久「私が天然ジゴロ?」 (51)

咲SS初、原作の言葉遣いを気にしつつ。ただ単に書くだけです。
面白いか面白くないかは考えずにただ書いてみるだけなので不快な思いになったらごめんなさい。
部長が好きなだけです。




ーーーー廊下。


まこ「そうじゃ」

久「まこーなんで私がヒモとか言われないといけないわけ?第一、私はまだ学生で社会人じゃないのよ?」

まこ「ヒモ子はなにもわかっとらんのぉ」

久「だれがヒモ子よ」ジトッ

タッタッタ。

女子生徒「会長!これ後で食べてください!」

久「え?ああ、この前のクッキー美味しかったわよ。またくれるの?」

女子生徒「はい!今度はトリュフ作ってみました!」

久「こーら、学校に微量でもお酒の持ち込みは禁止よー」

女子生徒「ご、ごめんなさい」

久「まぁー家に帰ったら内緒で頂くわ、ありがと」ニコッ

女子生徒「はい!」タッタッタ

久「廊下は走っちゃダメよーって聞いてないか」フフッ

まこ「・・・」

久「まこー?どうしたの頭抱えて?」

まこ「ある意味でゼロ子よりひどいのぉ」

ーーーー部室。

久「・・・」ボー

ガチャッ

咲「生徒会長?」

久「私は学生議会長、最初に会った時にもちゃんと説明したでしょ」

咲「ご、ごめんなさい」アセアセ

久「今日は一人?」

咲「さっきまで原村さんと一緒だったんですけどはぐれちゃって」エヘヘ

久「学校で迷子になるなんて珍しいと思うんだけど」

咲「学校でもダメみたいです」アセアセ

久「これは私が手をつないで歩かないとダメかしら?」

咲「え!(手をつないで?)」トクントクン

久「ふふ、本気にしないの。そこは子供じゃないって突っ込むところよ?」ニコッ

咲「そ、そうですよね(ビックリしちゃった)」トクントクン

久「今日は用事があるから私は帰るわね」ガチャ、バタン。

咲「は、はい!また明日(私どうしちゃったんだろう?)」トクントクン


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ーーーー竹井宅。

久「・・・これ美味しいわね。(後で何かお礼しなくちゃ)」モグモグ

久「・・・(最近、考え事が多くなったわね。これで年取ったって言ったらまこになんて突っ込まれるかしら)」フフッ

久「・・・」ピッピッピ

久「・・・(麻雀好きで一人でも続けて、まこが来てくれてそして・・・)」

久「・・・(携帯の電話帳もだいぶ増えたものね)」


着信:福路美穂子。


久「風越のキャプテン?」ピッ

久「もしもし、どうしたの?こんな時間ーー」

「キャー!」ガラガラガシャーン

久「・・・いやいや、本当にどうしたの」

美穂子「間違えて!その!あの!」

久「落ち着こう?」

美穂子「・・・はい」

ーーーー数分後。

久「まさか間違え電話だなんて」

美穂子「私機械が全然ダメで携帯電話の操作方法を見ていたら」

久「そっかーでもちょうどよかったわ」

美穂子「え?」

久「ほら、たまに誰かと無性に話したくなるときってない?」

美穂子「・・・たしかに、ありますね」フフッ

久「でしょでしょ、だからさー福路さんが電話してくれて嬉しかった」

美穂子「・・・ッ!」

ーーーー数十分後。

久「へー池田さんがねー」

美穂子「はい、妹さんが三人、三つ子でとても可愛いんです」

久「池田さん自身も充分可愛いと思うけど、妹さん三つ子だなんてすごいわね」

美穂子「私が携帯を使いこなせればいいのですが・・・」

久「んーだったら私が直接行くわ」

美穂子「えっ!」

久「前に直接返答に来てくれたじゃない?」

美穂子「あの時ですね」

久「うん、そう。四校合同合宿の時のね」

美穂子「後輩の子達のお陰で楽しい合宿になりました」

久「そうね、私達もすごく楽しめたわ」

美穂子「・・・夏祭りも」

久「うん」

美穂子「え!今の聞こえて・・・ました?」

久「ふふ、携帯は小さな声でも大きくしてくれる機能があるのよ」

美穂子「そ、そうなんですか」グスッ

久「まぁ、とにかく、今度遊びに行くから案内よろしくね」

美穂子「あ、その前に・・・お願いがあります」


久「今週の日曜日?ええ、いいわよ丁度、買いたいものあったから誘ってもらえて嬉しいわ」

美穂子「はい!私も楽しみにしていますね」

久「うん、それじゃあまた今度ね」

美穂子「はい、それではおやすみなさい」

久「おやすみー」ピッ

着信:加治木ゆみ

久「あらあら、千客万来ね」ピッ

ゆみ「長い電話だったな、三回ほど掛けてしまった」

久「ごめんなさいね、盛り上がっちゃって」

ゆみ「いや、いいんだ。時間も時間だが少しいいか?」

久「ええ、いいわよ」

ゆみ「実はだな・・・」

久「今週の土曜日?」

ゆみ「ああ、買い物に付き合って欲しい」

久「構わないけど、急にどうしたのかしら?」

ゆみ「もう、あのドリフトは嫌なんだ・・・」

久「どういう事?」

ゆみ「蒲原が運転していたのは見たよな」

久「ええ、あのあとに何かあったのかしら?」

ゆみ「いや、後ではなく別件の時なのだが、・・・『ガードレール五センチ伝説』」

久「ガードレール?五センチ?」

ゆみ「『初めてでも分かる峠の楽しさ』あの言葉を聞いてから私は死を覚悟した」

久「なんだか大変だったみたいね」

ゆみ「帰り際も同じような状態でな、つまりあいつは運転が下手なんだ」

久「なるほどねーそれで車に乗りたくないからって事かしら?」

ゆみ「理解が早いと助かる。蒲原に買い物に行くとうっかり言ってしまったら必ず車を出すだろうからな」

久「東横さんは今回呼ばないのかしら?」

ゆみ「も、ももには内緒で、出来ればなのだが」

久「ふふん、なるほどね。いいわよ」

ゆみ「ほ、本当か!?」

久「ゆみの頼みだしね」

ゆみ「ありがとう。時間とかは後でメールする」

久「ええ、分かったわ」

ゆみ「それじゃあまたな」

久「またね」ピッ

ーーーー土曜日、待ち合わせ場所。

久「・・・少し早すぎたかしら?」タ、タ、タ、

ゆみ「おお、久。早かったな」

久「あなたこそ、まだ三十分前よ?」

ゆみ「いやぁ、待ち合わせというのはどうもな、性格的にこの時間になってしまった」

久「もしかして、もっと前から待ってたんじゃ?」

ゆみ「ふっ、立ち話もなんだし行こう」

久「・・・ふふ、それもそうね」

ーーーー服屋、買い物中。

ゆみ「これなんてどうだろうか?」

久「うん、すごくいいじゃない」

ゆみ「本当はもうちょっと地味な方がいいと思うのだが」

久「そんなことないわよ?背も高いほうだし、これなんてどう?」スッ

ゆみ「ああ、いいな」ニコッ

久「ふふ、私の趣味でいいのかしらね」

ゆみ「変化を望んだんだ。手伝ってもらって恐縮だが、私だけの趣味では限界もあるしな」

久「妬けるわね」フフン

ゆみ「か、からかわないでくれ」アセアセ

久「もう二人っきりで泊まったりしたんじゃない?」

ゆみ「なぁ!どうしてそれを」

久「・・・ふふ」

ゆみ「趣味が悪いぞ」

久「ゆみとの仲でしょ、大学のことで話し合ったりしてるじゃない」

ゆみ「そう・・・だったな、でも、これでも恥ずかしいのはあるんだ」

久「女の子だもんね」フフッ

ゆみ「まったく、私は人選を間違ったかもしれん」

久「褒め言葉として受け取っておくわね」

ーーーー外。

?「・・・ワハハ、あれはユミちんと対戦した。頭が・・・むぅ!」ピッピッ、プルル

着信音。

?「いるっすよ」スー

?「ワハハ、モモいたのかー」

?「ハハ、でも一緒にいないなんてな!」

桃子「今日は用事って聞いたっす」ドンヨリ

?「元気ないなー」

桃子「あれ見ればわかるっす」

?「ワハハ、あの二人は仲良しだなー」

桃子「負けられないっすね」

?「ワハハ、ライバルだな!」

桃子「ところで蒲原元部長はここで何してるっすか?」

蒲原「ジョグしてた」

桃子「元気っすね」

蒲原「それだけが取り柄だからなー。モモもジョグかー?」

桃子「違うっすよ、調査っす」

蒲原「ハハ、スト」

桃子「違うっす」

蒲原「なら二人で調査だ!」

桃子「・・・!」

蒲原「ワハハ、行くぞー」タッタッタッ

桃子「待ってくださいっす」スー

通行人「ん?・・・いや、疲れてるな」ゴシゴシ

ーーーー飲食店。

久「なかなかいい所じゃない」

ゆみ「気に入って貰えて良かったよ」

久「わざわざ調べてくれたの?」

ゆみ「いや、実は私もここは教えてもらったところなんだ」

久「ふふ、そう」ニコニコ

ゆみ「ああ、いや、なんだここのメニューは種類も多いし、美味しいからな!」タジタジ

久「あらあら、なにも言ってないじゃない。動揺する必要はないわよ?」

ゆみ「そ、それもそうだな」

ーーーー隣の席。

蒲原「ワハハ、メニュー多いなここー」

桃子「当然っすよ。私が頑張って探したっす」

蒲原「ハハ、メニュー見ないのかー」

桃子「ここのメニューは全部覚えてるっす」

蒲原「すごいなー」ワハハ

桃子「・・・」ムー

蒲原「ハハ、流石に見つかるぞー」

桃子「いいっす、見つけて欲しいっす」

蒲原「目的変わってるじゃないかー」

桃子「だってっす、あんなに優しく笑うかじゅ先輩見たことないっす」

蒲原「出会ってから数ヶ月のセリフじゃないぞー」

ーーーー久達の席。

ゆみ「?」

久「あら?どうしたのかしら?」

ゆみ「いや、気のせいだと思うのだが、モモと蒲原の声がした気がする」

久「ふふ、そう」ニコッ

ゆみ「ああ、ダメだな私は、先程から浮かれすぎているみたいだ」

久「そ、それは楽しみにしてくれてたのかしら」アセアセ

ゆみ「当然だ、本気で応援した他校でしかも大切な友人だからな」

久「ッ!あはっー」カッー

ガシャン。

久「え!」

ゆみ「ん?」

ーーーー隣の席。

ウェイトレス「し、失礼しました」

蒲原「ワハハ、気にしなくていいのだ」

ゆみ「蒲原!」

久「蒲原さん?」



ーーーー久達の席。

蒲原「見つかってしまったなー」

ゆみ「何してるんだ、と言いたいところだ」

蒲原「人間観察かな~」

久「まぁいいじゃない、目的は達成できたし、ねっ」ニコッ

ゆみ「まったく、趣味が悪いぞ」

蒲原「ワハハ、久しぶりだなー」

久「合宿の時はありがとうございます」

蒲原「覚えてたかー」

久「?」

蒲原「いやーまいったまいったーウェイトレスがビックリしちゃってなー」

ゆみ「確か・・・怯えている感じだったな。なにかしたのか?」

蒲原「んーモモを幽霊と勘違いしてなー」

ゆみ「ん?いまモモって」

桃子「隣っす」スー

ゆみ「モモッ!」

久「あら、貴女はーー」

桃子「東横桃子っす」ジトッ

久「ふふ、もちろん覚えているわよ」

桃子「むー」トゲトゲ

ゆみ「こら、モモ、あまりーー」

久「ああ、いいのよ気にしなくて、それより何か注文しちゃいましょう」

蒲原「おー何食べようかなー」

桃子「先輩、私、先輩と一緒のがいいっす」

ゆみ「私はまだ決めてないぞ?」

桃子「そうじゃないっすよー」ドンヨリ

久「ふふ、いいわね」ニコニコ

ゆみ「・・・はは、そうかな」タジタジ

蒲原「しかしまーなんだなーいろんなことがあったー」

久「そうね」

ウェイトレス「お待たせしました」カチャッ

久「どうも~」

蒲原「お、それ美味しそうだな」

久「食べてみる?」スッ

蒲原「おーいいのかーならうちの」スッ

桃子「むっ!先輩、これ食べるっすよ」

ゆみ「モモ・・・一緒の頼んだだろ」

桃子「きっと刺身の時と一緒ですっごくおいしいっすよ」ニコニコ

久「刺身?」

蒲原「ワハハ、なにやらスクープの予感」

ゆみ「こ、こら、流石にここではダメだ」

桃子「先輩!あーん」スッ

久「あらあら、なら私もあーん」スッ

ゆみ「なっ!久、勘弁してくれ」カァ

桃子「先輩~、どうして竹井先輩の時だけ反応するんすか」

ゆみ「ちゃんと二人にしてるだろ」アセアセ

蒲原「夏だなー外は寒いのに夏だー」

久「こういうのもいいわね」

ゆみ「わ、私はよくなーい!!!」

ーーーー駅前。

久「見送り、今度は逆になったわね」フフッ

ゆみ「ああ、また遊ぼう」

桃子「・・・」

久「今度は東横さんと蒲原さんも一緒にね」

桃子「ッ!じゃまじゃ、ないんすか?」

蒲原「ワハハ」

久「何言ってるのよ、楽しかったじゃない。それだけで充分、理由になると思うわよ?」ニコッ

桃子「そう、・・・っすね」ニコッ

久「ふふ・・・それじゃあまたね」フリフリ、タ、タ、タ、

ゆみ「ああ」スッ

桃子「・・・またっす!」

蒲原「またなー」

桃子「・・・いい人っすね」

ゆみ「ああ、だからこその友人だ・・・・・・・・・なぁモモ、少しここで待っててくれないか?」

桃子「えっ・・・」

蒲原「お、なら一緒に待っとくぞー」

ゆみ「ありがとう、蒲原。モモをたのむ」タッタッタッ

桃子「・・・」

蒲原「ワッハッハ」

桃子「?」

ーーーー数分後。

タッタッタッ。

ゆみ「待たせたな」ハァハァ

桃子「先輩!」

蒲原「おーこれはなかなか」

ゆみ「どう・・・かな?思い切ってみたんだが」

桃子「す…っごくかわいいっす!その服、似合ってるっす!」

ゆみ「私では少し派手かと思ったが、気恥ずかしさを抑えて頑張った甲斐があった」

桃子「…もしかして今日、竹井先輩と服屋にいたのは」

ゆみ「ああ、服の事で助言を貰っていた」

桃子「むっ」

ゆみ「怒らないでくれよ、折角選んでもらったんだ(喜んでもらえると思ってな)」

桃子「怒ってないっす、違うっすよ。少し負けたと思ったっす」

ゆみ「そう、なのか?」

桃子「はい!負けられないっす!」

蒲原「ワハハ、仲良きことはいいことかな」

ゆみ「…まったく、私達も帰るぞ」

桃子「はいっす」

蒲原「なら車を出そう!一旦、家に行くからゆみちんとモモはここで待っててな!」

ゆみ「お、おい!一緒に帰ったほうが早いだろ!」

桃子「先輩といる時間が長引くからいいっすよ!」

ゆみ「だ、誰か助けてくれ!」

蒲原「ワハハ、最速伝説は始まったばかりだ!」

ーーーー竹井宅。

久「んー今日は楽しかったー。今度、東横さんのことモモちゃんって呼んでみようかしら?ゆみの反応が見たいわね」パタン

久「…いっけない!明日の事で福路さんに聞いておかなくちゃ」ピッピッ、プルル

久「…」プルル

久「…」プルル

久「どうしたのかしら?」プルル

美穂子「も、もしもし」

久「こんばんは、忙しかったかしら?」

美穂子「い、いえ。どのボタンを押せばいいのか迷ってしまって」

久「ああ、なるほどね。明日のことでちょっと聞きたいことがあって」

美穂子「はい、時間…ですね」

久「うん、そう。それからどこ行くとか軽くね」

美穂子「そうですね。でしたらーー」

ーーーー数十分後。

久「それじゃ、明日楽しみにしてるわ」

美穂子「はい、私もです」

久「じゃあね」

美穂子「はい、失礼します」

久「…ふー、こんなに休日を楽しんでたらバチが当たりそうね」

久「…」スースー

カオスになるより普通に終わってくれると良いって思ってる人がいてくれたらな

って少数入れば良いと思ってます。

ーーーー日曜日、待ち合わせ場所。

久「…」

美穂子「お待たせしました」

久「おはよー、ってそれは?」

美穂子「はい、時間を早くしてもらった理由はこれです」スッ

久「もしかしてお弁当かしら?」

美穂子「そうです、いっしょに食べようと思って」

久「嬉しいわ、あの時のサンドイッチとても美味しかったから」

美穂子「いえ、そんな」

ーーーー公園。

久「静かでいいわね」

美穂子「ですね、たまにはのんびりもいいかなって思いまして」

久「そう、あなたらしくていいわね」

美穂子「一つ聞いてもいいですか?」

久「なぁに?」

美穂子「どうして、風越に来なかったんですか?」

久「ああ、単純にお金に余裕が無かったからよ。世知辛い世の中よね」フフッ

美穂子「ごめんなさい」

久「どうしてあなたが謝るのよ」

美穂子「家庭の事情なのに聞いてしまって」グスッ

久「…」クスッ、スッ

美穂子「え、キャッ!」

久「あなた、すぐ泣いちゃうのね」ナデナデ

美穂子「え、あ、あの、これは」

久「膝枕よ」ナデナデ

美穂子「そ、そうではなくて」

久「私ってもしかしらとかの話はあまりしないのだけど」

美穂子「…」

久「風越女子に入ってたらあなたとこうやって過ごしてたのかもね」

美穂子「…」ドクン

久「なんてね」ニコッ

美穂子「私はーー」チラッ

久「ん?何かしら」フフッ

美穂子「今こうして、一緒にいることが幸せです」

久「ッ!クスッ、そうね」

美穂子「…(この幸せが、ずっと続けば良いのに)」


ーーーー?。

美穂子「!ここは…どこかしら?」

受験生1「あった!あったよ!」

受験生2「私も!来年も一緒だよぉ!」

受験生3「わたしもあったよー、ちょーうれしいよー」

美穂子「…(ここは、『風越女子高校合格発表』?そんな、どうして…)」キョロキョロ

ーーーー?。

受験生27「うわーん、おかーさーん。合格したよ~!」

?「…(私の番号はーっと…うん、当然よね。すごく頑張ったし………やっばい、嬉しい…っ!!)」グッ

美穂子「そんな…上埜…さん?」

久「え?ああ、あなたは、あなたも風越だったのね」ヨロシクー、スッ

美穂子「え?…はい。よろしくお願いします」スッ、グッ

「…ウザッ」

美穂子「!」

久「ん?ちょっと、人にうざいとか言わないで欲しいわね」

「別にあなたに行ったわけじゃないし」

美穂子「ッ!あ、あの上埜さんーー」

久「じゃあ、誰に言ったのかしら?」

「はぁ、そこの片目とじてる奴」

美穂子「…ッ!」

久「…福路さんは私の友人よ?彼女があなたになにかしたのなら。私も一緒に謝るけど、何もしてないのにそういうこと言うなら」

「…な、なによ」

久「絶対に許さない」キッ

「…」スタ、スタ、スタ

久「まったく、大切な日にあんなこと言っちゃダメじゃないね」ニコッ

美穂子「…」ツー

久「ちょ、ちょっと泣かないでよ。私が泣かせちゃったみたいじゃない」アセアセ

ーーーー数ヵ月後、風越女子麻雀部室。

コーチ「上埜ぉ!てめーなんだこの悪待ちばっかりしやがって!」

久「はい!」

コーチ「ちっとはミスって可愛げ見せろゴラァ!怒れねーじゃねぇーか!なんか言ってみろよおい!」

久「勝つためにやってますから」ニコッ

コーチ「てめぇ…わかってるじゃねーか!」…テメェ、ナニミテンダゴラ、パシーン

コーチ、ジンタイモケイニアタラナイデクダサイ!

久「…」

美穂子「だ、大丈夫でしたか?」

久「ん?ほっぺた赤くなってないでしょ?」ツンツン

美穂子「私のじゃなくて、ひ、久さんのです」

久「さんはいらないって言ってるのに」プニプニ

美穂子「あ、あの、私のほっぺたで遊ばないでほしいです」

久「さんって付けたバツよ」プニプニ

美穂子「…」ウルウル

久「ごめん、やりすぎたわ」

久「でもどうしてかしら?何か忘れてる気がするのよねー」

美穂子「…(やっぱり上埜さん)」

久「なに難しい顔してるのよ」ツン

美穂子「あうっ」

久「部活終わったからかえりましょ」

美穂子「はい(数ヵ月経ってもこの状態が続いてるのには何か理由があるのかしら?)」

ーーーー二年後。

池田「久会長酷いし!」

久「まぁまぁ、いいじゃないそれに部活内では副部長よ?」

池田「会長と部長でダブルキャプテンだとかっこいいと思うんだし!」

久「会長ってキャプテンとはいわないわよね?」アセ

池田「ニャー!」

美穂子「こーら、あまり久を困らせないの」

久「遅かったじゃない」

池田「キャプテン!」

美穂子「また悪待ちで飛ばされちゃったのかしら?」

池田「そうだし!」

コーチ「池田ァァ!てめぇここにあった肉まんどうしたぁ!」

池田「た、食べてないし!どうしてわたしを疑うんだし!」

コーチ「フッ…肉まんを食べると…飛ぶらしいぞ」クビキリ

池田「それで負けたのかー!………ヒッ」

コーチ「池田ァアア!歯ぁー食いしばれぇ」ギギギ

池田「逃げるし!」ダッ

コーチ「逃げられると思ってるならいい度胸だ」ダッ

美穂子「…(上埜さんが部をサポートしてくれたお陰なのかしら?コーチも優しくなった気がするわ…)」

久「…」

美穂子「…?」

久「…池田さん、なんだか私の知り合いに似てるのよね。忘れちゃったみたいだけど」フフッ

美穂子「…(三年生になってから極端に悲しそうな顔になる…私はそんな上埜さんを見たかったわけじゃない)」

美穂子「…(お互いに違う道を歩んでそれでも一緒の高校に通えてたらと思ってたのだけど)」

美穂子「…違う気がします」

久「?…何が違うのかしら?」

美穂子「…久、いいえ、上埜さんは覚えてないんですか?」

久「…どうしたの急に?」

美穂子「清澄高校で部長をしていたことを」

久「清…澄……わ、私は風越の副部長でしょ?!」

美穂子「違います。」

久「!」

美穂子「辛いんです。最近の上埜さんを見ていると…思い出そうとしても思い出せない。大切な人達なのに思い出せないことが」

久「…私は」

美穂子「片岡さんですよね。池田さんに似ているの…」

久「!!」

美穂子「四校合同合宿ではご飯を取り合ってたのを楽しそうに見ていましたよね」ニコッ

久「四校合同合宿」クラッ

美穂子「…思い出してください。あなたの大切な人達を」ギュッ

久「1年生の時ーー」

久「部室で    1年の間    一人だったーー」

久「2年生の時  まこが来てくれて   二人でもう1年」

久「今ーーー」ツー

美穂子「…おかえりなさい。上埜さん」ニコッ

久「…ただいま」グスッ、ニコッ



ーーーー公園。

美穂子「!」

久「…」スースー

美穂子「…膝枕して頂いてから寝ちゃったのね」

久「…」スースー、ツー

美穂子「…(上埜さん…泣いてるのかしら)」スッ

久「…ん、福路さん?ってこの手は?」

美穂子「あ、あの、これは!上埜さんの顔に」スッ!

久「…」ギュッ

美穂子「…どうして手を握って」

久「………ふふ、久って呼んでくれなかったバツ」

美穂子「…ッ!」

久「…クスッ、なんてね。なんだか不思議な夢だったわ、福路さんとこんな感じに過ごして」

久「最後になんだか湿っぽくなっちゃったけど楽しかった」フフッ

美穂子「…おはようございます。上埜さん」ニコッ

久「…うん、おはよう」

ーーーー麻雀部室。

まこ「なんでそこで押し倒さなかったんじゃ?」

久「どうしてそうなるのよ」

まこ「しかし不思議じゃの?夢で過去に戻るなんてありえるんかい」

久「さぁ、どうしてあんな夢見たのかわからなくて」

まこ「しかしなぁー二日連続でデートしとるけんね」

久「デートってなによ」ジトッ

まこ「しかも取っ替え引っ替えじゃの」

久「まこ、私をなんだと思ってるのよ」

コンコン。

久「どうぞー」

女子生徒「会長!」ガチャ

久「あら、どうしたのかしら?」

女子生徒「さっきお礼で頂いたこれ…開けたあと嬉しくて、またお礼がしたくなっちゃって!…ありがとうございます!大切にします!」

久「ふふ、別にいいのに」

まこ「…」

女子生徒「失礼します!」

久「またね」

パタン。

まこ「はぁ」

久「深い溜息なんてついてどうしたの?」

まこ「変な夢は神様のバチだったんと思うんじゃけぇ」

久「?」

まこ「…」

久「…罰か………でも夢の中でまこが居てくれて、それから今のことを思い出せたからまこにも感謝してるのよ?」

まこ「…ッ」タ、タ、タ、

久「ちょっと!部活はどうするのよ?」

まこ「ヒモ子にはわからんのじゃけ!」

久「…だから私はヒモ子じゃないって」ギュッ

まこ「ッ!///もーだから天然ジゴロなんじゃーーーーーーー!!!」













おわり。



とりあえずカン。です。


痛い目なあかん子は大阪弁苦手なので難しいですね。

また部長ss書いてみたいものです。

部がじゅ書きやすかったなぁ。

照「…」ジー

菫「何を見ているんだ?」

照「…妹萌自主制作アニメ『咲-Suki-』」

菫「お前は何を言っていうるんだ?妹が居ないからって変な方向に走るのはやめろ」

照「…実はいる」

菫「そ、そうか。家庭の事情だからあまりーー」

照「宮永咲(みやながさき)清澄高校1年10/27 155cmスリーサイズは小さい・普通・普通」

菫「…」

照「咲ってかわいいよね!」ニコッ

菫「…」

照「…」

菫「今日は休むといい。それと相変わらずひどい営業スマイルはやめろ。後輩達のおまえに対するイメージが崩れる」

照「…」



続かない、カン。

書き溜めで部かじゅを書いてみたら、なのでここの話ではないですね。

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