P「楓さんのすきなうたって何ですか?」楓「えっ」 (48)

「どうしたんですかいきなり?」
不思議そうな顔で聞いてくる。それもそのはず。なんの脈絡もなくきいたのだから。
「いや、楓さんの好きなうたってなにかなと思って」
すこし、ほんの少しだけビクッとなりながら答える。
「そうゆうことですか」
「そうゆうことです」
どうやら納得したらしい。子供のように笑いながら答えてくれた。
「こいかぜ...ですかね」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395249819

「自分のうたですか?」
「はい。」
「どうしてですか?」
「自分の...今の自分の気持ちと同じなんです。自分の気持ちを伝えたいのに伝える勇気がないそんな自分の気持ちと」
思考が止まり沈黙が3秒ほど続く。そして、思考が動き出す。
「えっ。えぇぇぇぇぇぇぇ!ちょと待ってください!楓さん好きな人がいるんですか!」
「ハッ!」
「ハッ!じゃないですよ!えっ、すっす好きな人いるんですか」
「...はい」
楓さんは頬を赤らめながら答えた。
「誰ですか!」
強めに問いただす。が、
「秘密です...」
楓さんは答えてくれない


「えっと...じゃあその人は芸能人ですか、一般人ですか」
「秘密です」
「楓さん。答えてください。楓さんはアイドルなんですから。スキャンダルとかはまずいんですから。」
「ひみt」
「楓さん」
「芸能関係者です...そんな睨まないでください」
どうやら無意識のうちに睨んでしまっていたらしい。
少ししょげながら答えてくれた。そこまでして答えたくなかったのか...
「その人とはどこまでいっているんですか」
「どこ...まで?」
楓さんは少し驚きながら聞き直してくる。
「その...なんというか...どこまでしましたか」
顔を赤くして何を聞いているのだと思う。完全に自分が知りたいだけでないか。
「どこまでといっても...まだ告白もしてないですけど...」
本当に馬鹿だと自分で思う。こいかぜはそんなうたではないか。
「そうですか...じゃあ楓さんはその人とどうなりたいですか」
「どうなるってその...」
「質問が悪かったですね。その人と結婚したいですか」
「えっと...その...しっかりお付き合いをしてから結婚したいです...」
「そうですか...」

「いや、駄目ってわけじゃないんですけど...その...」
自分としては止めたい。しかし、この気持ちは完全に個人的なものだ。
「じゃあいいんですか?」
「いいって訳でもないですけど...」
頭が混乱する。どうしたらいいと思考が速くなるが、考えがまとまらない。
どうにかして考えをまとめようとしていると
「プロデューサーさんと楓さんまだいたんですか!二人とも早く帰ってくださいよ!もう終電ないですよ!」
ちひろさんが少し怒りながら言う。驚きながら時計を見るともう日付が変わって少し経っている。
「うわ、本当だ。仕事に夢中で気づきませんでした」
「うちはブラック企業じゃないんですから。プロデューサーさん、楓さんを送って帰ってください」
「ちひろさんも送っていきますよ」
「本当ですか!ありがとうございます!じゃ私も帰りの支度してきます」
ちひさんがにこやかに笑いながら帰り支度をはじめる。

しかしながら自分の集中力に驚く。
いや、違う。むしろ逆だ。自分がこんなにも仕事をしていたのは......本当の理由を見つけ胸が苦しくなった。
「仕事するプロデューサーとかけまして、けむりと解きます。」
そんな自分に楓さんが唐突になぞかけを言う。呆れながら、
「その心は?」
と答えを聞く。
「どちらもモクモクしています」
「座布団-3枚」
「え~」
「ほらくだらないこと言ってないで帰りますよ楓さん」
帰りの準備を素早く終わらせるが、楓さんへの答えの準備はまだできていない。

はじめてこういうの書きました。
自分はまだ15歳なので色々と社会的に変な所があると思います。
すいません。
要望があれば続き書きます。

そういう余計な事書かなかったらなんでもいいよ

OKOK何の問題もないから続けてどうぞ

強いて言うなら改行してください

要望も何も、書き始めたらとりあえず最後まで書いちまうのが、

SS作者の務めってもんだぜ・・・

読みにくい

親の金で課金してはならない(戒め)

何だかんだ言ってるけど>>1の作品を楽しみに待ってるんだよ・・・

自分は嫌いじゃないよ

高垣楓(25)
http://i.imgur.com/mA4eiDk.jpg
http://i.imgur.com/k2p9STF.jpg

>>6
続き気になるからそのまま書いてくれてええんやで(にっこり)

ただ他の人も言ってるけど文と文の間一行空けるとかしたがええな
あと余計なことも書かずに続きいつ頃投下するつもりかだけ書いといてくれれば皆にっこりや

他の人も云ってるが
一行空けた方が読み易くなるね

これはモバPで良いのかな?765P?

何かとすいません。
今、iPhoneしか使えないので月曜日に投稿します。
こいつはあとモバPです。
画像ありがとうございます。嬉しいです。

>>18
これもアドバイスやけど今後もモバマスss書くなら
タイトルをP「?」じゃなくてモバP「?」にした方がええな
765以外読みたくないって人もいるし

ドリムシ聴きながら酒飲んでモバマスやるのは最高に良い

ちひろさんと楓さんが帰りの準備を終え事務所に鍵を掛ける。

ちなみに今の季節は冬だ。

冷たい空気が暖房で温まった体を冷やしていくが、頭はちっとも冷えない。立ったまま答え考えていると

「早く車に乗りましょうよ。寒いですし」

というちひろさんの言葉で我に返る。

「そうですね。でも車が温まるのに少しかかりますよ」

「その間にダジャレを言い合いましょう!」

「「いやです」」

ちひろさんと言葉が重なる。

二人で顔を見合わせ、笑いが起きる。

楓さんは顔をふくらませて不満そうな顔していた。

「楓さんの想い人ってだれですか!」

車に着くとちひろさんが開口一番そんなこと言う。

車が温まるまでは寒いので買った自動販売機のコーヒーを車のフロントガラスに盛大に吹き出す。

楓さんも同じように盛大にむせていた。

「ち、ちひろさん聞いていたんですか」

「あんなに大きな声なのに気づかないと思いますか」

にやけ顔でちひろさんが答える。感情的になってつい大声になっていたのだろう。

「それで誰なんですか楓さん」

「秘密です」

楓さんはちひろさんに対しても答えなかった。

こんなにも答えないのだとしたら事務所の人なのかもしれない。

「プロデューサーさん、ちひろさん、私どうしたらいいですか?」

フロントガラスに吹いたコーヒーをハンカチで拭いていると楓さんは寂しそうな顔をして聞いてきた。

窓を拭いていると車内が温まってきた。

「私は応援しますよ!恋は人の心を幸せにしますから!」

ちひろさんが嬉しそうに答える。

「自分は...」

答えるのに時間をかけてしまう。

自分はどうしたいのだ。

男としてその恋はあきらめてほしい。

プロデューサーとしても恋はあきらめてほしい。

だが、自分がこの気持ちをあきらめるには楓さんが結婚するしかない。

だから、

「自分もいいと思います。ただし、結婚となると最悪の場合は引退になりますよ。それでもいいですか?」

大嘘だ。

いやだと言って欲しかった。

しかし

「それでもいいです。でも、まだ告白もしていないのに結婚って...プロデューサーさん気が早いですよ」

「楓さんなら絶対うまくいきますよ」

胸が苦しい。息が荒くなりそうだ。しかし、バレないように押し込む。

「あっ。この辺でいいですよ」

楓さんがそう言う。あっという間だった。

「ありがとうございました。ちひろさん、プロデューサーさんまた明日」

楓さんが笑いながらそう言う。

「また明日聞かせてくださいね!楓さんの想い人のこと」

ちひろさんの言葉に楓さんの顔が真っ赤になる。

「またあした」

自分も頑張って笑顔を作るがが、胸が潰れそうになる。

楓さんが見えなくなったところで車を走らせる。すると

「プロデューサーさんどうするんですか!」

ちひろさんが真剣に聞いてくる。

「何がですか」

分かっているがあえてとぼける。

「楓さんのことですよ。どうするんですか!」

「どうするって。自分も応援しますよ。」

「それでいいんですかプロデューサーさんは!?」

「なんでですか?」

「だってプロデューサーさん楓さんのこと好きでしょ!」

「えっ」

思わず声がこぼれた。

「ちひろさん何言ってるんですか。自分は...」

「とぼけったって無駄です。傍から見たら丸分かりですよ」

「そうだったんですか...ハハッそしたらもう楓さんにもバレてるな」

「楓さんは気づいていませんよ!気づいていたらプロデューサーさんの前であんな話しませんよ!」

「じゃあ楓さんは自分に諦めて欲しくて言ったんじゃないですか。私はあなたの気持ちには答えられないって」

「そんなことないですよ!どうするんd」

「どうせなにもできませんよ!!」

思いっきり怒鳴ってしまう。ちひろさんが驚いた顔している。

「すいません。大声を出して。でもなにもできなじゃないですか。自分はプロデューサーで楓さんはアイドルで。なにもできないじゃないですか」

ちひろさんが下に俯く。

「ね、なにもできないでしょ。自分は楓さんに想いを伝えることすら出来ないんですよ」

「できます」 

「えっ」

ちひろさんが顔を上げ、力を込めて言う。

「何勝手に諦めてるんですか。そんなんじゃ叶うものも叶いませんよ」

「でも...」

「あ~もう面倒くさいな!それでもあなた男ですか!?」

そんなことをしてるうちにちひろさんの家に着く。

「あきらめるなら他の理由であきらめてくださいね。わかりましたか。送ってくれてありがとうございました。また明日。」

ちひろさんは口早にそういって車から降りっていった。

クソ、自分はどうしたらいいんだ?

文字どうり頭を抱える。

~千川ちひろ~

「これでよかったのよ。これで」

私、千川ちひろは今、恋をあきらめた。

あの人に幸せになってほしくて。

諦めるなと言ったのに。

涙が止まらなかった

「明日からまた頑張るから今夜だけは泣いていいですよね」

自分に言い聞かせるように呟く。

「プロデューサーさん」

今日はここまで。
次の投稿は明日です。

ちひろさん…

sageわすれすまん

自宅から歩いて5分ほどの駐車場に車をとめる。

車から出るとても寒かったが気にならない。それよりも、

「楓さん...」

いつからだろうか。こんなにも彼女のことが愛しくなったのは。

楓さんとは1年前に居酒屋で出会った。

彼女はカウンター席で一人で日本酒を飲んでいた。

寂しそうだったがとてもきれいな人だった。

酔っているのか頬は赤く染まっていた。

「何か変ですか私?」

「へっ?」

「いえ、ずっと私を見ているので」

「その...えっと...きれいだったので」

いきなり話しかけられてテンパってしまい、思っていたことそのまま言ってしまう。しまったと思い、

「あ、あと悩んでいるふうに見えたので」

「悩んでいる?」

「は、はい...」

変な人と思われているなと思うと

「やっぱり、そう見えますか」

「へっ?」

予想外の返答に変な声がでた。

「悩みがあるんです。私」

「悩みですか?」

「はい」

そこからほんの少しの沈黙が続く。次に話しかけたのは自分だ。

「悩み聞きましょうか」

「えっ。いいんですか?」

「はい。悩みがない人のほうが異常なんですから自分に話せるならいいですよ。それに」

「それに?」

「一人で飲むのは寂しいので」

「そう...ですか。じゃあ、遠慮なく」

重い話はしないでくれよと思っていると話が始まる。

「私、モデルなんです」

「モデル!?」

「そんなに驚かないでくださいよ。恥ずかしいですから」

赤色の頬がさらに染まる。とても可愛らしい。

「いいですねモデル。女の人の憧れの職業じゃないですか」

「それがそうでもないんです」

「?」

「私、人とコミュニケーションをとるのが苦手で」

「他のモデルの子と話せないんです」

「まず、話題についていけなくて。みんなは服とかお化粧の話をしているんですけど私は興味なくて」

「そしたら自然と距離ができちゃって...」

「それで、この前聞いちゃったんです」

「陰口ですか」

「はい。よくわかりましたね」

「話の流れからそうかなって」

「そうですか...その内容が私の付き合い悪いとか、何考えてるかわからないとか...」

「自分でもわかっていたんですけど...人に言われると辛いっていうか...」

「もうやめたいんです、モデル。だけど」

「だけど?」

「やめても意味ないと思うんです。」

「再就職したとしてもまた人の輪に入れなくて」

「同じことの繰り返しになると思うんです」

「どうしたらいいんですかね」

そこで話が終わる。

正直、重い。赤の他人に話すことでないと思う。

だが、一つ考えがある。

「自分のところに来ませんか?」

「えっ?」

「実は自分こういう者でして」

と言って懐から名刺をだす。

「芸能プロダクションの...プロデューサー...ですか」

「はい。といってもまだ事務員一人と社長しかいないんですけど」

「やってみませんか。アイドル」

「人数も少ないし、事務所ができてからまだ1ヶ月も経ってないです」

「だから、すぐに打ち解けれると思うんです」

「でも...」

「今、アイドルになれる人を探していたんです」

「自分はプロデューサーになってから日が浅いですけど」

「あなたはアイドルになれると思いました。絶対です」

「どうしてですか?」

「うっ...その...フィーリングです」

これじゃ説得力がないじゃないか。失敗した、と思っていると

「いいですよ」

「えっ」

「アイドルやってみたいと思います」

「本当ですか!?」

「本当です。そんなに説得されたら私でもなれると思えてきました」

そういって彼女は笑う。作りものでない本当の笑顔を作って。

「なら、明日事務所にきてください。色々手続きが必要なので」

「はい」

「あと、名前を教えてください」

「私の名前は...」

「高垣 楓です」

そういう彼女の頬は楓色だった。

投稿遅れてすいません。
次は明日です。
次で多分最後になると思いますが続きます。

「もう1年前か...」

楓さんは次の日にモデルをやめてうちのアイドルになった。

履歴書を見て楓さんが二十四歳だと知ったちひろさんと社長はとても驚いていた。

自分は最初からそれくらいだと思っていたのだが、他の人からするとだいぶ若く見えるらしい。

楓さんが入ったあとに社長や自分のスカウトしたアイドルが入ってきたが、楓さんはその子達とも仲良くなっていた。

楓さんはレッスンを難なくこなし、半年ほどで人気アイドルになった。

そこからだろう。楓さんのことが気になり始めたのは。

楓さんが自分以外の人話すと仕事に集中できなくなったり、家に帰っても楓さんのことばかり考えていた。

好きだと気づいたのは楓さんと手が触れた時だ。

偶然だったが楓さんに触れたことで。

自分はこの人のことが好きだと気づいた。

前の恋でもう二度と恋なんてしないと決めていたのに。

楓さんのために生きたいと思えた。

そんなことを思いながら歩いていると、ボックス型の公衆電話が目に入る。

その中に入り、楓さんに電話を掛ける。

自分の気持ちを伝えるために。

百円硬貨を入れて少しして電話がつながる。

「はい。高垣です」

「あっ...夜遅くにすいまs」

「プロデューサーさん!」

受話器越しで驚いている声が聞こえ、反射的に受話器を耳から離す。

「どうしたんですか。プロデューサーさん」

「いや...その」

いざとなると言葉が出てこない。

何とを言えばいいんだと考えてシンプルに好きですと言おうとしたときだ。

「楓さん!自b」

「プロデューサーさん!雪です!雪」

「えっ?」

そう言われ外を見ると本当に雪が降っていた。この勢いだと積もりそうだ。

「本当ですね」

「東京で雪って降るんですね!」

とてもはしゃいでいるのが受話器ごしからもわかる。子供みたいだ。

「ハッ!勝手にはしゃいじゃってすいません。何かお話があるんですよね?」

「いえ。もういいです」

「そう...ですか。あれ?明日、プロデューサーさんどうやって出勤するんですか?」

「そうですね...歩き...ですかね。楓さんはどうするんですか?」

「私も歩きですね。雪はさっさとお行きなんて」

「10点」

「え~」

会話をしていて気づいたことがある。

楓さんの好きな所だ。

全部だ。

笑っている所も、声も、ダジャレを言う悪い癖も。

全部、全部好きなんだ。

「楓さん」

「はい?何ですか?」

「恋、頑張ってくださいね」

「えっ...あっ、はい頑張ります...」

恥ずかしそうに答えている。そんな所も好きなんだ。

「じゃあまた明日」

「また明日」

そう言って受話器を下ろす。

外へ出ると入る前よりも寒くなっていた。

頭は冷えた。

決めた。自分は高垣 楓に自分の気持ちを

「告白する」

To the next story.

これで一旦この話は終わりです。
あと、これは直したいところがあるのでいちど消してまたあげる予定です。

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