エレン「アニに一番乙女っぽいリアクションさせた奴が優勝」(160)

エレン「……ということだな!」

ライナー「あぁ、やってやるぜ」

ベルトルト「優勝者は今晩の年に訓練兵弾創設祝いの豪華兵食の中のおかずをなんでもひとつもらえるんだね?」

ジャン「おォ、食うことだけが楽しみな訓練兵生活だからな。手加減はお互いナシだ!」

アルミン「……あのさ……」

エレン「ん? なんだよアルミン、青菜に塩ぶっかけたような顔して」

アルミン「っていうかなんでみんなそんなやる気なの……? アニに一番乙女っぽいリアクションさせた人が一位って……
      勝負するならもっとポーカーとかババ抜きとかで決めてもいいんじゃないかな……」

ライナー「お前らしくないなアルミン。ポーカーしてもババ抜きしてもどうせエレンがドベになるだけだぞ?」

ジャン「単純バカのエレンは顔に出るからなぁ? 俺たちとしてはそれでもいいが、コイツが納得しねぇからよ?」

エレン「う、うるせぇぞジャン! ……ま、まぁ、その通りなんだけどよ……くそ」

アルミン「だからってなんでよりにもよってアニなんだよ……後でアニにボコボコにされることを考えたら
      今からでも胃が痛い……うぅっ……(キリキリキリキリ)」

ベルトルト「じゃあアルミン、代わりにサシャとかでやるのかい?」

アルミン「う……」

エレン「それだとより良い高級食材をチラつかせてアヘ顔を引き出すだけの勝負になるじゃねぇか」

ライナー「まぁクリスタは天使であるから汚すような行為は却下するとして」

ジャン「ミカサでやったら……悔しいが優勝は当然の如くエレンに……クソッ、ムカつくがよ……」

エレン「あァ? なんでだよ?」

ベルトルト「反対に、アルミンはともかくとして、僕たちがミカサにちょっかいを出したら目も当てられないよ。
       ハンバーグに出来るぐらい切り刻まれて……ウッ、これ以上はいいよね……?」

ライナー「ユミルなんかは逆にこっちの意図に気づいてからかってきそうだしな」

アルミン「(うぅ……ついつい食欲に負けて参加すると言ってしまった軽率な自分が憎い……)」

エレン「その点、アニは頭は悪くないが察しがいいタイプじゃないし、最悪蹴られるか殴られるかするだけで、命までは取られないだろ?」

ライナー「それに、あの女の乙女な反応を見るということは主に俺とベルトルトに意義がある。
      乙女な反応なんて、特に理由のない暴力を封じるための格好の強請りのネタになるしな(ニヤニヤ)」

アルミン「くっ……今日は皆妙に筋道立てて僕の胃を虐めにくるね……(キリキリ)」

ジャン「それに、な。ちょっと見てみたくないか?」

アルミン「え?」

ベルトルト「あぁ、ちょっと見てみたい気もする」

エレン「おい、皆何言ってんだ?」

ライナー「そうだな……アニは性格とあの男勝りの格闘術はともかく、ルックスは悪くねぇし……」

ジャン「無論ミカサには負けるが……いや、贔屓目を捨ててみればもはや好みの問題か……いやイカンイカン俺にはミカサが……」

ベルトルト「勝ち負け別にして、あのアニが見せる女の子らしい反応に萌えてしまいたいという自分もいるよね……」

エレン「アルミン、こいつら一体何言ってるんだ? 説明してくれよ」

アルミン「エレンは鈍感すぎるんだよ……ウッ、胃が痛いのにそう言われると少し見てみたい気も……」

ライナー「ま、それでもイヤというなら仕方ないけどよ。アルミンは参加するか?」

アルミン「……仕方ない、乗りかかった船だし、僕も殴られるの覚悟でやるとするよ……」

ライナー「よし、ルールの説明だ。今日一日、アニから最も女の子らしい反応を引き出した奴が優勝とするぜ。
      一人持ち時間は五分。後で死ぬまで殴られる覚悟があるなら、キスしようが頭を撫でようが抱きつこうが自由だ」

アルミン「き……キスも……?」

ジャン「なんだよアルミン! 男だろ、ウジウジしてねぇで覚悟を決めやがれ!」

アルミン「そ、そうは言っても……」

ベルトルト「なお、特別にエレンにはハンディ点として最初からマイナス5ポイントを課しておくよ」

エレン「はぁ!? なんでだよ俺だけハンディ点なんておかしいだろ!」

ライナー「エレンは格闘術の訓練では常にアニと組んでたからな。俺たちより話が弾む可能性もあるだろうが」

エレン「ちぇ、そういうことかよ。別に何を話してたわけでもねぇのによ……」

アルミン「(その説明で納得しちゃうエレンだからのハンディなんだよ……)」

ライナー「ちなみに採点方式は俺たちが『キュン』とした回数で決まるものとする。『1キュン』につき1ポイント加算だ。
      ……ちなみにエレンは採点に参加できないからそのつもりでな」

エレン「はぁ!? 俺だけ審査できねぇのかよ! さすがにそれはおかしいだろ!」

アルミン「(さすが皆……エレンの鈍感さをちゃんと見抜いてるんだね……)」

ベルトルト「だってエレン、エレンが他の女の子に『キュン』としちゃったらミカサがアニを殺そうとするよ?
       これはアニの身に危険が及ぶ可能性があるからの配慮なんだよ」

エレン「ぐ……! ちぇ、ミカサのやつ……お前のせいだぞ……」

アルミン「(みんな理由つけてエレンを丸め込むのうまいあぁ……)」

ジャン「はいはい、じゃあこれぐらいにして、だ。いよいよ競技に入ろうぜ」

エレン「誰が先に行くんだ?」

ライナー「皆がいいなら俺から行くとするぞ。いいか?」

アルミン「ライナー……死なないでよ?」

ライナー「大丈夫だ、殴る蹴るで打撲ぐらいなら何度も経験してるが、まだ骨折したことはねぇんだぜ?(ニカッ)」

ジャン「(うわぁ……)」

ベルトルト「(何この根拠のない言葉……)」

アルミン「(むしろこれから骨を折られることを危惧したほうがいいのに……)」

エレン「(ライナー……先陣切って敵へ突撃するなんて、お前は本当に戦士なんだな……)」

デゲデゲデゲ

『最初の挑戦者は鎧の戦士、ライナー・ブラウン!
自他共に認める104期訓練生たちの兄貴分は、その逞しい腕で乙女心を掴むことが出来るのか!?』





アニ「……」

ライナー「よし、アニがいるな……(ボソボソ)」

ジャン「教官の雑用押し付けられて資材運びを手伝わされてるらしいぜ……(ボソボソ)」

ベルトルト「しかも一人、絶好のタイミングだね……(ボソボソ)」

アルミン「うっ……やっぱりいざ本人を目にすると罪悪感から胃が……(ボソボソ)」

エレン「よし、行けよライナー(ボソボソ)」

ライナー「おう、じゃあ行ってくるぜ(ダダッ)」

ライナー「おい、アニ! 待てよ!(タタタッ)」

アニ「ん? ……なんだ、ライナーか。何か用?」

ライナー「お前こそどうした。雑用か?」

アニ「あぁ、全くツイてないね、訓練に手を抜いてたところを教官に見られるとは……」

ライナー「重いだろ、俺が持ってやるよ(ヒョイ)」

アニ「はぁ……!?」

ライナー「っと……こりゃ立体機動装置の替刃じゃねぇか。俺でも相当重いぞ、大変だったろう?(ガシャガシャ)」

アニ「……おい」

ライナー「なんだ? 何突っ立ってんだ、早いとこ運んじまおうぜ」

アニ「……どういう風の吹き回し? 人の雑用手伝おうなんて……何企んでるの? 今なら蹴り一発でいいから白状しな」

ライナー「バカお前。か弱い乙女のお前にこんな重いもの持たせるわけにゃいかねぇだろ」

アニ「なっ……!?////(カアァ)」






ベルトルト「あっ……////(キュン)」

アルミン「おぉ……////(キュン)」

ジャン「これは……////(キュン)」

エレン「なんだ? アニの奴急に黙ってら」

アニ「ばっ……馬鹿言わないでよ、突然何言ってんだ……!////(アセアセ)」

ライナー「何言ってんだって、何がだ? 俺は何も変なことは言ってないつもりだが」

アニ「きゅっ、急に現れて、に、荷物持った上で女の子扱いとか……ヘンなものでも食ったんじゃないの……!?////(プルプル)」

ライナー「なぁに、戦士たるもの、困ってる乙女に手を貸すのは当然だろう」

アニ「うっ、うるさいよ! さっきから乙女乙女って! そもそも困ってないし! 私がそんな女かっ////(ビシッビシッ)」

ライナー「いてっ! おい、なんだ、いてぇなこの! 脛を蹴るな脛を!(ビシッビシッ)」




ベルトルト「こ……これは……!/////(キュン)」

ジャン「ライナーを蹴る足にいつもの力がねぇ……!////(キュン)」

アルミン「あ、アニの顔が真っ赤に……!////(キュン)」

エレン「うわ、ひでーなアニの奴。手伝ってくれる奴を蹴るか普通?」

ライナー「とっ、とにかく行くぞ! あんまり騒ぐと教官にどやされるからな!」

アニ「誰のせいだよ……ったく……!////(プイッ)」

ライナー「……(スタスタ)」

アニ「……(スタスタ)」

ライナー「……(スタスタ)」

アニ「……なんか喋ってよ」

ライナー「へっ……?」

アニ「……こ、これじゃあ、歩くにも気まずくて仕方ないだろ……」

ライナー「あっ、あぁ……」






ベルトルト「僕たちも行こう……倉庫の裏だ!」

アルミン「あぁ……あそこには確か節穴が開いてたね、あそこから覗けば……!」

エレン「なんだ、行くのか?」

ジャン「面白くなってきたぜ……!」

ライナー「そっ、そうだな……うん。……そういやお前、ゆくゆくは憲兵団に行くんだよな?」

アニ「……アンタは知ってただろ、悪い?」

ライナー「そうか、寂しくなるな……」

アニ「はぁ……? なんで寂しくなるんだよ!」

ライナー「そりゃあアニ、俺とベルトルトは同じ村の出身だからな。訓練の時もなにかと一緒だった……。
      俺とベルトルトは調査兵団へ行くつもりだし、お前が内地勤務になれば会える回数は少なくなるからな」

アニ「……なんだよそれ、私がわざわざアンタみたいな筋肉ダルマと離れ離れになっただけで寂しがるって?
   はっ、ないない金輪際ない。むしろアンタみたいな暑苦しいのと離れられて清々するよ」

ライナー「……うーん、今のは俺たちが寂しくなるって話だったんだが……」

アニ「うっ……!/////(カアァ)」






ジャン「な……なんだよベルトルト、お前らって同郷だったのかよ……////(キュン)」

ベルトルト「そ、そういうことにしておくよ……////(キュン)」

アルミン「し、知らなかったな……あはは……////(キュン)」

エレン「へぇー、だからお前らって成績も上なのかな! 俺もその村に生まれたかったぜ!」

アニ「さ、さっきからなんだよ……やたらと調子狂うことばっかり言って……!(モジモジ)////」

ライナー「別に普通通りのつもりなんだがな。むしろおかしいのはお前の方なんじゃないか?」

アニ「……本気で蹴ろうか?」

ライナー「よせよ。さっきまで顔真っ赤にしてた奴が今更凄んでも説得力がないぞ?」

アニ「くっ……!」

ライナー「まぁ冗談はこれぐらいにしてな……」

アニ「……何よ?」

ライナー「今まで言っていなかったが……俺はお前を一人前の戦士として認めている」

アニ「えっ……////(ドキン)」

ライナー「だが、お前は不器用だからな。お前が他人ほど人にオープンになれないことも、俺は知っているつもりだ」

アニ「な、何を突然……!////(アセアセ)」

ライナー「よっと……ここが資材庫だな(ガララ、ドサッ)」

アニ「……ねぇ、さっきの話だけど」

ライナー「あァ?」

アニ「結局、アンタは……何が言いたかったんだ?」

ライナー「ん? ……うむ。……まぁまた説教臭くなっちまうんだがな……まぁ、お前ももっと周りを頼れってことだ。
      ……俺みたいな腕っ節だけの男でいいなら、いつでもお前の力になるからよ」

アニ「は、はぁ……!?////(カアァ)」

ライナー「言いたいことはそれだけだ。……ヘンなこと言っちまったな、じゃあな、乙女のアニ?(ヨシヨシ)」

アニ「……っ?!////」

ライナー「(ガララ、ピシャッ)」

アニ「……!」

アニ「……っの、タコ坊主……! ずるいんだよ、いつもいつもそうやって兄貴風吹かして、頭まで撫でやがって……!////(プルプル)」

アニ「……!」

アニ「……ちょっと嬉しかったなんて、言えるわけないじゃないかっ……!////(プルプル)」








ベルトルト「はぁん!(キュンキュンキューン)」

アルミン「あはぁ!(キュンキュンキューン)」

ジャン「あひぃ!(ドッキューン)」

エレン「あ、鼻くそ奥行っちまった、取れねぇ」

ライナー「……おーす、どうだった?」

ベルトルト「イイよ! 思ってた以上にかなりイイよ! そしてライナーもよかったよ!」

ジャン「しょっぱなから飛ばしてたなライナー! 『耳をすませば』をまだ純真だった子供の頃に初めて見たときみてぇだった!」

アルミン「もう完っ全に乙女の顔してたよアニ! イイねコレ胃痛なんて言ってた自分がバカバカしいよ!」

ライナー「だはは、そうかそうか! 頭撫でたときは蹴飛ばされることも覚悟したんだけどな!」

エレン「……あ、やべ深追いしすぎて血が出てきた。……で、点数はどうだったんだ?」

ベルトルト「あ、そうだった……合計でえーっと……16キュンキュンだ!」

ジャン「当たり前だけど暫定トップだな!」

ライナー「あーくそ、最低でも20は行きたかったんだけどなぁ……」

アルミン「よし、よし……! じゃあ次は誰が行く!?」

ベルトルト「次、僕が行っていいかな?」

エレン「いんじゃね? じゃ、次はベルトルトな」

デゲデゲデゲ

『二人目の挑戦者はベルトルト・フーバー! 身長差という最大の武器を活かし、
アニの乙女心を包み込むことが出来るのか――?!』




アニ「くっそ……梯子でもなきゃ無理か……(ピョンピョン)」

ライナー「なんだ? あいつ木の下でピョンピョンとジャンプしてるぞ?////(キ……キュン)」

アルミン「あ、ゴメン。僕今早くもキュンとしちゃった……////(キュン)」

エレン「何やってんだアイツ? ジャンプの練習か?」

ジャン「くそ、シチュエーションによるラッキーキュンキュンかよ……////(キュン)」

ベルトルト「あ、ありがたく受け取っておくよ……じゃあ行ってくる////(キュン)」




アニ「教官に言ったら梯子ぐらい貸してくれるかね……ハァ」

ベルトルト「やぁ、アニ。何やってるの?」

アニ「あ、ベルトルト、いいところに来たね」

ベルトルト「え、いいところって?」

アニ「ちょっと私のこと肩車してよ」

ベルトルト「え……えぇ!?」

アニ「なんだよその反応。アンタ人並み外れてデカいからちょうどいいんだよ。早く(チョイチョイ)」




ライナー「あ、あいつ……////(ムラッ)」

アルミン「う、羨ましい……////(ムラッ)」

ジャン「あ、あのアニのムチムチの太ももに挟まれるなんて……チクショー////(ムラッ)」

エレン「……あ、やっと鼻くそ取れた。ほーらアリども、俺の鼻くそいるか?」




ベルトルト「べっ、別にいいけれど……」

アニ「よっしゃ、助かるよ。……言っとくけど変なこと考えたらそのまま首の骨へし折るからね?」

ベルトルト「なっ、なんだよヘンなことって!(ゴメンなさい是非へし折られたいです)」

アニ「よし、じゃあ上げて(ググッ)」

ベルトルト「よ……よし(アニって意外に軽いんだな……)」

アニ「……うーん、ちょい前進。……もう少し右」

ベルトルト「う、うん……(いい匂いがする……女の子の匂いだ……)」

アニ「おい、行き過ぎ。左に戻せ。……おい左だったら(ギュム)」

ベルトルト「……ぅ! ……う、うん……////」

アニ「よしその調子。……っておい、なんだよ突然低くなったぞ。戻せ」





ライナー「……! いかんな、ベルトルトの奴、早くも巨人化してやがる……!(ムラッ)」

アルミン「あ、あれじゃ拷問だから仕方がないね……!(ムラッ)」

ジャン「あの状況では仕方ねぇ……本当に仕方がねぇぜ!(ムラッ)」

エレン「なんだベルトルトの奴、胃痛か? 腰が引けてるぞ」

アニ「おい、聞いてないの? 早く戻せったら」

ベルトルト「うっ……ご、ごめん。……でも、あと一分待って……」

アニ「は?」

ベルトルト「あ、あと出来れば、感触がわからない程度に足から力を抜いてくれると助かる、かな、なんて……ハハ……」

アニ「え……? ……あっ……!////(カアァ)」

ベルトルト「え? あ、いや、違う、これはそんなんじゃないから……!」

アニ「~~~っ/////! べっ、ベルトルト……! この変態野郎っ!////(ゴチン)」

ベルトルト「あっ!? や、痛い! やめて! 脳天に肘打ちは痛い! やめてよ!(ゴチンゴチン)」

アニ「うるさいこの変態! 陵辱魔! スケベルトルト! 死ねっ!////(ゴチンゴチン)」

ベルトルト「あ、やめて! ……うわっ!(グラッ)」

アニ「あっ……!?(グラッ)」



ドタンバタン!

アニ「……ってて……! 尾底骨打った……!」

ベルトルト「 」

アニ「……あれ? ベルトルト? ……どこいった?」

ベルトルト「……ぐぐ、苦しっ……!」

アニ「……ん? なんか下から声が……って!」

ベルトルト「……うぐ……!」

アニ「……!??? ~~~~~~~~~~~~~~っ?!/////(カアァァァッ)」

ベルトルト「あ……アニ……苦しっ……! ムググ、どいてくれ……!(ジタバタ)」





ライナー「ベ、ベルトルトの奴……!(ムラムラッ)」

ジャン「がっ、顔面騎乗位だと……!?(ムラムラッ)」

アルミン「な、なんて王道的なラッキースケベ……!(ムラムラッ)」

エレン「うわ、あの尻に乗られるとか痛そうだな……!」

アニ「~~~~ッ!/////(サササッ)」

ベルトルト「……ぷはぁっ! はぁー……はぁー……! ……し、死ぬかと思った……!(ゼーハー)」

アニ「……っ!//// こ、この変態! 死ねっ死んで詫びろ!!(ポカスカ)」

ベルトルト「うわっ!? よ、よせって! アニが暴れるからいけないんだろ! それに今のは不可抗力だ!」

アニ「私が暴れたのは誰のナニがどうしたせいだっ! 死ね死ねっ豆腐の角に蹴られて死ね!(ポカスカ)」

ベルトルト「わけわからないこと言わないでよ……! ……って、あ、アニ!? アニの胸ポケットの中にいるのは……!」

アニ「……はっ!? あ、この子のことを忘れてた! ……あぁよかった、生きてる……。ふぅ、焦った……」

ベルトルト「それ、オトナシコトリの雛じゃないか。……あっ、まさか肩車してくれっていうのは……!」

アニ「うっ……! ……へ、へん、どうせアンタだって柄じゃないって思ってんだろ?
   私みたいな女が巣から落っこちた小鳥を巣に返そうとするなんて、随分似合わないことするなって……(プイッ)」

ベルトルト「……ぷっ、あはは! なんだそういうことか」

アニ「……笑いたきゃ笑いなよ、このスケベ(プイッ)」

ベルトルト「まったく、アニは素直じゃないんだから。貸して(ヒョイ)」

アニ「あ、ベルトルト! まだ雛なんだからそんな物みたいに扱うんじゃないよ!」

ベルトルト「わかってるよ。いいから見ててって」

小鳥「Pィ~Pィ~」

ベルトルト「よいしょっと……(ヒョイヒョイ)」

アニ「……」

ベルトルト「ほら、もう落ちるんじゃないぞ?(ヒョイ)」

小鳥「Pィ~Pィ~」

アニ「……」

ベルトルト「よっと(スタッ)」

アニ「……なんの真似?」

ベルトルト「アニこそ。出身が同じ山奥なんだから、僕が木登りぐらいできることは想像つくだろ?」

アニ「……いいことしたつもり? そんなことしてくれって頼んでないんだけど」

ベルトルト「もう、素直じゃないんだからな。アニは(ナデナデナデ)」

アニ「……っ!//// あ、頭撫でるな! この変態っ!////」

ベルトルト「だってアニの頭、僕からするとちょうど撫でやすい位置にあるんだもんなー(ナデナデナデ)」

アニ「やめろったら!////」

ベルトルト「……まぁ冗談はこれぐらいにして。アニは他人に頼るのがヘタだよね」

アニ「う(グサッ)」

ベルトルト「だからなんでも自分でやろうとするんだ」

アニ「う……(グサッ)」

ベルトルト「でも、実はなんでも自分で出来るぐらい器用でもない」

アニ「う……!(グサグサッ)」

ベルトルト「でも、僕だってアニと同じ村の出身だから。だからアニみたいな人がますます不器用になるのもわかる」

アニ「え……?////(ポッ)」

ベルトルト「そういうときこそ僕を頼ってよ。僕たちは同郷だ。同じ物を見て、同じ言葉を話して育ってきたはずだ。
       そういう人になら、他の人より頼りやすいだろ? ね?」

アニ「……っ!////(カアァ)」

ベルトルト「他の人がどう思ってるかわからないけど、僕だけはアニの味方だから、ね?(ナデナデ)」

アニ「…………………………………………………………………………ぅん////(コクリ)」






ライナー「ゲファ!」

アルミン「ガッハ!」

ジャン「ウゲファ!」

エレン「あ……ど、どうしたんだみんな、突然血を吐いて……!?」

ベルトルト「お待たせ~。……あー恥ずかしかった」

ライナー「ベルトルト! お前すげぇな! 爽やかお兄さんそのものだったぞ、お前!」

アルミン「最後『あぁ』とか『あァ?』とかじゃなくて『うん』って言ってたよ!」

ジャン「これから怒涛の青春パートが始まるのかと一瞬勘違いしちまったぞ!」

エレン「で、点数はどうだったんだ?」

アルミン「あ、そうだった。……えーと、みんな、最初のラッキースケベの時の(ムラムラ)はどうする? 数える?」

ライナー「うむ、そうだな……『1ムラムラ』=2キュン、でどうだ?」

ジャン「そうなると、うーん……よし、ベルトルトの得点は24キュンキュンだぜ!」

ベルトルト「やった! 暫定一位だ!」

ライナー「くそ、最初のラッキースケベさえなけりゃあな……!」

アルミン「次! 次は誰が行くの!?」

ジャン「無論、俺だ! このときめきを早く味わいてぇ!」

ライナー「よし、次はジャンだな!」

デゲデゲデゲデゲ

『三人目の挑戦者は立体機動に非の打ち所のない才能を発揮するジャン・キルシュタイン!
「指導者に向いてる」とのマルコの感想通りに、アニの乙女心を指導することが出来るのか――?』



アニ「くっ……まだ心臓の鼓動がうるさいよ……クソッ……////」



ベルトルト「め、珍しい……! あのアニが立体機動の自主練をするつもりだ(ボソボソ)」

ライナー「アイツ……かなりテンパって普段しないことをしてるらしいな……(ボソボソ)」

エレン「へー、アニも見えない所で結構努力してんだなぁ。負けてらんないな……(ゴニョゴニョ)」

ジャン「よっしゃあツイてるぜ! 立体機動は俺の得意中の得意だからな!(ゴニョゴニョ)」

アルミン「じゃあジャン、行ってきてよ!(ゴニョゴニョ)」

ジャン「おう! 見てろ、最高にキュンキュンしちゃうアニをプレゼントしてやんよ!(タタタッ)」

アニ「アンカーを打ち込む場所を見定めて、射出……!」




バシュッ! ……カァン!




アニ「っく、また弾かれた……! ったく、斬撃はともかく、これだけはどうしても苦手だね……」

ジャン「お、アニじゃねぇか、珍しい(ヒョイ)」

アニ「あ……!? ……じゃ、ジャン!? い、いつから見てた……!?」

ジャン「うーん……『まだ心臓の鼓動がうるさいよ』の所から、かな?」

アニ「……聞かれた以上は生かしておけないね! アンタが憲兵団に入る前に殺す!(ビシュ!)」

ジャン「おぉあ!? ……なんだよ、怒るなよ!」

アニ「うるさい! とにかく殺す!(シュッシュッ)」

ジャン「ちょ、待てって! 落ち着けってんだ!(さっきの動揺があるせいか、いつものアニの拳じゃねぇ……! 助かった……!)」

アニ「はぁー、はぁー……! くそ、ちょこまか逃げんな……!」

ジャン「落ち着けって、とにかく切った貼ったはナシ、な?(スッ)」

アニ「くっ……!」

ジャン「やっと落ち着いたな。……なるほどねぇ、アンカーの撃ち込み方が気になってるわけだ?(ニヤニヤ)」

アニ「……アンタに指摘されることじゃないよ、私より成績下位のくせに(プイッ)」

ジャン「といっても、対人格闘はともかく、今期で立体機動だけでは俺の右に出てる奴はいないんだけどな。ミカサは別だがさ」

アニ「ちっ……うるさいんだよ男どもは、どいつもこいつもミカサミカサって……(ボソリ)」

ジャン「おや、今なんか聞こえたなぁ? ミカサがどうとかって聞こえた気がするな?(ニヨニヨ)」

アニ「……やっぱ殺す!(ビュオッ)」

ジャン「……ようやく落ち着いたな?」

アニ「ぜはー……ぜはー……! 避けんなって、言ってるだろ……!」

ジャン「ははは……荒れてんなぁ。……とにかく落ち着いて、いいからもう一回アンカー撃ってみろ」

アニ「っく。……何? 突然現れといて『得意だから教えてあげますよ』って? 
    はっ、アンタみたいな最低の下衆野郎が、今更大した面倒見のよさだね?」

ジャン「ははは、下衆野郎か。手厳しいな、参ったね」

アニ「悪いけど、余計なお世話だよ立体機動第一位さん。私は自分の力で強くなるんだ、人に教えは乞わなくても……(ガシャン)」

ガシッ!



ジャン「……キャーキャー騒ぐのはもういいから、さ? いいから俺の言う通りにしてみよ? な?(グイッ)」

アニ「え、あっ……?////(ビクッ)」





アルミン「あれ……? ジャンのキャラが心なしか違うような……////(ドキッ)」

ベルトルト「な、なんか今一瞬、アニはともかく僕たちがジャンにドキッとしたように……?////(ドキドキ)」

ライナー「あ、あぁ、おかしいぞ。ジャンってあんなサディスティックなキャラだったか……?////(ドキドキ)」

エレン「くっ! 悔しいけどジャンの立体機動はたしかにトップクラスだからな……!」

アニ「う……じゃ、ジャン……? 痛っ、痛いんだけど……?(カタカタ)」

ジャン「……射出角度の基本は重力に引かれて落ちる分を加味して、仰角四十五度よりちょい上。……そう、この位置な(ボソボソ)」

アニ「あっ……//// ……わ、わかった、ここかい……?////(ドキドキ)」

ジャン「よし。……コツはアンカーを打ち込む対象物に対してなるべく深くに構えること。
    射出位置が打ち込む対象の壁に対して浅すぎると、途中でアンカーが抜けて危険だからさ(ボソボソ)」

アニ「あ、あぁ、わかった……////(近い近い近い近い!)」

ジャン「……どうでもいいけど、お前、近くで見ると睫毛長ぇのな(クスッ)」

アニ「んなっ……何を……!////(ドキッ)」

ジャン「目標から目をそらしてんなよ(グイッ)」

アニ「っく……!////(ドキドキドキドキ)」




アルミン「ベルトルト……ベルトルト、これは……!(ドキドキ)」

ベルトルト「……あぁ、アニはともかく、僕らはジャンの言動にドキドキしているらしいよ……!(ドキドキ)」

ライナー「普段はどっちかといやギャグ向けのキャラなのに、今のこの余裕はなんなんだ……!?(ドキドキ)」

エレン「あ、来々軒さんですか? タンメンひとつ」

ジャン「よし、覚えたろ? この角度、この位置だ(ボソボソ)」

アニ「う……うん……////(ドキドキ)」

ジャン「そしてトリガーは射出時のいきみでブレないように。ゆっくりと、引き絞るように。……そう、こんな風にさ……(ニギッ)」

アニ「ひあッ……!?////(ドキッ)」

ジャン「なんだ? オトコに手を握られて思わず身構えちゃいました、って? ……お前みたいな女が冗談にもならねって(ククッ)」

アニ「―――っ!! っ、ぜ、絶対、殺す……!////(カアァ)」

ジャン「……お前、手首細ぇな。ちゃんと食ってんのか?(ボソッ)」

アニ「……っふ……!? っく……!////(フルフル)」





ベルトルト「なぁライナー! アルミン! 僕はなんだかアニが羨ましくてどうしようもなくなってきた!(ドキドキ)」

アルミン「今のジャンから溢れ出るイケメンオーラは何なんだろうね!(ドキドキ)」

ライナー「あいつの意外な才能を目にしたな……! 『攻めキャラ』って項目があったらミカサ以上の逸材だ!(ドキドキ)」

エレン「あーキクラゲ多めっていいなー。俺キクラゲ好きなんだよな、ズズーッハフハフ」

アニ「っく……!////(ドキドキ)」

ジャン「緊張してんのか? 手が震えてるぜ……?(ボソボソ)」

アニ「……んぅ! ……そ、そんなことは……!////(ドキドキドキドキ)」

ジャン「力抜けって、俺がいるんだからさ……(ヒソヒソ)」

アニ「……! う……わ、わかった、わかったから、もう、耳元に囁くのはやめて……!/////(ドキドキドキドキドキドキドキドキ)」

ジャン「そっか、じゃあ行くぞ? ……いち、にの……さん!(バシュッ!)」




ヒュルルルルル……ガギッ!




アニ「あ……! さ、刺さった!」

ジャン「な? 俺の言うことを聞いてよかっただろ?(ボソボソ)」

アニ「っあ……!? ……う、うん……。じゃ、ジャン、ありがと、だっ、だからいい加減、離れっ……!////(フルフル)」

ジャン「……あ、もしかして、アニはこの後のことも教えて欲しいと思ってたり?(ボソボソ)」

アニ「あぁ……ぅ……ち……ちがう……そんな……!/////(フルフル)」

ジャン「……なぁーんてな!(パッ)」

アニ「あっ!?//// ……あ、じゃ、ジャン……!?(オロオロ)」

ジャン「何だ? 俺はアンカーの打ち方さえコツを教えただけだぞ? もうこれで憲兵団に入るのに心配はいらねぇだろ。
    お前の下手っぴーな立体機動見てたら危なっかしくて見てられなくてついシャシャっちまった、ハハハ!」

アニ「は、はぁ……!? なっ、なんだよそれ……!(ジワァ)」

ジャン「あ~? その顔、もしかしてお前、『この後』って聞いて、なんかイケないことでも想像シてた?(ニヤニヤ)」

アニ「っ……!? ……やっぱりアンタ、最ッ低のクズ男だよ……!(プルプル)」

ジャン「はははは、怒った顔も可愛いぜ! 俺にミカサさえいなけりゃアタックしてたかもな!」

アニ「……っ、二度と顔見せんな、この屑野郎ッ……!(クルリ)」

ジャン「……………………あと、な?(グイッ)」

アニ「え? あっ……!?(フラッ)」




ジャン「……アニがもし、『その先が勉強』がしたくなったら、いつでも俺が相手してあげるぜ?(ギュッ)」





アニ「……~~~~~~~ッ!?////(ボンッ)」





アルミン「あああああん!////(ビクンビクン)」

ライナー「ぶひいいいい!////(ビクンビクン)」

ベルトルト「もうらめぇ!////(ビクンビクン)」

エレン「あ、来々軒さん? 炒飯追加ってできます? ……え、三十分待ち?」

ジャン「……お待たせお前ら。それで、俺は何点だった?」

ベルトルト「あ、あぁ……じゃ、ジャン……////(モジモジ)」

ライナー「お、おう……なんだ、その、よかったぞ……////(モジモジ)」

アルミン「……う、あんまり……見ないでほしいな……////(モジモジ)」

エレン「炒飯遅いなー。……お、なんだジャン、戻って来てたのか?」

ベルトルト「さ、採点の件なんだけどさ……(モジモジ)」

ライナー「ぶ、ぶっちゃけた話、得点より気になることがあるというか……(モジモジ)」

アルミン「ジャンって今付き合ってる人がいるのかなー……なんて……(モジモジ)」

ジャン「は? いねぇよそんなの。俺は今のところミカサ一筋なの。お前らも知ってるだろうが」

ベルトルト「え……? ……ハッ!? あ……うん、そ、そうだったね!」

ライナー「そ、そうだった……そうだったな! 俺は突然何を言ってるんだ……本当におかしくなっちまったのか? ……あは、アハハハハ!」

アルミン「あ、あぁ。……あー、ヤバかった、僕たちもアテられかけてたね……!」

エレン「炒飯来ねぇなー、料金負けてくれっかな。……んで、ジャンの得点はよ?」

アルミン「うーん……もう完っ全に乙女心を弄びつつ要所要所で本気を垣間見せる憎めないイケメンになりきってたね……」

ライナー「途中からなんかどうでもよくなったから厳密な点数でなくて悪いが……30キュンキュンはカタいな」

ジャン「おっしゃ! トップだな!」

ベルトルト「ジャンってミカサ以外の女子には凄く強いんだね。これは思わぬダークホースが出現したな……」

エレン「次はいよいよ俺の番か……ジャンにだけは負けらんねぇ!」

アニ「……(ポーッ)」




ライナー「……アニの奴、得意の対人格闘の訓練中なのに完全に上の空だな……(ヒソヒソ)」

ベルトルト「見たこともないぐらい抜けた顔だね……(ヒソヒソ)」

アルミン「ジャン、昨日気合入れすぎだよ……(ヒソヒソ)」

ジャン「仕方がねぇだろ……やってるうちにノッてきちまったんだから……(ヒソヒソ)」

エレン「なんだアニの奴? 具合でも悪いのか?」





教官「おいアニ・レオンハート! 貴様、訓練中なのに何をボーッとしている!」

アニ「……(ポーッ)」

教官「……? ……おいレオンハート、おい、大丈夫か? もしもーし?」

アニ「……(ポーッ)」

ライナー「そういやアニの奴、このゲームが始まってから特に理由のない暴力を振るわなくなってるよな?(ヒソヒソ)」

ベルトルト「僕が頭撫でても手を出さなかったし、それ以上にまだ誰も半殺しにされてないしね……(ヒソヒソ)」

ジャン「俺もあんなことしたら殺されるかと思ってヒヤヒヤしてたが、俺が仕掛けたら殴ってくるどころか小さく震えてたぜ(ヒソヒソ)」

アルミン「うーんこれは……おそらく……アニの中でスイッチが入っちゃったんだね(ヒソヒソ)」

ライナー「スイッチだと?(ヒソヒソ)」

アルミン「うん。連日連夜の僕たちの攻勢で、地が出てきてるというか、感じやすくなってるというか……(ヒソヒソ)」

ベルトルト「つまり……乙女なのがアニの素ってこと?(ヒソヒソ)」

ジャン「有り得ねぇだろあの鉄の塊が服着て歩いてるような女がよ(ヒソヒソ)」

エレン「なぁ皆何の話してんだ? 俺にも聞かせてくれよ」

アニ「……(ポーッ)」

ベルトルト「……まぁいいか、取り敢えず次はエレンだったね?」

エレン「おう。ルールはよくわかんねぇけど、要はアニに勝てばいいんだろ?」

ジャン「『要は』って、要約されるどころかなにひとつカスリもしてねぇよアホ」

ライナー「よせジャン。言ったところでわかるはずもないだろう」

アルミン「考えさせるだけ無駄だよ。疲れるだけさ」

エレン「なっ、なんだよアルミンまで!」

ベルトルト「まぁまぁ。とにかくエレン、制限時間は5分だからね?」

エレン「おう、じゃあ行ってくるぜ!(タタッ)」





ジャン「……悔しいけどよ、真打ち登場ってとこだな」

ライナー「あぁ、せいぜいアニに萌えさせてもらおうとしよう」

デゲデゲデゲ

『ここで真打、エレン・イェーガーがリングに上がった! 親友のアルミンをして「最強の天然ジゴロ」といわしめた、
 その残酷なまでの鈍感さが猛獣となってアニを襲う――!』


アニ「……(ポーッ)」

エレン「おーい、アニ!(タタタッ)」

アニ「ふぁいっ!?////(ビクン)」

エレン「ん? どうした、顔真っ赤にして。具合でも悪いのか?」

アニ「ん……や、な、なんでもないよ……/////(オドオド)」

エレン「そうか? じゃあアニ、今日もまた対人格闘の訓練に付き合ってくれよな!」

アニ「あ、いや、きょ、今日はやめない? ちょっと調子がで、出ないと思うんだ……////(ビクビク)」



アルミン「ね?! 僕の言ったとおりでしょ!? アニは感じやすくなってるんだ!(キュンキュン)」

ライナー「話しかけられただけで耳まで真っ赤だぞ! 一体誰なんだあの可愛い女は!(キュンキュン)」

ジャン「しょっぱなからトバしやがってあの馬鹿! キュンキュンが止まらねぇだろうが!(キュンキュン)」

ベルトルト「ヤバいコレが終わったらイチかバチかアニを食事にでも誘おうかな!(キュンキュン)」

エレン「ん、そうか? ……ってお前、顔真っ赤だぞ? それになんか汗もかいてるし(グイッ)」

アニ「うぁっ!?////(ビクン)」

エレン「うーん……なんかお前、やっぱおかしいぞ? 医務室行くか?(ジーッ)」

アニ「い、いい、もうわかった! 一回だけ、一回だけ付き合うから離れてよ!////(ビクビク)」

エレン「お、そうか! ならやろうぜ! じゃあアニがならず者の役をやってくれ!」

アニ「わ……わかった……////(ブルブル)」

エレン「言っとくが、お前のあの技を封じるために今日は策を練ってきたからな! 一筋縄じゃいかねぇぜ!」

アニ「っく……こっちは拳を握るどころか足元も覚束ないってのに……! ……うぅ……////(ビクビク)」

エレン「……? おい、どうした、襲ってこいよ?」

アニ「くっ……こうなったらやけっぱちさ……! うあああああっ!!(ダダッ)」

エレン「おらぁっ!(ガバッ)」

アニ「あわっ……!?(ズデーン)」

ライナー「や、野郎……! アニが本調子じゃないのもわかってねぇのか! 思いっきりやりやがった!」

ベルトルト「つ、突っ込んでくるアニを勢いそのままに引き倒してのしかかったよ……!?」

ジャン「お、おい! やべぇぞ! このままじゃあの鈍感馬鹿、アニに怪我させちまう!」

アルミン「い、いや……ちょっと待つんだ皆!」

エレン「……よっしゃあ! やっとアニに勝ったぞ! どうだ見たかよ!?」

アニ「……っ/////(ビクビク)」

エレン「へへへ、どうだ? 俺の作戦勝ちだろ、な!」

アニ「……っ……! ……ぅ……////(ギュッ)」

エレン「……お、おい、どうしたアニ? 急に襟掴んで?」

アニ「…………っぁ……ハァハァ……んっ……////」

エレン「お、おいアニ!? どうした、どこか痛めたのか?」

アニ「…………ろ……」

エレン「……え? なんだ? よく聞こえねぇぞ?」

アニ「……つっ、次は、アンタ、だろ……?////」

エレン「は?」

アニ「………………次は、アンタが私を、襲う番だろ……?////(ビクビク)」

アルミン「 (鼻血)」

ベルトルト「 (鼻血)」

ジャン「 (鼻血)」

ライナー「 (鼻血)」








エレン「あ、あぁ、そ、そうだけどよ……。なら、立てよ」

アニ「……た、てると、思う……のか……っ////(フルフル)」

エレン「え? じゃあどうすんだよ? 取り敢えず俺の襟から手を放せよ」

アニ「……っは、はぁ……はぁ……。は、やく、してよ……////(フルフル)」

エレン「早くしろってったって……この状態で何をどうすりゃいいんだよ?」

アニ「ア……ンタが、私に、したいこと、すれば……いいだろっ……いまのうち、に……////(ビクッビクッ)」

エレン「お前さっきからおかしいぞ? どうしたってんだよ? 頭でも打ったのか?」

アニ「ハァハァ……っ、はやく、きてよ……エレ……も、限界……/////(ガクガク)」

ベルトルト「終了! はーい終了! エレン戻ってきて!(ガサガサ)」

エレン「え、はぁ!? まだ時間あるだろ!(ガバッ)」

アニ「あ……っ?////(シュン)」

ベルトルト「アニ! 教官には言ってきたら今日は療養ね! サシャ! エレンのパァン!あげるからアニを医務室に!」

サシャ「御意(シュババッ)」

アニ「ぅ……////」

エレン「えぇっ!? なんだよそれ! ふざけんなよベルトルト!」

ライナー「ふざけてんのはテメーだ(メコッ)」

エレン「アッ」

ベルトルト「もう本当に失望したよエレン! なんだよアレは!(ガミガミ)」

エレン「な、なんだよ! 俺は何にも悪いことしてねぇだろうがよ!」

ライナー「してただろうが! アニの奴、どう見ても乙女通り越して単なる雌の顔になってただろ!(ガミガミ)」

ジャン「あんなエロい表情女にさせといて手ェ出さないなんてテメェいい加減どういう神経してんだ、あァ!?(ガミガミ)」

アルミン「なんでそんなに鈍感なんだよ! エレンの中の雄は死んでるの!?(ガミガミ)」

エレン「なっ、なんだよぉアルミンまで……俺が何したってんだよ……!(ジワァ)」

アルミン「……採点の件だけどさ、『1アイツ殺す』=『-3キュンキュン』ってことでいいよね?」

ベルトルト「あぁ、異論はないよ。できれば失格にしてやりたいけどさ」

ジャン「するとエレンはハンディ点含めて-8キュンキュンで最下位、俺が依然トップか……全っ然嬉しくねぇけどよ」

ライナー「あーくそ、まだ鼻血が止まらねぇ……しかしさっきのアニ、エロかったな……////(ムラムラ)」

アルミン「じっとり汗かいてたし、息は荒かったし、史上最強にエロかったね……////(ムラムラ)」

ジャン「俺、順番エレンと逆にすりゃよかったよ……////(ムラムラ)」

ベルトルト「永久に心に留めておきたくなるエロさだったなぁ……////(ムラムラ)」

エレン「ぐっ……おい、次はアルミンだろ! 早く行けよ!」

アルミン「へ、僕?」

ベルトルト「あ、そうだね。トリはアルミンだった」

ライナー「アルミンは小柄だが知恵はピカイチだ。頭脳プレイに期待してるぜ」

アルミン「あ、や、やっぱり僕は遠慮……」

ジャン「オイここまで来てイチ抜けはねぇだろ。抜けんならアニに今までのは全部お前の指示だったって言うぞ」

アルミン「えぇ!? そ、そんな……!」

エレン「アルミンなら大丈夫だって。ホラ行けよ」

アルミン「うッ……! この頃忘れていた胃痛が僕を襲う……!(キリキリ)」

デゲデゲデゲ

『最後を飾るは我らが104期生のブレーン、アルミン・アルレルト! 
 小柄という弱点を頭脳で克服し、いまや全身が性感帯となったアニにイケナイ講義を行なってしまうのか――!?』



アニ「……////(フラフラ)」



ライナー「……もはや別人の顔してるな、アニの奴……立体起動の訓練、大丈夫か?」

ベルトルト「最近では鉄の女どころか、104期生のキュンとムラムタを司る女神みたいに言われてるね……」

ジャン「……ちょっと罪悪感湧いてきたな……これが終わったらそれとなく謝ろうぜ、主にエレンが」

エレン「はぁ!? だからなんでいっつも俺ばっかりなんだよ!」

アルミン「うッ……よし、胃薬も飲んだ、じゃ、じゃあ行ってくるよ!」

ライナー「おーし頑張れ! 今、限界を越えろ!」



教官「おい、本当に大丈夫かレオンハート? 顔が赤いぞ……?」

アニ「な、なんでも……ないです……/////(カアァ)」

教官「うっ……そ、そうか……////(いかんいかん訓練生にドキッとするなど)」

アニ「……////(フラフラ)」

アルミン「おーい、アニ! ちょっと待って!」

アニ「……あっ、アルミン……! ……何?////(カアァ)」

アルミン「あっ……いや、その……(話しかけるだけで真っ赤になってるよ……!)」

アニ「……あの、あの、あっ、あんまり男子と話してると……その……体が疼いて……////(カアァ)」

アルミン「あっ、いやその、ちょっと……!(マズい! これだと僕だけ何もせず終わっちゃう!)」

アニ「じゃ、じゃあ、また、ごめんね……////(フラフラ)」

アルミン「あ! アニ、ちょっと待っ……!」

コニー「うわっ! いけね、ミスった……!」

アルミン「……あっ!? ……あ、アニ! 危ないッ!!!(ドンッ!)」

アニ「? ……っ!?(ドサッ)」

コニー「うわわわわっ!? アルミン! 避け――!」

アニ「え――」

アルミン「あ――」




ドグワシャッ!!




アニ「!?」

ベルトルト「!?」

ライナー「!?」

ジャン「!?」

エレン「! あ、アルミンッ!!!」

………………。

…………。

……。


アルミン「う……」

ミカサ「……! エレン、アルミンに意識が戻った!」

エレン「え!? ……ほっ、本当かミカサ!?」

アルミン「あ……エレン、ミカ、サ……?」

ミカサ「よし、もう大丈夫……! よかった、アルミン……!」

エレン「お、おいアルミン!? 俺がわかるか!?」

アルミン「あ、うん……わかる、よ……エレン……」

ライナー「! おぉ、アルミン! 気がついたのか!?」

ベルトルト「アルミン、大丈夫? 身体はちゃんと動くかい?」

アルミン「う、うん、大丈夫……ここは……?」

ジャン「兵舎の救護室だ! ……よかった、お前、三日も眠ってたんだぜ!」

アルミン「み、三日……!? どうして……?」

コニー「アルミィィィィィィン!!(ガシッ)」

アルミン「うわっ!? ……こ、コニー!? 急にどうしたの!?」

サシャ「覚えてないんですか? 立体起動の訓練中、アンカーを討ち損なったコニーがアルミンと激突したんですよ!」

クリスタ「頭からものすごい量の出血があって……本当に死んじゃったかと思ったんだよ……!?(ウルウル)」

ユミル「危ない所を間一髪外してよかったな。一歩間違えば確実に死んでたぞ、お前?」

コニー「アルミィィィン! 俺を許してくれ! 俺はお前を殺しちまうところだった! 気が済むまで俺を殴ってくれ!」

アルミン「い、いやコニー……! これは事故だよ、君は悪くないよ……!」

コニー「うう……本当にすまねぇ……! ……オーイオイオイ!」

ミカサ「アルミン、起きて早々悪いけど、目が覚めたら彼女にお礼を言ってあげて」

アルミン「え……? お、お礼って、誰に……?」

ライナー「……ふん、お前の足元のそいつだよ、そいつ」

アルミン「え……?」




アニ「……スゥ……スゥ……」




アルミン「え……あ、アニがどうして僕のベッドに俯せで……?」

ベルトルト「アニはこの三日間、つきっきりでアルミンの傍にいたんだよ」

アルミン「え……?」

ジャン「ま、アルミンはアニをかばって大怪我したわけだからよ。責任を感じてたんだろうさ」

エレン「夜も昼も、訓練を休んでまでお前から離れなかったんだぞ?」

アルミン「そ、そんな、アニが……?」

アニ「……う……(ムニャムニャ)」

アニ「………………?」

アニ「……。……ぁ? ……あ、アル、ミン……?」

アルミン「あ……ああ。おはよう、アニ。……ありがとう、ずっと僕のそばに居てくれたって聞いたよ」

アニ「……。……っ!」

アルミン「あ、え……?」





アニ「……(ポロポロ)」






一同「!?」

アルミン「あ、アニ……!?」

アニ「……っ……! う……!(ダダッ)」

ライナー「お、おいアニ……!?」

ガチャ、バタン!





サシャ「……。……今のアニ、泣いてましたね……」

ミカサ「アルミンが目覚めたことで安心したんだ……」

ユミル「ま、そのままいなくなっちまうところがアニらしいけどさ」

クリスタ「初めて見た、あんな表情のアニ……」

アルミン「アニ……////(キュン)」

ライナー「お、おい……////(キュン)」

ベルトルト「あ、あぁ、不謹慎だけど……////(キュン)」

ジャン「アニの泣き顔、ヤバイぐらい可愛かったな……////(キュン)」

エレン「あぁ……ちょっとドキッとした……////(キュン)」

ライナー「え……? ……は、はあぁ!?」

ベルトルト「え、エレン! 今なんて!?」

エレン「え……? 今のアニの泣き顔にドキドキしたって言ったんだけど……?」

ジャン「お、おいマジかよ! この鈍感バカがか……!?」

アルミン「うぅ……まだクラクラするや。……ん? ど、どうしたんだい、皆?」

ライナー「お、おいおいおいおい……!」

ベルトルト「エレンの『1キュン』は僕らの『50キュン』ぐらいに相当するよね……」

ジャン「と、いうことは、優勝は……!?」

アルミン「え……?(キョトン)」

三日後――



ライナー「ちぇっ、エビフライは好物なんだがな……。だが戦士の約束だ、持ってけ(ヒョイ)」

ベルトルト「僕からは茹で卵だ。……楽しみにしてたけど、仕方ないな(ヒョイ)」

ジャン「く……俺のハンバーグ……半分でいいか? さすがに全部は……(ヒョイ)」

エレン「ううう……デザートのチョコレート、持ってけ泥棒……!(ヒョイ)」

コニー「俺はお詫びの意味を込めてフルーツ牛乳だ!(ヒョイ)」

アルミン「あ、ありがとう。……想像だにしてなかったけど、まさか僕が優勝するとは……凄い量だ……」

ライナー「いやいや、ブッチ切りのトップだぞ。なにせあのアニから涙を引き出したんだからよ」

ベルトルト「涙は女の武器っていうけど、本当にその通りだったなぁ……」

ジャン「あーあ、いいとこまで行ったと思ったんだがなぁ……けど、アルミンが勝つなら文句はねェつもりだぜ」

エレン「そうだな。俺も半分はアルミンの快気祝いだ。遠慮無く持ってけよ!」

コニー「おぉ、いっぱい食って明日からの訓練でも頑張ろうぜ!」

アルミン「あ、ありがとう皆……(テレテレ)」

ライナー「でもなぁ、まさかあのアニが泣くとはなぁ。さすがの俺も驚いたぜ」

ベルトルト「ははは、でもアニは人一倍乙女だったってこれでわかったからね」

ジャン「そうだな。あいつって結構、あれでいて純情で素直なんだよなぁ」

エレン「でもやっぱ、さすがに泣くとは思わなかったよなぁ。よっぽどアルミンの漢気が響いたんだな」

コニー「ちぇっ、そんな賭けをしてたなら俺も誘ってくれればよかったのによ……」

アルミン「でも、僕の優勝はある意味コニーのおかげだからね」

ベルトルト「ははは、そりゃそうだね!」

ライナー「違えねぇ!」








アハハハハハ……

アニ「盛り上がってる途中悪いんだけど(ガシッ)」

アルミン「 (パタッ)」

ライナー「 (ポトリ)」

ベルトルト「 (ガシャン)」

ジャン「 (ベロリ)」

コニー「 (グシャ)」

エレン「…………あ、アニ……」

アニ「あァ? 今更何だよ、この鈍感死に急ぎ野郎?(ギロリ)」

エレン「 」

アルミン「……あ、アニ……さん……?」

アルミン「いや、これはその、あのね? ……僕はただ、アニの女の子っぽい所を見たかっただけというか……」

アニ「は?(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……)」

アルミン「 」

アニ「……アルミン、いい子だから皿を出しな?(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……)」

アルミン「ひっ……! は、はひ……(ガクガクガクガクガクガクガクガク……)」






アニ「……」

アニ「……。……この間はありがと。……プリン、あげるから……(ヒョイ)」

アルミン「………………え?」

ライナー「うぉ……!?」

ベルトルト「あ……!?」

ジャン「んな……!?」

コニー「まさか……!?」

エレン「なんと……!?」

アニ「………………なんだよその顔。アンタたち、そんなに私が人にお礼をするところが珍しい?」

ライナー「……あ、あぁ……」

ベルトルト「正直、珍しいと思う……」

ジャン「しかも今の圧倒的殺気と同時に……」

コニー「猛牛もチビるレベルだったぞ……」

エレン「人にお礼するときに醸し出す雰囲気じゃねぇわな……」

アニ「~~~っ! わ、悪かったね! こういうのには慣れてないんだから仕方がないだろっ!////(モジモジ) 」

アルミン「あっ……////(ドキッ)」

アニ「……。……アルミンの隣、開いてるね? こっ、ここ、座って食べてもいいかい……?////(ドキドキ)」

アルミン「あ……べ、別に構わないけど……////(ドキドキ)」

アニ「そ、そう……よかった……////(ホッ)」

アルミン「なんだ。一番可愛いアニは、泣き顔のアニじゃなかったよ」

アルミン「一番可愛いアニは……」

アルミン「今、僕の隣に座って、真っ赤な顔を俯けているアニだ!」










END

おまけ



サシャ「……さぁさぁ皆さん、遠慮はいりませんから! 優勝者の私におかずを早く!(キラキラ)」

ユミル「……ちぇっ、ジャンなんかに賭けて損したよ(ヒョイ)」

ミカサ「エレン、私はあなたに全てを賭けた……けどあなたはあの女にキュンとしなかった、だからこの敗北は意義ある敗北……(ヒョイ)」

クリスタ「まぁ食べ物関連ではサシャが動物的なカンを発揮するしね~。……あーあ、でもまさかライナーやベルトルトが負けるなんてなぁ(ヒョイ)」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、104期訓練生ガールズ達のみんなへのメッセジをどぞ

ミカサ「みんな、見てくれてありがとう
ちょっとヤンデレなところも見えちゃったけど・・・気にしないでほしい・・・」

クリスタ「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

サシャ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいですね・・・」

ユミル「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

アニ「・・・ありがと」ファサ

では、

ミカサ、クリスタ、サシャ、ユミル、アニ、俺「皆さんありがとうございました!」




ミカサ、クリスタ、サシャ、ユミル、アニ「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

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