奉太郎「ウミガメのスープ?」(70)

奉太郎(なんで部室に来た俺への第一声がそんな聞いたこともない料理の話なんだ?)

える「……」

奉太郎(なぜか千反田は机に突っ伏してるし。寝てるのか、これ?)

里志「ああ。知ってるかい、奉太郎?」

奉太郎「いや、ウミガメが食材に使われることも知らなかったよ。

    ツバメの巣のスープなら聞いたことくらいはあるけどな」

里志「予想通りの反応だけど、生憎僕が言ってるのは食べ物の話じゃないのさ」

奉太郎「スープなのに食べ物じゃない?まさか飲み物だとか言い出すんじゃないだろうな。

    それとも俺はなぞなぞでも出されてるのか?」

里志「惜しいね。謎解きなのは合っているけど、なぞなぞじゃないんだ。

   ウミガメのスープっていうのは端的に言えば、

   主にネット上で行われる、多人数参加型の推理ゲームってところかな。

   実際にやっているところを見ないとどういう遊びなのかは理解し難いんだけどね」

奉太郎「それがウミガメのスープとどう繋がるのか見当もつかないな」

里志「見当をつける気にもならない、の間違いだろ?まあいいさ。

   このゲームがウミガメのスープと呼ばれる理由は、

   最初にこの形式で出された問題がウミガメのスープに関するものだったからなんだ」

奉太郎「ああそういうことかよくわかったよありがとう」

里志「興味が無いのはわかるけど、僕だって意味もなくこんな話をしてるんじゃないんだ。

   我慢して最後まで聞いて貰いたいね。その問題はこんなものだった」

ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……ウミガメのスープに間違いございません」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。

何故でしょう?

奉太郎「……それが問題なのか?答えようがないと思うんだが」

里志「そう、ここがこのゲームの面白いところでね。問題文だけでは絶対に解けないんだ。

   そこで、参加者は解答を導くべく出題者に質問をする。

   その質問に、出題者は原則YES・NOのみで返答をし、

   そうして得た情報を咀嚼しながら参加者は正しい解答を考察していくんだ」

奉太郎「なるほどな」

里志「実際にやってみるとかなり面白い遊びでね。

   日常では競いにくい推理力をリアルタイムで比べ合うことが出来るんだ。

   いち早く解答を導き出せた時の優越感は中々のものだよ」

奉太郎「まあ、大抵の遊びはやってみれば楽しいだろうな」

里志「というわけでやってみないかい?」

奉太郎「は?」

里志「だから、僕が作ったウミガメのスープを解いてみないかってさ」

奉太郎「なんで俺がそんなことしないといけないんだ」

里志「いいじゃないか。千反田さんは寝てるし、二人でやることもないだろ?

   あいにく二人しかいないから、一対一になっちゃうけどさ」

奉太郎「俺は読みかけの本を読みたいんだが」

里志「まあまあ、とりあえず問題だけでも聞いてくれよ」

奉太郎「やるにしても、さっきのウミガメのスープを口にした男の話じゃ駄目なのか?

    どうせ俺は聞いたこともないんだから、使い古された問題でも一緒だと思うんだが」

里志「他人の作ったスープを出題するのは無粋だからね。じゃあいくよ」

【問題】

その日の同窓会はひどいものだった。
誰もが泣き崩れ、悲しみにうちひしがれていた。
かく言う僕も、溢れる涙を抑えることはできなかったのだが。

なにがあったのでしょう?

奉太郎「じゃあ質問だ。伊原は今日は来ないのか?

    あとなんで千反田は部室なんかで寝てるんだ?」

える「……」

里志「え?いやいや、問題に関係する質問にしてくれよ。

   まあ一応答えるけどさ……摩耶花は漫研に寄ってから来るって言ってたね。

   あと、千反田さんは僕が来た時にはもう寝ていたよ」

奉太郎「珍しいこともあるもんだな」

里志「奉太郎はしょっちゅう寝てるだろ。千反田さんも一度やってみたくなったんじゃないかな。

   ああ、それと質問はYESかNOで答えられるものじゃないといけないからね」

奉太郎「そうなのか」

奉太郎「そうなのか」

里志「そうだよ、全く。今の質問はノーカウントにするからさ。

   やるならちゃんとした質問をして欲しいね」

奉太郎「……」

奉太郎(俺は教室の掃除の後、図書館に寄ってから部室に来た。

    大体二人の一時間くらい後だろう。くだらないな……)

奉太郎「はぁ……分かったよ、やろう」

里志「あれ、意外と乗り気だね。正直もっといやがると思ったよ」

奉太郎「そんな気分なだけだ。もう始めてもいいんだろ?」

里志「ああ、いつでも質問していいよ」

奉太郎「よし、質問その1だ」

里志(!)

奉太郎「その問題を解くにあたって、年齢は重要なのか?」

里志「お、流石奉太郎だね。いい線いってるよ」

奉太郎「余計な事言わずに、YESかNOだけ答えろよ」

里志「はいはい。でもいい質問には出題者がそれなりに反応を示すのも慣習なのさ。答えはYESだよ」

奉太郎「YESか。じゃあ次だ」

奉太郎「質問その2。その同窓会の出席者は高齢なのか?」

里志「YES!良い感じだよ」

奉太郎「まあ、年齢が関わっていて悲しいことが起きているなら、大抵の場合高齢者だろうからな」

里志「真理だね。でもあまり言葉にはしないほうがいいよ」

奉太郎「質問その3。死は重要なのか?」

里志「YES」

奉太郎「質問その4。同級生か恩師が死んだから泣いているのか?」

里志「NO。ここに来てようやく初めて推察が外れたってところかな?」

奉太郎「高齢は重要なキーワードではあるけど、ありきたりな結末ではないってことか」

里志「そういうことだね。ウミガメのスープってのは予想もつかない結末を用意するものなんだ」

奉太郎「面倒だ……」

里志「何言ってるのさ。そこが面白いところじゃないか」

奉太郎「俺には理解できない趣向だな」

里志「まずは楽しもうとしなきゃ、大抵の趣向は受け入れがたいさ」

奉太郎「楽しむ、か……」

奉太郎(そうだな、同窓会ってのは楽しいものだ。

    特に、高齢者になるまで同窓会を継続しているほど仲のいい、戦友とも呼べる間柄だ。

    何にも代えがたい集いだ。きっと普通なら流すのは労をねぎらいあう喜びの涙だろう。

    そんな中で全員が悲しみに泣き崩れるほどの事件が起こったのか?)

奉太郎「……同窓会テロ?あ、いや、これは質問じゃないぞ、独り言だ」

里志「ははっ、男らしくないね奉太郎。一度口にしてしまった事の責任は取りなよ」

奉太郎「ああもう、分かったよ。質問その5、同窓会テロが起きたのか?」

里志「当然答えはNOさ。千反田さんじゃないけど、目的が気になるテロ活動だね」

奉太郎「……同感だ」

奉太郎(そうだな。そもそも、同窓会の最中に起こる、高齢者特有の悲惨な事件なんて想像もつかない。

    あるとすれば誰かが死ぬくらいだが、これはさっきの質問で否定できる。

    ということは、逆だな。何かがあったのは同窓会の前だ。

    しかし、それほどまでの事件が起こったのなら、なぜ同窓会なんて開く?

    その理由があるとすれば……結束、か?)

奉太郎「質問その6。その同窓会の出席者全員に、この先理不尽な死が訪れるのか?」

里志「……そこに思い至った過程を聞きたいくらい鋭い質問だね。YESだよ」

奉太郎「そうか」

奉太郎(同級生全員を死に追いやるほどの大規模な圧力。

    そして当事者は悲しみはすれど歯向かおうとはしていない。悲しんでいるだけだ。

    後は大体想像がつくな)

奉太郎「質問その7。法律は関係あるのか?」

里志「ああ、YESだ」

奉太郎「質問その8。どこの先進国のどれだけ未来を想定した作り話なのかは知らないが、

    高齢化対策に、ある一定の年齢に達した国民には死んでもらうという法律が作られたのか?」

里志「はぁ……全く完敗だよ、正解だ。こうもあっさり解かれると、出題者としてはちょっとへこむね」

【解説】

深刻化する高齢化問題。
政府はその打開策として、その年度で70歳を迎えた人間は処刑するという法律を設けた。
当然反発は大きかったものの、大多数の国民が老人の介護に疲れきっていたのも事実だった。
なにより、なにか手を打たない限りこの国に未来はないことは誰の目にも明らかだった。

そして、その第一回目の処刑が、来週僕達に行われる。
そう、僕達〇〇高校××年卒業生は、今年度70歳を迎えるのだった。
皆の悲嘆も当然のことだ。まるで姥捨て山の再現だ。
まっとうな生き方をしてきた自分が、なぜこのように理不尽に殺されなければならないのか。
僕も、悲しみと怒りで気が狂いそうだった。

一人が口を開いた。高校時代はいつもバカばかりやっていた男だ。
お前らいくつになっても泣き顔はブサイクなままだな。
涙で顔をくしゃくしゃにしながらも、皆は思わず吹き出した。
お前こそジジイになったくせにこんな時までくだらないことしか言えないのか。
隣の奴が笑いながらそいつの肩をバンバン叩く。

ああ、一つだけいいことがあった。
一人病室で最期を迎えるよりは、こんな奴らと一緒に死ねたほうが怖くないかもしれない。
生まれ変わりなんてものがあるなら、もう一度こいつらと同級生になりたいな。
そう考えると、納得はできなくてもほんの少しだけ救われた気分になった。

奉太郎「なるほどな、確かにやってみると案外面白いゲームかもしれないな」

里志「そうだろうね。一回目でこれほど鮮やかに正解にたどり着ければ、それはもう楽しいだろうさ」

奉太郎「俺はそんなに、何と言うか、上手かったのか?」

里志「上手いなんてもんじゃないよ。同窓会テロなんて下りを含めても理想的以上の早さだ」

奉太郎「そうか?慣れてるやつならもっと早く正解できるんじゃないか」

里志「いや、逆だろうね。奉太郎の場合はビギナーズラックってわけじゃないけど、

   普通熟練者なら今回の奉太郎のように推論に重きを置きすぎず、

   もっと大きく可能性を絞っていくものだと思うよ」

奉太郎「確実に他の選択肢を潰していくってことか」

里志「そういうことさ。もちろん一概には言えないけどね。

   慣れている人達同士でのゲームではそういう質問がたくさん出る。特に序盤はね。

   例えば、専門用語に近くなるけど、オカグロSFますか、なんて質問が初めにされることが多い」

奉太郎「その質問の意味を質問したくなるな」

里志「これはオカルト・グロい描写・SFは関係ありますか?って質問だよ。

   そんな感じの定番の質問をして、問題の傾向に当たりをつけるわけさ。

   そして、自分の発想で跳躍できる距離まで、真実を手繰り寄せていく。

   もちろん一番楽しいのはこの発想が的中した瞬間なんだけどね」

奉太郎「まあ、ともかく俺は8回の質問で正解したわけだ」

里志「ああ、そうなるね」

奉太郎「で、千反田は何回だったんだ?」

里志「え?」

奉太郎「俺が来る前に、さっきから狸寝入りしてる千反田にも同じように問題を出したんだろ?

    そして俺が今やっていたのは厳密には正当なルールのウミガメのスープじゃない。

    質問の少なさを競い合うゲームだったはずだ。

    一応俺も参加したんだ。他のやつの結果も気にはなる」

里志「……なんで」

える「なんで分かったんですか!?」

奉太郎「うおっ!?お、お前寝たふりはどうしたんだよ」

える「そんなことしている場合じゃなくなったんです!

   いつ、なんでわたしと質問数で競ってるって分かったんですか?」

奉太郎「少し落ち着け。それはだな」

里志「初めからだよね」

える「そうなんですか!?」

奉太郎「ん?ああ、まあ一応……」

里志「奉太郎は初めから質問そのなんとかっていちいち数をつけて質問してたからね。

   あらゆる手間を少しでも省こうとする奉太郎が、そんなことしたのは数を覚えておくためさ。

   あるいは僕や千反田さんが覚えやすいようにって要らない世話を焼いたのかな。

   でも、気づいた理由はわからないね」

奉太郎「最初に俺が問題とは関係ない質問をした時、里志はこう言った。

    『今の質問はノーカウント』ってな」

里志「そんなこと言ったかな?」

える「はい、確かに言いました」

里志「……ほんと、よく覚えてるね二人とも」

奉太郎「里志の説明によれば、このウミガメのスープっていうのは多人数参加型のゲームで、

    本来ならいかに問題を早く解けるかを競い合うものだ。

    そこで重要になってくるのは質問の数じゃない。質だ。

    ノーカウントだなんて口にするまでもなく、質問を数える意味はない。

    わざわざ数えるとすれば、そこにはなにか理由があるはずだ。

    そして、そんな理由は誰かと数を比べるためくらいしか思い浮かばない」

里志「奉太郎相手に失言は命取りだってのは身を持って知ってたんだけどな。我ながら脇が甘いねえ」

える「前になにかあったんですか?」

里志「それはまあ、長い付き合いだからさ」

える「……ちょっと気になります」

奉太郎「あー。そっちはまた今度にしろ、千反田。

    後は、俺が里志や千反田より一時間ほど遅れて部室に来たことを合わせて考えると、推論くらいは立つ。

    大方俺が来る前にこんなやり取りがあったんだろ」

――――

――――――――

える「こんにちは、福部さん。今日は一番乗りだったんですね」

里志「特に用事もなかったからね。ふぁ~……」

える「眠そうですね。夜更かしは駄目ですよ?」

里志「いやあ、昨日の夜ウミガメのスープに参加したらつい熱中しちゃってね。

   気づいたらずいぶん時間が経ってたんだよ」

える「スープに参加?どういうことですか?」

里志「ああ、ウミガメのスープっていうのは……」



える「面白そうですね。わたしもやってみたいです」

里志「やってみるかい?今は二人しかいないから一対一になっちゃうけど」

える「いいんですか?」

里志「もちろん。拙作ながら僕が作った問題になるけどいいかな?」

える「はい、お願いします!」



里志「というわけだよ。おつかれー」

える「お疲れ様です。確かに初めの問題からは予想できない答えですね。

   正解にたどり着くまで随分時間がかかってしまいました」

里志「いや、一人では問題を解けない事も多いからね。

   正解できただけでも大したものだと思うよ」

える「でも、52回も質問してしまいました……」

里志「へぇ。質問を最初から数えていたのかい?」

える「いえ、今全部思い出して数えてみたんです」

里志「……そっか。そっちは間違いなく大したものだよ」

える「うふふ。でも、やっぱりわたしはまだまだです。

   折木さんならきっとわたしの半分以下で正解できたと思います」

里志「ああ、まさに奉太郎のためにあるようなゲームだからね。

   そうだ、奉太郎が来たら同じように一対一で問題を出してみようか」

える「それは!それはすごくやって欲しいです!!」

里志「う、うん。あっと、それなら千反田さんがこの場にいたらまずいな」

える「どうしてですか?」

里志「もし千反田さんが何も知らずに奉太郎と一緒にウミガメのスープの説明を聞けば、

   間違いなく一緒に参加したがるよね?というかするよね?」

える「それは……そうかもしれません」

里志「奉太郎にも同じ条件で挑戦してもらわないとフェアじゃないからね。

   質問を数えていることはもちろん、千反田さんと競っていることもできれば伏せておきたいんだ。

   千反田さんが参加もせずにその場にいれば、問題を事前に出されていたことに気づかれて、

   後者の方はバレるかもしれないからさ」

える「わかりました。じゃあわたしは他の場所で……あ、でも……」

里志「なにか問題あるのかい?」

える「わたし、質問の数だけじゃなくて、折木さんがどんな質問をするのかも、気になっちゃいました……」

里志「そ、そっか、気になっちゃったか。それなら仕方ないね。

   でも流石に全部の質問を覚えてられないし、どうしようかな」

える「どうしましょう……」

里志「よし、それならいっそ千反田さんが寝ていればいいんだ」

える「え?」

――――――――

――――

奉太郎「こんなところだろう」

里志「……時々、奉太郎は単に隠れて現場を見ているだけなんじゃないかと思うことがあるよ」

える「すごい!すごいです折木さん!

   わたしと同じ問題をたったの8回の質問で正解しただけじゃなくて、

   その裏に潜む謎まで解き明かすなんて!」

奉太郎「いや、裏に潜む謎って……そんな大仰なものじゃないだろう。ただのお前らの悪ノリじゃないか。

    それにどっちも勘が当たっただけだ。運だよ」

里志「へえ、ウミガメのスープに必要なのも、運だけだっていうのかい?」

奉太郎「一般論じゃない。俺の場合はだ」

里志「ふーん、まあいいさ。これで満足できたかな、千反田さん?」

える「大満足です!やっぱり折木さんは流石です!」

奉太郎「勘弁してくれ……」

里志「うん。僕も一つ疑問が解けてよかったよ」

奉太郎「疑問?お前も何かあったのか?」

里志「ああ、そもそも奉太郎がこんなゲームに乗ってくれるとは思ってなかったからね。

   意外とあっさり問題に取りかかってくれたから、不思議に思ってたんだ」

える「そう言えばそうですね。いつもの折木さんなら断っていたかもしれません」

奉太郎「里志。余計なことは言うなよ?」

里志「仕方ない、黙っておいてあげるよ。心配無用さ。僕は口が固いからね」

える「むぅ!なんなんですか?二人だけわかってるなんてずるいです!

   わたしにも教えて下さい!」

里志「いやあ、そこまで言われちゃ断れないなあ」

奉太郎「おい」

里志「奉太郎はあの時点で千反田さんが自分の結果を知りたがってるってわかってたんだ。

   だから気が乗らないゲームにも嫌々参加したのさ。千反田さんのために、ね」

える「そ、そうだったんですか……あの、ありがとうございます……」

奉太郎「語弊があるぞ!千反田のためじゃない!

    千反田が関わってるなら断っても無駄だと思ったからだ!」

里志「はいはい、ごちそうさまっと……ん?」

ヒカリモカゲモマダトオクテー♪

里志「メールだ。摩耶花からだね。漫研終わったから今から来るってさ」

奉太郎「……よし、俺はそろそろ帰」

える「折木さん、寝たふりしましょう!」

奉太郎「ま、待て。二人も寝てたら流石に無理があるだろ」

える「何言ってるんですか!伊原さんがどんな質問するのか気になるでしょう!?」

奉太郎「俺は気にならん!」

える「わたしは気になります!」

奉太郎「だったらお前だけ聞けばいいだろう!?

    なんでお前と仲良く寝たふりして、里志と伊原の質疑応答を延々聞かなきゃいけないんだ!」

里志「痴話喧嘩中悪いけどね。そろそろ摩耶花が来ると思うよ?」

える「ほら!もう間に合いません!観念してください!」グイグイ

奉太郎「いや、間に合わないとかそんな切羽詰まった問題じゃ……」

ガチャ

摩耶花「遅くなってごめんね!急にあっちに顔出さなきゃいけなくなって……」

える「……」

奉太郎「……」

摩耶花「……なにこれ。なんで折木とちーちゃんが並んで寝てるの?」

里志「あー、えっと……摩耶花、ウミガメのスープって知ってるかい?」

終わり

くぅ~wこんな問題普通に出したら絶対グダるよね
あと奉太郎と一緒にウミガメしたら最高におもしろくないだろうなと思いました

書き溜めないと書けないので続きはごめんなさい
ウミガメスレと同時進行になってたのもなんかごめんなさい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月12日 (火) 04:11:14   ID: sw__4h_n

問題の質はともかく話自体の出来がめちゃ良い

2 :  SS好きの774さん   2019年08月16日 (金) 00:32:39   ID: OWyRLpXk

これ問題の元ネタは藤子・F・不二雄の短編そのままですね

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