【艦これ】新城「この度の戦場は…なんともゆるいな。」【皇国】 (105)

艦これと皇国の守護者のクロスになります。

結構無理やり感がありますがご了承下さい。

皇国は漫画しか読んでない上に北嶺戦争終結前あたりからになります。

艦これの時代背景は一応現代です。

そんな感じで始まるよ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398445222

新城「…どう見ても地獄だな。」

新城直衛。陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊の指揮を執る事になるが、現状壊滅状態にあった。

猪口「……そうですな。昔の武士のように腹でも切りますか?」

猪口。新城が学徒の時に教官として色々と教え込んだ人物で測量などに長けた優秀な人材。

新城「そうだな…生き残ってるのは僕と猪口に千早だけか。」

千早「ニャーン」

新城の愛猫たる雌の剣牙虎(サーベルタイガー)。

バルクホルン「貴方等もここまでのようだな。」

ゴトフリート・ノルティング・フォン・バルクホルン。帝国の騎兵大尉であったが新城達に敗れ
捕虜として新城達に拿捕されていた。

新城「…まぁ仕方ないさ。ん?また出血しているようだな。猪口、簡易的な治療をしてやれ。」

猪口「はっ。少し痛みますぞ?」

バルクホルン「…ありがとう。」

新城「…貴方は我が軍の捕虜であったが、戦友でもあった。ただそれだけ事だ。」

バルクホルン「…そうか。」

『新城殿…新城殿聞こえますか?』

新城の頭の中に誰かの声が響く。

新城「!坂東殿か!?」

坂東『良かった。まだ生きておられたか。』

坂東一之丞。新城に負傷していたところを治療してもらった天龍。

新城「とは言ってもどうしようも無い状況では有りますがね。」

坂東『…貴公はここで死ぬべきでは無い。貴公さえ良ければだが別の場所で生きて欲しい。』

新城「…坂東殿。猪口と千早、大尉にも聞こえるようにして頂きたいのだがよろしいか?」

坂東『これは失礼でしたな。猪口殿、千早殿。お久しぶりです。』

猪口「…坂東殿ですか?」

千早「ニャン」

バルクホルン「!?…この国はこんな代物があったの…か」

坂東『ではもう一度お伺いします。貴公等は別の場所でも生きて行きたいですか?』

新城「…そこはまた地獄なのか?」

坂東『それは分かりません。ただ1つ言えるとするならば…
   貴公等が地獄にするか天国にするかと言ったところでしょうかな?』

猪口「…ある意味平和な所と言う事でしょうな。」

新城「猪口。君はどうする?」

猪口「ここで死ぬのも悪くはありません。ですが別の場所というのも気になりますな。」

新城「それについては同意見だ。大尉殿はどうする?我々についてくるか、元の場所へ戻るか?」

バルクホルン「…どうせ拾われた命だ。貴方達と共に行こう。」

坂東『生き延びるという事でよろしいかな?』

新城「よろしく頼みます。」

坂東『…お別れになってしまいますが、どうかお達者で。』

新城「ああ。そうだ、我侭を言っても大丈夫でしょうか?」

坂東『…なんでしょう?』

新城「僕達は死んだことにしてもらいたい。敵前逃亡で駒城の名を汚したくないのでな。」

バルクホルン「私も同じようにお願いする。」

坂東『心得ました。では…あちらへ行ってもお達者で。』

三人と一匹を眩い光が包む。

カミンスキィ「何だ!あの光は!」

帝国兵「分かりません!」

坂東『帝国の方々ですね。私は天龍。坂東一之丞と申します。』

ユーリア「…何用ですか?」

坂東『あの丘に生存者はいません。これ以上この国を荒らすのは止めていただきたい。』

ユーリア「…確認してきなさい。」

カミンスキィ「はっ!丘の上に行き生存者はいるか確認してこい!」

帝国兵「はっ!」

坂東『では私はこれで失礼する。』

<丘の上には死体しかありません!
<勝った…勝ったぞー!
<うぉぉぉぉぉぉっ!

ユーリアは何処か苛立ちを見せる顔をしていた。

ユーリア「おかしい…大尉と獣使いが少なくとも残っていたはず。」

場面は変わり新城達―――――――――

新城「(っ!?水の中かっ!?)」

新城は慌てて水上へ向かう。

新城「ぷはぁっ!危うく死に掛けたぞ!猪口!千早!大尉殿!」

新城は二人と一匹の名を呼ぶ。

<ニャーン

新城「千早!」

振り向いた先には千早に咥えられた猪口と背中に乗っかっているバルクホルンがいた。

新城「…とりあえず陸に向かおう。」

何とか砂浜に上がり、服を脱ぐ。

新城「…この天気なら数時間で乾くだろう。猪口。大尉の傷口を見てやれ。」

猪口「はっ!」

新城「僕は辺りを探索してくる。千早は留守番だ。」

千早「ニャーン…」

新城は道路に出る。

新城「(全く…ここはどこなんだ…)」

「おろっ?兵隊さん?こんなとこに来るとは珍しいねぇ。」

新城「(僕達と同じ言葉か。)あの、ご婦人。何点かお聞きしたいことがあるのですが…」

老婆「この婆に質問かい?」

新城「…とある理由でここにきたのですが、ここは何というところでしょうか?」

老婆「ここはねぇ佐世保だよ。…まぁ昔は活気はあったんじゃが"奴等"のせいで皆逃げちまったんだよ。」

新城「(佐世保…知らないな。僕たちが知らない世界だな。)…失礼だが奴等とは?」

老婆「深海棲艦っていう化け物さ…私は奴等に夫と息子を奪われた。」

新城「…心中お察しいたします。」

老婆「なぁに、気にせんでくれ。」

<グルルルッ!

老婆「な、なんの声じゃ!?」

猪口がバルクホルンを抱え、駆けてくる。

新城「何事だ!」

猪口「化け物です!海の中から突然…!千早が迎撃に当たってます!」

新城「…ご婦人。僕の友人を匿って貰えないだろうか?怪我をしているんだ。」

老婆「か、構わんがあんたたちはどうするんじゃ!?」

新城はにたりと笑い、老婆に背を向ける。

新城「僕達は戦争しにきたんだ。ならば闘うしかないでしょう?」

猪口「…銃は火薬がぬれて使い物になりません。」

新城「銃が使えないなら銃剣で立ち向かうだけさ。敵の数は?」

猪口「…一匹ですが榴弾を撃ってきます。」

新城「…まずいな。なにか他に武器になるものは…!猪口!竹を切れ!」

猪口「竹…ですか?」

新城「ああ。切り口は斜めにな。」

猪口「!…了解!」

バルクホルン「…なにか手伝うおうか?」

新城「では片腕だけでも手伝ってもらおう。猪口が竹槍を作って持ってきたら
   思い切り投げつけてもらうぞ。」

バルクホルン「…了解した。」

新城「千早!もう少し引き付けてくれるか!」

<ゴァァァァァ!

新城の声に反応するかのように雄たけびをあげる。

猪口「時間がありませんでしたので数本になりますが調達してきました!」

新城「ご苦労!大尉殿!」

バルクホルン「準備は出来ている。」

新城「猪口も持て。千早!こっちにおびき寄せろ!」

<ニャーン!

新城「何ともまぁ不気味だな…」

新城の目に映ったのは不気味な物体。
老婆の言っていた奴等だ。

千早「ガゥッ!」

新城「よくやった千早!大尉!」

バルクホルン「ふんっ!」

バルクホルンが奴に向けて竹槍を投げつける。

「!?」

新城「ちっ!浅い!猪口、僕に続け!」

猪口「はっ!」

二人は堤防の上から飛び降り、竹槍を奴に向けて突き刺す。

「…!………」

新城「…動かんな。」

猪口「死んだのでしょうか?」

バルクホルン「わからんな。」

千早が近づきペシペシと叩く。だが反応が見られない。

新城「ふむ…猪口。」

猪口「どうされましたか?」

新城「こいつは食えるのだろうか?」

バルクホルン「」

バルクホルン「えっ」

猪口「…見た目魚ですからなぁ。取り合えずばらして見ますか。」

新城「頼んだ。」

猪口は新城から小刀を受取り、捌こうとした時だった。

新城「!猪口下がれ!」

猪口「はっ!」

新城達は目を疑った。先ほど倒した化け物が一人の少女を吐き出し、残骸すら残さず消えたのだ。

猪口「…息はあるようですな。」

新城「とりあえず回収してこい。」

猪口「了解。」

猪口は少女を抱え、老婆の家に向かった。

新城「…もう倒しましたのでご心配はありません。」

老婆「そ、そうかい。んでこの虎は…」

新城「ご心配なく。僕の猫です。」

千早「ニャーン」

老婆「ま、まぁいいさね。飯でも食ってきなさいな。」

新城「…宜しいので?」

老婆「たまには大勢で食べたいのさ…」

猪口「…ご相伴に上がりましょう。」

新城「そうだな。」

バルクホルン「…(あの化け物を食うことにならずに良かった。)」

老婆「仕度をするからちょっと待ってくれな。」

猪口「手伝いましょう。」

新城「さて、大尉。僕等はこれからどうするか考えよう。」

バルクホルン「そうだな。あの婦人さえよければ此処を拠点にしたいものだ。」

新城「同意見だ。しかしだな…この国は僕の知っている国では無い。まずは地理の把握をしたいな。」

バルクホルン「…言葉は一緒のようだが。」

新城「此処は佐世保というらしいが僕は知らないし聞いたことが無い。それに剣牙虎も知らないらしい。」

バルクホルン「…私も知らんな。聞いたことが無い。」

こんな感じに続きます。

皇国のSSとは興味深い

期待

乙期待

……生えてる艦娘が出るのか近衛の性癖が発揮されるのかこの点は不安

おはようございます。
>>7
久しぶりに読み返してたらやりたくなって…
>>8
ご期待に添えるよう頑張ります
>>9
ヒント:誰かがドMになります。生えてる…?いえ、知らない子ですね(白目)

ではちこっと投下します。

「うぅ…」

少女が目を覚ます。

新城「うん?気がついたか?」

「ここは…?」

バルクホルン「佐世保というらしい。貴女の名は?」

「私は…日本海軍所属艦娘、駆逐艦雷よ。」

新城「…艦」

バルクホルン「娘…?」

雷「そうよ。貴方達は?」

新城「皇国陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊臨時隊長の新城直衛だ。新城でいい。」

バルクホルン「帝国騎兵大尉及び西方諸侯領騎士、ゴトフリート・ノルティング・フォン・バルクホルンだ。
       バルクホルンで構わんよ。」

雷「?よく分からないけど陸軍の人と外国の人なのね?」

新城「(やはり知らないと言うことは)」

バルクホルン「(我々の国が存在しないと言うことなのか…)」

老婆と猪口が飯を運んでくる。

猪口「おや?目が覚めたのですか?」

新城「ああ。雷よ、こいつは猪口。僕の優秀な部下だ。」

猪口「猪口です。」

老婆「おや?あんたは佐世保鎮守府の艦娘じゃないかい?」

雷「!そうだった…私、沈んで奴等になったんだ…」

新城「まぁ難しい事は後にして取り合えず飯にしようではないか。」

老婆「沢山作ったからいっぱい食べておくれ!」

バルクホルンは味噌汁を啜る。

バルクホルン「…!すばらしい…このようなスープがあったとは…」

新城「…これは?」

猪口「肉じゃがという物のようです。なかなか美味ですぞ?」

新城「ふむ…っ!これは料亭では食べたことが無い味だな…美味い。」

雷「あっ…筑前煮…美味しいわ…」

老婆「褒めてくれて照れるさね。ちょっとあたしは出てくるよ。」

老婆は腰を曲げながら出て行った。

新城「…とりあえず食べようではないか。」

千早「ポリポリ」

新城「千早は何を食べているのだ?」

猪口「…普通の猫用の餌だそうです。」

千早「ニャーン」

新城「なんか…嬉しそうだな。」

バルクホルン「ジャガイモ…ここでも食べれるとは…」

雷「虎さん…可愛い。」

新城「ふむ。虎さんと言わずに千早と呼んでやってくれ。」

雷「千早…さん?」

千早「ナァーゴ」

バルクホルン「きゅーちゃん?これは一体…!美味い!」

猪口「新城隊長。早く食べないと大尉殿に全部食べられますぞ?」

新城「なん…だと…」

ガラガラと扉が開く音がし、新城達は臨戦態勢を取る。

老婆「ん?どうかしたのかい?」

新城「…失礼した。どうも癖が抜けないんだ。」

老婆「まぁ仕方ないさね。ほれ、換えの服を借りてきたぞ。」

猪口「感謝します。さすがにこの服装は目立つますからな。」

新城「むっ…着物か久しぶりだな。」

バルクホルン「…洋服か。猪口殿、着方は分かるか?」

猪口「…お願いします。」

バルクホルン「心得た。」

三人は老婆の持ってきた服に着替えた。

雷「…なんというか」

老婆「かっかっか!似合うぞ!まるで極道じゃ!」

新城「…これはいい材質だな。着ただけでわかる。」←着物

猪口「なんか…むずかゆいですな」←スーツ

バルクホルン「そういうものだ」←スーツ

老婆「さて、お主らはこれからどうするんじゃ?」

新城「雷。」

雷「なにかしら?」

新城「お前には帰る場所はあるか?」

雷「…皆のいる佐世保鎮守府に帰りたい。」

猪口「では。」

バルクホルン「向かうとしようか。」

新城「佐世保鎮守府とやらに。」

雷「いいの…?」

新城「構わんさ。僕たちもその鎮守府とやらが気になっている。」

老婆「ふむ。じゃあ連れてってやりなさいな。」

新城「…ご婦人。お願いがあります。」

老婆「千早ちゃんを預かればいいのだろう?いいよ。」

新城「…ありがとうございます。」

老婆「見物が終わったらまた戻ってくるがいい。洗濯物もあるしのう。」

猪口「では行きましょうか。」

バルクホルン「そうだな。」

新城「では行ってきます。」

老婆「おお。行って来い。そうじゃ、これを持っていけ。必要になるじゃろう。」

老婆は新城に財布を渡す。

新城「…なにからなにまでありがとうございます。」

千早「ニャーン…」

新城「そう悲しそうな顔をするな。すぐ帰ってくるさ。」

投下します。

千早とバルクホルンはマスコットはっきりわかんだね。

ちなみに霧島、夕張、隼鷹は出します。

出番があるだろう人達↓
霧島
夕張
隼鷹


青葉
不知火
加賀
長門or武蔵
日向

とりあえず轟沈する人達(予定)↓
金剛
赤城
飛鷹



多分安価で出しますが…安価を取った艦娘は轟沈するかもですね。

四人は佐世保鎮守府に向けて歩き出した。

新城「そうだ。猪口、大尉殿。これを渡しておく。」

小刀を二人に渡す。

猪口「物騒なものを持たせますね。」

バルクホルン「無いよりかはマシだろう。」

雷「あっ!見えたわ!あれが佐世保鎮守府よ!」

新城「でかいな…実家並だ」

猪口「…教官だった頃を思い出しますな。」

バルクホルン「…私の屋敷のように大きいな。」

憲兵A「待て!ここは佐世保鎮守府だ!勝手に入ってはいけないぞ!」

新城「ん、ああ。すまない。ここの指揮官に取り次いではもらえないか?」

憲兵A「ん?不審者ではないのか?失礼した。
   それで用とはなんですか?」

新城「なに。ここの艦娘を保護したのでな。連れてきたんだ。」

憲兵B「ん?」

雷「駆逐艦雷です。私とこの方々を通してもらってもいいですか?」

憲兵B「…間違いないですね。しかし…」

バルクホルン「しかし?」

憲兵A「ここの指揮官は軍法会議にかけられ、処刑されたので…」

雷「…やっぱり。」

猪口「…何をされたのですか?」

憲兵B「艦娘に狼藉を働いたり、捨て艦などを数え切れない程やってきた報いですね。」

新城「雷。君もか?」

雷「…うん。」

憲兵B「取り合えず代理で指揮を執っている方をお呼びします。」

数分後。
眼鏡をかけた女性が新城達の目の前にやってきた。

「雷ちゃん!生きてたのね!」

雷「霧島さん。この方々達に助けてもらいました!」

霧島「ありがとうございます。私は金剛型戦艦四番艦の霧島といいます。」

新城「(ここは身分を隠したほうがいいな。)僕は新城直衛といいます。」

猪口「(なるほど、身分を隠すのですね。)猪口です。」

バルクホルン「(フルネームでいいのか?)ゴトフリート・ノルティング・フォン・バルクホルン。バルクホルンでいい。」

霧島「(なにかしら隠しているわね。)…とりあえず、鎮守府内でお話をしましょう。」

新城達は鎮守府に案内され、ある程度掻い摘んで事情を説明した。

霧島「…成程。そのようなことがあったのですね。」

新城「…ええ。」

霧島「……ふぅ。言っておきますが私には隠し事は通用しませんよ?」

猪口「!?」

新城「(予想以上に頭が切れるな)何のことでしょうか?僕達はわかりませんね。」

霧島「…まぁいいでしょう。」

ガタガタと音が鳴り、三人は思わず臨戦態勢をとる。

霧島「!(妖精さんたちかしら…もしくは青葉ね…)」

新城「ちっ。」

霧島「…お三方は軍属上がりですか?」

新城「ふぅ…仕方ないな。僕は皇国陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊臨時隊長だった。猪口はその時の部下だ。」

バルクホルン「私は彼等と戦ったが敗れ、捕虜になった。」

霧島「(嘘ではなさそうね。しかし聞いたことがない部隊ね)…」

新城「隠していたことは今この場で謝罪しよう。」

バルクホルン「すまなかった。」

霧島「(陸軍で隊長を務めるくらいならある程度の指揮も執れたはず。賭けてみましょうか)」

霧島「新城さん。貴方はまだ戦えますか?」

新城「(ほう?)…それはどういう意味でしょうか?」

霧島「…率直に言います。この鎮守府で指揮を執って貰いたいのです。」

新城「…そんな事を勝手に決めてもいいのですかな?」

霧島「変な人材が来るよりかはマシではないですか?」

新城「…ほぅ。猪口教官、大尉殿。どうするか?」

猪口「ふむ。確かに新城生徒殿の指揮は的確です。なによりこの世界の情報を安全に集められるのは良いと思いますが。」

バルクホルン「私も同意見だ。安全なところで怪我の治療をしたいからな。」

新城「…最善は尽くしましょう。」

霧島「有難うございます!」

新城「とりあえず僕等は戻っても宜しいか?世話になっている所に友人を預けているのでな。」

霧島「構いません。後日お出で下さい。」

新城「…了解した。軽く散策してから、婦人と千早のところへ戻ろうではないか。」

猪口「はっ!」

佐世保鎮守府内を散策していると、バルクホルンは庭園のようなものを見つけ立ち止まった。

バルクホルン「…雑草が生えているではないか。これでは作物が育たぬ。」

新城「意外だな。大尉殿は土いじりが趣味だったのか?」

バルクホルン「ああ。軍隊に入る前は毎日のように土をいじっていたさ。」

新城「…ならまたいじればいいんではないか?作物を育て、皆で食す。悪くないだろう?」

バルクホルン「そう…だな。そうしよう。」

猪口「…?あれは何でありましょうか?」

新城「…倉庫か?取り合えず覗いてみるか。」

三人は倉庫の扉を開けて、中を覗く。

新城「ふむ…工廠というところか?」

猪口「でしょうな。」

「うわぁぁぁ!人がいる!逃げろー!多分見られてないけどー!」

新城「…なんだあれは。」

猪口「夢でも…見ているのでしょうか…?」

バルクホルン「小人とはまたメルヘンだな…」

「ぎゃぁぁぁぁ!見えてる!見られてるぅぅぅぅ!隼鷹さーん!ヘールプ!」

大勢の小人がわらわらと逃げ出す。

「ん~?なんかあったの~?」

「あっ!隼鷹さん!男の人が急に入ってきて!それに私たちの事も見えてるみたいなんですー!」

隼鷹「おやまぁ。珍しいじゃないか!男で妖精さん達が見えるって聞いたことが無いねぇ!」

新城「…」

隼鷹と呼ばれた女性の手には一升瓶が握られていた。

猪口「…この度の戦場は自由なところですな。」

新城「なんか嫌になってきた。」

隼鷹「ん~?どうかしたの~?」

バルクホルン「…真昼間から飲酒とは…」

隼鷹「いいのいいの!くそったれな野郎が処刑されたんだし、祝い酒だよ!」

隼鷹「…で貴方達は何者ですか?ここは部外者立ち入り禁止ですが。場合によっては…」

目付きがガラリと変わる。

新城「(ほう。ただの飲んだくれでは無いようだな。)
   失礼した。僕は後日こちらの鎮守府にやっかいになる新城直衛と言う。以後見知りおきを。」

猪口「(まるで歴戦の猛者のようですな)新城殿の部下である猪口です。」」

バルクホルン「(帝国にもこのような人間は数少なかったな。)バルクホルンだ。」

隼鷹「これは失礼しました。私は隼鷹。飛鷹型軽空母の二番艦隼鷹と申します。」

隼鷹はまるで貴族の令嬢のように振舞う。

バルクホルン「(美しい…あんなおちゃらけていた姿が想像出来ん。)」

「ふぎぎ!重い…!」

工廠の奥から一人の少女が出てくる。何かが入った箱を引っ張っているようだ。

猪口「ふむ。これを運べばいいんですな?手伝いましょう。」

「ありがとうございます!…ってどなたですか?」

猪口「後日ここにやっかいになります。猪口と言います。」

「ふむふむ。私は夕張と言います!よろしくお願いしますね!」

猪口「ええ。こちらこそ。」

新城「(確か猪口は新装備の話になるとやたら食いついていたな…)」

新城「(僕が指揮を執り、猪口が装備の開発に携わる。大尉殿が食料を作る。…なんだ。役割分担が出来てるではないか。)」

霧島「あら?こんな所にいたんですね?」

新城「霧島さんだったか…どうかなされたのですか?」

霧島「…辞令が届きました。」

新城「やたら早いな。して、内容は?」

霧島「…新城直衛殿、猪口殿、バルクホルン殿三名を佐世保鎮守府の臨時提督として任命する。との事です。」

島「…新城直衛殿、猪口殿、バルクホルン殿三名を佐世保鎮守府の臨時提督として任命する。との事です。」

新城「…了解した。猪口、大尉…いや、バルクホルン、千早の四名はこの地の守護にあたる!」

猪口「…」

バルクホルン「…」

新城「我々は坂東殿に貰った命を全うする!」

新城「護るものは帝国でも、皇国でもない!大勢の人が住んでいるこの地だ!我々は命に代えてもこの地を護る!」

新城「奴等に…深海棲艦に見せてやろうではないか。…人の意地を、我々の生き様を!
   そして奴等に彼の地より酷い地獄を…!」

にたりと新城は笑みを零す。

霧島「(っ!なんという顔をするの!…恐ろしいわね。)」

猪口「はっ!」

バルクホルン「・・・了解!」

新城「…さて、今日は婦人のところに戻ろうか。明朝、またここに来よう。」

猪口「ですな。さて夕張殿。また明日に会いましょう。」

青葉「はい!お待ちしております!」

バルクホルン「隼鷹さん…でよろしいか?良かったら明日、酌み交わしてはみませんか?」

隼鷹「隼鷹で良いって。お酒に関しては大歓迎だよ!」

新城「…では戻ろう。千早に舐められたらたまったものではないからな。」

三人はすたすた歩き、帰路に着いた。

夕張「優しい人たちでしたねぇ…惚れちゃいそう…!」

隼鷹「こりゃあ洋酒の準備をしとくかねー。」

霧島「…まぁ取り敢えずはあの方たちの部屋を作りましょう?」

夕張「はーい。」

霧島「後は引継ぎの準備をしなくちゃね…」

隼鷹「明日はぱーっとやろうぜ!ぱーっとなぁ!」

霧島「…そんな余裕は……まぁいいわ。」

今日はこの辺で。

ちなみに、バルクホルンは千早に跨って戦わせるつもりです。


浮くかって?そ、それは妖精さんのびっくり技術でなんとかするんじゃないですかねぇ・・・(白目)

乙したー

轟沈役決まっちまってんのか・・・

>>25

ヒント:あくまで予定です。
ヒント2:雷は一度轟沈したが元に戻った。
ヒント3「許しは請わない。だが、後悔はさせない。」

OK把握
でも誰が墜ちるとかも楽しみの一つにしたいから、次からは誰が落ちるとかも言わないでくれると助かる

>>27
了解しました。以後気をつけますね。

では投下します。

三人は老婆の元へ戻り、一晩だけやっかいになった。
その際、新城が千早に舐められたのは言うまでもない。

翌日

新城「では、いってきます。」

老婆「気をつけてな…」

猪口「ええ。死んでしまってはご婦人の手料理が食べれなくなってしまいますからな。」

バルクホルン「…ご婦人もお体にはお気をつけて。」

千早「ニャン」

新城「では行こうか。」

三人と一匹は佐世保鎮守府に向けて歩き出す。
その背中はとても大きく逞しかった。

憲兵A「うわっ!とととと虎!?」

新城「ご心配なく。僕の猫です。」

千早「クンクン」

憲兵B「」

千早「ゴァッ!」

憲兵A「ひぃっ!」

新城「こら。やめないか千早。」

新城に優しく撫でられた千早はゴロゴロと咽を鳴らし、新城の横を歩く。

霧島「お待ちしておりまし…たぁっ!?」

猪口「きっと何度もこのやり取りがあるんでしょうな。」

バルクホルン「そうだな。」

雷「あっ!千早さんだ!」

千早「ニャーン!」

千早は雷のほうへ走っていった。

雷「あっはははは!舐めちゃ…くっさぁっ!」

新城「珍しいな。千早が甘えている。」

猪口「…ですなぁ。しかし雷ちゃんも洗礼を受けましたな。」

新城「僕はある程度なれたが…」

バルクホルン「私には無理だった。」

「雷ー?…どこに行ったんだい?」

雷「うっぷ…くっさぁ!ち、千早さん!舐めるのやめてぇ!」

「雷!?…今助ける!」

一人の少女が主砲を構える。

新城「千早。やめてやれ。」

千早「ニャーン」

雷「うぅ~べたべたする…」

「だ、大丈夫かい?」

雷「うん。大丈夫よ響。千早さんはじゃれてただけだから。」

千早「…グルルル」

新城「…奴等か?」

千早「ゴァァァァァ!」

千早は雄たけびをあげる。

新城「霧島!奴等が来るぞ!戦闘準備にかかれ!」

霧島「まずいわね…主力艦隊は出払っちゃったし…」

バルクホルン「…霧島さんとやら。」

霧島「なんでしょうか?」

バルクホルン「我々が水上に立つことは出来るのか?」

新城「ほう。いい考えだ。」

「話は聞かせてもらったよ!」

先日見かけた妖精が新城たちの前に現れる。

妖精「昨日はびびっちゃってごめんね。貴方達は私等が見えるんだよね?」

猪口「え、ええ。」

妖精「なら適正があるってことだね。…艦娘の適正が。」

新城「…」

妖精「それで造ってみました!あなた方の水上滑走用のブーツです!」

猪口「ほうほう。これで我々も闘えるということですな。」

新城「…千早の分も造れますか?多分見えてるでしょう。」

妖精「まっかせといて!2分で造るよ!」

新城「あと近接武器も用意してくれるか?戦斧のような物が1つ欲しい。」

妖精「それは工廠にあるよ。」

新城「ふむ。ではバルクホルン。貴方には千早に跨って貰おう。僕等と対峙した時のような騎兵の暴れっぷりを見せてくれ。」

バルクホルン「了解した。千早殿、よろしく頼みます。」

霧島「…危険ですよ?」

新城「構わない。この地を護る。それが僕等の使命だ。」

猪口「…一応滑腔銃は持ってきてますが。」

新城「銃剣で突撃する。僕等はそれしか出来ない。バルクホルンと千早にある程度処理してもらい、僕等が残りを叩く。」

バルクホルン「それが一番無難だろう。」

三人と一匹は工廠に向かう。

妖精「はい。あと戦斧と近接武器だったよね?一応刀があったから持ってきたけど切れ味はわかんないから、気をつけてね?」

新城「切れなくても突ければいい。さぁ行こうか。」

「あたしも着いてくよ。」

「私も行きます。」

バルクホルン「隼鷹…」

猪口「夕張殿。」

隼鷹「アウトレンジからの攻撃は空母の十八番さね。きっと役にたつよ?」

夕張「私は主砲を四つも積めますよー!」

新城「そうか。では行こう。」

新城らは海上に立ち、索敵機からの報告を待つ。

猪口「なんとも不思議な気分ですな。」

新城「全くだ。」

千早「!」

新城「来たな。全員戦闘準備。」

隼鷹「艦載機が帰ってきたね…っ!」

夕張「どうしたのですか?」

隼鷹「まずいね…相手も主力級だよ。戦艦タ級、戦艦ル級、空母ヲ級、重巡リ級の四隻だ。」

新城「隼鷹。艦載機というのを発艦するのは少し待て。さていこうか。猪口、バルクホルン、千早。
   バルクホルン、あれをやってくれ。僕等と対峙した時にあげた掛け声を。」

バルクホルンは大きく息を吸い込み、大声を上げる。

バルクホルン「ウーラァァンツァァァール!」

新城「行くぞ、猪口!」

猪口「了解!」

三人と一匹は深海棲艦に向けて走り出す。

隼鷹「な、なんつう声だよ!艦載機出してたら飛行困難…っ!そういうことか!」

バルクホルンと千早は早めに始末しなければならないというのを察知したのか、迷わずタ級とル級に突っ込む。

ヲ級「ッ!」

千早「ゴァァァァァ!」

空母ヲ級は艦載機を出そうとするが千早の雄たけびにビビッてしまい、上手く発艦が出来ないでいた。
その隙を突いて、新城がヲ級を海面に叩きつける。

新城「ふ…んっ!猪口!」

猪口「了解!」

猪口は銃剣をヲ級に突き刺す。ヲ級は痛みに悶えるがその痛みは一瞬にして無くなっていた。

新城「まずは一匹!次はあいつだ!」

新城が体勢を直し、首を刎ねたのだ。次の目標は重巡リ級。
リ級は砲撃で距離を取ろうとするが、ジグザグに動く彼等を捉えることが出来ず首を刎ねられてしまった。

バルクホルン「ふむ。二体を殺したようだな。さて千早殿。私達も後に続こう。」

千早「ニャン」

タ級とル級は砲撃するが、俊敏な千早を捉える事が出来ない。

バルクホルン「さすがサーベルタイガーといったところか。目標まもなく範囲内!」

バルクホルン「ウーラン!ウーランツァールッ!」

千早「グォォォッ!」

二人は雄たけびをあげて突撃する。タ級とル級は突撃という行動に慌てて砲撃するが、やはり捉えられない。
捉えられない理由としては、今まで"面"で行動してたのに対して"点"として突撃してきたせいだ。

バルクホルンの放った戦斧の斬撃がタ級の首を落とす。

ル級「…ッ!」

バルクホルン「逃がさん。」

戦斧をペンのように回し、ル級の装甲を交わすように斬りつける。
ル級の体は真っ二つになり、海面を漂う。

新城「…もういなさそうだな。よし、帰ろう。初陣にしては上々だ。」

猪口「…雷のようなことは起きないんですな。」

新城「どうなんだろうな。」

バルクホルン「…ッ!新城殿!」

千早「グルルル…」

新城「どうやら起きたようだな。」

猪口「ですな。」

タ級の体が光始めた。

隼鷹「こいつは…>>35だな…昔此処にいた艦娘だよ。」

青葉、夕張、霧島、隼鷹、雷、響以外でお願いします。

たぶん響の自己紹介するレスが抜けてるぞ

安価なら日向

>>35

今見返して気がつきました。
今後の展開で自己紹介させるつもりです…
では投下します






隼鷹「こいつは…戦艦日向だな…昔此処にいた艦娘だよ。」

大きな艤装を身に着けた女性、戦艦日向。

日向「…う…ぅ…、此処は…?」

夕張「…お久しぶりです、日向さん。」

日向「夕張…か…?っ!霧島は生きているか!?」

隼鷹「あぁ。あんたは沈んじまったけど霧島は鎮守府で元気にしてるさ。」

日向「そうか…それは良かった。」

新城「ふむ。調子は万全ではなさそうだな。千早、牽引してやれ。」

千早「ニャーン」

千早は日向を咥え一足先に鎮守府へ戻っていったがバルクホルンは置いていかれた。

バルクホルン「私も一応怪我人なんだが…」

猪口「…確かにそうでしたな。」

新城「(忘れてたなんて言えないな。)…鎮守府へ戻ろう。」

新城達は鎮守府へ戻っていった。

??「…」

新城「ん?」

猪口「どうかされましたか?」

新城「誰かの視線を感じたが…気のせいだったようだ。」

鎮守府

新城「帰投し…」

千早「グルルルッ!」

「虎風情がこの私に牙を剥くかっ!」

千早はさらしを巻いた女性と対峙している。

新城「…何事だ。霧島はどこに行った。」

雷「霧島さんなら日向さんを連れてドックに行ったわ。」

新城「千早。落ち着け。」

隼鷹「武蔵も落ち着きなよ。その虎は提督の相棒なんだからさー。」

武蔵「提督…だと?貴様、何が目当てだ?」

武蔵と呼ばれた女性は新城を睨む。

新城「成り行きだ。詳しくは霧島から聞くといい。」

武蔵「…」

新城「そうだ。名前を聞いてなかったな。僕は新城直衛。後ろの二人は猪口とバルクホルンだ。
   君と対峙していた猫は僕の相棒の千早だ。」

猪口とバルクホルンは軽く会釈をするが千早はあくびをしていた。

武蔵「…大和型の二番艦、戦艦武蔵だ。第一艦隊の旗艦を勤めている。」

新城「ふむ。よろしく頼むよ。」

武蔵「まぁこんなことはどうでもいい。出撃するぞ。」

新城「…今まで出撃していたのでは無いのか?」

武蔵「…一人、奴等によって鹵獲された。」

新城「!」

バルクホルン「!」

猪口「なんと…」

隼鷹「だ、誰が鹵獲されたんだい!?」

武蔵「…山城だ。」

夕張「そんな…!」

武蔵「…だから出撃の命をくれ!」

新城「…武蔵。第一艦隊の損傷を教えてくれるか?」

武蔵「私は無傷だ。山城は鹵獲、青葉が中破、不知火が大破、加賀は小破、扶桑は大破。以上だ。」

新城「…猪口。」

猪口「私はいけますぞ?」

新城「バルクホルン。」

バルクホルン「傷が若干開いているが後一回ぐらいなら問題ないだろう。」

新城「ふむ。一度作戦を立てよう。」

武蔵「なっ!?今は時間が惜しいんだぞ!?分かっているのか!?」

武蔵は新城を襟をつかむ。

新城「それぐらいはわかっているさ。」

武蔵「ならどうしてだ!」

新城「…君は頭に血が上った状態で冷静な判断が出来るか?」

武蔵「!?」

新城「興奮した状態で出撃し轟沈したいのならば話は別だ。」

隼鷹「…武蔵。落ち着けよ。」

武蔵「…すまない。少し興奮していた。」

新城「分かればいい。バルクホルンは一度治療を受けるように。僕と猪口、武蔵、霧島、隼鷹は作戦会議だ。」

武蔵「了解。」

夕張「じゃあ私はバルクホルンさんを医務室に連れて行くわね」

新城「頼んだ。」

隼鷹「…司令室はわかるかい?」

新城「知らん。」

隼鷹「案内するよ。」

新城達は司令室に案内され、作戦を考える。

新城「見たことも無い深海棲艦か…僕達は全く知らないがそいつは凄いのか?」

武蔵「空戦、雷撃、砲戦にも参加してくるスペックだ。まるで基地外だよ…」

「失礼します。」

霧島が司令室に入ってくる。

新城「霧島か。日向の容態はどうだ?」

霧島「衰弱していますが、少し休めば大丈夫でしょう。」

新城「それはよかった。」

霧島「それと…」

霧島「今回…いえ、これからも私は出撃が出来ません…」

新城「…理由を聞いても?」

霧島「私には…戦えないんです。」

霧島は身につけていた服を脱ぎだす。

新城「っ!」

本来なら裸体が出るはずだが、霧島の体は生身ではなく機械のようなものになっていた。

武蔵「…此処にいた前提督のせいだ。」

猪口「…生身で進撃し、轟沈する恐れがあるのなら体を機械にし、
   リスクを下げようとしようとしたと言った所でしょうか?」

霧島「外皮は機械ですが、内臓は残っています。…あまり機能はしていませんが。」

新城「…分かった。服を着てくれ。」

霧島「はい。」

新城「…つくづく下衆だったんだな。」

隼鷹「そうだね。」

武蔵「ところで、新城は艦娘というのはどのようなものか知っているか?」

新城「…説明してくれ。」

武蔵「私達艦娘はただの人間だった。」

隼鷹「奴等が出るまでね。」

武蔵「そこで各国の首相は全兵力…最新の艦隊や兵器を持って戦ったが、傷1つ付ける事が出来なかった。」

隼鷹「だけど、ある一人の女性が奴等に襲われたんだ。持っていた弓を構え、奴等に向けて放った。」

武蔵「その矢は奴等を貫通した。信じられるか?木製の弓矢がだぞ?」

新城「…その女性に適正があったということか?」

武蔵「そうだ。そして妖精が彼女に告げた。」

霧島「"貴女には軽空母鳳翔の適正がある"と。」

隼鷹「鳳翔は第二次世界大戦中の軍艦の名前だった。」

武蔵「ここで適正を持つものが奴等と対峙できるというのが発覚し、国民全員の適正を検査した。」

隼鷹「だけど見つかったのは数百人だった。しかし」

霧島「中には検査中に死んだ子もいて数百人から百数十人へと減ってしまった。」

武蔵「そして生き残った私達は軍艦の名を付けられ、私達のDNA情報を混ぜ込んだ艤装を取り付け、奴等と戦うことになった。」

新城「…それが艦娘ということか。」

武蔵「そうだ。」

新城「…猪口。」

猪口「覚悟は出来とります。」

新城「よし。さすが僕の部下だ。」

霧島「…なにをなさるおつもりですか?」

新城は細巻に火を付ける。

新城「なに。簡単な話だ。君達だけ辛い思いするのは不公平だと思ったのさ。」

猪口「兵力になるかは分かりませんが我々も貴方達と同様、艦息(かんむす)になろうとするだけです。」

武蔵「なっ!?」

隼鷹「…本気かい?」

新城「僕等はここの守護を任された身だ。覚悟は出来ているさ。あとバルクホルンにも聞いて…」

バルクホルン「その必要は無い。私も新城殿達と同じ気持ちだ。」

バルクホルンは司令室の扉を開けて入ってきた。

新城「ふむ。では工廠に行こうか。千早はどうしようか…」

猪口「恐らく着いて来るとは思いますが…」

新城「それもそうだな。」

バルクホルン「…戦艦になってみたいが…どうなることやら。少しわくわくしている。」

新城「確かに。僕は速力を活かせる駆逐艦でも構わないが…やはり戦艦でもいいなと考えてる。」

猪口「出来るなら空母になりたいですな。艦載機をいろいろと試してみたいです。」

三人は談笑しながら工廠へと向かう。

武蔵「…」

隼鷹「やっぱり規格外だねぇ…あの三人は。」

霧島「ええ…生身でも十分戦力になるんですがね…」

武蔵「…どういうことだ?」

隼鷹「あの三人と千早ちゃんっていう虎だけでタ級ル級ヲ級リ級の四隻を近接戦闘で倒しちゃってんだよね。」

武蔵「なんだと…?」

隼鷹「しかも千早ちゃんとバルクホルンの雄たけびであたしとヲ級の艦載機を飛行困難にしてしまうんだからさー。」

霧島「規格外もいいところね。」

工廠

新城「ふむ。妖精さんとやらはいるか?」

妖精「あいあい。何のよう?」

新城「僕達四人を艦息にして欲しい。」

妖精「…本気?」

猪口「大真面目ですとも」

妖精「…ちょっとまってて。」

妖精は紙のようなものを取り出し、顔をしかめる。

新城「…」

妖精「…解体するまではこの国の兵器として生きることになるんだよ?」

バルクホルン「構わん。どうせ帰る場所など無い。」

新城「同意見だ。仮に皇国に戻れたとしても敵前逃亡の扱いになるだろうしな。」

妖精「分かったよ。じゃあこのビーカーに血液を入れて。ちなみに虎は無理だからね?」

千早「ニャーン…」

三人は指の皮を食い千切り、ビーカーに血液を落とす。

妖精「じゃあ次はこのカプセルに少し浸かっていて。」

新城「分かった。」

三人は何かの液体が入ったカプセルに浸かる。

妖精「さて艤装の準備にかかろうかな…そういえば面白いのが来てたっけ?なんだっけ…」

数時間後

妖精「邪魔するよー」

妖精は司令室に入ってきた。

夕張「新城さん達は…?」

「ここにいるさ。」

武蔵「」

隼鷹「」

霧島「」

夕張「」

新城「たちかぜ型ミサイル護衛艦一番艦のたちかぜだ。」

猪口「同じく二番艦のあさかぜです。」

バルクホルン「三番艦のさわかぜだ。」

妖精「これで深海棲艦なんか怖くないよ!」

霧島「…疲れているのかしら。確か第二次世界大戦の軍艦しか適応しないって聞いてたんだけど…」

妖精「なんでか出来た。」

武蔵「…勝てる気がしない。」

妖精「名前は退役した奴を使っているけど、艤装はこんごう型のを積んでるよ!」

霧島「イージス艦じゃないですかぁぁぁぁ!」

夕張「いいなぁー。」

隼鷹「こんな時は飲むに限るよねー…」

武蔵「…CIWSにハープーン、アスロック…無理だ。やっぱり勝てる気がしない。」


今日はこんなところで


たしか戦車ですら、第二次世界大戦のと今のじゃ性能が桁違いだったよな
ガンダムで例えるなら、ティーガーがザクなら今のはV2アサルトバスターくらいだっけ


勝ったな

こwれwwはwww

うわぁ。
漢息…?

イージス艦かよwwww

多分燃費対効果も抜群なんだろうな・・・

どの艦娘が新城の個人副官になるのかなー

>>43
ガンダムはGとポケットしか知らないんです…
戦闘機にたとえると昔が赤とんぼで今のがF-14ぐらいですかねぇ(すっとぼけ)

>>44
正直やっちまった艦

>>45
もう…艦息子でいいんじゃないかな…

>>46
燃費対効果はかなりいいと思います。

>>47
これといって決めてはいません。多分安価で頼ります。

では少しだけ投下して、仕事の後片付けしてきます。


しばらく時間が経ち…

新城「では山城奪還の人員は六名。僕と猪口、バルクホルン、隼鷹、武蔵…後一名は」

「私に行かせてください。」

隼鷹「…扶桑。あんたは怪我をしているだろう?」

扶桑と呼ばれた女性は立っているのがやっとの様子だった。

扶桑「山城は…私の妹だから、私が迎えに行きたいの。お願いします!」

新城「扶桑と言ったか?休むのも必要だぞ?」

扶桑「休んでいられません!」

新城「…わかった。だが戦闘には出さん。それは了承してくれ。」

扶桑「…はい。」

新城「あと扶桑は千早の上に乗ってついて来るように。」

千早「ニャーン」

扶桑「…よろしくね。千早ちゃん。」

新城「そうだ。自己紹介していなかったな。…これはどっちで自己紹介すればいいんだ?」

猪口「さぁ…?」

隼鷹「艦娘には本名、上にはたちかぜでいいんじゃない?」

新城「それもそうだな。僕は新城直衛だ。よろしくな、扶桑。」

扶桑「私は扶桑型戦艦一番艦の扶桑です。主砲の威力だけは自慢です…」

新城「では行こうか。」

新城「第一艦隊、出撃!」

新城達は山城が鹵獲されたという海域に向けて出撃した

深海棲艦は新城達を待っていたかのようだったが、現代のイージス艦には手も足も出なかった。

新城「ふむ…張り合いがないな。」

猪口「ですなぁ…」

バルクホルン「ん…?あれはなんだ?」

「…」

海中から幼い少女が現れる。

武蔵「っ!新城、あいつがあり得ないスペックの持ち主だ!きをつけ「猪口、ハープーン発射しろ。」…」

猪口「了解。ハープーン発射ああああああああああ!」

「エッ。チョッ」

新城「バルクホルン。CIWS用意。」

バルクホルン「了解。」

新城「ん?魚雷音が聞こえるな。アスロック発射用意。てー。」

<そんなに僕達の力を見たいのか…

隼鷹「やる気ねえなぁ」

新城「まぁ。仕方ないだろう?この戦力差なんだからな。」

武蔵「慢心はよくないぞ…」

新城「慢心はしない。敵は徹底的に叩く。」

「チョッ!ゲフゥッ!」

バルクホルン「ん?CIWSの準備は出来たが…相手は気絶したようだな。」

新城「じゃあ鹵獲しようか。」

ヲ級改「(アカン。勝テナイワ、コレ。)」

ヲ級改はその場から離れようとしたが、もう遅かったようだ。

千早「ニャーン」

扶桑「…」

ヲ級改「…」

扶桑「山城は…どこ…?」

ヲ級改「アソコノ島二…」

千早「ガブ」

ヲ級改「キュウ…」

扶桑「…提督。敵空母を捕らえました。」

新城「…千早。食い千切るなよ…?」

千早「ガブガブ」

扶桑「あの島に山城はいるそうです…」

隼鷹「んじゃ、迎えに行こっか。」

新城達は離島に上陸し、一人一人が辺りを探索する。

新城「此処の倉庫は怪しいな。どれ…」

さび付いた倉庫の扉を開ける。そこには一人の女性が佇んでいた。

「不幸…だわ。姉様は無事かしら…」

新城「山城か?」

「誰!?」

新城「佐世保鎮守府の者だ。」

「そう。私は扶桑型の二番艦、山城。」

女性は顔を上げる。その顔つきを見て新城は驚愕する。

新城「っ…蓮乃姉さん…」

山城「…?どうしたの?」

山城は新城に手を伸ばす。

新城「…!?すまない。気にしないでくれ。」

山城「そういうわけにはいかないわ。だって貴方…泣いているもの。」

新城「…」

山城「…」

新城「…すまない。義姉に似ていたのでな。」

山城「そう。…直ちゃん。もう泣かなくていいのよ?」

新城「っ」

新城は思わず山城を抱きしめる。

山城「ふふっ。姉になるというのも悪くないわ。」

新城「すまない…少しだけ、もう少しだけ…」

山城「いいわ。受け止めてあげる。」

一方その頃

隼鷹「そういえば、バルクホルンさんって日本酒飲める?」

バルクホルン「日本酒…?」

隼鷹「そう!お米で造ったお酒だよ!」

バルクホルン「飲んだことは無いが…少し気になるな。」

隼鷹「そっか!じゃあ今日は洋酒と日本酒、両方とも飲んじゃおう!」

バルクホルン「それは…とっても素敵だな。」

猪口「それは楽しみですな。」

隼鷹「おっ?猪口さんも飲める口かい?」

猪口「お酒と菓子は好物でありますので。」

猪口は笑みを零す。

武蔵「一体何の話をしているのか…」

扶桑「…空はあんなに青いのに…」

千早は扶桑を乗せたまま、ヲ級改と少女をパシパシ叩く。

ヲ級改「ヲヲヲヲヲッ!ネコジャラシジャナイヲォッ!」

「ア~ウ~…」

今日はこんなところで…仕事の後片付けが終わったら戻ってくるかもです。

>>51
うわぁぁぁっ!新城の自己紹介が抜けてたぁぁ!

訂正します。


新城達は離島に上陸し、辺りを探索する。

新城「此処の倉庫は怪しいな。どれ…」

さび付いた倉庫の扉を開ける。そこには一人の女性が佇んでいた。

「不幸…だわ。姉様は無事かしら…」

新城「山城か?」

「誰!?」

新城「佐世保鎮守府、臨時提督の新城直衛という。」

「そう。私は扶桑型の二番艦、山城。」

女性は顔を上げる。その顔つきを見て新城は驚愕する。

新城「っ…蓮乃姉さん…」

山城「…?どうしたの?」

山城は新城に手を伸ばす。

新城「…!?すまない。気にしないでくれ。」

山城「そういうわけにはいかないわ。だって貴方…泣いているもの。」

新城「…」

山城「…」

新城「…すまない。義姉に似ていたのでな。」

山城「そう。…直ちゃん。もう泣かなくていいのよ?」

新城「っ」

新城は思わず山城を抱きしめる。

山城「ふふっ。姉になるというのも悪くないわ。」

新城「すまない…もう少しだけ、もう少しだけ…」

山城「いいわ。受け止めてあげる。」

やらない夫×FF6のSS見て、久しぶりにアドバンスを引っ張り出してFF6やってたらこんな時間だよ!

安定のガウさんやで…

投下します。

新城達は鎮守府へ戻り、深海棲艦の処遇を決めていた。

霧島「…どうしましょうか。」

新城「引き渡すのが一番良いのだろうが…なんか嫌なんだ。」

ヲ級改「ダカラネコジャラシジャナイッテ言ッテンダヲオオオ!」

「ペチペチシナイデェェェッ!」

千早「ニャーン!」

千早はねこじゃらしと勘違いしているのか、触手のようなものをペチペチと叩いていた

新城「……もう千早の玩具でいいんじゃないか?」

霧島「そういうわけにも行かないでしょう?」

新城「…では捕虜として此処で働いてもらおう。」

霧島「…例えば?」

新城「掃除、洗濯、荷物持ち、庭園の管理等だな。」

霧島「…それでいいかしら?」

ヲ級改「…ヲッ」

霧島「おめえ喋ってただろうがぁぁ!!」

霧島はヲ級にボディブローを叩き込む。

ヲ級改「ウゲェッ!」

「ヒィッ!」

新城「…それでいいか?」

「ハ、ハヒィ!」

新城「では、当鎮守府に捕虜としている間は安全を約束しよう。
   ただし、君達も捕虜である間は問題を起こさないと約束してくれ。」

「ア、アノー。因ミニ問題ヲ起コシタラドウナルンデスカ?」

新城「猪口。」

猪口「ハープーン…CIWS…アスロック…」

「ヒィッ!ワ、分カリマシタァ!コノレ級!約束ヲキッチリ守ラセテモライマスゥ!」

新城「ふむ。レ級というのか。よろしく頼むよ。」

レ級「…(アー姫様ニバレタラ大変ナ事ニナリソウ…)」

ヲ級改「」

霧島「…」

新城「…霧島。やりすぎだ。」

霧島「すいません。…新城提督。」

新城「なんだ?」

霧島「秘書艦は決めないのですか?」

新城「…とりあえずは様子見だな。ちなみに個人副官とは違うよな?」

霧島「?役割は同じじゃないでしょうか?」

新城「…うん。やはりもう少し様子見する。」

山城「私でも…いいのよ?」

新城「…///」

猪口「ほう…」

バルクホルン「ほうほう…」

隼鷹「ほ~う…」

武蔵「?」

扶桑「??」

霧島「…」

新城「解散!全員解散!」

「「「はーい」」」

新城以外は司令室から出て行った。

新城「くそっ…!どうして僕がこんな目に…!」

扉がまた開く。

霧島「言い忘れていましたが、今日の夜は歓迎会をするようですよ?」

新城「あ、ああ。わかった。」

霧島「…今は悩んでもいいと思いますよ?何せ鎮守府にはいろんな艦娘がいますから。」

霧島は笑みを零しながら司令室を出て行く。

新城「…」

新城「はぁ…」

暫く時間が経ち、夜。

新城「ん?こんな時間か。そろそろ食堂やらに向かうか。」

新城は読んでいた本を閉じ、司令室を後にした。
食堂には新城以外が集まっていた。

バルクホルン「…っ!美味い!」

隼鷹「良い飲みっぷりだねぇ!こりゃあ負けてらんないねぇ!」

猪口「んんwwww主砲ガン積み以外ありえませんぞwwwwwww」

夕張「ひゃっはぁぁぁ!深海棲艦は消毒だぁぁぁ!」

霧島「マイクチェックの時間だオラァ!」

ヲ級改「ウゲェッ!」

扶桑「ふふふふふふふ……」

武蔵「…ぷっはぁ!」

「これはゆずれません。」

「これは面白いことになりそうですねぇ…」

雷「千早ちゃんもっふもっふー!」

「もふ…もふ…」

「…不知火ももふもふしたいです。」

新城「…なんだこれは…」

山城「あら?直ちゃん遅かったわね。」

山城は一人ぽつんと座っていた。

新城「…これは一体どうしたのだ?」

山城「さぁ?私がドックから戻ってきたらこうだったわ。」

新城「まるで地獄絵図ではないか…」

「…もしかして提督ですか?」

新城の目に前にカメラを持った少女が現れる。

新城「ああ。新城直衛だ。」

「どもっ!重巡青葉です!趣味はスクープを見つけることです!」

新城「…ようするにブン屋か。」

青葉「まぁ簡単にいえばそうなりますねー。」

新城「見たことがないのが二人ほどいるな。」

青葉「では軽くお教えしましょう!雷ちゃんと一緒にいるのが駆逐艦響です。
   その隣にいるのが、深海スレイヤー=シーラヌイこと駆逐艦不知火です。」

新城「…あの和装の女性は?」

青葉「あの人は鎮守府覇権TOP3に数えられる正規空母加賀さんです!」

新城「なるほどな…。」

青葉「ちなみに青葉と加賀さん、不知火はドM同盟というのを作っています!提督はSですか?Mですか?」

新城「…意味が分からん。山城。」

山城「…よ」

山城はボソッと呟く。

新城「?」

青葉「(これはSの予感!青葉滾っちゃいます!)」

山城「だから!Sがサディスト…つまり加虐趣味の人でMがその逆よ!言わせないでよ…恥ずかしい///」

新城「(悪くない。)あ、ああ。すまなかった。」

青葉「(この悪役面な笑顔…!間違いなくS!青葉…濡れちゃいます!)」

不知火「(抜け駆けは…)」

加賀「(許さないわ)」

青葉「(直接頭に…!)」

新城「…まぁ口にするのはやめておこう。適当に考えてくれ。」

青葉「はい!(秘書艦になったら絶対に首絞めセックスを求めましょう!)」

加賀「(私は鞭打ちがいいわ。)」

不知火「(放置も悪くないと思いますよ?)」

山城「(こいつら、もうだめね。)」

新城「折角だし参加するか。山城。一緒に飲もうじゃないか。」

山城「え、ええ。はい、これ。」

山城は杯を渡し、酌をする。

新城「おっと、すまんな。」

青葉「(青葉的には尺八をしたいです。)」

加賀ぬい「(同じく。)」

夜も更け…

猪口「…ま、まら飲めますぞ……」

夕張「メロン詐欺って…やかましいわ…」

隼鷹「あ~…もう無理…」

バルクホルン「フェリラ…折角植えたんだから…抜いては駄目だよ…」

武蔵「ぐぅ…」

扶桑「すぅ…」

加賀「んんっ…///もっと…///」

霧島「…ぐ~…んがっ…」

ヲ級改「オ…重イ…」

雷「…すぅ。」

響「雷…布団で寝よう…?」

雷「…ぅん…」

不知火「……すぅ。」

青葉「寝顔を撮るチャンスですねぇ!青葉張り切って撮っちゃいます!」

レ級「……ハープーン怖イ…ソンナ大キイノ入ラナイ…」

新城「…さてどうするか。」

山城「姉様以外は放置でいいんじゃないかしら?」

新城「なら運んでやれ。僕は風呂に入る。」

山城「浴場は一階にあるわ。」

新城「わかった。では失礼する。」

新城は食堂から出て行く。

青葉「(これはチャンス!)」

山城「(させると思ってるの?)」

青葉「ぐぬぬ…」

山城「…今はそっとしといてあげなさい。」

青葉「…何があったんですか?」

山城「色々よ。」

青葉「…(何ですか、この正妻艦…)」

山城「……あまり思い詰めないで欲しいけれど……」

青葉「ちなみに、山城さんって提督の事「嫌いでは無いわ。」」

山城「なんて言うのかしら…母性が擽られると言うか…そんなところね。」

青葉「…青葉は虐めて欲しいですねぇ。」

山城「サーモンに行って来なさい。」

青葉「まだ死にたくないんで、いいです。」

山城「単独オリョクルでもいいのよ?マイナスになったら霧島に腹パンされるだけだから。」

青葉「…霧島さんの腹パンには興味がないんでいいです。あ、でも提督の腹パ「フンッ」ヒギィッ!」

山城「下ネタは嫌いよ。」

青葉「」

今日はこんな所で。

投下します。


翌日、朝。

新城「…んんっ。朝か。」

新城はゆっくりと布団から出て、体を伸ばす。

新城「さて、今日は何をしようか…」

新城の私室にノックの音が響く。

新城「どうぞ。」

山城「おはようございます。」

新城「ああ。山城か。どうかしたか?」

山城「朝食の準備ができてるわ。食堂にきてね。」

新城「分かった。細巻き吸ってから向かおう。」

山城「そう。早めに来てね。直ちゃん。」

新城「…ああ。」

山城は新城の私室から出て行く。

新城「(…秘書艦は山城でいいかな?)」

新城は細巻きに火をつける。

新城「…細巻きも無くなるな。折角だし散策ついでに買いに行こうかな…」

「提督?起きていらっしゃいますか?」

新城「その声は…扶桑か?起きているよ。」

扶桑「お手紙が提督宛に届いていましたので持ってきましたが…」

新城「うん。わかった、入ってくれ。」

扶桑「では失礼して…」

扶桑「…服はちゃんと着てください。」

新城「む?これはすまなかった。寝巻きを買ってなかったのでな。」

扶桑「では買いに行ってみては?」

新城「そうだな…多少の金銭はあるし…そうしようか。
   して、手紙とは?」

扶桑「これです。」

新城「…海軍本部大本営より…か。」

扶桑「…」

新城「破り捨てたいが仕方ない。読んでみるか。」

新城は手紙の封を開ける。

新城「…ふむ。扶桑、今日は何日だ?」

扶桑「えっと…七月の十日ですね。」

新城「なるほど。では今日から僕は臨時の提督から正規の提督になるそうだ。」

扶桑「それは良かったです。…山城が男性と仲良くしているのは初めて見ますから…」

新城「そうか。ではそろそろ食堂に行こうか。朝食の準備が出来てるそうだからな。」

新城は着物に着替え、扶桑と共に部屋から出て行く。

食堂

猪口他「…ぐぇ…」

新城「…なんだこれは。」

猪口「…二日酔いです」

新城「…ああ。なるほど。」

雷「千早ちゃーん!」

千早「ナァー」

響「動物というのは心を綺麗にしてくれる…」

不知火「あら。司令官。おはようございます。」

新城「おはよう。」

山城「はい。」

山城は新城の前に朝食を置く。

新城「粥か。」

山城「あら?嫌いだった?」

新城「いや、嫌いではないが周りを見て理解した。」

山城「ああ。そういうことね。」

隼鷹「う~頭痛い…」

霧島「昨日の事はあんまり覚えてないわ…」

夕張「同じく…」

青葉「いやー!昨日は面白かったですよー!」

猪口「…ん?外が騒がしいですな…」

新城「ん?」

新城達は外に目を向ける。
外には白い軍服を身に纏った男性がたくさんいる。

新城「…何事だ?」

扶桑「…真ん中の方は見たことがありますが…」

霧島「どれどれ…っ!全員私室に戻りなさい!加賀はヲ級とレ級を隠しなさい!」

新城「…知っているのか?」

霧島「ええ…海軍本部に駐在している将校達ですね…」

新城「……艦娘達が二日酔いだとまずいと言うことか。千早。」

千早「ニャーン」

新城「足止めしてくれ。」

千早は軽く頷き、新城の空けた窓から飛び降りていった。

新城「これで少しは時間が稼げるだろう。皆は部屋に戻ってくれ。僕は彼等を迎えに行く。」

霧島「…了解。」

新城「さて…何を言われるのか…」

新城は粥を流し込み、外へと向かう。

モブA「何だこの虎は!」

千早「グルルルルルッ!」

モブB「ええい!邪魔だ!」

千早は威嚇を続ける。

新城「千早!おいで。」

千早「…」

新城「…どちら様ですか?」

モブA「ふん…鎮守府を預かる者が私服とはな。佐世保鎮守府も落ちたものだ!」

新城「それはすいませんね。何しろ軍服を頂いてないのですから。」

モブB「ふんっ!」

新城「(こいつら…千早の餌にしてやろうか…)」

「口が過ぎるぞ!少しは慎め!」

モブAB「はっ!」

「若いのがすまなかったの。」

新城「いえ。」

「君が新城君だったかな?」

新城「ええ。新城直衛と申します。」

「ふむ…肝の据わった男じゃの…わしは海軍本部の頭である、元帥という。」

新城「これは…元帥殿が当鎮守府になんの御用でしょうか?」

元帥「単刀直入に言おう。駆逐艦雷を引き渡してはくれぬか?」

新城「…」

元帥「代わりと言っては失礼だが軽空母を一人此処に送ろう。どうかね?」

新城「…それは許容できかねます。」

元帥「ほう…理由を聞いても?」

新城「当鎮守府には駆逐艦は数名しかいません。貴重な速力の高い艦娘を手放したくないと言ったところでしょうか。」

元帥「…火力が低いのじゃぞ?」

新城「火力が低いのならば別用途で使用するまでです。」

元帥「…どうあっても手放す気はないと?」

新城「ええ。"深海棲艦になった"としても今は僕達の"仲間"ですから。」

元帥「…兵器として扱わないのだの?」

新城「人と同じ思考をする兵器があるのなら一度拝んでみたいですな。」

元帥「…くくっ。それもそうじゃな。新城君。」

新城「なんでしょうか?」

元帥「君を正規の提督として認めるとは言ったの?」

新城「ええ。」

元帥「正直に言おう。わしは君を気に入った。」

新城「はぁ…?」

元帥「君の位を今この場で決めようと思う。そうだな…少将というのはどうだろうか?」

新城「…(将校の位を与え、目の見える範囲に置くということか?)」

元帥「どうじゃ?」

新城「お言葉ですが…辞退させて頂きます。僕はこの鎮守府を指揮する権利さえあれば他を望みません。
   第一。」

元帥「…」

新城「将校という肩書きは疲れるので」

元帥「正直じゃのう…」

新城「お話は以上でしょうか?」

元帥「…できれば穏便に事を進めたかったが、仕方ないの…」

元帥が手を上げると一人の艦娘が現れる。

「…大和。推してまいります。」

大型の主砲を身につけた女性。戦艦大和。

新城「っ!武蔵の姉君か…」

元帥「演習で決めるというのはどうかの?」

新城「…わかりました。」

モブA「あの欠陥戦艦なら二人使っていいぞぉ!」

モブB「なんて言ったか?扶桑型…いや不幸型かぁ!」

モブはけたけた笑う。

新城「…」

元帥「…」

新城「こちらからは三名出します。そこの屑共も自慢の艦娘を出せば良いでしょう。」

モブA「…赤城!」

赤城と呼ばれた女性が出てくる。

「一航戦!赤城!出ます!」

新城「加賀と同じ正規空母か…」

モブB「北上!」

「あ~い。重雷装巡洋艦北上、出るよ~。」

北上と呼ばれた少女が出てくる。

新城「…知らんな。」

北上「あー。酷い。私は雷巡って呼ばれる軍艦だよー。雷撃ならお任せ。」

新城「…では、あちらの海域で。それと…」

元帥「それと…?」

新城「僕達が勝ったらこの者達を譲り受けよう。負けたら雷を渡しましょう。」

元帥「…あいわかった。」

新城は元帥達の前から立ち去り、司令室に艦娘達を集めた。

新城「さて、猪口。バルクホルン。僕等が深海棲艦に見せた地獄をあいつ等に見せてやろう。」

猪口「了解。」

バルクホルン「了解した。」

青葉「…あのー写真撮ってもいいですか?」

新城「ああ。是非とも頼むよ。あいつ等をゆする武器になる。」

青葉「よーし!青葉張り切っちゃいます!」

雷「…」

響「雷…」

新城は雷に近寄り、頭を撫でる。

雷「司令官…?」

新城「大丈夫だ。絶対に君を奴等の手には渡さない。」

雷「うん…」

新城「それに僕は憤っている。」

猪口「…」

新城「僕の仲間を欠陥やら不幸やらと決め付けたあいつ等を許しては置けない。
   大和達には悪いが徹底的に叩かせてもらう。」

バルクホルン「そうだな…それには同感する。」

猪口「ええ。私もですぞ。」

新城「では…行こうか。」

演習場

元帥「…」

新城「お待たせしました。」

元帥「はて?艦娘が見られないが?」

新城「ご心配なく。"僕等"がお相手します。」

モブA「ははっ!頭がおかしくなったか!」

青葉「…言わせておけば…!」

新城「では貴方達に見せてあげましょう…"本当の地獄を"」

新城はにたりと笑い、大和達が待つ海上に向けて駆け出す。

猪口「自慢の艦娘が沈まないよう祈るんですな。」

バルクホルン「我等の仲間を侮辱した罪は重いぞ。」

元帥「…男が艤装を付けているなんて初めて見たぞ…」

海上演習場

新城「待たせたかな?」

北上「いんやー?別にー。」

大和「…もしかして」

新城「僕達がお相手しよう。」

赤城「え?」

猪口「我々にも適正があったのでね。」

新城「開始の合図は青葉が出してくれる。」

<始めますよー?

猪口は手を上げる。

猪口「手を下げたら数秒後に青葉殿が合図を出します。」

大和「…わかりました。」

新城「1つ言わせて貰おう。君達には恨みは無いが…君達の上司が僕の仲間を馬鹿にした。
   これは許されない…いや許すことが出来ない。…覚悟をしてもらおう。」

大和「っ!」

赤城「これは…相手が悪かったかもしれませんね…」

北上「あっちゃ~あの人もやらかしたねぇ…」

新城「では準備はいいか?」

大和「構いません。」

新城「猪口。」

猪口「はっ!」

猪口は上げていた手を下げる。

青葉「5、4、3、2、1!開始です!」

青葉は拳銃を空高く撃つ。

大和「赤城さん!」

赤城「第一次攻撃た「ウーラァァァン!ウラーンツァァァァルッ!」きゃあっ!」

北上「なんつー声だよぉ…」

赤城「編成に乱れが…!ごめんなさい!発艦できません!」

大和「くっ!全主砲斉射…って!北上さん!危ない!」

北上「えっ!?」

北上の目の前にはハープーンが迫っていて、避けようが無かった。

北上「うぇー。ペイント弾とはいえ気持ち悪いー。」

猪口「…当たりましたな。」

新城「第二射行くぞ。目標、赤城。」

バルクホルン「了解!」

バルクホルンはハープーンを握り締め、赤城に投擲する。

赤城「おっふっ!」

大和「赤城さんまで…」

新城「さて、大和はどうでるか…」

猪口「ん…?白旗を掲げましたね。」

新城「…」

バルクホルン「…」

新城「僕等の世界では降参の合図は…」

猪口「青旗ですな。」

バルクホルン「うむ。」

新城「ハープーン用意。」

新城「てぇっ!」

大和「えっ…」


元帥「」

モブAB「」

新城「というわけで僕達の勝利で構いませんね?」

元帥「ソウデスネー」

モブAB「」

新城「ではお引取を願えますか?」

元帥「シツレーシマシター」

青葉「(平然とオーバーキル…やっぱり提督は青葉のご主人様に…)」

加賀「(抜け駆けは)」

不知火「(許しません。)」

山城「お帰りなさい。」

新城「ああ。大和達を風呂に案内してやれ。僕は着替えてくる。」

山城「…いつの間に軍服みたいなのに着替えたのよ…」

新城「…さぁ?」

山城「…ほつれてるじゃない。後で貸しなさい。繕って上げるわ。」

新城「すまないな。」

新城と山城は新城の私室へ戻っていった。

猪口「…距離が近いですなぁ」

バルクホルン「…うむ。(私も隼鷹殿と…」

隼鷹「呼んだ?」

バルクホルン「のわっ!」

隼鷹「おおっと、驚かしちゃった?」

バルクホルン「い、いや。問題ない。」

隼鷹「ふ~ん。そういえば妖精さんが庭園の野菜を貰っていい?って言ってけど…」

バルクホルン「む…管轄は一応私だが…育ていた者が決めればいいんではないか?」

隼鷹「じゃあオッケーだね。あれ作ってたの私だし。」

バルクホルン「…」

隼鷹「どうしたんだい?」

バルクホルン「意外だったんでな。」

隼鷹「ひっでー!」

バルクホルン「まぁそう怒らないでくれ。」

隼鷹とバルクホルンは庭園に向けて歩き出した。

猪口「なんだかんだ言ってバルクホルン殿もですなぁ…さて、新装備の開発と行きましょうか…」

夕張「新装備と聞いて。」

猪口「夕張さんも開発狂ですな。自分もですが…」

夕張「なんていうですかねー?なんかワクワクしませんか?」

猪口「しますな。さて今回は…」

夕張「今回は…?」

猪口「スクリューで作った電力で動かせる装備を考えましょう。」

夕張「ほうほう…レールガンはいかがですか?」

猪口「レールガン…仕組みを妖精さんから教えてもらいましょうか…」

夕張と猪口は工廠へ歩き出した。

雷「…」

千早「ニャーン」

千早は雷をペロペロと舐める。

雷「どうしたの?」

響「心配してるんじゃないかい?」

不知火「気分転換に散歩とはいかがでしょう?勿論千早さんを連れて。」

雷「うん。そうね!行きましょ!」

千早は雷達を乗せて窓から飛び降りた。

北上「…」

青葉「…案内しますか?」

北上「うん。」

大和「~~っ!」

赤城「…お腹空きました。」

青葉「…大和さんってもしかして…」

北上「まぁ、多分Mだよね…なんかビクンビクンしてるし…」

大和「んぁっ!」

青葉は大和に耳打ちする。

青葉「(青葉達は大和さんと同類ですよ…提督を狙っています…)」

大和「(…ご指導ご鞭撻よろしくお願いします)」

北上「なんか嫌な予感がするなー…」

赤城「お腹…空いた…」

その後食堂。

赤城「お腹一杯です…」

大和「同じく」

加賀「さすがに気分が高揚します。」

新城「…霧島。」

霧島「何が言いたいか分かりますが…何でしょう?」

新城「元帥殿達に請求しよう。」

霧島「ごねたら…?」

新城「ハープーンの刑だ。」

霧島「了解。」

新城「強請れるだけ強請れ。此処を護る為なら慈悲は無い。」

山城「そういえば…猪口さん達は?」

新城「猪口は夕張と共に工廠。バルクホルンは隼鷹と庭園。千早は雷達と散歩だ。」

山城「そういえば千早ちゃんのご飯がもう無いわよ?」

新城「そうか…ふむ。千早の餌を買いに行くついでに私服でも見に行くか…」

山城「そう…私は残るわ。」

新城「ん?何を言っている。君も同行するんだ。」

山城「えっ?」

新城「ん?」

青葉「へっ?」

加賀「はぁっ?」

大和「はぁぁぁっ!?」

新城「嫌か?」

山城「い、いやじゃないけど…私でいいの?」

新城「ああ。」

山城「ちょ、ちょっと支度してくるから待ってて…」

山城はぱたぱたと足早に食堂から出て行く。

武蔵「…提督も大胆だな。」

霧島「山城、顔が真っ赤だったわよ?」

扶桑「まぁ、提督の事を気に入ってるようですし…」

大和「提督!私も行きたいです!」

加賀「これは譲れません。」

青葉「青葉も行きたいですぅ!」

新城「…霧島。」

霧島「なんですか?」

新城「千早の"餌"は必要無い様だ。ちょうど人間三人分がある。」

霧島「…」

霧島「……えっと、提督?」

新城「聞こえなかったか?ではもう一度言おう。"餌は人間三人分あるようだ"」

霧島「…謝るなら今のうちよ…」

「「「すいませんでしたぁ!」」」

新城「僕はうるさいのはあんまり好きじゃない。……機会があったら連れて行ってやる。それでいいな?」

「「「了解しましたぁ!」」」

山城「お、お待たせ。」

新城「ほう…似合うじゃないか。」

山城は若干ピンクがかかった和服を着ていた。

新城「では行こうか。霧島、留守を頼むぞ。」

霧島「ええ。わかりました。…そうだ山城。」

山城「なに?」

霧島「買い物してきたら領収書を貰ってきて。一応経費で落とせると思うから。」

山城「わかったわ。」

新城「じゃあ行って来ます。」

武蔵「行ってらっしゃい。」

山城「姉様行って来るわ。」

扶桑「ええ。いってらっしゃい。一応傘を持って行きなさいね?日差しが強くなると思うから。」

山城「わかったわ。」

二人は玄関に置いてあった番傘を持って出て行った。

扶桑「ふふっ。」

霧島「どうしたの?」

扶桑「いえ…あの子の口癖を最近聞いてないから…」

武蔵「そういえば…そうだな。」

霧島「最近"不幸"って言葉を聞いてないわね…」

扶桑「ふふっ。提督が私の兄か弟になるというのは…悪くないわ。」

加賀「…」

青葉「青葉は…いえ青葉達は諦めません!せめて…せめてっ!」

大和「愛人の立場に!」

扶桑は武蔵から無理やり奪った46cm三連装砲を加賀達に向ける。

扶桑「なにか…言ったかしら?」

「「「なんでもありません。」」」

扶桑「よろしい。」

霧島「扶桑も実は怒らせると怖いのよね…」

武蔵「間違いない…」

北上「ここの人たちは一癖二癖あるって話じゃないよねー…」

武蔵「…否定はしない。」

扶桑「そういえば…千早ちゃんは?」

武蔵「雷達が散歩に連れて行ってるはずだが…」

<ただいまー!

霧島「噂をすればなんとやらって奴ね…」

雷「皆!千早ちゃん凄いんだよ!」

武蔵「何がだ?」

千早「ニャーン」

霧島「魚が沢山…どうしたの?」

響「海に飛び込んだと思ったら…」

不知火「こんなに咥えて出てきたんです…」

武蔵「…自分の飯は自分で調達すると言うことか…」

霧島「…餌に不満があるのでしょうか?」

扶桑「…量が足りないんじゃあ。」

響「多分…」

不知火「ところで司令官は?」

霧島は不知火に山城と出かけたことを教えた。

不知火「これは…アンアンキシムサウンドの流れですね。出来れば不知火も混ざり「何か言ったかしら?」…いえ。」

扶桑「"利口"な子は好きよ?」

不知火「あい…」

赤城「…」

千早「…」

赤城「ガァッ!」

千早「ゴァァァァッ!」

霧島「…」

武蔵「…」

扶桑「佐世保は変人の集まりと言われない様にしましょう…」

<霧島ノ姐サン。掃除ヲワッタヲー
<ピッカピカニシテキマシタヨー

霧島「ご苦労様。お昼はまだでしょ?調理場に用意してあるわよ?」

レ級「ワーイ…ッテナンカ増エテル…」

ヲ級改「エー…掃除スル増エルノカヨー」

武蔵「提督から伝言があるぞ?」

レ級「…?」

ヲ級改「?」

霧島「…ハープーン」

レ&ヲ「ピッカピカニサセテ頂キマス!」

扶桑「宜しい。」

レ級「ウウ…変態ニ渡サレ無イ分マシダケド…」

ヲ級改「言ウンジャナイ…言ウンジャナイヲ…」

北上「」

北上「えっと…なんでいるの?」

霧島「鹵獲したのよ…あの三人が。」

北上「おk把握。」

武蔵「捕虜として扱う代わり雑用をやらせてるんだ。」

扶桑「仕事が終わったら好きにしていいみたいだけどね。」

北上「なんか…手馴れてる感があるけど、あの人たちは何者なの?」

霧島「…死んでもいいなら教えてあげるわ。」

北上「じゃあ止めとくよ。まだ死にたくないしねー。」

霧島「賢いのね?」

北上「…長女がクマで次女が猫、四女がシスコン+レズで末っ子は俺っ子。」

武蔵「」

霧島「それは…ご愁傷様ね…」

北上「実家に帰ると疲れるんだよね…長女はクマでもまともだったけど、最近会ってないなー。」

扶桑「…そういえば貴女の名前を聞いてなかったわ。聞いてもいいかしら?」

北上「軽巡球磨型の三番艦、北上。今は雷巡だけどね。」

扶桑「っ!…そう。」

北上「どしたのー?」

扶桑「…霧島さん?」

霧島「…お願いするわ。」

扶桑「北上ちゃん?ちょっと私に付き合ってくれるかしら?」

北上「いいよー?」

扶桑は北上の手を握り、庭園へと向かう。

バルクホルン「だからこの雑草は抜かねばならない。」

隼鷹「へー?…ん?」

バルクホルン「扶桑殿と北上と言ったか…?」

扶桑「隼鷹。下に行きたいのだけどいいかしら?」

隼鷹「…わかった。」

隼鷹はポケットに入れていた鍵を取り出し、扶桑に渡した。
扶桑は鍵を庭園の噴水に差し込む。

北上「すっごー…」

噴水の真ん中にぽっかりと穴が開く。

扶桑「ついて来て。」

北上「はーい。」

二人は薄暗い穴の中へと消えていった。

バルクホルン「あれは…?」

隼鷹「…墓場さね。轟沈した艦娘達の…」

バルクホルン「何故おおっぴらにしないのだ?」

隼鷹「前の提督が許さなかったんだよ。」

バルクホルン「それで…極秘裏に庭園を造り、隼鷹が管理していたということか?」

隼鷹「そう。私は沈む心配が無かったからね。」

隼鷹の目にはうっすらと涙を浮かべていた。
バルクホルンはその姿を見て、思わず抱きしめた。

バルクホルン「…すまない。」

隼鷹「いえ、貴方が謝ることではありません。」

バルクホルン「しかし…」

隼鷹「いいえ。構わないのです…私と霧島が身を差し出せば、皆さんを護れたのですから…」

バルクホルン「…約束しよう。私達…いや私はこれから先、貴女が死する時まで護り続けると。」

隼鷹「…私は穢れております…ですからもっと素敵な人をおさが「穢れてなどおらぬ!」」

バルクホルンは吼える。

バルクホルン「たとえその身を蹂躙されたとしても貴女が清らかな心を持ち続ける限り、私は貴女を穢れているなどは思わない!」

バルクホルン「なぜなら…」

隼鷹「…」

バルクホルン「貴女を…隼鷹を愛してしまったから。」

隼鷹「…」

隼鷹の瞳から大粒の雫が零れる。

バルクホルン「…いかんな。雨が降ってきた。」

隼鷹「雨なんて…」

バルクホルン「いや…これは大降りになる。」

バルクホルンはポケットからハンカチを取り出し、隼鷹の瞳を拭う。

隼鷹「あっ…」

バルクホルン「…貴女には雨空には似合わない。見せて下さい、太陽にも勝る笑みを…」

隼鷹「…はい。」

二人がいちゃついてる中扶桑達は…

扶桑「ここよ。」

北上「何これ…?石碑?」

扶桑「そう。今の提督が来る前の提督が沈めた艦娘達のお墓よ。」

北上は少し驚きつつも石碑に彫られた名前を見つめる。

北上「神通、伊勢、黒潮、愛宕…っ!嘘…嘘でしょ…」

【軽巡洋艦 球磨型一番艦 球磨 カスガダマ沖に眠る】

扶桑「…」

北上「球磨姉が轟沈したって…嘘でしょ…?嘘だって言ってよ…!」

北上は姉と最後に会った日のことを思い出す。

球磨『今の鎮守府は餓鬼が多くて大変だクマー…』

北上『そんなこと言って実は世話焼きのくせに。』

球磨『北上も生意気になったクマー』

北上『でも間違ってないじゃん?』

球磨『まぁ…あんた達の長女だからねー。世話を焼くのは慣れてるよ。』

北上『素に戻ってんよー?』

球磨『おおっと。気をつけないと地が出るクマー。』

北上『そういえば、次はいつ帰ってくるのさ?』

球磨『…まだ未定クマ。というか球磨が実家に戻ると一部の駆逐艦が泣くクマー…。』

北上『ま、次会える日を楽しみにしてるねー?』

球磨『…次はあるのかなぁ…』

北上『なんか言ったー?』

球磨『なーんも!じゃあまた会うクマ!』

扶桑「…」

北上「…最後は。」

扶桑「?」

北上「最後はどうなったの?」

扶桑「…私はその時第一艦隊に居なかったから分からなかったわ。」

北上「その時の面子って…」

扶桑「…いるわよ。此処に。」

北上「…」

扶桑「隼鷹と霧島、それに…不知火ね。」

北上「詳しく聞くのなら…誰がいいの?」

扶桑「球磨ちゃんは不知火を庇って沈んだわ…」

北上「…ありがと。ごめんね、扶桑さん。ちょっと一人にしてくれる?」

扶桑「…ええ。気が済むまで居て良いわ。提督が帰ったら説明しておくから。」

北上「うん。」

扶桑は北上を置いて出て行った。

北上「…馬鹿。」

北上「私に料理を教えてくれる約束だったじゃん…どうして約束を破るのさ…」

北上「うっ…うわあぁぁぁぁぁ!球磨姉!球磨姉ぇぇぇ!」

一方地上

扶桑「」

隼鷹「」←チューしてる最中。扶桑に気がついてる

バルクホルン「」←気がついてない

扶桑「え~っと…ごめんなさぁぁぁい!」

隼鷹「」

バルクホルン「なんと…」

隼鷹「あっちゃぁ…」

バルクホルン「…」

隼鷹「?どうしたのさ?」

バルクホルン「いや…口調がコロコロ変わって疲れないのかと思って。」

隼鷹はバルクホルンに耳打ちする。

隼鷹「あれは…二人きりのときにね…」

バルクホルン「」ムラッ

隼鷹「…当たってますよ?」

バルクホルン「…貴女こそ。」

隼鷹「ふふっ。当ててるのですよ?」

バルクホルン「」ムラムラッ

某所

カミンスキィ「なんかイラっとした。」

ユーリア「同じく。」

ロボフ「若様…」

今日はこんな所で…

おお、エロいエロい(いいぞもっとやれ)


球磨型の末っ子の属性に眼帯マントも追加しといてくれ

「守護者」のほうを知らないのだけれど、こんな話なの?
艦これ世界がかなり引きずられてるような気がする

>>84
向こうはもっと酷い
艦コレに皇国の方がかなり引きずられてる

コミックス版の戦場はまだましなレベルだからな・・・

>>82
えっちぃのは苦手なんです…書けって言われたら書くかも…かも…

>>83
(忘れてたなんて言えない。)

>>84
ここの守護者達はほんわかさせるつもりです…。多分。

>>85
容赦をしない新城とか書きたいですが無理ゲーのようです。

>>87

小説は生えてるしね!
コミックは絵が綺麗だから…それに新城の性癖が出てきてないし…拷問も無いし。


皇国のSSって少ないから参考に出来るのが少ないんだよね…
新城が聖杯戦争に巻き込まれるのを書きたかったけど二番煎じになっちゃうから艦これでやった、後悔はしています。

投下します。

市街

新城「しかし…なんだか目立ってないか?」

山城「…番傘差した和装の男女なんて祭りじゃない限り珍しいわよ?」

新城「まぁ…いい。」

山城「手軽に服を買うならあそこでいいんじゃない?」

新城「…しま○ら?」

山城「ええ。どうせ直ちゃんの分だけじゃないんでしょ?」

新城「…ばれてたか。」

山城「二人の服も買うんでしょ?」

新城「まぁ…そうだな。」

なんだかんだ試着を楽しみつつ…

店員「ではこちらをお買い上げでよろしいですね?」

新城「ええ。」

山城「佐世保鎮守府へ配送をお願いできますか?」

店員「ええ。大丈夫ですよ。着払いですか?発払いですか?」

山城「発払いで。後領収書もお願いします。」

<ありがとーございましたー

新城「何から何まですまないな。」

山城「気にしなくていいわ。」

「あれー?疫病神じゃない?」

「ほんとだー!疫病神だね。」

山城「っ。」

山城の顔が青褪めていく。

新城「…」

「いっちょ前に着物なんか来て男と一緒にいるし…」

「なんかむかつくー。」

新城「…大丈夫か?山城。」

山城「う、うん。」

新城「周りの声なんて気にする必要はない。」

「はぁ~…折角市街に来たのに疫病神がいるなんてねー。」

「ほんとほんと。ついてないわー。」

山城「…」

新城「少し休もう。」

新城は山城を抱え、公園へ向かう。

「…なにあれ。」

「私体が弱いのアピール?」

「…むかつく。」

「じゃあさ…」

「それいいね!採用!」

「あ、もしもし?チャラ男?あんた疫病神をレイプしない?…やってくれるの?じゃあ○○公園に向かったから、よろしくね。」

「あんたもゲスいわねぇ…ま、いいけど。」

○○公園

新城は水の入ったペットボトルを山城に渡す。

山城「…ありがと。」

新城「なに気にするな。」

山城「…私ね。まだ人間だった頃、周囲の人に疫病神扱いされてたの。」

山城はぽつりぽつりと過去を話す。

新城「…」

山城「私と遊んだ子はなにかしらの不幸があったりして、皆遠ざかって行ったわ。」

山城「それでも姉様がずっと一緒に居てくれた。私に比べて病弱だったのに色んなところに連れて行ってくれた。」

山城「…そしたら数年前、海軍から手紙が届いたの。私達に艦娘の適正があるっていうね。私は初めての幸せが来たって思ったわ。」

新城「…山城を知らない者しか居ないということか?」

山城「違うわ。」

新城「では…」

山城「国のために戦って死ねる。そう思ったのよ。
   疫病神と言われて自ら死を望む位なら、皆の為に死んだほうが幸せだってね。」

新城「…扶桑は何も言わなかったのか?」

山城はにっこりと笑い、呟く。

山城「おもいっきり叩かれたわ。」

山城「"そんな悲しいこと二度と言わないで。私を一人にしないで"って言われたわ。」

新城「…」

山城「…それで分かったの。私は姉様に大切にしてもらって幸せなんだって。
   だったら国を守って死ぬんじゃなくて、姉様を守って死んだほうがいいんじゃないかしらって。」

新城「…出来れば。」

山城「ん?」

新城「出来れば山城には死んで欲しくないな。」

新城は細巻きを口に咥えながら続ける。

新城「…義姉さん…蓮乃義姉さん以外で初めてだったからな。」

山城「…なにが?」

新城「僕が泣くところを見せたのがだ。…猪口にも見せたことは無い…千早は論外だが。」

山城「そう…ちょっと期待したわ。」

新城「なにをだ?」

山城「…好きになったとか、恋に落ちたとか…」

新城「…僕が面と向かってそんなことを言えると思っているのか?」

山城「無理ね。」

新城「…言ってくれる。山城。」

山城「なによ?」

新城は読んでいた本からある言葉を抜粋する。

新城「"今夜は月が綺麗ですね。"」

山城「…どうしたの?頭が可笑しくなったのかしら?」

新城「…忘れろ。いや忘れてください、お願いします。」

山城「いやよ。帰ったら姉様に聞いてみるわ。」

山城はにっこりと笑い、ベンチから立ち上がる。

山城「さて…と。買い物の続きをしましょ?」

新城「もう大丈夫なのか?」

山城「ええ。色々と吹っ切れたわ。ありがとね直ちゃん。」

新城「それは良かった。」

「いよ~お。"疫病神"」

山城「…なんの用かしら?ギャル男さん。」

ギャル男「なぁに。少し顔を貸してくれよ。」

山城「アン○ンマンみたいに食べさせる顔は持っていないのだけれど?」

ギャル男「…そんなユーモアがあるなんて知らなかった。」

山城「そうね。貴方達が私の事を疫病神呼ばわりしてたから、言う機会が無かっただけよ。」

新城「…」

山城「それで何の用?くっだらない話には付き合いたくないのだけれど。」

ギャル男「そう邪険にすんなよ。今からセックスするんだしなぁ。」

新城「(セックスってなんだ…?)」

山城「…消えなさい。」

ギャル男「そうも行かないんでね。おいっ!」

新城の後ろの茂みから数人の男達が出てくる。男達の手にはナイフが握られていた。

山城「っ!…卑怯者。」

ギャル男「なんとでも言え。疫病神、服を脱げ。お前の彼氏が傷ついても良いんなら脱がなくてもいいけどよお!」

新城「(これで脅迫しているつもりなのか…?)」

新城は細巻きを口に咥えながら続ける。

新城「…義姉さん…蓮乃義姉さん以外で初めてだったからな。」

山城「…なにが?」

新城「僕が泣くところを見せたのがだ。…猪口にも見せたことは無い…千早は論外だが。」

山城「そう…ちょっと期待したわ。」

新城「なにをだ?」

山城「…好きになったとか、恋に落ちたとか…」

新城「…僕が面と向かってそんなことを言えると思っているのか?」

山城「無理ね。」

新城「…言ってくれる。山城。」

山城「なによ?」

新城は読んでいた本からある言葉を抜粋する。

新城「"今夜は月が綺麗ですね。"」

山城「…どうしたの?頭が可笑しくなったのかしら?」

新城「…忘れろ。いや忘れてください、お願いします。」

山城「いやよ。帰ったら姉様に聞いてみるわ。」

山城はにっこりと笑い、ベンチから立ち上がる。

山城「さて…と。買い物の続きをしましょ?」

新城「もう大丈夫なのか?」

山城「ええ。色々と吹っ切れたわ。ありがとね直ちゃん。」

新城「それは良かった。」

「いよ~お。"疫病神"」

山城「…なんの用かしら?ギャル男さん。」

ギャル男「なぁに。少し顔を貸してくれよ。」

山城「アン○ンマンみたいに食べさせる顔は持っていないのだけれど?」

ギャル男「…そんなユーモアがあるなんて知らなかった。」

山城「そうね。貴方達が私の事を疫病神呼ばわりしてたから、言う機会が無かっただけよ。」

新城「…」

山城「それで何の用?くっだらない話には付き合いたくないのだけれど。」

ギャル男「そう邪険にすんなよ。今からセックスするんだしなぁ。」

新城「(セックスってなんだ…?)」

山城「…消えなさい。」

ギャル男「そうも行かないんでね。おいっ!」

新城の後ろの茂みから数人の男達が出てくる。男達の手にはナイフが握られていた。

山城「っ!…卑怯者。」

ギャル男「なんとでも言え。疫病神、服を脱げ。お前の彼氏が傷ついても良いんなら脱がなくてもいいけどよお!」

新城「(これで脅迫しているつもりなのか…?)」

うわ…連投してた…気をつけます。


山城「くっ…」

新城「山城。脱がなくてもいい。」

ギャル男「ああ?」

新城は首元に押さえつけえられていたナイフを弾き、懐から短刀を取り出してギャル男の仲間の掌に突き刺す。

モブ男A「うわぁぁぁっ!いてぇ!いてぇよぉぉぉ!」

山城「直ちゃん!」

新城「気にするな。…元軍人に喧嘩を売るとはいい度胸だ。だが…刃物の扱いがなっていない。」

モブ男B「てめぇこらぁ!」

モブ男Bは威勢よく新城に取っ付くが投げ飛ばされてしまう。新城はその隙を見逃さず落ちていたナイフを拾い、首に突きつける。

モブ男B「ひいぃっ!」

新城「ここが戦場じゃなかったのを幸運だと思うんだな。」

ギャル男「て、てめぇ!こいつがどうなってもいいのか!?」

ギャル男は山城を手繰り寄せる。

山城「!?」

新城「…」

ギャル男「ナイフを捨てろ!はやくしろ!」

新城はナイフを投げ捨てる。

山城「…」

新城「いつまでそうしているつもりだ?山城。」

山城「!?」

新城「君は過去に縛られたままの"疫病神"かっ!それとも僕達の…僕の大切な仲間である"艦娘"かっ!?どちらだっ!?」

山城「私は…私は…!」

山城はギャル男を突き飛ばす。

ギャル男「ファッ!?」

山城「昔みたいな弱虫な疫病神じゃない!私は深海棲艦を倒すために国へ志願した
   …戦艦。いえ、超弩級戦艦扶桑型の二番艦!山城!」

新城「よく言った。」

山城「…直ちゃん。」

新城「なん…っ!」

新城と山城の唇が重なる。

山城「私…"もう死んでもいいわ"」

新城「……性格悪いぞ。」

山城「…その、恥ずかしかったから。」

新城「」

新城「…山城。」

山城「…?」

新城「正直言うと…限界が来た。」

山城「……早過ぎない?」

<はっやーい!

新城「すまん。」

山城「でも…私も貴方がほしい。だから…あそこに行かない?」

山城は城のような建物に指を向ける。

山城「…あそこは"そういうこと"をする施設なの。」

新城「…思い立ったら吉日、だな。」

二人は手を繋ぎながら建物に入る。















!スケベなシーンを消し飛ばし、残るのは事後のみ!


山城「…けだもの。」

新城「…許しは請わない。だが…後悔はさせない。」

山城「後悔なんてしないわ。今も…これからもね?」

新城「…ありがとう。」

まーこんな所で…

球磨が主役のSSって少ないっていうか見たことが無いわ…

そうだ、とある安価をとります。

A
B
C
D

>>100

もちっと先ですが、END分岐です。+αも含まれます。

>>100まで届いてなかったからAとD、両方で行きますね。

A
B
C(G)
D

にはちゃんと意味があったんですけどねぇ…単語の頭文字がね。

投下は仕事が終わってからですお

ふーん
で?

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