八幡「真面目な話、由比ヶ浜って結構かわいいよな」 由比ヶ浜「!?」 (158)

 

戸塚「はちまん僕は!?」

八幡「お前がナンバーワンだ」

結衣「ちょっ!ヒッキー行きなり何言ってんの!?……マジキモいんだけど!」

雪乃「……あなたもう少し自分のことを理解したほうがいいわよ」

八幡「おい、由比ヶ浜に否定されるのはわかるがなんでお前にも否定されなきゃならないんだ」

雪乃「あら、私はあなたのことを思って言ってあげたのだけれど、そうは聞こえなかったかしら?」

八幡「さっきの目は明らかに引いてた目をしてた」

雪乃「あら、そうかしら?」

雪乃「私は少しでも比企谷君の気持ち悪さを世間に披露させないようにおさえたつもりだったのだけれど」

八幡「やっぱり否定してんじゃねぇか!」

結衣「」ボー

八幡「あれ、由比ヶ浜?」

結衣「」ボー

雪乃「…その…由比ヶ浜さん?」

結衣「……あっ、えっと、その…どうしたのゆきのん?」

雪乃「これは重症ね。比企谷君がいかしな事を言うから…」

八幡「おれのせいかよ…」

おかしなことだった

結衣「ごめん、ゆきのん!わ、私今日はもう帰るね」ダッ

雪乃「…由比ヶ浜さん、大丈夫?」

結衣「う、うん!全然大丈夫だし!じゃあね!」

ガラガラ

八幡「……」

雪乃「はぁ……比企谷君、明日由比ヶ浜さんにちゃんと謝りなさいよ」

八幡「わかってるよ」



八幡「ふぁ~あ…ねみぃ…」

八幡(気が乗らないが雪の下が言うように、ちゃんと謝るか)

八幡(お、ちょうどいいところに下駄箱に由比ヶ浜が…)

八幡「…おっす、由比ヶ浜」

結衣「あ、ひ、ヒッキー…」

八幡「昨日はごめんな、俺が変なこと言って…」

結衣「う、うん…」アセアセ

八幡「?」

八幡(なんだ…こいつ、いきなりしおらしくなったというか、なんというか…)

八幡(やっぱりまだ昨日のこと気にしてんのか?)

八幡「由比ヶ浜、今日は部室くるのか?」

結衣「今日は、その…早く帰らないといけないから、行けない…」

八幡「そうか…」

結衣「」

八幡「」

八幡(くっそ…いつもの由比ヶ浜じゃないから調子狂わさせる…)

昼休み

八幡(…よし、今日も穏やかに昼飯を食えそうだな)

八幡「…ん?」

結衣「」チラッチラッ

八幡(どことなく由比ヶ浜がこっち見てるような気がする…)

八幡(…昼飯食いにくくなるだろうが)

八幡(教室だしな、俺と話してるところ見られるのが嫌なんだろうな…)

結衣「///」チラッチラッ

あーし「結衣どしたん?さっきからなんか気にしてんの?」

結衣「///」チラッチラッ

あーし「結衣どしたん?さっきからなんか気にしてんの?」

結衣「……ううん、なんでもないの」

あーし「?」

八幡(やっぱり凄い見られてる感じするわ…)

八幡(仕方ねぇ。校舎裏にでもいくか)

校舎裏

八幡「はぁ…雨降りそうだしここ嫌だな」

八幡(……何で俺が由比ヶ浜を気にしないとならないんだよ‥)

戸塚「八幡、やっはろー!」

八幡「あ、嫁かな」

戸塚「?」

八幡「あ、いや、なんでもない」

戸塚「一緒に食べよーよ!」

八幡「おう、喜んで」

三浦優美子

>>37
あざっす

戸塚「雨、降りそうだね」

八幡「だな」

戸塚「傘持ってきてる?」

八幡「おう」

戸塚「雨降りそうなのに、教室で食べないの?」

八幡「それな。実はどうしても由比ヶ浜に見られてる気がしてダメなんだ」

戸塚「へぇ…結衣ちゃんが…」

八幡「あぁ…言いたいことがあるなら直接言えばいいのにな」

戸塚「…もしかして直接言えないことなんじゃないかな」

八幡「直接言えないことってなんだよ…あいつ俺の前でも普通にキモいとか言うのに」

戸塚「…だから、その、恋…とか…」

八幡「はぁ?」

八幡「戸塚何言ってんだよ…まさかあいつに限って恋なんてあるわけねーよ」

戸塚「だから、僕もわかんないって!」

戸塚「でも、由比ヶ浜さんの様子もおかしいんでしょ?」

戸塚「可能性がない訳じゃないよ」

八幡「そうか…でも由比ヶ浜ならさっと言っちゃいそうなものだけどな」

戸塚「そんなことないんじゃないかな!由比ヶ浜さんも乙女だもん。そういうこともあるって」

八幡「そうなのか…?でも、いまの状況じゃ断定もできないしな」

戸塚「うん、だから僕がそれとなく由比ヶ浜さんに聞いてみるよ!」

八幡「すまんな」

戸塚「それで、もし由比ヶ浜さんが八幡の事好きだったらどうするの?」

八幡「どうするってなんだ?」

戸塚「もう!付き合うかってこと!」

八幡「あ、ああ」

八幡(付き合う…そういう発想もあるのか)

昼飯いってきていい?

すまんね

戸塚「それでどうするの?」

八幡「えっ…と、いきなり言われてもな…」

戸塚「僕は、その…由比ヶ浜さんの気持ちを聞いちゃったら、嫌でも由比ヶ浜さんの味方をしなきゃならないから」

戸塚「八幡がどう思ってるか聞きたいんだ」

八幡「とりあえず考えさせてくれ」

八幡「それまで由比ヶ浜には何も言わないでほしい」

戸塚「うん、わかった!」

キーンコーンカーンコーン

八幡(しかし、由比ヶ浜がな…)

八幡(まぁ、まだ決まったわけじゃなしな。これで空回りだったら黒歴史確定だぞ俺)

八幡(はぁ…なのに何でこんな木を使わなきゃならないんだ)

ガラガラ

八幡「おっす」

雪乃「こんにちわ。ちゃんと由比ヶ浜さんには謝ったのかしら?」

八幡「ああ、ちゃんと謝ったよ。」

雪乃「そう。由比ヶ浜さんにはちゃんと許してもらえたのかしら?」

八幡「許してもらえたというかなんというかな……」

八幡「なんか、今日の由比ヶ浜元気なくてな」

八幡「あいつの調子が悪いとこっちもどうしていいのかわからなくなるよ」

雪乃「そう、それはあなたの誠意が足りないからじゃないかしら」

八幡「いい加減その点から離れてくれないかな」

雪乃「今日は由比ヶ浜はこないのかしら?」

八幡「あぁ、由比ヶ浜なら今日は出れないって自分でいってたぞ」

雪乃「そう」

八幡「な、なぁ…もし、もしだぞ」

八幡「俺がお前の事を好きだって、その…間接的に知ったらお前どうする?」

雪乃「……は?」

雪乃「……突然何を言い出すのと思えば気持ち悪い事言うのね」

雪乃「あなたそういうことは鏡を見てからいった方がいいわよ……」

八幡「そういうのいいから答えろよ」

雪乃「そうね…確かに気にはなるわね」

雪乃「でも、奉仕部で会うわけだし、そこですぐ言うわね」

八幡「まぁ、そうだよな。雪ノ下はそういうやつだ」

雪乃「でももし、比企谷君が直接言いに来る度胸があるのなら…悩むわね」

八幡「は?」

雪乃「…ただの冗談よ。すぐ断るに決まってるわ」

雪乃「大体、私があなたの事を好きになるなんて事はありえないわ」

雪乃「だから、そんなことを聞くのは無意味よ」

八幡「そうか」

雪乃「…もしかしてあなた、今、由比ヶ浜さんとそんな関係なの?」

八幡「…あ、ああ」

雪乃「はぁ…」

八幡「なんだよ、その溜め息」

雪乃「貴方まさか今までも由比ヶ浜の気持ちに気づいてなかったの?」

八幡「は?由比ヶ浜の気持ちってなんだよ?」

雪乃「はぁ…あなたどれだけ私に溜め息をつかせると気がすむのかしら」

雪乃「由比ヶ浜さん、明らかに奉仕部の時とそれ以外で貴方との態度が違ううわよ」

雪乃「私は貴方が気づいてるものだと思ってたのだけれど違ったのね」

八幡「そうだったのかよ…」

雪乃「えぇ、最近の部室で少しよそよそしくなったと思わなかったかしら?」

八幡「あー…確かに思い当たる節はあるな…」

雪乃「そこで昨日の貴方のあの発言よ」

雪乃「それを由比ヶ浜さんが気にしないわけないでしょう」

八幡「それもそうだな…」

雪乃「このままだとずっと由比ヶ浜は部室に来ないわね」

八幡「…そう…だな」

八幡「わかった。とりあえず家に帰ってちゃんと考えさせてくれ」

雪乃「ええ、その程度の頭でゆっくり考えるといいわ」

八幡「お前はこんな状況でもそれなんだな」

雪乃「ええ」

八幡「それじゃあな」

バタン

雪乃「これでいいのですか?」

平塚「ああ、上出来だ」



ジャー

八幡(いきなりそんな事言われてどうしたらいいんだよ…)

小町「ちょっとお兄ちゃん!いつまでお風呂入ってるの?」

小町「小町も一緒に入ろうかな?なんてね!」

小町「あ、今の小町的にポイント高い!」

八幡「……小町ちょっと黙っててくれ」

小町「もー…きょうのお兄ちゃんつれないなぁ……」

たまに呼び捨てになるゆきのんかわいい

>>83
完全に俺のミスだわ

八幡(由比ヶ浜と付き合ったとしても毎日キモいキモい言われんのか…)

八幡(今そこはいい…でもあの由比ヶ浜がなぁ…)

八幡(なんだかんだで、俺はあいつといるのは好きだしな)

八幡(いや、好きってそういうことじゃないしな)

八幡(とりあえず戸塚に相談してみるか)

prrrrr ガチャ

八幡「お、戸塚か?」

戸塚『うん、八幡!すぐ電話来るんじゃないかって思ってた』

八幡「おう、それでな。俺、実は由比ヶ浜のことどうしていいかわかんなくてな」

戸塚『そうなんだ。八幡は由比ヶ浜さんが嫌いなの?』

八幡「…いや。嫌いって訳ではないんだが…」

戸塚『じゃあ、付き合ってみるのもいいんじゃないかな』

八幡「おい、なんでそうなるんだ」

戸塚『恋愛はね、男女どちらもが大好きってパターンは多くはないと思うし』

戸塚『それに八幡は由比ヶ浜さんのこと嫌いじゃないんでしょ?』

戸塚『でもね、由比ヶ浜さんは今八幡と話すだけで緊張しちゃうくらい八幡の事好きなんだよ』

戸塚『だったら僕は由比ヶ浜さんと付き合ってあげるべきだと思うな』

八幡「そうか……」

八幡「わかった。明日由比ヶ浜に直接言いに行く」

戸塚『うん!頑張ってね、八幡!』



八幡(とりあえず言うことには決めたが、これからどうしようか…)

八幡(とりあえず二人きりにならないとダメだよな)

八幡(えっと…奉仕部は…雪ノ下がいるかもしれないしな…)

八幡(とりあえず校舎裏とかでいいのか?)

八幡(もっと考えてくればよかった…)

玄関

八幡(お、由比ヶ浜……)

八幡(とりあえず話しかけた方がいいよな)

八幡「よ、よぉ、由比ヶ浜」

結衣「あ、ヒッキー…おはよ」

八幡(くっそ…こっちまで緊張してくる…)

八幡(とりあえずなんか言わねーと!)

八幡「えっと…由比ヶ浜は今日部室くるのか?」

八幡(たぶん来ないって言うだろうがちゃんといわねーとな)

結衣「今日も…その…」

八幡「あー…大事な話があるから今日はきて欲しいんだが…」

結衣「えっ!えっと…それって…」

八幡「……それじゃあな」ダッ

結衣「あ…」

八幡(くっそー…なんでこんな恥ずかしい思いしながら言わなきゃならねーんだ…)

昼 校舎裏

八幡(やっぱり落ち着かねーなー…)

八幡(みんな告白ってこんなに勇気出してやってるのかよ…尊敬するわ…)

八幡(しかし、なんて言えばいいんだ…普通に付き合ってくださいでいいのか?)

戸塚「あ、八幡やっぱりここにいた!」

八幡「あ…付き合ってください」

戸塚「え?」

八幡「あ、すまん。なんでもない…」

戸塚「うん。八幡、とりあえずどうするの?」

八幡「とりあえず奉仕部に来るように誘ってみたが…」

八幡「それで二人きりなら言ってみようとおもう」

戸塚「奉仕部か…でも雪の下さんがいるかもしれないよね」

八幡「あぁ…それなんだがな。雪の下、由比ヶ浜が俺に好意を寄せてたのを知ってたみたいでな」

八幡「言えば今日は奉仕部に来ないと思うからそうしようと思ってる」

戸塚「そうだったんだ!さすが雪ノ下さんだね」

八幡「ああ、昨日は俺もビックリさせられたよ」

戸塚「それじゃあ、それがベストなんじゃないかな。あそこ人通りも少ないし」

八幡「おう、だからこれから雪ノ下のとこ行ってくるわ」

戸塚「うん、しっかりね、八幡」

教室

八幡(あれ、雪ノ下がいねぇ…奉仕部か?)

スタスタ

奉仕部

八幡(あれは…雪ノ下…それに平塚先生か)

八幡(ま、いいか。とりあえず雪ノ下に伝えておこう)

ガラガラ

八幡「よぉ」

平塚「やぁ、比企谷」

八幡「あの、雪ノ下と二人で話がしたいんですけどいいですか?」

平塚「ん?なんだ?まさか色恋沙汰か?」

雪乃「いえ、それはありえないです」

八幡「違いますよ!とりあえず話すことがあるんで先生は外にいってもらっていいですか?」

平塚「なんだ…仕方ないな…」

八幡「雪ノ下、俺、由比ヶ浜に告白することにしたよ」

雪乃「そう」

八幡「それでな。今日ここに由比ヶ浜がくるからその時に言おうと思ってる」

雪乃「…」

八幡「だから、放課後に二人きりにしてほしいんだ」

雪乃「わかったわ」

八幡(よし、これでオッケーだな。あとは、何て言うかだ…)

八幡(考えててもしかたねぇ。とりあえず思ったことを言うか)

八幡(あー…今からすっげー緊張してきた…午後の授業持つのかこれ…)

放課後 奉仕部

八幡(はぁ……無駄に気力使って結構疲れてるな)

八幡(いつもは由比ヶ浜と何気なく話してるはずなんだけどな…)

八幡(しかし本当に来るのか?……これで来なかったら俺が明日から学校来ねーよ)

ガラガラ

結衣「……き、きたよ」

八幡「お、おう…」

八幡「……とりあえず座れよ」

結衣「う、うん…」ガラガラ

結衣「それで…大事な話って…」

八幡「あー…あのな。その、たぶん薄々気づいてんじゃねーかなって思うんだけどさ」

八幡「俺、由比ヶ浜の事好きだから」

八幡「その…俺と付き合ってほしい…」

結衣「……」

八幡「……」

八幡「……あの…答えを…」

結衣「」ジワッ

八幡「え、あ、あの、由比ヶ浜…?」

結衣「グスッ…わたしね…いつもキモいとか…グスッ…ヒッキー傷付けるようなことばかり言って…」

結衣「それでも…グスッ…こんな私でいいなら…」

結衣「よろしく…お願いします」ニコッ

教室前

平塚「まったく…やれやれ。君たちも物好きだな」

雪乃「それは先生も同じです」

優美子「うっさい…結衣たちの声聞こえない!」

葉山「まぁまぁ、その辺して…」

平塚「全く…由比ヶ浜から依頼がきたときは本当にどうしたのかと思ったがな」

雪乃「比企谷君から可愛いっていう言葉を出させるのは苦労しました」

平塚「ああ、本当にお疲れだった」

平塚「あと、三浦もな」

三浦「あーしはただ結衣が付き合いたいっていうから手伝っただけで…」

葉山「本当、優美子は由比ヶ浜さんに沢山アドバイスしてたし、お手柄だよ」

三浦「まーね、あーしにかかれば楽勝」

結衣「…これから…よろしくね」

八幡「…おう、こちらこそ」

結衣「あの、ヒッキー、最後にひとつお願いしてもいい?」

八幡「ん?なんだ?」

結衣「キス…してもいい?」

八幡「わかった」



10年後

結衣「あれ、もしかしてゆきのん?」

雪乃「もしかして由比ヶ浜さんかしら…久しぶりね」

結衣「本当!」

雪乃「よかったら少しお茶でもしていかないかしら」

結衣「あ、ごめん…これからは無理なんだ…」

女の子「ママー!」

八幡「お前もうちょっとゆっくり歩けよ…」

雪乃「え…あなたたちもしかして……」

結衣「実はもう結婚したんだー!」

結衣「結婚式はおかねなくてできなかったんだけど…」

結衣「この子ももう三才だから早くやりたいんだよねー」

結衣「あ…ごめんね、こんないきなり話はじめて…」

八幡「はい、挨拶は?」

女の子「やっはろー!」

雪乃「こんにちわ」

雪乃(しらなかったわ…)

>135から続きそうなこれ思い出した

八幡「あれ、雪ノ下か?もう10年ぶりくらいじゃねーか」
八幡「あれ、雪ノ下か?もう10年ぶりくらいじゃねーか」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1384607754/)

雪ノ下行き遅れエンド

>>139
申し訳ないけどそれ書いたの俺だよ

平塚先生は!?
平塚先生は結婚できたの!?

>>145
もらってあげてください

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月13日 (水) 22:28:05   ID: gklU6uWh

この話からあの話に繋がるとは・・・

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