妹「こたつぶっ壊れた」(37)

兄「そうか」

妹「どんまいって言って」

兄「どんまい」

妹「俺の部屋のこたつ使っていいぞって言って」

兄「俺の部屋のこたつは使っちゃだめ」

妹「……」

妹「なんでよ」

兄「俺が使うからな」

妹「私のスペースあるでしょ」

兄「中で屁するからなお前」

妹「誰がするか!!」

兄「ちなみに俺はする」

妹「すんな!」

兄「とにかくまぁ、健闘を祈る」

バタンッ

兄「……ちゃっかり部屋に入ってくるな」



兄「ちゃっかりこたつでぬくぬくするな」

妹「まぁいいじゃん、減るもんじゃなし」

兄「俺のくつろぎスペースが減る」

妹「そうか」

兄「どけ」

妹「ことわーる」

兄「こしょこしょ」

妹「わきの下はもう克服したもんねー」



妹「足の裏はだめええええええええ」

兄「勉強をするのだ俺は」

妹「えらい」

兄「こたつで」

妹「えらくない」

兄「足をあっためながらやると集中できる」

妹「ほんと!?」

兄「……気がする」

妹「……」

兄「どきなさい」

妹「いーやー」

兄「……うーむ」

妹「勉強の邪魔しないから」

兄「うーむ」

妹「さむいーこごえるー」

兄「お前の部屋そもそも暖房もあるよな」

妹「兄さんの部屋ないよね。ぷぷぷ」

兄「やっぱ出ていけ」

妹「ごめんーおこた入らせて」

兄「はぁ……」

妹「ねー?」

兄「邪魔するなよ?」

妹「うん!」

カリカリ

兄「……」

妹「……」

カリカリ

兄「……」

妹「……んー」

カリカリ

妹「ばぁちゃんとじぃちゃん遅いね」

兄「そうだな」

カリカリ

妹「ねぇ、シャンプー変えたんだよ私」

兄「ほー」

妹「どう?」

兄「かわらん」

妹「ぶー」

兄「さてと」

妹「終わった!?」

兄「うむ」

妹「えっとね、私をなでなでしてください!」

兄「なんで」

妹「ちゃんと邪魔しなかったから」

兄「よくできました」ナデナデ

妹「えへへー」

兄「頭にのっかった俺の手をつかんだまま離さないのはどういう事やねん」

妹「関西弁やねんー」

兄「どきなはれ」

妹「京都弁どすえー」

兄「」ワシャシャシャ

妹「きゃっ」


兄「やっぱ髪変わらんな」

妹「匂いが変わったでしょうが!」

兄「そうか、よーわからん」

妹「そんなんじゃモテないよ」

兄「そういう勉強はそのうち頑張る」

妹「……頑張らなくていいよ別に」

兄「どういう意味やねーん」

妹「そういう意味やねーん」

兄「メシ作る」

妹「へい」

兄「どきねぃどきねぃ」

妹「おこた入ってていー?」

兄「しゃーない」

妹「へへ」

祖母・祖父「「ただいまー」」

兄「おかえり」

祖母「妹ちゃんはー?」

兄「俺の部屋ー、こたつでゴロゴロしてる」

祖父「ん?」

兄「妹の部屋のこたつ壊れたって」

祖母「ありゃーそらーいかんわ」

祖父「直しちゃらんにゃ」

兄「近いうちに頼む」

祖母「ごはん作ってくれたんね、兄」

兄「うん」

祖母「ありがとうねー勉強もあるのにから」

兄「大学は受かってるからいいよ。資格の勉強だし」

祖母「資格も試験あるんでしょう?ガンバらないとねぇ」

兄「頑張るわ」

祖父「妹呼んでおいで、ごはんにしよう」

妹「おかえりなさい、おじいちゃん、おばあちゃん」

祖父「ただいま妹ちゃん」

祖母「兄ちゃんがごはん作ってくれたから食べようね」

妹「はーい」

祖父「この煮物おいしいね」

祖母「ほんとねー」

兄「おう」

妹「まぁまぁかな」

兄「へい」

祖母「そういえば妹ちゃん明日からまた学校?」

妹「そうそう」

祖父「あんなに可愛かった妹ちゃんがもう高校2年生だもんなぁ」

妹「今もかわいいでしょー?おじいちゃん」

祖母「今の妹ちゃんは可愛いというより美人だわね」

妹「そうかなーえへへ」

祖父「そうだそうだ。兄ちゃんもそう思うだろ?」

兄「ん?そうだな」

妹「……」ジッ

兄「……あんま変わってないと思うぞ」



兄「蹴るな」

妹「ごちそうさま」

兄「で戻ってきたらまだいるし」

妹「今日ここで寝ていー?」

兄「だめ」

妹「なーんーでーーー?」

兄「このダダコネっぷりをじぃちゃんばぁちゃんが知ったら笑うだろうな」

妹「う、うるさい」

兄「今日は祝日だったが明日からまた学校だろう?」

妹「だからなにさ?」

兄「こたつで寝たら風邪ひくぞ。そろそろ部屋であったかくして寝ろ」

妹「いや」

兄「てか風呂入って寝ろ」

妹「さっきシャンプーの話したでしょ!もう入ったよお風呂!」

兄「んじゃ俺が入ってくる」

妹「んもー全然人の話覚えてないんだから」

兄「」クンクン

妹「ひゃっ!?」

兄「匂いが変わったんだろ?覚えとるわそれぐらいは。風呂ってこよ」

バタンッ

妹「……もう」

兄「俺のベッドがこんもりしてる」

妹「……」

兄「何かいる」

妹「……」

兄「でてきなさーい。お前はもう包囲されているー」

妹「でてきませーんって言ってますよ犯人」

兄「だれ役の声だよそれは」

妹「犯人は添い寝を要求しています」

兄「そうか、要求を断ったらどうなるんだ」

妹「泣きわめくの刑みたいです!」

兄「やめろ、じぃちゃんばぁちゃんが怒る」

妹「お前に選択肢はない」

兄「急に出てくるなよ犯人」

妹「添い寝してー添い寝しよー」

兄「俺高3お前高2、そろそろお兄ちゃん離れをしよう」

妹「そ、そういうんじゃないもん!」

兄「ちがうんかい」

妹「今日はKOTATSUがですね」

兄「外人どうしたおい」

妹「こわれまーした」

兄「続けんでいい」

妹「へへへ」

兄「結局こうなった」

妹「久しぶりだね」

兄「狭いなおい」

妹「欲情しないでね?」

兄「気持ちの悪いことを言うようになったねこの子は」

妹「ちなD」

兄「なんの略だ」

妹「マジで言ってやがるですか」

兄「お前の話はよくわからん」

妹「兄さんはあほですにゃー」

兄「うるせぇだから勉強しとるんだろうが」

妹「あ、怒った?ごめんて」ぎゅ

兄「やめい暑苦しい」

妹「だって寒いもん」

兄「寒くねぇべ」

妹「女の子のほうが冷えやすいんだゾ」

兄「お前女だったのか」

妹「怒るよ」

兄「お前女でしたすみません」

妹「もー」

兄「寝れん」

妹「だいじょぶだいじょぶー♪」

兄「だいじょばない」

妹「ぐー」

兄「おい」

兄「ね、寝ただと……」

妹「ぐーぐー」

兄「マジか」

妹「ぐーぐー」

兄「その割には腕にかかってる力が全然抜けてない」

妹「ぐっ」

兄「寝させなさい明日学校でしょうがお互い」

妹「そうでしたかにゃ」

兄「そうだったねー寝ようねーよしよし」ナデナデ

妹「んーねるー」

兄「よし離せ」

パッ

妹「あっ」

兄「ぐーーー」

妹「……寝つきの良さだけは世界一だろうね兄さん」

兄「ぐーーー」




妹「ほかの部分も世界一よ……おやすみ」

兄「ぐーーーー」

翌日 学校

「妹さんおはよう」

妹「おはよう、今日もいい天気ね」

「妹さんまた学年1位じゃん!すごいね」

妹「偶然よ、でもありがとう」

「妹さんはどうしてそんなに可愛いんですか?」

妹「どういう事よ」

「妹さん結婚して!!」

妹「あなた女じゃない」



兄友「相変わらずだな」

兄「毎日の恒例行事だ」

兄友「なんでお前の妹なのにお前とこうも違うのだ」

兄「遺伝子が違うんだろ」

兄友「天は二物どころか五物も六物も与えたもうたのが妹ちゃんだろ?」

兄「そうか?」

兄友「お前ぶっとばされるぞ妹ちゃんファンクラブに」

兄「あれにそんなものができるとは……びっくりだ」



兄友「こっち睨んでないか妹ちゃん」

兄「気のせいだろ」

兄友「そういやお前最近よく勉強してんな」

兄「大学は推薦で受かったから資格の勉強をな」

兄友「えらいなおい」

兄「ばかだから勉強するんだよ」

兄友「やっぱできる男は違うぜ」

兄「ほめても貸した460円は返してもらう」

兄友「チッ」

兄「そういや、ちなDってどういう意味だ?」

兄友「なんだそら」

兄「知らんから聞いてる」

兄友「ちなみにDの略じゃね?」

兄「ほう、なるほど」

兄友「で、誰が言ってたんだそれ。妹ちゃんか?」

兄「そうだ?」

兄友「どういう場面で言ったのか俺のエロセンサーが気になってる」

兄「忘れた、寝る前の会話だったし」

兄友「覚えてるじゃねぇかちなDって単語は」

兄「わからん単語は覚えてるもんだろ」

兄友「そんなもんか」

妹「兄さん」

兄「お」

兄友「あ、妹ちゃん」

妹「意味わかってなかったんですね」

兄「うむ」

妹「ちなみにDという意味ですよ」

兄「そっか」

兄友「ねぇ妹ちゃん。こいつにどういう話題の時にそれ言ったのかな?」

妹「たしか兄さんの作ったwordファイルが家族の共用PCのどこかのドライブに収められてるって話からの」

兄「え?」

妹「私がちなみにDドライブで見ましたよと兄さんに言ったんでした」

兄友「なーんだ、しかし普段真面目口調ばっかりの妹ちゃんがちなDとか使うんだな。なんか意外だ」

妹「いえ、あれはふざけて言っただけなので家でもこのしゃべり方ですよ?」

妹「ですよねぇ兄さん?」

兄「……う、うむ」

ねます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom