サシャ「キスの味、私に教えてください」(45)

・ネタバレ一応なし

・にわかファンなのでキャラ崩壊しているかもしれないから一応注意

・最後まで書きためしてありますのでサクサク貼ります

・が、初投稿なのでもたついたらすみません

・マイナーカップリング

・サシャはかわいい

――朝、女子寮

サシャ「ふう、やっと水汲み終わりました」

サシャ「あとは取り替えたシーツを持って行くだけですね」

サシャ「ついでだからクリスタとユミルの分も持って行きましょう、よいしょっと」バサッ

サシャ「ん……これは? 雑誌ですかね?」

サシャ「えーっと……『恋する乙女の恋愛マガジン5月号』?」

サシャ「ユミル……のものではないですよね。ということはクリスタですか」

サシャ「クリスタったらおませさんですね、もうっ///」

サシャ「……どういうことが書いてあるんでしょうか」ペラッ

サシャ「『彼と一歩踏み込んだ関係へ! 虜になっちゃうキスの味』特集……」ペラペラ

サシャ「……キスって味がするんですか!?」ガーン

サシャ「これは今すぐにでも味あわないといけませんね……!」ジュルリ

サシャ「あ、でも……『彼』ってことは男の人じゃないとダメなんでしょうか?」

サシャ「これは持ち主であるクリスタに聞いてみるに限りますね。よーし」スタスタ

――朝、食堂

クリスタ「あ、おはようサシャ。お疲れさま」モグモグ

サシャ「おはようございますクリスタ。ところで、質問があるんですが」

クリスタ「ふぇ? なぁに?」モグモグ

サシャ「キスって男の人としないとダメなんですか?」

クリスタ「……」

クリスタ「ええー!? もうっ、朝から突然何?」カオマッカ

サシャ「いや、ちょっと気になりまして」

クリスタ「質問の意図がよくわからないけど、その……普通は男の人とするんじゃないかな……///」カアアアア

サシャ「なるほど、ありがとうございます」

クリスタ(もう、サシャったら……)

サシャ(つまりこれは男子に頼むしかない、ということでしょうか……しかしどうやって)グヌヌ

エレン「よおサシャ、ここいいか?」

サシャ「あ、どうぞどうぞ」

ミカサ「私たちもいるけどいい?」

アルミン「他のテーブルあいてなくてさ、ごめんね」

サシャ(アルミン……!)ハッ!!

アルミン「ん? どうしたのサシャ? ……ってうわっ!」モニュッ

サシャ(アルミンはきっと甘い味がするんでしょうけど、それはちょっとありきたりですよね)ぷにぷに つんつん

アルミン「あの……サシャ……? ご飯食べられないんだけど……?」タジタジ

ミカサ「……サシャ? アルミンのほっぺたをどうして触ってるの?」クビカシゲ

サシャ(肉つきもそこまでよくないですし……そうですね、どうせならお肉の味がする人がいいです)ぐいぐい

アルミン「いてててててさひゃいひゃいいひゃい」

エレン「おいサシャ、アルミンのほっぺたが伸びちゃうだろ! 俺のパンやるからやめろ!」

サシャ「別にいりません」

エレン・ミカサ・アルミン「!?」

サシャ(うーん、他の人を当たりましょう)

――昼、対人格闘訓練

サシャ(というか、お願いしてもすんなりやらせてもらえるとは限りませんよね)グヌヌ

コニー「よおサシャ。余ってんなら俺と組もうぜ」

サシャ「コニー……いいですよ、やりましょう」

コニー「よーし俺が先にならず者をやるぞ!」

サシャ(コニーか……)

コニー「おりゃ! ……ちっ、うまく避けるなお前!」

サシャ(コニーなら、お願いしたらやらせてくれるかもしれませんね)ぷにぷに つんつん

コニー「うわっ! 避けながら顔をつつくな!」モニュッモニュッ

サシャ(しかしこの肉質は……どうも鶏肉っぽい気がします)ぐいぐい

コニー「いでっ、いでででででで!! お、おいサシャ、避けながらほっぺたつまむな! おい! どうやってるんだそれ!」

コニー「くっそ……昼に俺のスープやるから離せよ!」

サシャ「別にいりません」

コニー「!?」

サシャ(……どうせなら牛肉質な人がいいですね)

――夜 食堂

サシャ(……ていうか牛肉質な人っていましたっけ)グヌヌ

サシャ(やはりここは品質安定のアルミンか、安全牌のコニーで妥協すべきなんでしょうか……)

エレン「……おい、サシャの奴大丈夫なのか? さっきからメシに手つけてねえけど」

ミカサ「朝から様子はおかしかった。パンに反応しないなんてありえない」

コニー「俺がスープやるって言ってもいらないって言ってたな」

アルミン「なんだか心配だね。具合でも悪いのかな」

クリスタ「サシャ、ここいい?」

サシャ「あ、クリスタ……どうぞどうぞ」

クリスタ「ふふ、お邪魔するね」

サシャ「ところでユミルはどうしたんです? 朝から見ませんが」

クリスタ「うん、今朝からいろいろ当番が重なっちゃったみたいでね。この後も掃除当番あるらしいし、夕食も間に合うかどうか……」

クリスタ「ってサシャ、全然ご飯に手がついてないけどどうしたの? 食欲ないの?」

サシャ「え? ……ああ! スープが冷めてる!」ガーン

クリスタ「珍しいね、サシャがご飯のこと忘れるなんて」

サシャ「あはは、ちょっと考えごとしてまして」

ライナー「よお、ここいいか?」

ベルトルト「僕もいいかい?」

クリスタ「あ、お疲れさまライナー、ベルトルト。もちろんいいよ」

サシャ(ライナー……ベルトルト……)

サシャ(………………)ガタッ

クリスタ「サシャ? どうしたの?」

ライナー「ん? 珍しいなサシャ、全然食べてないじゃないか……っておい?」モニュモニュッ

サシャ(ライナーは……ちょっと固いのが気になりますが、体つきは同期の誰よりもしっかりしてますよね)ぷにぷに つんつん ぐいぐい

ベルトルト「さ、サシャ? 何してるの……ってちょっ!?」モニュニュッ

サシャ(ベルトルトは……肉質は柔らかそうですけど、ちょっと野性味に欠ける気がします)ぷにぷに つんつん ぐいぐい

ライナー・ベルトルト「あだだだだだだだだだだ」

クリスタ「サシャどうしたの? おなか空いたの? 私のご飯あげるからやめてあげて! ね?」

サシャ「別にいりません」

クリスタ・ライナー・ベルトルト「!?」

サシャ(うん。今回はライナーにしましょう)

サシャ(となると、問題は段取りですね……)

サシャ(できるだけ人目に付かないほうがいいですよね)

サシャ(うーん、食糧庫に進入するために、見回り時間は全部頭に叩き込んであるんですが、問題はどうやって誘い出すか……)

ユミル「私の天使いいいいいいいい!!」ダキッ

クリスタ「きゃあっユミル!?」

ユミル「ああもう朝からずっと会えなくて天使成分足りないよー今からでもいいからくれよー」スリスリ クンカクンカ

クリスタ「やっ、ちょっ、くすぐったぃ……やめてってばぁ」

ユミル「だってこの後まだ掃除当番あるんだぜー? やってらんないよなー、なんだってライナーと二人きりでやんなきゃなんねえんだよ」

サシャ「!?」

ライナー「おいおい、本人目の前にして言うか普通?」

ユミル「うっせぇよ、今の私はクリスタ成分が足りなくて心が狭いんだ」

ベルトルト「クリスタ成分って……」

ユミル「なあ芋女、掃除当番替わってくれよ」

クリスタ「ユミル、ダメだってば――」

サシャ「やらせてください!」

クリスタ・ユミル・ライナー・ベルトルト「!?」

クリスタ「どうしたのサシャ、突然大声出して」

サシャ「……あ、いえ、その、今日はとっても掃除がしたい気分なんですよ! なので代わってもらいたいなって!」

ユミル「……おいどういう風の吹き回しだ」ボソボソ

サシャ「あの、代わりにお願いがあるんですけど」ボソボソ

ユミル「なんだよ?」ボソボソ

サシャ「ベルトルトを引きつけておいてくれませんか、できれば消灯時間ギリギリまで」ボソボソ

ユミル「はぁ? ……先に言っとくがベルトルトの都合もあるから絶対ってわけにはいかないぞ?」ボソボソ

サシャ「ある程度でいいです。ユミルにお任せします」ボソボソ

ライナー「……おい、そこ何相談してるんだ」

サシャ「いいえ何も? さーってごちそうさまでした、掃除楽しみだなぁ~」

クリスタ「い、いつのまにか食べ終えてる!? サシャ、ちょっと待ってよー!」



ユミル「……なあベルトルト、この後終わったらちょっとつきあってくれよ」

ベルトルト「? 別にいいけど」

――夜 備品倉庫

サシャ(ふっふっふ……今日は運が私に味方しているようですね)

サシャ(幸いここは備品倉庫……殴ったり縛ったりするには打ってつけのものがたくさんあります)

サシャ(しかも次の見回りが来るのは確か消灯時間の三時間後!)

サシャ(ライナー……逃がしませんよ!)クワッ

ライナー「おおサシャ、当番押しつけられたってのに早いな」

サシャ「ええ……楽しみでしたので……!」ニヤリ

ライナー「? そ、そうか……変わった奴だなお前も」

サシャ「さあライナー、はじめましょう……? 楽しい楽しい掃除の時間ですよ……?」ジュルリ

ライナー(なぜ涎が……?)

サッサッサッ フキフキ キュッキュッ ガサゴソ

サシャ(……あとはタイミングですよね)グヌヌ

ライナー「サシャ、そっちの棚は壊れかかってるらしいから気を付けろよ?」

サシャ(というか、ここまでトントン拍子でこぎつけちゃいましたから、何にも考えてませんでした……)ショボン

ライナー「おーい、聞いてるか?」

サシャ(いえ……もうこうなったらいっそ強行突破です)

ライナー「危なっかしいな……おい、サシャったら」

サシャ(このモップで殴りかかって、気絶してる間にやっちゃいましょう……!)ギュッ

サシャ(振り向いて一発……叩き込みます!)

サシャ「……よしっ」クルンッ  ガツンッ

サシャ「……………………ガツン??」  グラッ

サシャ(!? 棚がこっちに倒れて……なんで!?)

ライナー「サシャ!!」

サシャ「う……あ……」

サシャ「いたたた……ラ、ライナー……?」


ライナー「   」


サシャ(た、棚の下敷きに……私を庇って!?)

サシャ「う、うそ……? しっかりしてくださいライナー!」ユサユサ

サシャ「えっと、誰か……! そうだ教官呼んでこなくちゃ、じゃなくて医務室に連れて……ああでも私一人じゃ運べません!」アタフタ

サシャ「と、とにかく下から引っ張り出さないと……!」

サシャ「よいしょっ……! ぐうっ、これ重い……!」グググ...

サシャ「う~……! なんのっ、これしきっ!!」グイッ

サシャ「よしっ、なんとか元の位置に戻りました……」ハアハア

ライナー「……ぐ」

サシャ「ライナー!? 大丈夫ですか!?」

ライナー「あ、ああ……怪我はなかったか、サシャ?」

サシャ「はい、私は何とも……」

ライナー「そうか、よかった……ぐっ」

サシャ「ああっ、まだ横になっててください! 無茶しちゃダメですよ!」オロオロ

ライナー「ああ、そうさせてもらう……まだ頭がグラグラするしな」

サシャ「それってマズいんじゃ……誰か呼んできたほうがいいですか?」

ライナー「いや、休んでいれば治る……大丈夫だ」

サシャ「…………」

サシャ(私は、何をやっていたんでしょう……)

サシャ(ライナーに怪我をさせてまで……私は、何を……)

サシャ「ごめんなさい、ライナー……」

ライナー「気にするな、これくらいアニの蹴りに比べたら何倍もマシだ」

サシャ「でも……私……」

ライナー「……サシャ?」

サシャ「ごめん……なさい……っ!」ポロポロ

ライナー「!? お、おいサシャ、なんで泣いてるんだ?」

サシャ「ひっぐ、だって、だってぇ……!」

サシャ「わだじのせいでぇ……っ! らい、らいなーに、けがを……」ボロボロ

ライナー「サシャ……ちょっとこっち来て頭下げろ」

サシャ「ひっく……はい、なんでしょう……?」

ライナー「よし」 ナデナデ

サシャ「……? あの、ライナー……何をしてるんですか?」

ライナー「頭を撫でてる」

サシャ「私、子どもじゃありませんよ?」

ライナー「わかってるよ。……落ち着いたか?」

サシャ「あ……はい。落ち着きました」

ライナー「そうか。ならいい」

サシャ「……ライナーったら、なんだかお父さんみたいですね。安心します」クスッ

ライナー「……それはちょっと傷つくな」

サシャ「えっ? ……ああいや、そうじゃなくて、手が大きいので、その……頼もしいというか」

ライナー「だったら兄貴くらいにしておいてくれ。俺は繊細なんでな」

サシャ「あはは、すみません。……じゃあ、ライナーお兄ちゃん?」

ライナー「…………そうやって改めて言われるとむず痒いな」

サシャ「ええ? じゃあどうしろって言うんですか……」むうっ

ライナー「そうだな……何か悩みとかないか? サシャ」

サシャ「悩みですか?」

ライナー「ああ。朝からエレンやクリスタが心配してたぞ? 今日のサシャは様子がおかしいってな」

ライナー「何か悩みがあるなら言ってみろ」

サシャ「……いいんですか?」

ライナー「兄貴みたいなんだろ? 遠慮なく言え」

サシャ「えっと、それじゃ――」








サシャ「――キスの味、私に教えてください」

サシャも女の子なんだな

ライナー「…………ん?」

ライナー「悪い、まだ調子が悪いみたいだ。もう一回言ってくれるか?」

サシャ「いいですよ。ええと、『キスの味、私に教えてください』」

ライナー「………………………………」

サシャ「ライナー? 顔色が悪いですけど大丈夫ですか? 汗もすごいですよ? やっぱり誰か呼んできます?」

ライナー「……………………………………いくつか、確認したい」

サシャ「? はい、どうぞ」キョトン

ライナー「どうして俺なんだ? 例えば……お前、コニーと仲いいだろう?」

サシャ「え? 仲がいいと味が変わるんですか?」

ライナー「あ、味? ……味ぃ?」

サシャ「ええ。コニーはちょっと鶏肉っぽいから今回はパスしたんですよ」

ライナー「……は?」

サシャ「だから、同期の中で一番おいしそうだったのがライナーだったんですってば」

ライナー「おいしそうって何がだ」

サシャ「キスの味です」

ライナー「…………キスをしたい理由は、それだけか?」

サシャ「そうですけど?」クビカシゲ

ライナー「……」

サシャ「どうしましたライナー? 頭が痛いんですか? 医務室行きますか?」

ライナー「いや、別の意味で痛いというか……なあサシャ、お前俺のこと好きか?」

サシャ「ええ、まあ一応」

ライナー「じゃあ、パンを持ったベルトルトと持っていない俺ならどっちが好きだ?」

サシャ「ベルトルトですかね」

ライナー「だよな……」ハァ...

ライナー「あのなサシャ。キスっていうのは好きあってる者同士がやるもんだ、だからな……」

サシャ「え? ライナーは私のこと嫌いなんですか?」ジワァ...

ライナー「あ、いや、そういうわけじゃないが……」

サシャ「じゃあ問題ありませんね!」ニコッ

ライナー「ちょっ……いやあるっ! 大いにあるっ! 俺には好きな奴がいるんだ!」

サシャ「私もいますよ? おあいこです」

ライナー「は!? は!??」

サシャ「クリスタもユミルもアニもライナーもベルトルトもエレンもミカサもアルミンもコニーも……みんな大好きです!」

ライナー「ああー……うん。知ってた」

ライナー「でもなサシャ、俺みたいな男が最初だなんて、将来絶対後悔するぞ?」

サシャ「そんなのわかりませんよ? 私はどうせ同期も蔑む芋女ですからね。これが最後の機会かもしれませんし」

ライナー「いや、そんなことないだろう。お前、顔は綺麗なほうじゃないか」

サシャ「あはは、気を遣ってくれてありがとうございます。お世辞でも嬉しいですよ」

ライナー「……」

サシャ「……あはは」

サシャ(……あれ? なんかライナー、怒っているような……?)

サシャ「あの、ライナー……?」

ライナー「……」ムクリ

サシャ「ちょっ、もう大丈夫なんですか? もう少し休んでいたほうが、」

ライナー「あまり自分を卑下するな、サシャ」 ナデナデ

ライナー「お前は……食欲に関してだけだが、目的を果たそうとする意識はとても高いじゃないか」

ライナー「そういうところ、俺は尊敬している」 ポンポン

サシャ(頭撫でられてぽんぽん叩かれました……///)

サシャ「…………えっと、その……ありがとうございます」

ライナー「だから俺は……今回だけ、お前の気持ちに答えてやろうと思う」

ライナー「志半ばで諦めるのは、辛いことだからな」

ライナー「おっと、後から教官に言いつけたりするなよ? 誘ってきたのはあくまでお前のほうなんだから」

サシャ「で、でもまだ顔色悪いですよ? 寝てたままのほうが楽なんじゃ――」

ライナー「あのな、サシャ」






ライナー「――こういう時に男が寝っ転がったままだと、格好がつかないだろう?」

ミカサ「そして二人は唇を重ねた。正確ではないけれど、だいたい一分二十五秒ほどだったと思う。あれは確実に舌を入れていた。俗に言うディープキスに違いない」

エレン「ふーん」

アルミン「あの……ミカサ、質問していいかな」

ミカサ「もちろん構わない」

エレン「お前そんなところで何してたんだ」

アルミン「いやそうじゃなくて、まあそっちもなんだけど」

ミカサ「エレンを縛るための麻縄を補充しに行っていた」

アルミン「そんなことだろうと思ったよ。……ってそうじゃなくてさミカサ、なんでそんな話を急にしたの?」

ミカサ「私とエレンとアルミンは家族。だから隠し事はしたくない」

アルミン「うんありがとう。その心がけはとっても嬉しいよ」

アルミン「僕が言いたいのはさ、どうして食堂にみんなが集まってるときにこんな話したのっていう意味なんだけど」




食堂    シーン ・ ・ ・

ミカサ「私は、私が知り得た情報のすべてを一刻も早く伝えなければならないと思った」

ミカサ「ので、今話した。今日の昼食と夕食は、三人揃わないから」

アルミン「ああそう……」

アルミン(まずいよ……ライナーがすごい顔でこっち見てるよ……)

アルミン(サシャがいないことが救いといえば救いだけど……いや救いじゃないよね? これ違うよね? 大ピンチだよね??)

アルミン(こんなところにサシャが入ってきたら、誰に何を言われるかわかったもんじゃ――)



サシャ「おっはよーございまーす♪」




食堂    ビクッ!!

やっちまったなぁ!

サシャ「あれ? みなさん静かですね? 何かあったんですか?」

ライナー「……」ガタッ

ベルトルト「ライナー……」

サシャ「今日はお芋さんのスープでしたよね? 楽しみだな~♪」

ライナー「サシャ、ちょっと来い」グイッ

サシャ「えっ、でも今日の朝ご飯……」

ライナー「いいから」

サシャ「そんなぁ……ご飯抜きですかぁ?」

ライナー「……パンだけもらってこい。外に行こう」

サシャ「もう、わかりましたよう。腕放してください、痛いです」

ライナー「あ、ああ、すまん」パッ

サシャ「? ……じゃあ取ってきますねー」トテトテ

サシャとホモ兄貴はミカサに気がつかなかったのが不思議だ

モブ兵「やっぱり芋女だよな……あいつ」ボソッ

ライナー「……」ギロッ

モブ兵「ひっ」ビクッ

サシャ「取ってきましたよライナー」

ライナー「……ああ、先に行っててくれ。すぐに追いつく」

サシャ「もう、忙しいですねぇ……ではお先に失礼しますね」トコトコ バタンッ

モブ兵「な、なぁライナー……」



ライナー「……昨日のことについて、これ以上追求する奴は俺が容赦しない。サシャにも聞こうとするな」

ライナー「……わかったな」 バタンッ



食堂    シーン ・ ・ ・

アルミン「……ミカサ、後でライナーとサシャに謝りに行こうね。僕もついて行ってあげるから」

ミカサ「よくわからないけど、アルミンが言うならそうする」

アルミン(わかってよ……)ハァ

ミカサ「でも、二人は好きあっているんじゃないの? だったら隠す必要もないと、私は思う」

アルミン(そこからか……)ガックシ

サシャ「ライナー、どうしたんですか? 顔色悪いですよ? まだ具合が悪いんですか?」モグモグ

ライナー「まずいことになった」

サシャ「おいしくないのはよくないことですね」モグモグ

ライナー「真面目に聞け。……昨日の夜、ミカサが一部始終見ていたらしい」

サシャ「はあ」モグモグ

ライナー「それを今朝、みんなにバラしてしまった。一応釘は刺しておいたが……訓練生全員に広まるのは時間の問題だろう」

サシャ「はあ。それで?」モグモグ

ライナー「それでって……いろいろマズいだろうが」

サシャ「おいしくないのはよくないことですねぇ」モグモグ

ライナー「それはもういい」

サシャ「ところでライナー、お芋さんのスープは飲みました?」

ライナー「ん? ……ああ、珍しくうまかったが」

サシャ「――じゃあ、今キスしたらベーコンポテト味がするかもしれませんよね?」

ライナー「」

ライナー「……お、おい、嘘だろサシャ」

サシャ「ライナーっ♪」ダキッ

ライナー「ちょっ……くっつくな、人が来たらどうする!」

サシャ「今の時間帯、ここに人は来ませんよ?」

サシャ「だから――」





サシャ「――キスの味、私に教えてくださいっ♪」



おわり

サシャぶれないなあ

何かエレン達にもしたら面白いと思う、ので続き書くべき

終わりです。読んでくださった方、レスしてくださった方ありがとうございました。
書きためて推敲もしたわりに辻褄あわなかったりしてますが許してください……
かわいいサシャとかっこいいライナーがいっぱい増えたらいいなー

また書く機会があるかどうかわかりませんがトリップつけておきますテスト

やったートリップついた! 感動
それでは今度こそ去ります。ありがとうございました!

面白かった。

次もお願いします。

良かったよ。乙

短いけどいい終わり方だった





悪くない
アニメ派なんかな?サシャの内面書くときに訛りがまじるといいと思う

ライサシャとは新しい

乙乙

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