秋雲「提督と艦娘を密室に閉じこめて観察してみた」 (45)


※安価あり、更新遅め、キャラ崩壊注意、軽いR-18要素ありかも


秋雲「うーん……どうしようかなぁ……ブツブツ」

提督「ん? どうした、秋雲。どこかわからないところでもあったか?」カキカキ

秋雲「あー……ちょっと、次の本のネタを考えてたんだけど、いまいち思い浮かばなくてねぇ」

提督「……おい、仕事しろよ、秘書艦」

秋雲「いやぁ、秋雲にはこーいう書類仕事って向いてないと思うんだよねぇ……それより、なんかいいネタない?」

提督「んなこと俺に聞くな……それより、さっさと仕事終わらせるぞ」

秋雲「……あーっ! 秋雲、いいこと思いついちゃった!」

提督「……話聞けよ。それと、お前が思いつく『いいこと』なんてろくなものがないだろ」

秋雲「ねぇねぇ、提督。ちょっとお願いがあるんだけど、聞いてくれない? 聞いてくれたら、ちゃんと仕事するからさぁ」

提督「お前のお願いとやらを聞かなきゃ仕事しないとか、ふざけてるのかお前は……まあ、聞くだけ聞いてやる」

秋雲「じゃあ、今度誰でもいいから艦娘の誰かと密室で二人きりになって一晩あかしてみてくれない? 秋雲はその様子を覗いてるからさ!」

提督「はぁ? いきなり何を言い出すんだお前は」

秋雲「いやぁ、今度の本はそーいうシチュで書いてみようかと思ってさ。その参考に女の子と男が密室で二人きりになった場合の反応を、実際に見てみたいんだよね」

提督「……付き合ってられん。馬鹿なこと言ってないでさっさと仕事しろ」

秋雲「……どうしてもダメぇ?」

提督「駄目だ」

秋雲「もう、提督ってば強情だねぇ……正直、この手は使いたくなかったんだけどなぁ…………机の一番下の引き出し、二重底(ボソッ」

提督「なっ!? ま、まさか……」

秋雲「そう偶然、たまたま見つけちゃったんだけどね? ……まさか、提督があんなマニアックな性癖の持ち主だったなんて……流石の秋雲も言葉を失っちゃったよ」

提督「」

秋雲「自分たちの上司が執務室でこっそりとあんな本を読んでいるんだなんて知ったら、みんなどういう反応をするんだろうねぇ?」

提督「……わ、わかったから、お前のお願いなら聞いてやるから、それだけはヤメロ!」

秋雲「提督、ありがとっ! それじゃ、ちゃちゃっと仕事を終わらせちゃおっか!」カキカキ

提督「ちくしょう……絶対バレてねぇと思ってたのに」カキカキ

……
…………

提督「……ふぅ、これで今日の仕事は終わりだな……それで、不本意ではあるがお前のアホなお願いを聞いてやる……俺はいったい何をすればいいんだ?」ゲンナリ

秋雲「さっき妖精さんに頼んで第5倉庫を整理してもらったから、提督はそこで待機しててくれる? 少ししたら秋雲が誰かしらつれてくからさ」

提督「オイ、ちょっと待て。なに勝手なことしてんだ」

秋雲「まあまあ、第5倉庫に保管されてた装備って、無駄たまってる14cm主砲や12cm主砲くらいなんだし、どうせ近々廃棄するつもりだったんでしょ?」

提督「……たしかに近々廃棄する予定ではあったが、一応一言でいいから俺に言ってくれ。それと、妖精さんを私的に利用するのはどうかと思うぞ」

秋雲「細かいことは気にしない方向で! それじゃ、秋雲は反応が面白そうな娘つれてくから、提督は第5倉庫で待っててねー!」タッタッタッ

提督「……はぁ、とりあえず第5倉庫に行くとするか。まあ、誰が来るかはわからんが、特に何もせず朝まで過ごせば問題ないだろう……あの本のことがバレるよりはマシ
なはずだしな」

……
…………

秋雲「……さぁて、まずは誰の反応を観ようかなぁ? ……そうだ、――にしよっと!」キラキラ


↓1 艦娘名(秋雲以外)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405699719


秋雲「おーい、マックスー!」

Z3「……たしか秋雲、といったかしら? 私に何か用?」

秋雲「用があるのは秋雲じゃなくて提督だよぉ。至急第5倉庫まで来るようにだってさ!」

Z3「そう、わかったわ。Danke」


秋雲「……ふふふ、行ったみたいだね。さぁて、秋雲さんは監視ルームで二人の様子を観察するとしようかな!」

……
…………

提督『ここはたしかに第5倉庫であってたはず……それで知らない扉が増えていたからあけてみれば……なんなんだここは、これはまるで――』

秋雲<あー、てすてす、んんっ。提督、聞こえてる?>

提督『っ!? スピーカーまであるのかよ……おい、秋雲。これはいったいどういうことだ?』

秋雲<ん? その部屋のこと?>

提督『そうだ、これじゃあまるで…………ベタなホテルの一室じゃねぇか!』

秋雲<そりゃあ、ホテルをモチーフにした部屋だからね。ちゃんとトイレやお風呂はあるし、冷蔵庫やテレビ、エアコンも完備してるよ……ただし、ベッドは一つだけだけどね!>

提督『俺の許可も得ず、倉庫の一角になに作らせてんだお前は!』

秋雲<いやぁ、このほうが雰囲気出るかと思って>

提督『何の雰囲気だよ!?』

秋雲<まあまあ、そんなことよりもうすぐ最初の観察対象の子がくるよぉ。そしたら朝まで鍵をかけて外に出られなくするから、そこんとこよろしくー!>

提督『……なんかもう突っ込む気力すら失せてきた。それにしても、いったい誰がくるのやら』

秋雲(さぁて、ここで登場するのは――)

ガチャッ

Z3『ここかしら……あっ……提督、マックス・シュルツ、只今参りました。それで、何の用ですか?』

秋雲(遠い国から来た異国の駆逐艦、マックス・シュルツさんだよぉ! 不知火姉さんと同じようなクールキャラだね、戦艦クラスの眼光はないけど)


提督『マックスが来たか……何の用って、秋雲から聞いてないのか?』

Z3『? 私はただあなたが私を呼んでいると秋雲から伝えられただけなのだけれど』

提督『……ああ、そうか。よく考えたら、普通に説明したって誰もこないよな……その、なんだ、これは全部秋雲のせいなんだが、俺たちは今から朝までここで一晩過ごさなきゃならないそうだ』

秋雲(流石に「ネタの参考に提督と密室で一晩過ごして」なんて言えないからね)

Z3『……え?』

提督『秋雲曰く「男女を密室に閉じ込めて一晩過ごさせたらどうなるか見てみたい」んだと。そして俺たちはそのための観察対象に選ばれたらしい。ふざけた話ではあるがな』

Z3『……そういった冗談は嫌いなのだけど?』

提督『冗談と思うなら、外へ出てみるといい。たぶん、すでに鍵をかけられていて出れないだろうがな』

Z3『……開かないわね。まさか、本当に……?』ガチャガチャ

秋雲(鍵は遠隔操作でロック済みだから、世ほどのことがない限り朝まであけるつもりはないよ)

提督『とにかく朝までここから出ることは出来ないってことだ。恨むなら秋雲を恨むんだな』

Z3『こんなことに協力しているあなたも同罪だと思うのだけど? それに、私がもどらなかったら同室のレーベが探しにくるはずよ』

提督『たぶん、レーベには秋雲がテキトーになんか言ってるだろうからこないと思うぞ。それと、俺だって好きでこんなことしてるわけじゃねぇよ……秋雲のやつに弱味さえ握られてなければな』

秋雲(もちろんレーベにはマックスが外泊するってことを伝えてあるよ。それにしても、ホントに提督があんな本を呼んでるなんて、流石の秋雲も驚きを隠せなかったね)

Z3『……ふぅん、そう、そうなの。それで、弱味って?』

提督『それは言えん……とにかく俺たちはここで一晩過ごさなければならないわけだが、俺はお前に対して何かをするつもりはないから、そこのとこは安心してくれ』

Z3『……そう、不本意だけどわかったわ。とりあえず今晩はここで過ごすことになるのね』

提督『そういうことだ。とりあえず、よろしくな、マックス』

Z3『ええ、よろしく』


秋雲「うーん、今のところ特に面白いリアクションはないね。まあ、朝まで長いしじっくりと観察させてもらおっかな!」


提督『そんじゃ、俺は今日はもう疲れてるから風呂入ってすぐに寝るつもりだが、お前はどうする?』

Z3『私は見たい番組があるからテレビを見ていたいのだけど、いいかしら?』

提督『別に構わんぞ、俺は明るかろうが音がしようが気にせず眠れるからな。それじゃ、先風呂入っててもいいか?』

Z3『Danke、私はテレビを見ているからお風
呂はお先にどうぞ』

提督『おう……それと、覗くなよ?』キリッ

Z3『……』

提督『軽い冗談だってのに、ガチスルーはちょっと泣けるぞ……はぁ、風呂入るか』

ガチャッ
パタン

秋雲(提督はお風呂へ、マックスは「オリョール暮らしのイムヤッティ」っていうアニメ映画を見始めたね。とりあえず、お風呂に入った提督を覗いてみよっかな!)

……
…………

提督『なんだ、ユニットバスかよ。いくらホテルっぽく作ったからって、風呂とトイレくらいは別に作ってくれたっていいだろうに』

秋雲(いやぁ、一応自腹をはたいて妖精さんに注文したものだから、あまり豪華には出来なかったんだよねぇ……まぁ、ゴメンネ?)

提督『今日は長めのシャワーだけにしとくか……はぁ』ヌギヌギ

秋雲(お、おお? おおお!?)

提督『そういえば、秋雲が俺たちの様子を見ているんだったよな……まさか、ここも見てるわけねぇだろうな?』

秋雲(ギクッ、そ、そうだ、マックスのほうも見てみようっと)

……
…………

Z3『……ん……んん』モジモジ

秋雲(ありゃ? なんでかやけにモジモジしてるね。どうしたんだろ?)

Z3 『……っ』キョロッキョロッ

秋雲(さっきからユニットバスのほうに視線を向けては反らしてるね。うつむいていてテレビのほうも全然見てないし、あれれ?)

Z3『……』バッ

秋雲(あ、立ち上がった。そんでユニットバスの前まで行ったね)

Z3『……ぁの、提督? ちょっといいかしら?』モジモジ

提督『……』

秋雲(提督に声をかけるも、マックスの声が小さいのとシャワーの音にかき消されてるせいか、提督には届いていないみたいだね)

Z3『……っ!』モジモジ

秋雲(あらら、内股になってさらにモジモジし始めた……あれ? これってひょっとして……)


Z3『……まだ、まだ大丈夫』モジモジ

秋雲(ドアの前を行ったり来たりしはじめた……これはたぶん、アレを我慢してるんだろうね。まあ、ユニットバスだから仕方ないね、うん)

Z3『1、2、3、5、7、11、13……』モジモジ

秋雲(なんか素数を数え始めたよ。もしかして、提督が出てくるまで待つつもりなのかな?)

……
…………

Z3『……っ! ……はぁ』モジモジ

秋雲(あれからまだ少ししかたっていないにもかかわらず、早くも限界に近づいてるみたいだね……いったいどうするんだろ?)

Z3『っ……失礼します!』ガチャッ

秋雲(おお!? とうとう我慢の限界がきたのか、ドアを開けて中に入ってったよ! ラッキースケベ展開を狙って鍵なしのドアにしといてよかったみたいだね!)

提督『!? な、なんだ!?』

Z3『あ、開けないで! 私のことは気にせずそのままシャワーを浴びていて!』

提督『お、おう?』

秋雲(突然入ってきたマックスに驚きシャワーを止めてカーテンから顔を出そうとするも、その必死な声にたじろいだのか提督の動きが止まり、マックスはその間に手早く便器の蓋を開け、下着を下ろし、便座に座ると――)

Z3『……っっ!』ジョロロロロッ!

提督『……あっ』

秋雲(カーテン越しのすぐ隣りに提督がいるにもかかわらず、勢いよく放尿を始めた……提督もその音で察したのか、すごく気まずそうな顔してる)

Z3『……ぅぅ』ジョロロロロッ

提督『……』

秋雲(お互い無言であることや、シャワーが止まってることもあって、アレの水音だけが室内に響いてるね。マックスも流石に恥ずかしいのか、普段のクールっぷりからは想像できないほど顔を真っ赤にしてる)

Z3『……っ』ジョロロロ……

秋雲(早く終わらせたいんだろうけど、けっこう溜まってたせいかなかなか止まらないみたい……それにしてもこれは本当に恥ずかしいだろうね。アレの音は普通に聞こえてるだろうし、もしかしたら臭いも届いてるかもしれないからなぁ……)

Z3『……』チョロロロ……

秋雲(提督も気まずいんだろうけど、特に気にせずそのままシャワーを浴びていてくれたほうが、マックス的にはよかっただろうねぇ……まあ、秋雲的にはむしろおいしい展開だったけどね!)

Z3『……』ササッ

秋雲(お、とうとう出し終わったみたいだね。またもや、手早くトイレットペーパーを千切り、アソコをふき取ると、勢いよく立ち上がって下着を――)

Z3『――あっ!?』ドタッ!

秋雲(上げようとしてこけたーっ!? ちょっと、慌てすぎぃ!)

Z3『痛っ……』

提督『ど、どうした!? ……あっ』パサッ

秋雲(しかも、心配した提督がカーテンから顔を出して、お尻丸出しで転んでるマックスをバッチリと見ちゃったよ! ……あれは角度にアソコも見られてるんじゃ……だとしたらそうとう恥ずかしいだろうねぇ)

Z3『!?』カァァ

提督『……あー、スマン』パサッ

Z3『……っ! ……っっ!』スタッ、ガチャッ、パタンッ

秋雲(声にならない声をあげると、目にも止まらぬ早さで起き上がり、素早く下着をはいて出て行っちゃったね。顔は今まで以上に真っ赤だったし、少し涙目になっているようにも見えたなぁ……哀れマックス)

提督『…………つるつるだったな』ボソッ

秋雲(あっ、こりゃ絶対見られてるわ。マジでどんまい、マックス)


……
…………

秋雲「あのあと、あんなことがあったからか、マックスは朝まで提督をガン無視、目を合わせることすらしなかったよ……こんな風に――」


提督『あー、マックス? その、なんだ……さっきはすまなかった』

Z3『……』プイッ

提督『……それと、俺はもう寝るが、ベッドは一つしかないから、そっちはお前が使ってくれ。俺はソファーで寝るから』

Z3 『……』プイッ

提督『一応、返事くらいしてくれると嬉しいんだが……』

Z3『……』プイッ

提督『……はぁ、おやすみ』

Z3 『……』


秋雲「ってな感じで、マックスはテレビを見つめたまま提督を全力でスルーするという、ある意味仕方ないといえば仕方ない光景となったよ……それと、秋雲もマックスと顔を合わせる度にゴミを見るような目で見られるようになったけど、まあ、仕方ないよね、うん……でも、なかなか良いネタの参考にはなったし、まーいっか!」

提督「全然よくねぇよ! ……あれ以来、マックスは俺とまったく目を合わせてくれなくなったんだぞ」

秋雲「さぁて、これなら次も面白いことになりそうだし、次は誰の様子を見よっかな!」

提督「おい、話聞けよ……ていうか、まだ続けるつもりだったのかよ……はぁ」


次の被害者(艦娘名、秋雲以外)
↓1


次回更新未定


提督『……で、またもや秋雲のふざけた要求に付き合う羽目となったわけだが……部屋の内装が前回と少しかわってるような気がする』

秋雲<ピンポーン! その通り前回と違って、妖精さんに頼んでお風呂とトイレを別にしてもらったよ!>

提督『マジか、よくやった! ……といいたいところだが、妖精さんを私的に使うなと俺は言ったはずだが?』

秋雲<まあまあ、いいじゃん。それと、お風呂は広めにしてもらったから、これなら疲れもきっととれるんじゃないかな? その分倉庫内スペースが減ったけど、どうせ大した装備は置かないんだろうし、別にいいよね?>

提督『この部屋のせいで倉庫がどんどん手狭に……いや、もはや何も言うまい』

秋雲<あっ、もうすぐ今回の観察対象の娘が来るから、あとはよろしくねー!>

提督『また面倒なことにならなきゃいいが……』

ガチャッ

武蔵『ここか? おお、ここにいたか提督よ。こんなところに呼び出して、いったい何のようだ?』

秋雲(今日のゲストはなんと! 超弩級戦艦の武蔵さんだよぉ!)

提督『武蔵か……悪いが俺がお前を呼んだわけではないし、用があるわけでもない』

武蔵『む、どういうことだ?』

提督『これは全部秋雲のせいなんだが、あいつが俺とお前をここに閉じこめて、一晩二人っきりで過ごさせるとどうなるかを見てみたいんだとよ』

武蔵『そうなのか? ……なるほど、たしかに開かないようだ。しかし、二人っきりで過ごすところをみたいとは、秋雲もよくわからんことをするのだな』

提督『まったくだ、付き合わされるこっちの身にもなってほしいもんだよな?』

秋雲(同人誌ノ発展ニハ犠牲モ必要デース……なーんてね)

武蔵『ん? なんだ、わざわざこんなことに付き合ってるくらいだから、てっきり私と二人きりになりたいがために、秋雲を利用したのかと思ったぜ』

提督『んなことするか。俺はあいつに弱みさえ握られてなければ、こんな面倒なことに付き合ったりはしない』

武蔵『そこまで言われると流石に私でも少し傷つくんだが、弱みを握られているのでは仕方ないな』

提督『あー、いや、別にお前だから嫌というわけではないぞ? なんか悪いな』

武蔵『まあ、いいさ。とにかく今夜はよろしく頼むぜ、相棒?』

提督『ああ、よろしく』

……
…………

秋雲「さてさて、今回はどんな面白いことが見れるかな?」


提督『といっても、俺は風呂入ってすぐ寝る予定だから、お前も自由に過ごしてくれ』

武蔵『自由に、か。了解した』

提督『それで、先に風呂いただいてもいいか?』

武蔵『別に構わんぞ』

提督『おう、悪いな。それじゃお先』

秋雲(提督は今回もお風呂に一直線かぁ、まずはそっちの様子を見てみるかな)

……
…………

提督『おおっ! これはたしかに広いな。前回のユニットバスは当然として、俺の実家の風呂よりも広いんじゃないか?』

秋雲(そりゃ、提督が足をのばしても余裕があるくらいのものにしてもらったからね)

提督『スイッチをいれて、と。うし、風呂が沸く前に身体を洗うとするか……秋雲、この風呂のことは一応褒めてやるから、あんまり覗くなよ?』

秋雲(ぎくっ、せっかくだからアレを書くときの参考に提督のアレをじっくり観察しようと思ってたんだけど……まあ、今は武蔵さんのほうを観察してみることにするよ……って、あれ!?)

ガラッ

武蔵『入るぞ』

提督『うおっ!? ちょ、なにいきなり入ってきてんだ!?』

秋雲(いつのまにか裸でお風呂場の前に来てた武蔵さんが、そのままお風呂場に入っちゃったよ! これは面白くなりそうだね!)

武蔵『せっかくだから、背中でも流してやろうと思ってな。この機会に裸のつきあいをして交流を深めようじゃないか』

提督『気持ちはありがたいが遠慮しておく……ってか、なんで何も身につけてないんだお前は!』

武蔵『何を言っているんだ、風呂に入るのに服を着ていたらおかしいだろう。それと遠慮などいらんぞ? 貴様にはいつも世話になってるからな、この程度気にすることはない。それともこの武蔵に背を流されるのは嫌だとでも言うのか?』

提督『……はぁ、わかった。背中を流すのは、まあ、いいとするが、せめてタオルで身体を隠してくれ。それができないなら、俺はもう出るぞ』

武蔵『そこまでいうなら仕方ないな、タオルを取ってくるから待ってろ』

ガラッ

秋雲(しぶしぶタオルを取りに行った武蔵さん……それにしてもホントいい身体してるなぁ。いつもすごいとは思ってたけど、脱ぐと余計そう思うよ。これぞまさに、ボン、キュッ、ボン! しかも、普段と違って眼鏡を外し、髪も下ろしてるせいか、いつも以上に色気がすごいね)

ガラッ

武蔵『これでいいか? いいなら始めるとしよう』

秋雲(おおー、今度はちゃんとタオルを巻いてきてるんだけど、バスタオル一枚にあの豊満な身体が今にもこぼれそうな感じで隠されているせいか、これだとむしろさっきよりもエロいと言えるんじゃないかな? これが大艦巨乳主義の力……流石、大和型は一味違うねぇ)

提督『ん、まあ、いいとする……いや、本当は良くないんだが、とりあえず頼むわ』


武蔵『それじゃあ、始めるぞ』ゴシゴシ

提督『ん…………へぇ、なかなか上手いな。かなり気持ちいいぞ』

秋雲(武蔵さんが手ぬぐいで提督の背を擦り始めたね。でも、武蔵さんから滲み出るエロスのせいか、まるでその手のお店っぽく見える……)

武蔵『そうか? まあ、いつも大和の背を流しているから多少の自信はある。やつはああ見えて注文が多くてな、強くこすり過ぎだの、女の肌はでりけーとだのと』ゴシゴシ

提督『はは、大和らしいな……それにしても、背中を他人に流してもらうなんて、何年ぶりだろうか、ずいぶんと久しぶりに感じる』

武蔵『そうなのかい? てっきり、風呂に入るときは誰かを供にしているのかと思ってたぜ』ゴシゴシ

提督『なんだそりゃ、俺は悪代官か何かか?』

武蔵『はは、すまん、冗談だ。だが、貴様がこの武蔵と風呂を供にしたいというなら、いつでも呼んでくれて構わないぞ?』ゴシゴシ

秋雲(おっ、大胆発言。次は執務室のお風呂でってことかな?)

提督『そいつはありがたいな。ここまで上手いなら、また頼むのもありな気がしてきたよ』

武蔵『そのときまでにもっと腕を……いや、大和の背を磨いておくとしよう』ゴシゴシ

提督『ああ、大和の背が擦り切れない程度にな……お前って意外と冗談とか好きなタイプなのか?』

武蔵『さあ、どうだろうな……よし、これで終わりだ』

ジャーッ

提督『おー、すっきりした。ありがとな、武蔵』

武蔵『ふっ、喜んでもらえて何よりだ』

秋雲(なんだか秋雲も誰かと一緒にお風呂に入りたくなってきたよ。秋雲も誰かに背中を流されたーい!)

ピーッ、ピーッ、ピーッ

提督『お、風呂が沸いたな。それじゃ、お先に――』

武蔵『まあ、待て』グイッ

提督『うおっ!? な、なんだ、武蔵?』

秋雲(ささっとお風呂に入ろうとした提督の肩を、武蔵さんがガッチリつかんだ。これは……?)

武蔵『せっかくの裸の付き合いなんだ。貴様さえよければ私の背を流してはくれないか?』

提督『あー……いや、男の俺がお前の身体に触れるのはいろいろと不味いだろ?』

武蔵『提督よ、貴様ならば別に何も問題はない。それとも、私の汚れた背など触りたくもないとでも?』

提督『い、いや、そんなことはないが…………わかった、背を流してやるからそこに座ってくれ。あと、タオルで前と尻を隠すのを忘れるなよ?』

武蔵『承知した……これでいいか?』シュルッ

秋雲(おおっ!? 椅子に座ってタオルを緩め、うまい具合にお尻を隠したよ。見えそうで見えない、これがチラリズムってやつ? でも、胸の前でタオルを抑えている手を離たらいろいろと不味いことになりそうだし、ちょっと動いただけでもお尻が見えちゃいそうだね。それにしても、この格好ってなんだかやらしいというか……エロい!)

提督『……ああ、大丈夫だ。それじゃ、始めるぞ?』

武蔵『ああ、頼むぜ相棒』


提督『……どうだ? まあ、お前に比べたら下手かもしれないが』ゴシゴシ

武蔵『ん、問題ない。大和より強めだが、私的にはこのくらい強くしてくれたほうが気持ちよいぞ』

提督『なら、いいんだが……それにしても、普段あんな格好で戦場に出ている割には、傷一つない綺麗な肌をしているんだな』ゴシゴシ

武蔵『んん……そうか? まあ、大和型の装甲は伊達ではないからな……っ』

提督『なるほど、流石は大和型二番艦ということか』ゴシゴシ

武蔵『あ、ああ……んあっ……』

提督『……ところで武蔵、一ついいか?』ゴシゴシ

武蔵『はぁ……な、なんだ? ……っ』

提督『……その、気が散るから変な声を出すのはやめてくれ』ゴシゴシ

武蔵『そう、はぁ、言われてもな……貴様の、んっ、が気持ちよすぎて、つい……ぁ……出てしまうんだ』

提督『待て、俺は普通に武蔵の背を洗ってるだけなんだが』ゴシゴシ

秋雲(たしかに秋雲からみても普通に背中を洗ってるようにしか見えない……んだけど、さっきから提督が武蔵さんの背を手ぬぐいで擦る度に、なぜかエロい声が漏れてるんだよね。目もトロンとしてるし、頬も赤らめてるせいで、なんだかすごくエロい!)

武蔵『こ、れが普通、んぅ、だと……? っ……はぁ……冗談、だろ?』

提督『いや、冗談も何もこれが普通じゃなかったらなんなんだよ……まあ、とにかくこれで終わりな』

ジャーッ

武蔵『んっ……もう終わりか……ふぅ、提督よ、なかなか気持ちよかったぞ。是非またお願いしたいものだ』

秋雲(これで終わりみたいだね……たぶんだけど、武蔵さんって背中が性感体なんじゃないかな)

提督『よろこんでもらえて何よりだ……それじゃ、俺はもう出るわ。武蔵はゆっくりと入っててくれ』

武蔵『? 提督よ、風呂に浸かってもないのに出るのか? せっかくだから一緒に――』

提督『っ、振り向くな! 悪いが、今ものすごい睡魔が襲ってきて、すぐ寝たい気分になったんだ』

武蔵『そうなのか? それはそれとして、なぜ振り向いてはいけないんだ?』

提督『理由は言えんが、とにかく俺が出るまで絶対に振り向くないでくれ……それじゃ、おやすみっ!』

ガラッ

武蔵『風呂より睡眠を選ぶほど疲れていたとは……背中を流してもらったのは少しまずかったか?』

秋雲(……前を向いていた武蔵さんは気づかなかったけど、提督が立ち上がった瞬間に秋雲はしっかりと見ちゃったよ! 提督のアレが大きくなってるのを! 流石の提督も武蔵さんの色香の前では反応せざるを得なかったんだろねぇ……それにしても、すごい大きさだったなぁ。あの大きさだと秋雲の腕と同じくらいあるんじゃ……ごくり)

……
…………


秋雲(あれから少し経って、お風呂から出た提督はすぐにソファーの上で眠りはじめたよ。武蔵さんもゆっくりとお風呂に浸かって、今はお風呂を出て身体を拭いてるところだね……あっ、拭き終わったみたい……ってあれ!?)

武蔵『ふぅ、なかなか良い湯だったな』

秋雲(ええぇぇ!? 身体を拭き終わったと思ったら、そのまま服も着ないで出てきちゃったよ、この人!?)

武蔵『……む? …提督よ、起きろ』

提督『……んぁ、なんだ?』

秋雲(そしてそのままソファーで寝ている提督に気づくと、身体を隠しもせず向かっていって、なぜか、提督を起こそうとしてるよ!?)

武蔵『なぜソファーで寝ている? そんなところで寝なくともベッドで寝ればいいだろう?』

提督『ふぁ……俺はこのソファーでいい、だからベッドはお前が使え。んじゃ、おやすみ』

秋雲(提督がベッドを使わずソファーで寝ていることに不満な様子の武蔵さん(全裸)。でも、提督は枕に顔を埋めているせいでまだ気づいてない)

武蔵『待て、提督をそんなとこに寝かせて、自分だけベッドで寝るなどしてみろ、この武蔵の名が廃る。さあ、寝るならベッドで寝るんだ』グイッ

提督『……あー、しつこいぞ武蔵。俺がいいって言ってるんだから、いい加減に……って、はあああぁぁ!?』

秋雲(腕をつかんで無理やりベッドへ連れて行こうとする武蔵さんに、流石の提督も体を起こして武蔵さんへと目を向け、その格好にようやく気づいた模様)

武蔵『どうした、突然変な声などだして。私の身体に何か着いているのかい?』

提督『なんでまた服を着てないんだお前は!?』

武蔵『なんだそんなことか。私は寝るときは何も身につけずに寝たい主義なんでな』

提督『裸族かお前は!? とにかくさっさと服を着てくれ』

武蔵『断る。服なんぞ来て寝たら窮屈すぎて少し疲れる。戦場ならともかく、私的なときくらいは好きにさせてくれ』

秋雲(武蔵さんは裸族だったんだねぇ……って言われても、なんか違和感なさすぎぃ!)

提督『その気持ちはわからなくもないが、人がいる前でいい歳した女が裸で歩き回るなよ……というか、俺は男だぞ? 見られて恥ずかしくないのかお前は』

武蔵『まったく、貴様も大和と同じようなことを言うのだな。この武蔵、そもそも人に見られて恥ずかしい身体をしているつもりはない。さあ、ベッドに行くぞ』

提督『うおっ、ちょっと待て、引っ張るんじゃない! おいっ!?』

武蔵『ん? なぜ前屈みになっているんだ? まあ、いいか……ほら、こっちに来るんだ』

秋雲(あっ、武蔵さんの裸を見たせいか、静まっていた提督のアレがまた起きあがってテントを作ってる)

提督『うわっ!?』

ボス

秋雲(お、提督がベッドに投げ出された。うつ伏せになるように投げ出されたから、まだテントはばれてはないみたいだね)

武蔵『貴様は提督なのだから、きちんとしたところで寝るのは当然だろう?』

提督『いや、男が女をソファー寝かせて、自分だけベッドで寝るほうがカッコ悪いだろ』

武蔵『気をつかってくれているのはありがたいが、やはりここは貴様がベッドで寝るべきだ』

提督『いやいや、ベッドはお前が使うべきだ。俺はソファーでも十分寝れる』

武蔵『提督よ、少し頑固すぎるのではないか?』

提督『そうか? お前ほどじゃないだろ。俺はソファーで寝る、おやすみ!』

武蔵『待て! そっちがその気ならこちらにも考えがある……――これで、どうだ!』ギュッ

提督『ちょ、離せっ!? てか、当たってる! 当たってるから! や、やめろっ!?』

秋雲(武蔵さんが提督に後ろから抱きつきて、そのままベッドへと運んでったよ!? ぴったりとくっついてるせいで、武蔵さんの大きな胸部装甲が提督の背中に当たって、形をぐにゃりと変えてるね。これいわゆる、あててんのよ状態! 提督もその破壊力に軽くパニクってるみたいだし)

武蔵『絶対に離さん。なに、このベッドの大きさなら二人で使っても問題ない。むしろ、間をとって最初からこうすればよかったのだ』ギュウゥ

提督『た、頼むから離してくれ! これじゃ、いろんな意味で眠れねぇから!』

武蔵『駄目だ。そんなこと言って、またソファーで寝るつもりなのだろう?』ギュウゥ

提督『わかった! ちゃんと、こっちで寝ると約束するから、抱きついたままでいるのはやめてくれ!』


武蔵『断る。もう朝まで離さんと決めたからな。今夜はおとなしくこのままここで眠るんだ』ギュウゥ

提督『む、無理だ!』

武蔵『五月蠅いぞ。私も今日はもう寝るから静かにしてくれ……すぅ』ギュウゥ

提督『って、おい!? …………マジで寝てる。眠るのはえーなオイ……でも、これなら今のうちに……あ、あれ? 寝てるはずなのに全然抜け出せないだと……くっ、武蔵、起きてくれ! 本当にこのままだと眠れないから! おい、おーい!?』

武蔵『すぅ……すぅ……』ギュウゥ

提督「お願いだ、頼むから起きてくれ! おーい、おーーい!?」

……
…………

秋雲「で、結局武蔵さんが起きるまで提督が腕の中から解放されることはなかった、っていうね」

提督「……zZ」

秋雲「しかも、背中に当たる武蔵さんの胸の感触や足に絡まれた太股が気になって、結局提督は昨晩一睡も出来なかった、と……きっと、提督は一晩中悶々としたまま過ごしたんだろうねぇ」

提督「んん……」

秋雲「まあ、おかげでけっこう面白いモノが見れたから、秋雲は満足だけどね!」

提督「……ぐー」

秋雲「さぁて、次は誰の様子を見てみよっかな!」


終わり


前書いたものと同じように秋雲視点で書いてみましたが、これに関してはむしろ、秋雲視点はないほうがいいと判断しました。正直、失敗しました。
なので、これにて終了とさせていただきます。別に書きたいものも出来たので。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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