咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」(1000)

※京太郎が多く出るので、苦手な方はご注意を。
※ほとんどネタSS。



春 木陰にて――

咲「……」ペラッ

咲「ああ、やっぱり読書っていいなぁ……」ペラッ

咲「ページをめくる手がとまらないよぉ……」ペラッ

咲「あっ、次のページは……!」

咲「み、見られたら……」アタフタ

咲「今はもう、開かないでおこうかな」

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咲「……あっ、あの子」

和「……」スタスタ

咲「うわっ、綺麗な子だなぁ。リボンは……えっ、同じ1年!?」

咲「きっとクラスでもモテモテなんだろうなぁ……胸もおっきいし」

咲「それにひきかえ……」ペタペタ

咲「はぁ……」ペラッ

???「咲?」

咲「……!」バッ

京太郎「またここにいたのか……って」

京太郎「ん?」ジーッ

>バババ、バカキョン!
>フェェ、ホントニヨカッタァ
>ンッフ、コマッタモノデス
>・・・・・・アリガトウ

京太郎「そのイラスト……またラノベか」

咲「……」

京太郎「まったく。この前、学校には持ってこないようにするって言ってたくせに」

京太郎「バレたくないんじゃなかったのか?」

咲「だ、だってしょうがないじゃん! これ面白いんだから!」

咲「今、クライマックスなんだよ!? 前巻まで積み重ねた伏線が一気に回収されて」

咲「このヒロインのかわいさに悶えないでいられるわけないよ!」

京太郎「わかったわかった」

京太郎「わかったから、そんなに顔を赤らめんな。恥ずかしいんだろ、ホントは?」

咲「……///」

京太郎「はぁ、まったく。お前、クラスで俺以外に、その、語れる奴を見つけた方がいいぞ?」

咲「私だって、入学してすぐの頃は探そうとしてみたよ!」

咲「友達をつくるのなら1年しかない、って思ってたし。それ逃したらもうダメかな、って……」ハハハ

京太郎「やけに悲観的だな、おい」

咲「でも、話しかけた人はみんな、ダメだった」

咲「私はアニメの話とかしたかったのに、観る番組を聞いたらみんな、最近のドラマとかバラエティって言うし」

咲「好きな芸能人は? って聞いたら、『福○雅治』とか『阿○寛』とか返ってくるし。私は声優さんの話をしたかったのに……」

咲「あ、あと! 好きな音楽なに? って聞いたら、『ミ○チル』とか『ラ○ク』とか『ス○ッツ』とか言うんだよ!?」

咲「私はただ、アニソンって話したかったのに! 一般人にも人気らしい『け○おん!』の曲とかで盛り上がりたかったのに!」

咲「勇気出してもこれじゃあ、私はどうすれば……」ションボリ

京太郎「あのな咲。それじゃあ話に乗ってくれるわけないだろ」

咲「えっ?」

京太郎「その質問、どれも分かりにくすぎ。それだったら好きな番組聞いた後、『へー、そうなんだ。ところでさ、アニメとか観る?』とでも返せばよかったんだ」

京太郎「どうせお前のことだから、返事を聞いた後でちょっと恥ずかしそうに苦笑いとかしながら、『へえ、そ、そうなんだ』とか言ってそれとなくその場から離れたんだろ?」

咲「ど、どうして京ちゃんそこまで詳しく知ってるの……?」

京太郎「そりゃまあ、中学からの付き合いだし、多少はね? それはともかく、そんなんじゃ甘いよ、咲」

京太郎「幸い今年は同じクラスになれたから、時々は助けてやれるかもしんないけど」

京太郎「来年からはわかんねえぞ? それにお前、体育とか――」

咲「その話は止めて!」

咲「あれでしょ、『はーい、2人組作って―!』とか言われたときに、オロオロして組む相手見つからずに」

咲「結局、『あら、宮永さん? 相手がいないの? じゃあ先生と組もっか』っていう展開になりそう、とか言うんでしょ!」

京太郎「お、おう。よくわかったな」

咲「京ちゃんのからかいのパターンくらい知ってますよーだ!」ベー

京太郎「……俺相手にはこんなに話せるのになあ」

京太郎「あっ、そうだ」

京太郎「咲。お前、部活まだ決めてないだろ?」

咲「えっ、ぶ、部活?」

京太郎「そうだよ。お前、麻雀やってたって話してたよな?」

咲「う、うん、まあ……」

京太郎「とりあえず、だ。部活に入れば多分、話し相手ができる」

京太郎「お前のそのコミュ障っぷりも少しはマシになるかもしれない」

咲「コ、コミュ障じゃないよ! ただちょっと、話すのが苦手なだけだもん!」プンスカ

京太郎「あー、まあ、それでもいいや。とりあえずさ、部室あんだけど、放課後に寄ってかない?」

咲「うーん、考えてみるよ。ちょっと今日、用事あるし」

京太郎「用事?」

咲「うん! 昨日、私が観たいのが3本もやってたんだよ! 今期は豊作だよ! 今日はそれ観ないといけないんだよねぇ……」ウットリ

京太郎「……そう」ハァ

ほうかご!

咲「うん! なんだかどっかのアニメっぽい!」

京太郎「なにが?」

咲「ねぇねぇ京ちゃん? 部室開けたら、お嬢様っぽい人が紅茶を淹れてくれたりするの?」

京太郎「は?」

咲「それとも、カチューシャ付けた元気な子がいたり、恥ずかしがり屋の美人さんがいたりするのかなぁ……」

京太郎「……元気な子ならいるけど、カチューシャ付けてないんだよなあ」

京太郎(これもう、咲がどうなるか分かんねえな)

京太郎(とりあえず、アニメを観たいがために帰ろうとする咲を何とか止めたまではよかった)

京太郎(あんまりにもゴネるもんだから、つい『アニメみたいにどこか変わった人が集まってるぞ』などと言ったものの)

京太郎(それで妙なスイッチが入ったらしい)

京太郎「お前は教室でも、俺に対するキャラと皆の前でのキャラ、全然違うんだから」

京太郎「いきなりそんなハイテンションで行っても、自分の立場を危うくするだけだぞ?」

咲「あー、入ったら可愛いメイドさんいたりしないかなあ」

京太郎「ダメだ、今度は別の作品に移行してやがる」


京太郎「さて、ここだ」

咲「はぇー、すっごい大きい……」(アニメ版の豪奢な部室をイメージしてください)

京太郎「ネタ会話はここまでだ……入るぞ」ガチャ

京太郎「こんちはー」

咲「こ、こんにちは……」オドオド

京太郎(なんて豹変ぶりだ……)

和「あ、須賀くん。こんにちは」

優希「おう!」

咲(ってあの子さっきの!?)

京太郎「? 咲、どうかしたか?」

咲「う、ううん、なんでもない……」

和「須賀くん、そちらの方は?」

京太郎「ああ、こいつは俺の友達の……ほら、咲」

咲「ふぇ!? あ、あの私、み、宮永咲、です……」

和「こんにちは、宮永さん。私は原村和といいます」

優希「片岡優希だじぇ!」

優希「しっかし、きょーたろーなんかにこんなかわいい友達がいるとはな!」

京太郎「『なんか』ってのは酷いんじゃないですかね!?」

咲(か、可愛い……!? そ、そんなこと)

咲(そ、それに可愛いなんて、そこにいる原村?さんのがよっぽど……)チラッ

原村「?」バイーン

咲(ほら、あんなに大きなおもちを……わ、私なんて全然……)

優希「……なぁ、咲ちゃんはさっきから何をやってるんだじぇ?」

京太郎「ああ、あいつ昔からすぐに自分の世界に入り込むことが多いんだわ」

京太郎「ああなると、しばらく戻ってこないんだ」

優希「うーむ……」

原村「あの宮永さん、宮永さん?」チョンチョン

咲「は、はひっ!?」ビクリ

咲(ああ、こんなに近くに大きなおもちが……じゃなくて!)

咲「み、宮永咲です! 趣味はその、読書、です……」

京太郎「めっちゃ読む本が偏ってるけどな」ボソッ

咲「京ちゃん!」


優希「さて、麻雀部に来たってことは……咲ちゃん、麻雀を打つじぇ!」

咲「そ、そんな……今日来たばっかの私がいきなり打っても……?」ビクビク

和「大丈夫ですよ。今、私たちぐらいしか打てる部員はいませんし」

和「宮永さんを入れたらちょうど4人です」

和「ねっ、打ちましょう?」ニッコリ

咲(うわぁ……まるで天使みたいだよぉ)

咲(あんなに可愛くて、人当りもいいなんて……うう、私、本当にここにいていいのかな?)

↓ここから小声

京太郎(……おい、咲)チョンチョン

咲(京ちゃん)

京太郎(お前、ここにいてもいいんだからな?)

咲(……!?)

京太郎(この2人がそんなに怖いか?)

咲(……ううん)

京太郎(そうだろ? お前は自信がなさすぎて、周りにいる人みんなが怖く感じるだけなんだよ)

京太郎(高1になって、変わりたいんだろ? だったら、今ここから、変わろうぜ)

咲(……うん、わかった)

↑ここまで小声

和「随分お二人で話し込んでますね……」

優希「むー……」

和「優希?」


咲「じゃあ、ちょっとだけ……」

和「良かった。それでは打ちましょう」

優希「負けないじょ!」

京太郎「じゃ、いっちょやりますか!」

~麻雀シーン キンクリ~


優希「ふぃー……やっぱりのどちゃん強いじょ」

京太郎「すごいな和。トップじゃないか」

和「それほどでも……」

京太郎「咲、お前も結構、麻雀うまいじゃねえかよ」

咲「いや、そんな……」

???「あら? あなたたち、やってたのね」

咲「」ビクッ

京太郎「部長!」

和「おはようございます、部長」

優希「おはようだじぇ!」

久「はい、おはよう。ところで、あなたは?」

咲「あ、あの、その……」アタフタ

京太郎(取り乱してんのがはっきりわかるな)

京太郎(咲、ここが頑張りどころだぞ)

咲「あ、私、みみみ、み、みずはs」

京太郎「あ、部長! こいつ俺の友達の宮永咲っていいます! 麻雀出来るんで連れてきてみたんです!」

久「あら、そうだったの? よろしくね、宮永さん。私は竹井久よ」

咲「あ、はい、その……よろしくお願いします」

↓ここから(ry

京太郎(バカッ! 詰まったからって、なんで好きな声優の名前出そうとするんだよ!?)

咲(ううう……京ちゃん、ごめんなさい)

京太郎(ったく……やっぱりお前、ここに入ってそういうとこ鍛えようぜ?)

咲(……え?)

京太郎(麻雀思った以上にできるみたいだし……正直、俺よりもずっと強いし……)

京太郎(ほら、入りたいって言うんだよ。早くしろよ)

咲(うう……もう、わかったよ)

↑ここまで(ry

久「何を話してるのかしらね?」

和「仲が良いですね……」

優希「むぅ……」


咲「ここに入りたい、です」

久「おっ、歓迎するわ、宮永さん」

和「よろしくお願いしますね、宮永さん」

優希「よろしくだじぇ!」

京太郎(はぁやれやれ……これじゃ先が思いやられるぞ)

京太郎(でもまあ、なんだかんだでこれでいいんだろうな。うん)

京太郎「それじゃ部長、今日は用事あるんで帰ります」

咲「あ、私も……それじゃ、今日は、ありがとうございました」

久「あっそうなのね……ええ、それでは、また」

和「さようなら」

優希「バイバイだじぇ!」


久「いやー、なかなか面白い子が入ってくれたわね」

和「はい、いい打ち筋をしてました」

久「なるほどねー……」カチカチ

久「ん?」ピタッ

久「これ、さっきの牌譜、よね?」

和「? ええ、はい」

久「こ、こんなことが……」


(麻雀漫画特有の場面は描けないため、キンクリで)

帰り道――

咲「疲れたよ、もう」

京太郎「ああ今日はもう、すっげえきつかったな」

咲「ああ、もうこんな時間か……早く帰って消化しちゃわないと」

京太郎「俺は帰って宿題でもやろうかな」

咲「京ちゃん、私はね、宿題よりも大事なものがこの世にはたくさんあると思うんだよ」

京太郎「ああ、そうだな。でも、アニメ鑑賞よりは大事なことだと思うんだよなあ」

咲「……京ちゃんのバカ」プクー

京太郎「はいはい。あのさ、咲。今日、どうだった?」

咲「どうだったって?」

京太郎「いや、その……なんか無理矢理誘って、入部させちゃった感じがして、少し罪悪感というか」

咲「ううん、そんなこと全然思ってないよ」

京太郎「そ、そうか、それならよかっ……」

咲「思い返してみると、個性的な人たちばっかりだったし!」

京太郎「……は?」

咲「原村さんはあの通りの立派なおもちだし、片岡さんはもうあのキャラからして面白すぎ!
  部長もSっぽいのに、一旦受けに回ると弱そうだし」ウズウズ

京太郎「えっいやあの、咲さん?」

咲「うー、我慢できない! 早く帰ってアニメ観ないと! それじゃね、京ちゃん!」ピューッ

京太郎「なんだそのスピード!?」

京太郎「……はぁ、ほんと、先が思いやられるぜ」



京太郎「でもまぁ」

京太郎「なんだかんだで、人と関わる機会ってのは大事だと思うし」

京太郎「あいつが何かしら、変わってくれればなぁ……」

京太郎「帰るか」トボトボ

僕自身、咲SSを書きたいという思いはあった(挨拶)
(ところどころすっ飛ばしてしまって)すまんな。

腐女子化してたり、魔王化してたりする咲さんだけど、そんな咲さんを見てたらこんなSSを書き始めてしまった。
完全に見切り発車だし、今後の展開も考えていないんだよなあ……。
許してください! なんでも(ry

あ、そうだ(唐突)
今後、ストーリーは思いついたら書いてく感じで、小ネタ投下がメインになるかもしれない。
見ての通り、麻雀は始めたばっかで全く知らないから、そんな感じのゆるいSSになると思う(小並感)
京太郎のセリフにネタを混ぜすぎたけど、それは大丈夫なんですかね……?

書いてる場所とパソコンが変わったため、ちょっと表示に違いがで、出ますよ……
麻雀描写書こうと思えば(王者の風格)ってことで書こうとしたら、ダメみたいですね(冷静)

あっそうだ(唐突)
本編はアニメ版、漫画共に把握してるんだけど、阿知賀編はキャラと大まかな展開くらいしか知りません……(震え声)
主人公の声優がある意味有名なYUKAOI姉貴だから観ようとは思ってはいるんだけど、多少はね?

そんなわけで、もしかしたらどっかでリクエストみたいなことするかもしれないけど
阿知賀編はちょっと難しいかもしれない。それだけは、はっきりと伝えておきたかった。

言ってた通り小ネタ投下、し、しますよ……

【本屋】

咲「ねえ京ちゃん? 今日さ、帰り道、本屋に付き合ってくれないかな?」

京太郎「本屋かぁ……別にいいけど」

咲「ありがとう! 前から集めてるシリーズがあって!」パァァ

京太郎(うーん、この反応……)

京太郎(咲みたいな女子がこんなこと言い出したら、大抵の奴は『やっぱり宮永さんは文学少女じゃないか!』とでも思うんだろう)

京太郎(さて、今度は何を買うんだろうな……)

咲「……ね、京ちゃん。一生のお願いがあるんだけど……」モジモジ

京太郎「お前の一生のお願いは、中学時代から合わせて何回あるのか、もうわかんねえな」

咲「うー……だって……」

京太郎「……今回までだぞ?」

咲「うん! ありがとう、京ちゃん!」

京太郎(こんなに甘くしてる俺もダメ、なんだろうなぁ」ハァ

京太郎「すいません、これいいすか?」

店員「おう、考えてやるよ」ピッピッ

店員(……)チラッ

咲(……)←後ろから京太郎を不安気に見ている。

店員「次のお客様は、空いてるレジへ……」

咲「ひゃっ!? わ、わたし違いまふ!」ピューッ

店員(噛んだ)

京太郎(盛大に噛んだな)

京太郎「咲のバカ……」ハァ

>アリガトゴザイマシター

京太郎「ほら、買ってきたぞ」

咲「京ちゃん、ありがとう……」

京太郎「何か言いたいことは?」

咲「また、キョドっちゃったよぉ……」シュン

京太郎「麻雀部に入ったからといって、そう簡単に変わるわけない、か」

京太郎「まあ少しずつ行こうぜ。時間はたっぷりあるし」

咲「……うん、そうだね」ガサゴソ(←商品を袋から出そうと思えば)

咲「……!」ワクワク(←おっ、表紙が見えてきたゾ?)

咲「うわー……」ニコニコ(←すっげえ嬉しそう。はっきりわかんだね)

京太郎(うわ、すげえ笑顔……)

咲「ああ、会いたかったよぉ、ハ○ヒちゃん」

咲「延期するって言ったから、ついつい読み返しちゃってたよぉ」(←木陰で読んでたのは『消失』)

京太郎「おっ、そうかそうか」ハハハ・・・

咲「はぁ、私も○ルヒちゃんみたいになれたらなぁ」

咲「あんな自己紹介、憧れるなぁ……」ウットリ

京太郎(申し訳ないが、全国の高校デビューしようとして失敗した連中と同じ轍を踏むのはNG)

咲「京ちゃん、今日はありがとね」

京太郎「おう」

咲「後で、『憂鬱』から貸してあげるから、読もうね?」

京太郎「おう……って、頼んでないっての!」

京太郎「考えておいてやるよ」(←読むとは言ってない)

咲さん、京太郎に依存しすぎてんよー(指摘)
こんなこと実際にあるわけないだろ! いい加減にしろ!
まぁ、SSだし、多少はね? ってことでお願いします! なんでも(ry

解説するまでもないかもしれないけど、咲さんはラノベの表紙を店員に出すのは恥ずかしかった。
だから、京太郎に頼んだ。
帰り道で、袋を開けて表紙を出して、ニヤける咲さん。ちょっと引き気味の京太郎。

やっぱり咲さんは淑女じゃないか!(歓喜)

また思いつき次第、どんどん投下しますよー、今日は(HTN)

【食堂】
咲「こうして食堂でご飯食べてるとさ」モグモグ

京太郎「うん?」モグモグ

咲「学園モノにありがちな展開ってさっぱりないってことに気付かされるよね」ズズーッ(←旨いラーメンを食べてる)

京太郎「たとえば?」ズズーッ(←屋台のじゃないけど旨いラーメンを(ry )

咲「たとえば、学食でのパンの争奪戦! あの、男女入り乱れてパンを奪い合う、あの戦い!」ゴクゴク(←買ってきたアイスティーを飲む音)

京太郎「ああ、ク○ナドみたいな?」ゴクゴク(←※なお、薬は入っていない模様)

咲「そうだよ! でも実際、パン争奪戦もないし、考えてみたら男女入り乱れて奪い合いなんて」カチャカチャ

咲「そんなことあり得るわけないよねぇ」ゴチソウサマ

京太郎「まったくな、現実にあんなことあったらやめたくなるよ、高校」カチャカチャ

京太郎「やっぱり食堂のオバちゃんの作るレディースランチは旨いな。すっきりとした味だ」ゴチソウサマ


モブA「なんだあの二人組は……たまげたなぁ」

モブB「息がピッタリと合ってる。はっきりわかんだね」

モブC「あの二人は、どういう集まりなんだっけ?」

【屋上】でも書こうかと思ったけど、ネタがなさそうなんだよなあ……
なんでもいいんで、ネタ提供ありますか……(小声)

ラノベスキーの咲さんが屋上で青空でも眺めながら、イリヤの空とかみたいな「空」がキーワードの作品について語ればいいんじゃないですかね(適当)

なるほど……

【屋上?】

咲「食堂がお休みということで」

京太郎「やってきました、屋上」

咲「なお鍵は」

京太郎「開いてない模様」

咲「かといって教室は?」

京太郎「咲が周りの目を怖がるんだよね」

咲「……部室は?」

京太郎「今日は部長が学生議会の仕事あるから開いてないらしいっすよ」

咲「……あーあ、もうめちゃくちゃ」ガッカリ

京太郎「わざわざ鍵を借りるのもなあ」アーア

>>40
屋上? 終わったら書きます(小声)

咲「せっかくだし、階段で食べよっか」

京太郎「おっ、そうだな」

京太郎「買ってきたあんパンを……」

咲「あんパン!」

京太郎「うおっ!? いきなりネタ振りをしてはいけない」

咲「昨日、久々に原作やり直したら泣いちゃったんだよねえ……」

京太郎「カレーパンが落ちちゃった……あーあ、もうめちゃくちゃだよ」

京太郎「自分、涙いいすか?」

咲「きょ、京ちゃん、ごめん……」

咲「代わりにこれ、ちょっと食べる?」

京太郎「あー、いいっすねぇ。そんじゃ、ちょっとくれよな、頼むよー」

咲「こういう時、きっとゲームとかアニメだったら、『あーん』とでもするんだろうね」

京太郎「そんなことしなくていいから」

咲「まぁそうだよね。手でつまんで食べちゃってよ」

京太郎「おう、ありがとよ」ヒョイ

京太郎「咲。お前なかなか、料理上手いじゃないかよ」モグモグ

咲「えっ、そ、そうかな」

京太郎「そうだよ。こんな腕持ってんだから、もう少し自信持てばいいのに」ヒョイッ パクッ

咲「あっ、えっ、うん……その」テレテレ



久(おーおー、若いわねぇ……)

久(1年だから知らないのも無理ないけど……この階段、学生議会室のすぐ近くなのよねぇ)ニンマリ

久(あわよくば、『あーん』なんてのを見てみたかったりしたけど)

久(ま、いいもん見せてもらったってことで)グッ

>>40
よう言うた! それでこそ漢や!

【空】
咲「そんなわけで、今日は屋上が開いてたから屋上に来たよ!」

京太郎「誰に向かって言ってるんだか」

咲「はぁ……こうして空を見てると」

咲「なんか夜、一人でプールに侵入して、泳ぎだしたくなるよねぇ」ウットリ

京太郎「は?」

咲「それでそれで! そこにいた可愛い女の子とラブロマンスが始まって!」

咲「結局、色々あって逃避行するんだよ! すばら!」グッ

京太郎「他人のネタを取ってはいけない」

京太郎「それはともかく、その元ネタのやつっておもしれえのか?」

咲「うん! ヒロインの子とか、幼馴染とか、果ては主人公の妹まで」

咲「まさによりどりみどりだよね! それで、文章力まで高いんだから、非の打ちどころがないよ」

京太郎「ふーん……あっそうだ」

京太郎「ところでさ……その」

咲「へ?」キョトン

京太郎「その作品には……その、胸がさ、こう――」

咲(……)ジトー

咲「やっぱり京ちゃんは、エッチじゃない!」

京太郎「僕は健全です! 咲の方がよっぽどムッツリじゃないか!」

咲「なっ……そ、そんなことは!」

京太郎「よく言うぜ! 教室ではあんなに喋んないくせに」

京太郎「いざ語りモードに入れば、女の子の可愛さとかについて延々と話しやがって!」

咲「うっ……」グサッ

京太郎「……まぁそんな咲もいいんじゃないかな?」

咲「うー……えっ?」

京太郎「人には人なりのペースがあるってことさ。きっといつかクラスにも溶け込めるよ」

京太郎「それに、きっといつか、そこも――」ジーッ

咲「……?」ペターン

咲「……きょ、京ちゃんのバカ!」カァァ

京太郎「うわ、なんだよ! いい感じにまとめようとしたってのに!」

空について殆ど関係ないじゃないか!(憤怒)
とりあえず、今んとこ出たのはこれくらいですかね。

他にもあったら書けるだけ書こうと思うから、頼みますね……。

(ストパンは)だめなんか?

本編進めたらそれにレスがついてネタがたまってくんじゃないの
ところでこの咲さんはネタ帳や黒歴史ノートとか持ってたりバレたりしない?

まあ、あの作品はヒロインが空で戦っていたけど、正直空はタイトルのわりに関係があんまりないから(震え声)
(無茶振りして)すまんな

ハ○ヒを読んでるなら学校に行こうも読んでるんだろうか

ラノベのヒロインと主人公を自分と京太郎に置き換えた妄想しちゃって悶える咲さんは存在しますか?

>>48
あんまり観たことなくってなぁ……でも、主人公の宮藤と咲さんは似てると思った(小並感)
とりあえず、やってみよう。

【スト魔女】
咲「昨日ね、アニメを観たんだ」

京太郎「そう……」

咲「あっ、なにその露骨な無関心ぶり!」

京太郎「今更お前がアニメを観たからといってどういう反応をすればいいのか」

京太郎「俺には理解に苦しむね」

咲「むぅう……でもでも!」

咲「昨日のはいつもとちょっと違うんだよ!」

京太郎「えっ、なにそれは……」

咲「だって、『私』がアニメに出たんだからね!」ドヤァ

京太郎「うーん、この発言……」

咲「あっ、その表情! 信じてないでしょ!」

京太郎「当たり前だよ、なあ」

咲「ほら、このキャラ下敷きを見れば一目瞭然!」パッ

京太郎「……これ、買ったのか?」

咲「うん、ちょっと歩いたとこにあるアニ○イトで!」ト

咲「だって、『私』がアニメに出たのに、買わない手があるわけないよ!」キリッ

京太郎「はいはい……!?」

京太郎「おかしい、こんなことは許されない……」

下敷き>ワタシハミンナヲマモリタイ!

咲「でしょ、でしょ?」フフン

京太郎「うーん……たしかに似てると言わざるを、あ、でも」

咲「?」

京太郎「咲のが目大きいじゃん。俺やっぱ、目が大きい方がいいって思うんだよなあ」

咲「……!?」カァァ

咲「い、いきなり何言ってるのさ、バカ」

京太郎「なにも悪いことは言ってないじゃないか……」アキレ

>>49
黒歴史ノートとかそれに類するものは、一応持ってそう。
それに関してはおいおい本編(進むんですかね?)でやるかもしんないネタだから、取っときたいかな。すまんな。

>>50
だいじょぶだいじょぶ、ま、多少はね?

>>51
よしっ、じゃあぶち込んでやるぜ!

【咲の部屋】

咲「……♪」ゴロゴロ

>ウルサイウルサイウルサイ!
>ア、シャナ、ドコヘイクノサ?

咲「きゅふふ」

咲「やっぱり、看板作なだけのことはあるなぁ」

咲「この二人のやり取りにニヤニヤが止まらないよぉ」ウットリ

咲「この作品、ヒロインは2人いて」

咲「どっちも結構人気あるんだよね」

咲「私はやっぱり……」

>ワタシ、ユウジガ、スキ

咲「やっぱりシ○ナちゃんだよねえ!」ゴロゴロゴロゴロ

咲「このラノベ特有のロリっぽさ、ロングヘアー、このキャラクター……」

咲「やっぱり天使!」

咲「ああ、○ャナちゃんみたいになれたらなぁ……」

咲「あ、でも」

咲「胸は○田さんの方があるんだよね……」

咲「うー……」ペタペタ

咲「もし私が、どっちかになれるなら、か……」

咲「そうなったら、○二くんは誰になるんだろう……?」

咲「……」

>オーイ、サキー!

咲「……京ちゃん?」ウーン

咲「まさか、ねぇ」ポスッ

咲「……」

咲「だから、もっともっと強くなって……京ちゃん」ナミダメ

京太郎「うん、分かった。約束するよ、咲」キリッ


咲「うわー、誰だお前状態だよ、これ」

咲「いや、それでも……」

咲「こんなこと私が言って」

咲「京ちゃんがこんな感じの台詞を言ったと想像してみると……」

咲「……」

咲「うわわ」アタフタ

咲「も、もう寝よう、うん」ポスン

(色々と描写不足で)すまんな。
いつもなら寝てしまう時間なんだけど、今日はさっぱり眠くならない。
というわけで、本編考える気分にはあんましなれないし、まだ何か出してくれたら……。

よしっ、どっちもやってみよう。
図書館の奴は、こっちも少し書きたいなって考えてました……(震え声)

【図書館】
咲「うーん……ないなぁ」キョロキョロ

京太郎「あれ? 咲じゃん?」

咲「……!?」ビクゥッ

咲「きょ、京ちゃん!? な、なんで!?」

京太郎「ば、バカ! 館内なんだから静かにしろっての!」

咲「あ、うん……ごめんね」シュン

京太郎「おう……そうだな。俺は小説を借りに来たんだ」

咲「……小説? 怪しいなあ」ニマニマ

京太郎「お前と一緒にするな」

京太郎「どうせそんなお前は……」

【新しく入荷した本】
 とある○術の(ry

京太郎「これだろ」

咲「うっ……な、何でわかっちゃうのかな」

京太郎「正直、お前ほど分かりやすい奴いないとすら思うんだけどな……」

京太郎「まあいい。さて、今日は自分で借りられるんですかねえ」ニヤニヤ

咲「京ちゃん、悪そうな顔だよ……」

京太郎「まあ、狙ってゲスい顔にしてるからね。しょうがないね」ヤレヤレ

京太郎「さぁ、あそこにあるんだろ? 早く取ってこいよ」

咲「う、うん……?」キョトン

京太郎「ん? どした?」

咲(なんで京ちゃん、あそこにあること知ってたんだろ?)

咲(私、探しても見つからなかったのに)

咲「まあ、なにはともあれ。見つかったからよしっと」

咲「……」キョロキョロ

咲「う……この図書館には、自動貸し出し機っていう文明の利器はないんだね」ガックシ

咲(……)チラッ

京太郎(……)グッ

咲(こっち見てるよぉ……)

咲(やっぱり他のにする、って本自体変えるのは……)

咲「ダメ、だよね。やっぱり」ボソッ

久「何がダメなの?」

咲「うっひゃぁああ!?」

久「ちょ、ちょっと宮永さん、大丈夫?」

咲「ななな、なんでここにぶ、部長が……?」アタフタ

久「私? 小説読むのが趣味なものでね」

久「ほら、これ」

咲「……」

>マナツノヨルノユメ

咲(な、なんでそんな凄い文豪の作品読めるの……!?)ビックリ

久「宮永さんは、何を借りたのかしら?」

咲「えっ、い、いや私は、その……」

久「んーっ?」ズイッ

咲(ダメだ、もう隠し通せない……)

>ツギノカタドウゾー

咲(ああ、行かないと……早く行かないと部長にも迷惑に……)

咲(うううう……泣きたい気分だよ)

咲(……)パッ

咲(……あれ、本が?)

京太郎(咲、図書館のカード、貸せ)

咲(きょ、京ちゃん……えっと、はい)サッ

京太郎(ん)

久「あら? 須賀くんじゃない?」

京太郎「あっ、どーもこんにちは部長!」ニカッ

京太郎「いやー、ちょっと俺トイレ行ってて! 偶然会った咲に並んでもらってたんです」

京太郎「咲、サンキュな」

咲「え、えっとその……うん」キョトン

京太郎「そーいうことで。んじゃ、司書さんが困ってるんで、パパッと行ってきますね!」ダッ

帰り道――
久「へぇ、須賀くん、こういうの読むのね」シゲシゲ

京太郎「ええまあ……クラスでも結構流行ってますよ? 部長もどうです?」

久「ありがと。でも、私はいいわ。やっぱりこういう系の方が好きだしね」スッ

京太郎「へぇ……真夏の夜の……!? ぶ、部長、文学作品がお好きなんですね」

久「ええ、そうよ。他にも――」

咲(……)

咲(はぁ……2人の会話に入れないよ)

咲(京ちゃん、凄いな。私と趣味は似てるのに)

咲(あんなにフツーに話が出来て……)

咲(うう……こんなんじゃ甘い、ってことはよく分かってるのに)

久(……)チラッ

久「それじゃ私、ここでお別れね」

京太郎「あっ、分かりました。今日は、楽しかったです」

久「ふふっ、私もよ。偶然、後輩と会えるっていうのはなかなかいいものね」

久「それじゃあね、須賀くん、宮永さん」

京太郎「お疲れ様でした!」

咲「……お、お疲れ様、でした」オドオド

久「そんな学校外でも畏まらなくていいのに……あっ、そうそう」ポンッ

久「宮永さん」

咲「は、はいっ……?」

久「須賀くんに、ちゃんとお礼言っときなさいよ?」ニコッ

咲「…………え、ええええっ!?」

久「それじゃね、また明日ー」ヒラヒラ

京太郎「あー、やっぱりバレてた、か?」

咲「……///」ワナワナ

京太郎「ま、まぁ、良かったのかな」

咲「ぜんっぜん良くないよ!」カァァァ

京太郎「いや、どうかな? 今日のことで、部長も咲のことを少し理解したと思うぞ?」

京太郎「自分から話しにいくことが相当不得意なお前からすれば、いい事だったと思うけどな、俺は」

咲「うううう……」

咲「……あ、あのさ、京ちゃん?」

京太郎「ん? どした?」

咲「あ、ありがとうね、さっき。きっと私、あそこから動けなかったし」

京太郎「あー、いいよ、んなこと。それこそ中学の頃から慣らされてますからねー」

咲「ううっ……ごめんなさい」

京太郎「……あっ、忘れないうちに、渡しとかないとな」

咲「あっ……イ○デックス」

京太郎「ちゃんと読んどけよ? 部長にバレるなんてことになった以上、きっちり読まないと損だ」

咲「……だ、だからその話はもうやめてよ」アタフタ

図書館ネタはこの辺で。ちょっと書きすぎてしまった……いやー、筆が乗った。
つーわけで、アニソンネタ書いてきます。これで今は、おしまいかな。

【アニソン】
咲「……♪」

京太郎「……」カリカリ

咲「……みんな、だいすき」

京太郎「……」ピタッ

咲「……永遠続行……楽しかったら……」

京太郎「……」カリカリ

咲「大好き……大好き……!」

咲「大好きをありがとう!」

京太郎「あーもう、うるっせえ!」

咲「うわっ、な、何、京ちゃん? いきなり大声出さないでよ」プンスカ

京太郎「お前が言うな! 途中から大声になってんのに気付かなかったのかよ!?」

咲「えええ……私、そんな大声で歌ってたかな?」

京太郎「そうだよ! 思いっきり歌ってたよ、『大好き 大好き』って!」

咲「ええっ、ホントにー……!?」ハッ

咲「ね、ねぇ京ちゃん?」

京太郎「なんだよ?」

咲「私、『大好き 大好き』って歌ってたの?」

京太郎「ああ、思いっきりな」

咲「…………うわ」カァァ

京太郎「……俺もその曲がなんなのか知ってるから、別に何とも思わないけどな」

咲「べ、別に恥ずかしがってるわけじゃないもん!」

京太郎「嘘付け! なんだその顔の赤みは!」

アニソンネタは、なかなか思いつかなかったので、これで許してください! 何でもしますから!
さて、そんなこんなで、もうこんな時間。
また起きて暇があったら、書きます。

そろそろ本編でも進めてみようかな……(震え声)
咲さん以外にも、こういう子がいたっていいとは思うんだよね、それ一番(ry

>>67
>>マナツノヨルノユメ
これじゃただのCDじゃないか(MTTUY)



(マジメに)
そうすると、三神勲あたりの訳のものか
60年前の本が公立高校にあるのかはさておき。

暇ができたので、投下していこうと思った。
昨日の小ネタ書いてくうちに、本編もなんとなく書くのが楽になってきたんだよなあ。

>>78
ファッ!?
素で間違えてた……そうだよ、真夏の夜(よ)の夢だよ。
これじゃ大ヒット曲の名前になっちゃう。ヤバイヤバイ。
あ、ちなみに、この3人は学校の図書館じゃなくて、区立図書館で会ったっていうことでオナシャス!

咲「ロン! ツモ! ツモ! ロン!」

和「うっ、ま、また宮永さんがトップですか……」

優希「咲ちゃん、強すぎだじぇー……」ガックシ

久「へぇ……やっぱり私の目に狂いはなかった、ってことね」ニンマリ

まこ「相変わらず調子がええやっちゃのう……」ハァ

京太郎(……)

京太郎「なあ、咲」

咲「ん? なに、京ちゃん?」

京太郎「さっきの麻雀、強かったな」

咲「ありがとね。でも、いきなりそんなこと言ってどうしたの?」

京太郎「ああ、確かに強かった……でも」


京太郎「お前、楽しんで打ってたか?」


咲「……」

咲「そ、そんな」

咲「楽しかったよ。そうに決まってんじゃん」

京太郎「さっきのお前は俺からするとまるで、点数を読み上げるだけの機械みたいだったぞ?」

咲「――!」

京太郎「俺が言いたいのは……」

咲「京ちゃんのバカ!」

京太郎「!!」

咲「な、なんでそんなこと言うのさ! わ、私、部活みたいなとこ苦手なんだよ!? それで、麻雀やってるだけでも手一杯で……そんな他のことに頭回るわけないじゃん!」

咲「唯一入ったのも、部員の人たちがアニメキャラみたいで面白そうだから、って理由だけで、ぜ、全然それ以上の理由なんて……」

京太郎「大嘘」

咲「……」

京太郎「お前、麻雀やってる時以外は、家から持ってきたラノベをこそこそと読んでるだけだった」

京太郎「でも、和とタコスが話で盛り上がってると、チラチラそっちの方を見てただろ?」

咲「そ、そんなことは……」アセアセ

京太郎「そうだよ。お前、本当は皆と仲良くしたい……そう思ってんじゃないのか?」

咲「……」ギュッ

京太郎「大丈夫だって。皆お前のこと、嫌いになんかなってないし、そもそもなれないって。
だからさ、俺も力になるから、そろそろ――」


咲「私は違うもん! そんなんじゃないもん!」

咲「きょ、京ちゃんなんてキライ! だいっきらい!」ピューッ


京太郎「あっ、咲――」

京太郎「はぁ」ポリポリ

京太郎「まさか、ここまで苦手にしてる、とはねぇ」

京太郎「……」

京太郎「……やっぱり、あの時のこと、気にしてるのかねえ」

~回想・中学時代~

モブA「なに、この表紙ー……アニメキャラ? みたいなのが載ってる!」

モブB「うわ……キモ」

咲「」ビクビク

京太郎「あっ、わりーわりー。それ、俺のなんだわ」

モブA「えっ、須賀くん、こーいうの読むんだぁ。なんか意外ー」ビックリ

モブB「いいのー、須賀くん。この前テレビでやってたんだけどさぁ、こーいうの読むと犯罪? とかしちゃうんでしょぉー?」

京太郎「たはは……まあ、俺は好きでこういうの読んでるけど、しないように努力するよ」

京太郎「あっ、そろそろ次の授業始まるみたいだぞ? 席に戻ろうぜ」

モブA「ん、わかったー」

モブB「じゃあねぇ、須賀くーん」

京太郎「おーう」

咲「……い、行ったの?」ビクビク

京太郎「ああ行ったぞ、宮永。って、なんでお前がビクビクしてんだよ」

京太郎「この本は本当に俺のだし。お前が気にすることじゃねえだろ」

咲「あ、あの人たち……」

咲「こ、怖いよ、須賀くん……」ブルブル

咲「わ、わたし、おかしいのかな……」

咲「隣の席ってことで須賀くんと偶然、趣味が同じってわかったのに」

咲「みんな、気持ち悪がるのかな……?」

京太郎「こらっ」ビシッ

咲「ひゃっ!?」

京太郎「いいか。あいつらが見てるような番組は、今じゃほとんどないんだよ」

京太郎「昔はひどかったって聞くけどな……まあ、俺らみたいな奴らに対して」

京太郎「それでもさ、今はこういうのも色んな人が触れるようになった」

咲「……」

京太郎「だから、お前も俺も、ぜんっぜんおかしくないよ。まあ俺はいいとして、お前なんて校則も破らねえし、成績もいいじゃん」

咲「こ、この前、帰り道で須賀くんと会った時、禁止されてる買い食い、しちゃったよ……?」

京太郎「そ、それは、俺が悪かった」

京太郎「まぁ、ともかく」

京太郎「だいじょぶだって、宮永。少なくとも中学の間くらいは」

京太郎「せっかくできたオタ友ってことで、俺ができるだけ助けるから」

咲「……」

咲「あ……」


咲「ありがとう」

京太郎の自室――

京太郎(……まあ考えてみりゃ)

京太郎(こーいうので結構ダメージ受ける奴もいるわな)

京太郎(俺みたいに、全然気にしない奴の方がおかしい、のかもしれないわけで)

京太郎「はぁ……」

>メールガキタデー

京太郎「お、メールか?」

京太郎「どれどれ」

FROM:宮永咲
SUBJECT:ごめんなさい

本文:家でアニメを見返してた。某音楽アニメね。
   そしたら、なんか、自分が凄く惨めに思えて……
   京ちゃんは私を勇気づけようとしてくれたのに、あんなこと言っちゃって。
   私、やっぱり部活っていうのがまだまだ苦手みたい。
   でも、これ見てたら、こんな高校生活ありえない、って思いながら、涙が止まらなくって……
   こういうのが無理でも、目指したいんだな、って。
   だから、その、改めてごめんなさい。
   本当に、ごめんなさい。

京太郎「だっから、謝りすぎだっての」

京太郎「むかしっから、変わらねえんだから。謝られすぎるとこっちも困るんだよ」

咲「ううう、ご、ごめんなさい」

京太郎「あと、電話越しでも分かるけど」

京太郎「……そんなに気を落とすなよ」

京太郎「俺はもう中学時代から、お前のその破天荒っぷりを何度も見てきたんだから」

咲「きょ、京ちゃん……」

咲「わ、私さ……どうしたら」

咲「原村さんたちと仲良くなれるのかな……?」オズオズ

咲「もう、分かったよ。私、原村さんたちともっともっと仲良くなりたいんだ」

京太郎「……アニメに影響受けすぎなんだよなあ」アキレ

咲「うっ」グサッ

京太郎「はぁ……まあいいや。とりあえず、明日、部室行くよな?」

咲「うん……うん」

京太郎「よしっ。とりあえず、明日部室行ってから決めよーぜ」

京太郎「行かないと多分、何も始まんねえからさ」

咲「あっ、そ、そだね」

咲「京ちゃん……ごめんなさい」

京太郎「もういいよ、それは」

咲「あっ、そ、その……」アタフタ

咲「あ……」


咲「ありがとう」

京太郎「……中学時代のやり直しかっての」ボソッ

咲「え?」

京太郎「いいや、何でもない。んじゃ、明日な」

咲「わかった、バイバイ」

京太郎「おう、じゃあな」ピッ

京太郎(そんなわけで、部室に来たものの……)

優希「昨日のドラマは面白かったじょ!」

和「ええ、なかなか興味深かったですね。父と母の職業柄、ああいったドラマは厳しく観てしまうのですが」

和「なかなか、上手い演出でしたね」

優希「うーん、あんな裁判だったら観に行きたいじょ!」

咲「あっ、うん、ははは……」ハハハ

京太郎(……おい咲、笑顔が明らかにぎこちねえぞ)

京太郎(まあ幸い、あの2人が盛り上がってくれてるおかげで、咲には気づいてないみたいだけど)

京太郎(こんなんじゃ思いやられる……)ハァ

久「おっ、皆そろってるわね」

咲「……ひゃっ!?」

和「あ、部長、おはようございます」

優希「また寝てたのか……」

久「まあ学生議会長だしね。結構、疲れるのよ?」

京太郎「ところで部長。どうしたのですか?」

久「ええ、そうね……今日はあなたたちに伝えたいことがあったのよ」

和「それは何なのでしょうか?」

久「ええっ、ズバリ――」キュッキュッ ←ペンで書くときの音

>ホワイトボード「ガッシュクヲシヨウ」

和「合宿、ですか……?」

優希「おおーっ!」キラキラ

久「まこにはもう言ってあるんだけどね。あなたたちにはまだだったから」

久「というわけで、せっかく部員も揃ったことだし、合宿をして」

久「大会、頑張りましょう!」グッ

咲「」ビックゥ

京太郎(ああ、咲が気の毒なぐらいに動揺してるな)

京太郎(そういや咲は、まだ大会とか知らなかっただろう……でも多分、今はそれよりも)

和「合宿ですか……それはいいかもしれませんね。沢山、打てますし」ウズウズ

優希「たっのしみだじぇーー!」キラキラ

咲「がっ、がっ、合宿……???」ビクッビクッ

京太郎(……和と優希の楽しみそうな表情と見事に対照的だ)

京太郎(怖がってる。はっきりわかんだね)

久(ねえ、須賀くん?)

京太郎(は、はい? なんでしょう、部長?)

久(……宮永さん、ちゃんと連れ出してね?)

京太郎(は、はあ……)

久(あの子みたいなタイプは、自分から動こうとしても足がすくんで動けないだろうから)

和「合宿

おっと失敗して、すまんな。

和「合宿の場所には温泉があるみたいですね」

優希「お、温泉だじょーー!?」ガタッ

咲「うえぇ、温泉……?」チラッ

和「?」バイーン

咲(な、なんでそう、コンプレックスを刺激するようなことするのかなぁ!?)

咲(せ、せめて、館内風呂とかだったら、まだ目立たなかったのに)

咲(月明かりに浮かび上がる原村さんの身体……め、目に毒だよぉ)

久(ねぇ、須賀くん?)

京太郎(はい?)

久(宮永さんって、可愛いわよね?)ニコッ

京太郎(……は?)

久(ふふっ、頑張りなさいよ)ポンッ

京太郎(いや、一体なにを……ぶ、部長!?)

久「というわけで!」

久「この合宿は全員参加です!」

久「よっぽどの事情がない限りは、参加してもらうわ」

咲「ああ、逃れられない……」カルマ

優希「おっんせん、おっんせん……あー、楽しみだじょー」ワクワク

和「もう、優希ったら。遊びに行くんじゃないんですからね?」ワクワク

京太郎「……」

京太郎(もしかしたらこれが咲にとってのいい機会になる可能性が)

京太郎(微粒子レベルで存在している……!?)


終われ。
次回、合宿編……?

ここまで投下するのに1時間……普通だな!(大嘘)
まあとりあえず、こんな感じの中学時代があったから、今の咲さんになった、って解釈してくれよなー、頼むよー。

あと、小ネタやろうかな、とは思うんだけど、今回からちょっと決めたことがあります。
今後、おそらく他校にも咲さんみたいなキャラ(意味深)が出るはず。
つーわけで、小ネタは本編の展開に即してやりたいかなー、と。

具体的には、前回は、合宿前までの咲と京太郎書いたわけで。
今回になって、中学時代のことがちょっと出てきた。
そんなわけで、中学時代の話が小ネタ投下できるようになったぜ。

なんかあったら、言ってください。オナシャス!

感想あざす。
スピッツ聴いてたらやる気出たんで、今日は小ネタやろうかな。
>>103にあるように、中学時代のこともネタに出来るようになったり。

何か希望あったら、お願いします。なん(ry

ラッキースケベ

呼称が変わった時のエピソード

咲さんが中学時代に大好きだったけど今になったらどうでもいいもの

そういやここの宮永家は原作通りなんですかね?
あ、リクエストですが原作じゃろくに描写されていない宮永家関連のエピソードをオナシャス!

>>103
咲さんみたいなキャラ(オタク)か…
鶴賀 本命…妹尾
対抗…モモ
穴馬…かじゅ
龍門淵 本命…トモキー
対抗…一 穴馬…純
風越 本命…あえてのコーチ
対抗…キャプテン
腐女子…ドム

よしっ、じゃあそろそろ書き始めてやるぜ!(MUR)
>>112
(何となく考えてたキャラが殆ど書かれてる……やべぇよやべぇよ……)

>>108
あ~いいっすねぇ~~~

【ラッキースケベ】
咲「ふぁぁ……眠いよおお」ファァ

京太郎「まーた、授業中に寝てやがったのか」

咲「だってぇ……あの先生、全然わからないんだもん」

京太郎「まあたしかに、明らかにやる気無さそうだったもんな……」ホワンホワン

>チカレタ・・・・・・モウサ、ジュギョウオワリデ、イインジャナイ?
>センセイ! マズイデスヨ! ボイコットトカヤメテクダサイヨ、ホントニ!
>セイトタチモホトンドヤルキナイ。ハッキリワカンダネ
>アー、モウメチャクチャダヨ。

京太郎「汚い教師だったなあ……」

咲「うう……あの先生の授業、なぜか無性に眠くなるんだよね」

京太郎「ああ、まるで何か変なもん飲まされたみたいな気分になるよな」

咲「そう、それ! その通りだよ、きょうちゃ――!?」グラッ

京太郎「咲!?」

京太郎「!」ガシッ

咲「……ふぇ? 京ちゃん?」アタフタ

京太郎「大丈夫、か?」

咲「う、うん、まぁ……!!?」ハッ

京太郎(今の状況)

京太郎(あまりの眠さのためか、倒れそうになった咲を抱きとめた俺)

京太郎(一方の手は咲の背中に回したが、なお、もう一方の手は――)

京太郎「」フニフニ

咲「」ワナワナ

京太郎「……うーん」フニフニ

咲「きょ、京ちゃん!? い、いつまで触ってるのかなあ!!?」バッ

京太郎「あのさ、咲」

咲「な、なに……?」

京太郎「実はな。牛乳ってあんまり効果がないらしいんだ」

京太郎「うん、だから実際は」

京太郎「遺伝によって殆どすべてが決まるのが現実」

京太郎「それでも最後に勝つのは」

京太郎「諦めない心、なのかなって」

咲「京ちゃん、まさか喧嘩売ってるのかなぁ」ゴゴゴゴ

京太郎「いいや、純粋な心配なんだよなあ」

咲「……」ゴゴゴゴ

京太郎「でも、昔に比べたら」

咲「京ちゃんの、バカ!!」

ラッキースケベってなかなか難しいんだよね、それ一番(ry

んじゃ次、>>109
おっ、なかなか面白そうな話。
いずれ書こうかなってなんとなく考えてたんだよなあ……

【呼び方】
咲「ああ、やっぱり、昨日のゲームは良かったよ……」ウットリ

京太郎「ゲーム? なんだよそれ?」

咲「あ、須賀くんはまだ知らないんだっけ?」ニヤニヤ

京太郎「いちいちニヤニヤ笑わなくていいから……ほら、タイトル言ってみろよ。はやくしろよ」

咲「うー……須賀くんってせっかちだよね?」

京太郎「ま、多少はね?」

咲「えっとね、○ラナドっていうゲーム、なんだけど」

京太郎「ああ、あの、○IRとかKA○ONとか作った?」

咲「そう、それなんだよ! もうすぐアニメ化するらしいから見てね(ステマ) でさ、昨日、一目見て気に入った子を攻略したんだけど」

咲「『キョウちゃん』っていう子でね、『杏』って書いて『キョウ』って読むんだ!」

咲「すっごい、可愛くってね!」ウキウキ

京太郎「はえー、すっごい楽しそう……」

京太郎「俺も今度貸してくれよなー、頼むよー」

咲「うん! 考えとくね!」

咲「『キョウちゃん』かぁ……」ボンヤリ

京太郎「ん?」

咲「ね、ねぇあのさ……京、ちゃん?」オズオズ

京太郎「は?」

咲「い、いや、なんか……妙にしっくりくるな、なんて」モジモジ

京太郎「……咲」

咲「」

京太郎「うん、『みやなが』ってめんどくさいし、『さき』のが呼びやすいと思った」コナミカン

咲「……」

京太郎「……」

咲「京ちゃん」

京太郎「咲」

咲「……」アワワ

京太郎「……」ン?


モブA「なにやってんだあいつら……」
モブB「俺も仲間に入れてくれよ―」
モブC「アツゥイ!」

なんだこの展開!?
んじゃ、どんどん書きますよー、今日は(空気)

>>110
熱が冷めた、ってことでいいんだよなぁ?
じゃけん、書いてきましょうね。

【今だから思うこと】
咲「……」

京太郎「ん? 今、溜息ついてたよね?」

咲「そうだよ。最近さ、思うんだ」

咲「中学の頃の私が、今の私を見たらどう思うのか、って」

京太郎「……ああ私って、今も未来もこんなのなのか、って思うんじゃないですかね?」

咲「『こんなの』ってなに!? ひどいよ、京ちゃん!」

京太郎「で、具体的に何がダメなのかはっきりしろよ、おう」

咲「ううう……さ、最近、ね?」

咲「以前ほど、テ○プリに熱中できてないの?」

京太郎「ああ、あのこの世界に足を踏み入れたての女子御用達のあれね」

咲「そうだよ。昔は、リョ○マくんかっこいいとか思ってたし、ツイストサーブもやってみたかったけど」

京太郎「運動音痴もいいとこのお前にそんなことできるわけないだろ! いい加減にしろ!」

咲「うぇえ……でさ、思ったんだけど」

咲「最近の展開に、さっぱりついてけないんだよぉ」

京太郎「は?」

この咲さんはネットとかでオタ友とかいないのかね?
んでその人がけっこう近くにいたとかお姉ちゃんだったとか
よくある展開ダケドネ

咲「うん、だってさ」

咲「最近、ジャ○プ読んでたら、人がボールに当たってふっ飛んでて」

咲「なぜか血まみれになりながら戦ってるんだろ?」

咲「なんか初期のまだ普通のテニスしてた頃のがよくない、って思ってたら」

咲「止まらなくなっちゃって……」

京太郎「今の展開は、ネタとして読むなら最高だと思うんだよなあ」

京太郎「でも、なんとなく咲の気持ちも分かる」

咲「へ?」キョトン

京太郎「一回、ホントに好きなのかなって疑うと、どんどんドツボにはまっていくって感じ」

京太郎「まあ、あんまり深く考えんなって」

京太郎「思春期にはありがちなこと、ってスレによく挙がるから」

咲「ううう……そうなのかな?」

京太郎「そうだよ」ビンジョウ

咲「………うん、ありがとう、京ちゃん! 私、少し自信持てたよ」

京太郎「おっ、そうかそうか」

咲「じゃあ、今度一緒にテニスしようね!」

京太郎「僕はやりません」ハンギレ

友人から電話来たから、もう少ししたらで、出ますよ……?
んじゃ最後。
>>111か……壊れるなぁ。
何故かって、阿知賀編をちゃんとは観たことがないから、照姉のキャラがおそらく多くのSS準拠になるから。
それでもいいなら、始めよう(提案)

【みやながけ】
咲「こんなどっかの日常アニメみたいな書き方しなくていいから」

照「何を言ってるんだ、咲」

咲「あ、お姉ちゃん……もうそろそろ行くの?」

照「ああ……そろそろ、な」

咲「……」

照「そんな目で見るな、咲」

照「会おうと思えば、いつでも会える。東京と長野はそこまで遠くはないよ」ポンポン

咲「そう、だよね……」

照「ああ、向こうに行ったら」

照「『私には妹はいない』ってキャラにするから」

咲「え、ええ? なんで?」

照「そっちのが美味しいだろ、キャラ的に」ドヤァ

咲「」

咲「そもそも、お姉ちゃんが家を出る理由もさっぱりだよね」ハァ

照「いや、一応表向きのちゃんとした理由はあるぞ?」

照「やっぱり私は麻雀が好きだからね。ここなら風越っていう選択肢もあるにはあるが」

照「やっぱり、とんでもなく強豪校として知られる白糸台に行くとなれば、腕が疼く……」ウズウズ

照「せっかく、母さんが仕事の都合で東京に行かざるを得ないんだから、ついていくってのは道理だろう?」

咲「……裏向きは?」ジーッ

照「そこに秋○原があるから、かな?」キリッ

咲「……」ジトーッ

照「でもまあ、咲と離れるのは心苦しくもある」

咲「わ、私もだよ!」

咲「うう、でも仕方ないよね? お姉ちゃん、麻雀凄くうまいし」アセアセ

照(私からすればお前の方が……)

>クルルァガデルデー

照「コホン。とりあえず、そろそろ出発だ」

咲「あ、あのさ、お姉ちゃん?」

照「また会えるさ、すぐにでも」キリッ

咲「!!」

照「っていうのが、今度新しく発売するラノベのキャッチコピーでね、わくわくするな、まったく」

咲「……行ってらっしゃい」

照「うん、あ、そうそう。東京はアニメの放送がとてもスムーズだから、咲に連絡するときは、ネタバレには――」

咲「もう! お姉ちゃん!!」プンスカ

家庭崩壊した宮永家なんてなかったんや……(震え声)
その代わりに、照姉のキャラが完全に崩壊してる。はっきりわかんだね。
まあ、他のキャラも大概だし、多少はね?

そんなわけで、このSSでは姉妹間の確執なんてなかったことになるんだな、これが。
設定の捏造、許してください! 何でもしますから!
というわけで、そろそろ出発。また後で来るかもしれないからその時は頼みますね……(小声)

>>121
あ、そうだ(唐突)
ネット関係については、おそらくこのSSじゃほとんど触れられないと思う。
理由は、そうすると俺が敬愛してやまない某SSと同じ感じになってしまいそうだしな。
ま、そのうち必要があったら、書くなりなんでもするんじゃないかな……。

(せっかくネタ出してくれたのに)すまんな。

>>1のやりたいようにやるのが一番やで
ちなみに某SSって?

おつー

「いい嫁さんだなぁ(京太郎が咲の嫁的な意味で)」

ギャルゲースレのことかな?
京ちゃんに甲斐甲斐しく世話されるタコスに嫉妬する展開とか
和のおもちにデレデレする京ちゃんにムッとする展開とか
部長のロッk(ry

長野で新刊買った咲さんが、修学旅行かなんかでどうしてもその日に新刊買えなかった照さんに壮絶なネタバレかましてしまって、「私に妹はいない」が本気になったパターンとか

所用が終わり、帰宅。

>>130
>>132が言ってるギャルゲースレも確かに読んでるし、実際、面白い。
麻雀描写はマジで、少しでも分けてほしいレベル。

でも、この敬愛してるSSっていうのは、腐女子化した宮永咲さんが主人公のSS。
透華「ハギヨシ、この男に種付けなさい」ってタイトルのやつが一作目で、そこから今までに三作出てるはず。
クッソ面白いんだよなあ……。

>>131
須賀京太郎女の子説はやめてくれよ……(絶望)

>>132
狭いとこがおちつくのってなんだろうねあれ(棒読み)
その二つのネタは王道でありながら、なかなか書き甲斐がありそうなんだよなあ……

>>133
可愛い姉妹喧嘩なんだよね、それ一番言われてるから。
その柔軟な発想、俺にもちょっと分けてくれよなー、頼むよー。

腹がおかしくて、本編の構想が浮かばないので、小ネタを書いてみる試み。

【一巡先】
病室にて

怜「……」

竜華「怜? 何しとん?」

怜「あ、竜華か。いや、そのな……」

竜華「?」

>ホムラチャン、ゴメンネ
>マドカァ・・・・・・

怜「アニメ観とんのやけどな」

怜「こんないいとこで終わったのに、諸事情で来週は放送休止なんやて」

怜「……悔し」

竜華「あのなぁ、怜。怜がアニメ好きなのはようわかっとる」

竜華「ただ、放送してくれてるトコにも事情があるんや」

竜華「わかるやろ?」

怜「そうやな……でも」

怜「……譲れないものも、あるんや!」ギュイーン

竜華「ちょ!? ま、まさか、怜!?」アセアセ

怜「……!?」

>ワタシハアナタヲワスレナイ
>イッテシマッタワ、エンカンノコトワリニミチビカレテ・・・・・・
>ワケガワカラナイヨ

怜「……あああ」

怜「観て、しもた」ガックシ

竜華「だからいつも言っとるやろ?」ハァ

竜華「来週のことを観たら、怜は必ずそうなるんやから」

竜華「これに懲りたら、無駄な能力の使用は控えんとあかんよ」イマシメ

怜「はぁ……」

>カワシタヤークソクー(エンディング)

その能力で、咲の次の話を見てくださいオナシャス!


咲ちゃんprpr


ああ、やっぱり敬愛してるってのはあの作者さんか
あの人この板の自分のスレで今照京のシリーズ物書いてるよ
ファンが追っかけでvipで書かれたスレとか挙げてくれたりするからオススメ

【咲さん?】
>オマカセアレ!
>ヤメルノデス、ボクタチ!

咲「いやー、やっぱり玄ちゃんはかわいいねぇ、京ちゃん」ウットリ

京太郎「お、そうだな。やっぱりなんといっても……」

>ギロッ(ヤジュウノガンコウ)

京太郎「あの立派なおもちだよな。って考えると、俺は姉の宥さんも素晴らしいと思うんだ」ムフフ

咲「……はぁ、京ちゃんてほんとバカ」

京太郎「あ、あと竜華っていう娘も捨てがた……ん?」ピクッ

咲「どしたの?」

京太郎「お、おい、咲?」チョンチョン

咲「んー……!?」

>ミヤナガサキ・・・・・・
>ワタシノタオスベキアイテダ!

咲「え、これって……私?」ビクビク

京太郎「じゃ、じゃあ、今俺の横にいる咲は……!?」ジーッ

咲「……ちょ、いったい、どうなって――」アタフタ



―ジリリリリリリリリ

咲「はっ!?」

咲「夢、か……」

咲「よ、よかった……」

咲「……」オモチペタペタ

咲「……むー」

>>137
申し訳ないが、病んでる怜に2巡も先を見せるのはNG。(YGは隔週だからね、しょうがないね)

>>138
そのSSだいすき。続きを今か今かと待ちわびてるんだよなあ……

阿知賀編の連中に関しては、もしかしたら本編で触れられることがないかもしれないから、小ネタでちょくちょくって感じ。
まあ、俺自身、阿知賀編まだ観れてないし……(震え声)

【神社にて】
穏乃「……」シゲシゲ

憧「ん? しず、どうかした?」

穏乃「あ、憧。あのさ、これ、なんだけど……」

憧「ああ、これは絵馬ね……!?」ハッ

>ヒンニュウハステータスダ! キショウカチダ!
>バルサミコスー

穏乃「なんだ、これ? 何かのキャラなのかな?」

憧「し、しず! え、えっとね、これは……うん! 昔流行ってたアニメじゃないかな?」アセアセ

穏乃「へぇ、そうなんだ」

憧「まあ私、アニメ観ないからわかんないんだけど!」

穏乃「ふーん……私にはそこまで昔っぽく見えない絵柄なんだけどな」

憧「……」ビクッ

穏乃「ま、いいや。とりあえず私、また山行ってくるね」タタッ

憧「う、うん、行ってらっしゃい」ヒラヒラ


憧「あ、危ない所だった……」

憧「このことは初瀬にだって知られちゃいけないし、ましてやしずになんて……」

憧「……」

憧「私もこ○たみたいになれたらなあ」ハァ

憧「あんなにオタクであることを公言できる子が羨ましいよ、ホント」

憧「はぁ…………」


穏乃「憧の奴、あれでバレてないって思ってんのかな」アキレ

穏乃「まぁ、自分から話したくなるまで、気長に待つけどね」

穏乃「ま、今後もしばらくは弄って遊んでやろうかな」ニヤニヤ

そんなこんなで、小ネタでした。
本編かな、次は。
また気が向いたら小ネタ投下するだろうけど。
ゆっくり待っててくれよなー、頼むよー。

おつ小なた

思いついたら投下。
大好きな某バンドの曲になぞらえて。

【自転車】
咲「雨、上がったね。京ちゃん」

京太郎「ん、そうだな。なんだっけ、アニ○イト行きたいとか言ってたよな?」

咲「うん!」

京太郎「そっか、んじゃ一旦家に帰って、行くか」

咲「へ?」

京太郎「俺も買いたいヤツあるからさ。一緒に行くか。自転車で迎えに行くからさ」

咲「うん、じゃあいこっか!」


咲「水たまり多いなー」

京太郎「全くだな……」

咲「あ、でも、なんか綺麗だよ。空、映ってるし」

京太郎「おっそうだな……よしっ、咲!」

咲「へ、うわっ!?」

バシャッ!

咲「お、思いっきり飛び込んだね……」

京太郎「ああ、そうだな。わりー、水たまり見てたら、ついやりたくなっちまった」

咲「いや、いいよ……なんか羽みたいな水しぶきで、綺麗だったし」ニコニコ

京太郎「……んだよ、それは」ハハッ

咲「だ、だって……」クスクス

本編が煮詰まってしまった。
こういう時はまた今度に回せば、いいアイデアが浮かぶもんらしい。

つーわけで、また小ネタ募集。
とりあえず、さっき出たヤツ書いてみるんで、お願いしますね……(小声)

咲ちゃん創作してみるの巻

麻雀部に入ったことで安価スレ立てる咲さん

【妹なんて……】
照「そんなわけでだな、昨日は妹から電話が来たわけだ」

菫「……はぁ」

照「それでそれで! お姉ちゃん、また凄かったね、かっこよかった、なんて言われたんだよ! なあ、これ以上に嬉しいことあるか!?」キラキラ

淡「ホント、照先輩って妹さん大好きですね」ボソボソ

誠子「ああ、淡はまだ1年だから慣れないだろ?」ボソボソ

淡「いえいえ! 私、妹モノ好きですし」ボソボソ

誠子「あ、そ、そう……」ボソボソ

尭深「……」ズズーッ


照の家
照「ああ、合宿疲れた……」

照「まったく、菫のやつ! 合宿中は妹トーク禁止なんて!」

照「淡も味方をしてくれたものの、菫のやつ本当に頭固いからな」

照「胸はやわらかいくせに……」フニフニ

>チャクシンヤデー

照「ん? あ、咲!」

照「ど、どうした?」ピッ

咲「あ、お姉ちゃん! 今週のま○マギ観た!?」ワクワク

照「」ハッ!?

咲「す、すごかったね! ホント、あんなことになるなんて――」

照「ま、まて、咲! そ、その先は――」アセアエ

咲「マ○さんが死んじゃった! これからどうなるのかな、ねえ、お姉ちゃん!?」

照「……あのね、咲」

咲「うん!」

照「お姉ちゃん、今日まで合宿だったんだ」

照「だから、まだその回観てないんだ」

照「だから、まだそんなことわからないんだ」

咲「……」

咲「……ご、ごめんなさい!!」ピッ

翌日――

照「」ズーン

菫「お、おい、照? き、昨日は妹さんから電話が来なかったのか?」オソルオソル

淡「ああ、もう照先輩の調子が悪かったら、全部妹さんが原因なんですね」ボソボソ

誠子「菫先輩も慣れっこだからな」ボソボソ

尭深「……重度」ズズーッ

照「……私には妹なんていない」ボソッ

菫「は?」

照「最初から、そんな奴はいなかったんだ」ボソッ

菫「あー、そういうのは勝手だがな」

菫「目に涙浮かべながらふくれっ面で言ってるお前を、誰が信じられるっていうんだ?」ハァ

照「……」プクーッ

淡「ホント、照先輩って面白いですね」ククッ

誠子「あ、ああ、そうだな」ハァ

尭深「……」ズズーッ

二人の仲裁する京ちゃんはよ

これは訴訟

>>147
【似非・文芸部】
咲「京ちゃん、小説を書こう」テイアン

京太郎「この無茶振りはなんなんですかね……」

咲「いいでしょ! 私だって、電○文庫の大賞とか、角○スニーカー文庫とかの大賞とってみたいんだよ!」

咲「個人的には、アニメ化決定した『変○王子』がいいと思うよ!」

京太郎「こんなところでステマしなくていいから」

京太郎「で? 書くために何が必要か分かってるんだろうな?」

咲「尽きることのないもうs……想像力!」

京太郎「……残りは?」

咲「学校の授業すべてを犠牲にしてでも小説に取り組む熱意!」キリッ

咲「麻雀部の合宿に行きたいところをグッとこらえて、家に缶詰め状態になり書き抜く覚悟!」ドヤッ

咲「あと、あと……人と関わることなく収入を得るための近道の発見!」ゴゴゴゴ

京太郎「ストップ。もういい」

京太郎「とりあえず、お前が小説というものに逃避したい気持ちはとってもよくわかった」

咲「違うもん! 本当に覚悟が必要だもん!」プンスカ

咲「桐○ちゃんだって、私より年下なのにラノベ書いて、それがアニメ化したじゃん!」オレイモ

京太郎「アニメと現実をごっちゃにしてはいけない」

咲の部屋――
咲「むー、京ちゃんのバカバカ!」ポスポス ←枕を叩いている音

咲「うー、ムカムカするよ! これは一本凄いの書いて――」

咲「京ちゃんの鼻を明かしてやる!!」ゴゴゴゴ


咲「さて、まずは設定から考えよう……うん、こんなのでどうかな?」カキカキ

・竜の覇道(ドラゴンロード)と呼ばれる少女には姉がいる。その姉はいつも厚着をしていて、少女には
それが何故なのかさっぱりわからなかった。けれど、ある日少女は気付いてしまう。その厚着は自らに熱をため込み、
攻撃に転換するためのエネルギーを造成するためであった、ということに――

咲「……」

咲「やーめた。字を書くのってこんなに大変なんだなー……」

咲「……あ、そうだ」カキカキ

・口下手な少女にとって、学校というものはなんとも居心地が悪いものだった。少女は人一倍、孤独を感じていた。
そんなある日、少女にとっての救い主が現れ、少女に言う。「だいじょぶだって、俺が助けてやっから」――

咲「……」

咲「……や、やっぱやめた」カァァ

咲「わ、私には向いてないよね」アセアセ

咲「で、でも……」チラッ

ノート>カクンナラハヨカケ

咲「うわぁ……」カァァ

>>148
【安価】

咲「時代は安価スレだよ、京ちゃん!」

京太郎「そう……」ムカンシン

咲「あっ、ちゃんと聞いてよ! いい? ここにはたくさんの安価スレがあるよね?」

京太郎「どこに?」

咲「それでね、せっかく麻雀部に入ったわけだし、私も安価スレを建てたいと思ったの!」

咲「たとえば、『麻雀部の合宿どうしよう?』って選択肢が出たら、安価↓とかやって!」

咲「『合宿休んで家でゴロゴロ』とか書かれたら、それに従うの!」

咲「というわけで、実際に建てて、その結果この選択肢が出ました!」

京太郎「SOA」

咲「というわけで、私は家でゴロゴロしてるね!」ダッ

京太郎「捏造してはいけない」ガシッ

京太郎「咲。お前、安価って言っても直後の内容を指すわけじゃないからな」

咲「え?」

京太郎「例えば、お前安価↓3って書いただろ?」

咲「え、あれ? ホントだ……」

京太郎「無意識に押しちまったんだろうな……つーわけで、3つ下を見てみ……!?」ギクッ

咲「どしたの、京ちゃ……!?」ビクッ


『原村さんと幸せなキスをして終了』


咲「……京ちゃん、これどうしよう?」カタカタ

京太郎「……基本的に、安価は絶対、なんだよなあ」アキラメ

咲「……」

>ア、ミヤナガサン。ドウシタンデスカ?
>エ、キャッ!? イ、イキナリナニヲスルンデスカ!
>チョ、チョット、ナンデクチビルヲチカヅケテ・・・!?



ジリリリリリリ
咲「夢、か……」

咲「……」

咲「怖かったよぉぉぉ」ハァァ

>>151
すまん……! 俺は、あのスレの>>1みたいに、京ちゃんと照、咲を上手く結ばせることができないんだ。
つーわけで、仲裁は書けそうもない……(震え声)
すまんな……。

今から風呂入ってくる。
やっぱり小ネタ書くのが楽しすぎるし、本編は今日一つ書いたってことで、なんかリクエストください!
お願いします! な(ry

ん?なんでも(ry

じゃああれだ、図書室で居眠りしちゃった咲と京ちゃんはよ

咲ちゃんソフトクリームprpr

ん?なn

番外の腹黒穏乃もオナシャス!

宮守メンバーで番外編希望!

誰をオタ化させるかは任せます!

(うちの猫と戯れてたら遅くなって)すまんな。
可愛いからね、しょうがないね。

5つの希望……普通だな!(33-4)
あ、そうだ(唐突)
最初の方で、「本編で戦う他の高校は、このSSでそのうち出す予定だから書くのムズいかも」って言ってたけど
なんかそれじゃあこっちも皆も制約あってつまらないと思った(小並感)
小ネタメインになるかも、って言ったら本当にそうなっちゃった手前、今後は自由にいこう(提案)

んじゃ、楽しむゾ(MUR)

>>159
ん? 居眠りしたのは咲で、京太郎は起きてるってことでいいんだよね?

【図書室にて】
咲「……」

京太郎「あれ? 咲だ」

咲「……」スースー

京太郎「何となく図書室に本でも見に来たら、咲がいるとはな」

京太郎「高校になって、俺も多少は普通の小説とか読むようになったけど」

京太郎「咲の趣味は、相変わらずだったはずなんだけどな……?」

咲「……」スースー

京太郎「熟睡してる。はっきりわかんだね」

京太郎「ま、とりあえず、隣に失礼して……」ヨッコラセ

>>166
そうだよ(歓喜)

京太郎「……」ペラッ

咲「……」スヤスヤ

京太郎「……こいつ、いつ起きるんだろ?」

京太郎「昼休み、もうすぐ終わるぞ?」

咲「……うぅ」モゾモゾ

京太郎(おっ? 起きるか?)

咲「……あ○にゃぁん」

京太郎「は?」

咲「かわいいよぉ……卒業、しちゃうけど、ずっといっしょに」ムニャムニャ

京太郎「……こんな寝言するとか、恥ずかしくないの?」アキレ

京太郎「ま、いっか。咲、そろそ――」

咲「……きょう、ちゃん」

京太郎「……」ピタッ

咲「これからも、ずっと、いっしょ、に――」ムニャムニャ

京太郎(まさかとは思うけど、○いおん! と混ざってるんじゃないだろうな?)ウワァ

京太郎(でも、まぁ……)

咲「……いつか……みんなと、なかよく……」ムニャムニャ

京太郎(……悪くないな、うん)シミジミ

キーンコーンカーンコーン

咲「……?」

京太郎「お、やっと起きたか、この寝坊すけめ」

咲「ふぇ……京ちゃん、いたんだ?」

京太郎「まぁ随分前から近くにな」

京太郎「ところで、涎、出てるぞ」

咲「うぇぇ!? うわ、ほんとだ」バッ

京太郎「汚い、ふき取れ」つティッシュ

咲「あ、ありがとう……」フキフキ

京太郎「ほら、教室戻るぞ」

咲「う、うん……」


咲「昨日、アニメ観てたんだよ」

咲「ほら、あれ最近最終回やったでしょ? あれ私、何度も見返しては泣いちゃうんだよねえ」ウットリ

咲「そのせいで、今日も寝不足で」ハァ

京太郎「……ずっと、いっしょに」

咲「ふぇ……!?」ギョッ

咲「きょ、京ちゃん? そ、それ言うのやめてもらえる?」カァァ

京太郎「なんでだよ?」

咲「な、なんか、すっごく恥ずかしくなるから……」アセアセ

京太郎「……」ピコーン

京太郎「いつかは、みんなと――」

咲「だ、だからやめて!」アタフタ

(こんなものしか書けなくて)すまんな。
さて、次いくか。

>>160
ソフトクリーム美味しいんだよね、それ一番(ry

>アザッシター
咲「やった! ソフトクリーム!」

京太郎「おっ、咲はバニラにしたのか?」

咲「うん! やっぱ原点にして頂点だよね!」

京太郎「最近覚えた言い回しなんですかね?」

京太郎「まあいいや。そこのベンチにでも座って食おうぜ」

咲「うん!

咲が一転攻勢するまでまーだ時間かかりそうですかねー?

京太郎「ああ、やっぱチョコ味うめえな……」ペロペロ

咲「……」ジロッ

京太郎「おっ、なんか不満そうだな、咲?」ニヤニヤ

咲「そ、そんなこと……」

京太郎「あれだろ? 何度も食べた味だから少し物足りないなあ、なんて思ってんだろ?」

咲「……」

京太郎「ったく、だからたまには変えてみようぜ、って普段から言ってんのに」

咲「ふ、ふんだ! お、美味しいのには変わりないからいいんだもん!」パクパク

京太郎「……なんでそうムキになんだか」

京太郎「……」ツーン

京太郎「咲。あのさ、俺、バニラ食ってみたいんだよな」

咲「……」ピクッ

京太郎「だからさ、俺のと交換してくんない? ほんの少しでいいからさ」

咲「……」ペロペロ

京太郎「ほら、咲」

咲「……うー」

パクッ!

京太郎「……は?」

咲「……」モグモグ

京太郎(あれ、いきなり咲が寄ってきたかと思えば)

京太郎(俺のソフトクリームにかぶりついた……!?)

京太郎「え、あの、咲?」アゼン

咲「ほら、京ちゃんも早く」ズイッ

京太郎「え、いや、そんな……」

咲「なに? 私のバニラが食べられないの?」ズイッ

京太郎(何言ってんだこいつ)

京太郎「ああ、じゃあもらうわ」パクッ

咲「……ん」

京太郎(まさか、こんな分け合い方をすることになるとは思わんかった)コナミカン

京太郎(ムキになった咲って、なんでこう、いきなり大胆になるんだろうな?)ウーム

咲「……」ペロペロ

>>173
ミスった……なんで京太郎がツーンとしてるのか、私には理解に苦しむね……。

>>172
期せずして一転攻勢になったんだよなあ……
それじゃ次、行きますよー

俺のソフトクリーム(意味深)

京ちゃんなんで急に鼻にきてんの?

>>175
私のバニラ(意味深)、俺のソフトクリーム(意味深)、かぶりついた(意味深)
これもうわかんねえな。

>>176
咲と京太郎を間違えちゃったんだよなあ……
すみません、許してください! なんでもしますから!

よしっ、じゃあ次のお題を書いてやるぜ!

ん?今なんでもするって言ったよね?

中二病咲ちゃんかわいい!

>>161
阿知賀編詳しくないのに、大丈夫なんですかね……?
まあ、ベストを尽くせば結果は出せるってことで、走らせて、頂きます。

阿知賀女子麻雀部室――

憧「ふいー、疲れたー」ガチャ

宥「あ、憧ちゃん、こんにちは」

玄「お疲れのようでー」

憧「ホント今日はもう、すっごいきつかったよ」

憧「……ん?」

>ワケガワカラナイヨ

憧「」

穏乃「あっ、憧、来てたんだー」ガチャ

灼「……あ、そのぬいぐるみか」

憧「これは、なんなの?」

穏乃「んっとね、なんか昨日部室整理してたら、見つかっちゃって」

穏乃「きっと誰かの忘れ物だろうな、ってことで私が出しといたんだ」エヘン

穏乃「もしかして、憧のだったりする?」シゲシゲ

憧「う、ううん、違うよ」ブンブン

灼「うん、そうだよね。なんか憧のイメージと違うし」

憧「……」ダラダラ

宥「うーん、じゃあ誰のなのかな……?」

憧「い、意外とハルエのだったりするかもよ?」ダラダラ

穏乃「ああ、それだったら赤土先生には確認したんだ。違うってさ」

憧「そ、そうなんだ……」

穏乃「うーん、そもそもこれ何のぬいぐるみなんだろうね?」

憧「……」ビクッ

灼「あ、それ。昨日ちょっと夜眠れないから、テレビ付けたら出てた気がする」ポンッ

灼「なんだっけな……そうそう。なんかピンク色の髪の子と赤色の髪の――」

憧「あっ、そうだ。私、今日、用事あったんだよね……じゃ、じゃあまた!」ダッ

灼「あっ、憧」

穏乃「……いやーでも、憧のものじゃないなら、本当に誰のなんでしょうね?」

灼「でも、なんかこれ、よく見ると可愛いよね」

宥「なんだか、怖いけど……」


憧の家

憧「……着いた、か」ハァハァ

憧「も、持ってった覚えないのに、なんであんなとこに……?」ドタドタ

>キミタチハイツモソウダネ

憧「やっぱり、ちゃんとあるし」

憧「……じゃああれは、一体誰の?」



穏乃(うーん、前回憧の家に遊びに行ったとき)

穏乃(憧が必死に、ベッドの上からモノを片づけてたから)

穏乃(憧がいないすきに、ちょっと探してみたら見つかって)

穏乃(なんか可愛い、と思ったから、同じものを見つけて買ってきたまではよかったんだけど)

穏乃(……ちょっと、悪戯しすぎたかな?)

穏乃(でも、なんか憧は、いじっちゃいたくなるんだよね……)

穏乃(なんでだろ?)

穏乃「まあとりあえず、これは私が持ち帰っときますね」

玄「うん、任せるね」

宥「うーん、可愛いような、怖いような……」

灼「無くさないように」

穏乃「はい!」ニッコリ

穏乃(まぁそのうち)

穏乃(自分から言ってくれたらいいのにな……)ギュッ

穏乃さん倒錯しすぎてんよー(指摘)
まあ、必死こいてひねり出したんで、許してください!

つーわけで、次いくか。
>>162
宮守メンバーだいすき。
まあとりあえず、誰をそんな感じのキャラにするかは何となく決めてたので。
よしっ、じゃあ投下してやるぜ!

穏憧ちょーいいよー
それにしても書き溜め無しでこのペース、しかも>>1のレス率も高いってかっこいいとおもった(小並感)

宮守女子麻雀部室

エイスリン「……♪」カキカキ

胡桃「? エイスリン、何を描いてるの?」

エイスリン「アニメ」

胡桃「……?」キョトン

エイスリン「ニホンノ アニメ スキ」カキカキ

エイスリン「……デキタ!」バッ

>ダンマクハパワーダゼ

エイスリン「ドウ?」

胡桃「うーん……確かにうまいんだけど」

胡桃「私には何を描いたのかわからないな……」

塞「おー、二人とも」ガチャッ

胡桃「あっ、塞! ちょっと来て!」

塞「ん? いいけど?」

胡桃「これ! 何かわかる?」

エイスリン「……」モジモジ

塞(……!? な、なんだこれ!?)ガーン

塞(間違いなくこれは、魔○紗、だよね?)

塞(P○xivに投下されて、高評価の絵と大差ない……!?)

塞(そ、そんな……これまさか、エイスリンが!?)

胡桃「塞?」キョトン

塞「うわっ!?」

胡桃「どしたの? 固まっちゃってたみたいだけど」

塞「い、いやまあ、その……」

塞「エ、エイスリン……これ、どうやって描いたの?」

エイスリン「イツモ ミタイ パネルニ カキカキ」ジェスチャー

塞「そ、そんな!? それだけでこんな絵が描けるわけが――!」

塞「第一、このクオリティのを手描きで描けるなんて……ペイント用のソフトの価値がなくなるじゃない!」

塞「ううう……自信なくしそう」

胡桃「ね、ねえ、塞? もしかして塞って……」

塞(……はっ!?)

エイスリン「……?」ニコニコ

豊音「へぇ、塞さんが……」パチクリ

白望「……ダルい」

胡桃「なんか、意外だよね!」

塞「……」ズーン

エイスリン「サエ?」カキカキ

パネル>ドウシタノ?

豊音「でも、塞さんのそういう所、いいと思うよー」

豊音「そりゃあ、なんか意外だって思ったけど」

豊音「なんか、かっこいいよー」

白望「……ダルいから、そんなに落ち込まないで」

胡桃「もー、さっきから私も特に何も気にしてない、って言ってるのに」

塞「……うう」

エイスリン「……」カキカキ

>マスタースパーク!

塞「……はぁ、エイスリンが羨ましいよ」

エイスリン「……?」キョトン

難産だったけど、書いてて楽しかった(小並感)
○方はアニメじゃなくてゲームなのに、アニメと勘違いしてるエイスリンちゃんかわいい。

>>188
アリシャス! まあ、俺自身楽しませてもらってるから、多少はね?

さて、次は……
よしっ、タコスと京太郎、そして和の話だな!
咲さんは一回お休み、と。

清澄高校麻雀部室――

優希「……なぁ、きょーたろー」

京太郎「ん? なんだよ、タコス?」

優希「タコスいうな……あのさ」

京太郎「うん?」

優希「えーと、その……さ、咲ちゃんと仲良いけど、つつつ、付き会ってるのか?」

京太郎「……俺が、あいつと?」

優希「う、うん……だって」

優希「あんなに長い時間一緒にいて」

優希「それで、お互い凄く信じてるみたいで」

優希「……こんな風に少しでも考えない方がおかしいじぇ」

京太郎(……うーむ)

京太郎(こりゃちょっと難しいな)

京太郎(優希の奴がこんなことを考えてると、咲が知ったら)


咲『きょ、京ちゃん!? ゆ、優希ちゃんが私たち付き合ってるって! そう思ったって!』

咲『ど、どうしよう京ちゃん……やっぱり私、麻雀部にはいられそうもないよ』


京太郎(うん。優希がこう考えると知ったら、咲は意識して俺に近づいてこなくなるだろう)

京太郎(そうしたらあいつは、これからも人と接することを拒み続け)

京太郎(いずれ、俺の言葉も聞こえなくなるかもしれない――)

優希「京太郎、どうなんだじぇ……?」

京太郎「……あのな、優希」

優希「う、うん……」

京太郎「俺はあいつとは、そーいう関係じゃない」

京太郎「それだけは真実だ」

京太郎「だから、咲には言わないでおいてくれ」

優希「う、うん、それはいいじぇ」

優希「で、でも」

京太郎「何か言いたい気持ちは分かる」

京太郎「けどな、優希。お前も、分かるだろ? あいつの人見知りは異常なぐらいだって」

京太郎「でもあいつは、やっと『ここ』を居場所だと思うようになってくれた」

京太郎「だから俺は、そのチャンスを失わせたくない……」

優希「……」

京太郎「だから」

優希「はぁ、いいじぇ……とりあえず、京太郎と咲ちゃんはそーいう関係じゃないんだな?」

京太郎「そうだよ」

優希「……わかったじぇ」

京太郎「わりいな、恩に着る」

優希「ん」

優希(……わかってはいたけど)

優希(やっぱり割り込めないじぇ)

優希(咲ちゃんのことを話す時の京太郎の顔)

優希(なんでこんなに優しいんだじぇ……)

京太郎「優希? どした?」

優希「……なんでもないじぇ」

京太郎「そっか。お前、元気だけが取り柄なんだからしっかりしろよ」

優希「だ、だけとはなんだじぇ!」

京太郎「おっ、元気になった。よかったよかった」

優希(うううう……)

優希(……咲ちゃん。頑張れ)

優希(私も咲ちゃん、応援するじぇ)

優希(……ちょっと悔しいけどな!)

あーあ、優希との日常に軽く嫉妬する咲さん書きたかったのにもうめちゃくちゃだよ。
許してください!オナシャス!

さて、次は和単体か……

>>198
わずか1行のどうでもいいレスを拾ってくれてありがとう!うれしい(小並感)
どのキャラもきちんと描こうとすればかわいいと思うんだ

咲のキャラは一部を除いて基本的にかわいい(至言)

>>199
たしかに言う通りなんだよなあ……リクエスト多くて嬉しいゾー、これ。

>>200
あんまり容姿的な意味で人気がない風越のドムこと深堀さんも、咲日和だと可愛いんだよなあ……
買って、どうぞ(ステマ)

部室――

咲(うう、京ちゃんのバカ)

咲(私に一人で部室に行け、だなんて)

咲(今まで京ちゃんがいても、あんなだったのに)

咲(うう……)ゲンナリ

咲(……)

咲(ええい、ままよ!!)ガチャッ

和「あ、宮永さん。こんにちは」

咲「ひぅっ!? あ、その、原村さん、こんにちは」アセアセ

和「今日は、須賀くんはご一緒ではないのですか?」

咲「う、うん。京ちゃん、用事がある、みたいで!」アタフタ

和「そうなんですか……」

和「あ、どうぞ、腰かけてください」

和「今、紅茶を持ってきますね」

咲「うぇえ!? そ、そんなの悪いよ、は、原村さん……」

和「ふふっ、気にしないでください。私がしたいからするだけですし」

和「できれば、宮永さんが飲んでくれたらいいなあ、なんて」ニッコリ

咲(ううう……ダメだよ、京ちゃん)

咲(こ、こんな非の打ちどころがない子と一緒にされたら)

咲(コンプレックスで潰れちゃうよぉぉ……)

和「はい、どうぞ」

咲「い、いただきます……」

咲「……」ゴクゴク

咲「こ、これ、すっごくおいしい、よ。原村さん」

和「ふふっ、良かった」

和「……紅茶は、人をリラックスさせる効果があるらしいですよ」

咲「へ、へぇ、そうなんだ」

和「はい。だから、宮永さんがもう少し気楽になれたらなー、って」

和「思いを込めて作りました」ニコッ

咲(……)

咲(……ううう)

咲(なんだろ、世の中にはこんな子がいる一方で)

咲(京ちゃんみたいな一部の人の前でしかはっきりと話せない)

咲(そんなのもいるんだなあ……)

和「あ、ごめんなさい」

和「気楽になれたらなー、だなんて軽々しく言ってしまって」

和「実際、宮永さんには宮永さんなりのペースがあると思います」

和「だから……ゆっくりでいいんですよ」ニコッ

咲「……そう、思えたらな」ボソッ

和「えっ?」

咲「いっつもね、私だけ置いてきぼりにされてる気がするんだ」

咲「昔から、ずっと」

咲「そんな私に、京ちゃんはずっと一緒にいてくれたんだ」

咲「本当に何の取り柄もなかった、私の近くに」

咲「だからさ、ホントは辛いんだ。こんなに凄い原村さんとか、元気で明るい片岡さんとか見てると」

咲「私って、ホントなんなんだろう? もう、よく分からなくて」

咲「ううっ……」グスッ

和「……」

ギュッ

咲「……!?」

和「宮永さん。辛かったでしょう、本当に、辛かったでしょう」

和「私も、宮永さんとはちょっと違うけど」

和「何度も転校を繰り返して」

和「友達が出来ては、離れるってことの繰り返しだったんです」

咲「……」

和「そんな風に過ごしてると」

和「本当に、自分が自分なのか」

和「そういうことが全部、分からなくなっちゃうこともあって……」

和「ねぇ、宮永さん? これでもあなたは、こんな私を『凄い』って言えますか?」

咲「……『凄い』よ、原村さん、は」

和「ふふっ、ありがとうございます」

和「けど、私からすれば、宮永さんの方が『凄い』ですよ?」クスッ

咲「……えっ?」

和「宮永さん、たしかに話すのが不得手かもしれません」

和「けど、何の衒いもなく、まっすぐと、自分の考えを言えてるじゃないですか」

和「それって、素晴らしいことだと、少なくとも私は思いますよ?」ニコッ

咲「はらむら、さん」

和「今、ご自分のことを話して下さり、とても嬉しかったです」

和「いいんですよ、周りの人の力はどんどん借りて」

和「長い転校生活、悪いことばかりでもありませんでした」

和「こういうことを実感できるようになりましたから」

咲「……わ、わたし、その、み、みんなに迷惑かけっぱなしで」

咲「と、特に京ちゃんには、本当に――!」

和「須賀くんが?」

和「ねぇ、宮永さん?」

和「須賀くんが、宮永さんに手を貸すことを」

和「迷惑だなんて今まで言いましたか?」

咲「……」フルフル

和「それじゃ、迷惑そうな素振りを見せたことは?」

咲「……」フルフル

和「それが答えじゃないですか」

和「私はまだ須賀くんと知り合って日が浅いから、断言できませんけど」

和「宮永さんと一緒にいる時の須賀くん、とっても楽しそうで」

和「羨ましいとすら思いますよ」

和「宮永さん。私は、あなたの麻雀の腕は凄いと思ってます」

咲「……? わ、私なんて全然」アタフタ

和「いいんです。今は言わせてください」

和「あなたは確かな腕を持ってます。でも」

和「それは、二の次なんですよ」

咲「……」

和「私は、あなたと一緒にいると嬉しいんです」

和「それは、事実なんです」

和「事実の前では、いくらあなたがご自分でご自分を否定しても」

和「そんなのは何の効果もありません」

咲「……」

和「だから、宮永さん」


和「これからも、よろしくお願いしますね?」ニッコリ


咲「……ズルいよ、原村さん」

咲「そんなこと、いわれたら」

咲「もう、私はっ……!」ポロポロ

和「いいんですよ、思いっきり泣いてください」

和「大丈夫ですよ」



京太郎(……)

久「あら、須賀くん?」

京太郎「……部長。お疲れ様です」ペコッ

久「いいのかしら、入らなくて?」ニヤニヤ

京太郎「……部長って、意地が悪いトコありますよね?」

久「さぁねえ」

久「ま、今日は部室に行かないようにまこには言っておいたし」

久「優希には、あなたから言っておいてくれたんでしょう?」

京太郎「……これで」

久「んー?」

京太郎「これで、咲も少しは変わりますかね?」

久「さぁね。私から断言はできないわ」

久「ただ――」

久「悪いようには、ならないんじゃないかしら?」ニッコリ

京太郎「そう、ですよね……」

こうして――
清澄高校麻雀部は。
一人の少女の本格的な入部により。
新たに生まれ変わる――

和単体モノを書こうとして、いざ書きはじめようと思ったら、ついつい筆が乗りこんなことになってしまった……
とりあえず、これもまた本編ってことにしておいてくれよなー、頼むよー。

さて、今日はちょっと疲れてしまった。
カピバラのリクエストからは、また次の機会になりそうだ。
いやほんと、リクエストからこういう話書けるのは普通に楽しいと思う(小並感)
だから、これからもお願いします(ペッコリン)

沢山のレス、アリシャス!
カピバラネタはなかなか浮かばなかったんで、すまん!
というわけで、今日は中二病咲さんでも一丁いっとこうか。

【中二病】
咲「……」

京太郎「おっ、あれは咲だな」

京太郎「おっす、咲!」ポンッ

咲「……うっ!?」ビクッ

京太郎「ん? 具合でも悪いのか?」

咲「あ、京ちゃ……わ、私に近寄らないで!」ハァハァ

京太郎「は?」

咲「い、今の私は私の中に巣食う【魔王】と対峙してるんだから」

咲「こ、これが顕現しちゃったら、相手の精神を崩壊させちゃったり」

咲「無邪気な笑顔で人を傷つけて、相手をめげさせちゃったりするんだよ……!」ハァハァ

京太郎「やけに具体的だけど、なにかおかしなものでも食ったのか?」アキレ

やけに具体的ですね、(魔王化する)予定でもあるんですか?

咲「ううう……だ、だって、仕方ないじゃん!」

咲「今日、夢を見たんだけど、その中で私は」

咲「対戦相手の表情をとても辛そうに歪めちゃったり」

咲「なんかすごくリアルに、『めげるわ……』なんて関西弁っぽく言われたんだよ!」

咲「だ、だから私は今、必死にそれを抑えようと」ハァハァ

京太郎「いいから落ち着け」ペチッ

咲「ひゃっ!?」ビクッ

京太郎「……少なくとも、俺が知ってるお前には、んなこと出来っこねえよ」

京太郎「そもそも、お前、そんなことしたとして」

京太郎「対戦相手とまともにやり合えると思ってんのか?」

咲「えっ、それは……」モジモジ

厨二病とか、ある意味代名詞の京ちゃん(の中の人)の前で・・・

京太郎「今のお前じゃ、対戦相手にそんなこと言わせたとして」

京太郎「『あっ、その……ご、ごめんなさい!』とか言い出すか」

京太郎「『や、やっぱり私、みなさんにご迷惑を!』とかトチ狂ったこと言うか」

京太郎「……まあ、お前にゃそんな打算的な戦いはできねえだろうよ」

咲「……京ちゃん」ウルウル

京太郎「あっ、でも」

京太郎「……その、腕に巻いた包帯はそのままの方がいいかもな」

京太郎「そのままクラスに入ったら、珍しそうな顔した女子が、『あれ、宮永さん? 怪我でもしたの?』なーんて訊いてくれるかもしんねーぞ?」

咲「……!?」バッ

京太郎「あれ、取っちまうのか? 勿体ねー」ニヤニヤ

咲「きょ、京ちゃんのバカ!!」カァァ

>>228
こ、この咲さんはただの人見知りなオタク少女だから……(震え声)
まあ、魔王化云々は思案中。

>>230
あの人なら咲さんに向かって、「命ずる! 麻雀部に入部せよ!」とかやりそうなんだよね、それ一番言われてるから。
まあ中の人ネタなら、京太郎と部長は、別世界じゃ幸せなキスをして終了する可能性もある仲だからね。しょうがないね。
あ、でも、別世界の部長は、ここの部長よりも立派なおもちを……。

小ネタいくか。
今日もいろいろ書こうか、と思っているんで、色々とオナシャス!
また小ネタか、壊れるなぁ……。

京ちゃんが咲さんのイマジナリーフレンドだったっで

シティハンターのED見てたら、時間が経ってしまっていた……
まあ、それはさておき。

>>235
字面だけで考えたら「想像上の友人」って意味らしいけど、ググったら結構範囲広いんだな。
概念となったま○かさんもそうだったのか……(震え声)

【イマジナリーフレンド】
咲(……はぁ、学校なんてもう、行きたくないなぁ)

咲(どうせ行っても、なんにもないし)

咲(はぁ……)

?『おいおい、咲。また学校行きたくないのか』

咲「……また、か」ハァ

?『また、とはなんだ、失礼な奴め。俺には、名前があるって言っただろ?』

咲「……京太郎、くんだっけ?」ジトーッ

京太郎『おっ、覚えてたのか。てっきり忘れてたのかと』

咲「そんなすぐに忘れるわけないでしょ! はぁもう……これって何かの夢ならいいのに」

京太郎『残念ながら、これは夢じゃないんだな』

京太郎『あ、ところで、咲』

咲「ん?」

京太郎『お前、気にしないのか?』

咲「え、なにを?」

京太郎『いや、俺ずっとお前の近くにいるんだけど』

京太郎『というか、お前の近くから離れられないらしいんだわ』

咲「ふーん……って、えっ?」ピクッ

京太郎『うん、だからさ、その……』

京太郎『今日のお前の、その、し、下着の色とか』

京太郎『風呂に入ってお前がどこから洗うのか、とか』

京太郎『そーいうの全部わかっちゃう、っていうか……』

咲「……!!?」ワナワナ

京太郎『う、うん、だからさ……早く対策を打った方が』

咲「う、ううううう」カァァァ

咲「バ、バカ!! そ、そんなの分かってても言わないでよ!」ガーッ

京太郎『お前な……一応、言っておいた方がいいんじゃないか、と思って言ったんだぞ』

咲「そ、それでも、そんなこと……い、言わないでほしかったよぉぉ」

京太郎『うーん、困ったな……対策がない以上、これからもずっとこのまま』

咲「ううううううう……」

ジリリリリリリリ

咲「は!?」ガバッ

咲「ま、また夢オチか……」

咲「……」

咲「あ、着替えないと」ヌギヌギ

咲「……」ピタッ

咲「……ねぇ、京ちゃん」キョロキョロ

咲「い、いないよねー……」

咲「……」

咲「な、何言ってんだろ、私」カァァ

【ゲーム】
咲「……」カチカチ

京太郎「……」カチカチ

>ピーケーサンダー!

咲「あっ……!?」ピッピッ

京太郎「ふふふ……」カチャカチャ

咲「このっ……」

>ファルコンパーンチ!

京太郎「おわっ!? く、くそっ」

咲「よっ……と!」


京太郎「はぁはぁ……や、やるな、咲!」ゼェゼェ

咲「きょ、京ちゃんも……」ハァハァ

京太郎「……」

京太郎(今、気づいたけど)

京太郎(なんでいつの間にかこんなに距離近くなってんだ?)

京太郎(始めた時は、結構離れてたのに……)

咲「ねぇ、京ちゃん?」

京太郎「なんだよ?」

咲「暑くない?」パタパタ

京太郎「まぁ、ス○ブラは疲れるからね。しょうがないね」

京太郎「あと、ソウダナー……」

京太郎「もう少し距離を離せば、いいんじゃないか?」シテキ

咲「……はっ!?」バッ

京太郎「ん?」

咲「も、もっと早く言ってよ!」カァァ

京太郎「何をいまさら」

咲「むうう……」カァァ

書いてて思うんだけど、未だにこの二人の距離感がどんなもんなのかよく分からないんだよなあ……
今日は少し体調がふるわないらしい。
小ネタ案出したら、ゆっくり書くんで、オナシャス。

ギター買っちゃった咲さん

タコスに純粋な目で趣味に迫られる咲さん

スポブラ?(難聴)
というわけで咲さんのセクシーランジェリー(縞パン)をみた京ちゃん

(なんか体調を崩しがちで)すまんな。
ちょっと外に出てこようと思う。
何か話したいことがあるなら、何でも書いていいです。
出してくれた小ネタは、戻ってきたら少しずつ書いてみよう(提案)

あっ、そうだ(唐突)
本編の合宿回あたりで、昨日書いた和と咲のくだりみたいなのを書こうと思ったんだけど、
(もうこれじゃ書くこと)ないじゃん……ってわけで、合宿編は軽く流すと思います。
小ネタ程度、になるんじゃないかな。
ちなみに、このSSでは、和は淫乱レズピンクじゃありません。
今更だけど、メインは京咲だからね、しょうがないね。

それ終わったら、地区予選編か、壊れるなあ……。
リクエストにあったように、宮守は書かせてもらったけど、地区予選決勝の高校はまだ誰も書いてなかったはず。
正直、俺も殆ど考えてないんで、あんま深く考えずに楽しんでもらえたら。

それじゃ、また後ほど。



咲「夏だよ、京ちゃん! ところで、今年のコ○ケだけど……」

京太郎「申し訳ないが、夏の○ミケはNG」

咲「むぅう……」

コミケにカップルで来んなペッペッ

>>246
最近行ってないから、カップルが来てるかどうかもよく分からないんだよなあ……
しかし、あの環境をカップルで乗り切れるのは普通に凄いと思う(小並感)

というわけで、なんか希望あったら、書いて、どうぞ(迫真)
じゃあ俺、今から風呂行って、入るから(棒読み)

ラノベと間違えてr-18的な本買っちゃう咲とバッタリ会った京ちゃんはよ

帰ったで。
とりあえず、>>242から応えていくか。
もう最近、ギターって言葉も聞かなくなったよなあ……(意味深)

【ギター】
咲「京ちゃん、ギターだよ、ギター!」ジャーン

京太郎「うわ、遂に買っちまったのか……」

咲「うん! さすがにゆ○ちゃんみたいに、いきなり25万のやつには手を出さなかったけど」

咲「初心者セットみたいな感じのやつで、1万円!」

京太郎(うーん……クラスのヤツに言わせると、初心者用セットは本当にピンキリで)

京太郎(その性能によって、続くか続かないかどうかが決まるみたいなんだけど)

京太郎(さて、どうなることやら……)

咲「じゃあ私、家で練習するね!」

咲「もしかしたら、清澄祭に出るかも!」

京太郎「あれ、うちの高校の文化祭って、そんな名前だったっけ?」

咲「それじゃあね!」ピュー

京太郎「はいはい……」ヤレヤレ


3日後――

京太郎「それで、弾けるようにはなりましたか……?」コゴエ

咲「なりませんでした……」コゴエ

京太郎「思った通り過ぎる末路だな……」

咲「い、いいもん! 私には麻雀があるんだもん!」

京太郎「じゃあなんでそもそもギターを買ったんですかねえ……」

咲「弾けるようになったら、京ちゃんに聴かせてあげたかったんだけどな……」ボソッ

京太郎「ん? 今、なんか言ったよね?」

咲「なんでもないよ!」ツーン

>>243
お、タコスと咲の絡みか(意味深)
あ、そうだ。このSSでは、一部のキャラがネタになることはあっても、魔王化とか鬼畜化とかはしない予定です。
その辺は見てる分には面白いんだけど、実際に書くのは精神的に辛いんだよなあ……

【シュミ】
優希「なーなー、咲ちゃん?」

咲「あっ、な、なぁに優希ちゃん?」ビクッ

優希「咲ちゃんは、なんか趣味とかあるか?」キラキラ

咲「」

優希「?」キョトン



京太郎「……」アチャー

和「どうかしましたか、須賀くん?」

京太郎「あ、えっと、その」

和「さあ、私たちは向こうで二人麻雀でもしてましょう」クイッ

京太郎「え、ちょっと、おい?」



咲「えっと、あ、趣味だよね?」

咲「えっとね、まずは、その、漫画とかかな!」ドヤッ

優希「おー、漫画かぁ」

咲(よしっ、これなら当たり障りないよね……?)

優希「好きな漫画はなんなんだじぇ?」

咲「え、えっと、その……」アセアセ

優希「私は、○に届けとかハ○クロとか、少女漫画が好きだじぇ!」

咲(うう……どれも読んだことないよぉ)

咲(ていうか、優希ちゃんって意外と乙女チック……?)

優希「咲ちゃんは?」

咲「え、えーとね、その……」アタフタ

優希「うん!」

咲「さ、最近は4コマ漫画に嵌ってて」

優希「おお! それって、コ○ちゃんとかみたいなやつか?」

咲「あっ、まあ、うん……」

咲「○チャンネル、って知ってるかな?」オズオズ

優希「ん? A○ャンネル?」キョトン

咲「あっ、えっと、知らないならいいんだ……」

咲「あ、あとは、○のみぞ知るセカイとか」

優希「んー?」

咲「あっ、ごめんね? 知らないならいいんだ……」

優希「そうか……」



京太郎「あー、もうめちゃくちゃだよ」

和「ほら、須賀くんの番ですよ?」

京太郎「おっ、そうだな」

和「……大丈夫ですよ、ちゃんと前に進んでますから」ボソッ

京太郎「えっ……あ」

京太郎「……和、サンキュな」

和「あら、なんのことです?」ニコッ

京太郎「……やれやれ」


優希「あ、じゃあ音楽は――」

咲「ひぅ!? あっ、えっとその、が、ガールズバンドの放○後ティータイムとか」アタフタ

優希「んー?」

自分で書いてて和が完璧すぎると思うんですけど、それは大丈夫なんですかね……?

>>244
むずかしそう……まあ、やってみよう(決意)

【セクシー】
部室――

京太郎(……うーん、眠い)

京太郎(今日は男子の体育は休みで、女子は普通にある)

京太郎(というわけで教室にいろ、という教師命令を無視して、俺はダメ元で部室に来た)

京太郎(部室の前で部長と会えたのは運が良かったな。まさかそのまま開けてくれるとは思わなかった)

京太郎(さて、この部室のベッドはこれから俺が独り占めできるということだ)

京太郎(昨日は、久々にアニメをリアルタイムで観たせいか、凄く眠い)

京太郎(……これじゃ、咲を笑えねえな)

京太郎(まあいいや。寝よう……)

京太郎(……)

ガチャッ

京太郎(……ん?)パチパチ

咲「……」

京太郎(あ、あれは咲……なにしてんだ、体操服のままで)

咲「……」ヌギヌギ

京太郎(……!?)

京太郎(な、なにしてんだ、あいつ!?)

京太郎(い、いきなり、なにを!?)

咲「……はー、疲れた)パサッ

京太郎(お、落ち着け、俺! と、とにかく、早く!)

咲「……」

京太郎(ってあれ、咲、なんでそんな……)ガタッ

咲「……え?」

京太郎「」


咲「な、なななななな」

京太郎「よ、よお」

咲「な、なんで京ちゃんがいるの!!?」カァァ

京太郎「ああ、まあ色々あって」

京太郎「ところで、なんで咲がここにいるんだよ?」

咲「わ、私はその……た、体育の後片付けしてたら」

咲「更衣室に、何故か鍵がかかっちゃってて……」

京太郎(どんだけ影が薄いんだ、こいつ?)

咲「……み、見た?」

京太郎「嘘はつかない」

咲「……サイテー」ジトーッ

京太郎「いきなり脱ぎ始めたお前には言われたくない」

咲「だ、だって! そ、そこで寝てるなんて分かるわけないじゃん!」

京太郎「いやまあ、すまんな」

咲「むー……」

京太郎「あー、その、ところで、咲?」

咲「……?」

京太郎「いや、言いにくいんだけど……お前まだ、スカートはけてねえぞ?」

咲「!!?」バッ

咲「う、うそっ!?」

京太郎「……しっかし、なんでそんなもん」

咲「ふぇっ!? な、なんで、見てるの!?」

京太郎「いや、なんか全然似合わねえなあ、って」

咲「……京ちゃんのバカ!」

京太郎「理不尽なやつ……」



咲(……たまにはおしゃれしようと思って)

咲(こんなもの、買ってこなきゃよかったよ)ハァ

京太郎「でもまあ、それがギャップっていうんなら」シミジミ

咲「も、もう早く出てって!!」カァァ

>>248
近所の書店では、普通にラノベと一緒に置かれてたんですけど、それは大丈夫なんですかね……?

【勇気】
咲(……)

咲(……変わらなきゃ)

咲(ラノベを買うのすら躊躇していた昔の私に)

咲(今、さよなら!)バッ


咲(一回、取ったらもう振り返らない……!)ダッ

咲(そのまま、レジへ――)

咲「あ、あの! こ、こ、これ下さい!」カァァ

店員「はい、いらっしゃいま――!?」ハッ

咲(あれ、どうしたんだろ……あ!?)


店員「……700円になります」ピッピッ

咲(ま、間違えて、違う本取っちゃってたのー!?)

咲「い、いえ、あの、その、そ、それは……」シドロモドロ

店員「はい?」

咲「……な、700円です、ね」チャリン

咲の部屋――
咲「……」ズーン

咲「……私の、バカ」

咲「……」

咲「でも、せっかくだし」

咲「読んでみよう」ドキドキ

咲「……!? こ、これは――」

咲「い、いくらなんでもエッチすぎるよぅ……」カァァ

これで希望は終わった、かな?
またあったら、どうぞ(迫真)

この咲さんはボーカロイドに手を出してギターと同じようにエタった経験がありそうだ

俺は何故かハ○クロをハクオロと空目した

他校と絡むイベントオナシャス

咲と京太郎が映画版なのはA'S見に行くネタ希望っす!

(小ネタ案を出してくれたのに先に本編を書いてしまって)すまんな。
今回で、一気に全国大会決勝前まで行ったんですけど、それは大丈夫なんですかね……?
本編が溜まっちゃってさぁ。

じゃけん、投下しましょうね。

【合宿】
――厳しかった合宿も。

優希「それでな、ついにあのバンドの新譜買ったんだじぇ!」キラキラ

咲「へぇ、優希ちゃん、えーと、あのバンド好きなんだね」ハハハ

優希「うん! なんたって歌詞がいいんだじぇ!」

咲「へぇ……」フムフム


京太郎(咲の相槌が少しずつ自然なものになってる。はっきりわかんだね)グッ

和「ほら、だから言ったでしょう?」クスクス

京太郎「……心でも読めるんですかね?」

和「もしかしたら、そうかもしれませんね。須賀くんが顔に出やすいだけかもしれませんが」シテキ

京太郎「うっ……」

――振り返れば楽しかった思い出ばかり。

久「ずっと練習ばかりってのもなんだし、たまにはテレビでも点けてみましょうか」パチッ

まこ「おっ、気が利くのう」

久「……あら、何かしらこの人たち?」

――えー、こちら埼○アリーナです!
――つい一週間前にこちらで
――二度の映像化で若い層を中心に多大な人気を博した
――テレビアニメ・「けい○ん!」のライブイベントが開催されました!

――本日はですね、このアニメに携わった声優の方々から伺ったお話を
――こちらからお送りします!

咲「」ガタッ

久「あら、咲? どうかした?」

咲「え、えーと、その……」モジモジ

まこ「しかし、最近はテレビアニメも一気に有名になったもんじゃのう」

和「クラスでも観てる子は観てるみたいですね。残念ながら、私は詳しくないのですが……」

優希「……この人たち声優さんなのか? みんな、普通に可愛いじぇ」

咲「」ハッ

久「そうね。私もあまりよくは分からないけど」

久「副会長の子はそういうのが好きらしくて」

久「時々、話を聞かされてるわ」クスクス

まこ「副会長のオタク疑惑はマジじゃったか……」

久「まあね。でも私も聞いてて楽しんでるからいいんだけど」

久「……その子の話、色々とこっちのことも考えてくれてるのがわかるし」

久「意外と、面白いわよ?」

まこ「ほほう? じゃあお前さんも、そのうち観るんかのう?」ニヤニヤ

久「それはどうかわからないけどね」

咲「……」

京太郎「おい、咲」ツンツン

咲「京ちゃん……」

京太郎「少しは、楽になれたか?」

咲「……」

咲「うん」コクリ

京太郎「そっか」

咲「よし、ついに地区予選だね」

京太郎「おいこら、待て」ガシッ

咲「ん? なに、京ちゃん?」キョトン

京太郎「なんだ、上の方にある意味深なモノローグは?」シテキ

咲「え? なんかおかしいかな?」

京太郎「そもそも、麻雀部の合宿なのに、なんであの会話を『厳しかった』描写にしてるんですかね……?」

京太郎「それに楽しかった思い出として、偶然観た番組を取り上げるのは――」

京太郎「つーか今更だけど、あれって単行本の巻頭の――」

咲「もー、別にいいでしょ」

咲「あんまりメタ発言ばっかりしてると、『あれ、西○維新のパクリか?』みたいに思われるから勘弁してよ」ヤレヤレ

京太郎「いや、なんで引き合いにその人持ってくるんだよ!?」

咲「なんだっけ? たしか偽○語だったような気がするんだけど――」

京太郎「あー、もういい!」

県予選初日――

久「合宿から6日間……やれることはやった」

久「さあ、行きましょうか!」

優希「だじぇ!」

和「頑張りましょう」

まこ「いっちょ暴れてくるかのう」

京太郎「みなさん、頑張ってくださいね」

咲「あっそっか」ポンッ

京太郎「咲?」

咲「このあたりから、京ちゃんの出番が――」

京太郎「あ、皆さん! そろそろ電車出るみたいですよ。急ぎましょう!」

久「あら、そうね。じゃあみんな行くわよ! はぐれないように!」

京太郎「……咲」

咲「きょ、京ちゃん、何かな?」オロオロ

京太郎「……世の中にはな、言っていいことと悪いことがあるんだ」

咲「あっ……」ハッ

咲「ごめんなさい……」シュン

京太郎「そりゃな、俺だって色々と思う所はあるんだ」

京太郎「だから、わざわざハ○ヨシさんにタコス作りの教えを乞いに行ったり」

咲「えっ、誰それは……?」ドンビキ

京太郎「アニメなら風越のキャプテンと和を一緒くたにして妄想したり」

咲「えっ、まさかそれってネタバレじゃ……」

京太郎「だからな、そういう努力をな……」クドクド

久「ちょっと! 二人とも何をやってるのかしら?」

京太郎「あ、部長! すみません、今行きます!」ハッ

咲「ご、ごめんなさい!」

久「まったく……仲良いのはいいことだけど、程々にね?」

京太郎「ぶ、部長!」

咲「……」カァ

久「さあ、行くわよ!」

会場・入口――

京太郎「はぇー、すっごい人多い……」

優希「咲ちゃんがいないじょー……」

和「えっ……?」

久「はぐれたか……相変わらずどこか抜けてるわね」

まこ「あれ? あいつ、携帯持っとらんかったか?」

京太郎「あ、いや、最近買ったみたいで……まだ部員の人には教えてなかったのか、あいつ」

京太郎「ちょっと電話かけてみますよ」

久「へぇー……いいの? 須賀くん、咲の電話、独り占めしなくても」ニヤニヤ

京太郎「……自分、向こう行っていいすか?」ソソクサ

久「どうぞどうぞ」

まこ「ホントにお前さんは……」ハァ

会場・通路――
咲「ううっ、道に迷っちゃったよ……」

咲「ん?」

>オレ、キノウアイツンチイッテ、メザマシゴコセットシテキタゾ
>ウワァ・・・

咲(……な、なにあの人たち)

咲(女の子とは思えない長身、風格、一人称『オレ』な子――)

咲(いかにもな高飛車系お嬢様、アホ毛の子――)

咲(左頬に☆マークのついた、一人称『ボク』な子――いわゆる、ボクっ娘)

咲(何かのキャラみたいに表情が見えないメガネっ娘)

咲「や、やっぱり、大会ともなると面白い人が多いなぁ」パァァ

純「おい、なんだあそこでモジモジしてる奴は?」

一「さぁ?」

透華「まったく、会場にまで来て、なってないですわ!」

智紀「……」


咲(あっ、こっち向かって歩いてきたよ!)

咲(あの人たちなら、中の人は誰かな?)

咲(うーん……)

咲(はっ、こ、こんなこと考えてる場合じゃないのに)

咲(早くみんなのとこへ戻らないと)ソソクサ

咲(ああ、惜しいよう……)ウズウズ

純「うわ、まだ身もだえしてやがる……」

一「うーん……可愛い子なのになぁ」

そして――

そんな挙動不審な少女が彼女らの横を通り過ぎた瞬間、胸に去来した感覚はただ一つ。『威圧』。
中枢神経に、警鐘が打ち鳴らされる。「ああ、こいつはやばい」と。
その瞬間、少女の小動物的な体躯や身振り、そういったあれこれは全て頭から霧消した。
彼女らはただ一人の例外もなく、少女をこう捉えたのだ。

『野獣』と――

純「な、なんだあいつは……」ガクガク

智紀「清澄高校の制服……」ボソッ

純「じゃ、じゃあまさかあいつが、原村和か!?」

透華「いいや、あの子はもっとこう、胸のあたりに無駄な脂肪がついた感じですわ」

一「衣に似た空気を感じたよ」キリッ

一(うーん、この感覚)

一(先輩の家に招かれて、日焼けしてたら)

一(気が付いたら、地下室で縛られてて)

一(いつの間にか先輩は人間であることをやめてた、みたいな)

一(これもう、地区予選がどうなるかわかんないね!)ゾクゾク

純「おい、また国広くんが何かボソボソ言ってんぞ?」ヒソヒソ

透華「問題ありませんわ、いつものことですから」ヒソヒソ

智紀「……」コクコク

咲「あ、電話だ」

>フワフワフユウシテ キラメクトオクノソラトー

咲「ひとつになる、っと」イミシン

咲「はい、もしもし」ピッ

咲「……友達を作ると?」ワクワク

京太郎「人間強度が下がる」

咲「よしっ、間違いなく京ちゃんだね!」グッ

京太郎「……」アキレ

京太郎「おい、咲! お前、さっきから会場内で迷子になってるだろ?」

咲「いや、なってないよ?」

京太郎「嘘付け、絶対なってるゾ」

咲「なんで迷う必要があるの?」

京太郎「入り口に帰って、どうぞ」

咲「どうしよっかなー、私もなー」

会場・入口――

咲「疲れたなー」

咲「とりあえず、早く帰って、あやまんないと――」

咲「ん?」

>キャプテン、ガンバリマショウネ!
>エエソウネ、ベストヲツクシマショウ。

咲「これまた、いいおもちをおもちで……」

咲「はっ!? そ、そうじゃないよ!」ブンブン

咲「なんであの人は片目を閉じてるの、とか」

咲「なんであの人は自在に猫耳が生えたり消えたりしてるの、とか」

咲「すごく『わたし、気になります!』って感じだけど、そこはグッとこらえて」

咲「早く京ちゃんたちの所へ帰らないと!」ダッ

京太郎(それからの時間はまるで夢のようだった……)

京太郎(優希の東場での馬鹿力)

京太郎(眼鏡を外した染谷先輩)

京太郎(部長の地獄単騎)

京太郎(和の安定性)

京太郎(そして――)


>キヨスミコウコウ、イッコウトバシテシュウリョウー!

京太郎(正直、咲のあれほどの強さは想像してなかった)

京太郎(よほど、合宿での経験が嬉しかったのか)

京太郎(キョドるだけの小動物のようだったあいつが)

京太郎(まるで――)


――まず私さ、『カン』できるんだけど……オリてかない?


京太郎(まるで、『野獣』のような――)

京太郎(さて、こんなに順調に進んできた俺たちだ)

京太郎(その頃の俺たちは、純粋に勝利が来るんだと信じて疑わなかった)

京太郎(そう、あの時までは――)

咲「京ちゃん、大げさなモノローグはまるでエ○ゲみたいだからやめた方がいいよ」

京太郎「か弱い女子高生が○ロゲ言うのもやめた方がいいんじゃないですかね……?」

咲「まぁ、京ちゃんの長い説明のおかげで」

咲「私たちが決勝まで来れたことが、みんなはっきりわかったと思うよ」

京太郎「おっ、そうだな」

京太郎「あっ、そうだ」

京太郎「咲、次回予告頼んだ」

京太郎「多分、ここまでで一旦中断だろうし」

咲「了承」

京太郎「ネタが古いよ!?」

咲「コホン……」

咲「奇跡的に決勝まで駒を進めた清澄高校に」

咲「新たな壁が立ち塞がる!」

咲「彼女たちが通った跡にはペンペン草一本生えないと言われる竜門淵高校!」

咲「去年の雪辱から、マメすら出来ないほどの練習を重ねてきた風越女子!」

咲「思わぬダークホースの鶴賀高校!」

咲「果たして清澄はこの3校に打ち勝ち、全国大会への切符を手にすることが出来るのか……!?」

咲「かくして、地区予選・決勝戦が始まる!!」

咲「次回、『咲―Saki』。卓上レ○プ! スクウェア・パニック・セレネード!」

咲「熱き闘志よ! (卓上に)チャージイン!!」


京太郎「……」

咲「どう?」ドヤァ

京太郎「なっさけない次回予告、恥ずかしくないの?」ボウヨミ

咲「……ふんだ」プイッ

あーあ、もう(オチが)滅茶苦茶だよ。
最後のカ○トボーグパロ書くのが大変だった(小並感)
今回は、前回の咲と和の話がシリアス一辺倒すぎた反動でギャグ多めなんだよね、それ一番言われてるから。

かくして、地区予選決勝までキンクリしたんだよなあ……
まあ今回の話で、少なくとも竜門淵の誰が「咲みたい」なのか分かったんじゃない(棒読み)
次回から展開上、少しくらい麻雀描写入れることになるんだろうけど、原作頼りになることが容易に想像つくんだよなあ……
その辺、許してください! 何でもしますから!
今日は色々(意味深)あるから、長い時間はやれないかもしれないけど、なるべくなら少し書きたい(希望)

ん?何でもするっていっt(ry
小ネタならともきーのおもちに夢中になる京ちゃんとか

予定が思ったのと随分変わってしまった。
さて、小ネタだ!

>>261
ボカロネタは俺が詳しくないことと、ギターネタと被りそうなため、書けませんでした……(小声)
すまんな。

>>262
さらに悶絶する展開……ん?
へぇ!? ホ、ホ○ニーですかぁ!?
書こうと思ったけど、微エロだけでも苦労してることがはっきりわかると思う俺の力じゃ、ハードなのは無理かもしれん。
ま、まあ、このSS一応全年齢対象だし(大嘘)
すまんな。

>>264
それは今後の地区予選編で十分絡む(意味深)と思うんで、そういうことでオナシャス!

>>265
なのはも詳しくないんだよなあ……うう、これも無理かもしれん。
ただ、いずれ小ネタで映画に行く二人は書いてみたいと思う(小並感)
これもまた、すまんな。

明らかにレス率が減ってる。はっきりわかんだね。
いやほんと、応えられるネタには全力で応えたいと思うから、これからもオナシャス。

>>286
みんなおもち(意味深)が大好きだよね、それ一番言われてるから。
おもちという名台詞を普及させたKR姉貴を今一度称えよう(提案)

【おもち】
智紀「……」スタスタ

咲(あ、あの人さっきの……)ハッ

京太郎「部長! 買い出しから戻りました!」

久「ご苦労さま。いつも、助かるわ」

京太郎「いえいえ……俺、活躍できる機会、これくらいしかありませんし……」

京太郎「むしろ、どんなに頑張っても空気扱いされる方がよっぽど堪えますよ」ハハハ

咲(……あ○りちゃんのことかな?)ピクッ

久「そ、そういうものなのかしら……? まあ、ともあれ」

久「みんな! そろそろ控室に移動するわよ!」


ゾロゾロ・・・

京太郎「……ん? 咲、お前は?」

咲「……」ペタペタ

咲「はぁ、大会来ると余計に凹まされるなあ」

咲「原村さんほどの逸材はそうそういないにしても」

咲「私が平均より遥かに劣ってるのは間違いないし……」

咲「はぁ……」ペタペタ

京太郎「なに言ってんだこいつ」

京太郎「えーと、こいつの視線の先……はっ!?」

智紀「……」

京太郎(うおお!? 和ほどじゃないにしても、素晴らしいおもち!)

京太郎(服が厚いからか、ラインははっきりわかんないけど)

京太郎(着やせしてることが分かって、それが絶妙だ!)グッ

咲「……」ジーッ

京太郎「……」ハ

咲「ねぇ、京ちゃん?」ゴゴゴ

京太郎「な、なんでしょう、咲さん?」

咲「……私、このままなのかな?」シュン

京太郎「は?」

魔王さまでもリンシャンマシーンでもない咲ちゃんは貴重なんで続けてほしいぞ
折角SOAでも淫乱ピンクでもない和がいるんだから…
談笑する京ちゃんと和を見て色々考えちゃう咲ちゃんとか

咲「私にお姉ちゃんがいる話、前にしたよね?」

京太郎「おう。随分、面白い人だったよな?」

咲「……私のお姉ちゃんも、こんな感じなんだよ」

京太郎「こんな感じってなにが――?」

咲「もう! 言わなくても分かるでしょ!?」ガーッ

京太郎「(すっとぼけてしまって)すまんな」

京太郎「いやまあその……ま、前にも話した通り」

京太郎「い、遺伝的な側面が大きいらしいぞ……?」ポリポリ

咲「ううう……じゃ、じゃあ、やっぱりこのまま?」ウルウル

京太郎「あ、そ、そうだな。後はその、クラスのヤツが言うには」

京太郎「揉んだら何か分泌されて」

京太郎「それが成長を促進させる、とか」シドロモドロ

咲「……」

咲「……相手がいたらな」ボソッ

咲「……ねぇ、京ちゃん?」オズオズ

京太郎「ん?」

咲「あ、あのさ……その」

咲「や、やっぱいいや」プイッ

京太郎「……おっ、そうか」



咲(……き、気まずい)

京太郎(なんとなく、咲が何を言おうとしたのか、直感で理解できてしまった)

京太郎(気まずすぎんよー……)コンワク


久「はぁ、あの子たちは……」

和「まったく須賀くんは、『宮永さん離れ』ができませんね」クスクス

まこ「緊張感なさすぎじゃあ」

優希「……」

優希「……羨ましいじぇ」ボソッ

>>291
だいじょぶだいじょぶ、俺自身がそんな気持ちから書き始めたわけだから、多少はね?
このまま続くことを、もしかすると誰よりも俺が一番望んでるんじゃないかって思うくらいだから。

あ、あと、そのネタなら行けるかも。
今から書こうか。

京太郎「なあ、和? その、普段抱えてるペンギンはなんなんだ?」

和「これはですね、『エトペン』っていいます」ギュッ

京太郎「エトペン?」

和「ええ。とある童話からちょっと拝借して――」ペラペラ


咲「……」ジーッ

久「あら、咲? どうしたの?」

咲「ひぁ!? あ、ぶ、部長」ビクッ

久「どれどれ……あら?」

久「ははーん……」ニヤニヤ

咲「な、なんですか、そ、その、顔は……」アセアセ

久(まだしどろもどろになりながらも一生懸命喋ってる)

久(かわいいわねえ)

久「ねぇ、咲?」

咲「は、はい!?」ビクッ

久「……がんばりなさいよ?」

咲「な、何をですか……!?」

久「……」

久(とぼけている……いやこの表情)

久(もしかして本当に分かってない……?)

久「……はぁ、こりゃ長くかかりそうね」

咲「?」


和「……須賀くん」

京太郎「ん?」

和「……僭越ながら、一つお願いしたいことが」

京太郎「なんだよ、改まって」

和「いえ、その……」

和「宮永さんを幸せにしてあげてくださいね……?」

京太郎「えっ……ああ」

京太郎「いきなり何を言い出すかと思えば」

京太郎「だいじょぶだって。しばらくあいつは目を離せそうにないからな」

和「……よかった」ホッ

京太郎「ところで」

和「?」キョトン

京太郎「もし俺がその『お願い』を破ったら、和はどうするつもりなんだ?」ニヤニヤ

和「えっ、いえ、その……」

和「……」

和「す、須賀くんを」

京太郎「うん?」

和「こ、懲らしめます……」カァァ

京太郎「……くくっ、和らしい答えだな」

和「……そんなに笑わなくても」カァァ


久「あら? あの二人、なんかいい雰囲気じゃない?」

咲「……!?」ガタッ

久「ん? どしたの?」

咲「……」

咲「……うう」

咲「部長、い、いじわるしないでください」ウルウル

久(ああ、かわいい……)

余談・その頃の照姉さん

照「はっ!?」

菫「い、いきなりなんだ、照?」ビクッ

照「今どこかで、バカにされたような気がする」

菫「は?」

照「遠まわしに『変な人』って言われたような……」

菫「……あまりにも的確に真実を突きすぎてて、何も言えんな」ヤレヤレ

照「な、なぜだ!? わ、私は普通の姉だ」

照「変っていうなら、淡の方がよっぽど……」

淡「あっ、照先輩、こんにちは」ニコッ

照「……」

淡「呼ばれたような気がしたんで来てみました」ニコニコ

淡「……あ、そうだ」ポンッ

淡「照先輩、これから麻雀打ちませんか?」

照「あ、ああ、構わないぞ」ビクビク

淡「ふふっ、ありがとうございます」

淡「じゃあ負けた方が」

淡「恥ずかしい秘密を暴露する、ってことでどうかひとつ」ニタァ

照「そ、それは……!?」

淡「あっれぇ? 照先輩、そんな『秘密』があるんですか?」クスクス

淡「下級生の前じゃあんなに堂々としてる照先輩が」

淡「まさか1年生に話すのも躊躇われる秘密をお持ちなんですかぁ?」

照「……上等だ」

照「やってやろうじゃないか。もし淡が負けたら、お前が同じことをするんだな?」ゴゴゴゴ

淡「いいですよぉ」ゴゴゴゴ

照「ふっ、精々吠え面をかくなよ?」ゴゴゴゴゴ

淡「さぁ、勝負です!ゴゴゴゴゴ」


菫「……相変わらず、のせられ易い奴だ」

菫「いや、アホすぎる、と言うべきなのか」ハァ

30分後――

照「……咲が中1の頃な、男子の友人を連れてきたんだ」

照「私が帰ってみると、リビングでは二人がゲームをして遊んでいた」

照「わ、私は咲が同世代の、しかも男の子の友人を連れてきてるところなんて見たことがなかったんだ」

照「動転した私はつい叫んでしまったよ。『き、きみは咲のなんなんだ!?』ってね……」

淡「へぇー……それでそれで、その男の子はなんて?」ニコニコ

照「ああ、困ったように笑うと、『ごめんな咲。お姉さんに挨拶してから来るべきだったな』って言ったよ」

照「それで、『申し遅れました、咲の友人の須賀京太郎です』と」

淡「うわぁ……」ニコニコ

照「それで私は惨めになってな……しばらくは家に入れなかったね」

淡「照先輩をそこまで恥ずかしがらせるとは……その子、只者じゃありませんね」ニコニコ

淡「でも、もう大丈夫! 今まで隠しててさぞ辛かったでしょう?」ニコニコ

淡「そーいうときは、いつでも私に話していいんですからね」ニコニコ

照「ああ、ああ、ごめんな、淡……」




誠子「もはや日常風景ですね、これ」パチッ

尭深「……もう、突込むこともなくなった」パチッ

菫「そりゃ私たちも気力を無くすさ」パチッ

菫「挑発に乗った照があんなに弱いことを知って、なんか虚しくもなったものだ」パチッ

誠子「『慣れ』って怖いですねー」パチッ

尭深「……」コクコク

そんなこんなでやりたい放題の小ネタ。
なんかあったら書くから……(震え声)
今更だけど白糸台って、照以外まだ完全に不明といっていいのに、SSでは大人気ってすごいと思った(小並感)

まこ久京太郎の3人の絡みが見たいです

乙乙ゥ~
マホをはじめて見た時の咲ちゃんとか

京ちゃんと和が付き合う夢を見ちゃう咲ちゃんとか

段々京太郎に惹かれてく和ちゃんとか

不安で魔王かしかける咲さんもありだね
すぐに愛の力で戻るけど

帰ったで。
とりあえず、出来る限り小ネタには応じていこうかと……。

>>303
合宿編で会う予定ではあるから、もう少し待っててほしい。オナシャス!

>>300
というわけで、この珍しい組み合わせを書こう。
「3人は、どういう集まりなんだっけ?」「麻雀部ぅ……」

京太郎「こんちは」ガチャッ

久「あら、須賀くん。こんにちは」

まこ「お疲れ」

京太郎「……あれ? 今日、他の1年はどうしたんですか?」キョロキョロ

久「和と優希も用事って聞いたわ」

京太郎「へぇ、珍しい……」

久「咲からはまだ聞いてないんだけどね……」

京太郎「ああ、あいつなら、今日はお姉さんと電話するみたいです」

京太郎「なんでも、最近、S○YPEとかいう、文明の利器の使い方を覚えたみたいで」

久「へぇ……やっぱり、咲のことなら須賀くんに聞くのが手っ取り早いわね」ニヤッ

京太郎「え、ま、まぁ……」

京太郎「……って、これはからかわれてるんですかね、染谷先輩?」

まこ「そこでわしにふるな」

まこ「あー、部長? 後輩を必要以上にいじめるのはよさんか」

久「あら? 『いじめ』てなんかいないわ、『いじっ』てるだけよ?」

まこ「うそつけ!」ビシッ

京太郎「あーえと、その、ありがとうございます、染谷先輩」ハハハ

京太郎「でも、もういいですよ」

京太郎「まぁ、部長ですし」ハァ

久「あらあら、私嫌われちゃったのかしらね、まこ?」ニヤニヤ

まこ「ホントにあんたは……」ハァ

仲の良い先輩二人と新入生のイケメン後輩
ギャルゲかエロゲなら三角関係美味しいですなこの状況

しかし、たった一本のワカメによりその可能性は否定されているッ・・・!!!

久「……でもね、須賀くん?」ジッ

京太郎「は、はい!?」ビクッ

京太郎(なんだよ、このいきなりのシリアスムード!?)

久「あなたは、もう少しけじめをつけるべきだと思うわ」

京太郎「は? けじめ?」キョトン

久「そう。部室にいる間も宮永さんといちゃいちゃいちゃいちゃ……」

京太郎「……ねぇ、染谷先輩?」

まこ「ほっときんさい」

京太郎「そうですよね」スタスタ

久「あ、こら、待ちなさい!」ガシッ

久「えーとね、つまり、その」コホン

久「……あなたの、その、態度が」

久「部内全体の士気に関わることもあるのよ」

久「その、だから……」エート

京太郎「部長」

久「……」ピクッ

京太郎「たしかに、昔の俺は少し咲に対して過保護になりすぎてたかもしれません」

京太郎「けれど、今は」

京太郎「咲と積極的に話をしようとしてくれる優希や」

京太郎「優しく見守ってくれる和」

京太郎「それに、そんな咲を手厚く指導してくれる染谷先輩がいます」

久「……」

京太郎「それに、部長も」

京太郎「普段から咲のことを気にかけてくれているじゃないですか」

京太郎「だから――」

久「……ごめんなさい」

久「ちょっと、言葉が刺々しかったかもしれないわね」

久「あなたの気分を逆なでしようと思ったわけじゃないのよ」

京太郎「ええ、それは分かってます。けど……」

久「まーまー」

久「とりあえず、ちょっと紅茶を淹れてきてくれないかしら?」

久「喉、渇いちゃった」ニコッ

京太郎「あ、それなら、喜んで!」

久「ふぅ……」

まこ「いいんかのう?」

久「なにが?」

まこ「アンタの言いたかったこと」

まこ「本当はもう少し、意味合いが違うものじゃ――」

久「いいのよ」

まこ「ほうか」

久「なんか、さっきの須賀くんの答え聞いてたら」

久「そんなこと、どうでもよくなっちゃうくらい」

久「気分、良くなっちゃったから」ニコッ

まこ「……それならいいんじゃが」ハァ

一緒にロッカーに入ればいいのに

>>309
こ、このSSはあくまで京咲メインだから……(震え声)
次は、メイド服イベント、かな?

これから少しは起きてるから、小ネタ希望あったら書いちゃってください!オナシャス

京ちゃんのお見合い話

お泊り!お泊り!

メイド京ちゃんとハギヨシさんの組み合わせ…

(ホモネタでも)ええんやで

風越sideも見たいですオナシャス!

>>313
狭いとこがおち(ry
部長はエロい。はっきりわかんだね。

とりあえず、>>304>>306から希望に応えていこうと思う。

【魔王……?】

和「……」チラッ


京太郎「またお前は授業中に寝やがって」ヒソヒソ

咲「ううう、ごめんね、京ちゃん……」ヒソヒソ

京太郎「申し訳ないなら、もう少し観る本数減らすなりなんなりしろよ」ヒソヒソ

京太郎「ったく、中学時代の優等生が聞いて呆れる」ヒソヒソ

咲「ううう、ごめんなさい」ヒソヒソ

京太郎「ほら、今回きりだからな」ノート

咲「あっ……」

咲「ありが、と」


和「……」フゥ

優希「む? のどちゃん、どーしたじぇ?」

和「あ、優希……」ビクッ

和「な、なんでもありません」

和「ところで、少し打ちませんか?」コホン

優希「おお!」

久「私も混ぜてもらえるかしら?」

和「あ、部長……その、よろしくお願いします」

優希「三麻か……よしっ、やるじぇ!」

久「ねぇ、和?」パチッ

和「はい?」パチッ

久「ホントに、いいの?」パチッ

和「……」ピクッ

和「なにが、ですか?」パチッ

久「分かってるでしょう?」パチッ

久「私は、今年が最初で最後の大会」パチッ

久「何よりも、部員の心境を気にしないといけないの」パチッ

和「……」パチッ

久「あ、それ以外にも」パチッ

久「なるべく皆にはね」パチッ

久「楽しんで、麻雀をしてほしいのよ」ニコッ

和「……」

優希「のど、ちゃん?」

和「……そう、ですね」

和「あ、部長。それ、ロンです」パタッ

久「あちゃー、一本とられちゃったか」

和「……」

部活終了後――

京太郎「……」

和「あ、須賀くん」ガチャッ

京太郎「おう、和か」

京太郎「どした?」

和「いえ、あの……ちょっと忘れ物をしてしまいまして」

京太郎「おっ、そうか」

和「須賀くんは、なにを?」

京太郎「ん? ああ、もうすぐ地区予選だろ?」

京太郎「部長に頼まれちゃってさ、強豪校に的を絞って牌譜を集めてるんだわ」

京太郎「……俺、みんなと一緒に大会にも出られないから」

京太郎「せめて、これくらいはやんなきゃな、って思って」タハハ

和「……」

和「あ、あの、須賀くん」

京太郎「ん?」

和「いや、その……」

和「……」


――私は宮永さんと一緒にいたいんです。

――原村、さん?

――これからもずっと、頑張っていきましょう?

――う、うん……!


――須賀くん、お願いがあります。

――ん?

――宮永さんを幸せにしてあげてください。

――大じょぶだって。しばらくあいつからは目を離せそうにないからな。


――和もさ。

――え?

――俺たちのことを気にかけてくれるのは凄く嬉しいけど

――自分のことだって考えていいんだからな?


和「……自分の、こと」ボソッ

京太郎「……和?」

和「あの、す、須賀くん」

和「その……」

――わたし、は、原村さんに会えてよかった、です

――えっ……?

なぜ、だろう。色んな記憶が想い起こされる、こんな時に。
なぜかこの会話だけ、情景まで鮮やかに思い出されるのは。

それは、合宿の時の朝。
早く起きてしまった私たちは、外に出て、滝を見に行った。
その荘厳な雰囲気と雄大な自然とにあてられた私たちは――

――原村さん、こ、こんな私のことをずっと、だ、抱きとめてくれたし

――あ、あの時くらいに嬉しかったこと、なんて

――そ、それこそ……

――……

彼女は、そこで黙ってしまった。
けど、何故か、直感で分かってしまった。
彼女の、その『嬉しかったこと』。
そこに出てくるであろう『登場人物』が、鮮やかに。

和「あっ……」

和「い、いえ、なんでもない、です」

和「その……」

京太郎「……」

京太郎「和」

和「えっ……?」

京太郎「わりいな」

和「はい?」

京太郎「……なんか和、辛そうだったから」

京太郎「俺が原因だったりするか?」

和「い、いえ! そ、そんなこと!」

京太郎「……和」

和「……むしろ、お礼を言わないと」

京太郎「えっ?」

和「それじゃあ、さよなら、須賀くん!」

京太郎「えっ、ちょっと、おい?」


和(……これで良かった、ですよね?)

和(うん、何か気分がすっきりした気がします)

和(……思えば、優希が彼を見るときの表情も)

和(何かを吹っ切れたみたいな感じがありましたね)

和(……わたしも)

咲「あっ、は、原村さん?」

和「……宮永さん」

咲「う、うん! ちょ、ちょっと部室に忘れ物しちゃって!」アセアセ

咲「い、今、開いてるかな……?」

咲「うう、せっかく貸してくれたノートを部室に忘れた、なんて知られたら」ブルブル

和「……大丈夫ですよ」クスッ

和「それなら、今、須賀くんが部室で作業をしてますから」

咲「えっ、ほんとに……よ、よかった」

咲「とりあえず、早く行かないと!」

咲「え、えと、その」アセアセ

和「……」クスクス

和「さようなら、宮永さん」ニコッ

咲「あ、う、うん!」

咲「バイバイ、原村さん!」ダッ


和「……はてさて」

和「一体お二人は、どうなっていくのでしょうね?」

和「まあ、それは」

和「今後のお二人が決めていくこと」

和「……さぁ、私は私なりに」

和「頑張って、いきましょう」

和「……」

和「ちょっと、辛いですけどね」

なんで和が出てくる話はいつも、こう、シリアスになる必要があるんですか?(正論)
まあそんなこんなで、咲さん魔王化は難しかったし。
今回のような話だと、雰囲気が壊れかねなかったので、なしで。
本当に、すまんな。

さて、次にいこうか。

>>315
お、お見合い……うーむ。どう書けばいいのやら……書けないかもしれん。
すまんな。

>>317
あ、これならいけるかもしれん……
今回、またしてもシリアスに偏りすぎたから、それを緩和する意味でもギャグに振り切るだろうけど……

>>318
>>319
お前らホモかよぉ!?(歓喜)
これもまた、書こうと思えば(王者の風格)

>>320
すまんな。
県予選を本編で始めちゃったから、風越SIDEはそこでおいおい書いていくつもりなんだ。
もう少し待っててくれよなー、頼むよー。

【お泊り】

>オレハオレダー! アナホリシモンダー!

咲「……」ウズウズ

京太郎「……」ヒュー

咲「いやー、やっぱり最高だね!」

京太郎「まったくだ。こういう王道アニメを一気に観るってのは」ウンウン

京太郎「それだけで、やる気出るってもんだな」

咲「でしょ、でしょ?」

咲「特に、シ○ンが覚醒するシーンのカッコよさと言ったら……!」

京太郎「ああ、凄いよな。あれで今までのヘタレキャラっていう汚名を返上したどころか」

京太郎「さらに、昔はそうしたヘタレキャラだったあいつがそれを乗り越えて」

京太郎「かっこよさに拍車をかけてる、ってのがすげえよ」

咲「だよね、だよね!?」

京太郎「おう、そだな……」

京太郎「というわけで、そろそろ俺は帰るぞ?」

咲「えっ、なんで?」

京太郎「……」

京太郎「いや、今から帰ればフツーに日付変わるまでには帰れるし」

咲「……」

咲「あ、あのね、京ちゃん」

京太郎「うん?」

咲「きょ、きょうはうちにお父さんいないんだ」

京太郎「ああ、それで?」

咲「で、でね、怖いんだよ」

京太郎「なにが?」

咲「う、うう、さ、最近」

咲「お、お姉ちゃんが東京行ったのは知ってるよね?」

京太郎「ああ、そうだったな」

咲「で、でね」

咲「お、お姉ちゃんに助けてもらいながら私は」

咲「怖いときを、凌いでいたんだよ」

京太郎「ほほう、なるほど」

京太郎「……帰るぞ」

咲「え、ええええ!?」ガーン

京太郎(さて、なし崩し的に泊まることになったわけだけど)

京太郎「うわ、なんつーか、家が揺れてんなー」

咲「だ、だから、怖いん――」

ピカッ

咲「ひ、ひゃぁっ!?」ビクゥッ

京太郎「さ、咲!?」

咲「う、ううううう……」ガタガタ

京太郎(こりゃ重度だな……)ヤレヤレ

京太郎「おし、とりあえず、だ」

京太郎「どんなにお前が怖がっても」

京太郎「健全な中学生の男女が一緒の部屋で寝るのは」

京太郎「ちょっと、どうかと……」

咲「え、そんなもんなの?」

京太郎「……」

咲「い、いや、その」

咲「わ、わたし、ずっと男の子でこーいうこと語れる友達いなかったから」

咲「よ、よく分からないんだよね」

京太郎(……お父さん、あなたの娘さん、大丈夫なんですかね?)アキレ

京太郎(ああ、もしかしたら、咲のお姉さんの影響もあるかもな)ポンッ

京太郎(なんだ、その……初めて会ったときのことを考えれば、ありえなくもない、か)

咲「京ちゃん……」

京太郎「……あーもう、めんどくせ!」

京太郎「おら、とっととベッドで寝てろ」

京太郎「とりあえず俺は、床で寝るから」

咲「あ、うん……」

咲「ご、ごめんね……?」

京太郎「あーもういいから」

京太郎「とっとと、寝ろ」

咲「う、うん……」

京太郎(……そういや、嵐がひどいって昨日の予報でやってた、か)

咲「う、うううう」

京太郎(うるせえ……)

ピカッ

咲「きゃっ!?」

京太郎「……咲」

咲「……」ピクッ

京太郎「とりあえず、流石にベッドにはいけねえけど」

京太郎「ここにいりゃあ、お前を守ることくらいはできる」

咲「……」

京太郎「わかったら、いちいち怯えんな」

京太郎「いいな?」

咲「う、うん……」

咲「……ありがと」ボソッ

京太郎「……へーへー」


――久々に思い返したけど、これって結構やばげだったよな?
だって、いくらなんでも中学生にもなって。
保護者不在のお泊り会、なんて……。

咲「京ちゃん、遅いよー、早く―」

京太郎「わあったわあった」

咲「今日は、雨が強いねー」

京太郎「まったくだな……」


ピカッ

咲「ひゃっ!?」

京太郎「うおっ!?」

咲「はぁ、雷ってなんでこんなに怖いんだろ?」

京太郎「いや、今あの時のこと思い出しちまったよ」

咲「あの時って」

京太郎「いや、それはまあ……」


咲「……!?」ピクッ

咲「……」ムー

京太郎「咲?」

咲「……京ちゃん?」

咲「……も」

咲「もう、あんなことは」

咲「に、に二度とないんだからね?」カァァァ

京太郎「お前がそれを言うのか……」

今日はここまでかな。
ホモォ……のやつは、明日、出来たらやろうと思う。
すまんな。

とりあえず、今日は和の小ネタ書くだけで随分と体力使った感がある。
楽しかったゾー。
つーわけで、また。

学生の頃の恩師と会うことが決まったんだよなあ……(震え声)
まあ、そんなチラ裏はキャンセルだ!

みんな和、好きなんすねぇ
本編じゃご覧の有様だから、そのうちIFをやろうと思えば……(王者の風格)
とりあえず、その辺は小ネタでお楽しみを。

そんなわけで、今日は色々と移動することになりそう。
このIDがパソコンの変更によりまた変わるかもしれないけど、その時も俺だから、オナシャス!
じゃけん、このクッソ暑い中、外出しましょうねー。
あ、そうだ(唐突)
小ネタあったら、また、どうぞ。

ケータイ買いに行く二人とか

中学時代どう見ても小学生な咲さんがいつも京ちゃんの後をついて回るところとか見たいと思った(小波感

京ちゃんのパソコン教室

言ったな?IFをやろうと思えばと言ったな?
小ネタは初めて二人で聖地に行って迷うところとか

というわけで、言った通りになったな。
ID変わったけど、1です。
故郷に帰る友人を見送ったついでに、ラブじゃんとかいう希少本とニセコイ買ってきたんだよなあ。
ラブじゃんとかどこ行ってもないから、困ってたんだよね。それ一番(ry
あと、ニセコイ読んでると、ラブコメって「あーいいっすねぇ」って屈託のない笑みで思えるからね。しょうがないね。

あ、そうだ。
メイド服ネタやってなかったな、すまん。
じゃけん、今からやりましょうねー。

【メイド服】
和「……なるほど。アリですね」フムフム

咲「……」

咲(うう……や、やっぱり)

咲(は、恥ずかしいよ……)

咲(で、でも!)

咲(せ、せっかく染谷先輩が誘ってくれたんだし)

咲(わ、私も麻雀したくなってきたし)

咲(だ、だったら……!)ギュッ

和「……宮永さん?」

咲「は、はいっ!?」ビクッ

和「大丈夫ですか? もしかして、着るのが恥ずかしいとか?」

咲「い、いや、その!」

咲「メ、メイド服自体は!」

咲「だ、だだ、大好きだよ!」アタフタ

和「そうですか、可愛いですものね……」

咲「う、うん!」

咲「なんか、あ、朝○奈さんになった気分だし!」

和「はい?」

咲「そ、それに! その……や、やっぱり、メイド服着てる女の子は可愛いし!」

咲「さ、最近、け○おん! でも可愛いなあ、って思いながら観てたし……」

和「……」

和(……なるほど、ね)

和「ええ、たしかになかなか、かわいらしいですよね?」

和「私、なかなかお堅い親なので」

和「こういったものに触れる機会は皆無に近いのですが」

咲「そ、そうなんだ」

和「……宮永さんのメイド服姿、見てみたいです」

咲「……えっ!?」ドキッ

和「あのですね」

和「宮永さんが今挙げてくれた……その……○比奈さん? という方よりも」

和「ずっと、お似合いだと思いますよ?」ニコッ

咲「……」

咲「は、原村さん、ずるいよ……」

咲「そ、そんなこと、言われたら……」

咲「……」

咲「えっと、その……」ウワメヅカイ

咲「は、原村さんのメイド服姿も、見たいな」オズオズ

和「……ふふっ、そうですね」

和「だったら、早く着替えちゃいましょうか」

和「染谷先輩を待たせすぎちゃってますし、ね?」

咲「……う、うん!」コクリ

メイド服を着るまでの段階だけでメイド服を実際に着てないんですけど、それは……
すまんな。

さて、次だ。
>>350
ケータイ、俺もあまり詳しくないけど、微力ながら走らせて、いただきます。

【ケータイ】
咲「へへっ、買っちゃったー……」ウットリ

京太郎「うれしそうだって、はっきりわかんだね」

咲「うん!」

咲「これでやっと、お姉ちゃんとおしゃべりできるよ……」キラキラ

京太郎(おしゃぶり?)ナンチョウ

京太郎「あーその、咲?」

咲「ん? なに?」

京太郎「お前、メールのやり方とかはさすがにわかる、よな?」

咲「……」

咲「ま、まあその、何とかなるんじゃない、かな?」ハハハ

京太郎(不安だ……不安すぎる)

京太郎「それ、ちょっと貸してくれるか?」

咲「あっ、いいよ。はい」スッ

ニセコイはいいよなあ

誰と結ばれても納得するし、誰と結ばれなくても納得しない確信がある

京太郎「ん」ピッピッ

咲「京ちゃん、なにやってるの?」

京太郎「……うし、完了」

京太郎「ほら、もういいぞ」

咲「え……?」

京太郎「そこ。とりあえず、俺の番号とメアド、入れといたから」

咲「……あ。うん、わかった」ギュッ

京太郎「どうせ、お前のことだ」

京太郎「その機械音痴っぷりじゃ、メールすらまともにできない可能性があるんじゃないか、ってな」

咲「む」

咲「そ、そんなことないもん!」

京太郎「あ、そうそう」

京太郎「お前、そのケータイで俺とかに電話かけんのはいいけど」

京太郎「通話時間には気を付けろよ」

咲「え、なんで?」キョトン

京太郎(……やっぱりか)ハァ

京太郎「やっぱり、全然わかってないじゃないか」フンド

京太郎「いいか? ケータイでの通話代、甘く見るなよ?」

京太郎「家電使うのとはわけが違う」

京太郎「月末に送られてくる明細書見て」

京太郎「『え、なにこれは?』ってなるのは意外とありがちだ」

咲「そ、そうなんだ」

咲「私、電話っていくらでもできるものだと」

京太郎(本当にダメだな、こいつ)ウワァ

京太郎「あ、あと、そうだな」


京太郎「お前のことだから、最近話題のシン○レラガールズとかやりそうだけど」

咲「あっ、私、それやりたい!」キラキラ

咲「あの子いいよね、いかにもやる気なさげな子」

京太郎「ああ、たしかにいいな」

京太郎「でもな、実際あの手のゲームで」

京太郎「レアカードは、出ない」

咲「ふぇ? どういうこと?」

京太郎「大抵は、お金をふんだんにつぎ込むユーザーが独占するようになってるからだ」

京太郎「最近でも、レアカードほしさに」

京太郎「高校生が50万を親の金からねじ込んだ、という話を聞く」

咲「うぇぇ!?」ガーン

咲「そ、そんなことが……」

京太郎「いいな。お前とはそこそこ長い付き合いだから言うけど」

京太郎「やってもいいけど、そういうことをしでかさないようにしろよ?」

咲「ううう……き、気を付けます」

京太郎「あー、その、な?」ポリポリ

咲「?」

京太郎「お、俺としても、お前とは、は、離れたくねえし」

咲「……あれー?」ニヤニヤ

京太郎「な、なんだよ?」

咲「もしかして、照れてるの?」

京太郎「んなことねえっての」

咲「もう、京ちゃんがデレても、誰も得しないよ?」ニヤニヤ

京太郎「あー、もう! ほら、とっとと帰るぞ!!」ガーッ

>>357
みんないいキャラしてるからね、モブ寺さんには頑張ってほしいね(マジキチスマイル)
あっ、あと、舞子くんとるりちゃんがメイン張る回、まーだ時間かかりそうですかねぇ?
あの二人は間違いなくいいコンビになれる(迫真)
さて、次へ。

>>351
個人的に、妄想しがいがある小ネタだなって思った(小並感)
よし、じゃあ書き込んでやるぜ!

【中学時代の一幕】
京太郎「……」テクテク

咲「……」テクテク

京太郎「なぁ?」ピタッ

咲「……」ビクゥッ

京太郎「気づいてないとでも?」

咲「あ、あ、あの、その……」アセアセ

京太郎「……」

京太郎「宮永」

咲「は、はひっ!?」ビクッ

京太郎「いいな。これからは、後ろから付いてくるなら、声かけてくれ」

京太郎「せっかく、初めて趣味が合うやつが見つかったんだから」

咲「……う、うん」

咲「で、でも、須賀くん……め、迷惑じゃない?」

京太郎「あのさぁ」グルン

咲「」ビクッ

京太郎(しっかしまあ、小せえヤツ)

京太郎(俺もそんなに背が高い方じゃないと思うけど)

京太郎(……まるで、そう)

京太郎「小学生みたいだな」ボソッ

咲「……へっ?」キョトン

京太郎(うわっ、口に出てた!?)

咲「……」

咲「……や、やっぱり?」

京太郎「は?」

咲「こ、この前のし、身体検査でも!」

咲「わ、私、すごく小さいってことが分かって!」

咲「う、ううう……」オドオド

京太郎(……ああ)

京太郎(こいつ、もう色々な面で自信がなさすぎるんだな)

京太郎(背が低いのも、そーいう趣味があるってことも)

京太郎「……あのな、宮永?」

咲「は、はいっ!?」

京太郎「俺の身長、どう思う?」

咲「え!? え、えっと、その……」

咲「あ、あんまり、高くない? です、ね」オズオズ

京太郎「せめて敬語はやめてくれ」

咲「ひっ!? は、はい……あっ。う、うん」

京太郎「……そう、俺も高くないと思ってる」

京太郎「でもな、別に俺は大して気にしてない」

咲「……」

京太郎「まだ、育つってなんとなく思うし」

京太郎「育たなくても、別にいいって思う」

咲「……な、なんで?」

京太郎「だってさ、別に低いからってなんだ? って思ったら」

京太郎「そんな気にすることでもねーな、って」

京太郎「俺は別に、スポーツ選手になりたいわけでもないんだから」

咲「……」

京太郎「なぁ、宮永?」

咲「は、はい……あ。な、なに、かな?」

京太郎「……もし、さ」

京太郎「もし俺が、それこそ180突破するくらいに大きくなったら」

京太郎「……その時はきっと、お前も」

京太郎「もっと、高くなってるよ」

咲「……」

京太郎(うわっ、我ながらわけわかんねー)カァァ

咲「……あ、あの、その」

京太郎「……ん?」

咲「わ、わたし! す、す、須賀くんなら高くなるって、お、思ってるよ」

咲「う、うん、多分……」

京太郎「……ああ、ありがとよ」

京太郎「宮永もそのうち、もっと高くなるんじゃないのか?」

咲「あ、うん、その……」

咲「あ、ありがとう」ニコッ

京太郎(……うわ、すげえ無理して笑ってるよ、こいつ)

京太郎(……でも)

京太郎「……ん、どーいたしまして」

以上、ロリボイス、ショタボイスでお送りしました。
この咲さんは大体、140㎝くらいじゃないかな(適当)
この京太郎は大体、155㎝くらいで、どうかひとつ。

とりあえずは、二人の最初期の話になるんじゃないかな?
この頃の京太郎が言った言葉が、二人が高校に上がる頃には事実になってるって感じ。

これ読んだ後で、>>356からのケータイの話読めば、二人が自然体になってるって、はっきりわかんだね。
さて、次だ。

>>352
パソコンネタか……できたらやってみよう。ちょい待ち。

>>353
俺は聖地巡礼したこと一回もないし、聖地にも詳しくないんだよなあ……。
精々、○チャンネルの舞台が結構家から近かったことくらいで。

つーわけで、秋葉に来た二人でもやっとく?

【秋葉原へ】
トンネルを抜けると、そこは――

咲「……なにも、ないね?」

京太郎「おっ、そうだな……」

咲「……ねぇ」

京太郎「ん?」

咲「ア○メイトは? ゲー○ーズは? とら○あなは?」

京太郎「どこにも見えない。はっきりわかんだね」

咲「う、ううううううう」

京太郎(さて)

京太郎(中学最後の夏休み)

京太郎(高校受験を控えた俺たちは、中学のうちに一回は! という咲の熱意に動かされ)

京太郎(長野からここ、秋葉原にやってきた)

京太郎(しかし……)

咲「ど、どうしてえ!?」

京太郎(そうなのだ。駅から出ればすぐの所にあるはずのアニメ専門店)

京太郎(どこにも、ない)

咲「……もう、こうなったら!」ピッポッパッ

京太郎「咲?」

咲「……」プルルルルルル

照『おかけになった電話番号は現在……」ガチャッ

咲「あ、お姉ちゃん?」

京太郎(って、マジかよ!?)

照『あ……さ、咲。どうした?』

咲「あのね! 今、秋葉に来たんだけど、道がわからないの!」

咲「た、助けて……」

照『……』

照『咲。一つ聞かせて?』

咲「う、うん」

照『誰かと一緒に来てる?』

咲「えっ……う、うん、まぁ」

照『誰と?』

咲「あ、ま、まあ、その……きょ、京ちゃんと」

照『そう……』

照『代わって、くれるかな?』ゴゴゴゴゴ

咲(な、なんかお姉ちゃんが怖い……?)

咲「わ、わかった。京ちゃん?」

京太郎(この展開か、壊れるなぁ)ハァ

京太郎「はい、もしもし。お電話代わりました」

照『ははは! 君は私の妹一人エスコートできないんだな』

京太郎「はい、残念ながら……」

照『特別に私が、決定的なことを教えてあげよう』

京太郎「ええ、よろしくお願いします」

照『……おそらく、君たちが出たのは『昭和通り口』という所だ。違うか?』

京太郎「えっと……あっ、そうです!」

照『ふふっ……やはり調べが甘いな』

照『そんなことでは、私の妹を導いていけないぞ?』

京太郎「いえほんと、おっしゃる通りです!」

京太郎「『昭和通り口』じゃなくて、『電気街口』だったんですね!」

京太郎「でもこれでようやく、咲の望んでたところへ行けそうです」

京太郎「お姉さん、本当にありがとうございました!」

照『……あ、ああまあ、その』

照『さ、咲に代わってくれないか?』

京太郎「はいっ……咲」

咲「うん……お姉ちゃん?」

照『咲。さっきの子に言ってやってくれないか?』

咲「へ?」

照『そんなことではまだまだ、妹は任せられない、と』ヒクヒク

咲「え、なにそれ?」

照『またな、咲』

咲「ええっ!? お、お姉ちゃん!?」


照「……」プクー

菫「おい、照」

照「……」プクー

菫「早く。お前がしっかりしないと、後輩がやる気出せないだろう」

照「……ふんだ」プイッ

菫「こうなるともうどうしようもないな」ヤレヤレ


誠子「た、大変そうだな、菫先輩」ウワァ

尭深「……もう、慣れた」ズズーッ

さて、こんな感じになった。
また照オチか、壊れるなぁ。
以前、照が淡に暴露した秘密からも分かるように、照は京太郎にかなわないって、はっきりわかんだね。
さて、飯行くか。
小ネタあったら、どうぞ。

あっ、パソコンはやっぱり難しそう……(震え声)

書泉ブックタワーがディスられたよ…
てか降り口の名前でなぜ昭和通り口を選んだんだ
せめて間違うにしても名前的に中央改札からヨドバシカメラの前に出ようぜ京ちゃん
…あそこ昔はなんもなかったのにな(言いすぎ)

昨日咲一期見てたら最後の方の真面目な空気の白糸台がギャグにしか見えなかった

中学時代に咲さんは進路に迷わなかったの?

自分のリクはほっといて続きを書いてもええんやで

>>377
俺も初めて行ったとき、困惑しきりだったから、まあ、多少はね?
そういえば、この前秋葉のと○のあなの成年エリアに小学生っぽい子たちがいたんですけど、それは……。

>>378
照「私には妹なんて、いない」キリッ
白糸台のSSがたくさん出てきて、あのシリアスな空気すらネタになったんだよなあ……。

>>379
原作とか、ピクチャードラマ(だっけ?)だと、比較的あっさりと清澄に進路を決めてるんだよね。
まあ、このSSだと、照さんとの確執はもうないから、そこらへん含めて妄想してみようかな……。

>>380
ありがと。
でも、俺自身こういう小ネタを書くことが好きなんだよなあ。
こういうの書いてると、本編の構想が無意識に練ることができたりするわけで。
むしろ、リク出してくれてええんやで。

【進路】
夏――

咲(っと、そろそろ進路決めなきゃな……)

咲(どこがいいだろ……私たちの住むところから一番近いのは)

咲(清澄、か。意外と難しいんだ)

咲(……そういえば)

京太郎「咲?」

咲「あ、京ちゃん」

京太郎「どした? なんか考え事でもしてたのか?」

咲「あ、いやその……」

咲「きょ、京ちゃん進路どうする?」

京太郎「あ、そんな時期かあ……」

京太郎「うーん、清澄志望でいいんじゃね?」

咲「……」

京太郎「咲は?」

咲「えー、んと、その……」

京太郎「……清澄、目指さねえか?」

咲「えっ?」

京太郎「だってさ、その……」

京太郎「お前見てたら、まだまだ心配だし」

京太郎「それに……」

京太郎「俺も、つまんね」

咲「……わ、私は、その」

京太郎「うん」

咲「まだ、京ちゃんと――」


――それから、年を跨ぎ、4月。
とある高校の掲示板の前で。
お互い手を合わせて無邪気に、本当に幸せそうに笑いあう、二人組の姿があったとか。

やば、4月じゃ遅すぎる……
×4月→○3月
補完、オナシャス!

ってか、お姉ちゃんとの確執はともかく住居とか両親とかは

>>383
おっそうだな。そのうち、宮永家の全容にも触れることがありそうだ。

こ、このSSの咲ちゃんは(一応)正統派ヒロインだから……(震え声)
魔王な咲さんは、「見たけりゃ見せてやるよ(震え声)」って言いたいところだけど
やっぱりダメみたいですね(冷静)
おそらく魔王咲さんのSSは、こ↑こ↓とかVIPとかに結構あるんじゃないかな。
それに、俺は魔王Verを上手く書ける自信が全くないし……(本音)

あっ、そうだ(唐突)
今、そういえばこの二人の馴れ初めを書いてねえや、ってことに気づいた。
その後の中学時代はちょくちょく書いてたのに……というわけで、今書きますね。


【出会い】
咲(……)ペラッ

京太郎(……)ジーッ

モブ「おーい、須賀ー」

京太郎「あっ……おう、どした?」ビクッ

モブ「いや、あのな。今ちょっと――」

咲(……)ペラッ

京太郎(……)

モブ「須賀?」

京太郎「あ、ああ、ごめん……」

モブ「なんか、『心ここに在らず』って感じの顔してんぞ?」

京太郎「ま、まあな。今、行くよ」

咲(……)ジーッ

京太郎(……)チラッ

咲「……!」ビクゥッ

咲「……」ペラッ

京太郎「……うーん?」

モブ「おーい、須賀ー?」

京太郎「うわっ、ま、マジですまん!」ダッ

放課後――

京太郎「……んー」

京太郎「はー、疲れたな」

京太郎「ったく、委員会なんてもん、なくしちまえばいいのに……」ブツブツ

京太郎「ん?」

京太郎「本、か? カバーついてるけど。あれ、ここってたしか……うわっ」

その時、一陣の風が吹いた
到底、強いとは言えないものだった。
けれども、そこにある『もの』を開くのには、十分すぎた。

本が少しだけ、めくられる――そこには。


『灼眼のシ○ナ』


京太郎「」

咲「……うう、なんで忘れちゃったんだろ?」ガラッ

京太郎「……!? や、やべっ――」

咲「……えっ?」

咲「……」

咲「……な、な、なん、で?」ジワッ

京太郎「お、落ち着いてくれ、えーと……」

京太郎「み、宮永」

咲「なんでぇ……!?」グスッ

咲「うぇぇ……」グスグス

京太郎(お、おい、これって結構まずいんじゃないか!?)アセアセ

京太郎(い、今、ここに誰か来たら)

京太郎(俺が、こいつを泣かしてるってことに……)

咲「バレたく、なかったのに……」ボソッ

京太郎「……えっ?」

咲「持ってこなきゃ、よかった」ボソボソ

咲「そ、そうすれば、こんなことには……!」

咲「うぇぇ……」グスッ

京太郎(……)

京太郎「……なぁ、えっと、宮永?」

咲「……!」ビクッ

京太郎「ああ、いやその……」

京太郎「いや、結構意外だなって」

咲「……?」キョトン

京太郎「いや、俺さ……宮永がいつも本をすっげえ読んでるから」

京太郎「はぇー、『文学少女』かな? なんて、思ってたんだ」

京太郎「うん、それがラノベって思わなかったけど……」

京太郎(でも、考えてみたら)

京太郎(カバーも外から透けて見えないくらいにはピッチリしたもんだし)

京太郎(なんか不自然なほど、食い入るように読んでたな)

咲「う、ううう……」

咲「……」

咲「……お、おかしいって、お、思いません、か?」ボソッ

京太郎「……えっ?」

咲「わ、私の、その、よ、読んでるものが」

咲「お、お姉ちゃんは、ど、堂々としてるけど」グスグス

咲「わ、私だって、あの子たち、その」グスグス

京太郎(混乱しきってるからか、全然わかんねえ)

京太郎(……けど)グッ

京太郎「なあ、宮永……」

咲「……」

京太郎「うるさいうるさいうるさい」ボウヨミ

咲「……へ?」キョトン

京太郎(うわ、はずかしいな、これ……)カァァ

京太郎「あー、つまりだな、その……」

京太郎「お、俺もそれ、少しくらいなら、知ってるぞ」

咲「えっ」

京太郎「いやその……い、いいよな、ツンデレ? っていうんだっけ」

咲「えっ、えっ?」アセアセ

京太郎「……えーと、つまりだな」

京太郎「お、お前の姉ちゃんじゃなくても」

京太郎「えと、なんだ、そういう趣味持ってるヤツってのはいるもんだぞ……?」

咲「……し、知ってるん、です、か?」

京太郎「ま、まあな」

京太郎「……正直、誰にも教えるつもりなかったんだけど」ボソッ

咲「えっ?」

京太郎「い、いや、その」

咲「……私も、です」ボソッ

京太郎「……」

咲「誰にも、バレたく、なかったです」

咲「け、けど……私、ここじゃずっとひとりぼっちで」

咲「こ、こういうの読んで、暇をまぎらわさないと」

咲「……潰されちゃいそう、で」

咲「うううう……」グスグス

京太郎「……」

京太郎「なぁ、宮永?」

咲「は、はい」ビクッ

京太郎「なんだ、その……」

京太郎「お、おお、俺なら話し相手くらいになら、なれるぞ?」

咲「へっ……?」キョトン

京太郎「あ、あのさ、俺も、その、こういう趣味話せるヤツいなかったから」

京太郎「その……む、むしろ、俺もそういう仲間がほしい、っつーか」ポリポリ

咲「……」

京太郎「い、いい、イヤか?」

咲「……」

咲「……す、須賀くん」オズオズ

京太郎「お、おう」

京太郎(名前、覚えてたのか……)

咲「あ、あの、わたし」

咲「す、すす、すっごい、どんくさくて」

咲「は、話すのも、その、に、苦手で」

咲「そ、そんな私でも、い、いいのなら」

咲「お、お、お願いし、ます」ペコリッ

京太郎(……)

京太郎「おう。よろしく」

咲「は、は、はいっ……!」

京太郎「――とりあえず、その顔洗ってくるなりしてくれ」

咲「……?」キョトン

京太郎「涙で、とんでもねえことになってる」

咲「……!?」カァァ

咲「ご、ごごご、ごめんなさい!」ダッ

京太郎「あっそうだ」

咲「……」ピタッ

京太郎「あ、あのさ……一緒に、帰ろうぜ」

咲「……はい?」

京太郎「その、お互い好きな作品とかでも、話してれば」

京太郎「慣れてくんじゃ、ない、かな?」ポリポリ

咲「あ……」

咲「その……よ」


咲「よろしくお願いします、ね。須賀、くん」ペコリッ

京太郎「……おう、こっちこそ。よろしく、な。宮永」

終わり。
とりあえず、出会いはこんな感じだったよ、ってことで。

さて、風呂行って、そしたらまたIDが変わるかも。
咲さん、まだ敬語ばっかりです。
京太郎は、この頃はまだまだぎこちなかったって補完オナシャス!

授業中にテロリストが学校に爆弾を取り付けたらどうしようかとふと考える咲さん

さて、またID変更っと。
というわけで、そろそろ本編を少しずつ進めようかと……

>>400
すまんな……妄想する咲さんはなかなか面白いと思った(小並感)
とりあえず、少しずつ本編やってかないと、バランスが取れないかもしれないし。

それじゃ、やりたい放題になるだろうけど、書いてきます。



それじゃ、やりたい放題になるだろうけど、書いてきます。

【報告】
咲(ああ……ついに、明日は決勝だよ)

咲(合宿でそこそこ頑張ったとはいえ)

咲(無理だとしか思えなかったからなあ……)シミジミ

咲(でも)

咲(ここまで来れたのなら、せっかくだし)

咲(王道スポーツ漫画よろしく)

咲(……優勝したい、な)

咲「……あれ?」

咲「そういえば……あっ」

照「……」

>ナーンカイイキモチーナーンカイイカンジー

照「……ん?」

照「はい、もしもし」

咲「あっ、お、お姉ちゃん!?」

照「おお、咲!」パァァ

照「どうした? 面白い漫画でも見つけたのか? それとも、凄いアニメでも――」

咲「えっ、いや……あ、あのね、お姉ちゃん?」

照「いやぁ咲。咲の気持ちは嬉しいんだけど、私は明日――」

咲「もう! お姉ちゃん!!」

照「うっ、な、なんだ……?」

咲「あのね――」

菫「……ん?」

>キーオクノナカデーズットフタリハー

菫「はい、もしもし……」ピッ

照「ああ、菫。あのな――」

菫「どうした、お前らしくもない」

菫「明日は地区予選決勝で、対戦相手にはすまないが」

菫「私たちにしてみれば、ほぼ『慣らし』みたいなものだろう?」

照「ああ、そのことなんだけど――」

菫「な、なんだ?」

照「……本気で、いこう」

菫「は?」

照「明日、対戦相手に本気を出してあたる」

照「間違っても私たちが全国出場を逃すなんてことがないように、な」ゴゴゴゴゴ

菫(な、なんだこいつは)

菫(本当に、照なのか……?)

菫「……なにか、あったんだろう?」

照「……実は」

淡「……はぁ」

淡「明日ついに、一応、高校生になって初めての大会の決勝」

淡「ただ、もう――」

淡「しょーじき、消化試合みたいなもの、よねえ」

淡「うーん……」

淡「あっ、そうだ!」

淡「買ってきた偽○語でも読もう」ペラッ

淡「ああ、○火ちゃん、○憐ちゃん、かわいいよぉ……」ウットリ

>キルミーベイベー! ドシタノワサワサ

淡「……ん?」

淡「誰からかな? はい、もしもし」ピッ

菫「ああ、淡か?」

淡「あ、菫先輩! どうしました? 私の漫画を貸してほしいとか?」キラキラ



菫「いや、違う」

淡「即答ですかー、うーん」

淡「あっ、もしかして」

淡「明日の決勝のこと、ですか?」

菫「……」

淡「いや、まさかね。菫先輩にしても、明日の決勝を『慣らし』とお考えでしょう?」

淡「だったら、そんなことは――」

菫「そうだ、と言ったら?」

淡「……」

菫「単刀直入に言おう」


菫「照の妹が所属する麻雀部が、地区予選決勝まで勝ち上がった」

菫「そして、それについて照が一言。『あの子がいるならば、長野県代表はもう決まったようなものだ』とも」



淡「……冗談じゃ、なさそうですね?」

菫「大真面目だ」

淡「……竜門淵には『牌に愛された子』天江衣がいるんですよ?」

菫「照はこう言っていたよ。『たとえ誰が束になってかかったとしても、あの子が負けるわけがない』と」

淡「……」

淡「ねえ、菫先輩?」

菫「どうした?」

淡「照先輩はこう言ったんですよね?」

淡「本気を出してあたっていい、と」

菫「……ああ、間違いない」

淡「本気出しても、いいんですね?」

菫「照と私が許す。存分に暴れてくれ」

淡「はい、どうも。それじゃ、おやすみなさい」

菫「いいのか? いつもなら夜更かししてるように思うが」

菫「好きなアニメを観なくても、いいのか?」

淡「本気を出すのなら、睡眠は大事でしょう?」

菫「……お前のそういう割り切り方、いいと思うぞ」

淡「ありがとうございます。それでは、おやすみなさい」

淡「明日は頑張りましょうね、菫先輩」

菫「ああ、そうだな。それじゃあ」



淡「……」

淡「気の毒に」

淡「明日の対戦相手はきっと、泣きをみるでしょうね」

淡「先輩方は絶妙な力配分をして、一校も飛ばさずに、私に回すんでしょう」

淡「……」

淡「宮永先輩の妹さん、か」

淡「ふふっ」



淡「ゾクゾクしちゃうな……」ニヤァ

――地区予選決勝・当日

久「さて、それじゃあ――」

久「……行きましょうか」

優希「だじぇ!」グッ

まこ「さぁ、いっちょやるかい!」

和「みなさん、頑張りましょう」ニコッ

咲「……お、おー」ガッツポーズ

京太郎(咲だけどうも乗り切れてないんだよなあ)ウワァ

京太郎(まあ仕方ないか。こーいう雰囲気とは無縁の世界にいたわけだし)

咲「ね、ねぇ、京ちゃん?」

京太郎「おっ、どした?」

咲「き、昨日ね? お、お姉ちゃんに電話して」

咲「私たち、地区予選決勝まで来たんだよ? って話したんだ」

京太郎「おお! それで、お姉さんは?」

咲「あ、あのね? いきなり笑い出したかと思ったら、プツッて切れちゃったの」

京太郎「……はぁ?」

咲「で、でね、いくら電話しても出なくて」

咲「こ、こんなメールが――」バッ

FROM:お姉ちゃん
SUBJECT:我が好敵手(ライバル)よ
本文:仲の良い姉妹を演じるのはもう終わりにしよう。
   ここから私たちは、お互い戦火を交えるべき相手――好敵手(ライバル)だ
   これからはいかなるアニメを観ても、感想を言い合うのはなしだ。
   これからはどんな娯楽に触れたとしても、音信は断つべきだ。
   私たちは、しばらくの間は姉妹ではないのだから――


咲「ね、ねぇ、京ちゃん? わ、私お姉ちゃんに嫌われちゃったのかなあ?」ウルウル

京太郎(……うへぇ。面白い人ってのを訂正しよう。困った人だなぁ)ヤレヤレ

京太郎「……ん? ちょっと咲、ケータイ貸してくれないか」

咲「あ、いいよ」

京太郎「……あっ、やっぱりだ」カチカチ

京太郎「スクロールしていったら文が出てきた」

咲「ええっ!?」

京太郎「すっげえ下だな。なんだってこんな面倒くさいことを――えっ?」

咲「ど、どうしたの、京ちゃん?」

京太郎「……咲。これを見ろ」バッ

咲「んと、なになに――えっ!?」



本文:よくぞここまでたどり着いたな。褒美にやっぱりお姉ちゃんと仲よくする権利をやろう(^O^)/
   あ、でも! 対局の時は別だからね!(-.-)

咲「…………」

京太郎「…………」

久「ほら、二人とも? そろそろ控室入るわよ?」

咲「あ、す、すみません」

京太郎「ああ、今行きます」

久「まったく、二人はこんな時も相変わらずねえ」ニヤニヤ

京太郎「いや、まあその……」

咲「……京ちゃん」チョンチョン

京太郎「ん?」

咲「私、お姉ちゃんに、どんな顔して会えばいいのかな?」

京太郎「……」

京太郎「ガンバ」グッ

咲「うぇぇ!?」ガーン

決勝先鋒戦、間もなく開始です――!

京太郎「うわー、何かみんな強そうに見えるな……」

久「そりゃまあ、決勝まで勝ち上がってきた高校だもの」

まこ「全員、ある程度以上の力は持っとるに決まっとるけぇ」

久「これでも、激戦区の大阪に比べたら、3分の1以下だけどね」

京太郎「はぇー、すっごい多い……」


?「クシュン!」

?「お、お姉ちゃんどないした? 風邪か?」

?「いや、どこかで噂されてるような気がしたんや」

?「主将? 体調は崩さんといてくださいよ?」

?「今日は決勝なんですから」

?「わかっとるわ!」ガーッ


京太郎(……さて)

京太郎(そんなこんなで試合が始まったわけだけど)

京太郎(咲は大丈夫だろうな?)

京太郎(まったく……どこか憎めない人だよ、あのお姉さんは)

咲「あっ!」

京太郎「ん? どした?」

咲「あ、あの人は――」



美穂子(……こうして歩いてると)

美穂子(絶対に勝たなきゃな、って思うわね)

美穂子(うふふ……)

ドクン・・・!

美穂子「……う!?」ガクッ

華菜「キャ、キャプテン!?」

美穂子「……ああ、華菜?」

華菜「だ、大丈夫ですか!?」

美穂子「ええ、ええ、大丈夫よ……」

美穂子「どうやら、強敵を前にして」

美穂子「哭いてるみたいね、『この子』ウフフ

華菜(……久しぶりだな、このキャプテンを見るのは)

華菜(右目を抑えてる。まるで、何かを封じ込めてるみたいに)

華菜(私は……何もしてあげられないのか?)

美穂子「ねぇ、華菜?」

華菜「は、はい!?」

美穂子「もしも……もしも私が、『この子』を解き放ったら」

美穂子「その時は――」

華菜「わ、分かりましたキャプテン!」

華菜「その時は……!」

美穂子「ええ……『癒しの水』をお願いね?」ニコッ

華菜「はい、キャプテン! 任せてください!!」

美穂子「ふふっ、ありがとう華菜」


文堂「あ、あのー、これってなんですか?」

吉留「ああ、それは、その……キャプテンの『癒しの水』だね」

文堂「えっ、でもこれって……」

吉留「うん、そうだよ。目薬だよ」

深堀「対局中に、キャプテンはそこから『生命力』を得る」

吉留「キャプテンの『右目』はいわば奥の手、だからね」

吉留「使わずにすめばいいんだけど……」ハァ

文堂(……私の知らないキャプテンの姿があるのかな?)

清澄控室――

咲「や、やっぱり!」ガタッ

咲(あの人の右目には、とんでもない力が眠っていたんだ……!)

咲(き、気をつけて優希ちゃん! そ、その人は……!)

京太郎(うわぁ、咲が目をキラキラさせてるよ)

京太郎(あの人、体調が悪くて倒れ込んでるように見えるけど)

京太郎(なんか、おかしいよなぁ……?)ウーン




純「さーてと、いっちょいきますか」

津山「わ、私なりに精一杯」

優希「行ってくるじぇ!」

かくして。
対局室に、各校の先鋒がやってきた。
ただ――

美穂子「あら、みなさん。ごめんなさいね、遅れてしまって……」フラフラ

純「あ、ああ、いや、まだ始まってねえし別にいいけど」

純(なんでこいつ、フラフラしてるんだろ?)

津山(体調が悪いのだろうか?)

優希「お、お姉さん、なんか顔色悪いじょ? だ、大丈夫なのか?」

美穂子「ええ、ええ、ありがとう……」

美穂子「でも、大丈夫」

美穂子「私たちは勝たねばならない」

美穂子「それこそが――存在理由(レゾン・デートル)なのだから」ウフフ


純(なにいってんだこいつ)ウワァ

津山(な、なにかの作戦なのか……それとも)

優希(お、お姉さん、なんだか怖いじぇ)

決勝先鋒戦――開始です!

優希(この東場でどれほど稼げるかが鍵だじぇ……)

優希(このチャンスを逃さない!)ゴォォ

美穂子(あらあら……)

美穂子(あの子の『闘志』……まるで手に取るようにわかるわね)

美穂子「……」

純(なんだろう、意味深な視線を感じる)

美穂子(……去年の私たちはこの子たちに惨敗。私も副将を抑えるのが精いっぱいだった)

美穂子(でも、今年は違うって証明してあげなきゃね!)ニコッ

ズキッ!

美穂子「……」ガタガタ

美穂子「うっ」ガシッ

美穂子「……まだ早いわ。もう少し、『眠って』ていいからね?」ブツブツ

純(……もう何も言うまい)

津山(こ、これはトラッシュトークなのだろうか?)

優希(お、お姉さん、只者じゃない雰囲気が出てるじぇ)

清澄控室――
咲「……ねぇ、京ちゃん? 気づいてるよね?」イミシン

京太郎「えっ、なに?」

咲「もう、とぼけちゃって」ククッ

咲「テレビ越しにだって伝わってくるじゃない」

咲「風越の人……只者じゃないよ」ウズウズ

京太郎「……えっと、どの辺が?」

咲「私が思うに」

咲「この人は『右目』によって生かされ」

咲「『右目』のために生きている」キリッ

京太郎「……すまん。詳しい説明を頼みたい」

咲「しょうがないなぁ」

咲「あの人はね、いわば『右目』を取引の材料にしたんだよ」

咲「言うまでもなく、勝利という名の美酒のために、ね」シテキ

京太郎「は、はぁ」

咲「……ただ、『悪魔』は刻一刻と彼女の身も心も蝕み続けている」

咲「……おそらく彼女は、酷く辛酸を嘗めさせられたんだろうね」

咲「彼女は、悪魔と契約したんだよ。『右目に悪魔を仕込む代わりに、決して』」

咲「『決して、土壇場でしか之を顕現させてはならない』ってね」

咲「きっと、彼女は契約して日が浅い。だから、あんなに苦しんでるんだよ!」ドヤッ

京太郎(……うわぁ)

和「ふふっ、なかなか面白い見方ですね、宮永さん?」ニコッ

咲「うぇっ!? の、和ちゃん、聞こえてたんだ……」アセアセ

和「いえいえ、実際に風越の先鋒の方が苦しんでるのはよく分かりますし」

和「でも、宮永さんの見方に僭越ながら異を唱えさせていただくならば」

咲「な、なにかな!?」ドキドキ

和「あの方は昔から、右目を瞑って打っていたっていうことくらいですね」

咲「……えっ?」ピクッ

和「だから彼女は、ずっと右目を瞑っていたんです。過去の高校麻雀特集を見ればよく分かります」

和「ですので、宮永さんが言うように、『契約』により『取引』してまだ日が浅い、ということは無いと思うんですよね」

咲「……」カァァァ

京太郎(うわぁ、すっげえ恥ずかしそう)

咲「きょ、京ちゃんのバカ!」

京太郎「俺にあたんな、アホ」

あ、そうだ(唐突)
×の、和さん→○は、原村さん
(こんな凡ミスを犯して)すまんな。


対局室――
優希(くっ……東場なのに)

優希(やっと、一向聴……!)チャッ

純(起家タコス女の手が進んだ……この流れは絶っておきたい」

津山(……)タンッ

純「ポンッ」カッ


控室――
まこ「そ、そこでポン!?」

久「『流れ』を変えるとかじゃないの?」

和「非科学的ですね……」

咲(一人の『異能』に、三人の『討伐者』が立ち向かう)ウズウズ

咲(『流れ』を読めるお姉さんがいれば、それはきっと――)ハッ

咲(あの人の内に棲む『悪魔』を出せるかもしれない)グッ

京太郎(……また、ロクでもないこと考えてそうだな、コイツ)

対局室――
優希(……あれ? このままだと)

優希(……)

純「ロンだ! 12600!」

優希(こ、このままじゃ)

優希(何もかも持ってかれてしまう……!)7

控室――

咲(ああ、ああ!)

咲(ち、違うでしょ、『流れ』を読む人!)←名前を覚える気がない

咲(あ、あなたが倒す相手は優希ちゃんじゃない! 『悪魔を飼う者』(デビル・イン・ザ・アイ)だよ!」←上に同じ

咲(早く、早く……楽にしてあげないと)ウウウ

咲(取り返しのつかないことに――)ワァァ

京太郎(……咲が楽しそうでなによりだなー)ボウヨミ



先鋒前半戦・終了――!!

純(物足りない)

津山(よ、予想以上に疲れた)ハァ

優希(い、一回も和了れなかったじょ……)ガクッ

美穂子(……)

美穂子(……【タイム・リミット】)

美穂子「なんて、ね」ウフフ

美穂子(まだいけるわよね、『わたし』――!)

美穂子(……『あなた』も大丈夫でしょう?)

右目『…………』

美穂子(ふふっ、何も話すことはない、かしら?)

風越控室――
文堂「キャ、キャプテン大丈夫なんですか?」オロオロ

華菜「……う、うーん」

華菜「……そろそろ、かな」ガタッ

久保「おい、池田ァ!」

華菜「は、はいっ!? コ、コーチ!」ビクッ

久保「お前、福路に『癒しの水』を届ける気じゃねえだろうな?」ジロッ

華菜「え、ええ、そろそろかと……」オドオド

久保「バカ野郎!」

華菜「え、えええ?」ビクッ

久保「あいつはな、今、『自分自身』と戦っている」

久保「これは、あいつがあいつであるための戦いなのさ」

久保「それに――部外者の私たちが入れる道理がどこにある?」ニヤッ

華菜「で、でも!」

華菜「こ、このままじゃキャプテンの精神は――!」

久保「ボロボロになる、ってか」

久保「なぁ、池田?」

華菜「は、はい?」

久保「私らが信じなくて、誰があいつの『帰還』を信じてやれるっつうんだ?」

華菜「……!」ハッ

久保「テレビ越しでもいいから、見てろ、あいつの雄姿を」

久保「くくっ、また『右目』を押さえてやがる……」

華菜「キャ、キャプテン……」

久保「目ぇ逸らすな!」

華菜「……!」ハッ

久保「いいな、とくと焼き付けろ」

久保「風越キャプテンとしての福路美穂子、じゃなくてだ」

久保「……『自分自身』との戦いに打ち克とうとする、一人の少女にすぎない福路美穂子を、だ」

久保「わかったな?」ニカッ

華菜「……」

華菜「……はいっ!!!」



文堂「あのう、キャプテンは本当に大丈夫なんでしょうか?」ヒソヒソ

吉留「ま、まあコーチがああ言ってるし」ヒソヒソ

深堀「コーチ命令は絶対」ヒソヒソ

文堂「で、でも私! この前、キャプテンが右目開けて、目薬を普通にさしてる所を――!」

吉留「ねぇ、文堂さん?」

文堂「……!」ピクッ

深堀「それ以上は、いけない」イマシメ

吉留「わかってあげて」

文堂「う、ううう」オロオロ

――後半開始、間近

美穂子(ふふふ……)

美穂子(華菜は、『癒しの水』を持ってこなかった)

美穂子(……ここまで、なのかしらね?)

美穂子(……)


――まさか、ここで終わるのかしら、福路美穂子?

美穂子(誰の声、かしら?)

――あらあら、私が誰かもわからないの?

美穂子(……ええ、残念ながら)

――ふふっ、随分とやられてるわねえ

――いつもあなたの近くで、支えとなっていたっていうのに

美穂子(……私はもう)

美穂子(『私』ではいられなくなりそうだから)

美穂子(ほら……もうこんなに、『内側』から声がするわ」

美穂子(『ダセ……ダセ!』って)

――あはは

――ねぇ?

――いっそのこと使っちゃったら?

美穂子(ふふっ……そう割り切れたら、ね)

美穂子(でも今出したら)

美穂子(『食い破られ』ちゃう確信があるの)

――あらあら

――私が見込んだ「福路美穂子」は

――その程度の衝撃で『食われ』たりはしないわよ?

美穂子(……ところで)

美穂子(あなたは誰なのかしら?)

――まだ忘れちゃってるのか。

――ねぇ、美穂子?

――私、あなたの『右目』見てみたいわ。

美穂子(なんでそんなこと言えるのかしら)

美穂子(もしかしてあなたは、私を陥れようとする)

美穂子(『この子』の『使い魔』のようなもの?)

――本当に、まずいのね。

――これだけは言いたくなかったけど……

美穂子(……?)

――あなたの瞳。

――キレイね。

美穂子(……!?)

美穂子(ま、まさか、あなたは……)

――あ、そろそろ時間みたいよ。

――それじゃあね、美穂子。応援してるわ。

美穂子(ま、待って!)

美穂子(う、うえ――!)

美穂子(……!)ハッ

――後半戦、開始です!!

純「……あんた、もう大丈夫なのか?」

美穂子「え?」

純「いや、すっげえ苦しそうに目つぶってたから……」

津山「う、うむ……」

優希「お、お姉さん、気分は大丈夫か?」

美穂子「……ああ」

美穂子「みなさん、ありがとう」ニコッ

純「あ、ああ、まあいいんだけどさ」

美穂子「思えば、前半戦。始まる前から私は苦しんでいました」

美穂子「決勝戦だというのに、私はなんて甘えていたのでしょうか」

美穂子「ですよね、結局……『私』は『わたし』でしかないんです」ブツブツ

純「お、おい、どうしたんだよ?」

美穂子「さて、みなさん」

美穂子「……【準備】はできましたか?」

三人「……!?」ゾクッ

美穂子「ふふっ、大丈夫みたい、ね」

美穂子「それ、じゃあ」

津山「……む?」

美穂子「――開始(はじ)めましょう」

美穂子「今、此方(ここ)に」

優希(な、なんだじぇ、この気分は――!)



美穂子(……大丈夫ですよね――?)


美穂子「終焉(おわり)を、告げます」


美穂子(ねっ、ウエノ、さん?)



控室――

咲「……!」ガタッ

久「ん? どしたの、咲?」

咲「……い、いえ」ストン

京太郎(……また、か)ハァ



この回の単行本のタイトルが「開眼」で草が生えた。

風越控室――

華菜「……あああ」

久保「……それがお前の答えか、福路」

吉留「キャ、キャプテン……!」

深堀「……うう」

文堂「……」

文堂(な、なんか皆さんに合わせられない自分が申し訳ない)


対局室――

純「うっ……い、いったい何が……!?」

津山「む、むうう」

優希「……お、お姉さんは?」

?「あらあら、誰かしら? そのお姉さんっていうのは?」

優希「……!」ギクッ

純「はっ……?」

?「クスクス。誰も私を受け止めてくれないのね」

?「冷たいわあ。久しぶりの『顕現』だっていうのに」ニタァ

津山「あ、あなたは……?」

?「名乗るほどの名前なんて持ち合わせていないわね」

?「まあ、あなたたちにとっては『フクジミホコ』という名前、なのでしょう?」

?「名前なんて……『記号』でしかないのにね」フフッ

優希(お、お姉さん……全然ちがうじぇ!)

優希(ただ両目を開けたから、じゃないじぇ!)

優希(優しそうな笑い方まで、まるで、まるで――)

?「まぁいいわ。そうね……ああ、こうしましょう」ニタァ

優希(『天使』が『悪魔』になったかのような――!!)

?「私のことは、『ウエノ』と。そう呼んでちょうだい」

ウエノ「それこそがきっと、『ミホコ』の望みでもあるはず、だから」フフフ

純(ど、どういうことなんだ、これは……?)

津山(わ、わからん。しかし……!)

優希(こ、このお姉さんに『場』が支配されてるじぇ!?)


清澄控室――

まこ「な、なんじゃ、あの風越の先鋒はぁ!?」

和「こ、こんなの非合理的です!」

咲「ああ、ああ……間に合わなかった、の?」

京太郎(……これって麻雀やってるん、だよな?)ウワァ

久「……」

京太郎「……あれ? 部長?」

久「え、あ、ああ須賀くん?」

久「い、いや、でも……これ大丈夫なのかしらね?」

久「トラッシュトークもここまでいってしまうと……」

京太郎(あれ……はぐらかされた、よな?)

久(ウエノ、ね。偶然なのか、はたまた――)

>か、風越福路……こ、これは一体どうしてしまったんだぁ!?


ウエノ「あらあら? そろそろ、係員の方々の空気が張りつめてきたわね」クスクス

ウエノ「せっかく『出て』来れた以上」

ウエノ「失格なんてことはあってはならない……」


ウエノ「それじゃあ、始めましょうか……!!」



純(お、落ち着け……け、結局、キャラが変わっただけにすぎない!)

純(麻雀の腕までもが変わる、なんてことは!)トン

ウエノ「ロン! 2600」パラッ

純「んな!?」

ウエノ「あら? 『流れ』を支配することが十八番なんじゃあ、なかったのかしら?」ニタァ

純「ぐ、ぐっ!」


津山(……だ、大丈夫だ! これは通るはず)トンッ

ウエノ「ロン! 2000!」パラッ

津山「うっ!?」

ウエノ「やれやれ、ね。こんなんじゃ、退屈しのぎにもならない」フゥ



優希(お、お姉さんが、こ、怖い……)

優希(怖いのか、私はこのお姉さんが――?)

ウエノ「あら、いいの?」

優希「――ッ!!」

ウエノ「ロン! 8600!」

優希「うううううっ!!」

ウエノ「ねぇ、あなた?」

優希「……!」ビクッ

ウエノ「あなたは、この卓で唯一の一年生」

ウエノ「まだまだ、前途洋洋のそんな子を」

ウエノ「『懲らしめ』るのはちょっと忍びないわ」

優希「う、うう」

ウエノ「だから、ね」ジロッ

純(……!)

津山「むっ……?」

ウエノ「あなたたち二人と、じっくり『遊んで』あげる」


ウエノ「存分に、楽しみましょう?」ウフフフフ

――あらあら、そんな風になっちゃうの?

ウエノ「……うっ!?」ズキッ

――あーあ、もうめちゃくちゃね

――ここで大暴れするのもまあ、悪くはないかもだけど

――果たしてそれが、『あなた』の望みなのかしら?

ウエノ「う、うる、さい……!」ズキズキ


>おや、風越福路! なにやら右目を押さえて呻いているぞー!?


純「ど、どういうことだ、おい?」

津山「さ、さあ……」

優希「ううううう」ブルブル

――まったく、少しは頭冷えた?

ウエノ「あ、あなた、は……?」ハァハァ

――はぁ、もう

――あなたが思い描いていた『憧れ』は

――そんな陳腐なものだったのね?

――哀しいわぁ

ウエノ「う、うるさい! そ、そう! こ、これこそが!」

――『福路美穂子』の望んだ理想像、ってわけ?

ウエノ「そう……よ! だ、だから!」

――喧しい

ウエノ「……!」ピクッ

――これ以上、あなたの戯言を聞く気分にはなれない

――そもそも、あなたのしてるのは『麻雀』じゃない

――ただの『蹂躙』よ

ウエノ「だ、だったらなんだって……!」ズキン

――いい? チャンスは一度よ?

――は、はい

ウエノ(だ、誰だ、こいつは……?)

――もう、いいわ

――これと話す価値はない

――……さぁ、行くわよ。1.2の

――さん!!

ウエノ「う、うわぁああっぁぁ!!?」ガクガク

?「ア、アア、ア……!」

>か、風越福路! だ、大丈夫なのでしょうか?

純「お、おい、これって医者呼んだ方が」ガタッ

津山「う、うむ!」ガタッ

優希「お、お姉さぁん……」ウルウル

?「う、ううう……」

三人「!?」

?「あ、ああ」

?「……あら? 後半が始まっている、ん、ですか?」

純「あ、ああ、まあ」

?「……あら?」

優希「うっ、うう、ううう」

?「どうしたの? どうして、泣いてるの?」

優希「だ、だってぇ……」ウエエ

?「よしよし……怖くない、怖くない」ナデナデ

津山「あ、あの……」オズオズ

?「ん? どうかしましたか?」

純「い、いや、あー……あ、あんたの名前は?」

?「私、ですか?」キョトン

美穂子「福路美穂子、と申します」

純「戻ってきた、ってことか……」ボソッ

津山「片目も、閉じている、な……」

美穂子「あら……!?」チラッ

美穂子「い、いつの間にこんな点差が――!?」

津山「あ、あー、いやそれは……」

純「ま、まあ、いいか……」

優希「よ、よかったじぇ……でも」

優希(点数は全然良くないじぇー!)

――それから、しばらくして。

>県予選決勝、先鋒戦、終了です!

――先鋒戦が、終わりを告げた。

前半こそ、竜門淵・井上が点数を伸ばしたものの
後半は、風越・福路(ウエノ?)が三校を大きく突き放した。

結局、先鋒戦終了時点では――

1位:風越、2位:竜門淵、3位:清澄、4位:鶴賀

という結果に終わった。



しかし――

美穂子「あら……?」フラッ

ドタッ!

華菜「キャ、キャプテン!?」

吉留「だ、大丈夫ですか!?」

深堀「か、顔色が……!」

文堂「は、早く控室へ――」

久保「……おう、福路」スッ

美穂子「あ、久保、コーチ……」

久保「やるじゃねえか」グッ

久保「他の誰が認めなくてもいい」

久保「私だけでも、お前のその雄姿を忘れねえ」

久保「……久々に、熱くなっちまったよ。へへ」ニカッ

美穂子「ありがとう、ござい、ます……」ガクッ

華菜「キャ、キャプテ―ーン!!」



倒れた風越・福路は控室に運ばれた。
その影響により、試合は一時中断された。
控室で救護班が診察をしたものの、救護班は特に異状はない、と判断。
県予選決勝に、早くも混迷の嵐が吹き荒れはじめた―

……どうしてこうなった(挨拶)

いや、ごめん、ホント。
自分自身、変なテンションに衝き動かされるように、黙々と書いてた。
でも、楽しかった。これだけははっきりと真実を伝えたかった。

先鋒戦に力を入れすぎたのは、間違いなく深夜のテンションが一役買ってる。
おそらく、次鋒あたりからは、少し描写が薄めになる、かも……
さすがに、今回ほどの「中二病」は現れないでしょう。
多分、きっと、おそらく。

これって京咲SSスレじゃなかったっけ? って思ってる人もいるかもしれない。
大丈夫、それは俺もだ。
このSSを続けたら、どこに向かってるのかわからなくなるかもしれない。
でも、しょうがないですね!(マジキチスマイル)

こんなSSをこれからも読んでもらえるなら、それはとっても嬉しいな、って……
それじゃ。ホント、すまんかった。

本編を書くのに予想以上のエネルギーをつぎ込んだせいか、小ネタを求めている……。
なんかあったら書いて、どうぞ。

【映画】
>アズキャットダナ!
>ナ、ナンデスカソレ!?

咲「……」ワクワク

京太郎「……」

>レキシノキョウカショ ヒョウシノヒョウシー

咲「……ああ」グッ

京太郎「……」

>ホンジツハゴライカンイタダキーー

咲「いい、映画だったね」シミジミ

京太郎「まあな、そりゃ間違いねえ」

咲「と、特に、さ、最後のライブシーン!」

咲「ああやって、OPが出来たんだ、と思うと……!」

京太郎「まったくだな」

京太郎「最後のライブシーンでお前がエアギターをやり始めた時はどうしようかと――」

咲「あ、あれは! しょうがなかったの! もう、我慢できなかったんだから」ウッ

京太郎「はぁ、お前と映画観に来るとロクなことねえよ」

京太郎「この前の○ヴァの時だって、シ○ジくんが覚醒した時」

京太郎「いきなり俺の袖ひっつかみやがって。どんだけ興奮してんだか」

咲「う……」カァ

咲「い、いいよ、もう!」ガーッ

咲「そ、そんなにバカにするんだったら、もう京ちゃんとなんて映画に行かない!」ビシッ

京太郎「へぇへぇ、どうぞご勝手に」

咲「そうだよ! だって――」

京太郎「そうだよな。この前も観終わったら同じようなこと言っといて」

京太郎「今回も前日になったら」

京太郎「他ならぬ、お前から誘ってきたんだもんな」

京太郎「すっげえ嬉しそうな誘いのメールで」

咲「……」アワアワ

京太郎「あれ、前はなんだったっけ? 次回こそは、京ちゃん以外でも一緒に観れる女の子の友達を探すとかじゃ――」

咲「う、うるさいうるさいうるさい!」カァァ

京太郎「はぁ、ほんと勝手なヤツ」ヤレヤレ

京太郎とイチャイチャする夢見て翌日京太郎と会ったとき普段以上に意識しちゃう咲さんはよ

手に絆創膏貼ってお弁当持ってくる咲ちゃん

京ちゃんの部屋でアレな本を見つけてしまう咲さんとか

健全な男子高校生なら持っててもおかしくない、はず?

お待たせ! 小ネタ書きはじめるけど、いいかな?

【夜】
京太郎「……」

咲「……」

京太郎「……咲」ボソッ

咲「うぇ!? な、なに?」ビクッ

京太郎「今日、親父さんは?」

咲「う、ううう……」

咲「今朝は、か、帰らないって言ってた」オズオズ

京太郎「そっか……」

京太郎「俺のおふくろも親父も、今日は昔の友人に会うとかなんとかで」

京太郎「家を空けてる」

咲「そっか……」

咲「……ねぇ、京ちゃん?」

京太郎「ん?」

咲「……どう、しよっか?」

京太郎「あーうん、その――」ポリポリ

京太郎「心配すんな。俺もこんなの初めてだから」

咲「そ、そうなんだ……」

京太郎「咲」

咲「……!」

京太郎「よろしく頼むぜ」

咲「あっ、うん、その……」

咲「よ、よろしく」

京太郎(さて)

京太郎(どうしたものか、こいつは)ウーム

咲「う、うう、こ、怖いよう……」ウルウル

京太郎(まぁ、色々あって)

京太郎(疲れていた俺は、部室で寝ていた)

京太郎(作業をしていた部長が帰り際、一回起きた俺たちに戸締りをよろしく、と言った)

京太郎(さて、そんなこんなで)

京太郎(俺たちはそれから、また長い間眠ってしまったらしい)

京太郎(目が覚めてみれば、部屋が暗い)

京太郎(すわどうしたことか、とドアまでたどり着き、ドアを開けようとして)

京太郎(気づいた――)

咲「な、なんでこんな時に」

咲「鍵が、壊れちゃうんだろ……」

京太郎(俺たちが寝ている間に)

京太郎(巡回してきた用務員が鍵をかけてしまったらしい)

京太郎(前々からちょっとおかしい、とは思っていたけど――)

京太郎「ま、まあ今更だわな」

京太郎「まさか、電気もつかないとは思わなかったけど」

京太郎(旧校舎だし、しょうがないっちゃしょうがない)

咲「ど、どうしよう……」

京太郎「い、一夜限りだし、なんとかなるだろ、うん!」

京太郎「えっと時間は……げっ、もう12時!?」

京太郎(こ、こりゃあ、部員の人を呼ぶわけにもいかねえ)

咲「ううう……」

咲「こ、こんなことなら」

咲「昨日、京ちゃんの家でアニメ実況大会なんてやらなきゃよかったよぅ……」

京太郎「まあ今更だな……」

京太郎「と、とりあえず、だ」

咲「う、ううう……」ガタガタ

京太郎「まあその、夏場だから」

京太郎「幸い、寒くはないし」

京太郎「この部室は、好都合なことにベッドまである」

京太郎「……大人しく寝るか」バサッ

咲「も、もう私、眠くないよぉ……」

京太郎(無理もないな、そりゃ)

京太郎(一回トイレに起きたら、こっちのベッドまで聞こえるくらいでけえ寝息たててたし)

京太郎(それに――)

京太郎「咲」

咲「ひぅっ!? な、なに?」

京太郎「……もしかして、怖い?」

咲「だ、だって!」

咲「ぶ、部室に泊まるなんてことぜんっぜん考えてなかったし!」

咲「で、電気も付かなくて、真っ暗だし!」

咲「しょ、しょうがないじゃん……」ウルウル

京太郎(……ホント、こういう想定外な事態に弱いやつ)ハァ

京太郎(まあ、幸いだったのは……)

京太郎「よし、そういうことならとりあえず」カチカチ

咲「ふぇ? な、なにしてるの?」

京太郎「パソコンを立ち上げてんだよ」

京太郎「パソコンの画面の明るさは、俺たちが思ってる以上に――」

ピカッ

咲「わっ!」

京太郎「明るいんだからな」

京太郎(そう……咲には恥ずかしくて言えたもんじゃないけど)

京太郎(幸い――俺がいて、力になってやれる)

京太郎「とはいえ」

咲「?」

京太郎「やっぱり、俺もさっぱり眠くねえ」

咲「で、でしょ!? 私がちょっと外に出た時」

咲「京ちゃん、すっごく大きないびきかいてたもん!」

京太郎「……いびきは、盛りすぎ」

咲「ひぅっ、そ、その――」

咲「……寝息?」オズオズ

京太郎(俺たちは、奇しくも同じような相手を見てたってわけか)

京太郎「……まあいいや、咲」

咲「な、なに?」

京太郎「こっち来て」

咲「なんで?」

京太郎「……しょうがねえし、パソコンで時間をつぶすんだよ」

咲「……あっ」

咲「う、うん!」

>ワラニンギョウニ ワラニンギョウニ ワラニンギョウニ

咲「五寸釘!」

京太郎「微妙にちげえな、それ……」

京太郎(こういう時の暇つぶしの定番、二○二○動画を見はじめてから、早1時間)

咲「ああ、やっぱりいいなあ……」ウットリ

京太郎(咲の表情が明るくなってる。はっきりわかんだね)

咲「ねぇ、京ちゃん! 次、これこれ!」キャッキャッ

京太郎「へーへー……」カチカチ


それから、しばらくして――

咲「……」スースー

京太郎(眠り始めたか)

咲「……んぅ」モゾモゾ

京太郎(そりゃこうなるわな)

京太郎(あんなにテンション高く騒いでたら)

京太郎(さて――)

咲「……」スースー

京太郎(居眠りよろしく、椅子に座りながら机に頭突っ伏してるのは、少しどうかと)

京太郎「……おい、咲」

咲「……」ピクッ

京太郎「起きろ。ベッド行くぞ」

咲「……」スースー

京太郎「だめだ、こいつ……」

咲「……きょう、ちゃん」ボソッ

京太郎(……?)ピクッ

咲「……あり、がと」

京太郎「……はいはい」

京太郎(もうなんかめんどくせえし)

京太郎(このままで、いいか)

京太郎(とりあえず俺は、戻ろう)スタスタ

咲「……」スースー

京太郎「……おやすみ。咲」

――それから、翌朝。

久「……あら? 鍵の調子がおかしい?」

久「――よっと。うん、何とか開けられたわ」

久「やっほー……って言っても、こんな時間じゃ誰もいないか」ガチャッ

久「――って、あら?」

――ベッドの上に。

咲「……」スースー

京太郎「……」グーグー


久「……お邪魔、だったかしらね?」

久「何がどうなって、こんなことになってるのかわからないけど」

久「邪魔はしないで、おきましょうか……」

久「しかし――」シゲシゲ


――二人が、いた。

咲「んぅ、きょう、ちゃん……」

京太郎「や、やめろ、さ、き――」


久「……仲が良い、ってことなのかしら?」



――1つのベッドの上に、二人が。

咲「……」パチッ

京太郎「……」グーグー

咲「……な、なななな、な」カァァ

京太郎「……ん?」

咲「きょ、京ちゃん? な、なな、なんでいるの?」アセアセ

京太郎「ん? だって昨日――あれ?」ギョッ

咲「も、も、もういいから! は、はは、早く起きて!!」

京太郎「……なんで咲が、俺のベッドに?」

咲「こっちの台詞だよ!!」カァァァ


それから。
その日の間は、二人とも普段からは考えられないほどに、ぎこちなかった。
部員は皆、キョトンとした表情だったが――
ただ一人、久だけは納得した表情だったとか。

>>472
じゃけん、書きましょうねー

【夢】

咲「昨日ね、久しぶりにけ○おん! を見返したの」

京太郎「はぇー、すっごい熱意……」

咲「でね! やっぱり、みんな可愛かったの!」

咲「特に、14話のム○ちゃんなんて、天使みたいで!」シミジミ

京太郎「ふーん……」

咲「な、なに? なんか京ちゃんの食いつきが悪いような……」ジーッ

京太郎「いや、だってさ」

咲「うん」

京太郎「咲の方がずっと可愛いから。なんだか、その話にあんまし乗れないっていうか」

咲「……え?」

京太郎「いや、結構前から知り合いだった俺からすれば」

京太郎「随分と前に言った通り、身長もちょうどいい感じに伸びたし」

京太郎「なによりも、もう本当に子どもっぽい雰囲気がなくなって」

京太郎「――とにかく、フツーにかわいいぞ?」

咲「え、え、え……きょ、京、ちゃん??」

京太郎「ん? なんかおかしなことでも?」

咲「ま、待ってよ、そ、そんなこと……」

咲「わ、私は――!!」

京太郎「咲……」

咲「ぜ、ぜんぜん!」

ジリリリリリリリリリ

咲「可愛くなんて――!!」ガバッ

咲「あ、あれ……?」

ドクンドクン

咲「な、なに、この動悸は!?」アセアセ

咲「あ、あれ、な、なんかおかしいよぅ……」カァァ

咲「顔、熱いし、胸も熱い」

咲「ううう……な、なんでぇ?」ウルウル

――通学路。

咲「うう……なんでだろ、まだ鳴ってる」ドクンドクン

咲「あ、熱い……」カァァ

>おーい、咲-!

咲「……!?」ビクゥッ

京太郎「おはよっ! あれ、どした? すっげえ暑そうだけど……」

咲「きょ、京ちゃん……!? あ、あれ、な、なんで――」アワアワ

京太郎「いや、なんでって……学校行くに決まってんじゃ――」

咲「そ、そうじゃなくて!!」

京太郎「は?」キョトン

京太郎「……お前、だいじょぶか? なんか顔から湯気出てるようにさえ見えるけど――」

咲「ち、違うもん! そ、そんなんじゃ――!!」アセアセ

咲「も、も、もういい! わ、私、さ、先行くから!!」ダッ

京太郎「あっ、おい、待てって!」

咲「つ、ついてこないでぇ……!」カァァ


それから、しばらくの間。
咲さんの顔から赤みがとれることも。
京ちゃんを見たら顔が真っ赤になるのも。
止むことはなかったそうな――

京太郎「あれ、一体なんだったんだろうな?」

咲「わ、私にも分からないよう……」

きゅふふふふ

本編が凄い気になるわ

飯食べたり、風呂入ったりしてたら、結構時が経ってしまっていた。
今日も良い日だったなぁ、と。

>>489
カンちゃんだいすき。
でも申し訳ないことに、このSSに君がすきなハギヨシさんは出てこないんだよ……
多分、乙女部屋の人たちが喜びそうな展開なんだよなあ……

>>494
俺もそろそろ書きたくなってきたんだよなあ。
というわけで、小ネタ希望の人たちすまん!
今のうち、やる気のあるうちに、本編を少しずつ進めるんで、オナシャス!



――声が、聞こえる。

「宝石っていうのはね」

――どこか懐かしく、しかし、か細くいつ消えてもおかしくないくらいの、声。

「――エメラルドグリーン……」

――時にその声は、波の音にかきけされるように、茫洋として、掴みどころのない響きになる。

そんな風に、海にたゆたっているように、『彼女』は感じていたのだ。



――風越控室

久保「――揃ったようだな」

華菜「はいっ!」

久保「……われらが同志、福路美穂子はいまだに立ち上がることはできない状態にある」

文堂「えっ、でも……」

吉留「と、特に異状はないと判断されたのでは?」

久保「たしかに医師が言う通り、どこにも異状はないと見るのが自然だろう」

深堀「と、いうことは……」

久保「ああ、そうだ。『どこ』でもない『何処』かに異状があるのだ」

部員一同「――ッ!!」ハッ

久保「――池田」

華菜「は、はいっ!」

久保「風越麻雀部の『部訓』を言ってみろ」

華菜「喜んで!」

華菜「――我ら、風越麻雀部」

華菜「敵に媚びず、負けに背を向け、強者にこそ、その名を轟かす」

華菜「われらは『風』に生き、『地』にとどまることを知るべくもあらず」

華菜「目先の敗北も、嘗めさせられた苦汁も、我々の大義ある目標に比せば、塵芥(ちりあくた)にすぎない」

華菜「そう、我々はいつか辿りつく――」


華菜「――理想郷(アルカディア)に」


久保「その通りだ」

久保「同志・福路は誰よりも理想郷(アルカディア)に近づいた」

久保「そして――代償として、精神を『持ってかれ』た」

部員一同「……」ゴクリ

久保「いいな。福路は今も戦っている」

久保「――吉留」

吉留「はいっ!」

久保「福路が近づいた『勝利』」

久保「決して、取り逃すな」

吉留「はい――はいっ!」

久保「よしっ!」

久保「ではこれにて、『会合』を終える」

久保「福路の元へ、我々皆で持ち帰ろうじゃないか――」



久保「――勝利という名の極上の美酒を、な」



言い終わるがはやく。
風越控室から、怒号が轟いた。
その声は、廊下にもおよび――とどまることを知らず、風のごとく。

――医務室
おそらく、普通に麻雀を嗜む高校生からすれば、会場内で最も縁遠い場所と言えるだろう。
そこに――1人の少女が眠っていた。

美穂子「……あ」

美穂子「こ、ここは……?」

美穂子「そうだわ……医務室に運ばれて――っ!?」

美穂子(……未だ、夢から覚めず、か)フフッ


――あなたの瞳……


美穂子「……あなたはだあれ?」

美穂子「なんてね」フフッ

コンコンッ

美穂子「……どなたかしら?」

美穂子「はい、どうぞ」

部員A「キャ、キャプテン! た、体調の方は!」

美穂子「ええ、まだ『持ってかれ』てはいるけれど」

美穂子「大丈夫みたい、ね」ニコッ

美穂子「私がここにいるのが何よりの証拠、だから」

部員B「そ、それは良かった……」

部員A「あ、あの! じ、実は……」

美穂子「あら、どうかしたの?」

部員B「い、いえ、その」

部員B「キャプテンのお知り合い、と名乗る方が――」

美穂子「……」

美穂子(まさか、ね)

部員B「ど、どうしますか? あ、会いたくないのなら、どうぞ私たちに」

美穂子「いえ、ありがとう。通してもらえるかしら?」

部員A「は、はいっ!」

部員B「で、では私たちは席を外しますので!」



美穂子(……)

美穂子(しっかりしなさい、福路美穂子)

美穂子(――)

コンコンッ


美穂子「……どうぞ」

?「……ダメ元で来てみたのだけど」

?「幸運、ね」

カラカラ

?「こんにちは……いえ、なんて言うべきなのか」ウーン

?「とりあえずは、あの子たちにああ言った手前――」

美穂子「お久しぶりですね」

?「……!」ハッ

?「……ええ、そうね。それが一番合ってる、か」

?「お久しぶり」

美穂子「……どうぞ、おかけになって」

?「ありがとう」スッ


?「でも、あの子たちも迂闊ね?」

美穂子「……?」キョトン

?「だって、県大会の時は参加校同士の関わりを」

?「基本的に、禁止しているはず」

?「大会規定にも、その旨が書いてあるはずよ」

?「それなのに――」

美穂子「『医務室にいる選手の面会等も禁ずる』」

?「……?」

美穂子「私もよく読んだつもりですが……そんな記述はありませんでした」

美穂子「だから、大丈夫ですよ、きっと」ニコッ

?「――まあね」

?「こんなイレギュラーな事態。そんなことも、あまり意味を成さないでしょうね」クスッ

美穂子「仰る通りですね」クスクス

?「……質問、いいかしら?」

美穂子「なんなりと」

?「……あなたと私」

?「どこかで会ったのは間違いない、わね?」

美穂子「ええ、それはたしかでしょう」

美穂子「なぜなら、今こうしてあなたの顔を見ながらお話ししていると」

美穂子「欠けていた欠片(ピース)が嵌っていくかのような」

美穂子「そんな、統一感(トータリティ)を感じるの」ニコッ

?「なるほど、ね――」

?「私も、そうね」」

美穂子「……」

?「今までずっと考えていたこと」

?「どこかで抜け落ちた、『私』自信の欠片」

?「あなたと話していると――」

?「ようやく、取り戻せたかのような気分になるのよ」


美穂子「……あの」

?「なぁに?」

美穂子「言って、いいのでしょうか?」

?「構わないわよ」

美穂子「それでは、改めて――」


美穂子「本当に、お久しぶりですね――『上埜久』さん」

久「……!」ハッ

久「なるほど――やっぱりあなたは」

美穂子「福路、美穂子と申します」ペコリ

久「――竹井久、よ」ペコッ

美穂子「ごめんなさい。あなたの苗字が変わっていたことに」

美穂子「気付けなかった、なんて――」ウルッ

久「いいわよ、別に」

久「……それに」

美穂子「……?」

久「あなたになら」

久「そう呼んでもらえた方が、嬉しかっただろうから」

美穂子「――ッ!」カァ

――そもそもの始まりは、あの日。

久「ロン! 12000!」

美穂子「うっ……!?」グッ

――3年前。言葉にすれば、容易く。

美穂子(こ、こうなったら……!)

美穂子「」パカッ

久「……あら?」

――実感するのは辛い、そんな空白。

美穂子「……ツモ。3000・6000!」

久「へぇ……」ニヤッ

――そう、それは、インターミドル。中学生の頂点を競う場所。


その対局では。
申し訳ないことに、卓上には実質、『私』と『彼女』しかいなかった。
二人だけで踊る、輪舞曲(ワルツ)。
卓上は、さながら舞踏会の様相を呈していた、ように思う。
そして――


美穂子「……」ハァハァ

久「……ふーん」

美穂子「……?」ハッ

久「あなたの瞳、綺麗ね?」

美穂子「……え、えっ!?」

久「すべてを見透かすことができそうなくらい」

久「澄んだ色をしているわ」

美穂子「……な、なにを」カァァ

久「ふふっ」

久「……それじゃあ、『また』ね?」ポンッ


美穂子「……!?」ハッ

気づいたら、彼女の姿は消えていて。
それからの試合にも、姿を現さなくなっていた。
強かったのに――本当に、神々しいほどに。

それから、私は。

美穂子「……上埜、さん」ボソッ

『右目』を、封印した。
滑稽な話だ。
彼女のあの言葉が――

――あなたの目、綺麗ね

文字通り私を、縛り付けてしまったのだから。

他の誰にも、見せたくなかった。
他の誰にも、使いたくなかった。
他の誰にも――

そうしているうちに、気づく。

ズキンッ

美穂子「……こ、これは?」

いつからか、自分にとっての『右目』がまるで。
まるで、何者かに支配されているかの、ような――

思慕の念が募りすぎた挙句。
対戦相手を軽視することを覚え、
結果として『右目』の疼痛はその力を増した。

この『右目』を次に開けるときを、彼女は決めていた。
再び、あの人と戦う時に。
この『右目』を再び開け。
その時は、また――

美穂子「結局、そうはできませんでしたけどね」

久「……」

『右目』を珍重した結果、彼女は『右目』に支配されるようになった。
ある意味、自己暗示のようなものだったのかもしれない。
彼女は『右目』に何かが棲んでいるという感覚を抱くようになった。
その感覚は、次第に強さを増してゆき――

美穂子「まるで、『悪魔』と『契約』したかのような日々でした」

久「……あら?」ピクッ

美穂子「どうか、されましたか?」

久「いえ、そういえば……うちの部員の子が、あなたについて――」


美穂子「そう、だったんですか」パチクリ

久「いえ……あの子が言ってること、結構当たってたのね」

久「……ねぇ、あの――福路、さん?」オズオズ

美穂子「は、はい?」

久「……『右目』を開けてもらえないかしら?」

美穂子「えっ、そ、それは――」ビクッ

久「……よく、見てみたいの」

美穂子「……?」

久「あなたのその、痛切な3年間の軌跡を」

久「その『右目』から少しでも窺えるのなら」

久「……きっと、私のせいでもあると思うから」

美穂子「そ、そんなことは――!!」ブンブン

久「いいえ、これは私が勝手に思うこと」

久「だから、身勝手なのでしょうね……」

久「――ごめんなさい」

美穂子「……」


美穂子「わかり、ました」グッ

――ずっと、待っていた。

久「福路、さん」

――この時を。

美穂子「よく、見てくださいね?」

――私があなたに。

久「……ええ、わかったわ」

――重ねた、想いを。

美穂子「……では、いきます」

――上埜さん


パカッ



久「……何ともない?」

美穂子「は、はいっ」

久「それは良かった」

久「どれどれ?」

美穂子「あっ、あの、う、上埜さ……あっ」ハッ

久「久でいいわ」

美穂子「……!」

久「私も、あなたことをこう呼ばせてもらうから」

久「――美穂子の目、とても綺麗ね」

美穂子「……ううっ」カァァァ

この時を、どれだけ待ち焦がれただろうか。
あなたを追って、風越に行ったのに。
そこには――

久「ほら、恥ずかしがらないで」

久「よく、見せて?」

美穂子「で、でも……!」アタフgタ

久「……もう、可愛いんだから」

美穂子「か、かわいいだなんてっ! そ、そんなことは……」

久「もう、素直に認めなさいよ」

久「……ああ、こうしてると」

コツン

久「私も随分と、さびしがり屋だったのかも、ね」

美穂子「それは、私もですよ――うえ、いや……久、さん」

久「あらあら、顔赤らめちゃって」

美穂子「か、からかわないで、ください」カァァ

本編が全く進んでないような気がするんですけど、それは大丈夫なんですかね……?
まあそんなこんなで、意外と咲さんが言ってたことも当たってたという、何とも無駄な伏線回収おしまい。

これもう何を書いていくのかわかんねえな。
京咲メインのオールマイティカップリングSSなのか。
中二病メインの(無駄な)シリアス物なのか。
それぞれの楽しみ方があるってことで、どうかひとつ。

というわけで、次回からまた県予選決勝、再開です。
小ネタとかで脱線も多々ある困ったSSですが、これからもお願いします(ぺっこりん)


あ、そうだ(唐突)
本編を書く前に頂いた小ネタ希望は、今日中に少しずつ消化できたらな、と。
休憩に入るので、オナシャス!

咲7巻読んでたら、淡ちゃんが決勝に勝った後でアナウンサーが実況してて

>このチーム『虎姫』はまさに別格! そしてインターハイといえば、この人――!

とか言ってるあたりで、白糸台のメンバーがカメラ目線で集合してるのを見て草が生えた。
あのタイミング狙って、みんな話し合ったんだろうなあ……(遠い目)
菫さんに至っては流し目で明らかにキメ顔だし……。

一人だけカメラ目線じゃないんですけど!

>>526
試合終了――!

照「おい、みんな出るぞ!」

菫「……は、なんでだ?」

誠子「ああ、淡を迎えに行くんですね! さすが照先輩、気がき――」

照「カメラに映れるチャンスだ!」グッ

菫「……誠子、肩を落とすな。お前は何も悪くない」ヨシヨシ

誠子「う、うう……情けない」ズーン

尭深「……照先輩」オズオズ

照「おっ、なんだ尭深?」

尭深「私は、遠慮したい、です」

照「だめだぞ! 部長命令は絶対だ!」

菫(あれ? 部長って私じゃなかったか?)

尭深「……で、でも」

誠子「あー照先輩? こいつ、すっげえ恥ずかしがり屋なんですよ」

尭深「せ、誠子……!」カァァ

誠子「ほら、見てください。いっつも顔赤らめてるでしょう?」

照「ふむ、なるほど……ならば」

照「ちょうどいいチャンスだ! せっかくだから、その恥ずかしがり屋を克服しようじゃないか!」ウオオオ

尭深「え、えええ……」

菫「あー尭深、すまんな」ハァ

尭深「菫、先輩……?」

菫「えーとな、そのな」

菫「……あいつがこういう要求をして、それが叶わなかったとき、いつもどうなる?」

尭深「……えーと」

尭深「ふてくされて、しばらく練習が順調にいかなくなる、ですか?」

菫「さすが、尭深だ。よく分かってるな」ウム

尭深「……」ズーン

尭深「……わかり、ました」ハァ

菫「すまんな、本当」

照「ほら、遅いぞ! 早く行かないと、映れないじゃないか!」

誠子「……なんで、照先輩いつも記者会見とかで映りまくってるのに、こんなにはしゃぐんですかね?」

尭深「……」コクコク

菫「……お前らだって分かるだろう……子供なんだよ」


――インターハイといえばこの人! 宮永照!
照(よしっ! このタイミング、ベスト!)グッ

菫(……つい流し目でポーズをとって映ってしまった。ま、まあいいだろう)

淡(……なんでみんないるんだろう。まあどうせ、照先輩だろうな、うん)ハァ

尭深(……)プイッ

誠子(ああ、尭深が目線逸らしてるよ……ま、まあ、来られただけいいか)ハァ

けいおん! と同時期に咲本編がアニメ化した頃(2009年だっけ?)より、咲のコラ画像が大量に増えてるってはっきりわかんだね。
自分、草いいすか?

さて、小ネタ行くかー。

>>473
おっ、お弁当(隠語)か。
よし、じゃあ書いていってやるぜ!

【お弁当】
京太郎「オッス、咲!」

咲「あ、京ちゃん……おはよう」ビクッ

京太郎(……ん?)

京太郎「咲、その指?」

咲「……わ、わわわ」アセアセ

京太郎「ケガでもしたのか? だいじょぶか?」

咲「う、うう、うん! た、大したケガじゃないから、へいき」コクコク

京太郎(いったい、なんなんだろうな?)

咲「あ、その、きょ、京ちゃん?」オズオズ

京太郎「ん?」

咲「きょ、今日のお昼さ」

京太郎「ああ、今日も食堂で――」

咲「じゃ、じゃなくて!」ズイッ

咲「あ、あのさ……そ、そこの河原で食べない?」

京太郎(……ああ、咲が部に入ったばっかりの頃、和や優希と食べた所か)←コミックス1巻参照

咲「う、うん……たまには!」

京太郎「まあいいけどさ……パン、買っとかなきゃな」

咲「う、ううん!」アセアセ

京太郎「えっ、なんだ?」

咲「パン、か、買わなくても……だ、大丈夫だから」

京太郎(……よくわかんねーやつ)

京太郎「ま、まあ、分かったよ。付き合うから」

咲「あ、ありがと、京ちゃん」フゥ

――お昼。

京太郎「……そんなわけで来たわけだけど」

咲「う、うん」オズオズ

京太郎「もうそろそろいいだろ? 一体、なんなんだよ?」

咲「あ、あの、ね、そのぅ……」

京太郎「うん?」

咲「こ、これ!!」バッ

京太郎「えっ、なにこれは……」

咲「お、お弁当だよ!」カァァ

京太郎「……え?」

咲「こ、この前!」

咲「ノ、ノート貸してくれたし!」

咲「京ちゃんには、お世話になりっぱなしだったなあ、って……」カァァ

京太郎(ああ、だから)

京太郎「その指の傷は、そういうことだったんだな」ナットク

咲「う、ううう……」モジモジ

京太郎「慣れねえことするから」

咲「そ、そんな……わ、私は」

京太郎「おっ、美味そうだな」

咲「……えっ?」ピクッ

京太郎「……ちょっと形は崩れてるみたいだけど」

咲「ううう……」カァァ

京太郎(さて、味の方は、と)

京太郎「むっ、これは……」モグモグ

咲「ど、どう、かな?」

京太郎「咲の作るコロッケは美味いな。生地がしっとりとしていてベタつかない、すっきりとした味わいだ。調味料にはソースを使用したのかな?」

咲「う、うん……よ、よかったぁ」ホッ

京太郎「いや、普通に美味いって、これ」モグモグ

京太郎「咲、料理できるようになったんだなぁ」シミジミ

咲「で、でも! まだまだ全然!」アセアセ

京太郎「いやいや……」モグモグ

京太郎「なぁ」

咲「な、なぁに?」ビクッ

京太郎「あー、その、な」ポリポリ

京太郎「できたら、また食いてえなあ、って……」

咲「え?」キョトン

京太郎「また、作って来てくれるか?」

京太郎「今度は指を切らないように作れるか、見てみたいし」ポリポリ

咲(……うわーっ、理由が白々しいよ)

咲(……でも)

咲「うん、わかった……!」ニコッ

咲(嬉しい!)

京太郎「お、おう」ポリポリ



咲「あ、でも! その時は材料代京ちゃん持ちだからね!」ビシッ

京太郎「マジすか」ボウヨミ

「なんだよ京太郎、嬉しそうじゃねえかよ!」「いや、そんな……」

>>475
これはラブコメの定番ですね……たまげたなあ。
まあ京ちゃんも健全(意味深)な男子高校生だからね、しょうがないね。
少ししたら書きます。

さて、そろそろか。
じゃけん、次はエロ同人発見する咲さん。

【健全な高校生】
京太郎「入って、どうぞ」ガチャッ

咲「はぇー、全然変わってない……」

京太郎「そりゃまあ、多少はね?」

京太郎「飲み物持ってくるわ」

咲「うん! ありがと」ニコッ


咲「……久しぶりだなあ」ポスッ

咲「中学の頃とかは、結構な頻度で来てたけど」

咲「もう、高校生になったんだもんなあ……」シミジミ

咲「今日は、久々の勉強会なんだよねえ」ゴロゴロ

咲「……あれ?」ピタッ

咲「ベッドの下からなんかはみ出てる……なんだろ?」ヨイショッ

>ノドカビヨリ

咲「……えっ?」

京太郎「お待たせ! アイスティーしかなかったけどいいか――」

>ユ、ユメニマデミタノドカノオッパイ!
>ン、ウウン・・・

京太郎「」

咲「へぇぇぇ……」ペラッ

咲「原村さんにそっくりな子が、京ちゃんみたいな人に、眠らされて――」ペラッ

咲「ふぅぅぅん……」ペラッ

京太郎「な、なんで、咲さん?」

咲「……ねぇ、京ちゃん?」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎「は、はい!」

咲「……や、やっぱりさ」モジッ

京太郎「は?」

咲「こ、こういう、その――お、おもちの方がいいの?」カァァ

京太郎「えっ、なにそれは」

咲「……うう」

咲「男の子ってやっぱりみんなそうなんだよね」

咲「はぁ……」

京太郎「い、いや、その!」アセアセ

京太郎「べ、別に、その――そ、そんな大きなおもちじゃなくても!」

京太郎「ほら、こ○ただって、『貧乳は希少価値だ』って!」シテキ

咲「……はぁ」

咲「でも、○なたちゃんは、近くにそこまで大きい子いなかったじゃん」ハンロン

京太郎「……お前、み○きさんがいただろ」

咲「○ゆきさんでも、原村さんには遠く及ばないよ」

京太郎(うわぁ……中間の勉強しに来たのに、変なスイッチ入りやがった)ヤレヤレ

咲「ねぇ、京ちゃん?」

京太郎「は、はぁ」

咲「結局、答えてないよね?」

咲「京ちゃんの、好み」

京太郎「えっ、そ、それは、その――」アセアセ

咲「んーっ?」ズイッ

京太郎「いや、あのそれは――」

京太郎「そ、そもそも!」

咲「え?」

京太郎「な、なんで俺の好み知りたがるんだよ!」

京太郎「お、俺の意見が男全員の総意とは限らねえぞ!」

咲「えっ、だって、その……あれ?」

咲「な、なんでだろ?」カァァ

京太郎「ったく……そりゃたしかに男は大きい方が好きな奴のが多いかもだけど」

京太郎「俺は別に、咲みたいなのだって――」

咲「えっ!?」ビクッ

京太郎「あ、いや、その――」

咲「そう、なんだ……」ボソッ

京太郎「まあ、な……」

咲「う、うん……」カァァ

京太郎「おう……」

咲・京太郎(気まずい……)

なんだこのオチ!?(驚愕)
そんなこんなで、もしかすると今はここまで。
また起きてからになるのかなあ……。
最近、読んでくれてる人が多くなったように感じて、嬉しいと思った(小並感)

またIDが変わったよ! やったね、京ちゃん!
以前書いたように、行動を共にすることが多い友人が故郷に帰っちまったから
最近は一人で生活を楽しむための工夫をしてるんだよね、それ(ry
そんなわけで、読書とか散歩とかしてるわけだけど、それ以外にもなんかありますかね……?(小声)
もしあったら、小ネタ希望案と一緒にでもオナシャス!

というわけで、よしっ、少しずつ小ネタ書きますよー、今日は(空気)

【高校デビュー】※IF

――4月。

先生「それじゃあまず、君たちのプロフィールを教えてくれるかな?」

生徒A「んっと、15歳です」

先生「15歳! 結構、良い身体してるけど、何かスポーツとかやってたの。なんかガッシリしてるよね?」

生徒A「そうですね、昔はふと↑ってたんだけど――」


咲(うう……な、なんかこの自己紹介変だよ)オドオド

咲(う、うう、京ちゃんは別クラスになっちゃったし)

咲(どうしよう――)ウウッ


先生「君は、女の子――あっ、ふーん……」サッシ

咲「あ、あの!」ガタッ

クラス「」ビクッ

咲「わ、私はそのう……」モジモジ

咲(も、もうこうなったら――)

咲「き、清澄中学出身! み、みみ、宮永咲!」アワアワ

咲「た、たた、ただの人間には興味が、その……ない、です」シドロモドロ

咲「こ、ここ、この中に、そのう――う、宇宙人、未来人、えーと……あっ、超能力者? がいたら」アセアセ

咲「わ、私の所に来なさ――あっ、来てくれたらうれしいな、って……」グルグル

咲「い、以上です……」ガタッ


クラス「」ナンダコノコ

先生「あー、もう空気が滅茶苦茶だよ」

咲「す、すいません……!」ペコペコ


京太郎「おーい、咲ー! 飯でも食いに――」

>おっ、あの子の彼かぁ?
>おっ、かっこいいじゃーん!
>なっさけない自己紹介、恥ずかしくないの?
>彼氏と一緒に出て行って、どうぞ。

京太郎「おい、咲。お前、皆からチラチラ見られてるけど何かやったのか?」

咲「し、知らない知らない!」カァァ

【部長からのすゝめ】
久「あら、須賀くん? 今日は咲と一緒じゃないの?」

京太郎「あ、こんにちは、部長。そりゃまあ、俺たちだっていっつも一緒にいるわけじゃありませんからね」

京太郎「もう高校生ですし」

久「まあ、そうよね……でも」チラッ

京太郎「?」

久「咲は、どうやらそうじゃなさそうだけど、ね」ニコッ

京太郎「えっ、それは……?」


咲「……」キョロキョロ



久「ほら、見てみなさい。図書室に入るなり、あんなにキョロキョロしちゃって」

京太郎「あいつは……」ヤレヤレ

京太郎「おーい、さ――」

久「あっ、須賀くん。ちょい待ち」ガシッ

京太郎「えっ? なんでですか?」

久「――これは、私の本当に勝手な考えなんだけど」

久「咲ってあなた以外に、もしかして」

京太郎「……ええ、部長が思ってる通りですよ」

久「そうなの……」

京太郎「中学の頃のあいつは」

京太郎「もしかしたら俺以外に対しては、誰一人としてちゃんと話せなかったかもしれない」

京太郎「俺だって初めて話をしたときの、あいつのキョドりっぷりをよく覚えてます」

京太郎「でも、高校に入ったら緩和されてはいますけどね」ハハハ

京太郎「最近はぎこちないながらも、クラスの女の子たちも時々、話はしてるみたいなので」

京太郎(男とは俺以外には、全くといっていいほど話せないことは黙っとこう)

久「それはよかったわね」

久「いえ、別に友達が少ないからどうこうってわけじゃなくて……その」

京太郎「はい?」

久「もしかして、須賀くんがいるってことに甘えて、咲が何もできなくなってるんじゃないかって思ってたものだから」

京太郎「そう、見えますか?」

久「ええ、とっても」ニッコリ

京太郎「……うう」

インターネッツが大正義なんだよなあ
後やきうはいいもんだぞ!やきうは楽しいぞ!(ステマ)
自分はSS読んでたら時間が過ぎ去ってしまう

部長マジ気遣いの鬼

京太郎「まあ俺も一回、ためしに」

久「?」

京太郎「あえて距離を置いた方がいいんじゃないかな、と思わなくもないんですけど」ポリポリ

久「それは以外ね。なんだかんだで須賀くん、咲といるとき、とっても楽しそうだけど」

京太郎「い、いえ! たしかにそれはそうだとは思い、ますけど」

久「だったら」

久「離れてみる?」

京太郎「……え?」

久「あなたが『咲離れ』をするのなら、微力ながら協力するわって言ってるのよ」

久「そりゃまあ、あの子もうちの部に入ってくれた時よりは」

久「色々な顔を見せるようにはなってくれたけど――」

京太郎「……そう、ですね」

京太郎「――ううん、でも」

久「……?」

京太郎「なんだかんだで、俺にはできないかも、しれません」

久「あら、それはどうして?」

京太郎「だって、ほら。あんなに嬉しそうな顔されちゃあ」


咲「……!」パァァ


久「……非の打ちどころのない笑顔ね」

京太郎「でしょう?」


咲「あ、京ちゃん、よかったー! あ、部長も……こ、こんにちは!」オズオズ

久「はい、こんにちは」ニコッ

京太郎「おう、咲。なんだ、また授業中寝てたから、ノートよこせってか?」ニヤニヤ

咲「ち、違うよ、もう……ちょ、ちょっとプリントに書き込み忘れただけで――」ボソボソ

京太郎「やっぱり同じようなことじゃないか」

咲「う、ううう……」カァァ

久「あはは」

久(……こりゃ、『離れ』ることなんて無理、かもねえ)ヤレヤレ

酉でもつけたらどや?

×以外→○意外
(誤字)すまんな。

>>552
それはあの某安価スレですかね?(疑問)
すっげえ盛り上がってる。はっきりわかんだね。
やっぱ、時代はインターネットなんすねえ……アリシャス!

>>553
「気遣い」を「気違い」に空目した。部長、本当にごめんなさい。許してください、なんでも(ry

やっぱり二人を離すなんて、こんなのってないよ……ひどすぎるよ! と某ピンク少女みたいなことを考えてできませんでした……(小声)
俺は甘すぎるんだろうな……。

さて、次行こうか。あ、そうだ。最近、また京太郎スレが増えててうれしいって思った(小並感)

【第三者からすれば……】

咲「はぁ……」タメイキ

京太郎「よう、咲!」

咲「ふぇ、い、いきなり何、京ちゃん?」ビクッ

京太郎「いやさ、さっきの体育見てたぞ」

咲「えっ……ええっ!?」カァァ

京太郎「また派手に転んだなー、と」

咲「う、う、うるさいよ! わ、私はご覧の通りの『文学少女』で」ガーッ

京太郎「そんな遠○さんみたいなこと、お前に言う資格はないんだよなあ」

咲「う、ううっ……」ションボリ

京太郎「……で、ケガは?」

咲「えっ?」ピクッ

京太郎「結構、派手にいったように見えたんだよ。だから、その――」ポリポリ

咲「……ふーん」ニンマリ

京太郎「な、なんだよ」

咲「心配してくれてたんだ?」ニヤニヤ

京太郎「だ、だってよ、もうすぐ地区予選だし、そんな時期に体調とか――」

咲「まったく、素直じゃないねえ、京ちゃんは」ニヤニヤ

京太郎「だー、もう!!」

咲「あはは、でも大丈夫だから、ほんとに」

咲「保健室の先生にも診てもらえたし」

京太郎「お、そうかそうか」

咲「まあ、京ちゃんのツンデレシーンはなかなかレアだから、それをみれただけでも――」ニヤニヤ

京太郎「……殴るぞ?」

咲「うわー、怖いよー」ボウヨミ

京太郎「あー、もう!」

咲「あははっ!」



?「……」

>>555
それもいいかな、とは考えてたんだけど、事情により書き込むパソコンが結構頻繁に変わるんだよね。
二つのパソコン両方に付けようかな、とは薄々考えてるから、やってみようかな。
ありがと。

――その日、別の休み時間。

咲「それじゃね、京ちゃん!」タッ

京太郎「へーへー」

?「……なあ、須賀」

京太郎「おっ、Aか。オッス」

A「オッス。ところで、その――」

京太郎「ん? どした?」

A「いや、そのな……これは友人としての勝手な思い込みなんだが」

京太郎「おう、なんでもどーんと来いよ」

A「お前――宮永と付き合ってんのか?」

京太郎「なんだ、そんなことか、そりゃお前――」

京太郎「――って、なんだって?」ピクッ

A「いや、言葉通りだ」

京太郎「俺があいつと……」ポカーン

A「こう思ってるのはおそらく俺だけじゃないはずなんだ」

A「現に、女子が話してるのを聞いたこともある」

京太郎「まあ、この年頃の健全な学生なら、多少はね。そうした恋愛事には、本当に反応すっからなあ」ヤレヤレ

A「で、実際のところは?」

京太郎「ところで、Aよ」

A「……?」

京太郎「お前は、どうなんだ?」

A「な、なにが?」ギョッ

京太郎「とぼけちゃって……」

京太郎「そっちからそういう話題を振ってくるのなら」

京太郎「お前だって話すことがあるんじゃないか?」

A「う、その、まあ……」ポリポリ

京太郎「うんうん」

A「俺はその――」

京太郎「へぇ!? でもいいのか、あいつ競争率高いって聞いたけど」

A「うっ、そ、それでも」

京太郎「まあ、友人として応援するよ。頑張れな」

A「お、おう、そうだな。サンキュー」

京太郎「おう!」



京太郎(……よしっ、なんとかはぐらかせたか)

京太郎(Aはいいやつなんだけど……良くも悪くも単純なヤツだからな)

京太郎(助かった……)ホッ

京太郎(……)

京太郎(――俺があいつを、ねぇ)

――帰り道。

咲「……でね! あの時の○生ちゃんの名演技ときたら――」キラキラ

京太郎「……」

咲「ああ、もう一回観たいなあ……」ウットリ

京太郎「おう、そだな……」

咲「……京ちゃん?」

京太郎「ん、どした?」

咲「それはこっちのセリフだよ。なんか、すごく上の空って感じだよ?」

咲「なにかあったの?」ジーッ

京太郎「いや、まあ、その――」

京太郎「お前は俺と――」

咲「……えっ?」ビクッ

京太郎「あー、んと、その……友達、だよな?」

咲「い、いきなり、何を?」アセアセ

京太郎「いや、やっぱなんでも」

咲「……」

咲「私はね」

京太郎「……」ピクッ

咲「京ちゃんを、大事なお友達だと思ってるよ」

咲「ずっと一緒にいてくれて、時々守ってくれて」

咲「――そりゃちょっとエッチだけどさ」ボソッ

咲「でも、私は京ちゃんと一緒にいると楽しい」

京太郎「……咲」

咲「――あー、もういいよ、そのことは! さ、さあ、早く帰ろっ!」カァァ

京太郎「……ありがとな」

咲「も、もう、いいってそういうのは!」カァァ

京太郎「ははっ」

京太郎(……A)

京太郎(俺にはまだ、よくわかんねえや)

京太郎(でも、楽しいからそれでいいかなって)

咲「ほら、早く、京ちゃん!」

京太郎「へーへー」

付けてみた。とりあえず、これでいくか。
さて、次はどうするか……

とりあえず、この前見た、淡と咲が京太郎に惚れてるSSが最高すぎたから、白糸台高校が熱い。
ほぼ全くキャラわかんないから、動かしやすいんだろうね。

淡「納得いきません」

菫「何がだ?」

淡「なぜ私が大将を務めるのか、です」

菫「それは照から直々に聞いたんだろう?」

淡「そ、それはそうですけど――だって」


照「いや、大将が一年の方が何かと面白くないか?」

淡「え、そんなんでいいんですか?」

照「いやまあ、その……」ポリポリ

淡「はい?」

照「た、たまには先鋒で、思いっきり点数計算せずに派手に暴れてみたいんだよ」

淡「……え?」

照「大将だった時は何かと点数計算を間違ってね」

照「そのせいで、当時副将だった菫にはクドクドと――」ヤレヤレ

淡「……」ウワァ



淡「って感じだったんですよ」

菫「……まったく」ハァ

菫「どうもあいつは、淡の前だと飄々とする傾向にあるようだな」

淡「……え?」

>>563
あのスレいいよね。てるてるポンコツだったけど

菫「――いいのか、照?」

照「え、なにが?」キョトン

菫「とぼけるな。大将を1年の淡に務めさせるということだ」

菫「これで最後の大会なんだぞ? 私は別にどこでもいいが、お前は――」

照「いいんだよ、それで」

菫「……」

照「ねえ、菫? 淡がレギュラーに選出された時のこと、覚えてる?」

菫「……まあ、な」

照「あの子は強いよ」

照「私が太鼓判を押すんだ。間違いない」

照「……下手をすれば、私の妹より」ボソッ

菫「え?」

照「とにかく。あの子に決定的に足りないのは――」

菫「自信、か」

照「そうだよ。表向きとてもしっかりしてそうに見えるあの子は」

照「実際は、なかなかどうして脆い」

菫「普段、どうしようもなく情けないお前が本番には滅法強いみたいなもんだな」

照「とりあえず、私たちレギュラー陣たる上級生ができることは」

菫(うわ、無視された)

照「淡という最大級の戦力に、いかに、力を発揮してもらうか」

照「それができるのは――」

菫「なるほどな」

菫「大将に回ってくる淡の時に」

菫「私たちがどれだけ勇姿を見せてあげられるか、か」

照「さすが菫」




菫「やれやれ、本当に不器用なやつだ」

淡「……そ、それ本当ですか?」

菫「ああ」

淡「……」

淡「わたし、は」

ガチャッ

照「おー、淡! 今日も淡は可愛いなぁ!」スリスリ

淡「……菫先輩、本当ですか?」

菫「……ま、まあ、な」

照「んー、なになに? 私が淡のことを好きかだって? そんなの今更――」

淡「あー、もう!」ガーッ

>>564
あれくらいキャラ付けがうまくなりたいもんだ、としみじみ思う。
あの淡ちゃんと咲さんの可愛らしさは異常すぎる。
そして、京太郎のかっこよさも――

あ、照姉さんはネタ要因として最高でしたよ(ニッコリ)

淡「そういえばこの前」

照「ん、なに? あわにゃん」

淡「なんですかその新しい生き物は……」

照「えっ、だって、猫みたいじゃ……」

淡「猫みたいっていうんなら、それこそ三尋木プロみたいな人でしょう」

淡「で、本題はですね」コホン

照「なになに、あわキャット?」

淡「……県予選終わったら、映画でも見に行きません?」

照「え、なにそれ、愛の告白」

照「困るな、私には咲という将来を約束した――」

淡「……」ウワァ

淡「と、とにかく」

淡「照先輩の心遣いは、菫先輩に聞いてよくわかりました」

淡「だ、だから、お礼です」

照「……おおお」ジーン

淡「な、なんですか」

照「いや、アワ娘のツンデレって貴重だなー、って」テレテレ

淡「……」

照「でも、ありがとう」

淡「えっ?」

照「そう言ってくれるなら、是非とも行こうじゃないか」

淡「あ、そう、ですか」



菫「結論に至るまでどれだけ時間をかけてるんだ、あいつは……」ヤレヤレ

美穂子「――そういえば、うえ……久さん」

久「あら、なにかしら?」

美穂子「そ、その……決勝は、どうなりました?」

久「ああ、それなら」

久「あなたが倒れてから中断していたわ」

美穂子「そう、ですか」

久「……でも」

美穂子「?」

久「――あなたが快復したということが知られたら」

久「すぐにでも始まるでしょうね」

美穂子「……なるほど」

久「どうする?」

久「私としては、もう少し美穂子とお話ししたいなー、とも」ニコッ

美穂子「そ、そんな! は、早く試合を再開しないと、みなさんの、め、迷惑に!」アセアセ

久「冗談よ」

美穂子「……え?」

久「まったく、美穂子は真面目ねぇ」

美穂子「え、え、あ、あの……」カァァ

久「――それで、あなたはどうしたいの?」

美穂子「い、いじわるですよ、久さんは」

久「なんで?」

美穂子「そ、そんなこと言われたら……」

ギュッ

美穂子「も、もう少しこのままでもいいかなー、なんて」

久「あらあら、美穂子ったら……」



そんなこんなで。
試合が再開するまで、彼女が目を覚ましてから実に30分以上を要したそうな。
しかし会場の誰もが、彼女の異状を知っていたため、別段責められることなく――



『――大変、お待たせいたしました! これより、県予選決勝」

『2回戦を開始します!!」

多少の回り道をしたものの、こうして二回戦の火蓋は今――

智紀「……行ってきます」

佳織「が、がが、頑張ってきます……!」

まこ「ほいじゃあ、行こうかのう」

吉留「……キャプテン、見ていてください」ゴゴゴゴゴ

あのスレって照が淡を京太郎にけしかけるやつか

あ、風越の人たちがなぜ見舞いに来なかったかというと
相変わらず久保コーチと、控室で仲良く燃えあがっていたからです。

さて、そんなこんなで、2回戦が始まる……
とはいえ、今日は少し体がぐらつくので、また明日になるかも――
それまで何か希望等あれば、何でも(ん?)書いていってください。

>>569
そうだよ(肯定)
あの作者さん、前にヘルカイザー京ちゃん書いた人だと思うけど、相変わらず上手いんだよなあ……

ここからキンクリ入るのか……

何でも(ry
コスプレに走ろうか悩む咲さんとかとか
東京で秋葉原行く途中にあわあわに出くわす京ちゃんとかとか

何でも(ry

パッド入れてみるも朝会った瞬間に京太郎に看破されてヤケクソで色気の欠片もない色仕掛けをする咲さんとか

あわあわってへー以外にしゃべったんか(驚愕)

>>577
俺と同じようにバレを見たようだ……俺にとって(驚愕)なのは、淡ちゃんが照姉さんにタメ語だったことだ。
どこか生意気そうだと前々から言われてたけど……これは決勝で魔王咲さんと当たりコテンパンにやられ、初心を見つめ直す可能性が微レ存?
あと菫さんが物理攻撃してるとこで草が生えた。

あ、そうだ。阿知賀のベンチの雰囲気がボロボロっぽくてかなC。



淡「私、夢の中で照先輩に敬語を使わずに話してました」アハハ

照「ははは、淡がタメ語で話そう日が来るものなら、その時は――」

淡「その時は?」

照「……あれ? 意外と違和感ない?」

淡「……」


菫「ほら、そろそろ練習するぞ」パンパン

誠子「こうして考えると、菫先輩って偉いよなあ……」

尭深「……まったく」コクコク

あれ、酉おかしいな。
これで直ってくれるといいんだけど。

なんでこんなに白糸台の希望が出るんですか?(正論)
どうすっかなー、俺もなー。

>>572
と、途中からそうなるかもしれんけど、個人的にまこにも活躍させてあげたいから……(震え声)

>>573
とりあえずは、まずこの希望からいきますか。

>>574
咲さんの色仕掛けは想像つかないんだよなあ……
個人的に妄想し甲斐はあるんだけど、すまんな。

(酉がさっきと違って)すまんな。
もうこのままやります。

【秋葉原にて】※全国大会で上京して、清澄の初戦が始まるまでの間のお休み期間。

咲「そんなわけでやってきました、秋葉原!」ワーイ

京太郎「テンションたけえなあ、おい」

咲「まあ、せっかくの全国大会だし。上京してきたし」

咲「……最初に来た時は随分迷ったよねぇ」シミジミ

京太郎「あー、そうだったな」

京太郎「……あの時はたしか、お前のお姉さんに助けられたんだよな」

咲「うん、そんなこともあったね」

京太郎「でも、あの時の口ぶりからすると、お前のお姉さん」

咲「うん。秋葉の常連さんらしいよ」

京太郎「そ、そっか……」ハハハ

咲「もしかしたら、こうして歩いてる間にバッタリなんてことも――」

京太郎「はは、でもお姉さんの高校だって全国大会だろ?」

京太郎「俺たちは初戦が始まるまでの休みだからこうして来られたけど、さすがにそんなぐうぜ――」



?「いやー、今日は大漁だったな」ホクホク

?「まったくですね! こんなに特典もらえるなんて思いませんでした!」ニコニコ

?「これで明日からの初戦も頑張れそうだな」

?「ええ! ああ、シードっていいものですねぇ……」シミジミ



京太郎「………………」

咲「あ、あれは――!」


?「ん?」ピクッ

?「どうしました?」

※秋葉の駅前のでかい広場のつもりです。UDXの近くで、最近、AKBカフェとか出来た所。


咲「お、お姉ちゃ――」

照「咲ーっ!」ダキッ

咲「う、うわっ!?」ビックリ

照「会いたかったよー、久しぶりだなぁ」スリスリ

咲「や、やめてよ、お姉ちゃん……は、恥ずかしいよっ」アタフタ

照「何を言うか! ああ、全国大会前にいい事だらけだなぁ……」ウットリ

咲「も、もぉ、お姉ちゃんってば――」カァァ


京太郎(うわー、すげえ仲の良さ)

京太郎(咲も口じゃああ言ってるけど、すっげえ嬉しそうだし)

京太郎(こりゃ全国前に、いい機会だったかもな)シミジミ

京太郎(ところで――)



淡「あー、もう照先輩は……」ハァ

淡「――そっか。あの子が宮永咲、か」ボソッ

京太郎「あ、あの」

淡「……あ、どうも。えーと、その――清澄の方、ですか?」

京太郎「あ、はい、まぁ……」

淡「――なるほどなるほど」フムフム

京太郎「あ、あの」

淡「あー、どうしましょうか……」チラッ



照「はぁ、咲に久しぶりに会えて、テンションが上がりきったよ」

咲「は、恥ずかしかったよ……うう」

照「なんだ、そう言いながらニヤけてるぞ?」ニヤニヤ

咲「も、もう、お姉ちゃん!」カァァ



京太郎「……こりゃしばらくかかりそうっすねぇ」

淡「ですね……とりあえずは」

淡「あそこの喫茶店? にでも入りましょうか。幸い、席4人分開いてますし」

※UDX付近の高架線下にある、カフェテリアみたいな所。

京太郎「あ、はい、そうしましょう」

――そんなこんなで。

京太郎「まさか、大星さんが同い年だったとは」

淡「えっ、年上に見えたの?」

京太郎「なんというか、その、貫録があったもんだからさ」

淡「あー、そっか……」


照「というわけでだな、咲。この近くには、かの有名なシュタ○ンズゲートのモデルとなった大学が――」

咲「え、ええっ!? そ、そうだったの?」ガタッ

照「ああ、そうだ。さすがに構内に入るのは憚られたから、外観だけでも撮ってきた」

咲「うわー、そうだったんだー……」

照「あ、あと、ここから結構遠いが、Aチャ○ネルの聖地もこの近くに――」

咲「ええっ!?」


淡「……本当に、仲が良いんだなあ」ボソッ

京太郎「ん? どした?」

淡「いや、照先輩、いっつも妹さんのこと嬉しそうに話してるから」

淡「特に、妹さんのトコが地区予選に出るなんて聞いた日の喜びようといったら――」シミジミ

京太郎「へぇー……」

淡「……ところで、須賀くんはあの子の付き添いでここに?」

京太郎「あー、まあそんなとこ。そうなんだけど」ポリポリ

淡「……?」キョトン

京太郎「ま、まあ俺もそーいうものに興味があるわけで」

京太郎「特に今、大星さんの前にあるその大量の特典は」

京太郎「なんだったっけなぁ、とか考えてる」

淡「ああ、これ。これはね、ゆ○ゆりね」

京太郎「へぇー、そういえばこの夏、2期やるって言ってたっけ?」

淡「うん。全国大会の手前、リアルタイムじゃ追えないかもだけどね」

京太郎「ふむ。じゃあさ、あれ知ってるか、えーと……」

淡「ええっ!? 須賀くん、あの子が好きだったの!? 意外……」

京太郎「な、なんだよ、それ。俺が○ミさん好きだったらおかしいのか?」

淡「いやだって、いっつも、その、照先輩の妹さんと一緒にいるんだったら――」チラッ

京太郎「あー、言わんとすることはわかった。たしかに、ほ○らは可愛いさ。でも、やっぱり――」

淡「へぇー……私は、さ○かが一番好きだけど」

京太郎「それもまた意外だな……なんかイメージとしては○子かなー、って」

淡「なんで?」

京太郎「いや、何か胸に熱いもの持ってそう、っていうか」

淡「……そう、見えるんだ」



照「ああ、もう! なんで全国大会は夏なんだ! 今年の夏は豊作だっていうのに!」

咲「まったくだよね、お姉ちゃん! 意外とココ○コが面白いのに!」

照「ああ、ああ、分かるぞ咲! くそっ、全国大会め――」

咲「ううう……」



淡「……凄いねえ、あの二人は」

京太郎「そうだな、あんなに熱くなってる咲、久々に見た」

淡「私もだな――」

淡「照先輩、すっごい楽しそう……」ボソッ

――楽しい時間はあっという間に過ぎて。

照「――それじゃあな、咲! あ、それと、須賀くんも」

京太郎「はい、今日はどうもありがとうございました。お互い、頑張りましょうね」ニコッ

照「……あ、ああ、うん。そうだな」アタフタ

咲「……なんかお姉ちゃん、京ちゃんには弱いよね?」ヒソヒソ

照「そ、そんなことは!」ヒソヒソ


京太郎「うわー、また何か話してるよ」

淡「はぁ……今夜、ちゃんと寝てくれるのかな」ヤレヤレ

京太郎「え、明日からなのか?」

淡「え? うん、まあ」

京太郎「そっか……」

京太郎「……」

京太郎「大星さん」

淡「なに?」

京太郎「とりあえず、その、負けんなよ」

淡「……えっ?」キョトン

京太郎「い、いやその……なんというか」

京太郎「負けて悲しがる咲を見たくないっつーか」ポリポリ

京太郎「それに……俺もそっちが負けるとこを見たくない」

淡「……ふふ」

淡「私たちが負ける? こういっちゃなんだけど、天変地異が起こったりしない限り、ありえないわね」

京太郎「すげえ自信だな、おい」

淡「まあ実績は伴ってますし」エヘン

淡「……それよりも」

京太郎「?」

淡「あんたたちは自分の負けを怖がるべき」

淡「私たちのことを気にする暇があるなら、ね」

京太郎「……おう、そうだな」

淡「あ、でも」

京太郎「ん?」

淡「今日せっかくこうして話せたわけだし」

淡「……あんたたちが勝ちあがることを応援してあげてもいいわよ」

京太郎「……」

京太郎「そうしてもらえると、助かるよ」

淡「ふふっ、精々頑張りなさい」

――電車が発車します。

京太郎「……行った、か」

咲「うん、そうだね」

京太郎「久々にお姉さんと会えて、良かったな」

咲「うん! 凄くいい日だった!」

咲「明日からお姉ちゃんたちは大会らしいけど、頑張ってほしいなあ……」

京太郎「まったくだな」

京太郎「……あいつも、戦うし」ボソッ

咲「……ふーん」ジーッ

咲「あ、京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「さっき、あの子とすっごい楽しそうに喋ってたよね?」

京太郎「ま、まあ、なんだかんだで趣味が合ったし」

咲「へぇ……」

咲「性格良さそうだったもんね、あの子」

京太郎「まあ、な」

咲「……ねえ、京ちゃん?」

京太郎「な、なんだよ?」

咲「むーっ……」ジーッ

咲「――京ちゃんのバカ」プイッ

京太郎「わ、わけわかんねえっての!」

――電車内。

照「ああ、咲、可愛かったなぁ……」シミジミ

淡「はぁ、まったく。今日はさっさと寝て下さいよ」

淡「明日から一応、全国大会なんですからね」

照「うん、そうするよ――」

淡(あれ、なんだか意外)

淡(照先輩、いつも私がこういうこと言うと、わざとからかってくるのに)

照「なんだかな」

照「久々に咲の姿を見て、触れて、話をして」

照「私の中でいい感じに覚悟ができたような気がするから」グッ

淡「へえ……」ビックリ

淡「今日は良い日でしたね」

照「――あっ、そうだ。淡」

淡「な、なんですかいきなり?」

照「なかなかあの『須賀くん』といい感じだったじゃないか」

淡「……はい?」

照「いやでもな! たしかに咲が私の一番かもしれないけど、淡は私にとっての――」ブツブツ

照「だから! そういうのはお姉さん許さないぞ!」ビシッ

淡「な、なに言ってんですか!? わ、私は別に須賀くんとなんて――」

照「ほほー、私には内緒だとか言ってたま○マギで一番好きな子の名前を彼にはあっさりと教えたじゃないか」

淡「そ、それは! た、ただ照先輩がめんどくさ――コホン、しつこいからです!」

淡「あ、あと! あいつとはただ趣味が合っただけで……」

照「へえ、ふーん、ほほう」ジロジロ

淡「な、なんですかその疑いの目は!」

照「はあ、淡が遠くに行っちゃったようで、私は寂しいよ」

淡「あー、誰かこの人何とかしてー!」


――宿泊ホテル。

誠子「照先輩たち、遅いですねー」

尭深「……心配」ズズーッ

菫「はぁ、あいつらはまったく……まあ、どうせ照のせいなんだろうが――ん?」ピクッ

菫(なんだか淡から助けの声がしたような……気のせいか)ヤレヤレ

なんか本編みたいになってしまった……
とりあえず本編の地区予選が終わり、全国大会に入るまでの補完として考えてください! オナシャス!

淡「菫先輩、アーチェリーの決勝やってますよ!」

菫「ほう、なかなか日本勢も頑張ってるじゃないか」

淡「ここまで来たら勝ってほしいですね……」チラッ

淡「なんだか菫先輩、矢をひく姿が似合うような……」

菫「は? 私が?」

淡「はい。その某先輩とは似ても似つかない優雅な佇まいや、流れるような動作とか!」キラキラ

菫「……」


照「うう、誠子、尭深……淡が私をいじめるんだ」ウルウル

誠子「ああ、泣かないでくださいよ……こっちまで悲しくなっちゃいますから」ヨシヨシ

尭深「……元気出して、ください」コクコク

今日は朝早いので、ここまでになると思う。
こんなやりたい放題のSSだけど、こっちも楽しんで書いてるから、楽しんで読んでもらえたらな、と。

あ、そうだ(唐突)
このSSでは、魔王化する咲さんは、もしかしたら見られないかも――書き手がキチンなんで。
京咲だったり中二だったり部キャプ(←New!)だったり、すっげえ自由なSSです。

なんかインターネットの接続がおかしいよなぁ!?
そんなわけで、今日は随分と動いてたと思う。
それでも何かを書こう、というわけで、本編の続きいくか。


――それでは、県予選決勝。2回戦、開始!!

久「みんな、お待たせ」ガチャッ

和「あ、部長」

京太郎「どこへ行ってたんですか? 今、2回戦始まりましたけど……」

久「そうね、会場内に知人がいたものだから。話しこんでたら遅くなっちゃった」

和「良かったんですか? 染谷先輩、送り出さなくて」

久「まこなら、何も言わなくても平気だ、って思ってたのよ。まあ、モニター観る限りは、思った通りみたいね」

咲(……)

咲(部長から、前にもまして『強さ』を感じるよ)

咲(きっと、誰かと『破片』を分け合ってきたんだね!)キラキラ

京太郎「おい、咲。体くねらせんな、当たって痛いから」

咲「……あ」カァ

咲「きょ、京ちゃんにはわかんなくていいもん!」プイッ

京太郎「何言ってんだコイツ」

――対局室。
吉留「ロン!」

吉留「ツモ!」

吉留「ロン!」

『風越、吉留! 前半から激しい攻勢!』

まこ(おお、頑張ってるのう)

佳織「う、ううう……」オドオド

智紀「……」

まこ(――でも)



吉留「リーチ――」タンッ

まこ「悪いな、ロンじゃ。5200」パラッ

吉留「うっ……!」

まこ「なぁ、風越の次鋒さん」

吉留「……」ピクッ

まこ「そんなに急いでもいいこと――」

吉留「そ、そんなこと!!」



吉留(そんなことあってたまるか――!)

吉留「チー!」

吉留(風越の名にかけて、絶対に――!)タンッ

智紀「……それ、ロン。2000」パラッ

吉留「――なっ!?」

吉留(な、なんでだ……捨牌には注意していたはず、なのに)

まこ「もう分かったじゃろ?」

吉留「な、なにがっ――」

まこ「そんなに急いて」

まこ「あんたは何に急かされちょるんじゃ?」

吉留「――ッ!」

まこ「たしかに、先鋒のことはショックだったじゃろう」

まこ「モニター越しに見てるわしらも、そりゃショックじゃった」

まこ「――ただな」

まこ「わしにはあの先鋒が、今のあんたの打ち方を見て」

まこ「喜ぶなんて思えんのじゃ」

吉留「う、ううう……」

佳織(い、いいのかな、対局中にこんなにおしゃべりしちゃって……)アセアセ

智紀(……)



――係員は迷っていた。

(……私は、彼女らのおしゃべりを止めるべきなのだろうか)

(しかし、しかしだ。私はさっき、風越の先鋒を止めることができなかった)

(度合でいえば、さっきの方がよほど目に余るものがあった)

(しかし――私は)

(ぐっ、ど、どうすればいいんだ……!)


――係員の苦悩は続く。

――吉留さん。

吉留(……!?)

――あんまり急いではダメ。色んなものを見失っているわ。

吉留(な、なんだ……頭の中にキャプテンの声が――!)

――まずは、卓を見渡して。そして、自分の行動を見直して。

――焦っては……勝利以上に大切な『なにか』を見失ってしまう。

吉留(……う、うう)

吉留「キャプ、テン……!」グッ

まこ(おっ、顔つきが変わりよった)

吉留「――申し訳ありませんでした。場を乱してしまって」

佳織「い、いえ、そ、そんなことは……!」

智紀「――大丈夫」ボソッ

まこ「さぁ、続きじゃ!」

吉留(キャプテン、ありがとうございます――!)



――清澄控室。

咲「あ、あのメガネの人! 何かを覚悟した目だよ!」ワクワク

京太郎(……全員メガネかけてるから、さっぱりわからん)

咲「あ、京ちゃん。あの人の変化見抜けないんだ」ニヤニヤ

京太郎「はいはい」ハァ

――風越・吉留が覚悟をしてから、しばらくして。

『次鋒戦、終了――!』

『始まった当初こそ、風越・吉留がリードしましたが』

『終わってみると、清澄が一気に浮上したーっ!』

現時点、1位:風越、2位:清澄、3位:竜門淵、4位:鶴賀



佳織「あ、あの、その……あ、ありがとうございました」ペコリッ

智紀「……お疲れ様」ペコッ

まこ「お疲れっ!」ビシッ

吉留「……あ、ありがとう、ございました」ハァハァ

まこ「……あんた、立てるか?」

吉留「は、はいっ、なんとか」

まこ「そりゃ何より」

吉留「……あの」

まこ「ん?」

吉留「あの時、ありがとうございました」

吉留「きっと、あなたがいなければ、色んなものを見失ったままだったかも――」

まこ「いいんじゃ、そんなことは」

吉留「……?」キョトン

まこ「わしは楽しめた。きっと、あの二人も」

まこ「――最初こそはともかく」

まこ「あんたも、じゃろ?」ニカッ

吉留「……あっ」

吉留「……はいっ!」ニコッ

――清澄控室。

まこ「ああ、疲れたのう……」ドサッ

久「お疲れ!」

和「お疲れさまです!」

優希「染谷先輩、凄かったじぇ!」

まこ「ああ、ありがとさん……」

久「風越のあの子を宥めるのに、お疲れかしら?」ニヤニヤ

まこ「まったくじゃ――世話のかかる」

咲「あ、あの! そ、染谷先輩!」

まこ「ん? なんじゃ、咲」

咲「あ、あの子はもう……『闇』に溶けたりしませんよね?」キラキラ

まこ「はぁ?」キョトン

京太郎「あー、ごめんなさい、先輩。こいつ、風越の次鋒は、『もう大丈夫ですよね?』って言いたいんだと」

まこ「あー、なるほど……もともと、あの次鋒は能力は十分にあったけぇのう」

まこ「心配するほどのことでもないじゃろ」ニカッ

咲「よ、よかった……」ホッ

京太郎「……お前の言葉選びは全くよくなかったけどな」アキレ

咲「む、むぅ……」

――次鋒戦が終わり、少し長めの休憩時間の後で。

『間もなく、中堅戦を開始します!』


――竜門淵控室。

一「ようやく、ボクの番か……」フゥッ

透華「一……」

一「何も言わないで」

一「――風が啼いてるような、気がするんだ」フフッ

透華「聞こえるんですの?」

一「うん。あたかも、『勝利』の方向を指しているかのように、ボクには聞こえる」

純(……オレには何も聞こえないが)

透華「そう言われてみれば、わたくしにも聞こえる気がしますわね」

一「でしょ? この風には、色んな人の想いが乗ってるからね」

一「普段はボクにしか聞き取れないはずなんだけど」キリッ

純(……ダメだ、何も聞こえない)ウーン

智紀「……」カタカタ


検索:風 声


智紀(……特に有益な情報、なし)ガクッ

一「まあ、任せといてよ」

一「……あ、あとさ」

透華「なんですの?」

一「――途中で『コレ』、外しちゃうかも」ジャラン

透華「なっ……!」

一「許してくれる?」

透華「……」

透華「――了解しましたわ。暴れてきなさい」

一「ありがと!」ニカッ

純(うう……流れを掴むこのオレが、『風』の声を聞けない、だと?)ズーン

智紀(……)


検索:風 声 啼いてる


智紀(――やっぱり、なし)ションボリ

いいかげん誰か中二病にマジレスすべき
京ちゃんとか

――風越控室。

久保「――吉留」

吉留「は、はい、コーチ!」

久保「もう、『戻って』来られたか?」

吉留「はい! なんとか、『失う』ことなしに戻れました」

久保「そりゃ、なによりだ」ニカッ

久保「――さて、文堂!」

文堂「はい!」

久保「……吉留がなんとか守ったリード」

久保「上手く、つなげてやれ」

文堂「はい――はいっ!」

久保「うしっ……福路」

美穂子「はい、コーチ」

久保「――なにか、文堂に言いたいことがあるだろう?」

美穂子「……ッ!」ハッ

久保「くくっ、ここで話しにくいなら、外でやれ」

美穂子「コ、コーチッ!」

久保「あー、うっせぇ! とっとと、出てけ」

美穂子「ありがとう、ございます! 文堂さん、いい?」

文堂「は、はい、キャプテン!」



華菜「すごいね、コーチ」

吉留「なんだかんだで、よく見てる人だからねー」

深堀「……尊敬に値する」コクコク

>>617
たとえ、京ちゃんがマジレスしても、咲さんの必殺技「京ちゃんのバカ!」が炸裂するからね、しょうがないね。


――鶴賀控室

蒲原「そいじゃ、行ってくるか」

佳織「が、頑張って、智美ちゃん」

津山「う、うむ」

ゆみ「……蒲原」

蒲原「ん、なんだゆみちん?」ピタッ

ゆみ「――注意しろ」

蒲原「風越に、か? だいじょぶだいじょぶ、なんとかなるって――」

ゆみ「違う」

蒲原「……?」キョトン

ゆみ「清澄の中堅……只者じゃないぞ」

蒲原「なんで、分かるんだ?」

ゆみ「『匂い』で、な」

ゆみ「この手の勘は、中学時代から外れたことがない」

蒲原(『匂い』と『勘』って同じなんかなー?)

蒲原「わかったよ、ゆみちん」

蒲原「それじゃ、行ってくる!」グッ



?「よかったんすか、先輩?」

ゆみ「何が、だ?」

?「私も応援してたんすよー」

?「蒲原先輩、聞こえてたんすかね?」

ゆみ「……」

ゆみ「信じよう、あいつを」

久「それじゃ、行ってきますか」

和「頑張ってください」

優希「応援してるじぇ!」

まこ「楽しんできんさい」

咲「の、呑まれないように!」

久「……ん?」キョトン

京太郎「……自分のペースを乱さないように、だそうです」ヤレヤレ

京太郎「俺も、応援してます」

久「ふふっ、みんなありがとね」

久「いっちょ、暴れてきますか!」グッ

――廊下。

久「――あら?」

美穂子「――あっ」

久「……ふーん」ニヤニヤ

美穂子「な、なんですか、その意味深な笑いは」アセアセ

久「ねーえ、美穂子?」

美穂子「は、はい?」ビクッ

久「――私のこと、中堅の子に教えちゃった?」

美穂子「……」

美穂子「はい」コクリ

久「そっかー……」

美穂子「――ごめんなさい」ペコッ

美穂子「風越を率いる者としては、こういった情報を逃してはいけないし――」

久「まったまたー」

美穂子「え?」キョトン

久「そーいうのはいいわよ」

久「――ね? その中堅の子に嫉妬とかしちゃってる?」

美穂子「なっ――なにを」カァァ

久「あらあら、図星かしら?」

美穂子「……うう」

美穂子「――だ、だって」

美穂子「し、仕方ないじゃないですか!」ガーッ

美穂子「わ、私だって久さんと一緒に――!」

久「美穂子」

ギュッ

美穂子「なっ、なにを――!?」アタフタ

久「終わったら」

美穂子「?」

久「この大会が終わったら」

久「いくらでも、『遊べる』わよ?」

美穂子「……!」ハッ

久「それじゃね、美穂子」

美穂子「……は、はいっ、久さん」

久「あー、あと、謝っとかないと」

美穂子「……?」





久「あなたの部の子、コテンパンにしちゃうから」ニカッ

美穂子「……ふふっ、そう一筋縄にいくものでしょうか?」ニコッ

今日は本編、ここまでですかね……。
最後に部長とキャプテンを書きたかっただけって、一番言われてるぞ。
この県大会は、『悪魔憑き』という難病を発症してたキャプテンが、かつての戦友である部長と再会することでその古傷を癒していくというハートフルストーリーです(大嘘)

次回、(たぶん)中堅戦開始。
次鋒戦は思ったよりキンクリにならなかった(小並感)

あ、あと、昨日あたり出た、『京ちゃん中二SS』は想像しても出来ませんでした……(小声)
あと、白糸台の人と京ちゃんの絡みは、昨日の秋葉SSで許してください! な(ry

というわけでまた小ネタいいですよー、イクイク(≧Д≦)

乙乙
親が外泊したので料理係として咲ちゃんを呼ぶ京ちゃんとか

な(ry
あわあわのことを心配する京ちゃんとかとか清澄について少し気になってしまうあわあわとかとかだめー?

ええんです、金髪イケメンでありながら気遣いと空気(なくてはならない)な存在感が持ち味の京ちゃんに難しい提案だったかもしれぬ
あと書けたとしても、邪気眼京太郎はやり始めたら小ネタですまないかもしれないですしねぇ

小ネタか
夏なので
皆で浴衣で夏祭り 下着透けの子や着けないアピール、ポロリ(と落ちるりんご飴)もあるよ

>>630
イケメン成分?タコスを作る能力?
全裸は武蔵の副王になったからこその流体分配なんで、部の下っ端では分けるものもないなぁ

風呂入って、爽快。
あんま悩みに囚われるもんじゃないね、いやホント。これはチラ裏。

さっきから「全裸 ヒロイン体質 能力」って何言ってるか分かんなかったから、調べたらなるほど境ホラか。
終わ玄(←?)は途中まで読んで、積んでるんだよなあ……。

とりあえず、そんなわけで京ちゃん全裸ネタは難しいかもしれんな(震え声)
すまん。

>>627
なんか前にVIPであった京咲SSとネタが被るんですけど、それは大丈夫なんですかね……?
まあいいや、書いてみよう。

あれ、同じネタあったっけ
あれだったら>>627はスルーしてくれてかまわんよ

>>635
京太郎「可愛い幼馴染で幸せだぞ」咲「き、京ちゃんてばっ」///

このいかにもなタイトルの京咲SSに料理ネタがあった。
最高にニヤニヤできるから見とけ見とけよー。

面白そうなんでやりましょう。

【お邪魔します】

京太郎「ふわーあ……おはよ」

京太郎「ってあれ……誰もいない?」

京太郎「ん? テーブルになにか――メモか?」ヒョイッ

京太郎へ
母さんと父さんは出かけます。
久々に二人で小旅行です。温泉です。
前々から言っておいたように、今日の朝と夜は自分でお願いします。
体調には気を付けて。

京太郎「――あー、なんか前に言ってたな、そんなこと」

京太郎「ってことは……今日は自分で食うことになるな」

京太郎「やれやれ……おっ、いいもん見っけ」ガチャッ

京太郎「朝飯はこの食べるラー油とご飯でも食っとこう。意外と癖になるんだよな、これ」

――そんなこんなで。

>ピチューン!

京太郎「うわっ、調子わりいな」

京太郎「まあ、シューティングってのは集中力が肝だからか」

京太郎「朝っぱらからずっとやってるもんなあ……」チラッ

京太郎「もう、4時か」

京太郎「……」

京太郎「こんなんじゃ甘い、か」ヨッコラセ

京太郎「外で時間つぶして」

京太郎「適当に飯食って帰るか」

京太郎「……そういえば」

京太郎「夏休み、か――」ボソッ

京太郎「部のみんなは何をして過ごしてるんだろう」

京太郎「もうすぐ、インターハイ――ん?」ピタッ

京太郎「おーい!」

咲「あれ、この声は……?」

京太郎「やっぱり咲じゃないか」

咲「あ、京ちゃん! 久々」ヒラヒラ

京太郎「久しぶりだな、県大会終わって以来、か」

咲「そうなるね」

京太郎「なにして過ごしてた?」

咲「えっと、まあ……アニメ鑑賞、かな?」

京太郎「……宿題やってるか?」

咲「ま、まあ、その――」ジーッ

京太郎「見せてやんねーぞ」

咲「ぐっ……」

京太郎「おいおい……ところで、何をしに外へ?」

咲「あっ、その……街に新しくオープンしたゲー○ーズに」

京太郎「また特典目当てか」

咲「うっ、な、なんでわかるの?」

京太郎「そりゃまあ、当たり前……あ」ピコーン

京太郎(そうだ、もしかすると――)

京太郎「なあ咲。今日、親父さんいるか?」

咲「? ううん、今日は用事あっていないよ?」キョトン

京太郎(あれ、ダメ元だったんだけど……これは)

咲「お邪魔しまーす」

京太郎「入って、どうぞ」ハクシン

咲「でも、いきなりびっくりしたよ」

京太郎「まあ、こんな機会もあんまりないだろうし」

京太郎「咲の料理の腕前も見たいしな」ニヤニヤ

咲「あ、なに、そのニヤケ顔。ふんだ、美味しいもの作っちゃうんだから」

京太郎「……この前のお弁当よりも?」

咲「ま、まあ、あの時よりは、上達したよ?」

京太郎「本当かー?」

咲「も、もう! 気が散っちゃうからあっち行ってて!」ブンブン

京太郎「へいへい」

京太郎(……まさか、こんなうまくいくとは思わなかった)

京太郎(とりあえず、材料らしいものを二人で買いに行って)

京太郎(家に上がってもらった)

京太郎(――まあ、いつもす○家とか吉○家で食うのはまずいだろうしな)

咲(……なんだかなし崩し的に上がっちゃったけど)トントン

咲(京ちゃん家の台所に入るのは初めてだな)カチャカチャ

咲(――そういえば、よく)シャッシャッ

咲(お母さんが、『新婚の時はどこにどんな物があるのか分かんなかったわよねー』とかお父さんに言ってたっけ?)ドバッ

咲(懐かしいなあ……ふふっ)ジャーッ

咲(…………)コトコト

咲(……あれ?)コトコト

咲(な、なんでこんな熱くなってるの?)カァァァ

京太郎「おーい、咲ー?」

咲「ひゃ、ひゃいっ!?」ビクッ

京太郎「どこに何があるか、とか分かんなかった訊けよなー」

咲「わ、分かったから! も、もうテレビでも観てて!」アタフタ

京太郎「なーにキョドってんだか……まあいいや」

咲「う、ううう……」カァァァ

×分かんなかった→○分かんなかったら

咲「出来たよー!」

京太郎「おう、待ってました!」

咲「ど、どうかな……?」

京太郎「……」ゴクリッ

咲「きょ、京ちゃん?」

京太郎「……びっくりした。普通に美味そう」

咲「えっ、そ、そう?」

京太郎「とりあえず食べてみよう……いただきます」

咲「い、いただきます」

京太郎「……」モグモグ

京太郎「美味い……」モグモグ

咲「あ、自分でもなんか美味しい」モグモグ

京太郎「熱い自画自賛だな」

咲「も、もう! いいじゃん、美味しいんだから!」

京太郎「悪い悪い」

京太郎「――咲はさ」ボソッ

咲「なに?」モグモグ

京太郎「いい嫁さんになるぞ」

咲「えっ――ええっ!?」ゴクンッ

京太郎「って前にAの奴が言ってたなぁ、と」シミジミ

咲「そ、そんな! わ、わ、私はその!」アタフタ

京太郎「いやーしかし、ホントうめえな、これ」モグモグ

咲(……うう)

咲(な、なんか味が分かんなくなっちゃった)カァァ

咲ちゃんかわいいなぁ
どうして俺にはこんな幼馴染がいないんだろう

京太郎「ごちそうさま」

咲「ごちそうさま」

京太郎「とりあえず、後片付けくらいは俺がやるよ」

咲「えっ、そ、そう……?」

京太郎「咲にばっかやらせてたからな。俺にも仕事させてくれ」

咲「わ、わかった」


京太郎「……」ジャーッ

咲「……」ジーッ

京太郎「……」カチャカチャ

咲「……」モジモジ

京太郎「……咲」ジャーッ

咲「えっ、な、なに!?」ビクッ

京太郎「お前もやるか?」

咲「えっ、い、いいの?」

京太郎「後ろからずっと見てることに気付かなかったとでも?」

咲「ううっ、お、お願いします」

京太郎「――こりゃいい嫁さんになるわ」ボソッ

咲「えっ、なに?」

京太郎「なんでもねえよ」

ちょっと中途半端だけど、ここでおしまいにします。
書いてていい感じに楽しめた感があるんだよなあ。

>>645
大丈夫、いる方が珍しいから。
俺にも昔2人ほど女子の幼馴染いたけど、小学校高学年くらいには仲悪くなったわけでもないのに、ほとんど口も利かなくなってた。大体の友人もそんな感じだったとさ。(チラ裏で)すまんな。

きっとそういう「なんで俺にはいないんだろう?」っていう思いがあるからこそ、幼馴染ってジャンルは不動なんだと思うよ。

さて、次いくか。

清澄の合格発表の時にうれし涙で京ちゃんにだきついちゃって赤面する咲ちゃんが見たいです

もうこの二人結婚しろ

>>647
俺も二人幼馴染居たな
片方に告白されたこともあったけど、その娘難病の治療でどっか行っちゃったしもう片方は引き篭りになってメールでしか話さねーや

>>631
淡ちゃん好きだな、ホント。
俺も好きです(暴露)

じゃけん、書きましょうねー。

――全国大会2回戦、中堅戦。

『清澄・竹井! 姫松の愛宕に苦戦しています!』

菫「おいおい、さっきからおかしくないか?」

誠子「そうですねー、清澄の中堅、凡ミスが多いと思います」

尭深「……」コクコク

照「――咲」ボソッ

淡(……)

淡(――ったく、なにやってんのよ)

淡(これじゃあ、張り合いがないじゃない)


――自分たちの負けを怖がるべき

――まあ私も応援してあげてもいいわよ


淡(……ああ言った手前、気になるのはしょうがないか)

照「――淡」

淡「な、なんですか照先輩?」

照「清澄、勝つと思うか?」

淡「――ええ、そうですね」

淡「……」

淡「勝つでしょうね」

照「根拠は?」

淡「照先輩と同じ、じゃだめですか?」

照「うむ。合格だ」

照「さすが私の淡」

淡「勝手にモノにしないでください」

>>650
なんというか、その……凄い立場だな。
その難病の子も、ひきこもってしまった子も幸せになるといい。

>>648
前に似たようなことはやったけど、その時は発表の場面は詳しく書かなかったな。
やってみっか。

【サクラサク】

咲「――ねぇ京ちゃん、見える?」

京太郎「人多すぎなんだよなあ……」

咲「もう。その無駄に高い身長は何のためにあるの?」

京太郎「無駄は余計だ、無駄は」

京太郎「とりあえず、そうだな……まさか清澄がこんなに人気だとは」

咲「まあいい感じに目指しやすい高校ではあるよね」

京太郎「たしかにな――あ、そろそろ捌けてきたか」

>>655
マジ?
見落としてか?
ログ100回見直してくる

咲「京ちゃん、いい? 1,2の3! だよ?」

京太郎「何度目だ、それ……」

咲「だ、だって!」

咲「きょ、京ちゃんはその無駄な身長で」

咲「私より先に見れちゃうでしょ?」

咲「……そんなの、不公平だもん」ボソッ

京太郎「――あのなあ」

京太郎「……俺がそんなことするとでも?」

咲「えっ……?」

京太郎「そこそこの付き合いだから」

京太郎「今のお前がすっげえナイーブになってることくらいわかる」

京太郎「……そんなときに、逆なでるようなこと、すると思ってんのか?」

咲「あっ……」

京太郎「――ほら、そろそろ見れるぞ」

咲「う、うんっ……」



咲「じゃ、京ちゃんからね」

京太郎「おう、分かった――」

京太郎「1」

咲「2の――」

二人「3!」バッ


モブA「――うわ、すっげえなあれ」

モブB「ああ、どんだけ嬉しいんだろうな」

モブC「うわ、手取り合ってる」

モブD「おあついことで」


――やった、やったよ、京ちゃん!!

――だーもう分かったから、恥ずかしいわ!

これ受からなかった人から見たら……

>>657
まあその時は、清澄に志望校を決めるのがメインだったから、しゃーない。

>>659
合格発表会場にはよくある光景だからね、しょうがないね。
かの有名な国立大学なんて、受かったらラグビー部の人とかが掲示板前で胴上げしてくれるらしいしな。

>>632
夏の定番イベントだいすき。
正直、そういう光景を見てるとたとえ他人でも微笑ましくなっちゃうんだよね、それ一番言われてるから。
花火行きたいなぁ……(小声)

京ちゃんとタコスの二人きりの部室
か、京ちゃんと和の二人きりの部室

スピッツのスパイダーは至高。どっかに連れてかれそうになるんだよなあ……。


>>662
すまんな、結構前に二つともやってしまった。
探してみてください! オナシャス!

さて、夏定番書くか……。

【夏といえば……】

京太郎「一番乗り、か」

京太郎「しっかしまあ」

京太郎「いかにも祭り! って感じでいいな」

京太郎「しかしまあ、女性陣は大変だろうな……」チラッ

>ハナビヤッテルラシイデ!
>エーイキタイ!
>ア、チョットルンチャン!

京太郎「あの子たちみたいに着てくるんだろうし――そりゃ時間もかかるか」

久「――あ、いたいた」

京太郎「あ、部長。5時間ぶりくらいですか?」

久「まあ大体そんなもんじゃないかしらね」

京太郎「――他の人たちは?」

久「ああ。虫よけスプレーとかそういう物を忘れたから、ちょっと買いに行ってもらったのよ」

久「で、私は先に須賀くん見つけて合流しといた方がいいかなー、って思って」

京太郎「なるほど……」

京太郎「――本当はちょっと面倒だったから、なーんて」

久「さあ須賀くん! 場所を取りましょう!」

京太郎(思いっきりはぐらかすとはたまげたなあ)

京太郎「まあ、でも――」

久「ん、どうかした?」

京太郎「いや部長、浴衣、似合ってますね」

久「あらあら、おだてても何も出ないわよ?」アハハ

京太郎(よくわかんないけど、なんか高校生らしくない台詞だよなあ)

久「……いいの、私にそんなこと言って」

京太郎「え、何がですか?」

久「まこや他の一年部員とかに言わなくても――ああ、でも須賀くんは」ニヤニヤ

京太郎「もう大体言いたいことわかったんでいいです」

久「あはは、面白味がない子ねえ」ケラケラ

京太郎「ほっといてください」

京太郎(……なんかなー)

京太郎(部長、たしかに気が利くし、頭も良いから、やり込められるのは分からなくもないんだけど)

京太郎(なんか癪だ、ってわけで)

京太郎「部長」

久「――ん、どうかした?」

京太郎「……他の人に同じようなこと言うにしても」

京太郎「部長が綺麗だってことは変わりませんよ?」

久「……え?」キョトン

京太郎「いや、言いたかったのはこれだけです」

久「ちょ――えっ?」

京太郎「ほら、早めに行きましょう?」

久「す、須賀くん!」カァ

京太郎(うん、こんな感じに尻切れトンボっぽく終わらせれば)

京太郎(部長はこのモヤモヤ感と対峙せざるを得ない)

京太郎(そして、それを俺に訊くようなことをするべくもあらず)

京太郎(――日頃の仕返し、成功)グッ

……この光景見たら、キャップは怒りそうなんだよなあ――


京太郎「うわ、もうこんなに人が」

久「まあ仕方ないわね。花火っていうのは、いつまで経っても人の心を惹いてやまないものだし」

京太郎「たしかにそうでしょうね――あっ」

>ソンナーヤサーシクシナイデー

京太郎「あ、咲から」

久「――あらあら。嬉しそうね、須賀くん?」ニヤニヤ

京太郎「まあそうですね。それにも増して、部長は楽しそうですけど」

久「……言うようになったわねえ」

京太郎「そりゃまあ多少は」ピッ

京太郎「はい、もしもし」

咲『あ、京ちゃん? 今どの辺?』

京太郎「ああ、河川敷にたくさんシートがひかれてる場所があるんだ。で、運よく空いてるトコ見つけたから
そこに陣取ろうかと」

京太郎「そうだな……橋の近くで待ち合わせってことで」

咲『う、うん、分かった! じゃあね』

京太郎「……あ、それとさ、咲」

咲『ん? なに、京ちゃん?』キョトン

京太郎「――あんま急がなくていいぞ?」

咲『どうして?』

京太郎「いやお前のことだから、普段着なれてない浴衣で走ろうものなら――」

咲『も、もう! 転ばないよ、バカ!』ピッ

京太郎「うわ、切りやがった」

久「いつもと変わらないわねえ」

京太郎「まったく」ハァ

京太郎「――シートもひきおわったし、行ってきますね」

久「じゃあ私はここにいるわね」

京太郎「よろしくお願いします――あっ、部長」

久「あら、なにかしら?」

京太郎「俺が戻ってこなくても、自由奔放にあちこち動き回るのはやめてくださいね?」

久「あちゃー、バレちった?」ペロッ

京太郎(――どこまで本気なのかわからん……)

京太郎「それじゃ、行ってきます」ダッ


――橋。

京太郎「えーと、ここら辺でいいかな……」キョロキョロ

咲「あ、いたいた! 京ちゃん!」パタパタ

京太郎「おっ、咲――おっ」チラッ

咲「な、なに?」

京太郎「へー……」ジーッ

咲「い、言いたいことがあるなら」アセアセ

京太郎「馬子にも衣装とはこのこと――」

咲「……」ポカン

咲「きょ、京ちゃんのバカ!」プイッ

京太郎「他の人たちは?」

咲「むー……後から来るよ」

咲「この人ごみだから、あんまり進めなくて」

京太郎「そっか……じゃあ、咲」

咲「なに?」

京太郎「一足先に、戻ろう」

咲「え?」キョトン

京太郎「お前をここに残すのは不安すぎるし」

京太郎「部長と一緒にいてくれ」

咲「むー……なんかバカにされてるような気がするけど」

咲「いいよ、わかった」

京太郎「助かるよ」

咲「……」プクーッ

京太郎「あ、咲。そろそろ着くぞ」

京太郎「というわけで、こっからは一人で部長のトコへ行ってくれ」

咲「わかりましたよーだ」ツーン

京太郎「……あ、そうだ。おい咲」

咲「……なに?」ツンツン

京太郎「――あー、その。照れくさいんだけどさ」

京太郎「予想以上に似合ってて、驚いたっつうか」

咲「――え?」キョトン

咲「今、なんて?」

京太郎「あーもういい! ほら、早く行け!」

咲「……うん、分かった」コクリ

咲「まったく、京ちゃんはバカなんだから」ボソッ

京太郎「バカでもアホでもいいから、はよ」

咲「うん、また後でね」パタパタ

京太郎「さてと、次は――」

優希「あ、いたじぇ!」

和「よかった、すぐに見つかりましたね」

まこ「遠くからでも目立つ頭しとるけぇのう」

京太郎「あ、どうもこんばんは」ペコッ

京太郎「みなさんお揃いで――ほほう」ジーッ

優希「む? なんだその目は?」

京太郎「いや、なんというか、その――」

京太郎「――浴衣ってのはイメージ変えるもんだな、うん」

優希「……言いたいことがあるならはっきり言うんだじょ」

京太郎「似合ってるってことだよ、言わせんな恥ずかしい」

優希「えっ……?」ピクッ

優希「そ、そうか?」カァァ

京太郎「まあな」

優希「う、うう……」カァァ


まこ「まったく、ややこしいやっちゃ」ヤレヤレ

京太郎「先輩もよく似合ってますよ」

京太郎「緑色の浴衣っていうのは先輩らしくていいですね」

まこ「そりゃまた、嬉しいこと言ってくれるのう」

京太郎「まあ、思ったことは本当ですし――」

まこ「……でも、お前さん?」ボソボソ

京太郎「なんすか?」ボソボソ

まこ「すぐそばに、もっと言ってやらんといかん奴がいるけぇ」ボソボソ


和「……」モジモジ

和「……」チラッ


京太郎「……ああ、なるほど」ボソボソ

まこ「しっかりしんさい」ボソボソ



和「……」モジモジ

京太郎「和」

和「……ど、どうかしましたか?」ビクッ

京太郎(分かりやすいな。和のこういう姿見るのは初めてかも)

京太郎「いや、似合ってるな、すごく」

京太郎「うん、前々から浴衣は似合うと思ってたけど」

和「そ、そうでしょうか……」カァァ

京太郎「ああ」

和「あ、ありがとう、ございます」ニッコリ

京太郎(なんだろう、素直に可愛い)ドキッ

久「――さて、ようやく全員揃ったみたいね」

京太郎「結構すんなりといきましたね」

優希「うわ、もう入れる場所なくなってるじょ!」

和「私たちも危なかったのかもしれませんね……」

まこ「二人のおかげで助かったのう」シミジミ

咲「……」

――いや結構似合ってて驚いたっつうか。

咲(……ふふっ)ニコニコ

京太郎「――おい、咲」

咲「うぇっ!? な、なに?」ビクッ

京太郎「お前な……飲み物買ってくるって言ったろ?」

咲「え、あ……ご、ごめんね」

京太郎「いいよ。それでお前は何がいい?」

咲「あ、えとその私は――」アセアセ

京太郎「……ああもう、まどろっこしい」

京太郎「ついでだから、お前も来い」グイッ

咲「え、ええっ!?」

久「あらあら、行ってらっしゃい」ヒラヒラ

和「お気をつけて」

優希「迷子になるんじゃないじょ!」

まこ「……やれやれ、相変わらずじゃのう」

京太郎「ほら、はぐれんなよ」

咲「う、うん……うわっ!」

京太郎「咲!?」

咲「う、うう……引きずられそうになったよ」

京太郎「……軟弱だな、お前は」

咲「むっ……な、なにさ、京ちゃんだって――」

京太郎「ほらっ」つ手

咲「……えっ?」

京太郎「そんな弱いと心配なんだよ。どっか行っちゃいそうだし」

京太郎「だから、早く」ヒラヒラ

咲「えっ、その……う、うん」

ギュッ

咲「……」カァァ

京太郎「……よ、よし早く行くぞ」

咲「う、うん……」モジモジ

京太郎「……」スタスタ

咲「……」スタスタ

二人(……うわ、気まず)

京太郎「……あ」

咲「ど、どうしたの?」ピクッ

京太郎「いやそろそろ売ってるとこ見えてきたなー、って」

咲「そ、そっか……」

京太郎「――急ぐか、そろそろ始まりそうだし」

咲「う、うん……」


――売り場。

京太郎「――それじゃあ、このペットボトル6本で」

店主「はい、まいど!」

京太郎「それじゃ咲、帰るぞ」

咲「う、うん」


店主「――いやあ、若いねぇ」シミジミ


京太郎「じゃあ咲、2本持てるか?」

咲「な、なんとか」

京太郎「よしっ、それなら頼むわ」

咲「――あ、あの京ちゃん!」

京太郎「ん? どした?」

咲「い、いや、その……なんでもない」

京太郎「そっか……」

咲「……」

咲(さっきの手、まだ温かい)

咲(……何、考えてるんだろ、私)

京太郎「……」

京太郎(4本じゃ、手が冷えちまうな)

京太郎(……何考えてんだか)

咲「――うわっ!?」

京太郎「お、おい!」

咲「うう、また転びそうになっちゃったよ……」

京太郎「……」チラッ

京太郎「――あの、すみません?」

咲「え?」

京太郎「ああ、そうです、はい。大きめのビニール袋いただけますか?」

咲「あ、あの、京ちゃん?」

京太郎「はい、ありがとうございます――」

京太郎「その2本をこの中に入れてくれ」

咲「う、うん、分かった……」オズオズ

京太郎「そして、この4本も入れて、と――」

京太郎「よしっ、これで6本収まったな」

咲「きょ、京ちゃんなにを?」

京太郎「咲は片方を持って、俺がもう片方を持つ」

京太郎「こうすれば、うまい具合に持って帰れるんじゃねえかな?」

京太郎「いやまあ、その……6本持つんじゃさすがに重いかもしんねえし」ポリポリ

咲「……なんだ、京ちゃんだって軟弱じゃない」

京太郎「うっ、それはだな……」

咲「――そんな軟弱な京ちゃんだと心配だなあ」ボウヨミ

京太郎「え?」

咲「どっか行っちゃいそうだし――」ボウヨミ

京太郎「いやあの、咲さん?」

咲「だから、早く」ボウヨミ

京太郎「――うわ、改めて聞かされると恥ずかしいな、おい」

咲「自業自得だよーだ」ニコッ

京太郎「……」スタスタ

咲「……」パタパタ

>ア、ミテヨアレ、カワイー!
>ウーン、マツリノカイジョウデアレヲヤルカァ。

京太郎(うーん、これは――)

咲(予想以上に――)

二人(恥ずかしすぎる!)カァァァ

京太郎(で、でも、今更持ってしまった手前、放すわけにはいかねえし)ウーム

咲(きょ、京ちゃんのバカ……こ、これは恥ずかしすぎるよぅ)アワアワ

京太郎「あー、ま、まだ着かねえのかなぁ」ボウヨミ

咲「そ、そうだね、思ったより距離あるみたいだね」ボウヨミ

京太郎「うーん、みんな待ってるのになぁ」ボウヨミ

咲「で、でも、しょうがないよ。結構混んでるし」ボウヨミ

京太郎「そうだな、ははは」ボウヨミ

咲「ふふふ」ボウヨミ

京太郎「……」スタスタ

咲「……」パタパタ

二人(どうするのさ、これ……)カァァァ

久「――あら、あなたたち? 随分と遅かったわねぇ」ニヤニヤ

京太郎「す、すいませんでした……」ペコリッ

咲「ううう……」カァァ

和「……あら? 宮永さん、どうかしましたか?」

優希「あっ、さてはあの犬がなんかやったのか!?」

京太郎「何もしてないから」

咲「……う、うん、そうだよ」チラチラ

優希「今の間……怪しいじぇ」

京太郎「だーかーらー!」

咲「ううっ……」カァァ

和「……」

和(――す、須賀くんのバカ!)

和(み、宮永さんと何があったんですか!?)

和(……)

和(なんて、言えるわけがありませんよね)ハァ

京太郎「あー、和もなんか言ってやってくれ!」

優希「うー……」

和「――あっ、その」ビクッ

和「……す」

京太郎「す?」

和「――須賀くんの、バカ」カァァ

京太郎「なんでだよーっ!?」

優希「観念しろ、犬!」

京太郎「あーもう、咲!」

咲「……わ、私は何をしてたんだろ?」アタフタ

京太郎(ダメだこりゃ)

――そんなこんなで。

ヒュー、ドンドン!

久「あ、始まったわね」

まこ「おお、綺麗なもんじゃのう」シミジミ

優希「――おお! す、すっごいじょ!」

和「綺麗ですねー……」


咲「……うわーっ」

京太郎「――久々の花火っていいもんだなあ」

咲「あ、うん……そだね」

咲「……」

咲「全国、かぁ」ボソッ

京太郎「ん?」

咲「やっぱり、ちょっと緊張しちゃうな」

京太郎「――そりゃ仕方ねえって」

咲「……ねぇ」

京太郎「ん?」

咲「――勝てるかな?」

京太郎「……俺が敢えて言うならば」

京太郎「自分に自信を持った咲ほど強い奴は」

京太郎「あんまりいないって思う」

咲「……」キョトン

咲「……そっか」エヘヘ

咲「ありがとね、京ちゃん」

京太郎「どーいたしまして」


――きっと、こうしてのんびりと花火を見ている今みたいな時間は。
全国大会になったら、出来ないかもしれない。
だから、今は――

今は目に、この空を焼付けよう。
麻雀部の誰一人の例外もなく、こう思ったそうな。

もうこれ(小ネタじゃ)ないじゃん……
またこれも本編に組み込まれそうな話になってしまったんだよなあ。
書いてて楽しかったけど、疲れた(小並感)

この会場にキャップがいて、みたいな感じのキャップの一転攻勢の話も書こうかと思ったけど、それはカット。
キャップ、(色々と)すまんな。

とりあえず、今はここまでになるかな。
あ、そうだ(唐突)
今日の夜は友人とカラオケ行くんで、投下は不可能かと。
すまんな。

結構、時間が空いたんだよなあ……。
とりあえず、書いてみよう。

あ、そうだ。本編考えるのは少し難しそうだから、今日は小ネタやりたい。
ほとんどの希望には応えられたと思うから、なんかあったら書いてってください。

……(今日から夏の祭典だとは)知らなかった。

ヤンデレヒロインが好きだけど画面を直視できない咲さん

雨宿りする咲と京太郎

京ちゃんの下駄箱にラブレターが入ってるのを見ちゃった咲

酉変わるかと思うけど、気にしないでほしい。
昨日のカラオケは楽しかった(小並感)
JPOPとボカロと、友人が歌う水城○々で、りれきは大層カオスに……。

【カラオケ】

咲「ああ!」

京太郎「どした?」

咲「J○Yじゃゲームソングあんまり入ってないじゃん……」ガクッ

京太郎「まあそりゃ、D○Mにはなぜか『そういう系の』ゲームソングは沢山あるけどさ……」

京太郎「とはいえ、普段学校であんなに縮こまってる咲が歌う電波ソングはなかなか新鮮だし――」

咲「も、もう! が、学校でのことは関係ないでしょ!」カァァ

京太郎「はいはい……んじゃ、俺はこれで」ピッピッ

>マッスグニカケダスー

咲「……相変わらずの京ちゃんだなあ」

京太郎「――何を言いたいんだよ?」

咲「いや、一般人にも受けがいい選曲だなあ、と」ニヤニヤ

京太郎「なんだ、そのニヤニヤ笑いは」

咲「私と一緒にいる時くらい、もっと自由にやってもいいんだよー?」ニヤニヤ

京太郎「あー、うっせ! お前が歌う電波ソングほど吹っ切れねえんだよ俺は!」

咲「……うわあ」ピッピッ

>ウー! ニャー!

咲「いっきものじゃなーい!」キラキラ

京太郎(……うへぇ)

京太郎(咲の表情が高校で見る時の100倍は生き生きしてる。はっきりわかんだね)

咲「ふぃー、疲れた。よしっ京ちゃん、次はこれでデュエットしよっ!」ピッピッ

>ジョージョーユージョー

京太郎「……わかったよ」

京太郎(でもま、いっか。楽しそうにしてくれてた方が楽だし)

咲「あ、もう! 始まってるよ、京ちゃん!」

京太郎「はいはい」

>>702
初めて俺がヤンデレとはどういうものなのかを知ったのは、「空鍋」だったなあ……(遠い目)
最近、ヤンデレ見ないような……なんかあったっけ?

咲(……)ゴクリッ

京太郎「おい、咲?」

咲「うっ!? な、なに京ちゃん?」ビクッ

京太郎「あのな、なに、じゃねえだろ」アキレ

京太郎「最終回、怖くて見れねえっつうから、わざわざ来たんだぞ?」

咲「だ、だって……」ビクビク

京太郎「あー、もう! とりあえず、点けるぞ」ピッ

咲「ま、待って! ま、まだ心の準備が……!」


>カーナーシミノームコーウニハー

京太郎「うわ、こりゃまた随分な……」

咲「う、ううう……」チラチラ

京太郎(両手で顔を隠しながら画面をチラチラ観る咲……)

京太郎(チキンすぎんよー)

咲「うわっ、く、首……!?」チラチラ

京太郎(しかし、リアクションは面白いから、いいゾーこれ)

京太郎(うん、良いボートだった)

咲「……」ビクビク

京太郎(途中から観ることを放棄してたってはっきりわかんだね)

京太郎「おい、咲」

咲「く、首が……カバンの中に……」ブツブツ

京太郎「……どんだけ耐性ないんだ、お前は」

咲「だ、だって、しょうがないじゃん……ううっ」ブルッ

京太郎「――あのなぁ」

咲「い、一緒に観る人が京ちゃんじゃなかったら観れるもん!」

京太郎「はい?」

咲「だ、だって! きょ、京ちゃんだと安心しすぎちゃうから……」グルグル

京太郎(咲が錯乱すると支離滅裂なこと言い出すのは今に始まったことじゃない、か)

京太郎「……それは無理だな」

咲「な、なんで?」

京太郎「お前が俺意外と一緒に観ることができるようになるなんて」

京太郎「そもそも、相手がいない以上、不可能――」

咲「ひ、ひどい、京ちゃん……」ウルウル

京太郎「だから、しばらくは一緒に観てやるよ」

咲「……へ?」キョトン

京太郎「お前が、相手を見つけられるまでは、ってこと」

咲「……ふんだ。一人で観られるようにすぐになっちゃうんだから」

咲「そしたら、もう京ちゃんは一人で観てね」プイッ

京太郎「はいはい。高校に上がったらそうなってるといいっすねぇ」ボウヨミ

咲「むー……バカにして」プクーッ

×意外→○以外


――とまあ、こんな会話が昔あったなぁ、と今思いだす。というのも……

咲「ひっ、きょ、京ちゃん……あ、あの人、空の鍋を……!」ブルブル

京太郎「はいはい、わかったわかった」

咲「う、うう……こ、怖いよ」

>アンタナンテシンジャエバイインダー!

咲「ひっ……!」ビクッ

京太郎(あーあ、もう滅茶苦茶だよ)

京太郎(……こりゃ高校はおろか、大学に上がっても、もうわかんねえな)ヤレヤレ

京太郎「いつになったら、相手を見つけてくるのやら」ボソッ

咲「……うっ」グッ

京太郎(まあ、それまでくらいは一緒にいてやるか)ハァ

咲(……京ちゃんのバカ)

>>703
ほいきた、定番イベント。王道にこそ面白さって表れると思った(小並感)

【雨宿り】
京太郎「うわっ、ひどくなってきたな……」バシャバシャ

咲「京ちゃん――もう、寒いよぉ」バシャバシャ

京太郎「とりあえず、あそこの軒下にでも隠れるか」

咲「う、うん」

京太郎(学校出る時までは曇ってただけだったのに)

京太郎(せめて家に着いてからふってほしいもんだよなあ……)

咲「……ううっ、寒い」ブルッ



咲「どれくらいで止むのかなぁ……」

京太郎「わかんねえけど、とりあえずここで――って」チラッ

咲「ん? どうしたの?」キョトン

京太郎「……敢えてはっきり言わせてもらおうか」

京太郎「咲……透けてる」シテキ

咲「え、なにが……あっ!?」バッ

咲「きょ、京ちゃんのエッチ! バカ!」カァァァ

京太郎「うっせえ、もう今更だろ」

咲「ひ、開き直らないでよ――」カァァァ

京太郎「あらかじめこう言っとかないと、お前はそれを直そうとしねえだろうし」

京太郎「まだこの時間、通行人だって多い。お前、その恰好をそのまま見せつけてていいと思ってんのか?」

咲「で、でも、そんなこと言われても――」モジモジ

京太郎「というわけでだ、ほれ」バッ

咲「な、なにやってんの京ちゃん?」

京太郎「とりあえず、この学ランで凌いでもらおう」

咲「……え?」キョトン

京太郎「正直、俺もそのままでいてもらうのは色々と困るからな」

咲「で、でも……」

京太郎「早くしろ」

咲「……わ、わかった」オズオズ

下着がないとされる世界で透けてるとすればそれは

>>714
下着がない世界……あっ、ふーん……(察し)


咲(……温かい)ギュッ

京太郎「うわっ、結構濡れてたんだな、俺も」

咲「京ちゃん……うわっ、凄いびしょ濡れじゃん!」

京太郎「ああ、だいじょぶだって。家に帰ってすぐに風呂入るし」

咲「そ、それでも……」

京太郎「あー、もう。こういう時くらい、素直に甘えてろ」

京太郎「お前、普段は俺に理不尽なこと言ったりするくせに、こういう時しおらしくされると、その――」

京太郎「対応に困るんだっての」

咲「う、うう……」モジモジ

京太郎(……あーあ、顔赤らませやがって)

京太郎(ったく、大人しくしてろってんだ)

咲「きょ、京ちゃん……?」オズオズ

京太郎「なんだよ?」

咲「――今度、漫画貸してあげるからね?」

京太郎「……んなもん、いいよ」

咲「で、でも!」

京太郎「あーそれなら……今度さ」

咲「……?」

京太郎「また、弁当作って来てくれ」

咲「え?」キョトン

京太郎「咲の弁当、無性に食べたいんだ」

京太郎「もしお前が気に病むようなら」

京太郎「それでチャラだ」

咲「……わ、わかった」コクコク

京太郎「おう、頼む」

咲(そっかー、私のお弁当食べたいかー……)

咲(……なに、作ろうかな?)エヘヘ

京太郎(よしっ、咲の表情が明るくなった、ような気がする)

京太郎(……あー、早く止んでくれー。気まずいんだよー)

>>704
咲(うう、なにやってんだろ、私)

咲(靴と一緒に読んでた本入れちゃったよう……)カァァ

咲(恥ずかしい、ってあれ?)

京太郎「……」

咲(京ちゃん……何してんだろ?)

咲(あれ、何か持って――!?)ハッ

咲(あ、あれってまさか……!)

京太郎「……やれやれ、どうすっかなあ」

咲(ラブ・レターッ!?)

咲(お、落ち着け私!)

咲(か、考えてみれば、その――京ちゃんがそういう手紙もらったからって)

咲(私が狼狽える必要なんて、どこにも……!)

京太郎「とりあえず、教室行くか」

咲(……はっ!? ま、まずい!)


――教室
京太郎「おっ、咲。おはよっ」

咲「お、おはよ、京ちゃん」アセアセ

京太郎「ん? なんか落ち着いてねえなあ」

咲(だ、誰のせいだと……!)

咲「う、うん! あんま、寝てないからかなー、なんて!」エヘヘ

京太郎「……怪しい」ジトッ

咲「……あ、あのさ、京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「――もうさ、なんかモヤモヤしてて気分悪いから言うんだけど」

咲「なんか手紙、もらったでしょ?」ズバリ

京太郎「なっ……お、お前見てたのか」

咲「うん、偶然見ちゃった。ごめんね、言うか言わないか迷ったんだけど」

京太郎「いや、いいけどさ、別に」ポリポリ


咲「……ラブレター?」

京太郎「――わかっちまったか。そうだよ」

咲「そっか……」

咲「……どうするの?」

京太郎「えっ、うーん、まあ……」

京太郎「――わりいけど、断るだろうな」

咲「どうして?」

京太郎「だってさ、相手よく分からねーし。この時期、インターハイとかで忙しいだろ」

京太郎「それに、夏が近いってことで、焦ってんだよ。ほら、あいつとか」チラッ

A「――あー、どうすればあいつに……!」ギラギラ

咲「あー、分かりやすいね」

京太郎「だろ? だから、断らせてもらうだろうな、俺は」

咲「――本当に」ボソッ

京太郎「ん?」

咲「本当に、それだけ?」ジッ

京太郎「……」

京太郎「なーに言ってんだ。それだけに決まってんだろ?」

咲「……」

咲(――嘘つき。目が泳いでるよ)ギュッ

京太郎「――あー、もう!」

咲「ど、どしたの?」

京太郎「とぼけんな、お前が疑い深そうにこっち見てるから」

京太郎「言うか言わないか迷ったことを、言わないといけない気分になるじゃねえか」

咲「……えっ?」ピクッ

京太郎「俺はな――」ジッ


京太郎「お前と一緒にいる時間が好きなんだよ」


咲「……えっ?」キョトン

京太郎「いやだから、その――」

咲「えっ、えっ?」カァァ

京太郎「あーもう! この話終わりっ!」

咲「きょ、京ちゃん、待っ――」

京太郎「だー、うっせえ!」

咲「……」

咲「そっか……」ボソッ

咲(……京ちゃんが、そんなことを)

咲(……えへへっ)ニコッ

結局ラブレターが来ようが雨が降ろうが、二人には何の変化もありませんでしたとさ。
大胆な暴露は京太郎の特権。

さて、そろそろ飯でも食ってこようかな。
そんなわけで、祭典行ってきた人がいたら、お疲れ様でした(唐突)

からなべは、こわかった(小並感)
原作やってたから余計に衝撃強かったんすよねえ……
祭典に行きそびれた二人とかとか
もしくは祭典でであったあわあわとかとかー?

とりあえず、夏の祭典の二人は書けた。
今日はこれで終わりかな。
あ、コスプレしてる咲さんは難しかったから、できませんでした(小声)
すまんな。
それじゃ、一気に投下。

京太郎「……なんというか、その」

咲「……凄まじい、ね」

京太郎「ああ、まったく――」

京太郎「この暑い中、これだけの人が日本中から集まってくるってのは」

咲「うん、そうだよね……あ、あそこが最後尾みたいだよ、行こっ」

京太郎「おお、そうだな」


京太郎(さて――)

京太郎(インターハイに挑むべく上京した俺たちは)

京太郎(2回戦を突破し、準決勝に望まんとしていた)

京太郎(しかし、ここで問題が発生した)

京太郎(大会中、熱中症に罹った選手の数が見過ごせないレベルにまで達したのだ)

京太郎(さて、これでは大会自体が危うい。ということで、しばらく試合が延期になった)

京太郎(と言うわけで、自由時間が増えた俺たちは――)



京太郎「……まさか、こんなタイミングで開催してるとはな」

咲「熱中症になっちゃった人には悪いけど、運が良かったんだね」

京太郎「……その帽子、役に立ってるか?」

咲「あ、うん。大丈夫だよ、京ちゃん」

京太郎「そっか……」

京太郎「まさか延期になった際に外出して、熱中症になんて罹った日には――」

咲「……それだけは気を付けないと、だね」

京太郎(こういう事態になり、咲はここに来ることを提案した)

京太郎(最初は反対した。なにせ、熱中症に罹るということは大問題だからだ)

京太郎(まあ、俺も興味があったし、しっかりと咲を守るという名目でやってきたわけだ)

京太郎(「咲と外出してくる」と言ったら、部長には散々からかわれたけど……)ヤレヤレ

京太郎(……しかし、麦わら帽子はちょっとミスったか? 咲が普段より余計に幼く見える……)ジーッ

咲「あ、今なんか失礼なこと考えたでしょ?」

京太郎「いいえ、なんにも」

咲「……嘘くさい」プクーッ

京太郎「――さて、飲み物は?」

咲「うん! しっかりとポ○リ買ってきたよ!」サッ

京太郎「そりゃなによりだ」

京太郎「こういう場に入る時は、何よりも水分補給が大事だからな」

京太郎「ただの水だと、とんでもないことになりかねないんだとさ」

京太郎「あと、大きめのタオルもしっかり使えよ。あるとないとじゃ大違いらしいし」

咲「はぇー……調べてくれたんだ?」

京太郎「そりゃまあ、倒れられたら困るんだよ」ポリポリ

咲「……ふふっ、ありがとね」ニコッ

京太郎「お、おう」

京太郎(……しかし、まあ)

京太郎(こうして見渡してみれば本当に、人! 人!! 人!!! って感じだな)

京太郎(――しっかりと咲をサポートしねえとだな)

咲「もう、京ちゃん。そんなにはしゃがなくたって――」ウキウキ

京太郎「いや、お前が言うな」

>コレヨリ、コミックマーケットヲカイシシマス!

>ワー、パチパチパチ!

咲「ほら、京ちゃんも!」パチパチ

京太郎「おっそうだな……」パチパチ

咲「――楽しもうね」

京太郎「……そうだな」

京太郎「それより」

咲「?」キョトン

京太郎「くれぐれも注意しろよ」

京太郎「なんていっても、夏だからな。下手すりゃマジで倒れるレベルらしい」

咲「……さすがにはしゃぐわけにはいきそうもない、か」

咲「うん、わかったよ」コクリ

京太郎(……あれ、思ったよりも神妙だな)

京太郎(まあ、この心がけなら大丈夫、かな)




京太郎(それで済むわけがないよなぁ……)

咲「あっ、京ちゃん京ちゃん! 立ち読みできるみたいだよ!」ウキウキ

京太郎「あーもう! 少しは大人しくだな……」

咲「あっ、あっちはコスプレ広場――行ってみようよ!」タッ

京太郎「おい、走んなよ……はぁ」

京太郎(これもう、咲の体調わかんねえな)

咲「あっ、あれは!」

京太郎「はぁはぁ……な、なんだよ?」

咲「あれって、QBかな?」ワクワク

京太郎「どれどれ――うおっ、すげえ着ぐるみ……」

咲「写真撮ろうよ、写真!」

京太郎「あーもうちょっとはだな――」ハァ


?「そうだ、咲。この場では落ち着くべきだぞ」

?「――そんなステップ踏みながら言われても」

京太郎「あ、あなたは――!」

咲「お、お姉ちゃん!?」

京太郎「と、大星さん?」

照「まったく、咲もここに来たのか?」

照「次は準決勝なのに来るとは……緊張感が足りないぞ」

淡「……それ、私たちが言えることなんですかね?」アキレ

照「まあ、明日なら平気だろう」

淡「――対局相手の顔ぶれ的に」

淡「千里山が少し怖いくらい、でしょうか」

照「そういうことだ。というわけで、まさかこんなところで咲と会えるとはな」

咲「……そ、そうだね」

照「ん? どうした?」

咲「だ、だって――」

咲「お、お姉ちゃんとは全国大会が始まった以上、もう敵同士……」

照「咲」

咲「な、なに?」

照「いいな、対局外では私たちは姉妹だ」

照「その事実に変わりなんて、ないだろう?」

咲「――お、お姉ちゃん」

照「というわけで! 須賀くん」

京太郎「え、なんすか?」

照「咲を借りていくが、いいな?」

京太郎「……はい?」

咲「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?」

照「さあ、咲。久しぶりに会ったことだし、近況でも――」

咲「こ、この前秋葉原で会ったでしょ!?」

照「さあさあ、こっちへ。いやしかし、その帽子はとてもよく似合って――」

咲「ああああ……」ズルズル



京太郎「――行ったな」

淡「ええ、行ったわね」

京太郎「……あのさ」

淡「はい?」

京太郎「これから、どうしようか?」

淡「……さあ?」

京太郎「……」

淡「……」

京太郎「とりあえず、ここから移動しよう」

淡「ええ、ごもっとも」

淡「ごめんなさいね、うちの先輩が」

京太郎「いや、いいよ」

京太郎「なんだかんだで、咲は嬉しそうだったし」

京太郎「それに、あの人ならなんだかんだでしっかりと咲の体調を考えてくれそうだから」

淡「……へぇー?」ニヤニヤ

京太郎「な、なんだよ、その目は」

淡「よっぽど仲いいのね?」

京太郎「――ご想像にお任せします」

淡「あ、なによ、その言い方は」

京太郎「あ、そこでなんか飲み物とか買えるらしいぞ」

淡「ちょっと、人の話を――」

京太郎「何がいい?」

淡「……え?」キョトン

京太郎「ほら、はやく」

淡「あ、その……」

淡「ポ、ポ○リを」オズオズ

京太郎「あいよ」

淡「……」

京太郎「おまたせ! ポ○リだけど、いいかな?」

淡「あ、ありがと……」

淡「なによ、こいつ――」ボソッ

京太郎「なによ、と言われてもなあ」

淡「……か、勝手に聞かないで!」

京太郎「……で、なんかいいもんは見つけたのかよ?」

淡「ああ、それなら――」ゴソゴソ

淡「今年は、企業ブースが結構充実してたわよ」

京太郎「はぇー……すっごいたくさん」

淡「個人的には、ゆ○ゆりの出版社が出られなかったことが心残りだけど……」

京太郎「へぇー……」

京太郎「――そもそも、企業ブースなんてあったのか」ボソッ

淡「あ、なに? 知らなかったの?」

京太郎「いや、マジで知らんかった」

淡「やれやれ、これだから○野は――」ニヤニヤ

京太郎「あ、バカにしたな」

淡「いーえ、なんのことやら」

京太郎「……あ、あんな所に一○社のブースが――」

淡「えっ、えっ、どこどこ!?」ズイッ

京太郎「――うわあ、こんな古典的なやり方に」

淡「……はい?」キョトン

淡「……あっ」ハッ

淡「……騙したわね?」カァァ

京太郎「いーえ、なんのことやら」

淡「……須賀くーん?」ゴゴゴゴ

京太郎「はいはい、卓外で暴れないように」

淡「どうでもいいわよ!」

あわあわがきたでー(歓喜)

京太郎「……ああ、疲れた」

淡「まったくよ、あんたのせいで余計に体力使ったわ」ヤレヤレ

京太郎「物凄いホクホク顔しながらよく言えますね、大星さん?」ニヤニヤ

淡「へぇー? ケチった挙句、色んな戦利品逃してよく言えるわね、須賀くん?」ニコニコ

京太郎「……」ゴゴゴゴ

淡「……」ゴゴゴゴ

>メールガキタデー

京太郎「……あっ、咲からだ」ピピッ

淡「あっ、照先輩から」ピピッ

京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……アドレス、交換すっか?」

淡「……まあ、いいわよ」

咲「いやー、今日は沢山手に入ったよ!」ホクホク

京太郎「良かったな、咲」

照「インターハイの間にこんなに買えるとは――」

淡「これはホテルに帰ってから、菫先輩に怒られそうですね」

照「……そ、その時は淡を盾にして逃げるから」

淡「お断りです」キッパリ

京太郎「――それでは、お二人とも」

照「お、そろそろか?」

京太郎「ええ。うちの部長からメールが来たもので」

京太郎「『早く帰ってきなさい』と」

照「ははは、君たちの部長はなかなか心配性なんだな」

照「私たちはその点――」

淡「あ、照先輩。菫先輩から、『早く帰らないと、お前の夕飯を抜くぞ? と照に伝えてくれ』と」

照「――な、なんで淡に送ってくるんだ、あいつは……」

淡「照先輩がわざと菫先輩からの連絡を無視したりするからじゃないですかね?」

照「――とりあえず、君たち」コホン

淡(あ、誤魔化した)ウワァ

照「決勝であたったら」

照「その時は、覚悟しなさい」

咲「お、お姉ちゃんには負けないからね!」

照「ほほう、いい目だ――」

淡「……あーあ、またどっかのアニメで言いそうな言葉を使って」ハァ

京太郎「……あれ? そういえば、咲が戦う相手って――」

淡「ええ、そうよ。実際は私よ、私」

京太郎「……そ、そっか」

淡「……ねえ?」

京太郎「ん?」

淡「負けないわよね?」

京太郎「……まあ、おそらく」

淡「はっきり言いなさいよ」

京太郎「――絶対に、負けねえって」

淡「うん、いい返事ね」

淡「――決勝で待ってるわ」

淡「叩き潰してあげちゃうんだから」

京太郎「おおう、それはそれは――」

京太郎「そっちこそ、うちのチーム甘くみんなよ?」

京太郎「まあ、天下の白糸台が負けることなんてないんだろうけどな」

淡「――言うわねえ」ピキッ

京太郎「だってお前、簡単にこっちのペースに乗ってくれるし」

京太郎「ほら、現に今だって――」

淡「……決勝で、あんたとやり合えないのが惜しいわね」ピキピキ

京太郎「まあ俺、麻雀強くないですし」

淡「……」

淡「――いつか、倒してやるから」

京太郎「あ、麻雀以外ならいつでもどうぞ」

淡「むっ……」


照「いやーあの二人もなかなか仲よく――」

咲「……むー」

照「あれ、咲? どうした、嫉妬か?」

咲「そんなんじゃないもん!」

照「ふふっ、そうムキになるな。もしもの時は私が――」

咲「もう! お姉ちゃんには関係ないよ!」

照「ははは、ごめん」

咲「むーっ……」ジーッ

やっぱ京太郎とあわあわいいコンビやー(真理)

ここまでになります。
京咲からちょっと離れたんだよなあ……
まあ実際は、京淡というのには、少し関係が弱いとも感じた(小並感)
いい感じの友達になれたって感じだけど、その辺の考え方は皆さんに任せます。

とりあえず、祭典ネタでちょっと疲れたので、今日はここまでになるかと。
あ、明日と明後日もあるらしいですが、行く人はお気をつけて。

乙ーや
あわあわはこの距離でもかわいい
これ以上近づくのもかわいい
嫉妬する咲ちゃんもかわいい

今日は結構、外でも過ごしやすい気候だったような――
小ネタ募集です。
本編はもう少しお待ちを。

酉がミスのため、よく変わってしまうのは困りもの。
そういえば、京太郎のラブレターのお断りの話書いてなかったなあ。
よしっ、じゃあ書いてみよう。

そうだなあ

ベタだがやっぱり女の子(まあ和だろうなあ)の胸が気になる京ちゃんをみて努力を始める咲ちゃんとか

京太郎「……ここでいいんだよな」

「あ、須賀くん」タッタッ

京太郎「おっ、来たか」

「はぁはぁ……ま、待ったかな?」

京太郎「いや、今来たとこだしな」

「そ、そっか……」

京太郎「ああ」

「……」モジモジ

京太郎「……」ジッ

「そ、それでさ――」グッ

京太郎(……改めて)

京太郎(競争率が激しいってのも頷けるもんだ)

京太郎(ふとした時に見せる仕草とかでよくわかる)

京太郎(――だからこそ)

「わ、私は、す、須賀くんのことが――」

京太郎「……ごめん」

京太郎(だからこそ、なんで俺なんだ――)

「ど、どうして……?」

京太郎「俺は今、恋愛には、その、興味ないんだ」

「……」

京太郎「――それに」

京太郎「お前には……」



A「おーっ、須賀ー! それに……あれ、Bか?」

B「――えっ!?」

京太郎「よう、A」

A「おっす。つーかなんでお前ら――」

B「……それはこっちのセリフよ」ゴゴゴゴ

A「うわっ!? B、そんな怒んなよ」

B「誰のせいだと――!」


京太郎(……うわぁ)

京太郎(やっぱりいいコンビじゃないか)

京太郎(……そう、このBという女子こそ)

京太郎(俺の友人・Aの想い人である)


B「なんでそう空気が読めないの!」

A「やめてくれよ……そうボコスカ殴るなんてことは――」

京太郎「そうだよ、B。もうさ――」

京太郎(なんとなく予想できてたことではあった――)


京太郎「もうそんな見栄はるのは止めた方がいいって」


B「……え?」

A「は?」

京太郎「B。単刀直入に言えば――お前が本当に好きなのは」

B「ち、ちがっ……!」

京太郎「こいつだろ?」ビシッ

A「……えっ、お、俺!?」

B「ちょ、ちょっと何言ってんの須賀くん!」

京太郎「……教室で3人で話してる時」

京太郎「Bは、いつでもAをチラチラ見てた」

B「え、見てないよ?」

京太郎「嘘つけ、絶対見てた」

B「な、なんでこいつなんかのことを――!」

A「……」

京太郎「で、だ。今日、下駄箱に入ってる手紙を見たとき、もう気づいたよ」

京太郎「これは、ホントは俺にあてたものじゃない、と」

B「な、なんで――」

京太郎「いくらなんでも杜撰すぎんぞ、B。ラブレターの文面には、『夏休み中、どっか行けたら――』なんてことが書いてあるけど、いつも話してるお前なら夏休み中、俺が全国大会で長野にいないことくらい知ってるはずだ」

B「――そ、そんなの……!」

京太郎「あとな、お前……消しゴムはもっときっちり使えよな。まあ、もともと筆圧が強かったためかもしれないけど、俺の名前の下にAの名前がはっきり写ってたぞ」

B「……うう」

A「――おい、B」

京太郎「――つまり、最初からこれは俺じゃなく……」

B「も、もうやめて!」

京太郎「……」

B「……そうだよ」

B「私はバカだったんだ」

B「――須賀くんにこの手紙を出して」

B「このバカの反応を探ろう、だなんて」

A「……おい、B」

B「な、なに?」

A「もうさ、そんなのどうでもいいよ」

B「……は?」

A「お前は、俺のことが好きだ」

B「……ちょ、な、なに言ってんの?」

A「――って言いたいんだろ? まどろっこしい」

B「うっ、そ、そうだよ……悪い?」

A「いや、大歓迎」

B「――うっ」


京太郎「あー、俺そろそろ行くわ」ポリポリ

京太郎(これ以上ここにいてもいいことなんてなさそうだしな――ん?)

咲(……)ハッ

京太郎(……)ジーッ

咲「……き、奇遇だね、京ちゃん?」

京太郎「まったくだな、咲さんよ?」

京太郎「……それで? いつから覗きが趣味とかいうキャラになったんだ?」

咲「うっ、そ、それは……」ビクッ

咲「――だ、だって」

咲「ううう……」ビクビク

京太郎「……おい、咲」

咲「うっ、うう、ごめんなさ――」

京太郎「帰るぞ」

咲「……え?」キョトン

京太郎「もう用事は済んだ」

京太郎「これ以上、この近くにいたくねえし――」

咲「……わ、わかった」


――帰り道

咲「あ、あの、京ちゃん?」

京太郎「もういいっての」

咲「……」

京太郎「そもそも、俺がこういうことだったってことを、予めお前に伝えておけば」

京太郎「『文学』少女の宮永咲さんが、『覗き魔』少女になるなんてことは――」

咲「う、うう……ごめんなさい」

京太郎「ああ、でももういいよ」

咲「……な、なんで?」

京太郎「……いや、なんかさ」

京太郎「あいつらがああいう関係になったっていうのは、その」

京太郎「友人としては結構、うれしいし」ポリポリ

咲「……へぇ」ニヤニヤ

京太郎「咲?」

咲「いや、恋愛ソムリエと化した京ちゃんってレアだから」ニヤニヤ

京太郎「……ああ、覗き魔と化した挙句、反省もしないで軽口叩ける咲さんはなかなか――」

咲「……うっ」グッ

京太郎「おい、覗き魔、とっとと帰るぞ」

咲「も、もう……の、覗き魔なんかじゃ」

京太郎「じゃあ、なんだって?」

咲「……た、探偵少女」

京太郎「……お前のような探偵がいてたまるか」

咲「ううう……」


A「――須賀に助けられた、のかな?」

B「ま、まあそーいうことになるんじゃないの?」

A「そっか……」

B「うん……」

A「とりあえずさ、その」

B「……」



A「……改めてよろしく」ペコリッ

B「……こちらこそ、よろしく」ペコリッ

……あれ? なんかやりたい放題やってたら、まとまりがつかなかった(小並感)
とまあ、こんな杜撰な出来ですが、楽しんでもらえたら。

あ、ちなみにこのAくんは一応、嫁だな君のイメージです。
Bさんの容姿は――皆さんにお任せします。俺も正直、よくわかりません。

さて、次だ。

>>759
そうか……今までそれっぽい話には触れたけど、そういうのをメインにした話はやったことなかったか。
とりあえず、書いてみよう。

――部室

和「……ということになります。須賀くん、わかりましたか?」

京太郎「……」ボーッ

和「須賀くん?」ジッ

京太郎「……あ、その――も、もう一回お願いします」

和「もう――今度はしっかり聞いてくださいね?」

京太郎「うっ、は、はいっ!」チラチラ

咲「……」ジッ

咲「……」フニフニ

咲「……」グスッ

優希「さーきちゃん!」ダキッ

咲「う、うわっ!? ゆ、優希ちゃん?」ビクッ

優希「なにしてたんだじぇ?」

咲「い、いやまあ、その――」チラッ


京太郎(……やっぱり)

和「それで、この牌がこう――」

京太郎(……集中できん)

京太郎(こりゃ咲に頼むべきだったか――いや、でも)

和「須賀くん?」

京太郎「ああいや、和の教え方うめえな、って思ってさ」

京太郎(っていきなり何言ってんだ俺は!)

和「……え?」キョトン

京太郎「い、いやだから、和はさすがに教え方がうまいな、って」

和「……そ、そうですか?」カァァ

和「え、えと、その……」モジモジ

和「――ありがとうございます」ペコッ

京太郎「あ、いやまあ――」


咲「……」チラチラ

優希「咲ちゃん?」

咲「ううう……」グスッ

優希「?」

咲「……っと、これでいいかな?」カタカタ

検索:胸 大きく

咲「……原村さんレベルじゃなくていいから」

咲「せ、せめて人並みには――」

咲「……よしっ、このサイトで!」カチッ


――というわけで、結論から言えば、胸の大きさは遺伝によりほとんど決まってしまうのです……。


咲「……」

咲「い、一気にやる気なくなっちゃったよ……」ガクッ

咲「……あれ?」カチカチ


――胸を揉むことで、その部位が刺激されて大きくなるケースも……。


咲「……えっ?」

咲「……」フニフニ

咲「まさか、ねえ――ん?」


――ただしこれは、自分の力ではあまり刺激されません。なぜなら、興奮が大きく作用するためです。結果として、異性の力に頼らざるをえないのかもしれませんね。


咲「……え」ピシッ

咲「……男の人、に?」

咲「……」

咲「――い、いやいやいや! わ、私にはそんな人は……!」


――おーい、咲ー!


咲「な、なんで……!?」ビクッ


――ったく、しっかりしろっての。


咲「なんで、出てくるの……?」


――しゃーねえなあ、俺がちょっともんで……」


咲「うわわわわわ」カァァァ

とりあえず、こんな感じか。
実際に揉んでもらうレベルは――まーだ時間かかりそうですかねー?

なんだか今日も、体がグラグラするんだよなあ……すまんな。
なんかあったら書いてってください。

念願かなって胸が大きくなった夢を見る咲さん
その横で寝言を聞いてる京太郎

これは咲ちゃんが寝込んで京太郎が見舞いに行く流れ
逆もアリやな

乙乙ー
あわあわと京ちゃんと咲二人で出くわして、京ちゃんがどっかいってる間にあわあわちゃんと咲さんの会話シーン
あわあわが京ちゃんの話して咲さんが不安になるとかとかーそこらへんでちょうど帰ってくる京ちゃんとかとか

このスレの咲ちゃんが最近の俺の癒し

(書けなくて)すまんな。
どうもこの気候のせいか、もともとの弱さも相まって、体調を崩しがちなんだよなあ……。
本編書こうかなと思ったけど、>>787のように、俺もこのSSを書くことで癒される。
というわけで、京咲の小ネタをやろうと思う。

>>776
そうだな、この前の小ネタと関連してるし、書けそうだと思う(小並感)

【寝言】

咲「……」スースー

京太郎「おい、咲」

咲「……う、ん」スースー

京太郎「――はぁ、お前から勉強教えてくれって言ったくせに」

京太郎「30分も保たないとかそんなんじゃ甘いよ」

咲「……ふ、へ、ト○ルちゃん……」ムニャムニャ

京太郎「……こいつがかつて優等生だったなんて今や誰も信じそうにねえな」アキレ

京太郎「まあいいや、麻雀ゲームでも、と」

咲「……」スースー

更新するとしばらく書けなくなるのは共通なのかな。
SS速報の調子が悪い?

京太郎「……」ピコピコ

咲「……あ」ボソッ

京太郎「……ん?」

咲「――ふへへ、胸が、おっきく」ニヤニヤ

京太郎「なんだって?」

咲「ふふっ……これ、で……はら、むらさんにだって」ムニャムニャ

京太郎「なんてことを言ってやがるんだ、こいつは」ドキドキ

咲「――きょう、ちゃんにも」スースー

京太郎「……は?」ビクッ

咲「これ、で――やっと」ムニャムニャ

京太郎「お、おいおい咲! 起きろ!」ユサユサ

咲「……ふぇ? あ、京ちゃん……おはよー」ポーッ

京太郎「呑気だな、おい……ほら、とっとと勉強すんぞ」

咲「……へ? べんきょう?」ポーッ

京太郎「――お前ってやつは」

京太郎「……そんな気にしなくても」ボソッ

咲「うん? なんかいったー?」ポワポワ

京太郎「な、なんでもねえって!」

さて、次いこうか
>>778
んじゃ、これもまたこの前のと関連して。雨宿りの後日談。

【お見舞い】

京太郎「……クション!」

京太郎「うわ、まだ頭がボーっとしてやがる」ズズーッ

京太郎「……あー、咲にかっこつけて学ランなんて貸さなきゃよかった」

京太郎「もういいや、寝よ――」

>ピンポーン

京太郎「……ん? なんだこの音?」

京太郎「――まだ鳴ってる。仕方ねえな、歩けねえことはないし――よっと」パタパタ

京太郎「はい、どちらさま――」ガチャッ

咲「あ、京ちゃん……?」

京太郎「って、咲? どうしたんだよ、お前……」

咲「え、えーっと、その――」

京太郎「……まあいいや。今開けるから待ってろ」ガチャッ

京太郎「――んで、どうした?」ゴホゴホ

咲「あ、あの……」モジモジ

京太郎「ん?」

咲「ご、ごめんなさい……」シュン

京太郎「……は?」

咲「そ、その風邪……この前の雨の日のせいだよね」

咲「あの時私が京ちゃんから学ラン借りたりしなきゃ、京ちゃんは――」ウルッ

京太郎「はい、ストップ」

咲「……え?」キョトン

京太郎「あのな、別にそんなこといいんだよ。あれは、その――」コホコホッ

咲「……」

京太郎「あー、すまねえ。で、あれは、俺がやりたいからやっただけ」ズズーッ

咲「で、でも」

京太郎「――正直な」ボソッ

京太郎「もしもあの時学ラン貸さずに、お前が風邪ひいたらと思うと……」

京太郎「嫌でたまらねえっての」ゴホゴホッ

咲「きょ、京ちゃん?」

京太郎「……いいか。心配してくれるのは凄くありがたいよ」

京太郎「でもな、俺からすればお前が風邪ひかなくてどれほど安心したか」

京太郎「――だからそう、謝んないでくれ」ゴホン

咲「――京、ちゃん」グスッ

あ、そうだ。咲を家に上げた時、京ちゃんはマスク付けました。


咲「――でも」

京太郎「ゴホゴホッ……ん?」

咲「京ちゃん、ズルいよ……」

京太郎「はあ? なんで?」

咲「――京ちゃんが風邪ひいて辛そうなのを見たら」

咲「私だって――その」

咲「代わってあげられたらって……思っちゃうよ」ウルウル

京太郎「――咲」

咲「だって……私だって」グスッ

京太郎「もういいよ、咲」

咲「で、でも……!」

京太郎「――そうだな……そんなに気にするんだったら、そのさ」

咲「……」

京太郎「お粥でも作ってきてくんないか?」

咲「……へ?」

京太郎「あの時言っただろ? 咲の弁当また食わしてくれって」

京太郎「ちょっと気が早いけど――ゴホッ――あの時の約束を俺ん家でやってくれってこと」

咲「……京ちゃん」

京太郎「――それでチャラ、だぞ」ゴホッ

咲「――まったく、京ちゃんは」

咲「いいよ、とびっきり美味しいの作ってあげるんだから」グッ

京太郎「お、頼むぞ」

咲「それじゃね、京ちゃん。ゆっくり休んでて」バタン



京太郎「――ったく、あいつは。目に見えて元気になりやがったヤレヤレ

京太郎「……」

京太郎「ありがとよ」ボソッ

ああ、今日も書こうかな。
(最近、更新頻度がめっきり落ちて)すまんな。
俄かに忙しくなってきたのかもしれん。

とりあえず、のんびりと>>779でも書こうかな、と。


――全国大会・会場

京太郎「――結構、遅れてますね」

久「そうねえ……ニュースで散々言われてたけど、ここまで酷いとは思わなかったわ」

和「もしかしたら、今日も延期という可能性も……?」

咲「えっ……?」

優希「うぇー!? 早く打ちたいじぇ!」

まこ「落ち着きんさい。とはいえ昨日、大会本部も『間違いなく翌日に行う』とアナウンスしてたし、気長に待とうや」

久「……ええ、そうね。まこの言う通り――あ、そうそう」

京太郎「どうかしました?」

久「いや実はね――」

これはこの前のコミケの直後の話で、熱中症のせいで大会の開始が遅れています。


京太郎「で、なんでお前まで着いてくるんだ?」

咲「え、えっと、その……ううん、特になんでも!」

京太郎「まあ、人手が多いのはありがたいけどさ」

京太郎(やれやれ、また帰ったら部長あたりにからかわれそうだ)ハァ

咲(……京ちゃん、溜息ついてる)チラッ

咲(……)


――あの二人、仲が良さそうだな


咲(……ち、違うもん)

咲(お、お姉ちゃんの言葉なんて――)

咲「関係ない……」ボソッ

京太郎「咲? どうかしたか?」

咲「ふぇっ!? う、ううん、なんでもない!」アセアセ

京太郎「おいおい、しっかりしてくれよ――ん?」


?「――あら、あなたたちは」

京太郎「――大星さんか」

淡「須賀くん……と、宮永先輩の妹さん」

咲「――咲です」ムッ

淡「あら、ごめんなさい」クスクス

咲「……」ムーッ

京太郎(あれ、咲の目つきがちょっと剣呑に……?)

淡「――それで、二人は何をしに?」

京太郎「ああ、俺たち? うん、ちょっと買い出しかな」

京太郎「いや、うちの部員の人たちが飲み物切らしちゃってな」

淡「あらあら……須賀くんの部員の人たちのお腹が心配ね」

京太郎「別にそんなこと心配しなくていいっての」

淡「そうムキになられると、こっちが悪く思っちゃうじゃないの」

京太郎「ああ、もう! じゃあ、大星さんはなんで外に出てるんだよ?」

淡「私? ああ、それなら――」


照「うう、淡……私が悪かったよう、早く帰ってきてよう」グスグス

誠子「ああ、照先輩。そう嘆かなくても――」

照「うう、もう淡のカン○リーマアム取ったりするような真似しないからあ」グスグス

照「今度、私のコ○ラのマーチあげるからあ」ウエーン

誠子「……やれやれ」ハァ



尭深「……要するに」ズズーッ

菫「えーと、この牌譜から……ん、どうした尭深?」

尭深「……淡ちゃんは、照先輩に反省してほしくて」ズズーッ

尭深「ちょっと怒ったフリして外に出て」ズズーッ

尭深「その効果が覿面に出てる、ってことでしょうか?」ゴクリ

菫「……」

菫「ああ、そうだな」コクリッ

尭深「……」オカワリ



淡「まあ、そんな大した理由じゃないわよ。そのうち戻れば、あの人も――」ゴゴゴゴ

京太郎(あれ、なんか大星さんが怖いぞ?)

京太郎「ああ、まあとりあえずそろそろ――あれ?」ピピッ

京太郎「部長からメール……なになに」カチャッ


久『そろそろ優希と和が寂しそうだから早く帰ってあげなさい』



京太郎(なるほど……要約すると、ちょっと遅いから早く買ってきてちょうだい、ってことか)

京太郎「それじゃあ俺、そろそろ行ってくるわ」

淡「あら、随分とせっかちね」クスクス

京太郎「言ってろ。ほら、咲。そろそろ――」

咲「むーっ……」ジッ

京太郎「咲?」

咲「はっ!? う、うん分かった。いこっ、京ちゃ――」アセアセ

淡「あの、ちょっといい?」

咲「えっ!? そ、その私、ですか?」ビクッ

淡「ええ、そうよ。ちょっとあなたに用事があって――」

咲「で、でも……」チラッ

京太郎「――咲、ここに残ってろって」

咲「きょ、京ちゃん?」

京太郎「考えてみたら、選手のお前に重い物持たせるわけにもいかねえ、と思った」コナミカン

京太郎「それじゃ、また後で!」ダッ

咲「そ、そんなこと――」

咲「……ううっ」シュン

淡「……咲ちゃんでいいかしら?」

咲「うぇっ!? は、はい……」ビクビクッ

淡「ふふっ、そんな固くならないで」

咲「は、はあ……」

――会場内・ベンチ

淡「お待たせ!」つジュース

咲「は、はい、その……あ、ありがとうございます」オズオズ

淡「どういたしまして」

淡「あ、あと、同い年だから敬語使わなくていいわよ」

咲「は、はい……じゃなかった、う、うん」コクリッ

淡「……あなた、面白いわねえ」

咲「えっ?」キョトン

淡「ふふっ、何でもないわ」クスクス

咲「は、はあ……」

咲「あ、あの」オズオズ

淡「ん? なあに?」

咲「な、何で私を呼び止めたのかなー、なんて」

咲「よ、用事があるって――」

淡「ああ、そのこと?」

淡「ごめんなさいね、大した用事じゃないんだけど――」

咲「……?」



淡「咲ちゃん、須賀くんの彼女?」



咲「――――ッ!!?」

咲「え、え、えっ!? な、なんで!?」アタフタ

淡(うわーっ……凄いうろたえちゃって)

淡「咲ちゃんってホントに可愛いなぁ……」ボソッ

咲「京ちゃんとは、その、なんでも――って、え?」

淡「ああ、ごめんなさい。冗談だったのよ」

淡「いやー、でも咲ちゃんがこんなに反応するとは思わなかったなあ」クスクス

咲「……ううっ」

咲(――あれ、待って)

咲(今のこの質問、それに対して私の反応を探った)

咲(ということは――!?)

咲「あ、あの!」

淡「ん? どうかした?」

咲「お、大星さんは、その……きょ、京ちゃんが――」

淡(……『京ちゃん』か)フーン

淡「ん? 須賀くんが?」

咲「そ、その……」

淡(……本当に可愛いなあ、この子)

淡(訊きたいのに訊けない、ってトコかしらね……なら)


淡「そうねえ、私は須賀くんはイイと思うわよ?」

咲「…………え、え、ええっ!?」ビクッ


淡(もう少し悪戯しちゃおっと)

淡「二回ほど一緒に行動したけど」

咲「……」ビクッ

淡「結構気が利くし、話もなかなか面白いし」

咲「……!」ビクビクッ

淡「あ、あとそうね……何よりもノリがよくって、けじめがついてるわね」

咲「……!?」ガタッ

淡「……あー、須賀くんならたしかに――」

咲「……そ、そんなぁ」ウルウル

淡(……あら? ちょっとやりすぎちゃったかしら?)

咲「きょ、京ちゃん……」グスッ

淡「――あー、ごめんなさい」

咲「――ふぇ?」キョトン

淡「ちょっとからかい過ぎたかも」

淡「いい? たしかに須賀くんは一緒にいて楽しいけど」

咲「……」

淡「それ以上でも以下でもないわよ?」

咲「……え?」

咲「え、え、じゃあさっきまでのは――?」アセアセ

淡(……ホント、純情を絵に描いたような子ね――)

淡「そうねえ……あれは私が彼に対して感じたもので」

淡「……もしかしたら咲ちゃんから見た須賀くんは」

咲「……」ピクッ

淡「違う『顔』をしてるのかもね?」

咲「ううっ……」

淡「でもまあ、須賀くんはなかなかモテそうね」

咲「……!」ハッ

淡「うーん、もしかしたら――」

咲「そ、そんな……」グスッ

淡(あ、ヤバっ、またちょっとやりすぎた?)

淡(でも、この子見てるとどーしても)

咲「きょ、京ちゃん……うっ、うう」グスグスッ

淡(……なんでこう、イジめたくなるようなタイプなのよ、この子は!)ゾクッ

咲「…………」

淡(――あら、黙り込んじゃった。ちょっとからかいすぎたかな……?)

淡「さ、咲ちゃ――」

咲「……大星さんは!」ガタッ

淡「――えっ?」

咲「大星さんは、京ちゃんについて――そ、その」

咲「ど、どう思ってるんですか……」アセアセ

咲「さ、さっきは!」グッ

咲「京ちゃんについて、その――『それ以上でも以下でも』なんて言ってたけど」

咲「ほ、本当は――」シュン

淡(……慌ててるせいか、声のトーンがあっちへこっちへ忙しい)クスッ

淡「……そうね、はっきり言わせてもらえば」

咲「京ちゃんは――って、えっ?」ピクッ

淡「私は須賀くんと一緒にいて楽しいわよ」

淡「趣味も合うし、ね」

咲「……だ、だったら」

淡「でも」

淡「咲ちゃんが思ってるような関係では――」

淡「ない……わよ」

淡(……あれ?)

淡(なんで今、ちょっと間が空いちゃったんだろ?)ウーン

淡「――そうね、逆に聞いてもいいかしら?」

咲「ううっ……えっ、なんですか?」ビクッ

淡「咲ちゃんは須賀くんを――」

咲「……!?」ハッ

淡「どう――」


京太郎「お、待たせたな咲! あ、あと大星さんも」


淡「……須賀くん?」ゴゴゴゴ

咲「……」ホッ

京太郎「は? な、なんだこの雰囲気は?」

淡「あんたのせいに決まってるでしょうが!」

京太郎「うわっ、わけわかんねえっての!」

咲「…………」

咲「……よ、よかった」ホッ

咲「……でも」チラッ


淡「あーもう! 須賀くんは、いつも――」

京太郎「お、お前といつも一緒にいた覚えはないっての!」



咲「本当に――?」

もっと険悪になりそうだったけど、無理やりほのぼの路線に持ち込むのは大変だった(小並感)

咲さんは現時点でこそ人とそれなりに関われるようになったけど、以前はまずかったからね、しょうがないね。
だから、ずっと人と関わるのが上手な淡ちゃんにはまだまだ追いつけない感じ。
そんなイメージで書いてたら、淡ちゃんがドSみたいになっちゃった……ヤバイヤバイ。

あー、さっぱりした(MUR)
オチからすると、これから一歩進展の可能性が微レ存……?
今後、どうなるかはわからないけど。

また、空いてしまった……本読みすぎてたってはっきりわかんだね。
やっぱり、ミステリーは面白いと思った(小並感)

それはともあれ、とりあえず今日はそんな読書が一段落したので書こう(決意)
あ、本編は今、参考にする原作単行本がないので書けないかと……というわけで、また小ネタか壊れるなぁ。
要望が出るまで、適当にやるから、何かあったら書いてどうぞ(迫真)

清澄1年生達が仲良く普通に麻雀を練習している風景が見たいです、本当に

あ、そうだ(唐突)
今まで酉が散々おかしなことになってたけど、原因が分かったので今後は間違えないようにします。

【読書?】

――麻雀部・部室。
京太郎「……」ペラッ

咲「あ、京ちゃん」ガチャッ

京太郎「お、咲か……」ペラッ

咲「――あれ、原村さんたちは?」

京太郎「まだじゃねえかな。とはいえ、部室の鍵は開きっぱなしだったから、部長あたりは来てそうだけどな」ペラッ

咲「ふーん、そっか……」

京太郎「そうだよ」ペラッ

咲「……」

咲「じゃ、私も京ちゃんを真似しよーっと」ガサゴソ

京太郎「お、そうか……」

咲「うわ、気のない返事」

京太郎「ほっとけ」ペラッ

咲「……集中しすぎだよ」

咲(――でも、久しぶりだな)

京太郎「……」ジッ

咲(こうして)

京太郎「……」ペラッ

咲(二人だけで本を読むのって――)ペラッ

久「和はエトペンを膝にのせて、咲は須賀くんの膝にのって打ってみなさい」

咲「……」ペラッ

京太郎「……」ペラッ

咲「……ねぇ」ペラッ

京太郎「……ん?」ペラッ

咲「……久しぶり、だよね」

京太郎「……なにが?」ピタッ

咲「ほ、ほら、こうして……」

咲「本を読むのってさ」

京太郎「あー、そうかもなあ……」ペラッ

咲「――なに、読んでるの?」

京太郎「これか? 村○春樹だよ」

咲「……えっ?」ピクッ

京太郎「……なんだよ、その声は」

咲「……京ちゃんが遠くにいっちゃう」

京太郎「……うっせ」

咲「ぶ、文学少女は私だけだからね」

京太郎「――それならそれでいいっての」ペラッ

咲「むっ……」

咲(――なんだろう、これ)トクン

京太郎「……」

咲(置いてかれちゃった、ような――)ペラッ

京太郎「……あ、そうだ」ペラッ

咲「……なにさ」ペラッ

京太郎「……」

咲「は、はっきり言ってよ」

京太郎「――どこにも、行かねえよ」ピタッ

咲「――え?」

京太郎「……」

咲「きょ、京ちゃん。今の――」

京太郎「うっせ、静かに読めっての」

咲「……うん、わかった」ニコッ

京太郎「笑うな、うっせえ」

咲「はいはい、わかったよー」

京太郎「――集中させろっての」ペラッ

咲「……」

咲(――耳たぶ、真っ赤だ)

京太郎「……」ペラッ

咲(ありがとう、京ちゃん――)

ラノベ仲間だった京ちゃんが文学読んでショックを受ける咲ちゃんを書きたかったんだよ(迫真)
じゃあ、次だ。

>>832
ああ、1年4人でほのぼの麻雀ね。
点数とかマジで適当だから、その辺は勘弁してください! な(ry

咲と和と京太郎でデートとか?

【たまには】

――麻雀部・部室

優希「おーっす!」ガチャッ

和「こんにちは、みなさん」ペコッ

咲「あ、二人とも。こんにちは」

京太郎「おっ、二人でお出ましか?」

優希「そうだじぇ! って、あれ? 部長と染谷先輩は?」キョロキョロ

京太郎「ああ、二人で話し合いだとさ」

咲「さっき、二人で出て行ったよ」

和「そうだったんですか……」

優希「と、なれば――」

優希「よしっ! 4人で麻雀だじぇ!」

京太郎「……ん?」

優希「よし、犬! お前もだじぇ!」

京太郎「あーはいはい、んじゃ俺もやりますよっと――二人とも、いいか?」

和「ええ、もちろんです」

咲「――京ちゃんかぁ」ボソッ

京太郎「おい、咲? なんか言いたそうだな」

咲「ち、違うよ京ちゃん! べ、別に京ちゃんまだまだダメダメで、焼き鳥にならないか心配だなんて――」アタフタ

京太郎「ほほう……本音がダダ漏れだぞ?」

咲「あ、しまった」

京太郎「わざとだったよな?」ジロッ

咲「な、なんのことやら――」メセンソラシ

京太郎「こんにゃろ」ビシッ

咲「イタッ!」

優希「おい、二人とも! 早く卓につくんだじぇ!」

京太郎「お、すまんすまん」

咲「お、女の子にデコピンとか恥ずかしいよ」ムーッ

京太郎「え、なにそれは……」

和「……」

和(――軽口を言い合えるって、いいですね)

京太郎「……和?」

和「わっ!? ど、どうかしましたか?」

京太郎「いや、なんかボーっとしてたからさ」

和「そ、そうですか……」

和「……」モジmジ

和「あ、あの須賀くん?」

京太郎「どした?」

和「――や、焼き鳥に」ボソッ

京太郎「え?」

和「……な、なんでもありません!」

優希「おい、犬! のどちゃんになにを――」ガタッ

京太郎「お、俺ぇ!?」

咲「うわっ……ごめんね、原村さん? うちの京ちゃんが」

京太郎「……いつお前のものになったのか、俺には理解に苦しむね」

和(……)

和(――やっぱり、宮永さんみたいにはなれませんね)ハァ

……あれ、麻雀が始まる前にすべてが終わったぞ? 
こんなのしかできませんでした……(小声)

ところで最近、京太郎スレが建ちまくって嬉しい。大半が安価スレみたいだな。
たまにはこういう自由形式スレでもええんやで?(ニッコリ)
……ホント、京ちゃん何人陥落せば気がすむんですかね?

>>834
書くのムズスギィ!
書こうかと思ったけど、ダメでした……すまんな。

>>839
これなら、いけるか?
ちょっとやってみよう。

【デート?】

――街中

咲「……ふふっ」ニコニコ

京太郎「――嬉しそうだな、おい」

咲「嬉しくならないわけないじゃん!」

咲「ずっと待ってたんだもん! ああこれで、シ○ナちゃんともお別れか――」

京太郎「お前、そのシリーズ好きだったもんなあ」

咲「うん! ずっと前から」

京太郎「……初めて会った時もな」ニヤニヤ

咲「あ、あの時のことは言わないで」ウツムキ

咲「すっごく恥ずかしかったんだよ?」ギュッ

京太郎「いやー、あの頃の咲は――」

咲「も、もう! やめてってば!」カァァ

京太郎「『な、なんでぇ……』だったっけ?」

咲「きょ、京ちゃんのバカ!」プイッ

京太郎「んな恥ずかしがることでも……ん?」

咲「――どうかしたの、バカ京ちゃん」ジトッ

京太郎「『バカ』は余計だぞ、バカ咲」

咲「……ふんだ」プイッ

京太郎「お前な……あれを見ろ、あれを」

咲「なんですかー、アホ京ちゃん?」ジトッ

京太郎「アホときたか……ほら、あれ」

咲「なになに……あ!」ピクッ

和「……」スタスタ

和(――ふうっ)

和(いい天気だし、久々に街を歩くものの)

和(特に興味をひかれるものもないですね)

和「……もう帰りますか」ボソッ

京太郎「おっす、和」

和「――え?」ピクッ

咲「は、原村さんこんにちは」

和「えっと、須賀くんに宮永さん?」キョロキョロ

京太郎「そうだよ。てか、なんで疑問形?」

和「い、いえ……街中で偶然知り合いに会うことなんて珍しいもので」

咲「は、原村さんはどうしてここに?」モジモジ

京太郎(……咲が人に質問するようになるとは)カンガイ

和「私、ですか? そうですね、こんなお天気ですし、ちょっと外出でもしてみようかな、と」

咲「あ、そうなんだ――今日、いい天気だもんね」

京太郎(今日もいいペンキ――って、何言ってんだ)

京太郎「あ、そうだ。和、この後は?」

和「……はい?」キョトン

京太郎「いや、せっかく麻雀部が3人も集まったし」

京太郎「俺もこいつも見て分かる通りの暇人だし」

咲「ちょっと! 私は暇じゃないよ!」ペシペシ

京太郎「あー、はいはい――ってわけで、もし暇ならどっか行かないか?」

和「……そう、ですね」

和(――何故でしょう、とてもうれしい)トクン

京太郎「和?」

和「それなら――」

――ゲームセンター内

京太郎(……落ち着け、落ち着けよ)

咲「京ちゃん、頑張れっ!」

京太郎「って、うわっ!?」ポロッ

京太郎「あーあ、もうめちゃくちゃだよ」ゴゴゴゴ

咲「ご、ごめんなさい……」シュン

京太郎(――大方、予想通り)

京太郎(俺たちは今、UFOキャッチャーに挑戦しては)

京太郎(……敗れる、を何度も繰り返している)

京太郎(でも、あんなに熱っぽく景品を見詰める和を見たら――)



和「――す、須賀くん。もういいですから」

京太郎「いーや。こうなったら意地でも――」

京太郎「……それに」

和「……?」キョトン

京太郎「――和に頼られることなんて滅多にないしな」ボソッ

和「……!?」

咲「あ、京ちゃん!」

京太郎「よしっ、このまま行けば――よしっ!」

>ケイヒンゲットダゼ!

咲「やったぁ!」

和「……」ポーッ

京太郎「ほれ、和」

和「……」ポーッ

京太郎「和?」

和「……あ、す、すみません――その」アタフタ

和「あ、あまりにもうれしくて……」

京太郎「そっか、そりゃよかった」テワタシ

和「……はい、本当にありがとうございます」ウケトリ

京太郎「どういたしまして」ニカッ

和「……」

――頼られることなんて滅多に……

和(――こんなに、嬉しいものなんですね)ギュッ

咲「京ちゃん! 次はあれやろ、あれ!」

京太郎「お、おい、引っ張るなって!」

和「――ふふっ」ニコッ

デートはここまで。
今日は2回連続で、和のターンですよ。やっぱ好きなんすねぇ。
少し休憩させてください。オナシャス!

乙ー和ちゃんは天使。あわあわはあわあわあわあわかわいい
偶然会ったあわあわと歩いてるときに和に発見されて和に詰問されてムッとなるあわあわとかとかー

よし、書きますよー、今日は。

>>858
書こうとしたけど、難しかったわ……すまんな。
俺の想像力が落ちてきてるってはっきりわかんだね。

初っ端から残念だったけど、何かあったら書いてってください。
(……本編どうしよう)

京太郎と和が休日に偶然出会って一緒にいるのを見てむっとする咲

うん、上の方のネタと色々被りまくってんね

京ちゃんとネト麻してカンが出来ずにもやもやするうちに負けちゃう咲ちゃん

京ちゃんに中の人ネタやってもらって大喜びする咲ちゃん

部長にただのジュースを惚れ薬だと言われて飲まされた挙げ句、プラシーボ効果で本当に効果がでちゃって京太郎にべったりになる咲ちゃん

>>862
休日に会うのはついこの前やったばかりだから、これもまた難しいな……
申し訳ない。

>>863
どう書けばいいのやら……一応書いてみたけど、どうも納得いかなかった(小並感)

――咲の部屋

咲「あ、この牌……」

咲「よしっ、これなら――カ……」

――最近、やっと麻雀に自信持てるようになってきたんだよ。

咲(あれ……?)

――ありがとな、咲のおかげだ。

咲(な、なんでこんなことを……?)

咲(――ここでカンをすれば、私の勝ちはほぼ決まりなのに……)

咲(……)

――京太郎の部屋

京太郎(……)

>きょうたろうさんが かちました

京太郎(――納得いかねえ)カチカチ


咲「……あ、メールだ」ピロリロリン

From:京ちゃん

本文:もし手加減したんなら、明日デコピンな?
  ……そーいうときは、遠慮せずにやってくれ。

咲「……」カチカチ


京太郎「――お、メールか」ピロリロリン

From:咲

本文:ごめんなさい。でも、女の子にデコピンするのはよくないと思うよ。


京太郎「……あんにゃろ」


咲「ふふっ……」

咲「――ありがとね、京ちゃん」

>>864
あの人の中のネタといえば……あれしかないよな?

咲「ねぇねぇ、京ちゃん! ル○ーシュの真似してみてよ!」ドキドキ

京太郎「は?」

咲「昨日観てたら、京ちゃんと声そっくりだなあって思ったんだ」ウットリ

京太郎「いやいや、んなことありえないから」

咲「……だめ?」ウルウル

京太郎「――めんどくせえ奴だな、ホント」

京太郎「……」

京太郎「――麻雀部を、ぶっ壊す!」ハクシン

咲「……」

京太郎「……」

京太郎(笑いたけりゃ笑えよ……)

咲「……そっくりだった」ボソッ

京太郎「……え?」ドキッ

咲「も、もっと! もっとやって!」ズイッ

京太郎「も、もうやらねえよ!」

咲「ええっ!? ほら、早く! 『全員、○ね!』とか!」

京太郎「んなあぶねえこと言えるか!」

咲「ええっ……」

咲「……『彼方より来たれ――』」ハクシン

京太郎「いや、お前はやらんでいい」

咲「あ、今の誰かわかった?」

京太郎「……は○てだっけ?」

咲「当たり! よしっ、これから二人で『あのキャラの声を真似してみた』って動画作って投稿しよっ!」

京太郎「そんなことしなくていいから……」ハァ

咲さんは能力使えなかったら今も文学少女と信じている
ちょっと恥ずかしいコーナーにいるあわあわを京ちゃんが目撃しちゃってあわあわがあわあわするとかとかー

どっちも碌に見たことないくせにネタに使うSS書きの屑(自虐)
さて、次いこう。

>>865
(思い込みが)やべえよ……やべえよ……

――麻雀部・部室

久「はい、どうぞ」コトッ

咲「あ、ありがとうございます……」ゴクゴクッ

久「久々に紅茶を淹れてみたけど……どう?」

咲「お、おいしいです……」

久「あらあら、それはよかった――」

久「……その中に惚れ薬入ってるのよ」

咲「……え?」ピタッ

久「いや、だからね――」

咲「な、なんでそんなものがあるんですか!?」アタフタ

久「まあ部長だし?」

久「――それを飲んで、最初に見た異性に咲は惹かれちゃうわけね」シミジミ

咲「そ、そんなことありえな――!」


京太郎「あ、二人とも。こんにちは」ガチャッ


久「あら、来たみたいよ」

咲「」プシューッ

京太郎「え、どうしたんすか……って、咲?」

咲「……」ジッ

久(――あら?)

咲「きょ、京ちゃん!!」ガバッ

京太郎「うおっ!?」

久(!?)

咲「わ、私体が熱くって――」ギュッ

京太郎「お、お、落ち着けって! な、なんでいきなり――」

咲「――京ちゃん」スリスリ

京太郎「うわっ!? や、やめてくれ!」

久(――まさかこれって)

咲「……京ちゃんの身体、おっきいね」ニコニコ

京太郎「ぶ、部長! な、なんかしたんですか!?」

久「いや何もしてないわよ?」
 
久(……『プラシーボ効果』なのかしら?)

京太郎「お、おい! そ、そろそろはなれ――」ガシッ

咲「ああ、京ちゃんの腕の中気持ちいい……」スリスリ

京太郎「――あ、あの部長?」

久「いやー、お熱いわねえ」

京太郎「……」

咲「京ちゃぁん……」ニコニコ

京太郎「――」

久(……私、催眠術師になれるんじゃないかしら?)

――しばらくして

咲「……」

京太郎「……お、おい、咲?」

咲「……」カァァァ

優希「咲ちゃん、さっきからずっと顔赤いじょ?」

和「何かあったんでしょうか?」

京太郎「……そ、そろそろ顔を上げろって」

咲「……京ちゃんの」

咲「京ちゃんの、バカ……」

咲「う、ううっ」カァァ

京太郎(いつもと違って声に張りがなさすぎる……)



久「いやー、今年の1年は可愛いわねえ」ニヤニヤ

まこ「あんたって人は……」ハァ

>>870
すっげえあっさりなものになってしまった……

咲(……全国大会前に、書店にでも――って、あれ?)

淡「……」

咲(あの人、たしか――)


淡「――なによ、このコーナー」

淡「『微エロ』ってふざけてるのかしら……」

淡「……」キョロキョロ

淡「あ、これ――」ピタッ

淡「……」キョロキョロ

淡「――す、少しくらいなら」スッ

咲「あ、あの」

淡「」

咲「お、大星さん……?」

淡「さ、咲ちゃん……なんでここに?」

咲「――大星さんって」

淡「い、いや違うわよ! こ、これは……!」

淡「そ、そう! 照先輩に頼まれたの!」ビシッ

咲「……うちのお姉ちゃんが、かぁ」

淡「な、なによそのどこか疑わしい目は」

咲「……へぇぇ」

淡「だーかーらー!」

惚れ薬ネタは、部長万能説ってことでどうかひとつ。

いつもより過激な薄い本を部室のベッドで読んでもぞもぞしてた(意味深)所に入ってくる京ちゃん

プラシーボ効果かー

部長にはおしおきが必要だね(ニッコリ)


という訳でロッカーに閉じ込められる部長と京太郎

実は『絵師』だった染谷先輩

ロッカーロッカー言い過ぎじゃわれ!








そこはおさげで浴衣じゃろ?

惚れ薬ネタを和にやった後にタコスと咲ちゃんに怒られる京太郎

最近の読書習慣も一段落。
というわけで、リクエストしてくれた小ネタを(1日越しに)書こう。

>>877
これは咲さん、感じてますね……たまげたなあ。

――部室

咲「……」ペラッ

>ヤ、ヤメテェ!

咲「……わ」

咲「……な、なんかいつもよりエッチだ」カァァ

咲「……こ、こういうの部室で読んでちゃいけないよね」

咲「み、みんなが来る前に――」キョロキョロ

咲「……」ペラッ

咲「……わわっ!」パタン

咲(こ、これ少女漫画、だよね……?)

咲「……あれ?」ハッ

咲「なんだか下の方が冷たいような――」

咲「……」チラッ

咲「……ううっ」ビクッ

咲「これって、やっぱり――」カァァ


京太郎「こんちは」ガチャッ


咲「……!?」ビクン

京太郎「ってあれ……まだ誰もいないのか」

咲(きょ、京ちゃん……!?)

京太郎「――ま、いっか……って」

京太郎「咲! いたんなら返事してくれよ」

咲「きょ、京ちゃん……こ、こっちに来ないで」ウルウル

京太郎「なんでだよ? ちょっと疲れたから、俺もベッドに寝たいんだって」

咲「う、ううっ……」

京太郎「……ん? なんでお前、そんなに顔赤い――」

咲「も、もう! は、早くあっち行って!!」カァァ

京太郎「わっ!?」

京太郎「わ、わかったよ」タタッ

京太郎(すげー剣幕だな、おい……)

咲「……ふぅ」ホッ

咲(――ど、どうしよう?)

咲(ま、まあとにかく、早く降りて――その)

咲「乾かさないとダメ、かなぁ……?」ボソッ

京太郎「あ、そうだ、咲」ヒョッコリ

咲「」

京太郎「この前貸した漫画、早く返してくれよ……って、あれ?」

京太郎「お前、なんか下が――」

咲「きょ――」


咲「京ちゃんの、バカぁ!」


京太郎「ご、ごめん!!」

咲「……」

咲「――ど、どうしよう?」

京太郎「あ、咲。その、て、手伝いなら――」

咲「……い、いいから早くあっち行って」

京太郎「す、すまん」サッ

咲「……」カァァ


――下校時

京太郎「いいか、咲。部室では気を付けて――」クドクド

咲「も、もう分かったから!」

いや、咲さんは一体何をそんなに焦ってたんでしょうね?(すっとぼけ)
さて、次へ。

>>878
ロッカーネタは例のあの名作があるから、そっちを見てくれよな、頼むよー。
というわけで、書けませんでした……。

>>879
き、清澄には咲さんと京太郎以外は一般人しかいないから……(震え声)
これもまた、すまんな。

>>880
浴衣の話は以前やったんだよなあ……。
あ、あと、部長と京ちゃんが仲良くなればなるほど、例のあの人が……

??「上埜さんには、風越の部長の人がお似合いだと思います」ニッコリ

>京太郎「いいか、咲。部室では気を付けて――」クドクド
咲「も、もう分かったから!」

新手のプレイだよねこれ

ツイスターゲーム書きますよー、今日は。
……色んな過程をすっ飛ばして、欲望のままに。

――部室

京太郎(――さて)

咲「きょ、京ちゃん……ぜ、絶対横を見ないでね」

和「す、須賀くん、そんなに顔を寄せないでください」

京太郎(どうしてこうなった)

久「いやー、おかしなことになったわねえ」

京太郎「ぶ、部長……」

久「ん? なあに?」

京太郎「――これに勝ったら」

久「ええ。しばらく雑用はお休みってことで」

京太郎「そう、ですか……」

咲「あ、京ちゃん……こ、こっち見ないで」

和「くっ、も、もうそろそろ限界です」

京太郎(右横には、咲のスカート)

京太郎(前方すぐの所に、和のおもち)

京太郎(――これもうわかんねえな)

久「はい、次ね――須賀くん、赤」

京太郎「は、はい――って」

京太郎(ま、まずいぞこれ――赤は咲と和の間)

京太郎(このままいくと――ええい、ままよ!)

京太郎「あ、やばっ……」バタッ

和「きゃっ!?」ドタッ

咲「わっ!?」バタンッ


久「あーあ、ここまでだったか」アチャー

京太郎「俺の負け、みたいですね……」

和「す、須賀くん、早くどいてください……」

咲「京ちゃんの、バカ……」

京太郎(結局――)

京太郎(俺は和に覆いかぶさる形で倒れ)

京太郎(すぐ横には、咲の太ももが――)

久「いやー、羨ましい限りね」シミジミ

京太郎「――もう、二度とやりませんからね」

久「あら、ホントに?」ニヤニヤ

京太郎「……」

ガールズトーク。

――部室

咲「こんにちは……」ガチャッ

久「あら、咲? 今日は須賀くんと一緒じゃないの?」

咲「え、ええ、まあ……」モジモジ

優希「あの犬、仕事ほっぽり出したな!」

和「優希、須賀くんにも何か事情があるのかもしれませんし……」

まこ「まあ、ここ最近随分と働いてたからのう」

久「まあまあ……とりあえず咲、座りなさいな」

咲「あ、はい、それじゃ――」ストン


久「いやーでも、須賀くんがいないと働き手が足りないわねえ」

まこ「そうじゃのう……」

久「――もしかして」


久「デート、かしらね?」ニヤッ


和「……?」ピクッ

咲「……!?」ビクッ

優希「なぬっ!?」ガタッ

まこ「こら、部長。根拠もなく、おかしなことを言うもんじゃ――」

久「あら、そうかしら? 須賀くんって、あんな髪の色だし、実は――」

久「――結構、目立ってたりして?」

優希「あ、あの犬が……?」ボソッ

和「……」ギュッ

咲「――京、ちゃんが?」オロオロ

まこ(ああ、部長は明らかに一年をからかってるのう……)

久「まあ、根拠はないから――実際は違うでしょうね」

優希「そ、そうだじぇ! あ、あの犬に限って……」チラッ

和「――ええ。須賀くんにはまだ、その……そ、そういうのは早い、と言いますか」

咲「そ、そうだよね……京ちゃんにそんなこと、絶対――」ウンウン

まこ(……すまんな、一年生)ハァ

久「……あらあら、随分と焦ってるようだけど」

久「あなたたち、須賀くんにそういう人がいたら困るのかしら?」

まこ(――あ、アンタって人は!)ガクッ

優希「そ、そんなことないじぇ! で、でも――!」

和「……そ、そうです。そ、その――い、今は大会とかで忙しい時期だから、その……」

咲「――京ちゃんは大事な部員、だもんね」

久「――それならいいんだけど、ね?」

和「そ、そうですよ。それ以外に、なにも――」

久「じゃあ、そうね……私が須賀くんに『好き』だなんて言ったら――」


京太郎「遅れてすいません! 今、来ました」ガチャッ


久「」

京太郎「あれ、どうしたんすか、部長? 固まってますけど……」

京太郎「あ、まさか――」

久「さ、さあこの話はここまでね! そ、そろそろ練習しましょうか!!」

まこ「――ホント、後先考えないやっちゃの」

優希「……い、犬」モジモジ

京太郎「お、優希。どうした? そんなモジモジしてお前らしくねえぞ」

優希「う、うるさい! と、ところでその――お、お前」

和「須賀くん……もしかして、その――」

咲「か、彼女さんができたってほんとなの?」ズイッ

京太郎「……は?」

京太郎「いや、その――ほら、うちのクラスのAとBと話してたんだよ」

京太郎「それで遅れただけで――」

咲「じゃ、じゃあ……」

京太郎「彼女なんていねえっての」

咲「そ、そうなんだ――」ホッ

和「……安心しました」ホッ

優希「――まったくだじぇ」ホッ

京太郎「……ところで」

久「はぁ、不覚をとったわ……まさか私があんなミスを――」ガクッ

京太郎「染谷先輩、部長焦ってましたけど――」

京太郎「また風越のキャプテンの人となんかあったんですか?」

まこ「ま、まあそんなところじゃな」

京太郎「ふーん……」



――その頃

美穂子「……はっ!?」ピクッ

華菜「――キャプテン、なんかあったんですか?」

美穂子「い、いえなんでもないわ、華菜」

美穂子(……今、久さんによからぬことが起こったような――)

キャップが怖いんだよなあ……

>>883
惚れ薬を使いこなす部長いいゾー、これ。
それじゃ、少ししたら書きましょうねー。

たまにはタコスがメインの話オナシャス!

和「……す、須賀くん?」ピトッ

京太郎「……お、おう」

和「ご、ごめんなさい――な、何だか、その」

和「か、体が熱くて……」カァァ

京太郎(――そういえば)

和「……須賀くんの手、おっきい」ピタピタ

京太郎(いつぞやもこんなことがあったっけ……)

京太郎(あの時の咲ほどじゃないけど――)

和「ふふっ、幸せ……」ウットリ

京太郎(――和の目が蕩けてる)

久「……また、成功しちゃった」アチャー

京太郎「……部長?」

久「ごめんなさいね、須賀くん」

京太郎「――こういうのは、風越の部長さんにでも試してくださいよ」

久「あら? いやね、須賀くん。もう美穂子には使う必要なんてないわよ」ニコッ

京太郎「そう、ですか……」ハァ

和「ねぇ、須賀くん」

京太郎「ん、なんだ和……」

和「その……えいっ!」ダキッ

京太郎「うおっ!?」

和「あ、ごめんなさい……い、いきなり」カァァ

京太郎「いや、別にいいって……」

和「――須賀くんの近くは、落ち着きます」スリッ

京太郎「……そっか」ハァ

久(いやー、なかなかいいものね)ゾクゾク


咲「こんにちは――!?」ハッ

優希「おーっす――!!?」ビクッ


久「あら、こんにちは」

久(今日はなかなかいい日ね)ニヤニヤ


咲「きょ、京ちゃん!? そ、それに原村さんも!」

優希「な、なな、なにしてるんだじぇ!?」

和「あ、お二人ともこんにちは――」チラッ

京太郎「ようっ……」

京太郎(たしか、咲のときは――)

京太郎(効果? が切れるまで、10分ほどかかったんだっけか?)

京太郎(で、今、7分くらい経ったのかな……あと、3分)チラッ

咲「ま、まさか部長……?」ハッ

久「お察しの通り、かしらね?」

咲「あ、あれ使っちゃダメ、ですよ……」オズオズ

久「あらあら、そう言いながらもじっと見てるわね、咲?」ニヤニヤ

咲「そ、それは! その――ぶ、部室でこーいうのはいけないと思います!」

久「前にあなた自身もやってたのに?」

咲「ううっ……」カァァ

優希「こら、二人とも! そ、そろそろ練習するじぇ!」

和「あら、優希……こんにちは」

和「でも、まだダメですよ――」

優希「な、なんでだじぇ!?」

和「だってほら――」ズイッ

京太郎「おおう……」

和「須賀くんに抱きついてると、こんなにも――」カァァ

京太郎「あ、ああ……」

京太郎(残り1分、か?)

優希「う、ううう……おい、犬!」

京太郎「な、なんだ?」

優希「の、のどちゃんに何をした!?」

京太郎「いや、なにも――」

和「須賀くん……」スリスリ

京太郎(うおっ、の、和のおもちが――)

京太郎(残り30秒……耐えてくれ、俺!)

優希「許せん……お前がのどちゃんに何かしたに決まってるじぇ」ゴゴゴゴ

京太郎(――俺、生きて帰れんのかな?)

――それから少しして。

和「………………」ズーン

久「うーん、この反応」

咲「私の時もこんな、だったっけ……ううっ」カァァ


優希「この! バカ犬!!」ゲシゲシ

京太郎「あー、もう! 俺のせいじゃないっての!」

優希「うっさい! 反省するんだじぇ!」ゲシゲシ

京太郎「……ホント、勘弁してくれ」


和「…………ぶ、部長?」オズオズ

久「ん? どうかした?」

和「……わ、私、その――」

和「……き、気づいたら須賀くんに、その、す、すり寄ってた、ましたけど」カァァ

和「ほ、他に何か、へ、変なこと、とか――」

久「――ああ」

久「そういえば、最後の方で」

久「『須賀くん……これからは京太郎くんって呼んでも』とか」

和「も、もういいです……はぁ」アセアセ

咲(――でも)

咲(あの時の原村さん、凄く綺麗だった――)

咲(私の時は――)

久「和は『妖艶』って感じだったけど、咲は『可憐』って感じだったわね」

咲「……ううっ」カァァ

久「あと、和が『耽美』だったのに対して、咲は『純粋』っていうか――」

和「ぶ、部長! も、もうやめて――」カァァ

咲「そ、そうですよ――純粋……」カァァ

久(……まさか、こんなことになるなんてねぇ)

久(……そうね)チラッ


優希「も、もう許せん! ほら、タコス買ってくるんだじょ!」

京太郎「やめてくれよ……」


久(次は――)ニヤッ

どうしてこうなった
いやー、部長の薬は壊れるなぁ……。
書いてて色んな意味で楽しかった(小並感)

さて、今んとこはこの辺までかな?
……もう20日か(震え声)

まこ「あんたってひとはぁぁぁぁぁ‼‼‼」に見えた
つう訳でキンクリに関するワカメネタが見たいです

のどっちはかわいい。本当にかわいい
けどあわあわもかわいいから京ちゃんがあわあわにラッキースケベしちゃってあわあわしながら怒るあわあわとかとかー

前に誰かが薦めてくれたから、安価スレに参加とかしてた。
いやー、面白かった。

というわけで、モチべも上がったし、書くかあ。

……あれ、今更だけど900超えたんだな。次スレは950辺りから建てればいいんだっけ?

>>903
じゃけん、このスレの間に、惚れ薬ネタやっておきましょうねー。
ま、まあ、間違えて部長が飲んじゃったりしない限りは、これでこのネタもおしまい……かな。

京太郎「……あのですね、部長」

久「あら、どうかしたの?」

優希「きょーたろー……」ウデクミ

京太郎「いや、俺は思うんですよ」

久「何を?」

優希「――ああ、きょーたろーの腕、掴まってると気持ちいいじぇ……」ウットリ

京太郎「ちゃんと後輩の意見を聞いて、実際の行動に反映させることこそが」

京太郎「部長の役目なんじゃないか、と」

久「そうねぇ……」

優希「――なあ、きょーたろー……そろそろ抱き着いても」モジモジ

久「まあ、今回限りってことで!」

京太郎「逃げないでくださいよ……」アキレ

優希「きょーたろー……?」ジッ

京太郎「ん?」

優希「わ、私なんか悪いことしたかな?」ウルウル

京太郎「あ、ああ、ごめん優希。お、お前に呆れたわけじゃないんだよ」

優希「ホントか?」パァッ

京太郎「ああ。今も目の前で偉そうに腕なんか組んじゃってる職権乱用もいいとこの部長さんに向けて、だからな」

久「……言ってくれるわねぇ」クスッ

京太郎「誰のせいだと?」ヒクヒク

優希「むー……でもでも!」

優希「わ、私はその――きょ、きょーたろーには笑っててほしいじぇ!」

京太郎「……優希」

優希「――えいっ!」ダキッ

京太郎「うわっ!?」

久「こうして優希は須賀くんを押し倒さんばかりの勢いで抱き着いたのであった、と」シミジミ

京太郎「小説の地の文みたいな説明口調、やめてくださいよホントに!」

優希「きょーたろー……」ズイッ

京太郎「おい、バカやめろって――」

京太郎(ま、前の和ほどじゃないけど……こ、こいつも一応女の子だし)

京太郎(――つーか、こいつは普段とのギャップが二人に比べて大きすぎる……)

久「あらあら、随分と思考がグルグルと回ってらっしゃるようで」ニヤニヤ

京太郎「……お、おい優希!」

優希「ふぇ……なんだじぇ?」

京太郎「あ、あのな、その――そ、そうだ! お前、タコス食いたくないか?」

優希「タコス……?」キョトン


京太郎「う、うん! な、なんなら今から買いに行ってこようか!?」

優希「――今は」ギュッ

京太郎(……!?)

久「……あらまあ」

優希「今はタコスよりも……」

京太郎「うわっ!?」

優希「きょーたろーが欲しいじぇ!!」スリスリ

京太郎「や、やめてくれよ……」

久「――うーん、この『ツン』からいきなりの『デレ』」

久「これは、咲や和の時にはなかった要素ねぇ……」

京太郎「……や、め」

優希「――京太郎の腕の中、気持ちいいじぇ」ウットリ

京太郎「そっ、か……」チラッ

京太郎(――タイムリミットまで、あと3分、ってとこか)

京太郎(幸い、今日は他の3人はいない……このままなら!)


ガチャッ

咲「お、遅れました……!?」ハッ

和「こんにちは、皆さん――!?」ビクッ


京太郎(――終わった)

優希「きょーたろー……」ウットリ

和「ちょ、ゆ、優希!? す、須賀くんと何を――」アタフタ

咲「……ぶ、部長?」オズオズ

久「――ええ、そうよ」コクリ

咲「ぶ、部長! も、もう前にやらないって……!」

久「それよりもねぇ咲? あの二人を見て御覧なさい?」

咲「えっ、なにを――!?」ハッ


優希「きょーたろーって、こんなに安心できるヤツだったんだな……」ギュッ

京太郎「はは、は……そ、そろそろ腕の中から出てこないか?」

優希「ううん、このままだじぇ!」ニコッ

京太郎「はは、は、ははは……」

和「も、もう! ほら、優希も須賀くんも!」


咲「優希ちゃん、可愛い……」ボソッ

久「もしかしたら」

咲「……!」ピクッ

久「もしかしたら、須賀君と優希はなし崩し的に付き合ったりしちゃうかもしれないわよ?」

咲「そ、それって――!」アタフタ

久「……それにしても、あれがギャップの力、か」シミジミ

咲「ギャップ、ですか……」

久(――そう、この子には難しいかもしれない)

久(この前も、この子だけは普段の彼との付き合い方とほとんど変わってなかったから)

久(……)

久(よし、これでさりげなく咲の関心を逸らせたわね!)グッ


優希「ずーっと一緒にいような、きょーたろー!!」ギュゥゥ

和「もう、二人は――」ハァ

京太郎「お、おう、そう、だな……」チラッ

京太郎(残り20秒……)

――こうして。

優希「……こ、ここ、このアホ犬!!」ゲシゲシ

京太郎「はぁ、もう好きにしてくれ……」ヤレヤレ

優希「お、おお、お前、わ、私に何をしてたんだじぇ……?」ワナワナ

京太郎「……」

京太郎「『ずーっと一緒にいよ――』」

優希「う、うう、うるさーい!!」ガシガシ

京太郎「ああもう……めちゃくちゃだよ」ハァ




和「――部長?」ジトッ

久「ねぇ、和? あなたもギャップっていうのは大切だと思わない?」

和「え――い、いきなり何を?」ピクッ

久「そう、男はギャップに弱いのよ」

久「例えば和なら、普段の冷静な態度を崩して、甘えん坊な感じを出してみたら」

久「それだけで、コロッといっちゃうんじゃない?」ニヤッ

和「わ、わたしはそんなことは――」モジモジ

久「この前のはなかなか良かったけどねぇ」

和「――う、ううう」カァァ

久(……よしっ、私冴えてる!)

咲「ギャップ……ギャップ……」ブツブツ

咲「はぁぁ」

久(――ここにも悩める少女が一人、か)シミジミ


優希「罰としてタコス買ってくるんだじぇ!」ビシッ

京太郎「……『今はタコスよりも――京た』」

優希「う、うるさーーい!!」カァァ

キャップ……キャップ……?(難聴)
ちょっと風越のキャプテンが迷い込んでんよー。

>>911
お、そうだな。
キンクリネタっていうと、メタ的な感じになりそうだな……やってみようか。

>>912
(東京都)淡好きすぎィ! それでいいんやで?(ニッコリ)
じゃけん、これも出来るだけ早めに投下しますねー。

タコスは薬をキメてた時のことでいじるんだなww

京太郎系のスレなら咲SS雑談スレで1週間前くらいまでに立った約15スレくらいは紹介文つきでURLまとめられてるよ(ステマ)

>>919
あわあわに部長の薬を飲ませよう(提案)

部長が自分で飲んで京太郎にしなだれかかってからかいまくっているうちにだんだん本気になってしまってロッカーの中に消えてキャプテン涙目な展開はよ

>>920
その雑談スレ見ましたよー。
紹介された中にこのスレが載ってて草が生えた。
とても嬉しかった(小並感)

>>921
部長の薬はどこまで波及するんでしょうかね……?
その(提案)はとてもいいんだけど、飲ませるまでが大変そうだと思った(小並感)
ま、まあご都合主義でなんとでも……(震え声)

>>922
この1スレの中で、何度ロッカーくんは登場したんでしょうかね……?

??「おかしい……こんなことは許されない……」

サンキューキャップ。
部長が薬飲むのはなかなか面白いと思った(小並感)

小噺っぽいノリだけど、投下、し、しますよー。

【キンクリ】

まこ「――わしはこれまで、何人の相手を犠牲にしてきたんじゃろな?」

久「まこ……」

まこ「県予選はまだええんじゃ」

まこ「作者も鶴賀のを目立たせようとしてたからの」

まこ「風越と竜門淵には悪いことをしてしまったかもしれんが――まだいい」

久「……」

まこ「でも全国大会2回戦は……悔しいのう」

まこ「わしのせいで、姫松の特徴的な語尾の奴や、永水の何気にポテンシャル高そうな巫女まで飛んでしまったんじゃ」

まこ「けど、なにより――」

久「……宮守?」

まこ「そうじゃ、宮守の留学生……あれは可哀想なことをしたもんじゃ」

まこ「聞けばあの子、控室で泣いたんじゃろ? わしの能力は、人を傷つけるんじゃな……」

久「――まこ」

まこ「なんじゃ? 同情なんてやめときんさい」

久「……あなたは私たちの仲間よ」

まこ「……」

久「普段から部員一人一人に誰よりも気を配ってるのを、私はよく知ってる」

久「だから――」

久「……おせっかいだろうけど、そう卑下しないで?」

まこ「――ったく、あいつらは」

久「?」

まこ「わしがいないとこの麻雀部が立ち行かん、と?」

久「ええ」

まこ「……そうか」

まこ「――のう、部長?」

久「なに?」


まこ「ありがとな」

久「どういたしまして」

書きますよー。
……すまん、惚れ薬ネタを続けて書いてしまったためか、アイデアがほとんど浮かばない状態なんだ。
淡と部長でどうなるかは、少し間を置かせてほしい。すまんな。

というわけで、小ネタ再募集かけます。
もうこれ、完全に小ネタスレなんだよね、それ一番(ry

中二の咲キャラも、今んとこキャップくらいしかきっちり書けてないしな(一ちゃんはまだ踏み込みが浅いし)

のどちゃん、アニ○イトに入る咲ちゃんを目撃するの巻だじぇ

最近決めセリフを作ったのでやたらに使ってみる咲さん

実は無理してあの(中二病対応)キャラ作ってたコーチの、一人反省会

もし素であのキャラでしたら↓こっちで
バラライカ姐さんのポスターの前で日課のカッコイイ台詞の練習

いいじゃない、小ネタで
SSの基本は小ネタの集合体ってばっちゃが言ってた

>>884>>888あたりで出てた京和の声ネタに気付いてしまった咲ちゃん

またはひょんなことで見てしまってつい何度も繰り返し再生してしまう和ちゃん

あわあわと街で偶然会った京ちゃん
それを見てしまった咲照は尾行

……ここまでに出たものを書き終えたら、そろそろ次スレの準備ですかね?(震え声)
それじゃ、書いていきます。

>>938
そうだね、小ネタ書くのは楽しいしね(ニッコリ)



>>935

和「……ふぅ」

和(なんとなく散歩をしたら、随分と遠くまで来てしまいましたね……)

和(優希と出かける時も、ここまで来ることはあまりなかったのですが――)

和「あ……」ピタッ

咲「……」トコトコ

和(――あれは)

咲「……ふふっ」ニコニコ

和(宮永さん、ですよね?)

和(どこへ行かれるのでしょうか……?)

和(……)

和(――せっかく見かけたわけですし、声をかけにいった方が手っ取り早いですよね)

和「……って、あら?」

咲「……」ガーッ

和(――入っていってしまいましたね。っと、ここは――!?)ハッ


『アニ○イト Ani○ate』

和(な、なんでしょうか、ここは?)

和(い、今までこのようなお店は一度も――)

和(……えーと、アニメ? のお店でしょうか? でも私、アニメなんてそれこそド○えもんとかサ○エさんくらいしか)

和(で、でもここは……)


和(――ま、まあ入ってみましょうか)

和(さて、宮永さんはどちらに……これは?)

和(宣伝用のポスターでしょうか……)チラッ


『こうして、5人の変化する日常が――』

和(――なんだか、可愛らしい絵柄ですね)ホッコリ


『この中に1人、妹が――』

和(――DNA鑑定で解決することは出来ないのでしょうか?)マジレス


『恋と、選挙と、チョコレート――』

和(……この3つの言葉は、一見すると何の関係もなさそうですが、実は繋がりがあって――といった、ミステリー系のお話なのでしょうか?)カンチガイ


『先輩がアイスティーに薬を――』
 
和(……み、見なかったことにしましょう)ブルブル



和「と、とにかく! 宮永さんを探しに――」

咲「あー、特典嬉しいな……って、あれ? は、原村さん……?」ピクッ

和「」

咲「ど、どど、どうしてここに?」アタフタ

和「こ、こんにちは、宮永さん」ペコッ

咲「え、えと、こ、こんにちは――」ペコッ

咲「――も、もしかして、その!」

和「……はい?」

咲「は、原村さんも、こ、こーいうのに興味あるのかな、なんて――」モジモジ

和「……い、いえ、その」

咲「そっかー……そう、だったんだ」エヘヘ

咲「それなら原村さんともっとお話が――嬉しいな」ニッコリ

和(……勘違いさせたまま、宮永さんをぬか喜びさせてしまっているような……)

咲「ね、ねぇ原村さん? そ、その……こ、これ面白いよ?」つポスター

和「あ、それはさっき見てた……」

咲「あ、そうなんだ! そうだよねー、い○ばちゃん可愛いよねぇ……」ウットリ

和「ち、ちがっ!? そ、そのそういう意味では……」

咲「……でも、た○ちくんはあ○きくんと――」

和「……ちょ、ちょっとみ、宮永さん!?」

――その後。
私は宮永さんの誤解を解いた。
話をしている間、宮永さんは恥ずかしそうにしたり、残念そうにしたり、表情をくるくる変えた。
少し心苦しかった――

咲「そ、そうだったんだ……ああ、恥ずかしいよ」カァァ

和「だ、大丈夫ですよ、宮永さん……」

和「宮永さんのお話面白かったですし」

和「だから、落ち込まないでください」ニコッ

咲「は、原村さん……」

和(……恥ずかしそうな、それでいて嬉しそうな)

和(こういう表情、私はできませんね――)

和(ちょっと羨ましいです)

咲「――原村さんって」ボソッ

和「?」キョトン

咲「天使みたいだよね」

和「……えっ?」

咲「だって、気配り上手だし――」

咲「綺麗だし――」

咲「……私にないものをたくさん持ってる」ハァ

和「――み、宮永さん、その」

和「そ、そうして面と向かって言われると、は、恥ずかしいですよ……」カァァ

咲「あ、ご、ごめんね!? そ、その――こ、困らせたかったわけじゃ」アタフタ

和(きっと今、私の顔は真っ赤なんでしょうね――)ハッ

和(――ああ、そうか)

和(宮永さんも、私と同じような気持ちを――)

和「……宮永さん」

咲「ど、どうかした?」ビクビク

和「これからも、お願いしますね」ペコリッ

咲「え、ええっ……は、はい、よ、よろしくお願いします」ペコリッ

和(――大切にしたいものですね、こういう気持ち)

この二人だけの話は、最後ハートフルになりがちなんだよなあ……
書いてて普通にほっこりした(小並感)
さて、次だけど――ちょっと待っててください。腹の調子がちょっとおかしい……。

>>936
決め台詞……植○佳奈さんの役、咲ちゃん以外に知ってたかなあ……。
それじゃなくてもいいですかね?

(ほとんど寝落ちの状態で)すまんな。
調子も回復したし、書きます。

>>936
決め台詞といえば、「おまかせあれ!」とか「お見せしよう、王者の(ry」とか言ってる人たちが思い浮かぶんだよなあ。
咲さんは……よし、考えてみよう。

【決め台詞】

咲「――私は私であるために、【過去】を捨てた」キリッ

京太郎「……は?」

咲「……うーん」ブツブツ

京太郎「いや、朝一番にわけわからないこと言われるこっちの身にもなってくれ」

咲「――決め台詞」ボソッ

京太郎「え?」

咲「昨日ね、アニメ観てたら思ったの!」キラキラ

咲「今の私に必要なのは――そう、決め台詞だよ!」グッ

咲「きっと、麻雀にだって応用できるはず!」

京太郎(――大嘘。ただ決め台詞を考えたかっただけで、麻雀はこじ付けだな)ヤレヤレ

京太郎「お前、影響受けやすいなあ」

咲「むっ、なにさ、バカにして」

咲「私だって、花も恥じらう高校生だよ? 決め台詞の一つや二つ――」

京太郎(……普通の高校生は考えないんだよなあ。あとその、申し訳程度の文学少女的発言やめろ)ハァ

京太郎(まあ、話に付き合ってやんねえと、後がダルい、ってわけで――)

京太郎「じゃあさ、麻雀の役の名前とかを自分なりにアレンジするとかはどうだ?」

咲「え?」キョトン

京太郎「ほら、例えば……【役牌のみ】(オンリー・ワン)とか」ボソボソ

咲「……京ちゃん、言ってて恥ずかしくならないの?」ジトッ

京太郎「お前にだけは言われたくねえよ!」

咲「――でも、そうだね」フム

京太郎「自分のことは棚に上げやがって――って、なに?」ピクッ

咲「そうだよ、必殺技に名前!」

咲「それだけで麻雀が楽しくなること間違いなし!」グッ

京太郎(……正直、【大三元】とか【国士無双】とか元の名前だけでかっこいいような気もしてきた)

京太郎「……で、何か思いついたのか?」

咲「えっ、そ、そうだね……えーと」

京太郎「……」ジーッ

咲「うーん……」アセアセ

京太郎(……じれったい)

咲「あ、そうだ!」ポンッ

京太郎「ん?」

咲「――【嶺上開花】(ダンサー・オン・ザ・フラワー)」キリッ

京太郎「…………」

咲「…………ど、どうかな?」モジモジ

京太郎「さっ、そろそろ予鈴なるし、急ごうぜ」チラッ

咲「ちょ、ちょっと京ちゃん!?」

京太郎「ほら、走れ咲! 時間ねえぞ」

咲「もー! 京ちゃんの――」

京太郎「バカはお前だ、アホ咲」ビシッ

咲「むー……」

京太郎「……決め台詞なんて、それで十分だっての」ボソッ

咲「え? なに?」

京太郎「なんでもねえ! ほら、早く!」


――京ちゃんの、バカ!――


京太郎(うん、やっぱこれだよな、咲っぽい台詞って……)シミジミ

咲(うーん……【大三元】(ワイルド・スリー)ってのもどうかなあ)

なんだかんだで仲良い二人ってはっきりわかんだね。

書いてて思った。中二病って馬鹿にされがちだけど、実際に表現しようとすると難しいことこの上ない。
き○ことかはもっと認められるべき。一種の才能だわ。

さて、次だ。

>>937
久々の清澄以外メインの小ネタ、いいゾー。
久保コーチは書いてる時は、一応ガチってイメージだったから、バラライカ姐さん的な話でいこう。

――風越女子高校・麻雀部部室

久保「……」

――奴らの顎を、食いちぎれ!!

久保「……ふむ」

久保「そうか、なるほど……この迫力は」

久保「普段から優しさだけでなく威厳を出し、真摯に部下と接してこそ発揮されるもの」

久保「――地方予選の私には、それが足りなかった。だから……」ギリッ

久保「いや、やめよう。今更、だな――」フッ

美穂子「あっ……こんにちはコーチ」ガチャッ

久保「お、福路か……ドーブロエ ウートロ」

美穂子「……あ、ロシア語ですね」ポンッ

久保「そうだ、久々にこいつを見直して、な」

美穂子「なるほど――参考になりますね」フムフム

久保「ははっ、すまんが福路、お前には無理だと思うぞ」

美穂子「……ええ、分かっています」

美穂子「私は久保コーチみたいに、『時には優しさを排除することも必要』と割り切ることができない」

美穂子「たとえ、それが真の優しさに繋がるということを意識していても――」

久保「そうだ、お前には向いてない」

美穂子「……はい」コクッ

久保「だが……私は、お前はリーダーに向いてないなどと一度も言ってはいないぞ?」

美穂子「……?」キョトン

久保「考えてもみろ。お前がなぜ池田を始めとする『同志』に慕われているのか」

美穂子「……」

久保「お前の『優しさ』は打算ではない、と皆が認識しているからだ」

久保「世の中には、打算的な優しさが横行している。それは時に、他人に牙を向くことだってある――」

久保「――獰猛な、獣の如き」

美穂子「コーチ……」

久保「だから、福路。お前のその『優しさ』は代えがたい武器だ」

美穂子「……」

久保「――これからもその牙を研ぐことを怠るなよ?」ニッ

美穂子「はい……はい!」コクッ

久保「よしっ!」



――廊下

文堂「な、なんだか入りづらいですね」ヒソヒソ

吉留「うーん……コーチ、熱くなったらなかなか止まらないからなあ」ヒソヒソ

深堀「――でも、熱心」ヒソヒソ

池田「キャプテンもコーチも風越の自慢だし!」ヒソヒソ

皆仲良し、風越女子麻雀部。
久保コーチの教えを誰よりも真摯に受けとめたから、福路さんはキャプテンになった、というイメージです。
……この人の教えを純粋に受けるのも、考えものなんだよなあ。

さて、次かな。

>>939
作品名はわかるけど、詳細があまりわからないんだよなあ……
あ、でも、狼と○辛料ならなんとか――やってみます。

咲「……あ、そろそろだ!」ピッ

――狼と○辛料――

咲「わあ……」

咲「リアルラタイムでは見逃しちゃったからなあ……」キラキラ

咲「前々から聞いてはいたけど、ホロかわいい! この口調! いい!」グッ

咲「はぁ、幸せ……あれ?」


――優しくしてくりゃれ?――

――お前自身は変わったのか?――


咲「あれ? あれ? えと、この声どっかで――あっ!?」ビクッ

咲「こ、これって……!」

咲「――なんでだろう、観るのが辛くなっちゃったよ……」グスッ

咲「……」トボトボ

京太郎「よっ、咲――って、どうかしたのか?」ビクッ

咲「あ、京ちゃん……うう」

京太郎「い、いきなりなんだよ」

咲「――ホロ」ボソッ

京太郎「は?」

咲「ホロとロレンスがくっついちゃったよお」グスッ

京太郎「……あー、その、とりあえず元ネタは理解できたけど」

京太郎「なんだそりゃ?」

咲「――だ、だって! だってぇ……」

京太郎(……どうしよう、これ)

京太郎(どこか可哀想だと思う反面、どうでもいいやって投げやりな気分にもなる)

京太郎(――でも)

京太郎「ああ、分かったよ。話くらい聞くから」

咲「京、ちゃん……」

京太郎(……俺って甘すぎだよなあ)ハァ

×リアルラタイム→○リアルタイム

リアル「ラタイ」ム(意味深)

一方――

和「……ふぅ」

和(お勉強にも疲れてきましたね……)

和(――そういえば、今日は父も母も留守)

和(……)


和(普段は禁止されている深夜のテレビ視聴)

和(……きょ、今日くらいは、いいですよね?)ピッ

和(……)ワクワク

和(――あら?)ピクッ


――わっちは賢狼ホロじゃ――

――無事で、よかった――

和(……これはアニメ? でしょうか)

和(深夜にアニメなんて放送していたのですね)フムフム

和(――あら?)

和(今の声、どっかできき覚えがあるような……)

和(いえ、もちろん、普段の声とは随分違いますが……)

和(――まさか!)ハッ

和(そ、そんなことあるわけないじゃないですか)アタフタ

和(……)

和「……うふふ」ニコッ

和「……はっ!?」

和「こ、こんなことしていてはいけません! は、早く寝ないと――」カァァ

和「……」ジーッ

和「も、もう少しだけ」カァァ

これは和の勝利ですね……

とりあえず、今はこの辺までになるかも。
また書くかもしれないけどね!

あ、そうだ。
今日は某探偵ゲームの発売日なので、それにかかりきりになってしまうかも……
なるべくこのSSも書いていきたいんだけど……すまんな。

復活――そう、某探偵ゲームは、ほぼクリアした。
さてそろそろ、SSを書きたくなってきた。
とりあえず、残り少ないこのスレで、小ネタを作ろうと思う。

……い、一応今日の夜にそのゲームを元にしたアニメの特番あるみたいですよ?(ステマ)

あ、そうだ(唐突)
ドロドロした愛憎劇とのことですが、このスレはギャグだったりほのぼのだったりなまったりムードなスレなので、
そういうのは出来ないかと……許してください! (それ以外ならできる限り)なんでもしますから!

さて、最後は何を書こうかな……そうだな、最近淡ちゃん成分が足りないような気もするし、ひとまずこの辺りで――

>>940
これを書こうかな。
しばしお待ちを……

トリップくんがまた変わってますね……
(作者がアホで)すまんな。このまま行きます。

【遭遇】

――東京、街中

京太郎(――さて)

京太郎(全国大会もクライマックス)

京太郎(清澄麻雀部は、昨日の準決勝を1位通過で終えた)

京太郎(……姫松の大将の容姿が斜め上の方向に変わっていたのには驚いたけど、それはさておき)

京太郎(――明日は、決勝だ)


京太郎「……さて」ペラッ

京太郎(部長からもらったリストには、明日の決勝のために補充すべきものが記されている)

京太郎(平たく言えば、飲料や食料のようなものだ)

京太郎(……明日)

京太郎(泣いても笑っても、明日で東京ともお別れ、か)


淡「ねぇ」


京太郎「思えば色んなことがあったな。特に、2回戦――)


淡「ねぇってば」


京太郎(あの時のメンツは全員が個性豊かだった。いいおもちをおもちの方もチラホラ――)


淡「ちょっと?」


京太郎(いやいや、何を考えているんだ俺は! もう明日で終わりなんだ、気合を入れなおして――)ブンブン


淡「返事をしなさい、須賀京太郎!!」


京太郎「うおおっ!?」バッ

淡「はぁはぁ……なに、シカトしてくれちゃってるのかしら?」ゴゴゴゴ

京太郎「あ、大星さんか」

淡「な、なんか淡泊ね……ムカつく」ボソッ

京太郎「ほっといてくれ」ハァ

淡「……なーんか、テンション低くない?」ジロッ

京太郎「んなことねえよ。大星さんが高すぎるだけじゃねえの?」

淡「そう言われると、納得いかないわね……こんな淑やかな女の子なかなかいないわよ?」

京太郎「そう……じゃあ俺、買い物して帰るから」トコトコ

淡「あ、こら、待ちなさい」タッタッ


――ショッピングモール内

淡「……やっぱり須賀くん、なんか調子おかしいわよ?」

京太郎「そうかぁ? たとえば、どの辺が?」

淡「そうね――普段からはっきりしない面構えだけど、今日は特にぼんやりしてるというか」

京太郎「なるほど――ところで、大星さんはなんでここに?」

淡「ああ、私もちょっとおつかい頼まれちゃってね」

京太郎「へぇー、意外だな。大星さん、そういうの面倒臭がってやりそうにないと思ってたのに」

淡「……須賀くんから見た私を、今度じっくりお聞かせ願いたいところね」ジーッ

京太郎「え? 高飛車で、慇懃無礼で、軽口をよくたたいて――」ペラペラ

淡「……そう。あなたから見た私はそんな子だったわけね?」ゴゴゴゴ

京太郎「何か違う所でも?」

淡「……はぁ、やっぱり」

京太郎「?」

淡「須賀くん、やっぱりなんかおかしい」

淡「いつもとは絶対に何か違う。どうかしたの?」

京太郎「……うーん」

京太郎「どうだろう、なぁ――」

同時刻――

咲(……)

咲(な、なんでここに……?)

咲(わっ、こ、こっち来ちゃうよぉ――)

照「こっちだ、咲!」ギュッ

咲「ひゃっ!? って、お姉ちゃん?」

照「早くしなさい」

咲「わ、わかった」


京太郎「そうだなー……やっぱり」

淡「やっぱり?」

京太郎「名残惜しいというか――」

淡「……?」


咲「ふぅ、危なかった」

照「まったく――やっぱり咲にはお姉ちゃんがいないとだめみたいだね」

咲「そ、そんなことないもん!」アタフタ

照「今の行動を見てたら、そうとは言えないよね?」

咲「う、ううう……」モジモジ

照「ははっ、まだまだ咲は――あれ?」

咲「わ、私はもう――って、お姉ちゃん?」

照「まずい二人を見失った」

照「くそっ……淡の買い物風景を見て、それをネタにしたいがためだけにここに来てたのに」

照「まさか、おまけまで連れてきていたとは――」

咲(……むっ)カチン

咲「ちょっとお姉ちゃん。京ちゃんはおまけなんかじゃ――」

照「ほら、追うぞ咲!」ダッ

咲「って、ええ……もー、お姉ちゃんのバカ!」プンスカ

――買い物終了後

淡(お互い、買い出しは終えたものの)テクテク

京太郎「……」テクテク

淡(相変わらず須賀くんはどこか辛気臭い顔をしたままだ)

淡(もう……しゃきっとしなさいよ、しゃきっと)ムッ

淡(……)

淡(なんで私、こんなにこいつのことを気にかけてるんだろう?)アレ?

京太郎「――怖いんだ」ボソッ

淡「――えっ?」ビクッ

京太郎「ここまで来れちゃったことが」

淡「それって……全国大会のこと?」

京太郎「そうだよ」

京太郎「……俺、中学時代は部活も何もやってなくって」

京太郎「高校になってから某部活アニメに影響されて、『新しいことをやってみたい』とか思ってさ」

淡「……」

京太郎「まあとりあえず、麻雀部に入って――色々あって、こんなところまで来ちまった」

淡「――でも」

淡「でも、あなたが気負う必要なんてないじゃない」

淡「だって、あなたは――」

京太郎「そうだな、俺が実際に闘うわけじゃない」

京太郎「――でも俺は、誰よりも清澄の選手を心配してる」

淡「……」

京太郎「……ここまで来られて」

京太郎「もし――もし、皆がここで終わったら」

京太郎「――どう、感じるのかなって」

京太郎「そう、思っちゃってさ……」

淡「……呆れた」

京太郎「は?」

淡「バカじゃないの? だったら尚更、あんたはシャキッとしないとダメじゃない」

京太郎「大星さん……?」

淡「あんたがそういう顔でいて」

淡「それを見たあんたの周りの子は――きっと」

淡「その……緊張しちゃうわよ」

京太郎「……」

淡「だ、だから……」

京太郎「ありがとな、大星さん」

淡「……え?」キョトン

京太郎「うん、なんか憑き物が落ちた気がする」

京太郎「――それにしても」ニヤニヤ

淡「な、なによ?」

京太郎「大星さん、俺たちは敵同士だぞ?」

京太郎「明日になったら卓上で、清澄と白糸台は――」

淡「そ、そんなこと関係ないわよ」

淡「た、ただ、その――や、やりあうんだったら、お互いベストな状態でいきたいじゃない」

淡「だ、だから深い意味なんて――」アタフタ

京太郎「そっか……そうだよな」

淡「わ、笑うな!」カァァ

――そのころ。

咲(……)ジーッ

照「おや、何やらいい雰囲気じゃないか」

咲(……)ムーッ

照「ふーむ……ここからじゃ会話の内容までは聞き取れないが」

咲(……)プクーッ

照「少なくともまた距離は――って、どうした咲?」

咲「な、なんでもない」ブンブン

照「ほほう……やれやれ、可愛い妹分を二人も持つと――」

咲「そ、そんなんじゃないもん! 関係ないもん!」

照「ふーん」

咲「ち、違うってば……!」カァァ

咲(――ううっ、なんなんだろう、この感じ)

咲(チクチクするよお……)

ここまでかな。
やっぱり書くのは面白いですね(ニッコリ)
さて、残り20か……次スレそろそろ立てた方がいいですよね? というわけで、立ててきます。
なんでもいい(意味深)から書いてってください。

立ててきました!

咲「私は、普通の文学少女です」京太郎「大嘘」 その2

タイトルを少し変えようと思ったけど、紛らわしいと思ったしそのままで。
その代わりといってはなんだけど、1に紹介も兼ねて小ネタみたいなもの書いておきました。
このスレは埋めないとね。

ミルキィは小林オペラが強すぎる

小林先生は理想の主人公やでえ

>>988
え?遠山咲?(難聴)

じゃけん、そろそろ埋めましょうねー

咲「私たちに足りないものを見つけたよ!」

京太郎「え、なにそれは……」

咲「――弾幕、だよ!」

京太郎「は?」

咲「ほら、たとえば――」

咲「おはよーおはよー!」

京太郎「……」

咲「かっこいいギターソロ!」

京太郎「――」

咲「こーいうのだよ!」

咲「私たちには、これが足りないんだね」

京太郎「いや、その――咲?」

京太郎「一応、その二つはギャグだけど」

京太郎「俺たちは、その――」

咲「シリアスだから?」

京太郎「ま、まあな」

京太郎「雰囲気は重視しなければいけない」

咲「むー……なんか、納得いかないような」

>>989
今日の夜10時頃にい、小林先生が主役のアニメ特別編、あるらしいですよ!
じゃけん夜、観ましょうねー。

>>990
それは咲(さく)さんだろ! いい加減にしろ!
キャラ付けからなにからなにまで、咲(さき)ちゃんとは大違いなんだよなあ……。

咲「京ちゃん……あ、あのさ」モジモジ

京太郎「ん? どした、咲?」

咲「い、いやその……ね?」チラッ


A「あれ、B? 髪型、変えた?」

B「え……あ、うん。わかった?」

A「まあなー。普段とすこーし違うからな」

B「……そ、そう」

A「まあ、飽きるほど見たし――」ニヤニヤ

B「そ、そういうことは言わなくていいから!」カァァ


咲「……だ、ダメだよね? 教室でラブコメみたいなことやってちゃあ――」カァァ

京太郎「――なんでお前が顔を赤らめる必要があるんだよ?」

咲「だ、だって――」

咲「……」チラッ

京太郎「ん?」

咲「な、なんでもないよ!」プイッ

京太郎「わっかんねー、すべてがわっかんねー」

さて、このスレは994でSSは終わりにしよう。
とりあえず、次スレに移ってどうぞ(迫真)

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