ほむら「インキュベーターの就業時間が判明したわ」(404)

ほむら「最近、10回くらいでいいんじゃないかとかいわれるくらいループ回数が減る一方の私だけど、数多のループでとても重要なことに気付いたわ」

ほむら「それはあいつらの就業時間」

ほむら「その間は契約を勧めてすっごい鬱陶しいけど、それを過ぎると営業をやめる」

ほむら「つまり、その間重点的に奴を監視すればいい」

ほむら「就業時間は9時から21時の12時間……」

ほむら「今度こそいけるわ(確信)」


―――
――

<ピンポーン


マミ「はーい」ガチャ

ほむら「一応初めまして、かしら。 私は暁美ほむら」

マミ「え?……は、初めまして……」

ほむら(この人には対等に接するのが一番……)

ほむら「見滝原中学校に転校してきたの」

マミ「そ、そう……それで、何の用かしら?」

ほむら「悪いけど、あなたに用があって来たのではないわ」

マミ「はあ……?」

ほむら(あまり距離が近過ぎることなく、ドライな関係……それでいて敵対しない、そうすれば完璧ね)

ほむら「あなたと同居してる彼に用があって来たの」ファサッ

マミ「私は一人暮らしだけど……」

ほむら「単刀直入に言うわ、キュゥべえに用があるの」

マミ「キュゥべえに……? もしかして、あなたも……」

ほむら「ええ、そうよ。 だけどそんなことはどうでもいい。 私はキュゥべえに会いたいの」

マミ「……そう、わかったわ」

ほむら(これで縄張りを奪いに来たとは思えないはず……)

マミ(キュゥべえにそんなに会いたいなんて……)

QB「僕に会いたいという子は君かい?」

ほむら「ええ、そうよ。 一応、初めまして、かしらね」

マミ「?……どういうこと、あなたはキュゥべえと契約したんでしょう?」

QB「確かに君は魔法少女のようだけど……僕は君と契約した記憶はないね」

ほむら「当然ね。 だって私は前世のあなたと契約したんですもの」

マミ(イタい子だったわ)

QB(面倒なタイプだね)

ほむら(ユーモアとウィットに富んだ会話で相手を煙に巻く……私も成長したものね)

マミ「それだけじゃ納得できないわね。 本当にあなたは彼と契約したの?」

ほむら「ええ。 その証拠に、彼の秘密も知ってるわ」

マミ(秘密ですって……?)

QB「ふむ……」

マミ「なら…… どうしてあなたはそんなにキュゥべえに会いたかったの?」

ほむら「会いたかったわけじゃないわ。 ただ少し、監視をする必要があるの」

マミ「監視、ね……その理由は?」

ほむら「前世からの因縁、とでも言っておこうかしら」ファサッ

マミ(……キュゥべえの秘密、そして監視の必要性……)

ほむら「多くは望まない。 ただ今から一ヶ月ほど、9時から21時までの間、彼の側にいたいのよ」

マミ(期間を区切って側にいることを求める……)

マミ(その上前世からの因縁と言ったわね……)

QB「別に僕は構わないけど……」

マミ(なるほど、わかったわ)

ほむら「あなたには聞いてないわよ、キュゥべえ」

QB「やれやれ」

マミ(つまり、キュゥべえは魔女の呪いで記憶を消され、あんな姿にされたわけね)

ほむら「あなたはどうかしら?」

マミ(そして暁美ほむら、彼女はキュゥべえの本当の姿を知っていて、彼を狙っている)

>マミ(つまり、キュゥべえは魔女の呪いで記憶を消され、あんな姿にされたわけね)

えっ










えっ?

マミ「そうね……」

マミ(逆に考えると、彼女はキュゥべえが元に戻る条件を知っているということ……)

マミ(キュゥべえの元の姿……まず間違いなく白馬に乗った王子様だと思う)

マミ(それが忘れられず、今になって現れたわけね……)

マミ「いいわ、今のところは協力しましょう」

ほむら「ありがとう、助かるわ」

ほむら(うまく行きそうね……まだ初歩の段階だけど)

マミ(でも残念ね、今世で彼のパートナーは私よ)

QB「そろそろ行かないと遅刻するよ?」

―――
――

マミさん絶骨頂だなwww

―見滝原中学―

ほむら「着いたわね……巴マミ、そいつを寄越してもらうわ」

マミ「そうはいかないわ、彼は私と一緒に授業を受けるのが日課なの」

QB「え?」

ほむら「……私は彼の側にいないとダメなのだけど」

マミ「ふぅん……あなたの目的に必要なことかしら?」

ほむら「ええ……大切な人との約束を守る必要があるの……」

ほむら(今度こそまどかとの契約を阻止してみせる……)

マミ(なるほど……やっぱりキュゥべえを王子様に戻すことが目的ってわけね……)

QB「散歩に行きたいんだけどなあ……」

マミさん協力する気ゼロじゃないですかー

マミ「わかったわ、今日のところは引き下がってあげる」

ほむら「そうしてもらえると助かるわ」

マミ(……問題はキュゥべえがどうやって私の王子様に戻るか……それさえ突き止めれば……)

ほむら(ここからが勝負ね……どうやってまどかとの契約を阻止するか……)

QB(そろそろ9時だし営業の準備でもするかな……)

マミ(方法さえわかれば、私の手で彼を元に戻してあげるのだけど)

ほむら(とりあえずは契約することの不利益を柔らかく伝えないとね……)

止まってしまった・・・

―教室―

ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」

QB「……」

まどか(ぬいぐる持ってる……)

さやか(ぬいぐるみ持ってる……)


モブ「髪綺麗だねー」

ほむら「ありがとう」

QB「……zzZ」

まどか(ぬいぐるみが寝てる……)

さやか(ぬいぐるみって寝るの?)

想像したら和んだ

ほむら(そろそろ9時ね……)ガタッ

まどか(こっち来た……)

さやか(誰もあの白いの気にしてない……)

ほむら「あなたが保健委員ね?」

まどか「う、うん……」

ほむら「保健室まで連れていって欲しいのだけど」

まどか「う、うん……」

ほむら(さて、ここからが勝負ね)

―廊下―

まどか「え、えっと……暁美、さん……」

ほむら「ほむらでいいわ、鹿目まどか」

まどか「……ほ、ほむらちゃん、その……」

QB「初対面の相手に名前呼びを求めるような性格とは思えないんだけどね」

まどか「しゃ、しゃべった!?」

QB「はじめまして、鹿目まどか。 僕は」

ほむら「喋っていいとは言ってないわ」

QB「9時を回ったからね」

まどか「あ、あの、それは……」

ほむら「前世からの因縁で少しね」

まどか(キチガイさんかな?)

QB「前世、というものが何を指すのかは知らないけど……僕は本当に君のことを知らないよ?」

ほむら「……でしょうね」

まどか(すごい辛そうな表情……キチガイさんじゃなくて、本当に前世から……)

QB「まあ、君のことは後にして……まどかと話がしたいんだけど」

ほむら「ダメよ」

QB「どうしてだい?」

ほむら「……あなたと誰か、特に女の子と話すのを見るのが嫌なのよ」

まどか(!……そこまで、そのぬいぐるみのことを……)

ほむら(誰であれ、目の前で契約されるのはあまり気分の良いものではないわ……)

QB「それは君の都合だろう? 僕にも事情があ」

まどか「あ、あの! あなたの名前はなんて言うの?」

QB「僕はキュゥべえ、よろしくね。 まどか」

まどか「それじゃあキュゥべえ……ほむらちゃんのこともわかってあげて。 あなたにはわからなくても、大切なことだと思うの」

QB「いや、それは、ちょっと……」

ほむら(まどか……やっぱり優しいわね……)

秋にはまた盛り返すさ

まどか(ずっと好きだったんだね……でもきっと、二人は引き裂かれて……)

まどか(そしてキュゥべえは記憶を消されちゃって、こんなことに……)

まどか「ねえ、ほむらちゃん……私も何か役に立てないかな?」

ほむら「……こいつの言葉には、できるだけ耳を貸さないで」

QB「少し酷いんじゃないかな、それは」

まどか「えっ……で、でも……」

ほむら「……こいつの言葉は、確かに優しく聞こえるかもしれない。 だけど、それに惑わされては駄目」

QB「君は随分と僕に詳しいような口調で物を言うね」

ほむら「ええ……実際、よく知ってるわ」

まどか(そっか……きっとキュゥべえは女たらしで……随分苦労したんだね……)

まどか「わかった……ほむらちゃんの言う通りにするよ」

ほむら「!……ありがとう、まどか……」

QB「どうしてそういう結論になるか理解ができないんだけど少しでいいから僕に説明をしてくれないかな」

―――
――


―放課後―

マミ「調子はどうかしら? キュゥべえ」

QB「何とも言えないね」

マミ(さすがにまだ王子様フォームじゃないわね)

ほむら「女の子と見ると声をかけるところは変わってなかったわね」

マミ「……ふぅん」

QB「ちゃんと声をかけるかどうかの基準はあるよ」

ほむら「割と見境が無いくせに」

マミ(基準ですって?……何かしら……)

ほむら「ともかく、もう少しこいつといさせてもらうわよ」

マミ「あら、今から私と彼は恒例の放課後デートなのだけれど」

QB「今僕の目の前で新しい設定が追加されているんだけど」

ほむら「相変わらず仲がいいのね……」

マミ「!……今、相変わらず、って言ったわね」

ほむら「!……」

マミ「ふふ、私はあなたと出会った記憶は71のだけど……」

ほむら「くっ……」

ほむら(まずいわ……うっかり口を滑らせてしまった)

マミ(そう……良く考えれば彼女は私のことも知っていた)

ほむら(変に疑られると後が心配ね……)

マミ(それは私にも彼女との前世の因縁はあるということ……)

ほむら(うまくごまかさないと……)

マミ(そして『相変わらず仲がいい』という言葉)

ほむら(どうすればいい……どうすれば……)

マミ(つまり、私も前世では彼と仲が良かった……暁美さんの恋敵だったということになるわ!)

QB「魔女の反応があるんだけど……」

マミ「……いいわ、いまは気にしないでおいてあげる」

ほむら「……」

マミ「だけど時がくれば……その時は、ね?」

ほむら「ええ……」

マミ(私も前世の記憶を取り戻す……いえ、その必要は無いわね)

ほむら(……いつかこの人とも、昔のような関係を取り戻せるのかな)

マミ「暁美さん……昔は昔、今は今よ」

ほむら「!……巴、さん……そうね……そうだわ」

QB「あの、魔女が出てるけど」

―――
――


―路地裏―


ほむら「どうしてもっと早く言わないのよ、あんたは!」

マミ「まったく……キュゥべえもおっちょこちょいね」

QB(……何も言うまい)

まどか「ほむらちゃん、キュゥべえも……どうしたの?」

さやか「あれ、転校生と……」

マミ「暁美さん、知り合い?」

ほむら「ええ、クラスメイトよ」

さやか「今日転校したての子にクラスメイトって言われてもなー」

ほむら「……同級生です」

マミ「私は巴マミ。 三年生よ、よろしくね」

ほむら「それより、あなたたちはこんなところで何をしていたのかしら?」

さやか「あ、いや……何か変なのに襲われちゃってさー」

まどか「紅い槍を持った人が助けてくれなかったらどうなってたか……」

ほむら「そう……怪我は無かった?」

さやか「もっちろん!」

ほむら「あなたには聞いてないわ」

QB「君達を襲った化け物は、魔女と言う存在だね」

さやか「魔女?」

QB「うん。 そこで二人にお願いがあるんだ」

まどか「お願い……」

QB「僕と契約して、魔ほ」

まどか「契約!?」

QB「う、うん、そうだけど……」

まどか「契約って……あれだよね、契りを交わすことだよね……」

QB「まあ、そうなるね」

まどか(や、やっぱり女たらしさんだったんだ……二人の目の前で私とさやかちゃんとそんなことしたいだなんて……)

マミ「……この子達は、あなたの基準を越えるわけね」

QB「え? あ、うん、まあ、だから声をかけたわけだし」

マミ「そう……」

まどか「あの、マミさんはキュゥべえとどういう関係なんですか?」

マミ「どういう関係、ね……少し難しいわね……」

さやか(ナチュラルにぬいぐるみが喋ってるけど誰もつっこまないのは何でだろう)

マミ「彼と同居して、彼に食事を作ってあげたり……一緒に寝たりすることもあるくらいの関係、かな」

まどか「そっ、それって、もしかして……///」

マミ「ゆくゆくそのつもりだけど……今はまだ、ね?」

まどか(そんな、ほむらちゃんにこんなライバルがいたなんて……)

がんばれ

>>115
アフィカス死ね

>>116
なんで俺がアフィになるんだ?

>>117
違うなら保守すんなカス

>>119
俺続き読みたいんだけど

俺(キチガイさんかな?)

仕方ないから少し寝る
起きるまでに再開しとけよ!

QB「えー、と……とりあえず、ここじゃ話も出来ないから、マミの家にでも集まろうか」

さやか「まあ、よくわかんないけど……説明してくれるんならそれはそれで……」

まどか「キュゥべえはいつもマミさんのお家にいるの?」

キュゥべえ「いや、そういうわけじゃないよ。 他のところにいることなんてよくあることさ」

まどか(他の……女のところ……?)

ほむら「勝手に人の家に上がり込んでくるのなんて日常茶飯事よ」

まどか(まさか夜這い?)

QB「君の家に行った覚えは無いんだけどね」

ほむら「……ふん」

まどか(あの反応……きっとほむらちゃんは前世で夜這われ済みなんだ……)

まどか(なのにキュゥべえは覚えてないなんて……酷いよ、こんなのあんまりだよ……)

まどか(もしかしてわたしも夜這われちゃうのかな……)


――
―――

まどか『だ、だめだよ……こんなこと……』

QB『嫌なら本気で抵抗すればいいじゃないか』

まどか『そ、それは……あっ』

QB『やれやれ、こっちは正直なようだ』

まどか『ち、ちがっ……んんっ……!』

QB『いいのかい? 大きな声を出すと家族が起きてしまうよ』

まどか『い、いじわる……!』


―――
――

まどか(ど、どうしよう……)

QB「どうかしたのかい? まどか」

まどか「ふぇっ!? な、なんでもないよ!」

QB「魔女が怖かったのかい? 大丈夫だよ、今は僕たちがついてるからね」

まどか「そんなに優しくしないで!!」

QB「え、あ、うん」

ほむら(まどか……わかってくれたのね、そいつの本性を……)

まどか(どうしよう、わたしきっと口説かれちゃう……)

マミ(まさか目の前で女の子を口説くなんて……やっぱり魔女を撃滅せし英雄としての王族の血なのかしら……)

ほむら(今回こそは……!)

まどか(キュゥべえの正体をちゃんと確かめた上で決めないと……!)

マミ(本妻になるのは困難そうね、それでも……!)

さやか(そろそろ具体的な説明が欲しい)

マミ「……とりあえず、話は私の家でしましょう。 歓迎するわ、二人とも」

―――
――


―マミハウス―

QB「魔法少女と魔女について、わかってくれたかな?」

まどか「うん、よくわかったよ」

さやか「ちょっとよくわからなかったんだけどレス飛んでないかな?」

マミ「それで、あなたたちの選択を聞きたいのだけど……」

ほむら「……目の前の奇跡に飛びついて、全てを失うような真似は避けることね」

マミ「暁美さんは何か失ったのかしら?」

ほむら「……」

QB「僕と契約することで、本来なら得られない何かを得られるのは確かだけどね」

ほむら「あなたの本性を知った上で、果たしてそう言えるかしら」

マミ「あら、まるでキュゥべえの今の姿が偽物とでも言いたそうね?」

ほむら「……当たらずも遠からず、よ」

マミ(……間違いないわ……やっぱりキュゥべえは最悪の魔女と戦い、敗北した結果あの姿に変えられたわけね)

マミ(魔女を打ち倒し、少女たちに希望を与える白き王子……)

マミ(紅く澄んだ瞳は情愛を燃え上がらせ、数多もの女たちを虜にしたという……)

マミ(……どうして私には前世の記憶が無いのかしら……)

マミ(いえ、今はそのことは後回しよ。 この二人も『受け継ぐもの』なのかどうか、確かめる必要がある)

(※受け継ぐもの:前世から『王子』との関係性を受け継いでいる少女のこと。 奇跡を起こす『素質』を有し、魔女の呪いに対抗できる唯一の存在)

まどか「……もう少し、考えてみる。 願い事なんて、簡単に思いつかないし……」

まどか(願い事を叶えるかわりにえっちなことをさせろだなんて……心の準備ができないよ……)

マミ「そうね、ゆっくり考えるのが一番だわ」

QB「以外だなあ、二つ返事で契約する子がほとんどなのに」

まどか「ええぇっ!? そんな、だ、ダメだよ!」

QB「え、駄目なの?」

ほむら「駄目よ」

マミ「あまり喜ばしいことじゃないわ」

QB「僕にはよくわからないけど……」

さやか「でも願い事ってさ、何でもおっけーなわけ?」

QB「基本的にはね」

さやか「金銀財宝とか?」

まどか「ダメだよ! お金と引き換えなんて!!」

さやか「えっ……ご、ごめんなさい……」

まどか「さやかちゃん、上条くんのことはいいの? 諦めちゃうの?」

さやか「あれ、どういう経緯で恭介の名前が出たのかさやかちゃんには皆目見当がつかないんだけどなあ」

マミ「その上条くんってのも、王子様なのかしら?」

さやか「え? 違いますけど? ただの幼馴染ですけど?」

マミ「そう……私とキュゥべえも、ある意味では幼馴染と言えるのかもしれないわ」

さやか「あ、そうっすか。 あれっすね仲いいんすねマジで」

まどか「ほむらちゃんはキュゥべえとどういう関係なの?」

ほむら「……強いて言うなら……敵、よ」

マミ「敵……ね」

マミ(……本当に敵対してるなら、さっさと私たちを始末すればいい……そのチャンスはいくらでもあった)

まどか(ほむらちゃん、可哀想……きっとキュゥべえが操られてるから……)

マミ(つまり現状では、キュゥべえは本来の目的とは違う方向に動いている……?)

まどか(今キュゥべえは何を目的として動いているか……)

マミ(その逆の行動をとりつつ、『真の敵』をサーチアンドデストロイする必要がある……)

まどか(夜這いを防ぐことで、洗脳が解ける……ってことだよね)

マミ「……あなたのことを完全に信用したわけじゃないけど、今は協力関係でいるのが得策そうね」

ほむら「突然ね。 でもそうして貰えるとありがたいわ」

マミ「ええ。 私も知りたいのよ――真実を」

ほむら「……真実なんて、心を傷付ける刃でしかないわ」

マミ「肝に命じておくわ」

ほむら(いまのところうまくいっている……何周もループしたおかげで、交渉術も上手くなったみたいね)

ほむら(ふふ、100点中150点といったところかな)

―――
――

続きはよ

まだか☆マギカ

たくさんの要望があったので氷菓のSSを書いていこうと思います。

える「わたし目撃したんです」

ほうたろう(また面倒くさそうだな)

える「私、昨日まやかさんと一緒に映画館に行ったのですが、
   まやかさんが映画館で携帯を開いていたんです!」

ほうたろう「なんだって!それはほとんど犯罪じゃないか!
      その時に注意しなかったのか?」

える「驚いてしまって...何も言えませんでした。しかし!
   私の正義感はまやかさんを許せないのです.......
まやかさんは親友なのでどうしたらよいかわからないのです」

ほうたろう「じゃあ我が部のデータベースに聞いてみよう」

>>270
期待!!

さとし「それは大変だ!その犯罪は懲役10年だ!
    犯罪者とは付き合えないのでこれからは、まやかを無視しよう!
    『映画館で携帯を開くのは地球上で最も重い罪だ!』」

える「それは、やりすぎではありませんか?」

ほうたろう「お前は犯罪者が好きなのか?」

える「あっ!!私が間違っていました。私無視します!!」

ほうたろう「OK!」

ガラッガラッ

まやか「みんな!こんにちは!」

し~ん

まやか「あれっ 聞こえていないのか?」

さとし「無視しているんだよ」

える・ほうたろう「死んでください・死ねよ!」

まやか「えっ!えっ! なんで酷いこと言うの!
    私が何かしたなら言ってくれる?」

さとし「よく考えてみるといいよ..僕からはあえて言わない」

まやか (なぜだ!あっ もしかしたら私が映画館で携帯を開いたのを見られちゃったのかも。
     しかし...それは無視を決め込むほど重大な罪であろうか?
     いや、そんな筈はない!!私は正しい!よし一言、言ってやろう。)

まやか 「冗談だよね?ふくちゃん」

さとし「いや、冗談じゃないよ。『映画館で携帯を開くこと』を冗談にできるわけないだろう?」

ほうたろう「そうだぞ!許せない罪だ!映画を傷つけたんだぞ!」

える「自首してください」

ほうたろう「そうだぞ!」

まやか「狂っている!!
    刑務所なんて嫌だよ!!」(逃げる)

どんっ

まやか「あっ!」

ふゆみ「逃げるんじゃないよ!私の映画見る時も携帯ひらいたよね?
    『映画館で携帯を開く』行為は映画に対する冒涜だぞ?」
    

まやか「たかが『映画館で携帯を開く』だけで皆、騒いでおかしいよ!」

ふゆみ「なに....『たかが』だと...自分の犯した罪を知るがいい!
    君は更生施設へ行くのだ!!」

まやか「嫌です!!!」

ズンッ!!!

まやか「うっ.....えっ......あっ.....」

ふゆみ(ちょろいね!気絶させたので更生施設へ運ぼう)

更生施設

まやか(ここは....どこ?
    あっそうだ...あの変な先輩に殴られて気絶したんだった。
    そして、ここは牢屋のように見える。窓がなくて昼か夜かもわからない、
    真っ白い部屋だ.....................)

まやか「助けて~~~~~」

看守「ぐへへ....目を覚ましたようだな」

まやか「どうするつもりですか?」

看守「こうするのさっ!」

ボコボコボコ

まやか「ウッウッ.....顔を殴るなんて」がくっ(気絶)

看守「連れてけ!!」

える「まやかさん..更生施設に送られたようですよ」

ほうたろう「そうか...かわいそうだが伊原は自業自得といったところだな。」

さとし「更生施設では洗脳によって『映画のすばらしさ』を教えるらしいよ。
    一日、12時間も拘束されて映画を見せられるんだ。」


ほうたろう「じゃあ 今度映画にでも行かないか?」

える「もちろん行きます!」

さとし「僕は一人で行くよ」

日曜日:映画館の中で

える「あっ!あれは ふくべさん」

ほうたろう「本当だ!さとしだ!」

える「あはは!ふくべさん 携帯開いています!」

ほうたろう「上映前だからいいんだよ。俺の推理によると、おそらく電源を切っているんだ。」

える「さすが!おれきさんです!」

はだか☆マギカ

ほうたろう「える....ポップコーンを食べているのかっ!」

える「おいしいですよ!」

ほうたろう「それは犯罪だぞ!殺してやるぅ~」

【・この状況に対する説明
  この世界では法律により映画に対する『冒涜者』に私刑(リンチ)を加える事が許可されている。
  私刑執行者は『映画党』から選出される4人組委員会に許可されている。
  ほうたろうは4人組委員会の一人である】

ボコボコボコ

ほうたろう「フフゥ~ 殺人は省エネ主義に反するな...ククク」

さとし「あっ!ほうたろう!ちたんださんを殺したのかい?」

ほうたろう「まあな」

さとし「ほうたろうらしいや!あはは」

4人組委員会(映画マナー向上委員会あるいは、ただ単に『委員会』と呼ぶ)
・メンバー
ほうたろう
さとし
ふゆみ
俺(このSSの中では『K』とします)



さとし「我々4人組委員会は映画マナー向上のために【仕事】をします。
   【党】(映画党のこと)のために全力を尽くしましょう」
    

ほうたろう・ふゆみ・K「了解です!!」

別の日

K「おれきさん!おはようございます」

ほうたろう「ああ おはよう」

K「知っていますか!ふくべさんが警察に捕まったようです。
   なんで捕まったのか知っていますか」

ほうたろう「俺の推理によるとさとしは映画館で携帯を開いたんだ。
      さらに推理するとさとしは....裏切り者であることも考慮に入れると
      縛り首になってスカイツリーから吊るされるだろうな。」

K「なるほどですね~(これじゃ3人組委員会だな)」


3日後

K「みんな~殺してやるぞっ!」

ザン!ゴン!

ほうたろう「えっ!俺の足がないじゃん!」

ふゆみ「えっ!私の(美しい)足もないじゃん!」

ドタッ!ドタッ!

K「二人とも倒したぞっ!」

―――
――


マミ「さて、二人は帰ったけど……」

ほむら「そうね、私も帰るわ。 行くわよ、キュゥべえ」

QB「え?」

マミ「それは聞き捨てならないわね。 どうしてそうなるのかしら」

ほむら「あら、まだ九時までそれなりにあるのだから当然でしょう?」

マミ「それは駄目よ、私と彼は晩ご飯の時に……あ、あーんをし合う仲なのっ」

QB「恥ずかしいなら言わなくて良かったんじゃないかな? そもそもそんな頻繁にしないよね」

ほむら「それについては諦めて」

マミ「食事のあとはお風呂で洗いっこをするのが日課なのだけど」

QB「日課というほどしてはないと思うんだけど」

ほむら「それもしばらくは我慢してもらうことになるわ。 どうしてもと言うなら、こいつをお風呂に入れるくらいならできるけれど」

マミ「……大胆ね」

ほむら「昔何度か入ったことがあるわ」ファサッ

マミ(やはり手強いわね……プリンセス候補なだけはある)

ほむら(初めてループしたときはこいつとも仲良しごっこをしていたわね……嫌なことを思い出したわ)

QB(別に入浴する必要はないんだけどなあ……)

ほむら「わかってもらえたかしら」

マミ「ええ。 でも簡単には認められないわ、彼を預けられるほどあなたを信用したわけじゃないもの」

ほむら(……やられたわ、キュゥべえ関連になるとガードが硬い)

マミ(実は彼を戻す手筈は既に整えてあって、私のいない間に式を挙げてしまう可能性がないとは言えないものね)

ほむら(現状では無理ね……もう少し印象を良くしないと……)

ほむら「……わかったわ、今日のところは引き下がる」

ほむら「ただし、そいつのことを見張って置いてちょうだい」

マミ「どうして?」

ほむら「あの子たちに契約させるわけにはいかないの」

マミ「そう……ライバルが増えるからかしら?」

ほむら「……そういうわけではないわ」

マミ(魔法少女、というのはやっぱり……)

ほむら「ともかく、頼んだわよ」

マミ「ええ、任せて」

―――
――


QB「いいのかい?」

マミ「?」

QB「暁美ほむら、彼女には謎が多すぎる。 そうやすやすと信用するべきとは思えないけどね」

マミ「ふふ……恋の好敵手とはそうあるべきものなのよ」

QB「恋……相手は誰なのかな?」

マミ「もう、鈍感さんなんだから☆」パシッ

QB「きゅっぷい」

―翌日―

マミ「おはよう、暁美さん」

ほむら「……おはよう」

マミ「今日もちゃんとキュゥべえに会いにきたのね」

ほむら「会いにきたとか、そういうのではないわ。 ただの監視よ」

QB「今日は散歩に行ってもいいかな」

マミ「キュゥべえ、今日は私とスクールライフをエンジョイしてもらうわよ」

QB「できれば遠慮したいけど無理なんだろうね」

ほむら「待ちなさい、彼は私の監視下に置くはずよ」

マミ「大丈夫よ、私のそばから離れさせないようにしておくから」

ほむら「それこそ信用出来ないわね、あなたは彼に甘いから」

マミ「あなたが厳しすぎるのよ」

ほむら「……キュゥべえ、あなたはどうなの?」

QB「もうどっちでもいいよ」

マミ「私からは何も言わないわ、あなたが決めて」

ほむら「そっちだって私を監視できるほうが都合良いと思うのだけど」

QB「別にどっちでもいいよ本当に」

ほむら「待ちなさい、それは私に興味がないということかしら」

QB「いや、そこまでは言ってないけど……」

マミ「暁美さん、嫉妬はいけないわ」

ほむら「嫉妬なんて感情じゃないわ、ただ単に腹が立つだけよ」

マミ「あら、彼はこういう性格だと思うのだけど?」

ほむら「……」

QB(監視する必要性を感じない、とか言ったら面倒なことになりそうだ)

ほむら(……しばらく上手くいっていたのに、状況が悪くなってきたわ)

ほむら(何か打開策を考えておかないといけないわね)

マミ「それに、あの二人から引き離しておいた方が得策じゃないかしら」

ほむら「……そうね」

ほむら(確かに、こいつの口の上手さを考えるとその方が良いとも言える)

マミ(妾を増やすのは私が本妻に決まってからにしてもらうわ)

QB(よくわからないけどいがみ合ってるみたいならそれでいいか……)

―――
――


―なんやかんやあって放課後―

マミ「行きましょう、キュゥべえ」

ほむら「わざわざ迎えにくるこちらの労力も考えて欲しいわね」

QB「……はいはい」

マミ「両手に花ね」

ほむら「普通の男の子なら喜ぶところなのかしら?」

QB「だろうね。 マミもほむらも一般的な完成からすれば可愛らしい、もしくは綺麗といった部類にはいる顔立ちだし」

マミ「あら、お世辞を言っても何もでないわよ?」

QB「事実をありのままに伝えたまでさ」

ほむら「……」ペシッ

QB「きゅぷっ、どうして僕ははたかれなければならないんだい」

ほむら「下心が見え見えなのよ、あなた」

マミ「天然だと思うわ、仕方ないのよ」

QB「何の話だい?」

ほむら「相変わらず、油断も隙もないわね」

マミ「ふふ、それじゃあ帰りましょうか。 あの二人は?」

ほむら「先に帰って貰ったわ」

マミ「そう? それじゃあ私たちも……」

QB「それはともかく魔女の反応があるんだけど」

―――
――


ほむら「どうしてもっと早く伝えないのよ!」

マミ「そんなに私たちとの会話が楽しかったのかしら?」

QB「いや……うん、ごめん……」

まどか「ほむらちゃん! マミさん!」

QB「あれ、一人足りない」

まどか「あ、さやかちゃんは上条くんのところだよ」

マミ「これが今回の魔女ね……」

オフィーリア「グァァァァァ」

ほむら「ッ!? 佐倉杏子、どうして……っ!!」

オフィーリア「ア、アァァァァァ」

マミ「暁美さん、どういうこと?」

オフィーリア「アタァァァァ」

ほむら「……この話は後回しよ、今はこいつをやるのが先決」

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