春香「天海春香、スクールアイドルです!」 (54)

穂乃果「はあ……お客さん、全然来てくれないね……」

海未「そうですね……何がいけないんでしょうか?」

花陽「勧誘も頑張ってやってるし……」

凛「ビラ配りだってきちんとしてるにゃ……」

にこ「まず、この私がいるという時点で、μ'sの人気が出ないはずがないのよ!」

真姫「そういう風に言うにこちゃんが、振付を間違えたのも問題だと思うけどね」

にこ「ゔ……」

ことり「まあまあ、そう言う風に言ってても何も始まらないですし、お客さんもゼロってわけじゃないし……」

穂乃果「でも……」

凛「凛はもっと、みーんなにいてもらいたいにゃ……」

海未「困りましたね……どうするべきでしょうか……」

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希「どうしたん? 皆すごく暗い顔やなあ」

真姫「そりゃ暗くもなるでしょ……お客さんが来ないアイドルなんて……」

希「ウチら生徒会に賭けてみる気はない?」

海未「……と、いいますと?」

希「実は、新しい子たちが、音ノ木坂学院に入学するらしいんやけど……」

希「その子ら、元アイドルやねんて。しかも5人も」

穂乃果「元アイドル!?」

ことり「それに4人も!?」

海未「それ、どういうことですか?」

希「今絵里ちがそのことで動いとるところよ」

花陽「全ては絵里ちゃん次第なんですね……!」

にこ「ねえ、かよちゃん……もしかして……」

花陽「はい……おそらく、このタイミングで、ということは、あのプロダクションからと考えるのが妥当です」

にこ「……765プロ」

凛「765……プロ?」

花陽「それこそアイドルとしてあまり活躍はなかったものの、CDの売上ランキングは必ずベスト10には入り、地方のテレビCMでばんばん活動していて、一部のファンは熱中していたんです」

にこ「まあ、その765プロも、突然潰れちゃったんだけどねぇ……何を失敗したのかはわからないけど」

穂乃果「とにかく、そこから来たんだとしたら……」

海未「スクールアイドルとして来てくれたら……」

真姫「μ'sの人気が大きく上がる……」

希「かも、しれへんね」

凛「すごいにゃ! 絶対にゲットしたいにゃ!」

ことり「絵里ちゃんに頑張ってもらわないとですね」

………………………………………………………………

絵里「……で、どうなの? やってくれるかしら?」

春香「やれるのであれば……それが私の、夢だから」

千早「いいの? 春香、話を聞けば聞くほど、あなたのなりたかったアイドルとは、違うと思うんだけど」

雪歩「でも…………やっぱり……うぅ」

真「ボクは賛成かな」

響「自分も、やれるならやりたい! だって、自分……まだ皆と……うぅ」

千早「…………はぁ、わかったわ。それがあなたたちの選択なら、私もそれを選ぶわ」

響「千早……! ありがとう!!」

絵里「お礼を言うのはこちらの方よ。……ところで、あなたたちの他の仲間は、どこにいったかとか知っているの?」

雪歩「…………」

真「……わからないんだ。アイドルを続けたのか、学生になったのか……ボクらはプロデューサーに勧められて、ここにきて……」

絵里「そう……変なことを訊いたわね、ごめんなさい」

春香「ううん、大丈夫だよ」


ラブライブ!×アイマス のクロスSS

制作者は、アイマスでは亜美真美、千早、ラブライブ!ならにこ、絵里、ことりが大好きです

1章 新生μ's、誕生!

絵里「……お願いをしてみた結果……」

穂乃果「……ごくり」

絵里「全員が承認してくれました!」

7人「やったー!!」

真姫「……本当に?」

絵里「ええ」

真姫「ふーん……ちょっと意外かな」

凛「どうしてそう思うの?」

真姫「だって、全然別モノじゃない。スクールアイドルとアイドルって……だから」

にこ「まあまあ、細かいこと気にしてても仕方ないでしょ? しかし本物のアイドルと、この矢澤にこが勝負するときが来たなんてね……決めポーズをビシッと決める練習しておかなきゃ!」

希「元、アイドルね」

絵里「明日からきてくれる予定よ。それから構成を考えて……2週間後の定例ライブに参加してもらう予定でいるわ」

海未「なるほど、人数が多くなった分、それまでの動きとは全く違ったものになるので、練習が必要ですね」

真姫「逆に言えば、次のライブで人を呼べなかったら、μ'sの未来は絶望的ってことね」

ことり「ま、真姫ちゃん……」

穂乃果「まあまあ! 頑張ろうよ!! これからどうなるかなんてわかんないんだし!」

真姫「どうだか……」

希(うーん、真姫はあんまり歓迎したくないみたいね)

ー翌日ー

絵里「じゃあ、入って?」

春香「こんにちは!はじめまして!天海春香です!」

千早「如月千早です」

雪歩「萩原雪歩ですぅ」

真「菊地真です!」

響「我那覇響だぞ!」

5人「よろしくおねがいします!」

穂乃果「ふわぁ、すごい......本物のアイドル......」

真姫「元、でしょ?」

響「う......なんだか心に突き刺さる言葉だぞ」

ことり「えへへ、これから一緒に頑張っていきましょうね!」

真「もちろん!その為にボクらはきたんだもん!」

にこ「えへ、こんにちは~♪にこにーだよ~!にっこにっこにー♪」

希「............気にせんでええよ」

にこ「ちょ、希!」

千早「なんだか似てるわね。あの子に......」

にこ「は?あの子?」

千早「......なんでもないわ」

史上最強アイドルフェス… (ボソッ

>>13

特定しないでくれ......

絵里「じゃあ、早速構成を決めていきましょうか」

海未「次のライブでやる曲は、決まってるんですか?」

希「まだなんよ。うちらの曲も、向こうの知ってる曲も、お互い通用せえへんし」

真「......うーん、そう言われてもなぁ」

千早「まず、貴方達のステージを見せてくれない?」

ことり「え?」

響「お!それいいかも!自分達がどういうふうに踊ればいいのか、イメージもつくしね!」

花陽「本物のアイドル、だった方に見ていただけるなんて......そんな」

海未「またとない機会だと思いますよ?......ただ、みなさんのステージも見てみたいです」

真姫「............っ!」

にこ「確かに......間近でステージを見るのは、勉強にもなるしね」

春香「......どう?皆?」

雪歩「皆、春香ちゃんと同じだと思うよ」

春香「......だよね、えへへ」

春香「もちろん、いいよ」

ことり「よーっし、じゃあステージに集合ですね!」

穂乃果「いくよー!レッツゴー!」

響「あ、じ、自分だって!」

真姫「............」

希「あの子達と直接対決することになる、とか考えとるん?」

真姫「そ、そういうわけじゃ......」

希「わかるで?」

真姫「............」

希「そうやって肩の力、あんまり入れない方がいいと思うけどね」

真姫「......行きましょ?」

希「言われんでも。絵里ち!戸締り頼むで!」

絵里「分かったわ」

ーステージー

春香「......ふぅ」

千早「久しぶりね、この感じ」

響「うーん、燃えてきたぞ!」

雪歩「頑張ろうね!」

真「春香、あれ、やろうよ!」

春香「うん、じゃあ、行くよ!765プロー、ファイトー!」

皆「おー!!」

穂乃果(私達と、何が違うんだろう......)

海未(しっかり見ておかないと)

ことり(楽しみだなぁ)

花陽(うわあああ!例の円陣を間近で見られる日が来るなんて!)

凛(なんだかもうオーラが違うような......)

真姫(............何よ、皆)

にこ(......5人って、この事務所の編成ではあまり見なかったわね)

絵里(さて、どうなるかしら)

希(真姫が気がかりやね。妙なこと考えとらんかったらいいけど)

春香「皆さん、聞いてください!私達の歌......THE iDOL M@STER!!」

『もう 伏し目がちな 昨日なんて いらない』

海未「こ、これは......」

穂乃果「真ちゃんと響ちゃん......ダンスのキレがすごい......」

ことり「春香さんや雪歩さんの歌声も綺麗......そして何より」

海未「如月千早......彼女はすごい......言葉に言い表せないくらいに」

『進もう毎日 夢に向かって 漠然とじゃない 意図的に』

凛「うわぁ......音が耳に流れ込んでくる感じ......すごいにゃ」

花陽「本当にアイドルなんだなって感じ、ね!真姫ちゃん!」

真姫「............」

花陽「あれ?真姫ちゃん?」

『新しいもの 大好き 詳しいの』

希「やっぱり違うね。うちらに無いものを持ってるって感じやね」

絵里「でも、逆に私達しか持ってないものもある、そうよね?」

にこ「分かってるじゃないの。そう、それはこの矢澤にこよ!」

絵里「......」

にこ「なんか言いなさいよ!」

『女なら耐えられます 強いから』

ことり「わあ!すごい!凄かったよ!」

にこ「ま、まあまあやるわね......」

雪歩「あはは、その言い方も伊織ちゃんそっくり」

響「......今はどこにいるんだろうな」

真「ちょっと、響」

響「あ、ごめん......」

真姫「次は私達の番でしょ?行くわよ」

希「こら真姫、あんまし急いだらあかん」

真姫「絶対負けないから......絶対!」

千早「........................」

『確かな今よりも 新しい夢つかまえたい』

響「うわぁ......いい歌だね!」

雪歩「綺麗な曲......すーっと耳に入ってきて」

『そうだよ信じるだけで ぐんぐん前に進むよ』

真姫(きゃっ!)ドタッ

にこ(真姫ちゃん!)

穂乃果(大丈夫!?)

春香「ねぇ、千早ちゃん、あの子......」

千早「えぇ、わかってるわ......」

真姫(どうして? いつもならこんなとこ、失敗なんてしないのに......)

『答えなくていいんだわかるから』

真「でも、この子達......」

春香「うん。私達と違う、アマチュアだからこその輝きがある......」

希(ほら、真姫、早く立って!)

真姫(......分かってる)

『憧れを語る君の 譲らない瞳が 大好き』

響「すごいなあ!!」

真姫(今ののどこがすごいって言うのよ......私は曲の途中でコケるし、他の子達も一つは失敗してる......)

千早「西木野さん、だったかしら?」

真姫「なに?笑いたきゃ笑えばいいわよ」

千早「違う」

真姫「............」

千早「もう、私達は一緒にやっていく仲間なんだから、そんなに私達に気を張らないで、ね?」

真姫「......フン」プイッ

絵里「真姫ちゃん......」

凛「とーっても楽しかったにゃ!」

穂乃果「そ、そうそう!楽しかったよね!」

ことり「う、うん!」

春香「私達にも、μ'sの皆も、それぞれいいところがあるって事は分かった」

絵里「じゃあ、ステージの構成も決まったってことかしら?」

海未「どういう構成にするつもりなんですか?」

春香「さっきお互いに披露した曲を、全員でやった後に、それぞれグループに分かれて1曲披露するっていうのはどうかな?」

響「うん、自分も賛成だぞ!」

花陽「わ、私も!それで、グループっていうのは、どうやって分けるんですか?」

春香「4つのグループに分けて......3,4人くらいの編成が一番やりやすいから......んー......」

雪歩「......くじ引き、かな?」

穂乃果「おお、なんかワクワクするね!」

海未「穂乃果は単純ですね......」

千早「どこかの誰かさんみたいね」

春香「も、もー、ちょっと?千早ちゃん?」

千早「ふふっ」

千早「くじ引きの結果が出たわよ」

凛「なんだかドキドキするにゃ」

Aチーム
春香
穂乃果
花陽

Bチーム
千早
真姫

海未

Cチーム
雪歩

にこ
絵里

Dチーム


ことり

希「綺麗に人が分かれたね」

雪歩「真ちゃん、よろしくね」

真「うん!もちろん!」

穂乃果「よーっし!じゃあ練習場所を分けて、出発!」

皆「おーっ!」

ー教室Aー

穂乃果「で、春香ちゃん!」

春香「ん?」

花陽「私達のステージはどうだったか、改めて教えてください!」

春香「ああ、あれね。うん、とっても良かったよ」

穂乃果「むぁーっ!そういうのじゃなくて、なんか、どこが良かった、とか」

春香「皆一生懸命だったところ、かな?」

花陽「どういうこと?」

春香「皆が全力でダンスしてて、歌ってて、だからこそ、ちょっと失敗しても嫌な感じがしない」

穂乃果「............」

春香「μ'sの所にお客さんが入ってこなくて、それが心配なんだよね?」

穂乃果「うん。それはもしかしたら、原因は私にあるのかもしれないって......結構失敗しちゃってるし......」

花陽「ほ、穂乃果ちゃんがそういうなら、私だって......」

春香「それは違うよ?ただ、お客さんが来ないのは、私が解決してあげるね」

穂乃果「え?秘策があるの!?」

春香「まあまあ、とにかく練習練習!えいえいおー!」

2人「え、えいえいおー......」

春香「じゃあ、私達のやる曲なんだけどね?」

ー教室Bー

千早「そこで遅れないでね?」

希「あれ?遅れてたやろか?」

海未「自分じゃ気づきにくいところを、他人に指摘してもらえるのはありがたいですよね」

真姫「......もう一回やりましょ?」

千早「西木野さん、そんなに焦らないで」

真姫「どうして?別に焦ってなんかないし」

千早「......ハッキリ言うとね。このチームが失敗するとしたら、原因はあなたにあると思うの」

真姫「え?」

海未「千早、それはあまりにも強く言い過ぎなのでは?」

千早「確かにそうね......でも、私は西木野さんとステージで歌いたいから、こう言ってるの」

希(如月千早、最初見た時からやる子やと思っとったけど、ここまでとはね)

希「真姫、言われとるで?」

真姫「......何よ。皆して元アイドルだからって受け入れちゃって」

海未「真姫?」

真姫「私達9人のμ'sだったじゃない......お客さんが来なくても、頑張ろうねってなってた苦労を知らないような人達に負けたくない......」

真姫「それなのに、ステージでは、私こけちゃうし、向こうの人たちは、すごいし......ぐすっ、私達のμ'sは?皆いいの?」

希「真姫......」

希「やっと本当の気持ち言ってくれたね。ありがとう」

真姫「............は?」

希「真姫が本当にμ'sが好きで、みんなを思ってるからこそ、千早ちゃん達を入れるの、ちょっと嫌なんやろ?」

真姫「......ええ、そう」

千早「......気持ちはわからなくもないわ。9人でいた時の空気とは、どうしても違うものになってしまうだろうし。でも......西木野さん、これだけは覚えておいて」

真姫「なに?」

千早「団結しなきゃ、いいパフォーマンスはできないわ。たとえどこにいようとも、それだけは変わらない。今の私だから、はっきりと分かるの」

海未「団結......確かに、私たちに欠けていた物かもしれませんね......心のどこかで、皆と共にではなく、自分がやらなくちゃ、というような思いがあったように思います」

希「うんうん、やっぱり千早ちゃん達が来てくれてよかったわ。これからもよろしくね」

千早「ええ、ごめんなさい。出しゃばってしまって」

海未「そんな、出しゃばるだなんて......」

真姫「じゃあ、今度はみんなできちんと確認しながら、やりましょ?」

千早「西木野さん......」

希「ふふ、早速やる気になったみたいやね」

海未「私たちも負けてられませんね、希?」

真姫「ちょ、二人して笑わないでよ!......それと、真姫でいいわ」

千早「......え?」

真姫「ほら千早!もう一回、あのダンス見せてくれない?」

千早「......ええ、わかったわ、真姫」

真姫(こ、これはこれでなんか恥ずかしいかも......)

海未「真姫、照れてないでやりますよ?」

真姫「て、照れてない!」

希「ちょっとは仲良くなったみたいね。よかった」

ーCチームー

真「だからそこの振り付けは、こうだってば!」

にこ「そんなの出来るわけないじゃない!体力バカの真ならともかく、にこには無理!」

真「た、体力バカだって!?」

にこ「なによ?本当の事じゃない、ぷーくすくす!」

真「に、にこだって、皆の前では猫かぶってるくせに!」

にこ「うるさいわね!」

真「むー......」

にこ「むっかー!」

雪歩「ふ、二人とも喧嘩はダメだよぉ......」

真「雪歩は」

にこ「雪歩ちゃんは」

まこにこりん「黙ってて!」

雪歩「うぅ、やっぱりこうなるのか......」

絵里「ほら、二人とも練習しなきゃ。にこもくだらない事で真ちゃんをおちょくらないの」

にこ「な、にこが悪いって言うの!?」

絵里「そうじゃないわよ。確かに厳しいダンスのふりだけど、数をこなせば確実にできるようになるはずだわ。にこに体力がないのも問題ってこと」

にこ「むー......」

真「へへー、にこ怒られてるー!」

絵里「真ちゃんも、そういうことで怒ったって仕方ないでしょ?」

真「うぅ......」

絵里「あと、二人とも雪歩ちゃんに謝る。黙っててなんて酷いこと言わないの」

にこ「......あれ?雪歩ちゃんは?」

真「あちゃー、またやっちゃったか......ほら、そこだよ」

絵里「い、いつの間にこんな穴が?」

雪歩「うう~!」

にこ「こ、この中にいるの!?」

真「よくやっちゃうんだよね、雪歩。ほら、ごめんよ雪歩。出ておいで」

雪歩「......」

にこ(なにこのひょこって出る感じ......可愛い)

絵里「はぁ......けっこう修理費かさむわね......えと、じゃあこの振りの練習をするわよ」

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