成香「おちんちんが生えました」 (43)

 
有珠山学生寮

誓子「なるかー。朝だよ。なるかー」

成香「ん、まだぁ……」

誓子「また遅刻するよー」ユサユサ

成香「あと5分だけ……」

誓子「もー。私、先に寮母さんに朝の挨拶してくるよ」

成香「……うん」モゾ

誓子「朝ごはん、抜いたらダメだよ」

成香「……大丈夫です」モゾモゾ

誓子「?」

パタン

成香「……」モゾモゾ

 
タタタ

成香「ちかちゃんのベッド……」

成香「いい匂いします」クンクン


成香「……ん、」イジイジ


成香「枕も、ちかちゃんの髪の匂いが……」シコシコ


成香「ティッシュティッシュ……」ゴソゴソ


成香「ヌッ!」



成香「またしてしまいました」テヘ

 
◇◆◇◆◇◆

誓子「なるか、元気ないね」

成香「へ?」

誓子「一昨日ぐらいから、何かあった?」

成香「な、ななななにもないですよ!」

誓子「……」

誓子「あ、ご飯粒」スッ

成香「ひゃ」

誓子「どうしたの?」

成香「急にほっぺた触られたから……」

誓子「変ななるか」ペロ

成香「あ、食べちゃうんですね……」ピクリ

 
誓子「ごちそうさまでした」

成香「ごちそうさまでした」

誓子「そういえば、最近私達の部屋、なにか変な臭いしない?」

成香「え?」ギクリ

誓子「プールみたいな塩素系の香り。カビ掃除でもした?」

成香「し、したような……してないような……」

誓子「……。そっか! 変なこと聞いてごめんね」

成香「は、はい」

成香「……」

成香「(ばれてませんよね……?)」

 
◇◆◇◆◇◆

成香「(今週の始めでした)」

成香「(朝起きたら、股間におちんちんが生えていて、その日はちかちゃんにお願いして学校をお休みしました)」

成香「(そして……ちかちゃんのベッドへ)」

成香「……」

成香「……」

成香「……///」

誓子「宿題終わったのー?」ポンポン

成香「どぅひぃっ!?」ビクン

誓子「そ、そんなに驚くことないじゃない」

成香「(隠さなきゃっ)」ムク

誓子「どうしたの前かがみになって」

成香「え。あ、おなかがちょっと痛くて」アイタタ

 
誓子「湯たんぽもらってきてあげよっか?」

成香「……えっと、……そ、じゃ、その方向で」

誓子「ふふ、どうしたの? 『その方向で』って。何か悪いものでも食べた?」

成香「(ちかちゃん、近い近い!)」

誓子「顔赤い。熱かな。体温計も借りてくるね」

成香「ありがとうございます」


バタン


成香「……」スク

成香「チカチャンチカチャンチカチャンチカチャン」シコシコシコシコ




成香「ふぅ」ツヤツヤ

 
◇◆◇◆◇◆

チュンチュン

誓子「なるかあー。起きてー」ユサユサ

成香「もう少し……」

誓子「最近ずっとそれじゃない。もうっ」バサ

成香「ひえっ!?」

誓子「これで起きるでしょ」

成香「寒いです。ひどいですー」カクシカクシ

成香「(わわ、朝起ち中のマイリトル・チャロが!)」

誓子「また妙な下腹部の押さえ方して……お腹いたいの?」

成香「(落ち着いてください私の海綿体。いますぐ血流を全身に戻すのです……)」クムクム…

誓子「なるか?」

成香「もう大丈夫です。朝食へ行きましょう」キリッ

 
◇◆◇◆◇◆

成香「(なんてことでしょう、あれから一週間経ったのにいまだ私のチャロは元気いっぱいです)」

成香「(これは何かの呪いでしょうか。私、何か悪い事したかなあ)」

成香「(日に三度オナ……精子解放運動を行っているので、そろそろバレてしまいそうです。ちかちゃんに)」

成香「……」ガサゴソ

成香「(それにしても、洗濯カゴから借りてきたちかちゃんのタイツはいい匂いです)」スーハー

成香「んふふ」スーハー

成香「使っちゃおうかな……。ちかちゃん夜まで帰ってこないし……」




成香「んほぁ! ちかちゃんのスマタすごすぎぃ! ですぅ!」シコシコ



???「……」ジー

 
洗濯機「ガコガコガコガコ」

成香「これにて証拠隠滅です。……神よ、この不浄な私をお赦し下さい。あとおちんちんもどうにかしてください」アーメン

誓子「おちんちんが、なんだって?」スッ

成香「うひぁあああ!!!」

誓子「最近おかしいと思ってたんだよ。ずっと股間いじってるし、お風呂は絶対一人だし、私の靴下とかタイツとか靴とかシャーペンとか耳かきとか無くなるし」

成香「ぅあ、違う、私、じゃない、その、」ウルウル

誓子「私嘘つく子嫌いだなー」

成香「うううううっ」ポロポロ

誓子「でもなるかはそんな子じゃなかったよね? 今は何か悪いものに取り憑かれてるんだもんね」

成香「ちかちゃ……?」ハナズルズル

誓子「おいで。お祓いしてあげる」

 
自室

誓子「さてと」ゴソゴソ

成香「あのう、お祓いって……」

誓子「昔、爽と河原で遊んだ時にアダルトな本を拾ってね、……ほらこれ、『悪魔祓いプレイ!? 驚愕のSMここに極まれり』この記事」

成香「あくまばらいぷれい? きょ、きょうがくのえすえむ……?」

誓子「私の推測ではなるかの躰には悪魔が取り憑いてる。だから、ね? 今暖房つけるから上半身だけ半裸になって」

成香「え、え、それ、やるんですか?」

誓子「脱ぎなさい」

成香「は、はい」ヌギヌギ


なる香「脱ぎました」


誓子「それでは今この聖水をぴゅぴゅっとかけます」

なる香「ローションお得用200ml……?」

 
誓子「だまりなさい悪魔め」ドロッドロ

なる香「うひゃあ」

誓子「なるかの躰から消え去りなさい」ドロロ

なる香「うわあ冷たい冷たい!」

誓子「わわっ、すごっ」ムラムラ

なる香「ぬるぬるしてます~」フルフル

誓子「……なるほど、まだ抵抗するんだ」

なる香「(なんか一人で盛り上がってます……)」

誓子「それでは第二段階へ以降します。ちょっと待ってここに……」

なる香「ブルーシート!? ベッド下になんであるんですかっ」

誓子「なるか、全裸」

なる香「はい」ヌギヌギ


なるか「脱ぎました」

誓子「ほう」

 
誓子「なるか、これはなに?」

なるか「ナニです……」

誓子「バカにしてるの?」ギュ

なるか「あう」ビクン

誓子「臆病な悪魔め、自分の名も名乗れないのか」

なるか「名前と言われましても」

誓子「短小皮被りは、えーっと、『コドモ=ポコチン』。はい」

なるか「こ、こども・ぽこちんです……///」

誓子「てやっ」ポコピン!

なるか「ギニヤ!!」

誓子「ついに本性を現したね。覚悟しなさい」

なるか「(ちょっと気持ちよかったです)」ハァハァ

聖水「ドババ」

なるか「ひゃ、またですか!」ジタバタ

誓子「なるか、ブルーシートから足出てる」

なるか「あ、はい」

誓子「……覚悟はいい? あ、ちょっと待って、……どこだっけな決め台詞……†聖なる手淫<ホーリーテコキ>†を喰らえっ」ギュコギュコ

なるか「あうっ、あっ、痛いんでもうちょっと弱めにお願いします」

誓子「ごめん」シコシコ

なるか「ん、んっ」

誓子「わー、すごい大きくなったー」ヤッター

なるか「ちかちゃん……ッ」ギュ

誓子「出る? 出そう? でも我慢して。まだお楽しm」

なるか「ふあ」ビュ

誓子「わっ」


誓子「……」ベト

 
誓子「……まだ勃つよね」

なるか「!!っ」ブンブン

誓子「大丈夫だって、ほら腰前にだして」

なるか「6時間は待たないと、……ち、ちかちゃん?」

誓子「なるかがオナニーしてたこと言う」ボソ

なるか「?」

誓子「なるかが私の私物盗んでそれを嗅ぎながら、ひとのベッドでペニスを擦ってたことみんなに教える」

なるか「そ、そそそそれは悪魔の仕業で……」

誓子「悪魔だったら勃つ」

なるか「(なんですかその超理論ー!)」

誓子「あーあ、私なるかと一緒にもっと麻雀やりたかったのになぁ」ボソ

なるか「──っ!! いやだ! いやです! 私のこと嫌いにならないで!」

誓子「身体で応えてよ、なるか」

 
誓子「いつもみたいにいやらしいこと考えてみなよ。なるかは、想像で私を汚しているんでしょ?」

誓子「ねぇ、私はなるかの中でどうなっているの? 股を開いて微笑んでいる?」

誓子「それとも顔を赤らめてなるかの言いなりになってるのかな?」

誓子「ん?」ピト

なるか「……ちかちゃんは私の言うことを聞いてくれます」

誓子「なるかってSなんだ。いいよ、なにして欲しい?」

なるか「咥えて欲しいです」

誓子「ふぁい」パク

なるか「いつも舐めてくれます」

誓子「ふぃいよ~」チロチロ

なるか「っっ」ゾクゾク

誓子「ほっきくなっは」アハ

 
誓子「で?」

なるか「えっと、そのあとは……」

誓子「私の初めてあげる」

なるか「初めてって」ゴク

誓子「ほら」ギュウ

なるか「ふく、服が汚れちゃいます」

誓子「なるかならいいよ」

なるか「ちかちゃん……」ギュウ

誓子「なるか……」

由暉子「あの、お取り込み中すいません」

誓子「え」

なるか「はわわ!」

由暉子「部会の提出用の資料を添削してもらおうかと……。出直しましょうか?」

 
誓子「い、……いつからそこに?」

由暉子「二人が抱き合ってからです。あの、一応ノックもしましたし、少し覗いてから気づかないふりをして外で声もかけました」

なるか「」

誓子「それだと私達が悪いね」スッ

誓子「資料ってこれ?」

由暉子「手がローションまみれなので拭いてもらってもよろしいですか?」

誓子「///っ」ウツムキ

由暉子「今更こんなこと言っても何のフォローにもなりませんが、私は口が固いですし先輩方への態度と評価は変わりません」

誓子「……ありがとう」

由暉子「本内先輩? あれ、放心してますね。──なんですかこの邪な棒は」

誓子「悪魔憑き、だと思うんだけど」

由暉子「なるほど」シゲシゲ

由暉子「油性マジックありますか?」

 
誓子「はい」

由暉子「それとすいません、先っぽ持ち上げてもらえますか。触りたくなので」

誓子「うん」チョーン

由暉子「……」キュッキュ

誓子「それ何かの悪魔祓いの紋入れ?」

由暉子「いえ、ほぼラクガキです。しかし私の一族には代々そういうエクソシスト的な血が流れているらしいので試しに」

誓子「じゃあ私も落書きする」キュッキュ

誓子「できた。怒ったゾウさん」

由暉子「先輩って実は下ネタ好きですよね」



……………………

……………

……

 
成香「ちかちゃんちかちゃん」パンパン

誓子「あんあん」

成香「出、出そうです! 口でお願いします!」

誓子「かけてかけて」

成香「咥えろおらあ」ガポ

誓子「んー! んー!」

成香「イキます!」ドビュビュ


成香「素敵です……」フゥー


誓子「成香の精子おいしかったよ☆」

成香「は? ちかちゃんはそんなこと言いません」バシ

誓子「うが」ピクピク

成香「あれ、ちかちゃん? 動いてくださいちかちゃん! う、うわあああああああ!!」


ウワアアアアアアア──

 
◇◆◇◆◇◆

チュンチュン

成香「はっ!」

成香「何か昨晩いろいろやらかしたような……」

成香「…………」チラ

成香「あ、消えてます!」

誓子「なにが?」

成香「いえ、なんでもないです。おはようございます」

誓子「おはよう」ニコニコ

成香「(なんでしょうあの笑顔。すごく怖いです)」

誓子「~♪」


一方そのころ

爽「なんだこれ」ビンビン


おしまい

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