チチ「悟空さが記憶喪失になっただか!?」 (79)

悟空「チチ、少し出かけてくっぞ!」

チチ「気をつけていくだぞ」

悟空「おう、わかってるわかってる!」

悟空「いってきまーす」

悟空「ういひっひっひ」

悟空「今日は、ベジータに勧められたキャバクラつう所に行ってみっか!」

悟空「わくわくすっぞ!」

キーーーーン

悟空「うーん」

悟空「たまにはスリルがあったほうが楽しいかもな!
これからオラは目をつぶって都に
向かうぞ!」

悟空「ハハハハッ!」

キーーーーン

悟空「うひゃぁ!目をつぶってるだけで新鮮な感じだな!」

悟空「スピードアップだ!」

ビュー

ズドッ(岩肌に頭をぶつける)

悟空「ぐえっ!…」

悟空「…」

……………


数日後

クリリン「大変だ!チチさん!
悟空のやつが病院に運ばれたって」

チチ「え…」 バタリ

病院

チチ「悟空さは、どうしただ!
大丈夫だか!?」

医者「ええ…命に別条はありません
ただ…」

チチ「?」

病室

チチ「悟空さぁぁ!」

ブルマ「チチさん…」

チチ「悟空さ!大丈夫だか!?」

悟空「!?…おめえは誰だ?」

チチ「!?」

チチ「悟空さも変なジョークを言うだな」

チチ「何より元気そうで良かっただ!」

ブルマ「チチさん…実は…」

ブルマ「孫君は頭を打った衝撃で
記憶が吹っ飛んじゃったみたいなの…」

チチ「えっ…」

ダッダッダッ

天津飯「孫は…?」

ヤムチャ「大丈夫なのか!?」

ブルマ「天津飯…ヤムチャ…」

クリリン「あーごめん!
ジュース買ってたら遅れちゃった
あははは」


ブルマ「…」

チチ「…」

ヤムチャ「なるほど…」


クリリン「あり?何だこの空気」

クリリン「悟空は元気なんだろ?
空気が悪いよ?」

ブルマ「クリリン君は知らなかったわよね
孫君…記憶喪失になっちゃったの」


クリリン「いいっ!?」

チチ「悟空さ!解るか!?」

悟空「ごめん…わからねぇよ」

クリリン「まさか…俺の事も」

悟空「ああ…」

ブルマ「孫君、調子はどう?
私の事は覚えてる?」

悟空「目の前に年増の妖怪が見えるからきっと大丈夫じゃねえぞ」

バシッ

悟空「ぎゃぁ!」

天津飯「お…おい!
今の孫はデリケートなんだぞ!
むやみに殴ったりするな!」


ヤムチャ「悟空…痛くないか…?」

悟空「ああ、大丈夫だヤムチャ」

チチ「悟空さ…今…ヤムチャって言っただか?」

悟空「ああ…」

チチ「なんで、妻のおらより
ヤムチャさんなんか思い出すだ!!」

悟空「やめろ…いてぇよ…」

ヤムチャ「まって、待って…」

ヤムチャ「冷静に考えて下さい
俺を知ってるって事は全てを思い出す手がかりになるかもしれない」

クリリン「おお!成る程!」

ヤムチャ「この俺の最高の
駄洒落を聞かせてやろう」

天津飯「期待してるぞ…
ヤムチャ」

悟空「?」

ヤムチャ「鼻糞の秘密を…
話くそう…」

…………………………

天津飯「おっ…おう…」

ヤムチャ「それより!悟空!
何が思い出したか?」

悟空「…死ね」

ヤムチャ「」

ダッダッダッ

ピッコロ「よう…」

天津飯「ピッコロ…!」

ピッコロ「記憶喪失になったと聞いた…一体どんな事をすれば
お前みたいな奴がこんな失態を?」

悟空「記憶喪失だから、わかんねぇんじゃねえか、お前阿呆だろ?」

ピッコロ「」

ピッコロ「折角…見舞いに来たのに…」

ヤムチャ「いくら…寒いからって
死ねはないだろ…」

天津飯(おいおい…メッチャネガってるんだけど…)

クリリン「ひぇぇ…」

ダッダッダッ

18号「待たせたね
お見舞いのフルーツだ
わざわざ来てやったんだから感謝しろよ!」

クリリン(18号!ナイスフォロー!
これで悟空も喜ぶぜ!)

悟空「わざわざ来てやったって
頼んでねぇだろ?
フルーツだけ置いて帰っていいぞ」

クリリン(予想外の反応きたぁぁぁ)

18号「」

ヤムチャ.ピッコロ.18号「見舞いなんて…見舞いなんて…」

悟空「フルーツうめぇwwwwwww」

ダッダッダッ

ミスターサタン「ぐわっはっはっはっはっ!!」

クリリン(この状況で馬鹿が来た
よどうすんだよ…)

ミスターサタン「この私が来たからにはもう大丈夫だ!」

悟空「へー、すごいすごい(棒)」

ミスターサタン「あれれ?
反応が薄いぞ!」

悟空「ふーん、よくできたね(棒)」

ミスターサタン「このミスターサタンがお見舞いに来てやったのに
何故だ!その態度は?」

悟空「ふわぁ…」

悟空「眠くなってきたぞ…」

ミスターサタン「おい!無視か!」

悟空「うーん…」

ミスターサタン「おい!」

悟空「眠い」

ミスターサタン「おい!おい!」

悟空「眠い眠い」

ミスターサタン「放置プレーか?
私はそんなの好かないぞ!」

悟空「ぐぅ…」

ミスターサタン「」

界王「それから…一週間が過ぎて
退院がゆるされたのだった…」

界王「ただ…記憶は完全には戻っていなかったのである」


悟空「ぐぅ…」

チチ「悟空さ!起きるだ!」

悟空「お…そうか…」

悟飯「おはようございます!」

悟空「おう!炒飯!おはよう」

悟飯「炒飯じゃないです
悟飯です」

悟空「ライス!」

悟飯「悟飯です」

悟空「所で、何してんだ
食パン」

悟飯「悟飯です…いい加減に覚えて下さい
米ですらないですし」


トントン

チチ「だれか…来ただか?」

ベジータ「おい!カカロット!
こっちへこい!」

悟空「おい、メッシ、カカロットって誰だ?」

悟飯「だから…悟飯です
カカロットはサイヤ人での
お父さんの呼び名です」


悟空「じゃ…つまり…あのM禿げは
オラの事を呼んでいるのか?」

悟飯「そうですね」

悟飯「行ってあげて下さい」

悟空「おう!ありがとな!」

………………………………

悟空「こんな所に呼び出してどうした?」

ベジータ「ふっふっふ」

ベジータ「記憶が吹っ飛んでるからと間に戦いをサボっていたのでは戦闘民族の名に恥じるぞ」


悟空「駄目よ駄目駄目
僕は戦いたくないよん」

ベジータ「ぐぬぬぬ……………」

ベジータ(戦意が感じられん
ダメだ…)

ベジータ「まあ…戦いなど
どうでもいい…」

ベジータ「少し記憶が消える前の貴様を教えてやろう」

悟空「うわぁ…」

ベジータ「ふんっ」

ベジータ「まず、貴様は俺の
パシリだった」

悟空「えっ!?」

ベジータ「貴様はそこそこの実力を持っていたが俺には到底
敵わなかった」

悟空「へぇ…そうなんか…」

ベジータ「だからこの俺を怒らせんようにな!」

ベジータ(さっそくパシリに使ってやろう…)

ベジータ「カカロットォ!
焼きそばパンを…」

ブルマ「おーい!ベジータ!
孫君!」

ベジータ「!」

悟空「!」

ブルマ「遂に出来たのよ!
失われた記憶を取り戻す装置!」

悟空「うへっ!やるなぁ!」

ベジータ(計画が台無しだぜ)

ブルマ「孫くんをこのマシーンに
固定して…」


ブルマ「スイッチ!オン!」

ビリリリリ

ブルマ「お、中々の調子よ!」

ブルマ「皆にも孫君の記憶が戻るって知らせなきゃ!」

ベジータ「チッ」

一時間後

ブルマ「そろそろ完了よ!」

クリリン「いよいよか!」

18号「」

ヤムチャ「」

ピッコロ「」

ビリリビリリ

装置「ちーん(笑)」

ブルマ「完了よ!
出て来て!孫君!」

クリリン「おお!」

18号「」

ピッコロ「」

ヤムチャ「」


ベジータ「ん?」

悟空「…」シュタシュタシュタ

クリリン「やったぜ!」

天津飯「おお!」

ブルマ「やったわ!イェーイ!」

悟空「…」シュタシュタ

悟空「我が任務…地球上の生命…
抹殺…」

悟空「うおぁ!」

バキィ

ヤムチャ「ぐわぁ」

悟空「波ァー」 ギュン

ヤムチャ「ギェェ!」

ブルマ「孫君!何て事を!」

カカロット「孫君…?
俺様はカカロットだぞ」


ベジータ「カカロットの奴…」

クリリン「皆…悟空の奴
赤ん坊の頃頭を打って消えた記憶が今になって蘇ったんだ
これはヤバイぞ!」


ピッコロ「やるしかねぇ!」

カカロット「見えてるぞ!」
ゴスッ

ピッコロ「が…」

天津飯「ピッコロォ!」

カカロット「ベジータ王子以外は
骨のあるやつはいねぇようだな」

18号「!?」

クリリン「お…おい…」

カカロット「波ァー」

クリリン「悟空ゥー……」
ズドォォォン

カカロット「ベジータ王子…
次は貴様だ…」

ベジータ「…」

ベジータ「どうだ?
前に約束したキャバクラ行かないか?」

カカロット「…」


悟空「いっちょ行ってみっか!」

終わり

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