ちひろ「プロデューサーさんのコート」 (41)

クリスマス後~年末にかけて。



P「うひぃ~さぶ~っ。ただいま戻りましたぁ」ガチャ

…。

P「あれ……誰もいないのかな。ちひろさー…」

ちひろ「…」Zzz

P「(おや珍しいな、机でうとうと居眠りしているだなんて。――ま、暖房ガンガンきいているもんなあ)」


ちひろ「ムニャ…Pさん…一年の計はガチャにあり…福袋ガチャはいかがですかあ…ムニャムニャ」

P「あはは…財布に余裕があれば、考えときますよ」ファサッ

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卯月「ただいま戻りました!」

未央「ふぅー寒かったあ!」

凛「でも、これで私たちもようやく仕事納めだね」


P「みんな、おかえり。どうだった、年末最後の収録は?」

未央「もちろんバッチリの出来だよ。元日を楽しみにしていてね?」

凛「クリスマスも終わったばっかりなのに、振袖姿ってのは凄く不思議な気分だったけどね」

卯月「そうだね――って、あれ、ちひろさんは?」

P「ちひろさんなら、そっち」


ちひろ「……」Zzz

凛「寝てる」

未央「っていうか…いたんだ。気づかなかった」

卯月「いつもの黄緑色が隠れてたから、かな? これはプロデューサーがいつも着ている…」

P「ああ…風邪を引いたらいけないし…かといって、ブランケットみたいなもの、見当たらなかったからさ」


凛・未央・卯月「!」

卯月「ふふっ、羨ましいなあ。何だか暖かそうだもの、プロデューサーさんのコート」

未央「へっへっへー、プロデューサー、さっすがあ。やるねェ!!」グイグイ

P「茶化すなよ…別にそれ以上の意図はないっての」

凛「…」


ちひろ「…えへへ…Pさんって…暖かいんですね」ムニャ

凛「!」

卯月「あ、プロデューサーさん、プロデューサーさんについて寝言を言ってますよ?」

P「本当に? 確かさっきも言っていたな…」


未央「これはプロデューサーのコート効果ですなあ。しかし、それにしてはちょっと親密過ぎやしませんかね?」ニヤニヤ

P「だーかーらー茶化すなってばー」

未央「誤魔化したって顔が赤いz――あうっ、で、デコピン?!」ビシッ

凛「…」

ちひろ「…ふふふっ」Zzz

ちひろ『プロデューサーさん! 元旦ガチャを逃しても、福袋ガチャもありますよ!』

P『何だって?! それは本当かい――って何だアイツら?!』

他P達『俺だ俺だ俺だいや俺だ』ドタドタドタ

P『うおああああ?!』


・・・


P『い、痛っ…野郎め…思いっきり踏みつけやがってぇ……』ピクピク

ちひろ『ごめんなさい…もうキャンペーンは終了なんです』

P『そ…そんなあ…』

ちひろ『あ、でも実は一つだけ、一回限りのガチャが残っているんですよ…その名も「千川ガチャ」!

私がプロデューサーさんだけのアイドルになります……しかも今なら無料ですよ…、な、なんてっ』


P『それでお願いします!!』ギュッ

ちひろ『あっ、もう…Pさんったら大胆♪』

P『ちひろさん、いや、ちひろ…俺、前々からちひろの事が――アウッ!!』

ちひろ『えっ』


犬R『…プロデューサー…一緒に初日の出散歩に行く約束、したでしょ?』ガブガブ

犬M『そうだぞーこの浮気者ー』ガブガブ

犬U『ご、ごめんなさいちひろさん…』

P『ち、ちひろォー』ズルズル

・・・
・・


ちひろ「Pさーん!!」ガバッ

ちひろ「あれ…夢…?」

P「珍しく、結構寝てましたね」

ちひろ「あっ…プロデューサーさんっ…これはその…」

P「まあまあ、コーヒーどうぞ」コト

ちひろ「ど、どうも…」ズズッ


ちひろ「…ところでプロデューサーさん、私が寝ている間に…何かしませんでしたか?」

P「えっ…?! いや…別に…その…」

ちひろ「…」

P「…いや、風邪引いたらいけないって思って、コートをかけていたんですけど…」


ちひろ「ああ、道理でプロデューサーさんの匂いがしたわけです」

P「何だか…すみません」

ちひろ「あ、謝らなくっていいんですよ。別に…悪くない匂いですし」

P「そ、そうなんですか? うーん…自分のだから、あんまり自覚が無いんですよね」


ちひろ「男の人特有の匂いって感じでもないんですよ。不思議な感じです」

P「は、はあ…」

ちひろ「ところでそのコートは? …私が起きた時にはもうかけてなかったようですけど」

P「それが――」

凛「ふーん、これがプロデューサーのコートか……まあ、悪くないかな」ヌクヌク

未央「しぶりん次私だからねー…ってさっきから何度も言っているんだけど」

卯月「ねねっ? 不思議な匂いがするでしょ?」

凛「うん。お父さんとかの匂いとは違う……言葉では表せない感じだね……でも、それがいい」

未央「しーぶりーん…」


P「…という具合です」ハァ

ちひろ「あらら……」

・・・

凛「…じゃあ、私たちはこれで」

未央「結局少ししか着れなかった…」ムスッ

卯月「プロデューサーさん達はこの後どうされるんですか?」


P「俺もちひろさんも今日で仕事納めだよ。でもその前に…あと、もう一人回収だな」

凛「回収?」

ちひろ「美嘉ちゃんですよ」

卯月「ああ、そう言えば」

P「そっ。あと少しで年末ライブが終わるだろうから……お迎え&そのまま家へ送り届けってわけ」


未央「い、いいなぁ~私も送ってほしいなぁ~」

P「はいはい…また来年、な?」

凛「うん。良いお年を」

未央「良い年末を!」

卯月「おつかれさまでした!」

美嘉「おつかれさまでしたー★」ガチャ

P「美嘉」

美嘉「あっプロデューサー! 来るの遅いよ? もうライブ終わっちゃったんだから」

P「すまない、これでも急いだつもりだったんだけどな…」

美嘉「冗談、冗談だってば★ でも後でビデオのチェックはしといてよね?」

P「もちろん。それじゃあ、着替えたらロビーの方に来てくれ。家まで送っていくから」

美嘉「うんっ♪ ありがとねプロデューサー」

・・・

P「ん……美嘉、来るの遅いなあ。どうしたんだろ?」

美嘉「ぷ、プロデューサー…」

P「美嘉……その恰好。お前、上着はどうしたんだ?」


美嘉「それが…楽屋中探したんだけど、見つからなくって……」

P「それは本当か?」

美嘉「うん……どうしよう……あれ、最近莉嘉に選んでもらったものなのに…」

P「まあまあ…ちょっと待ってな」ピポパ


・・・
・・


P「――ありがとうございます。彼女にもよろしくお伝えください。では失礼します」ピッ

美嘉「…どうだった?」


P「ひとまずは大丈夫。ほら今日、楽屋が一緒だった、別プロダクションのアイドルいただろう?

――どうやらその子が自分のと間違って、お前のコートを着て行ってしまったらしい」


美嘉「な、なんだそうだったんだぁ…良かった、盗まれちゃったかと思ったよ」

P「そのアイドルにはマネージャーを通じて連絡済みだけど、もうこんな時間だからなあ…返ってくるのは、明日以降だ」

美嘉「ううん、良いよ。盗まれたわけじゃなかったんだし。――あ、でもこのまま帰るのはちょっと…」

P「だったら、これで良ければ使ってくれ」ファサ

美嘉「ええっ?! …プロデューサーのコートを?」

P「うっ…それは我慢してくれよ。さっきもちひろさんに変なこと言われたんだから」

美嘉「変って…どんな?」

P「不思議な匂いがする…だとか」

美嘉「ふぅん…」クンクン


美嘉「あ、確かに」

P「やっぱり!? …返してくれ。代わりの上着を借りてくるか、買って来るなりするから…」

美嘉「あははは★ナイーブだなあ、プロデューサーは……別に嫌じゃないよ? それにとっても暖かいし…」ギュッ

P「…そうか?」

美嘉「そー言うもんなのっ★ほら、帰ろうよ……ってプロデューサーはどうするのさ? 風邪引いちゃうよ?」


P「俺は大丈夫さ。元々寒さに強い方だし、今はマフラーがあるし」

美嘉「ああそうなのって…そのマフラー長くない?」

P「それがな――」

まゆ『知ってますかぁPさん? 寒い時でも首や鼻元をマフラーやマスクで押さえておけば、寒さを感じないそうですよぉ?』アミアミアミ

P『…そうなのか…まゆは物知りだなぁ』ナデナデ

まゆ『うふふふふ……♪ もっと撫でてくださぁい…もう少しで出来ますから』アミアミアミアミアミ

P『(撫でるたびに編む速度が上がる……っていうかまゆよ、どこまで編むつもりなんだッ?!)』

ちひろ『暖房の設定温度、下げときますね』ピピッ

・・・
・・


P「――という具合に作ってもらったんだよ」

美嘉「ふぅーん…仲良いんだ」

P「いや…そんなんじゃないってば。だからその目は止めなさい」

美嘉「その割には満更でもなさそうだけど?」

P「うっ」


美嘉「ふふっ、何だか妬けちゃうなあ。でも…次のバレンタインは…覚悟しといてね?」

P「はいはい…それじゃ、いい加減帰るとしますか」

美嘉「OK★」

美嘉「(そう言えば前もこうやってかけてもらったっけ? コレ、しばらく借りても良いのかなあ…)」ギュ…

年が明けて…


P「おー混んでる混んでる……」

ちひろ「お賽銭箱に着くまでは、時間がかかりそうですよ?」

P「だったら、しばらく散策でもしてますか?」

ちひろ「そうですね…もしかしたら、うちのアイドルに会えるかもしれませんよ?」


P「ですね…あ、それと言い忘れていましたけど」

ちひろ「?」

P「似合ってますね、着物…」

ちひろ「…! えへへ……ちょっと頑張っちゃいました♪」

梨沙「あ、プロデューサーにちひろじゃない。どうしたのよこんな所で」

ちひろ「あ、梨沙ちゃん。あけましておめでとう」

P「新年早々開口一番がそれか…あけましておめでとう、だろ?」

梨沙「…あけおめ」ボソ


P「まあいいや…それよりも、寒くないのかよ、その恰好は」

梨沙「ハァッ!?さ…寒くないし! オシャレには我慢も必要なの!」

P「我慢って…やっぱ寒いんじゃねーか!」

梨沙「アタシはアイドルなんだから! こういうプライベートでもキメなきゃダメなの! プロデューサーならそれくらいわかってよね!」


P「だからってなあ」ジー

梨沙「もう、ジロジロ見るのはヘンタイっぽいからやめ…はっくちゅん!」

ちひろ「あっ」

梨沙「! …はっ…なによ!なによ?!」

P「ほうら、言わんこっちゃない」スッ

梨沙「肌を見せるのが大事ってオシャレな雑誌に書いてあったんだもん……って、何これ」

P「使えよ。風邪を引いたらたまったもんじゃないぞ?」

梨沙「…ん、よく見るとアンタのコートあったかそうn――っくちゅん!」

ちひろ「…梨沙ちゃん」

P「梨沙」

梨沙「確かに…か、風邪ひくと迷惑かかるし…借りてあげてもいいわ! アンタが言うから仕方なくよ! 仕方なくなんだから!」グイッ


P「まったく…少しはマシになったろ?」

梨沙「…少しは、ね。でも…ギューってしてくれたら…」ボソ

P「えっ」

梨沙「ちちち違うわよ、パパによ?!」バタバタ

ちひろ「ふふっ、すっかり馴染んじゃってますね」

2,3日後

P「うー紗南のやつめ……いくらゲームで勝った方の言うこと聞く約束だったからって……

何も正月からゲーセンで遊ぶことはないだろうに。っていうかこの時期に開いているゲーセンもすげーな」ブルブル

P「紗南はまだ来てないのかな……おや…あれは」

穂乃香「あと少し、あと少し……ああ、またっ?! でも結構使っちゃったし…このまま負けるわけには…っ!」


P「穂乃香」

穂乃香「Pさん! でも、こんな所で会うだなんて…奇遇ですねっ。それから…あけましておめでとうございます」

P「ああ、今年もよろしくな。――にしても…ははっ、穂乃香もすっかりゲーセンの魅力の虜になってしまったな?」

穂乃香「あ…いや…これは…でも、お稽古は怠けていませんからっ」カアア


P「休みなんだから、息抜きくらい当り前だろ? ――で、狙いはやっぱり……」

穂乃香「はい。やはり、あの右奥の……変ですかね? ぴにゃこら太」

P「いや…それはいいんだ別に」

ぴにゃこら太「…」

P「…」

・・・
・・


穂乃香「ありがとうございます。ずっとほしかったものなので…」

P「そりゃ頑張った甲斐があるよ。でも、こないだ獲った奴とそれは、どう違うんだ?」

穂乃香「それがですね、つい最近声が実装されたんです。いいですか、このおなかを押すと…」ギュッ

ぴにゃこら太『二対一は卑怯だろ…?!』ボソ

P「…」

穂乃香「ね? 可愛いでしょっ?」ニコニコ

P「お、おう…」


穂乃香「さてと…まだ時間ありますから……プリクラ、撮っていきません?」

P「えっ…俺も? ちょっと恥ずかしいよ…」

穂乃香「新年の思い出一枚目に…ダメですか?」ジッ

P「うっ…分かったよ。考えてみたら穂乃香って、こういうのはあんまりやったことないんだもんな…まあ、俺でよければ」

穂乃香「ありがとうございますっ♪」

ぴにゃこら太『えらいな、一杯願いを聞いてあげて』ボソ

P「……どういたしまして」

P「よっと…これでいいのかな」

穂乃香「お邪魔します」ギュッ

P「うわっ、ほ…穂乃香…さん?!」

穂乃香「ふふふ……こうしないと二人共、写らないですよ?」ギュー

P「いや、あはは…(バレエやっているからなのか? 何だか体の感触までもが柔らかいぞ……)」


穂乃香「んっ……何だかPさんの匂いがする。このコートでしょうか」

P「お、お前もなのか穂乃香…」

穂乃香「何だか良い香りですね……その…ちょっと失礼します」ズイッ

P「ってオイオイ(こ、コートの中に穂乃香が入ってきた…だと…?!)」


穂乃香「この距離なら、もう逃げられませんね」ギュウ…

P「…いやいやマズいよ穂乃香…色々当たっているし……これ以上は…」

ぴにゃこら太『よせと言っている…これ以上、暴走する気はない…!』ウゥゥ

P「」

穂乃香「Pさんのお陰で、私…バレエ以外のいろんな事を学んできましたけど…その、遊びらしい遊び…知らなくて」

P「…顔が近いよ…」

穂乃香「こういうこと頼めるのって、私にとってはPさんしかいないから……勇気、出しちゃいます」スゥ…

P「穂乃香、俺は……」

穂乃香「お願いです。私にもっと経験、積ませてくださ――」


『Pさーんっ!!』


P・穂乃香「!!」ビクッ

P「あ、あの声は…紗南か?」

紗南『おっかしいなあ……さっきこっちから声がしたんだけどなあ。もしかして、待たせたから…帰っちゃったのかな』


P・穂乃香「…」

紗南『え、あっちにいるかも? そうなんだ、ありがとう。探してみるねっ』タタッ

P「…誰か知り合いが一緒にいるのか?」

穂乃香「もう行っちゃったみたいですよ? じゃあ、続きを……」

シャッ

P・穂乃香「!!」

早苗「…見ィつけた♪」ニヤァ…

穂乃香「あっ…早苗さん…」

P「…」

P「紗南が居なくなったと思ったら…早苗さんが現れた……ッ?!」ガクガク


早苗「紗南ちゃんとたまたま会ったと思ったら、Pくんがいて……

しかも自分のコートの内側に穂乃香ちゃん……これはどういうことかしら……?」


P「…こ、これはまずいぞ…穂乃香……ふぉふぉ、フォローを」

穂乃香「私…Pさんにもっとアイドルらしくしてもらおうと、ご指導を…」ポッ

P「」


早苗「Pくぅん…」ギリギリ

P「うわああああ、ま、まだ死にたくないッ」ダッ

穂乃香「あっ、Pさん」

早苗「なんという見苦しさよ…」ダッ

紗南「あ、あれはPさん! 早苗さん見つけてくれたんだっ、おーい…ってあれは…何?」

P「ウウゥオオッ!!」(Pの怯える声)

早苗「逃がすかーっ!!」ダダダ


紗南「どうなってるの…? あ、穂乃香さん。それって…Pさんのコート?」

穂乃香「はい。何だか……あんなに遠くに行ってしまったのに、まるで近くにPさんがいるような気持ちになります」ポー

紗南「マジで?! 次、あたしにも貸してよ! ね、お願ーい!」

穂乃香「あと五分だけ…」ギュー

ぴにゃこら太『やめてくれ…誰か…誰か助けてくれェ』ウオオ…

次の日


凛「もしもし、CGプロです。うちのプロデューサーのPですか?
 ――申し訳ございません、本日休みとなっております。ええ、それでは――」ガチャ

卯月「プロデューサー風邪引いたんだって?」

未央「そうみたい。珍しいね、あんなに元気だったのに…」

凛「うん…何でも昨日、コートも着ずに走り回っていたみたいで」


卯月「そう言えば、美嘉ちゃんや梨沙ちゃんからも聞いたけど……ここのところ、コートなしで外にいることが多かったみたいだね」

凛「プロデューサーったら、すぐ調子に乗るから……」ハァ

卯月「で、プロデューサーさんの机に今のっているのが…」

ぴにゃこら太『俺の実力だ』ボソ

未央「代理人だってさ」

P「うー怠い。まさか自分が風邪引いてしまうとは…」

ちひろ「Pさんらしいと言えば、らしいですけどね」クス

P「元はと言えば俺のコートがあったから……いや、無かったから風邪を引いたんだけどさあ…」


ちひろ「ああ、Pさんのコートですか。そうそう…その、こないだのコートの匂いの話ですけどね、なんとなく秘密が分かった気がするんです」

P「えっ」

ちひろ「Pさんの周りにはいつも色んな子たちがいますから……たまにPさんも、ああやってコートを貸したりもしているじゃないですか」

P「それで色んな香りが混ざり合って、その匂いが? なるほど……でも、何と言ったら良いのか困る答えですねソレ…」

ちひろ「良いじゃないですか。それだけアイドルの子たちから慕われているんですから……」

ちひろ「…あ」


P「?」

ちひろ「でも、そう考えると、やっぱり私個人としては……あんまり良い気分はしないですね……」ズイッ

P「あの……ちひろ…さん?」

ちひろ「いつもはPさんの匂いばっかりでしたから…」



ちひろ「今度は逆に……私の匂い…感じてもらえませんか、Pさん?」


お し ま い

・・・

凛「あ、ところでプロデューサーのコートって、穂乃香さんに預けたままだよね…」

未央「確かね。でも、それから紗南ちゃんが借りて、その次にまゆちゃん、その次に――」

卯月「えっ…転々としているんだ…」

未央「最後は確か――」


バタン


きらり「Pちゃーん☆コート返しに来たよーっ! …ってあれれ? いないのかなぁ?」ギチギチ

凛・未央・卯月「」

きらり「あっ、凛ちゃん達! どうかな、似合ってるかな? Pちゃんのコート☆」ギチチ

卯月「うん、すごくお似合いだと思うよきらりちゃ――」

きらり「うきゃー☆恥ずかしー」ミシミシ

きらり「でも☆うれし――」パアン!!!


凛・未央・卯月「えっ」

きらり「あっ」



 その後、破壊されたコートに代わる新しいコートがPに贈られるも、既にアイドル達の様々な匂いがついていたり、
千川がPの体臭から作った香水を化粧品会社へ売り込んだり、
梨沙の結婚式に向かう途中、Pが最近出没の通り魔に刺されたりするのだが、それはまた別のお話……


<今度こそおわり>
 

訂正
>>14
×:寒さを感じないそうですよぉ?
○:寒さを感じにくいそうですよぉ?

>>17
×:梨沙「…ん、よく見るとアンタのコートあったかそうn――っくちゅん!」
○:梨沙「だから寒くなんか…ん、よく見るとアンタのコートあったかそうn――っくちゅん!」

>>18
×:でも、こんな所で会うだなんて…奇遇ですねっ。
○:こんな所で会うだなんて…奇遇ですねっ。

>>29
×:いや、無かったから風邪を引いたんだけどさあ
○:いや、無かったから風邪を引いたんですけどね

以上です。
短いながらも長々続けましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
HTML化も依頼しておきますね。

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