傀 -kai- 9 (1000)

「咲-saki-」×「むこうぶち」のSSです。
大して更新は早くないですが麻雀描写をメインに書いてます。
リクエストは常に募集してるのでよろしくお願いします。


親切な方がまとめて下さってます↓
http://www52.atwiki.jp/kai_saki/

八作目→ 傀 -kai- 8 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388891842/)
七作目→ 傀 -kai- 7 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380964029/#header)
六作目→ 傀 -kai- 6 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371396834/#footer)
五作目→ 傀 -kai- 5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364281194/#header)
四作目→ 傀 -kai- 4 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356608083/#header)




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396787244

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         ソ:.:.:::/::ヾー-;;;;;;;;;  ,     """ /ノ.;:‐'::/   |::::::::無::::::::|
       i.;イ:::;ハ、::゛、 """    ___      /:::::/    \::::礼::::/
       ソ レ  ` ヾヽ    ヽ´  ノ   ィ´::/リ        ̄ ̄
              ` 、__    ̄  , ' |!;/
                 _"_〕ー--‐'    |__
                /:.::/:|       |:/\


例によって本編はもう少しお待ちを……

ズレとるやんけ(マジギレ)

もう少ししたら再開しますー

あのとてつもなく強い娘と、あのやたら強い人の勝負のよてい

昨日は申し訳ない……
闘牌描写が全くと言っていいほど無いけど(マジで)
再開しますー




【 鏡 ・ 1 】








  「……じゃあな、咲ちゃん」


  「さようなら。水原さん」








――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



祐太 「……」 スタスタ


祐太 (やっぱまだ打ち足りねーなぁ)


祐太 (つってもここらの雀荘は精々点5だし、高レートんとこまで移動すんのも億劫だし……)


祐太(あーあ……)スタスタ



  ……ピタッ



祐太(ん?)






 「……」 テクテク



祐太(……学生服? なんで女子高生がこんな裏路地にいるんだ?)



 「……」 テクテク



祐太(……)




祐太 「おーい、そこの女子高生ー」


 「……」 ピタッ


祐太 (おっ…立ち止まった)


 「……私ですか?」


祐太 「そうそう。キミ」






祐太 「こんな所で一人で何やってんの? 危ねーよ?」


 「……友達が」


祐太 「友達が?」


 「はぐれた。だから探してあげてる」


祐太 「あぁそうなの? でもどっちにしろこんな所には居ないと思うけど」


 「……皆すぐ迷子になる」


祐太 「……え? 皆?」


 「少し目を離すといつもこう……」


祐太 「……」


 「もう練習も始まるのに……」


祐太(いや、それって――)






祐太 「――それって、キミが迷子になってるんじゃない?」


 「……そんな事はない。ちゃんとホテルを目指してる」


祐太(自覚なしかい……)

祐太 「じゃあさ、ケータイ使えばいいじゃん」


 「持ってない」


祐太 「公衆電話とか」


 「お財布持ってない」


祐太 「……じゃあ交番行けば?」


 「場所が分からない」


祐太 「なんだそれ。数え役満じゃねーか……」 ボソッ


 「……え?」


祐太「いんや、なんでも」






祐太 「……そういや今ホテルって言ったよな?」


 「言った」


祐太 「なんてホテルか覚えてる?」


 「……○○ホテル」


祐太 「あぁ、なんだ。それなら近いよ。そこを出て左に真っ直ぐ行くと大通りに出るから」


 「……」 コクッ


祐太 「そこを右だね。そんで50メートルくらい行くとあるよ」


 「……盲点。ありがとう」


祐太「ん。気ぃつけてなー」


 「……」 テクテク


祐太 「……いや、おいおいちょっと待って」


 「……?」






祐太 「どこ行ってんだよ。そっちを抜けて左だってば」


 「うん。ありがとう」


祐太 「……おう」


 「……」 テクテク


祐太 「……いやいや!だからそっちじゃねーっての!」


 「……?」


祐太(……なんなんだこの娘)




―――――――――――――――――――――――――――







―――――――――――――――――――――――――――



○○ホテル



祐太(着いた……)ゼェハァ…


 「ありがとう。ここまで付いて来なくても大丈夫だったけど……」


祐太「あーそうですか……」


 「……じゃあ、ここで。本当に助かった」


祐太「お、おう……」


 「……」 テクテク


祐太(……ヤバい。すっげー不安だ)






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



大部屋前



 「……別にここまで付いて来てくれなくても良かった」


祐太 「……」


 「でもありがとう」


祐太 「……ん、まぁいいよ。そんじゃあ俺は帰るわ」


 「……」 ジーッ


祐太「……ん?」


 「……」 ジーッ


祐太 「どうかした?」


 「……尭深のお茶は絶品」


祐太 「……は?」






 「……こっち」


祐太 「……何? 俺も来いってこと?」


 「そう」


祐太 「……いやいや、さっきも言ってたけど練習すんだろ? 内容は知らんけど」


 「練習する。明後日の決勝の」


祐太 「そんな大事な練習の邪魔になったらマズイだろ?」


 「……邪魔するの?」


祐太 「いやまぁそんなつもりは無いけどさ」


 「なら大丈夫」


祐太「……」

祐太(ホントになんなんだこの娘は。何考えてんのか全然分からねぇぞ)


 「……」 ジーッ


祐太(……でも、どこか有無を言わさねぇようなオーラがある。何者だ……?)


 「……開ける」



  ガチャッ……






淡 「あ、おかえりーテルー!」


 「ただいま」


淡 「どこ行ってたのさー!待ってたんだよー?」


 「この人が助けてくれた」


淡 「へ?」 チラッ



祐太 「あ、どーも」



淡 「……」


淡 「…………」


淡 「………………」



淡 「テ、テルが男の人つれてる――――――っ!!?」 ガーン







   ※状況説明後※



菫 「―――ほ、本当に申し訳ありませんでした!」

誠子 「すみませんでした!」

尭深 「ご迷惑をおかけしました……」



祐太 「あーいや、そこまでは……」


 「ありがとう…」 モグモグ


祐太(張本人はお菓子食ってるし!)


淡 「……ふーん……へぇーえ……ほぉーお……」 ジロジロ


祐太(こっちの金髪はめっちゃ見てくるし!)






祐太(……まぁ、そんな事は置いておいて)


祐太(部屋に入ってまず目に入ったのが―――何台も置いてある自動卓だ)


祐太(どーやら練習ってのは麻雀の事らしい。だとすっと明後日の決勝ってのは咲ちゃんも言ってたインターハイの事だな)


祐太(制服が咲ちゃんとは違うっつー事は別の学校……これだけ部員がいるんなら強豪校なんだろう)


祐太(しかもその中でもこの迷子っ娘は特別っぽい扱いを受けてる。……つまり―――)




 「そういえば……名前を聞いてなかった」


祐太 「俺は水原祐太。キミは?」


 「……照」





照 「宮永……照」






祐太(宮…永…?)

祐太(咲ちゃんと同じ……まさか姉妹か?)


照 「……?」


祐太(あぁ、言われてみれば似てるな。髪の毛の跳ね方とかそっくりだ)ジーッ


照 「……水原さん?」


祐太(ふつーに考えてこっちが姉か)ジーッ


照 「……」


祐太(世間は狭いもんだな。うん)ズズーッ


祐太(……あ、マジでお茶うめぇ)






祐太 「宮永照……」

照 「?」

祐太 「……キミ、妹いる?」


照 「……」 ピクッ


淡(あっ)

菫(うっ……)


祐太 「この前、咲って娘と長野で打ったんだ。顔も似てるしもしかしたら妹とかかなって」

祐太 「……それにしてもあの娘やたら強かったなぁ。決勝まで残ってるって事はキミもそれなりに強いんでしょ?」




照 「―――




淡 「――そ、それよりお兄さん! この大星淡の事は知ってるよね!?」






祐太 「……へぇ。キミも強いんだ」

淡 「じょーしきだよじょーしき!」

祐太 「……なんかごめん。そういうの疎いんだ俺」

淡 「全くもって!」



  ガラガラガラ……



祐太 「ん?」

淡 「あ、あれ? どーしたのテルー? 」



照 「……座って」



祐太 「!」 ピクッ

淡(……!)






菫 「お、おい照。そもそも関係者以外をここに招いてる事自体が――」



照 「……いいから座って。水原さん」



祐太「っ………!」

祐太(ま、またこの圧迫感……! 断ろうにもそれが出来ねぇ……!)



照(……ごめん。菫)

菫(……いいさ。お前の奔放さは今に始まった事じゃないからな)




起親、菫
南家、祐太
西家、淡
北家、照



誠子(うわちゃあ……こんな鬼メンツだなんてツイてないなぁ)

尭深(……)






ガラガラガラ……



東一局、ドラは九萬



照 「……」


祐太(さっきまで迷子になってた娘と同一人物とは思えねーな)

祐太(まぁ、あの咲ちゃんの姉だってんなら期待しとくか)




淡(あーあ。このお兄さん結構打てそうなのに……テルと打って壊れちゃったら勿体ないなぁ)

菫(またお前はさらっと物騒な事を……)






八巡目



祐太(……よっし。先制だ)

六六七八八九1222345   七


祐太 「リーチ」

――打、九萬



淡(……)タンッ

照 「……」 タンッ

菫 「……」 タンッ




祐太 「……ツモ。一発」 ガッ

六六七七八八1222345   6


祐太 「裏1で3000,6000だね」




菫 ・・・ 19000 (-6000)
祐太 ・・・ 37000 (+12000)
淡 ・・・ 22000 (-3000)
照 ・・・ 22000 (-3000)







菫(……高目一発か)

淡(へぇー)



祐太(……良い感触だ。今日も絶好調みたいだな)


照 「……」 ゴッ…



―――ゾクッ!



祐太(!?)


菫 「……水原さん?」

淡 「お兄さんの親番だよ?」



祐太 「あ、あぁ……うん、ごめん」 ピッ



  ガラガラガラ…






祐太(い、今……なにか嫌な感じがしたぞ……!?)タラ…

祐太(昔……初めて傀さんに御無礼喰らった時みたいな……)




照 「……」




東二局開始。



今日はここまでで
今週末に来られたら来ますねー

今からだと恐らく寝落つので昼くらいから再開しますー

御無礼、再開します




【 鏡 ・ 2 】






 ガラガラガラ…



東二局、ドラは5p



祐太(なんか嫌な感じしたけど、親番だし気にしてらんねーよな)



照 「……」



菫(例によって東一局は照は様子見……照魔鏡で水原さんの本質を見抜いたか)


淡(テルに張り合いたいところだけど、最初はこのお兄さんがテルにどう対応するのか見てみよーっと)






―――――――――――――――――――――――――――



九巡目



照 「……」



菫(……妙だな。照が和了どころか聴牌さえする気配もない)

淡(テルに限って不調って事は無いだろーし……まぁいっか。それなら先にどんどこアガっちゃおーっと)




祐太(張った……)チャッ…

678五六七八八九九3p4p6p   2p


祐太(……でも親とは言えこれは曲げられねーな。ここはこうか)タンッ



      九
      萬



菫(……)チラッ







次巡

  チャッ…


祐太(――OK、入り目絶好!)

678五六七八八九2p3p4p6p   5p


祐太 「リーチ!」 ダンッ


   九
   萬



菫 「……ロン」

祐太(なにっ)


  パタリ…


中中中2p3p4p34赤5四五六九



菫 「2600点です」







淡(あーあ。先越されちゃったかー)



 ・ 菫の捨て牌

 一西 8 9北9p
 7p發七



祐太(直前に七萬切り……?)


  中中中2p3p4p34赤5四五六七九


祐太(この形から四-七萬のノベタンに受けずに二枚切れの九萬単騎かよ)


祐太(つまり俺の九萬対子落としを見抜いて……狙い打たれたか!)




菫 ・・・ 21600 (+2600)
祐太 ・・・ 34400 (-2600)
淡 ・・・ 22000
照 ・・・ 22000






東三局、ドラは4索。

八巡目



祐太(……)チャッ…

5567三四四五六6p6p7p8p   五


祐太(普通ならタンピン確定の6p切りだ。曲げても良さそうだけど……)


祐太(……んー……)



菫 「……」

3p3p3p4p赤5p22234六七八




祐太(……こっちだな)

――打、8p




尭深(あ、躱した……)

誠子(それにしても8pか。凄いとこ落とすなぁ)






 ・ 祐太の捨て牌

 發白2p 1九 9
 八 8p



菫(8p切り……か。躱されたようだな)



  チャッ…


祐太(張り変え完了っと)

5567三四四五五六6p6p7p   4


――打、7p



淡(……)タンッ

照 「……」 ト…



菫(……)チャッ

3p3p3p4p赤5p22234六七八   3






――タンッ!



 ・ 菫の捨て牌

 東南西九9p 7
 二四 4



尭深(弘世先輩も躱した……)

誠子(ドラ切ってW両面を崩してまで……!)




祐太 「へぇ。そこ通すんだ」 スッ


45567三四四五五六6p6p   6p


祐太 「じゃあ俺も切らして貰おうかな」 タンッ


    4
    索



 ・ 祐太の捨て牌

 發白2p 1九 9
 八8p 4



菫(また躱されたか……)

尭深(平和も付かない5-8索待ち……?)

誠子(この兄さんも弘世先輩の聴牌気配を感じてるって事か……!)







次巡


祐太(……)

5567三四四五五六6p6p6p   4p

    タ…ンッ

    5
    索



淡 「……」 タンッ

照 「……」 トンッ…



菫(……)

3p3p3p4p赤5p22233六七八   5p

    スッ…

    3p



尭深(水原さんが4-5p待ちで弘世先輩が嵌4p待ち……)

誠子(単純に考えて水原さんの方が有利かな?)







菫(照と……ついでに淡が全く動かないのは異常だが、それは逆に言えばここは私がアガれるチャンスだということ)


菫(それに初対面が相手だからと言って手加減が出来るほど大人でもない)


      チャッ…



菫 「――ツモ。2000,4000!」


3p3p4p赤5p5p22233六七八   4p



尭深(やった……)

誠子(流石っ!)



 ・ 菫の捨て牌

 東南西九9p 7
 二四 4 3p



祐太(……ん? 直前に3p切り……!?)







祐太(いや…ていうかドラの4索もだけど、普通はどっちも残して変則多面張に受けそうなもんだ)


祐太(入り目は筒子……4pか5pだったのか?)


567三四四五五六6p6p6p4p


祐太(……やるじゃん)ニッ



  ガラガラガラ…




菫 ・・・ 29600 (+8000)
祐太 ・・・ 32400 (-2000)
淡 ・・・ 18000 (-4000)
照 ・・・ 20000 (-2000)






東四局、ドラは2p。


  ガラガラガラ…


祐太(やられたらやり返す!)


   チャッ…  タンッ…


祐太(って思ったものの……)スッ


二二八2p5p8p9p47東南北發   白


祐太(……なんだこりゃ。何向聴だよオイ)




菫(……)

1p9p一二六八269西北白中


照 「……」

3p赤5p8p1159一四七東南發







尭深(……宮永先輩も弘世先輩も手が悪い……)

誠子(配牌で五向聴以下か。つまりこれは―――)




淡 「……リーチ」 ゴッ




祐太(げっ……マジか)

菫(やはり淡のダブリーか……)




淡(テルは全然動かないし、さっき邪魔しないで親っ被りもしてあげたし)


234四四五六七八九888


淡(とーぜん次は私の番だよねっ!)






祐太(……まぁ、この手牌なら諦めもつくさ)

二二八2p5p8p9p47南北發白   赤五


祐太(気兼ねなくオリられるってモンだ)


――打、南



淡 「♪」 タンッ

照 「……」 ツッ…

菫 「……」 トンッ



祐太(……)

二二赤五八2p5p8p9p47北發白   2p


祐太(一発も無かったし俺からドラは三枚も見えてる。大して高くもなさそうだな)


祐太(どっちにしろ振るつもりもねーけど)


――打、白







三巡後



淡 「……カン」


234四四五六七八九   (■88■)


新ドラは白。



照 「……」 タンッ

菫 「……」 トンッ


  チャッ…


祐太(新ドラは四枚見えてる……)

二二赤五2p2p5p8p9p479北發   北


――打、北


祐太(あとは怖ぇーとしたら裏ドラだけだな)



淡 「……」 ニヤリ…






  ――ゴッ!


      四
      萬



祐太(!)



淡 「――ツモ」

234四四五六七八九   四   (■88■)



祐太(んだよ、ダブリー・ツモだけか―――)


    コロッ…

    3p   7
         索



淡 「――裏4。3000,6000」


祐太(あ、あらま……)



菫 ・・・ 26600 (-3000)
祐太 ・・・ 29400 (-3000)
淡 ・・・ 30000 (+12000)
照 ・・・ 14000 (-6000)







南一局……



淡 「――リーチ!」



祐太 (に、二連続ダブリーかよ!?)

照 「……」 タンッ

菫 「……」 タンッ



祐太 「…………あれ? 君らは驚かねーの?」

菫 「えぇ、まぁ……」




淡 「――カン!」 ゴッ


  ■北北■



祐太(またリーチ後に暗槓か……。咲ちゃんとは違って嶺上開花でアガるっつー訳じゃねーけど)






―――ダンッ!


   7
   索



淡 「……ツモ」

22289二三四五五  7   (■北北■)



祐太(ちぇっ。2000,4000か……)


  スッ…


  七    西
  萬



淡 「裏4……3000,6000!」

祐太 「」







南二局……



淡(今回の賽の目だと最初の角があんな遠くになるしー……この局は勘弁してあげるっ!)


    チャッ…
          タンッ…
  ……トンッ


祐太(つーかなんだよ今の。二連続ダブリー裏4とか今まで見たことも聞いたこともねぇぞ)


淡(どーよお兄さん? 効いたでしょ!)タンッ



菫 「ロン。5200」

三四四五3p4p赤5p345東東東



淡 「……あ! ずっこい!」

菫 「ノーケアだったお前が悪い」






南三局……



祐太 「リーチッ!」 タンッ


淡(おー来たねお兄さん)タンッ

照 「……」 タンッ

菫 「……」 タンッ




祐太(なんだかんだ言ってオリる時はきっちりしてる……単純な地力もかなりのモンだ)


祐太(……)


祐太(……こういう娘たちが、これからの世の中の麻雀を引っ張っていくんだな)


祐太(裏にいる俺らは……ただひたすら目の前にいる相手を――)



   チャッ…






祐太 「―――よし。いた!」


  バタリ!


1p2p3p5p6p7p8p9p234赤55   4p



祐太 「3000,6000!」



 ・ 祐太の捨て牌

 九7 2p6p一二
 北南 4(リーチ)八7p 9
 發


菫(安目7pをツモ和了せず……か)

淡(へー。良いじゃん良いじゃん。好きだよそーいうの)




菫 ・・・ 22800 (-3000)
祐太 ・・・ 38400 (+12000)
淡 ・・・ 30800 (-6000)
照 ・・・ 8000 (-3000)







祐太(……なんかあっさりオーラスまで来ちまったけど)



照 「……」



祐太(ここまで和了も鳴きも放銃もなし。そっちから誘って来たくせに何もしないのか?)

淡(うーん、おっかしーなー)

菫(今まで照がこれほど様子見をしてた事があったか……?)

尭深(宮永先輩が最下位なんて……)

誠子(な、なんで……?)




祐太(……頼むぜ? このまま終わらないでくれよな)


照 「……」



今日はここまででー

原作の方でも祐太出てないなぁ最近
そろそろまた日蔭さんクラスの相手と打って欲しい
それとシノハユアニメ化はよ(唐突)

このSSをきっかけに単行本のむこうぶちを探して読破しました。
原作もこちらも楽しみにしています。

>>106
ちょーうれしいです

今のところ一番破滅させやすそうな娘はネリーっすね(直球)

明華が風牌を集めるもんだから対抗して三元牌を集めて直撃する傀さんだって?(難聴)

もうそろ再開しますー

そういや石川さん絵柄変わったような……

投下します




【 鏡 ・ 3 】





菫 ・・・ 22800
祐太 ・・・ 38400
淡 ・・・ 30800
照 ・・・ 8000



菫(オーラスで照が10000点を切ってるだと……?)

淡(おっかしーなー)



オーラス、ドラは發


ガラガラガラ…



祐太(……)

一三四六7p8p8p9p24西西發



照 「……」



祐太(そっちから誘って来たんだ。少しは楽しませてくれよ?)






五巡目


  チャッ…


祐太(……順調だ)

一一三四六7p8p8p9p45西西   二


祐太(癪だけど西は即叩いてさっさとトップ終了して帰ろう)


――打、六萬



照 「ロン」

祐太(! 仮テンに刺さったか!?)


  パタッ…


二三四赤五五七八1p2p3p567


照 「……2900」

祐太 「え? あ、あぁ……」


祐太(その手をダマ……? 即リーだろ?)



菫 ・・・ 22800
祐太 ・・・ 35500 (-2900)
淡 ・・・ 30800
照 ・・・ 10900 (+2900)






南四局一本場、ドラは1索。


三巡目



祐太(……)チャッ…

六七七七2p4p6p2467發發   7


祐太(牌効率だと六萬だろーけど、タンヤオの方が速そうだ)

――打、發



照 「……ポン」


祐太(しくった、持ち持ちだったか!)


  チャッ…


六七七七2p4p6p24677發   中


祐太(そんで生牌ツモかよ……)

――打、發







二巡後



照 「ツモ。1300は1400オール」


六七八八5p6p7p中中中   五   (發↑發發)



祐太「……速いね」 チャラッ

祐太(ちぇっ。發切りがミスだったか?)




菫 ・・・ 21400 (-1400)
祐太 ・・・ 34100 (-1400)
淡 ・・・ 29400 (-1400)
照 ・・・ 15100 (+4200)



菫(……どうやら始まったみたいだな)

淡(ごしゅーしょーさまってやつだね!)







―――――――――――――――――――――――――――



南四局二本場……



照 「ロン。4800は5400」

112233赤55一八八3p3p


祐太 「……げっ! この一萬当たんのかよ!?」




南四局三本場……



淡 「来たよ来たよー!リーチ!」

照 「……ロン」

淡 「あわっ!?」



1p1p2p2p2p赤5p7p五六七567



照 「7700は8600……」






菫 ・・・ 21400
祐太 ・・・ 28700
淡 ・・・ 20800 (-8600)
照 ・・・ 29100 (+8600)



祐太(おいおいマジか。捲られちまったよ)ハハッ

祐太 「……オーラスになってからいきなり噴いたね」


照 「……」



菫(……いや、多分違う。今の和了を見る限りいつもの照と変わらない)

菫(つまり今回は東二からでは無くわざとオーラスから動いたということだ)



照 「……四本場」 スッ…



祐太 「――!」

淡(へっ?)

菫(何っ……?)






祐太 「……トップになったのに続けんの?」

照 「……」

祐太 「キミとはたった400点差だぜ? 分かってんのか?」

照 「……」

祐太 「つーかそれ以前に誰かにツモられた瞬間にトップ陥落だしさ」

照 「……」





照 「そんなに打ちたくないなら終了でいい」


祐太 「……!」 ピクッ






  ガラガラガラ…



祐太 「…………後悔すんなよ」

照 「……」



オーラス四本場、ドラは9p



祐太(トップ目だってのにオーラスで連荘かよ。まるで傀さんみてーだ)

祐太(……いや、ビンタも無いしノーレートな分こっちの方が異常か……?)



照 「……」 タンッ…



祐太(まぁ、どっちにしろ嘗められてることに変わりはないな)ハァ…






五巡目


祐太(……よし。聴牌)

1p2p3p4p5p6p三三四五223   二



 ・ 照の捨て牌

 白一三9p 4


 ・ 菫の捨て牌

 9 發中二北


 ・ 淡の捨て牌

 九二 8西




祐太(この場況なら一萬が狙い目。ここはダマだ)


――打、3索


祐太(掴んだら誰でも出す。時間の問題だな……)




照 「……」 チャッ…






      タンッ…

      五
      萬


      ツッ…

      六
      萬


      トン…

      七
      萬



  ・ 照の捨て牌

  白一三9p 4五
  六七



祐太(ツモ切りの連打かよ!もう張ってるのか? ……つーか早く掴め一-四萬!)




  ――ゴッ!


   四
   萬



照 「……ツモ」

祐太(!)






   パタリ…


一二三五六七八九4p5p6p赤55   四



照 「4400オール……」

祐太(……その捨て牌で萬子待ち?)ピクッ



  ・ 照の捨て牌

  白一三9p 4五
  六七



祐太(……いやいや、それ以前に七萬フリテンかよ! 安目とはいえ普通はアガるだろ!?)


祐太(つーか俺だったらアガらないならフリテンリーチするし)


祐太(……そういやーさっきもそうだったな。リーチして打点を上げてこない)


祐太(でもそのくせ、安目七萬はツモアガらずに高目を引いて打点を上げてきた)


祐太(なんだか調整してるみたいだ。和了形を……というより、打点を)







祐太 「……粋な事すんなぁ。トップ目の余裕ってヤツ?」 チャラ

照 「……」


  ガラガラガラ…



尭深(もう五本場……)

誠子(なんでこんなに連荘するんだろ。団体戦とは違うのに……)



菫 ・・・ 17000 (-4400)
祐太 ・・・ 24300 (-4400)
淡 ・・・ 16400 (-4400)
照 ・・・ 42300 (+13200)




オーラス五本場、ドラは北






照 「……」 タンッ

    5p



祐太(……うげっ)

三六九1p4p赤5p8p9p28南西發



菫(これは……淡の奴め)

一一二五七九2p6p9p北白中發



淡(……やーっぱり大人しくしてるのは苦手かも。たとえテルが相手でもねー)ニヤリ



照 「……」



淡 「――リーチ!」 ゴッ

2p2p3p4p四五六789東東東



祐太(こ、今度はこっちがまたWリーチかよ!?)







淡(テルの第一打の5pには間に合わなかったし直撃しないと捲れないけどー……)

淡(少なくともこのお兄さんには負けられないからね!)



照 「……」 チャッ…

■   ■■■■■■■■■■■■■


  …トンッ


   八
   萬



尭深(宮永先輩はいつも通り動揺なし…)

誠子(果たして止められるか……?)



祐太(この配牌じゃ何もできねーな……)







数巡後



淡 「――カン!」

2p2p3p4p四五六789   (■東東■)



新ドラは一萬。



祐太(ちっ……まさかまた裏4コースか!?)



淡(これで角を越えれば私の和了! 癪だけど今回は2着で我慢してあげるよ!)タンッ


      5
      索



照 「……」 タンッ

菫 「……」 タンッ


祐太(安牌が尽きた……。とりあえず筋でこの辺か)タンッ


    8
    索



照 「 ロン 」

祐太 「!」







――バタリ!


22334466778中中



照 「……19500」


祐太 「い゙っ…!?」


菫(うっ……!今聴だったか!)

淡(あーもう!テルばっかりずっこい!)




菫 ・・・ 17000
祐太 ・・・ 4800 (-19500)
淡 ・・・ 15400 (-1000)
照 ・・・ 62800 (+20500)



照 「……六本場」


祐太(ッ……!!)






オーラス六本場、ドラは五萬


ガラガラガラ…



照 「……」



祐太 (くそ……今の親ハネで二着すら厳しくなっちまった)


    チャッ…


5p7p三五五七3479北北白   9p


祐太(……でも……!!)


―――タンッ!


    五
    萬



尭深(え?)

誠子(第一打にドラ……?)



祐太(このまま大人しくラス引くなんてのは御免だ! ドカンと一発決めてやる!)







八巡目



祐太(……)チャッ…

4p5p7p8p9p三五七34赤5北北   3p


祐太 「……リーチだ!」 タンッ!


      七
      萬



淡(むむっ)

菫(照より速く……だと?)



  ・ 祐太の捨て牌

  五1p白 9 7 2
  一七(リーチ)



祐太(安牌に困れば出るんじゃねーか? 読めば読むほどドラ表の四萬なんて通りそうだぜ)






  チャッ…


淡(テルより速く張るなんてやるじゃん)

一一二二三三九1p2p3p112   1


淡(でもでもー……こっちも勝負手なんだよねー)


淡「リーチっ」 タンッ


   九
   萬



祐太(……捲り合いか。上等だ)


照 「……」 タンッ




菫(……こっちも追い付いた)

四赤五六七八5p6p6p23456   7


菫(九萬が現物になったし、ダマで二着確定がベストだが……5p切りは流石に目立つな)







祐太 「……」

3p4p5p7p8p9p三五34赤5北北


淡(♪)

一一二二三三1p2p3p1112


菫(……)

四赤五六七八6p6p234567




照 「……」



尭深(オーラス六本場で三人リーチ……)

誠子(……み、宮永先輩はどう出る……!?)



今日はここまでで
オーラスから動いたのは照なりの嘗めプです

次かその次で終わりますー

まさかセーラが洋榎呼びだったとは……

臨海と有珠山の明確な能力がまだまだ判明しないっぽいので、例によってリク募集します。
確実に書けるかは分かりませんけどオナシャス!

リクエストありがとうございます。

明華がマジで唄ってて吹いたんで、傀さんに麻雀で注意してもらおう(提案)

あ、今日の昼頃に再開予定です

も、もう怜はゆっくり休ませてあげないと……

もうそろ投下しますー

もうそろ(そろ寝て、起きたら)投下しますー

コナン「LAAAAAAAAAN!!」
人鬼「LOOOOOOOON!!」

対局中って歌は問答無用で駄目なんじゃないんですかね……

投下




【 鏡 ・ 4 】






オーラス六本場、ドラは五萬



祐太 「……」

3p4p5p7p8p9p三五34赤5北北


  ・ 祐太の捨て牌

  五1p白 9 7 2
  一七(リーチ)



淡(♪)

一一二二三三1p2p3p1112


  ・ 淡の捨て牌

  六 4赤5p北發四
  八九(リーチ)



菫(……)

四赤五六七八6p6p234567


  ・ 菫の捨て牌

  中西白 3東9p
  3p8p5p(リーチ)






照 「……」

■■■■■■■■■■■■■



尭深(三人リーチ……)

誠子(どうやって躱す……? それとももう勝手に決着がつくのを見てるのかな?)



淡(一発! ……ちぇー、引けないかぁ)タンッ

照 「……」 ト…

菫(……)タンッ



祐太(……)チャッ…

3p4p5p7p8p9p三五34赤5北北   發


――打、發



誠子(全員一発は無し……か)






     トンッ…
           …チャッ
  タンッ…    トンッ…



淡(……にしても引かないねー)

一一二二三三1p2p3p1112


菫(山には居そうなんだが……)

四赤五六七八6p6p234567




祐太(……まぁ、いずれにしろ今度ばかりは親は大人しくしとくしかなさそうだな)

祐太(気分はどうだ? 宮永照―――)チラッ




     ゾクッ……!!




祐太(……うっ……!?)







照 「……」 トンッ…


    五
    萬




祐太(な、なんだ……)




照 「……」 トンッ…


    4p




祐太(なんなんだ……こいつ………っ)




照 「……」 トンッ…


    6
    索




祐太(こんな状況なのに……俺の事……いや、俺達の事……一瞥もしねぇ……!?)


祐太(微塵も……意識してねぇ……!!)ゾワッ







   ―――ゴッ!



        南



祐太(!!)


照 「 ……ツモ 」



   パタリ…



  東南西北白發中 1 9一九1p9p   南




菫(!?)

淡(うわちゃぁー……)





照 「……16600オール」




祐太(…………)







菫 ・・・ - 600 (-17600)
祐太 ・・・ - 12800 (-17600)
淡 ・・・ - 2200 (-17600)
照 ・・・ 115600 (+52800)



尭深(さ、三人とも……トビ終了……!?)

誠子(同卓しないで良かったぁ……)




淡 「あー悔しい! 私の3索はどこなのさー!?」 ガラガラガラ



   三  九   2     九
   萬  萬   索     萬

      四   3   六
      萬   索   萬



淡 (むっ……! 全部王牌……!)

菫(私の当たり牌も……)

祐太(……俺の四萬も……)







誠子(結局8000点持ち断ラスからオーラス連荘で全員飛ばして断トツになっちゃった……)

尭深(……)



    …パタッ


  3p4p5p7p8p9p三五34赤5北北


祐太 「……あーあ。掴んでくれさえすりゃあなぁ」 ギシッ…



尭深(あ、あの捨て牌で四萬待ち……!?)

誠子(一巡目のドラ切りから決め打ちしてたの!?)



照 「……」







照 「……あなたの麻雀は殺気が強すぎる」


祐太 「……は?」 ピクッ






祐太 「……」


祐太 「……」


祐太 「……キミに言われたかないね」 ガタッ



淡 「あれ? どこ行くの?」



祐太 「ごめん。ちょっと休憩タイム」


  ガチャッ…バタン。



淡 「……まぁこれだけやられればショック大きいよねー」

菫 「申し訳ない事をしたな……」



照 「……」






―――――――――――――――――――――――――――



トイレ



祐太 「あーくそ! なんなんだあいつ!」 バシャッ


祐太 「『殺気が強すぎる』だぁ? んなもんお互い様だっつーの!」


祐太 「……」


祐太 「……」




    “ ―――ツモ ”




祐太 「…っ……」 ゾクッ…






祐太(あの時のあの目……寒気がしたぜ)


祐太(周りを全く見てなかった。しかも自分の手に一杯一杯で周りに注意を払えないって意味じゃなくて……眼中にないって意味でだ)


祐太(……多分それは俺にだけじゃない。もしかしたらあのチームメイトの娘たちに対しても……)


祐太(まるで自分だけが高みに昇っていくみたいな……ひたすら自分を研ぎ澄ましていくみたいな打ち筋だ)



―――バシャッ!



祐太 「……俺はその辺の案山子と同じってかよ」






祐太(……あの娘、もしかしたら傀さん並に……)


祐太(……)


祐太 (殺気が強すぎる……か)


祐太(……)


祐太(……最近絶好調なのもあって確かに調子に乗ってたのかもしれねーな)



祐太(……)



―――パンッ!





祐太 「――うっし! 行くか!」






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



照 「……」



菫 「……それにしても珍しいな照。お前があんな忠告をするなんて」

淡 「ねー」

尭深 「照魔鏡で何か見えたんですか……?」

誠子 「変な物が見えた…とか?」



照 「……ううん」






照 「打ち筋も手役の傾向も殆ど分かった」

淡 「へー」

菫(相変わらず反則的だな……)



照 「……でも、どうしても一部分が見えない」



尭深 「え……?」

誠子 「一部分?」

淡「全部見透かせるんじゃないの?」



照 「そのはずだった。……でも、まだ底に何かある」



菫 「そ、それは……」






照 「……私は、それを見たい」



        ガチャッ…



菫(!)

淡 「あ」

照 「……」



祐太 「……お待たせ。そんじゃあ始めよーぜ」



二回戦開始

起親、菫
南家、祐太
西家、淡
北家、照







東一局、ドラは八萬

六巡目



照 「……」

■   ■■■■■■■■■■■■■


   タンッ…


   八
   萬



淡(……あわっ?)

菫(ドラ切り……)

祐太(張ったか。それなら……)



祐太 「――そのドラ、ポンだ」



照 「……」







祐太 「……」

三五七1123379   (八↑八八)



尭深(この手からポン……?)

誠子(……タンヤオにしては遠すぎるけど)



   チャッ…


照 「――ツモ。1300,2600」

五六六七八3p4p5p6p6p234   四



祐太(……鳴いてもダメか)パタ…




菫 ・・・ 22400 (-2600)
祐太 ・・・ 23700 (-1300)
淡 ・・・ 23700 (-1300)
照 ・・・ 30200 (+5200)






東二局、ドラは1p



祐太(……)

1p1p9p1367一三三四八九   西


――打、9p



尭深(水原さんの親番……)

誠子(ドラドラだしアガリたいだろうな)


      チャッ…


祐太(……)

1p1p1367一三三四八九西   五



尭深(西……かな)

誠子(西切りだ)



祐太(……)







   ―――タンッ!


        1p



尭深(えっ……!?)

誠子(ドラ……!?)


      チャッ…


祐太(……)

1p1367一三三四五八九西   西


――打、1p



尭深(対子落とし……? ど、どうして……)

誠子(西切らないにしても嵌2索とか辺七萬とか払えばいいのに……)



淡(妙な事やってるねー)

菫(やけくそか……?)







次巡


祐太(……)

1367一三三四五八九西西   2



尭深(嵌張ツモ……)

誠子(払ったら裏目ってたのか……)



祐太(……)スッ…


   6
   索



誠子(えっ!?)

尭深(な、なんで両面の方を……)



祐太(……)ツッ…


   7
   索



照 「……」







次巡

祐太(……)

123一三三四五八九西西北   七


――打、北



尭深(張った……この切り順が最速だったの……?)

誠子(役無しだけど速い! 宮永先輩並だ!)



  ・ 祐太の捨て牌

  9p1p1p 6 7北



菫(ドラドラと両面塔子を切ってオタ風北を手出し……?)

淡(何それ変なのー)



照 「……」 チャッ…


祐太(……)







照 「……ツモ。2000,4000」


6p6p7p8p8p33778899   7p



菫(っ……! 好形の二向聴だったんだが……)

淡(これで何連続和了だっけ。テルばっかりずっこいなぁ)




菫 ・・・ 20400 (-2000)
祐太 ・・・ 19700 (-4000)
淡 ・・・ 21700 (-2000)
照 ・・・ 38200 (+8000)




尭深(水原さんの親番……すぐ流されちゃった)

誠子(悔しいだろうな……)チラッ








祐太 「今のでもダメか……」 ボソッ


祐太 「まだズレてるな……」 ブツブツ…


祐太 「もっと集中しろ……」 ブツブツ…


祐太 「もっと速く……」 ブツブツ…




尭深(……!)ビクッ

誠子(な、なんか呟いてる……??)



   ガラガラガラ…



祐太 「もっと……」


照(……)



今日はここまでで。
次で終わります


傀さんじゃないから勝敗はまだ分からない

咲「KAAAAAAAAAN!!」
華菜「NYAAAAAAAAA!!」
穏乃「WAAAAAAAAAA!!」

ねーむーいー
そろそろ再開しますー

すんませんすんません
再開します(本気)




【 鏡 ・ 5 】






菫 ・・・ 20400 (-2000)
祐太 ・・・ 19700 (-4000)
淡 ・・・ 21700 (-2000)
照 ・・・ 38200 (+8000)




祐太 「もっと集中しろ……もっと……」 ブツブツ…

照(……)



東三局、ドラは7索



淡(今回は最初の角があんなに遠いよー……)タンッ

照 「……」 トンッ

菫(……)タンッ

祐太 「……」 トンッ…






四巡目



祐太(……)チャッ…

3p4p4p5p6p8p8899三三六   八


――打、9索



誠子(さっきの局とは打って変わって今回はセオリー通りの打牌だ)

尭深(でもそれだとまた……)



照 「……リーチ」



菫(ここで来たか。ハネ満以上は確定だ)







祐太(……)タンッ


淡(……)タンッ


照 「……」トンッ…


菫(……)タンッ


祐太(……)タンッ



   タンッ…   トンッ

     タンッ
         …タンッ
  ト…



淡(なんだか急に静かになったね)

菫(……さっきまであんなに喋っていたのにな)



祐太 「……」



誠子(……)ゾクッ






二巡後



照 「――ツモ。裏1で3000,6000」 ゴッ


34678二二二赤五六七4p4p   2




淡(あーもう! テルってばちょー強い!容赦ない!)

菫(……正直なところ同感だ)

淡(どーすればいいのかな? わざと高目に差し込んで次局の手を遅らせるとか?)

菫(……馬鹿げた事を言ってないで次行くぞ)




菫 ・・・ 17400 (-3000)
祐太 ・・・ 16700 (-3000)
淡 ・・・ 15700 (-6000)
照 ・・・ 50200 (+12000)







東四局、ドラは北



  ガラガラガラ…


照 「……」 タンッ



祐太(……)スッ…

4八白白9二4北三9三9p八   9p



尭深(あれ……? これって……)


  チャッ…   チャッ…



祐太(……)

二三三八八9p9p4499白白北



誠子(Wリーチャンス……!)







祐太(……)

二三三八八9p9p4499白白北



淡(はれっ?)

菫(第一打で長考……?)





祐太(……こんな時、人鬼ならどうする……?)



祐太(……傀さんなら……)



――タンッ!



   北



尭深(え……!?)

誠子(Wリーもドラドラも拒否!? 何やってるんだ!?)






淡(初打でドラ切りかぁ……)

三四八6p7p8p9p45889白   3p


――打、白




祐太 「……ポン」


二三三八八9p9p4499   (白白白→)


――打、4索



尭深(え……? え……?)

誠子(挙げ句の果てに七対子聴牌を対々二向聴にした……!?)


   チャッ…


淡(……速攻でテルの親流すつもりなのかな)

三四八3p6p7p8p9p45889  赤5p






   …タンッ


    9
   索




祐太 「 ポン 」


二三三八八9p9p4   (999→)(白白白→)


――打、4索



照 「……」

菫(索子の染め手でもない……混老か?)




淡(むむっ……二連続で鳴かれた)チャッ…

三四八3p赤5p6p7p8p9p4588  6


淡(でも要らないものは要らないもんねー)タンッ


      八
      萬



祐太 「……それもポンだ」






    ぱた……


二三三9p9p   (八八八→)(999→)(白白白→)



照 「……」

菫(!)

淡(むむっ…)



尭深(さ、三連続……!)

誠子(まだ宮永先輩と弘世先輩は始まってから一回もツモれてないぞ!?)




祐太(……)


――タンッ!


    三
    萬




尭深(両面に受けるんだ……)

誠子(対々にしないの? 一気に安くなったなぁ)






  チャッ…


淡(ふふーん。お兄さんの連続鳴きでこっちにも聴牌入ったもんねー)


三四3p赤5p6p7p8p9p45688  4p


淡(4センチで防いでみなよ!)タンッ!


   9p


淡 「リーチ!」



尭深(宮永先輩も弘世先輩も……一回もツモれないまま淡ちゃんのリーチが入った……)

誠子(いや、それより水原さんがキツいはず―――)




祐太 「9p……ポン!」


二三   (9p9p9p→)(八八八→)(999→)(白白白→)


―――ガッ!


    三
    萬



淡(え……っ)

菫(四副露だと……!?)







照 「……」


   チャッ…


誠子(ようやく宮永先輩の第一ツモだ―――)



照 「……」

二三四赤五五六七3p6p7p北北北   赤5p



誠子(こ、こっちも配牌で聴牌ってる……!?)ゾクッ…



照 「……」 ト…ン


   3p



誠子(あれ? 役無しドラ5三面張をダマですか? 四副露してる他家がいるのに)

誠子(……いや、ていうか前の局がハネ満ツモだったんだから今局は倍満以上を作らないとなんじゃ……?)





祐太(……今度こそ先制できたよ。やっと……)チャッ


照 「……」 パタッ…







祐太 「 ……ツモ 」


 二   二   (9p9p9p→)(八八八→)(999→)(白白白→)



祐太 「 1300,2600…… 」

淡(!)

菫(照の連続和了を止めた……!?)



淡 「……てゆーかその手、八萬鳴いたときにシャボに受けてれば四副露しないでも9pでアガれてたじゃん」


祐太 「……あぁ、そーだね」


淡 「何それ。わざとやったの?」


祐太 「さぁな。勘で打ってるから」


淡 「……」 ムッ






  ガラガラガラ…



照 「……」



祐太(今みたく初動が圧倒的に違えば流石にキミでも追い付けないだろ)


祐太(傀サンならここで『 御無礼 』なんだろうけど……)




菫 ・・・ 16100 (-1300)
祐太 ・・・ 22900 (+6200)
淡 ・・・ 13400 (-2300)
照 ・・・ 47600 (-2600)




祐太(……まだこの点差だしな)





  ガラガラガラ…


誠子(……まず水原さんがWリーチで七対子ドラ単騎に受けてたら、北は宮永先輩の手に暗刻で純カラだった)


尭深(もし北じゃなくて二萬単騎に受けたとしても、多分淡ちゃんが八萬で宮永先輩のWリーチに放銃して終了してたはず)


誠子(……水原さんがWリーもドラ単騎も選ばず、それでいて面子選択をミスせず対々に向かい、
なおかつ淡の不要牌が全て水原さんのポン材で、そしてそれを全て鳴かなきゃ成立し得ない局だった)


尭深(宮永先輩も……水原さんがツモるって分かってたからリーチ掛けなかったのかな)


誠子(……!)


尭深(…………ぐ、偶然だよね。全部……)


誠子(……そうじゃなきゃやってらんないよ……)





祐太 「そんじゃ南入だね」


照 「……」 コクッ






―――――――――――――――――――――――――――



照 「……ロン。8000」 パタ…

1p2p3p4p5p7p8p9p345九九


淡(うえぇっ!?)

祐太(ちっ……相変わらず速ぇな)

菫(また連続和了が始まるのか―――)




祐太 「―――ツモ!1000,2000!」 バシッ

5p5p67四五六   5  (←5赤55)(8↑88)


菫(!)

淡(あれ……また止めたよ?)

尭深(自分で六枚使いの5-8索待ち……)

誠子(で、でも見る限りこれが最速手だ……!)







祐太(一巡の差が生死の境になるからな……ミスは許されねぇ)

祐太(しかも牌効率での最速手を選べばいいって訳じゃない)

祐太(それは……言うなら直感での最善手だ)



菫 「……」 タンッ



祐太 「―――ロン! 5200!」

二6p7p8p發發發中中中   (7p赤5p6p)



菫(うっ……狙い打たれた……!?)

淡(そ、それもテルが二局連続で和了できないなんて……)



照 「……」







祐太(この娘レベルが相手となると、山にいる牌を見誤ったらその時点で即お陀仏だ)


  タンッ…


祐太(集中しろ……!)


  タンッ…


祐太(集中しろ……!!)


  タンッ…


祐太(最後まで……!!)





―――ゴッ!




    9p




尭深(……っ!)

誠子(あ……!)







照 「ツモ……8000オールで終了」


七八九1p2p3p7p8p9p9p789   9p








祐太 「……っ」


祐太 「……」


祐太 「……」 フー


   ギシッ…


祐太(手数で勝てても馬力じゃそう簡単には勝てない……か)



祐太 「……」 フッ…



尭深(え……?)

誠子(ん?)

淡(??)

菫(捲られたのに笑ってる……?)






祐太 「……負けた負けた。完敗だな」

淡 「どーよどーよ! ウチのテルは強いでしょ!」

菫 「なんでお前が自慢げに言うんだ……」

祐太 「今日はいろいろ学ばせてもらったよ」 ガタッ


  スタスタ…


祐太 「じゃあ…俺は帰るわ」


菫 「は、はい。今日はありがとうございました」

淡 「ばいばーい」



ガチャッ… バタン。



照 「……」






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



祐太 「……」 フー


祐太 「……」 スタスタ



  ……ガチャッ



祐太 「?」


照 「……」


祐太 「どした? 練習、続けないの?」


照 「……」






照 「……咲と」

祐太 「ん?」

照 「前に長野で打った……って」

祐太 「あぁ、打ったよ」

照 「……」

祐太 「良いとこまで行ったんだけどな。勝てなかった」

照 「……」




祐太 「……強かったよ。凄く」


照 「…………そう」






祐太 「―――それに、キミらのお陰で決心がついた」

照 「?」

祐太 「今のままじゃ到底あの人にゃ勝てねぇ。また修行の旅の始まりだ…ってね」

照 「……」

祐太 「でも、いつか俺は必ず東京に戻ってくる。もっと強くなって」




祐太 「―――だからそれまで誰にも負けんなよ? キミも、咲ちゃんも」 ニヤリ




照(……!)


照(……この感覚……)






祐太 「……君もインターハイ頑張れよ」 スタスタ

照 「……」




照(……今、一瞬水原さんとあの人が被って見えた)


照(……)


照(この人は……きっとまだまだ強くなる)


照(そしていつか―――)





祐太 「……縁があったら、また打とうぜ」




以上で終了です
祐太はまた東京を離れて旅打ちに出ました。
多分西に向かったんじゃないでしょうか(テキトー)

明日か明後日か明明後日に再開予定!

揺杏かわいい(唐突)

····この世には"知ってはならないこと"という事柄が存在する。例えば日本のごく普通の町に潜む殺人鬼の正体などはこの部類に入るのだろう。
その"知ってはならないこと"を知ってしまったものには必ず罰が下る。いや、"知ろうとするだけで"だ。ある殺人鬼の正体。あるギャング組織のボス。
それを知ろうとしただけで、爆破される。切り刻まれ殺される。そんな事柄がこの世には溢れているのだ。
そしてこの町、杜王町でも、"知ってはならない"ある1人の男の計画が始まろうとしているのだった····

>>276
!?

多分今後原作ですこやんが打つ事は無さそうな気がする……
もうそろ再開しますー

読書中の傀さんの隣に座って「ねーねーなに読んでるのー?」ってピョコピョコする淡可愛い(唐突)

>>281
かわいい
何故か簡単に想像できてちょーかわいい


あと今日の投下は無理っぽいです。申し訳ない

遅れました。
もうそろ再開しますー

↑ は>>1です




【 暴風 ・ 1 】






とある雀荘



   ビュオオオオオオオオ……



モブA「……風、止まねぇなぁ」

モブB「そーだな」

店長 「この風じゃもうお客さんは来ないでしょうね」

モブA「まだ昼過ぎだってのによぉ」

モブB「そーだな」

店長 「……もう私が入りますので打ちましょうか」

モブA「んー、そうすっか」






モブA「おーい! そこの窓際の嬢ちゃん!」

モブB「バーカそこは英語だろ」

モブA「そ、それならお前が呼べって!」


   ギャーギャー




店長 「―――雀明華さん? 打てますよ」


明華 「……はい」


店長 「どうかしましたか?」


明華 「いえ、今日はいい風だな……と思いまして」


店長 「へ?」






店長(こんな嵐みたいなのに『いい風』……?)



明華 「……では打ちましょうか」

モブA「おぉ、日本語上手いじゃねーか。よろしくな」

モブB「よろしく」

店長「よろしくお願いします」



明華 「……よろしくお願い致します」




起親 ・ モブA
南家 ・ 店長
西家 ・ モブB
北家 ・ 雀明華






東一局、ドラは4索


ガラガラガラ…



明華 「……」 チャッ…

3p北一2p北9六8p北7四三九



   ヒュオオォ…


店長(……ん?)

モブA(風……? どこからだ?)

モブB(閉めきってんのに……)



明華 「……」



―――――――――――――――――――――――――――






―――――――――――――――――――――――――――



モブA「……」 タンッ


明華 「ロン」

一一二二三三6p6p7p8p東東東




モブB「……」 タンッ


明華 「ロン」

四六4p5p6p456發發西西西




   チャッ…


明華 「ツモ」

3p4p赤5p6p7p五五七七七南南南   赤5p






三回戦終了

モブA ・・・ 17800
店長 ・・・ 22500
モブB ・・・ 16800
明華 ・・・ 42900



明華 「……」


店長(うっ……)

モブA(な、なんだこの嬢ちゃん……)

モブB(やたら強ぇ!?)



   カランカラーン…



モブA「ん? 客だぜ、店長」

モブB「こんな嵐の中でか?」


店長「……いらっしゃい」






傀 「……打てますか?」



店長 「ようこそおいでで。もちろん入れますよ」

モブA「こんな天気でも打ちに来るたぁ兄ちゃんも相当麻雀好きだな」

モブB「俺らも人のこと言えんがな。名前はなんつーんだい?」


傀 「 傀……と呼ばれています 」 ギシ…


モブA「『呼ばれてる』って、本名じゃねーのか?」

店長「人に鬼と書いて傀……というらしいですよ」


明華(……)



起親 ・ モブA
南家 ・ 傀
西家 ・ モブB
北家 ・ 雀明華





東一局、ドラは一萬。


   ガラガラガラ…


明華(……)ヒュオオォ…

中6赤5東東2p9p東1p二六1白



店長(……おっ。場風の東が配牌で暗刻だ)



傀 「……」 チボッ…

三三四四七八八3p6p7p9p北發



店長(最近お見えのこっちの兄さんもまずまず……か)






八巡目



明華 「……」

赤56四五六六1p1p2p3p東東東   7



店長(張った。俺だったら1-4p待ちでリーチだ)


    タンッ…


   六
   萬



店長(ダマ……?)



モブA「……」 タンッ

    北



傀 「……」 ト…

    六
    萬



店長(三-六萬の待ちに受けてりゃ傀さんから出てた……いや、今の感じだと合わせ打ちか?)






二巡後



明華 「……ツモ。1300,2600です」

赤567四五六1p1p2p3p東東東   1p



モブA「早速親っ被りか」 チャラッ

モブB「ちぇっ。まだ前の半荘の流れが残ってるぜ……」



傀 「……」

三三四四八八4p6p6p東南北發


   パタ…リ



モブA ・・・ 22400 (-2600)
傀 ・・・ 23700 (-1300)
モブB ・・・ 23700 (-1300)
明華 ・・・ 30200 (+5200)






―――――――――――――――――――――――――――



モブA「リーチだ!」



明華 「……」


   ト…

   北


   ト…

   北


   ト…

   北



店長(今度はベタオリ……)

モブB「ほ!風牌暗刻落としかい」

モブA「トップ目なんだから来てもいいんだぜ?」



傀 「……」 ツッ…

    北



店長(傀さんも北合わせ打ちか……)







モブA「……よしツモった!」

二三六七八23444678   四


モブA「裏一丁で満貫だな!」


モブB「ちっ……高目かよ」


明華 「……」

五六九九九赤5p5p8p79發中


   パタッ…



店長(当たり牌は手の内に無かったのか。結果論だけど北暗刻落としは勿体無かったなぁ)



傀 「……」 フッ…







―――――――――――――――――――――――――――



モブB「――ポンっ!」

■■■■■■■■■■   (三↑三三)


モブB「――チー!」

■■■■■■■   (4赤56)(三↑三三)


モブB「そいつもポンだ!」

■■■■   (二二二→)(4赤56)(三↑三三)



店長(瞬く間に三副露……)



明華 「……」 チャッ…

一四赤五2466788南南南   六



店長(おぉ!薄い三-六萬を先に埋めた!これは俄然前に出たくなるぞ)







明華 「……」 トンッ…


    南



店長(え? また暗刻落とし……!?)



モブA「こりゃねーだろ」 タンッ

   一
   萬



店長(ほら、一萬だって通ってた)



傀 「……」 ツッ…

   南



モブA「はっはっは。オリろオリろ」


店長(さっきから勿体無いなぁ。この娘、特別固い打ち手って訳でもないだろうに……)




申し訳ない
ちょっと中断します

蜀埼幕縺励∪縺吶?

>>314!?

再開しますー




四巡後



モブA「……ツモだ!」


2p3p4p赤5p   5p   (二二二→)(4赤56)(三↑三三)


モブA「2000,4000! 俺にも風が吹いてきたな!」


モブB「へっ! すぐ取り返したるわ」




明華 「……」 パタリ…




店長(……なんだか手を抜いてるみたいだ)


店長(でもさっきまで連勝してたし勝つ気がないって訳でもないよな?)


店長(……ま、まさか……)







六回戦オーラス……



   ヒュオオォォォ…


明華 「―――ツモ」


5p7p22888東東東南南南   6p


明華 「6000オール。終了です」



モブA「ドラ嵌張ツモで一捲りかよ!」

モブB「東南は暗刻かい。日和っちまったぜ」



店長(……や、やっぱり……!)


店長(今までのは本気じゃなかった……でも手を抜いてあの強さだったんだ!)







明華 「……」 チラッ…



傀 「……」



明華(対面の人鬼さん……でしたか。今まで和了も放銃もありませんね)

明華(……普段なら気にならないのに何故かこの人は嫌な感じがします)




起親 ・ モブA
南家 ・ 傀
西家 ・ モブB
北家 ・ 雀明華

七回戦開始



明華(……考え過ぎでしょうか?)



   ガラガラガラ…






東一局、ドラは九萬



モブA「お嬢ちゃんばっかり勝たせてらんねーからな!」タンッ

傀 「……」 トンッ…

モブB「そ、そろそろ本気出すぜ!」 タンッ


   チャッ…


明華「……」

6p6p7p7p二四六8東東東北西   7



店長(あ、あれ? また風牌が暗刻だ……)



    タンッ…


    西








傀 「 西……ポンです 」


   ぱた…


    西西



明華(……!)ピクッ

店長(え?)

モブA「久々に喋ったと思ったらオタ風を即ポンかよ兄ちゃん?」

モブB「何考えてんだァ?」






明華(風向きが……変わった……?)


傀 「……」 ニヤリ



今日はここまでで
次は少し遅くなるかもしれんです

石川さん普通に放銃するんすね……
つーか給料日に合わせて出没する傀さんマジ人鬼

遅くなりました
昼頃に再開しますー


    再   開    





【 暴風 ・ 2 】






東一局、ドラは九萬



明華「……」

6p6p7p7p二四六8東東東北西   7


――打、西




傀 「 西……ポン 」


   パタリ…


■■■■■■■■■■   (西↑西西)



店長(えっ)

明華(……!)

モブA(一巡目のオタ風をポンだぁ?)

モブB(久し振りに喋ったと思ったら……)






   チャッ…


明華(風向きが変わった……?)

6p6p7p7p二四六78東東東北   南


――打、南




   チャッ…


傀 「……」 ニヤリ

1p2p赤5p6p4468七八   北   (西↑西西)


   ――タンッ


   1p



店長(これ、一応は食い取ってる……よな? 雀さんの手格好なら北はいずれ切りそうだけど)







次巡


明華(……)

6p6p7p7p二四六78東東東北   八


――打、二萬



モブA「……」 タンッ



傀 「……」 スッ

2p赤5p6p4468七八北   北   (西↑西西)


   ツッ…


      2p



店長(あ……! 本当なら北も暗刻ってたのか!?)


明華 「……」







――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



モブA「兄ちゃんの鳴きから一枚も入んねーとはな……」 パタッ

モブB「こっちもノーテンだ」パタッ




明華 「……聴牌です」

5p6p6p7p7p8p678東東東北



傀 「…聴牌…」

4p赤5p6p444北北北東   (西↑西西)




店長(……!)

モブA「ははっ。お互い純カラか」

モブB「なかなか珍しい偶然だな」






明華(……いえ)



傀 「……」 フッ…



明華(彼のあの笑み……どうやら偶然では無さそうです)



モブA ・・・ 23500 (-1500)
傀 ・・・ 26500 (+1500)
モブB ・・・ 23500 (-1500)
明華 ・・・ 26500 (+1500)




東二局一本場、ドラは1p



明華(……)ヒュオオォ…

2p3p三五六八247南西西西


明華(その人鬼さんの親番……即座に流すのが得策そうです)






三巡後



モブB「……」 タンッ



明華 「……チー」

2p3p三五六八78西西西   (324)


――打、三萬



モブB「……」 タンッ



明華 「……チー」

五六八78西西西   (1p2p3p)(324)


――打、八萬



モブA「ツイてる他家にドラ鳴かせんなよなー」タンッ

モブB「要らねーもんは切るさ」タンッ







三巡後



明華 「……ツモ」

五789西西西   赤五   (1p2p3p)(324)


明華 「1300,2600の一本場です」


モブA「ちっ……単騎かい」

モブB「赤牌ツモが余計だよなー」




モブA ・・・ 22100 (-1400)
傀 ・・・ 23800 (-2700)
モブB ・・・ 22100 (-1400)
明華 ・・・ 32000 (+5500)



明華(本来なら流して打っても良さそうですが……)


   ヒュオオォォォ…


明華(追い風が吹いてきている今、徹底的に和了っておきましょうか)







明華 「……失礼します」


    スゥ…


モブA「ん?」

モブB「どうした?」




明華 「LAAAAAAA――――――」



    ビュオォォォォ…



モブA(歌……?)

モブB(ま、また突風……? どこから吹いてるんだ!?)

店長(ここまで堂々と歌われると逆に何も言えないな……)



      ビュオォォォォォ…



傀 「 ……続けましょう 」 フ…







―――――――――――――――――――――――――――



東三局……



明華 「――ツモ。3000,6000です」


四五六七八八八九南南南東東   東



モブA(役々混一ツモ……!?)

モブB(くそっ!)ガシャッ



傀 「……」

三三五六233357東南發


   パタ…リ



店長(傀さんは今回もしっかり役牌を止めてる!)

店長(点棒上だとかなり差を付けられてるけど……適応してきてるのは間違いないぞ!?)



モブA ・・・ 19100 (-3000)
傀 ・・・ 20800 (-3000)
モブB ・・・ 16100 (-6000)
明華 ・・・ 44000 (+12000)






東四局、ドラは1p。



明華 「……」 ヒュオオォォォ…

赤5p6p9p三五七258東東東白   1


店長(うっ…W東暗刻……!)



   ―――タンッ!


        9p



傀 「 ポン…… 」



店長(傀さんが動いた!)

モブA「まーた第一打ポンかよ」

モブB「ま、好きなだけ親と喧嘩してくれや」






   チャッ…


明華(……無駄ですよ? 人鬼さん)

赤5p6p三五七1258東東東白   白


明華(さっきは一鳴きで流局に持ち込まれましたが、これほど追い風が吹いている今ではその程度では風向きは変わりません)


――打、8索




傀 「……」

■   ■■■■■■■■■■   (9p↑9p9p)


   トン…

   白



明華(その白は……鳴かずとも充分ですね)

赤5p6p三五七125東東東白白







七巡目



モブA「…… 」 タンッ



傀 「 3p……チー 」 ツッ…

■■■■■■■   (3p4p赤5p)(9p↑9p9p)


   八白 1 6九一
   西



明華(あの河。さっきと同じなら字牌待ち……混一も付いていそうです)


   チャッ…


赤5p6p三五七567東東東白白   7p



明華(張った……しかしリーチは不要でしょう)スッ…



      三
      萬







傀 「……ロン」


明華(……!)ピクッ

店長(え? 三萬で!?)



 1p1p四五345   (3p4p赤5p)(9p↑9p9p)



傀 「 満貫です 」


モブA「隠し三色か……」

モブB「なんだよアガれる方じゃねーの」



明華(風牌が一枚も手の内に無い……!)


傀 「……南入ですね」 ニッ


明華(一巡目の9pポンは私の風牌を食い取って流局させる為ではなく、単に和了の為の仕掛けだったんですね)




モブA ・・・ 19100
傀 ・・・ 28800 (+8000)
モブB ・・・ 16100
明華 ・・・ 36000 (-8000)







南一局、ドラは發。

八巡目



明華 「チー」

三四赤五66679南南南   (7p赤5p6p)


――打、9索


    チャッ…


傀 「……」

■   ■■■■■■■■■■■■■


    …タンッ


  2p6 1p 5 8 3p
  7 8p東



明華(人鬼さんに聴牌気配……)スッ

三四赤五6667南南南   北   (7p赤5p6p)


明華(……これは切れない。前局の和了から風向きが変です……)


――打、7索







    ……チャッ



傀 「 ツモりました 」


   パタリ…


二二四四五五八八白白中中北   北



傀 「3000,6000です」


モブA「!」

モブB「今度はあんたかよ!」



明華(止めてもツモりますか……)



傀 「 ……御無礼 」 フッ…




モブA ・・・ 13100 (-6000)
傀 ・・・ 40800 (+12000)
モブB ・・・ 13100 (-3000)
明華 ・・・ 33000 (-3000)






南二局、ドラは2p

九巡目



明華(風牌はいつもの様に集まりますが……)


2p3p6789南南南發北北白   4p


――打、白



モブA「……」 タンッ

   8p



傀 「……」 ツッ…

   白



モブB「……」 トンッ

   二
   萬



明華(……)チャッ

2p3p4p6789南南南發北北   西


――打、發







十三巡目



傀 「……リーチ」 ト…ンッ


  8p7p4 8 5p4p
   3二一白白發
  發(リーチ)



店長(来たっ……!)

モブA「な、なんだその捨て牌……」

モブB「染め手……? 清一か!?」




明華(白も發も対子落としでした……二枚とも鳴かずにスルーしたんですか?)


2p3p4p6789南南南西北北   北


明華(あの河なら索子も通るでしょうが……風牌の方がより安全です)タンッ



    西







傀 「 御無礼 」


   ――バタ!


六六七七八八999東東西西



明華(っ……!?)

店長(東と西のシャボ!? あの捨て牌で!?)



  8p7p4 8 5p4p
   3二一白白發
  發(リーチ)



モブA「な、なんで白發切ったんだ!?」

モブB「せめて切るならオタ風の方だろ!」


明華(混一七対子も捨てて……直撃を狙われた……?)


店長(この兄さん……急に変貌したぞ!?)







―――――――――――――――――――――――――――



明華(……確か、日本には『柳に風』という諺があると聞いた事があります)


明華(あれだけ突風が吹いていたのに……先ほどからまるで手応えが無い)


明華(まさか全て受け流されてるんですか……?)



傀 「……リーチ」 タン…ッ



    ビュオォォォォォ…!



明華(…っ…!)


明華(こ、こんな打ち手がまだ日本にいたとは……)






店長 「……」 スッ…


モブA「ん?」

モブB「どっか行くのか店長?」

店長 「この風ですし、もう看板を仕舞おうと思いまして」

モブA「まぁ…確かにな」

モブB「もう客は来ねぇだろうしなぁ」

店長 「えぇ。それに……」





傀 「 ――御無礼 ツモりました 」





店長(こっちの嵐も……しばらくは止みそうもないですしね)



以上で終了です。
臨海の残りはあとダヴァンとネリーですね…

ネリーには赤祝儀ありのマンション麻雀で打ってもらうつもりです。それならたくさん稼げるしね(安心)

次回は多分↑にあった咏ちゃんvs江崎の暫定作中No.2同士の対局かな?

針生さんは打てるのかわっかんねーから観戦させとこう(知らんけど)

もうそろ再開しますー

最下位




【 曲者 ・ 1 】






とある雀荘前



後堂 「―――ここが件の雀荘ですか」

江崎 「えぇ」

後堂 「私から……素人目から見ると普通の雀荘に見えますが」

江崎 「見た目はそうでしょうね」

後堂 「例によって法的な何かが裏にあると?」

江崎 「ここ、未だ仮登記の状態のまま放置されてましてね」

後堂 「その程度のことが気になっているんですか? 元悪徳不動産屋の名残は抜けきっていないようですね」

江崎 「ククク……悪徳は余計です」






江崎 「……まぁ、確かにあなたの言うように『その程度の事』でしょう。血の気の多い地上げとも無縁のようですし」

後堂 「劉さんからの指令も例の如く『どういう店か報告しろ』だけですからね……」

江崎 「それだけ信頼されてるって事ですよ、我々は」 ニヤリ

後堂 「楽観的ですね」

江崎 「東風戦のレートは2の2・6、ビンタは10万です。負け過ぎないように」

後堂 「……あなたこそ」 ムッ



   カランカラーン…



店長 「いらっしゃい」

江崎 「二人なんですが……打てますか?」






店長 「あなた方はツイてる。今ならプロと打てますよ!」

江崎 「ほう? それはそれは」

後堂(……)

店長 「ではこちらにどうぞ!」


江崎 「……」




咏 「……おぉー、こっちこっち!」 ヒラヒラ

新人プロ 「どうも」

えり 「……」 ペコリ




江崎(着物……?)

後堂(未成年にすら見えますが……あの少女もプロなのか?)






    ギシッ…



江崎 「……江崎と申します」

後堂 「後堂です」

咏 「三尋木咏だよ。よろしくー」



プロ(この二人……三尋木さんと同卓してるってのに全く表情が動かないな)

店長(ホントにそれでも麻雀打ちか……?)



えり(他の方にあまり迷惑を掛けないで下さいね、三尋木プロ)

咏(わーかってるってー)パタパタ



江崎 「……」 ニッ



起親・プロ
南家・後堂
西家・江崎
北家・咏





   ガラガラガラ…


東一局、ドラは2索。



後堂(プロ2人が相手となるとそう簡単にはいかないだろう。傀がいないにしても油断はできないぞ)



江崎 「……」



咏(……なーんかヤバい雰囲気あるねぃ)

えり(この2人、会社員には見えない……)

店長(一体何者なんだ?)チラッ



後堂(――なんて思われてるんでしょうね。毎度の事とは言え……)






九巡目


   チャッ…


後堂(ふむ……こう来るか)

1p1p2456789二三四五   1


――打、二萬



江崎 「ポンです」

■■■■■■■■■■   (←二二二)


 3p9p 4 6西5p
 北 8一八



プロ(対面の人は萬子染め……もう萬子は切れない)


咏(……)







次巡


プロ(…取りあえずは…)タンッ


    3
   索



後堂 「……ロン。5200です」

1p1p12456789三四五



プロ(張ってたのか……!)

咏(……うーん……)



  ・ 江崎の捨て牌

  3p9p 4 6西5p
  北 8四八1p



江崎(……)

一一五六六赤5p6p8p東東   (二二二→)


    パタ…



咏(片方があからさまな染め気配出してもう片方が違う色の待ち……)

咏(おいおいマジすか。もしかしてこの二人……)







プロ ・・・ 19800 (-5200)
後堂 ・・・ 30200 (+5200)
江崎 ・・・ 25000
咏 ・・・ 25000



東二局、ドラは八萬



後堂(親番か……)

6p8p一三五六八2345東東   8


後堂(劉さんからの軍資金にはなるべく手を付けたくは無いが、勝たなければならない理由も特に無い)


――打、一萬


後堂(狙うは萬子一通よりかは678三色……無難に手なりに打つのが良さそうだ)







八巡目



咏 「……」 タンッ


  1p2p七九一五
  8p赤5p



江崎(……おや)

後堂(赤切り……? 平和形か染め手か……)



咏 「……」 ポイッ


  1p2p七九一五
  8p赤5p赤5p



プロ(!)

江崎(赤を対子落とし……?)

後堂(染め手か!)



   チャッ…


後堂(――よし。お誂えの聴牌だ)

6p8p六七八234568東東   7






――タンッ


    2
   索


後堂(よし通った。7pは掴めば出るでしょう)



咏 「……」 タンッ

   北



えり(え? 北……!?)

店長(どうして……)



咏 「……」 タンッ

   北



後堂(対子落とし? オリ打ち……いや、清一か?)



咏 「……」 タンッ

   北



後堂(!)

江崎(暗刻落とし……だが妙だ。ベタオリしているようには見えませんねぇ)ニヤ…







―――――――――――――――――――――――――――




後堂 「……聴牌。連荘です」

 6p8p六七八345678東東



江崎 「ノーテン」

プロ 「ノーテンです」



咏 「こっちも聴牌だねぃ」 パタ…

 7p111234567999



江崎(……)ピクッ

後堂(7p単騎だと……!?)



咏 「いやー良かった。滑り込みで聴牌確保できたよ」 ケラケラ



後堂(……この対面……できる!!)





プロ ・・・ 18300 (-1500)
後堂 ・・・ 31700 (+1500)
江崎 ・・・ 23500 (-1500)
咏 ・・・ 26500 (+1500)




東二局一本場、ドラは九萬


   ガラガラガラ…


江崎(見たところ今日の後堂さんは不調ではなさそうだ)


   ガラガラガラ…


江崎(三尋木さんについてもまだ実力の全貌は未知数。どうやら……)



  1148一二七2p5p東南北發   9p



江崎(……問題はむしろ私のようですネ)







九巡目



プロ 「……リーチです!」

二二三四四1p1p1p赤567白白


   チャッ…


後堂(……追いついた)


六八八3p4p5p6p7p8p9p456   7p


後堂(現物切りで現物待ち。リーチは不要か……)


――打、六萬



江崎 「……」 タンッ

    南



咏 「……」 トンッ

    5
   索



プロ(一発はなしか…)タンッ







後堂(2-5-8p……出ないか? 良い待ちではあるんだが……)タンッ



江崎(……)…チャッ

118一九2p8p9p東南西北發   三


江崎(もはや遠い国士を狙うメリットも無い。後堂に差しましょうか)

江崎(……この辺りでしょ?)ツッ…



        8p



後堂 「……ロン!」

八八3p4p5p6p7p7p8p9p456


後堂 「1500は一本付けて1800――」







咏 「――あぁーっと、ちょっくらごめんねぃ」

後堂 「……は?」







咏 「そっから出たんなら頭ハネなんだよなぁ」


   ―――バタリ!


赤5p6p7p8p赤五六七234777


店長(タンヤオ赤2で5200点……!)

後堂(なんだと……?)

江崎(……)チラッ



  ・ 咏の捨て牌

  北 9一白中九
  9p二 5



江崎(直前に高目三色+多面張に受けられる5索を手出し……?)

後堂(…………これは面倒な相手と同卓したようだ)




プロ ・・・ 17300 (-1000)
後堂 ・・・ 31700
江崎 ・・・ 18000 (-5500)
咏 ・・・ 33000 (+6500)






東三局、ドラは4p。


  ガラガラガラ…


江崎(親番ではあるが……)

三五六九1p8p238南北白中   5p


江崎(フフフッ……なんとも重い手だ。2回目のブラフ国士がどこまで効くかな?)


――打、8索



咏 「……」 タンッ

プロ 「……」 タンッ

後堂 「……」 タンッ



店長(……親は配牌で脱落っぽいな)







七巡目



江崎(……)チャッ

五六九1p5p8p123南北白中   白


――打、5p



プロ 「ポンです!」

■■■■■■■■■■   (赤5p↑5p赤5p)



咏 「……」 ペイッ

   發



プロ 「それもポンです!」

■■■■■■■   (←發發發)(赤5p↑5p赤5p)



江崎 「……」

五六九1p8p123南北白白中



店長(發が枯れてブラフにすらならなくなったか……)




ごめんなさい
ちょっくら用が出来たのでちょっと中断させて下さい……
昼くらいに再開しますので……

昨日は申し訳ない
残り3、4レスだけど再開しますー




二巡後



プロ(……よし、張った!)タンッ


    七
    萬



咏 「ロン」

プロ 「うっ……!」

咏 「満貫。ちょーっと無警戒だなぁ」


   パタリ…


7p8p9p八九九九789東東東


咏 「もすこし場を見ないとダメじゃねー? 知らんけど」

プロ 「う、うっす……」

えり(また余計なトラッシュトークを……)




後堂 「……失礼。そちらから出たなら頭ハネです」 クイッ




店長(え……?)





   ――バタリ!


 二二二六八2p3p4p22678



後堂 「2600ですね?」 ニッ

プロ(……や、安目で助かった……)




プロ ・・・ 14700 (-2600)
後堂 ・・・ 34300 (+2600)
江崎 ・・・ 18000
咏 ・・・ 33000



   ガラガラガラ…


咏 「……やり返されたかぁ。やるねぃ」


後堂 「申し訳ありませんね。高い手でしたのに」


咏 「いやいや、こういう事があるから麻雀は面白いんだよねー」 パタパタ






    ガラガラガラ…



咏 「……ま、知らんけど」


後堂(その食えない態度。どこかの誰かさんに似てますね……)フン



    ガラガラガラ…



後堂(……で? その「どこかの誰かさん」は先程から些か大人し過ぎませんか?)チラッ



江崎 「……」



後堂(プロなだけあって相手はかなりの腕前ですよ? 流して打っていたらすぐに軍資金は底を尽きそうですが?)

後堂(分かっているンですか? いつものように斜に構えていると痛い目を見ますよ?)






咏 「……じゃあ私の親番だねぃ」



    ガラガラガラ…



江崎(……)



江崎(……)




江崎(……なんだかイマイチ燃えませんねぇ)



咲世界のプロってこういうマンション麻雀に行くイメージがあんまりなかった

今日はここまでです
ちょくちょく酉が変わるのはなんなんですかねぇ……

>>442-443
普通の雀荘って事でイメージをオナシャス

確かに高レート過ぎたかな(今さら)
で、でもほら、80万負けるのは一人沈みの時だけだから……

一般人「ちょっと麻雀打ちたいな。お、ここに雀荘があるぞ」
店「らっしゃい。ここは普通の雀荘だよ」

一局後

一般人「ふう、負けてしまった。いくら?」
店「72万円になります」
一般人「」

一般人「ちょっと麻雀打ちたいな。お、ここに雀荘があるぞ」
店「らっしゃい。ここは普通の雀荘だよ」

一局後

一般人「ふう、負けてしまった。いくら?」
店「72万円になります」
一般人「」

今日夜中か明日か明後日に再開します

もうそろ投下しますーぅ

再☆開




【 曲者 ・ 2 】






プロ ・・・ 14700
後堂 ・・・ 34300
江崎 ・・・ 18000
咏 ・・・ 33000


   ガラガラガラ…


東四局オーラス、ドラは3索



咏 「さーて親番だねぃ」


後堂(オーラスでこの点差。ここは一着を目指すよりも江崎がクビを繋げる事が優先か?)

後堂(分かってますか江崎? 満貫以上の手を作らねばならないンですよ?)




江崎(……なんだかイマイチ燃えませんねぇ……)






十巡目



咏 「……わかんねーけどリーチで」 タンッ



プロ(オーラスの三尋木さんのリーチ……!)

後堂(彼女は1翻でもアガれば1着。わざわざリーチをする意味は……?)

江崎(……)


     タンッ…

  …トンッ   …タンッ




咏 「ほいっと」 ポイッ


    4
   索



店長(え……!?)







二巡後



咏 「……いたいた。ツモ!」 バシッ


     1
    索



後堂(チッ……まぁいい。二人沈みで終了よりはマシだ―――)



     ぱたり……


 23999中中中東東西西西   1



後堂(―――っ!?)

プロ(うぉっ……!!)



咏 「……裏無し。12000オールで終了だねぃ」 パタパタ







  ・ 咏の捨て牌

  三5p3p九1p白
  四四八 8(リーチ)4六



後堂(安目とはいえ一発目の4索をツモアガらずだと……!?)

店長(な、なんて強心臓だよ……)



プロ ・・・ 2700 (-12000)
後堂 ・・・ 22300 (-12000)
江崎 ・・・ 6000 (-12000)
咏 ・・・ 69000 (+36000)



後堂(クビが切れた……親倍ツモまでなら原点以上でしたが!)

後堂(まさかこれが狙いだったのか? まるで『奴』のようだ)




一回戦結果


プロ ・・・ 2700 → ▲ 51万4千円

後堂 ・・・ 22300 → +4千円

江崎 ・・・ 6000 → ▲ 26万8千円

咏 ・・・ 69000 → +77万8千円






後堂(一回戦目にして不覚を取るとは……)チラッ



江崎 「……」 ニヤニヤ…



後堂(ず、随分と嫌な笑いを貼り付けてるな。傀と同じ匂いを感じたか……?)

後堂(……どうあれ、今の和了でやる気は出たようだ)



   ガラガラガラ…



江崎 「……では二回戦いきましょうか?」

咏 「ん。そーだね」




起親・プロ
南家・後堂
西家・江崎
北家・咏






二回戦

東一局、ドラは中



後堂(……)タンッ



江崎 「チィ!」 ガッ

■■■■■■■■■■   (645)



プロ(染め手じゃない……タンヤオか?)

咏(んー……)



後堂(……)タンッ



江崎 「そいつもチィです!」

■■■■■■■■   (四五六)(645)



店長(タンヤオ ? 三色? それとも両方か?)







四巡後



咏(……中張牌は切れないねぃ。取りあえず対子落としかな)タンッ


       南



江崎 「――ロン!」


   ばたり…


123789南   (四五六)(645)



江崎 「1000点ですね」

咏 「……ありゃま」


プロ(うおっ…)

店長(1000点とは言えエグい待ちするなぁ……)




プロ ・・・ 25000
後堂 ・・・ 25000
江崎 ・・・ 26000 (+1000)
咏 ・・・ 24000 (-1000)







東二局、ドラは3p。

六巡目



プロ 「リーチ!」

2p3p4p6p7p8p二三三四五55


  西發1p九 7七(リーチ)



後堂(今度はこちらが来ましたか……仕方ない)

後堂 「……チー!」 ガッ!


四五六七5p7p244西西   (七八九)


――打、西



店長(この手からチー? 何をやってるんだ?)


咏(……一発消しかな? 知らんけど)






    スッ…


江崎 「……」 ニヤッ

■   ■■■■■■■■■■■■■


 ――タンッ!


    6p



プロ(うっ……)

咏(およ? ドラ筋?)

店長(押してるな……)



江崎(……押してる内に入りませんね!この程度は!)


  ――タンッ!


      六
      萬



  ――バシッ!


     9
     索



後堂(何をやってる江崎……安牌が無いのか?)







二巡後



プロ(くそー……ツモれない)タンッ

後堂(……)タンッ


   チャッ…


江崎(……ふむ)

■   ■■■■■■■■■■■■■


――打、北



プロ(……え?)

店長(今さら手出しのオタ風? しかも二枚切れの……)



江崎(フフフ……)ツッ…


    東



プロ(今度は三枚切れの字牌……切り順が滅茶苦茶じゃないか?)







      チャッ…


咏(現物待ちで満貫聴牌だけどなぁ……うーん……)


1p2p3p4p赤5p5p5678三四赤五   9


咏(江崎って人、まだ張ってなかったんかな?)

咏(なんなんさあの字牌連打は。訳わっかんねー)タンッ


     1p




江崎 「 just now! 」


咏 「へっ?」



   ――ガッ!


2p3p34赤5一一四五六789



江崎 「今聴でした! 3900です!」







咏 「うぉう……マジすか」



プロ(み、三尋木さんが……)

店長(2連続で放銃……!?)




プロ ・・・ 24000 (-1000)
後堂 ・・・ 25000
江崎 ・・・ 30900 (+4900)
咏 ・・・ 20100 (-3900)



江崎 「……」 ニヤ…


後堂(……今のや前局のような厭らしい和了をさせたら天下一品だな。この男は)



江崎 「では東三局…私の親番ですね?」






   ガラガラガラ…



東三局、ドラは西



江崎 「……」 ニヤニヤ



咏(ちくしょーなんだよ今の和了は……取られた点棒以上にヘコませてくれるじゃんか)



後堂 「――失礼、ポンですッ」

■■■■■■■■■■■   (南↑南南)


    ……タンッ


  八 6 4二三 9
  一 9七 9五



咏(こっちはこっちでまーたイヤなタイミングで仕掛けてくるねぃ。しかもあからさまな河だしさぁ)チラッ


後堂 「……」


咏(ブラフかどうかもポーカーフェイスで読めないんだよね……)







三巡後



後堂 「――ツモッ!」

北北北3p3p3p4p赤5p九九   九   (南↑南南)


後堂 「800,1600ですね!」



プロ(3-6p、九萬待ち……染まってなかったのか!)



咏 「……」

四四四六八八九223344



店長(あ、危ない! 張ったら九萬出てたぞ……!?)




プロ ・・・ 23200 (-800)
後堂 ・・・ 28200 (+3200)
江崎 ・・・ 29300 (-1600)
咏 ・・・ 19300 (-800)







プロ(や、やばい……このままだとこの人達がワンツーフィニッシュだ)


咏(……)




東四局オーラス、ドラは8索

七巡目



江崎(聴牌……だが役無しか。ならば……)

5p6p556一一二三四六七八   赤5



江崎 「リーチといきましょうか」 ツッ…


  發 1發2p 9四
   6(リーチ)



後堂(リーチ? オーラスでわざわざリー棒を出すのか?)







咏 「……」 ポイッ



プロ 「チ、チー!」

三赤五2p2p3p7p8p白白東東   (九七八)


プロ(リー棒が出たから1000点でクビが繋がる……ここは押す!)


――打、赤五萬



後堂(これは……)




江崎 「……」 ニヤリ…

咏(……)ムッ




店長(三尋木さんとプロさんはなんとかして高い手を作りたいところだったけど、江崎って人がリー棒を出したせいで
プロさんが目標を「3着でもいいからクビを繋げる事」まで妥協しちゃったのか)


えり(こうなるとラス親の三尋木プロとしては焦りそうだけど……?)







プロ 「……」 タンッ

   三
   萬


後堂 「……」 タンッ

   發


江崎 「……」 タンッ

   6
   索



   …チャッ


咏(……)

57三四五六七5p6p7p8p9p9p   二



えり(聴牌。でも……)

店長(……嵌6索か)チラッ



  ・ 江崎の捨て牌

  發 1發2p 9四
   6(リーチ) 6北6



店長(直前に切られてるし三枚切れだし殆ど純カラに等しい。聴牌は取るだろうけど、ここはダマで―――)







咏 「……んじゃ、こっちもリーチ」 タンッ…


     8p



店長(えっ)

えり(三枚切れなのに……?)

プロ(ま、またオーラスのリーチか……!)

後堂(来たな)




江崎(カスりましたか。イヤな感じだ)


 5p6p赤555一一二三四六七八


    チャッ…


江崎(……!)


 5p6p赤555一一二三四六七八   6


江崎(……これは……)


   タ…ンッ





咏 「―――おぉ、一発だねぃ」






  ―――パタッ!


  57二三四五六七5p6p7p9p9p



咏 「裏は無し! でも親満で逆転かな?」 パタパタ


後堂(か、嵌6索!?)

プロ(すげぇ……)

店長(というより江崎さんがツイてないのか……?)



  ・ 江崎の捨て牌

  發 1發2p 9四
  6(リーチ) 6北66



江崎 「直前に切られ既に三枚見えている6索待ち……ですか」


咏 「うん。わかんねーけど最後の一枚も掴むんじゃねーかなーって」


江崎 「……」


咏 「その通りだったみたいだけどね。どう? カッコいいっしょ?」 ケラケラ


江崎 「…………」 ピキッ…






後堂(普通なら曲げられず三色のみ3900の和了になりそうなものだ。なのにそれをリーチ一発で捉えるとは……!!)



プロ ・・・ 23200
後堂 ・・・ 28200
江崎 ・・・ 16300 (-13000)
咏 ・・・ 32300 (+13000)



咏(今度は一人浮きのために連荘なんてしないぜ? お宅ら相手だと油断できないしねぃ)




二回戦終了


プロ ・・・ 23200 → ▲ 33万4千円 (計 ▲ 84万8千円)

後堂 ・・・ 28200 → +34万4千円 (計+34万8千円)

江崎 ・・・ 16300 → ▲ 58万8千円 (計 ▲ 85万6千円)

咏 ・・・ 32300 → +57万8千円 (計+135万6千円)






咏 「じゃー次行こっか!」 イスギシギシ

えり 「……三尋木プロ。行儀悪いですよ」



江崎 「……」

後堂(……見なさい。嫌がらせばかりしてると足を掬われますよ?)





咏 「――三回戦スタートだねぃ」 ニッ


江崎 「…………えぇ、そうしましょう」 ニヤリ…





後堂(他人の忠告もどこ吹く風ですか……)ハァ…


えり(全くこの人は……)ハァ…



今日はここまででー

(もう少ししたら再開できるかもしれない)

さーせん
今度こそ投下します




【 曲者 ・ 3 】






後堂(……嫌がらせばかりしているから2連続で後手を踏む事になるンです)


江崎(……フフフ…)ニヤニヤ


後堂(……全く。自由奔放な男だ……)



三回戦開始


東家、プロ ・・・ ▲ 84万8千円

南家、後堂 ・・・ +34万8千円

西家、江崎 ・・・ ▲ 85万6千円

北家、咏 ・・・ +135万6千円




……東一局、ドラは7索






八巡目



咏 「リーチっ」 タンッ


  2p北中8p六二
  3 7(リーチ)



プロ(くっ……!)

後堂(ドラ切りリーチか。完全に乗ってるな……)



咏(♪)

三四五八八九九九3p4p赤5p35



店長(東風戦の東パツに嵌張ダマ5200を即曲げ……)

えり(容赦ないですね……)



後堂(チ……この手では行けません)タンッ



江崎 「チィ!」 ガッ

四赤五五七3p4p68南南南   (8p7p9p)



店長(え……!?)







えり(南はオタ風なのに……)

店長(ただの一発消しか? オリるなら無難に南を暗刻落としして―――)



江崎 「……」 ニヤッ


   ――タンッ!


      五
      萬


えり(……!)

店長(えっ)

咏(押してきてるんかなぁ……わっかんねーや)

後堂(また安牌が無いのか? それとも勝負手なのか……!?)



江崎(……傀サンぶりですね。これほどアガらせたくなくなる相手は)ニヤニヤ







プロ(上家の人は筒子の染め手か……?)チャッ…


一一二三三五七八赤5p6p白白南   7p


プロ(よし一向聴! 流石に南は限界だな。生牌だけど……)スッ


        南



江崎 「――カン」



咏(むっ……)

後堂(リーチ後にオタ風を大明槓だと……!?)



新ドラは白。


     チャッ…


江崎(嶺上……おっと。こんな所にいましたか)


四赤五七3p4p68   4   (南南南南→)(8p7p9p)


江崎(……フフフ……)


――打、赤五萬







プロ(……新ドラがモロ乗りした! なおさら行きたくなったぞ!)チャッ…


一一二三三五七八赤5p6p7p白白   二


プロ(しかも高目引きで聴牌だ! 六萬は現物だけど上家は筒子の染め手だし、掴んでも押すよな? それなら……)


   ――タンッ!


    五
    萬



プロ 「リーチです!」


後堂(こちらも来たか……)

店長(面白くなって来たぞ!)




江崎 「……」 フッ…


咏(……やーってくれるねぃ……)ピクピク







    チャッ…


咏(……)

三四五八八九九九3p4p赤5p35   九


咏 「カン」 パタッ…


    ■九九■



プロ(うっ……九萬が枯れた……!)

一一二二三三七八赤5p6p7p白白




咏(嶺上牌……)


咏(……)


咏(アレがいるっぽいんだよなぁ……)チャッ…



三四五八八3p4p赤5p35   六   (■九九■)



咏(……やっぱり……)ハァ…






   タ…ンッ


    六
    萬



プロ 「あ……っ、ロン!ロンです!」

 一一二二三三七八赤5p6p7p白白



プロ 「裏ドラは……」 スッ


   4p   中
        8p


プロ 「え…と、リーチ・一盃口・赤1・表2・裏3……24000点です」



咏(うぐぐぐ……)プルプル



店長(持ち点0……!?)

えり(あの三尋木プロが……!?)



江崎 「……」 ニッ




プロ ・・・ 50000 (+25000)
後堂 ・・・ 25000
江崎 ・・・ 25000
咏 ・・・ 0 (-25000)







江崎 「……一枚目の嶺上牌、コレでしたよ」


    コロッ…


     4
    索



咏(……!)


江崎 「どうですか? アタリ牌なんでしょう?」 ニヤッ


咏 「……さ、さーてね……」 ピクピク…




後堂(チーの後に下家からカンという事はツモ順は元通りになっている。本来だったら三尋木さんが4索で嶺上開花だったのか)


後堂(だが一巡の間にプロに2回ツモらせ聴牌させ、更に1枚目の嶺上牌――つまり彼女の和了牌を
大明槓してまで奪い、その上2枚目の嶺上牌を掴ませ放銃までさせた)


後堂(三尋木さんからしたら目の前にあった和了牌がするりと幽霊のように消えていったようなものだろう)



   ガラガラガラ…



後堂(……嫌がらせに関してだけ言うと人鬼を超えているんじゃないか? この男は……)







東一局一本場、ドラは發

五巡目



後堂 「……」 タンッ



江崎 「ポン!」

■■■■■■■■■■   (←白白白)



プロ 「……」 タンッ



江崎 「そいつもポンです!」

■■■■■■■   (2p2p2p→)(←白白白)



店長(うっ……!)

えり(こ、これじゃ追いつけませんよ三尋木プロ……!)



咏(……)






   チャッ…


江崎 「……」

■■■■■■■   ■   (2p2p2p→)(←白白白)


――タンッ!


    3
   索



後堂(……張ったな?)スッ

2255二三六七6p6p7p8p8p   九


後堂(この点差とは言え、彼女が相手ならば油断できない。ラス親も残っているし……)



咏 「……」



後堂(ここはサッと流しましょう)スッ…


    …トンッ


     5
    索



後堂(アガれ! 江崎!)







江崎 「……」 タンッ



後堂(……スルー? 萬子か筒子待ちだったか?)


225二三六七九6p6p7p8p8p   四


後堂(……)

――打、三萬



江崎 「……」



後堂(……ここでもない? ならば筒子待ちか!)



   ――ガッ!


    5
    索



江崎 「 I got it  ツモりました 」


34一一4p5p6p   5   (2p2p2p→)(←白白白)







後堂(2-5索待ち!? 前巡ツモ切りという事は……私の5索差し込みを見逃したのか!?)



江崎 「300,500の一本場…………おやおや、トビが出たようですねぇ」 ニヤニヤ


咏 (……むかっ……!)



後堂(本ッ当にこの男は……)



プロ ・・・ 49400 (-600)
後堂 ・・・ 24600 (-400)
江崎 ・・・ 26400 (+1400)
咏 ・・・ -400 (-400)


     ↓


三回戦終了


プロ ・・・ 49400 → +63万8千円 (計 ▲ 21万円)

後堂 ・・・ 24600 → ▲ 33万円 (計+1万8千円)

江崎 ・・・ 26400 → +31万2千円 (計 ▲ 54万4千円)

咏 ・・・ - 400 → ▲ 62万円 (計+73万6千円)






四回戦

東一局、ドラは三萬



咏(……うー……むむむ……)ソワソワ



えり(三尋木プロがこんなに翻弄されるなんて。いつもはする側なのに……)

店長(この人達……強い!)




後堂 「――ツモりました! 裏1つで2000,4000です!」

 2p2p五六六七八344556   四




プロ ・・・ 21000 (-4000)
後堂 ・・・ 33000 (+8000)
江崎 ・・・ 23000 (-2000)
咏 ・・・ 23000 (-2000)







―――――――――――――――――――――――――――



プロ 「――ツモ! 1300,2600!」


江崎 「ロン。3900ですね」


後堂 「ツモ! 1000,2000の一本付けですッ!」



咏(……)



店長(完全に置いてかれてる……)

えり(が、頑張って下さい!)



プロ ・・・ 25100
後堂 ・・・ 34700
江崎 ・・・ 23500
咏 ・・・ 16700





東四局オーラス、ドラは東



咏 「……」

2p4p7p一三八4556東西發   九


――打、西



えり(手が遅い。これじゃあまた……)



プロ「……」 タンッ

後堂 「……」 トンッ



江崎 「……」 タンッ


   東



店長(第一打目にドラ切り……?)







プロ(今のうちに合わせ打とう……)タンッ


     東



後堂(……上家も江崎に合わせ打ちか。ならばこちらも……)タンッ


     東



えり(こ、これで東を重ねて即席親満とはいかなくなった……)



咏(……ちぇっ……)タンッ


    東



店長(一枚だけ持ってても仕方ない。切る他ないか)


江崎 「……」 ニヤリ…






十巡目



咏(……)

7p8p9p八九134556發發   7



えり(結局役無し聴牌……)

店長(僕だったら聴牌は取らないかも。萬子の辺張落としで索子の伸びと發に期待するかな?)



咏 「……リーチ」 ポイッ


    1
   索



えり(え? 即リーチですか……?)

店長(七萬は二枚切れなのに!)



後堂(……来ましたね。それにしてもまだ沈まないとは……)

江崎(ふむ……)







三巡後……



咏 「……ん、ツモ」

7p8p9p八九345567發發   七



後堂(リーヅモのみ……か?)

江崎(……)


    コロッ…


       白



プロ「!」

えり(あ……!)

店長(の、乗せた! まさかの親満だ!?)




プロ ・・・ 21100 (-4000)
後堂 ・・・ 30700 (-4000)
江崎 ・・・ 19500 (-4000)
咏 ・・・ 28700 (+12000)






後堂(……今の流れで乗せるか。敵ながら脱帽だ)

江崎(しぶといなぁ……)ククク



咏 「……んじゃ、アガリやめって事で」



後堂(!)

えり(え?)

店長(連荘拒否……?)



江崎「いいんですか?」


咏 「……うん」


江崎 「一本場が付けば何点でもアガれば逆転できますよ?」


咏 「いんや。やめるよ」





江崎 「……本当に宜しいんですか?」


咏 「やめる」


江崎 「……本当に?」


咏 「……」


江崎 「勿体ないですねぇ……」


咏 「あぁもううるさいなぁ!やめるったらやめんの!」


江崎 「それはそれは」 ニヤニヤ




最終結果


プロ ・・・ 21100 → ▲ 33万8千円 (計 ▲ 54万8千円)

後堂 ・・・ 30700 → +60万1千円 (計+61万9千円)

江崎 ・・・ 19500 → ▲ 58万2千円 (計 ▲ 112万6千円)

咏 ・・・ 28700 → +31万9千円 (計+105万5千円)






咏 「それじゃあさよーなら」 ガタッ



   カランカラーン…



えり 「ちょ、ちょっと待って下さい三尋木プロ!」



   カランカラーン…



江崎 「フフ……お騒がしい事だ」

後堂 「……」 ジロッ

江崎 「どうしました?」

後堂 「色々と文句を付けたい所はありますが、我々の収支 ▲ 50万7千円……どうするつもりですか?」

江崎 「その辺のマンション麻雀でパパッと稼いで来ますよ」

後堂 「貴方はいつもそうだ。その行き当たりばったりな行動で何度も何度も……」

江崎 「仕方ないでしょう。三尋木さんが帰ってしまったンですから」

後堂 「……貴方が帰らせたようなものでしょう」

江崎 「とか言いつつ浅い傷で済んで安心してるのでは?」 ニッ

後堂 「……」 イラッ






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



咏 「……」 テクテクテク


えり 「三尋木プロ! どうしたんですか途中で止めるなんて」


咏 「……」 テクテクテク


えり 「せっかく捲れそうだったのに……」


咏 「……無理っしょ」


えり 「でもトータルだと三尋木プロが勝ってますよ?」


咏 「いや知らんし。人間と打ってる気しないもん」


えり 「え?」


咏 「……初めてだよ。麻雀ってつまんねーなーなんて思ったの」



以上です。

流石の咏さんも江崎&後堂の二人が相手だと勝てないんじゃないかな(たぶん)

好きなキャラは強いて挙げるなら
たかみー姫子あわあわ一ちゃん絹ちゃん咲様はるるかなぁ(唐突)
最近は揺杏さんがいいです。一緒にバカ騒ぎしたい


傀 「マルティプライズ!!」

 發發發發發發發發發發發發發   發



明日か明後日に再開予定ですー

8割5分くらいの確率で寝そうだけど頑張ります(眠い)

あ、やっぱだめだ……
すみません。明日の昼頃投下します

復活ッッ
ぼちぼち再開しますー




【 代走 ・ 1 】






東空紅



 「おっ、雀荘あんじゃん」

 「ここにすっか」

 「……ん? 見ろよこの貼り紙」

 「……」



 「…………ちぇっ」

 「おいおいなんだよそりゃー」

 「しゃーねーな。他行こうぜ」





  【 青龍會月例会のため貸切り 】







―――――――――――――――――――――――――――



東家・張 (28800)

南家・モブ (27900)

西家・多河 (27500)

北家・藤永 (15800)



南三局、ドラは6p

九巡目



藤永(ううーん……難しいとこ引いちゃったな)


5p6p6p三四五七八23467   4p


藤永(牌効率で言えば迷わずドラの6p切りなんだけど……)



安永(……ふんふむ。悩み所だな)







張(……)

■■■■■■■   (四五六)(白↑白白)


  ・ 張の捨て牌

  九北二東 8 9
  八中



藤永(下家の張くんのあの捨て牌にドラは厳しいな。只でさえ筒子が高いし……)


5p6p6p三四五七八23467   4p


藤永(七萬八萬落として回りつつタンヤオか? それともやっぱり6pを押すか?)


藤永(それとも―――)



―――prrrrrr!



藤永 「うわおっ!?」

多河 「ん?」

張 「……電話です?」

安永 「誰のだ? 対局中はマナーモードにしとけと言ったろう」







藤永 「す、すみません俺です……」 スッ

藤永(……ってやべぇ! 潤子姐さんからだ!)



多河 「どうした? 急ぎか?」

藤永「……えぇ、恐らく今回出版するエッセイの打合せについてだと……」

張 「出れば良いんじゃないですか? 僕は構いませんよ」

藤永(で、でもいい所だし集中したいんだよなぁ……)



5p6p6p三四五七八23467   4p





須田 「―――しょーがねーな藤永! 俺が代走しといてやるよ!」


藤永 「須田……」







須田 「おら行った行った。代わりにアガっといてやるから」

藤永 「んー……でも……」

須田 「姐さん待たせると後が怖いぞ?」

藤永 「……わ、分かったよ。頼んだ」

須田 「おう。任せとけ」

藤永 「じゃあ失礼します!」



   カランカラーン…



多河 「……全く。騒がしいな」

張 「須田サンの切り番からですよ」



須田 「おう」

5p6p6p三四五七八23467   4p


須田(……こりゃなかなか悩む手だな)







須田(6pが一番手広いけど……んー……)


5p6p6p三四五七八23467   4p


須田(……いや、こう切るのもアリだな)タンッ


        4p



安永(ツモ切り? 後々は5pも切ってまずドラドラを確定させるつもりか?)

安永(なくはないが……他家がどう反応するかだな)



張 「―― 4p!チーです!」 ガッ

■■■■■   (4p5p6p)(四五六)(白↑白白)


――打、2p



多河(張が聴牌したか……)







次巡


須田(……よーし見ろ! 聴牌だ!)

5p6p6p三四五七八23467   九


須田(3着で親番の多河さんはオリないだろうし張は三副露だし……曲げて圧を掛けるべきだな)


――打、5p


須田 「リーチ!」



張 「――ツモりました!」


   パタッ!


1p1p67   5   (4p5p6p)(四五六)(白↑白白)


張 「500,1000です!」



張 ・・・ 31800 (+3000)
モブ ・・・ 27400 (-500)
多河 ・・・ 26500 (-1000)
藤永(代走:須田) ・・・ 14300 (-1500)






須田(……なんてこった)

6p6p三四五七八23467九


須田(鳴かれなきゃその5索は俺に入ってたのか! 4p切りはミスだったかな……?)



安永(正確に言うなら「4p『から』切ったのはミスだった」……だな)

安永(因みに七萬八萬を落としていっても3-6p待ちのタンピンに変化してた)

安永(牌効率を信じてドラ6pを切ったとしても結局は七萬か八萬の単騎待ちだ)

安永(そして6索7索を切ったら当然5索引きでド裏目……か)


   ガラガラガラ…



南四局オーラス、ドラは8p





六巡目



須田(んーと……)

24468三三四5p6p8p東東   2


須田(ドラ切りはまだ速いか? ラス目のラス親で七対子ってのも不安定だし……)


――打、三萬


須田(取りあえずは両面固定っと)



安永(……ほう? 俺ならそれより先に索子を解すが?)




……次巡



須田(……うっ)

224468三四5p6p8p東東   四


須田(な、なんだよおい! そんなに対子場だったのか! ……だとしたらツモ切りはできないな……)


――打、8索







……次巡



須田(マジかよ! 本当ならこれで聴牌だ!)

22446三四四5p6p8p東東   6p


須田(すまん藤永!)

――打、三萬



多河 「……リーチだ」 タンッ


  南八四中 9七
  2p7p(リーチ)



須田(げっ……)

安永(くくくっ。さーてどうする?)



――カランカラーン!




藤永 「――悪い須田! 待たせた!」

須田 「お、おう」

藤永 「どうなった?」

張 「僕が500,1000をツモって、藤永さんのラス親です」

多河 「で、見ての通り俺がリーチと」


藤永 「そ、そりゃまた……。よし須田、代わってくれ」







   ギシッ…



藤永(なんだ、こっちももう七対子一向聴じゃないか)


 22446四四5p6p6p8p東東


  ・ 藤永の捨て牌

  北西九1p3p三
   8三


藤永(――っておいおい、なんで三萬切ってるんだよ須田)


   ……チャッ


 22446四四5p6p6p8p東東   二


藤永(うぐっ……三萬があれば順子手にも渡れたぞ!?)



  ・ 多河の捨て牌

  南八四中 9七
  2p7p(リーチ)



藤永(あの捨て牌に6索もドラ筋も押しにくいけどラス親だし……)

藤永(取りあえずワンチャンスと四萬の早切りからしてコレは通りそうだな)スッ



        二
        萬







多河 「ロン!一発だ」


二赤五五六六4p4p3377白白



藤永 「うわ! やらかした!」 ガタッ

多河 「裏無しだが満貫でトップ逆転だな」

張 「捲られましたか……」




張 ・・・ 31800
モブ ・・・ 27400
多河 ・・・ 34500 (+8000)
藤永 ・・・ 6300 (-8000)



藤永 「くっそぉ……おい須田、お前が三萬さえ切ってなきゃなぁ」

須田 「!」 ギクッ

多河 「これだけ対子場なのに一発目にワンチャンスで二萬を切るお前も大概だ」

藤永 「!」 ギクッ






安永(藤永も須田もデジタル派だ。なのにこれだけ差が出るのか)


安永(それは言うなら各自が持ってる癖とかジンクスによる差異だろうが……)


安永(牌効率――数学的な相対性――という確固たるモンに、癖なんて小せぇ要素が加わっただけでもこれだけ打ち筋は変わる)


安永(しかも今回はたった2人でだ。これがもし4、5人に増えた上にデジタルとアナログが入り交じって順番に代走するなんて事になったら……)




安永 「……はははっ」

多河 「どうしました先輩?」

安永 「いや、面白そうな事が浮かんだんでな」

多河 「は、はぁ……」



安永(……そうと決まれば久の奴に連絡するか)ニッ






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



数日後


   ざわ……  ざわ……



久 「おぉーう。やっぱりこれだけ集まると壮観ねぇ」

咲 「ぶ、部長……どうして私たち集められたんですか?」

和 「見たところ龍門渕、風越、鶴賀の方々も来ているようですが」

優希 「合宿の時みたいだじぇ!」

まこ 「そーじゃのぉ」

京太郎 「そろそろ理由を聞かせて下さいよ部長」

久 「ふふふふ……」






  「――あーあー。聞こえるか?」



   ざわ……   ざわ……



咲(あれ? あの人……)



安永 「……えー、今日は集まってもらって感謝する。初めましての子もいるだろうから挨拶をしておこう」

安永 「俺は安永萬。全雀連の理事をやらせてもらってる」


< オオォ……!


純 「すげーな。本物だぜ」

智紀 「安永6段なう……」 カタカタカタ


池田 「ほうほう、あれが安永6段か。華菜ちゃんとタメ張れそうだし!」

文堂(あ、あとでカードに直筆サイン貰おう……)


まこ 「こりゃなかなかのサプライズじゃな」

京太郎(……知らなかったぜ……)


蒲原 「ワハハ」

佳織(……知らなかったよ……)






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



かくかくしかじか……



安永 「……という訳で、今日は君たちに同じことをしてもらいたい。一種の思考実験だな」



美穂子 「なるほど。1つの配牌を4人で交代しながら打って完成させるのね」

未春 「これだけ集められたって事は合同でやるんでしょうか……」


一 「へぇ。結構面白そうだね」

衣 「衣は咲やののかと組みたいぞ!」

透華 「わたくしも原村和と決着をつけなければなりませんね」 フン


睦月 「うむ」

桃子 「私、人見知りなんすけど……」




多河 「では各自くじを引き同じ番号の者と組むように!」







――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



  【 一組目 】

 沢村智紀
 吉留未春
 加治木ゆみ
 竹井久



智紀 「合宿ぶり……」 カタカタカタ

未春 「そうですね」

加治木 「よろしく」

久 「よろしくねー」



南二局、ドラは八萬



【 1周目1番手:沢村智紀 】



智紀 「……」

一三四2p3p4p6p8p339發北   6


智紀(この手は皆あまり迷わなそう……)スッ


      北







【 1周目2番手:吉留未春 】



未春(……次は私かぁ)

一三四2p3p4p6p8p3369發   4


未春(タンヤオ……上手くいけば平和もつくかな?)


――打、9索



【 1周目3番手:加治木ゆみ 】



加治木 「……」

一三四2p3p4p6p8p3346發   三


――打、發



加治木 「ほら久、交代だ」

久 「OK。まっかせなさい!」







【 1周目4番手:竹井久 】



久(……なんだか普っ通の手ねぇ)

一三三四2p3p4p6p8p3346   六


――打、一萬




【 2周目 】



智紀(……)

三三四六2p3p4p6p8p3346   3


智紀(少し迷う……けど)


――打、6索




安永(……まずここでどこを払うか意見が分かれそうだな)






上家 「……」 タンッ

   7p



未春(鳴けるけど……ここは我慢かな)チャッ…

三三四六2p3p4p6p8p3334   東


――打、東




加治木(これは234三色だな)

三三四六2p3p4p6p8p3334   二


加治木(一萬がフリテンになる危険もある。ここは……)タンッ


    三
    萬




久(……234が一番近そうね)


   チャッ…


久(あら、ナイスツモ)

二三四六2p3p4p6p8p3334   7p



智紀(張った……)

未春(……けど)

加治木(嫌な予感が……)







   ―――ガッ!


    4
    索



久 「リーチ!」 ニッ



智紀(や……)

未春(や……)

加治木(やっぱり……!!)




安永(くっくっく……そう、これだ)


安永(道中が同じだとしても和了形まで同じとは限らない。皆で作った手を1人が台無しにする事だってある)


安永(……この中に傀みてぇな打ち手が入ったら一体どれだけごちゃ混ぜになるんだろうな)フッ



今日はここまでで。

この前メンバーさんにトイレ代走頼んだら六巡目18000に振り込んでたでござる

>>624
(傀さんが来るとは言ってない)

>>638
(来ないとも言ってない)

今日夜中か明日か明後日に再開しますねー(恒例)

遅れました。御無礼

再開します




【 代走 ・ 2 】






【 2周目4番手:竹井久 】



久 「……」

二三四六2p3p4p6p8p3334   7p


久 「リーチっ!」

――打、4索



未春(三色を捨てて単騎リーチ……!?)

智紀(……せっかく皆で作ったのに)

加治木(全く。久らしいな……)



安永(……今回は正統派の打ち手の中に悪待ち好きな久が混ざっただけでこういう事が起きるんだ)

安永(仮に打ち筋が1人1人全く違う奴らが集まったら……一体どうなる?)

安永(例えば―――そう、傀みてぇな奴が)







――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



そして……



未春 「……」

二三四六2p3p4p6p7p8p333   5p


    タンッ…


    5p



智紀 「……流局」

未春(変則三面張なら安目だけどツモれてた……)


久 「あらま。ごめんねみんな!」 テヘペロ


加治木 「全く……」



安永 「はははっ! あいつらしいぜ!」

多河 「じゃあ次の組いきましょうか先輩」







  【 二組目 】

 池田華菜
 井上純
 片岡優希
 妹尾佳織




東二局、ドラは五萬



【 1周目1番手:池田華菜 】



池田(華菜ちゃんクラスになるとWリーだし! 度肝抜いてやる!)チャッ…


1p4p一一二五七九九189中   發


池田(……な、なんだこれ! 国士かチャンタしかないし!)


――打、4p







【 1周目2番手:井上純 】



純(さーて俺の番か)

1p一一二五七九九189中發


純(なんとまぁ泣きたくなるような手だぜ)



上家 「……」 タンッ


   一
   萬



純 「……ポン!」

1p二五七九九189中發   (←一一一)



多河 「混一一直線ですか」

安永 「んー……」



純 「……」

――打、二萬



多河(二萬……? 萬子混一なら取っておくべきだろう!?)







純 「……んじゃ任せたぜ、タコス女」

優希 「任されたじぇノッポ!」



【 1周目3番手:片岡優希 】



優希(……)チャッ…

1p五七九九189中發   1p   (←一一一)


優希(全く……なんで一萬鳴いてるんだあのノッポめ!)

優希(混一なら分かるけど二萬切ってるし!こうなったらもう役牌に頼るしかないじょ……)


――打、1索



純(あ! あのバカ……!)







【 1周目4番手:妹尾佳織 】



佳織(うーん……)

1p1p五七九九89中發   八   (←一一一)


佳織(要らないよね……?)トンッ…


    發



池田(ドラ切れし! もう流石に限界だろ!)

優希(いざとなった時の役どーするんだじぇ!)



【 2周目1番手:池田華菜 】



池田(……いくら華菜ちゃんでもツライし!)

1p1p五七八九九89中   1   (←一一一)


――打、1索







【 2周目2番手:井上純 】



純(……ほれ見ろ。1索切んなきゃ三色同刻になってたぜ)


1p1p五七八九九89中   1p   (←一一一)


純(せっかく流れ変えたのによぉ。こりゃチャンタにするしかねぇな)


――打、五萬



多河(ドラ切り……)

安永(まぁこの手ならドラはもう限界だろうな)



【 2周目3番手:片岡優希 】



優希(ちくしょームダヅモだじぇ!)

1p1p1p七八九九89中   1   (←一一一)


――打、1索







【 2周目4番手:妹尾佳織 】



佳織(うーん……)

1p1p1p七八九九89中   六   (←一一一)



池田(よ、よりによってアガれない方だし!)

純(形聴なんて要らねーよ! いっそのことツモ切れ!)

優希(ツモ切るじぇ!)



佳織(要らないよね……?)トンッ…


    中



対面 「ロンです!」 パタリ…

5p5p6p6p7p7p七八九白白中中



佳織(あわわっ……)







多河 「放銃して終わり……ですか」

安永 「まぁこういう事もザラにあらぁな」



池田 「全く何やってんだしお前ら!」

優希 「ノッポが一萬なんかポンするからだじょ!」

純 「流れを変えたんだよ!実際に1索暗刻ってただろーが! ありゃ三色同刻の手だ!」

優希「いーや染め手だじょ!」

池田 「チャンタで充分だし!」

佳織 「み、皆さん落ち着いて……」



多河(自我が強い奴らが組むと一層噛み合わなくなる……)

安永(なまじ腕が良いと殊更に、か)






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



   タンッ…


蒲原(これはなかなか至難だぞー)ワハハ


     タンッ…


一(他の人の打ち筋も考慮しなきゃだからね……)


   タンッ…


文堂(……かと言って自分のフォームを崩し過ぎると……)


     …タンッ


まこ 「……流局じゃな」 フゥ…






  【 四組目 】

 龍門渕透華
 深堀純代
 原村和
 東横桃子



桃子 「この面子は副将戦ぶりっすねー」

和 「なかなかの偶然ですね」

透華(原村ァ…………!!)

和 「?」



ガラガラガラ…



東二局、ドラは4索



【 1周目1番手:龍門渕透華 】



透華(……普通この手ならば北か9p切りですわ)


4445三四七八3p6p9p北發   1p


透華(だがしかし! 原村より目立つとなると!)タンッ!


    5
    索







多河 「だ、第一打に5索……?」

安永 「ドラは暗刻で使い切るつもりだな。他の3人からしたら堪ったモンじゃないだろうが……」ククク



【 1周目2番手:深堀純代 】



深堀 「……」

444三四七八1p3p6p9p北發   3p


深堀(ここは素直に……)

――打、北



深堀(それにしても第一打にドラ傍の5索とは……)

桃子(何考えてるっすかあの目立ちたがりやさんは)



【 1周目3番手:原村和 】



和 「……」 ヒュッ

444三四七八1p3p3p6p9p發   二


    ――タンッ


    發



和 「交代です。どうぞ」 ガタッ

桃子 「速っ」







【 1周目4番手:東横桃子 】



桃子(……)チャッ

444二三四七八1p3p3p6p9p   8p


――打、9p



桃子 「チェンジっすよー」

透華 「お任せあれですわ!」



【 2周目 】


      チャッ…


444二三四七八1p3p3p6p8p   一



透華(ムダヅモ……!)ピキッ


    ――タンッ!

        一
        萬







深堀「……」 スッ

444二三四七八1p3p3p6p8p   2p


――打、3p



和(一向聴……)

桃子(ナイスツモっすね)

透華(そこは後々払うつもりでしたのに……全く余計な所を引いて下さいますわ)フン!


    チャッ…


和 「……」

444二三四七八1p2p3p6p8p   8p


和 「リーチ」 ヒュッ


   6p



多河(張った……速いな!)

安永(4組目にしてやっとか)







桃子(お疲れ様っす皆さん)

444二三四七八1p2p3p8p8p   8


――打、8索



桃子 「一発は無いっすかぁ」

透華 「わたくしが華麗にツモってみせますわ」


    チャッ…


透華(――いらっしゃいまし!)

444二三四七八1p2p3p8p8p   南


透華(ぐぬぬ……!)タンッ!


      南







【 4周目 】



和 「――ツモ。満貫です」


     パタリ…


444二三四七八1p2p3p8p8p   六



深堀 「……お疲れ様」

和 「どうも」

桃子 「なんだかやりがいあるっすねー」

和 「……かも知れませんね」 クスッ



< 「おぉぉ……!」

< 「流石全中覇者だな……」



透華(また原村ばかり! わたくしの華麗なる打ち回しあってこその和了ですわよ!?)ギロッ


和 「?」







――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



多河 「……和了できたのは今のところ5組中1組だけですか」



< ウワ!ヤラカシタ!



安永 「……藤永も須田も他の奴らもちゃっかり混ざって打ってるが……」

多河 「どうやらイマイチですね」

安永 「それどころかむしろ掻き回されてるぜ」 ククク

多河 「先輩は混ざらないんですか?」

安永 「ん?」






多河 「……ほら、良さそうな所が空いてますよ」

安永 「……」 チラッ




衣 「誰も来てくれないぞ咲! このままだと二人麻雀になってしまう!」

咲 「うーん、どうしよっか……」




まこ(あ、あの二人かい……)

智紀(……よりによって)

優希(咲ちゃんには申し訳ないけど……あの組には入りたくないじぇ)

池田(悪夢だし!)

京太郎(面子足りないなら入ろうかなー)






衣 「……」


咲 「衣ちゃん?」


衣 「……やっぱり衣、みんなに嫌われる事しちゃったのかな……」 ジワッ


咲 「そ、そんな事ないよ!」




多河(ほら先輩! 行ってあげましょうよ!)

安永(お前楽しんでねぇか!?)

多河(ほらほら!まだ参加してないでしょ?)

安永(……わーったよ!その代わりお前も参加しろ!)

多河(えっ)

安永(よーし行くぞ!)






安永 「なぁ、お二人さん」


衣 「……む」

咲 「安永プロ……」

安永 「なんだか手持ち無沙汰でな。俺も混ぜてくれねぇか?」

衣 「……え? いいのか!?」

安永 「あぁ」

咲 「あ、ありがとうございますっ」

安永 「で…だ。あと一人なんだが―――」




    カランカラーン……




衣 「!」

咲 「……」 ピクッ






     ざわ…  ざわ…


< オイ、ミロヨ…!

< ア、アイツ……

< ナンデココニ!?





傀 「……打てますか?」 ニヤリ…





安永(―――か、傀っ!?)





例によって参加したがりな傀さんでした

多分次で終わりますー

あーつーいー

もうそろ(以下略)

暑さと眠気には勝てなかったよ……

すみません
次こそちゃんとするんでもう少しお待ちを……

お待たせしました

ぼちぼち始めますー




【 代走 ・ 3 】






    カランカラーン……



傀 「 打てますか? 」



衣(人鬼……!!)

咲(ど、どうしてこんな所に傀さんが……?)



安永 「よぉ傀。今日は見ての通り貸し切りでな」

安永 「ちっとばかし特殊なルールで打ってるンだ。お前さんには向かないかも知れんぞ」



傀 「……」 …フッ


   ギシッ…



藤永(あ……)

須田(……手付かずの卓に付いたぞ)






    チャッ…


一四五六八3p9p1233東北   6p


傀 「……」


   ――タンッ!


    北



安永(あの野郎……)ニッ

多河(参加するつもりか!? 人鬼が代走麻雀に!)

久(……で、余った面子で組むとなると)

まこ(おいおい……こりゃあ……)




  【 六組目 】

 傀
 安永萬
 天江衣
 宮永咲



一(うわぁ……)

蒲原(……)ワハハ…

池田(ああああ悪夢だし……)ガタガタ

京太郎(咲がんばれよー)







南一局、ドラは7p



【 1周目2番手:安永萬 】



安永(……北から切り出したって事は順当に手を進めてくって事でいいんだよな?)


一四五六八3p6p9p1233東   9p


――打、一萬




【 1周目3番手:天江衣 】



衣(……まさか奴と再び合間見える時が来るとはな)


四五六八3p6p9p9p1233東   6


――打、東




【 1周目4番手:宮永咲 】



咲(……)

四五六八3p6p9p9p12336   9p


――打、八萬







【 2周目 】



傀 「……」 チャッ

四五六3p6p9p9p9p12336   南


    ツッ…


    南



下家 「……」 タンッ

   3
   索




傀 「……ポン」

四五六3p6p9p9p9p126   (333→)


――打、6索



安永(ん!?)

衣(何っ……)

咲(……!)







美穂子 「さ、3索をポン……?」

加治木(何を考えてる……?)




安永(……全く。妙な仕掛けしてバトン渡してくれるぜ)


四五六3p6p9p9p9p12   4   (333→)


安永(だが傀が意味のない鳴きをするとは思えねぇ……)


――打、1索



    チャッ…


衣(奇怪な打ち筋は健在…か。人鬼め)


四五六3p6p9p9p9p24   5p   (333→)


――打、3p







咲(……)

四五六5p6p9p9p9p24   九   (333→)


    タンッ…


        九
        萬



傀 「……」 チャッ…

四五六5p6p9p9p9p24   6   (333→)



多河(6索を引き戻した……)

藤永(これなら456三色で役がつく!)

須田(2索切りだ!)



傀 「……」 ト…


      6
     索



衣(え……)

咲(ツモ切り……!?)



傀 「……」 フッ







―――――――――――――――――――――――――――



多河(……それからは聴牌すらできず最後の二巡目まで来た)


   チャッ…


傀 「……」

四五六5p6p9p9p9p24   4p   (333→)


――打、9p



久(ようやく張ったけど……)

まこ(こりゃ流局じゃのう)



安永(……)

四五六4p5p6p9p9p24   白   (333→)


安永(人鬼ともあろう者が形聴が精一杯とはな)

――打、白



安永 「もう流局だが一応交代しとくか?」

衣 「……う、うむ」






   チャッ…


対面(海底か……)

■   ■■■■■■■■■■■■



  北一東八南 6
  1 3p九 6發 9
  二 4西西1p9p
  白



衣(……)

■■■■■■■■■■   (333→)



対面(あの河あの仕掛け……最終手出しは傀さんの9pだったし、形聴っぽいんだよなぁ)

対面(となると無難に流局が良さそうだ。俺も形聴なんて取らないでオリよう)タンッ



        3
        索



安永 「―――!!」

咲(あ……!)







衣 「ロン…だ」


    ぱたり…


四五六4p5p6p9p9p24   (333→)



対面 「えっ? 3索ポンして3索待ち!?」

上家 「ほ、河底のみ!?」

下家 「なんだそれ…!」



   ざわ…   ざわ…



多河(やはり傀が無意味な仕掛けをするハズがなかった)

安永(五巡目の3索ポンからずっとこれを狙ってたのか!)



傀 「……」 ニヤリ



純 「あ、あいつ……」

智紀 「明らかにわざと」 カタカタカタ…

一 「あれ? 海底撈月じゃなくて河底撈魚……?」

透華 「……」







二局目

南二局、ドラは六萬



【 1周目1番手:傀 】



傀 「……」

一三五4p7p8p8p9p67東南發   七


――打、東



桃子(さっきと同じ……一打目から仕掛ける訳じゃないんすね)

蒲原(逆にそれが不気味だけどなー)ワハハ




【 1周目2番手:安永萬 】



安永(さて……今回も最初はセオリー通りって事でいいんだな?)


一三五七4p7p8p8p9p67南發   2


――打、南







【 1周目3番手:天江衣 】



衣 「……」

一三五七4p7p8p8p9p267發   6p


――打、發




【 1周目4番手:宮永咲 】



咲(……衣ちゃん、なんだか元気ない気がするよ)

一三五七4p6p7p8p8p9p267   5


――打、2索



優希(567三色が近そうだじょ!)

和(みたいですね)







【 2周目 】


    ギシッ……


傀 「……」

一三五七4p6p7p8p8p9p567



安永(さぁ2周目だ。そろそろ訳分からん仕掛けが始まってもおかしくないが……?)



上家 「……」 タンッ

   四
   萬



多河(これは……)

藤永(チーだな)

透華(わたくしならば無視ですわ!)

睦月(チーかなぁ)

池田(スルーだし!)

文堂(うーん……鳴くかも)






下家 「――ポン!」

■■■■■■■■■■   (四↑四四)



藤永(あ! あーあ……)

須田(先に鳴かれちまったかー)



傀 「……」 フッ…

一三五七4p6p7p8p8p9p567



加治木(むしろ四萬が枯れたお陰で567に渡りやすくなった…か?)

久(さぁどうなる……?)



    チャッ…


傀 「……」

一三五七4p6p7p8p8p9p567   2p


――打、一萬



多河(萬子に手を掛けたか。まぁ妥当だな)







【 2周目2番手:安永萬 】



安永(一通は……要らんよな?)

三五七2p4p6p7p8p8p9p567   1p


――打、1p




【 2周目3番手:天江衣 】



衣(一向聴……)

三五七2p4p6p7p8p8p9p567   3p



藤永(四萬が3枚枯れだし三萬か?)

須田(いやでも重なったら雀頭で使えるだろ? 三萬単騎待ちになっても悪くなさそうだしよ)



衣 「……」

――打、9p



多河(手広さより動き易さか……)







【 3周目 】



傀 「……」

三五七2p3p4p6p7p8p8p567   5p



美穂子(高目で聴牌。ドラの嵌張待ち……)

一(三萬切り―――あとはリーチするかどうかだけど)



傀 「……」 ニヤリ


   ツッ…


   七
   萬



優希(――じぇ?)

池田(は!?)

多河(3枚枯れの嵌四萬待ちだと!? 引ける自信があるのか!?)







安永(…いや、他にも四萬待ちにした理由はある)タンッ


        中



衣(恐らくそれは―――)タンッ


        2p



咲(……)





下家 「四萬……カンします!」 ガッ!

■■■■■■■■■■   (四 四↑四四)




咲 「……ロ、ロン。槍槓です」


        ぱたり……


 三五2p3p4p5p6p7p8p8p567







下家 「げっ!」

対面 「七萬切って満貫捨ててまで槍槓狙いかよ!」

上家 「エグいぜ……」



久(まさか咲が槍槓をアガるなんてね。一番縁の無い役だと思ってたのに)

透華(……思えばさっきの衣の河底撈魚もそうでしたわね)



傀 「……」 フ…



咲(……わ、笑ってる……!)

衣(こいつ……!)



三局目

南三局、ドラは5p






【 2周目 】



傀 「……リーチ」

7p7p8p8p123一一一二三三   二


    トンッ…


        一
        萬



多河(役アリ愚形を――)

藤永(即リー!?)

須田(しかも本来だったらトップ目だぞ……!)



安永 「……次は俺の番か」 ギシッ…



下家(くっ)タンッ

対面(嫌な感じがするぜ……)タンッ

上家(オリだオリ!)タンッ






   チャッ…


安永 「……!」 ピクッ



衣(む……)

咲(ど、どうしたのかな?)



安永 「――ツ、ツモ。一発…だ」


7p7p8p8p123一一二二三三   7p



多河(……並びシャンポンを一発ツモ!?)



安永 「裏……」 スッ


    コロッ…


    6p



衣(!)

咲(リーチ一発ツモ一盃口裏3……!?)

多河(ハネ満に化けた……!)







透華(……衣に河底撈魚を)

久(咲には槍槓を和了させて……)

多河(そ、そして今の先輩には……)



安永(今の俺には即リーする余裕も一発でツモる引きも裏を乗せる勝負強さもない……そう言いてぇのか!?)



藤永(……こりゃまた傀さんの毒気に当てられるな)

須田(でも結局のところ真似できないし実践で活かせないから殆ど意味ないけど……)

張(……今回も相変わらずでしたね)




傀 「 御無礼 」 フッ…



   カランカラーン……



以上で終了です。
傀さん的に、「せっかくだし一番縁が無さそうな役でアガらせたるwww」って感じですね

ネタが尽きそう…(恒例)

たまには優しい傀さんが書きたいのでリクエストくださいオナシャス!

どうしてそんなネリーに厳しいんですかねぇ…
vsすこやんもだけど書くのは次スレになりそうかなー

まずあり得ないけど副将戦がキンクリされればなぁ……
どうせ絹ちゃんが大量失点する羽目になるだろうし(半ギレ)

ネリーの打ち筋どうしよ……

あ、もう少ししたら(以下略)

みんなさんリクエストありがとうございます

ぼちぼち投下しますねー




【 枷 】






……東京



  ミーンミンミンミー



揺杏(……あっつ……)フラフラ


揺杏(なんなんだこの暑さ……恐るべき東京……)


揺杏(……いやね? そりゃ向こうも暑かったけどさぁ、もっとこう、カラッとしてたじゃん)


揺杏(なのになんでこんなジメッとしてんの……こんなんじゃ勃つ物も勃たないってば)


揺杏(……)





揺杏 「……あーダメだ! 暑い!」






   コツッ… コツッ… コツッ…



揺杏(どっか喫茶店でも入ろう。マジで)



   コツッ… コツッ… コツッ…



揺杏(で、次ユキに着せる服でも考えとこうかな)



   コツッ… コツッ… コツッ…



揺杏(……ん?)




傀 「……」 コツッ…コツッ…




揺杏(すっげぇ! なんだあの人! この日射しなのに上下黒服っすか!?)






   コツッ… コツッ… コツッ…



揺杏(雀荘に入ってった……)


揺杏(……)


揺杏(……まぁ特にやる事もないし、こっちも暇潰しついでに打とうかなー)テクテク



   カランカラーン……



店長 「いらっしゃい。一人かな?」

揺杏 「あーはい。一人でーす」



揺杏(さっきの黒服は……)キョロキョロ


揺杏(……あ、いたいた)






傀 「……」 ペラッ…



揺杏(へぇー……けっこーイケメンなんだ。さっきは顔見えなかったから分からなかったけど)




店長 「そこのお二人さーん! 早速入れますよー」



揺杏 「はいはーい。今行きまーす」




起親・爺
南家・揺杏
西家・おっさん
北家・傀



傀 「……」 フッ…






東一局、ドラは八萬


   ガラガラガラ…


傀 「……」

■■■■■■■■■■■■■



揺杏(さーてさて、対面のお兄さんはどんな打ち手なのかな?)



傀 「……」 ト…


   9p



揺杏(……まぁ爽とかユキより強いって事は流石に無いだろうけどさー)フフン


 2p4p8p8p9p一二三四1349






九巡目



おっさん 「……」 タンッ



傀 「 チー 」 ツッ…


  8 67



揺杏(両面チー? 喰いタンかな)

爺(ドラ含みの三色もあるか……)



おっさん 「ナイスチーだ! リーチ!」 タンッ


  發 8七 8北7p
  發五 5



揺杏(来たかぁ)


   チャッ…


揺杏(やっべー安牌ねぇー)

2p4p8p8p一二三四12234   1p







揺杏(……筋だしこれ切っとこ)タンッ


    2
    索



おっさん 「ロン! 一発だ!」

一二三1p2p3p5p6p7p13中中



揺杏(うげっ……これ当たんのか)

揺杏(初っぱな満貫放銃スタートって笑えねー)ヘラヘラ



傀 「……」



爺 ・・・ 25000
揺杏 ・・・ 17000 (-8000)
おっさん ・・・ 33000 (+8000)
傀 ・・・ 25000





東二局、ドラは5p

八巡目



爺 「リーチ」 タンッ


 2 8p九三中北
 一 4(リーチ)



揺杏(速ぇー……)タンッ

おっさん(先制されたか……)タンッ



傀 「……リーチ」 チャッ…

■   ■■■■■■■■■■■■■


   …ツッ


 西白7p西白八
 二6p 3(リーチ)



店長(二軒リーチか……)







二巡後



揺杏(だから安牌ないんだってーの)

26699二三五七1p2p3p4p   5p



 ・ 爺の捨て牌

 2 8p九三中北
 一 4(リーチ)發9p


 ・ 傀の捨て牌

 西白7p西白八
 二6p 3(リーチ)八1



揺杏(……コレかな)タンッ


   二
   萬



爺 「ロンだ! 裏1つで満貫!」

三四1p1p3p4p5p677889



揺杏(げっろ……)







爺 ・・・ 34000 (+9000)
揺杏 ・・・ 9000 (-8000)
おっさん ・・・ 33000
傀 ・・・ 24000 (-1000)



爺(よっしゃ1着だ!)

おっさん(すぐ捲ってやるよ)

揺杏(やべー。二連続満貫とかマジでやべー)



店長(こりゃもしかしたら南入する前に終わっちゃうかもな……)



傀 「……」 チボッ…



―――――――――――――――――――――――――――







―――――――――――――――――――――――――――



おっさん 「――ロン!」

三四赤五八八56南南南   (中↑中中)



爺 「ツモだ!」

2p2p4p4p七七七   2p   (2↑22)(白白白→)



おっさん 「ツモッ!」

2p3p4p23445678北北   9



揺杏(うわー……あれから五局連続で点棒払ってるよ)



南一局終了時

爺 ・・・ 37900
揺杏 ・・・ 1800
おっさん ・・・ 40600
傀 ・・・ 19700







南二局、ドラは六萬


  ガラガラガラ……


揺杏(1800点持ちダンラスで最後の親番ですよーっと)


2457二五八八3p4p赤5p東白   七


――打、白



揺杏(やっぱ25000点持ちだとすぐトビ寸になるなぁ)ニヤッ



爺「白ポン!」



揺杏(一鳴きされたし!やべーやべー!ラス親流れる!)







八巡目



揺杏(……おっ。ドラ嵌張ずっぽし)

4578五七八八3p4p赤5p東東   六


揺杏(もしかしてこれ来ちゃった? 流れ来ちゃった?)


――打、東



店長(曲げれば親満は確定だ。チャンス手だけど……?)



   チャッ…


揺杏(――来た来た!)

4578五六七八八3p4p赤5p東   9


揺杏 「リーチ!」 タンッ

    東



爺(嬢ちゃんの親リーか)

おっさん(悪ぃが俺はオリねぇぞ嬢ちゃん? あんたを飛ばして終了にしてやるぜ)







傀 「……」 ト…ッ

   二
   萬



爺 「二萬! チーだ!」 ガッ

四赤五九九34赤5   (二三四)(白白白→)



揺杏(げっ……押されてる)タンッ



おっさん 「6索……槓!」

■■■■■■■■■■   (■ 6 6■)


新ドラは南。



揺杏(うわちゃあ……)

45789五六七八八3p4p赤5p






   スッ…


おっさん(よし!ナイス嶺上!)

四六八1p2p3p4p7p7p7p   七   (■ 6 6■)


おっさん 「こっちもリーチだな!」 タンッ


    四
    萬



揺杏(げっろげろ……この人たち容赦ねーよマジ)


   チャッ…


傀 「……」

■   ■■■■■■■■■■■■■



店長(……一番難しい立場なのはこの兄さんだろうな)







傀 「……」



揺杏(リー棒出しちゃったから500,1000ツモられたらトビ終了なんだよねー)


揺杏(ラス親残ってるお兄さんはまだチャンスあるだろうしまだ頑張りたいとこっしょ?)


揺杏(私が連荘できなきゃ3着のお兄さんも結構困るっしょ? 今のままじゃオジさん達にアガられちゃうよ?)


揺杏(だからここで終わらせたくないなら差し込んで下さーい)ニッ




傀 「……」


  ――タンッ!


    9
    索



揺杏(あー惜っしい! それ入り目!)


爺(ん……?)

おっさん(……この若いのも押して来てるのか?)







傀 「……」 ツッ…

   2
   索



傀 「……」 ツッ…

   七
   萬



爺(こりゃどう見ても押してる……よな?)

おっさん(あからさま過ぎて差し込みに来てる気もするけどな)



揺杏(早くしないと振り込んじゃうよー?)


   チャッ…


45789五六七八八3p4p赤5p   南


揺杏(新ドラの南……一枚切れだし何とかなるっしょ多分)







   タンッ!


      南



傀 「 南……ロンです 」


揺杏 「――えっ?お兄さん張ってたの? ていうか私からアガっちゃっていいの?」


傀 「……」


揺杏 「分かってると思うけどトンじゃうよー?」 フフン


傀 「 ……御無礼 」



   バタリ!


 9p9p9p333六六南南西西西



爺 「!!」

おっさん 「や、役2つ・対々・三暗刻・ドラ5っ!?」







店長(さ、三倍満って事は……)



爺 ・・・ 37900
揺杏 ・・・ - 23200 (-25000)
おっさん ・・・ 39600 (-1000)
傀 ・・・ 45700 (+26000)



揺杏(――マ、マジで!? 普っ通に逆転した!?)


傀 「……そちらのトビで終局になりました」



   ガラガラガラ…



揺杏(やっべー……ツイてないなぁ)


傀 「……」 ニヤリ…



―――――――――――――――――――――――――――






―――――――――――――――――――――――――――



傀 「 御無礼 」

1p1p2p3p3p7p7p8p8p9p9p東東


揺杏(いや……)




傀 「 御無礼 」

1199南南西西白發發中中


揺杏(ちょっ……)




傀 「 御無礼 」

五六六六七七七八3334赤5


揺杏(待っ……)






    ガラガラガラ……



揺杏(なにこの人めっちゃ強っ! もう何回トンだか分かんないんだけど!)




     タ…ンッ





傀 「……リーチです」 ニヤリ…





以上で終了です。
たまには単純に相手をフルボッコにする傀さんが見たくなる(暴論)

次はなるべく早く来られるよう頑張りますー

もう少ししたら(以下略)
次回は久し振りに優しい傀さんが……

遅くなってすみません

もう少ししたら多分きっと恐らく再開できると思います。あわあわ可愛い(現実逃避)

ぼちぼち再開しますー




【 偏り ・ 1 】






明華 「……残念でした。悔しいです」 パタッ…

久 「私は伏せるけど後で好きに確認してね」パタッ




  『―――中堅戦、終了です!』




揺杏 「お疲れっしたー……」

明華 「ありがとうございました」 ペコッ

洋榎 「お疲れさん」

久 「えぇ。こちらこそ」



久 「……」 テクテク



久(……ふぅ……) テクテク



久(今の手がアガれなかったのは悔しいけど……今回も楽しかったな)テクテク






洋榎 「――お疲れさん。二回戦の時より楽しかったで」

久 「あらそう? ありがと」

洋榎 「この前は見せ牌するわ暴牌打つわで酷いモンやったで。特に前半は」

久 「うっ……わ、忘れてよ」

洋榎 「こない短い間で伸びるとなるとアレか、一日で一年分の修行が出来るっちゅう例の部屋か?」

久 「んー……そうねぇ、敢えて言うならショック療法かしら?」

洋榎 「は?」

久 「それじゃあねー」 ニコッ






――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



一日前……



久 「―――という訳で、今日は明日に備えてゆっくり休むこと。以上!」



咲 「はいっ」

和 「はい」

優希 「よーし犬! 早速タコスを買って来るのだ!」

京太郎 「お前今の部長の話聞いてた!?」



まこ(全く。騒がしいのぉ……)






久 「……」

まこ 「どうした? あと二回勝てば頂点だっちゅーのに浮かない顔じゃの」

久 「……えぇ」

まこ 「まさか『私がもっとしっかりしてれば他の皆に負担掛けないで済んだんだけど』……とか考えとるんか?」

久 「凄いわね。一言一句違わず正解よ」

まこ 「後ろに控えとる和や咲がそんな事気にすると思うか?」

久 「……」

まこ 「和はどんな状況でも自分の麻雀を貫けるし、咲に関しては……言わんでも分かるじゃろ」

久 「……うん」






まこ 「優希もあんたを信頼しとるし、及ばずながらわしだって安心して背中任せとる」

久 「!」

まこ 「……あんたの分の悪い賭け、実は結構好きなんじゃ」 ポン…

久 「まこ……」

まこ 「次も期待しとるぞ? 部長」 ニッ



   ガチャッ…



まこ 「次はあの臨海が相手じゃ。早いがわしゃーもう休むけぇ」


久 「あ、うん。おやすみ」



   ……バタン



久(……)






―――――――――――――――――――――――――――



   テクテク…


久(……結局、居ても立ってもいられず私は外に出た)


久(行くあてなんて無かった筈なのに……私の足はいつの間にか雀荘に向かってた)



   テクテク…



久(あの人に会える確信があったから―――)



   カランカラーン…






店長 「いらっしゃい。一人かな?」

久 「そうです」

店長 「あそこの卓、もうオーラスだからもう少し待っててね」

久 「はい」



久(……やっぱり居る)

久(安さんが言ってた通りね。 “ 人間の欲望やら苦悩を嗅ぎ付け現れる ” ……って)

久(まぁ今回は私の方から来た訳だけど)ジーッ



店長 「……お嬢ちゃん、多分そっちの卓は欠けないよ?」

久 「そうなんですか?」

店長 「立てたばっかりだからね。知り合いでも居るのかい?」

久 「そんな感じです。……まぁ、とにかく待ってみますね」






 「―――ツモ。終了です」


モブ 「ち、ちくしょう! なんで見逃すんだよ!やってられっか!」 ガタッ



店長 「……どうやら本当にワン欠けしたね。分の悪い賭けだったと思ったけど」

久 「みたいですね」

店長 「じゃあ、どうぞ」

久 「……」 テクテク



    ギシッ…



久 「……よろしくお願いします」






リーマン「おう。よろしく」

爺「よろしくな」



傀 「……起親、振ります」



   カラカラカラ…



久(一瞥もせずか。流石に覚えられてるとは思うんだけど)



傀 「対3……対面さんの山から開門ですね」



久(……そういえば傀さんと半荘まるまる打つのは初めてかも)



東、傀
南、リーマン
西、久
北、爺





東一局、ドラは8p

九巡目


   …チャッ


久(……)

1p2p3p4p6p6p6p一三五567   四


久(まだ誰も聴牌気配は無い。先制できたわ)



店長(一萬切って三面張……ドラは無いけど勝ったも同然の手だ)



久(……)チラッ



傀 「……」



久(さっきまで普通にアガってたって事はもう見は終わってる訳ね? だったら考えてても仕方ない…か)







久 「……リーチ」 タンッ

2p3p4p6p6p6p一三四五567



店長(えっ!? 一萬単騎!?)

久(さぁ、オリる? それとも向かってくる?)



傀 「……」 ト…


   1p



久(一打目は現物ね。様子見って所かしら?)


     チャッ…


2p3p4p6p6p6p一三四五567   二


――打、二萬







二巡後



リーマン(……ここが重なるのか)


一一一二二六六七3p4p4p赤5p5p   七


リーマン(二萬が四枚見えてる。一萬は生牌だけど暗刻落としだし振る事も無さそうだ。ここは聴牌取っとくか)


――打、一萬



久 「ロン」

2p3p4p6p6p6p一三四五567


久 「……裏1つ。2600です」


リーマン 「かぁー! あんのか一萬!」

爺 「その手で1p切りリーチかいな!」




傀 ・・・ 25000
リーマン ・・・ 22400 (-2600)
久 ・・・ 27600 (+2600)
爺 ・・・ 25000







東二局、ドラは八萬。

八巡目



久(……また先制聴牌)

三四五五五六七223446   5


――打、2索



店長(……あれ? 今度はちゃんとした待ちに受けたと思ったらダマ聴……?)



    チャッ…


久(手応えアリ…かしら?)ニッ

三四五五五六七234456   北


   ――ガッ!


    五
    萬



久 「リーチっ!」







店長(一枚切れの北単騎!? いや、出和了できる待ちとしては優秀かも知れないけど!)

店長(折角のドラ受け三面張を捨てるの? 勿体ない!)



傀 「……」 チャッ…

1p3p5p6p7p9p67789七八   北



  ・ 久の捨て牌

  2p中8p一九發
  6p 2五(リーチ)



傀 「……」 ツッ…


   6p



久(即座に6p打ち……。まぁ端から傀さんの放銃は期待してないけど)

久(でもそれにしてもさっきから攻めっ気が無さすぎる気がするのよねぇ)







    チャッ…



久 「――ツモ」

三四五五六七234456北   北



爺 「北単騎ィ!? そんな悪待ち一発ツモするかいな普通!」

リーマン 「ドラ筋の二-五-八萬待ちに受けずか……」


  ……パタッ

      西


久 「裏々。2000,4000!」




傀 ・・・ 23000 (-2000)
リーマン ・・・ 18400 (-4000)
久 ・・・ 35600 (+8000)
爺 ・・・ 23000 (-2000)







東三局、ドラは7p

十巡目



   ――スッ


久(……)

5p6p8p8p8p9p六七七八123   7p



店長(ドラ引きで絶好の聴牌! しかもまたまた先制だ!)

店長(七萬切りがセオリーだけど……セオリーではあるけど……)

店長(この娘さっきから悪待ちばっかりしてるし、今回も中膨れ七萬に受けるかも……)




久(普段なら9p切りリーチ……なのかな。でも―――)



傀 「……」



久(今日は確かめたい事があってこの人と同卓した訳だし、いっそここいらで……)







    ……タンッ


    七
    萬


久 「……リーチ」



店長(今度はセオリー通りの待ちを取った……流石に親番だからかな?)

リーマン「三局連続リーチかよ……」

爺「堪らねぇなぁオイ」




久(……私の予想が正しければ、今日の傀さんは自分からは攻めずに『受けて』打ってる)


久(見を解除してる傀さんを相手にして三連続で先制聴牌できて、且つ和了できてる所が良い証拠)


久(普段のこの人なら和了牌の喰い取りだの同聴の頭ハネだの何でもござれだものね)フフッ…






傀 「……」 ト…


    1
    索



久(……今日、あなたと打ちに来たのは他でもないわ)



傀 「……」 ツッ…


    南



久(前の中堅戦―――特に前半は相当苦しめられた)



傀 「……」 タ…ンッ


    南



久(緊張とか気合いとかはともかく、麻雀中はいつも通りを心掛けてたのに)



傀 「……」 ツッ…


    東



久(後半は立て直したつもりだけど、私が皆に迷惑を掛けた事に変わりはない)







久(……時々思うのよね。私は正しいのかなって)


久(分の悪い賭けで今まで勝てて来たのは事実だけど、今回の中堅戦だとそれすら危うかったのも事実……)


久(しかも準決勝はあの臨海が出てくる訳だし、もっと厳しくなるかも知れない)


久(私の自我だけで皆にもっと迷惑を掛ける事になったら)


久(そう思うと、なんだか……たまに自信無くしちゃうのよね)


久(だから―――)




傀 「……」




久(―――あなたと打てば、何か見えるかも知れない)






―――――――――――――――――――――――――――



爺「ノーテン」

リーマン「ノーテンだな」



久「……聴牌」

5p6p7p8p8p8p9p六七八123



店長(さっきの北単騎が一発でツモれてこの三面張が全くツモれないんだ。なんか偏ってるなぁ)



傀 「……聴牌です」

4p4p4p7p7p9p9p一二三789



爺「ははっ!お嬢ちゃんのアタリ牌が全部兄ちゃんの手の中だぜ」

久(……)





傀 ・・・ 24500 (+1500)
リーマン ・・・ 16900 (-1500)
久 ・・・ 36100 (+500)
爺 ・・・ 21500 (-1500)

供託1本



   ガラガラガラ…



久 「連荘一本場ですね」


傀 「……」


久(傀さんは相変わらずこっちを見もしない。まぁ良いわ)





久(……待つのには慣れてるんだから)




今日はここまでにしときます

近いうちにまた来ますねー

今日夜か明日(以下略)

こっそり涙を見せる揺杏さんに無言でハンカチを渡して「カッコつけんなし」ってからかわれながらもなんだかんだで感謝されたい(始めます)

ごめんなさい
非常にごめんなさい

今日か明日こそアレなのでもう少しお待ち下さい

再☆開
恐らく途中で一時中断する可能性あります




【 偏り ・ 2 】






  5p6p7p8p8p8p9p六七八123



店長(さっきの北単騎は一発でツモったのに、この三面張は全くツモれずか。なんだか極端だなぁこの娘)



傀 ・・・ 24500
リーマン ・・・ 16900
久 ・・・ 36100
爺 ・・・ 21500

供託1本



東三局一本場、ドラは東



久(……あなたと打てば分かるかも知れない。今までの私は正しかったのか……)



傀 「……」



久(―――さぁ、連荘よ!)






十一巡目



久 「―――カン!」


   ■3p3p■



新ドラは4索。



久 「リーチ!」


爺(暗槓直後に親リーか……)

リーマン(イヤなタイミングだぜ)



久 「……」

1p赤5p6p7p赤567赤五六七   (■3p3p■)



店長(イヤなタイミングっていうかイヤな待ちだなぁこれ!)







  ・ 爺の捨て牌

  白白東1p9p 8
  東一 6 4



  ・ 傀の捨て牌

  北二2p九西1p
  八 8 9七



  ・ リーマンの捨て牌

  七五4p6p九六
  8p東2p9p



店長(残り1枚とは言え、確かに誰も1pなんて使ってなさそうな河ではある……。3p槓が入ってるんなら尚更だし)

店長(でも王牌に潜んでたらその時点で終わりだけど……?)




久(―――なんて考えてるのかしら)クスッ


久(確かに、場の状況を見ると1pは良い待ちに見える。二枚切れなのも寧ろ単騎待ちの可能性を暈してくれてるしね)





      チャッ…
         …タンッ
  タンッ


久(でも……違うのよね)


      タンッ…

  トンッ…


久(聞こえは悪いけど、私はそんな複雑な事は考えない)ヒュッ



    ―――バシッ!


          1p


久 「ツモ!」


1p赤5p6p7p赤567赤五六七   1p   (■3p3p■)


久 「もう一本欲しかったわね……8100オール!」 ニッ




傀 ・・・ 16400 (-8100)
リーマン ・・・ 8800 (-8100)
久 ・・・ 61400 (+25300)
爺 ・・・ 13400 (-8100)






―――――――――――――――――――――――――――



久 「ツモ!」 ガッ

一二三四五六八九33  七   (←七七七)



久 「ツモ!」 バシッ

1p1p2p2p3p3p345666中   中



店長(つ、強っ……!)

リーマン 「さっきからよくもまぁそんな待ちツモるな!」

爺 「しかも地獄単騎ばっかと来たモンだ……」 ハァ



傀 「……」 フッ…







オーラス……



久 「―――ツモ! ラスト!」

11234五六七3p4p赤5p9p9p   1



リーマン(3-6索待ちに受けないで片枯れのシャンポン!?)

爺(トップ目だろ!?)

店長(すごい……圧勝だ)


久(……一回戦目はいただきね)



傀 「……」 チボッ…







爺「……ちょ、ちょっと外の空気吸ってくらぁ!」

リーマン「俺も便所で気合い入れてくるわ!」



   ガチャッ…バタン



久 「ふー」 ギシ…

店長 「……お強いですね」

久 「そうですか? ありがとうございます」

店長 「三面張や五面張を捨てて地獄単騎……見てる方はハラハラしてましたよ」

久「私、あーいう待ちの方が勝てるんですよ」 フフッ

店長 「ジンクスでもあるんですか?」

久 「まぁ……そんな感じです」






久(……)


久(分の悪い待ち、分の悪い賭け)


久(ここぞって時はいつだってこれで勝ってきた)


久(ふふっ。そんな偏った生き方だから……寄ってくるのも端牌ばっかりなのかしら)ツンツン



  11234五六七3p4p赤5p9p9p   1



久(……)チラッ



傀 「……」



久(結局、傀さんは一回戦は殆ど様子見か。次あたり動いてくるかも知れないわね)







   ガチャッ…


リーマン「よーっしゃ! 待たせたな!」

爺「再開だ!」



傀 「賽はトップ目振りです。対面さん」

久 「えぇ」 ピッ



   カラカラカラ…



久 「それじゃ……二回戦開始ですね」



起親、爺
南家、久
西家、リーマン
北家、傀


ちょっと中断
すぐ戻ります

お待たせしました
ぼちぼち再開しますー




東一局、ドラは2索

南家:久



   ガラガラガラ…


久(今まで「受けて」打ってた傀さんが攻めてくる。逃げ切るなら……打点より速度が重要になってくる)


一二三四1p5p6p237799   白


久(……となると)


――打、1p



久(三色は見てられない。役牌あたりを重ねられれば……)







十巡目



久(……うーん)

二三四5p6p22367799   9p


――打、9p



店長(こっちの娘は五巡目から手が全く動かないな)

久(そこそこ速い手だと思ったんだけどねぇ)



    ――チャッ



傀 「……リーチ」 ツッ…


  8p8p八 8 5東
  一6p4p 1(リーチ)



久(来た! 傀さんのリーチ!)






   チャッ…



久(ドラ……)

二三四5p6p22367799   2


久(……これはガンガン行きなさいって事ね)フッ


   ――タンッ!


    3
    索



傀 「……」



店長(通った!)

久(一向聴……間に合うかしら?)


爺(ドラ傍か)

リーマン(押してるな?)







傀 「……」 ト…

   六
   萬



久(んー……それにしても何待ちなのかしらねぇ)チラッ


  ・ 傀の捨て牌

  8p8p八 8 5東
  一6p4p1(リーチ)六


久(ドラ跨ぎの索子? それとも萬子の下とか?)


    チャッ…



二三四5p6p22267799   4p



店長(普通なら7索切りリーチかな? でもこの娘だったらまたシャボ待ちに受けそうだ)



久(……)タンッ…


    7
    索



店長(おっ。マトモな待ちを選んだ! ……のにリーチは掛けず?)







十五巡目



傀 「……」 トンッ…


  8p8p八 8 5東
  一6p4p1(リーチ)六九
  赤5p 4四



久(珍しくツモらないわね。あまり良い待ちじゃないのかしら)スッ…


二三四4p5p6p2226799   白


久(あら、ここで二枚切れの白……?)



店長(ツモ切りでしょ? 序盤に自分で一枚切ってるんだし……)




久(……いえ、この白に意味があると考えましょう)







二三四4p5p6p2226799   白


久(それなら―――)タンッ!


    6
    索



店長(て、聴牌崩し!? 三枚目の白を抱えて!?)

店長(まさかラス白を引く自信があるとか……!?)


      チャッ…


久(……)

二三四4p5p6p222799白   8


久(あーあ。なんだか色々と勿体ない事になっちゃったわねぇ)


――打、9索




傀 「……」 フ…ッ







―――――――――――――――――――――――――――


           …トンッ
    タンッ…



久(……)

二三四4p5p6p222789白   7p


久(結局引けずに流局か……)タンッ



爺「ノーテンだ」

リーマン「ギリギリで聴牌ったぜ」 パタッ


久 「こっちも聴牌です」

二三四4p5p6p222789白


リーマン「おいおい、二枚切れのフリテン白単騎かよ?」

爺「形聴にしてもお粗末だな嬢ちゃん」 ハハッ







久(……正直なところ確かにそうなのよね。この白には意味があると思ったんだけど)

久(自分の生き方が本当に正しいのか、まだ迷ってる証拠なのかしら……)



爺「―――で、兄ちゃんの待ちは?」



傀 「……」 ス…


      …パタリ!


  東南西北發中1p9p9p一九19



久(!?)

爺「!」

リーマン「こ、国士で曲げたのかよ!?」



久(な、なーんだ……やっぱりあるじゃない。意味……)ゾクッ




爺 ・・・ 22000 (-3000)
久 ・・・ 26000 (+1000)
リーマン ・・・ 26000 (+1000)
傀 ・・・ 25000

  供託:1本







   ガラガラガラ…



久(……確かに二回戦からは仕掛けてくるだろうと思ってたけど)


久(いきなり役満を曲げてくるなんて……。分かっちゃいたけど油断ならないわね)


久(……)フゥ…


久(あー危なかった……まだ少し震えてるわ……)プルプル


久(自分を信じて良かった―――って言えるのかしら。一応は)




東二局一本場、ドラは七萬。






爺(一人ノーテンで -3000か。この局で取り返さんとな)


リーマン(ドカンとアガって親引いてやる!)


久(私の親番ね……)




傀 「……では東二局開始です」 ニヤリ…




局数的に考えると全然進んでないなぁ(他人事)

次で終わりますー

お昼頃に再開予定!

ぼちぼち投下しますー




【 偏り ・ 3 】





爺 ・・・ 22000
久 ・・・ 26000
リーマン ・・・ 26000
傀 ・・・ 25000

  供託:1本



東二局一本場、ドラは七萬。



久(……親番ね)

二四四五六2p3p4p6p8東北發   6


――打、北



店長(ドラは無いけどそれほど悪くない形だ……)



傀 「……」

2p赤5p6p6p二七七1256發白   2


――打、白







五巡目



久(……よし、一向聴)

二四四五六2p3p4p4p6p468   赤5


――打、8索



リーマン「……」 タンッ



傀 「……」

赤5p6p6p7p二三七七12256   四


    トンッ…


     1
     索



店長(こっちの若い兄さんもポン聴の効く一向聴だ。しかも満貫まである)







三巡後



久(絶好……)チャッ…

二四四五六2p3p4p4p6p4赤56   5p


――打、二萬



店長(四-七萬どっちが出ても満貫だ!)


     チャッ…


傀 「……」

赤5p6p6p7p二三四七七2256   8p


      ――タンッ


     2
     索



久(……傀さんもさっきから手出しの連続ね)







十一巡目


    コンッ…


久(……)

四四五六2p3p4p4p5p6p4赤56   西



店長(ま、まさか……)



久 「……」 タンッ

   四
   萬



店長(やっぱり一枚切れの西単騎にした!? ……でもてっきりリーチ掛けると思ったんだけど……)



  ・ 傀の捨て牌

  白北發2p 1九
  西 8 2 2



久(その一枚を傀さんが切ってる事が重要なのよ。もしかしたら――)







傀 「……」 ツッ…


   七
   萬



久(っ……! 四-七萬待ちのままならアガれてた……?)

久(……いや、多分私の四萬に合わせた感じね)



爺 「ドラが出るならチーしとくか!」 パタッ


     七 六八



傀 「……」 ツッ…


   七
   萬



久(え? 対子落とし……!?)



爺「もいっちょチーだ!」 パタッ


     七 赤五六






久(こ、これでチーが二回入った。つまりツモ順は――)


傀 「……」 チャッ…



    ――パタリ



 赤5p6p6p7p7p8p二三四567西   西



傀 「 ツモ……500,1000の一本付けです 」


爺「西ァ単騎? つーかフリテンかよ!!」

リーマン「な、なんだよそりゃ!」



  ・ 傀の捨て牌

  白北發2p 1九
  西 8 2 2



久(2索だけじゃなくドラの七萬も対子落とし……?)

久(あの手牌左端の西は私の聴牌後に掴んだもので間違いない)

久(なんでドラ七萬とフリテンの危険がある西を雀頭交換できるの……!?)ザワッ…







爺 ・・・ 21400 (-600)
久 ・・・ 24900 (-1100)
リーマン ・・・ 25400 (-600)
傀 ・・・ 27300 (+2300)



東三局、ドラは八萬

七巡目


   チャッ…


久(……)

2p3p4p赤5p6p234赤56南南南   7p



店長(また先制聴牌。 ここは何切りだ? ノベタンとか単騎に受けるのかな?)



久 「リーチ!」 ガッ


   南



店長(三面張の方か。これが普通なんだけどなんだか感覚狂ってるなぁ)







  ・ 久の捨て牌

  九一西9p6p 5
  南(リーチ)



傀 「……」 ニヤリ


  タンッ…


   北



久(……)ピクッ

店長(二枚切れの北をノータイムで……? この娘なら充分有り得る待ちなのに)



傀 「……」


  タンッ…


   9
   索



店長(今度はモロ裏筋を……!)






久(か、完全に読み切られてる……!)チャッ…


2p3p4p赤5p6p7p234赤56南南   6



    ―――タンッ!


          6
          索



傀 「 ……ロン 満貫です 」


    パタン…


1114445777發發7



久(!!)

店長(1-4-7索が純カラ!? まだ八巡目なのに!)



傀 「……東ラスですね」 チボッ…



爺 ・・・ 21400
久 ・・・ 15900 (-9000)
リーマン ・・・ 25400
傀 ・・・ 36300 (+9000)







東四局、ドラは2p

六巡目



傀 「リーチ……」


  中8p一 東 5 3(リーチ)



店長(速い……!)

久(も、もしかして仕上がっちゃったかしら……)



        チャッ…


久(……追い付いた)

233456六七八赤5p6p7p北   3


久(傀さんからリーチ掛かった直後のタイミングで聴牌とか嫌な予感しかしないわ……)


久(……見た感じ北より2索の方が通りそうではあるけど)


    …すっ


久(御無礼は言わせられないしね)フッ…







   ガッ!


     2
     索


久 「リ―――



傀 「 ……一発です 」


   バタッ!


2p2p3p3p4p4p二三四22北北



久 「……!」

傀 「裏ドラ四萬……18000です。トビましたね?」



爺 ・・・ 21400
久 ・・・ - 2100 (-18000)
リーマン ・・・ 25400
傀 ・・・ 54300 (+18000)






   2p2p3p3p4p4p二三四22北北


  中8p一 東 5 3(リーチ)



店長(さ、3索切りリーチ!?)

爺(親倍まで見える手を? なんでだ!?)

リーマン(訳分かんねぇぞ……)


久(北も2索も……どっち切っても放銃か。久し振りね、この感じ)



傀 「 御無礼 」 フッ…



    ガラガラガラ…



―――――――――――――――――――――――――――






傀 「リーチ」 カツン…

  四二八發(リーチ)



爺 「分かるかそんなもん!」 タンッ

    六
    萬



傀 「 御無礼 」

    ガッ!

六八八八1p1p1p2p2p2p赤5p6p7p



―――――――――――――――――――――――――――



傀 「リーチ」 ツッ…

  南白 4中8p9p(リーチ)



リーマン(くっ!)タンッ

   東



傀 「 御無礼 」

   ガッ!

一二三七七八八九九東東西西






久(御無礼の嵐……スイッチ入っちゃったみたいね)




傀 「――ツモりました」 ツッ…


七八九7p9p123789南南   8p


傀 「 御無礼……皆さんトビで終了です 」




店長(こ、これで何連続でアガってるんだ!?)

リーマン(つ、強ぇ……!)

爺(流れが完全にこの若いのに偏っちまったか!!)



爺「……わ、わりーけど次でラス半にするわ」

リーマン「俺も……」


久(……)







―――――――――――――――――――――――――――



……五回戦



傀 「……」

■   ■■■■■■■■■■■■■



南四局オーラス、ドラは1p。



久(……)

■■■■■■■■■■■■■



十三巡目……



傀 「リーチ」 タ…ンッ


  3 8 四五 9西
  5 發八 7 7東
  中(リーチ)







店長(!)

爺(なんつー捨て牌だよ)

リーマン(筒子の染め手か?)



久(……)チャッ…


3p3p3p4p6p7p六七八678東   赤5p


久(……また絶好のツモで追い付いた)

久(普通なら二枚切れの東切りリーチ。というよりもあの捨て牌に筒子は押せないわ)



  ・ 傀の捨て牌

  3 8 四五 9西
  5 發八 7 7東
  中(リーチ)



久(……)スッ…


   東


久(……いえ、待って。本当にこれで良いの?)







久(上家さんも下家さんもラス半みたいだし待ち席にお客さんもいない。つまりこの局を最後に卓割れする)


久(……最後の最後に自分を曲げて良いの……?)




  “ ―――あんたの分の悪い賭け、実は結構好きなんじゃ ”




久(……!)ピクッ


久(……あぁ、そっか……)


久(みんな私の事を信じて着いて来てくれた……)


久(でも私は……自分一人が崩れたら他のみんなも危うくなるとばっかり思ってた)


久(勿論迷惑は掛ける訳だけど、でもそんなにヤワな子達でもないわよね)






久(皆に迷惑を掛けないよう打つんじゃなくて、皆を信じて好きなように打つべきだったのかな)


久(……だったらなおさら私自身の打牌は譲れない。誰にも否定はさせない)


久(……二年以上も待ったんだもの。例えインターハイの大舞台でもそのくらいの我儘は許してくれるわよね?)




  “ ――特製タコスで手を打つじぇ! ”


  “ 今さらじゃの。あんたの好きなように打ちんさい ”


  “ やめて下さいと言っても無駄でしょうに…… ”


  “ わ、私も部長を信じますっ ”




久(――みたいな感じの反応されるのかしら)クスッ






店長(……?)



久(……)



爺「……随分と長考するな、嬢ちゃん」

リーマン「良い手なのか?」




久 「……リーチです。傀さん」

3p3p3p4p6p7p六七八678東   赤5p



    タンッ…


    7p





傀 「……それがあなたの答えですね?」


久 「はい」









     ……パタリ



  1p2p2p2p3p4p5p5p6p6p7p8p9p








――――――――――――

―――――――――

――――――

―――



久 「――さぁ! 張り切って行きましょう!」



優希 「なんだか部長、元気一杯だじぇ」

京太郎 「だな」

和 「良い事じゃないですか」

まこ(不自然ではあるが……ただの空元気には見えんのぉ)



久 「今日は臨海女子が出てくるけど、ぶっちゃけ私は気にしないで好きなように打つわ!」

久 「万が一それで思いっきり凹んでも許してね!」キラーン






    シーン…



久 「……」


久(……あれ? やばっ…変な言い方しちゃったかしら!?)


久 「……あっ、いや、皆、今のはね」




優希 「――特製タコスで手を打つじぇ!」

まこ 「今さらじゃの。あんたの好きなように打ちんさい」

和 「やめて下さいと言っても無駄でしょうに……」ハァ…

咲 「わ、私も部長を信じますっ」

京太郎 「そーっすよ部長!」






久 「……」



咲 「?」

優希 「……む? 部長がフリーズしちゃったじょ」

和 「どうかしましたか?」

久 「……え? ううん、なんでもないわ」 ゴシゴシ

まこ 「そうは見えんがのぉ」 ニヤニヤ

久 「……そ、そんな事より! 早く行かないと遅刻しちゃうわよ! ほらほら!」



優希 「よーし! 京太郎、マントを持てい!」

京太郎 「またアレ着んのかよ!」

和 「頑張りましょうね」

咲 「うんっ」






久 「……」

まこ 「今日勝ったら決勝じゃ。任せたぞ、部長」

久 「……そっちこそ。任せたわよ、まこ」

まこ 「じゃあ……行こっかい!」

久 「えぇ」





久(みんな……ありがとう。あなた達が仲間で本当に良かった)


久(……これでこそ待った甲斐があったってもんだわ)ニコッ



以上で終了ですー

くぅ疲
今回も長いこと付き合っていただきありがとうございました

次スレ立てるのはまた少し間が空くと思うんでこっちは埋めちゃって結構ですー

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