兄「おっ、このスレ面白そうだな」妹「やめろボケっ!」 (25)

兄部屋

パッ

兄「ちくしょうまた腹筋スレかよっ」

男(そういう割にはそこまで悔しくなさそうだ)

妹「だからやめろと言ったんだ馬鹿兄貴め!」

男「別にそこまで止めることないんじゃないかな……」

妹「でも見ろ…」チラッ

兄「さてと…」

男(何気なしに兄がイスから立った)

男「まさか…!」

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兄「今日は56回か…ふんっふんっ!」バッ

男「まさか本気でやるの!?」

兄「悪いか?」

男(今この人が開いた腹筋スレとは、開いてしまったが最後自分のIDの数字分だけ腹筋しなくてはならないというハードな自主トレーニングスレである)

男「でも本気でやってる人初めて見たよ……」

男友「いいんじゃねえのか?筋肉はついてて良い事はあっても悪いことは一つも無え!」

男(と、男友)

男「そりゃ男友はムキムキだからね…説得力があるよほんと」

兄「ふっ!…はぁ終わったぜ」

男「何でそこまで律儀にやるのさ?」

兄「ああ、そいつは自分を曲げたくないからだな」

男「誰も見てないのに?」

兄「だからこそさっ!そういう時にやらなかったら自分を騙してる気になってしまう」

男「そう…まあ頑張ってね」

男(妹が必死で止めるのもこれで分かった)

ガチャ

男「じゃあね妹、兄」

兄「おうまたな!」

妹「ん」

男友「さっ、帰ろうぜ男」

男「そうだね」

次の日

兄部屋

兄「ふーんふふんふふん~♪おっ」

男「えっ?」

男(また兄が面白そうなスレを見つけた様なので見てみる)

男「えーと…『今から姉の下着晒すwww』だってぇ!?」

妹「何ィ!?」ガバッ

男(妹は必死に兄を止めようとしたが遅かった)

兄「なかなか興味をそそるな……よしクリック」カチッ

本文『あはははっ!引っかかったーっ何故開いたか3行で書きたまえ』

男「ほっ…嘘だったけど腹筋スレじゃなかった様だね……」

兄「えーと…『単純に、男なら、当然だ』っと」カタカタカタッ

男(一応IDを見てみる)

ID:dpz223930

男「ええぇーっ!?」

兄「おっ、どうした男?」

妹「今のが腹筋スレなら223931回だったな」

男友「に、22万だとぉ!?流石に俺でもそれは無理ってもんだせ……」

男「いやいやいや!何勝手に1回増やしてるのさ!?」

妹「枷だ」

男「なんの!?」

兄「おおこれも……」

『ここは1分の1の確率で腹筋スレだ』

ガシッ

男「絶対ダメだよっ!頼むから別のスレにしてってばっ」グイ

兄「そこまで言うなら仕方が無いなぁ…」

男(どうやら今日だけは見張ってないといけないらしい、今日踏んだら恐らくこの年で過労死してしまう羽目になる)

夕方

男友「そういえば今日は見なかったらいいんじゃねえか?」

男「そうは言うけどそれだけは止めてくれないんだ……一種の依存症だよ」

男(というかそのものだ)

兄「おっ」

妹「ダメだ!」

男「兄思いの妹だなぁ……」シミジミ

兄「けっ、じゃあこれはいいだろっ」

『さっき妹がベッドに入ってきたpart23』

妹「それならいいか……」

男「隣に実の妹がいるのにそれを選ぶ兄も凄いけどね」

カチカチッ

1: 以下、名無しにかわりまして鍵っ子がお送りします
2014/01/11(土) 22:55:42.75 ID:RFQg5/0q0 [1/1] AAS

  ∧,,∧
 ( `・ω・)   n 
⌒`γ´⌒`ヽ( E) ようこそ

( .人 .人 γ / エクストリームID腹筋スレへ!
=(こ/こ/ `^´  
)に/こ(

ここはsageずに書き込み、出たIDの0以外の数字の累乗した数だけ腹筋をするという
超硬派なトレーニングスレです。

例1 ID:2h3G10Ms0 の場合は 2×2×2の10乗なので1073741824回頑張りましょう。

例2 ID:bicycl0 の場合0以外の数字がないので今日は一休み。

さあ、存分に腹筋するがよい。↓

男「ええぇーーっっ!?」

男友「る、累乗だと……!?……んで累乗ってなんだ?」

男「そこはスレを見てよ……」

兄「ッチやるか」

男(不幸中の幸いというかこの22万近くある数字をかける別の数字は無かった)

妹「やめろ馬鹿兄貴っ!本当に死ぬぞ!?」

兄「いいや、男にはやらなきゃいけない時がある……」

男友「今じゃねーよっ!」

兄「ふっ、見てなお前ら…!」

男「パートスレという名目で釣られた兄はとにかく腹筋をした……」

一時間後

兄「ふっ、ふっ、筋肉!筋肉!」

男友「ふっ、ふっ、筋肉!筋肉!」

男「そ、そろそろ……」

兄「ふっ……ダメだ、男には……ふっふっ!やらなければいけない時がある…ふんっ」

妹「うぅ……」

男(妹もあまりの情熱に邪魔をしにくいようだ)

2時間後

兄「……ふっ……ふっ……き、筋肉っ!」ハァハァ

男友「ふっ、ふっ、筋肉!筋肉!」

妹「とりゃあ!」ゲシッ

兄「ぐぁぁぁーっ!何しやがる妹!?」

妹「もうやめろ……」ジワッ

男(妹……)

妹「それ以上兄の苦しい所なんか見たくない、それでお前が死んだら責任取れるのか!?私はどーしたらいいっ!」ポロポロ

兄「妹……」

男(普段はそっけないがやはり妹は兄が好きなんだ、やっぱり兄の妹は妹だ)

兄「ああ分かった…すまねえなお前らに心配掛けちまって……」

男友「へっ、分かればいいんだよ」

男(いつの間にか男友も腹筋終えていた)

兄「ふっ、じゃあお前ら!今日は腹筋スレなんか気にせずオールするぞ!サタデーナイトフィーバーだぜっ!!」

オーッ‼

男(そのあといつもと変わらない馬鹿を文字通り1日中やった、あれの後だというのに2人ともよくあんなに持つなぁ……)

兄「じゃあなお前ら」

妹「ばいばい」

男「うんっ」

男友「ああ、またなっ!」

妹「その前に男、これをやろう。これを見たお前らは全員忠実にこなせ」

男「えっ、うん?ありがとう」

男(帰りに妹から妙な縫いぐるみをもらった…これ一体……」

男「ああっ、思い出した!」

男友「あぁ?なんだそれ……ああ!一本取られたぜ!」

男(もう一度縫いぐるみを見る、皆頑張ってね)

  ∧,,∧
 ( `・ω・)
 / ∽ |
 しー-J



終わり

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