斎藤「僕の…僕の力はこんなはずじゃなかった…!」(160)

栗山「ええ、もう特にコメントすることはありません」

オーナー「CSもどこかで彼を使ってもらおうと思ったけど…」

栗山「…」

オーナー「その様子だと我慢の限界のようだね」

栗山「いえ、命令であれば」

オーナー「入団当初はそれなりに期待をしていたんだがね…」

栗山「それは、私もです」

オーナー「うーん…どうすればいいものか」

斎藤「ハンカチ王子……か」

ビリビリッ

斎藤「なにが!!!!ハンカチ王子だ!!!!!」

斎藤「僕は大学に進学してじっくり力をつけてからプロに上がったつもりなのに!!!」

斎藤「周囲の期待が大きすぎなんだよ!!!」

斎藤「ハァハァ…」

栗山「斎藤」

斎藤「か、監督」

栗山「オーナーが呼んでいる、すぐに来い」

斎藤「?」

オーナー「やあ、ハンカチ王子」

斎藤「…!」

オーナー「おっと失礼…それも過去の栄光となってしまったね」

斎藤「……」

オーナー「自分でも分かっているだろう?」

斎藤「なにがですか」

オーナー「ハハハ、まさか自覚していないとでも言うのか」

斎藤「何を言ってるんですか!僕は次の登板のために練習に戻ります」

オーナー「ノー」

斎藤「えっ」

オーナー「その必要はない、君の登板はもうないからね」

斎藤「ど、どういうことですか!?」

オーナー「ふふふ」

斎藤「2軍落ちならもう1度這い上がるまでですよ…」

オーナー「2軍?」

斎藤「降格なら覚悟してます」

オーナー「君のような置き物を2軍に長い間置いておく訳にはいかないさ」

オーナー「クビだ」

斎藤「アッ!?」

オーナー「さらば、甲子園のスターよ」

栗山「…」

―居酒屋―

斎藤「へへっ…へへ」

斎藤「なにがハンカチ王子だ」

斎藤「……」

斎藤の目にうっすら涙が浮かぶ

入団当初、あれほど手厚く迎えられた自分がこれ程まで堕ちるとは

その理由は至って簡単だ、プロで結果を残せなかったからである

斎藤「…畜生……もう1度……投げたい…」

斎藤「あのマウンドに立ちたい…」

そこに>>13が現れた

さいてょ「これは夢なんだ」

さいてょ「起きたら甲子園決勝の前夜、待ち遠しい明日が待ってるんだ・・・」

安価スレだったのかよ

松坂「斎藤」

斎藤「え、誰です?」

松坂「松坂だよ、松坂」

斎藤「!?」

松坂「暇だったから今、日本に帰国して滞在してるんだ」

斎藤「ま、ま、ま松坂さん…」

松坂「話は聞いたよ、チームから解雇されたって?」

斎藤「はい…」

松坂「当然だな」

斎藤「…」

松坂「ハッキリ言って君に投手としての面白味がない」

斎藤「面白味?」

松坂「球速が特別速い訳でもなければ武器となる変化球も持っていない」

松坂「そんな投手、君は起用したいと思うか?」

斎藤「いえ…思いません…」

松坂「そうだろ、パワプロでも使いたくない」

斎藤「うぐっ」

松坂「力が欲しいか?」

斎藤「……」

松坂「このまま屈辱を受けたまま野球人生を終えるか…それとも」

松坂「大いなる力を得てもう1度、あの世界に飛び込むかだ」

松坂「選択するのは自分自身だ」

松坂「考えている時間はない、すぐに答えを出してくれ」

斎藤「…>>29

①もう1度挑戦する
②諦める

1

斎藤「もう1度挑戦します…!」

斎藤「こんな所で終わりたくない!!力が欲しい!!」

松坂「それ相応のリスクは覚悟出来るか?」

斎藤「力を得れるなら…どんなリスクでも受け入れます」

松坂「フッ、合格だ」

斎藤「松坂さん…」

松坂「その言葉を待っていたよ、斎藤」

斎藤「!」

松坂「そこで、斎藤専属のコーチをここに呼んでいる」

松坂「>>35だ」

斎藤(松坂さんは何にもしないのかよ)

野村克也

野村「おっす」

松坂「じゃあ、よろしくお願いします」

斎藤「誰ですか?」

野村「誰ですかじゃねーだろ…前に1回対談しただろ」

斎藤「えーっと…」

松坂「馬鹿、偉大なる日本の捕手野村克也さんだろ」

斎藤「あ!」

野村「そういうところがなってねぇんだよなぁ…」

野村「それで、今日は何の用?」

松坂「ぜひ、斎藤をプロの世界でやっていけるような投手に育てて欲しいんです」

野村「そりゃ無理だ」

斎藤「!?」

松坂「やっぱり諦めるか斎藤」

斎藤「…」

斎藤「だから、諦めませんって」

松坂「ハハハハ!すまんすまん!」

野村「とりあえず、一球投げてみろ」

松坂「野村さん…ミットは?」

野村「必要なし」

斎藤「なっ」

松坂「まあいいか、投げてみろ斎藤」

斎藤(僕も舐められたもんだ…いくらなんでもミット無しで僕の球を受けれる訳がない!)

ビシュッ

138kmの直球が野村を襲う

パシッ

野村「…一丁上がり…ってな」

斎藤「!?」

野村は微動だにせず斎藤のストレートを片手で受け止めた

野村「こんなもんだ、俺みてぇなじいさんでも受けれる球ってことよ」

斎藤「そ…そんな……」

野村「ちょっときつい言い方だが…」

野村「一般素人に少し毛の生えたレベルの投手」

松坂「それは俺も思ってました」

斎藤(てめぇ)

野村「松坂は高校時代から怪物投手だった」

野村「あれ程、周りを魅了しゲームを支配出来る投手は中々いないだろうな」

野村「それ故に、怪我でのリタイアが何より怖い」

松坂「スイマセン」

斎藤「ニヤッ」

野村「まずは何か1つ武器を習得してみろ」

野村「後は甘さを捨てること」

斎藤「甘さ?」

野村「まだ分かってないなら自分で答えを探せ」

松坂「野村さん、今日はありがとうございました」

野村「もう呼ぶなよ」

タクシーに乗り込み帰路につく野村捕手

松坂「良かったな斎藤!アドバイスたくさんもらえて!」

斎藤(この人についていって大丈夫なんだろうか)

斎藤のコントロールが上がった

カキーンッ
カキーーンッ

杉内「うはっ」

澤村「ぐはっ」

内海「うっ」

バタバタッ

次々とジャイアンツのエース投手達がマウンドで崩れ落ちる

???「大した事ないな…」

原「なんだ貴様は!よくも我がエース達を!」

???「これで残りは日本ハムだけだな」

原「なんだと?」

???「プロ野球の投手1000人斬り…もうすぐだ…」

原「ふざけるな!!警察に突き出すぞ!」

謎の男が打った打球が原に直撃

原「がはぁっ!!」

謎の男の正体は>>65

日本ハムのユニフォームを着た髭のある覆面男

松坂「斎藤」

斎藤「はい」

松坂「事件が起きた」

斎藤「え?」

松坂「読売の先発柱達が襲われたらしい」

斎藤「い、一体誰に!?」

松坂「髭の生えた覆面男だそうだ」

斎藤「!?」

松坂「それで、瀕死の原と無理矢理面会してきたんだが」

斎藤「なんで無理に面会するんですか…回復してからでいいじゃないですか」

松坂「次に襲う球団はお前が元所属していた球団」

松坂「いや訂正すると戦力外通告を言い渡された球団らしい」

斎藤「やめてくださいよ!何でそんな嫌味を言うんですか!」

松坂「急いで俺達も札幌に向かうぞ」

斎藤「嫌ですよ」

松坂「?」

斎藤「一番助けたくない球団ですよ…放っておきましょう」

松坂「お前…」

斎藤「僕はもう日ハム斎藤じゃない!フリー斎藤だ!」

女性「きゃあああああああああ」

松坂「今のは女子高生の悲鳴だ」

斎藤「なんで分かるんですか!?」

松坂「とにかく行くぞ…」

女性「起きて!起きて!」

チャラ男「うっうう…」

髭覆面男「…」

斎藤「あ!!覆面男だ!!!!!」

松坂「なんだギャルカップルか」

髭覆面男「そのユニフォーム…日ハムの選手か」

斎藤「…!」ドキッ

松坂「斎藤、何も言うことはない」

松坂「お前の修行の成果、全力であいつにぶつけてこい」

斎藤「はい…!!!」

斎藤 球速138km コンE スタD スライダー1 カーブ2

髭の生えた覆面男の能力…>>81

弾道4 AA(161)CDD 

AH PH 広角打法 固め打ち 初球○ 内野安打○ チャンス4 安定度4 けがしにくさ4 威圧感

髭覆面男「…」

ブンッ ブンッ

斎藤「あ…ああ…っ…ああああ」

松坂「2~3回素振りをしただけで分かる…」

松坂「奴はとんでもない怪物バッターだぞ」

斎藤「ああああああああ」

松坂「呑まれるな斎藤!自信を持っていけ!!!」

髭覆面男「プレイボール」

斎藤「クソッ…自分を信じるしか……」

ピシュッ

斎藤が第1球>>87を投じた

>>81

こんな能力の時もあったなぁ…

懐かしい

斎藤「僕の自慢のストレートをくらええええええ!!!」

134kmのストレートが覆面男を襲う

髭覆面男「…」

シャキンッ

キィンッ

斎藤「!?」

松坂「じょ…レフト場外ファールか……」

松坂「まるでボールがピンポン玉みたいに弾け飛んだぞ」

斎藤「ダメだ…どこを投げても打たれる……」

あまりの恐怖にマウンド上で>>93をする斎藤

失禁

松坂「おい、斎藤…しっかり…」クンクン

斎藤「あ…あああ…」

ジョロジョロ

松坂(コイツ、小便漏らしてやがる…)

斎藤「松坂さん…僕、僕はどうしてこんなにクズなんですか…ぁ…」

斎藤「教えてくださいよぉ…ううっ…」ジョロジョロ

松坂「斎藤…」

髭覆面男「勝負出来ないなら、2度と野球が出来ん身体にしてやる」

スタスタ

斎藤「うっ…!!!」

松坂「斎藤、先に逃げろ」

斎藤「え……」

松坂「俺が投げる」

斎藤「ま…松坂さん…が…?」

松坂「ここから100m先にタクシー乗り場がある」

松坂「そこでタクシー拾って逃げろ」

斎藤「む、無茶ですよ!負ければ松坂さんの投手生命が!!」ジョロジョロ

松坂「このグローブお前にやる」

スッ

斎藤「…!」

松坂「日本球界を頼んだぞ」

斎藤「……」

松坂「行け!!!斎藤!!!!!!!!」

斎藤「ウアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

グローブをもらった途端、全速力でタクシー乗り場へ駆け出す斎藤

松坂「フッ…あの野郎…」

髭覆面男「松坂大輔だな」

松坂「ああ、その通りだ」

髭覆面男「平成の怪物と言われていたが、全盛期を終えたお前に勝ち目はない」

松坂「全盛期?そんなモンとっくの昔に終えてんだよ」

髭覆面男「なに…?」

松坂「お前には絶対、未来の宝を壊すことはさせん」

松坂「見せてやるよ…ニュー松坂大輔をな…!」

松坂の投手能力…>>114

145k
スライダー3
カーブ3
一発病

松坂「うおおおおおおおおお!!」

ビシュッ

145km

髭覆面男「所詮は全盛期を終えた投手だ」

キィンッ

強烈なピッチャーライナーが松坂の右肘に直撃

松坂「うがああああああああああああ!!!!!!!!」

マウンド上でうずくまる

髭覆面男「…再起不能完了」

松坂「お前…お前……の…正体は一体誰なんだ……?」

髭覆面男の正体>>123

225

―日本プロ野球界特別緊急会議―

和田「ついに」

中畑「奴等が動き出した訳か」

星野「ワシ等の選手も数名やられたわ」

野村「このままでは、日本のプロ野球存続の危機が…」

秋山「イライラッ」

栗山「…」

和田「まさか、野球死刑囚達が脱獄するとはな」

星野「これ以上、選手潰されたらかなわへんわ」

栗山「脱獄した人数は?」

和田「今の所、3人だ」

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