俺「ゆきのん、デュエルしようぜ」 藤原雪乃「ゆまとしなさい」 (28)

前スレ
俺「ゆっきのーん、デュエルしようぜ」 藤原雪乃「いいわよ」


~大まかな流れ~

俺  場:ガイアドレイク 伏せ2 使用済みのリビデ  手札1枚

ゆま  場:エアーマン 伏せ0 手札3枚

ゆま「速攻魔法!超融合!!」

俺「・・・ゲッ!!」

ツァン「出た・・・HEROの最終兵器・・・」

ジャッカル「フィールドの全てのモンスターで融合ができ、かつ発動を無効化できない反則カードだな」

雪乃「そしてその真の脅威は相手モンスターすら融合素材とできるところ」

ゆま「フィールドのエアーマンとガイアドレイクで融合召喚!!」

俺「まさか・・・お前も呼ぶというのか・・・!!」

俺「ガイアを!!?」

ゆま「そうです・・・!!ゆまが召喚するモンスターは・・・E・HERO ガイア!!」

俺「・・・HEROとガイアの融合による新たなガイアの誕生」

俺「フッ・・・ゆま、お前もとうとうたどり着いたようだな・・・」

ゆま「先輩さん・・・」

俺「俺と同じ、高みへ」

ゆま「・・・はいっ!!」

雪乃「まさかHEROにもガイアの名を冠する者が存在していたなんて、ね」

ツァン「そうか・・・これはどちらが真のガイア使いなのかを決める戦いだったのね・・・」

ジャッカル「勝った方がガイアに選ばれた人間ってワケか・・・面白ぇ・・・!!」

麗華「・・・え?なんですかこの空気」

ゆま「E・HERO ガイアには相手の場のモンスターの攻撃力の半分を吸収する効果があります」

俺「俺の場にモンスターは存在しない。その効果は不発だ」

ゆま「はい!ですからそのままバトル!!ガイアでダイレクトアタック!!」

俺「ギェピィィィ!!」

俺 LP 1800  ゆま LP 2500

ゆま「カードを1枚セットしてターンエンド!」

麗華(これで宮田さんは手札を全て使い切った・・・)

俺「あ、エンドサイクで」

ゆま「・・・!?」

麗華「破壊されたカードはミラーフォース・・・」

雪乃「まさに絶妙ね」

ジャッカル「ああ、こりゃ痛ぇぜ」

麗華「・・・私に続けておっしゃるのは止めていただけますか?」

雪乃「・・・ふぅー、アンラッキー」

ツァン(ギスギスぅ・・・)

ゆま(完全にやられました・・・やはり俺さんの方が1枚も2枚も上手です・・・)

ゆま(残りライフは2500・・・とはいえ、次のターンで決められてもおかしくありません・・・)

俺「俺のターン!ドロー!!」

「俺のドロー」
死者蘇生

俺(勝ったな・・・)

俺「死者蘇生を発動!!ガイアナイトを再々召喚!!」

ゆま「・・・ッ!!」

ツァン「あれ?蘇生するならガイアドレイクの方がいいんじゃないの?」

麗華「融合呪印生物の効果で特殊召喚されたモンスターは蘇生制限を満たしていないので特殊召喚できないんです」

ジャッカル「お前知らなかったのかよ?」

ツァン「し、知ってたわよ!!聞いてみただけ!!」

俺「ゆま、お前のガイアはまだ幼い・・・」

ゆま「・・・」

俺「故に、俺のガイアを相手するにはまだ・・・未熟!!」

ゆま「うぅっ・・・」

麗華「後出しされたら負けますけどね」

ジャッカル「それどころかさっき上位種のガイアドレイクが結果的に負けてたろ・・・」

俺「外野は黙っててもらえますぅぅぅ!!?」

俺「さらに俺はXX-セイバーフラムナイトを召喚!!」

俺「バトル!!ガイアナイトでHEROガイアを攻撃!!」

ゆま「ゆまのガイアが!?」

俺「フラムナイトでダイレクトアタック!!」

ゆま「きゃぁ!!」

俺「伏せていた岩投げアタックを発動し500ダメージの追撃!!」

ゆま「あぁぁぁ!!」

俺 LP 1800  ゆま LP 300

俺「ついでに2枚目の呪印生物を墓地に送ってターンエンド」

ゆま「・・・」

ツァン「残りライフ300・・・でもまだ」

雪乃「・・・このデュエル、ゆまの負けよ」

ツァン「・・・え!?」

ジャッカル「ああ・・・アイツの場にいるフラムナイト。あれが厄介だ」

ツァン「・・・そうか。フラムナイトは相手の攻撃を1度だけ無効にできるモンスター」

ジャッカル「この状況なら言わば疑似ロックだ。もはやモンスター1体くらいじゃガイアを処理できねぇ」

麗華「そして宮田さんの場には何も存在せず、手札も尽きている」

雪乃「たった手札1枚で逆転する可能性は」

麗華「まず0」

雪乃「返しのターンで終わりよ」

俺(ゆまのデッキは俺と一緒に組んだパートナーデッキだ。その概要は俺も知っている)

俺(だからはっきり分かる。このデュエルは俺の勝ちだ)

俺(この状況からゆまが逆転する方法はおそらく1つ・・・しかもいくつもの奇跡が重なったケースのみだ)

俺「つまり俺の完全勝利ー!!ヤッターヤッターヤッターマーン!!ゆまの愛の込もった本命チョコゲットだぜーー!!」

ゆま「・・・」

俺(しかし、もしゆまがその針の穴を通すような可能性を掴むのなら)

俺「どうやって食べようかなー?いや、食べるより神棚に飾って毎日お祈りしよっかなー?そうだそうしよう!ゆまのチョコで俺の人生の幸せが約束されるよー!!」

俺(その時は・・・)

俺「アタシ!告白しますっ!!」

ジャッカル「な、何言ってんだアイツ・・・」

ツァン「キモ・・・」

ゆま「先輩さん・・・」

俺「ん、なぁにぃ?」

ゆま「やっぱり先輩さんは強いですねぇ」

俺「それほどでもないよ!」

ゆま「初めて会った時もゆまは先輩さんに完敗しました」

俺「・・・あの時お前は勝ってたじゃないか」

ゆま「いいえ、あれはどうあれゆまの負け・・・あれから、ゆまは貴方を追い続けてきた」

俺「俺だってゆまを追い求めている」

ゆま「そうなんですか?」

俺「そうさ」

ゆま「ゆまの方が追いかけてます!」

俺「俺の方がゆまを必要としてる!」

ゆま「ゆまの方が俺さんを好きです!!」

俺「俺の方がゆまを愛してる!!」

ゆま「・・・俺さーーん!!」

俺「ゆまーー!!」

麗華「早くしなさい!!」
ツァン「早く続けて!!」

俺「あ、あと先輩な」

ゆま「おっと」

ゆま「だから、今貴方に勝ちたい!!今追い付きたい!!」

俺「・・・」

ゆま「このデュエルで!!」

俺「・・・もうどうあっても勝てないぜ」

ゆま「いいえ!勝てます!!」

ゆま「デュエルには、ターンの数だけ希望がありドローの数だけ夢がある・・・1つ1つは小さな光、それが集って奇跡が生まれる!!」

ゆま「そう・・・信じるものは、救われるんです!!」

ツァン(あれ?今デッキが光って・・・)

ゆま「ゆまのターン!!ドロー!!!」

ゆま「・・・」

俺「・・・」

ゆま「・・・手札がこのカードだけの時、E・HERO バブルマンは特殊召喚できる!!」

雪乃「ッ!?」

ジャッカル「ひ、引きやがった・・・!!」

俺「・・・デステニードローだ」

麗華「・・・え!?その機能有効だったんですか!!?」

俺「デステニードロー・・・高い運命力を持つゆまにのみ許された起死回生の手段・・・」

ツァン「わ、わけがわからない・・・」

俺(だがこれでもまだ奇跡の入り口に立っただけ・・・その先を掴めるのか・・・!?)

ゆま「さらに、手札がない状態でフィールドに召喚されたバブルマンしか存在しない時カードを2枚ドロー!!」

ゆま「・・・ゆまはドローしたカード、ミラクル・フュージョンを発動!!」

俺「引いた・・・」

ゆま「墓地のフェザーマンとバーストレディを除外し、E・HERO フレイム・ウィングマンを融合召喚!!」

ジャッカル「やっとHEROの顔のご登場か」

麗華「けれど、フレイム・ウィングマンの攻撃力は2100。バブルマンは800。あの2体では結局ガイアナイトを突破できない・・・」

雪乃「そう。全ての命運を握るのはゆまの手札の最後のカード・・・」

ゆま「・・・えへへっ、先輩さん知っていますか?」

俺「・・・うん」

ゆま「HEROにはHEROに相応しい戦う舞台があるんです・・・フィールド魔法!スカイスクレイパー!!」

雪乃「・・・どうやら勝利の女神はあの子に微笑んだようね」

ゆま「さあ舞台は整いました!!バブルマンでフラムナイトを攻撃!バブル・シュート!!」

ゆま「バブルマンはスカイスクレイパーの効果で攻撃力が1800となり、攻撃力1300のフラムナイトを破壊できます!」

俺「・・・フラムナイトの効果発動!攻撃を無効にする!!」

ゆま「これで最後です!!フレイム・ウィングマンでガイアナイトを攻撃!!スカイスクレイパー・シュート!!」

俺「・・・見事だ、ゆま」

ゆま「そして、フレイム・ウィングマンの効果でガイアナイトの攻撃力分のダメージを受けてもらいますよ、先輩さん」

俺「・・・」

俺 LP 0  ゆま LP 300

ジャッカル「ま、マジかよ・・・勝ちやがった・・・」

ツァン「あの状況から・・・!?」

麗華「・・・にわかには信じられません」

俺「・・・ゆまはお前らとは格が違うんだよバーカ!!」

雪乃(運だけじゃないの・・・)

俺「・・・あーあ、負けたぁ。負けちまったぁ」

ゆま「えへへ、お疲れ様です!」

俺「やっぱゆまは強いな」

ゆま「ゆま、先輩さんに追い付けましたか?」

俺「・・・いいや、もう追い越しちゃったよ」

ゆま「ええっ!?それは困ります!!」

俺「え、なんで?」

ゆま「だってそれじゃあ先輩さんの隣で歩けません!」

俺「・・・ゆまー!!」

ゆま「先輩さーん!!」

俺「お前がどんなに先に行っても必ず追い付いてやるから安心しろー!!」

ゆま「ゆまだって何度でも先輩さんに追い付きまーす!!」

麗華「やれやれ」

ジャッカル「何やってんだか」

雪乃「でも残念ね」

俺「ん?何が?」

雪乃「ゆまのチョコが貰えなくて」

俺「・・・ああー!!」

俺「もうダメだゆまのチョコがもらえないなんて生きている意味がないうつだ死のう・・・」ブツブツ

ゆま「はい?何の話ですか?」

俺「・・・んん?」

ゆま「確かに「勝負に買ったらチョコをお渡しする」とは言いましたが「負けたらチョコを渡さない」とは言ってませんよ?」

麗華「たしかに・・・」

ゆま「ですから、はいっ!先輩さんに勝負とは関係なしにこのチョコを差し上げます!」

ゆま「受け取ってくれますか・・・?」

俺「・・・おい、誰かこの天使を丁重に保護して差し上げろ・・・世界の宝だぞ・・・」

ジャッカル「いいからさっさと貰ってやれよ」

俺「やっったぁぁぁ!!ゆまのチョコゲッチュゥゥゥ!!!」

ゆま「そんな大声で言われると恥ずかしいですよぅ///」

ツァン「なーんだ。始めから渡す気だったんじゃない」

雪乃「そうね・・・」

俺「これ神棚に飾るから!」

ゆま「ええーっ!?食べて下さいよぅ!!」

麗華「暗くなってきましたしそろそろ帰りましょうか」

ジャッカル「そうだな」

~アカデミア校門前~

ジャッカル「・・・んん?」

レイン「・・・待っていた」

俺「あれ?恵ちゃんどしたん?」

レイン「・・・友達は一緒に帰るもの」

ツァン「友達って・・・?」

ジャッカル「・・・あ!俺か!?」

レイン「・・・そう」

ジャッカル(めんどくせぇ・・・)

俺「一緒に帰ってやれよ」

ジャッカル「あ?」

ツァン「そうよ。こんな時間までずっと待っててくれたみたいだし可哀想じゃない」

俺「さすが同じ友達いない奴は言うねぇ」

ツァン「・・・いるもん!!」

ゆま「そうです!ゆまは皆さんと友達です!!」

麗華「私もです」

ジャッカル「つーかお前こそ友達いねぇだろ」

俺「・・・え?お前俺とマブダチじゃん・・・?」

ジャッカル「あ?ふざけろ」

俺「・・・あれ?麗華ちゃん?」

麗華「アナタを友人と思ったことはありませんが?」

ツァン「ボクも」

雪乃「私は一匹狼だもの」

俺「・・・」

ゆま「ゆ、ゆまは友達ですよ!!」

俺「な、泣ける・・・」

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