モバP「俺がカンガルーだ!」 晴「はぁ?」 (19)

inオーストラリア

モバP「いいこと?」 杏「うん」
の設定を若干引き継いでますが、あまり支障はないと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410890738

晴「いや聞こえてたから。なにそれ?」

P「カンガルー」

晴「じゃなくて、それ」

P「毛布」

晴「なんで持ってきてんだよ! あっちぃだろ!」

P「いや、包まれたら最高だぞ?」

晴「いやいや、汗かいてんじゃねぇか。ったく。拭いてやるから、じっとしてろよ…」

P「さんきゅ」

P「あっ、はいこれ。ガムあげる。限定モノだ」

晴「おっ、サンキュー。そうだ、せっかくだしみんなで…」

P「ん? あぁ、大丈夫だぞ。もう渡してあるから」

晴「へぇ、そっか。そっか…」

P「あとこれ、みんなには内緒な」

晴「えっ…な、なにこれ」

P「カンガルーのぬいぐるみだとさ。可愛いだろ」

晴「お、オレにこういうのは似合わねぇよ…まぁ、ありがとな」

P「おう」

晴「……へへっ」

晴「油断してると、この森からなにか出てきそうだよな」

P「敵なら任せろ。俺はカンガルー。ボクシングが得意だぜ」シュシュッ

晴「そうなのか?」

P「昔、そういうカンガルーをテレビで見てな。あれを見たとき感動したわ。実際、野生のカンガルーもそれっぽいことするらしいし」

晴「P自身じゃねぇのかよ」

P「でも、なにかあった時は、絶対に晴を守るからな」

晴「な、なんだよそれ! …へへっ」

晴「ユッコと飛鳥の女の世界は独特だよな」

P「俺のカンガルーワールドも聞きたいか?」

晴「いや別に」

P「そうか…。晴の世界といえばサッカーか?」

晴「んー、まぁそうかな。そういえば、Pは苦手だったっけ?」

P「手を使わせろよ、手を」

晴「そう言っている間は、上達しねぇだろうな」

P「くそーっ! 自分がうまいからってちくしょーっ!」ワシャワシャ

晴「ちょ、ちょっと、やめろよ!」

P「あ、すまん。髪がはねたな…」ナデナデ

晴「っ!」

P「よし、なおったぞ」

晴「…お、おうっ」

晴「なぁ、P! せっかくだし、一緒に話そ…」

裕子「感じる…! オーストラリアの大地のパワーを…! 私のサイキックパワーが覚醒する!」

P「俺のカンガルーパワーも覚醒するぞ、ユッコ!」

晴「…はぁ。あっち行ってよっかな…」

P「カンガルームーブ」シュンッ

晴「うわっ!? なんだよ今の身のこなし!?」

P「俺がカンガルーだからさ。よっしゃ、晴。向こうに美味そうなハンバーガーあったから、食べに行こうぜ。美味かったら、他のみんなのも買ってこよう」

晴「…あぁ! よぉし、あそこまで競争だ!」ダッ

P「俺のカンガルーパワーを舐めるなよ!」ピョンピョン

晴「あはは、ははっ!」タッタッタッ

アイプロの晴ちんは可愛過ぎた

晴「でかっ!うまっ! オーストラリアのは一味違うな!」

P「そうか。それは良かった」

晴「…なぁ、P。一口食う?」

P「おっ、いいの?」

晴「あぁ!ガブッといけよ!」

P「それじゃ、いただきます。……うん、うまいな」

晴「だろ?……あっ。………っ」パクッ

晴「……へへっ」

P「なんだ、晴。口の周りについてんぞ」フキフキ

晴「うわぁ、や、やめっ…!」アタフタ

晴「…おっ、Pじゃん。おーい…」


P「なんだよ、ネネ。話って」

ネネ「……」


晴(な、なんだよこれ!? えっ…違うよな…?)


ネネ「実はですね…」

ネネ「Pさん、晴ちゃんの髪を直したり、口元を拭ったりしたんですよね?」

P「あぁ」

ネネ「…そうですか。ふふっ、なんだか微笑ましいですね」


晴(………へ?)


P「そうか?」

ネネ「そうですよ。私がする時と、反応が違うんですよ、晴ちゃん。とても嬉しそうです」

P「へぇ…可愛いな、晴」


晴(は、はぁ!? な、何言ってんだよ、Pはっ! ネネも!)


P「そんな可愛い晴は、もっと愛でなきゃなあ! なあ、晴!」

ネネ「え?」

晴「えっ……ば、ばれてたのか?」

P「俺を舐めんなよ! いくぞ晴! 話を盗み聞きしてたバツだ、髪わしゃわしゃさせろ! 乱れた髪は直してやる!」

晴「……し、仕方ねえな。バツだしな。…へへっ」

梨沙「……パパ……」スーッスーッ

晴「……………」

P「おっ、何してんの?」

晴「シーッ。静かにしろよ。梨沙が寝てんだよ」

P「おっと、すまん。しかし、晴の膝枕か…いいな」

晴「………こ、今度、してやるよ」

P「いやいいよ。流石に、晴くらいの歳の子に膝枕されるのは、な」

晴「……そうかよ」

P「だから俺がしてやんよ」

晴「はぁ?」

P「ヘイカモン」

晴「いや、今は難しいから。やめとくよ」

P「じゃあ、今度な。隣いいか?」

晴「……おう」

P「風が気持ちいいなぁ。しかぁし、このままでは風邪をひいてしまうかもしれん。そこで、毛布ですよ」

晴「何ドヤ顔してんだよ」

P「させてくれよ」バッ

P「あーぬくぬく」

晴「……これ、いいな」

P「だろー? あったかいだろ」

晴「あぁ…」

晴(それに、Pと近いしな…ち、違う! オレは…オレは…ぁぁぁあ)

晴「……P…」スーッスーッ

P(さて、晴が梨沙を膝枕したまま、俺の体に寄り添って寝ているわけだが)

P(たまらない!! あぁ! 晴の寝顔かわいい!まつげ長い!美人さん!)

P(髪わしゃりたい!! でも崩したくない!! 撫でたい!!)

P(うわぁぁぁぁどうしよぉぉ)

裕子「Pさーん。さっき、そこで最高のパワースポットを」

P「おやすみ」スーッスーッ

裕子「はやっ! サイキック睡眠ですか!?」

P「…カンガルーだ……」スーッスーッ

晴「Pと一緒にいるの、落ち着くんだよな。気楽でいれるし」

P「ほう。そうかそうか。俺も、晴と一緒にいるのは気が休まるぞ」ニヤニヤ

晴「な、何ニヤついてんだよ! お、オレはニヤついてないからな! な!」

P「へいへい」ニヤニヤ

P(…ん? 待て、この言葉を昔、どこかで…っ!)

P「あ、あぁぁぁあぁぁ」

晴「ど、どうした、P!?」

P「……あれは中二の時だった。当時、仲の良かった女子に、俺は同じことを言われ、勘違いした俺は、そのこに告白した。結果、見事撃沈し、その事をその子本人が広め、俺についたあだ名は『勘違い突撃野郎』……あぁぁぁあぁぁ」

晴「だ、大丈夫だ! その、お、オレのは、勘違いしていいから!」

P「……マジで?」

晴「あ、あぁ!」

P「よっしゃあ!!! 晴ちんの隣は最高です!!!」

晴「や、やめろよっ!」

晴(勘違いすんなよオレ勘違いすんなよオレ勘違いすんなよオレ勘違いす……うわぁぁぁぁ)

飛鳥「先程、やけに機嫌の良い晴が走っているのを見たよ。感情に動かされるなんて、やっぱりまだ子供だね」

P「感情なんてのは、一時の気の迷いなんだ。しかし、それをその時に謳歌するのが、俺たち人間という生き物じゃないか」

飛鳥「ふっ…なかなかいうね、P」

P「ふっ…中二の頃を思い出してな…」

飛鳥「時に、Pは恋というものをどう思う? 最も人間が望む、愛を形にしたものだ」

P「それこそ一時の気の迷いだろう。だが、それが一生の宝になることもありうる。つまりだ、恋とはチャンスだ。それも、ハズレの可能性もある、運をはかるチャンスだ」

飛鳥「なるほどね」

P「俺は今近くにあるチャンスを、当たりだと信じて突き進むつもりだ。ハズレでも、その時、崖から落ちるのは俺だけだ」

飛鳥「そうか。頑張りなよ。後悔は、罪だ」

P「おう」


晴(何言ってるか分かんねえけど、話聞いてたら顔が赤くなってきた…)

P「帰るぞー」

梨沙「あぁー、結構楽しかったわね!」

飛鳥「あぁ。理解者が増えたのは、かなりの収穫だったよ。いいロケだった」

ネネ「あの、まだ晴ちゃんが来てないです…」

梨沙「はぁ? なにしてるのよ。裕子はもう来ているっていうのに」

裕子「……ん?」

P「うーん…おっ、ほら来たぞ」

晴「わ、わりぃ! 遅れた!」

飛鳥「問題ないさ。ボクたちの翼はまだここにあるからね」

P「よっしゃ! サイキック帰国だ!」

裕子「プロデューサー、飛行機を飛ばすんですか!? わ、私だってぇ!」ムムム

梨沙「もう、なにしてんのよ」

ネネ「ふふっ」

晴「………」

P「なんだ、寂しくなったか」

晴「…あぁ。ちょっとな」

P「帰ったらさっそく仕事だぞー」

晴「うげぇ…まじかよ」

P「特に俺がな。……また来ような」

晴「え、ほ、ホントか?」

P「あぁ。楽しかったしな。なんなら、二人っきりでもいいぞ? なーんて冗談」

晴「ほんとだな!? よしっ、早く帰るぞ、P!」タッタッタッ

P「あ、おいっ! 走るなって!」

P「……ったく」

P「ただいま帰りましたー」

ちひろ「おかえりなさーい!」

凛「おかえり。オーストラリアはどうだった?」

P「ん? 楽しかったぞ。はいこれ、お土産」

未央「おーこれはなかなか! プロデューサー、ナイスセンス!」

P「そうだろそうだろ」

杏「ねぇ、プロデューサー。杏のお土産は?」

P「未央達にたかられてるあれが、それだ」

杏「ちがうよー。杏は休みが欲しいんだって」

P「ねぇよ」

ちひろ「ところで、晴ちゃんどうしたの?」

晴「え?」

ちひろ「プロデューサーさんのあとをついていって…ふふっ」

凛「……プロデューサー?」

未央「おぉ、これはこれは!」

杏「やすみー」

晴「ち、ちげぇよ! P、何か言ってやれよ!」

P「俺がカンガルーだ! 晴との子供をこの毛布に包んで育てたいと思っている!」

晴「なっ!? 何言ってんだよ、バカ!」

未央「育てるのはメスじゃないの?」

ちひろ「野暮なことは言わないの」

凛「」

杏「杏は休みたいと思ってる」

晴「…ったく、今の間は、お、オレが包まれてやるよ!」

P「いや、汗かくぞ?」

晴「はぁ?」

おわり

カンガルーは蹴りもすごいとか
バッチリですね
アイプロ最高でした

依頼出してきます

乙。


デレた晴かわいい

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