【安価】勇者「王様。コンマがありません」国王「別に問題あるまい」(176)

勇者「しかしそれでは、どうやって冒険を進めればいいのですか?」

国王「秒で充分じゃ。なんとでもなる」

勇者「はぁ。しかし……」

大臣「勇者よ。お主も楽であろう。いざとなれば力技で魔王を倒せるシステムの方が」

勇者「それは確かに」

大臣「ならば行け。そして魔王を倒すのだ。勇者よ」

勇者「はい。分かりました」

国王「うむ。それでは勇者よ。旅立つ前に、この宝箱を開けるがよい」

勇者「ははーっ……」

ギギッ ギィーッ……

【勇者は宝箱を開けた。宝箱にはヘボい剣が入っていた。勇者はヘボい剣を手に入れた】

勇者「…………」

大臣「どうしたのだ? 勇者よ」

勇者「……はい」

国王「む?」

勇者「この剣。なんかヘボいんですけど……」

国王「うむ。正真正銘のヘボい剣じゃな」

勇者「…………」

大臣「なんだ? 不満がありそうな顏だな」

勇者「いぇ。そんな事は……」

大臣「ふむ。それでは今回は特別に、軍資金として……」

勇者「おぉ!」

大臣「銅貨を一枚持たせてやろう」

チャリーン……

勇者「…………」

大臣「どうした勇者。拾わぬのか?」

勇者「……いぇ。ありがたく頂戴いたします……」

【勇者は銅貨を拾った。銅貨一枚を手に入れた】

大臣「うむ。それでよいのだ。勇者よ」

勇者「…………」

国王「さぁ。それでは旅立つのじゃ勇者よ。お主の活躍に期待しておるぞ」

勇者「……はい。国王様」

…………
……

兵士a「武器や防具は装備しないと意味がないよ」

勇者「はい。分かってます」

兵士b「武器や防具は装備しないと意味がないよ」

勇者「はいはい」

兵士c「武器や防具は装備しないと……」

勇者「へいへい」
…………
……

━━城下町━━

勇者「……うーむ」

勇者「なんか貧乏クジでも引いた気分だが」

勇者「まぁ仕方ないか。俺は勇者だし……」

勇者「ちゃっちゃと魔王を倒しちまおう」

勇者「そんじゃぁ、まずはと……」


【安価】↓1

a ステータスを見る

b 地図を見る

c 道具屋に行く

d 城下町の人と話す

勇者「よし。とりあえず、今の俺のステータスはと……」


【ステータス】

勇者軍 戦闘力 3

勇者 戦闘力 3
基本値 2
武器値 ヘボい剣 1
防具値 なし

持ち物 銅貨1枚 銀貨0枚 金貨0枚


勇者「……弱い……」

勇者「俺の基本値が2で、ヘボい剣でプラス1で……」

勇者「合計の戦闘力は3」

勇者「……魔王にゴミとか言われるレベルだろうな。これ……」

勇者「…………」

勇者「まぁいい」

勇者「どんな強い勇者も、最初は初心者なんだ」

勇者「これから強くなればいい。そうすれば、きっと魔王にも勝てる」

勇者「さて。それじゃあ次は……」


【安価】↓1

a 地図を見る

b 道具屋に行く

c 城下町の人と話す

d とりあえず、どこかで戦う

勇者「……情報を集めるべきだな」

勇者「いきなり動いても、すぐに魔物か何かに殺されて」

勇者「おおゆうしゃ。しんでしまうとはなさけない」

勇者「……とか言われる可能性が高い」

勇者「まずはこの城下町の人と話して情報集めだ」

勇者「よし……」

勇者「おーい。そこのおねえさーん……」

町娘「森に出る敵は、草原にいる敵より強いらしいわ」

勇者「ほぅ。なるほど。森の敵は強いと」

花屋の娘「草原の敵は、銅貨を落とすのよ」

勇者「なるほど。銅貨をねぇ」

踊り子「魔王の戦闘力は53万よ。…………嘘です」

勇者「ビックリさせんなよ……」

貴族娘「あなたは貧乏さんみたいね。ちなみに銅貨10枚で銀貨1枚の価値があるのよ」

勇者「……貧乏さんで悪かったな。情報ありがとよ……」

勇者「ふむ。今回の情報集めはこんなとこかな」

勇者「草原と森に敵が出る事とかが分かったな」

勇者「さて。次はと……」


【安価】↓1

a 地図を見る

b 道具屋に行く

c もっと城下町の人と話す

d 草原に行き、敵と戦う

e 森に行き、敵と戦う

勇者「……やっぱり、もっと情報を集めとくか」

勇者「おーい。そこのお嬢さーん……」

女学生「森を抜けると、魔王の城があるのよ」

勇者「へ? そんな近くなのかよ?」

女学生「だって、この世界は狭いんだもん」

勇者「なるほど……」

眼鏡娘「草原の奥には、誰も知らない秘密の洞窟があるのよ」

勇者「……誰も知らないのに、何で知ってるの?」

眼鏡娘「……イジワルな人は嫌いです……」

勇者「ごめんなさい」

団地妻「この町の道具屋さんには、立派な装備が置いてあるわよ」

勇者「へぇ。立派な装備か。欲しいなぁ」

団地妻「すごく高いから、たぶん坊やには……。あら、失礼……」

勇者「…………」

女教師「生徒たちが、魔王が二回変身したら、幼女になるって言ってるの……」

勇者「ありがちな都市伝説だよ。信じるなよ……」

勇者「……さてと。もういいかな」

勇者「情報は、だいぶ集まったな」

勇者「それではと……」


【安価】↓1

a 地図を見る

b 道具屋に行く

c やっぱりもっと城下町の人と話す

d 草原に行き、敵と戦う

e 森に行き、敵と戦う

f 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

g 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「よし。草原に行くか」

勇者「草原の敵は、森の敵より弱いらしいし」

勇者「勝ったら銅貨も手に入るらしいからな」

勇者「今の俺にピッタリの場所だよ」

勇者「えーと。それじゃあ、草原の場所は……」

行商の娘「東だよ」

勇者「東?」

行商の娘「そう。お城から東に行ったら、港があるんだけどね」

勇者「ほぅ。港か」

行商の娘「うん。それで、その港を素通りしてさらに東に行くの。そこが草原だよ」

勇者「ありがとう。助かったよ」

行商の娘「どういたしまして。それじゃあ頑張ってね。勇者さん」

勇者「おぅ。世界の平和は俺に任せてくれ」

行商の娘「あはははっ。じゃーねー」

…………
……

勇者「おっ、港を発見だ」

港の娘「んっ? 港にお客さんかな?」

勇者「いや。今日は素通りだ。目的地はもっと東でな」

港の娘「へ? 草原に行くの?」

勇者「正解」

港の娘「ふーん。弱いけどモンスター出るから気をつけてね」

勇者「おぅ。ありがと」

港の娘「気が向いたら港にも寄ってね」

勇者「おぅ。その内にな」

港の娘「じゃあね。ばいばーい」

勇者「あぁ。ばいばいだ」

…………
……

━━草原━━

勇者「よし。草原に到着と」

勇者「もうすぐ戦闘か。俺にとって、初めての戦闘」

勇者「…………」

勇者「えーと」

勇者「ちょっとだけ、戦闘のシステムでも確認しとくかね……」

【敵との戦闘について】

戦闘の勝敗の判断は、自軍と敵軍との戦闘力の差と
指定されたレスの書き込み時間の秒数で行います


自軍の戦闘力x?敵軍の戦闘力y+判定基本値20=モード判定値x?y+20


モード  モード判定値
極楽   40以上
優勢   30以上
互角   20以上
劣勢   10以上
地獄   9以下 


極楽 書き込み時間の下一桁が『4以外なら勝ち』
優勢 書き込み時間の下一桁が『4か9以外なら勝ち』
互角 書き込み時間の下一桁が『奇数なら勝ち』
劣勢 書き込み時間の下一桁が『0か5なら勝ち』
地獄 書き込み時間の秒の所が『ゾロ目なら勝ち』

……こんな感じで

>>21 計算式の文字が化けた……

【敵との戦闘について】

戦闘の勝敗の判断は、自軍と敵軍との戦闘力の差と
指定されたレスの書き込み時間の秒数で行います


自軍の戦闘力 x - 敵軍の戦闘力 y + 判定基本値 20=モード判定値 x - y+20


モード  モード判定値
極楽   40以上
優勢   30以上
互角   20以上
劣勢   10以上
地獄   9以下 


極楽 書き込み時間の下一桁が『4以外なら勝ち』
優勢 書き込み時間の下一桁が『4か9以外なら勝ち』
互角 書き込み時間の下一桁が『奇数なら勝ち』
劣勢 書き込み時間の下一桁が『0か5なら勝ち』
地獄 書き込み時間の秒の所が『ゾロ目なら勝ち』

……こんな感じで

勇者「……さて。確認作業は終わりと」

勇者「ここに強いモンスターは出てこないはず……」

勇者「スーハー……スーハー……」

ザコ敵「ガオー!」

勇者「おっ! きやがった!」

ザコ敵「ガオー!」

【ザコ敵が現れた。ザコ敵の戦闘力は 2】

勇者「よし。あんまり強くない!」

ザコ敵「ウガーッ!」

勇者「いっ、いくぞーっ!」

【戦闘開始】

【戦闘モード判定】
勇者軍戦闘力 3 - ザコ敵戦闘力 2 + 判定基本値 20 = モード判定値 21
モード判定値 21 で互角モードに決定

【互角モードの勝利条件】
↓1のレスの書き込み時間の下一桁が『奇数なら勝ち』


よろしく

勇者「どりゃぁああーっ!」

【勇者の攻撃】

ザコ敵「ウガッ」

【ザコ敵は、ひらりと身をかわした】

勇者「へっ?」

ザコ「グルルルーッ」

勇者「ひっ!? ひぃっ!?」

【ザコ敵の攻撃】

ザコ「ウガァアアアーッ!」

【ザコ敵は、勇者の頸動脈を狙って噛みついた……】

ガブリ……

勇者「うっ!?! うぎゃあああぁぁぁーっ…………」

……………………
………………
…………
……

━━城━━

国王「おぉ、勇者よ。死んでしまうとは情けない……」

大臣「本当に情けない……」

神官「ザコ敵に殺されるとは情けない……」

国王「情けない……」

大臣「あぁ、情けない……」

神官「情けない……」

…………
……

秒安価だから誰かがその気になってくれたらたぶん大丈夫かと
逆に狙って負け続ける事も可能だし別に負けまくっても問題無し
ゾロ目の効果とかは、その内に町の人にでも語ってもらう予定

バランスその他のテストのつもりのスレでもあるんで
よかったら気軽に遊んでくださいな

国王「やれやれ。さっそく死によってからに」

勇者「面目ありません……」

大臣「しかも相手はザコ敵ですからな……」

勇者「まことに面目ありません……」

神官「まぁ何事も経験ですし、死ぬ事も一つの人生経験でしょう」

大臣「普通は死んだら終わりますがね……」

勇者「ぐぬぬっ……」

国王「だが、お主は勇者なのじゃ。死んだくらいで終わりわせぬぞ」

勇者「はい。王様」

国王「うむ。わかっておるならばよい。ならば再び旅立つのじゃ。勇者よ」

勇者「はい」

大臣「ほれ。軍資金をやろう」

チャリーン チャリーン

【勇者は銅貨2枚を手に入れた】

…………
……

━━城下町━━

勇者「はぁ。いきなり死んじまったよ」

勇者「…………」

勇者「まぁ、くよくよしても仕方ないわな」

勇者「死んだのは初めてだから、ちょっとこたえたけど」

勇者「勇者なら戦死の10回や20回は普通の事だし」

勇者「勇者にとっちゃ戦死なんざ、気絶みたいな物だって聞いてるし」

勇者「昔から、戦場での傷跡は男の勲章だとか言われてるし」

勇者「戦死の回数も、勇者にとっちゃ勲章みたいな物なんだよ。きっと……」

勇者「…………」

勇者「……うん。そうに違いない」

勇者「さてと。冒険の再会だ……」

勇者「それじゃあ次は……」


【安価】↓1

a ステータスを見る

b 地図を見る

c 道具屋に行く

d 城下町の人と話す

e 港に行ってみる

f 草原に行き、敵と戦う

g 森に行き、敵と戦う

h 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

i 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「……リベンジだな。草原に行こう」

勇者「さっきは負けたけど、勝てない敵じゃないんだ」

勇者「……確率は2分の1だし」

勇者「よし。行くか……」

…………
……

━━港━━
勇者「港か。草原まで、あと半分くらいだな……」

港の娘「あっ、さっきの勇者さん」

勇者「よう」

港の娘「あははっ。いきなり死んだらしいね」

勇者「情報早いなぁ……」

港の娘「狭い世界だからね」

勇者「納得だ」

港の娘「また草原に行くの?」

勇者「そのつもりだよ」

港の娘「ふぅん。また一人で?」

勇者「ん?」

港の娘「まぁいいや。今度は死なないようにね」

勇者「へいへい。ありがとさん」

港の娘「あははっ。がんばれー」
…………
……

━━草原━━

勇者「そして再び、コイツと戦う俺がいる……」

ザコ敵「ガオーッ!」

勇者「今度は負けんぞ。ザコ!」

ザコ敵「ウガー!」

【ザコ敵が現れた。ザコ敵の戦闘力は2】

勇者「さぁ! 来やがれ!」

ザコ敵「ガーッ!」

【先頭開始】

先頭じゃねぇ…… 戦闘だ……

【戦闘モード判定】
勇者軍戦闘力 3 - ザコ敵戦闘力 2 + 判定基本値 20 = モード判定値 21
モード判定値 21 で互角モードに決定

【互角モードの勝利条件】
↓1のレスの書き込み時間の下一桁が『奇数なら勝ち』


よろしく

勇者「落ち着け俺。俺の方が早い!」

【勇者の先制攻撃】

勇者「そりゃあ!」

ザンッ

【勇者はヘボい剣でザコ敵を切りつけた】

ザコ敵「グヘッ……」

勇者「あっ、勝った?」

【ザコ敵を倒した】

タラララー タララー♪

【勇者は少し強くなった】
【ザコ敵は銅貨を落とした。勇者は銅貨を2枚手に入れた】

勇者「やった。初勝利だぜ。ははっ」

勇者「ははっ。やれば出来る子だもんな俺」

勇者「おまけに、ちょっと強くなったし」

勇者「この調子なら、もっと行けるかな?」

勇者「うーん。次は……」


【安価】↓1

a ここなら勝てる。もう一回ここで戦おう

b そう言えば、草原の奥に秘密の洞窟があるんだよな……

c うーむ。ちょっと城下町に帰って、初勝利の自慢話でもするか

勇者「ここなら勝てるな。ここで稼ぐか」

勇者「とりあえず今は経験と金が欲しい」

勇者「このヘボい剣じゃ、すぐに限界がきそうだし」

勇者「ほんと切れ味とか皆無だよな。このヘボい剣」

勇者「王様の悪意を感じるよ」

勇者「いや。大臣の方か……」

勇者「…………」

勇者「まぁいいや。とりあえずここで」

勇者「弱そうな敵モンスターを探してと……」

ザコ2号「ガオーッ!」

勇者「おっ、さっきのやつと同じタイプの敵だな」

勇者「ラッキーだ。これなら、また勝てる」

【ザコ2号が現れた。ザコ2号の戦闘力は3】

ザコ2号「ウガーッ!」

【戦闘開始】

【戦闘モード判定】
勇者軍戦闘力 4 - ザコ敵戦闘力 3 + 判定基本値 20 = モード判定値 21
モード判定値 21 で互角モードに決定

【互角モードの勝利条件】
↓1のレスの書き込み時間の下一桁が『奇数なら勝ち』


よろしく

勇者「んっ? 戦闘力3? さっきのより、ちょっと強いのか」

ザコ2号「グルルル」

勇者「でも、しょせんザコはザコだ。俺様の敵では……」

ザコ2号「グオァーッ!」

【ザコ2号の先制攻撃】

勇者「ぬぉっ!? 防御だっ!」

ザコ2号「ヌガァーッ!」

ザシュッ

勇者「……ほぇ?」

【ザコ2号の鋭い爪が勇者の腹に風穴をあけた】

ザコ2号「ウギィーッ」

勇者「……ははっ……そう言えば俺……まだ、防具装備してなかったわ……」

……………………
………………
…………
……

━━城━━

国王「おぉ、勇者よ。死んでしまうとは情けない……」

大臣「またザコごときに殺されるとは……」

神官「勇者として、これは情けないですなぁ……」

国王「情けない……」

大臣「あぁ、情けない……」

神官「情けない……」

…………
……

勇者「まことに面目ありません……」

国王「ふむ……」

大臣「勇者よ」

勇者「はい……」

大臣「拾え」

チャリーン チャリーン チャリーン

勇者「…………」

大臣「要らぬのか?」

勇者「……いえ。ありがたく頂きます」

【勇者は銅貨を拾った。銅貨を3枚手に入れた】

勇者「…………」

国王「勇者よ。行くがよい。魔王を倒してくるのじゃ」

勇者「はい」

…………
……

━━城下町━━

勇者「はぁ。また死んじまった」

勇者「まぁ今回は、敵を一匹倒したからプラマイゼロだよな」

勇者「そういう事にしておこう」

勇者「さて。それじゃあ……」

勇者「えーと……」


【安価】↓1

a ステータスを見る

b 地図を見る

c 道具屋に行く

d 城下町の人と話す

e 港に行ってみる

f 草原に行き、敵と戦う

g 森に行き、敵と戦う

h 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

i 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「……道具屋でも見てくるか」

勇者「ヘボい剣はマジでヘボかったし」

勇者「俺、防具持ってないし」

勇者「値段どれくらいすんのかね? ヘボくない装備って」

勇者「……買えるなら買おうっと。弱い装備のせいで死にたくないべ」

…………
……

━━城下町の道具屋━━

勇者「おじゃましまーす」

店主「いらっしゃい。おっ、噂の勇者さんかい」

勇者「どーも。どんな噂かは知りたくないけど勇者だよ」

店主「ははっ。当店にようこそ。既に二回も死んでる勇者さん」

勇者「だから知りたくないってのよ」

店主「悪い悪い。だがなぁ勇者さんよ」

勇者「何だよ?」

店主「あんたが悪いんだぜ。いきなり二回も死んだってのは」

勇者「ほっといてくれよ」

店主「はははっ」

勇者「この店は客に説教するのかよ……」

店主「説教じゃねぇぞ。人生の先輩としての、ありがたいアドバイスだよ」

勇者「へいへい。そんでアドバイスの内容はなによ?」

店主「俺の店でいい装備を買え。そうすりゃ魔王に勝てるぜ」

勇者「……アンタが金儲けしたいだけでは?」

店主「それもある」

勇者「おいおい」

店主「まぁ、とりあえず商品を見ろ。うちの自慢の立派な装備だ」

勇者「おぉ! こりゃスゲェ!」

店主「あんたが装備出来るのは、立派な剣(能力値 5)と立派な鎧(能力値 5)だな」

勇者「いいなコレ。すげぇ欲しい」

店主「そうだろ。買え買え」

勇者「おぅ。おっちゃん。これ値段いくらよ?」

店主「剣も鎧も金貨 1 枚。セットで金貨 2 枚だぜ。お買得だろ?」

勇者「……へ? 金貨?」

店主「どうした? 勇者さん」

勇者「なぁ。おっちゃん」

店主「おぅ」

勇者「無理」

店主「は?」

勇者「もっと安い装備は?」

店主「何だ、買わないのか? 気に入ったんだろ?」

勇者「金が無いよ。自慢じゃないが貧乏なんだよ」

店主「そうか。なら出世してからまた来いよ」

勇者「もっと安い装備は無いのか?」

店主「悪いが、うちは立派シリーズ装備の専門店でなぁ」

勇者「じゃあ、割り引きとかは?」

店主「……いくらまでなら出せるんだ?」

勇者「……えーと。銅貨8枚」

…………
……

━━城━━

国王「おぉ、勇者よ。死んでしまうとは情けない……」

大臣「まさか逆上した道具屋ふぜいに殴り殺されるとは……」

神官「勇者として、これはかなり情けないですなぁ……」

国王「情けない……」

大臣「あぁ、情けない……」

神官「情けない……」

…………
……

チャリーン チャリーン チャリーン チャリーン

【勇者は銅貨を拾った。銅貨4枚を手に入れた】

…………
……

━━城下町━━

勇者「……ひどい目にあった……」

店主「はははっ。すまん」

勇者「うわっ!? 人殺し!?」

店主「そう言うなよ。あれは、あんたが生き返るのを知ってたからさ」

勇者「それでもひでぇよ」

店主「だが、装備の重要性は、これで分かっただろ?」

勇者「え?」

店主「戦闘の素人の道具屋の俺でも、装備が一流なら勇者より強いのさ」

勇者「……素人のパンチには見えなかったけどな」

店主「ははっ。いい装備でも探せよ。他の町や村にも道具屋はあるんだぜ」

勇者「分かったよ。人殺しのハードパンチャーの道具屋さん」

店主「じゃあな。金がたまったら、また店にこいや」

勇者「はいはい。またな……」

…………
……

勇者「……なるほど。町や村にも道具屋ね。狭い世界にもいろいろあるのか……」

勇者「ふむ。次は何をするか……」


【安価】↓1

a ステータスを見る

b 地図を見る

c 道具屋に行く

d 城下町の人と話す

e 港に行ってみる

f 町に行ってみる(町にも道具屋があるらしい)

g 村に行ってみる(村にも道具屋があるらしい)

h 草原に行き、敵と戦う

l 森に行き、敵と戦う

j  草原を経由して、秘密の洞窟を探す

k 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「やっぱり、もうちょっとマシな装備が欲しいな」

勇者「…………」

勇者「買いに行くか。とりあえず村だな」

勇者「田舎ならここみたいに、金持ち相手のヤクザな商売はしてないだろう」

勇者「たぶん俺に買える値段の装備も売ってるはずだ」

勇者「よし。行くか……」

勇者「……えーと……」

勇者「……村って、どこにあったかな?」

勇者「…………」

勇者「分からん。誰かに聞こう……」

勇者「おーい。すいませーん」

行商娘「あら。勇者さん。こんにちは」

勇者「どーも。こんにちは。えーと……」

行商娘「んっ? 何か困ってますか?」

勇者「あぁ。実は村に行きたいんだけど、村がどこにあるのか分からなくてな」

行商娘「あらっ。うふふっ。村はここから南への一本道ですよ」

勇者「おぉ、そうか。ありがとな」

行商娘「いえいえ。それより勇者さん」

勇者「ん?」

行商娘「旅をするのでしたら地図を持った方がよろしいのでは?」

勇者「おぉ。地図か」

行商娘「えぇ。お安くしておきますよ。銅貨1枚でどうですか?」

勇者「……すまん。俺、持ってたわ。地図」

行商娘「…………」

勇者「ん?」

行商「……勇者さん。あなたはアホですか?」

勇者「違うと信じたい……」

…………
……

━━村━━

勇者「おぉ……。何つーか、ほっとするよなぁ。田舎は……」

田舎娘「田舎をバカにしないでよ」

勇者「いや、ほめたんだよ」

田舎娘「あらごめん。皮肉じゃなかったんだ」

勇者「あやまらんでもいいよ。確かに田舎をバカにするやつは多いしな」

田舎娘「うん。でもアンタはいい人そうだね」

勇者「おぅ。俺様は純度100パーセントのいい人だぞ」

田舎娘「あははっ。面白いお兄さんだね。村には何の用事かな?」

勇者「あぁ。ちょっと道具屋に用事があってさ。どこか教えてくれよ」

田舎娘「うん。あそこだよ」

勇者「えっ? あのボロ屋敷か?」

田舎娘「こら。田舎の建物をバカにすんな」

勇者「ははっ。すまんすまん」

…………
……

━━村の道具屋━━

勇者「ちわーす」

店主「ん? 客かい?」

勇者「客だよ」

店主「うちにはヘボい装備と農具くらいしかないよ」

勇者「へ? ヘボい装備?」

店主「あぁ。あんた装備してるねぇ。ヘボい剣」

勇者「おぅ。まぁな」

店主「防具は持って無いのかい?」

勇者「あぁ。恥ずかしながら」

店主「なら役に立つかもな。ほら。ヘボい鎧だよ」

勇者「ヘボい鎧か……」

店主「まぁ品質は最悪だが、無いよりマシで値段は安いよ」

勇者「ちなみに、おいくら?」

店主「銅貨1枚だよ。買うかい?」

勇者「買っとくよ。おっちゃん。確かに無いよりマシだし」

店主「ありがとよ。久しぶりに売れたぜ」

勇者「久しぶりって。よく店が潰れないなぁ」

店主「農具の方はちょくちょく売れるのさ。畑だけは多いからな」

勇者「なるほどな」

店主「あっ、そうだなぁ……」

勇者「ん?」

店主「カマなら、いいのあるぜ」

勇者「カマ?」

店主「熊殺しのカマって言ってな。攻撃力は6だぜ」

勇者「えっ? マジかよそれ!」

店主「あぁマジだ。本来は農具だから、誉められた使い方じゃねえがな」

勇者「農具でも武器でもいいよ。それ買うわ」

店主「そうか? かなり高いぞ?」

勇者「えーと……。どれくらい?」

店主「金貨2枚だ」

勇者「無理……」

店主「だろうな。アンタ貧乏そうだ。ヘボいシリーズ買うくらいだしな」

勇者「ほっとけ」

店主「……でも、これなら買えるんじゃねぇか?」

勇者「えっ?」

店主「中古のちょっといいカマだ。武器の能力は3で値段は銅貨5枚だよ」

勇者「うーむ。銅貨5枚か……」

店主「掘り出し物だぞ。買うなら今だ」

勇者「うーむ……」

店主「知ってるか? これ新品で買ったら銀貨2枚くらいするんだぜ」

勇者「うーむ……」

店主「まぁ、無理に進めはしないが……」

勇者「うーむ……」

店主「どうする兄ちゃん?」

勇者「…………」

店主「…………」

勇者「……買う……」

店主「まいどありぃ」

…………
……

━━村━━

勇者「いい買い物したと思う」

勇者「買ったあとで『勇者はこのカマを装備出来ない』とかじゃなくて良かった」

勇者「えーと。今の戦闘力は……7か」

勇者「だいぶマシになったとは思うんだけども」

勇者「これでもまだ、草原のザコと互角くらいか……」

勇者「せめて、ザコをちゃんとザコ扱いしたいよな」

勇者「うーん……」

勇者「うーむ……」

勇者「どうするかなぁ……」

…………
……

勇者「何をするか……」


【安価】↓1

a ステータスと地図を見る

b 城下町に行く

c 港に行く

d 町に行ってみる

e 村人と何か話す

f 草原に行き、敵と戦う

g 森に行き、敵と戦う

h 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

i 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「……草原に行くか」

勇者「そうだな。ザコ2号を倒してやろう」

勇者「仮に殺されても、銅貨はたぶん増えるしな」

勇者「……ただし、プライドは激しく傷つくが……」

…………
……

勇者「城下町……」

…………
……

勇者「港……」

……………
……

勇者「よし草原だ。めんどくさいから一気にザコ2号と戦闘開始だ!」

…………
……

【戦闘モード判定】
勇者軍戦闘力7 - ザコ2号戦闘力 3 + 判定基本値 20 = モード判定値 24
モード判定値 24 で互角モードに決定

【互角モードの勝利条件】
↓1のレスの書き込み時間の下一桁が『奇数なら勝ち』


よろしく

ザコ2号「ウガーッ!」

勇者「ぐわーっ!?」

……………………
………………
…………
……

━━城━━

国王「おぉ、勇者よ。死んでしまうとは情けない……」

大臣「なんと、同じザコに二回も殺されるとは……」

神官「勇者としてこれは……。うーむ……」

国王「情けない……」

大臣「あぁ、情けない……」

神官「情けない……」

…………
……

チャリーン チャリーン チャリーン チャリーン チャリーン

【勇者は銅貨を拾った。銅貨5枚を手に入れた】

━━城下町━━

勇者「……いかん。これではいかんぞ」

勇者「ザコキャラ相手に1勝3敗て……」

勇者「しかもこの短期間に俺。もう4回も死んでるし」

勇者「…………」

勇者「何かが足らん」

勇者「何かが足りないんだよ」

勇者「うーん」

勇者「うーむ」

勇者「俺には何が足りないのか……」

幼女「うふふっ」

勇者「んっ?」

幼女「おにいちゃん。おしえてあげようか?」

勇者「えっ?」

幼女「おにいちゃんに、なにがたりないのか、おしえてあげようか?」

勇者「おっ、お前は?」

幼女「うふふっ。おにいちゃんに、たりないのはね……」

勇者「……おっ、俺に足りないのは?」

幼女「うん。それはね……」

勇者「…………」

幼女「『安価↓』」

a おともだちだよ

b ゆうきだよ

c どりょくだよ

d こんじょうだよ

e ましゅまろポン♪

f その他

幼女「ましゅまろポン♪」

勇者「へっ?」

幼女「えへへっ。ばいばい。おにいちゃん」

とたたた たたたっ タタタタタ……

【幼女は謎の言葉を残して走り去った】

勇者「…………」

勇者「……何だったんだ? あの幼女は……」

勇者「…………」

テレレレッ テッテッテー♪

【勇者は何故か少し強くなった】

勇者「ましゅまろポンか……」

勇者「覚えておこう」

勇者「…………」
…………
……

勇者「さーて。何をするか……」


【安価】↓1

a ステータスと地図を見る

b 城下町の人と話す

c 港に行く

d 町に行ってみる

e 村に行く

f ※草原に行き、敵と戦う
 次レスの書き込み時間をそのまま使って互角モードでザコ2号との戦闘になります
 つまり次のレスの書き込み時間の下一桁が奇数で勝利。偶数で死亡です

g 森に行き、敵と戦う

h 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

i 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「うーん。ちょっと思ったが、この戦闘システム」

勇者「実は、ものスゲー穴があるよな」

勇者「つまり、このシステムには100パーセントがない」

勇者「仮に俺の戦闘力が1で、魔王の戦闘力が53万だろうが」

勇者「ゾロ目さえ出せば俺の勝ちなんだよ」

勇者「判定値9の地獄モードだろうが、判定値マイナス百万の地獄モードだろうが」

勇者「ゾロ目さえだせば俺の勝ち」

勇者「…………」

勇者「……バクチも楽しそうだよな」

勇者「一回やってみるか」

勇者「魔王の城は森の向こうだったな……」

勇者「えーと。森ってどこにあったかな?」

勇者「あぁ、そうだ。地図持ってたんだよ」

勇者「……誰も見ろって言わないから忘れてた……」

勇者「…………」

【マップ】

    現在地は城下町


           {船}
   ┏━━━━━╋━━━━━━━┓
   ┃[城]┳━━[港]━━━《草原》 ┃
   ┃[城下町]  ┃      ┃   ┃
   ┃ ┣━━━[町]    《洞窟》 ┃
   ┃ ┃     ┃     ┃   ┃
   ┃ [村]    《森》━《魔王の城》╋
   ┗━━━━━━━━━━━━━┛


 《 》は魔王領。入ると魔王軍と戦闘に……


勇者「なるほど。こうなってたのか」

勇者「…………」

勇者「東に行って、町を抜けて、南に森があって、その東に魔王の城か」

勇者「…………」

勇者「町は大丈夫だろうけど」

勇者「問題は森を無傷で通過出来るかだよな」

勇者「森の敵は、草原の敵より強いらしいから」

勇者「戦ったら劣勢か地獄モードだろうし……」

勇者「うん。見つかったら逃げよう」

勇者「でも、捕まったら死ぬかな……」

勇者「…………」

…………
……

━━町━━

勇者「おっ、町だ」

勇者「初めて来るなぁ。ここ」

酒場娘「あっ! 勇者?」

勇者「ん?」

酒場娘「ねぇアンタ。もしかしたら、アンタ勇者じゃない?」

勇者「もしかしなくても、俺は勇者だぞ」

酒場娘「やっぱりかよ。このアホ」

勇者「……俺は初対面の女にアホって言われるほどのアホなのか?」

酒場娘「そうだよ勇者。どうして今までこの町に来なかったの?」

勇者「さぁ? 草原ばっかりうろついてたからか?」

酒場娘「まったく。まぁいいよ。ほら、酒場に行こうよ」

勇者「へ?」

酒場娘「なに呆けてるのよ。町に来たら酒場。これ常識だよ」

勇者「いや。俺は今から魔王の城に行くんだけどな」

酒場娘「は?」

勇者「だから、このまま町を抜けて、森を抜けて、魔王の城にな」

酒場娘「…………」

勇者「お分かり?」

酒場娘「アンタ。ここまで来て、町を素通りする気なの?」

勇者「あぁ。目的地は魔王の城だからな」

酒場娘「……グスッ」

勇者「……何で泣くのよ?」

酒場娘「アタシが勇者に素通りされる女だからだよ」

勇者「……なんか人聞き悪いなぁ」

酒場娘「……グスッ」

勇者「…………」

酒場娘「……グスッ」

勇者「あぁ、泣くな泣くな」

酒場娘「だってぇ……エグッ」

勇者「……今度ちゃんと遊びに行くから」

酒場娘「……本当?」

勇者「あぁ。たぶん行く。俺が決める事じゃないけどな」

酒場娘「え?」

勇者「じゃあな。つー事で、今日はバイバイだよ。姉ちゃん」

酒場娘「うん。バイバイ。約束だよ。絶対に来てよ」

勇者「へいへい。あばよー」

…………
……

━━森━━

勇者「さて。なんやかんやで森についたと……」

勇者「ここの敵は強いらしい」

勇者「正直、戦いたくはない」

勇者「今回の作戦は、敵に見つからずに、この森を素通りする事だしな」

勇者「よし行くか。気分はスネークだよ」

勇者「段ボール箱でも探すか」

勇者「……いや。森じゃぁ逆に目立つわな」

【森の素通り成功判定】

書き込み時間の下一桁で判定

時間  判定

0   失敗・戦闘突入
1   成功
2   失敗・戦闘突入
3   成功
4   失敗・即死
5   成功
6   失敗・戦闘突入
7   成功
8   失敗・戦闘突入
9   失敗・即死

【安価】↓

よろしく

勇者「うぉっ!?」

普通の敵「ゴアーッ!」

勇者「やべっ。見つかったか。俺も運がねぇな……」

普通の敵「ゴガーッ!」

【普通の敵が現れた。普通の敵の戦闘力は10】

勇者「仕方ない。戦闘だ!」

【戦闘開始】

【戦闘モード判定】
勇者軍戦闘力 8 - ザコ敵戦闘力 10 + 判定基本値 20 = モード判定値 18
モード判定値 18 で劣勢モードに決定

【劣勢モードの勝利条件】
↓1のレスの書き込み時間の下一桁が『0か5なら勝ち』


よろしく

ガ---(;´д`)---ン!

普通の敵「ゴゴガァーッ!」

ドドドドドッ ドーン

勇者「グハッ」

ドサッ

【普通の敵の攻撃。普通の敵は突進してきた。勇者は弾き飛ばされた】

普通の敵「ゴアァーッ!」

ズンズン ベシャッ

【普通の敵の連続攻撃。勇者は踏み潰された】

勇者「かはッ……」

………………
…………
……

━━城━━

国王「おぉ、勇者よ。死んでしまうとは情けない……」

大臣「……早くも五回目の死亡ですな。あぁ、なんと情けない……」

神官「勇者どの……。うーむ……」

国王「情けない……」

大臣「あぁ、情けない……」

神官「情けない……」

…………
……

チャリーン

勇者「あっ? 銀貨?」

大臣「ふん……」

【勇者は銀貨を拾った。銀貨1枚を手に入れた】

支給金額が上がったな…

これは全滅プレイ推奨か?

━━城下町━━

勇者「まさか銀貨が貰えるとはな」

勇者「わざわざ投げて拾わせるのは腹立つけど」

勇者「あの大臣。ちょっといいやつかも?」

勇者「つーか。このまま死に続けてても、いつか最強の装備とか買える気が……」

勇者「…………」

勇者「ある意味、一番楽な強化方法かも……」

勇者「うむ」

勇者「…………」

神官「あの。勇者どの……」

勇者「あっ、神官さん」

神官「勇者どの。今、情けない事を考えていましたね」

勇者「いや。その……」

神官「勇者どの。そろそろ限界ではありませんか?」

勇者「そんな……限界って……」

神官「一人旅は、もう限界ではありませんか?」

勇者「……一人旅?」

神官「そうです。仮に一人では絶対に太刀打ち出来ない強大な敵が相手でも……」

勇者「…………」

神官「仲間百人で協力して攻めれば、袋叩きでタコ殴りに出来るものですよ」

勇者「……神官さん。過激な例えですね」

神官「分かりやすくてよろしいでしょう?」

勇者「えぇ。アドバイスありがとうございます」

神官「それではまた。頑張ってください……」

勇者「さて。それじゃあ……」


【安価】↓1

a ステータスと地図を見る

b 城下町の人と話す

c 港に行く

d 町に行く(酒場があるようだ)

e 村に行く

f ※草原に行き、敵と戦う
 次レスの書き込み時間をそのまま使って互角モードでザコ2号との戦闘になります
 つまり次のレスの書き込み時間の下一桁が奇数で勝利。偶数で死亡です

g ※森に行き、敵と戦う
  普通の敵(戦闘力10)との戦闘(劣勢モード)になる。

h 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

i 森を経由して、魔王の城に攻め込む

勇者「よし。仲間を増やそう」

勇者「確かに一人じゃ無理そうだわ」

勇者「なんで今まで気づかなかったのか……」

勇者「まぁいいや」

勇者「そんで仲間を集めるのは……」

勇者「やっぱり酒場だよな。一般的に」

勇者「えーと。酒場は町にあるんだよな」

勇者「あの酒場娘にも言われてたし、ちょうどいいや」

勇者「おーし。酒場酒場ーと」

…………
……

━━町・酒場━━

勇者「よう」

酒場娘「あーっ。さっそく来てくれたんだね」

勇者「あぁ。ここに用事が出来てな」

酒場娘「えへへっ。ご指名ありがとうございます。酒場娘です」

勇者「へ?」

酒場娘「さぁ社長さん。飲んで飲んで」

勇者「いや、社長ちがうし。勇者だし」

酒場娘「えへへっ。サービスしまーす」

勇者「わー……」

………………
…………
……

【勇者は銅貨1枚で楽しく遊んだ】

…………
……

酒場娘「どう? 楽しかったでしょ」

勇者「あぁ。こんな世界もあったんだな」

酒場娘「えへへっ。またきてね」

勇者「うむ。またくる」

酒場娘「じゃあね。アタシ待ってるよ。バイバーイ」

勇者「おぅ。またな」

…………
……

勇者「……ん?」

勇者「あっ、やべっ」

勇者「……忘れてた……」

…………
……

勇者「本当の目的は、こっちだったんだよ……」


【仲間獲得ルーレット】

書き込み時間の下一桁で判定

時間     戦闘力

0 女戦士  10
1 いぬ   3
2 さる   3
3 女僧侶  9
4 ハズレ
5 女盗賊  8
6 きじ   3
7 スライム 5
8 女商人  7
9 ハズレ

【安価】↓

よろしく

鳥類だぁぁぁぁ!

きじ「ケーン、ケケーン」

勇者「…………」

きじ「ケーン」

バサバサッ

勇者「鳥かよ……」

きじ「ケーン、ケーン」

勇者「…………」

きじ「……?」

勇者「まぁいいや。よろしくな。きじ」

きじ「ケーン」

バサバサッ

【きじ(戦闘力3)が仲間になった】

勇者「とりあえず、最初の仲間は出来たが」

きじ「ケーン」

勇者「…………」

きじ「…………」

勇者「ふむ。きじの戦闘力は3か……」

きじ「ケーン」

勇者「きじの装備ってあるのかな?」

きじ「ケーン?」

勇者「そう言えば、この町にも道具屋があるんだよな。行ってみるか」

きじ「ケーン、ケーン」

バサバサッ

…………
……

━━町の道具屋━━

勇者「おじゃましまーす」

きじ「ケーン」

バサバサッ

店主「うわっ!? 俺の店に鳥が!?」

勇者「あぁ、スマン」

きじ「ケーン」

店主「なんなんですか? アンタ」

勇者「スマンスマン。一応は客だから」

店主「はぁ……」

勇者「なぁ。この店に、鳥用の装備ってあるか?」

店主「鳥の装備って……。そんなもん。国中探しても無いですよ」

勇者「あぁ、やっぱり?」

きじ「ケーン……」

しょぼーん……

店主「アンタ。その鳥と旅でもする気かい?」

勇者「まぁな。こんな鳥でも、俺の初めての相棒なんだよ」

きじ「ケーン」

にこにこ

店主「そうかい。物好きだねぇ」

勇者「まぁな」

きじ「ケーン、ケーン」

店主「……鳥の装備は無いけど、アンタの装備ならあるぜ」

勇者「へぇ。見せてくれよ」

店主「あぁ。うちの店は、普通シリーズを売ってるんだ」

勇者「普通シリーズか」

店主「アンタは、いいカマ持ってるけど防具がヘボいな」

勇者「無いよりマシだと思って買っただけだからな」

店主「普通の鎧なんかどうだ? 銀貨1枚で能力値3だぞ」

勇者「へぇ。悪くないな。一回死んだら買える値段だし」

店主「は? 死んだら?」

勇者「あぁ、気にせんといて」

きじ「ケーン?」

店主「?」

勇者「えーと。これ買うよ。おっちゃん」

店主「おぉ、そうかい。ありがとよ」

勇者「おぅ。ありがと」

きじ「ケーン」

店主「また何か買いに来てくれよな」

勇者「でもここ普通シリーズの店だろ? 普通シリーズはもういらんぞ」

店主「冷たい事言うなよ兄ちゃん。物は考えようだぜ」

勇者「へ?」

店主「二刀流とか、鎧の重ね着とかチャレンジしてみろよ」

勇者「……二刀流はともかく、重ね着は無理じゃね?」

店主「試す前にあきらめるなよ」

勇者「いや、重くて動けねぇから。絶対」

きじ「ケーン、ケケーン」

…………
……

勇者「えーと。仲間も出来たし、久しぶりにステータスでも見とくかね」



【ステータス】

勇者軍 戦闘力 13 死亡回数 5

勇者 戦闘力 10
基本値 4
武器値 中古のちょっといいカマ 3
防具値 普通の鎧 3

きじ 戦闘力 3
基本値 3

持ち物 銅貨10枚 銀貨0枚 金貨0枚



勇者「今こんな感じか。一気に強くなったな」

きじ「ケーン」

勇者「よっしゃ。今なら森の敵とも互角に戦えるよな」

勇者「そんで草原のザコは、ちゃんとザコ扱い出来そうだ……」


【安価】↓1

a ステータスと地図を見る

b 城下町に行く

c 港に行く

d 町の人と話す

e 村に行く

f ※草原に行き、敵と戦う
 次レスの書き込み時間をそのまま使って優勢モードでザコ2号との戦闘になります
 次のレスの書き込み時間の下一桁が『4と9以外なら勝利です』

g ※森に行き、敵と戦う
  普通の敵(戦闘力10)との戦闘(互角モード)になる。

h 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

i 森を経由して、魔王の城に攻め込む

f 待ってろよザコォォォ!

勇者「よし。アイツとの決着をつける時がきた」

きじ「……?」

勇者「敵は草原のザコ2号。俺様を二度も殺したモンスターだ」

きじ「ケーン」

勇者「草原に行くぞ。きじ。我が宿敵を倒すんだ!」

きじ「ケーン、ケーン!」

バサバサッ バサッ

…………
……

━━草原━━

勇者「見つけたぞ、ザコ2号! 今日が貴様の命日だ!」

ザコ2号「グルルゥ」

【戦闘開始・優勢モード・下一桁1】

勇者「行け! きじ」

きじ「ケーン、ケケーン!」

バサバサ バサーッ

ザコ2号「ウギッ!?」

【きじはザコ2号を威嚇した。ザコ2号はひるんだ】

勇者「ナイスだぞ、きじ。うりゃあぁーっ!」

ザクザク ザクッ

【勇者の攻撃。勇者の右手のカマがうなった】

ザコ2号「ウギギギィーッ……」

ドサッ……

【勇者軍はザコ2号を倒した】

テレレレ テテテー♪

【勇者は少し強くなった】
【きじは少し強くなった】
【ザコ2号は銅貨を落とした。勇者は銅貨を3枚手に入れた】

勇者「…………」

きじ「…………」

ザコ2号「」

勇者「……さらばだ。強敵(とも)よ……」

きじ「……?」

勇者「おつかれさん。きじ」

きじ「ケーン、ケーン」

勇者「ザコ2号は倒したな」

勇者「……思えば長い戦いだった……」

きじ「ケーン」

勇者「えーとそんで。この草原の奥には、確か秘密の洞窟があるんだよな」

きじ「…………」

勇者「……いや。地図にデカデカと書かれてるし、秘密ってのはなぁ?」

きじ「……?」

勇者「まぁいい。それよりも、この地図を見て思ったんだが……」

【マップ】

    現在地は草原


           {船}
   ┏━━━━━╋━━━━━━━┓
   ┃[城]┳━━[港]━━━《草原》 ┃
   ┃[城下町]  ┃      ┃   ┃
   ┃ ┣━━━[町]    《洞窟》 ┃
   ┃ ┃     ┃     ┃   ┃
   ┃ [村]    《森》━《魔王の城》╋
   ┗━━━━━━━━━━━━━┛


 《 》は魔王領。入ると魔王軍と戦闘に……


勇者「この洞窟は、どうも魔王の城に繋がってるらしいと……」

きじ「…………」

勇者「なぁ。きじよぉ」

きじ「ケーン?」

勇者「お前はどう思う?」

きじ「…………」

勇者「…………」

勇者「……きじ?」

きじ「ケーン、ケケーン」

【安価】↓

a きじは、草原でザコ3号を探して倒すべきだと思っていそう

b きじは、秘密の洞窟を抜けて、魔王の城に攻めこむべきとか考えてそう

c きじは、お腹が減ったから、帰って吉備団子が食べたい

勇者「…………」

じーっ

きじ「…………」

じーっ

勇者「んー。腹減ったのか? きじ」

きじ「ケーン、ケーン」

勇者「そうか。お前、頑張ったもんな」

きじ「ケーン」

勇者「ははっ。よしよし。帰って飯にするか」

きじ「ケーン、ケケーン」

勇者「よーし。ご褒美に、城下町で吉備団子を買ってやろう」

きじ「ケーン」

ニッコリ

━━城下町━━

【勇者は銅貨1枚で吉備団子を買った】

勇者「ほら食え。きじ」

きじ「ケーン、ケケーン」

ぱくぱく もぐもぐ

勇者「俺も食おう」

もぐもぐ……

【吉備団子は、とても美味しかった。】
テレレレ テテテー♪
【勇者は何故か少し強くなった】
【きじは何故か少し強くなった】

きじ「ケーン、ケケーン」

勇者「……ん?」

【きじは吉備団子を食べて、勇者に絶対の忠誠を誓った】

…………
……

勇者「もしかして成長期かもな。順調に強くなっていくぜ」

きじ「ケケーン」

勇者「さて……」


【安価】↓1

a ステータスと地図を見る

b 城下町で誰かと話す

c 港に行く

d 町に行く

e ※草原に行き、敵と戦う
 次レスの書き込み時間をそのまま使って優勢モードでザコ3号との戦闘になります
 次のレスの書き込み時間の下一桁が『4と9以外なら勝利です』

f ※森に行き、敵と戦う
  普通の敵(戦闘力10)との戦闘(互角モード)になる。

g 草原を経由して、秘密の洞窟を探す

h 森を経由して、魔王の城に攻め込む

ok
過疎だし場合によっちゃ
【返事が無い。>>1はしばらくオートで進める事にした】
とかやるかもだし

ザコを強敵(とも)と言っちゃう勇者www

散々殺されたもんなぁ

勇者「……港に行ってみるか」

きじ「……?」

勇者「今までずっと素通りしてたけど、もしかしたら重要な場所かもしれんし」

きじ「ケーン」

勇者「町でコイツと出会って、いきなり運が向いてきたみたいに」

きじ「ケケーン」

ニッコリ

勇者「港にも、何かお得なイベントがあるかもしれんからな」

きじ「ケケーン」

…………
……

━━港━━

勇者「おーい」

港の娘「あっ、素通り勇者と鳥」

勇者「はははっ。今日は違うぞ」

きじ「ケーン」

港の娘「ん?」

勇者「今日は港に入りにきたんだ」

港の娘「おぉ。それじゃあ」

勇者「おぅ」

港の娘「いよいよ、魔王の城に?」

勇者「へ?」

きじ「?」

港の娘「ん? 魔王の城に奇襲をかけるんじゃないの?」

勇者「魔王に奇襲? 港からか?」

港の娘「違うの?」

勇者「…………」

港の娘「…………」

【マップ】

    現在地は港


           {船}
   ┏━━━━━╋━━━━━━━┓
   ┃[城]┳━━[港]━━━《草原》 ┃
   ┃[城下町]  ┃      ┃   ┃
   ┃ ┣━━━[町]    《洞窟》 ┃
   ┃ ┃     ┃     ┃   ┃
   ┃ [村]    《森》━《魔王の城》╋
   ┗━━━━━━━━━━━━━┛


 《 》は魔王領。入ると魔王軍と戦闘に……


勇者「……なるほど。船か」

港の娘「そうそう。船で行けるんだよ。直通で」

勇者「……気づかなかった」

港の娘「さては勇者さん。あんまりマップ見なかったでしょ?」

勇者「返す言葉も無い」

きじ「ケーン」

港の娘「あははっ」

港の娘「それで勇者さん。今回はどうする?」

勇者「え?」

港の娘「ついでだし、このまま魔王の城に攻めこむ?」

勇者「……魔王の城か……」

きじ「ケケーン」

港の娘「船賃は銅貨5枚だよ」

勇者「銅貨5枚か。仮に殺されても、お釣りで儲かるかな」

港の娘「は?」

勇者「きにするな」

きじ「…………」

港の娘「どうする勇者さん。ここらで一回、魔王の顏をおがんどく?」

勇者「……そうだなぁ……」

きじ「…………」

【安価】↓

a 行っときますか

b やめとこう

勇者「……行っときますか」

港の娘「おーっ。まいどありー」

【銅貨5枚を払った】

勇者「魔王がどんだけ強いか知らんが、運さえ良ければ勝てるんだ」

港の娘「うんうん。ガンバレガンバレ」

勇者「おぅ」

きじ「ケーン、ケケーン」

バサバサッ

港の娘「じゃあ、父ちゃん呼んで来るね」

勇者「父ちゃん? あぁ、船な……」

港の娘「じゃあ父ちゃん。あとよろしく」

船長「おぅ。勇者さん。よろしくな」

勇者「よろしくな。おっさん」

きじ「ケケーン」

船長「船酔いとかは、大丈夫かい?」

勇者「しらん。たぶん大丈夫かと」

船長「そうか。じゃあ、なるべく揺らさないでおいてやるよ」

勇者「ありがとよ。たのむわ」

船長「おぅ」

きじ「ケーン、ケーン」

港の娘「頑張ってねー」

…………
……

━━魔王の城の手前━━

船長「さぁ。俺に送れるのは、ここまでだよ」

勇者「ありがと。おっさん」

船長「俺は本当に、このまま帰っていいんだな?」

勇者「あぁ。死んだらどうせ城に戻るし、勝ったら歩いて帰れるよ」

船長「よく分からんが便利だなぁ。勇者のパーティは」

勇者「俺もそう思う。ル○ラー代わりに死ぬのもちょっと嫌だけどな」

船長「ははっ。そんじゃまぁ死なないように頑張りな」

勇者「おぅよ」

きじ「ケケーン」

バサバサッ

…………
……

━━魔王の城━━

勇者「……ついに、ここまで来たんだな……」

きじ「…………」

魔王「ふふふっ。よく来たな。勇者よ」

勇者「……お前が魔王か?」

魔王「そうだ。私が魔王だ。勇者よ」

勇者「そうか。お前を倒せば全部終わるんだな」

魔王「ふふふっ。私を倒せると思うのか? 勇者よ」

勇者「あぁ。仮に地獄モードでも、10分の1の確率で勝てるんだよ」

魔王「ふふふっ。なるほど。バカでは無いようだな勇者よ」

勇者「そりゃどうも」

魔王「ふふふっ」

きじ「ケケーン」

魔王「しかし。お主がバカで無かった事は喜ばしい」

勇者「なに?」

魔王「どうやら勇者。お主とは交渉が出来そうだ」

勇者「交渉だと?」

魔王「うむ」

きじ「…………」

魔王「勇者よ」

勇者「なんだ?」

魔王「勇者。私と手を組まぬか?」

勇者「何?」

魔王「ふふふっ。勇者よ」

勇者「…………」

魔王「もしお主が、私と手を組んでくれるのならば……」

きじ「…………」

魔王「私はお主に、この世界の半分を与えよう」

勇者「……せっ、世界の半分を俺に?」

魔王「そうだ。悪い話では無いぞ。勇者よ」

勇者「…………」

きじ「……?」

勇者「…………」

きじ「…………」

魔王「ふふふっ。どうする?」

【安価】↓

a ふざけるな! 世界は誰の物でもない!

b 罠だな。俺は騙されない

c いいなその話。分かった。世界の半分をくれ

そうだ罠だ、きっと半分って男だけの世界だぞ!

勇者「罠だろ? 俺は騙されないぞ」

魔王「罠では無い。お前と手を組めるのであれば、世界の半分など惜しくはない」

勇者「…………」

魔王「どうする? 勇者よ?」

勇者「ぐっ、ぐぬぬ……」

魔王「悩むか。ならば……」

勇者「むっ?」

魔王「……これで……どうかな?」

ポワワワーッ

勇者「へ?」

きじ「?」

女魔王「世界の半分に加え、私のこの身体も、お主に与えよう」

勇者「……へ? どちらさま?」

女魔王「もちろん私だ。魔王だよ」

勇者「……え? お前、女だったの?」

きじ「ケーン?」

女魔王「ふふふっ。どうする? 勇者よ……」

勇者「ぐっ……ぐーむ……」

女魔王「ふふふっ。勇者よ……」

勇者「うぅぅ……」

【安価】↓

a 断る! 俺は世界も女もいらない!

b 分かった。それで手を打とう

c ……お前が幼女の姿にもなれるのであれば、考えない事もない……

勇者「……分かった。それで手を打とう」

女魔王「おぉ。まことか? 勇者よ」

勇者「あぁ。ただしだ」

女魔王「うむ」

勇者「今後は人間に危害を加えるな。それが条件だ」

女魔王「ふむ。今までも、別に人間に危害を加えたつもりは無いのだがな」

勇者「俺は、お前の部下に4回も殺されたんだぞ」

女魔王「あれは私の部下ではない。ただの野性動物のような物だ」

勇者「……へ?」

女魔王「まぁ、あれらが人間にとって危険だと言うならば……」

勇者「あっ、あぁ……」

女魔王「そうだな。保護区でも作って閉じ込めておこう。これでよいか?」

勇者「……うん……ありがとう……」

女魔王「……では勇者よ。今から一つ。私の我が儘を聞いてくれ」

勇者「我が儘?」

女魔王「うむ。私はさっき、世界の半分をお主に与えようと言ったのだが」

勇者「あぁ」

女魔王「実はまだ私は、世界の全てを所有しているわけではないのだ」

勇者「あぁ。なるほど」

女魔王「お主はさっき私に、人間に危害を加えるなと言っていたのだがな」

勇者「あぁ。言った」

女魔王「一度だけ、ごく一部の人間に危害を加える事を許してはくれぬか?」

勇者「……ごく一部の人間?」

女魔王「うむ。そして、できればお主にも、それを手伝ってもらいたい」

勇者「ふむ……。ごく一部か……」

………………
…………
……

━━城━━

大臣「こっ! 国王さまーっ!」

国王「む? どうしたのじゃ? 大臣よ」

大臣「まっ、魔王がこの城に攻め込んでまいりました!」

国王「なっ!? 魔王じゃと!?」

大臣「はい。魔王です!」

国王「ゆ……勇者は何をしておるのじゃ! 早く勇者を呼び戻すのじゃ!!」

勇者「……すまんね。国王さま。大臣」

大臣「ゆっ、勇者!?」

勇者「ごめん。俺、寝返っちゃった」

国王「なっ……なんじゃと?」

女魔王「そう言う事だ。人間の王よ」

大臣「なっ……なっ……」

国王「あがががっ……」

勇者「どうする? 国王さま」

国王「どうする……とは?」

勇者「戦うか? 勇者魔王連合軍と」

大臣「ゆっ、勇者魔王連合軍だと?」

魔王「それがいやならば、潔く降伏すればよいぞ」

勇者「あぁ。降伏するなら悪いようにはしない。約束するよ。国王さま」

国王「ぐっ、ぐぬぬっ……」

大臣「うぬぬぅ……」

勇者「ちなみに、こっちの戦闘力は53万17だぜ。どうする?」

国王「ごっ、53ま……」

大臣「うぁぁ……ぁ……どうすれば……」


【安価↓】

a 国王「おっ、大人しく降伏する……」

b 国王「ぐぐぐっ、大臣よ! 玉砕覚悟で突撃じゃ!」

国王「おっ、大人しく降伏する……」

大臣「こっ、国王さまっ!」

国王「よいのだ大臣。兵士達の血を、無駄に流す事もあるまい」

大臣「しかし……」

女魔王「ふむ。流石は一国の王だ。約束通り、悪いようにはせぬ」

国王「……うむ」

女魔王「国王よ。お主は今後、勇者の配下の一貴族として、人間の国を統治せよ」

国王「……かしこまりました。魔王さま……」

勇者「悪いな国王さま。でもさ……」

女魔王「……建前として、お主は、これまで通りに王を名乗れ」

国王「むっ? それは……」

女魔王「人間の国の本来の王となった勇者は、王の仕事に全く興味が無いそうでな」

国王「はぁ……」

女魔王「お主がよほどの失態でも演じぬかぎり、今後も王として雇いたいそうだ」

勇者「そういう事です王様。今まで通り王様やってください」

国王「うっ、うむ。了解したぞ。勇者どの」

大臣「……あの……。勇者どの……私は……」

勇者「……とりあえず一つ。お金を投げて拾わせるのは悪趣味ですよ」

大臣「もっ、申し訳ありません……勇者さま……」

勇者「まぁ、根に持ってはいませんよ。あんまり。実際助かりましたし」

大臣「ありがとうございます……」

女魔王「ふむ。それでは人間の王よ。しっかりと国を収めるがよい」

国王「ははーっ。魔王さまっ。勇者さま……」

勇者「あっ、一番大事な事忘れてた……」

国王「え?」

勇者「この国の国鳥の事で……」

国王「……国鳥……国の鳥ですかな?」

勇者「うん。きじにしといてくれよ。国鳥」

国王「え? きじですか?」

勇者「そうそう。きじ」

きじ「ケーン、ケケーン」

バサバサッ バサッ


めでたしめでたし 完

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