杏「亜里沙おねーちゃん」亜里沙「なぁに、杏ちゃん」 (87)

杏「ぬいぐるみ汚れたった」

亜里沙「あらぁ、そしたら洗わないとね」

杏「おねーちゃん洗って」

亜里沙「うふふ、一緒に洗いましょう♪」

杏「えー」

亜里沙「洗わないぬいぐるみには雑菌がいっぱい」

杏「うげぇ」

亜里沙「おねえさんもウサコちゃんをキレイにするから、一緒に、ね?」

杏「しょーがないな」

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亜里沙「お菓子とかポケットの中に入ってない?」

杏「はいってる」

亜里沙「洗う前にほこりは軽く払って」

杏「げほっ、げほっ」

亜里沙「よくぬらしてからブラシでしゅっしゅって洗うのよ~」

杏「うう、めんどくさい……」

亜里沙「おねえさんも洗うから」どさどさ

杏「」

亜里沙「♪~」

杏「おねーちゃん、その大量のウサコちゃんは……」

亜里沙「毎日使うから」

杏(答えになってない)

モバマスSS的な。

亜里沙「陰干し陰干し~」

杏「ウサコファイブがこっちを見てるよ」

亜里沙「かわいいでしょう!」

杏「コワイ」

亜里沙「中がかわくまで少し時間がかかるのよ」

杏「そうなのか」

亜里沙「杏ちゃん、良く出来ました~」

杏「おお、アメちゃん」

杏「杏、がんばりました」

亜里沙「パチパチ~♪」

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「どうしたの、杏ちゃん」

杏「お腹すいた」

亜里沙「あらぁ、まだお昼になってませんよぉ?」

杏「アメちゃん……きらした……」

亜里沙「おやつの時間でもないですよ?」

杏「ひもじいんだよ」

亜里沙「事務所の冷蔵庫に牛乳があるわ!」

杏「うーん、ミルクか」

亜里沙「あとにんじん」

杏「……ウサコちゃん用?」

亜里沙「杏ちゃん、いつも口に物を入れてると、ご飯の時に食べられなくなっちゃうわ」

杏「別に、そんなにご飯好きじゃないし」

亜里沙「だ~め、ほら、おねえさんが良い物つくってあげるから、ちょっと待ってて」

杏「なに?」

亜里沙「ふふふ~ん、にんじんをぐつぐつ~♪」

杏「んん~?」

亜里沙「それからミキサーにかけて~」

杏「おお~」

亜里沙「牛乳を入れて温めれば~」

杏「にんじんのミルクスープだ!」

亜里沙「出来るまでちょっと待っててね」

杏「はーい」

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」

杏「お仕事行きたくない」

亜里沙「ダメよぉ、お仕事大事♪」

杏「や~り~た~く~な~い~」ゴロゴロ

亜里沙「杏ちゃん?」

杏「んー?」

亜里沙「『ならばウサコがお仕事をいただくウサー!』」もふもふ

杏「うわあああ」

亜里沙「ほらほら~、杏ちゃんの印税をゲットしちゃうわよ~?」

杏「い、印税……」

亜里沙「『ウサコ、杏ちゃんモード!』」

杏「なぬっ、杏の衣装も準備していただと……!」

亜里沙「『あ~、やりたくないウサ~』」

亜里沙「『飴ちゃん舐めるウサ~』」

杏「すっげームカつく」

亜里沙「『これでしゃべりはばっちりウサよ!』」

亜里沙「あらぁ、ウサコちゃん、語尾が直ってないわっ」

杏「そこじゃないと思う」

亜里沙「うふふ、さあ、どうするの、杏ちゃん!」

杏「え、えー……」

亜里沙「杏ちゃんの印税は私がいただくわっ!」

杏「おねーちゃんがもらうんかい」

杏「でもさー、今日のお仕事さー」

亜里沙「なぁに?」

杏「ビキニ水着での撮影なんだよね」

亜里沙「……」

杏「ウサコちゃんにグラビアの仕事は」

亜里沙「プロデューサーには死んでもらう」

杏「ちょっ」

――しばらくして。


杏「ま、まあ、前にもギリギリ衣装は着たことあるし(ハロウィン)」ゼイゼイ

亜里沙「あの時も、怒ったんですけどね」ハァハァ

杏「まー、杏はオトナだからね」

杏「こういう衣装も着るわけで」

亜里沙「えっちなのはいけません!」

杏「えー」

杏「おねーちゃんも女王様コスはエロかったのに」

亜里沙「そ、そうかしら」

杏「うんエロい」

亜里沙「もー、オトナをからかっちゃいけません」もふもふ

杏「うむぐ」


※仕事には行きましたが、プロデューサーは叱られました。

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」

杏「今日、ちょっと寒いから……」

亜里沙「うふふ、一緒に寝ましょうか」

杏「うん」

亜里沙「あ、その前に……ハミガキしたかな~?」

杏「ぐぬ」

亜里沙「さー、一緒に歯を磨きましょう♪」

杏「しまった」

亜里沙「クチュクチュ♪」

杏「シュワシュワ」

亜里沙「クチュクチュクチュクチュ、しゅわしゅわ~」

杏「……毎回これやるの?」

亜里沙「このくらい時間をかけるのがいいのよ?」

杏「歌ってたら磨けないと思うんだけど」

亜里沙「ウサコちゃん」

亜里沙「『ミュージックスタートウサ!』」

杏「わざわざ録音したやつを……」

亜里沙「うふふ」

杏「んぐふ」シャコシャコ

亜里沙「お布団敷けたわね~」

杏「疲れたー」

亜里沙「よくできました」なでなで

杏「うへへ」

亜里沙「じゃあ、一緒に寝ましょうねぇ」

杏「おやすみなさーい」

亜里沙「はぁい、おやすみなさい」

杏「……」

亜里沙「ねーんねこー」

杏「……おねーちゃん」

亜里沙「なぁに?」

杏「いつも、ありがとう」

亜里沙「杏ちゃんも、いつもがんばってお疲れ様」なでなで

杏「うん」


――事務所。

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」


P「……あの二人って姉妹でしたっけ」

P「なんか前はせんせー呼びしてたと思うんですけど」

ちひろ「寮にいたら仲良くなったみたいですよ」

P「あー」

ちひろ「杏ちゃんの生活習慣の改善にもなっているみたいですね」

P「そうですか」

ちひろ「あと健全路線」

P「杏は合法」

なんかこう、普通の仲の良さ→「せんせー」呼び
もう少し仲良くなる→「おねえさん」「おねーちゃん」呼び
的なイメージで

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」

杏「お風呂が付かない」

亜里沙「あらぁ、それじゃ寮の業者さんを呼ばないとね」

杏「今日はどうしよう?」

亜里沙「銭湯いきましょうか」

杏「ええ~?」

亜里沙「あら、いやなの?」

杏「銭湯にパイもみ妖怪が出るって言ってた」

亜里沙「……」ジッ

杏「……」ジッ

亜里沙「大丈夫よ!」

杏「そうだね」

――アイドル浴場。

杏「おーついたー」

亜里沙「は~い、長湯しちゃダメよ~」

杏「すぐ出ちゃうから大丈夫」

亜里沙「しっかり体洗わなきゃダメよ~」

杏「矛盾しているよね」

亜里沙「してないわよぉ?」

杏「あっ、ウサコちゃんがない」

亜里沙「お留守番なのよ」

杏「ふーん」

亜里沙「うふふ、右手が解放されると攻撃力がアップするのよ」

杏「誰を攻撃するのか」

亜里沙「Pくん」

杏「ワシャワシャー」

亜里沙「大丈夫? 目にシャンプー入ってない?」

杏「大丈夫大丈夫」

亜里沙「おねえさんはシャンプーハット使うけど」

杏「えっ?」

亜里沙「そしてウサちゃんスポンジ!」

杏「まさか自前でお気に入りを持ってくるとは……」

杏「おねーちゃん、前から思ってたけど」

亜里沙「なぁに?」

杏「グッズが子どもっぽいような」

亜里沙「ううっ」グサッ

亜里沙「こ、これは、うたのおねえさんとしてのお仕事のために……」

杏「千佳ちゃんと魔法少女の新番組を語れるし……」

亜里沙「お、お仕事上のチェックで」

杏「キャラ物のお菓子が入ってた袋を部屋でも使ってるし……」

亜里沙「も、勿体ないから」

杏「お風呂にも持ってきたプールバッグがプ○キュア」

亜里沙「プ○キュアだけじゃないもん!」

杏「あーうん」

杏「ア○パンマンのお弁当箱」

亜里沙「サイズが丁度いいから!」

杏「うーん、杏が言うのもなんだけど、もっとアダルティーなモノで固めないの?」

亜里沙「アダルティー……たとえば?」

杏「たとえば」

亜里沙「うん」

杏「……黒下着、とか?」

亜里沙「杏ちゃんは持ってるの?」

杏「あはは、持ってるわけないじゃん」

亜里沙「こしょこしょ」

杏「あひゃひゃっ、やめっ、やめて」

亜里沙「先生は大人ですっ」

杏「はぁー、はぁー」

亜里沙「でも、子どもっぽ過ぎるかしらね」

杏「と、歳相応のものを身につけないと」

杏「Cu界のオカンになっちゃうよ~?」

亜里沙「じりじり」

杏「あーっ、近寄らないで! すみませんでした!」

亜里沙「私だっておめかしくらいできるし……」

杏「おめかし、じゃダメだよ。普段から決める時はビシッと決めて」

亜里沙「ふうん?」

杏「おねーちゃんも女王様とか出来るんだし」

亜里沙「そういう杏ちゃんは、選んでないだけよね……?」

杏「着るもの拒まず!」

亜里沙「わかったわ、先生、子どもっぽいもの断ちします!」

杏「えっ」

亜里沙「音楽もみ○なのうたとか聞くようにするわ!」

杏「ん?」

亜里沙「それから……コーヒーも飲むし……」

杏「あの、おねーちゃん」

亜里沙「なぁに?」

杏「みん○のうたで子ども断ちするって、いつもは何を聞いてるの?」

亜里沙「お○あさんといっしょ」

杏(違うのかな?)

杏「そういうんじゃなくって、もっとロックとか聞いたら?」

亜里沙「ろっく……」

亜里沙「杏ちゃんは、何を聞いてるの?」

杏「P4のサントラ」

亜里沙「ピーポー……?」

杏「ごめん、なんでもない」

亜里沙「うーん」

杏「まあ、動画とかでおねーちゃんが好きな曲とか探したらいいんじゃないかな」

亜里沙「こっ、コンピュータは苦手なの」

杏「今度タブレット貸したげるよ」

亜里沙「ありがとう、杏ちゃん」

亜里沙「ざぶーん♪」

杏「はふぅ」

亜里沙「肩までつかって~」

杏「ふっ、肩まで浸かるのは体に良くないんだよ」

亜里沙「どうして?」

杏「ど、どうしてって」

亜里沙「うーん、急にお風呂に入ると心臓に負担がかかるって言うけど」

杏「そうだよ」

亜里沙「ゆっくり入ればいいんじゃないかしら」

杏「そりゃそうかもしれないけど」

杏(まあ、そんなもんか)

亜里沙「いーち、にーい」

杏「さーん、しー」

亜里沙「……はい、上がりましょう~」

杏「おー」

亜里沙「ちゃんとしっかり拭きましょうね♪」

杏「めんどくさい」

亜里沙「湯冷めしちゃうでしょう?」

亜里沙「肩まで浸からないのに、そういうのはいいのかしら」

杏「ぐぬぬ……」

杏「あっ、亜里沙おねーちゃん、フルーツ牛乳!」

亜里沙「はぁい、体拭いてから、ね」

杏「ぷはーっ」

亜里沙「はぁー、いいお湯でした」

杏「偶にはいいね」

亜里沙「ご飯、どうしようかしら?」

杏「食べてこうよ、ね」

亜里沙「そうですね……」

杏「……あ、プロデューサー」

P「おっ、二人共。そうか、寮の風呂が壊れたんだったな」

杏「プロデューサーも来てたの?」

P「おお」

亜里沙「Pくん、もしや」

P「ははは、覗きなんてしてませんよ、亜里沙さん」

杏「聞いてないんだけど」

P「しかし、湯上がりのアイドル……」

P「温泉シリーズ……」

杏「またえっちな企画かな」

亜里沙「ダメですよ、そういうのは」

杏(そういえば、今のおねーちゃんは攻撃力が上がっている)

P「……はっ! 混浴シリーズガチャというのは」

亜里沙「ゲスい!」ドゴォ

P「ウボァー!!」

杏「決まったァー! 亜里沙おねーちゃんのハイキックだー!!」

杏「……まあ、プロレスなんだけど」

P「なんのことだ」

杏「いや、こっちの話」

亜里沙「もー、えっちなのはダメなんですからね」

P「わ、分かってますよ。うちは健全路線がモットーなんで」

杏「うそ臭い」

P「そ、そうだ、杏、まだご飯食べてないなら一緒にどうだ?」

杏「おごりだって、亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「あらぁ、一番高いものを頼まなくっちゃ!」

杏「やったね」

P「おのれ」

――ある日の事務所。

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」

杏「ふへへ、アダルティーなグッズを手に入れたんだ」

亜里沙「そ、それは……」

杏「じゃーん、ガーター柄の黒ストー」

亜里沙「えっち」

杏「えっちじゃないよ~」


ちひろ「今日も仲良さそうですね、二人共」

P「そうですね」

ちひろ「どうしました?」

P「いや、あえて男らしいガチャとかどうですかね? ふんどしとか」

ちひろ「限界までガチャ回してから言ってもらえますか?」

ウサギ(っぽい)ぬいぐるみで姉妹コンビや!

>>33
ミミミン…ミミミン…

ぴにゃこら太君愛好家は?

>>34 ウサミン(妹)でもうちょい続けたい
>>35 ウサギと関係あるんだろうか…無知ですまん

菜々「あー……亜里沙おねえさんっ」

亜里沙「なぁに? ナナちゃん」

菜々「あ、あのぅ、お母さ……ウサミン星からお漬物が送られてきたから」

亜里沙「おすそ分け?」

菜々「そ、そうなんです~! 食べきれなくって、送ってこなくていいって言ってるのに」

亜里沙「それじゃ、一緒にご飯にします?」

亜里沙「ちょっとお豆腐買いすぎちゃって」

菜々「いいんですか!? ありがとうございます~」

亜里沙「いいんですよぉ」

亜里沙(宇宙漬物ね)

菜々「いただきま~す」

亜里沙「はい、どうぞ」

菜々「はふぅ……久しぶりの白米です」

亜里沙「ちゃんと食べているの?」

菜々「あ、あの……えへへ」

亜里沙「お仕事忙しくても、ちゃんとご飯を食べるほうがいいわよぉ?」

菜々「う、ウサミン星ではちゃんと自炊してました!」

亜里沙「あらぁ? 確かお屋敷でメイドを」

菜々「わ、私はお屋敷ではお掃除専門だったんです!」

亜里沙「確かラブリーサラダ」

菜々「わーっわーっ」

菜々「その、要するに、ですね」

菜々「ほら、ウサミン星人が普通の白米を食べてたらイメージが!」

亜里沙「そうかしらぁ?」


菜々『ウサミン星人は稲作を全力で応援します! お米最高!』


亜里沙「アリ」

菜々「何がっ!?」

亜里沙「『ウサコも白米は大好きウサ!』」

菜々「あ、そ、そう、かな?」

菜々「亜里沙おねーさん」

亜里沙「なぁに? ナナちゃん」

菜々「実は、プロデューサーから小物もらっちゃったんですよぉ」

亜里沙「ふぅん?」

菜々「それで、おねーさんにもこれはいけると思って……」ゴソゴソ

菜々「……リボンです!」

亜里沙「あっ、かわいい♪」

菜々「でしょう! いつも髪留めでサイドテールにしているから、たまにはと思って~」

亜里沙「でも、似合うかしら?」

菜々「大丈夫です! トップアイドルは大体リボンをしているものなんですよ!」

亜里沙(トップアイドル……)

菜々「それにぃ、こうしてリボンをつけることで、ファンからの応援電波をぐんぐんキャッチできるように!」

亜里沙「『電波はウサコが受け止めるウサ!』」

菜々「えーでもー」

亜里沙「で、でも、リボンはつけてみようかしら」

菜々「あ、じゃあ、ナナがねーさんにつけてあげますねっ」

亜里沙「いいの? ありがとう」

菜々「ふんふふーん♪」

菜々「おお……髪の毛ぼりゅーみぃ」

亜里沙「意外とまとまらないから、苦肉の策で……」

菜々(くっ、肌が、肌が、すべすべうなじ!)

亜里沙「菜々ちゃん?」

菜々「亜里沙ねーえさん」

亜里沙「なぁに? ナナちゃん」

菜々「今度、新曲のポーズをですね、いろいろ考えてたんですよ」

亜里沙「ポーズ……」

菜々「ええ。ウサミンフラッシュ! か、ウサミントルネード! にしようかと思ってるんですが」

亜里沙「ひ、光るの!?」

菜々「当然です!」

亜里沙「……回るの?」

菜々「そこが難点なんですよぉ」

菜々「どっちがいいですかね?」

亜里沙「うーん、そうね」

亜里沙「やっぱり子ども心をつかめるようなかっこいいのがいいわよね」

菜々「やっぱりそう思います?」

亜里沙「……それと、みんなでポーズを決められる方が」

菜々「……なるほど」

亜里沙「それなら……『ウサコフラッシュ!』」ビカー

菜々「はうわっ!」

菜々「ひ、光った」

亜里沙「災害時にも使えるように、手巻き充電式なの!」

菜々「な、なるほど。エコな感じもしますね……」

菜々「あ、亜里沙ねーさん」

亜里沙「おはよう、ナナちゃん」

亜里沙「どうしたの? ずいぶん疲れた顔で」

菜々「昨日は深夜まで収録があって……やっぱり、長時間は……辛い……」

亜里沙「うふふ、お疲れ様」なでなで

菜々「あふう」

亜里沙「そういえばジャージなのね」

菜々「はっ!?」バッ

菜々「あ、あの、これはですね、その、いつもはこんな油断した格好を!」

亜里沙「いいのよ、寮なんだし~」

菜々「ま、まあ、亜里沙ねーさんもいつもエプロンつけてるから」

亜里沙「今日はくまさん柄なの!」

亜里沙「事務所でも寮でもどうしてもエプロンつけちゃうのよぉ」

菜々「あー、分かります」

亜里沙「前のお仕事の癖みたいなもので」

菜々「ナナも料理を作るとき、ハートマークやたらと作っちゃうんですよねぇ」

亜里沙「キャラ弁とかね~」

菜々「でも、オフでも気合いの入った私服は必要ですよ!」

菜々「アイドルたるもの、ファッションリーダーとして、常に見られていることを意識して」

菜々「あと……す、素敵な旦那様とかの出会いもあるかもしれないし……」

亜里沙(ジャージ姿で熱弁)

菜々「亜里沙ねーさんもっ、今度一緒にお洋服買いにいきましょう! ら○ぽーととかで」

亜里沙「うふふ、そうですねっ」

菜々「っとと」ふらっ

亜里沙「あ、大丈夫?」

菜々「だ、大丈夫です! ナナは、立ち上がりますよ!」

亜里沙「ダメダメ、疲れてる時はゆっくりしないと」

亜里沙「今日、ナナちゃんお仕事あったかしら」

菜々「あはは、今日は、お休みで」

亜里沙「よし、そしたら、おねえさんに任せなさい!」

亜里沙「元気が出るもの作ってあげる」

菜々「え、えっとぉ」

亜里沙「あとで膝枕もしてあげるわね♪」

菜々「あうう、亜里沙ねーさん」

――事務所。

菜々「亜里沙ねーえさん☆」

亜里沙「はぁい、ナナちゃん」

菜々「えへへー、今度の週末なんですけど」


P「……珍しく菜々がキャピってますね」

P「同年代でいる時はやや居心地悪そうに」

ちひろ「言うたらアカン」

P「なんかあったんですかね」

ちひろ「寮でお漬物とか家事とかやり合いっこしてたみたいですよ」

ちひろ「それで、一緒に遊んだりとか」

P「なるほど」

ちひろ「ウサコちゃんがウサミン星人らしいです」

P「寄生獣かな」

「ねーえさん☆」→「ウーサミン☆」みたいな感じで呼んでるとか

菜々ちゃんはグイグイ引っ張っていく方が素敵

菜々「亜里沙ねーえさん☆」

亜里沙「なぁに? ナナちゃん」

菜々「えへへ、ファンの方からみそピーもらったんですよぉ」

亜里沙「またおすそ分け?」

菜々「これが美味しくて。ご飯に乗せてもいいんだけど、普通にお菓子でも食べられるし~」

亜里沙「あっ、じゃあ、ちょうど私も、栗かのこもらったの!」

菜々「それじゃあ、おやつにしましょうよぉ」

亜里沙「そしたら、お部屋に行くわね」


杏「……」ジーッ

菜々「はわっ! あ、杏ちゃん」

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「どうしたの、杏ちゃん」

杏「杏も、試供品で新作のお菓子もらったんだけど……」

菜々「そ、そうなんですか、それじゃ一緒に」

杏「ちょっと大きいやつで、二個しかないんだよねぇ」

菜々(こ、これは……牽制!?)

杏「やっぱりこれは」

亜里沙「それじゃあ、菜々ちゃんと半分に割って食べましょうね!」

杏「う、うん」

菜々「そうですよぉ! 仲良く食べましょう!」

杏「むむむ」

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」

杏「あのさ、ぬいぐるみ、ちょっとほつれを直したいんだけど」

亜里沙「えっ」

杏「ほ、ほら、杏も、ウサコちゃんみたいに、偶には大事にしないとだし」

亜里沙「本当!? それなら、針と糸を持ってくるわ」

亜里沙「うふふ、綿も少し詰め直さないとね♪」

杏「うん」

菜々「……」ジーッ

杏「ふふん」

菜々「ぐ、ぐぬぬ」

亜里沙「はぁい、持ってきたわよ」

杏「うん」ニコニコ

亜里沙「あ、ナナちゃん」

菜々「あ、亜里沙ねーさん……」

亜里沙「そうだ、こないだ事務所で雪乃さんから紅茶もらったの~」

菜々「そうですか!」パァ

杏「紅茶淹れたらぬいぐるみにこぼしちゃわないかなぁ」

菜々「……あーっ、ナナ、そういえば亜里沙ねーさんにお願いするのあったんですよ!」

亜里沙「なぁに?」

菜々「実はその、新しくウサコちゃんみたいなぬいぐるみをですね」

菜々「イベントで使うために、ほしいなーって思ってて」

亜里沙「そうなの? それじゃ一緒に作りましょうか」

菜々「ククク……」

杏「こいつめ……」

――

亜里沙「じゃあ、ちょっとお湯を沸かしてきますね」

杏「よろしく」

菜々「は~い」

杏「……」

菜々「……」

杏「……添い寝してるから」ボソッ

菜々「な、ナナは膝枕してもらってますし」

杏「一緒にお風呂に入ったりとかね」

菜々「おふっ……! り、リボンを上げたんですよね」

菜々「そりゃもう、喜んで。これから一緒にお買い物にいこうと」

杏「ぬぬぬ」

杏「杏は、おねーちゃんに黒ストを買ったんだよね」

杏「アダルティーなやつ」

菜々「ふ、ふふん。ギャップ狙いはかえって相手に失礼になりますよ!」

菜々「ナナは、ナナは、自分色にねーさんを染めて……!」

?『まあ、そこまでにしておくウサ』

二人「!?」

?『お前たちが百合百合な喧嘩をすればするほど、ウサコが潤うウサ』

菜々「う、ウサコちゃんがしゃべっ……!」

杏「何してんの、プロデューサー」

P「バレたか」ズルリ

菜々「ホントに何してんですか」

P「ほら、最近ウサギ系アイドル増えてきただろ」

P「相葉ちゃんとか、関ちゃんとか、のあさんとか」

杏「うん」

菜々「が、元祖ウサミン系アイドルがここにいますよっ」

P「自分から元祖っていうのか」

菜々「はうっ」

P「まあ、それはさておき、元々ウサウサしているお前たちに、なんとかウサギらしさを盛り返してもらいたいと思ってな」

杏「杏はぬいぐるみがややウサギっぽいだけじゃん」

P「かまってもらえないと寂しくて泣いちゃうくせに~」ツンツン

杏「うざっ」

菜々「プロデューサー、気持ち悪いですよ!」

P「そこでだ!」

杏「ちょっと待った」

菜々「どうしたの?」

杏「ここって女子寮だよね?」

菜々「あ」

P「ウサギ発情期、ふれあいコーナーイベントというのをだな」

亜里沙「Pくん、ここに熱湯があるんだけど……」

P「あぢゃ――!!!」


杏「残念だけど当然の結果だね」

菜々「水道は部屋を出て左ですよっ」

――ある日の寮。

菜々「亜里沙ねーえさん☆」

亜里沙「なぁに? ナナちゃん」

菜々「えへへー、実は新作アニメのパイロット版を手に入れたんですよぉ」

亜里沙「へぇ~、すごいわね」

亜里沙「そういえば、ナナちゃんは声優さん? も目指しているんだっけ」

菜々「そうなんです。それで、お仕事の絡みもあるけど、友達とならって条件でちょっと見ていいってことでね……」

亜里沙「そうなの? でも……」チラ


杏「亜里沙おねーちゃん、まだぁ~」

亜里沙「はーい、いま戻りますよぉ」

亜里沙「ごめんね、いま、杏ちゃんとゲームをしているのよ」

菜々「むむむ」

菜々「あ、それなら、ナナもやりますよ!」

亜里沙「本当?」

菜々「ふふん、声優アイドルと言えば、アニメに限らずゲームもお仕事の舞台なんですっ」

菜々「こう見えてひと通りのゲームに自信はありますから!」

亜里沙「良かったぁ、おねえさん、格ゲーはちょっと苦手で」

菜々「任せて下さい!」

杏「なにしてるのって……ナナちゃんか」

菜々「おー、ねーさんに代わりまして、代打ウサミン!」

杏「えー」

菜々「杏ちゃんといえど、容赦はしませんよ」

杏(まあ、いいか。別に)

杏「それじゃ、おねーちゃん」

亜里沙「はい、どうぞ」ポンポン

杏「よいしょっと」ぼふっ

菜々「!?」

杏「あ~、柔らかくて気持ちいー」

亜里沙「うふふ、この角度で大丈夫?」

杏「おっけおっけ」

菜々「ちょっと待ったー!」

杏「なに?」

菜々「そんな、その、亜里沙ねーさんに座椅子の如く寄りかかるなんて!」

杏「一緒にプレイするんだからこれでいいんだよ」

亜里沙「抱っこするのは得意です!」

菜々「だからってそんな……私も座りたい!」

杏「ナナちゃんは体が大きいし、無理じゃないかなあ」

菜々「そ、そんな」

亜里沙「『右側が空いてるウサ!』」

菜々「ウサコちゃん……」

亜里沙「なでなで♪ してあげるから、それで許してくれる?」

菜々「はにゃー!」ズザー

亜里沙「なでなで♪」

杏「ちっ、ウサミン星人の侵略か」

菜々「ぬ、よ、はっ!」

杏「くっ、意外とやる」

亜里沙「おお~」

菜々「そりゃもう、舐めプされてれば誰でもいい勝負は出来ますよー」

杏「杏も初見だけどね」

亜里沙「わ~」

菜々「どうですかね、ねーさん!」

亜里沙「面白そうだけど、何やってるか全然分からないのよ~」

杏「まあ、こういうのは楽しければいいから」

亜里沙「でも、子どもたちもすぐ新しいのを覚えるから、先生もやり方を知らないと」フンス

菜々「あー、大変ですよねぇ」

杏「よしっ! 勝った」

菜々「あっ、くっ……これで5敗目か」

亜里沙「杏ちゃん、えらいわ」なでなで

杏「ふへへ」

菜々「うう、亜里沙ねーさーん」

亜里沙「ナナちゃんもすごく上手♪」なでなで

菜々「あー、落ち着きますねぇ」

亜里沙「でも若干攻めがワンパになってたと思うわ」

亜里沙「もう少し大振りから入るのを減らさないと繋がらないし」

菜々「!?」

杏「おねーちゃんもやってみる?」ヒョイッ

亜里沙「やるわ!」

菜々(なんかねーさんのやる気がすごい)


※亜里沙さんが勝ちました。

――ビデオ鑑賞中・・。

菜々「……なんか、苦手だって聞いてたんですけど」

亜里沙「そうなのよ~、あまりうまくならなくって」

杏「おねーちゃんは完成度が高い位置にあるからそうなるんだよ」

杏「杏みたいに適当に楽しめればいいのに」

亜里沙「そうかしら?」

杏「そうそう」

菜々「もしかして、杏ちゃんが教えたとか」

杏「まあ、ゲームショーで雑プレイで笑われない程度にはうまくしないと」

亜里沙「お仕事、今度一緒にできたらいいねって言ってるの」

杏「ね」

亜里沙「ねー」

菜々「ズルい!」

杏「えーでも、ナナちゃんは声優のお仕事するんでしょ?」

杏「アイドルで声優って言うと、なかなか一緒には出来ないよね」

亜里沙「確かに、声のお仕事はあまりレッスンしたことがなかったわ」

菜々「大丈夫ですよ!」

杏「ほほう」

菜々「ほら、ウサコちゃんをいつも扱ってるわけで」

亜里沙「『ウサコが声優ウサ!?』」

菜々「いやいや、この七色の声を使えば一発ですよ!」

杏「どうかなぁ」

菜々「大丈夫ですよぉ!」

今夜はこのへんにすることにして
もう少しで終わらせたい

杏「亜里沙おねーちゃん」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん」

杏「えっと……肩、とか、凝ってない?」

亜里沙「あらぁ、おねえさん、そんなにおばあちゃんじゃないわよ?」

杏「いや、疲れてないかなーって」

亜里沙「そうね」

杏「……」ソワソワ

亜里沙「お願いしようかしら」

杏「あっ、ホント?」

杏「いや、実は、ちょっとアレなマッサージ機を手に入れたから」ブーン

亜里沙「んん?」

杏「ほらほら~」ブーン

亜里沙「あぁ~」

杏「グリグリ行きますよ~」ブーン

亜里沙「あっ、あっ、背中の方も……」

杏「はい」ブーン

亜里沙「うう、アイドルも家事も、肩と腰に来るのよねぇ」

杏「立ちっぱなしだからね、なんだかんだ」ブーン

亜里沙「おばさんくさいかしら」

杏「おねーちゃんも杏みたいにこたつライブすればいいのに」

亜里沙「うーん、でも、みんなと一緒に歌ったり踊ったりする方が好きなのよ」

杏「ああ、うたのおねえさんだから」

杏「はい、横になって」

亜里沙「ありがとう。あー……」

亜里沙「杏ちゃんも、でも、誰かと一緒に歌ったり……したいでしょ?」

杏「うーん」

亜里沙「きらりちゃんとかとも」

杏「き、きらりとは、その……嫌いじゃないだけっていうか」

杏「杏は、お仕事は苦手だし」

亜里沙「無理にお仕事だって意識しなくていいのよ」

亜里沙「好きなことをやって、それで喜んでもらえたら一番いいじゃない」

杏「ん……」

亜里沙「ただしえっちなのはダメ」

杏(南無。プロデューサー)

杏「まあ、でも、こたつライブだって一緒に歌えなくはないと思うよ」

杏「二人でテレビ見たり」

亜里沙「『それはライブとはいえないウサ!』」

杏「ある意味ライブだよね?」

ガラッ。

菜々「亜里沙ねーえさんっ……て、杏ちゃん」

杏「あー、はい」

亜里沙「いらっしゃい、ナナちゃん」

菜々「ちょっと、そんな、グニグニ揉み揉みして!」

杏「いつもお世話になってるから」

菜々「合法的に揉み揉みするとか羨ましい」

杏「ナナちゃんっておっさんくさいこと言うよね」

亜里沙「そういえば、ナナちゃんも疲れてない?」

菜々「えっ、ナナがですか?」

杏「ふっ、いつも腰が痛いって言ってるしね」

菜々「むぁー、そ、そんなことないですよぉ」

亜里沙「あとでおねえさんがマッサージしてあげましょうか」

菜々「えっ、いいんですか?」

杏「む」

菜々「いやぁ、そんな……悪いですよぉ」クネクネ

杏「ナナちゃん、若いのに年上の人に揉ませるとか」

菜々「う」

杏「湿布でいいんじゃないかな」

亜里沙「だ~め、杏ちゃん。みんな疲れてるんだから」

杏「えう」

亜里沙「その代わり、後で耳掃除してあげますからねっ」

杏「……うん」ニヘラ

菜々「あっ、ずるい」

杏「これはね、特権だよ特権」

杏「いつも頑張ってるおねーちゃんを労ってる杏の」

菜々「な、ナナも……ナナは、ねーさんの耳 掃 除 し ま す!」

亜里沙「ありがとう、ナナちゃん」

杏「ちぇ」

亜里沙「杏ちゃんも、ありがとう」なでなで

杏「うん」

――事務所。

杏「亜里沙おねーちゃん」

菜々「亜里沙ねーえさん☆」

亜里沙「なぁに? 杏ちゃん、ナナちゃん」


P「三人とも、仲良さそうですね」

ちひろ「姉妹風ユニットとか、どうでしょう?」

P「はっはっはっ、杏も菜々も、妹キャラって感じじゃないでしょう」

ちひろ「そうですか?」

P「こないだ、俺のことはおにいちゃんと呼べ! と言ったら、恥ずかしがって黙ってしまいましたよ」

P「これじゃあ、妹キャラは出来ませんよ」

ちひろ「それは無視されているだけです」

P「……」

ちひろ「ちゃんと仕事してください」

P「はい」

P「まあでも、アレで一緒に組ませると尖ったところが削れちゃうと思いますよ」

ちひろ「はあ」

P「杏が健康になって一生懸命働いたら……」

ちひろ「想像できませんね」

P「菜々が落ち着いたベテランの17歳になったら……」

ちひろ「やめてあげましょう」

ちひろ「でも、そのギャップもいいと思いません?」

P「ギャップですか」

ちひろ「いつもはやる気ない杏ちゃんが、健気な感じとか」

ちひろ「ちょっと滑ってる感のある菜々ちゃんが、引っ張っていく感じとか」

P(ウサミンの摩擦抵抗)

P「確かに、亜里沙さんも、あの二人がくっつくようになってから、ちょっとツッコミがキツくなるような気がしますね」

P「こう……熱湯がジャバっとくるようなね!」

ちひろ「それはプロデューサーさんが変態なだけですよ」

P「ああ、ギャップ萌え、いいなぁ」

P「いつもは優しいおねえさんが、裏ではエロいおねえさんになる!」

ちひろ「ふんどしもアニマルも却下しましたよ?」

P「そこで、このランジェリーガチャ企画ですよ!」バン

亜里沙「へぇ~」

P「あ、ツッコミは弱めにお願いします……」

ちひろ「仕事に支障がない程度にお願いします」

いいと思うんですよね。姉妹風ユニット。

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