P「春香に癒されたい、これってトリビアになりませんか?」」(20)

伊織「……は?」

真「何です?急に」

P「……」

P「それでは早速こちらのメールを紹介しましょう」

真「あ!無視した!」

P「ペンネーム『765のP』さん」

P「765プロの皆さん、こんにちは!」

P「こんにちはー」

P「僕は、765プロの皆さんの大ファンなのですか、中でも天海春香さんが大好きです」

P「あの天真爛漫で、元気いっぱいの姿に惹かれて応援し始めたのですが」

P「最近では、時折見せる穏やかで全てを受け入れてくれそうな優しい感じも彼女の魅力の一つだと気が付いたのです」

P「仕事で失敗した時に『あー、今春香が来てくれたらなー』とか」

P「一人で寂しい時に『一目見て会話できるだけでいいのになー』とかつい考えてしまいます」

P「そこで思ったのですが、あの天海春香さんの癒しオーラを最大限に感じる方法って一体何なのでしょう、これってトリビアになりませんか?」

小鳥「あの、プロデューサーさん、さっきから一体何を……?」

P「このトリビアの種、つまりこういうことになります」

P「アイドル・天海春香に最も癒してもらう方法はぁーーー!」

P「……ぅ゛ッう゛ん!」

P「うーん、成程ー」

伊織「ちょっとアンタ!さっきから無視してんじゃないわよ!」

P「……」チラッ

P「……確かに春香は癒しだよなー素晴らしいわ、ホント」

伊織「今目ぇ!目ぇあったじゃないの!」

真「ま、まあまあ……」

P「いろいろ妄想が膨らむからなー」

P「癒しの引き出しも多そうですよねー」

P「ね?小鳥さんもそう思いません?」

小鳥「へっ?」

小鳥「え、えーっと、そ、そうですね……」

P「さ、それじゃあ早速見ていきましょう」

P「こちらが確認のVTRです」

天海春香と言えば765プロ所属のアイドルで

その元気いっぱいのキャラクターと、時折見せる癒しのオーラで人気を博しているが

彼女の癒しオーラを最大限に発揮するシチュエーションとは一体何なのか

実際に試してみた

真「え、これわざわざ映像作ったんですか?」


今回は、本物の天海春香さんにご協力をお願いし

様々なシチュエーションを再現

その時の癒され具合を、765プロの専属プロデューサーが独断で判断、数値化する



伊織「ってかナレーションもアンタじゃないのコレ」


春香『あ、あのプロデューサーさん、今日はよろしくお願いします!』


真「あ、春香」

--よろしくお願いします

春香『ところで今日って何するんですか?』

--天海さんに一番癒してもらう方法を検証します

春香『……へ?』

春香『あ、あの、意味がよく……』

--よろしくお願いします

春香『は、はあ……』

実験開始

手をつなぐ

春香『え、手ですか?』

春香『そ、そんな急に……』

春香『……分かりました』

ギュ

春香『あ、えへへ……』

春香『何だか緊張しちゃいますね……』

春香『……』

実験終了

パッ

春香『あっ……』

--どうでしたか?

春香『あ、え、えーっと……』

春香『緊張したかな?アハハ……』

実験が終了するごとに765プロのプロデューサーが癒し度を独断で決定

P『手をつなぐ、の癒し度は……』

P『5です!』


小鳥「……編集も全部プロデューサーさんなんですよね?コレ」

P「そうです」

伊織「ばーっかじゃないの……」

真「というか、何で手をつなぐシーンはプロデューサー見切れてるんですか?」

P「え?だって俺邪魔だろ?」

真「そ、そうですか……」


見つめ合う

春香『ええ!今度は見つめ合うですか?』

春香『え、あ、あのう……』

春香『……』

春香『わ、わかりました……』

春香『……』ジッ

春香『……』ジーッ

春香『……』

春香『……』

春香『あぅ……』

--目を逸らさないでください

春香『す、すみません!』

春香『……』ジッ

春香『……』

春香『……うう……』

実験終了

--どうでしたか?

春香『……すごい恥ずかしかったです』

春香『というか、あの、これ何なんですか?』

実験が終了するごとに、癒し度を数値化する

P『見つめ合う、の癒し度は……』

P『3です!』

その後も次々と実験を行い、数値化していく

「隣に座る」

春香『あの、近いですプロデューサーさん……』

P『癒し度は……』

P『4です!』

「世間話をする」

春香『それで、この前こんなことがあって……』

P『3です!』

「熱く語り合う」

春香『でもやっぱり、私アイドルってそう言うものだと思うんです!!』

P『2です!』

こうして実験初日が終了した

--お疲れ様でした

春香『はい!お疲れ様でした!』

--今日一日、どうでしたか?

春香『えっと、楽しかったんですけど……』

--けど?

春香『あの、これ、一体何のための実験だったんですか?』

--2日目もよろしくお願いします

春香『え?2日目もあるんですか?』

真「いや、ホントに何なんですかこれ」

P「……」

真「どうして無視するんですか!」

伊織「っていうか、仕事しなさいよね……」

小鳥「……」


実験2日目

「クッキーを貰う」

春香『あ!プロデューサーさん!おはようございます』

春香『今日はクッキー作ってきました!おひとつどうぞ!』

春香『あ、美味しいですか?えへへ、嬉しいです……』

春香『今日も頑張りますね!』

「レッスンに付き添う」

春香『はっ、はっ、はっ、はっ』

トレーナー『天海さん!遅れてるわよ!』

春香『す、すみません!』

トレーナー『もっとリズム聞いて!1、2!1、2!』

春香『はっ、はっ、はっ、はっ……』

トレーナー『ほら!リズムを崩すのと崩れるのは違うわよ!』

春香『す、すみません!』

春香『1!2!1!2!……』

--お疲れ様でした

春香『あ、お疲れ様でした……』

--ハードでしたね

春香『あ、はい、でもこれくらいやらないと』

春香『私、ダンスもまだまだですから……』

--天海さんは頑張ってますよ

春香『へ?』

春香『……』

春香『えへへ、ありがとうございます、プロデューサーさん……』


伊織「何いちゃついてんのよ……」

春香『……』

ギュ

春香『……どうですか?癒されますか?』

春香『って、手を握るは初日にやりましたもんね、私ったら……』

春香『そ、それじゃあ、着替えてきますね!』


2日目、終了

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