咲「和ちゃん…、男の子と援交してるってホント?」 (32)

  
和「し、知りませんっ」

和「そんなの事実無根です!たちの悪い噂ですよ!」

咲「嘘ついちゃやだよ…?」

和「う…」

咲「今度嘘ついたら。キス代を五百円値上げするからね?」

和「うう…」グスン

  
咲「ひどいよひどいよ…」

咲「わたしだけって、言ってたのに…。五千円でディープキスまでさせてあげたのに…」

和「お、お金が…」

咲「もう、わたしとの関係に飽きたんだね?」

和「そんなわけ、ありませんっ!」

咲「じゃあなんでっ、わたし以外の人と援交したの!?」ムーッ

和「だ、だからお金がもう…」

  
咲「もう、言い訳はいいよ…」

和「だから違うんですよ!お金の工面のためなんですっ」

和「咲さんが本命で、あっちはバイトのようなものなんです!」

咲「お金と私、どっちが大切なの?」

和「さ、咲さんに決まってます…」

咲「だったら、なんで男の子と援交なんか…」

和(咲さんがエッチなことする度に、逐一大金を要求するからですっ)

  
咲「…もう一年になるよね。和ちゃんとこんな関係になって」

咲「楽しかったなあ…、デートとかいっぱいしたもんね?」

和「は、はい。とても…」

和(全部私の奢りでしたが…)

咲「初めて和ちゃんとエッチしたときは、すごいドキドキしたよ?」

和「……はい」

和(……、あれ? まだパイタッチしかしてなかったような…)

 
咲「もう、やめにしよっか…?」

和「! いやです!そんなこと言わないで下さいっ」

咲「でも和ちゃん…。援交相手の男の人に気持ちよくされたんでしょ?」

咲「リー棒ズボズボされて、アヘアヘ言ってたんでしょ?」グスン

和「そんな汚らわしいこと、死んでもしません!まだ処女ですっ」

咲「じゃあ、どんなことしてたの?」

  
和「え、? そ、それは…」

咲「……」

和「…手で、扱いたり。胸で、挟んだり。髪で、包んだりして」

和「あとたまに、パンツやニーソも使って吐き出させてました…。精子を…」ボソ

咲「和ちゃん…」

咲「完全にアウトだよ…」

和「せ、セーフです!上下のお口は無傷ですっ」

  
咲「もう、終わりだね。私たち…」

和「そんな…、そんなぁ…」

和(こうなったらもう…、一か八か…!)

和「咲さんっ!」

咲「は、はい?」

和「わたしと、結婚を前提に付き合ってくださいっ」

咲「ごめんなさい」

和「がはっ…」バタッ

   
和「なんで、なんでですか…?付き合ってくれたら、もうお金のやり取りなんていらないし…。こんな援交関係なんてしなくて済むじゃないですか…?」ウルウル

咲「まず前提として、わたしは他に好きな人がいるからムリだよ?」

和「げほっ!ごほっ!」

和(そういえば、今まで『好き』と言われた記憶がないっ!)

咲「それにお金のやり取りが、なくなるんなら和ちゃんと援交関係ですらなくなるし」

咲「ごめんね?」

和「」

  
咲「和ちゃんが男の子とエッチなことしなければ、もう少し続いてたのに…」

咲「なんだかんだ、和ちゃんのことは友達としては好きだったから」

和「……」

咲「だから、ここらで潮時だね?」

和「…、ば、…らいます…」

咲「え、なんだって?」

和「今までの倍払いますからっ。この関係は続けさせてくださいっ!」グスン

咲「……」

咲「…もう、しょうがないなあー。今回だけだよ?許すのは」ニコ

和「ひっく、ぐすっ…」

  
和(大丈夫…大丈夫…)

和(咲さんは、好きな人がいると言ってたけど…、まだその人とは付き合ってない!)

和(つまり、まだ付け入る余地はあるはず…、諦めません)

和(咲さんとラブラブエッチするまではっ)


咲(まあ…好きな人はお姉ちゃんだから。付き合おうにも付き合えないんだよね…)

咲(お姉ちゃんの、初めては既にもらってるけど!)

咲「じゃあ、和ちゃん!仲直りのキス一万円だよっ!」

和「だ、だから金欠だって言ってるじゃないですかあー…」グスン

かん

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