シンジ「汝はドSなりや?」(39)

モノリス「諸君らには、これから一つのゲームをしてもらう」

モノリス「まず大前提として、今から呼ぶメンバー全員はドMである」


『参加者一覧』

碇シンジ
綾波レイ
式波・アスカ・ラングレー
真希波・マリ・イラストリアス
渚カヲル
葛城ミサト
赤木リツコ
加持リョウジ
伊吹マヤ
碇ゲンドウ
冬月コウゾウ


モノリス「ただしこの中には、ドSなのにドMの振りをしている人間が二人だけいる」

モノリス「その二人を諸君らにはこれから当ててもらう」

モノリス「もしも、当てられなかった場合、どうなるかは……」

モノリス「これから諸君らの一人が身をもって知る事となる」

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【夜。ミサトの家】


シンジ「……っていう動画が僕の携帯に強制的に送られてきたんだけど……」

アスカ「アンタも? アタシもなのよ、それ」

シンジ「アスカもなの?」

アスカ「うん。ついさっきね……」

シンジ「何か気味悪いね。何だったんだろう、あれ……」

アスカ「さあ……。でも、どうせ単なるイタズラよ。放っておけばいいわ、あんなの」

シンジ「そうは言ってもさあ……」

ミサト「なにー。二人とも何の話をしてるの?」

シンジ「あ、ミサトさん。実は……」



ミサト「……その動画。私の携帯にもきてたわね」

シンジ「ホントですか!?」

ミサト「ええ、そう。ちょっち私も気になったから、明日リツコにでも頼んで調べてもらうつもりだったの」

シンジ「それなら……」

ミサト「ええ。どこの誰がどんな目的でこんな事をしたのかはわからないけど、とにかく犯人は暴いてみせるわ。任せておきなさい」

アスカ「あ、そ。良かったわね、シンジ」

シンジ「うん」ニコッ

アスカ「じゃ、アタシはもう寝るから。お休みー」スクッ、トコトコ

シンジ「あ、じゃあ僕も寝ます。お休みなさい」

ミサト「はい。お休みー」ニコッ

【その夜。ネルフ本部】


冬月「くっ! 何だね、君は!! 一体、何を!?」

冬月「ぬぐっ!」ドサッ!!

冬月「ま、待て! この手錠を外したまえ!! そして、話を聞いーー」ジタバタ!!

バキッ!!

冬月「ぐふっ!!」

冬月「よ、よせ! 何故、ベルトに手をかける!? やめるんだ!!」ジタバタ!!


ガタガタ……ゴトッ


冬月「なっ!?」

冬月「や、やめろ! やめてくれ!! それだけはっっっ!!///」

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【翌朝】

Prrrrrr

ミサト「はい。葛城……」ガチャッ

ミサト「!?」

ミサト「なんですって!? 副司令が誰かに暴行を受けた!?」

『ええ。そうです。こっちはもうすごい騒ぎになっていますよ』

ミサト「青葉君、悪いけどちょっちその時の状況を詳しく話してもらえる」

『あ、はい。わかりました』

『まず、発見されたのが今日の朝六時頃ですね』

『司令室にロックがかかってなかったので、不審に思った職員の一人が中に入ったところ、既に何者かによって暴行を受けていた副司令を発見しました』

ミサト「という事は、内部犯……と考えていいかしらね」

『推測の域でしかありませんが、恐らくはそうかと』

ミサト「それで?」

『はい。発見された時、副司令は全裸状態だったそうで、体には幾つもの痣がありました。その痕から、恐らく鞭の様なもので何十回と叩かれていたのではないかと思われます』

ミサト「拷問でも受けていたのかしらね……」

『また、副司令はその時、三角木馬に乗せられていて、その周辺には大量の精液が散らばっていました』

ミサト「はい?」

『発見した職員の話によると、副司令はビクビク体を震わせながらアへ顔でダブルピースをしていたと……』

ミサト「」

『酷い話です』

ミサト「そういう問題?」

【昼間。ネルフ本部】


リツコ「これは明らかに私達への挑戦かと思われます」

リツコ「ゼーレがどの様な意図をもってこんな事をしているのかはわかりませんが、とにかく身内の中にゼーレの手の者がいるという事です」

リツコ「ならばその人物を探しだし、即刻、対処すべしでしょう」

ゲンドウ「うむ……」


リツコ「既に、あの参加者一覧にあった人物には、全員同じ動画が届けられていた事が確認されています」

リツコ「碇司令。もちろん、あなたにもね」

ゲンドウ「…………」


ゲンドウ「だが、そういう君もなのだろう」

リツコ「……私の事を疑っていらっしゃるのですか?」

ゲンドウ「私は全員の事を疑っている。公平にな」

リツコ「……そうですか」

【夕方。ネルフ本部】


カヲル「つまり、僕たちはその為に集められた、と」

マリ「迷惑な話、としか言えないけど、自分の事もかかっているからねえ」

レイ「…………」


シンジ「つまり、僕たちの中に犯人がいるって事ですか?」

加持「あの動画が全て真実ならば、そういう事になるな」

ミサト「それも、二人もいるって事ね……」

アスカ「何よ、それー!」


リツコ「それともう一つ重大発表があるわ。マヤ、例のを主モニターに映して」

マヤ「……はい、先輩」カタカタ


ゲンドウ「…………」

モノリス「さて、諸君」

モノリス「誰がドSかを当てられなかった場合、どうなるかはよく理解してもらえたと思う」

モノリス「諸君らはこうなりたくなければ、我等のルールに従ってもらおう」

モノリス「そのルールに従った上で、諸君らが勝利すればこの遊戯は終わりとなる」

モノリス「それ以外の終わり方はない」

モノリス「では、明日にまた一人、この十人の中の誰かが犠牲となってもらおう」

モノリス「誰が標的になるかは完全にランダムで決まる」




注:今回の標的は、とあるレスの秒数によってすでに選ばれています。なお、後から変更とかの操作は一切行いません

モノリス「それと、諸君には特殊な役柄を与えよう」

モノリス「これは誰がドSかを知る上で、必ず役に立ってくれるだろう」

モノリス「その逆に邪魔になる可能性もあるが」

モノリス「最初の役柄は、『護衛』」

モノリス「人物を指定すると、その人物を一晩だけ守る事が出来る」

モノリス「護衛から指定された人間は、その日の標的となっても襲撃される事はない」

モノリス「また、指定すれば護衛は自分自身をも護衛する事が出来る」

モノリス「これは三人選ばれ、それは後からメールにて通達する」


モノリス「だが、その内の二人はダミーだ」

モノリス「ダミーに実際の実行力はない。ただの肩書きだ」

モノリス「そして、本物かダミーかは諸君らには公表しない」

モノリス「またダミーの場合のみ、その人物がドSという可能性もあり得る」

モノリス「これは自分達で判断したまえ」


誰が護衛かもすでにとあるレスの秒数で指定済み。後から変更とかはしません

モノリス「次の役柄は『解析』だ」

モノリス「人物を指定すると、その人物がドMかドSかを判断できる」

モノリス「これも三人選ぶ。が、その内の二人はやはりダミーだ」

モノリス「護衛同様、ダミーには解析能力がなく、真実は知らされない」

モノリス「そして、本物かダミーかはこちらも公表しない」


誰が『解析』かもとあるレスの秒数で既に決定してます。こちらも後から変更とかはしません

モノリス「以上、六人の言葉をよく聞いて判断したまえ」

モノリス「誰がドMで誰がドSかを」

モノリス「諸君らは一日一人、確かめる権利を与える」

モノリス「もっとも、確かめる仕方はこちらで選ばせてもらうが」

モノリス「我等からは以上だ」

モノリス「諸君らのこれからの奮闘、見させてもらうとしよう……」

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ミサト「護衛に解析、ね……」

リツコ「そして、ダミー……。嫌なやり方ね」

カヲル「ふむ……」


シンジ「……えっと……アスカ」

アスカ「何よ?」

シンジ「僕、言ってる事がよくわからなかったんだけど、アスカはわかった?」

アスカ「アンタ、バカァ? わかったに決まってるでしょ。全部把握したわよ」

シンジ「え、そうなの?」

アスカ「あったり前でしょ。アタシを誰だと思ってるのよ」

シンジ「アスカだけど……」ボソッ

アスカ「何か言った?」

シンジ「いや、別に何も……」

マリ「まあ、あれだね。とりあえずドS二人を当てればいいんだよ」

マリ「そして、最初はほぼノーヒントだけど、後から段々判断がつく様になっていくって感じかな」

マリ「消えていくのはもちろんの事、解析の力を使ってね」

シンジ「それって必ず犠牲が出るって事?」

マリ「そうとも言えない。護衛がいるからね。でも、まあ、犠牲はまず出るだろうね。確率から言えば、十分の二なんだから何人かは必ずそうなると思うよ」

シンジ「…………」

マリ「とにかくまず最初は解析だね。ダミーが二人もいるけど、その中の一人は本物なんだから、3分の1の確率で正しい事を言うはず」

マリ「そこからまずは判断していくんだよ」

シンジ「えっと……」


ピピピ


マリ「っと噂をすれば、かな?」スッ

リツコ「……私にもメールが来たわね」スッ

加持「俺もだな」スッ

マリ「……案の定だね。私が解析役らしいよ」

リツコ「私もそうね。これが証拠のメール」

加持「俺もだ。一応確認を頼むか」


ミサト「どりどり」

ミサト「……そうね。三人とも確かにゼーレから解析役として認定されているわね」

ミサト「問題はこの内の二人がダミー……。当てにならないという事ね」

ミサト「それをどうやって判別するか……」


レイ「まずは試してみるしかないわ」


ミサト「それはわかってるんだけどね……。さてさて」

誰を指定して確認するか、人物名
マリ、リツコ、加持の順で、安価↓1から↓3

マリ「とりあえず、ワンコ君から調べてみるけどいい?」

加持「というより、まずはチルドレン3人からいってみるか?」

リツコ「どうします、司令? それで構わないですか?」


ゲンドウ「…………」

ゲンドウ「私、個人としてはそれでいい」

ゲンドウ「だが、私も容疑者に入っている以上、私も皆と同等であるべきだろう」

ゲンドウ「多数決でそれで良ければ、そうしてくれ」


ミサト「ま、一番最初だし、オマケに三人の内の二人の話は当てにならないってんだから、今回は誰でもいいような気がしないでもないけどね」

レイ「私もそれでいい」

シンジ「僕もそれでいいです」

アスカ「アタシも」

マヤ「私もそれでいいです」

マリ「じゃあっと……。ここに名前を入れてメールを送ればいいんだね」ポチポチ

リツコ「そうね」ポチポチ

加持「よしっと」ポチポチ


ピピピピピ


ミサト「結果が来たわね」

マヤ「それで、どうでした?」

マリ「私は姫を調べたけど、結果はドM」

シンジ「アスカが? ドM??」

アスカ「な、何よ! 何か不満でもあるの!?//」

シンジ「え、いや、あの……」オロオロ


リツコ「私はシンジ君を調べたけど……結果はドSだったわね」

マリ「それこそワンコ君が? だよね?」

シンジ「いや、でも僕はドMじゃないとは思うんだけど……。もちろん、ドSでもないけどさ……」


加持「ちなみに、レイはドSだったな」

レイ「……でも、私は副司令と怪しげなプレイはしていないわ」

マヤ「でも、レイってドMな感じはしないのよね……」

ゲンドウ「……ふむ」

マリ「まあ、でもこれでワンコ君とレイがドSって判定が出たから」

ミサト「二人をドSだと処理すれば、それで万事うまくおさまるわね」


シンジ「え!?」
レイ「……!!」


カヲル「いや、事はそう簡単ではないよ」

カヲル「判定した三人の内、二人は当てにならないんだろう?」

カヲル「これを逆に考えると、シンジ君と綾波レイの内、一人はドMである可能性が高くないかい?」

加持「……一理あるな」

マヤ「つまり、こういう事ですよね?」


マリ→アスカをドMと判定

仮に、アスカがドSだった場合、マリは嘘をついている事になるから、マリは解析のダミーという事になる

仮に、アスカがドMだった場合、マリは本当の事を言っている訳だから、マリは解析の本物という事になる



マリ「いや、そうでもないね」

マヤ「え?」

マリ「当てにならないってだけで、嘘を言ってるとは限らないって事でしょ?」

マリ「ダミーの解析も、嘘ではなく本当の事を言ってる可能性も十分にあるよ」

マヤ「あ……」

マリ「当たっていた場合は、判定は保留だね」

マリ「ただし、間違っていた場合は絶対にその解析はダミーって事になるけどね」

ミサト「色々、めんどくさいわね」

加持「確かに……」


ピピピピピピ


ゲンドウ「私にメールだ……」ピッ

ゲンドウ「…………」

ミサト「どんな内容だったんです?」

ゲンドウ「ゼーレからだ。今日、ドSだと思われる人間を私達で多数決によって決めろという事だ」

ゲンドウ「その人間をこれから処理しろと」


マヤ「処理……?」


ゲンドウ「ドMかドSかを確認するには、相手にS行為を働く必要がある。つまり、そういう事だ」


ミサト「早い話、私達でその人間相手に集団SMをしろと?」

ゲンドウ「夜に何時間もかけてプレイし続けられ、冬月の様になるよりはマシだという事だろう」

加持「マシかもしれませんが……しかし、生け贄の様な気もしますがね……」

人数分の多数決でドSだと思われる人間を一人選んで下さい
今回は10人残ってるので、安価↓10まで


って本来なら言うところだけど、10人も安価を待ってられないんで今回は安価↓1で選びます
誰を集団SMするか。安価↓1

リツコ「では、投票で決めますか」

リツコ「全員、ドSだと思う人をこの紙に書いて、箱に入れて下さい」


ミサト「……手際がいい事ね」カキカキ

加持「やれやれ……と」カキカキ

シンジ「……何でこんな事に」カキカキ

アスカ「最悪ね……」カキカキ

レイ「…………」カキカキ

マヤ「こんなの……書きたくないのに……」カキカキ

リツコ「じゃあ、あなたが被害に遭ってもいいのね?」カキカキ

マヤ「う……」

カヲル「そういう事だね。全員書かざるを得ない……」カキカキ

マリ「嫌なゲームだね、これ……」カキカキ

ゲンドウ「…………」カキカキ

【全員投票後】


リツコ「多数決の結果……」

リツコ「残念です、碇司令。……あなたになりました」


ゲンドウ「なに!?」


リツコ「……得票数は、五票。無記名なので、誰が入れたまではわかりませんが……」


レイ「…………」
マリ「…………」
ミサト「…………」
加持「…………」
アスカ「…………」


ゲンドウ「バカなっ!?」

カヲル「それにしても、これでは何の為にシンジ君たちを確認したかわからないね」

シンジ「うん……」

カヲル「まあ、投票は投票だ。そこに抗う術はないからね」

カヲル「さてと……」

マリ「それじゃ、ゲンドウ君には何をしようかねえ」ニヤリ


ゲンドウ「」


安価↓1

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