光彦「僕の望んでいた世界」 (68)

ピピピピピピピピッ!

目覚まし時計が鳴るまた今日も憂鬱な一日が始まる

光彦「…はぁ、今日も学校…ですか」

8時間ぐっすり寝たが体から疲れが取れていなかった体が鉛のように重かった

朝食を食べ、身支度を整え、力のない声で母に行ってきますを言ういつもと変わらないルーチンワーク

光彦「行ってきます」

また今日も僕が皆からいじめられる一日が始まる…と思っていた

通学路は嫌いだ。なぜならこの時点で僕へのいじめが始まるからだ。

僕へのいじめは僕が自宅から出た瞬間から始まる。

自宅の玄関から出た瞬間に生卵をぶつけられた事もある。

新しく買ったバットの殴り心地を試させろと言われて金属バットで殴られた事もある。

毎日がおはようからおやすみまで地獄だ。今となってはただその現実を受け入れる事しか出来ない。

光彦「あ…元太君…」

僕をいじめているグループの主犯格の一人である小嶋元太君が僕の前に現れた。今日は何をされるのだろうか。

「プロレスごっこ」と偽って僕を痛めつけるのかそれとも「失神ごっこ」で僕の首でも絞めるのだろうか…

元太「よぉ光彦!今日もいい天気だな!」

光彦「…えっ?」

意外だった

何が意外だったのかと言うと元太君が僕に、いつも暴力の対象としか見ていない僕に対して友達に挨拶するかのように挨拶をした事が意外だった

いつもなら挨拶代わりに拳を僕の顔面に叩き付けるのに…

元太「何ボサっとしてんだ光彦?急がないと遅刻しちまうぞ?」

光彦「え…あ…ハイ…」

今日の通学はいつも僕に暴力を振るっている人間と普通の友達のように談笑しながら登校するという異常事態だった

学校に到着し下駄箱の中を確認する

光彦「…ない…何も…ない…」

ないというのは別に僕の下駄箱から僕の上履きがなくなったわけではない

おかしいのは僕の下駄箱に「何の細工もされていないごく普通の上履き」がある事だ

いつもは画鋲がぎっしり詰められていたり阿笠博士が作った圧力センサーで作動した瞬間に高圧電流が流れる中敷きが仕込まれていたり…

何らかの細工が僕の上履きには毎日されている…それなのに今日の上履きは上履きとしてあるべき姿という事に呆気に取られていた

元太「何下駄箱見つめてんだ光彦?ラブレターでも入っていたのか?」

光彦「え?いや…入っていませんよそんなもの…」

歩美「あ!元太君光彦君おはようー!」

灰原「急がないと朝礼始まるわよ」

僕のいじめの主犯格でもある歩美ちゃんと灰原さんが現れた

だが何もされなかった

さっきの元太君のようにいつものような罵声や急所蹴りはされなかった。そして何事もなく給食の時間になった

光彦(そんな…おかしい…給食にはゴキブリやネズミの死骸が入っていない…今日は何かおかしい…僕に対してのいじめが一つも起こっていないなんて…)

僕の給食は他のみんなと同じ普通の美味しい給食だった…なぜか涙が出た

コナン「おいどうした光彦!?何泣いてんだ?」

元太「喉にでも詰まったか?」

光彦「い、いえ…大丈夫です…昨日見た映画思い出してたら涙が…」

歩美「思い出して泣いちゃうくらいいい映画だったの?今度歩美達にも見せてよー!」

ああ、思い出した

これが普通なんだ。僕は日常に帰って来れたのだ

それから次の日もそのまた次の日も僕のいじめはなく、少年探偵団のみんなと仲良く過ごしていた…

そして気付けば季節は夏となっていた…

元太「今度博士の車でキャンプに行こうぜー!」

コナン「お、いいなそれー!光彦も行こうぜ!」

光彦「はい!いいですね夜は花火で遊びましょう!」

歩美「うわー!花火楽しみ―!」

灰原「じゃあ今日キャンプに必要なものでも買いに行きましょうか」

「今まで」なら僕もキャンプに行きたいと言えば

歩美「えーwww光彦君来るのー?じゃあ行くのやーめよっと!」

元太「お前が来るとせっかくのバーベキューがまずくなるんだよwww」

コナン「悪いな光彦www博士の車五人乗りなんだwww」

灰原「そういう事だから…後あなた生ゴミみたいな臭いしてるわよ」

僕がキャンプに行きたいと言えばみんな何の抵抗もなく受け入れてくれる

そうだ、もうあの頃の異常な日々はないんだ。僕はやっと普通の友達としてみんなといれるんだ

光彦「ああ…ついに明日がキャンプ…楽しみですねー。明日に備えて早く寝ないと…」

もし、もし今までの事が夢だったら…

次に目が覚めた時にはいつものように僕の事をみんながいじめてきたら…

光彦「…考え過ぎですね!もうみなさんとは昔のように仲良くなれたんです!きっと大丈夫!」

そう自分に言い聞かせて僕は眠りについた

阿笠「忘れ物はないかのう?」

灰原「ないわね」

元太「それじゃあ出発するか!」

歩美「やったー!キャンプ―!」

コナン「はぁ…お前らそんないきなり飛ばしてたら向こう着いた時に疲れるぞ?」

光彦「ハハ…」

目が覚めてもみんなはいつもの少年探偵団でした。何だ僕の思い過ごしでしたか…

よかった…

キャンプ場

元太「なぁ博士―カレーまだかー?疲れて腹減った…」グゥゥ・・・

阿笠「さっき着いたばかりじゃから用意できてないのう…」

コナン「相変わらず食いしん坊だなお前…」

光彦「あはは!元太君はそうじゃないと!」

コナン「お前何か機嫌良いよな」

光彦「え?そうですか?あはは!最近いい事しかありませんからね!」

その頃キャンプ場近くの森で…

逃走犯A「はぁ…はぁ…ここまで来れば安心だな…」

逃走犯B「でも先輩…こんな山の中じゃ歩いて降りるなんて大変ですよ」

逃走犯A「この近くにキャンプ場があるからそこで一台拝借しようじゃねぇか…ほら見ろよ…」ニヤ

殺人容疑で逃走している二人の男の視線の先には阿笠博士のビートルが映っていた

阿笠「カレーが出来たぞい」

元太「やったー!いただきまーす!」バクバクッ!

歩美「そんな慌てて食べると喉に詰まらせるよー?」

元太「うっ!」

コナン「ああ!光彦元太に水やってくれ!」

光彦「は、はい!」

灰原「全く人騒がせねちょっとトイレ行ってくるわ」

阿笠「そろそろこの辺は暗くなるから気を付けるんじゃぞー!」

灰原「もう…子ども扱いしないでよね」

灰原「汚いトイレね…まぁないよりかはマシね」

トイレに入ろうとした灰原の背後に忍び寄る二つの影、その影が灰原に襲い掛かった

灰原「―――っ!!」

コナン「おっせぇな灰原の奴…」

元太「でっかい方なんじゃねぇのー?」

歩美「もう元太君デリカシーないなぁ!」

光彦「あ、戻って来たようですねおーい灰原さーん!花火の用意が…で…き…」

僕は目を疑いました

灰原さんが二人の屈強な男に首筋にナイフを突きつけられながら戻って来たのだから当たり前でしょう

逃走犯B「へへ…坊や達…大人しくしておけばこの子の命は助けてやるよ」

逃走犯A「おいジーさん!あんたの車をこっちに渡せ。そうすりゃこのガキを解放してやる」

灰原「駄目よ博士!こいつらニュースになってた殺人犯よ!」

逃走犯A「うっせぇぞガキ!!」ボゴォッ!

一人の男が灰原の肉付きの薄い腹部に思い切り拳を叩き付けた。

その瞬間灰原は口から先程食べたものを吐き出してしまった。

灰原「かはっ…!」

逃走犯B「うわwwwガキのゲロが俺の服にwww」

逃走犯A「分かったろ?さっさと車を…わたせぇぇぇぇぇっ!!」

阿笠「くっ…!分かった持って行け…だから哀君をこっちに…」

博士が車のキーを逃走犯の二人めがけて投げつける。そしてそれを一人が受け取る逃走犯

逃走犯A「よし…素直に従ってくれてありがとよ…」チャリ・・・

逃走犯B「な、なぁ…このガキよく見れば可愛くねぇか?」ハァ・・・ハァ・・・

よく見ると灰原さんにナイフを突きつけていた男の股間は以前より若干膨らんでいた

灰原さんに欲情して勃起しているのだ

逃走犯A「まったくお前は相変わらずロリコンだな」

逃走犯B「へへ!前言撤回だ!まずは楽しんでからこのガキを返してやるぜ!」カチャカチャ!

男の一人がズボンのベルトを外し始めた

コナン「やっ!やめろおおおっ!!」

逃走犯A「おっと!動くと今すぐにでもこのガキの細い首を掻っ切るぜ!?」サッ!

灰原「ッ!!」

逃走犯B「へへ…まずは靴下以外の服を全部引っぺがしてやるぜ…安心しろよおとなしくしとけばすぐに終わるからよぉ…」

光彦「っ!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

気付けば僕は全力で二人の殺人犯に向かって突進していた

僕の突進により、二人の男は体勢を崩し灰原さんが解放された

逃走犯A「くっそ…!このガキぃぃぃぃっ!!」

ドスッ!

肉を突き刺す嫌な音が全員の耳に響いた

光彦「が…は…」

歩美「い、い、いやああああああああああああああああああああああああっ!!」

コナン「てめぇらよくも光彦を!!うおおおおおおおおおおっ!!」ドシュウッ!!

薄れゆく意識の中でコナン君のサッカーボールが逃走犯二人の顔面にぶち込まれるのをこの目で見ました…

逃走犯二人「めっ…ぎゃあぁぁん…」ボロッ・・・

コナン「博士!警察と救急車呼んで!」

阿笠「わ、分かった!」

コナン「おい!大丈夫か光彦!!」

光彦「こ、コナン君…僕の事心配…してくれるんです…ね…」

コナン「当たり前だろ!俺達仲間じゃねぇか!」

光彦「な…か…ま…」

僕はコナン君のその言葉を聞いて涙が止まらなかった

光彦「僕も…コナン君達と…一緒に少年探偵団として…活動できて・・・よかっ…」ガク・・・

光彦の全身から力が抜けた

コナン「み、光彦ーっ!!!」

あれから一か月後

元太「ホント心配かけさせんなよ光彦!あの時はお前死んだかと思ったぜ!」

光彦「いやー本当に申し訳ありません」

歩美「そんな事よりも光彦君退院おめでとうー!」

そう、僕は辛うじて一命を取り留め今日病院を退院する事になりました

灰原さんが無事ならこの程度の傷安いものです

昔はコナンくん達にめった刺しにされた事もありますし

そして季節はさらに流れていつの間にか2014年終わりの日、12月31日

歩美「あ!哀ちゃんに光彦君!五分遅刻だよー!」

光彦「すいません歩美ちゃん!灰原さんとデートしてたら遅れちゃって」

灰原「ちょっと円谷君!その事は内緒って…!」

コナン「バーローんな事言わなくたってお前ら見てたら察するっつーの!」

元太「え?光彦と灰原って付き合ってたのか!?」

そう、あの事件から灰原さんとの距離も縮まりつい一か月ほど前灰原さんとお付き合いする事になったのです

光彦「今日で今年も終わりですねー」

灰原「そうね」

光彦「来年も再来年も一緒にいましょうね」

灰原「…ええ」

元太「そろそろカウントダウンだぞー!」

歩美「5…4…3…2…1…」

「「「あけましておめでとうー!!」」」

そして僕は幸せなまま2015年を迎えた

光彦「初日の出を?」

阿笠「折角じゃしみんなで初日の出を見に行きたくてのう…光彦君に見せたいものもあるしのう…」

元太「俺初日の出見るの生まれて初めてなんだよなー!」

歩美「歩美もー!」

光彦「そうですね!みんなで見に行きましょう初日の出!灰原さんと一緒に見たいですし!」

灰原「つ、円谷君…」カァァ・・・

コナン「おめー灰原顔赤くなってんぞ」

灰原「ちょっと江戸川君!」

あははははっ!

博士の車で初日の出がよく見える場所へ向かい到着。さすがに初日の出を見たい人達でもう辺りは賑わっていました

光彦「すごい人の多さですねーまだ日の出の二時間前なのに」

歩美「それだけ初日の出が綺麗って事だよー!」

元太「へぇー!楽しみだぜ!」

光彦「それで博士さっき僕に見せたいものがあるって…」

阿笠「あ、ああ…あれな…初の日の出が出てきた時に見せるわい」

光彦「?」

光彦「コナン君」

コナン「どうした光彦?」

光彦「あの時僕の事を仲間だって言ってくれて本当に嬉しかったです!これからも僕達仲間ですよね?」

コナン「あたりめーだろ!俺達はこれからもずっと仲間だぜ!」

光彦「ぐす…コナン君…ありがとうございます」

歩美「あ、明るくなって来たよー!」

灰原「そろそろ初日の出ね…」ギュ

灰原さんが僕の手を握って来た。僕もそれを握り返す

光彦「灰原さん…きっとこの手を離しません…」

ああ、神様…僕は今とても幸せです

僕の周りにはこんなに大切な人達がいっぱいいる…こんなに幸せな事はありません

これから先も少年探偵団の仲間と平和な日常で生きていける幸せが続くんだ…








そう思っていたのは初日の出が出る瞬間までだった

初日の出が出かかった瞬間、灰原さんの手を握っていた手に激痛が走った

光彦「痛っ!」ズキッ!

僕がふと灰原さんを見るとそこに灰原さんはいなかった

代わりにいたのはぐずぐずに皮膚は崩れ落ち、全身に針金が刺さっている不気味な人形だった

光彦「っ!!うわあああああああっ!!コナン君!元太君!歩美ちゃん!博士!は、灰原さんが…!!」

光彦「……ッひぃっ!」ビクッ!

異変は灰原さんだけではなかった

コナン君も元太君も歩美ちゃんも博士も

周りにいた人達も

僕以外の全員が不気味な人形に姿を変えていた

光彦「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

僕は恐怖の感情を抑えられなかった

周りの人間が突然不気味な人形と入れ替わっていたら誰でも恐怖する

光彦「な、何で…何で…みんな…みんなはどこに…」

初日の出がこの異様な光景を照らしていた

そしてふと初日の出を見るとそれは太陽じゃなかった

太陽の代わりに空に映っていたのは巨大な阿笠博士の生首だった

光彦「う、う、う、うわあああああああああああああああああああああああああっ!!」

巨大阿笠「ワシじゃよ。どうじゃ光彦君、これがワシが見せたかったものじゃ」

光彦「は、博士…こ、これは一体…」

阿笠「そうじゃな…事の発端を話すと長くなるんじゃが…聞きたいかのう?」

僕の中で警鐘が鳴った。それを聞いてはならないと、それを聞けば僕はきっと大切なものをなくしてしまう事にどこかで気付いていたんでしょう

しかしそれでも人間疑問があると解消したい生き物らしく、僕は力を振り絞って博士に聞いた

光彦「そ、それって一体?」

阿笠「始まりは2014年4月…全てはそこから始まったんじゃ…」

2014年4月、阿笠邸、全てはココから始まった

阿笠「ん?みんな何を見てるんじゃ?」

コナン「ん?みんなで最近流行のアニメの映画のDVD見てんだよ」

阿笠「ふーん、何てアニメなんじゃそれ?」

コナン「えっとな歩美ちゃん、これ何てアニメなんだ」

歩美「劇場版まどか☆マギカ叛逆の物語って言うんだよー」

阿笠「ふーん、プリキュアみたいなもんかのう?」

元太「全然ちげぇよ博士!」

コナン「今結構面白い展開になってるんだよ博士も見てくれよそろそろ来るぜ…」

阿笠「ひっ!何じゃ!これは!?」

灰原「暁美ほむらっていう魔法少女が異変に気づいて実は今自分がいる町は自分の魔女の結界だったって展開よ」

コナン「QB?って奴が円環の理を観測?だっけかそれのためにほむらをこんな目に遭わせてるらしいぜ」

阿笠「ふーん、このQBって奴中々の畜生じゃのう…ん?閃いたぞい!」

コナン「何がだ博士?」

阿笠「新しい光彦君のいじめ方じゃよ」ニヤリ・・・

元太「どういう事だよ博士―?」

阿笠「ざっくり言うとな…光彦君を今のほむら君のような状態にしていじめるんじゃよ」

歩美「それって光彦君に幻の世界を見せるって事―?」

阿笠「そうじゃ、その町では光彦君が心の底から望んでいた世界…最初は嘘なんじゃないかと疑う光彦君…しかしみんなは自分の事を大切な仲間だと言う…
バカな光彦君ならコロッと騙されるわい」

コナン「そうか!みんな優しくなったのは実は幻だったってのを光彦に教えてやる事でいつもの何十倍もの絶望を光彦に味わわせるんだな!?」

阿笠「その通りじゃ」

元太「それすっげぇ面白そうだな!やろうぜ!!」

歩美「歩美も賛成―!」

灰原「ま、暇つぶしにはちょうどいいんじゃない?」

阿笠「ほっほっwwwさっそく必要な装置を作るかのうwww」

阿笠「それからワシは光彦君に幻の米菓町を見せる装置を完成させ、新一達に光彦君を捕獲させ装置に入れた…
そこから先は光彦君が体験してきた偽の時間じゃ」

光彦「偽の時間…」

阿笠「実際の時間は2015年1月ではなくて光彦君が装置に入れられた2014年8月2日から一時間しか経ってないのじゃ」

光彦「ちょっと!じゃあ僕が仲間だと思っていたみんなは…」

阿笠「残念、全部幻じゃ全部光彦君の願望が生み出した偽物」マジキチスマイル

阿笠博士が醜く顔を歪めて笑う。嘘だ。これこそ夢に違いない…

そう、あの時僕の事を仲間だって言ってくれたみんなが現実なんだ…

???「光彦ー!残念だけどこれが現実なんだわ」

光彦「え?」

僕は絶望した。巨大なコナン君の生首が博士の隣で僕を嘲笑している光景が僕の目に映っていた

光彦「こ、コナン…君?」

コナン「光彦ー!俺達はモニターでお前が体験してきた今までを見させてもらったぜー!それにしても博士最高のショーだったぜwww」

阿笠「そうじゃろwwwワシは天才じゃからのうwww」

歩美「ホントホントwww歩美光彦君が刺されるの見てお腹抱えて笑っちゃったもん!」

元太「光彦お前ホント馬鹿だよなー」

灰原「幻とはいえ…あなたと交際なんて反吐が出るわね…」

光彦「あ…ああ…」

少年探偵団のみんなの巨大な生首が現れた瞬間に察した

僕はみんなの仲間じゃなくて玩具だったのだと…

コナン「当たり前だろ!俺達仲間じゃないか!(棒読み)」

元太「ちょっwwwコナンwww笑わせんなよwww」

歩美「光彦『…考え過ぎですね!もうみなさんとは昔のように仲良くなれたんです!きっと大丈夫!』キリッ!バーカwww
光彦君と仲良くなるくらいなら喜んで舌を噛み切るよwww」

灰原「ずっとこの手を離しません…ね…気持ち悪い」

光彦「う、う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

僕の意識はここで途絶えた

ピピピピピピピピッ!

目覚まし時計がうるさく鳴っていた

光彦「…夢?」

日付を確認すると日付は2014年8月2日だった

光彦「よかった…そういえば今日はキャンプでしたね」

着替えを済ませ、荷物を背負い母に行ってきますを言った

光彦「いってきまーす!」

光彦「あ、いたいたおーい!みなさんおはよ…」

ボゴシャァァッ・・・!

次の瞬間僕の顔面に強烈な痛みが走った

元太「やったぜwwwジャストミート」

どうやら元太君に釘バットで殴られたようです顔に鋭い痛みが残っている

歩美「てか光彦君キャンプに誘った覚えないよねーwww」

コナン「だから来んなって昨日リンチした後に言ったろ光彦!心配しなくてもおみやげくらいやるよキャンプ場の草だけどなwww」

歩美「コナン君鬼畜―www」

元太「それナイスアイディアだなwww」

阿笠「みんなそろそろ行くぞい光彦君邪魔じゃぞ」

光彦「ぐぇぇっ!」

今度は全身に鈍い痛みが、博士の車にひき逃げされたからでしょう

あれ?何が現実なんでしょう?どれが幻でどれが現実なんでしょう?

今僕がいるこの世界は果たして本物なんでしょうか?ひょっとしたらこれこそ偽物の世界なのかもしれません

そう思うと気が楽になりました

光彦「あはは、あはははははははは、あはははははははははははははははっ」

元太「お、おい光彦の奴笑ってやがるぞ気持ち悪い」

阿笠「うーむ壊しちゃったかのう?」

コナン「あんま気持ち悪いのほっといてキャンプ行こうぜ」

灰原「そうね」

阿笠「そうじゃの帰ってきたらまたあの装置に入れてやるかのう今度はどんな幻を見せてやろうかのうwww」

歩美「光彦君ハーレムの幻を作って最後に光彦君の目の前でハーレムの女の子全員が破裂するって幻はどうかな?」

コナン「ナイスアイディアだなそれwww」

ブロロロ・・・

光彦「あはは…そうですこれは幻…現実はみんなと仲間で…みんな僕の事を仲間だって…」

そう、これもきっと幻

明日になればきっといつものようにみんなが笑ってっくれるに違いありませんよね?

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