千穂「真奥さんとイチャイチャラブラブ大作戦」(58)

千穂「今日は超大型台風19号が来る日!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

千穂「雷もすごくピカピカしていて、本当にすっごい台風!」

千穂「…」

☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゴロゴロドッカーン

千穂「きゃあっ」

真奥「大丈夫かい、千穂ちゃん」

千穂「か、雷が!雷が!」

真奥「大丈夫。いざとなったら俺が守ってやるよ」

千穂「えへへ。さすが真奥さんですね。頼りになります」

真奥「ああ、魔王だからなっ」

☆妄想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


千穂「って言いながら言いながら抱きついたり抱きついたり」

千穂「えへへへへ」

よし!

千穂「あっ、魔王城だ」


ガチャッ


千穂「こんにちはー。今日は台風がすごいですよねー」

漆原「真奥はいないよ?」

千穂「……………………」

千穂「えっ!?」




千穂「こんな危険な日にどこに行ったんですか!?」

漆原「いやいや。その危険な日になんで佐々木千穂がここに来てるのさ?」

バンッ

千穂「答えてください!私真奥さんが心配なんです!」

漆原「机叩くのやめてくれない?」

2期なきゃミキティ謎のままだよね

千穂「地域のお年寄りの家に…ですか?」

漆原「うん。何か困ってる事がないか?のボランティアなんだって」

千穂「へ、へぇ~。さすが真奥さん」

漆原「芦屋も行ってるんだけどね」


千穂「何時に帰るかわからないんですか?」

漆原「いや、帰らないよ。その後は近くの体育館に行って、避難している人へのボランティアだって」

千穂「…そうなんですね」

漆原「だから、帰れるうちに帰った方がいいよ」

千穂「そうですね。漆原さんと二人っきりなんて耐えられませんし」

漆原「はいはい」

 
………


千穂「無理です!!」

漆原「今度は何?」

千穂「外すっごいです。私飛ばされるかと思いました」

漆原「うわぁ~。もうそんなに酷くなってきたんだ」

千穂「台風は夜には通り過ぎるらしいのですが…」

漆原「うん、それまでここにいなよ」

千穂「すいません」

ふむ

ゴロゴロドッカーン

千穂「雷すごいですね」

漆原「そうだね」

千穂「…」

漆原「…」カタカタ

千穂(漆原さんはずっとパソコン触ってる)

千穂「…」

漆原「…」カタカタ

千穂(気まずい)

千穂(はぁ~。これが真奥さんと二人っきりならな~)

漆原「あっ、そうだ」

千穂「は、はい?」

漆原「ベル呼んできてよ。そろそろお昼の時間だし」

千穂「お昼ご飯くらい自分で用意しましょうよ」

漆原「はいはい。お説教はいいから早く呼んできてね~」

千穂「もうっ。漆原さんってば」

千穂(…)

千穂(あれ?もしかして、気を使ってくれたのかな?)

トタトタトタトタ

千穂「鈴乃さーん?漆原さんがお昼一緒に食べよう~って」

千穂「鈴乃さん?開けますよー?」

ガチャッ

千穂「鈴乃さん?何で部屋の隅で丸くなって…」

鈴乃「台風なんて怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない」ブルブル

千穂「鈴乃さん?」

鈴乃「」ビクッ

千穂(あっ、鈴乃さんと目が合っちゃった)


鈴乃「ふぅ、コンタクトを落としたのだが見つからないな。てっきりここにあると思ったんだが」

千穂「怖くて震えていたんですか?可愛いですね♪」

鈴乃「違う!千穂殿は大きな誤解をしている!!!」

千穂「だって、コンタクトとかしてないじゃないですか」

鈴乃「ぐ、ぐぅ」

漆原(またうどんか…)

鈴乃「しかし、たぬきときつねうどんは私は嫌いだ」

千穂「意外ですね。私は結構好きですけど」

鈴乃「なっ!?千穂殿はあれを食するのか!?」

千穂「はい、たまにですけど」

鈴乃「あんなに可愛いものを千穂殿は…」

千穂「?」

漆原「ベル、たぬきときつねの肉は入ってないから安心して」

鈴乃「……ん?」

千穂「あっ。勘違いがあったみたいですけど…たぬきうどんは-------」


千穂「という食べ物なんです」

鈴乃「そうなのか。いやはや日本は奥が深いな……な?ルシフェル?」

漆原「いやいや、ベルと僕を一緒にしないでくれない?」

鈴乃「え?あっ、そうか…そうだな…あははは」

漆原「いや、ごめん!だからそんな悲しそうな顔しないでよ!」

鈴乃「…」ズルズル

漆原「なんでニコニコしてるの?」

鈴乃「いや、たぬきときつねうどんを今度食してみようと思うと、楽しみが増えてな」

漆原「へぇ~」

鈴乃「…」ズルズル

漆原(本当にうどんの事になると幸せそうな笑顔をするんだよね。ベルって)

千穂「暇ですね~」

鈴乃「一人邪魔ものがいるから『があるずとおく』をする事もできんしな」

千穂「ですね」

漆原「っていうかさ、ベルの部屋に行けばいいじゃん」

千穂「あっ。その手がありました」

漆原「バイバイ~」


鈴乃「いや、今日はその…うちはダメだ」

千穂「そうなんですか?」

鈴乃「その…色々あってだな」

千穂「わかりました。やっぱり一人暮らしだと色々ありますよね」

漆原「へぇ~。『色々』ね~」


鈴乃(昨日買った桐の棚の模様が、人の顔に見えて怖い…なんて誰が言えるものか!)

よいぞよいぞ

千穂「そういえば、先日真奥さん達がエンテ・イスラに帰る夢を見てしまいました」

漆原「へぇ~。真奥がねぇ~」

鈴乃「…」

千穂「でも、漆原さんは『いやだ!僕はここに残る!もう働きたくない!』って駄々をこねてましたよ?」

鈴乃「さすがルシフェルだな」

漆原「いやいや、夢の中の話でしょ?」

鈴乃「しかし、働かないんだろ?」

漆原「確かにそうだけど…って、何でベルはジトっとした目で僕を見てるのさ」

漆原「そもそも僕は働きたいけど、魔王城の警備という(ry」

千穂「鈴乃さんは最近どういう夢を見ました?」

鈴乃「え?」

漆原「って、僕の話を聞いてよ!」

鈴乃「そ、そうだな。最近はあまり夢を見ないかもしれないな」

漆原(ベル…顔真っ赤にして慌ててる…)


千穂(エッチな夢でも見たのかな?)

漆原(どうせ、猫とかに囲まれて『ここがもふもふ王国かー』とか言う、年甲斐もなく恥ずかしい夢を見たんだろうな~)

鈴乃「な、なぜニヤニヤしているのだ!」

漆原「あっ、そういえば、今度のコミケで公式グッズが発売されるみたいだよ?」

鈴乃「こみけ?」

千穂(真奥さんのグッズ欲しいな~)

漆原「えーと、お祭りみたいなものね」

鈴乃「ほう。祭りか」

漆原「超簡単に言うと、マスコット人形のセット販売があって…」

漆原「Aセットが『エミリアと佐々木千穂』。Bセットが『真奥と芦屋』」

漆原「で、Cセットがここにいる三人」

鈴乃「よかったな、ルシフェル。両手に花だぞ」

漆原「そうだね。佐々木千穂の私服verも結構可愛いし。結構売れるんじゃないかな?」

鈴乃「…ほう」

漆原「…って、何で微妙に怒ってるのさ?」

鈴乃「怒ってなぞいない!」プイッ

漆原「いやいやいや。頬を膨らませて、明らかに機嫌悪そうじゃん」

千穂(うわぁ~。お邪魔しちゃったかな~)

プツン

漆原「あっ、停電だ」

鈴乃「ん?なぜそのパソコンは電池が切れないんだ?」

漆原「電池じゃなくて電源ね。バッテリーがあるから10分くらいは切れないよ」

漆原「でも、電源切っておかないと…ああー、早く復旧しないかなー」

鈴乃「ばってりい?」

漆原「えーと、ノートパソコンの中に電池が入ってるの。それで少しならなんとなるんだ」

鈴乃「ふふ。やはり電池か」

漆原(暗くて見えないけど、絶対にドヤ顔してるんだろうなー)

漆原(しかも、無駄に可愛く)

ゴロゴロドッカーン

千穂「近くに落ちたみたいですね」

漆原「だね」


ピカッ

鈴乃「∵」

ゴロゴロドッカーン


漆原「ベル!?一瞬光った時にすっごい顔してなかった!?」

鈴乃「…え?何がだ?」

漆原「声!声裏返ってるよ!」

うどんさんかわいい

漆原「ったくだらしないな。エンテ・イスラじゃこんなのよくあっただろ?」

鈴乃「悪魔による人為的な物と自然の物では全然意味が違う!」

漆原「へぇ~。だったらさー」


ナデナデ


鈴乃「…」

漆原「こうやったら、落ちつく?」


千穂「ごめんなさい。漆原さんがナデナデしているのって私です」

漆原「え?あっ、ごめん」

千穂「本当にお邪魔しちゃってごめんなさい」

鈴乃「っ//」カァー

なに
もしや原作だと漆原と鈴乃フラグびんびんなの?

パチッ


漆原「あっ、電気がついた」

千穂「よかったぁー」

鈴乃「…」


漆原「…」

千穂「…」

漆原(ベルは顔を真っ赤にして、目を閉じて何でうつむいているんだろう…)

千穂(ナデナデされやすいようにしているのかな?)

あれ?ちーちゃんいらなくね?

漆原「ベルー。電気がついたから怖がらなくてもいいよー?」

鈴乃「…」

漆原(聞こえてないのかな?もうちょっと近くで声をかけてみよう)


漆原「ベルー」

鈴乃「…」

漆原「ベルー?」

鈴乃「はっ!」

漆原「あっ、気付いた」


鈴乃「きゃああああああ!顔が近い!顔が近い!顔が近い!」

漆原「え?あっ、ごめん」

鈴乃「き、貴様!さては私にチューをしようとしたな!?」

漆原「はあ?そんな訳ないでしょ」

鈴乃「昨日の夢の中みたいに!」

漆原「え?」

千穂「ちょっとそれは詳しく聞く必要があるみたいですね」

ガチャッ

恵美「来たわよー。まったくこの部屋は相変わらず暑いわねー」

千穂「って、空気読んでください!」

恵美「え?」

鈴乃「い、いや違う…それはその」

漆原「…」

恵美「魔王城に千穂ちゃんだけで危険って思ってたけど、ベルもいてくれてたのね」

鈴乃「え?あ、ああ」

恵美「千穂ちゃん。こんな台風の日に魔王城は危険よ?」

千穂「え?別に危険じゃないと思いますけど?」

恵美「台風が酷いでしょ?こんなオンボロアパートじゃ、吹き飛ぶかも…」

千穂「あ、ああ…」

漆原「佐々木千穂!?何で察したみたいな顔してるのさ!?」

鈴乃「…」

漆原「ベルも震えないで!いざとなったら聖法気でどうにでもなるでしょ!?」

恵美「…」

漆原「…何?」

恵美「魔力が感じられるわね…少しだけど」

漆原「台風で恐怖が生まれているみたいだからね」

漆原(主にベルから)

恵美「そういえば、真奥は?」

漆原「…ボランティア。お年寄りの…たくさん人がいる所のね」

恵美「ちっ」

千穂「遊佐さん!真奥さんは本当に人助けで行っているだけで!」

恵美「千穂ちゃん?絶対に忘れてはいけない事。それはこいつらが『悪魔』って事よ」

千穂「遊佐さん…」

恵美「大丈夫よ。もし魔力を取り戻したとしても、私が東京都を半壊させて修理に魔力を使わせてやるわ」

漆原「どっちが悪魔だよ」

恵美「冗談よ。私は勇者そんな事はしないわ」

千穂「…」

鈴乃「…」

恵美「え?何でみんな黙ってるの!?」


漆原「察しなよ。みんなエミリアならやりかねないって思ってるんだよ」

恵美「なっ!?」

千穂「って、冗談です。わざと無言でいました」

鈴乃「うむ。私も空気を読んでみた。しかし今後は言動を見直した方がいいぞ」

恵美「…肝に銘じておくわ」

恵美「…で、ボランティアでどこに行っているの?」

漆原「この時間だと○○体育館かな?」

恵美「わかったわ。千穂ちゃんを家まで連れて行ったら、私も向かうわ」

千穂「遊佐さん!真奥さんはそんな事をしません!真奥さんを信じてあげてください!」

恵美「千穂ちゃん。さっきのは半分冗談よ。こいつらの事はよく知ってるし」

千穂「じゃあ、何で!?」

恵美「いや…その…ほら、私って勇者でしょ。だからたまにはボランティアとかも悪くないかな~って」

千穂「…」

鈴乃「実は、真奥に会いに行く口実じゃないかろうな?」

恵美「は、はぁ!?何を言ってるの。そんな訳ないでしょう!?」

漆原(エミリアのアホ毛が犬のしっぽみたいにパタパタしてる…わかりやすいよねー)

千穂「私も行きます!」

恵美「千穂ちゃん!?」

千穂「私だって真奥さんと一緒にいたいんです!」

千穂「そして、真奥さんの好感度をアップして…えへへ」

恵美「べ、別に私は好感度なんか!」

漆原「ほら行くなら早く行かないと、台風が通り過ぎても知らないよ」

恵美「あなたに言われなくてもわかってるわよ。ほら千穂ちゃん。一度家に戻るわよ」

千穂「で、でも、私は!」

恵美「その格好でボランティアもないでしょ?一度戻って準備してからね」

千穂「はい!わかりました」

鈴乃「エミリア。大丈夫とは思うが気を付けてな」

恵美「ありがとう。この程度の台風なら問題ないけど、一応気を付けるわね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


千穂「すごい…やっぱり外はすごいですね」

恵美「大丈夫よ。聖法気でバリアみたいなのを張るから安心して」

千穂「ありがとうございます!」


千穂「そういえば、遊佐さんは何で私が魔王城にいるのを知っていたんですか?」

恵美「ルシフェルからメールが来たのよ」

千穂「え?漆原さんから?」

恵美「『魔王は留守。佐々木千穂が来たから家まで送ってやれ』って」

恵美「そもそも、何で私のメアドを知って……って、ドコデモをハッキングしたんでしょうね。どうせ」

千穂「そうなんですか。漆原さんが」

恵美「何だかんだ言って、気がきくやつだしね。悪魔だけど」

鈴乃「…で、さっきの話はどうなんだ?」

漆原「真奥が台風を利用して魔力補充してるって話?」

鈴乃「そうだ」

漆原「本当にたまたま。それに真奥の目的は別にあるしね」

鈴乃「…それはなんだ?」

漆原「『知ってるか?困ってる人を助ければ、俺が困った時に助けてくれるんだぜ』」

漆原「だってさ」

鈴乃「ふふふ。真奥らしいな」

漆原「本当に魔王じゃなくて真奥らしいよ」

漆原「それより、僕はさっきの話の方が気になるなー」

鈴乃「どれの話だ?」

漆原「ベルが見た夢の話」

鈴乃「なっ!?」


漆原「…で、夢の中の僕はどんな事をしたの?」

鈴乃「何もしておらん!」

漆原「あー、ごめんごめん。冗談だよ。冗談。だから、そんなに怒らないでよ」

鈴乃「ふんっ。私は笑えない冗談は嫌いだ!」


ナデナデ


鈴乃「っ!?」

漆原「悪かったよ。だからこれで許してくれない?」

鈴乃「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬ」

鈴乃「…ま、まあ。反省しておるようだし。許してやらん事もない…ただし」

漆原「なに?」

鈴乃「もうちょっと力を入れてなでろ…優しすぎる」

漆原「うん」


ナデナデ


鈴乃「んっ」

漆原「はい。おしまい」

鈴乃「そ、そうだな。あっもう3時か」

漆原「おやつ食べようおやつ」

鈴乃「うちの冷蔵庫に羊羹があったな。よし、それを開けるか」

漆原「羊羹。いいねー」

鈴乃「ちょっと行ってくる」


パタパタパタ


漆原「ベルは羊羹を取りに行っちゃった」

漆原「…」

漆原「ベル…可愛かったな…」

漆原「はぁ~…」

漆原「まったく真奥のせいだよ。真奥のせいで僕までおかしくなっちゃったんだ」


漆原「だから、僕が何をどうしようと全部真奥のせいだからね」

 
ガチャッ

鈴乃「持ってきたぞ」

漆原「ありがとう。お茶を入れてよ」

鈴乃「ったく、自分で入れることを覚えたらどうだ?」


漆原「って言いながらも、自分で入れてくれるベルが好きだよ」

鈴乃「どうせ貴様は入れないからな…」

鈴乃「…」

鈴乃「なっ!!?」

漆原「冗談だよ。だから顔を真っ赤にして怒らないでよ」

鈴乃「じ、冗談だと!?」

漆原「うん。冗談」

鈴乃「そこになおれ!今日という今日は貴様の性根を叩き直してやる!」

漆原「え!?」


鈴乃「そもそも告白というのはとても大切な事で、家庭を守る事ができないものがそう簡単に言っていい事では…」

漆原(…論点がずれているような気がするけど…)

漆原(これって家庭を守れるようになってから告白しろって事?)

鈴乃「まあ、最近は女性が養うという概念もあるようだが、それは私は違うと------」

漆原「羊羹、美味しい」モグモグ

鈴乃「貴様!いつ食べていいと言った!?」

漆原「はい、あーん」

鈴乃「なっ!?」

漆原「あれ?食べないの?美味しいよ」

鈴乃「た、食べるが…」

漆原「じゃあ、あーん」

鈴乃「う、うむ」


パクッ


鈴乃「…美味しいな」

漆原「でしょう?」

押し倒せ

鈴乃「ほら、次は貴様だ。あーん」

漆原「…」

鈴乃「ふふ、困ってるな。たまには貴様も困れ」

漆原「え?顔真っ赤で『あーん』って言っているベルも可愛いな~って」

鈴乃「なっななななななな」

漆原「ベル…」

鈴乃(ルシフェルが真剣な表情で!?)

漆原「疲れた…寝るね」

鈴乃「はっ?」

襲え

 
…………………


漆原「…」

鈴乃「晴れてるな…」

漆原「…」

鈴乃「ルシフェルから、魔力を感じない」

漆原「…」

鈴乃「台風が予定より早く通り過ぎたな」

漆原「ふわぁ~」

鈴乃「そうか、貴様が…」

漆原「ベルは怖がりすぎるから…おやすみ」

鈴乃「…」

漆原「スースー」Zzzz

無防備なルシフェルを抱きしめろ

あれ?ちーちゃん×魔王は

鈴乃「学校で戦闘があった時も、私を身を挺して守ってくれたな」

漆原「スースー」Zzzz

鈴乃「何でそう極端なんだ…普段はダメダメな悪魔のくせに」

漆原「…」Zzzz

鈴乃「膝枕は仕事をした貴様へのご褒美だ」

鈴乃「私の初めてなんだから…忘れるなよ」

漆原「…」Zzzz

鈴乃「天使のような寝顔をしおって…」

漆原「ベルー。ゲームもっとしたいよー」ムニャムニャ

鈴乃「まったくどんな夢を見ているんだ」


鈴乃「しかし、こんな生活も悪くないのかもな」

鈴乃「これからもよろしくなルシフェル」


漆原「やったー。ありがとうーベルー」ムニャムニャ

鈴乃「ふふふ♪」






       終わり

まぁ、天使だったしな

素晴らしい

魔王とちーちゃんのイチャラブだと思ってたらニートと世話焼きのイチャラブだったでござる

これはこれで

■おまけ


芦屋「こちらの方のお薬の水がたりません!」

真奥「今準備中だ…あっ、そっちのお年寄りには、このおかゆを出してくれ!」

芦屋「はい!」

真奥「あと、トイレに連れて行かないと…って人手が足りなさすぎる!」

恵美「こちらの方をトイレに連れいてけばいいの?」

真奥「ああ、杖があるが体育館の床は滑りやすく手すりもないから、慎重にな」

恵美「わかったわ」

真奥「って、恵美!?」

恵美「なに?」

真奥「お前、来てたのか!?」

恵美「魔王のあなたがボランティアして、勇者が家でゆっくりしてるなんてありえないしね」

真奥「そ、そうか」

恵美「今は現状を把握しているあなたの指示に従ってあげる。だから」

真奥「おう。お前が来てくれるなら100人力だ!よろしく頼むぞ」

恵美「ええ、任せなさい」

老人A「あらあら、真奥ちゃんの彼女さんかい?」

恵美「………………………………か?」

真奥「いえ、違うんです」

老人A「いい娘じゃないかい。わざわざこんな時に来てくれるなんて」

恵美「…………………」

真奥「恵美!?帰ってこい。忙しいんだ。気を失うな!」

恵美「え、ええ…なんか夢を見ていたわ…ひどい残酷な」

老人B「彼女さん。トイレに連れて行ってくれんかね?」

恵美「…」

真奥「恵美!」

老人C「彼女さん。お菓子の袋を破ってくれないかな?ハサミを家から持ってくるのを忘れてしまって」

恵美「…」

真奥「恵美!」


恵美「ぐっ。仕方ないわね!」

真奥「ほら早くトイレに連れて行ってくれ!」

恵美「今日だけはあなたの彼女役になってあげるわ!」

真奥「ああ、わかったから早く………は?」

恵美「これは仕方なくよ。そうしないと、いちいちお年寄りに訂正を求めるのは大変だから!」

真奥「え?ああ、別にならなくてもいいんだが、お前がそれでいいなら俺は別に…」

恵美「じゃあ、行ってくるわ!」

真奥「あ、ああ。頼んだぞ」



真奥(何で微妙にニヤけてるんだよ。あいつは…)

恵美(何で微妙に赤くなってるのよ。あいつは…)


………


千穂「お父さんが…台風の中の外出はダメって…うぅぅぅ…」

千穂「台風が弱くなったら、すぐに行きますから!」

千穂「待ってて下さいね!真奥さん!」


       本当に終わり

これにて終わりになります。
支援&読んでくれてありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!

ちーちゃん……

何故ちーちゃんはいつもかませにすらならない扱いなのか
酷いときには一行も出ないし

おつつ
久々のルシベルをありがとう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月09日 (月) 02:37:12   ID: tJBJHdJH

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