高垣楓「サイゴの一日」 (63)

!)

モバP「フツウの日常」というSSの続きのようなものになります。
(その後、柚→比奈→仁奈と、一応のメインを決めてシリーズが続いています)


柚、比奈、仁奈、楓さんの四人がPとのんびりする、
というだけのSSですので、未読の方でもよかったらよろしくどうぞ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368599714

カコン


楓「…ぷはっ……」

楓「ほらプロデューサーさん。飲んでますか?」

P「はいはい。飲んでますよ」

楓「むぅ…つれないですねぇ…。おつまみもたくさんありますよー」ガサ

P「どうも」

P「…あの、楓さん」

楓「はい?」ポリポリ

ダラーン

P「くつろぎすぎです」

楓「そうですか?」

P「ええ」

比奈「どこ見てんでスか」カリカリ…

P「言いがかりだ」

楓「?」チビチビ

P「ここは事務所ですよ」

楓「ええ。知ってますよー」ニコ

P「……そうですか」

比奈「ま、湯上り楓さんに見惚れるのは分かりまスけどね」グビ

P「だろ?」

比奈「かまかけでス。この変態」ポイ

P「んがっ」カコーン

柚「ストライクー♪」

比奈「ばーか」

楓「銭湯、気持ちよかったですね」ホッコリ

仁奈「ですー」

楓「ふふ。仁奈ちゃんは髪の毛ももふもふねー」サラ…

仁奈「楓おねーさんのお手入れは気持ちいいですよ……フワフワーってして、…眠くなっちまうです…」ウトウト



P「酒を片手に仁奈の相手をするのはどうなんですかね」

比奈「…缶を置きっ放しにしておくよりはいいんじゃないでスかね」

柚「ぽりぽり」

P「バタピーは鉄板だよな」ポリポリ

柚「だねー」

比奈「柚は飲んでないっスよね?」

柚「飲んでるよー♪」

P「コーラじゃねえか」

柚「えへへー」

比奈「(可愛い…)」ポリポリ

P「お前も可愛いぞ」ポリポリ

比奈「ふえ?」

P「ジャージ姿で、ペンと缶ビールを持ち変えつつバタピーをつまむところにお前の魅力があるよな」

比奈「…。あ、もしかして私バカにされてるっスか?」

P「そんな子が可愛い衣裳を来たときの破壊力は異常」モグモグ

比奈「…。どもでス…」チビチビ

柚「ぐびぐびー」

仁奈「……もふ…」コク

楓「仁奈ちゃん。もう寝る?」

仁奈「…まだ…起きていたいですよ……せっかくの、お泊り…」ウト

比奈「無理はよくないっスよ」

P「そうだな」ナデ

P「…明日はお休みだからな。起きてからだって遊べるだろ?」

仁奈「…そうで、ごぜーますね…」

仁奈「分かりやがりました。では…また明日…みんなで、モフモフするですよ…」

P「(もふもふするのか)」

比奈「ふふ。約束しちゃいましたね」

P「……まあ、いいさ。仕事じゃないなら、きぐるみくらいいくらだって着てやるよ」

柚「おっ。Pサンなんだかオコトマエだね?」

P「オコトマエってなんだよ」

楓「ぷふっ」

P「あ、別に駄洒落じゃなくてもいいんですね」

仁奈「ほんとでごぜーますか?」ムニャ

P「おう」

比奈「…それにしても、けっこう嫌がっているのかと思いましたけど…着るときにはすんなりそうするんでスね」

P「まあな」

P「…こうして欲しいって言われて、いつでもはいはいって言うこと聞いて、甘やかすのはだめだと思うんだよな。まあ明日はお休みだしいいかなって」

比奈「……」

P「まあ、仁奈みたいなしっかりした子にはよけいな気遣いかもしれないが」ナデナデ

仁奈「…えへへ…」

比奈「……。プロデューサーって、やっぱ腐ってもプロデューサーでスね」

P「前も聞いたぞ、それ。お前はそんなに俺を腐らせたいか」

比奈「えへ。プロデューサー、私と一緒に腐りましょうよー」ダキッ

P「どんな口説き文句だ!」

楓「むー。プロデューサーさんは、私と一緒にふやけるんですよー」グイ

P「普通に一緒に温泉に行きたいって言えないんですか」

楓「…っ…」プルプル

P「だから自分の発言で笑っちゃだめでしょ」

柚「…ええっと」

P「?」

柚「……アタシは、どうしよっかな…」ンー

P「べつに無理に流れに乗る必要はないと思うが」

柚「いやっ」

ダキッ

柚「アタシだって、Pサンのことが好きだもん!♪」

P「…」

P「あ、ありがとう」

比奈「顔が赤いでスよ」

P「うるさいな。好きだなんて言われたことないんだよ」

比奈「へえ?」

P「なんだよ」

比奈「いえ。白々しいなって」

P「失敬な」

楓「もうプロデューサーさんったら。まだ赤くなるには早いですよー。もっと飲みますよー」プニプニ

P「ふぁい」

柚「♪」//スリスリ

仁奈「仁奈も!」バッ

P「うおっ」

ダキッ

仁奈「…Pのこと……大好きでやがります…」ニヘラ

モフッ

仁奈「…くぅ」

P「……体力が尽きたな」ハハ

比奈「最後の力を込めて、プロデューサーに愛を伝えたっスね」

P「重いわ」

比奈「あ、私も一応プロデューサーのことは好きでスよー」ニヘラ

P「軽いわ」

楓「分かるわ」

P「怒られますよ」

仁奈「…もふ…」zz…

柚「へへ。仁奈ちゃんは可愛いなー…」ナデナデ

柚「それじゃアタシはそろそろ寝るね。仁奈ちゃんと一緒に」ヨイショ

仁奈「もふ…」

P「悪い。頼むな」

柚「うんっ。じゃーオトナのみなさんは、ごゆっくりー♪」

比奈「お休みっス」

楓「よく休んでね」ニコ

パタン

P「…ま、俺たちも酒はほどほどにしときましょうね」

楓「えー」ブー

比奈「そうでスね。私は原稿もありまスし…」チビチビ

P「……ほどほどにな」グビ

とりあえず書き溜めを落としました。続きはまた夜にでもと思います。

http://i.imgur.com/YC0Gk8q.jpg
http://i.imgur.com/70z0ujM.jpg
http://i.imgur.com/tb7BwPu.jpg
高垣楓(25)

http://i.imgur.com/GPBad8p.jpg
http://i.imgur.com/d0NGAiN.jpg
荒木比奈(20)

http://i.imgur.com/JFi8h0b.jpg
http://i.imgur.com/D4lXaD7.jpg
喜多見柚(15)

http://i.imgur.com/Ft3CpS6.jpg
http://i.imgur.com/WWcZ2F0.jpg
市原仁奈(9)

これで最後にするんだっけ?淋しいな

楓さんも柚も新しいやつだー。二人とも可愛いなぁ。
画像いつもありがとうございます。

4レスと短いですが、追加で投下です。

>>15 そのつもりですが、おまけを作ろうか考え中です。

こんにちは。
高垣楓といいます。


ええっと…そうですね…。


楓「…」

P「? 楓さん、どうかしましたか」

楓「…エビ…」ボソ

P「?」


好きな食べ物は、エビです。


比奈「(ゆるい自己紹介っスね…)」チビチビ

P「ふあ…それにしても」

P「…いろいろありましたね。この事務所も」

楓「ふふ、そうですね」

楓「…いつの間にか、若い子たちと四人で、…とっても楽しくお仕事ができました」

比奈「ちょうど五歳ずつくらい違うんでスよね。私たち」

比奈「プロデューサーは、なにか考えがあって私たちを四人組にしたんでスか?」

P「いやなにも」キッパリ

比奈「…」エー

P「…仲がよさそうだったから、ってだけだよ。正直」チビチビ

比奈「雑でスね」

P「いいんだよ。というか、それを言ったら俺を含めて五人まとめて適当な性格してるし」

比奈「否定できないでス」

楓「? 比奈ちゃんはしっかりしてると思いますよ?」

P「あなたがしっかりしてください」

楓「えへへ」

比奈「(可愛い…)」

比奈「やっぱり、柚の怪我はきっかけになったんでスか?」

P「きっかけにはな。あんなことがなくても、きっといずれ四人で組ませてたと思うけど」グビ

楓「でも、きっと柚ちゃんなら」


柚『結構運命的なんじゃないかなーとか!』テヘ


楓「…って、言ってくれそうですね」フフ

P「ああ、実際言って来ましたよ」

比奈「ひゅーひゅー」

P「子どもか」

比奈「なんて返したんでスか?」

P「怪我しといてなに言ってんだと小突いといた」

比奈「お暑いっスねー」

P「え、なにが」

P「…まあ…いろいろあったこの事務所とも、もうお別れになるが」

比奈「でスねぇ。さみしいでスけど」

楓「…」チビチビ

楓「?」キョトン

楓「あの…プロデューサーさん…いま、なんと?」

P「へ?」

楓「……事務所、なくなるんですか?」

P「…そうですが」

楓「…え?」

以上です。
またあした。

気になって頂けてなによりですがほのぼの路線は変わらないので、肩透かしになるかもしれません。
気をつけてください。

しばらくしてから、続きをちょこっと落として行きます。






楓「…」ムッスー

P「…」

比奈「…」

比奈「プロデューサー、ちゃんと伝えたんじゃなかったんでスか?」コソ

P「…ここのところ忙しくて、…すっかり忘れてた…」

比奈「…しかも、楓さんにだけ伝え忘れたんでスよね?」ハア

P「…たぶん」

比奈「もおー。ホント、しっかりして欲しいっス…」ハア

P「(比奈がもーとか言うと可愛いな)」

比奈「なんか言ったっスか」ギロ

P「い、いえ」

楓「…」ムス



比奈「…なんでもいいでス。とりあえず、フォローして来るっス」

P「ど、どうフォローすればいいんだ」

比奈「自分で考えてくださいっ」ドンッ

P「おわっ」



楓「?」

P「…あ、…と、その、楓さん…」

楓「なんですか?」プクー

P「(…可愛い)」

比奈「真面目にやれっス」ポイ

P「あてっ」カーン

楓「…私、聞いてませんでした…そんな大事なこと」プクー



私たちの事務所が、なくなってしまうそうです。

あ、別にお仕事ができなくなるわけじゃなくて、…お引っ越しだそうですけど。


……でも…。



楓「…」グルン

楓「知ってたなら、もう少し…残りの時間を、大切に過ごすことができたんじゃないかなって、思うんです…」

P「…楓さん…」

楓「…えへへ。ごめんなさい、わがままなこと言って。今さらプロデューサーさんを責めたって、どうにもならないですし…」

P「あ、いや…その」

比奈「(…なんとか言って、楓さんは大人で素敵っスねぇ…)」

P「えっと、あの」アタフタ

比奈「(プロデューサーはもっとしっかりしてくださいっス)」ナサケネェ

P「あ、と、…えっと、ですね。それで、実は、俺から一つ提案があるんです」

楓「? はい、何でしょう」

P「明日はお休みだって言いましたよね。俺も含めて五人ともなんですけど」

楓「ええ。そう言えば、珍しいなーって思っていました」

P「一応、頑張ってスケジュールを調整してみたんですけど…」

楓「?」

P「明日、このままみんなで事務所の掃除でもしませんか? 面倒かもしれませんが、世話になった場所だし、お別れついでにと思って…」

楓「…」

楓「…そう、ですね。素敵なご提案だと思います」

P「本当ですか?」

楓「ええ」ニコ

楓「まあ…私にだけ教えてくれなかったのは、許しませんけど」プクー

P「…反省します」

楓「いいですよ。お掃除ってことで、綺麗さっぱり水に流してあげます」フフ

P「…ありがとうございます」

比奈「普通に上手いでスね」

P「逆に反応に困るな」

楓「…それはひどくないですか…?」シュン






ガチャ

楓「おはようございまーす」

楓「?」

P「…ぐぅ」

楓「…あ…プロデューサーさん、まだ眠ってる…」

P「…」zz…

楓「ふふ。えい」ムニ

P「ふが」

楓「むにー」

P「…?? …」ムニムニ

楓「これで、昨日のことは許してあげます。ふふっ」ムニムニ

比奈「(なんスかあの可愛い二十五歳児は)」ズルイ

楓「…えっと…コーヒーでも飲んで、のんびり待っていようかしら」

比奈「おはようございまス、楓さん」

楓「? あ、比奈ちゃんおはよう。早いのね」

比奈「うス。というか、机に突っ伏して寝ちゃいましたから、目が覚めただけなんでスけど…」ハハ…

楓「大丈夫? 無理はしないでね」ヨシヨシ

比奈「どもっス」

比奈「ちょっと、眠気覚ましにドリンクでも買って来るんで。なにかいるものはありまスかね?」

楓「ううん大丈夫。気をつけてね」

比奈「はいでス」

パタン


楓「…ふぅ」

楓「……」

楓「なんだか、朝の事務所って、静かだなー…不思議な感じがする…お家にいるときとは違う…」ズズ…

楓「あついっ。…うぅ、やけどしちゃった…」ヒリヒリ

P「…」zz…

楓「…やけどしたやけど、気にせーへん、とか…ふふ…」ニヘラ

P「ぷふっ」

楓「?」

楓「プロデューサーさん、起きてます?」

P「…ん…」zz…

楓「寝てますよね。…ひょっとして、眠っているとよく笑ってくれるのかな」

楓「…えっと、えっと…」ウーン

スッ

楓「コーヒーは、濃ーいー方がおいしいですよね」ボソ

P「…ぷっ」プルプル

楓「!」パアァァ

楓「えっとえっと、…昨日私、ブーツを履いてて脚をぶつけちゃったんです」ボソ

P「ふっ…くっ…」

楓「わー」キラキラ

楓「私、こんなに笑ってもらえたの、初めてかもしれないです…!」ニコニコ

楓「えっと、それから——」



比奈「(…戻って来たら、楓さんが何やら嬉しそうにプロデューサーの耳元で囁き続けてるっス…)」ナニアレ

楓「…」ニコニコ

P「…」zz…



比奈「…」

比奈「まあ、楓さんが幸せそうでなによりって感じでスかね」

柚「比奈サンは優しいねー」シャコシャコ

比奈「うおう」

比奈「…って、なんだ柚っスか。後ろから急に声をかけるのはやめるっスよ」

柚「てへ?♪」シャコシャコ

比奈「…あと、歯を磨きながら喋るのもだめでスよ」チョーップ

柚「あうー♪」

柚「よしよし」ナデナデ

比奈「……」

柚「そんな比奈サンが、アタシは大好きだよ」

比奈「…」

柚「えへへ」

比奈「…どもっス。はあ、…」

柚「えっどうして肩を落とすのカナ?」シャコシャコ

比奈「……ずるいでス。うちの事務所は、どうしてこう可愛い子ばかりなんでスかね…いやまあ、アイドルだから当然でスけど…」

柚「比奈サンも可愛いよー」ナデナデ

比奈「ども」

今回はここまでです。
夜か明日に続きを。

トン

柚「ン?」

仁奈「…もふ」

柚「仁奈ちゃんだ」

比奈「どっから転がって来たんスか、この子」

柚「まだおねむだったみたいだから、仮眠室で寝かせておいてあげたんだけどね」

比奈「置いて行っちゃだめじゃないでスか」

柚「てへ…だって、なんだか可愛い女の子がいたもんだから」

比奈「? 楓さんのことでスか?」

柚「またまたー♪」

比奈「??」

仁奈「…むにゃむにゃ…もふもふふ…♪」コロコロ

P「…ん」

楓「あ」

P「…」パチ

楓「ふふふっ。目が逢いましたね」

P「……ですね」

楓「おはようございます。プロデューサーさんが起きるの、待ってたんです、ふふ」

P「…あ、すいません…ふあ」

楓「…」フルフル

楓「プロデューサーさんの寝顔を眺めてるだけでも、飽きませんでした」

P「…そうですか?」

楓「はい♪」

P「…ん〜…くあ。やっぱソファで寝ると身体が凝るなあ…」パキパキ

楓「…あ」ピーン

楓「ふと思ったんですけど」

P「? なんですか?」

楓「やっぱりおふとんで寝るのが一番ですよね」

P「…」

楓「…」

P「…え、ええ。そうですよね」

楓「…」

楓「…プロデューサーさん、さっきは私を弄んでいたんですね…」グスン

P「えっ、な、なんの話ですか?」

モフッ

P「うげ」パタッ

仁奈「P! 楓さんを泣かせちゃダメでごぜーますよ!」

P「う、うぇいうぇい! 違うぞ誤解だ!」

比奈「あの、それ完全にやっちゃった人の取り繕い方でスよ?」

柚「素直に吐いたらどうだー♪」

P「柚はその悪乗りする癖を直しなさい」

仁奈「えいっえい」モフモフ

P「仁奈は俺にきぐるみを着せたいだけだろっ」モフモフ

仁奈「てへ?」

P「(アカン、テヘペロ要員がまた一人増えた…)」

柚「てへっ」

楓「…ふふっ。なんて」

P「?」

楓「冗談ですよ。プロデューサーさん、…てへ」

P「…っ」

P「(あかん、…楓さんのてへぺろはあかん、鼻血出る)」

仁奈「てへー」

柚「てへー♪」

P「柚、恐ろしい子だっ…」

比奈「なに言ってんでスか」

比奈「…あの…」

P「ん?」

比奈「……私もやった方がいいでスかね?」

P「ぜひ」

比奈「…や、やっぱやめとくっス」

P「…そうか」シュン

比奈「…」

比奈「な、なーんて。てへっ」

P「…」

比奈「…ど、どうですか…?」

P「……」

比奈「な、なんか言ってくださいよぅ!」グイグイ

P「(言うまでもない)」

ガチャ

ちひろ「…あれ?」

P「あ、ちひろさん。おはようございます」

ちひろ「はい。…えっと、なんだか今朝は賑やかですね」

柚「ちひろさーん、おっはよー」

仁奈「で、ごぜーますー」

比奈「早い時間にお疲れさまでスー」

楓「ふふっ。今日もいい天気ですね」

P「楓さん、今日はまだ外に出てないですよね?」

ちひろ「…はあ、お泊りですか…それで、今日は大掃除を…」

P「ええ。えっと、通常の業務の邪魔にはならないようにしますので…」

ちひろ「ええ。構いませんよ」ニコ

ちひろ「…それにしても」チラ

P「?」



比奈「楓さん、ひょっとしてまだ飲んでるんでスか?」

楓「? ち、違うよ? コーヒーです、もう、比奈ちゃんってば」ムー

比奈「冗談でスよ」

柚「あ、アタシもなにか温かい物が飲みたいなー。仁奈ちゃん、一緒にココアでも淹れよっかー」

仁奈「はいっ。ぜひ、お付き合いしやがります」ニヘラ



ちひろ「…やっぱり、このみんなは仲良しですねぇ」

P「…ですね」

ちひろ「え?」

P「? …どうか、しました?」

ちひろ「いや…なにを他人事みたいに言ってるのかと」

P「え?」

グイ

柚「ね、Pサンも一緒になにか飲もうよー」

比奈「プロデューサーはコーヒーでスよね?」

楓「一緒に飲みましょう?」ニコ

仁奈「むー。Pは仁奈と同じココアにするといいでごぜーますよ」

P「いや、…先に、とりあえず歯を磨きたい…」

比奈「空気読めっス」

P「辛辣だなあ!」


ワイワイ


ちひろ「…プロデューサーさんも含めて、五人が、とっても仲がよさそうなんですよ? ふふっ」






幸子「戻りましたー」

輝子「た、ただいまー。フヒ」

幸子「…おや」

P「……」グッタリ

幸子「…」

P「…」

幸子「…」ズイ

P「…」

幸子「…」ムゥ

輝子「? さっちん、ど、どうかした?」

幸子「…た、大変です。プロデューサーさんが息をしていません!」

輝子「えっ」

比奈「いや生きてまスよ? たぶん」

幸子「あ、比奈さん。お疲れさまです」ペコ

輝子「お、お疲れさま、です」

比奈「うス」

幸子「しかしですね」ズイ

P「……」

幸子「ほら。ボクがこれだけ近づいてもぴくりともしません! 死んでいるか、カワイイを受容する能力が欠如したかの二択です!」

比奈「なんスかそれ」

P「勝手に殺すな」ムクリ

輝子「あ、おはよ…も、戻ったよー。トモダチが帰って来たよ……無視しないでねー…」フフ

P「おう。お疲れさん」ナデナデ

輝子「んっ…あ、ありがと。うん。なでなでは友情の証、だね。フヒヒ」

比奈「(ちょっと違う気もするっスけど)」

幸子「……プロデューサーさん…元気出してください」

P「ん?」

幸子「働き過ぎて、感受性に乏しくなってしまったんですね…。でも大丈夫です! ボクの可愛さにかけて、きっとプロデューサーさんが失った感情を取り戻してあげます!」

P「妙な感動のストーリーを作ろうとするんじゃない」ペチ

幸子「あう!?」

P「…リアクションいいなぁ、お前…」

幸子「そ、そうですか? まあカワイイですからね!」ドヤァ

P「うん、ニュアンスが違う気もするが、まあいいや」

幸子「…それで、なにかあったんですか? ずいぶんお疲れのようですが」

輝子「あ、……そう言えば…」

幸子「? どうかしましたか」

輝子「う、うん。…なんだか、事務所が、ぴかぴかしてる気が、する。…落ち着かない…」ソワソワ

P「なんでだよ」

比奈「奇遇でスね」ガシ

輝子「…! だよなぁ!」フハハ!

幸子「」ビクッ

P「幸子はいい加減輝子のテンションに慣れろよ」

幸子「お、怯えてなんていません!」

幸子「お掃除をしたと」

P「そう…それでもう、へとへとなんだ、…ぐへぇ」

幸子「なに情けない声を出しているんです」

幸子「…というか、誘ってくれたら手伝ったのに…」ボソ

P「まだ引っ越しは週末だしな。楓さんたち四人のスケジュールが合うのが、ここだけだったんだ」

P「幸子も休みの日には俺が付き合うからさ。言ってくれよ」ナデナデ

幸子「…」

幸子「ええ、当然です。誘わずとも付き合ってくださいよ!」

P「おう」

輝子「…」

P「もちろん、輝子もな」

輝子「! …う、うん。あ、ありがと…フヒ…」

ガチャ

柚「ゴミ出して来たよー」

仁奈「やがりましたー」

P「そこだけ切り取ると謎だな。お疲れさま」

比奈「じゃあ、そろそろ行きましょうか」

P「そうだな」

幸子「? お食事にでも?」

P「ああ。そうだ、二人も来るか?」

幸子「……。いえ。ボクは輝子さんと約束をしていますから」

P「そっか。残念だな」

輝子「……フヒ。さっちんは、やさしーね…いい子だね」

幸子「な、なんの話ですかね!」

P「?」

P「じゃあちひろさん、お疲れさまでした」

ちひろ「いえ。プロデューサーさんこそ、休日返上でしたもんね。ありがとうございました」

P「いえ。…まだ少し時間はありますけど…新しい事務所でも、頑張りましょう」

ちひろ「はい」ニコ

P「では」

比奈「お疲れさまでス」

柚「また明日ー♪」

仁奈「で、ごぜーますよー」フリフリ






パタン…


P「そう言えば、楓さんは?」

柚「ン、多分外で待ってるよ」

P「そっか」



楓「…」

P「楓さーん」

楓「? …あ、プロデューサーさん」ニコ

P「ごめんなさい、待たせてしまって」

P「…なにをしていたんですか?」

楓「…えっと……なにということもないですけど…」

P「…」チラ

楓「…この建物は、何でもない普通の風景ですけど、思い出が詰まっているとそうは見えませんね…なんだかこれって、素敵なことじゃないですか?」

P「…ええ、そうですね」

楓「はい。…そんなことを、こう、ぼーっと考えていました」フフ…

P「楓さんらしいですね」

楓「そうですか?」

P「ええ」

P「…あの、もう一度、謝っておきますね…伝えるのが遅くなって、すいませんでした」

楓「…いいんです。私こそくり返しになりますけど、プロデューサーさんが忙しいのは、私たちのためですから」



柚「おーい」

比奈「二人とも、なにしてるっスかー」

仁奈「早く行くですよ! でないと置いて行きやがりますよー」



P「っと。行きましょうか」

楓「ええ。…あの、プロデューサーさん」

P「どうしました?」

楓「私、楽しかったです。柚ちゃんと、比奈ちゃんと、仁奈ちゃんと一緒にお仕事ができて」

楓「だからプロデューサーさんには、どれだけ感謝してもし尽くせないんです。私たちを選んでくれて…ありがとうございます」

P「…大げさですよ。こちらこそ、…」

P「みんなに振り回されて、毎日が楽しいですよ」ニコ

P「それに、これでおしまいってわけじゃないですからね。これからもっと頑張りましょう!」

楓「ええ。そうですね」クス

楓「今日はこの事務所でみんなで過ごす、サイゴの一日だったんですよね」

P「そうですね」

楓「ふふ。けれどそんな今日が、今まででサイコーの一日だった気がします」

P「…」

楓「…」ドヤァ

P「…そうですね。行きましょうか」

楓「あ、…も、もう、プロデューサーさん! ま、待ってくださーい…」タタッ

比奈「遅いっスよー」

柚「だよー」

仁奈「もう。やっぱりPは、キグルミを着せないと分からない困ったやつでやがりますよ」

P「仁奈は最近正直になりすぎだ」

柚「だれのせいかな?」テヘ

P「おい」

比奈「プロデューサーの適当さが移ったんじゃないでスかね」

P「お前が言うか」

楓「…。ふふっ」

本当に。今日はサイゴで、サイコーの一日で。


きっとこれからも、フツウだけど、幸せな毎日が続くと思います。
このみんなでいられるなら、きっと。





おしまい

以上、 高垣楓「サイゴの一日」 でした。


これで モバP「フツウの日常」シリーズ? シリーズというほどでもないですが…一連のSSは完結です。
こんな当たり障りのない、のんびりするだけのSSでしたが、ここまでお付き合い頂けた方には大変感謝です。


ありがとうございました。

http://i.imgur.com/1MQabf9.jpg
http://i.imgur.com/ukN1kUO.jpg
輿水幸子(14)

http://i.imgur.com/wZ7P5Bw.jpg
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星輝子(15)

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