男「おはよう」女幼馴染み「遅いぞ」 (26)

女幼「寝癖が酷いな…服装の乱れは心の乱れだぞ」

男「いや、朝早いから直す時間なくて」

女幼「学校が遠いから早く出るのは当たり前だ」

男「でも5時は…」

女幼「近くの高校を選ばずにわざわざこっちの学校を選んだんだ、やりたいことがあるからではないのか?」

男(女幼さんの通う学校に行きたかっただけなんだけど…)

男「女幼さんは凄いな…生徒会長もやってるし、尊敬するよ」

女幼「私には目標があるからな」

男(家が近いから一緒に登校してるけど…女幼さんモテるし……)

女幼「ぼーっとするな、全く…お前はクラスの不良と良く似てる」

男「えっ…」(誰だよその不良って)

女幼「不良も良くぼーっとして授業に集中していないからな、お前は大丈夫か?」

男「はは、大丈夫…だよ」(女幼さんから初めて男の話が…)

男(ちくしょう…気になって授業どころじゃない)

友「おっす男、なんか悩み事か?」

男「不良ってどんなやつか知ってるか?」

友「ええ!?不良ってあの不良さんか??」

男「有名なのか?」

友「進学校なのに髪は染めるはバイクで登校するは無茶苦茶な人って噂だぞ……何度も停学になってるとか」

男「」

友「お前、やばい人に目付けられたな……すまんが俺を巻き込まないでくれ」

男「いや、まだ目は付けられてないけど…」(女の子は刺激がある男が好きって言うけど……まさか)

友「会長さんと幼馴染みでうらやましい、死ねって思っていたけど今回は同情するよ」

男(直接確かめるか?いやでも……)

女幼「男、帰るぞ」

クラス女子「キャー会長様よー!」

クラス男子「ちくしょうなんで男なんかが」

男(なんだかんだ言って帰りも一緒に帰るんだ、付き合っていたらそんな事しないだろう)

男「女幼さん……あの」

女幼「なんだ?」

男「えっと、その……ふ、不良…さんのことなんだけど」

女幼「なんだ?不良と知り合いだったのか、不良には悪いがあまり親しくするべき相手ではないぞ……まあ悪いところばかりではないがな」

男(え?今、不良のこと誉めたのか…?)

女幼「どうした?」

男「いや、何でもない」(やっぱり不良のこと……)

男「ただいま……」(結局何も聞けなかったな)

母「あらお帰り、従姉妹ちゃん来てるわよ」

男「え?」

従姉妹(以下女)「遅いわよ男、ちょっと話あるから来てくれない」

男「来てって俺の部屋勝手に入るなよ」

女「細かい事はいいの、それより相談があるんだけど」

男「はぁ?男幼馴染みに彼女が出来そう!?」

女「そうなのよ!あいつ、急にモテだしたの」

男「いいことじゃん」

女「良くないわよ!ただでさえ鈍感なのに皆に優しくするからライバルがいっぱい増えたの!」

男(そういえば女は男幼馴染みが好きなんだったな)

女「引っ越してきたばかりの転校生にお弁当貰ってるんだよ、信じられる!?」

男「お前も苦労してるんだな」

女「お前もって……あんた女幼さんのことまだ諦めてないの?」

男「諦めるってなんだよ!」

女「無理無理、あんたじゃ女幼さんに不釣り合いだわ」

男「そんな事わかってるよ……それに不良とかいう奴も出て来たし」

女「あんたもライバルいるんだ……まあ一人なだけマシでしょ、男幼は転校生に義妹ちゃん、さらには先輩に後輩ちゃんとより取り見取りだからねぇ」ハハッ…ハァ

男「こっちは学校の男子ほぼ全員、それに一部女子だよ」

女「ねぇ、あんた漫画とかいっぱい持ってるじゃん?」

男「勝手に読むなよ」

女「漫画だと幼馴染みって絶対付き合えないよね…」
男「勝手に読むなよ…てか絶対じゃないし」

女「でも多いじゃん、この前のなんか実の妹に取られてたよ、ありえる!?」

男「まあ多いのは確かだけど」

女「私も取られちゃうのかな……ずっと、男幼のこと好き…だったのに」グスッ

男「……」

男(俺も他人事じゃない、女幼さんのこと誰にも渡したくない)

女「ごめん、泣いたりして…もう帰るね」

男「待った、何も解決してない」

女「ううん、愚痴聞いて貰っただけで良かったから…」

男「所詮漫画は創作物だ」

女「はぁ?」

男「現実には幼馴染み同士で結婚することはよくある、つまり俺達は有利だ」

女「いやいや私達も創作物だよ」

男「ここに幼馴染み逆襲協会を発足させる」

女(ださっ)

男「会員は俺と女だ、二人でお互いの幼馴染みと結婚することを目的に知恵を出し合う」

女「結婚とか///」

男「男幼のこと好きじゃないのか!」

女「好きよ、愛してるもん!!」

男「ならば真剣に考えるんだ、結婚に向かって何をするべきなのかを」

男「何か意見は?」

女「……とりあえず好きって気持ちを相手に伝えないと」

男「初歩の初歩だな、ただそれが出来たら苦労しない」

女「そうなの……私なんか口に出して言った事もあるのに」

男「どうだったんだ?」



女「男幼、私あんたのこと、す、す…す好きなんだから!!」

男幼「ああ、俺も好きだよ」

女「え、じゃあ…」

男幼「女も好きだし、男も女幼さんも、皆大好きだ。何時までも友達でいような」

女「ライクと間違えられていたわ……」

男(男幼……お前って奴は)

女「あんたはどうなのよ?」

男「……女幼さんを追って高校に入った」

女「あんた頑張って勉強してたもんねぇ、絶対無理って担任にも言われてたのに」

男「血の滲むような努力だった」

女「でもそれじゃ女幼さんには通じてないね、あの人も結構鈍感だし」

男「まずは告白して気持ちを伝える、課題が見えたな」

女「まあ……そうね」

男「よし、幼馴染み逆襲協会ファイトォォォ!!」

女「お、おぉ~」(何これ……?)




女幼「明日の生徒会の会議の資料は・・・」


男幼「転校生から貰った消しゴム……なんか赤いな・・・」


男と女による幼馴染み逆襲作戦が始まりましたー完ー

需要あるならまた書いてくる
宣言通り幼馴染み攻略するか男と女がくっつくのかどっちにするか考えてないし

あと眠い

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