唯「相川さんって……」 (19)

唯「相川さんって……なんかいい匂いする」
相「ええ!?」

相「ヘアオイルの匂い、かな、たぶん……最近変えたし///」
唯「へえ、そうなんだ」
相「うん///」
相(櫟井さんとこういう話するのって、なんか新鮮///)

唯「なんか驚かせてごめん。言葉が足りなかったです」
相「ううん。全然」
唯「普段、あいつらとこういう話しないからさ」
相「日向さんと野々原さんのこと?」
唯「うん」

相「そうなんだ。日向さんは髪の手入れに気を使っていそうだけれど」
唯「ああ、縁は全然……夏休みに海外とか行くんだけど、いっつも髪ごわごわにして帰ってきたり。見かけによらず無関心だよ」
相「へぇ……以外。あんなに髪綺麗なのに」
唯「ほんと。きれいなのにね」
相「……櫟井さんは?」

唯「ん」
相「関心ある? そういうの」
唯「え? うーん……別に」
相「別に?」
唯「ほら、なんていうか……柄じゃない、かな」
相「そう……?」
唯「うん……」
相(櫟井さん、なんか変。無理してる……?)

その日の放課後。

岡「そりゃあれだ。照れてんだよ、きっと」
相「え、そうなの?」
岡「ああ。そういうのつけたりしてると、日向とか野々原にいじられて、めんどくさくなるとか思ってんだよ櫟井は」
相「あーなるほどぉ」

ふ「すごいね。なんでもわかってるね佳は」
岡「あたしも普段からお前の絡みめんどくせえとか思ってるからな」
ふ「それはつまり、わたしのおかげってこと?」
岡「あーさっそくめんどくせー」
相「じゃあ、櫟井さんに私と同じのプレゼントしよーかな……」
岡「そういや櫟井の誕生日近いっけ」

相「うん。喜んでもらえる物をあげたくっていろいろ考えてて、そしたら今日、私がつけてるヘアオイルをいい匂いだって言ってくれて……///」
岡「へえ」(まあ、私のが先に気づいてたけど……)
ふ「……今、自分の方が先に気づいてたし、とか考えたでしょ佳」
岡「なっ……!」(こいつ……!)
相「そうなの? 嬉しい(ニコッ」
岡「……っ//////」
ふ(あぁ、佳はわかりやすくておもしろいなぁ)

数日後。

相「おはよう」
ゆず「お、あいちゃんだ」
縁「おはよ~」
唯「おはよう相川さん」
相「櫟井さん。今日誕生日だよね? おめでとう」
唯「あ、うん。ありがとう」
相「実はね、櫟井さんにプレゼントがあるんだぁ」
唯「え!」
縁&ゆず「「おお~」」

相「はい、これ」
唯「これは……」
相「このまえ話してたヘアオイル」
唯「ああ……ありがとう」
相「……試しにつかってみて。櫟井さん」
唯「え、今?」
相「うん、今」

唯「で、でも」
相「櫟井さんにつかってほしいな。私と同じやつ」
唯「相川さん……」
ゆず「……。使ってみなよ、唯ちゃん」
唯「え」
ゆず「あいちゃんがこう言ってることですし」
相「ねぇ」
ゆず「ねっ」
縁「唯ちゃんいいな~愛されてる~」
相(プレゼントをからかったり茶化したりするわけない)
相(野々原さんも日向さんも、櫟井さんのこと大好きだもん)

~~~

唯「つけてみました……」
ゆず「おお、かぐわしい……!(フンス」
縁「ああ~~香り~~」
唯「あ、あんまり嗅ぐなよ///」
相(櫟井さん、嬉しそう。やっぱりプレゼントしてよかったなぁ)

岡(盛り上がってんなぁ、あっち)
ふ「…………」
岡(あーあたしもヘアオイル相川からプレゼントされたいなぁ)
ふ「…………」(ファサ
岡「…………?」(クンクン
ふ「…………」
岡「……!? 長谷川、お前……!」
ふ「ふふふ……あのヘアオイルは、もともと私の使っているものを千穂にすすめたのさ」
岡「なにぃ!?」
ふ「普段、学校にはつけてこないけど、櫟井さんも使うっていうなら、ちょっとしたブームだからねこれは。乗らなきゃ。乗ってかなきゃ」
岡「なんだよそれ……」(うらやましい……!)
ふ「乗りたい? 佳もこのブームに乗りたい?」
岡「くっ……」(すげえうぜえ! けど、そのブーム乗りたい……!)
ふ(くくく。堕ちたな。これで私と佳もお揃いだ)

Fin

は~い終わりでーす

ゆゆ式のSSでしたー

短くてごめんね

見てくださってる方ありがとうございましたー

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