佐天「他作品のキャラにする能力?」(22)

=研究所=

木山「ふむ、これで君も晴れて能力者だ。おめでとう」

佐天「はい・・・。ありがとうございます。でも、なんなんですか?他作品て」

木山「私が言うのもなんだがよくわからないんだ。新しいタイプの能力のようだからな。まぁ、そこまで危険性はない力だ。徐々に慣れていけばいい。手を触れることで発動するから気をつけてくれ」

佐天「・・・はい。・・・おっと、手が」

―ポムッ―

佐天「・・・・・・」

木山「どうしたの?」

佐天「え、えーと。大丈夫ですか?」

木山「何が?」

佐天「能力を使ったんですけど・・・。何か変化とかありません?」

木山「・・・特に無いようね」

佐天(なんか、生雰囲気変わった?)

佐天「本当に能力者になれたんですかねぇ。間違いなんじゃ・・・」

木山「それは間違いないわ。・・・そう囁くのよ私の中のゴーストが」

佐天「えっ?何ですか?ゴーストって」

木山「別に?私、何か言った?」

佐天「能力のせいかなぁ。はぁ・・・。御坂さんや白井さんみたいなのに憧れてたのに・・・。やっと目覚めた能力がこんな訳の分からない力なんて・・・」

木山「・・・おい」

佐天「はい?」

木山「世の中に不満があるなら自分を変えろ!それが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!」

佐天「は、はい!すみません!し、失礼します!」

=通り=

佐天「はぁ、はぁ。なんか怖かったぁ。触った人の性格を変える能力ってことかな?まぁ、もっと使ってみればわかるか」

?「あっ!佐天さーん」

佐天「あっ!初春!」

初春「能力試験の結果はどうでした?」

佐天「えっ!・・・えーと。結果待ち?みたいな感じ」

初春「そうですか。きっと今回は大丈夫ですよ」

佐天「あはは、だといいんだけど。初春は風紀委員の仕事?」

初春「はい、イベントの監視で。あっ!良ければ佐天さんも一緒にどうですか?」

佐天「そうだね。ちょうど暇だったし一緒に行こうかな」

=公園=

佐天「へー。音楽のイベント?こんなのやってたんだ」

初春「はい、メインはバンドの演奏と・・・。あそこでやってる体験ブースですね。行ってみましょう」

佐天「おいおい、いいのかぁ。もろに楽しんじゃって」

初春「これくらい大丈夫ですよ」

=ブース=

佐天「へー。いろんな楽器があるなぁ。よいしょ」

初春「佐天さん。ギター似合いますね。かっこいいですよ」

佐天「またまたぁ。褒めても何も出ないよ」

―ポムッ-

佐天「あっ!」

初春「はい?」

佐天「・・・なんか異常ない?」

初春「別にないですけど。どうかしました?」

佐天「う、ううん。初春も何か演奏してみなよ」

初春「えー。でも、私はろくに楽器なんて触った事ないですからねぇ。あっ、このカスタネットぐらいしか」

佐天「あはは、初春らしいね」

初春「えーと。・・・うんたん♪うんたん♪うんたん♪うんたん♪」

佐天(なんか、私の知ってる初春じゃない)

佐天「せ、せっかくだし普段触らない楽器も演奏してみたら。ほら、これとか」

初春「エレキギターですか?無理ですよ!」

佐天「まぁまぁ、何事も体験だからさ。ほい」

初春「わぁ、結構重いですねぇ」

―ギュイーン―

佐天「!?」

初春「せっかくだから弾いてみますね」

―♫♪♫♪♫♪―

佐天「うまっ!初春!本当に初めて!?」

初春「えへへ。じゃあ、もう一曲」

佐天「ちょっと。調子乗り過ぎだって。周り引いてるし」

初春「えー。いいじゃないですかぁ」

佐天「もう・・・。そういえば忘れてた。空気の読めない初春にはこうだぁ」

―ばさぁ―

―ポムッ―

佐天「あっ!!」

初春「・・・・・・」

佐天「初春?」

初春「・・・・・・」

佐天「ごめん、怒ってる?」

初春「そんなこと、ありませんよ」

佐天「そう。よかっ」

初春「きっと。何か訳があるんですよね」

佐天「えっ?」

初春「きっと、佐天さんの過去にスカートに対して何か強烈なトラウマがあるに違いない。スカートをめくらないことで大切な人を失ってしまったりとか何か理由があるに違いない。そうですよね?」

佐天「いや、スカートをめくらないで大切な人を失うってどういう状況?」

初春「あっ、もうこんな時間。私、生徒会室・・・。じゃなくて風紀委員の支部に用があるのでこれで失礼しますね」

佐天「う、うん・・・。またね」

=通り=

佐天「ふぅ、初春にあんな一面があるとは、最後は何か主人公みたいだったしなぁ」

―ビリッ―

佐天(あの音は・・・)

佐天「やっぱり。御坂さーん」

御坂「あっ。佐天さん。久しぶり」

佐天「お久しぶりです。そして、大丈夫ですか?白井さん」

―プスプス―

白井「お、お姉さま。黒子は・・・。ただ、お姉さまと偶然出会ったことが嬉しく。ご挨拶をと・・・」

御坂「あんたの挨拶は強引に唇を奪おうとすことなの。いい勉強になったわ。全く・・・」

白井「・・・ご挨拶がおくれました。こんにちは、佐天さん」

佐天「は、はい。こんにちは」

御坂「本当に黒子は、もう少しお淑やかにできないのかしら」

佐天「・・・あっ!ふふふふ。御坂さん。私に任せてください」

御坂「何するの?」

佐天「まぁ、見てて下さい。さぁ、白井さん。手を貸しますよ」

白井「すみませんの」

―ポムッ―

白井「・・・」

佐天「どうですか?白井さん」

白井「どうも、新聞部の畑です」

御坂「は?あんた風紀委員でしょ」

白井「はて?自然に口から・・・。それよりもお姉さま。黒子は間違っていました。直接的な肌の触れ合いにこだわり。お姉さまにご迷惑を・・・」

御坂「なによ。急に。まぁ、わかれば」

白井「それより、カメラにお姉さまの有志を納めるべきでした」

―シャキ―

御坂「あんた、カメラなんてどこから」

―パシャパシャ―

御坂「こら!こんな人通りの多いところで。やめろぉ」

白井「駄目だ。まだ刺激が足りない・・・。ハッ!」

佐天「瞬間移動!そして、御坂さんの背後からのスカートめくり!そして、短パンテレポート!御坂さんを翻弄しつつ。ついにスカートの中を-」

御坂「いい加減に!!しろおおおおぉぉぉ!!!」

佐天「・・・目の前で落雷なんて初めて見た・・・」

―がやがやー

佐天「ヤバっ!御坂さん!私はこれで!」

御坂「ちょっと佐天さん!この始末どうするの!?」

=路地=

佐天「はぁ、はぁ。大変だった・・・。でも、これは楽しいぞ」

―にやり―

=通り=

インデックス「ねぇ、当麻」

上条「なんだよ、インデックス」

インデックス「今日の晩御飯、このもやしのみ、なんてことはないよね?」

上条「そんなわけ無いだろ」

インデックス「そ、そうだよね。私ったらてっきり」

上条「ご飯とソースがつくぞ」

インデックス「ちょっと、当麻。待って欲しいかも」

上条「あーあー。聞こえない聞こえない。我慢しろよ。お腹いっぱい食べられるだけでも幸せなんだぞ」

―タッタッタッ―

上条「ん?」

―ボフッ―

佐天「す、すみません」

―タッタッタッ―

上条「なんだったんだ?大丈夫か?インデックス」

インデックス「うーん。それより、もやしのみは嫌だ」

上条「文句言うなって」

インデックス「当麻、言うことを聞かないと梅ノ森家の力で」

上条「梅?なんだって?」

インデックス「とにかく!私が帰るまでにちゃんとしたご飯を用意しておいてよね!」

上条「ちょっと!インデックス!」

インデックス「んでんでんで~♪」

上条「インデックス!」

=通り=

上条「全く、なんだよインデックスの奴・・・。どこに。あっ、すみませーん。ここら辺で小柄なシスター見ませんでしたか?」

?「見ていない」

上条「ひっ!姫神!?ごめん、気がつかなった」

姫神「そう、私だと気がつかなかったんだ」

上条「うん、ごめん。だって」

姫神「そうだよね、原作ではかなり早い段階で登場したはずなのに。速攻で空気キャラに」

上条「姫神さん?」

姫神「最近は空気キャラとしてネタにもされない」

上条「だってさ、服装が」

姫神「黒髪ロング、巫女、転校生、そして能登ボイス。完璧なはずがどうしてこうなった・・・」

上条「だって、お前黒の着物姿なんて・・・」

姫神「ねぇ」

上条「何か?」

姫神「イッペン、死んでみる?」

上条「何か不幸だー!」

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