折紙「夜刀神十香が死んだ…?」 (42)

ーー学校ーー

折紙(おかしい、今日は士道を待ってたのにいつまでたっても来なかった)

折紙(おまけにあのクソ虫まで………)ガラッ

折紙(………やはり、席にもいない)

折紙(帰りに士道の家に…)

ガラッ

タマちゃん先生「……………」

生徒A「あれー?タマちゃんどうしたの?」

生徒B「きっとまたお見合いに失敗したんだよ」

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タマちゃん先生「皆さん……落ち着いて聞いてください」

タマちゃん先生「夜刀神さんが………事故で亡くなったそうです」

ザワッ!!

折紙「!!」ガタッ

ソンナ……トオカチャン……ウッ、ウッ

折紙「先生。それは、真実?」

タマちゃん先生「は………い……ヒック………ぼんどう……でず…」ヒック…ヒック

折紙「…………………!」ダッ

タマちゃん先生「と、鳶一さん!?」

ーー五河家ーー

バンッ

折紙「………………」ハァハァ

琴里「……っ!?鳶一折紙…!?」

折紙「……士道は…?」

琴里「……部屋よ…今は士道一人にしてあげて…」

折紙「………夜刀神…十香は?」

琴里「…………………」ブワッ

折紙「…………………!」

琴里「……やっぱり、知ったのね………」

琴里「いいわ、不本意だけど、あがって」

折紙「……………………」

ーーリビングーー

折紙「…事故というのは、本当?」

琴里「…いえ、先生には事故って伝えてあるけど………本当は、違うわ」

琴里「…殺されたのよ、十香は」

折紙「………………」

琴里「……あなたも知っている、DEMの魔術師、エレン・メイザースにね」

折紙「…………………!」

琴里「殺されたあとに…DEMに連れていかれたわ……四糸乃達も手助けしたんだけど…全く、歯が立たなかった…」

折紙「………………そう」ガタッ

琴里「…………どこ行くのよ」

折紙「話を聞いたので、もうここにいる理由はない。帰宅する」

琴里「…………そう」

ーーAST基地ーー

折紙「……………………」テクテク

折紙(分からない、この感情が、理解できない)

折紙(精霊は世界を殺す災厄…それがいなくなったのは喜ばしいことの………はず、なのに…)

暸子「あら、折紙………!?」

折紙「……………」ポロポロ

暸子「あんた……何で泣いてるのよ!?何かあったの…?」

折紙「…………」ダッ

暸子「折紙!?」

※時系列は5巻終了あたりです、矛盾があるかもしれませんが見逃してやってください



ーーDEM社ーー

アイザック「よくやったよエレン、流石人類最強の魔術師だ」

エレン「ありがたきお言葉……夜刀神十香はこの通り瀕死にしてあります、もはや呼吸も困難な状態でしょうが、顕現装置で生かしてあります」

十香「」

アイザック「いや、もういいよ、さっさと殺して霊結晶を取り出してしまえ」

エレン「分かりました」

ドガアアアアアアアアアアン…………

アイザック「む?」

アイザック「何事だ?」

魔術師「も、申し上げます!我が社に何者かが攻めてきました!『ホワイト・リコリス』を纏っています!」

エレン「リコリス………?」

アイザック「ふむ………直ぐ撃退しろ」

魔術師「は、はい!」










魔術師「う、ぁ…あぁ……」

折紙「エレン・メイザースは、どこ」

魔術師「だ、誰が……」

折紙「………」ドサッ

エレン「………全く、暴れてくれましたね、鳶一折紙」

折紙「………エレン・メイザース………」

エレン「全く、何の恨みがあって来たのやら………悪いことはいいません、さっさと退きなさい」

折紙「………何の恨みが、だと?」

エレン「はい………?」

折紙「ふざけるなっ…………!」

ヒュッ

エレン「………!?」

折紙「殺す…………!」

キンッ!ガキッ、キィン!

エレン(は、速い………!?)

折紙「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!」

ガキィィィン!!

エレン「くっ……………!………ああ、もしかして、まずありえないでしょうが、夜刀神十香でしょうか?」

折紙「…………っ!」

エレン「やれやれ、あなたも私の同胞でしょう、なぜ精霊一人殺したくらいでそこまで……あなたも彼女を殺したがっていたでしょう…?」

折紙「…………」

折紙「……私にも、分からない」

十香『おのれ鳶一折紙!シドーから離れんか!』

折紙「アレは、夜刀神十香は、プリンセスは、世界の敵、私の憎むべき、精霊」

十香『ぐぬぬ、計ったな鳶一折紙!』

折紙「彼女は、死ななければならない存在………許容してはいけない………はず、なのに…………」

十香『ふ、ふん!礼はせんぞ!』

折紙「今、私は………抱いてはいけない感情を抱いてしまっている…」

十香『鳶一折紙!!』

折紙「夜刀神十香が死んだことに悲しみ………お前がや夜刀神十香を……十香を殺したことに、怒りを感じているっ…………!」

折紙「私は今………お前を殺したくてたまらないっ……………!」

エレン「………なるほど………」

折紙「許さない…………!殺す!殺してやる!」

エレン「……では貴方も、精霊と同類とみなしましょう………アイクのお気に入りなので殺したくはないのですが………仕方ありません」ヒュッ

ズバアッ

折紙「ぐッ…………!?」

エレン「ふん!」

折紙「がぁっ………!?」

折紙(速すぎる………さっきまでは全く本気を……出していなかった!?)

エレン「貫け、<ロンゴミアント>」

ドオオオッ!!!!

折紙(……ここ…まで………)

折紙(……ずっと殺そうとしてきた相手が殺され……それに対して怒り、こうしてここまで来た………自分でも、意味が分からない………)

折紙(嗚呼、でも…神様、もしいるのならば…………)

折紙(弱い私に………誰にも劣らない圧倒的な力をください………ッ!)





???【ねぇ、力が欲しくなぁい?】

折紙(…………………?)

折紙(……欲しいに、決まっている……)

???【そうか……じゃか、手を伸ばして…君の望むだけの力をあげよう】

折紙(……………………)スッ

カッ

折紙(……………!?う、あ、あ…………)








カアッ!!!

エレン「………?何事でしょうか…?」

モクモクモク………

エレン「……………!?鳶一…………折紙…………!?その姿は…………精霊…!?」

折紙「…………<絶滅天使(メタトロン)>ッ………!!」

カアアアアアアアアア……………

エレン「………何か分かりませんが、これは好都合です、今日で二個も霊結晶が手に入るとは………さっさと殺してしまいましょう」

折紙「殺されるのは、貴女」スッ

折紙「<絶滅天使(メタトロン)>『日輪(シェメッシュ)』」

ドドドドド……………

エレン「ふん!」キキキキキキキ……

エレン「……対した威力です」ビリビリ

エレン「完全プリンセスに勝るとも劣らない………是非手に入れ………」

折紙「どこを見ているの」

エレン「ッ!?」バッ

折紙「<絶滅天使(メタトロン)>『光剣(カドゥール)』ッ!!」ザンッ

エレン「……ッ!!ぐあっ……!!」

折紙「『天翼(マルアク)』…!!」

オオオオオオ…………

エレン「ぐああああっ……………!!」




エレン「ハァ………ハァ………」

エレン(つ、強い………この私が…手も足も出ないとは………)

エレン「貫け!<ロンゴミアント>!!」

ズオオオオオッ!!!

エレン「こ、今度こそ………」

折紙「後ろ」

エレン「………………!?」

折紙「はぁっ!!」ザンッ

エレン「ああっ………!」

折紙「………これで、終わり」

エレン「クッ……………!」

折紙「<絶滅天使(メタトロン)>……『砲冠(アーティリフ)』!!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

エレン「!!!」ヒュッ

折紙「………!逃げた………の………?」ハァハァ

折紙「………こっちか……」ヒュッ





アイザック「エレン、一体どうしたんだ」

エレン「申し訳ありません………精霊化した鳶一折紙に…してやられました………」

アイザック「何だって………?」

折紙「見つけた…」

エレン「!」

アイザック「ほう…………」

折紙「…………」チラ

十香「」

折紙「クッ…………!」ギロッ

アイザック「おやおや、恐いなぁ鳶一折紙……我々は一旦退かせてもらうよ、これ以上いたら危険そうだしね」

アイザック「エレン、飛べるかい?」

エレン「何とか…………」ヒュッ

折紙「………………!転移か………!」

ヒュウ……スタッ

折紙「…………十香」

十香「…………」

折紙「…………!かろうじて、息がある…………!?」

折紙(しかし……助ける術が……)

折紙「とりあえず…霊力で応急処置を…」

折紙(しかしこれでは気休め程度……………)

折紙(…………………!そうだ…………)









狂三「なるほど……それで私の所へ?」

折紙「そう」

狂三「精霊嫌いの折紙さんが、一体どんな風の吹き回しですの?」ケタケタ

折紙「頼む、治して欲しい」

狂三「ハァ……まぁ私も絶望した士道さんを食べるのは気が退けるので…特別に治して差し上げますわ」

狂三「その代わり、それに見合う貴女の時間をいただきますわよ」

折紙「構わない」

狂三「分かりましたわ………おいでなさい<刻々帝(ザアアアアアアアアフキエエエエエエエル)>」

狂三「『四の弾(ダレット)』!!」バァン

十香「……………………う」

折紙「………!」

狂三「まだしばらくは目が覚めないでしょうから、今のうちに士道さんの家へ運んだほうが良いのでは無くて?」

折紙「そうする、ありがとう」





ピンポーン

琴里「はい………………!?十香!?」

折紙「入れてあげて」

琴里「これ、どうしたのよ…?」

折紙「連れ戻してきた」

琴里「…………十香を助けてくれたの?」

折紙「私としては非常に不本意、だけど士道のためだから仕方ない」

琴里「………あり、が、とう……………」エグッエグッ

折紙「……それじゃあ」

琴里「待って」

折紙「?」

琴里「お礼がしたいから、あがっていって」

風呂入ってくる
見てくれてる人いたかな?

ただいま
再開します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

琴里「士道、降りてきて」コンコン

士道『……………悪い………一人にしてくれ…………』

琴里「十香が帰って来たからグスグズしてないで夕食作れって言ってんの」

士道『……………!!』

バンッ

士道「本当なのかっ!?」

琴里「ええ…………………」

士道「十香ぁっ!」ドタドタ

ガチャッ

十香「スゥ…………スゥ……」

士道「と、十香…………?も、戻って来たのか…本当に…………」

折紙「こんばんは」

士道「え?お、折紙………?」

琴里「鳶一折紙が十香を助けてくれたのよ」

士道「!?」

士道「そ、そうなのか………?」

折紙「私はただ、士道の苦しんでいるところを見たくなかっただけ」

士道「…………あ………ありがとう………ありがとう……」ポロポロ

折紙「……………」スッ

琴里「ちょっと、何で士道の涙をコップに入れてんのよ」

折紙「体液収集は基本」

琴里「卓越した変態でもそんなことそうそうしないわよっ!」

ワーワーギャーギャー

十香「う…………む………」ムクッ

十香「…私は……殺されたはずじゃ…………?」

士道「十香!目が覚めたのか………!」

十香「どういうことだ……?何故鳶一折紙がいる………………?」

折紙「………………!」ギュッ

十香「んなっ!?」

琴里「へっ!?」

士道「ふぉっ!?」

十香「と、鳶一折紙…………!?いきなり何をっ………!?」

折紙「………………………」ギュウウウウ

琴里「鳶一折紙が………十香に抱きついた………?」

士道「俺………やっぱ夢見てんのかな………一回<塵殺公(サンダルフォン)>で頬切ってみようかな……」

琴里「やめなさい!」

折紙「これはただ、締め殺そうとしてるだけ」ポロポロ

士道「じゃあ何で泣いてるんだよ…」

十香「え、ええい離れんか!」

琴里「十香、確かに貴女はエレン・メイザースに殺されかけた、だけど鳶一折紙に助けられたのよ」

十香「!?」

十香「そ、そう…なのか?」

折紙「私としては、とても不本意」

十香「………い、一応礼を言っておこう………助かった///」

折紙「生きててよかった」

十香「へ?」

折紙「何でもない」

琴里「で、これからASTになんて説明するの?どうせ勝手に機体持ち出したんでしょう?」

折紙「ASTには、逆に追われる立場になってしまったから問題ない」

士道「へ?」

折紙「私は、精霊になった」

「「「」」」

折紙「これ以上一緒にいると士道にまで被害が及ぶ。さようなら」

琴里「ちょっと待って!急展開すぎて着いていけない!」

士道「ちょ!それ、本当か!?」

折紙「本当。ほら」ギュワンヌ

十香「れ、霊装………」

琴里「本当みたいね………だったら話は早いわ」

琴里「士道、ラタトスクについて話してあげなさい」

士道「わ、わかった」

折紙「?」














士道「と、いうわけなんだ………」

折紙「精霊の力を封印できる………だから貴方はあの時イフリートの力を」

士道「ま、まぁそういうことだな」

折紙「封印方法が接吻………つまり夜刀神十香とも…………」

士道「まぁ、そういうわけで………んぐっ!?」

パアアアアアアア………

士道「ちょっ…………折紙さぁん!?」

折紙「十k………夜刀神十香にはやって私たをけやらないのは不公平…………………………」

士道「あ…………服………」

折紙「………///」

士道「ち、違う!これはだな…………」

十香「シドー、話が長いぞ………………………………」

士道「あ………………………」






シドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ギアアアアアアアアアアア


第一部 完

こっからシリアス解けてギャグパートに入ります
ご了承ください
ではまた明日

こんばんはー
投下しますー

折紙(私は鳶一折紙)

折紙(今、私の目の前で凄いことが起きている)

折紙ママ「お帰り折紙、ご飯できてるわよ」

折紙パパ「おうお帰り、折紙」

折紙(何故か私の家に帰ってきたら、お父さんとお母さんがいた)

折紙「お父さん…お母さん…本物なの?」

折紙ママ「どうしたの折紙?」

折紙パパ「熱でもあるのか?」ピト

折紙(いや、体温もある、この懐かしい感触も…………何故かは分からないけど、お父さんとお母さんが帰ってきた!本当に……帰ってきたんだ!)

折紙「う…うわあああああああん!」ダキッ

折紙ママ「お、折紙……?」

折紙「お父さん………お母さああああああん…………」ポロポロ









※訳わかめな方に説明(ネタバレ注意)




折紙は原作で精霊化し、狂三ちゃんの『十二の弾(ユッド・ベート)』の力で過去に飛ばしてもらい、その力で仇と思っていたファントムを殺そうとするも、光線を撃った際に真下にいた5年前の両親に直撃してしまう…そこで自分自身が5年前両親を殺した犯人だと知ってしまい反転してしまいます
しかしここでは早々に士道が精霊の力を封印したため歴史が変えられたのです
ちょっと無理矢理な気がしないでもないけどハッピーだしいいよね!

ーー次の日ーー

ガラッ

折紙「おはようございます!」

士道「!?」

十香「!?」

クラスメイト『!?』

折紙「あ、士道おはよう、今日はいい天気だね」ツカツカ

士道(こ、声のテンションが明らかに違う………)

士道「お、折紙………だよな?」

折紙「?そうだけど?」

十香「と、鳶一折紙………?」

折紙「おはよう十香」

十香「!???!!?」

超眠い
また来る

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月15日 (火) 19:30:24   ID: AOFKW02u

みてるよ~

2 :  SS好きの774さん   2014年04月16日 (水) 02:02:56   ID: WR45wVc6

折紙√なのか!?
そ、そんな…………!

なんて俺得、更新ガンバ。

3 :  SS好きの774さん   2014年05月24日 (土) 15:25:35   ID: g3GbGSUq

更新頑張ってください。楽しみにしてます!

4 :  SS好きの774さん   2014年07月18日 (金) 18:41:34   ID: 6M-ZH9li

完結タグついてる

5 :  SS好きの774さん   2015年06月13日 (土) 23:56:47   ID: R2_TCOuh

もう終わったな

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