ダイヤ「付き人…ですか?」シロナ「そうよ、頑張ってね」(13)

ヤドキング「なんやねんそれ?チャンピオン倒したっちゅうんになんで付き人やねん」

ダイヤ「あ、はm…じゃないヤドキング、失礼だよ」

シロナ「確かに負かした相手の付き人なんてちょっとおかしいと思うでしょうけど」

シロナ「トレーナー協会で定められた規約で決まってるの」

ヤドキング「なんやねんそのめんどくさいルール?腹立つわあ」

ローブシン「こいつアホの癖にうるさいわあ」

ヤドキング「アホはお前やろ!ワシのiqしらんのか?」バシ

ローブシン「ほらもうすぐ殴る、嫌やわ~お前ほんまは悪タイプやろ?」

ダイヤ「頼むから二匹とも黙ってて」

ヤドキング「ンナッハッハッハ!姉ちゃんはよ説明してや!」

シロナ「はあ、しかたないでしょ、私に勝ったからハイ交代って訳にはいかないのよ」

シロナ「これまで素人さんだった子が急にチャンピオンなんて無理でしょ?」

ダイヤ「まあ、あんな気の利いたセリフは言えませんね」

シロナ「そうそう、マスコミ対応とか含めて引き継がなきゃいけない事がたくさんあるの」

シロナ「一か月だけの辛抱よ」

ダイヤ「は、はあ」

ダイヤ「というわけなんだよ」

パール「へえーだからこの前の祝賀会遅れてきたんだな」

ローブシン「せやねん、僕ってファンを大切にするタイプでしょ、だから待ってるファンの事思って胸を…」

ヤドキング「痛めてへんやろ?その前にお前ファンのおらんやろ?」

ダイヤ「ローブシン黙ってないとマッハパンチ忘れてもらうよ」

ローブシン「嫌いやわ~そういう脅しかた、多分そういうとこやで」

ダイヤ「それで一週間たったんだけど本当大変なんだよ」

ヤドキング「おい、無視されたで」

ローブシン「まあしかたないよ、お前嫌われてるもん」

ヤドキング「無視されたのお前や」バシ

ローブシン「そうね物理的には僕が無視されましたね」

ローブシン「でもー!!」

ヤドキング「うるさいなあ…大きい声出さんといて」

ローブシン「でも―!心の無視をされたのはどっちかな?」

ヤドキング「……」

ローブシン「……」

ヤドキング「…………」

ローブシン「…あのー…ね」

ヤドキング「あ?」

ローブシン「その…笑ってもいいんやで?」

ダイヤ「うるさいから戻ってて」プシュ―

ヤドキング・ローブシン「あ」

パール「あいつら仲良いな、一匹でいるとおとなしいのに」

ダイヤ「ごめん、どこまでしゃべったっけ?」

パール「付き人が大変ってとこまで」

ダイヤ「そう、大変なんだよ、まずシロナさんの部屋凄い汚くてさあ」

パール「ちょっと待て」

ダイヤ「なに?」

パール「おい、一応聞いとくけど、そのシロナさんの部屋ってのは…その楽屋的なものなんだよな」

ダイヤ「違うよ、生活するための部屋」

パール「え?まじ、ダイヤ…シロナさんの部屋は入れるの?」

ダイヤ「入れるっていうか…一緒に住まわせてもらってる」

パール「いやああああああああああああああ」

ダイヤ「うるさいなあ、そんなに驚くところ?」

パール「そんなに驚くところ!え?なんでそんなおいしい思いしてんの?」

ダイヤ「なんでって、家が遠いから泊めてくれるって、シロナさんのマンション広いんだよ」

パール「あんな綺麗なお姉さんと一つ屋根の下とか…」

ダイヤ「それを差し引いても酷かったよ…あの汚さは…」

ダイヤ「リビングはアイスクリームの箱やビールの空き缶だらけ」

ダイヤ「洋服や下着は至る所に脱ぎっぱなし」

ローブシン「泣きながらガブリアスが洗濯物畳んでたもんな」

ヤドキング「嘘つくな泣いてへんやったやろ」バシ

ダイヤ「いつ出てきたんだよ…お前ら、もういいや」

パール「シロナさんがそんな…嘘だ…」

ダイヤ「本当だよ、掃除にまるまる一日使ちゃってさ」

パール「てことは一日目はそれで終わり?」

ダイヤ「そう終わり、で二日目はまともだったけどね」

パール「何やったんだ?」

ダイヤ「殿堂入りポケモンの登録機の操作方法」

パール「ああ、あの奥の部屋にあるあれか、tv中継で見たな」

ダイヤ「そうそう、タッチパネル操作だから簡単だったけど、故障時の応急措置が複雑だったな」

ローブシン「紙詰まりの時とかやな」

ヤドキング「ごめん無視してええで」

パール「へえ~、ああいう所にあるモノって故障する気がしなかったんだけどな」

ダイヤ「結構多いらしいよカントーとかいうところではしばらく挑戦者が来なくて

使ってなかったせいで機械が誤作動起こしてチャンピオンが二人いることになっちゃったんだって」

パール「以外にずさんなんだな」

ダイヤ「今はそうでもないよ、週に一回は業者さんが入るし」

パール「なんか妙に生々しいな」

ダイヤ「しかたないよ、機械だって…」プルルルルルルルルルルル

ダイヤ「ちょっとごめん、もしもし、はいダイヤモンドです、へーはいすぐ行きます、じゃあ」

ダイヤ「ごめん、挑戦者が来たみたいだから、見学しろって」

パール「そうか、せっかくの日曜なのに残念だったな」

ダイヤ「一か月経ったら一旦帰ってくるから」ボン

ムクホーク「チョリーッス、マサラまでっすね」

ダイヤ「どこの糞田舎だよ…ポケモンリーグまでお願い」

ムクホーク「うぃーっす」

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