さやか「ほむらほむらー」ほむら「うざい」 (31)

さやか「まあまあそう言わずに」

ほむら「……何かしら」

さやか「どういう子が男子受けすると思う?」

ほむら「何故わざわざ私に聞くの?」

さやか「だってあんたモテモテじゃん。さあ早く答えてよ」

ほむら「男受け気にしない子じゃないかしら」

さやか「ぐぬぬ」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「恭介にどういう子がタイプか聞いて来たんだけどさ」

ほむら「痺れを切らして暴挙に出たのね、美樹さやか」

さやか「おっぱい大きい子だって」

ほむら「……」

さやか「私じゃ論外なんだって」

ほむら「いいわ、始末して来てあげる」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「珍しく薄手だね」

ほむら「最近外暑いからいつも着てる服だと暑いのよ」

さやか「!」

さやか「つまり、デートという名目で室外に連れ出せば恭介の薄手姿が見れると?」

ほむら「まずデートに誘う勇気ないでしょ」

さやか「あ」

ほむら「あなたはどこまで愚かなの?」

さやか「ーーってな感じでいつもアイツは私を小馬鹿にする性悪悪魔なの。だからまどかはアイツと関わっちゃダメ」

まどか「さやかちゃん」

さやか「ん?どしたの怖い顔して」

まどか「薄手姿が見たくてデートに誘う、なんて。それってとっても不純だなって思うの」

さやか「アハハ、んなの冗談に決まってるでしょ。間に受けないでよ」

まどか「なぁんだ」

さやか「まどかはばかわいいなぁ」

ーーー
ーー


ほむら「…………」

さやか「ほむらほむらー……ってどうしたの?」

ほむら「まどかの薄手姿を見たくてデートに誘ったら気持ち悪いって断られた」

さやか「何してくれてんの」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「あんたコーヒー好きなんでしょ?」

ほむら「ええ。割とよく飲むわね……この匂い、もしかして」

さやか「じゃーん!さやかちゃんオリジナルブレンドのコーヒー持って来ちゃいました!!」

ほむら「名前で一気に飲む気が失せたわ」

さやか「まあいいから飲めって」

ほむら「……コーヒーに罪はないものね」ゴクッ

さやか「ちなみにコーラとブラック1:1のブレンドだよ」

ほむら「ッ~~!」パタパタ

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「消えなさい」

さやか「まだ怒ってんの?もうしないから許してよ」

ほむら「私の見えない所で何してもいいから、失せなさい」

さやか「じゃあほむらの見てない所でさやかちゃんオリジナル飲んで身悶えてるほむらの変顔画像まどかに送り付けるね」

ほむら「!?」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「Zzz……」

さやか「悪魔の癖して昼寝とな」ツンツン

ほむら「まどかぁ」

さやか「…………柔らかい」ムニムニ

ほむら「みゃのにゃぁん」

さやか「~~ッ!?」プルプル

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「もし胸がマミさんサイズになったらどうする?」

ほむら「……」

さやか「……」

ーー5分後

ほむら「もうちょっと右……あぁそこ、いいわね」

さやか「巨乳は肩凝って辛いよね
~分かるわ~」グリグリ

マミ「何してるの」

さやか「ほむらほむらぁ」

ほむら「不細工な顔ぶら下げてどうしたの。あ、元々だったわね」

さやか「家にゴキブリが出たぁ」

ほむら「だからって私の家に押しかけないでよ」

さやか「退治してぇ」

ほむら「何故私に頼むの」

さやか「あんた髪の色とか似てるじゃん。昔触覚生えてたし」

ほむら「概念レベルで存在抹消されたいの?」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「ゴキブリ」

ほむら「ゴキブリ並の生命力のサンドバックに言われたくないわね」

さやか「いやそうじゃなくて足元」

ほむら「え!うそっ!?」ガタッ

さやか「嘘」

ほむら「……ッ」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「見て見てこの待ち受け!恭介の寝顔可愛いでしょ?」

ほむら「ついに見境なくなってきたわね。盗撮とか人としてどうかしてるんじゃないの」

さやか「じゃああんたの待受も見せてよ」

ほむら「いや」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「幽霊っていると思う?」

ほむら「いないわ」

さやか「言い切ったね。魔法少女がいるんだから居てもおかしくないんじゃない?」

ほむら「魔法少女はあくまでインキュベーターの科学の延長よ。悪魔の私が言うんだから間違いない」

さやか「でも最近学校に現れるらしいよ、幽霊」

ほむら「どうせまた下らない噂でしょ」

さやか「何でも女子更衣室に現れるとか」

ほむら「……」

さやか「まどかの下着だけピンポイントで盗んで去って行く幽霊なんだって、怖いよね」

ほむら「……」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「例えば私が毒リンゴを食べて倒れるとするじゃん」

ほむら「杏子に落ちたリンゴでも食べさせられたの?」

さやか「そしたら恭介私にキスしてくれるかな?」

ほむら「彼も死体に欲情はしないんじゃないかしら」


まどか「さやかちゃんさやかちゃん」

さやか「どしたの?まどか」

まどか「さやかちゃんとほむらちゃんって仲良いよね」

さやか「いや良くないよ?」

まどか「え、でもよくほむらちゃんにちょっかい掛けてるよね?」

さやか「あ~……あいつって悪魔じゃん?でもっていつも無表情じゃん?」

まどか「う、うん?」

さやか「あいつの驚いた表情とかキレた表情引き出して弱味握ってやろうと思って」

まどか「一瞬腹黒いとか思っちゃったけど、よく考えたらただの馬鹿だね。さやかちゃん」

さやか「ほむえもーん」

ほむら「あらどうしたのさや太ちゃん」

さやか「二連続で赤点取りそうだから、テストの解答教えて」

ほむら「奇遇ね私もよ」

さやか「おい、どうした悪魔。優等生キャラはどこ行った?」

ほむら「こんな下らないことの為に一々力を行使してられないし、私が優等生でいられたのはタイムリープのたわものよ」

さやか「誇らしげに語られても」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「コタツ入らして」

ほむら「まあいいけど」

さやか「最近寒いからね。お邪魔し
まーす」

ほむら「痛っ。ちょっと足ぶつかったじゃない。気をつけなさい」

さやか「このコタツ狭いんだから仕方ないじゃん」

ほむら「出てけ」

さやか「んん?でもここに恭介を連れて来れば合法的に触れ合える……?」

ほむら「……」

さやか「おい突っ込めよ、黙り込むなまどか連れ込もうかしらとか呟くな」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「恭介にバレンタイン何送ろう」

ほむら「全身チョコでコーディネートして突入すればいいんじゃない」

さやか「……」

ほむら「お願いだから考え込まないで」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「やたら嬉しそうね。どうしたの?」

さやか「恭介からホワイトデーのお返し貰った」

ほむら「なるほど」

さやか「キャンディ入ってた」

ほむら「私もまどかから同じものを貰ったわ」

ほむら「……ねえ知ってる?ホワイトデーに送る物にはそれぞれ意味が込められていて、キャンディは『あなたが好きです』って意味があるのよ」

さやか「つまりこれでついに恭介と相思相愛ってこと!?いやでもアイツそういうの疎いから偶然かなぁ、へへ舞い上がっちゃってますねあたし……あれ?」

ほむら「どうしたの」

さやか「志筑さんへ、って手紙が入ってた」

ほむら「……」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「恭介が仁美に寝取られた」

ほむら「あらそう」

さやか「そっけない」

ほむら「あなたの方こそあっけらかんとしてるわね」

さやか「そうでもないよ?」

ほむら「……とりあえず、涙拭きなさい。みっともないわよ。今日くらいは愚痴に付き合うから」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「どうやったら友達の彼氏寝取れるかな?」

ほむら「立ち直るの早過ぎない?」

さやか「ほむらほむらー」

ほむら「何かしら」

さやか「やっぱり友達は裏切れないもんだね」

ほむら「やっぱりあなたは愚かなのね」

さやか「だからほむらが私の嫁になるのだー」

ほむら「……うざい」



ほむさやは異端じゃないよ
きっと流行る

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