【安価】勇者「コンマ0が出たら死ぬ呪い?」【コンマ】 (466)

――魔王の城

勇者「とうとう追い詰めたぞ魔王!」

魔王「よく来ましたね、勇者。ですが、あなたの旅もここで終わり……」

勇者「なにっ!?」

魔王「私の呪いを受けてみよ!」バチバチバチ

勇者「うわああああああああああ……」

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勇者「あれ、なんともない。呪いって言うもんだから、てっきりカエルにされたり、石に封印されたりするんだと思ったけど」

魔王「そっちの方がお好みでしたか?」

勇者「そういう問題じゃなくて」

魔王「何の呪いか気になっているでしょうから教えてあげます。これは……」

勇者「これは?」

魔王「えーと、説明書説明書」ガサガサ

魔王「これはですね。えーと、『コンマ下一桁に0が出ると死ぬ』という効果を持つ呪いです」

勇者「え、俺死ぬの!?」

魔王「教会とかあるでしょ」

勇者「そうだった」

魔王「そもそも教会やら道具屋やら酒場のシステムがあるもんだから、我々魔王軍の方が圧倒的に不利なんですからね。呪いをかけられて当然なんですよ、あなた」

勇者(そもそもコンマってなんだ……)

魔王「コンマ0判定がされるのは、主に物語が進行する>>1のレスなのでご了承ください」

勇者「レスってなに?」

魔王「教えません」

勇者「ケチだなぁ」

魔王「魔王はケチなんです。ちなみにあなたが死ぬと、冒険のスタート地点である『はじまりのまち』の教会に飛ばされます」

勇者「あそこかぁ、魔王の城まで遠いじゃん……」

魔王「……」

勇者「……」

魔王「あれー?」

勇者「なんだ?」

魔王「なかなか死にませんねぇ。呪い間違えたかなぁ、『不能』の呪いとかけ方似てるんですけど……」

勇者「うわぁ……」

魔王「じゃあですね、あなたが死ぬまで私への質問コーナー始めちゃいましょう。何聞いても良いですよ」

勇者「俺はお前を倒せれば別になんべん死んだって(教会あるし)構わないんだが……」

魔王「言い忘れていましたが呪いが解けるまでお互い本当の意味での『死』は訪れない仕組みになっています」

勇者「……この呪いを解かなくては」

魔王「さぁ質問コーナー行ってみましょー」

質問↓2

あなた痔でしょ?

>>12
魔王「わ、私は痔なんかじゃありません! ちょっと今週はお通じが悪いだけです」

勇者「誰と話してるんだ……」

魔王「さ、さぁ次の質問行ってみましょう!」

↓2

>>11

>>15
魔王「やっぱり気になりますか? 解除方法は簡単です。『50レス連続でコンマ0を出さない』です」

勇者「だからレスってなんだよ」

魔王「上に今何回連続でコンマ下一桁0が出てないかカウントされます」

勇者「カウントって」

魔王「次の質問行ってみましょー」

↓2

御趣味は?

>>19
魔王「趣味はお散歩とひなたぼっこですね」

勇者「嘘付け!?」

魔王「好きで魔王やってるわけじゃないですし、人の趣味に文句言わないでくださいよ」

勇者「お前のせいで何人の人が死んだことか……」

魔王「次の質問ですよー」

↓2

じゃあ何で魔王やっているの?

>>25
魔王「父も魔王でして。あ、以後先代と呼びます。先代が成し遂げられなかった人類抹殺を受け継ぐ形で……」

勇者「そんなハンパな感じでやってたのかよ!」

魔王「え、あ、やめてください! 側近とか大臣とかが見ているんですよ!(不可視魔法を使っていて見えないでしょうが)」

勇者「おい! ハッキリ言えよ!」

魔王「はい、その話は終わりです。やめーッ! 次行きましょう、ね!?」

↓2

あなた何歳なの?

>>31
魔王「私ですか? 私は生まれたばかりで85歳です」

勇者(……リアクションが取りにくい)

魔王「魔族は身体年齢の経過が人間の5分の1ほどで進みますからね。他の魔族の方と比べたらかなり若い方です」

勇者「5分の1……か」

魔王「なかなかあなたも死にませんね! おかげで質問コーナー終わりませんよ!」

↓2

あなたの弱点は?

>>35
魔王「弱点ですか? そうですね……戦いに関しては格闘が一番苦手ですね。剣術は特に」

勇者「斬り合い……俺の得意分野じゃないか!」

魔王「そうなんですよ。色々相性が悪いんです。私達」

勇者「今すぐにでもお前の首を跳ねたいのだが、それもできないし……ぐぐ」

魔王「まぁまぁ落ち着いて。お茶でも飲みますか?」

勇者「いらん!」

魔王「死ぬまでゆっくりして行ってくださいね。あ、次の質問は勇者さんについての内容にしてもらいましょうか!」

↓2

>>38
勇者「!?」ドクッ

魔王「あ! 0出たみたいですね! 苦しいですか? 苦しいですか? 年齢ですって!」

勇者「が……ぐぁ……」ビクッ

魔王「わ、教会で生き返るとは言え死ぬのって苦しいんですね……? とりあえず年齢の方を教えてくださいよ!」

勇者「あ゛あ゛ぁ……魔王……ぅぅ」バタバタ

魔王「あ……」

勇者「」

魔王「死んじゃった……」

――はじまりのまち

神父「おお ゆうしゃよ! しんでしまうとは なさけない!」

勇者「う……死んだのか、俺は?」

神父「これを言うのも久しぶりですな。勇者さま、魔王は……」

勇者「……ごめん」

神父「あやつの力は強大なものと聞いておりましたが、ここまでとは……」

勇者「……」

神父「何か話したいことがおありですかな?」

いままでの できごとを すべてはなした!

神父「なるほど。呪いですか。しかし、そのような呪い私は聞いたこともありませんなぁ……申し訳ありません」

勇者「そうか……」

神父「しかし、長老なら」

勇者「そうか、確かに長老なら知っているかもしれない! 行ってみよう!」

勇者「じゃあ、行ってく……」ドサッ

神父「勇者さま? ゆ、勇者さま……?」

勇者「」

神父「そ、そんな……」

勇者「」

神父「こんなにアッサリと……。長老を、長老を呼んで来なければ! 長老ーッ!」

長老「なるほどのゥ。この教会が勇者の『りすぽーん地点』という訳か」

神父「り、りすぽーん? あ、勇者さまが!」

勇者「あ、う、俺はまた死んだのか。ん? 長老か。わざわざ来てもらって悪い……」

長老「いや、気にせんでええ。しかし厄介な呪いもあったものじゃのゥ」

神父「長老、この呪いのことは知っているのですか?」

長老「うむ、少しだけじゃがな。ワシが今持ってきた本にそれらしきモノが載っておる。どれ、この『呪い』について特に気になることを幾つか質問してみぃ」

↓2

長老「他の解除方法か。うむ、あるぞ。しかしな」

神父「しかし、なんですかな?」

長老「他の解除方法。それは……『世界の終焉』。つまり勇者、お前がこの世界の全てを終わらせるということじゃ」

神父「世界が終末を迎えるほどの力でなければ、この呪いは解けない、と」

勇者「そんな……俺一人の為に世界を終わらせるなんて。そもそも魔王を倒すことが俺の目的だ! そんなことはできない!」

長老「ふむぅ……。他にこの呪いについて知りたいことはあるかの?」

↓2

この魔法はだれが何のために作ったんだ?

>>55
長老「そもそもこの呪いは多次元から呼び出された力を利用したもの、と書かれておる」

勇者「多次元? 神の世界的なやつか?」

長老「そうとも言える。『第4の壁』と呼ばれるものじゃ」

神父「壁? 神の世界と我々の世界にある壁という意味ですかな?」

長老「さよう。魔王はその壁を破壊し勇者に呪いをかけた」

勇者「し、信じられない。じゃあこの呪いは何のために作られたんだよ!」

長老「多次元の力は神の力に等しきもの。その力は恐らくこの世界が始まった時からあったものじゃ。『呪いを作った』というより『神の力を借りて呪いとして利用した』と考えるべきじゃろう」

神父「神は気まぐれな面も持ちます。そして、誰にでも平等です。その力を魔王に貸した……なんということだ」

勇者「…………」

長老「他に何かあるかえ? 無ければないでいいのじゃが」

↓2

解除はできなくても呪いを軽減する手段はないのか

>>59
長老「軽減か……。おお、あったぞ。これじゃ」

神父「ふむ、『ザンキ制』ですか? これは?」

長老「これはの。一度命を失っても、カウントをリセットせずに行動できるものじゃ。最大10機まで持てる」

神父「カウント? リセット?」

勇者「その言葉魔王も使ってたけどなんなんだ?」

長老「ちょっと難し過ぎるから説明は省くぞい」

勇者「おい……」

長老「他に。ワシは知っとることしか教えられんが」

勇者「ん……!?」ドクン

神父「勇者さま! また!」

長老「く……。生き返るとは故、この苦しみを何度も味わう羽目になるとは。勇者の心が持つか……」

勇者「」

勇者「う、うぅ……クソ。またか。この感覚イヤだな……」

神父「お労しや……」

勇者「大丈夫。大丈夫だ。確か『ザンキ制』だったな」

長老「そうじゃ、これを伝えるのを忘れておったわい。『ザンキ制』を使うには女神の加護が必要と書いてある。おぬしが勇者として旅立つ前に行ったじゃろう? 『まちはずれの森』にあるぞ」

勇者「あそこか。しかし行く途中で死んだら最初からやり直しになるのか。面倒だな……」

長老「他に何か質問はあるか? まぁだいたいは話したかのう」

↓2

森へレッツゴー

>>65
勇者「俺、森に行ってくる。ここにずっといたところで魔王の進軍は止まる訳がないしな」

長老「素晴らしい! では勇者よ。気をつけて行くのじゃよ」

神父「神のご加護があらんことを……」

長老「おっと勇者よ。恐らく装備については大丈夫だとは思うが、準備はできているかの?」

勇者「準備か……」

長老「まぁ、このまちで準備を整えることができる店は『道具屋』くらいしかないけどのゥ。ホホ」

勇者「準備しなければならないものはあったかな?」

↓2

あぶないしたぎ

>>68
勇者「あぶないしたぎ」

長老「何を言っておる! 道具屋にはそんなもの売っとらん!」

勇者「そうか」(´・ω・`)

長老「残念な顔をしてもダメじゃ」

勇者「他に用意すべきものはあったかな? ないなら早く出発しよう」

↓2

長老「ゾロメボーナスとな? 確か文献にあったような……」

神父「私も手伝いましょう」

勇者「いや、それはいい。忘れ物がないならそろそろ行くけど」

↓2

長老「しかし森に行くにしても森の途中で倒れたら大変じゃしな……」

勇者「困ったな、うーん。ルーラが使えればいいんだが、俺は攻撃魔法くらいしか……」

長老「うむ、ならワシがおぬしを連れてルーラで森まで飛ぼう」

神父「ああ! 長老は先々代勇者さまのお供をなさっていたのでしたね!」

長老「ワシも魔法使いの端くれ。これくらい朝飯前じゃ。行くぞ勇者」

勇者「ありがとう、長老。助かるよ」

長老「礼は魔王を倒した後にしてくれ! それっ!」ルーラ

――まちはずれの森

長老「かぜにのーるー」

勇者「なに言ってんだ」

長老「着いたぞ。ワシには女神さまを呼ぶことはできん。勇者、任せたぞ」

勇者「ああ。……」

女神(勇者よ、呼びましたか?)

勇者(はい、あなたにお願いがあって来ました)

女神(『ザンキ制』ですね? では早速、あなたにその加護を……)パァァァ

勇者(ありがとうございます……)

勇者(『ザンキ制』というのは、どういう風に使えば良いのでしょうか?)

女神(ザンキは使うものではありません。消費するものです。HPのようなものです。死を一度回避する力を持っているのです)

勇者(ザンキはどこから得ることができるのですか?)

女神(安価を取った者のコンマがぞろ目の時、1ザンキが貰えます。奇跡を信じるのです。分かりましたか?)

勇者(はい! 安価とかコンマとか全く分かりません!)

女神(質問はありますか?)

勇者(無視すんな)

↓2

女神(質問がないようでしたら、私は去ります。私にも仕事があるので……)

勇者(ありがとうございます)

女神(最後に……『ザンキ制』は呪いの力と等しき力を持っています。あなたが正しいことに使う限り力はあなたに味方します。しかし、あなたがその心を悪の道に堕としたときは……分かりますね?)

勇者(なんとなく)

女神(物分かり悪すぎ。では……さようなら……)

勇者「ひどい言われようだな、俺」

長老「終わったかの?」

勇者「ああ、『ザンキ制』の加護を受けてきたよ」

長老「これで一安心、といったところか……。して勇者よ、これからどうする?」

勇者「これからか……。人間と魔族の戦争はまだ続いているし、魔王は侵攻は止まることを知らない。どうしよう」

↓2

同じような呪いをかけられてる人がいないか、酒場で情報収集。

>>87
勇者「同じような呪いをかけられている人がいないか酒場で情報収集してみたい」

長老「なるほどの。酒場なら何か訳知り顔の奴もいるかもしれんな。酒場は『はじまりのまち』にはないから『城下町』まで行かねばならんぞ」

勇者「じゃあ早速……」

長老「どうやって行く? ルーラで行けば早いが、自分の足で行くか?」

勇者「ああ、それもあったな。忘れていた。じゃあ」

↓2

長老「じゃあルーラするぞ」

勇者「うーす」

長老「むむむ……」ルーラ

――城下町

町人「やぁ、よく来たね。ここは城下町だよ」

勇者「知ってる。いつも同じこと言ってて辛くないの?」

町人「金もらってんだよ」

長老「では早速酒場に行ってみようかの」

町人「酒場? 仲間集めかい? 勇者さま仲間はどうしたの?」

勇者「魔王の城に着いた頃には皆死んでたよ。生きてるのは俺だけ」

町人「3000人はいたのにね」

――城下町の酒場

長老「酒場についたぞい」

勇者「同じような呪いにかかっていそうな奴か……。なんだか話しかけにくい人しかいないな」

長老「どんな奴がおるんじゃ?」

勇者「戦士っぽいんだけど飲んだくれてる奴と、頭に矢が刺さってる女の子、真面目そうな顔しているけど全裸の奴が俺と同じ呪いにかかってそうだな」

長老「どれとも関わりたくない」

勇者「これの誰か一人が当たりな気がする。誰に話しかけよう」

1、戦士っぽいんだけど飲んだくれてる奴

2、頭に矢が刺さってる女の子

3、真面目そうな顔しているけど全裸の奴

長老「ここから選ぶんじゃな」

↓2

勇者「頭に矢が刺さってる女の子に話しかけよう。なぁ、君……」

長老「物騒な見た目じゃ」

頭に矢が刺さってる女の子「はい?」

勇者(お、答えてくれた。呪いについてすぐ聞きたいところだが、どんな風に聞こうかな)

↓2

残機が欲しくないか

>>103
長老「お、ザンキが増えたのゥ」

勇者「え? なんで分かったんだ?」

長老「上に書いてあるから」

勇者「う、上?」

長老「そして再安価じゃ。勇者が女の子にどう呪いのことについて聞くか考えるんじゃぞ」

頭に矢が刺さってる女の子「……」

勇者「聞こえてる聞こえてる」

↓2

>>106

>>107
勇者「あ、あの。その頭……」

頭に矢が刺さってる女の子「あ、この矢ですか?」

勇者「うんうん」

頭に矢が刺さってる女の子「これ、生前に出来たものなんですよ」

長老「せ、生前っておぬしやはり死んどるのか!」

頭に矢が刺さってる女の子「はい。魔族と人間の戦闘にうっかり巻き込まれてしまってヘッドショットされて……」

長老「一発KOという訳じゃな」

勇者「やな例えだな」

勇者「うっ(残機が減った気がする)」ドクン

頭に矢が刺さってる女の子「どうかしましたか?」

勇者「い、いや、何でもない。それで君はどうして今生きてるんだ?」

頭に矢が刺さってる女の子「魔王さまに助けられたんです。魔王さまは戦争に巻き込まれて死んでしまった私たちを生き返らせてくれたんです」

勇者「あの魔王が……?」

長老「どういうことじゃ?」

頭に矢が刺さってる女の子「他に何か……」

↓2

君はなにか呪いをかけられているのか?

>>112
勇者「君は何か呪いをかけられているの?」

頭に矢が刺さってる女の子「ええと……魔王さまは『あなた方に命を制御する呪いの実験をしました』と言っていましたね」

長老「勇者を陥れる為の呪いを開発実験していたとも考えられるのォ」

勇者「呪いの実験台にされたのか……。くそ、魔王め」

頭に矢が刺さってる女の子「いえいえ、魔王さまには感謝してます! 頭の矢は気になるけど、今元気で生きているだけで丸儲けですし!」

勇者「た、たくましいな」

頭に矢が刺さってる女の子「ええと、他に何かありますか? なければないでいいんですが……」
↓2

>>115
長老「お、1upじゃ」

勇者「魔王について知っていることはあるか?」

頭に矢が刺さってる女の子「魔王さまは優しい方です! 私たちを優しくおもてなししてくれました!」

勇者「実験台に逃げられては困るだろうしな」

頭に矢が刺さってる女の子「戦闘に巻き込まれて死んでしまった人は私も入れて子どもが多かったのですが、そんな私たちに魔王さまは勉強を教えてくれました!」

勇者「洗脳か……」

頭に矢が刺さってる女の子「魔王さまを悪く言わないで! あなたが誰か分かりませんが許しませんよ!」

勇者「俺勇者なんだけど……」

頭に矢が刺さってる女の子「他には何かありますか!?」プンスコ

↓2

勇者「君も何か聞きたげだけど」

頭に矢が刺さってる女の子「ええ。私、ここに集まっている人たちに聞いて回っていたんですがちゃんとした答え出てきてませんでした。あなたが勇者さまなら分かるかもしれませんね……」

勇者「ああ、言ってみろ」

頭に矢が刺さってる女の子「なぜ勇者さま達は魔王さまをそんなに憎むのですか?」

勇者「なるほど。……それは魔王らが俺達が住む『人のくに』を侵略し、たくさんの人間を殺すからだ」

頭に矢が刺さってる女の子「でも、勇者さま達だって魔王さまの国の方々をたくさん殺しているじゃないですか! 魔王さまのお城にいるとき運ばれてきたのを何度も見ています!」

勇者「そちらから仕掛けてきたのだ、仕方ないだろう。これは戦争だ」

頭に矢が刺さってる女の子「でも、魔王さまいつも言ってました! 『この争いを止めたい』って!」

勇者「お前は魔王に何を吹き込まれた!? 黄泉がえりの呪いだけでなく、洗脳の呪いもかけられたようだな!」

頭に矢が刺さってる女の子「私、洗脳なんかされていません! 死ぬ前は大人から魔族は皆恐ろしいものだと聞いていましたが、魔王さまは本当は優しい人だったの。だから……!」

勇者「ここまで洗脳されているとは……」

長老「このままでは話にならなそうじゃな。これからどうする?」

↓2

>>125
勇者「この頭に刺さってる矢が!」グッ

頭に矢が刺さってる女の子「や、やめてっ、あっ」ズッ

長老「ゆ、勇者よ! それは!」

頭に矢が刺さってる女の子「う、うぅ……ぁ」ドサッ

勇者「……」

長老「勇者よ、そなた……」

酒場の客ら「どうしたどうした」ガヤガヤ

酒場の客ら「あれ勇者じゃね? 女の子倒れてんぞ」ガヤガヤ

勇者「……」

長老「お、おい。勇者よ。自分が何をしたか分かっておるのか!?」

頭に矢が刺さっていた女の子「ぅぅ……」

酒場の客ら「おい……やべぇぞ……。勇者矢持ってるし……」ガヤガヤ

長老「あの娘はまだ息があるぞ。どうするのじゃ、勇者!」

↓2

矢を刺し直す

>>132
勇者「す、すまない。俺は取り返しのつかないことを……どうすれば……」

長老「勇者よ、一時の怒りに体を任せ過ちを犯してはならん。呪いは現状の姿を維持させ続けることで効果が保たれるもの。早く、矢を頭に刺し直すのじゃ!」

勇者「あ、ああ!」グサー

頭に矢が刺さってる女の子「あ、う……いたた……」ムクリ

勇者「意識が戻ったようだ。よ、良かった……」

酒場の客ら「なんだ手品か」ワラワラ

長老「……勇者よ。分かっていると思って聞くが、娘に言うことはないかの?」

↓2

勇者「なんだか残機が減った気がするが……。君の【大切なもの】を奪ってしまって申し訳ない、責任はとらせてもらう(大声)」

長老「えっ」

頭に矢が刺さってる女の子「えっ」

酒場の客ら「プロポーズかよ。さすが勇者さまだなあ、おい!」ガヤガヤ

長老「これは……」

勇者「いや、責任は俺のせいでもあるし……取らなきゃ」

矢が刺さってる女の子「あの……よろしくお願いします」

長老「えっえっ」

勇者「えっ」

長老「なぜお前が驚く」

勇者「っが」ドクン

頭に矢が刺さってる女の子「あの……勇者さま?」

長老「勇者は魔王にコンマ0が出ると死ぬ呪いをかけられたのじゃよ……。ワシもりすぽーん地点の『はじまりのまち』に戻らねば」

頭に矢が刺さってる女の子「魔王さまがそんな呪いを……。わ、わたしもついて行っていいですか?」

長老「ま、まぁええけど」

勇者「」

神父「おお勇者よ! 死んでしまうとは情けない!」

勇者「う……。やはり死ぬと必ずここに戻って来るのか」

長老「勇者よ!」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま!」

勇者「長老! 君まで!」

長老「この娘から勇者へお願いがあるそうじゃ」

勇者「なんだ?」

勇者「か……ハッ」ドクン

神父「勇者さま!」

勇者「く、くそォ……忌々しい……ぅ」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま……。なぜ魔王さまは勇者さまにこんな呪いを……」

勇者「」

神父「勇者さま! お気づきになられましたかな?」

勇者「あ、ああ。娘が俺に何かあると言っていたんだったな」

頭に矢が刺さってる女の子「あの、勇者さま! わたしを魔王さまのお城へ連れて行ってください!」

長老「なにィッ!?」

頭に矢が刺さってる女の子「わたし、お城で魔王さまが『私はこの戦争を早く終わらせたい』と言っていたことを確かに覚えています。……そんな優しい魔王さまが、勇者さまになぜあんな呪いをかけたのか……知りたいんです! だって、そんな呪いをかけたところで戦争が終わるわけなんかないんだから!」

勇者「……」

頭に矢が刺さってる女の子「お願いします……」

長老「娘よ、それはさすがに……」

勇者「断る理由もあるまい」

長老「そんな!」

頭に矢が刺さってる女の子「ありがとうございます!」

勇者「俺が『責任をとる』と言ったのだ。俺が魔王に呪いをかけられる前までは、奴に対して『殺してやる』とだけしか思ってこなかった。だが、城で奴は俺に『好きで魔王をやっているわけではない』と言っていたのだ」

長老「魔王が『魔王を好きでやっているわけではない』と!?」

勇者「ああ。その時は戯れ言だと思っていたが、娘の言う通り魔王が本当に優しい者だとしたらどうだろう」

神父「なるほど……」

勇者「この戦争、戦いの道以外にも何かがあるかもしれない。君には感謝しているよ、目が覚めた」

矢が刺さってる女の子「は、はいっ!」

勇者「だから俺は……ゥッ」ドクン

神父「勇者さま! またもや……」

勇者「」

長老「ああ、ワシらにはどうすることもできん……。ワシももう少し若ければ…………ぁ」

神父「長老?」

長老「うぐっ」ドクン

神父「長老!?」

長老「これは呪いのせいではなく年のせいじゃ……。勇者が帰ってきてからハッスルしすぎたからの……。さすがにもう連続でルーラで打てまいて」

神父「ご無理をなさらず!」

長老「ああ。無理はするつもりはない。このまちを守る『仕事』もあるからの。娘よ、勇者を任せたぞ」

頭に矢が刺さってる女の子「はい!」

長老「では、ワシは家で少し休むとしよう。神父、勇者にこれを伝えておいておくれ」ゴニョゴニョ

神父「はい、なんでしょう」ヒソヒソ

勇者「……う。あ? 長老は?」

神父「少しお疲れになりましたので家の方にお戻りになりました。一度城下町に戻り、酒場で魔法使いを雇ってから、魔王の城へ向かうのがよろしいかと」

勇者「ああ、分かった。そうしよう。長老にはありがとうと伝えておいてくれ」

神父「はい、必ずお伝えします」

勇者「歩いて行くとどれくらいかかる?」

頭に矢が刺さってる女の子「何レスくらいかかるでしょうか?」

勇者「レス?」

神父「レスでございます、勇者さま。『はじまりのまち』から『城下町』までの『レス』を測るのです。コンマ下一桁で出たの数の分のレス数を消費すると目的地にまでたどり着きます」

勇者「いや、知らなかった。当たり前のように言われても。というか、mとかどこに行ったんだ!?」

神父「では、早速何レスかかるか測ってみましょう」

↓2

a

>>157
神父「9レスですか……。なかなか遠いでしょうが、どうかお気をつけて」

勇者「え、いや、9レスって言われても。どうすれば」

神父「勇者さまへの質問コーナーでもすればいいんじゃないかと思います」

頭に矢の刺さってる女の子「わたしも勇者さまのこと知りたいです!」ワクワク

勇者「なんか納得いかないけどそうするかー。じゃあ行こう。娘、へばるなよ」

頭に矢が刺さってる女の子「任せてください!」

神父「神のご加護があらんことを……」

勇者「俺への質問ください(棒)」

↓2

運悪い方?(勇者より奥の方を見ながら)

>>164
頭に矢が刺さってる女の子「あ、ザンキです! 増えたんですね!」

勇者「なんで君が分かって俺が分からないの」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さまは運が悪いほうですか? ですって!」

勇者「運か……。勇者に選ばれたこと自体がいいことなのか悪いことなのか最近は分からなくなって来つつあるが、俺は運は悪くない方だと思う」

頭に矢が刺さってる女の子「でも、勇者さまわたしと出会ってから3回も死んでいます!」

勇者「確かに……困ったなぁ」

頭に矢が刺さってる女の子「次はわたしに質問してみてくださいよー」

↓2

所持金は?

>>167
頭に矢が刺さってる女の子「さっき長老さまがお戻りになる前、お金を渡されました!」

勇者「俺は勇者だから城の統治下の町だと、大体の店でタダで飲み食いはできるんだがな」

頭に矢が刺さってる女の子「そういう特権があったのですか」

勇者「なんたって勇者だしな」

頭に矢が刺さってる女の子「じゃあ次の質問行ってみましょう!」

↓2

頭に矢が刺さってる女の子の名前

>>171
頭に矢が刺さってる女の子「わたしの名前ですか? わたしの名前は『頭 矢刺子(あたま やしこ)』です!」

勇者「世界観なんかあったもんじゃねーな」

頭に矢が刺さってる女の子「あまり名前で呼ばれたことないんですよね」

勇者「『頭に矢が刺さってる女の子』じゃあ長いから、いい感じの略称を募集してます」

頭に矢が刺さってる女の子「矢刺子をよろしくです! では次の質問です!」

↓2

強い?

>>174
頭に矢が刺さってる女の子「わたしですか? わたし自身に戦闘能力なんてありません。だって頭を矢で撃ち抜かれるくらいですから……。勇者さまはお強いですよね?」

勇者「ま、まぁな。自分で肯定するのも恥ずかしいが、まぁそこそこだ。剣術と攻撃系魔法が専門だ」

頭に矢が刺さってる女の子「すごいです! どうしたらそんなに強くなれるのですか!?」

勇者「ひたすら修行をするんだ。一番辛かったのは、山に半年籠もる修行だったな」

頭に矢が刺さってる女の子「はぇ~」

勇者「他に質問は? 何でもいいぞ」

↓2

>>179
勇者「俺の仲間……と言っていいものかは分からないが、3000人いた『魔王討伐隊』は俺が魔王の城へ入った時には一人もいなかった。魔王の城付近に来た時点で300人もいなかったところを見ると一人も生き残っていないだろうな」

頭に矢が刺さってる女の子「討伐隊の出発式はすごかったって聞きました!」

勇者「ああ、あれはすごかった。たくさんの人に見送られてな。あの時点で8人逃げた」

頭に矢が刺さってる女の子「逃げちゃった人もいるんですか!?」

勇者「脱走者、離脱者も少なくはない。誰がいなくなっただのを一々気にしてはいなかったのだが……」

頭に矢が刺さってる女の子「その逃げちゃった人たちは今どこにいるんでしょうね? 次行きましょう!」
↓2

魔王倒した後はどうするつもりだったの?

>>182
勇者「魔王を倒したら、か。そうだな、破壊された町を復興する為の公共事業を指揮。それと、魔族の残党排除を行うつもりでいた。魔王を倒したところで、その爪跡を治すには時間がかかるからな。魔王を倒してから本番だ」

頭に矢が刺さってる女の子「……」

勇者「い、いやすまない。これは今までの俺の考えであって……今は」

頭に矢が刺さってる女の子「ええ、分かっています。すいません、大丈夫です」グシ

勇者「うぅ、つ、次の質問だ。何かあるか?」

戦士っぽいんだけど飲んだくれてる奴と
真面目そうな顔しているけど全裸の奴のことを知ってる?

>>185
勇者「酒場にいた奴らのことか」

頭に矢が刺さってる女の子「私が酒場に来た時には2人とももういましたけど。怖くて話しかけられなかったんです……」

勇者「確かに。ああ、あの酒場の2人に見覚えがあるかという質問だったな。戦士っぽい奴はテーブルに突っ伏して寝てたから顔が分からなかった。裸のやつは全く見覚えがない」

頭に矢が刺さってる女の子「裸の人は姿勢よく座っていて堂々としてましたね」

勇者「逆に清々しさを感じたな(頭に矢が刺さっている方だって色々目立つとは思うが)」

頭に矢が刺さってる女の子「では次の質問に……」

勇者「質問コーナーはこのぐらいにして今日はここで寝よう。野宿だ」

頭に矢が刺さってる女の子「分かりました! では、神父さまからお借りしたぼうけんの書に書き込みます!」カキカキ

おつかれさまでした。
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勇者「もうそろそろ着くだろ……。それにしても遠い」

頭に矢が刺さってる女の子「少し疲れました……」

勇者「よく頑張ったな、城下町に着いたら少し休むといい」

頭に矢が刺さってる女の子「ありがとうございます。では、最後の質問ですね!」

↓2

俺が誰かを孕ませたら、その腹の子どもを残機代わりにできるか?

>>192
勇者「俺が誰かを孕ませたら、その腹の子どもを残機代わりにできるか?」

頭に矢が刺さってる女の子「はらま? はらまき?」

勇者「例えば俺がお前に中だ」ドサッ

頭に矢が刺さってる女の子「え、勇者さま!?」

女神(おい……おいコラ……勇者……勇者よ……)

勇者(……)

女神(おいそこのバカ。起きろ。寝たフリしてんな)

勇者(はい)

女神(はいじゃないが)

勇者(ごめんなさい)

女神(なぜ私が現れたか分かりますか?)

勇者(はい)

女神(>>84をもう一回読んで)

勇者(>>84とは)

女神(私はそこで『ザンキ制』は呪いの力と等しき力を持っていて、あなたが正しいことに使う限り力はあなたに味方し続けると言いましたよね?)

勇者(覚えてません)

女神(バカ。あのね、あなたが今良いことをし続けているから『ザンキ』の恩恵を受けているのであってですね……)

勇者(じゃあ悪いことをしたら……)

女神(そう、殺人窃盗詐欺行為はもちろん、セクハラなどがあなたのペナルティになります。勇者というのは責任が伴うものです)

女神(今回は警告だけです。次やったら承知しませんよ)

勇者(覚えておきます)

女神(女の子に孕ますだのなんだのってお前はなんなの? ありえんわ……)

勇者(す、すいません……)

女神(では、私はこれで……。さようならエロ勇者……)

勇者「はっ!」ガバッ

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま! お気づきになりました! よかったぁ……」

勇者「いや、すまない。さっき言ったことは忘れてくれ」

頭に矢が刺さってる女の子「はぁ……」

勇者「ああ、もう城下町に着いていたか。君は少し休んでいてくれ。俺は酒場で魔法使いを雇ってくる」

――城下町の酒場

勇者「よし、魔法使いを探さなきゃあな」

真面目な顔をしてるけど全裸の男「……」

勇者「こいつまだいたの」

戦士っぽいけど飲んだくれてる男「ゲロゲロゲロゲロ」ゲロゲロ

勇者「こいつも」

水を飲んでいる女の子「水がうまい」グビグビ

勇者「この中のどれかが魔法使いのようだ」

1、真面目な顔をしてるけど全裸の男

2、戦士っぽいけど飲んだくれてる男

3、水を飲んでいる女の子

勇者「どれだろ」

↓2

1

>>207
勇者「全裸だよ……。店主、本当にこいつ店に置いてていいの?」

酒場の店主「お金払ってるし」

勇者「あ、そうか……」

真面目な顔してるけど全裸の男(以下、真面目全裸)「……」

勇者「声かけにくいなぁ、どうしよう」
↓2

した

>>210
勇者「お、おい。なんでお前は裸なんだ?」

真面目全裸「服を盗まれまして……」

勇者「案外普通に話しができるやつだった」

真面目全裸「俺に何かご用ですか?」

勇者「ええと」
↓2

勇者「代えの服はないのか?」

真面目全裸「盗まれたのは服だけではなく、荷物も……」

勇者「金はどこから出してるんだ?」

真面目全裸「そういうこともあろうかと色んなところに金を隠しているものですよ。見ますか?」

勇者「結構です……」

真面目全裸「他に何か?」
↓2

マントあげるからそれで隠せ、女の子もいるんだぞ

>>220
勇者「マントをやるよ。それで隠せ」

真面目全裸「ええ! 良いんですか!? ありがとうございます!」

勇者(こいつ仲間にしてもいいのかな……。何できるか分からないし)

真面目全裸「いやぁ、全裸になれてしまって何だか布に肌が触れることに違和感を感じますね!」

勇者「お、おう」

真面目全裸「他に何かありますか! 何でもお手伝いしますよ!」
↓2

ついでにズボンも貸そうか?

>>223
勇者「ズボンも貸すか?」

真面目全裸マント「いえ! 全裸マントで十分です。これからこれでいきたいと思います!」

勇者「そ、そうか」

真面目全裸マント「はい! あ、あれ? そういえばあなたもしかして……勇者さまですか?」

勇者「そうだが……」

真面目全裸マント「俺、隣の大陸から魔王討伐隊に参加しようと来たんですが、船で行く途中海賊に襲われて身ぐるみを剥がされて……」

勇者「港から全裸で城下町まで来たのか……。少し距離があるんだけどよく捕まらなかったな」

真面目全裸マント「堂々としていれば意外と何も言われませんよ。勇者さまもどうですか?」

勇者「何が『どう』なんだよ……」

真面目全裸マント「俺が城下町に着いた時には既に討伐隊の募集が終了していて……」

勇者「酒場で腐っていたわけか」

真面目全裸マント「俺、『魔法使い』なんですけど……。よろしければ雇ってくださいませんか?」

勇者「え、お前魔法使いなの?」

真面目全裸マント「ええ、魔法には自信があります! ぜひ私めを!」

勇者「た、頼もしいな。じゃ、じゃあ……(全裸マントだけど)」

真面目全裸マント(以降、全裸マント)「うわぁ~! 勇者さまのお供になれるなんて嬉しいなぁ!」

勇者(押しが強い奴……)

勇者「というわけだ」

頭に矢が刺さってる女の子「ええ……」

全裸マント「よろしくお願いします!」

頭に矢が刺さってる女の子「魔法使いなんですよね……?」

全裸マント「ええ!」ブラーン

勇者「まぁ、その、仲良くしてくれ」

勇者「というわけで魔法の城に行きたいところなんだが」

?「……」コソコソ

全裸マント「感じますね」

?「……」コソコソ

勇者「酒場にいた時から見てたよな」

頭に矢が刺さってる女の子「え!? なんです?」

勇者「さっきから俺たちをコソコソ見てるやつがいるんだ」

全裸マント「どうしましょう」
↓2

勇者「よーし、捕まえてやる」ザッ

全裸マント「いえ、勇者さま。俺にお任せを」

勇者「お、おう」

全裸マント「では早速。俺の魔法をお見せしましょう!」スタン

?「……!?」

勇者「おい、全裸。あいつ動かなくなったぞ。何の魔法をかけたんだ?」

全裸マント「はい! 『スタン』をかけました!」

勇者「お前どこの世界から来たの」

勇者「よーし捕まえた。おいコラ。なんなのお前! さっきから見てただろ!」

?「わ、私にございます! 勇者さま!」バサッ

勇者「お、お前は!?」

頭に矢が刺さってる女の子「知っているんですか?」

勇者「ああ。こいつは『王の側近』だ」

頭に矢が刺さってる女の子「王様の側近ですか!?」

王の側近「勇者さま! 先ほどからコソコソと付けていたこと、どうかお許しください! 城下町の者から『魔王討伐隊を率いていた勇者さまが一人でお帰りに』との報告を受け……」

勇者「あぁ……、こちらこそすまない……」

王の側近「ああ!! と言うことは……。な、なんということだ! 早く城へお向かいください! 王様がお待ちしております故!」

勇者「う、うぅ……」

王の側近「私は先に城へ戻りますの! お伝えせねば……」

勇者「やばいな……これは」

全裸マント「どういうことです?」

勇者「話は城へ行きながらしよう。娘、すまない。魔王の城の前に、『王様の城』へ行かなければならないんだ。少し待ってくれ」

頭に矢が刺さってる女の子「わ、分かりました」

全裸マント「では、城までの距離は何レスか……少し見てみましょう」

勇者「お前まで! レスとか! なんなの!?」

↓2

よくみりゃ後20レスほどで解呪だよな

>>239
全裸マント「残機が増えましたね。そして、距離は2レスです」

勇者「お前らは何が見えてるの……」

頭に矢が刺さってる女の子「早く行きましょう! それと勇者さま……」

勇者「なんだ?」

頭に矢が刺さってる女の子「わたしたちは勇者さまがお城にいる間どうしていればいいでしょうか……?」

勇者「『俺の仲間だ』と門番に言えば基本通してくれるだろう。外で待たせるなんてできないよ、一緒に城に入ろう」

頭に矢が刺さってる女の子「い、いいんですか!? わたしお城に入っていいんですか!?」

全裸マント「光栄です勇者さま!」

勇者「全裸はアカン」

勇者「城下町との距離が近くて良かった……(ザンキが減った気もする)」

全裸マント「俺、城なんて初めてです! 気分もルンルン!」ルンルン

勇者(こいつ本気で城まで着いてくるつもりだ……)

頭に矢が刺さってる女の子「わたしもちょっと楽しみです! さぁお城に到着するまでの間、質問コーナー行ってみましょー!」

全裸マント「おー!」

勇者「もう着いていけない」

↓2

公衆の面前での脱糞経験はある?

>>244
勇者「公衆の面前での脱糞経験ってある? 俺は勇者だからな。ない」

全裸マント「俺が山で修行していた頃は便所なんてなかったんで、同じ修行中の人たちの前ではしょっちゅうしてましたね!」

勇者「ほぉ……。で、娘は?」

頭に矢が刺さってる女の子「え、わ、わたしですか? だ、だっぷんってう、ぅんちをすることですよね? その……」

勇者「あるのか?」

頭に矢が刺さってる女の子「あ、あの……」

勇者「お? あるのか?」

頭に矢が刺さってる女の子「う、うぅ……」

勇者「あるのか? 脱糞」

頭に矢が刺さってる女の子「ふ、ふぇ……」

勇者「あるのk」ドサリ

女神(分かりますよね)

勇者(はい)

女神(あなたは最低です!)パシーン

勇者(女神ビンタいたい。じゃ、じゃあこれで俺帰り……)

女神(……まさかビンタで終わりだと思ってますか?)

勇者(思ってません)

女神(お仕置きタイムです。罪状は『女の子にウ〇コ話を強要した罪』です)

女神(ザンキ、ボッシュートです)デレッデレホワワーン…

勇者(何の音だ)

女神(次はもっとひどいお仕置きが待っています。もうこんなことで呼ばれないようにしなさい)

勇者(ハイ)

女神(ざまぁ)

勇者()

女神(天罰ですよ、これは)

――はじまりのまち

神父「おお勇者よ! 死んでしまうとはなさけない!」

勇者「ま、また死んだのか……。女神め……」

神父「勇者さま! お連れの方は?」

勇者「あ、あいつら……。ルーラは行ったことのある場所にしか飛べない魔法。全裸がはじまりのまちに来るまで……」

神父「魔法使いを雇われたのですね? なら、城下町からここまでですと9レスほどかかりますな」

勇者「レスってお前……」

神父「勇者さま、私と一緒に質問コーナーでもしながらお仲間の到着を待ちましょう」

勇者「いや、俺も城下町へ向かうよ」

神父「いえ、魔法使いにはこの場所を覚えてもらう必要があります。ここへ来てもらわねば困るでしょう?」

勇者「た、確かに」

神父「さぁ、質問コーナーです。とは言うもの、質問に限らず私たちに言いたいことがあるなら何なりとお申し付けください」

勇者「誰に向けての言葉なんだ……」

↓2

勇者「お前隠し子がいるな」

神父「わ、私ですか!! 滅相もございません! 聖職者の私がそんなことをするわけが!」

勇者「なんだ……」

神父「なんだじゃありません。失礼がすぎますぞ! 勇者さまこそ……」

勇者「俺? ま、まっさか~! 次の質問行こうぜ、次の質問」

↓2

勇者いないと全裸ただの不審者だけど大丈夫なん?

>>256
勇者「確かにあいつ全裸だしな……」

神父「魔法使い全裸なのですか!?」

勇者「マントは一応着せてるけど……」

神父「しかも全裸マント」

勇者「でも何故か堂々としてるんだよなぁ……。だから城下町を歩いていても誰もあまり驚かない。二度見するやつはいるが……」

神父「勇者さまが心配になってきました……」

勇者「あいつの魔法はこの国で見たことのないタイプだ。恐らく隣国の人間の魔力の根源は俺たちと違うものなんだろう。誰かに捕まる前に倒してしまうかもな」

神父「隣国の者……」

勇者「次だ」

↓2

はじまりのまちから城はやっぱり遠いのかな?

>>259
神父「レス数を合計すると11レスなのですが……」

勇者「それがかなり遠いっていうことだ」

神父「そうですね。はじまりのまちはかなり城周辺の町からは遠く感じますね」

勇者「ここは田舎だからな。『まち』って感じもしないし。どっちかと言えば『村』だな」

神父「昔は国の『町』としての基準を満たしていたのですが……。雇用が城下町に集中していることと、戦争による徴兵などが重なって、すっかりここも人がいなくなってしまいました」

勇者「俺がいながら……」

神父「勇者さま、あなただけの問題だけではありません。戦争が終わった時、長老も交え話し合いましょう」

勇者「ああ……」

神父「次にいきましょう」
↓2

神父「もうない、となると色々大変なことになってきましたね……」

勇者「どういうことだ?」

神父「どーもこーもありません! 勇者さま、どうしましょう」

勇者「と言われても」

神父「んもう!」

勇者「んもうってお前」

神父「勇者さまは魔王の城へ向かっていた途中でしたね」

勇者「ああ、そうなのだが……」

神父「どうかなさったのですか?」

勇者「王にな、呼ばれたんだ」

神父「王様に! それはまた何故?」

勇者「ほら、俺は魔王を倒せずに呪いでここまで飛ばされてきただろ? 顔を出せと言われたんだ」

神父「なるほど……」

勇者「魔王討伐隊はほぼ全滅。帰って来たのは俺一人。王はお冠だろう。さらに」

神父「魔王討伐隊には確か王様の息子の王子様も……」

勇者「死んだ」

神父「ああ……」

勇者「それもすぐにな。ろくに訓練もしてない奴が……権力で魔族に勝てるはずもない。酷い最期だったよ。気づいた時には下半身を食われていた」

神父「…………」

勇者「知らんフリをしているつもりだったのだが、王の側近に見つかってな」

勇者「……またか」ドクン

神父「勇者さま!」

勇者「慣れて……きた……と言えば……嘘になるが……」

神父「お気を確かに! この呪いは解けるものなのですから!」

勇者「…………どうだか」

神父「勇者さま!」

勇者「」

勇者「ん……」

神父「勇者さま! 夜も遅いので宿で少しお休みになってはいかがでしょうか?」

勇者「そうだな……。全裸たちも休んでいることだろうし」

神父「ええ! 疲れを少しばかりでもお取りになってください!」

勇者「ああ、全裸が来たら起こしてくれ。すぐ起きる」

神父「承知しました。ごゆっくりお休みください」

お疲れ様でした。このままブラウザをお閉じください。

勇者「ひさしぶりにゆっくりできた」

神父「それは良かった。まちの者も勇者さまのお帰りに喜んでいました」

勇者「ああ。……そろそろ全裸が来る頃かな」

神父「魔法使いが来次第出発なさるのですね?」

勇者「そうするよ。王を待たせているからな」

全裸マント「ごめんください」

勇者「来た来た。こっちだ!」

頭に矢が刺さってる女の子「……」ツーン

勇者「何故か娘が喋らなくなった」

全裸マント「当たり前ですよ。多感な女子にセクハラ発言は禁物です」

神父「ゆ、勇者さま! そんなことを!」

勇者「ま、まぁいいじゃないか。さて、出発しようか。まちには死ぬ度に戻って来なきゃならんが、やり忘れたことはあるかな?」

↓2

カンチョー大会

>>276
勇者「カンチョー大会しよ」

神父「へ?」

全裸マント「な?」

頭に矢が刺さってる女の子「……」フルフル

勇者「な、カンチョー大会しようや」

頭に矢が刺さってる女の子「……」ブンブン

勇者「カンチョーやで、カンチョー」

頭に矢が刺さってる女の子「う……」

全裸マント「あ、あの……勇者さま……」

頭に矢が刺さってる女の子「ふぇ……うぅ……」グスッ

勇者「お? どした? カンチョーしようや」ゲヘヘ…

頭に矢が刺さってる女の子「う……うぅ……魔王さまぁ……」グスッ

神父「だ、駄目だ。勇者さまは『溜まって』いるんです……きっと」

全裸マント「溜まって……」

神父「勇者さまは今まで戦いのみの日々を送ってきました……。毎日兵士囲まれ指揮をとり……」

全裸マント「抜くにも抜けず、ということですか」

神父「剣を振り続けても、竿には用を足す時以外触れる暇すらない……。爆発寸前なのです!」

勇者「」バタリ

全裸マント「あ、倒れた」

女神(おいコラ)

勇者(すいません)

女神(私に言うことは?)

勇者(えぇと……)

女神(私に言うことは? って聞いてんだよォ!! こんボケがッ! カスがッ!)

勇者(女神さまに言うこと……)

↓2

良い身体してるね。

>>282
勇者(良い身体してるね)

女神(そうそう……じゃない! 違う!)

勇者(いや、ホントのことを言ったまでですよ)

女神(いや、あの、そうですね! 体型には気をつけてますから!)

勇者(……で、今日は)

女神(い、いやえーと……そうです! あなたがセクハラ発言をしたから!)

勇者(ああ~)

女神(いや、あの、次からは気をつけてくださいね!)

勇者(はい)

女神(次はペナルティ出ますから気をつけてくださいよ! 勇者なんですから……)

勇者(うーす)

女神(で、では……)

勇者(案外ちょろい。女神をおだてればうまいことペナルティ回避できるかもしれない)

全裸マント「勇者さま!」

勇者「ん、すまない。ハメを外しすぎたんだ。許してくれ」

頭に矢が刺さってる女の子「……」ツーン

勇者「さぁ、城へ行こうか。全裸、頼んだ」

全裸マント「はっ! それでは神父殿、また……」ルーラ

神父「ええ、また……」

神父「……」

神父「……」

神父「本当に全裸にマントだけだった……」

――城

勇者「久しぶりに来たな……。ちなみに全裸マントは捕まった」

頭に矢が刺さってる女の子「……」ツーン

勇者「何だか気まずい雰囲気だが、これから何をしようか」

1、すぐに王に会いに行く

2、全裸マントを解放してもらうよう頼みに行く

3、自分と同じ『はじまりのまち』出身の幼なじみの『大臣』に会いに行く

↓2

――王の間

王「……」

勇者「……」

王「遅かったじゃないか」

勇者「……色々ありまして」

王「色々ってなにさ。なに? ぼくに言えないことなの?」

勇者(呪いのことについて言うべきなのか……)

1、言う

2、言わない

↓2


>>292
勇者(言ったところでこいつは何もしてくれないだろ。言わない方がいいな)

勇者「……いえ」

王「『いえ』ってこたぁないだろう? 黙って手ぶらで帰ってきてさぁ」

勇者「す、すいません!」

王「まぁいいや。でさ、王子は元気?」

勇者(この狸親父……。分かってるクセに……)

1、王子は死んだと伝える

2、黙ってる

↓2

勇者「……」

王「へぇ、黙ってるんだ」

勇者「……」

王「魔王討伐隊。参加者はお前含めて3000人。逃亡者は217人だよ」

勇者(俺より詳しいじゃねーか……)

王「お前が魔王討伐に城を出て半年くらいかな。この国も色々変わったんだよね。教えてあげるから色々聞いてごらんよ。ま、それ以外のことでもいいけど」
↓2

国民全員全裸の日があるらしいな

>>299
王「そうなんだよ! 情報が早いね。来年度から始めるつもりなんだ」

勇者(適当に言ったのに……)

王「先週、城内で試験的に始めたんだけど。裸でいればさ、脱ぐ必要がないからすぐにデキるだろ? 新しい王子が欲しいしね。国で行えば出生率が上がるだろ?」

勇者(人のこと言えないが……。このエロジジイ!!)

王「お、そこのお前」

頭に矢が刺さってる女の子「わ、わたしですか?」

王「お前かわいいね。ぼくの第14お妃にならない?」

頭に矢が刺さってる女の子「ひ、ひッ、い、いいです! わたしにはそんな」

王「そんなこと言わずにさぁ……」

頭に矢が刺さってる女の子「あ、あの、あの……」

王「頭の矢もなんだかとってもイイ感じだぁ」グフフ

頭に矢が刺さってる女の子「ぃゃぁ……」

勇者「王、彼女は俺の新しい仲間です。今彼女が欠けてしまっては」

頭に矢が刺さってる女の子「ゆ、勇者さま……?」

王「ふーん。あ、そう。じゃあいいや。他に何か知りたいことはある?」

↓2

魔王について

>>304
王「魔王は本当に悪いやつだよ。魔族を引き連れてたくさんの人を殺した。死をも恐れない魔族の軍団には手こずっただろ?」

頭に矢が刺さってる女の子「……っ」

王「ぼく自身魔王に会ったことがないけど魔王ってどんな奴だったの?」

勇者「デカい甲冑を来た……やつでした」

王「ふぅん」

勇者「ええ」

王「やっぱり魔王に会ってきたんだ」

勇者「……は?」

王「敵前逃亡だったと思ったけど。違ったか。側近に後でお金やらなきゃ」

勇者「賭けてたんですか……俺で……」

王「悪い?」

勇者「いえ……」

王「他に何か? なきゃないでいいけど」

勇者「あ゛っ」ドクン

王「え、なに? どうしたの?」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま! 勇者さま!」

王「なになになに? え? 何で苦しんでるの?」

頭に矢が刺さってる女の子「早く誰かを呼んでください!」

王「あ、あ、うん。大臣! 側近!」

大臣「王様、どうかいたし……勇者! 0か!?」

王の側近「な、なんと! 脈がありません!」

大臣「私にお任せください。すぐ戻りますので!」

勇者「」

――はじまりのまち

神父「おお勇者よ! 死んでしまうとはなさけない!」

勇者「ん……」

大臣「おい、大丈夫か? 勇者!」

勇者「大臣か……久しぶりだな。そういえばお前も魔法が使えるんだったな」

大臣「ああ、長老の孫だしな。それくらいできる。しかし勇者、お前一体どうしたんだ? 心停止までしていたが……」

1、呪いのことを話す

2、呪いのことを話さない

↓2

1

>>311
勇者(こいつは昔からの友人だ。王に言うこともないだろう)

勇者は今までのことを全て話した!

大臣「そうだったのか……。おお、そういえばこの娘も連れてきたが、お前の仲間でいいんだよな?」

勇者「ああ、そうだ。ありがとう」

大臣「魔王の呪いか……初耳だ」

頭に矢が刺さってる女の子(でもさっきこの人、0が~とか言っていた気が……)

大臣「王に呪いのことを言えばお前のことを簡単に切り捨てるだろう。『長旅で疲れていて調子が悪い』ということにしておこう。その方が何かと都合が良い」

勇者「ああ、いつもすまないな」

大臣「この国も色々変わった……。お前も知らないことが多いだろう。王に聞けないようなことでもいい。気軽に疑問に思ったことを聞いてくれ」

↓2

勇者「う」ドクン

神父「勇者さま!」

大臣「なるほど、こうなるのか……」

頭に矢が刺さってる女の子「……」

勇者「」

勇者「くそ……。一々この苦しみを味わうってのは辛い」

神父「替われるものなら替わりたい……」

大臣「ああ、王家の財政の話だったな」

勇者「うん、そうだ」

大臣「財政状況ははっきり言って良い。戦争が始まる前よりな」

勇者「戦争が始まる前より……」

大臣「お前がいない間税が上がったんだ。最近だと食い物にまで付いた」

勇者「そんなことをしたら民が……」

大臣「その分社会保証を充実させた。衛生の管理を見直し、下水道の整備。隣の国から医者を呼び指導させ、国内医療の発達促進政策。それ全て王家の金でやったんだよ」

勇者「すごいもんだな……」

大臣「これで国王の支持率も上がった。俺、頑張ったんだぜ?」

勇者「バカの俺には到底思いつかんよ。ただただ感心するしかない」

大臣「まぁ、そう誉めるなって。全てはお前の為だよ」

勇者「へ? 俺の為?」

大臣「第二次魔王討伐隊だ。志願者は前回の倍。色々な地域から人が来るぞ!」

勇者「き、聞いてないぞ」

大臣「王がお前を呼んだのもそれだ。呪いの件は俺もカバーするから、頑張れよ」

勇者「おい、3000人いてほとんど死んだんだぞ? 俺にだって考えがある。わざわざ死にに行く為に人を募る必要なんて……」

大臣「お前は魔王を倒す為の勇者だろ? 何がそんなに不安なんだ?」

勇者「不安とかじゃあなくて……」

大臣「あ! 今回は隣国からたくさん武器が届いているぞ! 金もだ! 戦争は金が回るからな! 心配ないって!」

勇者「……」

大臣「まぁ王から話が出るだろうから本人に聞いてくれ。あいつはバカだが全ての決定権はあいつにしかない」

勇者「……」

大臣「他に何かあるか?」
↓2

勇者「」

大臣「またか……。ルーラがあるからいいが色々厄介だな……。魔法使いがパーティにいるのか」

頭に矢が刺さってる女の子「わたしたちには全裸さんがいます!」

大臣「全裸? そういえば城で全裸の男が捕まったと聞いたな……」

神父「それは」

大臣「王の怒りを買えば……即斬首だ」

勇者「うぐ……」

大臣「おい、無理するなよ」

勇者「大丈夫だ」

大臣「『全裸の日』の話か? やめてくれ、気分が悪い」

勇者「そんなにひどかったのか?」

大臣「王からも聞いたのか? あれはな、乱交パーティだ。あのバカ気が狂っている」

勇者「乱交かー」

頭に矢が刺さってる女の子「神父さま、らんこうってなんです?」

神父「あちらの話は気にせず、あちらで私と冒険の書の書き方の勉強をしましょうね」

大臣「後片付けが大変だった。城中くさいのなんの……」

勇者「気になる……」

大臣「やめとけ、エロ勇者。実は側近はソッチの人間で、俺は危うく掘られそうになったんだぞ。人間ハメを外して本性を現すと何をしでかすか分からん」

勇者「それは勘弁願いたいな……」

大臣「全くだ」

勇者「次なんだが……」

↓2

魔王について
本当に全てが魔王のせいなのか?

>>332
大臣「本当に全てが魔王のせいなのか……か」

勇者「ああ、そうだ」

大臣「魔族が異世界から現れて人間界の侵略を開始してから数十年。その勢いは年々増し、勇者の手の回らない地域は容赦なく制圧していく」

勇者「そのリーダーが魔王……」

大臣「俺たちも魔族をたくさん殺してきた。だがな、魔王だってその倍人間を殺してきたんだ。償わなければいけないんだよ、あいつらは」

勇者「……」

大臣「魔王を倒すためのお前だろ? お前の大事な物を奪ってきたのは? お前を戦いに人生を捧げさせたのは? 迷っているのか?」

勇者「迷って……いる」

大臣「悪いのは魔王だ。全て」

勇者「そうなのかな……」

大臣「他に何かあるか? ないならないでいいだが」
↓2

他にも変態な制度はあるみたいだが具体的にどんなのがあるんだ?

>>335
大臣「王が作った変態制度? そんなことを知ってどうする?」

勇者「いや、なんとなく……」

大臣「お前もこういう話好きだなぁ。そうだな、『花嫁学校』というものがあってだな」

勇者「ほぅ」

大臣「王家に嫁ぐ為だけに集められたら12から15までの少女らが通うんだ。玉の輿を狙う親の為に入学させられる彼女らの身にもなって欲しいものだがなぁ」

勇者「それでそれで」

大臣「3年間王に気に入られるように勉強するのだ。その……勉強やマナーも勿論。その他イロイロな」

勇者「うわぁ」

大臣「王は全員試して好きな生徒をもらっていく。お眼鏡に適う子は一握りだ。ああ、話すだけで気持ち悪い。話を変えよう。何かあるか?」

↓2

大臣は変態?

>>339
大臣「俺は普通だ! ノーマル! 嫁だっている!」

勇者「よ、嫁ェ!?」

大臣「ああ、言い忘れていたがな。結婚したんだ」

勇者「だ、誰と? 道具屋の娘さんか!?」

大臣「違う違う。『おこぼれ』をいただいたんだよ」

勇者「おこぼれ?」

大臣「さっき話した『花嫁学校』で王に選ばれなかった娘とな。普通、王に選ばれなかった娘らは俺みたいな城で働く男と結婚させられるのだよ」

勇者「そうか……。お、おめでとう」

大臣「ああ、ありがとう。さぁこれで最後だ。久しぶりの友人との再開に話が弾みすぎたが、この質問を聞いたら城へ戻るぞ。王を待たせている」
↓2

王様は避妊してるのか?

>>342
大臣「お前もよくそんなこと俺に聞くよな」

勇者「だって気になるんだもの」

大臣「答えは……してない。アイツは盛りのついた猿だ。そもそもそういう習慣がないようだしな。たくさん子供はいるが、産まれたのは女ばかり。王子は唯一の男だった訳だが……」

勇者「死んだ」

大臣「知ってる」

大臣「そろそろ行こう。仲間を呼んできてくれ」

勇者「おーい娘ー」

頭に矢が刺さってる女の子「はーい」

神父「ふぅ、お待たせしました」

勇者「じゃあ早く行こうぜ」

長老「皆ぁー」

勇者「ちょ、長老!?」

大臣「……」

長老「孫よ」

大臣「……」

長老「この年で王国の大臣になったお前はわしの家で一番の秀才じゃ。自慢の孫じゃよ」

大臣「……」

長老「決して誤った道へ行くでないぞ」

勇者「長老?」

大臣「……じゃあな、爺さん」ルーラ

――王の間

大臣「ただいま戻りました」

王「うん。もうあっち行っていいよ。用があるのは勇者だけだから」

大臣「……はい。またな、勇者」

勇者「ああ、ありがとう」

大臣「それでだね。お前が倒れちゃったせいで話が途切れちゃったんだけど」

勇者「申し訳ございません」

王「いいよ別に。……じゃ本題入ろうか」

王「『魔王討伐隊』」

勇者「!」ビクッ

王「3000人じゃあ確かに無理があったよねぇ。補給物資も少なかったし、ほとんどが志願兵で戦闘未経験者。ま、お前に任せとけば安心だとぼくは思っていたんだけど」

勇者「……」

王「でも、ぼく怒ってないよ。優しいからね。お前にも感謝してる。お前だけでも魔族の半分は滅ぼしてる」

勇者「……お誉めいただき光栄です」

王「じゃあさ、あと一踏ん張りだね。頑張ってよ」

勇者「と、言いますと?」

王「分かるだろ!? 分かれよ! どうせ大臣が全部お前に話してるんだろ!?」

勇者「『第二次魔族討伐隊』ですか……。俺はこれ以上」

王「お前に6000人やる。今回は強い奴らを色々な場所から呼んだんだ。勇者、これで魔族を滅ぼせ」

勇者「……」

王「はいかYESで答えろ」

1、はい

2、いいえ

↓2

2.だが断る

>>352
勇者「6000人も俺に預けてくれるんですか?」

王「ああ、そうだよ。これだけいれば魔族を皆殺しにできるだろ? お前はぼくの見込んだ通り戦闘面に関しては優秀だからね」

勇者「では……」

王「うん、頼むよ」

勇者「お断りします」

王「…………………………………………は?」

王「は? は? 意味わかんない意味わかんない。お前自分が何言ってんのか分かってんの?」

勇者「ええ」

王「どういうことなの? この王が! お前に! 6000人預けて! 魔族を皆殺しにしてこいって言ってるんだよ!?」

勇者「知ってます」

王「急に怖じ気づいたの!? お前やっぱり魔王を目の前にして逃げて来たんだ! 逃げて来たんだろ!?」

勇者「魔王を倒すことに迷いが出たのです。本当に奴がどんな者なのか知りたい。もう少し時間が欲し」

王「お前さ! 魔族が人間の住む国を侵略してるんだぞ! 殺さなきゃ殺されちゃうの!」

勇者「今から俺達は魔王の城に向かいます。魔王と話をしに……」

王「はあああああああああああああああああああああああああああああああ?」

頭に矢が刺さってる女の子「……こわい。勇者さま、早く逃げましょう!」

王「……ぁぇ」

勇者「ん?」

王「出合えッ! こいつは魔王に洗脳された勇者だ! 殺していいっ! 殺せっ!」

兵士たち「……」ゾロゾロ

勇者「覚悟はしていたが……。娘! 逃げるぞ!」

頭に矢が刺さってる女の子「はい!」

勇者「出口まで遠いぞ……どこへ逃げ込もう?」

↓2

王「まずは頭に矢が刺さってる女を狙え! こいつは殺すな! ぼくの人形にするんだぁ」グヘヘ

兵士たち「御意」ザッザッ

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さまぁ……」

勇者「大丈夫だ。俺が守るからとにかく逃げよう!」

王「早く追いかけろ! ノロマが! 次のレスからコンマが三回連続奇数が出たら勇者はこの城から脱出しちゃうぞ! 覚悟しろ、勇者! 偶数だと兵士がお前のこと見つけちゃうんだからね!」

兵士たち(なに言ってんだ)

勇者(なに言ってんだ)

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま、『ちょうきょうべや』があります! そこに隠れましょう!」

勇者「分かった!」

――調教部屋

勇者「調教部屋……。誰もいなくて良かったが、なかなかにヘビィな場所だぜ」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま! これはなんですか」ウィンウィン

勇者「これは立派なバイヴ……」

頭に矢が刺さってる女の子「バイブ? 何をするものですか? そもそも『ちょうきょう』って?」ウィンウィン

勇者「それ顔に近づけるのやめて」

(城脱出コンマを判定するのは本編が進行している>>1のレスのみ)

頭に矢が刺さってる女の子「この『バイブ』は武器ですか? なんだかこの形かっこいいです!」ウィンウィン

勇者「武器では……」

頭に矢が刺さってる女の子「わたし、これを装備して戦います。刃物には見えないし、これで殴ればいいんですよね?」

勇者「ま、まぁ女の子がこれを振り回して襲ってきたら怖い……かな?」

頭に矢が刺さってる女の子「わたしがんばります!」

頭に矢が刺さってる女の子 は バイブ をそうびした!

頭に矢が刺さってる女の子「強くなった気がします!」

勇者「っょぃ」

勇者「ここで居場所がバレなければ兵士がこの辺りから離れるだろう」

頭に矢が刺さってる女の子「そしたら出口までダッシュですね!」ウィンウィン

勇者「ああ、だからもう少しバイブの音静かにして」

頭に矢が刺さってる女の子「はい!」ウィンウィンウィンウィンウィンウィン

勇者「激しくなってる激しくなってる」

頭に矢が刺さってる女の子「えーと」ウィンウィン

勇者「これでいいよもう」

兵士1「見つけたぞー!」

勇者「くそっ見つかった! 突っ込め! うおおおお」

頭に矢が刺さってる女の子「うおおおお」ウィンウィン

兵士1「おい待て小娘! お前は捕獲せよと命令があっt」

頭に矢が刺さってる女の子「あれ? バイブがありません……あっ」

勇者「あっ」

兵士1「あっあっあっあっあっあっあっあっあっ」ウィンウィンウィンウィンウィンウィン

勇者「刺さってる……」

頭に矢が刺さってる女の子「早く違う部屋に隠れましょう! どこがいいかな?」

↓2

宝剣保管庫

>>376
勇者「おう兵士1。どこの部屋の警備が薄い?」

兵士1「あっ宝剣のあっ保管庫があっ一番あっ警備があっ薄いですあっ」ウィンウィンウィンウィンウィンウィン

勇者「ありがとう。娘、このバイブ抜いてもいいぞ」

頭に矢が刺さってる女の子「はい! 兵士1さんありがとうございます!」グリッ

兵士1「アリガトウゴザイマスゥ……」ビクンビクン

勇者「急ぐぞ!」

頭に矢が刺さってる女の子「はいっ!」ウィンウィン

勇者「」ドサッ

頭に矢が刺さってる女の子「ゆ、勇者さま!」ウィンウィン

兵士2「勇者が倒れたぞ! フフフ、お嬢ちゃん。無駄な抵抗はやめておとなしく捕まりなぁ……」

頭に矢が刺さってる女の子「いやぁ……」

兵士2「頭に矢が刺さってることに目を瞑ればすげえ可愛いんじゃねーかぁ?」

兵士3「雪のように白い肌。儚げな顔……たまらぬ。王にバレないように食べちゃうでござる」

兵士2「いいなぁ」

頭に矢が刺さってる女の子「こ、来ないで……」

兵士3「怯えた顔もそそるでござ!」

兵士3「いっただっきまぁすでござr」ドサッ

兵士2「兵士3!? どうしたんだぁ?」

兵士3「全裸が……マントで……」ガクリ

兵士2「ぜ、全裸? マント? な、なんd」ドサッ

頭に矢が刺さってる女の子「あ、全裸さん!」

全裸マント「待たせてしまってごめんなさい。助けに来ました!」

頭に矢が刺さってる女の子「全裸さん……!」ギュッ

全裸マント「あ、いや、ハハ。照れますね……。あ、状況は分かってますので説明は結構」

頭に矢が刺さってる女の子「気持ち悪いって思ってごめんなさい。ありがとうございます……」ギュウ

全裸マント「いや、ハハ。勇者さまは呪いで絶命後、その死体は数時間残るようです。これで王は暫く勇者さまが死んだと勘違いするでしょう。兵がいない今のうちに『はじまりのまち』に戻り……」

頭に矢が刺さってる女の子「あら? バイブが……あっ」

全裸マント「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」

――はじまりのまち

神父「おお勇者よ! 死んでしまうとは情けない!」

勇者「……娘は!?」

神父「ここに全裸さまとおられますよ」

全裸マント「勇者さま。お気づきに!」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま!」

勇者「全裸! お前どうやって?」

全裸マント「関節を外すの得意なんですよ」ヌルヌル

勇者「気持ち悪い」

長老「話は全裸から聞いた」

勇者「長老! ごめん……俺、勇者なのに」

長老「かまわんさ。お前は勇者じゃ。今までのこの国の事件を解決してきたお前にできないことはないよ」

勇者「ありがとう……」

長老「ということで分かっておるじゃろうが、『城下町』と『王の城』へは行けなくなったぞ」

勇者「ああ、分かっている」

長老「『魔王の城』に『王の城』以外から行く方法と言ったら幾つかあるが……」

勇者「遠回りになるのか?」

長老「少しじゃがな。『霧の森』を抜けて『雪の町』に行き、『吹雪の山』を越えて行くコースじゃ」

勇者「山越えか」

全裸マント「少し寒そうですねー」

頭に矢が刺さってる女の子「……」

勇者「娘、何かしたか?」

頭に矢が刺さってる女の子「い、いえ!」

長老「しかしここからの旅、厳しいものになってくるぞ」

全裸マント「寒い場所へ行くからですか?」

長老「それもあるが、問題は『王の刺客』じゃ。王も勇者が死んでいないことにそろそろ気づくじゃろうしな。最悪……いや、なんでもない」

全裸マント「刺客、ですか……」

勇者「大丈夫、全員蹴散らしてやるさ」

長老「他に何か聞きたいことはあるかの? それともすぐに出発するか?」
↓2

勇者「」ドサッ

女神(勇者、勇者よ……)

勇者(ま、また死んだ)

女神(死にすぎです。可愛そうな勇者……)

勇者(珍しいこと言いますね)

女神(私だって鬼じゃありません)

勇者(女神でしょ)

女神(揚げ足とるな。私は可愛そうなあなたの為にザンキをプレゼントしに来ました)

勇者(悪いこと企んでるでしょ)

女神(どつくぞコラ。ザンキいらんのか? あ?)

勇者(ごめんなさい)

女神(これから10死毎にザンキボーナスをあげましょう。さぁ頑張って生きるのです。さようなら……)

勇者「はぁ……」

長老「起きたか勇者。そうじゃ、王が今までに犯してきた女の人数の話じゃったな」

頭に矢が刺さってる女の子「おかし?」

神父「さ、こちらで私と勉強しましょうね……」

長老「お前ほんとエロいね」

勇者「うん」

長老「人数なぞワシが知っている訳があるまいて。とにかくたくさんじゃ、たくさん。特に年端も行かぬ少女を好むらしい」

勇者「うらやま」

長老「バカ! 他に聞きたいことは?」
↓2

闇の力がほしい

>>404
勇者「俺にも『闇の力』があったら……」

長老「魔族が使う魔法『闇の力』……か。あれは攻撃的過ぎていかん」

勇者「あれがあればこんなに悩まず生きてこれたかもしれないな」

長老「バカもの。あれはワシがずっと若い頃から人間に使えるか実験しておるが……結果は知っておるじゃろう?」

勇者「被験者は魔族の様な姿になって暴走。そして死ぬ……だろ?」

長老「分かっておるなら『闇の力』など欲しがるものではない。あんなものは使ってはならんのじゃ……。他にあるか?」

↓2

>>405

>>408
長老「二度目の『呪い』か。それは難しいじゃろうな」

勇者「何故だ?」

長老「前にも言ったようにこの呪いは多次元からの力を借りて行っているもの。正規の手段を踏んで解除する以外の解除方法は『世界の終焉』を迎えさせるしかないのじゃ」

勇者「どういうことだ?」

長老「それほどの強大な力を操る魔王にも大きなリスクがあるはずなんじゃ」

勇者「二度はかけられない……ということか」

長老「さよう。魔王ほどの魔力を持った者がこの世界にいるのなら話は別じゃが……」

勇者「早くこの呪いを解きたいんだが、道は長いな」

長老「まだ何かあるか?」
↓2

王様の子供を産んだ人達はどうなったか

>>411
長老「王妃として王の側に置かれるぞ。第12王妃までいるそうじゃ」

勇者「確かに王は娘に第13にならないかと詰め寄っていたな」

長老「気持ちの悪いやつじゃ。まだ他に何かあるかの?」
↓2

長老「ないのなら出発するといい。『霧の森』じゃ。そこを進めば魔王の城へ行ける」

全裸マント「どれ位の距離があるでしょう?」

神父「長老! 長老!」

長老「なんじゃ、神父よ。そんなに急いで。息を整えてから話せ」

神父「は、はい。実は……」ゴニョゴニョ

長老「……。分かった。勇者、全裸。娘も直ここへ戻ってくる。ワシと神父は用があるので教会を離れるが、気にせず『霧の森』へ急げ」

勇者「あ、ああ。どうしたんだ?」

長老「なに、お主が気にすることではない。何レスかかるか測るのじゃ」↓2

全裸マント「10レスですか。かなり遠いですね……」

勇者「まぁ、長老もかなり遠回りと言っていたし仕方がないさ。さて、娘はまだか……」

全裸マント「もうすぐ来るとは思いますが……」

頭に矢が刺さってる女の子「す、すいません!」

勇者「謝ることはない。さぁ、行こうか」

頭に矢が刺さってる女の子「そ、外に城にいた兵士が……」

全裸マント「何ですって!?」

頭に矢が刺さってる女の子「神父さまが勇者さまたちに『ひみつの裏口があるのでそこから出てください』と言っていました!」

全裸マント「王の手がもう……」

勇者「長老と神父が足止めしてくれてる間にここを離れよう」

お疲れ様でした。ブラウザをお閉じください。

全裸マント「まちを出た途端急に寒くなってきましたね」

勇者「お前マントしか付けてないからだろ」

全裸マント「縮みあがってます」

頭に矢が刺さってる女の子「ここからどんどん寒くなっていくので注意してください。森は特に夜冷え込むし……」

勇者「やけに詳しいな」

頭に矢が刺さってる女の子「え、はい……」

全裸マント「さて森に着くまでの間何をしましょうか?」
↓2

全裸で散歩

>>423
勇者「全裸で歩くか!」ヌギッ

頭に矢が刺さってる女の子「ッ! な、なにをしてるんですか!」

全裸マント「駄目です勇者さま! そんなはしたないこと!」

勇者「お前が言うか全裸! さ、娘も脱げ!」

頭に矢が刺さってる女の子「また勇者さまがぁ……」

全裸マント「娘さんがここから先ドンドン寒くなるって言ってたでしょう!?」

勇者「うるさい! 俺が全裸だ! 俺たちが全裸d」ドサッ

全裸マント「勇者さま?」

勇者「」

女神(……おい変態。そこ正座)

勇者(はい)セイザー

女神(何か私に言うことがありますよね?)

勇者(はい)

女神(私のおかげでザンキが使えることを忘れたのですか?)

勇者(忘れてません)

女神(……)

勇者(……)

女神(なんか言えオラァ!)
↓2

勇者(でもこうして女神様とまた会うことが出来ました(イケメンスマイル))

女神(っ!!//// 本当にあなたという人は! エロくさえなければ……)

勇者(はい?)

女神(なんでもありません。今回は許しましょう。女神の気まぐれに感謝なさい)

勇者(はい)

女神(早く戻りなさい。あなたが動かねば旅は始まりません。次は許しませんからそのつもりで……)

勇者(チョロ女神さまありがとう)

全裸マント「勇者さま! あなたはエロいことをすると気を失う呪いもかけられているのですか?」

頭に矢が刺さってる女の子「おかげで未遂で済んでますけど……」

勇者「い、いやごめん。うわっ寒い」

全裸マント「半裸だからですよ、勇者さま。早く服を着てください。こっちが恥ずかしい」

勇者「お前に言われたくない」

全裸マント「さぁ裸で歩く以外のことでもして寒さを紛らわしましょう!」

勇者「スルーかよ」

頭に矢が刺さってる女の子「やらしくないことをしましょうね!」
↓2

勇者「寒いな……。そうだおしくらまんじゅうしよう」

全裸マント「おし……くら?」

勇者「お前おしくらまんじゅう知らないのか?」

全裸マント「ええ、私の故郷では聞いたことがないです……」

頭に矢が刺さってる女の子「背中合わせになって肩や背中を押し合う遊びなんです。わたしも小さい頃友だちとやりました!」

全裸マント「ほう! 面白そうですね、やってみましょう!」

勇者「じゃあやってみるか!」

頭に矢が刺さってる女の子「おーしくーらまんじゅう!」

勇者「おーされーてなーくなっ! ほら全裸も」

全裸マント「は、はい! お、おーしくーらまんじゅう!」

頭に矢が刺さってる女の子「おーされーてなーくなっ!」

勇者「温かくなってきた」

全裸マント「そうですね! おしくらまんじゅうまたしたいです!」

頭に矢が刺さってる女の子「そろそろ森まで半分の距離です! だんだん霧が深くなってくるので気をつけてください!」

勇者「ああ、気をつけよう」

全裸マント「さて、お次は何をしましょうか?」
↓2

追いかけっこ

>>436
勇者「追いかけっこするぞ。森の方角まで俺に捕まらないように走るんだ」

頭に矢が刺さってる女の子「わーい!」

全裸マント「霧が深いので出来るだけ遠くに行かないようにしましょうね!」

勇者「俺が追いかける役だ! 10秒待ってやるから全力で走れ! いーち」

頭に矢が刺さってる女の子「わー!」

勇者「にーい」

全裸マント「勇者さま、俺を侮ってはいけませんよ!」

勇者「さーん」

勇者「じゅう! よーし、すぐに捕まえて……」

……

勇者「……霧が深すぎて何も見えない」

……

勇者「おーい」

……

勇者「とにかく走ろ」

……

勇者「ここどこだよ……」

勇者「さっきから走ってるけど前に進めてるんだか……。霧が深すぎて何も見えない」

勇者「閃光魔法を使って霧を晴らしてやるか。おらっ」

……

勇者「何故晴れない? だとするならこの霧は魔法で作られた霧だということか……?」

勇者「とにかくまっすぐ進もう。動かないことには話にならない」

勇者「……質問コーナーとか言ったな? 何か俺に質問はあるか?」

↓2

勇者「ま、ま、迷子じゃねーし!」

勇者「真っ直ぐ進んでいるつもりなんだが……。心配になってきた」

勇者「全裸はともかく娘は大丈夫なのか……」

勇者「これからどうしよう……」
↓2

自分が使える一番派手な呪文を上空に放ち目印にする

>>447
勇者「自分が持ってる中で一番派手な魔法……」

勇者「爆発魔法だ! 爆発魔法を花火の要領で空にあげれば気づくだろう!」

勇者「よし、撃つぞ!」ハナビー

勇者「や、やった! 大成功! 霧が晴れていく!」

「勇者さま~」

「勇者さまこっちですよ~。こっちに来てくださーい!」

勇者「娘と全裸が呼んでいる! 森もすぐそこだ!」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま~!」

全裸マント「勇者さま~!」

頭に矢が刺さってる女の子「困りました……」

全裸マント「霧の中で追いかけっこするのは迂闊でしたね」

頭に矢が刺さってる女の子「どうしましょう……。あっ!」

全裸マント「ど、どうかしましたか?」

頭に矢が刺さってる女の子「このままじゃ勇者さまが危ないかもしれないんです!」

――霧の森

頭に失が刺さってる女の子「勇者さま~探しましたよ!」

全裸マソト「ご無事で何より……」

勇者「俺も焦ったよ。霧の中で追いかけっこは無理だったな」

頭に失が刺さってる女の子「森の奥に小さな村があります! そこで少し休みましょう?」

全裸マソト「私もそうすべきだと思います」

勇者「そ、そうか? 王の刺客が来る前に急いで『雪の町』に言ったほうが……」

頭に失が刺さってる女の子「さぁ行きましょう!」

勇者「あ、ああ」

――霧の村?

頭に失が刺さってる女の子「勇者さま市場もありますよ!」

全裸マソト「人でいっぱいですね」

勇者「ああ、ホントだ。森の中にこんなところが……」

頭に失が刺さってる女の子「わたし、なんだかお腹すいてきちゃいました!」

全裸マソト「私はここで欲しいものが……」

勇者「そ、そうか(なんだかグイグイ来るな……)」

頭に失が刺さってる女の子「勇者さまはここで何かしたいことや欲しいものはありますか?」
↓2

売春婦で性欲処理

>>453
勇者「娼館はないのか?」

全裸マソト「えっ……」

頭に失が刺さってる女の子「さすがにそれは……ないんじゃないですか?」

勇者「娘、今日は下の話に拒否反応を起こさないのか?」カチャカチャ

頭に失が刺さってる女の子「え、あ、その。…………キャー勇者さまの変態ー!」

勇者「……まぁいい。外でヤるのもいいかもな。一歩出れば森だ、見つからないだろ。ちょっと良さそうなのを探してくr」

全裸マソト「おい、こいつ本当に勇者なんだろうな?」コソコソ

頭に失が刺さってる女の子「本物だよ! 似顔絵だって渡されてるし……」コソコソ

勇者「」

女神(来すぎ)

勇者(はい)

女神(ちなみにそこに娼館はありません)

勇者(ちぇー)

女神(ちぇーじゃない!)

勇者(反省してます)

女神(そうは見えませんが!? あなた一体どういうつもりなんですか!)
↓2

勇者(でも……)

女神(言い訳したって無駄です!)

勇者(こうでもしないと貴女に逢えないので…… )

女神(////)

勇者(どうかしたんですか?)

女神(い、いや、その、私は女神ですから、崇め奉られることは多いんですけど、こ、こういう風にふつうの女の子みたいにく、口説かれるみたいなことをさ、さ、)

勇者(長い)

女神(すいません)

女神(とにかく今回は許します。以後気をつけるように)

勇者(はい)

女神(あなたは邪な気持ちが多すぎます! そういうのは清いお付き合いなどの段階を踏んでからじゃなければ許されません!)

勇者(えー)

女神(『えー』じゃない!)

勇者(じゃあ帰ります)

女神(おいコラ)

――霧の村

勇者(女神ホントチョロい)

全裸マント「勇者さま!」

頭に矢が刺さってる女の子「勇者さま!?」

勇者「んあ……」

全裸マント「勇者さま! 大丈夫ですか!」

勇者「あ? ああ、大丈夫だ。あれ? 霧が濃いな? 俺が晴らしたはずなのに……」

全裸マント「幻を見ていたのです! この村で私に会ったでしょう? それも偽物です! この村も!」

勇者「全裸も娘も偽物? た、確かに様子が違ったな。娘は下ネタに反応しなかったし……。いやいや、でも村は偽物じゃないだろ。だって今も俺の目の前に村の市場やら家が見えるし……あれ?」

頭に矢が刺さってる女の子「……確かにありますよ、村が。確かに村がありました」

勇者「……あれ? こんなにボロかったか? まるで……焼け跡……?」

頭に矢が刺さってる女の子「人と魔族が戦った跡です。ここ、わたしの故郷なんです。わたしはここで生まれて……ここで死にました」

頭に矢が刺さってる女の子「あなた達、出てきなさい!」

頭に失が刺さってる女の子「……」

全裸マソト「……」

頭に矢が刺さってる女の子「変身を解きなさい。誰かは分かってるの」

頭に失が刺さってる女の子「はい……」

全裸マソト「ごめんなさい……」

全裸マント「変身魔法に幻覚魔法。かなり高度な魔法ですが……これは一体誰に」

首が取れかかっている女の子「……ごめんなさい。お姉ちゃん」

腹に穴の空いた少年「……」

全裸マント「な、なんと! これは……」

頭に矢が刺さってる女の子「びっくりしましたか? 二人はわたしと同じ『霧の村』の子です。わたしと一緒に死んで……魔王さまに助けてもらった……」

勇者「……こんな子ども達に騙されていたのか」

頭に矢が刺さってる女の子「さぁ、二人とも。勇者さまが倒れてる間に盗んだお金を返して!」

首が取れかかっている女の子「……」

腹に穴の空いた少年「……なんでお前が勇者のことを庇うんだよ! 騙すことは悪いことだけど、こいつ指名手配犯なんだぞ!」

首が取れかかっている女の子「お金を隠したら、寝ているうちにトドメを刺すつもりだったのに……! そしたら王さまからお金がいっぱいもらえるってあの人が!」

全裸マント「まさか!」

腹に穴の空いた少年「そうだよ。王様に雇われたオレたちが『刺客』。魔王さまから教わった魔法を使って勇者を殺せって言われたんだ」

頭に矢が刺さってる女の子「そ、そんな! や、やめようよそんなこと!」

腹に穴の空いた少年「……やっぱり今さら引き返せないよ」

首が取れかかっている女の子「ごめんなさい、お姉ちゃん……」

全裸マント「ゆ、勇者さま! どうしますか!?」
↓2

ちょっと痛い目見せたあと↑

>>464
勇者「ちょっと痛い目見せてやるか。よくもまぁ俺を騙しやがって……見てろよ」

全裸マント「え」

勇者「まずは斬撃を見せてやる。斬るつもりはないぞ、峰打ちでも会心の一撃が出そうだし今回は抜刀した時の風圧を当てる感じで」

全裸マント「そんなことが……」

勇者「勇者だからな。できるんだ。じゃあ、少年の方に行ってくる」

全裸マント「すごい……」

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