは残念だなあ……ほかにモフモフしてる動物はいないかなあ」

千夜「ちょっと難しいかもしれないわね」

――アインツベルン城――


バーサーカー「………………」

切嗣「なるほど、そういうことか……」

アイリ「切嗣?」

切嗣「バーサーカーを召喚しろ、と言われたときは何かの間違いかと思ったよ。触媒まで用意しておきながらね」

切嗣「けど……彼女をこの目で見て、ようやく理解した。これは、バーサーカーでなければならない」

舞弥「弱い英霊、ということですか?」

切嗣「逆だ。狂化を与えて本来の姿から遠ざけないと、人の手には負えない」

切嗣「文字通りの化け物だよ、こいつは」

バーサーカー「………………」

舞弥「しかし、意志の疎通ができないのであれば、作戦を変える必要があるのでは?」

切嗣「そうだね。特に、代理のマスターを用意するのは難しい。理性を失ったこいつが、本来なんの関係もないアイリを守ってくれるか怪しいからね」

アイリ「でも、私にも自衛するくらいなら……」

切嗣「無理をするな、アイリ。君には戦闘経験がないし、そもそも、バーサーカーは何をしでかすかわからない危険な奴だ」

切嗣「敵を倒したのに、暴走したバーサーカーがアイリを殺した、では笑い話にもならない」

――新都・ハイアットホテル――


ケイネス「なに、ゴーレムの製造に特化した工房?」

キャスター「ああ。せっかく魔術師として呼んでもらったが、僕はゴーレム造りに特化したサーヴァント。それ以外はからっきしだ」

ケイネス「ふむ……」

キャスター「不満かい?」

ケイネス「……いや、むしろ都合がいい。防御力のみを考えた工房なら、私が構築できるもので十分だろう」

ケイネス「キャスター。君には、ゴーレム造りに専念してもらいたい」

キャスター「言われずとも。僕は、そのために現界したのだから」



ソラウ「…………行った?」

ケイネス「ああ。ゴーレムを造る部屋は、こことは別にしてある。ところで、静かだったね、ソラウ」

ソラウ「なんだか息苦しかったわ。なんとなくだけど、あの人苦手。仮面も不気味だし」

ケイネス「伝承には人嫌いとあったが……ある程度は正しかったようだ」

ソラウ「ところで、ケイネス。あなたの戦歴に箔をつける、って意味ではキャスターを呼んだのは必ずしも悪手とは言えないけど」

ソラウ「勝てなかったら元も子もないわ。そのあたり、ちゃんと考えてるの?」



ケイネスは↓1(コンマ1桁目)


1~5、「同盟も視野に入れている」

6~0、「他陣営と同盟を結ぶつもりはない」

コンマ1桁目6


ケイネス「確かに、キャスターは最弱と呼ばれている。だが、これは孤立した7組が争う戦争」

ケイネス「最弱が勝てない、と断定するのは早計だよ」

ソラウ「戦略で勝つ、って言いたいのね?」

ケイネス「ああ。聖杯はキャスターにくれてやるつもりだが……この戦いが終わった暁には、ソラウ」

ケイネス「盛大な式を開こうじゃないか」

ソラウ「ええ。期待しているわ、ケイネス」

――遠坂邸――


ライダー「時臣! なかなかいい酒をもっておるな!」

時臣「…………ああ、ライダー。確かに酒を出す、とは言ったが」

時臣「さすがに飲みすぎではないか」

ライダー「大の男がケチケチするな! さあ、時臣! お前も飲め!」

時臣「ちょっ、ライダー! やめろ、ワインは瓶ごとがぶ飲みするものでは……」

時臣「もがもが……!」

ライダー「おお、よい! 飲め飲め!」

綺礼「…………」

セイバー「綺礼。聞いているのですか、綺礼!」

セイバー「なぜライダーには飲酒が許可されているというのに、私は食事すら満足にいただけないのです!?」

綺礼「サーヴァントには食事も睡眠も不要。そう言ったのはお前だ、セイバー」

セイバー「ええ、そうですとも。しかし、ライダーの暴飲暴食を見せつけられては、嫌でも触発されようというもの」

セイバー「綺礼! 私にも食事を!」

時臣「常に……優雅たれ――――!」アルコールテンションハイ

ライダー「存外面白い男よ、時臣!」

綺礼「…………」

綺礼「大丈夫だろうか」




ココア「ところで、千夜ちゃん。私たちはどこに行くの?」

千夜「えっと……」



↓1(コンマ)


01~33、「深山町」

34~66、「新都」

67~99、「郊外」

00、「まだ決まってない」

コンマ44


千夜「拠点はこのあたりよ。新都、っていったかしら……」

ココア「おうち? それともホテル?」

千夜「両方、準備はしてあるわ。現地を見てから決めようかと思って」

ココア「なるほど! じゃあ、まずはお散歩だね」

千夜「ええ」

ココア「わー、高い建物だね」

千夜「私たちの街じゃ、ビルとかって馴染がないものね」

千夜「…………?」

ココア「千夜ちゃん?」

千夜「うーん、なにかしら……このビル、なんだか変な感じがするんだけど」

千夜「……気のせいかしらね。ココアちゃん、ほかのところも歩いてみましょ」

ココア「うん!」

ココア「千夜ちゃん、どうしよっか」

千夜「そうねえ……」



拠点は↓2


以下の選択肢から1つ選んでください


1、「ホテル(ハイアットホテル以外)」

2、「ハイアットホテル」

3、「家を借りる」

千夜「お家を借りましょ。ホテルだと、なにかあった時にほかの客さんに迷惑がかかるかもしれないわ」

ココア「さすが接客業! お客様第一だね」

千夜「それに、人が多いから、昼間は比較的安全だと思うの」

ココア「ふむふむ。千夜ちゃん、策士だねー」

千夜「それほどでもないわ~」

千夜「あと、宇治松家が全面的に協力してくれるから、お金のことは心配しなくて大丈夫よ。無駄遣いは控えた方がいいけど……」

――宇治松邸――


ココア「なんか、最近のお家って感じ! 木組みの家も可愛くていいけど、たまにはこういうのもいいね」

千夜「これからよろしくね、ココアちゃん」

ココア「うん、よろしくね!」

ココア「ところで、千夜ちゃん。サーヴァントの召喚はいつするの?」

千夜「今日はもう疲れちゃったし……明日のお昼にしようかと思ってるわ」

ココア「わかった。じゃあ、これから買い出しとか行かなきゃね」

ココア「パン作りなら任せて!」

千夜「ふふ、頼りにしてるわ、ココアちゃん」



買い出しのため外出。その際↓1(コンマ1桁目)


1、「誰とも遭遇せず」

2~4、「遠坂凛と遭遇」

5~7、「ウェイバー・ベルベットと遭遇」

8~0、「間桐雁夜と遭遇」

コンマ1桁目3


テテテ

ドンッ


凛「いたっ」

ココア「わっ、ゴメン! 大丈夫!?」

凛「あ、ありがとう……」

ココア「!」キュンッ

千夜(チノちゃん大変、こんなところにライバル出現よ……!)

ココア「可愛い!」

凛「!?」

ココア「ねえ、名前は!? 私、ココア!」

凛「え、っと……」

凛「遠坂凛、です」

ココア「凛ちゃん! 名前も可愛い!」

凛「あ、ありがとう……」

千夜(ココアちゃんが女の子で本当によかったと思う今日この頃)

葵「すみません、うちの娘が……お怪我は?」

ココア「全然大丈夫! むしろ、元気になったよ!」

葵「え?」

千夜「お買い物ですか?」

葵「ええ。凛に任せることもあるんですけど、今日はいっしょに」

ココア「一人でおつかい? 偉いね、凛ちゃん!」

凛「そ、そんなこと……遠坂を継ぐんだもん、できて当然というか……」

ココア「わあ、凛ちゃんしっかりしてる!」

千夜(遠坂……?)

葵「すみません、私たちはこれで」

千夜「はい。お気をつけて」

ココア「バイバイ、凛ちゃん!」

凛「……」ペコリ

――間桐邸――


アーチャー「サーヴァントアーチャー、召喚に応じ参上した。君が私のマスターか?」

雁夜「これが、サーヴァント……!」

臓硯「…………」

臓硯(平々凡々、あるいはそれ以下……雁夜にはおあつらえ向きのサーヴァントだが、つまらん結果になったものよ)

アーチャー「……ふむ。かなり無理をしたようだが、それはこの戦いのためか、マスター?」

雁夜「ああ。俺は、どうしても聖杯を手に入れなきゃならないんだ」

アーチャー「そうか。サーヴァントとしては聞いておきたい。君は、聖杯に何を望む?」

雁夜「聖杯に願いをかなえてもらう気はない。ただ、俺の望みのために聖杯が必要なだけだ」

アーチャー「なに?」

アーチャー「…………ああ、なるほど。交渉材料に使うつもりか」

雁夜「そうだ。聖杯をこの……あれ、臓硯は」

アーチャー「老人なら、私の顔を見た途端部屋を出て行ったぞ。なにかが気に食わなかったらしい」

雁夜「ふん、相変わらず何を考えてるかわからない奴だな」

アーチャー「で、交渉相手はあの老人か」

雁夜「ああ。聖杯と引き換えに、一人の少女をこの家から解放する。桜って名前なんだが……」

アーチャー「!」

雁夜「どうした?」

アーチャー「……いや、なんでもない」

アーチャー「だが、マスター。見たところ、君はそう長くはもたないな」

雁夜「心配するな、聖杯戦争が終わるまでは……」

アーチャー「そういう話をしているのではない。君は、自分の命と引き換えに少女を救うつもりなのか?」

雁夜「そうだ」

アーチャー「…………」

アーチャー「↓1(コンマ1桁目)」



1~7、「……いや、私が口を出すべきことではないな」

8~0、「それだけが望みだと、胸を張って言えるのか?」

コンマ1桁目8


アーチャー「それだけが望みだと、胸を張って言えるのか?」

雁夜「……なに?」

アーチャー「いや、私の思い過ごしなら謝ろう。今の問いが、君の名誉を傷つけたということは理解している」

アーチャー「だが……正常な人間は、なかなか自分の命を投げ出せないものだ。その目的に、異常な執着がなければな」

雁夜「…………俺が桜ちゃんを助けたいという思いが、嘘だと?」

アーチャー「そうは言っていない、それは真実だろう。だが、本当にそれだけなのか。それを聞かなければ、私は君を理解できない」

雁夜「…………」

アーチャー「まあ、仮にあったとして、いま出会ったばかりの私に話すのは気が引けるだろう。心の準備ができてからでいい」

アーチャー「とりあえず……その桜という少女に会わせてくれないか?」

ガチャ


桜「おじさん、こんにちは。…………その人は?」

アーチャー「…………」

アーチャー「しばらくここに厄介になる。アーチャーと呼んでくれ」

桜「……わかりました、アーチャーさん」ペコリ

アーチャー「っ……!」


バタン


雁夜「本当は……よく笑ういい子だった。それが…………!」

アーチャー「…………」

アーチャー「桜……」

――宇治松邸・寝室――


ココア「えへへ、お泊り会以来だね、いっしょに寝るの」

千夜「そうね」

千夜「…………ありがとう、ココアちゃん」

ココア「え?」

千夜「私、ひとりだったら、もっと不安だったと思う。でも、ココアちゃんがいてくれるから」

ココア「千夜ちゃん……」

ココア「↓1(コンマ1桁目)」



1~5、「もちろん! 私たちは親友だからね!」

6~0、「私のこと、お姉ちゃんって呼んでもいいよ!」

コンマ1桁目6


ココア「私のこと、お姉ちゃんって呼んでもいいよ!」

千夜「えっ」

ココア「さあ! さあ!」

千夜「え、えっと……」

千夜「………………お姉、ちゃん?」

ココア「はい! あなたのお姉ちゃん、ココアだよ!」

千夜「ダメ……さすがに恥ずかしいわ……」

ココア「お願い、千夜ちゃん! もう一回だけ!」

千夜「も、もう無理ぃ……」

――ブルーマウンテン道場――


アオヤマ「こんばんは、アオヤマです」

アオヤマ「ここは、ブルーマウンテン道場、ここではないどこか」

アオヤマ「こちら側の世界と皆さんの世界の狭間……いわば、2.5次元」

アオヤマ「要するに、>>1の言葉を私たちが代弁する空間です」

アオヤマ「初めての方は、初めまして。前スレでお世話になった方は、今回もよろしくお願いします」

アオヤマ「私はアオヤマ。ごちうさの青山ブルーマウンテンとそっくりの、別の存在。そして、こちらは」

弟子一号「シャロにそっくりな誰かこと、弟子一号よ。1周目を見てくれてた人は、久しぶり」

弟子一号「今回もよろしくね」

弟子一号「さて、今回だけど、今までとちょっと手法を変えてるわ。具体的に言うと、他陣営の描写を増やしてるの」

アオヤマ「原作にはない組み合わせばかりですから……この方法がいいのか悪いのか、まだよくわかっておりませんので」

アオヤマ「ご意見ご感想、お待ちしています」

弟子一号「なんか、どう見てもアーチャー陣営が主人公なんだけど。千夜の影が薄くならないことを祈ってるわ」

チノの闇落ちエンドの時聖杯が普通に白聖杯だったら

弟子一号「前スレから見てくれてる人にはおなじみのおまけコーナー。本編の更新終了ごとに、短編を一つ投稿するわ」

アオヤマ「以下のルールに反している場合は無効、安価下です」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・R-18は無効


弟子一号「↓2に、希望するシチュエーションと登場人物を決めてもらうわ」

弟子一号「これは、>>67ってことよね?」

アオヤマ「前スレネタです。前スレの619-630をご参照ください」



○チノの闇落ちエンドの時聖杯が普通に白聖杯だったら


チノ「私の、願いは――――」



――ラビットハウス――


ココア「チノちゃん、おかえり!」

チノ「ただいまです、ココアさん」

チノ「あの……ココアさん。帰ってきてそうそう、こんなことを言うのは変かもしれませんが……」

ココア「なに?」

チノ「みんなで、旅行に行きませんか?」

ココア「!」

ココア「うん! 行こう行こう!」

ココア「というわけで、旅行雑誌を買ってきたよ! 全国津々浦々、どこでもあるよ!」

シャロ「ちょっ、ココア! 旅行雑誌にお金使いすぎてどうするのよ!」

リゼ「へえ、いろんなプランがあるんだな」

千夜「こういうのって、見てるだけも面白いわよねー」

マヤ「私、沖縄がいいなー!」

メグ「海、いいかも~」

チノ「…………」

ココア「チノちゃん?」

チノ「いえ、楽しいな、と思って」

ココア「うん! チノちゃんも、いっしょに見よ!」

チノ(…………本当に、ごめんなさい、ランサー。私がいま幸せだと知ったら……あなたは、どう思うでしょうか)



弟子一号「聖杯がどうなろうとランサーは報われない。不幸ね」

アオヤマ「ごちうさメンバーが旅行するSSって、面白そうですよね」

アオヤマ「誰か書いてくれないでしょうか」

弟子一号「じゃあ、今日の更新はここまで」

アオヤマ「ありがとうございました~」

白ならそもそもシロウと凛も破壊目的になってない気が

――ブルーマウンテン道場――


>>79


弟子一号「ああ、確かにそうだわ……でも、そこから修正しだすと短編として終わらないし……」

弟子一号「おまけの短編コーナーは、前スレ以前のネタは禁止にしよう。うん、そうしよう」

アオヤマ「次々とルールが追加されますが、ご容赦ください。試行錯誤の最中ですので……」

弟子一号「じゃ、更新始めるわよー」

――宇治松邸・寝室――


千夜「おはよー、ココアちゃん」

ココア「…………」ムムム

千夜「ココアちゃん?」

ココア「お姉ちゃんって呼んで!」

千夜「えっ……や、やっぱり恥ずかしいというか」

ココア「…………」ジー

千夜「うう…………」

千夜「お、お姉ちゃん……」

ココア「うん、おはよ! 千夜ちゃん!」

千夜「嫌ってわけじゃないんだけど……ああ、こんなに恥ずかしいのね」

千夜「チノちゃんの気持ちが少しわかった気がするわ」

ココア「ところで千夜ちゃん。今日は……」

千夜「ええ。サーヴァントを召喚するわ」

ココア「そっかあ、楽しみだなあ。どんな人に会えるのかな」

千夜「ココアちゃんなら、どんな人でもお友達になれるわ」

ココア「お友達もいいけど、妹とか……」

千夜「えっ」

ココア「えっ」

ココア「変かな?」

千夜「英雄を妹にするのはさすがにアグレッシブすぎると思うの」




千夜「さて……腹ごしらえも済んだし、そろそろはじめようかしら」

ココア「場所は?」

千夜「一階の奥に、いい感じのお部屋があったわ。ちょっと狭いけど……」



――宇治松邸・工房――


ココア「ここでするんだね」

千夜「魔法陣の準備をしなきゃ。ココアちゃん、手伝ってくれる?」

ココア「もちろんだよ。ああ、なんか緊張してきたなあ」

千夜「ココアちゃんったら。召喚するのは私なのに」

ココア「うーん、そうなんだけど……姉妹だからね、心が通じ合ってるんだよ!」

千夜(今後もお姉ちゃんって呼ばなきゃいけないのかしら……)




「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を」



「四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」



「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ」



「繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」





「――――Anfang」



「――――告げる」



「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」



「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」





「誓いを此処に」



「我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」



「汝三大の言霊を纏う七天」



「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――――!」


カッ



アサシン「…………ふむ、随分と可憐な出迎えだな」

アサシン「サーヴァントアサシン、汝が求めに応じ、ここに参上した」

アサシン「お主が、我のマスターか?」


千夜「…………」ポカーン

ココア「…………」ポカーン

アサシン「…………」

アサシン「なんとか言ったらどうだ、マスター?」

千夜「あ、ああごめんなさい、ぼーっとして……」

ココア「見惚れちゃったねー……すっごく綺麗な人」

千夜「ねー」

アサシン「……緊張感がないな。我は来るところを間違えたか?」

ココア「わわっ、ごめんねアサシン!」

アサシン「いや、謝ることでもない。戦場で己を曲げずに済むのは、バカか大物のどちらかだ」

アサシン「お主たちが後者であることを……いや、バカならそれはそれで面白いが」



なにか聞いておきたいこと、話したいことがあれば(宝具、真名などについては後で話すので、それ以外)↓2

ココア「ねえねえ千夜ちゃん、あの件、聞いてみてくれない?」

千夜「あの件…………?」

千夜「えっ、ちょっと難しいんじゃ……」

ココア「ダメもと、ダメもとでいいから!」

アサシン「こそこそとなにを話している?」

千夜「アサシン? ココアちゃんがね、えっと……」

千夜「あなたのお姉さんになりたいって言ってるんだけど……」

アサシン「……………………」

アサシン「は?」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「激おこ」

4~9、「大爆笑」

0、「姉か……悪くない」

コンマ1桁目0


アサシン「……………………」

アサシン「……………………」

ココア「あわわわわわ、すごい怖い目でこっち見てる……!」

千夜「ほら、だからやめておきましょって……!」

アサシン「………………姉、か」

アサシン「悪くない」

ココア「ごめんなさいごめんなさい命だけは……」

ココア「え?」

千夜「あら?」

アサシン「ふむ、不思議なものだ。自分以外の女なぞ、認める気はなかったのだが……」

ココア「さらっとすごいこと言ったね」

千夜「なにかトラウマがあるのかしら……」

アサシン「姉……か。なるほど、それなら我にも、認めることができるかもしれないな」

アサシン「だが、姉より妹が優れているのもおかしな話だ。お主は、我に勝るなにかをもっているのか?」

ココア「わ、私?」

千夜「ココアちゃん、ファイト! 彼女を妹にできる、最初で最後のチャンスよ!」

ココア「で、でもアサシンさんすっごい美人だし……」

ココア「…………」

ココア「そうだ、↓2なら勝てるかも――!」



ココアがアサシンに勝ってそうななにか↓2

ココア「パン作り! パン作りなら勝てる!」

アサシン「ほう……女帝たる我に、料理勝負を挑むか」

アサシン「いいだろう。マスター、キッチンを借りるぞ」

千夜「え? ええ……」

ココア「千夜ちゃん! 私、頑張るからね!」

千夜「…………」

千夜「どうしてこんなことに」



ココア「できたよ! 千夜ちゃん、審査員よろしくね!」

アサシン「我の手料理を食す機会なぞ、そうそうあるまい。マスターよ、心して口に入れるといい」

千夜(どうして私が一番蚊帳の外なのかしら)



結果↓1(コンマ1桁目)


1~7、「女帝が料理できるわけない。ココアの圧勝」

8~0、「建築と料理は暗殺者の嗜み。アサシンの勝ち」

コンマ1桁目4


千夜「…………えっと、アサシン。言いづらいんだけど」

千夜「ココアちゃんの圧勝だわ」

ココア「やったー!」

アサシン「ふむ……そうか、それは残念だ」

ココア「でも、生地はいっしょに作ったんだよ? 圧勝ってことはないよね?」

千夜「いっしょに作ったらもう勝負じゃないんじゃ……」

アサシン「やはり、生地に洗剤を混ぜ込んだのは失策だったか」

千夜「!?」

アサシン「なるほど、確かにパン作りにおいては、お主は我の上をいくな」

アサシン「よかろう。今日からお主は、我の姉だ。よろしく頼む」

ココア「うん、よろしくね!」

アサシン「さて、マスター。本題に入ろうか」

千夜「それはいいんだけど……」

千夜「二人がパン作りに熱中しすぎてもう夕方よ」

アサシン「熱中……そうか、我は勝負に熱中していたか」

アサシン「なかなかどうして、面白い陣営に迎えられたものだ」

ココア「本題って?」

アサシン「無論、聖杯戦争よ。戦うにあたって、マスター。まずは、我の宝具を知ってもらわなければならない」

アサシン「我が単身で戦い、勝つためにはこれが不可欠ゆえ、な」

千夜「宝具……ということは」

アサシン「おのずと、我の真名もわかるやもしれん。まあ、今の人間にとっては、ひっかけ問題になるかもしれないが」

ココア「?」

アサシン「我が宝具、その名は――――『虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)』」




千夜「…………つまり」

ココア「アサシン、ラピ○タが造れるの!?」

アサシン「姉が何を言っているのかわからぬが……まあ、よい。ともかく」

アサシン「発動させるには面倒な障害をクリアしなければならない。そのひとつが……」

千夜「あなたの故郷から調達する材料、ね」

アサシン「可能か?」

千夜「…………できなくはないわ。ちょっと、家と連絡を取って確認してみるわね」

アサシン「うむ、頼むぞ」

ココア「ねえねえ、アサシン」

アサシン「どうした?」

ココア「……昔は、お姉ちゃんをお姉ちゃんって呼ぶ習慣はなかったの?」

アサシン「さて、どうだったか……記憶にはないな」

アサシン「む、そうか。呼び方が不満だったか。では…………そうだな、姉上、とかか?」

ココア「な、なんだろうこの、姉上って呼ばれてるのに見下されてる感じ……!」

ココア「新鮮!」

アサシン「満足か、姉上?」

ココア「うーん……アサシンのキャラ的に、お姉ちゃんは変だし……」

ココア「うん、姉上がしっくりくるかな」

アサシン「では、よろしく頼むぞ、姉上」

千夜「…………」

ココア「あ、千夜ちゃんおかえり。電話終わった?」

千夜「うん。それでね、材料の調達だけど……」

アサシン「うむ。何日かかる?」



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「1週間」

5~8、「5日」

90、「3日」

コンマ1桁目4


千夜「1週間くらいかかりそう」

アサシン「そうか。いや、それでも早い方だろう、上出来だ」

アサシン「しかしそうなれば……作戦を立てる必要があるな」

ココア「作戦?」

アサシン「こう言ってはなんだが、我はほかのサーヴァントと正面切って戦えるタイプではない」

アサシン「庭園が完成するまで、敵をやり過ごす必要もあるし……なにより、儀式を始めてからはさらに無防備になる」

アサシン「儀式には最低でも3日を要する。つまり……」

千夜「今日から最低10日、なんとかして戦いを避ける必要がある」

アサシン「然り」

アサシン「まあ、焦っても仕方がない。材料が届くまでは準備期間だと思って、どっしりと構えればいいだろう」

ココア「おおー。アサシン、かっこいいね!」

アサシン「そう褒めるな、姉上」

千夜「すごく仲良くなってるわね、嬉しいわ」

千夜「ところで、アサシン。アサシンってことは、諜報活動に期待しちゃうけど……」

アサシン「それについては、いい報告と悪い報告がある。どっちからがいい?」

ココア「いい方で!」

アサシン「うむ。我は『二重召喚』というスキルをもっている。端的に言えば、我はアサシンであると同時に、キャスターだ」

アサシン「使い魔を使った諜報活動は任せておけ」

千夜「それは助かるわ」

ココア「悪い方は?」

アサシン「我は、アサシンとしてはそう優秀ではない。気配遮断のスキルランクはC+……我が直接敵陣に出向いては、見つかる可能性もある」

千夜「ということは……基本、引きこもってた方がいいってこと?」

アサシン「そういうことになるな」

ココア「…………あれ?」

ココア「それってもうアサシンっていうかキャスターじゃ」

アサシン「言うな、姉上。我も結構気にしている」

――マッケンジー宅――


マーサ「ウェイバー、大丈夫かい?」

ウェイバー「あ、ああ……ありがとう、おばあさん」

ウェイバー「大丈夫だよ……」

マーサ「でも、今朝から急に寝込んでしまって……私は心配で」

ウェイバー「ちょっと、疲れがたまってたのかな……しばらく寝てれば、よくなるよ」

マーサ「そうかい? ならいいんだけど……」


バタン


ウェイバー「…………」

ウェイバー「…………はあ。なにやってるんだろうな、ボク」

バーサーカー(…………)

ウェイバー「お前のせいだぞ、バーサーカー! 試しにちょっと動いてもらっただけでこんなに魔力もっていって――!」

バーサーカー(…………)

ウェイバー「…………はあ」

ウェイバー「なんとか言ってくれよ……ボクだって、これが八つ当たりだってわかってるんだから」

バーサーカー(…………)

ウェイバー「……令呪使ったら、ちょっとは話してくれるかな」

バーサーカー(…………)

ウェイバー「……いや、やめとこう。ただでさえ手綱を握りづらい奴なんだ」

ウェイバー「令呪は、温存しとくべきだよな」

バーサーカー(…………)

ウェイバー「どうなるんだろうな、ボクたち」

――宇治松邸・工房――


アサシン「さて、こやつらが我の使い魔だ」

ココア「わあ、鳩さんだね」

千夜「こんなにたくさん……すごいのね、きゃす…………アサシン」

アサシン「天然とは恐ろしいものよ。まあいい」

アサシン「行ってこい。目指すはこの地に集まった魔術師とサーヴァントだ」


バサバサバサバサ


ココア「これで、みんなの様子がわかるの?」

アサシン「見つけるまでには、少し時間がかかろうがな。かくれんぼのプロでもいない限りは、いずれ見つけられよう」

千夜「あ、そういえば。教会に参加表明をしに行かなきゃいけないんだった」

アサシン「わざわざ足を運ばなければならないのか?」

千夜「まあ、電話とか、使い魔を飛ばすとかでもいいだろうけど……」



↓2


1、「3人で歩いていく」

2、「使い魔を飛ばす」

3、「電話する」

千夜「今や私も正式なマスター……無闇に出歩くのは危険ね」

ココア「えー、アサシンとお散歩したかったなー」

アサシン「耐えよ、姉上。千夜が正しいだろう?」

千夜「というわけで、電話してくるわ」



ココア「うー、アサシンと遊びたいー」

アサシン「お主は聖杯戦争をなんだと思っているのだ、姉上」

ココア「そりゃ、危険な戦いだけど……でも、せっかくきれいな妹ができたんだもん!」

アサシン「つくずく自由な女よ、姉上」



千夜「終わったわー。ちゃんと受理されたみたい」

アサシン「うむ、なによりだ」

ココア「ところで、これからどうするの? 使い魔の鳩さんは飛ばしちゃったし……」

アサシン「まずは情報待ちだな」

ココア「……あ、そうだ!」

ココア「アサシン、魔術教えてよ!」

アサシン「なに?」

千夜「あ、それいいかも。私たち、まだまだ未熟だから」

アサシン「…………呆れたものだ。この我を召喚し、妹呼ばわりしたかと思えば、今度は指導者の真似事をしろと?」

千夜「だめ?」

アサシン「……まあ、暇つぶしにはなるか」

ココア「やったー!」

ほかの陣営の様子を見ます↓2、↓3


1、「キャスター陣営」

2、「バーサーカー(アルクェイド)陣営」

3、「アーチャー陣営」

4、「ライダー陣営」

5、「セイバー陣営」


※ランサーはまだ召喚されていないので候補から除外します

 重複した場合は安価下になります

――間桐邸――


アーチャー「マスター。やはり、聞いておくべきだと判断した」

アーチャー「君を動かしているのは、なんだ?」

雁夜「何度も言ってるだろ。俺は桜ちゃんを……」

アーチャー「わかっている。だが、やはり納得がいかない。マスター、私は昨日、人間は容易く命を投げないと言ったが……例外がいくつかある」

アーチャー「その一つが、憎悪だ。マスター、君は誰かを恨んでいないか?」

雁夜「…………不思議な奴だな、お前は」

雁夜「どうしてわかる?」

アーチャー「経験則……もしくは勘だ。憎悪に身を委ね、意味もなく命を散らした者たちを何度も見てきた」

アーチャー「だから、分かる。その目がどこを見ているのか、嫌でも理解できる」

雁夜「…………」

アーチャー「……話が逸れたな」

アーチャー「誰を恨んでいるのかを聞き出すつもりはない。だが、君の行動が聖杯戦争に向けて収束していることを考えれば、参加者の誰かなのだろう」

雁夜「……お前、探偵の英霊かなにかか?」

アーチャー「生前、なにかと手を出してきたが……探偵はさすがに未経験だ」

アーチャー「……君の復讐を邪魔するつもりはない。だが、それが果たせるにしろ、そうでないにしろ」

アーチャー「決して、最初に決めた目的を見失うな。たとえそれが、偽物でも、建前でも、自己欺瞞でもだ」

雁夜「…………ああ、わかってる。復讐は、通過点だ。俺は聖杯をとって、桜ちゃんを救う」

アーチャー「それでいい。君が道を誤らない限りは、私もできる限りのことをしよう」

――ハイアットホテル――


ソラウ「ケイネス。工房が完成したって?」

ケイネス「ああ。これほど大掛かりな構築は初めてだが、非常にいい出来だよ。フロアひとつ借り切っての完璧な工房だ」

ケイネス「結界二十四層、魔力炉三器、猟犬がわりの悪霊・魍魎数十体、無数のトラップに、廊下の一部は異界化させている空間もある」

ケイネス「さらに、これに加えて各所にキャスターのゴーレムを配置した。ゴーレム専門を自称するだけのことはある、見事なものだ」

ソラウ「へえ。あなたがほかの魔術師を褒めるなんて、珍しいわね」

ケイネス「誤解してもらっては困るよ、ソラウ。私は、自分以外の才能を認めない狭量な人間ではない」

ケイネス「今まで、私が認めるに値する魔術師との出会いに恵まれなかっただけさ」

カツカツ


キャスター「いやいや。マスターの工房も見事。僕には真似できない」

ケイネス「戻ったか、キャスター。ゴーレムの作成は順調か?」

キャスター「ああ、いたって順調。偵察に数を割いても、それなりに温存できる」

ソラウ「……え? ゴーレムを偵察に?」

ケイネス「確かに、隠密性は低い。だが、ゴーレムを使うことで、ほかの使い魔にはできないことができる」

キャスター「サーヴァントと比べれば脆弱とはいえ……襲われれば剣を抜かざるを得ない。使い捨てにする覚悟はいるが、敵の力を測れるのだ」

ケイネス「それに、ゴーレムをカモフラージュに使えば、私の使い魔をより効率的に運用できる」

ソラウ「なるほどね」

ケイネス「さあ、まずは情報を集めよう。すでに、聖杯戦争は始まっているのだからな――――!」

――宇治松邸・リビング――


アサシン「よく言えば発展途上、といったところか。まあ、魔術師の才能なぞ、生まれたときに決まるものだ」

ココア「そ、そんな夢も希望もない……」

アサシン「そうか? ありもしない才能に期待するよりは、才能がないと理解した方が努力できようというもの」

アサシン「お主らはまだ若い。心折れるには早かろう」

千夜「そ、そうね……ありがと、アサシン」

アサシン「教えるのは専門ではないがな。まあ、お主らの苦悶する表情は悪くなかった。気が向いたら、また教鞭をとってやろう」

アサシン「なあ? 姉上」ニコォ

ココア「ひいぃ! こんなに威圧感のある妹だったなんて!」

アサシン「さて、偵察の成果を確認しよう。まあ、数時間しかなかったのだ、期待はするなよ?」



↓1(コンマ1桁目)


1~6、「成果なし」

7~9、「1陣営発見」

0、「2陣営発見」

コンマ1桁目6


アサシン「まあ、こんなものだろう。わかったことと言えば」

アサシン「そう簡単に見つかる輩はいない、ということか」

千夜「強敵ぞろいなのかしら」

ココア「うう、心配だね……」

――宇治松邸・寝室――


ココア「じゃ、寝よっか」

千夜「そうね」

アサシン「ちょっと待て」

ココア「え?」

千夜「どうしたの?」

アサシン「我も寝るのか? 布団が3枚敷かれているように見えるが」

ココア「もちろん、そのつもりだったけど」

千夜「見張りは、鳩さんがやってくれるんでしょ?」

アサシン「まあ、そうだが……」

ココア「…………あ!」

ココア「そっか、ごめんねアサシン。その服じゃ寝苦しいよね」

アサシン「なに『気づいてあげましたよ』的な顔をしているのだ。そんな話をしているのでは……」

千夜「アサシン身長高いから、私たちのパジャマは着れないかしら…………あ、ジャージでいい?」

アサシン「ジャージ? …………!?」

アサシン「マスター! よもや、女帝たる我にこんなものを着て寝ろと!?」

ココア「ほらほら、かたいこと言わないで。着替えるよー」

アサシン「なっ、よせ姉上! 我は寝るとすら言ってないぞ――――!」

アサシン「…………」ジャージ

千夜「不思議。なんか様になってるわ」

ココア「やっぱり、もとが綺麗だからかなあ」

アサシン「これほどの屈辱は久しいぞ……」

ココア「似合ってるよ、アサシン!」

アサシン「褒め言葉なのか……?」

千夜「じゃ、準備もできたし。寝ましょ」

ココア「うん、おやすみ。千夜ちゃん、アサシン」

千夜「おやすみなさい」

アサシン「…………うむ」

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「えー、このスレのこころぴょんぴょんフィールド、最初の被害者はセミラミスよ」

弟子一号「ご愁傷様。あと、高貴なセミラミスが見たかった人は、ごめんなさいね」

アオヤマ「ノリでああいう判定をすると、0が出るんですねえ」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわ」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


弟子一号「↓2に、希望するシチュエーションと登場人物を決めてもらうわ」

○切嗣が存命してた頃に士郎があんこを拾ってきたら


――衛宮邸・玄関――


ガラガラ


士郎「……」ソロー

切嗣「士郎? おかえり」

士郎「!」ギクッ

士郎「あ、ああ……ただいま」

切嗣「……?」

切嗣「どうしたんだい?」

士郎「ど、どうもしないよ……」

切嗣「…………」

切嗣「士郎、後ろを向きなさい」

士郎「…………」

切嗣「士郎」

士郎「……」クルッ

あんこ「…………」

切嗣「まったく、猫なんて拾って……………………え?」

切嗣「……うさぎ、か?」

あんこ「…………」

切嗣「士郎、どういうことだい?」

士郎「俺が聞きたいっていうか……なんか、目が合ったらさ。放っておけなくなって」

切嗣「こういうことを言うのは心苦しいけどね、士郎。生き物を育てるっていうのは簡単なことじゃ……」

あんこ「…………」ジー

切嗣「…………」

あんこ「…………」ジー

切嗣「…………ま、まあ」

切嗣「代わりの飼い主が見つかるまでだよ」

士郎「ほんと!?」



弟子一号「見つめられたら生きた心地がしないわ……」ガクガク

アオヤマ「綺麗な瞳をしてますよねー。なかなか動きませんが」

弟子一語「じ、じゃあ今日はここまで! またね!」

アオヤマ「ありがとうございました~」

【聖杯戦争1日目】

【『虚栄の空中庭園』材料到着まで残り6日】



――宇治松邸・寝室――


千夜「ううん……」

千夜「……あら。アサシンがいないわ。どこに行ったのかしら」



――宇治松邸・リビング――


アサシン「起きたか、マスター」

千夜「うん、おはよう。早いのね」

アサシン「そも、サーヴァントに睡眠は必要ない。よほど疲労している場合は別かもしれんが……我はこの通り、まだ消耗していないからな」

千夜「じゃあ、無理矢理付き合わせちゃったかしら」

アサシン「…………いや、まあ」

アサシン「たまには、ああいうのも悪くはない。ああ、たまにはな」

千夜「ふふ、そっか」

千夜「ところで、偵察はどう? 順調?」

アサシン「これから確認するところだ。とはいえ、一晩明けたが派手な動きはなし」

アサシン「すでにサーヴァントを召喚している陣営も、力を蓄えているところなのだろう」



偵察の成果↓1(コンマ1桁目)


1~5、「成果なし」

6~9、「1陣営発見」

0、「2陣営発見」

コンマ1桁目4


アサシン「ふむ……調子が出んな。鳩のせいか、我のせいかはわからぬが」

千夜「まあ、焦ることはないわ」

アサシン「うむ。情報収集で大事なのは根気だ。戦争が本格化すれば、嫌でも情報は集まってこよう」

アサシン「ところで、姉上はまだ寝ているのか?」

千夜「ええ。…………あ、そうそう」

千夜「ココアちゃんを起こすのは、妹の肉声が一番効果的なのよ」

アサシン「…………まったく、昨日に引き続き、今度は目覚ましか。お主らは我を誰だと思っているのだ」

千夜「ココアちゃんの妹、でしょ」

アサシン「…………仕方あるまい。愚姉をもつと苦労する」

千夜「よろしくねー。私は、朝ごはんの準備をしてるから」

――???――


龍之介「よぉし、できた。生きたまま内臓を引きずり出して、その内臓で人の形を作る、内臓人形――――!」

龍之介「…………はあ。スランプだなあ。全然グッとこない」

龍之介「ねえ君。どう思う、これ?」

少年「…………」ガクガク

龍之介「んー、やっぱダメか。自分の作品に魅力を感じなくなったから、ほかの人の意見を取り入れようと思ったけど……」

少女「…………」

少年「…………」

龍之介「子供は何も言ってくれないし、大人は怒鳴ったり泣いたりするだけ。誰もオレの作品を批評しちゃくれない」

龍之介「はあ…………誰でもいいから、ちゃんと見てくれないかなあ、俺の作品」

龍之介「…………あ、そうだ。儀式殺人」

龍之介「結局すぐ飽きちゃったけど、今日は血もいっぱいあるし……えっと、魔法陣、だっけ。あれ描けるかも」

龍之介「悪魔とか、出てきてくれないかなあ。きっといい意見がもらえるのに」

龍之介「ここをこうして……うん、やっぱり描けた。あとは……呪文?」




龍之介「えー…………閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ、繰り返すつどに……四、度? いや、五度だっけ」

龍之介「せっかくだしやり直すかあ」


龍之介「天秤の守り手よ、っと…………」

龍之介「…………はあ、残念。何にも起きな」


カッ


龍之介「……………………え?」

ランサー「…………」

龍之介「え、っと……どちら様?」

ランサー「サーヴァント、ランサー」

龍之介「らん、さー……? ……よくわかんないけど」

龍之介「そうだ。せっかくだし、見てよ、これ。どう思う?」

ランサー「…………」

ランサー「オレには決して理解の及ばぬ領域だ」

ランサー「だが、否定はしない」

龍之介「うーん……? 悪魔さんは難しいこと言うなあ」

龍之介(理解が及ばない、でも否定しない…………ってことは)

龍之介「(こんな駄作を人様に見せようというその神経には)理解が及ばない」

龍之介「だが、(良い作品を造ろうというお前の熱意を)否定はしない……ってことかな?」

龍之介「……うん、当然と言えば当然だけど、改めて指摘されると耳が痛いなあ」

龍之介「よし、悪魔さん! オレ、もっと頑張ってみるよ!」

ランサー「…………」

――宇治松邸・リビング――


ココア「アサシンは、お昼ご飯いらないの?」

アサシン「……ようやくわかったぞ、お主らの考え方が。我が人ではなく、サーヴァントだということを忘れてはいないか?」

アサシン「食事も睡眠も必要ないと、説明したはずだが」

千夜「わかってはいるんだけど……なんか、二人だけで食べるのも申し訳ない気がしちゃって」

アサシン「いらぬ気遣いだ、マスター。気にせず……」

千夜「はっ! ひょっとしてアサシン、日本の料理に偏見もってない!?」

アサシン「…………なに?」

ココア「ああ、日本食食わず嫌いの外国の人、いるもんねえ」

千夜「せっかく日本にいるんだから、もったいないわ! 納豆とか、どう!?」

アサシン「いや、そういうことでは……ってなんだこの悪臭は!? 日本人は、こんなものを口に入れているのか!?」

ココア「ダメだよ、アサシン! 匂いだけで敬遠しちゃ!」

ココア「ほら、お姉ちゃんが手伝ってあげるから!」

アサシン「ええい、一丁前に姉面をするでないわ! というかマスター、それを近づけるな!」

千夜「アサシンには、日本の魅力を知ってほしいの! 納豆、美味しいわよー」

アサシン「だから近づけるなと……ひぃ、ネバネバが服に――――!」



アサシン「…………お主ら」

アサシン「聖杯戦争に参加しているという自覚はあるのか?」

ココア「はい……」セイザ

千夜「調子に乗りすぎました……」セイザ

アサシン「まったく……危機感がなさすぎるぞ」

ココア「でも、ずっと気を張ってても疲れちゃうよ」

アサシン「それはそうだが、限度があろう。適度な緊張感は必要だ」

アサシン「…………ふむ、いい機会だ。マスター、まだお主の望みを聞いていなかった」

アサシン「教えてもらおうか。まさか、なにもない、などとは言うまいな?」

千夜「私の、望みは…………」



↓2


1、「みんなのために、呪いを解くこと」

2、「自分のために、呪いを解くこと」

3、「無言」

千夜「…………」

千夜「自分のために、呪いを解くことよ」

ココア「え?」

アサシン「呪いか。なるほど、妙な気配がすると思ったが、そういうことだったか」

アサシン「しかし、自分のためとは……放っておけばお主が死ぬのか?」

千夜「いいえ、周りのみんなに、不幸を押し付けてしまう呪いよ」

アサシン「…………解せぬな。ならば、皆のため、というのが筋ではないか?」

千夜「最初は、そのつもりだったわ。でも、気づいたの。私は、みんなのために呪いを解きたいんじゃない」

千夜「私が、みんなとずっと一緒にいたいから……そのために、呪いを解きたいの。だから、たとえ嘘でも」

千夜「みんなのため、なんて善人っぽい言葉は、使えない。これは、私のわがままだから」

ココア「千夜ちゃん……!」

ココア「千夜ちゃん!」ギュー

千夜「こ、ココアちゃん!?」

ココア「絶対……絶対勝とうね! 千夜ちゃんの願いが報われないなんて、あっちゃいけないんだから!」

千夜「!」

千夜「ありがとう、ココアちゃん」

アサシン「安心したぞ、マスター。己を知らぬ者が、敵を知れる道理もない」

アサシン「戦力としては不安だが……マスターとしては及第点よ。己のために、存分に励むといい」

千夜「ええ。もちろんよ」

――遠坂邸――


ライダー「もうじき日が暮れるな、時臣」

時臣「ああ。だが、それがどうかしたか、ライダー?」

ライダー「応とも。出陣だ、時臣!」

時臣「…………」

時臣「は?」

ライダー「そろそろサーヴァントも出揃ったころであろう。ここらでひとつ、余が自ら……」

時臣「ふむ、敵情視察か。確かに、アサシンが確保できなかった以上、それも悪くは……」

ライダー「スカウトしに行くぞ!」

時臣「なんだというんだ。私は聖杯戦争について誤った知識をもっていたとでもいうのか」

時臣「だいたい、同盟相手ならセイバーで十分なはずだ」

ライダー「狭い! 視野が狭いぞ時臣!」

ライダー「余がスカウトするのは、余が受肉したのち、ともに覇道を歩む兵士よ! この戦いに限った同盟などではない!」

時臣「…………まあ、止めても行くのだろう。敵情視察を兼ねていると思えば……」

時臣「わかった。では、ライダー。行ってくるといい」

ライダー「なにを言うか! 余のマスターなら、ともに出陣するのが当然というもの!」

ライダー「さあ乗れ、時臣! 戦車を出すぞ!」

時臣「どうしてこうなった」

時臣「くっ、仕方ない。綺礼、セイバー。留守を頼む」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「了解しました、師よ」

6~0、「断固拒否します。私たちも行きますよ、綺礼」

コンマ1桁目9


綺礼「了解しm」

セイバー「断固拒否します。私たちも行きますよ、綺礼」

ライダー「おお、セイバーも来るか! よい、さあ乗れ!」

セイバー「感謝します、ライダー」

綺礼「セイバー、理由を聞いても?」

セイバー「私は、トキオミとキレイの同盟について異を唱えるつもりはありません。ですが」

セイバー「どうも、ライダーが私を臣下扱いしているのが不満なのです。しかし、まさか直接ライダーと戦うわけにはいかない」

セイバー「そこで、戦場で私の強さを見せつけ、臣下でなく、対等であることを示さねばならないのです」

綺礼「なるほど」

時臣「待ってくれ綺礼。なぜ納得してしまったんだ」

ライダー「さあ、行くぞ――――!」

時臣「ライダー! まだ話は……」

――間桐邸――


アーチャー「…………」

アーチャー「英霊には一癖あって当然ではあるが……これはまたおかしなのが現れた。真名を晒しながら夜の冬木を練り歩くとは……」

雁夜「…………」

アーチャー「罠というよりは、本当にスカウトするつもりなのだろう。マスター、これは危ない橋だ。わざわざ姿を晒す必要は……」

雁夜「…………み」

アーチャー「マスター?」

雁夜「時臣ぃ…………っ!」ギリッ

雁夜「準備しろ、アーチャー。ここであいつを殺す――!」

アーチャー「落ち着けマスター。スカウトに応じるならともかく、戦うとなれば最強クラスの敵が2人だ。いくらなんでも……」

雁夜「うるさい……っ! のこのこ姿を現したんだ、次のチャンスがいつなのかもわからないんだぞ」

雁夜「遠坂時臣を殺すなら今だろう……!」

アーチャー「……! 遠坂…………」

アーチャー(そうか、マスターが憎悪しているのは)

雁夜「行くぞアーチャー! 令呪を使わせたいのか……!」

アーチャー「……そこまで言われては、反抗できん。従おう」

アーチャー(逃走する算段を付けておかねばならんか……あるいは、ほかにも釣れるやつがいることを祈るか)

――アインツベルン城――


アイリ「これは……どうするの、切嗣?」

切嗣「悩ましいところだ。誰も釣られないのなら、ライダーもあきらめて帰るだろうが」

切嗣「戦闘になったら、マスターを暗殺するチャンスもあるだろう。あの戦車に、搭乗者を守る機能があれば難しいが……」

舞弥「では、切嗣」

切嗣「ああ。ある程度近づいて様子を見るのが得策だろう。バーサーカーが暴れ出さないだけの距離を保つ必要はあるが」

アイリ「やっぱり、戦場に近づくと暴れ出してしまうのかしら」

切嗣「理性がない、という状態は、僕にはよくわからないが……だが、戦場には、正常な判断力を失わせる毒が蔓延している」

切嗣「サーヴァントといえど狂化しているなら、それに影響されても不思議じゃない」

――ハイアットホテル――


ケイネス「ふん、愚かなサーヴァントもいたものだ。自ら真名を晒すとは」

キャスター「マスター。いかに」

ケイネス「ここから出る、という選択肢はもとより存在しない。だが……」

ケイネス「仮に複数のサーヴァントが集まるのなら、実力を測るいい機会だ」

キャスター「それは、敵サーヴァントと、僕のゴーレム、両方に向けた言葉だね」

ケイネス「察しがいいな、キャスター。お前を信用していないわけではないが……」

キャスター「いや、こちらとしてもいい機会だ。僕のゴーレムの力、お見せしよう」

――マッケンジー宅――


ウェイバー「…………これは、チャンスなのか? それとも……」

バーサーカー(…………)

ウェイバー(戦場に駆り出せば、僕への負担は尋常じゃなくなる。けど、このままここで寝てるんじゃ、何の意味もないじゃないか……!)

ウェイバー(あいつが取り寄せた聖遺物を奪ってまで参加したんだぞ! 僕だって、僕だって……!)



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「……いや、やめとこう。今は様子見だ」

6~0、「何もしないまま、終われない――――!」

コンマ1桁目4


ウェイバー「…………いや、冷静になれ、ウェイバー・ベルベット」

ウェイバー「何かするにしても、今である必要はないじゃないか。維持するのも難しいのに、生き急ぐわけにはいかない」

ウェイバー「今は様子見、作戦を練るのが先だ」




龍之介「んー、今度はこれを、こうして……」

ランサー「…………」

ランサー「!」ピクッ

龍之介「あれ、どうしたの?」

ランサー「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「……いや、なんでもない」

6~0、「席を外す。すぐに戻る」

コンマ1桁目2


ランサー「……いや、なんでもない。指示を待たず動こうとしたのは、愚行だったな」

龍之介「?」

龍之介「ま、いいや。ところで、これどう思う?」

ランサー「やはり、オレが口を出せるものではない」

龍之介「そっか、評価する価値もないかあ……辛口だなあ」

龍之介「でも、やる気出てきた。いつかはあんたを唸らせるようなものを仕上げてみせる――!」

――宇治松邸・リビング――


アサシン「征服王、か。興味深い奴が現れたものよ」

千夜「しかも、ほかのサーヴァントも一緒にいるわね。これって……同盟?」

アサシン「だろうな。真名のみならず同盟を結んでいることまで明かすとは、随分と自信があるらしい」

ココア「でも、赤い服のおじさんはすごく疲れてるよ?」

千夜「乗り物酔いかしら?」

アサシン「……さて。どうする、マスター?」



↓2


1、「鳩を使って様子を見る」

2、「近くまで行って、隠れつつ観察」

3、「堂々と会いに行く」

千夜「行ってみましょう」

アサシン「…………」

アサシン「正気か?」

アサシン「あと9日は姿を隠す必要があるのに、あえて出ると?」

ココア「もしかして千夜ちゃん、征服王さんの臣下になるの?」

千夜「ううん。ライダーは受肉を願いにしてるみたいだし、臣下になったからって聖杯を使わせてもらえるとは思えないわ」

アサシン「なら、何故?」

千夜「なんか、アサシンがライダーと話しをしたがってるように見えたから」

アサシン「なに……?」

アサシン「ふむ、そんな顔をしていたか。とはいえ……いや、言うまい」

アサシン「血迷ったとしか思えん采配だが……お主の腕前、見せてもらおうか。マスター」

――倉庫街――


※正式名称不明のため、倉庫街と表記。Fate/zeroでセイバーとランサーが最初に戦った場所です



ライダー「…………」

セイバー「…………」

綺礼「…………」

時臣「…………」

ライダー「誰も来んな」

時臣「あれに応じるものなどいまい。気が済んだのなら、もう……」

雁夜「それには及ばないぞ。時臣」ザッ

時臣「!」

綺礼「……師よ、彼は?」

時臣「……古い、知り合いのようなものだ」

セイバー「まさか、名乗りを上げる者がいるとは……」

アーチャー「こちらとしても、御免こうむりたかったがね。マスターがこの調子では、三流サーヴァントは従うよりほかにない」

ライダー「三流、か。そう自らを卑下するでない。えー……お前さん、何者だ? 得物は出しておらんようだが」

アーチャー「なんなら当ててみるといい。適当に言っても五分の一だぞ?」

セイバー「……我ら二人を前に、随分と余裕ですね。よもや、本当に彼の臣下になりたいわけでもあるまい」


雁夜「時臣ぃ……っ!」

時臣「こうして顔を合わせるのは久しいが……みじめだな、雁夜。聖杯欲しさに、そのような無茶をしたか」

雁夜「俺の話はいい……俺は、桜ちゃんを……!」

綺礼「桜……?」

時臣「…………なぜ、ここで桜の名が出る?」

雁夜「お前には、話してもわからないだろうよ……魔術のことしか頭にないくせに、父親の皮をかぶったお前には……!」

雁夜「殺せ、アーチャー!」


アーチャー「…………さて。最初に謝っておこう、征服王。誘いを断ることと……こちらから出てきておきながら、背を向けて逃走する無様さを、な」

ライダー「変わった男よ。すでに逃げる算段をしておるか。臆病なだけか……あるいは」

セイバー「ライダー、対話を楽しむ時間は終わりです。疾く、我らの手で……」


「ふん。話し合いの場だと聞いて来てみれば……野蛮な脳筋どもが集ったものだな」


ライダー「む?」

セイバー「誰だ!」

アサシン「見て……わからんだろうな。お主と違って真名は明かせぬが、仮の名くらいは名乗っておこう」

アサシン「アサシンだ」

アーチャー「な、に……!?」

ライダー「ほう……まさかアサシンが現れるとはな。余も、そこまでは期待しておらなんだ」

アサシン「我のマスターに感謝せよ、征服王。我は、姿を隠しておく予定だったのだがな」

セイバー(アーチャー然り、アサシン然り……マスターに振り回されているサーヴァントもいるのだな…………)

ココア「ひいいいい、なんか怖いよお……」ガクガク

千夜「あ、あの牛さん、間近で見ると大きいわね……」ガクガク

アサシン「…………やはり、出てきたのは間違いだったのではないか?」

ライダー「はははは、愉快な奴らよ! 知っておるぞ、この時代では、そのような掛け合いを『こんと』というのであろう!」

アサシン「…………ああ、安心した」

アサシン「緊張感に欠けているのは、我のマスターだけではなかったのだな」

アーチャー「苦労しているんだな、アサシン」

ライダー「それで、アサシン。余の軍門に下るつもりか?」

アサシン「バカな。ただ、王だの覇道だのと聞いては、黙っていられなくてな」

ライダー「ほう……つまり、貴様は」

アサシン「まあ、王とは少し違うかもしれんが。思うところはある」

ライダー「そうか……ちと待て、アーチャー。余はアサシンとしばし語らうことにした」

アーチャー「その決心は結構だが……漁夫の利を狙う連中は、それを許してくれそうにないぞ」

セイバー「なに……?」

ゴーレム「…………」

ライダー「こやつらは……ほう。なかなか数が多いな」

アサシン「まったく、直接戦闘は専門外だというのに。マスター、姉上。下がれ」




切嗣「思ったより集まったな。それに、アサシンの姿を確認できたのは僥倖だ」

舞弥「切嗣。どうします」

切嗣「狙撃するには早い。もっと混乱してからだ。…………ああ、そうだな。もっと混乱してもらわないと」

切嗣「行け、バーサーカー。面倒な命令は出さない。あそこにいるのは1人残らず敵だ」

切嗣「殺せ」

ヒュッ

ザンッ


セイバー「! 新手か……!」

アサシン「どうした、征服王? あれはスカウトせんのか。随分と強そうだが」

ライダー「……まあ、それはそうだが」


バーサーカー「ウゥゥゥ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」


ライダー「話が通じる気がせん」

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「安価取ってる時より、雁夜おじさんが出た時の方が盛り上がってる件」

弟子一号「みんなどんだけ好きなのよ」

アオヤマ「ところで、このスレでは2騎のバーサーカーを区別するため」

アオヤマ「アルクェイドさんのセリフをカタカナ、ランスロットさんのセリフを『■』で表記することにします」

弟子一号「アサシン、まさかの乱戦に参加。どうなるのかしら」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわ」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


弟子一号「↓2に、希望するシチュエーションと登場人物を決めてもらうわ」

○トッキーが青ブルさんをキャスターのクラスで召喚


時臣「天秤の守り手よ――――!」


カッ


キャスター(青山)「…………あら?」

時臣「君が私のサーヴァントかね」

キャスター「あら、タカヒロさんですか? すみません、遅刻してしまって……」

時臣「タカヒロ? 誰のことだい?」

キャスター「えっ」

時臣「えっ」

キャスター「…………ダンディーなお声、渋いお髭、ワインの似合うおじさま……」

キャスター「タカヒロさんですよね?」

時臣「人違いだ。私は時臣だ」

キャスター「…………あらあら」

キャスター「間違えてしまいました。失礼します~」

時臣「ま、待ちたまえ! どこに行く気だ!」

キャスター「どこって……これから、ラビットハウスでお仕事が……」

時臣「なにを言っているかわからないが……記憶が混濁しているのだろうか」

時臣「君はサーヴァントだ。願望器である聖杯を手に入れるために、私と戦うんだ」

キャスター「あらあら、そうでしたか~。ですが、私は争いは得意ではありませんよ?」

時臣「まあ、そういう英霊もいるだろう。では、なにか得意なことは?」

キャスター「そうですねえ……あ、観察力A-というスキルがありますよ」

時臣「それは?」

キャスター「女の子の店員さんを観察する能力です」

時臣「…………」



弟子一号「作家系キャスターは個性的。というか、英霊は個性的」

弟子一号「青山さんの宝具は……なにかしら。ちょっと思いつかないけど」

アオヤマ「では、今日の更新は終了です。ありがとうございました~」



そういやここの真祖の姫もといバーサーカーはどんな状態なんだろ
本家じゃマスターのせいで大分残念な状態にされてたけど

>>211
雁夜は本来は間桐の門をくぐれる立場じゃないからな……
それこそ土下座して爺の足だろうがナニだろうが喜んで舐めるくらいの勢いで泣いて頼みこんで
爺の嗜虐心を動かせば世話役みたいな形でなら置いてはくれるかもしれんけど
まず間違いなくあのあと桜に待つ教育には雁夜を必ず立ち合わや参加をさせるだろうし
ワカメが桜に手を出すようになっても口出しは許さんみたく言われるだろうからな
そういう場合があったとしたら雁夜にとっても桜にとっても本編のとどっちがマシだったかはわからんわな

綺礼「師よ。助太刀を?」

時臣「……いや、必要ない。後れを取るような相手ではない、というのもあるが」

時臣「魔導に背を向けた彼を裁く役目は、私にあるようだ。綺礼はゴーレムに用心しつつ、ほかのマスターの動向を探ってくれ」

綺礼「はい」


時臣「さて、雁夜。場所を移そうか。ここでは、彼らの闘争の巻き添えを食ってしまう」

雁夜「望むところだ、時臣……!」

アーチャー「! 待てマスター、あまり私から離れられると……」


ヒュッ

ギンッ


アーチャー「!」

セイバー「悪く思うな、アーチャー。もとより、勝負を挑んできたのはそちらだ」

アーチャー「っ……!」

ライダー「さて……貴様とは酒でも酌み交わしながら語らうのも、面白そうではあったが」

アサシン「まあ待て、征服王。彼女の動向を確認してからでも、剣を抜くのは遅くないだろう?」

バーサーカー「ウゥゥゥ…………」



バーサーカーの標的↓1(コンマ1桁目)


12、「アサシン」

34、「アーチャー」

56、「セイバー」

78、「ライダー」

90、「ゴーレム」

コンマ1桁目4


バーサーカー「ウゥゥゥゥゥゥ……」

バーサーカー「アアアアアアアアアアアアァッ!」ダッ

セイバー「!?」

アーチャー「なに……!?」


ビュッ

ドゴォッ


セイバー「腕を振っただけでこの威力……! さすがはバーサーカーといったところか!」

アーチャー「乱戦がお望みか……苦手ではないが、相手がこのレベルだと、さすがに骨が折れる……!」

バーサーカー「ウゥ、アアアアアアアアァッ――――!」

アサシン「ふむ、向こうに行ったか。助けに行かなくていいのか、征服王? あの金髪、お主の同盟相手であろう」

ライダー「必要ないわい。むしろ、助けた方が問題だ。へそを曲げられる」

ライダー「それより、アサシン。助けというなら、貴様の方が行くべきではないか?」

アサシン「なに?」

ゴーレム「…………」

ゴーレム「…………」

ココア「ひいいい、なんかいっぱい集まってきちゃった……!」ガクガク

千夜「アサシン、助けてぇ……」ガクガク

アサシン「……………………まったく、手のかかるマスターと愚姉よ」

ビュッ

ギィン


ココア「うわ、痛……くない?」

千夜「あ、アサシン!」

アサシン「直接戦闘は苦手だと言ったであろうに。手を焼かせるな」

ライダー「ほう、鱗とは……! 興味深い能力を使うな、アサシン」

アサシン「血統の影響よ、過剰に期待するな」

アサシン「まったく……ろくに準備もできていないのに出撃するからこうなる。木偶相手にも苦労する始末だ」

アサシン「どうする、マスター? 戦禍に身を投じたリスクに見合うだけの成果は……まあ、辛うじてあったと言えよう」

千夜「ど、どうするって……」

アサシン「早く決めねば、狂戦士はこちらにも牙をむくぞ?」

千夜「え、っと……」



↓2


1、「令呪を使うわ、撤退よ!」

2、「ライダーさんを説得して、帰らせてもらいましょう」

3、「もうちょっと頑張れない?」

千夜「も、もうちょっと頑張れない?」

アサシン「…………」

アサシン「ああ、確信したよ、マスター。我は今回、不運だった」

ライダー「どうする、アサシン?」

アサシン「ああ。我がマスターは錯乱している。もとより、戦場に出てこれるような強い精神力は持ち合わせていなかった」

アサシン「令呪を使う、などという選択肢もすでに忘れているだろう」

ライダー「ふむ、残念だ。ここで貴様が生き残れば、まだ語り合う機会もあったろうにな」

アサシン「消えることに文句はないが……ああ、ただ。ライダー」

アサシン「彼女らは苦しまぬように逝かせてやってくれ」

ライダー「ほう、随分と入れ込んでおるな」

アサシン「情けない話だがな」

ライダー「いや、それもよい。現世の人間と交わるのも、聖杯戦争の醍醐味であろうよ」

アサシン「…………ああ。姉上、マスター」

アサシン「なかなかどうして。お主らとの時間は、悪くなかった」



【DEAD END】


ラビット道場に送還されます

――ラビット道場――


ちの「いらっしゃいませ。ここはラビット道場です」

ろぜ「本編で千夜かココアが死亡、ないし再起不能になったら、ここに送られるぞ」

ちの「私は香風智乃のそっくりさん、ちのです」

ろぜ「同じく、リゼにそっくりのろぜだ」

ちの「さて……アサシンが戦場に行くという時点で、相当な無茶してるということをお忘れではないでしょうか」

ちの「自殺行為もいいとこです」

ろぜ「悪いことは言わないから、そろそろ帰れ」

ろぜ「というわけで、頑張ってくれよ。千夜たちの戦いは始まったばかりだからな」

ちの「では、>>239に戻りましょう。ご来店、ありがとうございました」



>>239に戻ります

千夜「ど、どうするって……」

アサシン「早く決めねば、狂戦士はこちらにも牙をむくぞ?」

千夜「え、っと……」



↓2


1、「令呪を使うわ、撤退よ!」

2、「ライダーさんを説得して、帰らせてもらいましょう」

千夜「れ、令呪を使うわ!」

アサシン「いい判断だ。ああ、心配はいらん。令呪1画に見合うだけの働きはできるはずだ」

ココア「じゃ、じゃあ早く帰ろ!」

ライダー「む、行くのか?」

アサシン「ああ。やはり、戦場に身を投じるのは性に合わん」

ライダー「そうか。また会えるのを楽しみにしているぞ、アサシン」

アサシン「せいぜい生き残れよ、征服王」

千夜「令呪を以て命じるわ! アサシン、私たちを連れて速やかに撤退して!」キィィィン

効果は一時的にそれを可能にするくらいの身体能力強化って所か?



時臣「アサシンは撤退か。賢明だとは思わないかね、雁夜」

時臣「戦いが不得手なのは罪ではない。実力差を理解できないことこそ、愚かなことだ」

時臣「そう、君のようにね」

雁夜「うる、さい――――っ!」

時臣「…………」

時臣(急ごしらえの魔術師では、この程度か。これでは、勝負と呼ぶのもおこがましい)

時臣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「雁夜の目的について聞いてみる」

6~0、「速やかに倒す」

コンマ1桁目7



時臣「――――」


ゴォッ


雁夜「っ、がああああっ……!」ドサッ

時臣「…………」

時臣「さて……」


切嗣(多少優秀でも、所詮は魔術師。戦場のなんたるかを分かってはいない)

切嗣(たとえ雑兵相手でも……勝利を確信した瞬間、人間の警戒心は弛緩する――――!)


パァンッ

綺礼「時臣師――!」ダッ

時臣「!?」


切嗣「なに……!? ばかな、なぜ反応できた、言峰綺礼…………!」

舞弥「切嗣?」

切嗣「かわされただけじゃない、気づかれた。舞弥、すぐに撤退を!」

舞弥「! 了解しました」

バーサーカー「ウウゥゥゥゥゥ……」

バーサーカー「アアアアアアアアアアアァァッ――――!」


ブンッ

ドガァッ


ライダー「どうした、赤いの! 動きが鈍くなっておるぞ!」

セイバー「ライダー! 私ごと轢こうとしないでください!」

ライダー「おおすまん。だが、セイバーなら避けられるだろう?」

セイバー「そういう問題ではありません!」

バーサーカー「ウウゥゥゥゥ……」

アーチャー(3対1……いや、2対1対1か。留まるのは愚策だが、このままでは撤退も難しい)

アーチャー(出し惜しみはできんな……!)

アーチャー(まずは……)ダッ

バーサーカー「!」

ライダー「逃げるか? だが、ただ走るだけでは、余の戦車からは逃れられんぞ!」

ゴーレム「……」

セイバー「ゴーレムを盾に逃げるつもりですか? そんな手は……」

セイバー「通用しない!」ヒュッ


ズバァッ


セイバー「む、いない……?」

ライダー「なるほど。ゴーレムに隠れながら、反撃の機会を窺おうということか。だが、忘れてはおらんだろうな」

ゴーレム「……」ブンッ

アーチャー「!」ギィンッ

ライダー「そやつらも、貴様の味方ではないぞ?」

綺礼「狙撃手は逃走したようです。追撃しますか?」

時臣「……いや、不要だ。兵器を使用する異端がいるとわかっただけで良しとしよう」

時臣「追った先に、罠がないとも限らない。無茶をするには早いよ」

時臣「それより、まずは」

雁夜「…………」

雁夜「と、き…………っ!」

時臣「! 殺すつもりだったが、息があるか」

雁夜「お前、だけ、は…………っ!」

雁夜「時臣ぃっ!」

時臣「…………」



バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアッ――――!」

セイバー「っ、しぶといですね……」

アーチャー「はあ、はあっ……」

アーチャー(! ここだ、ここしかない)

アーチャー「――――I am the bone of my sword.(わが骨子は捻じれ狂う)」

アーチャー「――――『偽・螺旋剣(カラドボルグII)』!」


ギュォォォォォッ


ライダー「! いかん、セイバー!」

雁夜「はあ、はあ…………」

時臣「君に恨まれる覚えはないが、ここで……」

綺礼「! まずい、師よ、後ろに」


ザッ


時臣「! サーヴァント……!?」

雁夜「あー、チャー……ころ、せ…………!」

アーチャー「あと1秒でライダーに追いつかれる。今は休め、マスター」


ダッ


ライダー「時臣!」

セイバー「すみません。反撃の狼煙かと警戒していたら、まさか逃走のために宝具を使うとは……」

綺礼「バーサーカーはどうした?」

ライダー「赤いのが逃げたら、奴も何処かに行ってしまった。数の不利を、バーサーカーが理解できるとは思えんのだが」

セイバー「キャスターのものと思しきゴーレムは、アーチャーの宝具の余波でほぼ全滅しました」

時臣「そうか。……まあ、無茶をした割には、収穫は多かった。今日は帰ろう」

――宇治松邸・リビング――


千夜「…………」グッタリ

ココア「…………」グッタリ

アサシン「憔悴しているな。まあ、初陣ともなれば仕方なし」

アサシン「ご苦労であったな、マスター、姉上」

千夜「う、うん……お疲れ……」

ココア「うう、死ぬかと思った……」

アサシン「ところで……いや、戦の話はやめておこうか」

アサシン「億劫だろうが、身体くらいは清めておけよ? 悪臭のするマスターや姉上なぞ、願い下げだ」

千夜「そうね、そうするわ……じゃあ」



↓2


1、「先に入るわね」

2、「ココアちゃん、いっしょに入りましょう」

3、「アサシン、手伝って……」

千夜「ココアちゃん、いっしょに入りましょう」

ココア「うん、そうだね……」


アサシン「…………まったく、危なっかしいな」

アサシン「……………………?」

アサシン「…………くく、そうか」

アサシン「この我が、あの二人を心配しているのか。英霊なんぞになったせいで、少しおかしくなったか?」

――宇治松邸・風呂――


ココア「はー…………」

ココア「生き返るねえ」

千夜「そうねー」

千夜「……ねえ、ココアちゃん」

千夜「後悔、してない?」

ココア「え?」

千夜「私に、ついてきたこと」

ココア「してないよ」

千夜「ふふ、そこで即答できるのがココアちゃんよねー」

ココア「怖くなかったわけじゃない……ううん、死ぬほど怖かったよ。でも」

ココア「事情を知ってるのに送り出してたら、きっと、もっと怖かった。だから、千夜ちゃんと一緒に怖がれてよかったなって」

千夜「ココアちゃん……!」

千夜「ありがとう!」ギュー

ココア「ふにゃっ!? ち、千夜ちゃん、くすぐったいよお……」

千夜「……あら、いつもと反応が違う」

千夜「はっ! ココアちゃん、実はくすぐったがりなのね! 服の上からならいいけど、直に腋を触られると弱いとみたわ!」

ココア「ち、千夜ちゃん? なんか、目が笑ってないよ……?」

ココア「だ、ダメだよ千夜ちゃん! シャロちゃんをいじってないからって、私に矛先を向けないで!」

千夜「ふふふふ……」

ワーワー


――宇治松邸・居間――


アサシン「…………」

アサシン「筒抜けではないか……なにをしておるのだ、あの二人は」

アサシン「さて、さっき直に会った者らはマークできたとはいえ…………姿を晒していない者らも見つかればよいが」

アサシン「そろそろ仕事をしてくれよ。でないと、明日の昼食が焼き鳥になってしまう」



偵察(先の戦闘で姿を現していない陣営に対して)の成果↓1(コンマ1桁目)


1~4、「成果なし」

5~9、「1陣営発見」

0、「2陣営発見」

コンマ1桁目4


アサシン「…………」

千夜「あがったわよー。ちょっと元気になったわ」

ココア「わ、私は疲れちゃったよ……」

アサシン「…………」

千夜「アサシン?」

アサシン「マスター、姉上」

アサシン「鶏肉は好きか?」



ランサー「…………」

ランサー(どうやら、マスターは聖杯戦争について理解がないらしい。となれば、オレが召喚されたのは偶然ということか……?)

龍之介「うーん……いい案が浮かばないなあ……」

ランサー「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「知らぬならそれもよし。そういうマスターに仕えるべく、今のオレはあるのだろう」

6~0、「マスター。少し話を聞いてくれ」

コンマ1桁目0


ランサー「マスター。少し話を聞いてくれ」

龍之介「! 悪魔さんから話振ってくれたのって初めてじゃない?」

ランサー「悪魔……まあ、地域によっては、オレをそう呼びならわすところもあるやも知れん。この国がそうだとは知らなかったが……」

龍之介「え?」

ランサー「いや、独り言だ。マスター、オレは聖杯をあなたに捧げるために召喚された身だ」

龍之介「せい、はい…………?」

ランサー「あらゆる願いを叶えるとされる、万能の願望器だ。これを求めて、7人の魔術師が殺しあう」

龍之介「魔術師……? オレは違うから、関係ないよね?」

ランサー「そうはいかない。聖杯に選ばれた以上は、あなたもマスターの一人だ。いずれ、襲撃されることもあろう」

ランサー「オレは、それからあなたを守る。そして、あなたが望むなら、ほかの陣営を打倒し、聖杯を入手する」

龍之介「願いがかなう、聖杯…………」

龍之介「…………」

龍之介「! そうだ、そんなにすごいもんなら」

龍之介「オレの知らない殺し方を知ってるかも――――!」

ランサー「確認する。マスター、あなたは聖杯を欲するか?」

龍之介「欲しい! オレの知らないことを、教えてもらうんだ!」

――ハイアットホテル――


ケイネス「…………」

ソラウ「ケイネス、大丈夫? あなた、そんなに汗っかきだったかしら」

ケイネス「! そ、そそそそうだねソラウ! すこし空調が弱いかな!」

キャスター「確かに、強敵ぞろいだね。穴熊を決め込むだけじゃ、活路を開くのは難しそうだ」

ケイネス「ええい、黙れ! 私は焦ってなどいない!」

ソラウ「誰もそんなこと言ってないじゃない」

ケイネス(き、キャスターだけで勝てるのか……!?)

ケイネス(だが、同盟は組まぬと一度決めた手前、早々に覆すわけにも……!)



【1日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「令呪による撤退に触れておくと……って、>>254で答えてくれてたわね、ありがと」

弟子一号「まあ、そんな感じ。まあ、EXTRAでもサーヴァントといっしょに瞬間移動してたし」

弟子一号「寛大な心で! 許して!」

アオヤマ「弟子一号さんが何でもしますよ」

弟子一号「しないわよ!」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


弟子一号「↓2に、希望するシチュエーションと登場人物を決めてもらうわ」

○イリヤとリズが天衣を成してこの世界から消え去り一人となったセラの前にティッピーとそれを追い回すあんこが城へ侵入



――アインツベルン城――


セラ「…………」

セラ「……いけない。二人は使命を全うしたのだから、このような気持ちになるのは間違いですね」

セラ「…………はあ」


バンッ


セラ「! お嬢s」

ティッピー「どこまで追いかけてくる気じゃあああああああ」ピョンピョン

あんこ「…………」タタタタ

セラ「…………」

セラ「は?」

セラ「……な、何事?」

セラ「とはいえ、城を獣に荒らされるわけにも……気が進みませんが、追い出しますか」


ティッピー「ひいいいいいいいいい」ピョンピョン

あんこ「…………」タタタ

セラ「なかなか速い……!」


ティッピー「やめんか……って、追手が増えとる!?」

あんこ「…………」タタタ

セラ「待ちなさい――――!」



弟子一号「あんこって人気あるのね」

アオヤマ「ワイルドギースさんが目立たなくて悔しいですか?」

弟子一号「べ、別にそんなこと言ってないじゃない!」

弟子一号「今日は終わり!」

アオヤマ「ありがとうございました~」

弟子一号「ちょっとだけ更新お休みするわ。今日はその報告だけ」

アオヤマ「どのくらいですか?」

弟子一号「うーん……そんなに長引かないと思うわ。早ければ明後日、遅くても来週中には再開するわよ」

弟子一号「ほんとはいつもみたいに、短編でも投下してお茶を濁したいんだけど……ちょっと今日はそれも難しいわ」

アオヤマ「次回の更新の際は、短編増し増し……具体的には、三本くらい投稿しますので」

アオヤマ「それで埋め合わせとしていただければ幸いです」

弟子一号「短編増やすから本編の更新を早めに切り上げる、とかもしないから心配しないでね」

アオヤマ「というわけで、今日はこれにて失礼します」

弟子一号「次回もよろしくね」

りぜとロゼの同時とかどうするんですかねぇ?

モカさんの出番はありますか?

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「久しぶり。元気にしてたかしら」

アオヤマ「ご意見ご感想、ありがとうございます。そういえば、短編の是非については2作目で多数決をとって以来、何もしてませんでしたねえ……」

弟子一号「短編については、今日の更新が終わってから、また話をするわ。だから今日は、本編の更新が終わってから、ちょっとだけ付き合ってもらうかも」

アオヤマ「では、更新を再開しますー」

【聖杯戦争2日目】

【『虚栄の空中庭園』材料到着まで残り5日】



――宇治松邸・リビング――


アサシン「まだ疲れが取れんか、マスター」

千夜「そうね……私は何もしていないんだけど」

アサシン「何もしていないからといって、疲労しないとは限らん。戦場とは、そこにいるだけで魂を削られる」

アサシン「特効薬はないが……徐々に慣れるしかあるまい。それが嫌なら、これに懲りて、今後は大人しく引きこもっていることだ」

千夜「戦うって、大変なのね……」

アサシン「姉上は?」

千夜「まだ寝てるわ。起こしてくれるの?」

アサシン「用があればやぶさかではないが……まあ、寝かせておいてもいいだろう」

アサシン「それより、今後の作戦だ」

千夜「そうねえ。情報は集まったの?」

アサシン「昨日発破をかけたからな。奴らも、そろそろ本気を出してくれよう」



偵察(昨日の戦闘で姿を現していない陣営に対して)の成果↓1(コンマ1桁目)


1~3、「成果なし」

4~9、「1陣営発見」

0、「2陣営発見」



偵察(昨日の戦闘で顔を合わせた陣営に対して)の成果↓2(コンマ1桁目)


12、「成果なし」

3~5、「アーチャー陣営の情報を入手」

6~8、「バーサーカー(真祖)陣営の情報を入手」

90、「ライダー&セイバー陣営の情報を入手」

コンマ1桁目1、5



アサシン「…………あー」

アサシン「潜伏している陣営については、いまだ情報なしだ。よほどうまく隠れているか、私の使い魔が無能か、といったところだ」

アサシン「…………チッ」

千夜「ダメよ、アサシン。女の子が舌打ちなんてしちゃ」

アサシン「ああ、取り乱した。とはいえ、情報が全くないわけではない」

アサシン「昨日の赤い男については、偵察に成功した」

千夜「赤い……ああ、セイバーとライダー相手に戦おうとしてた」

アサシン「うむ。どうやら弓兵のクラスらしい。ほかの情報をまとめると……」



千夜「間桐……たしか、冬木の御三家ね」

アサシン「名のある魔術の家系なのか?」

千夜「昔はそうだったみたいだけど……今は、もうそんなに力はないみたい」

アサシン「そうか。まあ、あのサーヴァントからも大きな力は感じなかった。が……」

アサシン「我らが撤退した後で、あの乱戦を切り抜けるだけの力はある。警戒するには値しよう」

アサシン「今後も観察を続ける。異論はないな」

千夜「ええ。よろしくね、アサシン」

アサシン「…………本当に起きないな、あの姉は」

千夜「だから言ってるじゃない、妹が起こしてあげないと、ココアちゃんはいつまでも眠ったままよ?」

アサシン「まったく、とんだ貧乏くじを引かされたものだ」

千夜「そう? アサシン、なんだか楽しそう」

アサシン「……………」

アサシン「マスターといえど、我をからかうための虚言は許されんぞ?」

千夜「あら、本当に楽しそうに見えるわよ。鏡、貸しましょうか?」

アサシン「……いや、いい。起こしてこよう」



ランサー「リュウノスケ。聖杯戦争参戦へ意欲を示したのはいいが、具体的にはどうする?」

龍之介「具体的って?」

ランサー「オレは索敵に優れているわけではない。であれば、敵を探すには、この身を頼りにするよりほかにない」

ランサー「そうなれば、マスターを伴って出撃することになる。それでもいいのかと、聞いている」

龍之介「……ああ、そっか。聖杯戦争は夜なんだっけ。で、オレの活動時間も基本的に夜、と」

龍之介「うーん…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「本業をおろそかにはできない。こちらから打って出ることはしない」

4~7、「出撃はする。が、探索中にいい材料を見つけたらそちらを優先する」

8~0、「しばらくは聖杯戦争に専念する」

コンマ1桁目4


龍之介「……よし、決めた!」

龍之介「オレ行くよ。今日からちゃんと、戦争に参加する」

ランサー「そうか。オレとしても、その方が断然動きやすい」

龍之介「あ、でも」

龍之介「夜で歩くってことは、運命的な出会いがあるかも……そうなったら、そっちを優先するから」

龍之介「いい?」

ランサー「マスターが掲げた方針ならば、是非もない」

――遠坂邸――


時臣「一家惨殺、犯人は逃走中……物騒な事件が続くな」

セイバー「この国は平和だと聞いていましたが」

時臣「他国と戦争しない状態を平和と呼ぶのなら、確かにこの国は平和だ。だが」

時臣「誰も傷つかないことを平和と呼ぶのなら……国どころか、町一つにだって、平和などありはしない」

時臣「人が生きる世界に、真の意味での平和はあり得ないんだよ、セイバー」

綺礼「…………。師よ」

綺礼「上半身裸で言われても返答に困ります」

セイバー「酔いすぎると、一周まわって冷静になるタイプですね」

ライダー「さあ飲め、時臣! まだまだあるぞ!」

時臣「ああ、もらおう」

セイバー「ライダーは召喚されてから酒を飲んでばかりですね」

綺礼「セイバー。もう、食事はねだらんのか?」

セイバー「他者の眼にここまで滑稽に映るのであれば、さすがに躊躇します。真に人を導くのは、聖者ではなく反面教師だったのですね」

――アインツベルン城――


切嗣「舞弥。いつでも出られるよう、準備を整えておいてくれ」

舞弥「はい」

アイリ「大丈夫なの? 昨日無理をしたばかりじゃない」

切嗣「サーヴァントに斥候を任せられない以上、僕の危険が増すのは仕方のないことだよ」

切嗣「それにしても……」



昨日、バーサーカーを撤退させる際↓1(コンマ1桁目)


1~5、「令呪を切らざるを得なかった」

6~0、「指示を出しただけで撤退してくれた」

コンマ1桁目0


切嗣「まさか、指示を出すだけで大人しく撤退してくれるなんてね。細かな作業は無理でも、意外と扱いやすいサーヴァントなのかもしれない」

切嗣「昨日も、僕が指示を出すまでそばに控えていたしね」

バーサーカー「…………」

舞弥「では、偵察の際には」

切嗣「ああ、バーサーカーには近くで待機しておいてもらう。場合によっては、1対1でも勝負を仕掛ける」

切嗣「基本スペックは高いからね」

――宇治松邸・リビング――


ココア「アサシンの鬼! 悪魔!」

アサシン「うむ、懐かしい響きだな」

千夜「どうして罵倒されて過去を振り返っちゃうのかしら……」

ココア「いくら私が起きなかったからって、鳩に襲わせるなんて酷いよね!?」

アサシン「起きなかった姉上が悪い」

千夜「でも、ココアちゃんが妹に起こされたのに眠ったままなんて……本当に疲れてたのね」

ココア「そうだよ! 私は疲れてたのに」

アサシン「知ったことか。我に起こされておきながら、惰眠を貪るというのがすでに万死に値する重罪だ」

アサシン「毒で起こされなかっただけましだと思え」

ココア「起きるどころか永眠しちゃうよ!?」

アサシン「やかましい姉上だ。寝癖が酷いぞ、なおしてこい」

ココア「はーい……」スタスタ

千夜「スパルタねえ、アサシン」

アサシン「これでも手心を加えているつもりだが。……さて」

アサシン「マスター。次の一手はどうする? 堂々と姿を晒した以上、顔は完全にバレていると思え」

千夜「…………」



↓2


1、「情報収集に専念する。極力外出はしない」

2、「情報収集に専念する。使い魔に依存せず、外出も積極的にする」

3、「同盟を結んでくれそうな陣営を探す」

4、「同盟を提案する(現時点では、選択肢はアーチャー陣営のみ)」

千夜「やっぱり、同盟は組むべきだと思うの。勝つためには、空中庭園を完成させる必要があるし……」

アサシン「それについては賛成だが、まだ他陣営の情報が少なすぎる」

アサシン「候補としてあげるなら、今のところ、アーチャー陣営一択。マスター。同盟とは、互いに旨味がなければ成立せん」

アサシン「こちらからは、見返りとしてなにを与えるつもりだ?」

千夜「…………」

千夜「遅くなったけど、アサシン。あなたの願いを、聞かせて」

アサシン「……くく、なるほど。意外と腹黒いな、マスター」

アサシン「聖杯が叶える願いは、よほどのものを除けば勝者1組分、つまり2つ」

アサシン「我の分の願いを叶える権利を、交換条件として差し出すつもりか」

アサシン「確かに、現時点ではそれしかない」

アサシン「……もし。もし我に願いがあると言ったら、お主はどうするつもりだ? 令呪でも使うか?」

千夜「…………」

千夜「……それ、は」

アサシン「…………くく、ははははっ」

アサシン「いや、悪い。意地が悪かったか」

アサシン「安心しろ、マスター。確かに我にも願いはあったが……それは、よい」

千夜「え?」

アサシン「あまり詮索するなよ。我自信にも、今の心理はよくわかっていない。言葉にするには、もう少し時間がかかる」

アサシン「ともあれ……同盟の条件はそれでよかろう」

千夜「うん。ありがとう、アサシン」

アサシン「まあ、まだ向こうが応じると決まったわけではない。警戒はしておけ」

アサシン「交渉が決裂した場合、最悪、戦闘になる。それを考えれば、使い魔だけ飛ばすというのもアリだが……」

アサシン「どうする? ちなみに、彼奴の陣地は把握しているが」

千夜「…………」



↓2


1、「使い魔を飛ばして用件だけ伝える」

2、「3人で直接出向く」

千夜「交渉は誠心誠意、三顧の礼よ。直接出向きましょう」

アサシン「よかろう。姉上。姉上! 出かけるぞ、支度をしろ」

ココア「ええ、そんな急に!? 待って待って、制服はどこに……」

千夜「ココアちゃん、学校じゃないんだから、私服でいいわよー」

ココア「はっ! そうだった!」

アサシン「…………」

アサシン「大丈夫か?」

千夜「穏便な交渉なら、ココアちゃんは強い味方だと思うの。リラックスするでしょう?」

アサシン「脱力しすぎる気もするが」

――間桐邸――


アーチャー「…………」

雁夜「」グッタリ

アーチャー「マスター。…………マスター」

アーチャー「まだ目覚めないか」


コンコン


アーチャー「誰だ?」


ガチャ


桜「あ、…………あの」

桜「おじさん、なにかあったんですか……?」

アーチャー「疲れて寝ているだけだ。心配はいらない」

桜「そ、そうですか……」

アーチャー「ああ」

桜「…………」

アーチャー「…………」

桜「…………」

アーチャー「…………」

アーチャー「桜」

桜「は、はい?」

アーチャー「……………………。いや、なんでもない。彼のことは私に任せておけばいい」

アーチャー「君は、部屋に戻っておきなさい」

桜「…………。あの、アーチャーさん」

桜「おじさん、いなくなったり、しませんよね……?」

アーチャー「!」

桜「…………」

アーチャー「……ああ。心配することはない」

桜「…………わかり、ました」


バタン


アーチャー「…………。なぜだ、マスター」

アーチャー「私と君が目指すところは同じであるはずだ。なのになぜ、足並みがそろわない……?」

アーチャー(いっそ私の正体を明かすべきか……いや、マスターは魔術師とはいえ、その思考回路は一般人のそれに近い)

アーチャー(果たして、未来の英霊なんて存在を信用してくれるかどうか……)

アーチャー「…………」

アーチャー「っ!?」ガタッ

アーチャー(これは、サーヴァントの気配か……!? 白昼堂々と、しかも隠す気もなく……!?)



ココア「な、なんかお化け屋敷みたいだね……」

千夜「夜来たら雰囲気ありそうねー。ところで、アサシン。どうやて呼ぶの? インターホン鳴らしちゃう?」

アサシン「向こうはすでに気づいていよう。なにせ、気配遮断をわざと解除しているからな」

ココア「え……? だ、大丈夫なの?」

アサシン「向こうも、こんな真昼間に住宅地で矢を放ったりはすまい。それに、奴は我がアサシンだと知っている」

アサシン「こちらの姿を確認すれば、戦闘が目的でないことくらいは伝わろう」

千夜「なるほど……」

アサシン「念のため、鳩も飛ばしておいた。我らの真意が同盟の提案であることは、鳩が伝えてくれる」



アサシン「…………」

千夜「…………」

ココア「…………」

アサシン「出てこんな。慎重なのか、あるいは我の威光に恐れをなしたか」

千夜「もう少し待ってみましょう」



その後しばらくして↓1(コンマ1桁目)


1~3、「やっぱり音沙汰なし」

4~8、「アーチャーが出てくる」

90、「桜が出てくる」

コンマ1桁目3


アサシン「…………」

千夜「…………」

ココア「…………」

ココア「出てこないよ?」

アサシン「むう……姿を晒したのは失策だったか? しかし、気配を消していないアサシンに警戒する道理は……」

千夜「ひょっとして、それが逆効果っだたんじゃないかしら。アサシンを囮にしてる、って勘ぐられたのかも」

ココア「それか、留守とか?」

アサシン「いや、サーヴァントの気配はあるのだが……さて、どうしたものか」

千夜「そうねえ……」



↓2


1、「今日は帰って、明日出直す」

2、「インターホンを鳴らす」

3、「突入」

ココア「うーん…………はっ! これはきっと、アーチャーからの挑戦なんだよ!」

ココア「私と手を組みたいなら自力でたどり着け、みたいな!」

アサシン「……そういうタイプには見えなかったが」

千夜「……でも、そうかもしれないわ。英雄の性格なんて、よくわからないもの」

ココア「というわけで、レッツゴー!」

アサシン「待て姉上! 没落したとはいえ、仮にも魔術師の根城だぞ!?」

千夜「いくわよ、アサシン!」

アサシン「まったく、無鉄砲にもほどがある……!」

ココア「なんか薄暗いなあ……本当に留守なんじゃ」


ヒュッ

ビチャァッ


ココア「ぇ――――?」ドサッ

アーチャー「この戦いに足を踏み入れた以上、死ぬ覚悟くらいはできていただろう?」

千夜「…………ココア、ちゃん……?」

千夜「あ、ああ…………いやああああああああああっ!」ガクッ

アサシン「…………」

アーチャー「……マスターに恵まれなかったと嘆くつもりはないが。お互い、苦労するな。」

アサシン「……ああ。まったくだ」


ヒュッ

ビチャァッ



【DEAD END】


ラビット道場に送還されます

――ラビット道場――


「その心臓、貰い受ける――――!」


ちの「セイバーさん、頑張ってください!」

ろぜ「見事な作画……って、なんだこのゲイボルク!? すごい動きだな……!」

ちの「なるほど、因果の逆転をそういう風に演出するのですね……」

ろぜ「いやあ、面白い……ん?」

ろぜ「ち、ちの! アニメ見てる場合じゃないぞ! 仕事だ!」

ちの「!」



ちの「いらっしゃいませ。二度目のご来店ですね」

ろぜ「まあ、コンマ判定で誰か出てきてくれてれば、このエンディングもなかったわけだし……運が悪かったよ」

ろぜ「しかしだ。聖杯戦争中とはいえ、不法侵入はよくないぞ」

ちの「そういう問題なのでしょうか」

ちの「可能な限り、穏便に済ませたいですね。直接対決は、それだけで死亡フラグですから」

ろぜ「じゃあ、戻ってやり直してくれ。まだまだ、千夜たちの戦いはこれからだぞ」



>>360に戻ります

千夜「そうねえ……」



↓2


1、「今日は帰って、明日出直す」

2、「インターホンを鳴らす」

アーチャー(アサシンが姿を晒している時点で異常……しかも、これで2度目だ)

アーチャー(何か狙いがあると考えるのが妥当だ。のこのことつられるわけには)


キンコーン


アーチャー(……痺れを切らしたようだな。まあ、いくらインターホンを鳴らしたところで、私が無視すれば)

桜「……はーい。いま、出ます」パタパタ

アーチャー「!」

アーチャー(しまった……! いや、あの妖怪がいれば桜を食い止めて……くれなさそうだな!)

アーチャー(やむを得ん……!)

ガチャ


桜「どちら様で……」

「待て!」


スタッ


桜「え……? アーチャーさん? どうして窓から飛び降りて……」

アーチャー「下がっていろ、桜。私の客だ」

アサシン「ようやく出て来たか、アーチャー。そう怖い顔をするな、本当に話し合いに来ただけだぞ?」

アーチャー「…………」

ココア「す、すっごい睨まれてるよ……! 大丈夫かなあ……」ガクガク

千夜「だ、大丈夫よ、アサシンならなんとかしてくれるわ……」ガクガク

アーチャー「…………お前の腹は読めんが、マスターに戦意がないのは確かなようだ」

アーチャー「いいだろう。話くらいは聞こう」

アサシン「ふむ、賢明な判断だ、アーチャー。とはいえ、話すべきことはひとつ」

アサシン「手を組まんか? 無論、この戦いが終わるまでだ」

アーチャー「終わるまで、だと? お前たちにも、聖杯に託す望みがあるはずだ」

アサシン「それを山分けしようというのだ。我らが他のすべての陣営を下した暁には、我がマスターとお主らで、ひとつずつ願いを叶える」

アーチャー「…………」

アーチャー「話は分かった。だが、それは報酬の話だろう。お前たちは、そこに至るまでに私に何を求め、私になにをしてくれる?」

アサシン「求めるのは、我らの護衛よ。前衛を任せるに足る戦力が必要なのでな」

アサシン「あの3騎を相手に戦ったお主なら、任せられると踏んだ」

アーチャー「…………。では、私が得るものは?」

アサシン「…………」

アサシン(さて、どこまで話すべきか……)



↓2


1、「あと8日守ってくれれば勝てる、と抽象的に話す」

2、「宝具『虚栄の空中庭園』について、ほぼ洗いざらい話す」

アサシン(……同盟をもちかけたのはこちらだ。情報を渋るなど愚策)

アサシン「あと8日、我が生き残れれば勝利はほぼ確定する」

アーチャー「なに……?」

アサシン「同盟の対価は、我の宝具の恩恵を与えること。よく聞いておけ、一度しか言わんのでな」

アサシン「我が宝具『虚栄の空中庭園』、そのなんたるかを聞かせてやろう」




アーチャー「…………随分とでたらめな宝具だな。だが……ああ、同盟を結ぶのは、双方に旨味がありそうだ」

アーチャー「ただ、返事は少し待ってくれ。マスターがまだ動けぬ状態でな。彼の意見も聞いておかねば」

アサシン「うむ、それは仕方のないこと。だが、そう長くは待てんぞ? 我も、狙われる可能性があるのでな」

アーチャー「それがわかっていながら、なぜ姿を晒すような真似を……」

アサシン「お主なら、わかるのではないか? お互い、マスターに苦労しているクチであろう」

アーチャー「……そうだな」

アーチャー「今日中には、マスターをたたき起こしてでも結論を出す」

アサシン「わかった。鳩を一羽預けておこう。相談が済んだら、それがお主らを案内してくれよう」

ココア「…………」

千夜「ココアちゃん?」

ココア「ねえねえ、アーチャー」

アーチャー「なんだ?」

ココア「さっきの子は?」

アーチャー「さっきの…………ああ、桜か。間桐の娘だ。今回の戦争とは、直接は関係ない」

ココア「危険だったら、桜ちゃんも連れてきた方がいいかも! というか、連れてきて!」

アーチャー「……そうだな、人質作戦を考案する陣営もあるやもしれん。考えておこう」

アサシン「姉上……存外たくましいな」

千夜「もしかして、ずっとそのこと考えてたのかしら……?」

――マッケンジー宅――


ウェイバー(昨日は、町はずれの倉庫街で大きな戦いがあった……バーサーカーを待機させてたのは、不幸中の幸いか)

ウェイバー(けど……僕の見間違いじゃないなら)


――ウゥゥゥ、アアアアアアアアアアアアアァッ!


ウェイバー(あの戦場には、バーサーカーがいた。僕が、バーサーカーのマスターなのに……!)

ウェイバー(同じクラスが2騎……調べた限りでは、そんな例はない。何かがおかしいのか……?)

ウェイバー(これは、今のところ僕しか知らない情報のはず……でも、とくに強みにはならないか)

バーサーカー(…………)

ウェイバー(相変わらず、こいつは魔力をもっていきすぎるけど……昨日よりは落ち着いた。今日は…………)



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「いや、今日も大人しくしていよう。着実に準備を進めるんだ」

6~0、「出歩いてみよう。外を歩いて初めて得られる情報もあるはず」

コンマ1桁目4


ウェイバー(…………いや、楽になったとはいえ、戦闘に移行すればどうなるかわからない)

ウェイバー(今日も大人しくしていよう。着実に準備を進めるんだ。バーサーカーが2騎いることについても、考えなきゃ)

バーサーカー(…………)

――???――



俺は、彼女を愛していた。けれど、彼女を愛していたのは俺だけじゃなかった


俺は、身を引いた。あいつと戦う勇気がなかったのかもしれない。あるいは、すでに諦めていたのかもしれない


それでも、信じていた。あの男なら、彼女を幸せにしてくれると


俺にとっては、俺自身の幸福より、彼女の幸福の方が重要だったから


だから、これは当然の帰結。事実、彼女は幸せそうだった。2人の娘も、幸せそうに笑っていた


なのに。なのになのになのになのになのに――――!


お前は、彼女を裏切った。お前さえいなければ。お前さえいなければ。お前さえいなければ


お前さえいなければ――――!

――間桐邸――


雁夜「…………」

アーチャー「起きたか、マスター」

雁夜「……生きているのか、俺は」

アーチャー「どこまで覚えている? 君は、暴走した挙句無様に敗北したのだが」

雁夜「っ……!」

雁夜「…………アーチャー」

アーチャー「遠坂時臣を殺しにいくか? 復讐は結構だが、その前に話を聞け」

アーチャー「同盟の誘いがあった」

雁夜「同盟……?」



アーチャー「というわけだ。どうだ?」

雁夜「アサシンたちは、信用に足る相手なのか?」

アーチャー「わざわざ宝具まで明かしたんだ。……まあ、あれが嘘だとしたら見事なものだが」

アーチャー「私としては、信用してもいいと思っている」

雁夜「…………ちょっと待ってくれ、アーチャー」

雁夜「そいつらの言い分じゃ、俺たちが叶えられる願いは1つだ」

アーチャー「不服か?」

雁夜「そうじゃない。お前には願いはないのか? 願いがあるから、召喚に応じたんじゃないのか?」

アーチャー「…………」

アーチャー「……真名も明かしていないサーヴァントの言葉なぞ、信用できないかもしれないが」

アーチャー「私には、聖杯に託す願いはない。この同盟に応じるかどうかは、君の一存ということだ」

雁夜「…………」

雁夜「…………わかった。この話、受けよう」

アーチャー「承知した、マスター」

アーチャー「ところで、桜はどうする? 最近、臓硯の姿も見えないし、1人で置いていくのは……」

雁夜「そうだな。この家に置いていくくらいなら、連れて行った方がいいだろう」

雁夜「行くぞ、アーチャー」

今宵の冬木市↓1(コンマ1桁目)



12、「なにもなし」

34、「アーチャーとランサーが遭遇」

56、「ライダー&セイバーとアーチャーが遭遇」

78、「ライダー&セイバーとランサーが遭遇」

90、「龍之介が材料を発見」


さすが幸運E…

というかココア達、刻印蟲を直に見て平気なん?

コンマ1桁目6



ガラガラガラ


時臣「……ライダー。話を聞いていたか」

時臣「確かに、敵を探すためにはこうして外に出るのもやむなしだ。だが……」

時臣「なぜ全員で出るんだ!」

ライダー「余はその王道を認めていないとはいえ……騎士王に留守を任せるのもおかしな話よ」

ライダー「そも、余の傘下に下ってくれる人材がないことは、昨夜の時点で証明済み。略奪するのであれば、こちらの戦力は多い方がよい」

セイバー「然り」

綺礼「然り」

時臣「バカな、すでに2人が懐柔されている……!? 恐ろしきは征服王のカリスマか……!」

セイバー「勘違いしないでいただきたい、トキオミ」

セイバー「私は決して、征服王に従うつもりはありません。ただ、昨日の戦闘だけでは私の力を誇示するには不足していた」

セイバー「ゆえに、征服王の方針に賛同したまで」

時臣「……そうか。まあ、勝利に貪欲なのは悪いことではない」

ライダー「……む?」

綺礼「ライダー?」

ライダー「僥倖。昨日の借りを返せそうだな」

ライダー「アーチャー――――!」


アーチャー「…………」

アーチャー「まったく、運が悪い」

ライダー「ほう? 貴様も、敵を求めて歩いている最中ではないのか?」

アーチャー「サーヴァントでも、散歩をしたくなる時くらいある」

アーチャー(どうする……昨日とは状況が違う。純粋に1対2……いや、2対4か)

アーチャー「先に逃げろ、マスター。あの鳩についていけば、間違いはない」

雁夜「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「時臣いいいぃっ――――!」

6~9、「……わかった。かならず追ってこい、アーチャー」

0、「令呪を以て命じる。俺を連れて迅速に撤退せよ――――!」

コンマ1桁目9



雁夜「……わかった。かならず追ってこい、アーチャー」

アーチャー「学習してくれたようで、助かる」


ダッ


セイバー「む……解せませんね。自ら囮になってマスターを逃がすくらいなら、どうして外を出歩くような真似を……」

綺礼「なにか理由があったのだろう。マスターを追ってもいいが……」

アーチャー「やめておけ。サーヴァント2騎を相手にしながらとはいえ……私に背を向けた人間を殺すなど、造作もないぞ?」

ライダー「……時臣、綺礼。戦車から降りるでないぞ」

時臣「わかっている。念のためだ」

アーチャー「さあ、来い。分の悪い戦いは、昔から慣れているのでな――――!」

セイバー「戯言を……ここで沈め、アーチャー――――!」ダッ


ヒュッ

ギィンッ


アーチャー「っ……」

ライダー「AAAALaLaLaLaieッ!!」

アーチャー「っ!」バッ


ドガァァァンッ


ライダー「よく避けるな、アーチャー! そうこなくては!」

セイバー「征服王、いい加減、私を巻き込むのは……!」

アーチャー(これだ、まだつけ入る隙はある)

アーチャー(セイバーはおそらく白兵戦最強クラス、ライダーの戦車による攻撃も、絶大な威力を誇る。だが)

アーチャー(この二つは、組合わせられない。特にライダーの戦車は、多数を相手にはできても、1人の相手をほかの誰かと協力して倒すのには向かない)

アーチャー(その結果が……攻撃後の大きな隙だ。もっとも……一瞬読み違えただけで、私の身体など吹き飛ぶだろうが)

セイバー「……まあ、いいでしょう。次は仕留めます、アーチャー」

ライダー「そも、避けるだけでは活路は開けんぞ? 昨夜と同じ轍は踏まんのでな」

アーチャー「……まったく、難儀なものだ。せめて、私に願いがないままなら」

アーチャー「こんな戦い、あっさり諦めてしまえただろうにな――――!」




タタタッ


雁夜「はあ、はあっ……」

雁夜「桜ちゃん、大丈夫かい……?」

桜「……」コク

桜「でも、私を抱えてるおじさんの方が……」

雁夜「気にしないで、桜ちゃんは軽いからね。どうってことは……。っ!」ズキッ

雁夜(くそっ、昨日の傷か……!)

桜「雁夜おじさん?」

雁夜「大丈夫、だよ。桜ちゃんは、なにも心配しなくていいんだ……」

――宇治松邸・リビング――


ココア「アーチャー、遅いねえ。大丈夫かな」

アサシン「…………ふむ。大丈夫ではなさそうだな」

ココア「ええ!?」

千夜「……っ! アサシン、どうしてそんなに落ち着いて」

アサシン「同盟相手の候補が1組、落ちるだけのこと。運が悪かったと言うよりほかにあるまい」

アサシン「それとも……ついさっき言葉を交わしただけの相手に情けをかけるか? 己の身を危険にさらしてでも?」

千夜「…………」



↓2


1、「雁夜を迎えに行く」

2、「アーチャーを助けに行く」

3、「このまま待つ」

千夜「アサシン。アーチャーたちの状況は?」

アサシン「アーチャーはライダーおよびセイバーと交戦中。マスターとあの少女は先にこちらに向かっている」

ココア「それじゃ……アーチャーを」

千夜「……いえ」

千夜「マスターを迎えに行きましょう」

ココア「え? でも……」

千夜「アーチャーなら、きっと生きて帰って来るわ。むしろ、私たちが行った方が……」

アサシン「邪魔になろう。これは間違いない」

千夜「行くわよ、アサシン」

アサシン「頻繁に外に出るのは、我の戦い方ではないのだがな……。まあ、仕方ない」



雁夜「っ、ごふっ……!」ガクッ

桜「! 雁夜おじさん!」

雁夜「ごほっ、ごほっ…………」

雁夜「っ、大丈夫……」


タタタッ


雁夜(敵か……!? くそっ、こんなときに……)

ココア「ひいいい! 人が血を吐いて倒れてるよ!?」

千夜「き、救急車ー!?」

桜「! お姉さんたち……」

アサシン「…………」

アサシン「もしかしなくとも、我が一人で来た方がよかったのではないか?」

――宇治松邸・リビング――


雁夜「そう、か。お前たちが、同盟相手の……」

雁夜「ごほっ……!」

ココア「あわわわわ……た、タオル!? せ、洗面器かな!?」アタフタ

千夜「と、とりあえずお布団を敷きましょう! 早く寝た方がいいわ!」

桜「…………」

桜「どうして、おじさんに優しくしてくれるんですか?」

アサシン「我としては、必ずしもそうする必要はないと思うのだが……まあ、彼女らに言わせればお主らはすでに」

アサシン「仲間、なのだろうよ」

桜「仲間……」

アサシン「お主はもう寝ろ。童が起きていていい時間はとうに過ぎた」

桜「でも……」

アサシン「なに、マスターと姉上がついている。あの魔術師なら心配は……」

ココア「雁夜さん、これ洗面……ちがう、これボールだ!」ガーン

千夜「ああ、床が血だらけに……血の匂いも……ああ…………」フラッ

アサシン「…………」

桜「…………」

アサシン「……まあ、心配だとは思うが、もう寝ろ。あとは我がやっておく」

桜「わかりました。おやすみなさい」

アサシン「うむ」



雁夜「すまないな、迷惑をかけた」

アサシン「気にするな。問題児が1人増えたくらいでは、我の負担はそう変わらん」

ココア「」グッタリ

千夜「」グッタリ

アサシン「まったく、だらしのない……運んでやるか」ヒョイ

アサシン「お主は寝んのか? 寝室の用意はできているが」

雁夜「……たとえ形だけでも、俺はあいつのマスターだ。無事を確認できるまでは、待っていたい」

アサシン「……そうか。結構だが、己の身体もたまには労わってやれ」




雁夜「…………」

アサシン「…………」


ガチャ


雁夜「! アーチャー」

アーチャー「無事だったか、マスター。何よりだ」

アサシン「からがら逃げ延びた、という有様だな、アーチャー」

アーチャー「死なないだけで精いっぱいだった。情けない話だが」

アサシン「いや、あの2人を相手にしたのだ、上出来だろう。ともかく」


アサシン「これからよろしく頼むぞ。アーチャー」

アーチャー「ああ。聖杯は、必ずや我らのマスターの手に」



【聖杯戦争2日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「本編の更新はここまで。強敵ばっかりだけど、ようやく勝ち筋が見えて来たかしら……?」

アオヤマ「とはいえ、まだ誰も脱落してませんし……本番はこれからですね」

弟子一号「さて、おまけの話をしようかしら。改めて、多数決をとるわ」

アオヤマ「この結果が反映されるのは、この『【ごちうさ×Fate】千夜「聖杯戦争?」【安価】』のみです」

アオヤマ「次回作では、また新たに決定しますので、ご了承ください」



おまけの短編は↓1~(多数決、3票先取)


1、「廃止」

2、「続行。今までと同じルールを適用」

3、「続行。内容は安価をとらず、>>1が決める」

4、「続行。毎回だと多いので、定期的(更新2回につき1回など)に実施。今までと同じルールを適用」

5、「続行。毎回だと多いので、定期的(更新2回につき1回など)に実施。内容は安価をとらず、>>1が決める」

弟子一号「選択肢が多かったかもしれないわね……とにかく、協力ありがと」

弟子一号「えっと、得票数が多かったのは……2ね」

アオヤマ「では、今まで通りにおまけの短編は継続していきます」

弟子一号「短編について少し質問があったわね。えっと、青崎姉妹とか、式みたいな、いわゆるゲストキャラはなしで」

弟子一号「ルヴィアとかは……うーん、どうしよう。今回はなしにするわ。hollowとかプリヤとかを解禁するまで待ってて」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「宣言しましたので、今日は3つです」

弟子一号「↓1、↓3、↓5、よろしくね。30分経って集まらなかったら、>>1が勝手にテーマ決めて投稿するわ」

セミ様がラビットハウスで働きはじめたら

ケリィはどうなるかな。回想ありならOK?


キャス狐が甘兎庵でバイト

ロリ桜が香風の養子になったら

弟子一号「……ど、どうなるのよこれ」

弟子一号「ち、ちょっと待って…………えっと」

アオヤマ「まず、↓1は>>435ですね。↓3は質問ですから、条件を満たしていません。よって、安価下、>>438です」

アオヤマ「↓5で安価上が指定されましたがそれはすでに採用済みなので、↓5の下、>>440を採用します」

弟子一号「ちなみに>>437だけど、切嗣さんはzeroの登場人物だから、条件を満たすわ。よってOKよ」

弟子一号「もちろん、安価で『5次の切嗣』って指定するのもありよ」

○セミ様がラビットハウスで働きはじめたら



セミラミス「…………はっ。ウジ虫が。お主など、生きる価値もないと知れ」

女性客「きゃー! セミ様かっこいー!」

チノ「…………」

チノ「ちがいます、そうじゃないんです。セミラミスさん、これはどういうことですか」

セミラミス「む、おかしかったか。我なりに、この店が繁盛することを考えて、自分にできることを探したのだが」

チノ「……その結果が?」

セミラミス「巷で『ドS喫茶』なるものが流行っていると聞いた。我にぴったりだと思ってな」

ティッピー「ラビットハウスをどうするつもりじゃ! 胡散臭い女め!」

セミラミス「シャロには好評だぞ?」

チノ「えっ」

リゼ「このグズ! どうしてこんなこともできないんだ!」

シャロ「ほあああああ、リゼ先輩いいいい……!」

ココア「ラビットハウス、迷走してるね!」

チノ「と、とにかくこういうのはダメです! セミラミスさんは、厨房をお願いします」

セミラミス「承った。我の実力を見せてやろう」

ココア「セミちゃん、料理できるの?」

セミラミス「やったことはないが、任せておけ」

チノ「!?」

チノ「前言撤回です、セミラミスさん、すぐに厨房から出て……って、なんかガス臭い…………?」

セミラミス「たぶん、ここをこうして……」

ココア「せ、セミちゃんダメ――――!」

セミラミス「む?」カチッ


ドォンッ


シャロ「爆発オチなんて、サイテー!」

○キャス狐が甘兎庵でバイト


千夜「じゃ、タマモさん。今日からよろしくねー」

タマモ「はいー、よろしくお願いしますー」



タマモ「黄金の鯱スペシャル、お待たせし……」

男性客「なあ、あの子可愛くね?」

男性客「ああ……あとで声かけてみるか」

タマモ「…………」


カッ


男性客「? 店員さん?」

タマモ「黄金の鯱スペシャル~死と苦悶の呪いを添えて~、お待たせしました~」

男性客「……はい?」

タマモ「私御ご主人様が丹精込めて作った料理ですよ?」

タマモ「残さず、死ぬまで、食べてくださいね~」ニコォ

男性客「ひ、ひいいいいっ!?」ダッ



千夜「うーん……」

タマモ「どうかしましたか?」

千夜「最近、男性のお客さんが減ってるのよー。ううん、減ってるどころか、全然来なくなっちゃって」

タマモ「そういえばそうですね。でも、繁盛してますし、問題なしですよ!」

千夜「そうかしら……」


ココア「え!? 甘兎に行ったら呪われる!?」

リゼ「最近噂になってるらしい。特に、若い男の間で」

シャロ「頭痛やめまいは軽い方、酷い時は、一歩も動けなくなったり、死ぬほど体が痛くなったりするらしいわ」

チノ「…………」ガクガク

○ロリ桜が香風の養子になったら


桜「今日からお世話になります。桜です」

チノ「よろしくおねがいします」

桜「…………」

チノ「…………」

桜「…………」

チノ「…………」

チノ「……えっと」

チノ「ご飯、作りましょうか」

桜「!」コク

ティッピー(チノが増えたみたいじゃのう……)

ココア「い、妹が、2人…………!」

ココア「よろしくね、チノちゃん、桜ちゃん!」

ココア「私のことは、お姉ちゃんって呼んでね!」

チノ「では、ココアさん」

ココア「ガーン!」

桜「…………」

桜「お姉、ちゃん……」

ココア「!」

チノ「!?」

ココア「うん! よろしくね!」

チノ「……ず、ずるいです」

ココア「ほら、チノちゃんも、お姉ちゃんって……」

チノ「桜さんは、私の妹です!」

ココア「……え?」

桜「…………」

桜(お姉ちゃんが、2人……。嬉しい……)ドキドキ

弟子一号「今回の更新はこれで終了。協力ありがとね」

アオヤマ「あと、連投については、きちんとルールを整理した方がよさそうですね」

アオヤマ「次回の更新までに、考えてきます」

弟子一号「じゃ、次回の更新で会いましょう」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「連投、連取についてルールを考えてきたわ」



1、「コンマ安価は連取可」

2、「選択肢安価は連取不可」

3、「ブルーマウンテン道場にて行う安価、多数決等は連取連投可」



アオヤマ「基本、この3つで行こうと思います」

弟子一号「ちなみに2番についてだけど。本編の中でコンマ、コンマ、選択肢、コンマ、コンマ、選択肢、って感じで安価があったとしたら」

弟子一号「最初の選択肢を取った人が取れないのは次の選択肢だけ。間のコンマ安価には参加できるわ」

アオヤマ「ということですが……活字のみで伝達するのは難しいですねえ。伝わるかどうか不安です」

アオヤマ「なので、不明な点があればお尋ねください」

弟子一号「じゃ、更新再開するわよー」

【聖杯戦争3日目】

【『虚栄の空中庭園』材料到着まで残り4日】



――宇治松邸・リビング――


桜「……」トコトコ

桜「おはよう、ございます……」

アサシン「早いな、サクラ。姉上にも見習ってほしいものだ」

桜「アサシンさんは、ココアさんの妹、なんですか?」

アサシン「…………」

アサシン「改めて指摘されると滑稽よな」

桜「?」

アサシン「いや、こちらの話だ」

アサシン「ほかのはまだ寝ているのか?」

桜「えっと……おじさんは起きてました。何か考え事をしてたみたいです」

桜「千夜さんとココアさんは寝てます」

アサシン「まあ、そうだろうな」

アーチャー「緊張感に欠けるな、アサシン。すでに戦争は始まっているというのに」

アサシン「調理場に立っている弓兵にだけは言われたくない。なぜそうも様になっているのだ」

アーチャー「そういう星のもとに生まれているのでな」

アサシン「……さては、執事の英霊か?」

アーチャー「そんなふざけた存在がいるのなら、ぜひ会ってみたいものだ」

アサシン「ところで、アーチャー。傷の具合はどうだ?」

アーチャー「ふむ…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「今日一日は安静にしていた方がいい」

6~0、「今晩までにはほぼ完治」

コンマ1桁目5



アーチャー「戦えないということはないが……」

アーチャー「積極的に出ていくには不安が残る。今日一日は、安静にしておくのが無難だろう」

アサシン「そうか。なに、気にするな。もとより、我らには攻めなければならない理由もない」

アーチャー「そうだな……大きな目標は、君の宝具を発動することだしな」

アサシン「然り」

アーチャー「ああ、桜。そろそろ朝食の用意ができる。寝てる者がいれば、起こしてやってくれないか」

桜「わかりました……」

アサシン「サクラ。姉上については、適当にお姉ちゃんとでも呼んでやれば跳び起きるぞ」

桜「…………」

桜「お姉、ちゃん」

桜「……わかりました」

――宇治松邸・廊下――


桜「……」トコトコ

雁夜「桜ちゃん?」

桜「朝ごはんが、できたって……」

雁夜「そうか、ありがとう。アーチャーには苦労かけるな。俺でも食えるように手を加えてもらって」

雁夜「桜ちゃんも食べるんだろう?」

桜「……」コク

桜「でも、二人を起こさなきゃ……」

雁夜「そっか。俺は女の子の寝室に入るわけにはいかないし……よろしくね」

桜「……」コク

――宇治松邸・寝室――


ガチャ


桜「…………」

桜「起きてください~……」

千夜「んぅ……」

ココア「ん……」

桜「…………」

桜(どうしよう……大きい声出すのは苦手だし)

桜(……! そうだ)

桜「…………。起きてください、お姉、ちゃん」

ココア「!」ガバッ


ゴチンッ


桜「っ!?」

ココア「いったーい!?」

ココア「って、桜ちゃん!? ごめんね、大丈夫!?」

桜「はい。おはようございます、ココアさん」

ココア「うん、おはよう!」

千夜「う~ん……あら、桜ちゃん?」

桜「おはようございます。朝ごはんができたから、呼びに来ました」

ココア「え? 誰が作ったの?」

桜「アーチャーさんです」

千夜「ほっ……アサシンだったらどうしようかと……」

――遠坂邸――


時臣「反省会を始める」

ライダー「それはよいが、時臣。酒は出さんのか?」

時臣「それを許可してしまえば、話し合いが進まない。これが終わるまでは我慢してくれ」

セイバー「議題は……改めて問うまでもありませんでしたね」

綺礼「ああ。二度にわたりあのアーチャーに逃げられた、その理由の考察と、対策だ」

時臣「敵を侮るつもりはないが……あのアーチャーは、ライダーとセイバーが手を組んで倒せない相手だとは思えない」

ライダー「うむ。それは余も同感だ」

セイバー「ひとつ、思うところがあります。発言しても?」

綺礼「忌憚ない意見を聞かせてくれ、セイバー」

セイバー「この同盟自体には異論はありませんが……ただ、私と征服王のコンビネーションというか、相性に難があるように思われます」

セイバー「ライダー。あなたのあの戦車を用いた戦術は、常に最前線に立ってのものではありませんでしたか?」

ライダー「無論。王たる余は、臣下たちにその戦いを見せつけねばならんからな」

セイバー「ええ、実にあなたらしい。ですが、それはともに戦う仲間を『率いる』戦い」

セイバー「私の戦いと組み合わせるのは、困難なのではないでしょうか」

時臣「ふむ。つまり、2人の真価を引き出すには、むしろ別行動の方がいいと?」

セイバー「断言はできませんが……おそらく」

綺礼「では……」

時臣「ああ。方針を変更しよう。今日からは……」



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「ライダーが町に出て、セイバーには留守を頼む」

5~8、「セイバーが町に出て、ライダーには留守を頼む」

90、「2組とも探索は行うが、別行動」

コンマ1桁目1



ライダー「余が出よう! 異論はないな、セイバー?」

セイバー「不服ではありますが……まあ、あなたの戦い方は外の方が力を発揮しやすい」

セイバー「適材適所という意味では、妥当でしょう」

時臣(ああ、サーヴァントたちが真面目な話を……! そうだ、私が思い描いていた聖杯戦争とは、こういう…………)

ライダー「そうと決まれば酒だ! 時臣!」

時臣「…………」

――宇治松邸・リビング――


ココア「すごいよアーチャー! ううん、これはアーチャーというより、シェフだね!」

ココア「シェフ! 料理スキルEX!」

アーチャー「皮肉なのか?」

千夜「純粋に褒めてるのよ。ココアちゃんは、皮肉を言ったりしないわ」

アーチャー「そうか。随分と、真っ直ぐ育った娘なのだな」

雁夜「年より臭いぞ、アーチャー」

アーチャー「君たちと比べれば、老いぼれもいいところだろう」

桜「……」

桜(どうしてココアさんは私をずっとぎゅーってしてるんだろう……?)

アサシン「まったく、賑やかになったものだな」

千夜「こういうの、嫌い?」

アサシン「外から見ている分には気に食わなかったが……ああ、悪くないな」

アーチャー「さあ、アサシン。私はこうして、同盟の対価として食を提供したぞ」

アサシン「ああ、そういう意味だったのか」

アーチャー「無償で腕を振るってやれるような、素直で善に染まった思考はどこかに置き忘れて来たのでな」

アーチャー「これもあくまで交渉材料だ」

アサシン「強かなものよ。まあ、よい。情報の共有は、もとより行うつもりであったしな」



偵察(拠点不明の陣営)の成果↓1(コンマ1桁目)


1~3、「成果なし」

4~9、「1陣営発見」

0、「2陣営発見」



偵察(拠点発見済みの陣営)の成果↓2(コンマ1桁目)


1~4、「成果なし」

5~7、「バーサーカー(真祖)陣営の情報入手」

8~0、「セイバー&ライダー陣営の情報入手」

コンマ1桁目4、4


アーチャー「追加の情報はなしか……よほど防御に力を入れているということか」

千夜「ねえ、アサシン。鳩さん、調子悪いんじゃない?」

アサシン「ああ、我も同感だが……今は任せるよりほかにない」

アサシン「それに、情報がなかったわけではない。ようやく、一昨日姿を見せなかった陣営のしっぽをつかんだぞ」

雁夜「! あの日いなかったサーヴァントといえば……」

雁夜「…………」

ココア「…………」

千夜「…………」

ココア「えっと、誰だっけ?」

アサシン「まあ、周囲を観察する余裕がなかったのは仕方のないこと。切羽詰っておったしな」

見つけたのは↓1(コンマ1桁目)


1~4、「ランサー陣営」

5~7、「キャスター陣営」

8~0、「バーサーカー(騎士)陣営」

コンマ1桁目0


アサシン「バーサーカー陣営だ」

アーチャー「…………なに?」

千夜「え? でも、バーサーカーはすでにマークしてたのよね?」

アサシン「そうだ。マークしていたバーサーカーとは別のバーサーカーを見つけた、ということだ」

ココア「え? え? どういうこと?」

雁夜「……あり得るのか? 同じクラスが、同時に2騎存在するというのは」

アーチャー「イレギュラークラスというものの存在は知っているが……これはさすがに予想外だな」

アサシン「聖杯戦争のルールが、なんらかの要因で歪んでいるのやもしれん。警戒する必要はあろうが……」

アーチャー「放置しておくのも危険かもしれないな」

ココア「お話くらい聞けないかな? バーサーカーのマスターのどっちかがルール違反してるなら、よくないよね」

千夜「そうだけど……でも、そうと決まったわけじゃないし」

雁夜「アーチャーも、まだ万全じゃないしな」

アサシン「さて、どうする?」



↓2


1、「行って話を聞いてみよう」

2、「警戒を強めるだけに留めておく」

千夜「出向くにしても、今日はやめておきましょう」

アーチャー「ああ。それが賢明だ」

ココア「じゃあ、今日は暗くなるまで、みんなで遊ぼう!」

アサシン「それはおかしい」

桜「……遊ぶん、ですか?」

ココア「うん! 桜ちゃんも一緒にね!」

桜「……!」

千夜「雁夜さんもいっしょに」

雁夜「俺もか?」

ココア「でも、あれだよ。血は吐かないでね! 桜ちゃんの教育に良くないから!」

雁夜「はは、同感だ。気を付けるよ」

アサシン「…………」

アサシン「アーチャー」

アーチャー「む?」



――宇治松邸・廊下――


アサシン「お主、なにを企んでおる?」

アーチャー「なに、とはどういうことだ。私はただ、マスターに聖杯を……」

アサシン「それはそうであろう。ただ、お主が桜に向ける視線はただ事ではない。同情や憐憫ではないが、単純な愛とも違う」

アサシン「執念じみたものを感じてしまうのは、どうしてだろうな?」

アーチャー「…………。ポーカーフェイスを自称できる程度には、隠すことには自信があるのだが」

アサシン「ああ、うまく隠せておるよ。だが、相手が悪かった。我にかかれば、男が女に向ける視線に宿る何かを読み取ることなぞ造作もない」

アーチャー「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「誤魔化される」

6~0、「桜と雁夜について話してくれる」

コンマ1桁目4


アーチャー「……特別な理由はない。ただ、マスターの望みが、私の望みとなっただけのこと」

アサシン「ふん、お主がそのような殊勝な人物だとは思えんが……まあよい。聖杯を目指す思いは偽物ではなさそうだしな」

アサシン「なれば、戦力として信用することはできよう」



雁夜「最近の女子高生は麻雀ができるのか……というか、どうして桜ちゃんまで」

桜「お爺様が、将来必要になるかもって……」

雁夜「あのじじい、余計なことばかり……」

桜「あ、ココアさん、それロンです」パタッ

ココア「ふえっ!?」

桜「混一七対子ドラ3、24000です」

千夜「桜ちゃん、強いのね~」

ココア「ふええ、お姉ちゃんとしての威厳が~……」

アサシン「リラックスしすぎであろう。……アーチャー。お主のマスターは、大丈夫なのか?」

アーチャー「身動き一つできない、というほどではない。それに、彼にとっては、桜の幸福につながることであれば、すべて命を懸けるに値する事柄だ」

アーチャー「それがたとえ、一時の楽しみに過ぎない娯楽であっても、彼は全力で臨むだろう。桜が少しでも笑ってくれるならな」

アサシン「人間の精神力とは恐ろしいな。少女の笑顔のために、瀕死の身体を強引に動かして遊戯に興じるか」

アーチャー「だからこそ、私がこうして仕えているというもの。……ああ、それだけであれば、もう少し楽だったのだがな」

アサシン「……?」

アーチャー「いずれ話す時がこよう。女帝さまは興味もないかもしれないが……人間には誰しも、背負ったものがあるということだ」

――ハイアットホテル――


ケイネス「…………」

ソラウ「少し落ち着いたら? 急いては事をなんとかって、この国では言うそうよ」

ケイネス「……ああ、わかっている。しかし」

キャスター「どうかしたかい、マスター」

ケイネス「キャスター。そろそろ、お前の宝具について……いや」

ケイネス「『炉心』とやらについて、教えてもらうぞ」

キャスター「…………」

ケイネス「金をかけて手に入るものではない、というのは分かった。あれの準備については、お前に一任したしな」

ケイネス「だが、もう悠長に構えていられる暇はない。偵察は続行するが……やはり、サーヴァント相手には決定力に欠ける」

キャスター「だから、僕の宝具に頼りたい、と」

ケイネス「そうだ」

キャスター「…………わかった。もとより、あれの発動こそが僕の願い。それに、『炉心』についても、目処が立った」

ケイネス「! 本当か、キャスター」

キャスター「ああ。そして、本体の準備は……」



↓1(コンマ1桁目)


1~7、「明日には完了する」

8~0、「すでに完了している」

コンマ1桁目0


キャスター「すでに完了している。マスター。君の了承さえあれば、すぐにでも起動しよう」

ケイネス「…………いや、待て」

ケイネス「ゴーレムとはいえ、対軍宝具。明るいうちから解放しては、監督役に目を付けられる」

ケイネス「日が暮れるまで待て、キャスター。それまでに、万全の準備を」

キャスター「了解した、マスター」

キャスター「…………」

ソラウ「……?」


カツカツ


ケイネス「ソラウ?」

ソラウ「キャスターに見られた気がしたの。仮面をつけてるから、気がしただけなんだけど……」

――宇治松邸・リビング――


千夜「ごめんなさいね、アーチャーさん。お昼ご飯まで……」

アーチャー「同盟の対価だ、恐縮する必要はない。ただ、ココア。好き嫌いはよくないぞ。特にトマトの栄養価は……」

ココア「な、なんかお母さんみたいだね、アーチャー」

桜「わかります」

アーチャー「なっ……」

アサシン「ははっ、無双の弓使いも、平和の渦中では形無しか。だが案ずるな、最近は家事ができる男はモテるらしいぞ?」

アーチャー「そんなものは求めていない……!」

雁夜「……なあ、ひとついいか?」

アサシン「どうした?」

雁夜「ここで一晩過ごしておいて、こんなこと言うのもおかしいかもしれないが……拠点はここでいいのか?」

雁夜「千夜ちゃんたちが望むなら、間桐邸に移ることもできると思うんだけど……」

ココア「あ、あのお化け屋敷みたいなお家に……!?」

桜「そんなにボロボロ、でしょうか……?」

アーチャー「だ、そうだが。まだ日は高い。これから移動するとしても問題はないだろう」

千夜「…………」



↓2


1、「拠点はここでいい」

2、「間桐邸に移ろう」

千夜「じゃあ、行きましょうか」

アサシン「昨夜の死闘が無意味になるな、アーチャー」

アーチャー「……まったく、いい性格をしているな、アサシン」

アーチャー「それは結果論だ。落ち合う場所を間桐邸にしていたら、君たちは生き残れなかっただろうし……まるきり無意味でもないさ」

アサシン「ふむ、随分と、割り切るのが上手だな。慣れているのか?」

アーチャー「…………ああ、まったく、いい性格をしている」

桜「えっと……帰るんですか?」

ココア「うん、だから、今度は私たちが桜ちゃんのお家にお泊りだね」

桜「お泊り……」

千夜「そういえば、お爺さんがいるのよね? 昨日は留守だったみたいだけど……」

アーチャー「私も、召喚された日以来、顔を合わせていないな」



臓硯↓1(コンマ1桁目)


1~5、「帰ってきてる」

6~0、「まだ留守」

コンマ1桁目1



――間桐邸――


臓硯「どこに行っていたかと思えば……同盟とはな。雁夜にしては、身の振り方を考えたということか」

雁夜「拠点としてこの家を使う。文句はないな?」

臓硯「ああ。お主が聖杯をもってきてくれるというのなら、なにも文句はない。まあ、期待はしておらんがな」

アサシン(…………この男……)


雁夜「掃除する必要はあるけど、部屋は好きに使ってくれて……」

アサシン「まて、カリヤ。お主、アーチャーに話していないことがないか?」

雁夜「え……?」

アーチャー「どういうことだ?」

アサシン「お主もお主だ、アーチャー。話されぬことは問わぬ……サーヴァントとしては正しいのかもしれんが、気に食わん」

千夜「え、えっと……アサシン?」

アサシン「マスターと姉上……と、桜もだな。少し席を外せ。お主らには刺激が強いやもしれん」

桜「……?」

ココア「い、行くよ桜ちゃん! アサシン、すっごく怒ってる!」


アサシン「アーチャーの真意はわからぬ。が……桜をなにかから救おうとしていることは明白だ。ゆえに」

アサシン「アーチャーがここへの帰還を許した時点で、お主らの間に溝があることは容易に想像できる」

アーチャー「なに……?」

アサシン「お主らの目的は共通なのだろう。だが、その過程のビジョンが一致していない」

アサシン「ああ、まったく……気分が悪い。あの男の眼は、女を子を産む機械としか認識していない眼だった」

アサシン「我らは帰る。そうだな、敵対するときのことを考えて……間桐桜は人質として連れて行こう」

アサシン「返してほしければ、足並みをそろえたうえで再び我らの前に姿を現せ。そうでないときは……交渉は決裂だ」


ガチャ


「帰るぞ、マスター」

「えっ」

「もう帰るの!? え、どういうこと!?」

「サクラ、お主も来い」

「……? おじさんたちは……」

「あとから来るだろう。ああ、来ればいいがな」



アーチャー「…………」

雁夜「…………」

――宇治松邸・リビング――


桜「…………」

桜「あの、アサシンさんは……」

千夜「しっ! 触らぬ神に崇りなしよ、桜ちゃん!」

ココア「ほんとに殺されちゃうから! 冗談じゃすまないから!」

桜「わ、わかりました……」

桜「あの、おじさんとアーチャーさんは……」

千夜「戻ってくる……らしいけど、ちょっとアサシンに声かけられないし、よくわからないわ」

ココア「大丈夫だよ、桜ちゃん。雁夜さん、桜ちゃんのこと大好きだから。すぐ戻ってくるよ」

桜「……そう、かな…………」

――間桐邸――


アーチャー「……君の目的を知って。私は、それ以上君を知ろうとしなかった。君の復讐の意味を聞こうともしなかった」

アーチャー「彼女に諭されるとはな。まったく、私も未熟ということか」

雁夜「……アーチャー。俺は」

アーチャー「いや、私から話そう。そも、サーヴァントがその素性を明らかにしていないのはおかしな話だ」

雁夜「……? でも、記憶が混濁しているって……」

アーチャー「あれは嘘だ。言い出せなかったに過ぎない」

アーチャー「…………ああ、覚悟を決めねばな。彼女を救えるのなら、なにも惜しくはないが」

アーチャー「マスター。私は――――」

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「今日はここまで。次回は、聖杯戦争3日目の夜から再開するわ」

弟子一号「セミ様ご立腹、どうなるのかしら」

アオヤマ「本来は、千夜さんたちもハードモードになる予定だったんですけどね。セミラミスさんとのコミュ的な意味で」

弟子一号「まさかの即堕ちだったものね」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

○ケリィがココアの弟



切嗣少年「正義の味方になりたいんだ」

ココア「そっかあ、正義の味方かあ。悪い人をばったばったと倒すんだね!?」

切嗣「…………うーん、そうなのかな。倒すって、ちょっと違う気がするけど……」

ココア「え? でも…………きゃああっ!」

切嗣「ココア!?」

ココア「ご、ごごご……名前を言ってはいけないあの虫が!」

切嗣「…………」


スパァンッ


ココア「ほっ。さすが正義の味方だね!」

切嗣「なんか納得いかない」

ココア「このコーヒー美味しい! さすが正義の味方!」

切嗣「…………」


ココア「ねえ切嗣くん、ここ教えて?」

切嗣「弟に勉強聞くなよ」

ココア「いいじゃん! 正義の味方でしょ!?」

切嗣「…………」


切嗣(正義の味方ってなんだろう…………ああ、でも)

ココア「切嗣くん!」

切嗣(ココアの味方やってる方が、性に合ってるのかもなあ……)




弟子一号「今日の更新はここまで。次回もよろしくね」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――ハイアットホテル――


キャスター「頃合いかな」

キャスター「僕の宝具はこのホテルの地下に眠っている」

ソラウ「いつの間に……」

キャスター「こんな高いところでは、起動した後で大惨事になってしまうからね」

ケイネス「私に警備員たちに暗示をかけさせたのはそういうわけだったか。では、キャスター」

キャスター「ああ。まだ戦いは始まったばかりだが……僕の宝具を以て、聖杯戦争は終結する」

――ハイアットホテル・地下――


ケイネス「ほう……これが」

ソラウ「すごい……」

キャスター「今はただの大型ゴーレムに過ぎない。だが……」

ケイネス「『炉心』か。そろそろ教えてくれていいのではないか?」

キャスター「そうだね。では、遠慮なく」


ズズズズズズ


ゴーレム「…………」

ゴーレム「…………」

ソラウ「な、なに……!?」

ケイネス「ゴーレムが20……いや、もっとか……!? キャスター、なんのつもりだ!」

キャスター「『炉心』とは、才能ある魔術師が担う器官。より具体的に言うなら」

キャスター「僕は『炉心』に相応しいのは、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリだと判断した」

ケイネス「キャスター、貴様……!」

キャスター「令呪かい、マスター。わかっている、それが邪魔だということは早々に気づいていたよ」

キャスター「だから、対策を施した。ここにいるゴーレムたちには、すでに2つの命令を打ち込んである」

キャスター「1つは、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリを確保し炉心とすること」

キャスター「2つ目は、これ以外の命令を無視すること」

ケイネス「……!」

キャスター「そうだ、マスター。あなたが令呪で僕を自害させても、ゴーレムたちは仕事を完遂する」

キャスター「そして、令呪で僕にゴーレムたちを止めることを強制しても、ゴーレムたちは従わない」

ケイネス「っ…………」

キャスター「さあ、やれ。速やかに炉心を確保するんだ」

ソラウ「そんな……! いや、助けてケイネス!」

ケイネス(キャスターのゴーレムは一級品……2体程度なら私も対応できるが、この数は……)

ケイネス(……ここでソラウが死んだら、どうなる? ソラウの名誉に傷がつくか?)

ケイネス(いや、逆だ。アーチボルト家9代目当主の勝利のために命を賭したとなれば、むしろ彼女の親族は喜ぶだろう)

ケイネス(…………そうだ。私は魔術師だ。ならば、魔術師として正しい道を……)

ソラウ「ケイネス……ケイネス…………!」

ケイネス「…………。いや、違う。私は、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトとして、正しい道を選ばねばならない」

ケイネス「令呪を2画重ねて命ず!」

キャスター「腹いせに自害でもさせるかい? マスター」

ケイネス「……予言してやろう、キャスター。お前はこの戦いが終わっても、私の命令の意味を理解できない」

キャスター「……?」

ケイネス「――――どんな手段を使ってでも、ソラウを守れ!」キィィィィン

キャスター「……な、に?」

キャスター「バカな、そんなことをしても……」

ケイネス「『炉心』は私が担おう。不満とは言わせんぞ」

ソラウ「え……?」

キャスター「っ、正気か、マスター!」

ケイネス「貴様と話すことはない。先の命令だけ遵守してくれればな」

ケイネス「さて、ソラウ。どうやら私は、君に惚れた時点で魔術師としては終わっていたようだ。全く不甲斐ない」

ソラウ「そんな……どうして」

ケイネス「君にも、分かる日が来るだろう。真に人を愛することがあれば、今の私の想いがわかるはずだ」

ケイネス「どうかそれまで、生きていてくれ。ああ、それと」

ケイネス「今まで、私とともにあってくれて、ありがとう」

ソラウ「……!」

キャスター「…………解せない。なぜだ、マスター」

ケイネス「話すことはないと言ったはずだ。魔導の道を選んだのではなく、人を嫌悪するあまり魔導に逃げたような輩とはな」

ケイネス「さあ、はやく起動しろ」

キャスター「…………わかった。ゴーレムの前へ」

ランサー陣営判定↓1(コンマ1桁目)


1~5、「龍之介が材料を見つけたため、スルー」

6~0、「ゴーレムのもとへ」



バーサーカー(騎士)陣営判定↓2(コンマ1桁目)


1~5、「様子見」

6~0、「ゴーレムのもとへ」



バーサーカー(真祖)陣営判定↓3(コンマ1桁目)


1~5、「様子見」

6~0、「ゴーレムのもとへ」

コンマ1桁目8、1、9



ランサー「…………! リュウノスケ」

龍之介「どしたの?」

ランサー「今、この戦争を終わらせかねないほどの圧倒的な力が出現した。あなたの了承さえあれば、すぐにでも向かいたい」

龍之介「よくわかんないけど……でも、オレは勝ちたいし」

龍之介「任せるよ」

ランサー「感謝する。では、つかまってくれ。走る」ダッ

龍之介「えっ……って速いいいいいいいいっ!?」



バーサーカー「! ウウゥゥゥゥ……」

切嗣「バカな……こんな街中で何を考えている……!?」

舞弥「切嗣。どうします?」

切嗣「……おそらく、ほかの陣営もあれを倒しに来るだろう。舞弥、君は混乱に乗じて、マスターの暗殺を試みてくれ。ただし、無理はするな」

舞弥「はい。切嗣は」

切嗣「バーサーカーを向かわせたうえで、僕も身を隠して暗殺を試みる」

ソラウ「…………」

キャスター「……まったく、訳が分からない。だが、ともかく起動には成功した」

キャスター「さあ行くぞ、『王冠:叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』よ! いまこそ、楽園の創造を!」




――宇治松邸・リビング――



ココア「なななななな……」

ココア「どういうこと!?」

千夜「アサシン、これ……」

アサシン「まったく、無茶をしおる……ところで、話し合いを終えたらしいアーチャーたちがこっちに向かっているが、どうする? 簡単な伝達なら可能だが」



↓2


1、「直ちにゴーレム討伐に行ってもらう」

2、「宇治松邸に来てもらう」

千夜「あれは、たぶん放っておくとまずいものよ……傷が完治してないのは分かってるけど……」

アサシン「案ずるな、もとより男なぞ女のために死ぬほど働くべき生き物だ。さっそく向かわせよう」



鳩「ゴーレム ヲ コロセ」

アーチャー「随分と雑な連絡だな……まあ、もとよりそのつもりだった。マスター、君はアサシンたちと合流しろ」

雁夜「な、なに言ってる! 俺はお前のマスターだぞ!」

アーチャー「承知している。だが、私たちの戦いはあのゴーレムを倒して終わりではないだろう。むしろ、その先が本番だ」

アーチャー「ならば、アサシンたちに事情を説明するのは早い方がいい。なに、令呪の加護がなくとも、遅れはとらん」

雁夜「…………。わかった、信じるぞ」

アーチャー「ああ」

アーチャー(まあ、実際は土地の管理者たる遠坂も来るだろうと考えての結論だが……あえて口に出すこともないか)

アオヤマ「失礼しました。更新再開しますね」



VS『王冠:叡智の光』、戦場への一番乗り↓1(コンマ1桁目)


12、「アーチャー」

34、「ランサー」

56、「バーサーカー(真祖)」

78、「ライダー」

90、セイバー「待たせましたね、ライダー! …………あれ?」

コンマ1桁目0



ザッ


セイバー「待たせましたね、ライダー! …………あれ?」

セイバー「…………」

セイバー「増援を頼まれたから急いで出撃したと思ったら、なぜか戦場に一番乗りしていた。何を言っているか……」

綺礼「落ち着け、セイバー」

セイバー「……私も、自らの腕に自信がないわけではありませんが。さすがにこれを一人で相手にするのは……」

キャスター「最初の相手はセイバーか。普段なら手も足も出ない相手だが……今は違う」

キャスター「やれ、『叡智の光』!」

ヒュッ

ドゴォンッ


セイバー「っ……大きいだけではなさそうですね」

綺礼(マスターは……ゴーレムの肩の上か。ゴーレムの動きが止まれば、駆け上がって殺すことくらいはできそうだが……)

綺礼「セイバー、これの動きを止められるか?」

セイバー「……厳しいですね。単身で耐えるか、宝具で消し飛ばすかの二択です」

綺礼(相手が悪い……宝具の使用は躊躇えないが、せめて師が駆け付けるまで…………)

「後方へ跳べ、セイバー――――!」


セイバー「!」



ギュォォォォッ

ドガァァァァンッ



セイバー「『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』……こんな無茶をするのは」

綺礼「アーチャーか」

アーチャー「君たちとは因縁があるが……今回限り、停戦というのは?」

セイバー「無論、了承する。今倒すべきは、キャスターだ」

キャスター「どんどん増えるな。サーヴァントが2騎…………いや」


ザンッ


バーサーカー「ウウウゥゥ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

キャスター「3騎か」

アーチャー「…………セイバー。あのゴーレムには、手も足も出なかったか?」

セイバー「なぜそう思う?」

アーチャー「どう見ても無傷…………。……!?」

セイバー「そう、あのゴーレムは無傷。たった今『壊れた幻想』が直撃したのに、だ」

綺礼「再生能力、か……周囲の景色が変わっていることも、関係ありそうだが」

キャスター「完成した『叡智の光』が、たかだか英霊ごと気に敗北する道理はない」



切嗣「…………ケイネスの姿が見えないが、マスターが変わったのか……? まあ、いい。宝具が強いのなら、マスターを殺せばいい」

切嗣「動く的を狙うのは困難だが……不可能ではない――――!」


パァンッ

キャスター「!?」バッ


ドッ


切嗣「……!?」

切嗣(バカな、狙撃がばれていた……!? 確かに、サーヴァントなら銃弾など大したダメージにはならないだろうが)

切嗣(なぜ反応できた……?)



キャスター「……おのれ、ケイネス…………!」

キャスター(あの令呪のせいで、本来僕が対応できないはずの攻撃に対しても、身を挺してかばわなければならないのか……!)

バーサーカー「ウゥ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」


ヒュッ

ドガァッ


叡智の光「…………」

アーチャー「効いていないわけではないが……たちどころに修復するのか……!」

セイバー「攻め手を緩めてはだめだ、アーチャー。攻め続ければ、活路も開けよう……!」


「苦戦しているようだな。3対1でこの戦況とは」


アーチャー「……!」

セイバー「新たなサーヴァントか……!」

龍之介マスター適性判定↓1(コンマ1桁目)



1~5、「戦う分には問題なし。魔力解放(炎)の使用は数秒が限度。宝具は無理」

6~9、「魔力解放(炎)までは問題ないが、宝具は厳しい。1~2日に1度が限度」

0、「全く問題なし」



※このスレでは、『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)』はスキルとして扱います

コンマ1桁目5



ランサー「真の英雄は目で殺す……!」

ランサー「――――『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)』!」


カッ

ドガァンッ


龍之介「!? 痛たたたた、なんか痛い!?」

ランサー「すまない、リュウノスケ。実戦は初めてなのでな、リュウノスケとの相性も確認しておくべきだと判断した」

ランサー「アーチャー、セイバー。こちらは宝具の使用は厳しい。そのつもりで頼む」

アーチャー「あの威力で宝具じゃないだと……?」

セイバー「目からビームとか何事ですか」

鳩「…………」



――宇治松邸・リビング――


アサシン「さて、こちらは戦況を分析するとしよう。マスター、手伝え」

千夜「て、手伝うって……」

ココア「みんなの動きが速すぎて、なにがなんだか……」

アサシン「あのゴーレムの回復力、そのタネを看破するのだ。完全無欠、ということはあるまい」

アサシン「なにかあるはずなのだが……」

桜「……町が、森になっていきます…………どういうことなんでしょう」

アサシン「……!」

アサシン「森……確かキャスターは、楽園がどうのと言っていたな」

アサシン「…………」

セイバー「――――『風王鉄槌(ストライク・エア)』!」


ヒュゴォォッ


キャスター「っ……まずい…………! 『叡智の光』!」

叡智の光「……」バッ

セイバー「!?」

ランサー「ほう……あの巨体で、これほど俊敏に動くとは」

アーチャー「感心している場合ではない! いざとなれば、やつは回避すら行えると証明されてしまったぞ」


「だが! 動きがちと大きすぎたな、巨人!」


綺礼「……やっと来たか」

ライダー「AAAALaLaLaLaieッ!」

ドガァァァァンッ


キャスター「っ……」バッ

ソラウ「…………」

キャスター(あの令呪が、僕の動きを縛っている……! だが、問題はない。『叡智の光』は万全だ……!)

キャスター「5対1とは、さすがに驚いた。だが」

キャスター「それでも、届きはしない。『原初の人間(アダム)』の前に、ひざまずけ!」



アサシン「…………なぜだ」

千夜「アサシン?」

アサシン「あれほどの回復力と機動力を両立しておいて……なぜ、先のセイバーの攻撃だけ避けた……?」

千夜「風に弱い、とか?」

ココア「属性ってこと?」

アサシン「…………。風……」

アサシン「! まさか、あのゴーレム……」

鳩「アシ ヲ ネラエ !」

アーチャー「なに?」

ライダー「足と言ったか! よかろう、余の戦車でもって蹂躙してくれる!」

ランサー「手伝おう、ライダー」


ドガァァンッ


キャスター「っ! まさか、奴ら…………!」

時臣「ダメだライダー、やはり回復してしまう……!」

アーチャー「……いや、回復が遅い。どういうことだ……?」

セイバー「そうか、あのゴーレムは……」

龍之介「地面に足がついてなきゃダメってこと?」

セイバー「…………」

鳩「アレ ハ コユウケッカイ ダ !」

アーチャー「ゴーレムが固有結界……? そうか、その機能を宿していると」

アーチャー「だとしたら……」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、アーチャー「少し時間を稼いでくれ」

6~0、ライダー「余の出番だな!」

コンマ1桁目4



アーチャー「私に考えがある。少し時間を稼いでくれ」

セイバー「わかりました。ライダー、ランサー!」

ライダー「応!」

ランサー「承った。まあ、戦線を維持するだけなら」

バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」

ランサー「彼女が勝手にやってくれそうだが」


キャスター(策があるというのか……? いや、ならばそれよりも先に)

キャスター(奴らを倒せばいい――――!)

アーチャー「――――I am the bone of my sword.」


キャスター「! 『叡智の光』、アーチャーを狙え!」

叡智の光「……」

ランサー「ほう、剣も扱えるか」

セイバー「だが、ここは通さんぞ!」


ヒュヒュヒュヒュッ

ギギギンッ


キャスター「っ、さすがに強いが……!」

キャスター「臆するな! 汝が敗北するはずなどない! 神の、大地の祝福があるのだから!」

アーチャー「――――Steel is my body, and fire is my blood.」


バーサーカー「ウゥ、アアアアアアアアアアアアアアアッ!」


ヒュッ

ドゴォンッ


キャスター「っ、しぶとい……! なぜだ、なぜ彼らは『原初の人間』を恐れない……!?」



アーチャー「――――I have created over a thousand blades.」

ライダー「どけ! セイバー、ランサー!」ドドドド

ランサー「っ!」


ドガァァァンッ


キャスター「ぐっ……!?」

セイバー「ライダー! あれほど味方の被害は考えろと……!」

ライダー「細かいことはよい! 死力を尽くしてこその足止めよ!」


アーチャー「――――Unknown to Death.Nor known to Life.」


キャスター「っ、どけ、どけぇっ……! 楽園の創造、なぜそれを邪魔する!」

パァンッ


キャスター「!?」バッ

切嗣「やはり……キャスター。僕にも、君の足止めはできるようだ」

キャスター「っ……!」


アーチャー「――――Have withstood pain to create many weapons.」


ランサー「……じわじわと押されているな。やはり、攻撃を恐れぬ進撃は厄介だ」

セイバー「涼しい顔をしていますね、ランサー……! あなたも無傷ではないですか」

ランサー「傷を受けながらも太刀筋が鈍らない……お前の方こそ、見事なものだ、セイバー」


ヒュヒュヒュヒュヒュッ

ガガガガガッ


アーチャー「――――Yet, those hands will never hold anything.」

キャスター(これは……何やら知らないが、まずい!)

キャスター「『叡智の光』……っ!」


ダンッ


セイバー「なっ……!?」

ランサー「跳んだ、だと……!」

キャスター(足が離れれば回復できない……それを理解している以上、これなら虚を突け…………)

ライダー「甘い! 空を駆るは、貴様だけではないっ!」

キャスター「!?」


ドガァンッ



アーチャー「――――So as I pray, unlimited blade works.」

――『無限の剣製』――


セイバー「これは……!」

ライダー「ほう、固有結界……!」

バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」ダッ


ヒュッ

ドガァッ


キャスター「何度繰り返しても無駄…………。!?」

キャスター「なぜだ、なぜ回復しない……」

アーチャー「ここは、理想を追いかけ、それに裏切られた一人の男が辿り着いた最果て。キャスター、お前がいかな神を信仰しているかは知らないが……」

アーチャー「ここには、ただ剣があるのみ。アダムとやらを祝福してくれる大地も、神も。ここにはない」

キャスター「…………そんな、バカな」

ランサー「つまり、あのゴーレムはただの土人形に退化した、ということか」

ライダー「ふむ、ならば」

セイバー「反撃開始ですね。防戦一方で、ストレスが溜まっていたところです」

バーサーカー「ウウウゥ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」

キャスター「…………無理なのか。僕の救済は、夢は。叶うことのない幻想にすぎなかったのか」

キャスター「ああ、それでも。最後まで抵抗しよう。それが、彼を創造した僕の責任だ」

キャスター「来い、名だたる英雄たちよ。そして心に刻め」

キャスター「楽園の創造を試みた男が、ここにいたということを――――!」




キャスター「……ああ、そういえば」



キャスター「君の予言は当たってしまったよ。マスター」




【キャスター・消滅】

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「今日はここまで。明日は、VSキャスター戦後から再開ね」

アオヤマ「ちなみに、固有結界に引きずり込めば『叡智の光』を無力化できる、というのは勝手に解釈した結果です」

アオヤマ「固有結界は心象風景の再現ですから、『叡智の光』によって楽園が創造されるまでタイムラグがある、もしくは楽園化自体できない、と解釈しました」

弟子一号「そういえば、『叡智の光』を固有結界に分類したら、今回固有結界持ちが3人なのね。ひえー……」

アオヤマ「あと、戦闘が佳境になるにつれて、安価が減ってしまってすみません。以前からそうだったので、気を付けてはいたんですが……」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

○六導玲霞が母 、ココアが姉、ジャックちゃんが妹の家族INラビットハウス



玲霞「娘がお世話になります」

タカヒロ「いえ、こちらこそ。元気な子ですね」

玲霞「ええ。ただ、一つ問題が……」

タカヒロ「?」


ジャック「おねえちゃん、遊ぼう」

ココア「ごめんね、ジャックちゃん。お姉ちゃん、今からお仕事だから……」

ジャック「……」

ジャック「ダメ、なの?」ウルッ

ココア「!」

ココア「ダメじゃないよ! お仕事はさぼっちゃおう!」

ジャック「おねえちゃん……!」

チノ「なにしに来たんですか」

チノ「…………」パチ

ジャック「…………」パチ

ココア「…………」ジー

玲霞「ちょっとお買い物に……何をしてるの?」

ココア「あ、お母さん。あのね、2人がジグソーパズルやってるの! 楽しそうだよね!」

玲霞(楽しそう……?)

ココア「ちなみに、私は頑張ってる二人を見守る役!」

玲霞「どうしてそんな役を?」

ココア「2人にぜひ、って言われちゃって!」

ジャック(おねえちゃんが手伝うと)

チノ(すぐに完成してしまって面白くありませんから……)



弟子一号「えっと……スプラッタ成分はなしで。いい家族……に見える」

弟子一号「じゃ、今日はここまで。また次回」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――冬木市・新都――


時臣「…………終わったか」

セイバー「強敵でしたね。さて、マスター。キャスターのマスター、その処遇はいかに?」

綺礼「聖杯戦争の参加者である以上、しかるべき措置を……と言いたかったが。すでに逃げられたようだ」

ライダー「なに? いつの間に」

龍之介「なんか、小っちゃい……えっと、ゴーレム? がすごいスピードで抱えていったけど」

ランサー「リュウノスケ。どうしてそれを早く言わない」

バーサーカー「…………」

↓1(コンマ1桁目)



1~5、切嗣「……ここからが僕の本当の仕事だ。行け、バーサーカー」

6~0、ライダー「さて、解散だ! 皆疲れておろう、雌雄を決するのは後日だ」



切嗣「……ここからが僕の本当の仕事だ。行け、バーサーカー」


バーサーカー「ウゥ、アアアアアアアアアアアアアッ――――!」バッ

セイバー「バーサーカー……!?」

ライダー「さすがに、狂戦士がおれば停戦なぞ成立せんか」

アーチャー(まずいぞ、これ以上は……!)



バーサーカーの標的↓1(コンマ1桁目)


12、「アーチャー」

34、「セイバー」

56、「ランサー」

78、「ライダー」

90、「逃亡したソラウを追いかける」

コンマ1桁目8


ビュンッ

ドガァンッ


ライダー「むっ……ほう、余を狙うとは目が高いな!」

ライダー「しっかり捕まっていろ、時臣! こいつは一筋縄ではいかん!」

時臣「あれだけ暴れた後で、まだ戦う気力があるとは……綺礼、セイバー! 援護を!」

綺礼「は。セイバー」

セイバー「言われずとも――――!」

バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」

――宇治松邸・リビング――


アサシン「バーサーカーに狙われなかったのは僥倖か。分岐点だな」

千夜「ランサーは……あんまり戦う気はないみたい。疲れたのかしら……」

アサシン「マスターが三流だからな」

アサシン「さて。使い魔を介して、アーチャーに指示を出す。どうする、カリヤ?」

雁夜「…………」



↓2


1、「撤退させる」

2、「戦闘を続行(狙う相手を併記)」



鳩「タダチ ニ テッタイ シロ !」

アーチャー「そのつもりだったさ……!」

ランサー「行くのか。弓兵」

アーチャー「……止めるか、ランサー」

ランサー「いや。オレは問題ないが、マスターがな。これ以上は厳しい。ただ、ひとつだけ」

ランサー「お前の心の底、しかと見せてもらった。キャスター討伐への尽力に感謝するとともに、オレはお前に興味をもった」

アーチャー「……まったく。私も、とんでもない敵に目をつけられたものだ」


ダッ

ランサー「さて、オレたちも帰ろう、リュウノスケ。無謀な戦いに身を投じる趣味はないのでな……」

ランサー「!」


パァンッ

ギィンッ


龍之介「へ……?」

ランサー「バーサーカーのマスターか。少々、無謀が過ぎるのではないか?」

ランサー「……まあ、いい。ここにいるのは危険だ」ダッ


切嗣「……やはり、そう簡単に乗ってはくれないか」

切嗣「舞弥。撤退の準備を」

――宇治松邸・リビング――


桜「アーチャーさん、おかえりなさい」

アーチャー「ああ……」

ココア「だ、大丈夫!? 顔色が……」

アーチャー「少々、張り切りすぎたか。だが、まだ休むわけには」

アサシン「意外と義理堅い男よ。安心しろ、お主らの話し合いについては、カリヤから聞いている」

アサシン「さしあたって、お主がすべきことはない。休め」

アーチャー「……ならば、遠慮なくそうさせてもらおう」

雁夜「よくやってくれた、アーチャー」

アーチャー「労いの言葉など不要だ。君のサーヴァントとして、当然のことをしたまで」

千夜「ねえ、アサシン。どうして、雁夜さんのお話、私たちには聞かせてくれなかったの?」

アサシン「お主らにとっては、重荷になるやもしれんからな。ただでさえ脆弱なマスターなのだ、これ以上役立たずになってもらっては困る」

ココア「な、なんか今日はいつもより辛辣だね」

アサシン「此度の戦いに参加しているサーヴァントのスペックが軒並み高くてイライラしているだけだ」

アサシン「だが、まあ……魔術師の、いや。人間の深い闇に触れる覚悟があるのなら、聞かせてやらんこともない」

雁夜「! おい、アサシン」

アサシン「隠し事が罪だとは思わんが、隠し事をされているという状況はストレスだからな。どっちにしろ重荷だ」

アサシン「どちらを背負うか、それを決める権利は彼女らにもあろう」



↓2


1、「聞かせてもらう」

2、「聞かないでおく」

千夜「…………」

千夜「桜ちゃんに関することなのよね」

アサシン「ああ」

ココア「……千夜ちゃん」

千夜「ええ。アサシン、聞かせて」

千夜「桜ちゃんも、私たちの大事な仲間だから」

アサシン「……いいだろう。相変わらず動機が甘いのが気になるが、まあ、それがお主らの味なのだろう」

アサシン「カリヤ。サクラを寝かしつけてこい。本人が今更聞くべき話でもないだろう」

雁夜「ああ。いくよ、桜ちゃん」

桜「……」コク




アサシン「つまり間桐桜は、素質があるはずもない間桐の魔術に馴染むため、凌辱の限りを尽くされた」

千夜「…………」

ココア「…………」

アサシン「この現実は、いまさら覆らん。だが彼らは、サクラの未来を救済するため、あの妖怪と取引をするつもりなのだ」

千夜「そう、だったのね……」

ココア「千夜ちゃん。私にできることって、あんまりないけど」

ココア「絶対勝とう! 私、桜ちゃんに幸せになってほしい!」

千夜「もちろんよ、ココアちゃん!」

アサシン「……くく」

千夜「アサシン? どうして笑ってるの?」

アサシン「いや、お主は変わっているなと思ってな。自分のために戦うと言った時は、あれだけ恐怖に塗られた顔をしていたというのに」

アサシン「彼女を救うと決めた途端、表情が変わった。まったく、理解できん」

千夜「変、かしら?」

アサシン「ああ。嫌いではないがな」

ココア「…………」

アサシン「姉上?」

ココア「遠坂、遠坂…………。どこかで聞いた気が」

アサシン「それはそうだろう。此度のライダーのマスターだ」

ココア「ううん、そうじゃなくて………………。あ!」

ココア「凛ちゃん!」

アサシン「リン? …………ああ、そういえば、サクラには姉がいたと」

ココア「そっか……じゃあ桜ちゃんは、お姉ちゃんと離れ離れなんだね」

千夜「そう、ね。だったら、なおさら」

ココア「うん。勝たなきゃね」



――宇治松邸・廊下――


桜「…………。ココアさん、千夜さん」

桜「……」グスッ

雁夜「わかったかな、桜ちゃん。君は、救いを求めていいんだ」

雁夜「抗えない絶望だと、諦める必要はないんだ」

桜「……」コク

あれ、アーチャーは自分のこと説明してないのか?

――冬木市・郊外――


ソラウ「…………」

ソラウ「わからない。わからないわ、ケイネス」

ソラウ「どうしてあなたは、命を捨ててまで私を……」

ソラウ「……いい恰好なんて、させない。私に惚れたのなら、最後まで責任を取ってくれなきゃ、困るわ」

ソラウ「あなたの代わりに、私が聖杯を手に入れる。そして、ケイネス」


ソラウ「――――あなたに直接聞いてやるわ。愛って、なんなのか」



【3日目・終了】

ケイネス先生はやっぱ死ぬのか

【聖杯戦争4日目】

【『虚栄の空中庭園』材料到着まで残り3日】



――マッケンジー宅――


キンコーン

ガチャ


グレン「……どちら様?」

ソラウ「私、ウェイバー君の知り合いなんです。たまたま近くに用があったので、ご挨拶しようかと」

グレン「おや、それでわざわざ。すぐに呼んできましょう」

ソラウ「…………」



ソラウの目的↓1(コンマ1桁目)


1~5、「令呪の強奪」

6~0、「ウェイバーとの結託」

コンマ1桁目5



ウェイバー「…………えっと」

ウェイバー「人違いじゃ」

ソラウ「いいえ、間違いないわ。ウェイバー・ベルベット」

ソラウ「私はソラウ……いえ、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの許嫁、と言った方が通りがいいかしら」

ウェイバー「なっ……!」

ウェイバー「ば、バーサーカ…………」


ドスッ


ウェイバー「っ、がっ…………!?」ガクッ

ソラウ「ケイネスの見立てどおり、マスターとしても三流ね。見ず知らずの来訪者が来たっていうのに、サーヴァントも伴わず姿を晒すなんて」

ソラウ「それに……あなたが召喚したサーヴァントは、本来ならケイネスと契約すべきサーヴァント。だったら」

ソラウ「ケイネスの代理である私が、その手綱を握るのは当然の帰結だわ」

ソラウ「さて……あなたは抵抗するだろうから、腕ごともらっていくわ。安心して、ここの老夫婦には手は出さない」

ソラウ「きちんと暗示をかけておくわ。あなたのような半端なものではなく、ちゃんとした暗示をね」

ウェイバー「っ、ぁ――――」

ソラウ「さあ、いきましょう、バーサーカー。私たちの聖杯戦争は、これから始まるの」

――宇治松邸・リビング――


アサシン「…………これは予想外だった。まさか」

千夜「アサシン?」

アサシン「第二のバーサーカー、その主が変更された」

雁夜「何か問題があるのか」

アサシン「ああ。この3日間、あの陣営が全く動かなかったのは……おそらく、マスターからの魔力供給が不十分だったからだ」

アサシン「だが、彼女は違う。魔術師としては二流だが、魔術回路自体は一級品だ。これで、あのバーサーカーも本格参戦となるだろう」

ココア「ま、また強い敵が増えちゃったの……?」

アサシン「そういうことになるな。ところで、カリヤ。アーチャーの容体はどうだ」

雁夜「致命傷を受けてないことが幸いしたが、疲労が酷い。今日一日は休ませるべきだ」

アサシン「ふむ……我が宝具も使用できぬ状況。アーチャーも動けぬとなれば、今攻められたら手詰まりだな」

ココア「そ、そんな……!」

雁夜「敵が来ないよう、祈っているしかないのか」

千夜「…………」

桜「…………」オロオロ

桜(く、空気が重い……でも、みんな私のために…………)

桜(私が、みんなを元気づけてあげなきゃ……!)

桜「あ、あの……!」



↓2


1、「今日の朝ごはんは、私が作ります!」

2、「みんなを、ま、マッサージします!」

3、「その他(内容併記・桜に行える範囲で、みんなを元気にできそうな行動)」

桜「今日の朝ごはんは、私が作ります!」

ココア「え?」

千夜「桜ちゃん?」

桜「ま、任せてください! 私だって、やればできるはずです……!」



雁夜「…………」

雁夜「待った! 桜ちゃん、料理とかしたことあったっけ!?」

ココア「まさかの未経験者!?」

千夜「ココアちゃん、助太刀に行きましょう!」

ココア「うん!」

アサシン「くく、ははははっ!」

雁夜「あ、アサシン?」

アサシン「これが笑わずにいられようか。カリヤ、我らは気を遣われたのだぞ? 救うと決めた、無力な少女にな」

雁夜「!」

アサシン「まったく……ああ、情けなくて涙が出るな。詰んでいる、などと……状況を客観的に見ているふりをして、半ば諦めてしまっていたか」

アサシン「戦えずとも、頭を使うことはできる。そも、我の戦いはそういうものであったな」

雁夜「……そうだな。俺たちはまだ、負けたわけじゃない。少し不利なだけだ」

アサシン「然り。悲観するには早かったな」

――宇治松邸・キッチン――


千夜「桜ちゃん、そっちの火を止めてくれる?」

桜「は、はい」

ココア「よーし。桜ちゃん、いっしょにお皿の準備だよ! 美味しそうに盛り付けるの!」

桜「……あの、ごめんなさい。私、こんなことしか手伝えなくて」

千夜「あら、こんなことなんて言ったら、お皿さんが泣いちゃうわ。盛り付けや配膳も料理の内よ」

千夜「でも、そうね……お料理、できるようになりたい?」

桜「は、はい……!」

千夜「じゃあ、教えてあげるわ。花嫁修業ね」

桜「は、花嫁修業……」

ココア「その年で花嫁修業! 英才教育だね!」



ココア「それは、桜ちゃんが盛り付けしたんだよ!」

雁夜「へえ……綺麗にできてるね」

桜「あ、ありがとう……」

桜「でも、おじさんは」

雁夜「ああ、口に入れることはできないけど……でも、見ただけでお腹がいっぱいになったよ。桜ちゃんの気持ちがこもってるからね」

雁夜「ごちそう様、桜ちゃん」

桜「……!」

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「このスレのウェイバーは幸運が低かったということで……うん、今回の不憫枠だったわ」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

>>279で言った鶏肉としてアサシンがあんこ(兎)を取り出す



アサシン「と言うわけで、役に立たない使い魔を1羽、見せしめとして丸焼きにすることにした」

千夜「そ、そんな……! 考え直して、アサシン! みんな、頑張ったけど結果が伴わなかっただけなの!」

アサシン「結果が伴わぬ努力になんの価値があろう。作戦の効率を上げるためにも、罪は罰せねば」

ココア「…………」

アサシン「というわけで。焼くぞ!」

あんこ「…………」

ココア「!?」

千夜「あんこ!?」

アサシン「…………」

アサシン「待て、貴様は何者だ」

あんこ「…………」

アサシン「まあいい。疾く火の中に……」

ココア「どうして躊躇わないの!?」

千夜「落ち着いてアサシン! 努力云々以前に、あんこはあなたの使い魔ではないわ!」

アサシン「……では、見せしめに殺すつもりだった鳩が、身代わりとして用意したということか」

あんこ「…………」

ココア「あんこ、とうとう鳩にまで攫われるようになっちゃったんだね……」

アサシン「小癪な真似を……焼き鳥は3羽に増やすか」



弟子一号「今日の更新は終了よ。次回もよろしくね」

アオヤマ「ありがとうございました~」

弟子一号「おはよう。本編の更新は夜からの予定だけど……ちょっと、みんなからの質問(と思われるレス)に答えるわ」

アオヤマ「無視したような形になってしまって申し訳ありません。以下の条件に該当するものに答えていきますね」

弟子一号「時間かかっちゃうから、箇条書きにするわね」


・この先の重要なネタバレにならなそうな項目

・本編にてフォローされていない項目

>>1が質問だと判断した項目

>>228

→ 原初の一、魔眼は狂化により機能せず。ガトーの場合と異なり、正しくバーサーカーとして召喚したため、狂化はAランク

  「テラフォーミング」である宝具は、地球が舞台である今回の聖杯戦争では効果がないと思われるが……?


>>308

→ ごちうさの世界を反映できるのは、コミックとして刊行済みの範囲。よって、モカは登場しない
  
  ロゼはあくまでリゼの変装(?)なので、基本的には同時に存在できない


>>398

→ 全く平気ということはないが、見るだけで錯乱することもない。この世界の2人は魔術師。ただし、蟲蔵は厳しいと思われる


>>634

→ アーチャーは雁夜に自分の正体を説明済み。ただし、雁夜はそれをアサシンには話していない。

  教える必要はない、アサシンが信じてくれるか怪しい、そもそも勝手に話していいことではない、と雁夜が判断した故


>>637

→ 炉心になった時点で人間としての存在は消滅、『叡智の光』の敗北により完全に死亡



弟子一号「こんな感じかしら。今後はこまめに確認して、なるべく早く返答できるように気を付けるわ」

アオヤマ「では、また今晩、お会いしましょう~」

ケイネス先生工房の説明した時魔翌力炉3っあるみたいに説明してましたけど
アヴァケブロン先生の宝具のアダム、魔翌力炉はそれじゃあ駄目だったんですか?

>>668

→ 炉心≠魔力炉。『王冠:叡智の光』の起動に必要なのは優秀な魔術師であり、道具による代用は不可能であると思われる

  また、仮に代用が可能であったしても、アヴィケブロンにとっては宝具を完全に起動させることが最優先であるため、マスターを炉心とすることを躊躇う理由がない




――宇治松邸・リビング――


アサシン「さて、それでは作戦を決めねばな」

千夜「最低でも、アーチャーさん動けるようになるまで、5人の敵をやり過ごす……!」

ココア「私も頑張って考えるよ!」

桜「わ……私も、頑張ります」

雁夜「とはいえ、戦いになれば圧倒的に不利なのは確定的。できれば、今日1日、誰とも出会わないのが最善だけど……」

千夜「…………」



↓2


1、「今日一日、大人しくしている」

2、「ハイアットホテルのフロアが一つ空いているらしい。暗示を駆使して占領できないだろうか」

3、アサシン「ライダー呼んで飲み会やろう」千夜「えっ」

4、「その他(内容併記、実行不可能であれば安価下)」

千夜「大人しくしてた方がいいんじゃないかしら」

ココア「作戦とはいったい……」

アサシン「なんとも景気の悪い話だが、まったくその通りだ。我もこの拠点には細工をしているし、すぐにはバレまい」

アサシン「いつまでも隠れていられるか、と問われれば厳しいが」

桜「じゃあ……」

雁夜「うん、千夜ちゃんの言うとおり、大人しくしていよう。……ところで、食料の貯蔵は十分かい? いや、俺はいいんだけど」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「冷蔵庫は空っぽ。今日は断食でござる」

6~0、「今日1日分くらいは残っている」

コンマ1桁目2



ココア「からっぽだあ! 飲み物とバターしかない!」

千夜「今日は断食ね。朝ごはん、気合入れすぎちゃったかしら」

アサシン「我は食事の必要もないが……サクラはちと辛いか。食べ盛りであろう?」

桜「えっと」

桜「数日なら、飲まず食わずでも大丈夫です」

ココア「桜ちゃん……!」ブワッ

千夜「この戦いが終わったら、みんなで美味しいご飯食べに行きましょうね!」



ランサー「リュウノスケ。調子はどうだ」

龍之介「もう楽になったかな」

ランサー「まだ、戦う気力は萎えていないか? 魔力が吸い上げられる苦痛は、未知のものだったはずだが」

龍之介「痛いのは得意じゃないけど……でも、あの人たちも聖杯を欲しがってるんでしょ?」

龍之介「だったら、オレだけ怠けるわけにはいかないよなあ」

ランサー「ふむ。それならいい」

ランサー「ところで、リュウノスケ。オレにも宝具……昨日、アーチャーが使ったような切り札がある」

ランサー「あれを使用するにふさわしい状況だと判断したときは、迷わず令呪を切ってくれ。令呪によるアシストがなければ、オレの宝具はお前を食い潰す」

龍之介「……!」




ソラウ「…………」

バーサーカー(…………)



ソラウ精神状態判定↓1(コンマ1桁目)


1~5、「神秘の秘匿など知ったことか。聖杯は私のものだ」

6~0、「まずは作戦を立てないと」

コンマ1桁目4



ソラウ(ケイネスは神秘の秘匿がどうこうって言ってたけど……そんなことより、私は)

ソラウ「バーサーカー。敵を見つけ次第強襲するわ。いつでも戦えるよう、準備をしておいて」

バーサーカー(…………)コク

ソラウ(バーサーカーの能力を考えれば、そのスペックでのゴリ押しが可能なはず。昨日の5人の内、警戒すべきはマスターが強力なセイバーとライダー)

ソラウ(これ以外なら……見つけ次第、殺す)




バーサーカー「…………」

切嗣(あれだけの乱戦に耐えるとはさすがだが……無傷とはいかないか。もっとも、自身の傷を考慮できるような理性はないだろうが)

舞弥「いいのですか、切嗣。本当に私は」

切嗣「ああ、先に城に戻っていてくれ。結界があるとはいえ、これ以上アイリを一人にしておくのはね」

切嗣「それに、いざとなれば僕とバーサーカーは令呪で帰還できる。むしろ、危険なのは城の警護の方だが……」

舞弥「任務の危険性を心配するなど、らしくありません。では、私は戻ります」

切嗣「ああ。明日には一度戻ると、アイリに伝えておいてくれ」

バーサーカー(騎士)陣営判定(昼)↓1(コンマ1桁目)


1、「宇治松邸強襲」

2~4、「ランサー陣営を捕捉」

5~7、「バーサーカー(真祖)陣営を捕捉」

8~0、「なにもなし」

コンマ1桁目0



ソラウ「そう簡単に見つからないか……」

ソラウ(ランサー陣営は拠点をころころ変えてるから探しづらいし、もう一人のバーサーカーも城にはほとんど戻ってない)

ソラウ(アサシンとアーチャーは行方知れず……拠点がわかってるのは難敵の遠坂同盟だけ)

ソラウ「……地道に探すしかないわね」

ソラウ「バーサーカー、警戒は怠らないで」

バーサーカー(…………)コク

――遠坂邸――


セイバー「これが、麻婆豆腐……!」

セイバー「この味が、いや、あなたレベルのシェフが一人いれば、ブリテンの運命は変わっていた……!」

綺礼「いわゆるレトルトだ。誰にでも作れる」

セイバー「誰にでも……!? バカな、ガウェインにすらこの味が再現できると!?」

セイバー「文明の発展とは恐ろしい。人間は、ついにこんなところまでたどり着いたか」

セイバー「おかわりです」

綺礼「ああ」

時臣「おかしいな。セイバーはライダーを反面教師とし、まじめに取り組むと決めてくれたはずだが」

ライダー「そう褒めるな、時臣!」

時臣「これ以上ボケを放り込まないでくれ。そも、ツッコミなど私の管轄ではない。全く優雅から遠い行いであるのだから」

綺礼「師よ、それは些か早計では。ツッコミが優雅でないから遠ざけるのではなく」

綺礼「優雅にツッコめばよいのです」

時臣「――――!」

時臣「そう、か。いや、確かにそうだ。私は勘違いをしていたな」

時臣「さあこい、ライダー! 私は今、遠坂の家訓、その真髄にたどり着いた! 優雅にツッコんで見せよう!」

ライダー「おお、やる気になったか時臣! 何事も楽しまねば損よ!」

セイバー「おかわりです」

綺礼「ああ」

――宇治松邸――


ココア「おなかすいたー……ひもじいよお……」グテー

アサシン「我慢せんか姉上。見よ、桜の不動の姿勢を。まったく、お主より若いのに見事な……」

桜「…………」グー

桜「!」

桜「あ、あの、これは……」アタフタ

ココア「! ほら、桜ちゃんもお腹空いてるんだよ! アサシン、魔術でご飯作って!」

アサシン「無から有を創造するのはさすがに無理だ。我慢しろ」

雁夜「聖杯戦争って、毎日殺伐としてるものだと思ってた」

千夜「でも、こっちの方が私たちらしいわ~」

今宵の冬木市、敵を捕捉したのは↓1↓2(コンマ1桁目)


12、「バーサーカー(真祖)」

34、「ランサー」

56、「ライダー」

78、「バーサーカー(騎士)」

90、「セイバー」



※↓1と↓2の結果が重複した場合、今宵の戦闘は1戦

コンマ1桁目9、3



遠坂邸で留守番中のセイバーが捕捉したのは↓1(コンマ1桁目)


1~5、「バーサーカー(真祖)」

6~0、「バーサーカー(騎士)」

コンマ1桁目7



ソラウ(……なるほど。ライダーが敵を探して、セイバーが留守番ってことね。今なら1対1の勝負ができる)

ソラウ(とはいえ、相手は最優。迂闊に攻めるのは……)

バーサーカー「…………」

ソラウ「ちょっ、バーサーカー!? なに勝手に実体化して……!」


セイバー「! 綺礼」

綺礼「サーヴァントか。それほど近くもないが、遠くもないな。遠坂邸の様子見、ということか」

セイバー「迎え撃ちましょう。留守を任された身として、放置するわけにはいきません」

バーサーカー「…………!」

セイバー「やはりいましたね。ここを守護するが誰か、知らぬわけでも……」


ダッ


バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」

セイバー「っ!?」ギィンッ

綺礼「バカな、木の枝でセイバーと撃ち合うか……!?」

ソラウ(ど、どうして急に……でも、今のうちに隠れて…………)

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」


ヒュヒュッ

ギギンッ

バキィッ


セイバー「っ……」

セイバー(手にしたものに魔力を通す……いや、自らの宝具とする能力か! これでは、武器を狙うは下策)

セイバー「はあっ――――!」

バーサーカー「……!」バッ

セイバー「!?」

セイバー(今の回避……私の剣の間合いが知られている……!)

綺礼(マスターは身を隠したか。だが、まだ近くに)

セイバー「! 綺礼、いけない!」

綺礼「!」


ヒュヒュヒュッ

ドゴォォンッ


綺礼「石礫……!? セイバーと戦いながら、私の動きも警戒していたということか……!」

セイバー「綺礼、あなたは動かないで。まずは私が、この相手を仕留めます――――!」

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」

ランサーが捕捉した相手↓1(コンマ1桁目)


1、「宇治松邸」

2~5、「ライダー」

6~9、「バーサーカー(真祖)」

0、「遠坂邸」

コンマ1桁目0


ランサー「圧倒的な魔力と殺気……まさかとは思ったが、やはりすでに始まっていたか」

龍之介「あの金髪は昨日見たけど……黒いのは」

ランサー「初めて見るな。バーサーカーのようだが、なるほど。此度の戦いはきな臭い。同じクラスが2騎とは」

ランサー「手を出すとすれば横槍を入れることになるが」

龍之介「ランサーだけに?」

ランサー「…………」

ランサー「リュウノスケ、そういう行為は許容できないか?」

龍之介「いいや? 勝てば官軍、漁夫の利万歳。過程が大事か結果が大事かはケースバイケースだけど」

龍之介「今回は、結果でしょ?」

ランサー「承知した。だが、一口に手を出すといっても、方法は一つではない」

ランサー「どうする?」

龍之介「うーん……」



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「セイバーに加勢」

56、「どちらかが瀕死になるまで様子見」

7~0、「バーサーカーに手を貸す」

コンマ1桁目7



龍之介「金髪の……セイバー? って、あの戦車の人と組んでるんだよね」

龍之介「だったら、ここで倒しちゃうのがいいんじゃない?」

ランサー「なるほど、的確な判断だ。では、バーサーカーに加勢を」

ランサー「リュウノスケは、少し距離をとっていろ。ただし、バーサーカーのマスターにも気は許すな」

ランサー「オレたちが一方的に手を貸すというだけだということは、よく理解しておいてほしい」

龍之介「了解」

セイバー「はああっ――――!」

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」


ヒュヒュヒュヒュッ

ギギギギンッ


綺礼(……不自然だ。なぜバーサーカーが、力ではなく技量でセイバーと競っている?)

綺礼(こうなっては、私がマスターを狙うべきだが)

バーサーカー「!」キッ

綺礼(やはり、マークされているな……)

セイバー「……!?」


ヒュッ

ギィンッ


セイバー「貴様、ランサー……!」

ランサー「悪いな、褒められた策ではないが……お前も聖杯を欲する以上、尋常な決闘のみで勝敗がつくなどと甘い考えはもっていないだろう?」

バーサーカー「…………」

ランサー「言葉が届くかはわからんが、オレはお前と結託し、セイバーを打倒するつもりでいる。安心しろ、邪魔はしない」



↓1(コンマ1桁目)


6~0、「『無毀なる湖光(アロンダイト)』解放」

コンマ1桁目7


バーサーカー「――――」

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」


カッ


ランサー「む……それが、お前の宝具か」

セイバー「…………そん、な」

セイバー「そうまでして、私を憎むのか……ランスロット――――!」

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」

綺礼「まずい……セイバー、セイバー――――!」

ヒュヒュヒュヒュッ

ドガァァァンッ


セイバー「っ、ぁ…………」ガクッ

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」

ランサー「……一方的じゃないか。オレが出てくることもなかったか」

セイバー「ランスロット……ランスロット――――!」

綺礼「……やむを得ん。だが、ここから逃げてはこの先、どうしようも」

綺礼「…………」

綺礼「令呪を以て命じる! セイバー、宝具を使え――――!」キィィィィン

ランサー「!」

セイバー「ダメだ、綺礼。私は、もう……」

セイバー「ああああああああああああっ――――!」


カッ

ドガァァァンッ


綺礼「…………な、に?」

綺礼「なぜだ、なぜ耐える……!?」

ランサー「これが、かの騎士王の一撃か。なるほど、魔力供給が十分でない今のオレには、堪える一撃だ。だが」

ランサー「その輝きも、振るうものの戦意が鈍っていれば色褪せよう」

セイバー「…………」

バーサーカー「A――urrrrrrッ!!」


ヒュッ

ドスッ



セイバー「…………」



セイバー「間違って、いたのだろうか。私の願いは…………」



セイバー「教えてくれ、ラン、ス…………」





【セイバー・消滅】



ドスッ


綺礼「っ……」ドサッ

ランサー「これは戦争だ。覚悟は、できていただろう」

ランサー「さて。バーサーカーのマスターよ。連戦を所望するなら受けて立つ。が……」

ランサー「引いてくれるとありがたい。大人しく帰るのなら、オレたちも後ろから襲ったりはしないと約束しよう」

ソラウ「…………わかったわ。消耗が激しいのはお互い様」

ソラウ「それに、バーサーカーも……なんか、従順になってくれたし」

バーサーカー「…………」

ソラウ「礼は言わないわよ」

ランサー「必要ない。恩を売るために戦ったつもりはないからな」

――宇治松邸――


アサシン「喜べ。いい知らせが」

ココア「お腹空いたー……」

千夜「も、もうダメ……」

桜「…………」

雁夜「アサシン。真面目な話は、明日の方がいい」

アサシン「…………はあ」

アサシン「そのようだな。今日は寝ろ」



【4日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「セイバーが第2の脱落者になるとは……まあ、さすがに分が悪かったわ。あと運」

弟子一号「で、千夜たちの空気化が著しいんだけど。大丈夫?」

アオヤマ「次回はアーチャーさんが復活しますし、ま、まだ慌てるような時間では……」

アオヤマ「それに、敵はまだまだ残っていますし。これからですよ」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

○もしギルガメッシュがティッピーとあんこを宝物庫に加えようとしたら



ギルガメッシュ「喫茶店だと? は、バカにするな。我は常に我に釣り合うだけのコーヒーを用意する。下々のものに淹れさせても仕方あるまい」

ココア「まあまあ、そう言わないで! それに、ラビットハウスにはアイドルがいるんだよ! せめて会っていって」

ギルガメッシュ「偶像崇拝には興味ないが……」


カランカラン


ティッピー「褒められると調子に乗りおる。適当に流すのが……」

リゼ「この毛玉め、ただの性格診断じゃないか!」

ギルガメッシュ「! ほう、あの毛玉……」

ココア「さっそく目を付けたね! そう、あれがラビットハウスのアイドル、ティッ……」

ギルガメッシュ「もらっていくぞ、雑種」ヒョイ

チノ「えっ」

ティッピー「な、なにをする!」

ギルガメッシュ「まったく、何度見ても頭のおかしい生物だ。我の宝物庫に収めるにふさわしい」

ティッピー「やめんか! ウサギを拉致してどうするつもりじゃ!」

ギルガメッシュ「どうもこうも……む?」

あんこ「…………」ジー

ギルガメッシュ「これが気になるか。だが、これはすでに我の所有物。雑種がみだりに触れていいものでは……」

あんこ「…………」ピョンッ

ギルガメッシュ「ぐはぁっ!?」ドガッ

ギルガメッシュ「……く、ははははっ! 我の決定に逆らうか! いいだろう、無謀な勇者よ。お前も宝物庫に加えてやろう!」

ティッピー「逃げるぞ!」ピョンピョン

あんこ「…………」ダッ



弟子一号「これを機に英雄王がモフモフに目覚めたり……しないかしら」

アオヤマ「そうなると、モフモフしてそうな英霊が危ないですねえ……タマモさんとか、アタランテさんとかでしょうか」

弟子一号「はい、今日はこれで終了。またね」

アオヤマ「ありがとうございました~」

セイバーと綺礼がやられたか

この後は飯食った後なんとかしてトッキーのところに行って、桜をどうして養子に出したかの理由を聞きたいな

トッキーが理由を話せばおじさんとも和解できるし、事情を知れば聖杯に桜を一般人にしてみたいな願いを叶えば虫爺に交渉しなくていいし普通に遠坂の家に居られるからおじさんの願いも叶うんじゃね?

>>1に幾つか質問があるけど

1 桜って爺にもう刻印虫埋め込められたっけ?

2 上でも言ったけど、桜を一般人にしてとか魔術に関するもの(魔術回路とか刻印虫とか)を取り除けとか願えば桜は一般人になることができるの?

3 2の質問に関係するけど、桜だけじゃなくおじさんも一緒に治すのは無理?(桜とおじさんを一般人にしてとか一つの願いにして)後治せたらおじさん寿命が元に戻れますか?

>>742
へっ、釣られちまったぜ。

今回の聖杯って綺麗なんだっけ?忘れちった。

>>740

1 → 参加者がサーヴァントを召喚する以前の経緯は原作準拠。よって、間桐桜は蟲による調教を受けている。そのため、刻印蟲の埋め込みはすでに完了していると思われる


2 → 可能。ただし、『魔術に関するもの』などの言葉を聖杯がどう解釈するかは不明

    極端な話、魔術師としての記憶、つまり、これまでのすべての記憶を失う可能性がある

    そのため、桜を今のまま一般人にしたい場合、今の桜から何を取り除くべきかを、聖杯を使用する者が正確に理解しておく必要がある


3 → 可能。ただし、『間桐桜と間桐雁夜を …… してほしい』という願いの『 …… 』の部分は統一する必要があるため、1つの願いとして処理するのは困難

    たとえば『2人から魔術師としての力を除くこと』を願った場合、桜は救済できるが、雁夜はすでに満身創痍なため、いまさら一般人になっても寿命は変わらない

    『2人を元に戻す』ことを願う場合、雁夜は救済できるが桜からは虚数属性が消滅しないうえ、記憶や肉体年齢なども以前のものに戻る


また、臓硯との取引を経ずに桜を救済する場合、臓硯への対処法を考慮する必要がある



>>743


今回は汚染されていない。前スレ>>817-818参照

【聖杯戦争5日目】

【『虚栄の空中庭園』材料到着まで残り2日】



――宇治松邸――


ココア「お腹空いて寝られなかったよ~……」

アサシン「姉上は食い意地が張っているのだな」

ココア「そ、そんなことないよ! 人間の身体は、1日3食食べないと元気が出ないようになってるんだよ!」

桜「そうなんですか?」

雁夜「そうなのか?」

アサシン「初耳だな」

ココア「私が間違ってるの!?」

アーチャー「まあ、1日3食という習慣は、ある意味で恵まれた環境にいることの裏返しともいえる。万人に共通する観念ではないだろう」

雁夜「アーチャー、もう大丈夫なのか?」

アーチャー「ああ。迷惑をかけた。今日からは戦線に復帰できるだろう」

千夜「無理しちゃだめよ、アーチャーさん?」

アーチャー「わかっている。私のような者でも、この同盟の要だからな。それは理解しているつもりだ」

千夜「うーん……それだけじゃないんだけど」

ココア「それより、買い出しだよ! 腹が減っては戦はできぬ、だよ!」

アサシン「誰が行く? 午前中とはいえ、聖杯戦争中だ。全く安全とは言い切れまい」



↓2


1、「全員で行く」

2、「誰かに留守番を任せる(千夜、ココア、桜、雁夜、アサシン、アーチャーのうち、誰に任せるか併記。複数可)」

千夜「私とココアちゃんで留守番してるわ」

アサシン「……毎度毎度、お主の采配は不可解だ。確かに、昨日襲撃されなかった以上、ここはバレていないと思うが」

アサシン「だからといって、完全に安全とも限らんぞ?」

千夜「それは……わかるんだけど」

ココア「……」グテー

千夜「たぶん、ココアちゃん歩けないわ。私が様子を見ていたいの」

アーチャー「そういうことこそサーヴァントに命ずるべきではないだろうか」

アサシン「まあ、いい。不審な気配を感じたら、そこにいる鳩に知らせよ」

千夜「わかったわ。行ってらっしゃい」

桜「はい。いってきます」



千夜「二人っきりね、ココアちゃん」

ココア「千夜ちゃん……?」

千夜「……やっぱり、白々しいかしら。ええ、ココアちゃんと二人っきりになりたかったから、あんなこと言ったの」

千夜「不安なの。私、何もできないんじゃないかって。勝っても負けても、全部アサシンにまかせっきりになるんじゃないかって」

ココア「千夜ちゃん……でも」

千夜「わかってる。自分の未熟さを理解しているのなら、なにもしないのもみんなのため。それは、わかってるけど」

千夜「でも、やっぱり。情けなくて……」

ココア「…………。よし」

ココア「特訓しよう、千夜ちゃん!」

千夜「え……?」

ココア「この間アサシンに見てもらった時はさっぱりだったけど、あの一回で諦めちゃもったいないよ!」

ココア「さあ、特訓…………ああ」グー

ココア「お腹空いてたんだった」バタン

千夜「ココアちゃん!?」

ココア「ち、千夜ちゃん。私のことはいいから、特訓、を…………ガクッ」

千夜「ココアちゃーーーーん!」



千夜「じゃ、特訓してくるわ」

ココア「頑張ってねー」



雁夜「大勢で買い物なんていつ振りだろうな」

アーチャー「この上なく個性的な面子になってしまったが」

アサシン「よいではないか。我と肩を並べて歩くなぞ、凡庸な人間には一生味わえぬ幸運ぞ」

桜「そう、なんですか……? アサシンさん、すごい人なんですね」

アサシン「サクラは素直だな。まったく、それだけにあのような輩の手に渡ったことが腹立たしい」



↓1(コンマ1桁目)


12、「戦う気満々のソラウと遭遇」

34、「おもちゃ屋にいるライダーと遭遇」

56、「城に帰る途中の切嗣と遭遇」

78、「散歩中の龍之介と遭遇」

90、「何事もなく買い出し終了」

コンマ1桁目3



アサシン「む、あれは……」

ライダー「おお! 誰かと思えば、アサシン……と、アーチャーか? なるほど、同盟を結んでいたのか」

アーチャー「まさか、こんなところで敵サーヴァントと出くわすとはな。世界は狭い」

桜「…………」

ライダー「どうした、娘? 縮こまってアサシンの後ろに隠れるとは」

雁夜「鏡見て来いよ。迫力すごいぞ、お前」

アーチャー「しかし、なぜこんなところに? 情報収集に適した場所には見えないが」

ライダー「そんなことはない。ほれ、これを見よ!」

アサシン「これは……?」

雁夜「戦闘機のプラモデルか。けど、それがどうした?」

ライダー「なに、征服するためには、その時代に適した兵器や戦略が必要だからな。こうして資料を求めている」

ライダー「ネット、なる便利なものもあると聞いたが、なにぶん、時臣の管轄ではないらしくてな」

雁夜「! 時臣も、来ているのか」

アーチャー「マスター」

雁夜「……わかってる。時と場所はわきまえるさ」

時臣「ライダー、道草はこのあたりに……。む」

時臣「雁夜、と…………」

桜「…………」

時臣「……ライダー、帰るぞ」

桜「!」

雁夜「時臣……!」

時臣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「雁夜。次会った時は、確実に殺す」

6~0、「いい機会だ。君がなぜそこまで私を恨むか、話してもらおう」

コンマ1桁目9


時臣「…………。いい機会だ」

時臣「雁夜。なぜ君がそこまで私を恨むのか、話してもらおう」

雁夜「なぜ……なぜ、だと。そんなこと」

時臣「それだ、雁夜。君は、私が恨まれるのは当然だと主張する。だが、私にはそれが全く分からない」

時臣「戦場であったなら殺しあうよりほかにないが、今は違う。応じてくれるね?」

雁夜「…………。わかった。ただし、サーヴァントには傍にいてもらうぞ」

時臣「当然の配慮だ。だが」

アサシン「わかっている。我は帰った方がよいのだろうな。暗殺者がいては、対談なぞ成立せん」

アサシン「サクラも連れて帰るぞ?」

雁夜「ああ。頼む」

桜「…………」

アサシン(事ここに至っても父を呼ばんのか……強く育ったのか、あるいは…………)




アサシン「サクラ。お主、父親を恨んでいるのか?」

桜「え?」

アサシン「言葉を選ばずに言えば、彼はお主を捨てたのだろう?」

桜「…………。そうかも、しれません。でも、私はあの人が大好きでした。お母様も、姉さんも。あの人を愛していました」

桜「だから、悪い人なはずがないんです。私を養子に出したのも、理由があったんです。だから、恨んではいません」

アサシン「…………そうか」

アサシン(閉じこもっているのは分かっていたが……その殻が固すぎる。これを溶かすのは容易ではないぞ、カリヤ)



アーチャー「喫茶店か。なるほど、これだけ人がいれば暴れたくても暴れられん。いい選択だな」

ライダー「時臣。プラモデルを見に行っていいか?」

時臣「話を聞いていたのかライダー。そう長くはかからない、そこにいてくれ」

アーチャー「ライダー、こういう店にはなじみがないだろう。君が好きそうなものを、私が選んでやろう」

ライダー「おお、気が利くなアーチャー! では、一任しよう」

時臣「さて、雁夜。話してもらおうか」

雁夜「…………。そのまえに、一つ聞かせてくれ」

雁夜「時臣。お前は、桜ちゃんを養子に出したことを、一度でも後悔したか?」

時臣「なに……?」

雁夜「どうなんだ、時臣」

時臣「…………」

時臣「しているはずがない。彼女の才能を殺さないためには、養子に出す以外の選択肢はなかったのだから」

雁夜「…………」



↓1(コンマ1桁目)


12、「時臣ぃっ――――!」

3~6、「後悔していないってことは……間桐の地下で何が行われているのか、知らないんだな?」

7~0、「お前は黙っていろ。俺は、父親としての遠坂時臣に聞いているんだ」

コンマ1桁目4



雁夜「後悔していないってことは……間桐の地下で何が行われているのか、知らないんだな?」

時臣「なに?」

雁夜「たしか、御三家は不可侵、だったか……まったく、くだらないルール作りやがって」

雁夜「いいか、時臣。あそこは、工房なんて生易しいもんじゃない。蟲蔵……蟲を使って魔術師を矯正する、拷問場だ」

時臣「蟲……? バカな、間桐の魔術は『吸収』と使い魔による……」

雁夜「そんなまっとうな家系じゃないんだよ、今の間桐はな。実質的に間桐を牛耳ってる臓硯は、蟲を使うだけの化け物だ」

時臣「…………没落していたのは知っていた。だが」

雁夜「話が逸れたな。間桐の現状なんてどうでもいいんだ。……見ただろう、時臣。あれは、桜ちゃんだ」

雁夜「わからないはずないよな。お前の、娘だ」

時臣「…………」

雁夜「髪も瞳も変色した。笑顔を浮かべることもめっきり減った。……何が原因なのか、言ってやらなきゃ察せないほど、お前もバカじゃないはずだ」

雁夜「もう一度聞く。時臣、お前は…………後悔していないのか?」

時臣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「それでも……それでも、彼女の将来を想えばこそ…………!」

6~0、「…………」

コンマ1桁目9



時臣「…………」

雁夜「……そうか。安心したよ時臣。父親としての遠坂時臣は、まだ生きていたんだな」

雁夜「帰るぞ、アーチャー」

アーチャー「終わったのか」

雁夜「これ以上話すことはない。ライダーにも願いがある以上、和解することもできないしな」

雁夜「けど……ああ、憑き物が落ちた。たとえ選択が間違っていたとしても、時臣。やっぱり俺よりお前の方が、葵さんにはふさわしかった」

ライダー「帰るのかアーチャー。馳走になったな」

アーチャー「金はそっち持ちだぞ。私は1杯しか飲んでいないしな」

ライダー「おお、この征服王に奢らせるか! 愉快な奴よ!」

時臣「…………」


何故、神安価が続くんだ(歓喜)




ライダー「……時臣。貴様がいかに心変わりをしようと、余にも望みがある。戦いから降りる気はないぞ」

時臣「…………ああ。わかっている」

時臣「綺礼とセイバーのためにも、私が諦めるわけにはいかない」

時臣(聖杯は、根源への到達は、遠坂の悲願だ。天秤にかけるまでもない、これは何よりも優先される事項のはずだ)

時臣(…………。なのに、どうして私は……)

時臣(…………)

時臣(桜……)

――宇治松邸――


アサシン「帰ったぞ」

桜「ただいま、です」

千夜「おかえりなさい。あら、アーチャーさんと雁夜さんは?」

アサシン「少し用事ができたようでな。我らが先に帰ることとなった」

千夜「そう……じゃあ、ご飯は私が作るわ。桜ちゃん、手伝ってくれる?」

桜「はい!」

――ハイアットホテル――


ソラウ(まだここ、使えたのね。ケイネスったら、金にモノを言わせて長期間借りちゃって……)

ソラウ(…………さて。まだお昼だけど)

バーサーカー(…………)



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「敵を探しに行こう。見つけ次第襲撃」

5~0、「……神秘の秘匿、ね。ケイネスの意向に従うのも、引き継いだ私の役目かしら」

コンマ1桁目3



ソラウ「行くわよ、バーサーカー」

バーサーカー「…………」コク



2人の標的(アーチャー、ライダー、バーサーカーはそれぞれ拠点に帰還途中)↓1(コンマ1桁目)


1、「宇治松邸」

23、「アーチャー陣営」

45、「ライダー陣営」

67、「ランサー陣営」

89、「バーサーカー(真祖)陣営」

0、「戦闘なし」

コンマ1桁目1



ソラウ「ケイネスが遺してくれた資料によれば、このあたりね」

ソラウ「…………なるほど、こんなところに魔術師の拠点があったなんて」

ソラウ「隠蔽工作はなかなかだけど。まあ、ケイネスの眼は欺けなかったってことね」

ソラウ「突入して、バーサーカー。隠蔽工作がすでに施されてるならむしろ好都合よ。暴れても構わないでしょう」

バーサーカー「…………」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ドガァァァァンッ


ココア「ええっ!?」

千夜「まさか、敵……!?」

アサシン「我が戻った後というのは、不幸中の幸いか。皆は隠れていろ」

桜「でも、アサシンさん……」

アサシン「なに、確かに接近戦は得意ではないが……何もできないわけではない」

アサシン「アーチャーが戻ってくるまで時間を稼げば」


バーサーカー「■■■■■■――――!」


アサシン「…………。ま、まあ」

アサシン「なんとかしてみせよう」

ココア「その汗は何!?」

千夜「ダメよアサシン、令呪を使って……」

アサシン「間違っても逃げようなどとは思うな。ここを失えば、路頭に迷うことになる」

アサシン「なに、原型が多少残っていれば、修復するのは容易だ。心配はいらない」

ココア「そ、そういう話をしてるんじゃ……」

アサシン「はやくここから離れろ! 死にたいのか!?」

千夜「っ……」


ヒュッ

ギィンッ


アサシン「ぐっ……さすがに、狂戦士の一撃は重いな……!」

アサシン(躱せるだけの技量もないとなれば……数分は耐えられん…………!)

バーサーカー「■■■■――――!」


鳩「ハヤク モドッテ コイ !  シュウゲキ ダ !」

雁夜「なに……!? こんな真昼間からか!」

アーチャー「やはり別行動は迂闊だったか……! 走るぞマスター! しっかりつかまっていろ!」


ダッ


アーチャー(距離的にはそう遠くはないが……残っているのはいずれも猛者揃い、アサシン1人では荷が重すぎる!)

アーチャー(なんとか持ちこたえてくれ、アサシン……!)



スタッ


アーチャー(周囲に敵の気配はなし……同盟を結んでいるわけではなさそうだ)

アーチャー「アサシン!」バンッ



アサシン戦況↓1(コンマ1桁目)


1~4、「令呪でブーストするも、満身創痍」

5~9、「満身創痍(令呪消費なし)」

0、「自力で耐えきったセミ様」

コンマ1桁目5



アサシン「ま、ったく。使えん、弓兵、だな……」

アサシン「遅すぎると、いうものだ……」ドサッ

アーチャー「! ……貴様」

バーサーカー「…………」

ソラウ(援軍……まあ、アサシンならほかと同盟を結んでてもおかしくはないけど)

ソラウ(一方的だったとはいえ、バーサーカーも疲労してる。ここは……)



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「でもこのアーチャーそんなに強そうじゃないし。戦闘続行」

6~0、「このあたりで一度下がるべきかしらね。撤退」


うおおおおおおおおお

コンマ1桁目3



ソラウ(でもこのアーチャーそんなに強そうじゃないわね。アーチャーさえ倒せればアサシンも倒せるし……)

ソラウ(ここで立て直す隙を与えるのは愚策かしら)

ソラウ「標的を変更。バーサーカー、先にアーチャーを倒して」

バーサーカー「■■■■――――!」ダッ

アーチャー「大人しく帰ってはくれないか……!」


ギィンッ


アーチャー(アサシンの話では、こいつはセイバーを倒したサーヴァント……単純な力量の差は明らかだ)

アーチャー(どうする……!?)

ギギギンッ

ドスッ


アーチャー「っ……!」

ソラウ(いけそうね……あの剣を解放する必要もなさそう。なんだ、意外とあっさり……)


ブゥゥゥゥン


ソラウ「……え?」


ドスッ


ソラウ「っ、ああっ…………!?」

雁夜「ただ蟲を飛ばすだけの単純な魔術だ。だが、この程度の攻撃に抵抗できないってことは」

雁夜「お前、自分で戦えるだけの力はないな?」

ソラウ「アーチャーの、マスター……!?」


蟲に喰われるとか本編以上に悲惨なんじゃぁ…

ソラウ(蟲の使役……! まずい、この数は、いくらバーサーカーでも対応できない)

ソラウ(たったの数匹取りこぼしただけで、私の身体が……)ゾクッ

ソラウ「て、撤退! 撤退するわ、バーサーカー!」

バーサーカー「!」


ダッ


雁夜「……追わなくていいぞ、アーチャー」

アーチャー「言われるまでもない。策なしに渡り合える相手ではなさそうだ」

アーチャー「君も休め、マスター。私が動けぬ間は、君たちに守ってもらったからな。交代するだけだ」

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「ソラウさんが無鉄砲すぎる件。ケイネス先生が納得しそうにない形で、キャラが立ってきてるわ」

アオヤマ「それでも成果を出してるあたりはさすがです」

弟子一号「次回は、5日目夜から再開ね」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

ラビットハウスにエミヤ
甘兎庵に小次郎が就職
営業成績を巡り骨肉の争い
ランサーは2度死ぬ


ヴラド3世(黒)とシェイクスピアがラビットハウスに入店

○もしもはくのんがココアの妹だったら



白野「お姉ちゃん、いくよ」

ココア「うん」

白野「………………。せーの」



白野「フランシスコ――――!」ビシッ

ココア「――――ザビ」ビシッ


チノ「なにしてるんですか」

白野「あっ、すごくいいところだったのに……」

ココア「あのね。私と白野ちゃんで、ラビットハウスのオリジナルポーズを考えてたの!」

白野「メイドカフェでいうところの『おかえりなさいませご主人様』みたいな」

チノ「喫茶店にそんな派手で変なポーズは必要ありません」

白野「アイコンタクト?」

チノ「はい。マヤさんとメグさんのアイコンタクトがすごいので、憧れているんです」

ココア「なるほど……」

白野「お姉ちゃん。私たちにもできないかな」

ココア「! できないはずないよね、私と白野ちゃんの仲だもん!」


白野(お姉ちゃんが大事にしてるマグカップ割っちゃった。ゴメン)

ココア(私のこと大好き!? うん、知ってるよー!)

白野「伝わった?」

ココア「うん! ありがとう!」

白野「よし」



弟子一号「選択肢次第じゃ、普通のまじめな子にもなるんだけど……書くとなると、どうしても変な白野に寄せたくなるわね」

弟子一号「今回はここまで。次もよろしくね」

アオヤマ「ありがとうございました~」

――アインツベルン城――


アイリ「おかえりなさい、切嗣。無事で何よりだわ」

切嗣「ああ。ところで、アイリ。調べたいことがあるんだが……ここには、聖杯戦争の資料はあるかい?」

切嗣「御三家の一角だ、なにもないとは思えないんだが」

アイリ「えっと、どうかしら……なくはないと思うけれど」

舞弥「切嗣。それは、戦闘よりも優先すべき事柄ですか?」

切嗣「何とも言えない。不可解な点はあるが、果たしてそれが、本当に知っておくべきことなのかはわからない」

切嗣「ただ……勝ち残ったのに聖杯に欠陥があった、では笑えない。念のためだよ」

舞弥「そうですか。では、私も手伝います」

アイリ「バーサーカー、は……」

バーサーカー「…………」

アイリ「……休んでてもらった方がいいかしら」

切嗣「そうだね。調べものなんて、性に合ってなさそうだ」

――宇治松邸――


ココア「うわああああん! アサシン、私たちのために……!」

千夜「大丈夫、あなたの仇は私たちが……!」

アサシン「……存外に、サディストだな。今の状態の我に、ツッコミを強要するとは」

アーチャー「休ませてやれ。しかし、情けない話だな。魔術師が3人も集まっていながら、サーヴァントの治癒すらろくにできんとは」

ココア「うっ……」

千夜「うっ……」

雁夜「うっ……」

桜「……」オロオロ

桜「う、うっ……?」

アーチャー「律儀にノらなくてもいい」

ココア「で、でも! 少しは治癒できたはずだよ!」

アサシン「ああ、そうだな。なにもされないよりはましだ」

アサシン「だが、少し休ませてもらう、ぞ……」

アーチャー「アサシンが動けぬとなれば、今日は私もここに留まろう。昼の一件で、この拠点も露見しているしな」

千夜「そっか……ここも、もう安全ではないのね」

雁夜「黒いバーサーカーの方は、すぐには襲ってこないだろう。能力云々の話じゃなく……」

雁夜「蟲に襲われるって、慣れないと結構怖いからな」

桜「……」コクコク

ココア「蚊とか蠅とかとはわけが違うもんね……」

今宵の冬木市、敵を捕捉したのは↓1(コンマ1桁目)



1~3、「ランサー陣営」

4~6、「バーサーカー(騎士)陣営」

7~9、「ライダー陣営」

0、「戦闘なし」

コンマ1桁目5



――ハイアットホテル――


ソラウ「昼はひどい目に遭ったわ。でも、防御をバーサーカーだけに任せられない、ってことが分かっただけでも収穫ね」

ソラウ「ケイネスの礼装はいくつか残ってるけど……私に扱える代物じゃないし。やっぱり、離れてるしかないのかしら」

ソラウ「……そうだ。バーサーカーが扱える武器とかないかしら。毎回木の枝っていうのもね……」

ソラウ「バーサーカー、ちょっと探すの手伝ってくれない? 見つかったら、さっそく街に繰り出すわ」

バーサーカー「……」コク




バーサーカー「…………」

ソラウ「盾と剣……似合うわね。さすが円卓の騎士」

ソラウ「でも、ケイネスはどうしてこんなものを……」


――すでに必要なものを日本に運ぶよう手配済みだ。あとは、私のもとに聖遺物が届くのを待つのみ


ソラウ「……そっか。ケイネスはこのバーサーカーを召喚するつもりで準備してたのよね。能力にもあたりを付けてたってこと……」

ソラウ「ありがたく使わせてもらうわ、ケイネス」

ソラウ「さあ、行くわよバーサーカー。……あの家にはもう行きたくないけど」



バーサーカー(騎士)陣営の標的↓1(コンマ1桁目)


1、「宇治松邸」

2~4、「ランサー陣営」

5~7、「バーサーカー(真祖)陣営」

8~0、「ライダー陣営」

コンマ1桁目3



ランサー「リュウノスケ。ほとんど一日歩きっぱなしで平気なのか?」

龍之介「え? まあ、材料探して歩き続けるなんて珍しいことじゃないし……そんなに苦でもないかな」

ランサー「そうか。それなら問題は……む」

ランサー「さがれ、リュウノスケ」

龍之介「え……?」


ヒュッ

ギィンッ


ランサー「なるほど。一度肩を並べて戦った相手も、ひとたび別れれば次は敵、か。潔いな」

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ソラウ(運がよかった、といえるかしら。ランサー陣営以外は、マスター自身に戦闘力がある)

ソラウ(私が負うリスクを考えれば、相手はランサーしかない。問題は……)

バーサーカー「■■■■―――!」ヒュヒュヒュッ


ギギギンッ


ランサー「此度の戦い、骨のある相手が多い。ああ、オレとて、負けるわけにはいかないが」

ソラウ(セイバーの宝具すら耐えた耐久力……でも、完全な無敵だとは限らない)

ソラウ(マスターからの魔力供給も十分じゃないようだし……長期戦に持ち込めば、あるいは)

バーサーカー「■■■■■■――――!」

ランサー「それだけの技量をもち、敬愛する相手の信頼すら勝ち取っておきながら」

ランサー「どうして狂気に逃げた。湖の騎士よ」

バーサーカー「!」


ヒュヒュヒュッ

ギギギンッ


バーサーカー「■■■■――――!」

ランサー「……わずかに刃が乱れたな。オレの声が届いているのか。あるいは、彼女の声が届いていたのか」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「バーサーカー優勢」

4~7、「拮抗」

8~0、「ランサー優勢」

コンマ1桁目3



バーサーカー「■■■■――――!」

ランサー「っ……!」

ランサー(狂化がうまく仕事をしているな……本来なら、自らの攻撃が通らないことに焦りや恐怖を覚えるところを)

ランサー(全く意に介していない――――!)


ヒュヒュヒュッ

ギギギンッ


ソラウ「……! そうか」

ソラウ(そもそも、ランサーの能力は無敵性じゃなくて、圧倒的な防御力)

ソラウ(バーサーカーの攻撃は『大きく威力を削がれている』だけで、『効いていない』わけじゃない……!)

ソラウ(あとは、あのビームさえなんとかできれば……)


ヒュヒュヒュッ

ギギギンッ


ランサー(リュウノスケ……は、やはり見ているだけか。いや、もとよりこの戦いを視認できているかも怪しい)

ランサー「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「令呪を使え、リュウノスケ!」

6~0、「真の英雄は目で殺す……!」

コンマ1桁目3



ランサー「……認めよう、バーサーカー。お前のその力量を。今のオレでは、届き得ないところにいるということを」

バーサーカー「――――!」

ランサー「令呪を使え、リュウノスケ!」

龍之介「え、それって……」

ソラウ「令呪、ですって?」

ソラウ(逃げるってこと? ……違う、ランサーのあの眼、気迫)

ソラウ(まさか……!)

龍之介「――――宝具を使って、そいつを倒してくれ!」キィィィン

バーサーカー「!」

ソラウ「っ……!」

ランサー「神々の王の慈悲を知れ。インドラよ刮目しろ。絶滅とは是、この一刺」



ランサー「焼き尽くせ――――『日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』!」


――宇治松邸――



ズドォォォォォンッ



ココア「なになになに!? 地震!?」

アーチャー「いや、これは……」

雁夜「アーチャー?」

アーチャー「……どこで戦っているのかはわからないが。サーヴァントの一撃だろう」

桜「え……!?」

千夜「よ、余波でこれってこと……!?」

雁夜「これは……戦ってるのが俺たちじゃないことを、喜ぶべきか?」

アーチャー「そうだな、そう思うことにしよう。さて、腹も膨れて、頭が回るようになったか?」

ココア「べ、別に太ってないよ!?」

千夜「ふ、太りにくい体質だもの! アーチャーのご飯がおいしいからって、問題はないわ!」

アーチャー「そんな話をしているのではない。今後の話をしようと言っているだけだ」

桜「今後……作戦、ですか?」

アーチャー「ああ。智謀ではアサシンには及ばんだろうが……策を考えることは、無駄ではないだろう」

千夜「そう、ね。じゃあ、アサシンがびっくりするような作戦を立てましょう!」

ココア「そうだね! そろそろ、姉としての威厳を示すべきだよね!」

雁夜「威厳……?」

千夜「それじゃあ……」



↓2


1、「敵サーヴァントの対策について話す(残っている敵サーヴァントの内、2人まで併記)」

2、「アサシンの宝具の準備について考える」

3、「その他(内容併記)」

千夜「あと2日……つまり、明後日にはアサシンの宝具に必要な材料がそろうんだけど」

アーチャー「ようやく半分か。先は長いな」

千夜「それ、どこに運ぼうかしら」

アーチャー「……………………は?」

アーチャー「決めていなかったのか!?」

ココア「あれ、言ってなかったっけ?」

アーチャー「聞いていないぞ! どうしてそんな大事なことを……」

桜「アサシンさんは、考えてるんじゃないでしょうか」

雁夜「ありえるな。勿体ぶるの好きそうだし、千夜ちゃんたちに説明してないことも頷ける」

アーチャー「とはいえ、たたき起こすわけにもいくまい。……とりあえず、私たちだけで考えておくか」

雁夜「まさか、新都で発動するわけにもいかないよな。どのくらいの規模なのかはよくわからないが……」

アーチャー「…………おあつらえ向きの場所が一か所、ある」

ココア「ほんと?」

千夜「さすがアーチャーね」

桜「それは?」

アーチャー「アインツベルンの森だ。あそこを使えれば、材料の運びこみも、宝具発動までの防御も今よりは容易になる」

雁夜「…………ということは」

アーチャー「ああ。アサシンが妙案を用意できていないのなら」

アーチャー「この同盟として初めて、敵陣に攻め入ることになるだろう」

千夜「…………!」

バーサーカーVSランサー↓1(コンマ1桁目)



1、「令呪による回避が間に合う。バーサーカー反撃」

2~5、「令呪による撤退が間に合う。バーサーカー陣営撤退」

6~9、「『日輪よ、死に随え』命中。バーサーカー重傷」

0、「『日輪よ、死に随え』命中。バーサーカー消滅」

コンマ1桁目5



ランサー「…………」

ランサー「相手のマスターは意外と冷静だったようだ」

龍之介「えっと……?」

ランサー「逃げられた。おそらく、令呪を使用しての撤退だ」

龍之介「じゃあ、無駄撃ちだったってこと?」

ランサー「どうだろうな。今は、敵を退けたことを喜ぶべきだろう。あれは紛れもない、強敵だった」

――ハイアットホテル――


ソラウ「なによあれ……冗談じゃないわ…………!」

ソラウ(あのランサー、格が違いすぎる。令呪の助けなしには宝具を使えないことはラッキーなのかしら……)

ソラウ「……ううん、そうじゃないわ。令呪がある限り、あれを警戒しないといけない」

ソラウ「こっちには、対軍宝具はないんだもの。あーあ、あなたも剣からビームとか出せればよかったのに」

バーサーカー「…………」

――アインツベルン城――


切嗣「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「さっぱりわからない。もう寝よう」

6~0、「そうか、そういうことか……!」

コンマ1桁目5



切嗣(資料はそこそこあったが……これらから割り出すことはできそうにない)

切嗣(やはり、今回の戦いが例外、ということなのか……?)

切嗣「…………さっぱりわからない。もう寝よう」

――遠坂邸――


時臣「……ライダー。これから私は、独り言を言うかもしれない。うるさいと感じたら、部屋を出てくれ」

ライダー「そうはいかんな。貴様の独り言なぞ希少だ、聞き逃すわけにはいかん。それに」

ライダー「思いの丈を言葉にして吐き出すのは、時には薬になる。遠慮はいらん」

時臣「…………そうか」

時臣「私は魔術師だ。そうあろうとしたことはない、そうあることが当然だったのだ」

時臣「妻のことは愛している。彼女と肌を重ねたことが、ただ優秀な子孫を求めただけでないことは断言できる」

時臣「娘のことも愛している。それは才能があるからであり……私の、娘だからだ。だがそれでも、私は魔術師だ」

時臣「娘たちが将来的に敵対し、その結果どちらかが根源に至るなら、2人は幸福だと、私は信じている。それは、今も昔も変わらない」

時臣「だが…………どうして、私は揺れてしまったのだろうな」

ライダー「…………」

時臣「ああ、わかっている。変わってしまった桜を見たからだ。どうやら私にも、親心とやらがあったのだろう」

時臣「……安心しろ、ライダー。戦いを降りるつもりはない。こんな動揺に惑わされて身を引けば……綺礼やセイバー」

時臣「なにより、私が信じた魔導の道と、私を信じた家族を裏切ることになる。私は、根源を目指し、戦う」

時臣「私が勝つのなら……所詮は雁夜のやろうとしていることは自己満足の自己欺瞞ということだ。だが」

時臣「もし。彼らが勝利するようなことがあったなら…………」



【聖杯戦争5日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「ソラウさん仕事しすぎ。狂化が伝染してるのかしら」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

○千夜のサーヴァントがケイローン先生だったら


千夜「アーチャー、ちょっといいかしら」

アーチャー「はい、なんでしょう」

千夜「今日の宿題なんだけど……私には難しくて」

アーチャー「お教えするのはよいですが……助けを求めるだけではいけません。手を差し伸べれば誰かが救い上げてくれると、勘違いしてしまう原因になります」

千夜「うっ……そ、そうね。確かに私、甘えてたわ」

千夜「一人で頑張ってみるわね!」

アーチャー「はい、応援しております」



千夜「やっぱり無理ぃ……アーチャー、助けて……」

アーチャー「はい、喜んで」

ココア「頼もう!」バンッ

アーチャー「おや、どうされたのですか?」

ココア「どうもこうもないよ!」


マヤ「え?」

メグ「ココアちゃん?」

チノ「どうしたんですか?」

千夜「あら、いらっしゃ~い」


ココア「先生の教え方が上手すぎて、だれも私に頼ってくれないんだよ!」

アーチャー「む……それは失礼しました。意図的でないとはいえ、貴女の仕事を奪っていましたか」

アーチャー「では、ご一緒にどうですか? 文系が苦手でしたよね」

ココア「うん、よろしく! ……あ、あれ?」



弟子一号「先生を召喚できれば、大概イージーモードよね」

アオヤマ「では、今回はここまでです。ありがとうございました~」

【聖杯戦争6日目】

【『虚栄の空中庭園』材料到着まで残り1日】



――???――


千夜「……? ここは」


バサバサバサ


鳩「クルッポー」

鳩「クルッポー」

???「…………」

千夜「鳩……すごい数。それに」

千夜「女の子……?」

???「………」

千夜「…………」

千夜「! そっか、ここって……」




――宇治松邸――


千夜「アサシン……」

千夜「それにしても、鳩にくるまれると暖かそうね」



アサシンの容体↓1(コンマ1桁目)


1~5、「回復までには、まだ時間がかかる」

6~0、「奇跡的に効果を発揮した治癒魔術」

コンマ1桁目2


千夜「アサシン、調子はどう?」

アサシン「動けぬほどではないが、万全とも言い難い。戦わせる気なら、最低でも今晩までは待て」

千夜「そっかあ……やっぱり、私たちの魔術じゃ焼け石に水だったかしら」

アサシン「そうだな」

千夜「うっ……そ、そこはフォローとか」

アサシン「気休めなど、価値のない嘘の筆頭ではないか。……だが、まあ」

アサシン「ないよりはマシだった、とだけ言っておこうか」

千夜「! アサシン……!」

アサシン「しかし、珍しいな。姉上より起床が遅いとは」

千夜「え? ……あら、ほんと。ココア茶も桜ちゃんもいないわ」

アサシン「皆のところに向かうぞ。何やら話があるようだしな」

千夜「…………もしかして、アサシン」

千夜「起こしに来てくれたの?」

アサシン「そんなところだ。まったく、姉上だけでなくアーチャーすら我を目覚ましか何かだと思って……」

千夜「そっか。ありがとう、アサシン」



ココア「おはよう、千夜ちゃん!」

桜「おはようございます」

千夜「ええ、おはよう」

雁夜「少しは顔色がよくなったな、アサシン」

アサシン「ああ。焼け石に水をかけてくれたバカが2人もいたからな」

アーチャー「さて、全員そろったことだ。早速だがアサシン。お前の宝具、その準備について……何か案はあるのか?」

アサシン「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「あの城を落とすほかあるまい」

6~0、「抜かりはない。我にいい考えがある」

コンマ1桁目1



アサシン「あの城が立地的に適している……というのもあるが」

アサシン「正直、この町は狭すぎる。我の宝具を使う以上、あの城を落とすほかあるまい」

アーチャー「やはりそうなるか。確か、あそこに陣取っているのは……」

アサシン「白い方のバーサーカーだ。あの、宝具を使った気配もないのに複数のサーヴァントと渡り合う化け物だ」

千夜「だ、大丈夫なの……?」

アサシン「単純な戦力では、劣っていると言わざるを得ん。あとは相性と、戦術の問題だ」

ココア「ということは……」

雁夜「攻め込むんだな。強敵の根城に、自ら」

アーチャー「さて……どう攻める?」



↓2


1、「全員で城に向かう」

2、「アーチャーと雁夜で襲撃」

3、「上記以外(内訳併記)」

千夜「全員で行くべきよ。半端に分担しちゃったら、昨日の二の舞だわ」

千夜「でも……アサシンが回復するまで待てない?」

アサシン「ほう? 我にこれ以上肉体労働を強いるつもりか」

千夜「だ、だめかしら?」

アサシン「いや。お主も、多少はマスターらしくなってきたと思ってな」

ココア「おお! アサシンがデレたね!」

桜「でれ……?」

アサシン「たわけ、おかしなことを言うでない」

アーチャー「では、そのように。その間に、作戦を考えるとしよう」

――アインツベルン城――


舞弥「切嗣。まだ成果が出ませんが……」

切嗣「今日一日は、休養を兼ねて調査に専念しよう。バーサーカーも、たまにはじっとしていた方がいい」

バーサーカー「…………」

切嗣「ところで、アイリ。こっちに攻めてくる敵はないかい?」

アイリ「使い魔がうろうろしてるくらいよ。サーヴァントやマスターが近くまで来た様子はないわ」

切嗣「そうか。なにかあったら、すぐに知らせてくれ」

――ハイアットホテル――


ソラウ「…………」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「さあ、襲撃の時間だ」

4~7、「そろそろ冷静になろう」

8~0、「バーサーカーが傷を負っているので、出撃は控えよう」

コンマ1桁目8


バーサーカー「…………」

ソラウ(令呪による回避がギリギリ間に合わなかった……ううん、違う。宝具のスペックが異常だった)

ソラウ(まさか、まだ傷が癒えないなんて……)

ソラウ「バーサーカー、今日は大人しくしていましょう。回復に専念して」

バーサーカー「…………」コク



龍之介「えっ。鎧がなくなった……?」

ランサー「ああ。あの宝具の発動条件、といったところか。だが、安心してくれ。もとより、宝具の発動は多くてもあと一回」

ランサー「そしてオレには、もう一つ切り札がある。リュウノスケに聖杯を献上するという誓いは、決して嘘にはしない」

龍之介「そっか……オレのために、あの鎧を」

ランサー(……気のせいだろうか。少し丸くなったような気が…………)

龍之介「あ! あの子いいなあ、腹捌いたら、どんな声で……」

ランサー(……気のせいだったか)

――宇治松邸――



アーチャー「さあ、今日の昼食は私と千夜、桜が三人がかりで仕上げた力作だ。しっかり食って力をつけておけ」

アサシン「我らの協力を拒否するとは」

ココア「訴訟も辞さないよ!」

雁夜(料理できないはともかく、パンしか作れないってどういうことなんだろうな……)

千夜「まあまあ、2人とも落ち着いて。ほら、桜ちゃん」

桜「は、はい。…………え、っと」

桜「食べてくれますか、お姉ちゃん……?」

ココア「いただきます!」

アサシン「この姉上は……」




アーチャー「やはり、私がバーサーカーの相手をするほかないな」

アサシン「理想は、アーチャーがアレを食い止めている間に、我がマスターを殺すことか」

アサシン「相手は狂戦士。マスターとの契約が絶たれた瞬間、魔力を使い尽くすだろう。我の仕事にかかっているな」

雁夜「一番の問題は俺たちか。銃を使う奴が、最低でも二人……」

ココア「大丈夫! 桜ちゃんは、私たちが守るから!」

千夜「大船に乗ったつもりでね、桜ちゃん」

桜「……。あの、やっぱり私はお留守番してた方が」

アーチャー「そういうわけにはいかん。ここを含め、サーヴァントの護衛なしで安全と言い切れる場所はない」

アサシン「我らの留守中、お主が狙われたとあれば一大事だからな。恐怖はあろうが……まあ、いざというときはそこの愚姉でも盾にしろ」

ココア「ひどい!」




千夜「……そろそろかしら。アサシン、調子は?」

アサシン「おおむね問題ない。さて、夜まで待ったのが吉と出ればよいが」

アサシン「行くぞ。我らの聖杯戦争は、この戦いにかかっている」



↓1(コンマ1桁目)


12、「ライダーと遭遇」

3~8、「城に到着」

90、「ランサーと遭遇」

訂正:城 → アインツベルンの森


コンマ1桁目8


――アインツベルン城――



雁夜「どうにか、戦わずにここまで来れたな」

アーチャー「道中で運を使い尽くしていなければいいが」

ココア「そ、そんな縁起でもないこと言っちゃだめだよ!」

アサシン「ここまでなら誤魔化しきれるが……これ以上は、結界に感知される。後戻りはできんな」

千夜「覚悟を決めなくちゃね……!」

桜「……」コク

――アインツベルン城――


アイリ「切嗣……!」

切嗣「来たか。敵は?」

アイリ「魔術師が4人、サーヴァントが……ひとり?」

切嗣「アサシンが紛れているはずだ。気配遮断は伊達ではないか」

切嗣「さて……」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「バーサーカーを向かわせよう」

6~0、「この城で迎え撃とう」

コンマ1桁目8



切嗣「この城で迎え撃とう。舞弥、準備を」

舞弥「はい」

切嗣「アイリは隠れていてくれ。相手のマスターは素人ばかりだが……サーヴァントは2騎、しかも片方は暗殺者。油断はできない」

アイリ「……」コク

アイリ「切嗣、無事で……!」

切嗣「ああ。願いを叶えるまでは、僕は死ねないからね」

――アインツベルン城――


ココア「すんなり到着しちゃったね」

千夜「ぎ、逆に嫌な予感がするわ……」

アサシン「アーチャー。よもや、気づいていないなどととぼけたことは言うまいな?」

アーチャー「ああ。サーヴァントの気配……ちょうど、この扉を開けた向こうに待機している形だな」

雁夜「こっちの襲撃を、待ってるってことか?」

アーチャー「どのみち、私はあれの相手をしなければならない。だが……」



↓2


1、「アーチャーのみ突入。5人は、ほかの入り口を探す」

2、「全員で突入」

アサシン「予定は変えん。バーサーカーはお主に一任しよう。我らは、ほかのところから入る」

アーチャー「賢明だ。まあ、向こうもそれくらいは読んでいるだろうが……そこは、お前がフォローしてやれ、アサシン」

アサシン「言われるまでもない」



――アインツベルン城・城内――


バーサーカー「…………」

アーチャー「顔を合わせるのは初めてではないが……1対1は、これが最初で最後になりそうだな」

アーチャー「来い、バーサーカー――――!」

バーサーカー「ウウゥ……」

バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」






ピンッ

ドガァァァンッ


千夜「!?」

ココア「わあっ!?」

雁夜「桜ちゃん!」

桜「……!」

アサシン「……霊体化してやり過ごすつもりだったが、なるほど。マスターたちを狙われれば、我も姿を晒すほかないな」

アサシン(しかし、魔術に依らぬ罠とは……随分と風変わりなマスターだ。これでは、見つけるだけでも一苦労だな)



パァンッ

ギィンッ


千夜「あ、アサシン!?」

アサシン「我には効かんよ。だが……仮にも暗殺者のサーヴァントを相手に、暗殺で挑むとはなかなか肝が据わっている」

アサシン(しかし、なにが狙いだ。時間稼ぎか?)


ピンッ

ドガァァンッ


ココア「ひいっ、また……!?」

アサシン「…………。!」

アサシン「まずい……カリヤ、横の壁だ!」

雁夜「!」

千夜「まさか、今までの罠って……!」

アサシン(この一瞬……この場にサーヴァントがいない雁夜を仕留めるための膳立て……!)



「Time alter――――double accel!」



桜「雁夜おじさん――――っ!」

雁夜「……!」

アーチャーVSバーサーカー↓1(コンマ1桁目)


1~4、「バーサーカー優勢」

5~9、「拮抗」

0、「アーチャー優勢」



雁夜VS切嗣↓2(コンマ1桁目)


1~5、「切嗣優勢」

6~9、「拮抗」

0、「雁夜優勢」

コンマ1桁目0、7



バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」


ヒュッ

ドゴォンッ


アーチャー「ふっ、どうした、バーサーカー。動きが鈍いぞ?」

バーサーカー「っ!」


ヒュヒュヒュッ

ズバァッ


バーサーカー「ウゥ、アアアアアアアッ!」

アーチャー「おおおっ――――!」


ヒュヒュヒュヒュヒュッ

ギギギギギンッ

アーチャー(傷を負っているようには見えないが……なぜ私が、バーサーカーを圧倒できている……?)

アーチャー「……いや、考えるのは後だな。この好機、逃せば次はない……!」

バーサーカー「ウゥ……!」

アーチャー「ここで、たたみかける!」



アーチャー「――――鶴翼、欠落ヲ不ラズ」ヒュヒュッ



バーサーカー「アアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」

ココア「雁夜さん……!」

切嗣(まずは一人……)チャッ


パァンッ

ブゥゥゥン


切嗣「っ……!?」バッ

雁夜「……予想通りだな。いや、偶然ではあるが」

雁夜「こいつらはただの蟲だが……魔術師の使い魔だ。使いつぶす気で運用すれば、銃弾を止める壁くらいにはなる」

雁夜「それに、羽だってある。2倍の速さで動くだけの人間に、追いつけないはずはない」

切嗣「間桐、雁夜……っ!」

雁夜「アサシン、そっちは任せた。なるべく急いでくれよ、長くはもたない」

雁夜(まさか、銃しか用意してないってこともないだろうしな)

切嗣「…………」

切嗣(使い魔の使役しか行わない以上……起源弾が有効である可能性は低い。といって、通常の銃弾では蟲に阻まれる)

切嗣(なら……爆風で、蟲ごと吹き飛ばす!)チャッ

雁夜「…………やっぱり、そうくるか」

雁夜(蟲は、大規模な攻撃に抵抗するには不向き……なら、防御は捨てて、あいつを倒すことに集中するしかない……!)

切嗣「Time alter――――double accel!」ダッ

雁夜「頼んだぞ――――!」



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「雁夜致命傷」

5~8、「相討ち」

90、「切嗣致命傷」

コンマ1桁目5



ドガァァァンッ


雁夜「がっ……!」ドサッ

切嗣「……まさか、僕を手こずらせるのが時計塔のロードでも、遠坂の当主でもなかったとはね」

切嗣「さて、舞弥。今応援に……」


ガッ

ドスッ


切嗣「…………な、に……!?」

切嗣「まさか、まだ……使い魔を使役できるだけの気力が…………!?」

雁夜「確かに俺は……強くなんて、ない」

雁夜「だが、それでも……俺のすべてを賭してでも、令呪は腕ごと食い潰す…………!」

切嗣「貴、様…………っ!」チャッ


パァンッ

パァンッ


雁夜「がっ……!」

雁夜「……はは、どうした。狙えてないぞ? 頭を狙えるだけの冷静さは、もうないか……?」

切嗣「なに、を……ぐ、があぁっ…………!」ガクッ




アーチャー「――――両雄、共ニ命ヲ別ツ……!」ズバァッ



バーサーカー「ァ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ――――!」ガクッ

バーサーカー「…………ア、アア……」

アーチャー「……」

アーチャー(終わった……? いや、たしかに手応えはあったが……なんだ、この悪寒は……?)


聖杯戦争とは、人間が創造した儀式である。で、あれば。不正がなくとも。悪意がなくとも。時間が経てば、欠陥が生じることもある

原因は不明。聖杯そのものにすら、そのエラーがなぜ起きたのか究明できない。だが、それは些事だ。起こってしまった以上、その対策を講じる必要があった


そのエラーとは、令呪の過剰発現


本来、聖杯が選出すべきマスターは7人。だが、今回。令呪を宿した魔術師は8人となってしまった

とはいえ、一度令呪を与えた以上、後になって剥奪することはできない。令呪を与えておきながら、サーヴァントを与えないというわけにもいかない

しかし。聖杯は本来、8つ以上の英霊の魂を収めることを想定してはいない。故に、参加者8組で儀式を強行した場合、なにが起きるかわからない

この事態に、聖杯が用意した対策とは




英霊の座でない場所から、魂を呼び寄せること



???「――――――――」

アーチャー「……バカ、な」



すなわち。この世のどこかにいる誰かを、強引に、サーヴァントという体で、マスターに与えること

そうすれば、8組が参加しても、聖杯は7つの魂を収めるだけで済む

それが、たとえ



アルクェイド「正直ないわー。理性がなくなるって、けっこうしんどいのね」



聖杯戦争そのものを破壊しかねない、怪物であったとしても

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「超解釈爆発。唐突な地の分。うん、許して。ほかの書き方が思いつかなかった」

弟子一号「ちなみに、消滅しかけたから理性復活、ってことよ。次回は、なんとかして消えかけの真祖のお姫様をやり過ごすとこからスタート」

アオヤマ「できますかねえ……。強敵ですが、頑張ってください」

弟子一号「じゃ、今日も最後に短編をお送りするわね」


・登場人物は『ご注文はうさぎですか?』または『Fate(staynight,zero,apocrypha,EXTRA)』に登場する人物のみ

 ※ごちうさに関しては、アニメ版、もしくはコミックス3巻までの登場人物に限ります

・ごちうさとFateから、最低でも1人ずつ選出

 ※『Fate/EXTRA』には『CCC』は含みません

 ※人物の代わりに、場所などを指定することもできます(ラビットハウス、衛宮邸など)

・前スレおよびそれ以前のネタを前提とするものは無効

・R-18は無効


アオヤマ「↓2で、登場人物とシチュエーションを指定してください」

理性戻ったなら話し合いで解決するかも(震え声)
そろそろ終盤だし聞いてみるけど。次やるとしてCCC間に合いそう?

○チマメ隊とアリスの会合



マヤ「転校生?」

メグ「うん~。双子の女の子って噂だよー」

マヤ「へー、仲良くなれるといいね!」

チノ「そうですね。楽しみです」



アリス「アリスよ、よろしくね」

ありす「ありすよ、よろしくね」


マヤ「すっげー! そっくり!」

チノ「名前まで同じなんですね」

メグ「お人形さんみたいで、可愛いね~」

ありす「おにごっこしたいなー」

マヤ「いいよ、やろう!」

アリス「鬼は?」

チノ「じゃんけんで決めましょう」

メグ「最初はグー。ジャンケン……」


「ポン!」


ありす「あれー、ありすが鬼?」

マヤ「わー、逃げろー!」

メグ「頑張ってね、ありすちゃん」

アリス「チノ、あっちに行きましょう」

チノ「はい。では、ありすさん。30秒後にスタートです」

ありす「わかったー!」



弟子一号「会合(鬼ごっこ)。ごめん、お茶会とかがいいかなと思ったけど、5人で大人しくテーブル囲む画が浮かばなくて」

アオヤマ「では、次回の更新でお会いしましょう。ありがとうございました~」


>>932

→ 現在2周目プレイ中。裏側を物語の基盤として採用できるかは微妙だが、CCCのキャラを採用するくらいはできそう

  ただし、今回はCCC不参加でやってるので、短編安価は次回作までCCC(のみ出演の)キャラ禁止

そう言えば今更なんだけど、千夜の魔術ってどんなものなの?全然出てきてないから分からないんだけど

>>939

→ いわゆる三流。できても初歩の初歩。ウェイバーと同程度のことはできるが、魔術的なことは偵察含めだいたいアサシンがやってくれるので、仕事がない




アルクェイド「って、あれ? 正気に戻ったと思ったら消えかけてる!?」

アルクェイド「……ううん、違う。消えかけてるから正気に戻れたのね」

アーチャー「…………」

アルクェイド「ああ、安心して、アーチャー。最後の抵抗として皆殺し、なんてことする気はないから」

アルクェイド「うーん、でも……負けっぱなしは、性に合わないかなー」

アーチャー「やる気か、バーサーカー」

アルクェイド「もー、そんな呼び方やめてよ。私にはちゃんと名前があるんだから」

アルクェイド「どうしよっかな。私も、もう少しで消えちゃうみたいだし」

アルクェイド「…………。!」

アルクェイド「決めた! アーチャー。私、これから3回だけ攻撃するわ」

アーチャー「なに……?」

アルクェイド「使うのはこの爪だけ。ほんとは、ここから動かずにあなたを仕留めることもできるけど……それじゃ、勝ったことにはならない」

アルクェイド「さっきまでと同じ戦い方で、勝負をつけましょう」

アルクェイド「で、3回攻撃した後、あなたがその二本の脚で立ってたらあなたの勝ち。膝をついたら、私の勝ち」

アルクェイド「どう?」

アーチャー「まるでゲームだな。主のために、少しでも足掻く気はないのか?」

アルクェイド「主ねえ……あの人は、私を道具だと思ってたみたいだし。道具の持ち主は、主とはちょっと違うんじゃない?」

アーチャー「そうか。君もなかなか癖の強い女性だ。バーサーカーでない方が、操縦しづらかったのかもしれないな」

アーチャー「ああ、その勝負を受けるのはいい。だが」

アーチャー「――――別に、君を倒してしまっても構わんのだろう?」

アルクェイド「!」

アルクェイド「面白いわね、アーチャー! ええ、とっても面白い。いいわ、じゃあ」

アルクエイド「その三手の間に私にとどめをさせたら、あなたの大勝利ってことで」

アーチャー「いいだろう。あまりに分の悪い勝負だが……私のすべてを以て応えよう」

アーチャー「どのみち、拒否権もないのだろう?」

アルクェイド「あら、よくわかったわね?」

アーチャー「君のような女性は、この世に一人きりというわけではないんだよ」

アルクェイド「じゃあ、時間もないし、始めましょう。大丈夫」

アルクェイド「一瞬で終わるから――――!」

アーチャー「!」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「なす術なし。敗北」

4~6、「2発命中。敗北」

7~9、「1発命中。勝利」

0、「反撃成功。大勝利」

コンマ1桁目5



アーチャー「……!?」

アーチャー(迅い……! いや、そもそもこれに反応するなど……)

アルクェイド「もらった――――!」


ヒュヒュヒュッ

ドドッ


アーチャー「っ、が…………っ!」ガクッ

アーチャー(強い……! これがバーサーカー)

アーチャー(いや、『彼女』の本来の力か!)

アルクェイド「…………」

アルクェイド「うーん……」

アーチャー「どう、した……? 望み通り、君の勝利だぞ」

アルクェイド「殺すつもりの3発だったのに、1発避けられたうえ、霊核を捉えきれないなんて……」

アルクェイド「勝った気がしない!」

アーチャー「随分と貪欲、だな……十分、致命傷だぞ」

アルクェイド「まあ、勝負には勝ったけど。あなたって、しぶといのね」

アルクェイド「……あーあ。時間切れかぁ」

アルクェイド「勝ちきれなかったのは悔しいけど、結構楽しかっ……」ピクッ

アルクェイド「…………マスター?」



↓1(コンマ1桁目)


1、「令呪を以てわが傀儡に命ず――――!」

2~5、「令呪を以てわが傀儡に命ず……」

6~0、「……気のせいか。じゃあね、アーチャー」

すげー野暮だが第四次の年代じゃアルクはまだ城で寝てる上に17分割されてないんでアーパーになってないんじゃ

>>956

→ 調査不足。申し訳ない。そういう世界線だったということで、ご了承いただきたく


コンマ1桁目4



「令呪を以てわが傀儡に命ず……」

「僕たちを連れて、可能な限り遠方に離脱しろ――――!」


アルクェイド「……私が消えかかってるって気づいてないのかしら」

アルクェイド「それとも、サーヴァントなしで戦う気? ……まあ、もう私には関係ないか」

アルクェイド「じゃあね、アーチャー。そうそう、いっしょにゴーレムと戦った人たちに伝えておいて」

アルクェイド「楽しかったって」


ダッ


アーチャー「……傍若無人にもほどがある。半殺しにした相手に伝言を頼むとは」



アサシン「去ったか……」

アサシン「カリヤ、無事か? お主には、あれの相手は重責であったと思うが……」

雁夜「…………」

千夜「雁夜、さん?」

桜「え……?」

雁夜「…………」

ココア「か、雁夜さん!」

桜「そんな……雁夜おじさん…………っ!」



↓1(コンマ1桁目)


1~3、「もう手遅れ」

4~9、「一命は取り留めるも、しばらく動けない」

0、「桜ちゃんを助けるまで……俺は…………!」

コンマ1桁目8



アサシン「落ち着け。冷静さを欠いては、救えるものも取りこぼす」

アサシン「彼奴らが令呪を切ってまで去った以上、この城はもらったとみていい。カリヤには応急処置を施してから、アーチャーと合流しよう」

アサシン「いいか、迂闊に動くなよ? 敵が去ったとはいえ、罠は健在だろうからな」

桜「アサシンさん! 雁夜おじさんは……」

アサシン「安心しろ。今すぐ死ぬということはあるまい」

ココア「アーチャーは?」

アサシン「鳩をやってこっちに来させよう。動けぬようなら、我が行く」




アサシン「で、案の定動けぬと」

アーチャー「ままならないものだな。サーヴァント同士が手を組んでおきながら……双方が万全である時間があまりに短い」

アサシン「なに、本来ならすでに詰んでいるところ。ここは霊地としても悪くないし、あの家よりは治療もはかどろう」

アサシン「だが、そうだな。お主の手料理が食せぬとなると、姉上が悲しむ。早く治せ」

アーチャー「……まったく。私の女難の相も、来るところまで来たな」

アサシン「両手両足に花、なにが不満だ?」

アーチャー「棘の方がたくましくては、せっかくの花も台無しというものだ」

アサシン「そこまで口が動くなら問題はあるまい。今日は休め、アーチャー」




切嗣「…………」

アイリ「切嗣! ダメよ、動いては……!」

舞弥「申し訳ありません。私がもっと迅速に……」

切嗣「反省会は後だ。早く動かないと、手遅れになる……!」

アイリ「切嗣、あなたまだ……」

切嗣「諦めるわけにはいかない。僕には、聖杯しかないんだ――――!」

切嗣「そのために……」



↓1(コンマ1桁目)


1~5、「生き残っているマスターに取り入る」

6~0、「生き残っているマスターから令呪を奪う」

コンマ1桁目5



切嗣「生き残っているマスターに取り入る。この頭を地にこすり付けてでも、この先のすべてを捨ててでも」

切嗣「必ず、聖杯を――――」

アイリ「……そう。わかったわ、切嗣。舞弥さんも、それで?」

舞弥「思案する必要もありません。私も、切嗣とともに」

――アインツベルン城――


アサシン「……束の間とはいえ、城に陣取ることになるとはな。しかし、マスター」

アサシン「罠の解除は、我がいれば十分だ。お主が同伴する必要はないぞ?」

千夜「私はあなたのマスターだから」

千夜「自己満足だってわかってるけど……せめて、そばにいさせて」

アサシン「…………」

アサシン「そうか。では、罠を踏まぬよう用心していろ。そう広くはないが、罠の数は見当もつかん」

千夜(そう広くない……?)

千夜「…………」

アサシン「…………」

千夜「…………」

アサシン「…………」



↓2


1、「(アサシンが何も言わないなら黙っていましょう)」

2、「何か喋る(内容併記)」

千夜「ねえ、アサシン。今朝ね、夢を見たの」

アサシン「ほう?」

千夜「話には聞いていたわ。夢を通して、サーヴァントの記憶が流れてくるって」

千夜「……あれ、ハトに囲まれてる小さいころのアサシンだと思うんだけど」

アサシン「…………そうか」

千夜「あ……もしかして、言わない方がよかったかしら……?」

アサシン「構わん。……いや、我が以前のままの我なら、過去を覗いたことを不敬とし」

アサシン「殺しておったかもしれんな」

千夜「えっ」

アサシン「構わんと言っている。我はとうに、お主をマスターと認めておる。実力云々は別としてな」

アサシン「しかし、そうか……随分と懐かしい気もするし、つい昨日のことのようにも思えるな」



↓1(コンマ1桁目)


1~4、「話を逸らす」

5~8、「少しだけ話してくれる」

90、「がっつり話してくれる」

コンマ1桁目4


そろそろ次スレ立てましょう。少し時間いただきます





アサシン「ところで、マスター。我だけ過去を覗かれるというのは不公平というものだな」

千夜「え……?」

アサシン「お主の話を聞かせてもらおうか。その歳にもなれば、人に言えぬ話の一つや二つあろう」

千夜「あえて人に言えないような話を聞こうというの……!?」

アサシン「誰にでも言っていい話など聞いてもつまらんだろう。ほら、いま流行りのガールズトークとかいうやつだ」

アサシン「なんなら、我から話してやろうか? 嘘のつき方、毒の盛り方……」

千夜「それはガールズトークとは言わないわ!」

次スレ


『【ごちうさ×Fate】千夜「聖杯戦争?」第2羽【安価】』

【ごちうさ×Fate】千夜「聖杯戦争?」第2羽【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413898731/)

ここから先は次スレ?

>>987

→ 行けるとこまでこっちでやります



アサシン「ところで、マスター。我が宝具の材料は、明日届くのであったな」

千夜「ええ。いよいよお仕事よ、アサシン」

アサシン「とはいえ、聖杯戦争も大詰め。明日のいつ届くのかは、大きな問題だぞ」

千夜「えっと……」



↓1(コンマ1桁目)


12、「24時」

34、「18時」

56、「12時」

78、「6時」

90、「0時」

コンマ1桁目4


千夜「午後6時くらいよ」

アサシン「そうか。では、受け入れる準備をする時間はありそうだな」

アサシン「マスター、そろそろ休め。殺し合いを間近に感じるのは、お主には重労働であったろう」

千夜「でも……まだ、罠の解除が」

アサシン「もう少しかかりそうだが……なに、気にするな。我のせいでマスターが過労、では笑えん」

アサシン「皆はもう眠っているのだろう?」

千夜「……うん。じゃあ、お言葉に甘えようかしら」

千夜「おやすみなさい、アサシン」

アサシン「ああ」



【聖杯戦争6日目・終了】

――ブルーマウンテン道場――


弟子一号「えっと、きりがいいとこまで行ったから予定変更。次スレで7日目からスタートするわ」

弟子一号「わるいけど、適当に埋めておいてくれるかしら」

アオヤマ「あと、タイミングを逃して表記し忘れましたが、バーサーカー(真祖)は消滅しました」

アオヤマ「ご留意ください」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom