幼女「じょうだんだろ」(189)

TSFはすばらしい

ガチャッ

妹「お兄ちゃん!ほら 朝だよ、早く起きて!」

妹「ねぇ、起きてってば!」

バサッ

幼女(スヤスヤ)

妹「あれっ、この子……誰? お兄ちゃん、どこに行ったのかな?」

ペシペシ

妹「ねぇ、朝だよ。おきて、あなたはだぁれー?」

ペシペシ

幼女「……ん、んぅ? ふぁあ、誰が誰だって?」

妹「あ、おはよう。……ねぇ、あなたはだあれ?」

幼女「はぁ……? おきぬけのあにをからかってたのしいか?
   それともねぼけてんのか?」

妹「……兄……?」

妹「あのねぇ、こんなにちっちゃくて、しかも女の子なのに、きみが私のお兄ちゃんなわけないでしょう?
  ねぇ、きみはどこの子なの?何小学校?お名前は?」

幼女「なにをふざけてるんだ? ……あぁ!じかんがヤバい!」

幼女「よいしょっと。あれ、ベッドがいつもよりたかいような?」

幼女「……いかん、そんなばあいではない。がっこうにおくれる」トコトコ

妹「ああ、待ってよー」

―階下、居間

ガチャッ

幼女「おはようかあさん。あさごはん、いただくよ」

母「あらおはよう……って、あなた、どこから入ってきたの?
  わたしはあなたのママじゃないわよー?」

幼女「おいおい、アンタまでなんなんだ?
   ……っていうか、いいトシして『ママ』はないだろ」

母「まぁ、なんて口のきき方!悪い子ね!」

幼女「いや、くちょうはいつもどおりのはずだけど」

母「でも変ね、近所にこんな子いたかしら?
  妹の小さいころにちょっと似てるわね」

タタタ

妹「あ、ここにいた!ねえお母さん、この子どこの子?
  お兄ちゃんの部屋で寝てたんだけど」

母「お兄ちゃんの部屋で? あ、お兄ちゃんはまだ寝てるの?」

妹「ううん、お兄ちゃんはいなかったよ」

幼女「なぁ、あんたらなんのはなしをしてるんだ?
   こうこうせいのちょうなんを『この子』よばわりしてみたり、むししてみたり」

妹「この子さっきから変なことばっかり言ってるんだよ。
  口も悪いし、なんだかお兄ちゃんみたい」

母「そうねぇ……。でもそのお兄ちゃんはどこに行っちゃったのかしら?
  もしかして、この子を誘拐して失踪……!?」

幼女「おーい、ひとのはなしをきけ」

幼女「……って、なんだ? めせんがやたらひくいような……?
   こころなしか、てもちいさい」ニギニギ

幼女「……」

幼女「まさかっ!」ダッ

―-洗面所

ダダダダダ ガラッ

幼女「まさか、そんなマンガみたいなことが……ッ!」

幼女「はっ!……とうっ!」ピョンピョン

幼女「……だめだ!しんちょうがたりなくてかがみがみれん!」

妹「急に走りだしてどうしたの? チビちゃん」

幼女「おお、いいところに! 妹、すまんがおれをもちあげてかがみのまえにかざしてくれ」

妹「いいけど……」ヒョイ

幼女「……!!」

幼女「じょうだんだろ」

幼女「……」

幼女「ちいさくととのったかおに、かたまでのびたかみ」

幼女「びみょうにふきげんそうなひょうじょうは、おれらしさのなごりか」

幼女「まさかほんとうにようじかしているとは……しかもようじょ」

幼女「このがいけんだとしょうがっこうていがくねんってとこか?
   ちゅういちの妹とくらべてもかなりちいさいな……」

妹「ねぇ、もう下ろしてもいい?」

幼女「お、おおスマン、もうだいじょうぶだ」

ストン

幼女「……どうしたもんか。とりあえず妹、りびんぐに行くぞ。じょうきょうをせいりする」

妹(キュートな外見にクールな口調……これは)

―居間

幼女(まずは二人に理解してもらうのが先決だろうな……。
   しかし、なんと説明すればいい? とりあえずは正面から説明してみるか)

幼女「さて、母さん、妹、少し話がある。学校の時間はヤバいがこの際仕方あるまい」

妹・母(……)

幼女「おどろかずにきいてほしい。おれは……つまりあんたらのめのまえのしょうじょは、
   このいえのちょうなん、兄だ」

幼女(どうだ……どう出るっ!?)

母・妹「……」

母「あ、妹。あなたそろそろ学校行かないとダメな時間じゃない」

妹「そ、そうだね。じゃあ、行ってきま……

幼女「まてまて!きかなかったことにするのはやめてくれ!
   じっさいもんだい、あんたらがりかいしてくれないとはなしがまえにすすまないんだ!」

幼女「正直言って、俺一人ではこの状況を持て余す。
   だから信じてくれ。母さん、俺はあんたの息子だ」

母「……」

幼女「はぁ……。ま、むりだよなふつうにかんがえて」

幼女「よしわかった。なんでもきいてくれ。
   こうなったいじょう、おれがおれであることをしょうめいするすべは、
   おれしか知らないじじつをかたるほかにない」

母「じゃあ……。お母さんの出身地は?」

幼女「グンマー」

母「お父さんの仕事と年齢は?」

幼女「47さい、ぎんこういん。やくしょくはしてんちょう」

母「妹の学年は?」

幼女「ちゅーいち」

母「あなたの初恋の人は?」

幼女「……そんなことをはなしたおぼえはない」

母「答えられないのね……怪しい」

幼女「いやいや!だってあんたしらないだろ!」

母「おんn…

幼女「わーわー!ヤメロヤメロ! なんでここであいつのなまえが出てくるんだ!」

母「……怪しい」

幼女「たのむからしんじてくれよ……」

幼女「じゃあ妹、なにかしつもんは?」

妹「んーとね、お兄ちゃんのえっちな本の隠し場所は?」

幼女「」

妹「……隠し場所は?」

幼女「い……いえな……いや!そんなものはない!」

妹「いいの? 信じてもらえなくて」

幼女「くっ!」

妹(きゃー、赤面幼女かわいい!)

幼女「て……てんじょううら」

妹・母「!!」

妹「よく言えましたー! まぁわたし知らなかったんだけど」

幼女(じゃあこんなの暴露してもなんの意味も無ぇじゃねーか!
   ……いや、忘れよう)

漢字を使うのか使わないのかはっきりしろよ!!!!

>>12
すまん、いっかいふつうにかいたあとひらがなにへんかんしたから、とりこぼしがあるかもしれん

幼女「で、だ。しんじてくれたのか」

母・妹「……」

幼女「どうすりゃいいんだ……」

幼女「……あっ! もしかするとこのからだ、もとのおれのしんたいてきとくちょうを
   ひきついでるんじゃないか!? ちょっとかくにんしてくる」

-風呂場

幼女(洗面所の鏡は高すぎるからな)

幼女(椅子に立って……とりあえず脱いでみるか……)

幼女(……)

幼女(いや、自分の体だ。気に病む必要はなにもない。そう、なにも)

ゴソゴソ ポイッ
ゴソゴソ ポイッ

ちなみに、兄の心理描写では漢字使います

幼女(なんという完全な幼女具合)

幼女(しかしもとの体の特徴なんて覚えてな……いや)

幼女(確か二の腕にホクロが……ある!)

幼女(あとは、手術して縫った痕が腹にあったはず。
   おお、ある)

幼女(だんだん思い出してきたぞ。一重瞼に八重歯、水ぼうそうの痕)

幼女(よし、間違いなくこれは俺の体だ。縫った痕と八重歯を見せれば、
   少なくとも母は信じるだろう)

幼女(まぁ、股間は多少寂しいが……)

幼女(……)

幼女(邪な考えが外部にバレない点に関しては、女のほうがいいかもな)

幼女(さて、服を着て居間に戻ろう)

-ー居間

妹「あ、帰ってきた」

幼女「さぁみろかあさん。ほらこのやえば!」

幼女「あ~~」クパァ

母「あら、兄と同じ……」

幼女「そしてこの、ふくぶのほうごうこんを!」バッ

母「あらあら、本当ねぇ。……ねえ、お嬢ちゃん」

幼女「……なに、とうとつに」

母「実はね、お母さん、最初からあなたが兄くんだって分かってたの。
  十数年も一緒にいるんだし、なにより血を分けた親子ですもの。
  女の子になっても、立ち方、しゃべり方、雰囲気、全部変わらないのよね。
  妹ちゃんだってわかってたんでしょ?」

妹「そりゃそうだよー。寝てるときはさすがにわかんなかったけど、
  起きて、喋った瞬間にピンときたんだ」

幼女「……じゃあいままでのおれのくろうはなんのために」

母・妹「だって面白かったんだもん」

幼女「ちくしょう、あんまりだ」

母「さっきはお風呂場でイロイロ確かめてたの?楽しかった?」

幼女「かんべんしてください」

妹「お兄ちゃんのえっち」

幼女「……いや、あれは仕方ない!
   きかんはふめいだが、これからこのからだとつきあっていかなきゃいけないんだ。
   じょうきょうのはあくのためにはひつようなプロセスだった!」

母・妹「へぇー」

幼女「……と、とにかく!おれがおれだと分かってもらえてなによりだ」

幼女「で、これからどうすべきだろう?」

母「そうねぇ。とりあえず今日は学校はお休みしましょう。
  ……妹、三時間目からでもいいから学校に行ったら?」

妹「やだよー。こんな面白い状況、なかなか体験できないもん。
  明日になったら元に戻っちゃうかもしれないじゃん」

幼女「!!」

幼女「……そうか。そうだよな!マンガとかだと、なぜかつぎのひ(かい)にはもどってるもんな!」

母「そもそも、どうしてこうなったのかしら?」

幼女「わからない。なにもこころあたりがない」

母・妹「……」

母「じゃあ、今日は服を買いに行きましょう」

幼女「……なんでここでそのチョイスなんだ。もっとほかになんかあるだろ。
   いしゃのしんさつをうける、とか」

母「あら、大事なことよ。あなた、いつまでもそのだぶだぶのスウェットと、
  ぶかぶかのTシャツを着てるつもり?」

幼女「それは……」

母「妹の昔の服はほとんど従妹ちゃんにあげちゃったし」

幼女「……しかたないか」

母「決まり!そうと決まったら早速準備しなくちゃ!
  たしかキャミソールとスカートくらいは残ってたはずよ」

妹「ねぇ、私も行っていいんだよね?」

母「もちろん。二人でお兄ちゃんにかわいい服を選んであげましょ」

妹「うん!」

幼女「もうれつにイヤなよかんがする」

-ー隣町駅前ファッションビル

幼女「こどもふくをかうのに、なんでここまでこにゃならんのだ」

妹「どうせ買うなら、うんと可愛いのにしないと!」

幼女「だいいち、あしたになったらもどってるかもしれないんだぞ?」

母「それでもいいの。今日のうちにいっぱい写真とっとくんだから」

幼女「かんべんしてくれ……」

母「兄、いまのあなたはすっごく可愛い女の子なのよ。
  昔の妹よりももっと」

妹「そうだよ!ホントは男のお兄ちゃんに負けるのは悔しいけど」

母「かわいい子は、その可愛さに磨きをかけるという社会的義務があるのよ?」

妹「そうだよ!『かわいいは正義』なんだから、それを台無しにするのは悪なんだよ!」
  
幼女「妹、おまえなんだかこわいぞ……」

母「さぁ、ゴチャゴチャ言ってないで行くわよ!」

妹「さぁ、お兄ちゃん早く!」

幼女「まぁ、なんだ、おてやわらかに……」

  《 妹「ごじかんけいか!」 》

--ファッションビル地下、コーヒー店

幼女「……つ」

妹「……つ?」

幼女「……つかれた」

母「まぁ、疲れたでしょうね。この広いビルをほぼまわったんだし、
  数え切れないくらい試着したし」

妹「かわいかったね、お兄ちゃん」

幼女「まぁ、そうかもな……」

幼女(俺はロリコンではなかったはずだが……。正直何度か見惚れかけた)

幼女(とくに白のワンピース!あれは殺人的だった……)

幼女「まぁぜんぶじぶんだったわけだが」

妹「えっ?」

幼女「いや、なんでもない」

幼女「しかし、けっきょくどれくらいかったんだっけ?」

母「まぁ、上下10セットくらいかしら?ちょっと少なかった?」

幼女「どうかんがえてもおおいだろ……。あしたにももとにもどるかもしれないのに」

妹「もうお兄ちゃん!縁起でもないこと言わないでよ!」

幼女「『えんぎでもない』って……。もどるのがわるいことのようないいぐさだな」

母「このままのほうがいいんじゃない?かわいいし」ニコッ

妹「そうそう、かわいいし」ニコッ

幼女「それもそうだな、かわいいし」ニコッ

三人「…………」ニコニコ

幼女「ってんなわけあるかぁ!」

幼女「だいいちこのままじゃがっこうにも行けないだろ!
   もういちどしょうがっこうからやりなおしなんて、おれはごめんだぞ!」

母「学校なら、ふつうに行けばいいじゃない」

幼女「は? そんなのがきょかされるわけ……」

母「されたわよ、さっき。あなたがトイレ言ってる間に、校長先生から、許可」

幼女「mjd?」

母「まじで」

妹「わりとあっさりOKしてくれたみたいだったけど」

幼女「どうなってるんだ……。ちょっとがっこうにでんわしてみる」

ピポパ

プルルルルガチャ

先生『はい、毘符高校職員室です』

幼女「あ、もしもし。あの……こーちょーせんせいにおはなししたいことがあるんですが、
   おとりつぎいただけますか?」

先生『はい、それはいいですが……、どちらさまですか?』

幼女「2ねんえーくみの兄です。……あ、こえがおかしいのはきにしないでください」

先生『……? えーと、それでは校長先生に代わります』

コ-チョ-センセ--! オデンワデスヨ--!

校長『お電話代わりました、校長の校長ですが』

幼女「どうも、兄です。……ええと、ははからじじょうはおききですか?」

校長『おお、君が! 声を聞く限り、どうやら本当に女の子になってしまったようだね。
   前の君とは大違いだ』

幼女「まえ? こーちょーせんせいはいぜんのぼくをごぞんじで?」

校長『ああ、よく知っているよ。君は部活動こそ入っていないが、学級委員や生徒会役員を
   つとめてくれているからね』

幼女「はぁ、それはどうも……」

幼女「ではほんだいにはいりますが、あすいこうのぼくのとうこうをきょかなさったというのは
   ほんとうですか?にわかにしんじられないのはじゅうじゅうしょうちですが、
   ぼくはいまほんとうにじょししょうがくせいのいでたちなんですよ?」

校長『いやいや、信じているとも。今の君の声は可愛らしい少女のものだが、
   使っている語彙は明らかに幼い子供のそれではないからね。
   ……許可ならもちろんしたとも。明日からも、今までと変わりなく登校したまえ』

幼女「……いいのですか?」

校長『実をいうと、私は小学校の校長になりたかったのだ。にもかかわらず高校になんぞ来て
   しまって、少女たちが無邪気に登校する姿を見守る機会は、永遠に失われたとばかり思っていた」

ひらがなのぶんしょうはかなりよみにくいとおもうが、まぁがまんしてくれ

しかし…
ええかげんこの手のネタ飽きないのかね?
ん?もう散々やり尽くしてんだろうに…

校長「しかし!君はどうやら私の夢をかなえてくれそうだ!是非……是非明日からもウチに通ってくれ!』

幼女「……えぇぇー」

校長『頼む!このとおりだ!』

幼女(校長……もしかして電話の向こうで頭を下げているのか? うわぁ……。だがこれは好都合)

幼女「……ええ、それはこちらとしてもねがったりです。
   もしかのうであれば、ほかのせんせいがたにいきさつをせつめいしておいていただけると
   たすかるのですが」

校長『よしわかった。私から話しておこう』

校長『では明日、君の登校を楽しみにしているよ』

幼女「……しつれいします」

ピッ

幼女「こーちょー、じつはあんなキャラだったのか……。それなりにそんけいしていたのに、ざんねんだ」

母「ね? 大丈夫だったでしょ?」

幼女「……もしかして、さいごにかったブレザーはこのために?」

母「さすがに学校指定のとまるきり同じではないけど、できるだけ似てるのを買ったから大丈夫よ」

幼女「……さいで」

>>31
男→幼女ってきしゅつ?

幼女「あ、じゃあカバンは? がくせいかばんでとうこうするのはたいかくてきに
   ちょっときびしいかもしれない」

妹「ランドセルあげるよ。わたしが去年まで使ってたやつ」

幼女「ランドセルか……このさいしかたないのか……?」

母「ランドセルは小学生の体に最適化されてるんだから、これを使わない手はないわね」

幼女「だとしても、べつにランドセルならむかしのじぶんのがあるんだが」

母「だめよ! 女の子が黒いランドセルなんて」

幼女「まぁ、こうくると思ったよ」

妹「じゃあ決まりだね!」

幼女「はぁ……。とりあえずいえにかえろうか……」

――その夜

母「兄、そろそろお風呂入ってきたら?」

幼女「りょーかい」

――脱衣所

幼女「ふう、疲れた……。明日も大変そうだ、今日の疲れはしっかり取っておかねば」

幼女(このヒラヒラした服も着慣れないといけないのか。
   戻ったとき妙な後遺症が残らないといいけど……)

――浴室

幼女(……)

幼女(戻ったとき……?そもそも、俺は元に戻れるのか?
   俺は元に戻りたい……はずだ。しかし、この状況に妙に納得してしまっている自分がいるのも事実。
   それはなぜだ? 俺は本当に元に戻りたいのか?)

幼女(わからない……。でも、ずっとこのままなのは怖い。
   だが本当に原因がわからない。元に戻る?どうやって?)

幼女(そもそもどうしてこのままなのが怖いんだ? アイデンティティーを奪われたからか?
   肉体的特徴はココロの裏付けとしてそれほど強い位置にいたのか?
   それにしたって新しい体の特徴を以て『自分自身』と認めればいいだけのはずだ)

幼女(いや待て……昨日の俺と今日の俺は本当に同一人物なのか?
   そうだ。俺が恐怖しているのは、俺の連続性が失われたかもしれないからじゃないのか?
   さっき確認した身体的特徴だって、何らかの手段によって再現することは可能だろう。
   ……この体は誰のものなんだ? 昨日まで俺だったはずの誰かはどこへ行った?)

幼女(俺は……誰なんだ?)

幼女「いや……。現時点では何も考えない方が精神衛生のためか」

ガラッ

妹「お兄ちゃん? なにぶつぶつ言ってるの?」

幼女「……たいしたことじゃない。ずいぶんフシギなことになったなぁとおもっただけ」

妹「あはは、こんな体験は滅多に出来るものじゃないよ」

幼女「は!だいさんしゃのたちばはきらくでいいねえ」

幼女「で、なにしにきた?いくらちぢんだからといっても、なかみはそのままなんだから
   フロくらいひとりではいれるぞ」」

妹「お兄ちゃん、どうせ髪の洗い方なんて知らないでしょ? 手伝ってあげようと思って」

幼女「かみ? ああ、おんなのひとはたいへんらしいな。
   そうか、セミロングといってもそうおうのていれはひつようか」

幼女「わかった、ではあまんじてせわになろう」

妹「了解であります!」

 ――――………

*一日目 了 *

シリアスパートはもうありませんのでごあんしんを

――朝

女「こんにちはー!」

母「ほら兄ー!いつまで寝てるの!女ちゃんが迎えにきてくれたわよ!」

母「ごめんなさいね女ちゃん、悪いけど、いつもみたいに起こしにいってくれる?」

女「了解です!……あ、そういえば昨日は兄、どうしたんですか?
  わたしは日直だったので先に行きましたけど、いつまでも兄がこないから心配しましたよ」

母「昨日はちょっと、ね……」

女「ちょっと?」

母「ふふっ、もう少ししたらわかるわ」

女「……?」

――兄の部屋

コンコン

女「兄ー、入るよー!」ガラッ

女「もー、まだ寝てる!布団に潜っちゃって……」

女「ちょっとほら、起きてしたくしないと学校遅刻するよ!僕は巻き添えになるのは嫌だからね!」

モゾモゾ

女「聞いてるのー?はやく起きな、よ!」バサッ

幼女「うおっまぶしっ」

女「……え?」

幼女「ふあぁぁあ」

幼女「ねむい……しかたない、おきるか。女、さきにいっててくれ。
   きがえておりてくから」

女「え……あなた……誰?」

幼女「んー? ……ああ、そういえばそうだったな。
   またあのやりとりをくりかえすのか? 女、はなしはあとだ」

女「え?あ……うん、下行ってる」

階下――

女「おばさん!あれはなんですか!?
  挙動がどう見ても兄な小さい女の子がいたんですが!」

母「あーあれねー。実は兄その人なのよ。昨日の朝からああなってたの」

女「ええー! それでいいんですかお母さん!」

母「まあいいんじゃない? 騒いだって何にもならないしね」

女「……学校は!? あのまま学校に行くんですか!?
  本人はそのつもりみたいでしたが……」

幼女「そのてんはもんだいない。こうちょうにきょかをとったからな」

女「キミは……本当に兄なの!?」

幼女「そのようすだとだいたいのせつめいはおわってるようだな。
   いかにも、おれはまぎれもなく兄だ。このいえのちょうなんでおまえのおさななじみの、な」

女「そんな……」

母「兄、似合ってるわよ、そのブレザー」

幼女「んー、ここはよろこぶところなのかねぇ」

女「……そろそろ納得するしかないみたいだね」

幼女「ああそうとも。がっこうのほうももんだいないみたいだしな。
   げんじょう、わりきってしまえばふつごうはない」

女「ホント、君は変わらないね……」

幼女「まぁな。これでせいかくまでかわったらおれのアイデンティティはなくなったもどうぜんだ。
   さすがにそれはこまる。……ん? あれは……」

女「あれは校長先生かな? 手を振っているようだけど」

幼女「あのロリコン……。まさかマジでやりやがるとは」

校長「おはよう兄くん!君は素晴らしいな!」

幼女「……」

女「ちょっと校長先生!さりげなく兄に触れようとしないでください!
  絵面が完全に犯罪ですよ!」

幼女「こうちょうせんせい……いろいろととりはからってくれたらしいのはありがたいんですが、
   あまりサービスをきたいされてもこまりますね。
   じゅんぼくなふるまいなどとはむえんのせいかくですので」

校長「クールな幼女! 君は天然記念物……否国宝級の存在だ!」

幼女「……これはダメだな。女、とっととはいろう」

女「う、うん」

わりとしえんしてくれてうれしい。みんなTSFすきだな

幼女「こーちょー、ついてきたらあなたとはにどとくちをききませんから」

校長「そんなご無体なぁあ」

女(校長の御し方をつかんだみたいだね……)

――教室

幼女「おはよーっす」

一同「!!!」

幼女「このはんのう……さしものこうちょうといえど、どうきゅうせいにせつめいするひまはなかったか」

副委員長「あの……?」

幼女「おはよう、ふくいいんちょう。しゅっせきぼとかはしょくいんしつからもってきてくれたか?
  まだならおれがいってくるが」

副委員長「……え?」

女「兄、そんな唐突な……。副委員長さん固まってるよ」

幼女「……よろしい。ではとりあえずいっしょに行こうか」

副委員長「あ、はい……」

女「副委員長さん、それでいいのか……」

――道中

幼女「そうめいなきみならわかってくれるるとしんじたいが、おれは兄だ。
   なぜか、きのうおきたらこんなすがただった」

副委「えっと……クラス委員長の、兄くん?」

幼女「おうとも。なぜこうなったかはおれにはわからない。
   しごとのほうはこれまでどおりこなすんで、あんしんしてくれ」

副委「わかり、ました……」

幼女「すなおでたいへんよろしい」

――職員室

幼女「さて、しゅっせきぼとノートをとりにきたんだったね。
   こーちょーにはであわないことをいのろう。……しつれいします」ガラッ

先生「!! もしかしてあなたが兄くん?」

幼女「おはようございます、せんせい。なんのいんがか、こんなからだに」

先生「可愛いわねぇ!良かったら、うちに来ない?」

幼女「ていちょううにおことわりします。……へんきゃくよていのノートがあったはずですが」

先生「私の机にあるわ。ちょっと待ってね」

タタタ

先生「はい、これ。……今のあなたに持てるかしら」

幼女「……たしょうふあんではあります」

副委「兄くん、出席簿取ってきたよ」

幼女「ありがとう。じゃあもどろうか」

副委「うん。あ、わたしがそっち持つね」

かなしいおしらせ

かきためがつきました

幼女「しんじられない」

先生「嘘ついたらお尻ぺんぺんですよ!」

――道中

幼女「ノートもたせてごめん」

副委「気にしないで。兄くんはちっちゃくなっちゃったんだもん。
   それに今は男の子じゃないんだから」

幼女「うん……ふくいいんちょう、いつもはおとなしいのに、こういうときはおねえさんみたいだ」

副委(!)

副委「……もし兄くんが良ければ、ホントのお姉さんみたいに甘えてくれてもいいんだよ?」

副委「いきなりこんなことになって、不安でしょ?」

幼女「いや、それにはおよばないよ。そんなにこまってもいないし」

副委「そう……。でも、何かあったらすぐに頼ってね」

幼女「ありがと、こころづよいよ」

期待

――教室

幼女「よーしみなのしゅう!HRがはじまるまえにノートをかえすぞ!
   しゅっせきばんごうじゅんにとりにこーい!」

皆「……」

女「あの……兄。皆固まってるよ。僕だって今朝知ったばかりなんだから、ちゃんと説明してくれないと」

幼女「……あ、そうだったな」

幼女「こじんてきなれんらくだが、きのうからなぜかこんなすがたになってしまった、兄だ。
   そのうちもどるのかそうでないのか、まだわからないが、とりあえずいままでどおりよろしく」

幼女「じゃーノートをとりにきてくれー」

副委(あっさりしてる……兄くん、無理してないといいんだけど)

ボクっ娘キモイwwwwwwwwwwwwww



だがそこがいい

友「あー、皆の総意を代弁して俺から質問があるんだが、いいか?」

幼女「ん、なんだ?」

友「お前が兄なのか?」

幼女「……そうだといっているだろう」

友「いや……え?俺がヘンなの?」

皆(首をよこにふる)

幼女「わかった、もうすこしくわしくせつめいしよう」

幼女「きのうのあさ、おれがおきたらこのからだだった」

幼女「いじょう」

友「え、終わり?」

幼女「おわりだ」

幼女「というか、おれだってなにがなにやらわからないんだからせつめいのしようがない」

友(あの喋り方と鉄面皮は間違いなく兄だが……)

友「わかった。改めてよろしく頼む」

幼女「おうとも」

――HR

先生「えー、すでに本人からから説明があったと思いますが、兄くんは女の子になってしまいました」
   ですが、中身はとくに変わりないとのことなので、皆さんは不必要に騒がないように」

女子α「先生、体育とかはどうするんですか?」

先生「それなんだけど……みんなは着替えとか、兄くんに見られるのはイヤ?」

女子β「べつにー」

女子γ「むしろ」

女子δ「こっちが見たいっていうか」

女子一同「異議なーし」

幼女「おまえら、それでいいのか?」

女子β「もし兄くんが邪な気持ちを持ってても」

女子γ「その体じゃ」

女子δ「私たちのオモチャになるだけ」

幼女「……」

女「まぁ仕方ないよ、兄。いざとなったら僕が守ってあげるからね」

副委「わ、わたしも……」

先生「じゃあ決まりね。ちょうど今日の3限は体育だから、兄くんは女子のほうに参加するように」

幼女「わかりました」

――業間

友「いいなー羨ましいなー男―」

男子a「俺と代わってくれよー」

幼女「なに?うらやましいだと?」

幼女「ははといもうとにはきせかえにんぎょうのようなあつかいをうけ」

幼女「こーちょーにはいやーなしせんをむけられ」

幼女「あまつさえいつもとにもどれるかもわからない」

幼女「このじょうきょうがうらやましいというのか」

幼女「こちらこそかわってやりたいくらいだよ。もしできるんならな」

友・男子a「……正直すまんかった」

―― 一限目 国語

ガラガラ

先生「授業を始めます」

幼女「きりーつ」

先生(!)

幼女「れーい」

幼女「ちゃくせーき」

先生「……」

幼女「あ、せんせい、ぼくのことはおきになさらず」

先生「君が新・兄くんか」

幼女「なんですか、それ」

先生「なにか困ったことがあれば言いなさい。
   君の学校生活を全力でサポートするよう校長から言いつかっている」

幼女「……はぁ、とりあえずはだいじょうぶです」

これモタモタ書いてたら落ちるんじゃないかな

先生「グレゴール・ザムザという名前を知っている人、挙手してみてください」

幼女・女「はい」

先生「では女さん、軽く説明を」

女「ええと、グレゴール・ザムザはフランツ・カフカの『変身』という作品の主人公です。
  朝起きると毒虫に変身していて、家族と意思疎通もとれないまま、不遇なその後を送ります。」

先生「はい、そのとおりです。兄くん、先生から君にひとつ助言です。
   グレゴールは毒虫の姿に返信してしまい、その後もとに戻ることはできませんでした」

幼女「……」

先生「おそらく、誰が見ても彼の運命は不幸なものであったでしょう。
   それは、毒虫の姿が人々に恐れを抱かせるものであり、且つ人語を話すことができなかったからです」

先生「しかし君は違う。今の君はおよそ誰からでも愛される容姿と言えましょうし、
   問題なく我々とコミュニケーションも取れています。
   あまり自分の身を悲観せず、事態を前向きに捉えてみてください」

幼女「ありがとうございます。
   ……しかしせんせい、ひとをはげますには、たとえがちょっとあくしゅみすぎませんか」

先生「それは申し訳ない。私も、あまり器用な人間ではありませんので」

幼女「だいじょうぶです、せんせい。じぶんがふこうだはおもってませんから」

先生「それは何より。では授業を再開します」

先生「せっかくなので今回の授業は『変身』を題材にしましょう」

先生「そもそも、この作品が評価されているのは、毒虫になってしまった主人公に起こる事態を、
   感情を一切交えず極めて淡々と述べているからであり……」

女(兄、あの先生はちょっとデリカシーに欠けるところがあるけど、生徒思いの良い人なんだ。
  大目にみてあげてね)

幼女(わかってるよ)

――二限目 化学

幼女「きりーつ れーい ちゃくせーき」

先生「おお、君が新・兄くんか!どのような現象によって性別の転換、体の幼児化が行われたのか、実に興味深い」

幼女「それがわかったらくろうしないんですけど」

先生「ふむ、まあそれはおいおい考えていくとしよう。さて、授業を始める!」

先生「さて、化学反応は可逆変化と不可逆変化の二種類に大別することができる」

先生「可逆変化の例は温度による物体の状態遷移だ。例えば水の温度を下げると凝固して氷となるが、
   また温度を上げれば水に戻る。これが典型的な可逆変化と言える」

先生「では不可逆変化とは?端的に言うと『もとに戻らない』変化が不可逆変化なのだが……兄くん。
   なにか不可逆変化の例を思いつくかね?」

幼女「そうですね……いまのぼくでしょうか」

先生「HAHAHA!! そう悲観的なことを言うものじゃないよ!まだ何もわかっていないのだろう?
   それはつまり、希望を捨てるのは早いということだ」

皆(笑えねぇ……)

先生「不可逆変化の例として度々挙げられるのが、タンパク質の熱変性だな。
   卵と牛乳の混合液を熱するとプリンになるが、プリンは冷えても液体に戻ることはない。
   これは、分子の結合が変わってしまっているためだ」

先生「これは絶対にテストに出るので、覚えておくように。
   各変化の例も書かせるからそのつもりで」

先生「ああ、兄くんの例を書いても点はあげないからな。HAHAHAHA!!!」

皆(笑えねぇ…)

うーむ、授業風景を書いても大して面白くないな
いっそ放課後まで飛ばすか。

ちなみに放課後はクール系ショタコン生徒会長が登場する

ショタコンじゃなかった ロリコンか

ああ!君が小さな男の子だったらどんなによかったか!
みたいな葛藤場面にしてもいいんじゃよ

>>96
おkそれでいこう

――放課後 生徒会室

幼女「こんにちはー」

会長「ん……? どうしたのかな、こんなところに小学生が迷い込むなんて珍しい」

幼女「いえ、かいちょう。兄です」

会長「兄くん? ああ、噂は聞いているよ。なるほど、女の子になったというのは本当のようだね」

幼女「ええ。こまったものですよ。もとにもどるアテもいまのところはありませんし」

会長(これは!これはこれはこれは!なんて可愛いんだ!)

幼女「あの、かいちょう? きょうはかくぶかつどうにらいねんどよさんのきぼうをききにいくのでは?」

会長「おっと失敬。そうだったね」

会長「しかし兄くん。女の子になった気分はどうかな。やはり落ち着かないものか?」

幼女「そうですね。ちぢんだのはともかく、せいべつまでかわってしまったのはちょっと」

会長「ふむ。……ひとつ提案があるのだが」

幼女「なんでしょう」

会長「それはね……」

会長「うむ!完璧だ!」

ショタ「……あの、これは」

会長「なに、こうすれば多少は落ち着くかと思ってね。少年の出で立ちならば、大して困ることはあるまい」

ショタ(なぜ生徒会室に男児用の服が)

会長「いいね。実にイイ。君さえ良ければ、その服は進呈しよう!」

ショタ「いえ、えんりょしておきます。これいじょうややこしいことになるのはさすがに」

会長「そうか…」

おやすみ

やっぱり書き溜めしないとグダグダになって駄目だね

TSFってなんだ?

ああ、性別転換のことか

なんでまだあるんだ

>>110
幼女「はやくかいてくれよたのむから」

会長「兄くん……ちょっとこっちへに来てくれないか」

ショタ「ベルのまねですか? おれはワトソンくんではありませんよ」テクテク

会長「ふふっ。えいっ!つかまーえた!」ダキッ

ショタ「うわっ!なにするんですか!かいちょう!」

会長「君が可愛いのがいけないんだよ、兄くん。
    本音を言うと、小さな男の子になってくれればそれが一番良かったのだが」

ショタ(やばいこの人、目がマジだ)

会長「ああ!本当に可愛いなぁ君は!
   理想の少年像を体現したような姿を前にして、抱きしめずにいられる者がこの世にいようか?」

ショタ「あの……くるしいです」

会長「わたしは幸せだよ兄くん!君を変身させたのが神か悪魔か知らないが、最大限の感謝を送りたいね」



会長「

やったぁ

ショタ(怖い怖すぎる、ここに長いするわけにはいかないな)

ショタ「はなしてくださいっ!」 バッ

会長「あっ!」

ショタ「よさんのきぼうをきいてきます!」

会長「待ってくれ!」

バタンッ

会長「……」

会長「ハッ!」

会長「なんということをしてしまったんだ、私は……」

いい加減幼女に戻したまえ

――廊下

幼女「はぁ……。あのひとにあんないちめんがあるとは……」

幼女「こーちょーといい、このがっこうにもこまったものだ。
    これからもおもわぬふくへいがあらわれないともかぎらん」

幼女「それはそうと、きょうはたいいくがあってよかったな。たいそうふくにきがえることができた」

幼女「さて、きょうはぶんかぶをまわろうか」

ああ、なるほどネタギレだな、>>1は間違いなく投げ出す

――軽音部室

モヒカン「てめぇ!俺のテレキャスDisってんのか!」

逆モヒカン「あぁ!元はといえばお前が俺のPRSにイチャモンつけたんじゃねぇか」

二人「あァ!?」

友「おいお前ら、いい加減にしろよ!練習がすすまねぇだろうが!」

部長「これも楽器愛の成せることだ、いいじゃないか」

友「部長からもなんとか言ってくださいよ」

部長「仕方ないな……。おーい二人とも!」

二人「なんスか!」

部長「このままではラチが明かない。いっそ誰かに二人の主張を判定してもらおうじゃないか」

モヒカン「……でも部長は生粋のレスポール信者だし、友はドラマーじゃないですか」

部長「こういうのはどうかな。次にあのドアから入ってきた人に判断を委ねるというのは」

逆モヒカン「……わかりました」

幼女「こんちわー」

ガタッ

友「おう、兄じゃないか。何の用だ?」

幼女「せいとかいのしごとでよさんのきぼうちょうさにな。ところで、このくうきはなんだ」

友「あー、ちょっとな……」

モヒカン「あんた!ちょっと話を聞いてくれ!」

逆モヒカン「PRSとテレキャス、どっちがいいギターだと思う!?」

幼女「あ?おとこならフライングVだろうが。どっちもダメだ」

二人「……」

友「ある意味……」

部長「公平な裁定かな」

幼女「あなたがぶちょうさんですか?らいねんどよさんのことなんですが」

部長「君が兄くん?女の子になったとは聞いてたが、なんで体操服なんだい?」

幼女「いろいろありまして……。で、よさんのきぼうをおきかせねがえますか」

部長「うちは機材費に関しては部員から徴収しているから。
   ……生徒会から出してもらいたいのは学祭のときの機材レンタル費だけかな」

幼女「りょうかいです。またなにかあればごれんらくください」

部長「お疲れさま」

幼女「しつれいしましたー」

――被服部室

幼女「こんにちはー」

女「あれ、兄? どうしたの?」

幼女「せいとかいのしごとで」

女「そっか、じゃあいま部長を呼んで……

キャー!!!!

幼女(!)ビクッ

部員A「きゃーかわいい!あなたが噂の兄くんね!」

部員B「せっかくそんなに可愛いのに、なんで体操服なの?
    あ、もちろんそれでも十分かわいいけど」

部員C「でもちょうど良かった!ね、女さん」

女「う、うんそうだね」

幼女「どういうことだ?」

部長「あなたのために服を作っていたの」

幼女「え?」

女「あはは……ゴメンね、兄。皆に君のことを話したら、なにか一着プレゼントしましょうってきかなくて」

幼女「……」

部員B「これなんだけど」

幼女「なぜにエプロンドレス?」

部員A「子供用の型紙がそれしかなくてねー」

部員C「そうそう、恥じらう兄くんが見たいとか、決してそんな理由じゃないよー」

部員B(こら、余計なこと言わないの!)

女(……僕には彼女たちを止めることはできなかったよ、兄)

部長「というわけで、貰ってくれるかしら?」

幼女「……ええ、ではありがたく」

部長「もちろん、ここで着替えていってくれるわよね?」

部員s「「「ここでそうびしていくかい?」」」

幼女「え」

(五分後)

女「おおぉ……」

部員A「似合ってるわ!兄くん!」

部員B「『似合ってる』なんてありふれたコトバじゃ表現しきれないかも」

部員C「そう!それはまるで……」

部員s「「「殺人的なまでに!」」」

幼女「……」

幼女(いや、決して嫌なわけじゃないんだ。このドレスの出来は素晴らしい)

幼女(でも、男として大事ななにかを失いつつあるような……)

女「うん、でも本当に似合ってるよ、兄。ウチのメイドさんになったら?」

幼女「かんべんしてくれ」

部長「この際だから、今日は一日それを着ていなさいな」

幼女「はい……おおせのままに」

幼女「さてぶちょうさん、きょうはよさんのおはなしをしにきたんですが」

部長「ああ、そうだったわね。ウチはそうね……ミシンのメンテナンスと修繕費用をお願いしようかしら」

幼女「わかりました。ではしつれいさせて……」

部員A「兄くん!」

幼女「はい?」

部員B「今日は!」

部員C「ずっと!」

部員s「「「メイドさんでいてね!」」」

女「誘拐されないよう気をつけてね、男…」

案外人いるもんだなー

――廊下

幼女(周りの目が痛い……)

不良(女)「ん?」

幼女(しかし脱ぐわけにもいかないし)

不良「おい」

幼女(さすがに帰り道はブレザーでも許してくれるよな)

不良「おい!」

幼女(あ、でもそうすると生徒会室戻んないとな。会長、正気に返ってるといいんだが)

不良「おいこら!」ガシッ

幼女「ん?あ、ごめん。ちょっとかんがえごとを」

不良「兄てめぇ、子供になってもアタシを小馬鹿にしてんのかい」

幼女「べつにバカにしているわけでは」

不良「ウソを言いな!事あるごとに私に突っかかってきやがって」

さるってビビった

幼女「せいとかいはふうきいいんもかねてるんだ、いはんしゃをみつけたらちゅういするぎむがある」

不良「はん!そんなの建前に決まってる」

幼女「いわばよごれしごとだ。こっちだって、ちゅういせずにすむならそうしている」

不良「じゃあそうしてみるんだな!」

幼女「それはできないそうだんだな。きみがかわりにやってくれるのならはなしはべつだが」

不良「冗談! ……つーかなんだお前、その格好は」

幼女「ひふくぶにしてやられた」

不良「してやられた?つまり、被服部の連中は、アンタに一泡吹かせる手立てを持ってるってことか」

幼女「そう、なるかな」

不良「ほほう? ……じゃあアタシはちょっと用事ができたから」

幼女「そうか。はりをてにささないようきをつけてな」

不良「そんなに不器用じゃねーよ!じゃあな!」

タタタ

幼女「あ、おいろうかははしるな!」

幼女(アイツ……まさか本当に被服部に入部するつもりか)

猿「僕は何の為にいるのさ」

幼女「突然、何?」

猿「僕は人間から嫌われてるのさ…でもこれでも生きてるんだ」

幼女「辛いの?」

猿「そうさ、毎日が辛い」

幼女「なら旅立てばいいじゃない」

猿「そうか…そうだ!旅立とう」

幼女「私も手伝ってあげる」

ヒュウウゥゥゥオオオオオオオォォォォォォ

猿「…」

幼女「こんなところで倒れてしまうの?」

猿「僕は寒さに弱いんだ」

幼女「まだ度の途中じゃない」

猿「そうだな…そうだね、でももう体が動かないんだ」

幼女「そう、それじゃもう駄目かもね」

猿「…死ぬ前に教えてくれないか?」

幼女「いいわよ」

猿「君は…」

カランッカランッ

男「ほう、それでその猿はどうなったんだい?」

幼女「笑って死んだ」グイッ

男「なるほど、それでこれからどうする?」

幼女「どうって?」

男「探してるんだろう?自分が消える方法を」

幼女「まぁね、時間はいくらでもあるからゆっくり探すわ」

男「そうかい、面白い話ありがとう、また会おう」

幼女「またね」

まだか

摩天楼 屋上

幼女「冗談だろ」

幼女B「何のことだか分かんねぇな」

幼女C「てめーが裏切らなきゃ何にも問題無かったんだがよぉ!」

幼女「裏切ってなんかない!」

幼女B「黙れ、お前さえ居なければ>>1は帰って来るんだよ!!」

幼女C「支援」

くっせーなこのスレ

>>151
お前には負ける

書けるとしたら夜になりそうだから、暇つぶしに俺が前に書いたSSでも読んでてくれ

幼女「モテない、モテないとキミは言うが」
http://invariant0.blog130.fc2.com/blog-entry-3191.html

さすがに夜まで保守してもらうのは申し訳ないから、落としてくれても構わないけど

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