阿笠「未来を見たくないかね?」コナン「はあ?」 (112)

コナン「何を訳のわかんねー事を」

阿笠「実はの、暇潰しに凄い物を発明してしまったんじゃよ!」

コナン「凄い物?」

阿笠「何と......。未来を見る事が出来る機械じゃよ!」

コナン「どこの青ダヌキのパクリだよ。どーせろくでもねーもんなんだろ?」

阿笠「む、見る前から否定するとは。論理的な探偵とは言えんのう!」

コナン「ぐ......。そこまで言うなら、見せて貰おうじゃねーか!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408545889

阿笠「良かろう。これじゃ!」

コナン「......見た目は普通のパソコンだな」

阿笠「この機械に未来を見たい人間の名前を打ち込むと、コンピュータが予測した未来の映像を見せてくれるんじゃ。名前だけ入力すれば、一番確率の高い未来を見せてくれる。時間や条件など、細かい項目も入れられるぞい!」

コナン「へぇ。何かちょっと面白そうだな。じゃあ早速見せてくれよ!」

阿笠「ふふふ、実はの。既にワシがチョイスした未来をダビングしておいたんじゃ!」

コナン「え?誰のだよ?」

阿笠「ズバリ!もし新一と蘭君が結婚したら、じゃよ!」

コナン「バ、バーロ!何勝手にそんな物を!」

阿笠「じゃが、興味深く無いかの?」

コナン「うっ......。あ、あるけどよ......」

阿笠「まあ、所詮予測の映像じゃ。占いの延長だとでも思って、息抜きに見てみんか?」

コナン「わ、わーったよ......」

阿笠「よし!それではスタートじゃ!」

コナン(何か緊張して来たぜ......。ま、博士の言う通り、息抜きに見てみるか)

阿笠「では。ポチッとな!」

※映像の登場人物の台詞は、『』で表されます。

新一『zzz......』


コナン「お、映った!」

阿笠「ふむ。寝ているみたいじゃの」

コナン「どうやら、見た感じ俺は新一に戻ってるみたいだな!」

阿笠「そのようじゃな」


蘭『新一!朝よー!起きてー!』


コナン「お、蘭だ!な、何か色っぽい感じになってんな」

阿笠「顔がにやけとるぞ、新一」

コナン「ん、んな事ねーよ!」


新一『ん、あと5分......』

蘭『ダメ!早く起きてよ!』

新一『もうちょっとだけ......』

蘭『もう、起きてって......ばぁっ!!』バキッ

新一『いってぇーっ!!』


コナン「」

阿笠「」

新一『い、痛ぇ......。殴らなくても......』

蘭『新一が起きてくれないからじゃない!朝ご飯は一緒に食べるって約束でしょ!』

新一『だからってこんなに早く起こさなくても......。まだ朝の5時半だぞ......』

蘭『早く起きればそれだけ一緒にいれるじゃない!』

新一『そうやって一緒にいたいって言って、寝たのが深夜じゃねーかよ!一緒にいたいっても睡眠時間削ってまで......。こうやって結婚して一緒にいるんだから良いじゃねーか!』

蘭『ダメ!ちゃんとこうやって新一と顔を合わせて話したいの!』

新一『でも......』

蘭『......でも?』ギロッ

新一『......すいません。起きます』

蘭『うん!早く来てね!』

新一『......はぁ』


コナン「......何か、朝から凄いんだけど」

阿笠「ま、まあ、蘭君らしいじゃあないか」

コナン「......俺、スゲー溜め息ついてるし」

阿笠「ま、とにかく続きじゃ!な?」

コナン「......ああ」

新一『眠てぇなあ......』

蘭『遅いよ新一!早く座って!』

新一『はい......。あれ......?』

蘭『どうしたの?新一?』

新一『いや、飯がさ』

蘭『?』

新一『ここんとこずっとオムレツだなって......』

蘭『ああ!この間作ったら、美味しいって言ってくれたでしょ?』

新一『いや、確かにそうだけどさ。朝昼晩、しかも1週間ずっとって......』

蘭『だって、美味しいって言ってくれたから......。嫌なの?』ギロッ

新一『......いただきます』

蘭『うん!おかわりあるから!』ニコッ

新一(いらねーよ、流石に......)


コナン「......おい、朝の時点でスゲー事になってんぞ」

阿笠「ま、まあまあ。蘭君らしい愛情表現じゃないか」

コナン(不安だ......。蘭は元々粘着質かつ強引な所があるが......。結婚してそれが酷くなってる様に見える......)

新一『......ごちそうさま』

蘭『もういいの?』

新一『今日は追跡調査だ。腹一杯で動けなかったら困るだろ』

蘭『......そっか』

新一(飽きて食えない、なんて言ったら殺されるからな......)


コナン「この発言だと、俺は探偵になってんのかな」

阿笠「良かったのう、夢が叶って」

コナン「......幸せそうに見えねーけどな。俺が」

阿笠「最後まで見ないと分からんじゃろ?」

コナン「......」

新一『......じゃ、行ってくる』

蘭『行ってらっしゃい、あんまり遅くならないでね』

新一『分かったよ』

蘭『じゃ、頑張ってね!』チュッ

新一『じゃ、じゃあ。行ってくる』


阿笠「何とも微笑ましいのう」

コナン「......そうかな」

阿笠「何じゃ、嬉しくないのか?」

コナン「映像の俺を良く見ろよ。一瞬喜んだけど、すぐ顔が曇ったぜ」

阿笠「そうかの?気のせいじゃろ?」


新一『......はぁ。そろそろか』

ピコーン

新一『......来たか』

ポチッ

蘭からのメール(以後M蘭)【お疲れさま!今どこ?】

新一『はぁ......。今家出たばかりだろ......』ポチポチ

新一のメール(以後M新一)【今依頼人に会いに行く。てか家出たばかりだろ?】

新一『......はぁ。すぐ来るな......』

ピコーン

新一『やっぱり』ポチッ

蘭『そっか!頑張って!』

新一『ありがとうっと......』ポチポチ

新一『はぁ。家を出ると5分置きにメールが来るからなあ。返さないとキレるし。仕事になんねーよ......』


コナン「」

阿笠「」

あ、書いといてM蘭にするの忘れた......。
スミマセン。

こまけぇこたぁ気にすんな

その後も仕事中に蘭から新一へのメールは続いた。

ターゲットを尾行中もメールは続き、遅れると電話がかかってくる始末だった。

結果、新一は尾行を依頼されたターゲットを見失い、依頼人にこっぴどく叱られる始末だった。

新一『はぁ。今日も散々だったぜ......』グゥー

新一『......腹減ったな。お?あそこにラーメン屋が出来てる!行って見るかな?』

新一『......ダメだ。蘭に怒られる』

新一『どうしてこうなっちまったんだ......』

新一『結婚仕立ての頃は良かったのに......。段々束縛が厳しくなって......』

新一『飯は朝晩は必ず一緒。買い物も必ず2人。てかどこに行くにも必ず一緒。プライベートなんかありゃしねぇ。1人で気楽に飯食った事もねぇ......』

新一『仮に1人で行動しても、位置確認のメールや電話の嵐......。ちょっとでも蘭以外の人間の話題を出したり、目線を向けりゃキレられる......』

新一『疲れてようが具合悪かろうが、深夜まで付き合わされて延々話させられるし。したくない日でもアレは強要されるし......』

新一『これじゃ監獄以下だぜ。どうしてこうなっちまったんだ......』

新一『こんなんならコナンの頃の方が良かった......』

新一『ああ、誰か俺にアポトキシンをくれぇ!時を戻してくれぇぇえ!!』

end


コナン「......」

阿笠「......」

コナン「......なぁ、博士」

阿笠「な、何じゃ?」

コナン「これ、事前に見たのか?」

阿笠「い、いや!見とらんぞい?」

コナン「......そっか。なあ、これって確率の高い未来なんだよな?」

阿笠「そ、そうじゃ」

コナン「じゃあ、俺が蘭と結婚したら、こうなっちまうんだな......」

阿笠「あ、あくまでも必ずこうなるわけじゃあ無いわい!気にするな新一!」

コナン「......」

阿笠「そ、そうじゃ!どうせなら他の未来も見てみんか?楽しめるのもあるかも知れんぞ?」

コナン「......どんな?」

阿笠「こ、これなんかどうじゃ?もし新一と哀君が結婚したら!」

コナン「は、はぁ?そんなんまで用意したのかよ?」

阿笠「い、良いじゃあ無いか!な、気晴らしじゃ気晴らし!」

コナン「へっ!どーせロクな未来じゃねーだろ?アイツと俺じゃ」

阿笠「ま、まあとにかく見よう、な!」

コナン「......わーったよ」

>>13
ありがとうございます。

阿笠「じゃあ、スタートじゃ!ポチッとな」

コナン(絶対ロクでもねーだろうな......)

灰原「......あら?工藤君来てたのね。2人で何を見てるのかしら?」


新一『んっ、疲れたー!今日も仕事終わったー!さ、帰るか!』ニコニコ


阿笠「お、始まったぞい!どうやらこの服装はサラリーマンの様じゃな」

コナン「俺が?サラリーマン?マジかよ?」

阿笠「ホレ、スーツにネクタイじゃ」

コナン「何でまた俺がサラリーマンに......」

阿笠「さあのう?しかし、随分嬉しそうなかおじゃな」

コナン「仕事が終わったからだろ」

灰原(何なの?あれ......?ちょっと様子を見て見ましょう)

新一『ふっふーん♪お、見えてきました我が家!』ニコニコ

新一『たっだいまー!』ガチャッ

灰原(以後哀)『おかえりなさーい!あなた!お疲れさまっ!』チュッ

新一『おいおい、ご近所さんに見えちまうだろ?』ニコニコ

哀『だってぇ、あなたが帰って来ると思ったら嬉しくって』ニコッ

新一『俺も哀に会いたくて、急いで帰って来たぜ!』ギュッ

哀『もう、バカね』クスッ

新一『へへ、おあいこだろ?』

哀『ふふ、そうね。あ、ご飯出来てるけとま、お風呂先にする?』

新一『そうだな......。一緒に入るか!』ニッ

哀『もう、エッチね。昨日も一緒に入ったのに』クスッ

新一『いいじゃんか、な!』

哀『......しょうがないわね』クスッ


コナン「」

阿笠「」

灰原「」

コナン「ど、どうなってんだ......」

阿笠「ワシも驚いとるわい......」

コナン「何だよあのベタな幸せ展開は!どうなってんだよ?」

阿笠「ワ、ワシに聞かれても......」

灰原(こ、こっちが聞きたいわよ!何あれ?!どうなってるの?は、恥ずかしい......)

コナン「どう考えても灰原はああ言うキャラじゃねーだろ?!家庭的と一番縁遠いキャラだろ!?」

阿笠「じゃ、じゃからワシに聞かれても......」

灰原(......失礼ね。でも、私そう思われても仕方無いのかも......。いや!それより何なの?あの映像は?!工藤君と私がキ、キ、キスなんて......。キスなんて......)

今日は、ここまでです。
皆さん、コメありがとうございます。

お待たせしました。
再開します。

コナン「お、おい!一緒に風呂入るとか言ってたぞ?!どうすんだよ?!」

阿笠「そんな事言われても......。あ、場面が切り替わるぞい!」

コナン「え、いや、心の準備が!」

灰原(私の方が出来てないわよバカ!ど、どうしたら良いの?)


灰原『さ、着替えましょうか』ニコッ

新一『おう!じゃあ早速......』

灰原『あんっ///エッチね///』

新一『いーだろ?服脱がせてあげようと思ってさ』ニカッ

灰原『それは嬉しいけど、手がブラじゃなくて胸に来たわよ?』クスッ

新一『そっか?じゃ、ここか?』

灰原『あんっ///もう、お風呂入れないじゃない///』

新一『ワリーワリー、今度はちゃんとやるから』

灰原『もう、イタズラっ子ね。あっ///そこはお尻っ///』


コナン「......」ドキドキ

阿笠「......」

灰原(何してるのよ工藤君っ!スケベ!変態!エッチ!最低っ!私も何喜んでるのよっ!)

※映像の方を哀に直すの忘れてました、スミマセン。

コナン「......なんて羨まし、じゃなくてヤバイ事してんだよ!おい!俺!」

灰原(えっ?!)

阿笠「映像に文句言っても仕方無いじゃろ」

コナン「っても、これは刺激が強すぎだぜ......」

灰原(私は今違う事で刺激を受けたわよ!何よ?羨ましいって!)

阿笠「あ、それより2人が風呂に入っとる!」

コナン「えっ?!」


新一『ふぅ、気持ち良いなぁ。哀と入るとなおさら気持ち良いぜ!』

哀『バカね、普通のお風呂じゃない!』

新一『何言ってんだよ、2人なら』ギュッ

哀『あっ///』

新一『こうやって入れるんだぜ?』

哀『......ええ///』


灰原(は、はぁぁああああ?!)

灰原(何してるのよ私!違うでしょ?!私そうじゃ無いでしょ?!こんな姿見られて工藤君にどうやって顔会わせれば良いの?!)

コナン「は、灰原って......。こんな可愛らしいヤツだったのか......?」

阿笠「ワシもビックリじゃわい......」

コナン「な、何つーか、自然な可愛らしさだな」

灰原(はいっ?!)

阿笠「新一、まさかこんな映像で......」

コナン「バ、バーロ!ただ素直な感想を......」

灰原(可愛いって、工藤君が私を可愛いって、いや、違うでしょ、違う違うでも可愛いって)

阿笠「あ、ホレ、画面画面!」

コナン「っと、いけね」

哀『ねぇ、新ちゃん』


灰原(し、新ちゃん?!)

コナン(そんな呼び方なのか......?あの灰原が?!)


新一『ん?』

哀『ありがとう、いっつもこんなに大事にしてくれて』

新一『何言ってんだよ、こっちこそありがとな。哀のお陰で毎日楽しくて仕方無いぜ』

哀『私も。大好きよ、新ちゃん』チュッ

新一『哀......』チュッ


灰原(いやぁあああああ!!ちょっと待ってぇ!!何やってるの私?!)

ちょっとご飯休憩いただきます。
また後程書きます。

お待たせしました。
再開します。

灰原(私でさえ工藤君に好きって言った事無いのに!え?いや、何言ってるの?別に工藤君の事、いや、でも好きは好きで大切な、あ、あれ?)


哀『私ね、新ちゃんの優しい所とか、真っ直ぐな所、大好きよ』ニコッ

新一『俺だって。哀の純粋な気持ちが、スッゴい好きだ』

哀『ううん。新ちゃんの方が真っ直ぐで、私の事本当に大事にしてくれて。新ちゃんの事、ホントにホントに大好きよ、昔からだーいすき!』


灰原(いやぁあああああ!ちょっと、昔からって!!私まだ何にも言って無いわよ!!大好きよ、なんて!そんな、そんな凄い事言えないわよ!!)

コナン(は、灰原......。ヤ、ヤベッ!胸が高鳴って仕方ねぇ!!)ドキドキ

阿笠(なーんでワシ、この映像にしたんじゃろ)ケッ

結婚してるのに本名で呼ばずに哀なのか

新一『哀、俺も......。愛してるぜ』

哀『新ちゃん......。んんっ///真面目な話しながら胸揉まないでっ///』

新一『真剣だぜ?哀の身体に触れるんだから』

哀『もう、嬉しいけど、お風呂上がってからにしてっ///のぼせてしまうわ。後で、ゆっくり......ね?』

新一『分かったよ、その言い方。可愛いなぁ!幸せだ俺!』

哀『こんな事言える私の方が幸せよ』ニコッ


灰原「」

阿笠「全く、何ていい奥さんじゃろ。なあ新一?」

コナン「......」

阿笠(食い入るように見とるな......。蘭君の時とは偉い違いじゃな)

>>41

その理由はもう少し後で。
大した理由ではありませんが。

灰原(も、もうイヤ......。自分で言ってないのにガンガン愛の告白なんて......。恥ずかしくて顔から火が出そう......)

コナン(灰原が嫁さんだと、こんな幸せな家庭が......。イヤイヤ、これはただの暇潰し、そう暇潰し!)

阿笠「お、今度は食事の場面じゃな」


新一『いっただっきまーす!!』

哀『どうぞ、召し上がれ』ニコッ

新一『うん、旨い!哀の料理はいつも最高だな!』

哀『大袈裟ね、ただの白いご飯じゃない』クスッ

新一『イヤイヤ、炊き加減が違うんだよ。最高!』

哀『ホント、バカなんだから』クスッ

新一『だって、いっつも俺の体調考えて、最適な料理を作ってくれるしさ。味付けも俺に合わせて。ホントに頭が上がらないよ』


コナン(さっきの蘭とは偉い違いだな......)

さて、この後の夜のアレまで細かく書いた方が良いのでしょうか......。

>>50さん、お願いします。

やる以外に何があろうか

ありがとうございます。
では、書きたいと思います。
もう少しお待ち下さい。

灰原(はぁ、まだ終わらないの......?恥ずかしさともどかしさで死にそうよ)


哀『......嬉しい』

新一『んっ?』

哀『こうやってあなたが私のご飯を食べてくれるのが、とっても嬉しい』ニコッ

新一『そんな、嬉しいのは俺の方なのに』

哀『ううん。凄く嬉しいの。あなたがしてくれる事全部嬉しい。名前を呼んでくれるだけで、私は幸せ』ニコッ

新一『うん......。でも、もう戸籍も本名に戻ったのにさ、哀って呼ばれるの、変じゃないか?』

哀『ううん。その名前が良いの』ニコッ


灰原(えっ......?)

コナン(灰原......?)



哀『あなたと出逢った頃から名乗ってて、あなたに今までたくさん呼んでもらった、思い出のある名前だから、私は哀って呼ばれたいの。志保と言う名前も大切だけど、あなたには哀と呼ばれたいの』ニコッ

コナン(灰原......。オメー、そこまで俺を......?)

灰原(バカ、何で言っちゃうのよ......っ。工藤君には、知られたくなかったのに......。名前を呼んで貰えるだけで、嬉しいって......)

阿笠(あーあー、もう見ちゃおれんわい)


新一『そっか。分かったよ。でも、どっちの名前も、昔も今も引っくるめて、俺は哀を大事にしたいと思うよ』

哀『ありがとう、新ちゃん』ニコッ

新一『あ、そうだ。これ......』

哀『何?どうしたの?』

新一『その、今日は......。哀にプロポーズした日だから』

哀『え?それで私に?わざわざ買ってくれたの?』

新一『え、いや、あの、やっぱホラ、記念だしさ』


コナン(バーロ、何しどろもどろしてんだよ......。見ちゃいられねーぜ。我ながら)

灰原(こういうクサい所、未来でも変わらないのね......)

哀『ありがとう、開けていい?』

新一『お、おう』

哀『これ......。フサエブランドの新作?出たばかりなのに......。高かったでしょ?』

新一『んな事ねーさ。気持ちさ、気持ち』

哀『ありがとう、大事にするわ......』グスッ

新一『お、おいおい、泣くなよ』

哀『だって、嬉しくて。私となるべくいたいからって、わざわざ安定したサラリーマンになって、その上こんなに心を尽くしてもらえるんだもの......。嬉しくてたまらない』グスッ

新一『泣くなよ、俺がしたいんだからしてんだからさ』

哀『......ん』ニコッ


コナン(俺、そこまでしてたのかよ?!て言うか灰原......。こんな事でこんなに喜んでくれるんだな......。健気なんだな、アイツ......)

灰原(何で今はしてくれないのに、未来ではこんなに良い夫婦に見えるのかしら......。羨ましいわ......って違う違う!とにかく見入ってる場合じゃ)


新一『さ、湿っぽいのはこの辺にして。飯食って寝ようぜ!さっきの続きしなきゃな!』ニカッ

哀『もう、ホントに......。真面目な話しながらそう言う事言わないの』グスッ


コナン(さっきの......?)

哀(続き......?!)

コナン「お、おい!さっきの続きって......」

阿笠「そりゃあ、アレじゃろうな......ぐふっ」

コナン「エロジジイ......っ!ダメ、ダメだ!博士はここまでだ!」

灰原(く、工藤君?)

阿笠「な、何でじゃ!ワシの発明じゃぞ!?」

コナン「ダメったらダメだ!これは俺1人で見る!」

阿笠「な、何じゃと?!何を今更」

パシュッ

阿笠「ふにゃ......」ガクッ

コナン「ワリーな博士、何でかわかんねーけど、アイツの裸、他のヤツには見せたくねーんだよ」

灰原(!!)

コナン「それに、博士の目がいやらしすぎたからな......」

灰原(幻滅だわ、博士......)

コナン「さ、さて!乗り掛かった船だ!最後まで見なきゃな!ア、アレを」

灰原(み、見ちゃうの?!工藤君!?ねぇ、見ちゃうの?!)

すみません、一旦中断します。
後程書きます。

コナン(何をやってるのか自分でも分からなくなって来たが......。とにかく続きを見なきゃ)

灰原(工藤君、なんで見るの?なんで見たいの?性欲?それとも)


新一『さて、じゃあ行くか』

哀『ええ』

新一『じゃあ、手を』

哀『......ええ///』ギュッ


灰原(いちいち顔を赤らめないでよ、もう!)


哀『じゃ、行きましょう』

新一『ああ、こうやってな』ヒョイッ

哀『きゃっ!?』

新一『どうだ?』ニカッ

哀『お姫様抱っこなんて、腰悪くしても知らないから///』


灰原(何故こんなに至れり尽くせりなの?!女の子がして欲しい事ばかり......っ!!)

新一『大丈夫だよ、これくらいさ』

哀『もう。落とさないでね』チュッ

新一『わーってるって』


灰原(いちいちキスをしないで!私そんなベタベタする性格じゃないでしょ?!はっ?!結局見ちゃってる!?)チラッ

コナン「......」

灰原(ものすご?く凝視してる。今の私を見ないのに、未来の私ばかり見るのね......。私が今幼児体型だから?やっぱり大人の身体が良いの?)


新一『さ、着いたぜ!』

哀『ありがとう、降ろしてくれる?』

新一『おう』

哀『ありがとう、お疲れさ』チュッ

哀『んっ///』

新一『ん......』チュッ

哀『......っ、不意討ちね///』

新一『油断するからだ』ニカッ

哀『ズルいわね、でも嬉しい///』


灰原(こっちは腹立つ一方よ!さっきからズルいわよ、あなたばっかり!私なんて、私なんて、何もしてもらって無いんだから!)

哀『はぁ、ホントにズルいわ......ねっ///あっ///』

哀『も、う......っ。手をズボンに入れるの早いっ///』

新一『いいだろ?焦らすより』

哀『そう......だけどっ///ちゃんと脱がせてっ///』

新一『わーったよ、じゃ』スルッ

哀『んっ、脱がすのは何故ゆっくりなのっ?///』

新一『だって、ちゃんと脱がせてって言うからよ』ニカッ

哀『イジワル......ねっ。あっ///』

新一『なんて言ってる内に、ブラ取れちまったな』

哀『いきなり、ズルいわね///』


灰原(何なの、何なのこれ......。恥ずかしいのに、目を逸らせない......。胸のドキドキがおさまらない......。変な感じ......)

コナン「......」ゴクッ

遅くなりました、後程再開します。

新一『何と言われても平気だぜ』ニカッ

哀『エッチ......んぁっ///ズボンの上から触らないでっ///』

新一『ズルいって言われたから、脱がす部分を教えてあげようとさ』

哀『やっ、胸......んんっ ///あんまり激しく揉まないでっ///』

新一『イヤ?』

哀『違っ、弱いからっ///敏感......だからっ///』

新一『知ってるよ』ニカッ

哀『も、イヤッ......///ち、乳首あんまりつままないでっ///あんまり弄るとっ///』

新一『いじると?』

哀『......っちゃうから』

新一『ん?』

哀『イッて......しまうからっ///』

新一『良いじゃん、何回でも』ニカッ


灰原(この変態!ドS!私もなんでそんなので悦んでるの?!いつからそんなになったの?未来にはそうなってしまうの?唯の変態じゃない?!)

コナン(ヤベェ、た、勃っちまうっ!!は、灰原の身体が......。エロ過ぎるっ!!未来の俺が羨ましいと同時に殴りてぇ!)


哀『や、いつまでズボンの上からっ///』

新一『ん?いつまでだろな?』

哀『や、め......///も、ダメっ///』

新一『ん?』

哀『パンツが、濡れちゃうからっ......っ///我慢、出来なくなるからっ///あん......まり、あっ///イジメ、ないでっ///』

新一『でもな......。その表情もまた可愛いしなあ』ニカッ

哀『おね、がいっ//服の上......もう、やっ///新ちゃんの手で、直接触って欲し......いっ///』

新一『......了解』ニカッ

灰原(本当にっ......。変な感じっ......?!私、まさか.....)

ジュンッ

灰原(やっぱり、濡れてる?!あ、あの映像を見て?!そんな、私......。本当に変態じゃないっ?!)

灰原(何故?!私自身の映像だから?それとも......)

灰原(工藤君が、私にしてる映像だから......?)

クチュッ

灰原(!?な、何で私......!?自分で触ってるの?!や、止めないと、本当に変態っ......)

クチュッチュッ

灰原(何故止められないの!?ダメ、手が......止まらないっ......!!こ、こんな所、工藤君に見られたらっ!!)

コナン(クソッ、もう無理だ!我慢出来ねぇ!)バッ

灰原(えっ......)

コナン(ちきしょう、自分でも最低だって解るけど......。あまりに灰原が綺麗過ぎてっ!)シコシコ

灰原(工藤、君......。あなた、何してるの?それ、私を見て興奮してるの?私に......反応してるの?)

クチュクチュッ

灰原(ダメッ、そんなの、そんなの見たら......。私も我慢がっ......!!)

クチュクチュッ

灰原(こんなっ、こんな事でこんなに興奮してしまうなんて......。こんなに惨めな状況でっ!)

しばし中断します。
後程再開します。

第二次性徴きてないからそういうのはまだしたくてもできないんじゃあ

遅くなりました、再開します。

>>74
このシチュエーションにしたくて、ちょっと強引に書いてしまいました。

新一『じゃ、脱がすぜ』

哀『ええ......。んんっ!!///』

新一『どうした?大丈夫か?』

哀『ちょっと敏感になっちゃって、触れられると......』

新一『と?』

哀『感じてしまうのっ///だから、あんまり......』

新一『触らないで、って?』スリスリ

哀『あぅっ///ダメよ、本当にっ///』

新一『もう少しでズボン脱げるからさ、我慢してくれ』

哀『......んっ、んん///は、やくっ///』

新一『うん、ズボンは脱げたけど。パンツが濡れてるな』

哀『言わないでっ///恥ずかしいっ///』

新一『あんまり恥ずかしいって顔をしてないけど?』ニカッ

哀『だって、だって......///』

哀『新ちゃんに触ってもらうの、嬉しいし///見てもらうのも嬉しいんだものっ///』

新一『その顔も言い方も、可愛いぜっ』ニカッ

哀『ありがとう、ね、早く......///』

新一『すっかりエッチモードだな、よし』

哀『あんっ///』

新一『あらら、スゲー濡れてるな。余程感じてたんだな』

哀『言わないでって言ってるのにっ///分かるでしょ、何でそうなってしまうか///』


灰原(分かるわよ、分かるわよ......。何であなただけそうなるの?何故私はこんな惨めな姿なの?)

新一『何でかな?』

哀『イジメないでよ、分かるでしょ?///』

新一『何で?』


灰原(言わないでよ、もう分かってるからっ!)

コナン(......?)


哀『大好き、だからよっ///昔からっ///何度も言ってるじゃないっ///』


灰原(っ!!)


新一『......ありがとう、嬉しいぜ。その言葉が何よりさ』チュッ

哀『んっ///』


灰原(そうよ、分かってるわ。こんな惨めな姿を晒す程に、工藤君に対する想いがあるのは分かってるわ。いえ......)

灰原(分からされたわよ!!)

灰原(何なの?あんまりじゃない!こんなの!)

灰原(博士と工藤君が何してるのかちょっと見てただけなのに)

灰原(いつの間にか訳の分からない映像を見る羽目になって)

灰原(しかもそれは未来の自分らしくて、その自分から自分の本心を気付いて無い部分まで話されて......)

灰原(それを、好きな人に聞かれて......。しかも、自分の本心に気付かない様にしていたのに。強制的に気付かされて)

灰原(素直な未来の自分を見て、羨ましいけどどうしようも無くて)

灰原(挙げ句、あんな痴態を晒されて......。そしたら工藤君がそれに反応して)

灰原(それに対して、恥ずかしさと同時に嬉しさを感じてしまって......)

灰原(しかも、その工藤君が反応してるのが自分は自分だけど、未来の自分で。私からしたら別人みたいなもので、それに工藤君が反応する事に戸惑いと嫉妬まで感じて......)

灰原(その果てに、こんな......。自慰行為までして、惨めで、恥ずかしくて、でも止められなくて......)

灰原(工藤君は、私の事なんて何とも思って無いのに......)

灰原(こんなの、あんまりじゃない......。私、自分の口て気持ちすら伝えた事無いのに)

灰原(あんまり......よ......)グスッ

ちょっと中断します。
後程再開します。

灰原(でも、1番酷いのは......。気付いてしまった事かもね)

コナン(くっ、灰原、灰原......!)シコシコ

灰原(こんな屈辱を感じてなお、止められない......。彼が好きだって事を。私、歪んでるのね、きっと。......んっ)

灰原(ああ、気持ち良い......っ。止まらないっ)クチュクチュッ


新一『んっ......』クチュクチュッ

哀『んっ///あっ///かき回しちゃ、らめぇ///』

新一『でも、身体は反応してるぜ?』クチュクチュッ

哀『あぅっ///だってっ///』

新一『そろそろ、やめるか?』

哀『イヤ、やめちゃイヤっ///もっとしてぇ///』


灰原(ああ、とっても気持ちよさそうね......。羨ましい......。んっ///工藤君、工藤君っ///)クチュクチュッ

遅くなりました、後程再開します。

コナン(うっ......。出るっ!!)ドピュッ

コナン(くっ、最低だ、俺は......。でも、やめらんねぇ......。鎮まらねぇ!)シコシコ

灰原(工藤君......。まるで、獣みたいね......んっ///)クチュクチュッ

灰原(私も、変わらない......っ。絶頂が来るまで、きっと......)


哀『ね、新ちゃん......?もう、我慢出来ないのっ///ね、ね、お願いっ///』

新一『まだそんなに時間経ってないぜ?』

哀『も、ダメ///1つに、なりたいの......。お願い///』

新一『良し、分かった。実は俺も、そう思ってた』ニカッ

灰原(イヤ、映像の私と合わさって感覚が増してく......。私、どうなってしまうの......)


新一『ちょっと、びっくりするぞ』

哀『え?きゃっ!?』ドサッ

新一『な?』

哀『ベッドに倒すなら、そう言ってよ///もう///』チュッ

新一『んっ......』チュッ

哀『も、ダメ......///キスするだけでダメ///新ちゃん、早く......///』

新一『じゃ、行くぜ......』

哀『んっ、入ってくるぅ///新ちゃんのがっ///』


灰原(どんな感覚なの......?1つになるって......?)

コナン(ちきしょう、頭が真っ白になって来る......っ!!)シコシコ

新一『もう、少しっ......』

哀『あ、ああぁぁっ///』ビクン

新一『っ!』パンッ

哀『はあうっ!!///は、入って来たわ......新ちゃんがっ///』トローン

新一『顔がスゲーエロくなってるぜ?』

哀『だって、嬉しいし、気持ち良いし///』


灰原(んんっ///私も、知りたいっ!体感したい......っ///好きな人と1つになるって、どんな感覚なの?)クチュクチュッ


新一『あのさ、こんな体勢で言うのもあれだけどさ』

哀『なぁに?』

新一『愛してるよ、哀』


灰原(ーっ!!バカッ!今、そんなの......)


哀『はぅっ///ん、あぅっ!///ら、めぇ......っ///い、ま......そんなことっ///いったら///』

哀『イッちゃ......うぅっ!!///』プシャーッ


灰原(私も......っ、ダメッ!)ビクンビクン

灰原『あ、ああぁぁっ......』ビクンビクン

灰原(あ、頭が......。沸騰しそ......う。く、工藤君に......聞こえた?)

コナン(ん?何か映像と声が違った様な?気のせいか?)シコシコ

灰原(気付かれなかった......みたいね。でも)クチュクチュッ

灰原(ダメ、治まらない......。より火照って行くわ......。んんっ///)クチュクチュッ

灰原(この快楽から、脱け出せない......。こんなに惨めなのに、なのに......)

灰原(どうしたら、終わるの?この地獄は)


哀『あ、うぅ......///』クタッ

新一『イクのが早いぜ、哀』

哀『らって、きもちよすぎて///』

新一『まだ、終わらないぜ?』

哀『うん、してぇ///』

新一『よっしゃ!』パンパンパン

哀『あ、う、はぁぅっ!!///はげ、しっ///』

新一『哀、気持ち良いぜっ!』パンパンパンッ

哀『ああぁぁっ////わた、しもっ///きもち、いっ///』

哀『すきぃ///しんちゃん、すきぃっ///もっと、きてぇっ!!///』

新一『哀、哀っ!』パンパンパンッ


灰原(ああ、全てを晒け出してる......。そう、なのね......。私も......。そうすれば......もっと)

哀『しんちゃ......わたし、またっ///』ビクン

新一『お、れもだっ......』パンパンパンッ

哀『ね、おねがいっ......///ふたりで、ね///』

新一『分かったっ、行くぜ、哀!!』


灰原(あぁ、ダメ......っ!1番激しい波が、来るっ!私も、おかしくなる......っ!)ビクンッ


哀『あ、くるっ///きちゃうっ......///あぁ、ああぁぁぁぁああああぁぁっ!!///』

新一『う、哀っ!哀ぃっ!』ドピュドピュッ


コナン(う、俺も......またっ!!)ドピュッ

灰原(う、はぁぅっ!ああぁぁっ!!///)ビクンビクン

哀『はぁ、はぁ、も、もう......ダメ......///』

新一『っと、大丈夫か?哀?』

哀『大丈夫じゃ、無いけど......。赤ちゃん、出来ちゃうわよ?』

新一『何か問題が?』

哀『ううん、無いわ』クスッ

新一『だろ?』ニカッ

哀『ね、可愛い赤ちゃん、出来ると良いわね』ニコッ

新一『気がはえーよ。でも、そうなると良いな』ニカッ

哀『ええ、本当に。ありがとう、新ちゃん。私、本当に幸せよ』ニコッ

新一『俺もさ、哀。ずっと、一緒に幸せでいような』

哀『ええ、ずーっとね』

end


灰原(は、ぁぁああ......。お、終わったのね、工藤君は......?)

コナン(はぁ、はぁ、ヤベーな、まだ興奮してやがる......っ。考えたら、博士がずっと横で寝てたのに、何やってんだ、俺......)

灰原(正気に、戻ったのかしら......?映像も終わったから......)

灰原(......終わった?いいえ、終わってないわ)

灰原(この火の着いてしまった私の本心は、映像が終わったって消えない......)

灰原(......なら、私は)スッ

コナン「......はぁ、何やってたんだろ。俺」

コナン「あんまり映像の中の灰原が可愛いし、エロいしで、気が付いたら......はぁーぁ......」

コナン「見られてねーよな、俺?まさかな?」

コナン「......でも、蘭と灰原で、随分対称的な未来だったな」

コナン「もし、灰原と結婚したら......。あんな幸せな未来が......?」

コナン「な、訳ねーよな!あんな目付きの悪い意地悪ツンツンあくび娘に限って、あんな可愛くなる訳が......」

灰原「随分な言い種ね」

コナン「?!!?!!?は、灰原?!」

灰原「周りにも気付かず、随分と妙なモノに御執心だったわね?」

コナン「あ、いや、これはその......。は、博士の発明で、その......」

灰原「ふぅん?博士の発明で、未来の私が未来のあなたと、あられもない行為をしているのを見ていたの?」

コナン「いっ!?」

灰原「挙げ句、それを見て自慰行為に耽っていた訳ね?私が見ているのにも気付かずに?」

コナン「い、いや、その......。ゴメンッ!」

灰原「何故謝るの?」

コナン「へっ!?」

灰原「別に私は、あなたを咎めてる訳じゃないわよ?」

コナン「だ、だって、見てたんだろ?」

ちょっと中断します。
後程再開します。

灰原「確かに見てたわ。大体ね」

コナン「だから、それで軽蔑したんだろ?あんなの見てさ......」

灰原「いいえ」

コナン「は?」

灰原「軽蔑なんかしてないわ。いいえ、出来ないわ」

コナン「何言ってんだよ?」

灰原「私が、後ろからあなたを見て何をしていたと思うの?」

コナン「何って......?冷やかに見てたんだろ?」

灰原「違うわ。寧ろ熱を帯びていた」

コナン「へ?」

灰原「あなたと同じ事をしていたのよ、後ろでね」

コナン「......え?」

灰原「聞こえなかった?私は、あなたの後ろで自慰に耽っていたね」

コナン「嘘......だろ?何で?」

灰原「言わなきゃ分からないの?」

>>99訂正です

灰原の
「耽っていたね」→「耽っていたの」

コナン「......?」

灰原「あなたが、好きだからよ」

コナン「......!?」

灰原「聞こえなかった?」

コナン「冗談、だろ?」

灰原「愛の告白を冗談で言う程、私は軽く見えるかしら?」

コナン「いや......。でも、その......ほ、ほら、あれじゃねーか?ちょっとエロいモノを見て興奮しちまっただけじゃ......」

灰原「確かに興奮はしたわ。でも、映像のせいだけじゃないわ」

コナン「?」

灰原「映像で、刺激されたから。私が見ない様にしてきた感情を」

コナン「......え」

灰原「私は今まで、色々な感情を押し殺して来たわ。その中には、あなたへの気持ちもあった。でも、それは触れずに終わる筈だった。なのに」

コナン「なのに?」

灰原「あの映像が私の全てを抉り出してしまった。私の望み如何によらず......」

コナン「何でだよ、あれは仮想の映像なんだぜ?」

灰原「映像は仮想の物でも、気持ちは同じ様に持っているとは考えなかった?」

コナン「......」

灰原「責任、取って貰うわ」

コナン「責任?」

中断します。
明日更新します。

灰原「そう、こんな不本意な形で私の気持ちを目覚めさせた。その責任は取ってもらうわ」

コナン「ど、どうやって?」

灰原「別にあなたがどうこうする必要は無いわ。ただ、私は絶対にあなたを振り向かせる。あの子がいようといまいと、もう関係無い。私は、私の心に従ってあなたを想い続ける。覚悟して」

コナン「灰原......。オメー、そこまで......」

灰原「とりあえず、話は以上よ。ああ、そうだわ」ヒョイッ

灰原「これは、没収よ。また何を見られるか分かったモノじゃないから。じゃあ」

コナン「お、おい!灰原!」

コナン(な、何でこうなったんだよ?完全に不可抗力なのに......)

コナン(クソ、俺はどうすりゃ......)

―あなたが、好きだからよ―

コナン「......っ!待てよ、灰原!」

コナン(そんな事言われて、黙ってられっか!こうなりゃ後がどうなろうと、アイツに向き合ってやる!確かめてやる!俺自身、あれはただの性欲だったのかどうか!)



阿笠「......ん、ハテ?ワシは一体?」

阿笠「あ、そうじゃ!新一、よくもワシを......。あれ?」

阿笠「新一、どこじゃ?ワシの発明は?」

阿笠「一体、どうなっとるんじゃ.......?」

それから、月日は流れて。

阿笠「おーい、新一。開けるぞ」コンコン

新一「どうぞー」

阿笠「おお、新一。仕度は出来たかの?」ガチャッ

新一「あ、ああ。何か落ち着かねーな。この格好」

阿笠「ま、生涯に1度しかしないんじゃから。我慢するんじゃな。晴れの結婚式なんじゃから」

新一「ああ、そうだな」

阿笠「向こうも準備が出来たみたいじゃ、行くかの?」

新一「あ、ああ。何か緊張するぜ」




阿笠「ホレ、開けんか」

新一「いや、でも......」

阿笠「早ようせんか。ワシは向こうに行っとるぞ」

新一「うっ......。わーったよ」

新一「ん、んんっ。は、入るぜ」コンコン

「どうぞ」

新一「......お邪魔しまーす」ガチャッ

灰原「そんなコソコソしないで、堂々と入ってくれば良いじゃない?工藤君?」クスッ

新一「あ、いや、その......」

灰原「緊張してるの?」クスッ

新一「ん、うん......」

灰原「今更緊張する事も無いじゃない?」

新一「ま、まあな。あ、あのさ」

灰原「何?」

新一「き、綺麗だぜ、志保」

灰原(以後、志保)「ありがとう、嬉しいわ」

新一「何か、不思議だな。結局、あの未来の通りになっちまった」

志保「あら、同じじゃないわ。あなたは私を本名で呼んでるし」

新一「確かにな。オメーも、俺を工藤君って呼び続けてるしな。でも、結婚してからもそれはおかしくね?」

志保「良いじゃない。気に入ってるのよ。この呼び方が」クスッ

新一「そっか、なら良いや」

コンコン

新一「はい?」

係員「失礼します、そろそろ移動をお願いします」

新一「あ、分かりました。じゃ、行くか」

志保「ええ。あ、そうだわ......。工藤君。あの未来と違う所は、他にもあるわ」

新一「ん?」

志保「きっと私達はあの未来より......」

志保「もっと幸せになるんだから」クスッ


完。

読んで下さった方々、ありがとうございました。
勢いで進めてしまったので、また違ったキャラでいつか書ければなと思います。
ありがとうございました。

むしろまたコナン&哀(またはバーーーローー&志保)で書いてほしい

>>111
ありがとうございます。
別バージョン書こうかな......?

このスレは依頼出しちゃったので、準備が出来たら別スレ立てます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月17日 (土) 21:20:52   ID: 4SPsE_38

哀ちゃんとの未来編(妊娠&出産)
みたい!

2 :  SS好きの774さん   2015年10月29日 (木) 16:24:46   ID: S_sz2Gpx

久しぶりに神作品に出会えた!
すげーよかった!!
続き待っとる!!

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