P「俺がモテてる?」小鳥「はい」(93)

P「そんなばかな」

小鳥「いやいや、アイドル達からアプローチを受けてるでしょう」

P「アプローチってほどの事でもないですよ」

小鳥「へぇ」

???「でも俺は小鳥さんが好きですピヨ」

小鳥「じゃあ、春香ちゃんがいつも手作りのお菓子をくれるのは?」

P「お菓子作りが趣味だからでしょう」

小鳥「……つまづくと必ずプロデューサーさんの胸元へダイブするのは?」

P「転ぶと危ないですから、咄嗟に俺をクッションにしてるんでしょう」

小鳥「……」

小鳥「千早ちゃんが休日にデートに誘ったのは?」

P「デートって……ただの買い物の荷物持ちですよ」

小鳥「自宅に招待されたのは?」

P「料理を教えて欲しかったそうですよ」

P「春香の予定が空いてなかったから仕方なく俺だったんでしょう」

小鳥「……」

小鳥「ゆき……もう聞くのも面倒です」

小鳥「好意を寄せられていない、と断言するならば」

P「ならば?」


小鳥「告白でもしてみたらいいですよ」

P「はい?」

小鳥「OKなら好意アリ、付き合っちゃいましょう」

P「そんな大雑把な」

小鳥「断わられたら、ドッキリだったとでも言えば問題ナシでしょう」

P「さりげなく下衆ですね」

小鳥(NOなわけないし……)

小鳥「では、目を閉じて下さい」

P「色々と納得いかないですが……はい」


小鳥「ひとりアイドルを思い浮かべて下さい」

P「……」

小鳥「では、その人の所へ行って告白してきて下さい」

……




P「とは言っても……OKなんて出るわけないし」

P「突然告白してドッキリ宣言……最低のプロデューサーだよ」

P「……アイドルとして好きだよ、という意味で言った」

P「という事にしよう、実際そうだしな」

P「お、いたいた……春香」

春香「はい?」

P「ちょっと話があるんだ…いいか?」

春香「え? あ、はい」




春香「その、お話って」

P「いやなに、気持ちの確認だ」

春香「気持ち?」

P「俺、春香の事が好きだ」

春香「……………え?」



春香「え、うそ……ええっ!?」

春香「プロデューサーさんが…私のこと……」

P(さあ、どう出る)

春香「あ、あの…その」

春香「あ、その…プロデューサーさんはプロデューサーさんで…だから、その」

春香「男の人としてじゃなくて、プロデューサーとして…好きと言うか…」

P(やはり)

P「ん? 俺もアイドルとして好きだって事だぞ」

春香「そ、そうですよね~」

春香「告白されたと思って焦っちゃいましたよ…」

……



P「春香には断わられましたよ」

小鳥「な……っ!!」

小鳥(そんなはずは……まさか春香ちゃんは大本命だったのに…)

小鳥(ライバルが減……いやいや!)

小鳥「つ、次行きましょー!」

P「まだやるんですか?」

P「そんなに俺がフられるのが見たいのかなぁ」

千早「どうしました?」

P「ん、ああ何でもないよ」

千早「そうですか……それで、私に話とは」

P「言いたい事があったんだ」

千早「…?」

P「千早のこと、好きなんだ」




千早「……ええっ!」

千早「プロデューサーの事は、信頼していますけど」

千早「…お気持ちは嬉しいのですが…」

P「はは、すまんすまん…告白みたいに聞こえたよな」

P「アイドルとして好きだ、って事だよ」

千早「いささか心臓に悪いですよ…」

……



P「千早もNOでしたよ」

小鳥「そ、そんな…」

小鳥(私の早とちり…?)

小鳥「次です、次!」

P「……まだやるんですか?」

P「地味に二度フられてる訳だからなぁ」

やよい「プロデューサー? なんだか元気ないですね?」

P「ん、ああ…そうだ」

やよい「…?」


P「やよいのこと、好きだよ」

このPクズだよね
いい話になりませんように

やよい「私もプロデューサーのこと、好きですっ!」

P「そうかそうか」

やよい「プロデューサーだけじゃなくて、事務所の皆も好きです!」

やよい「これからも力を合わせて頑張りましょー!」

P「おー!」


P(やよいは天使だなぁ)

……



小鳥「やよいちゃんは天使ですねぇ」

P「心が清らかになりますよね」

小鳥「次行きましょう」

P「汚れたままですね」

P「もう嫌になってきた」

伊織「なにが?」

P「ん、ああ伊織…アイドルとして好きだよ」


伊織「うん?」

伊織「……今なんて?」

P「アイドルとして、伊織の事は好きだよ」

伊織「そういう事ね…危うく通報する所だっわ」

P「危うく通報される所だったよ」

伊織「まあ、このスーパーアイドル伊織ちゃんの事が好きになるのは仕方ない事よね」

P「年下はNGなんで」

伊織「犯罪だものね」

              /,ィ=-:: ̄ ̄::`ミ、:\
                 //´:::::::::::::::i::::::::::::::::ヾ、ヽ  ピヨキーンこの感じ・・・
            //::::::∧::::::::ハ:::::::::ト、::::::ヽ:'.  プロデューサーさんの相手は私しかいない予感

_____∧,、_ l::{:::、/ レヘ/ uゞ‐┘N::::::::!:|_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ |::|:::| ●     ● |::::::|::l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

               '、|:::|   .:::::::::::::::::.   |::::::|::|
                l:::|、    、_,_,     l:::::.;:/
               ヽ:::}ト  _・  _,..ィ´|:://
               `iLf圭)ス_人-w从リ (
                ,. イr ぅヽ/ヽ、

……



小鳥「伊織ちゃんも……」

P「もう止めにしませんか?」

小鳥「えっ」

P「アイドル達に嘘の告白なんて嫌です」

小鳥「そう…ですよね」

小鳥(アイドルの誰かの事が好きだと思ってたのに…)

小鳥「じゃあ、本物の告白をやっちゃいましょう!」

P「そうですね…では」



P「好きです…小鳥さん」

小鳥(好きです、小鳥さん……なんて言ってくれたらなぁ)

小鳥「…はぁ」

P「えっ」

小鳥「えっ」

小鳥「すいません、もう一度お願いします」

P「え、いやその…」

小鳥「……」

P「好きです、小鳥さん」


小鳥「……事務員として、ですか?」

P「秘密です」

小鳥「秘密って…」

P「まだ小鳥さんの気持ちを聞いてません」

小鳥「…私の気持ちですか」

P「散々人を振り回したんですから、そのくらい聞いてもバチは当たらないはずです」



小鳥「私、プロデューサーさんのこと」

春香「大好きですよね!?」

小鳥「ひゃい!?」

P「なんだなんだ?」

ピヨちゃんピヨピヨ

伊織「いい、やよい」

伊織「あれが相思相愛ってやつよ」

やよい「素敵だね、伊織ちゃん」

春香「式は盛り上げないとね!」

千早「私、歌を歌おうかしら…」


小鳥「式……」

P「話が逸れましたが…小鳥さん」

小鳥「は、はい!?」

ドキドキピヨピヨ

P「俺は本気で小鳥のことが好きです」

P「お返事を、聞かせてくれますか?」


小鳥「はいっ、大好きです!」


春香「ヒューヒュー!」

千早「おめでとうございます」

伊織「お似合いのカップルね」

やよい「いぇい!」

もう呼び捨てかよ
調子扱いてんなこのP

P「なんだこの人たちは!俺の書いたSSが百番煎じのゴミだと!?」

小鳥「せっかく私も楽しんで読んでたのに!」

小鳥「他人のSSにケチを付けるなんて、そんなの絶対おかしいわ!」

P「それは違いますよ小鳥さん。あなたにそんなことを言う権利はありません」

小鳥「私はプロデューサーさんの味方なのになんでそういうこと言うんですか!?」

小鳥「プロデューサーさんは自分の書いたSSの悪口を言われて頭に来ないの!?」

P「批評する権利は誰にでもあります。それが嫌なら人に見せなければいいんですよ」

小鳥「あれ?でもプロデューサーさん怒ってましたよね」

P「読者に批評する権利があるなら、俺には怒る権利があります!」ドンッ!

P「この人たちはSSをけなした!俺は怒った!」

P「これでこの話はおしまい!」

……




やよい「どうして皆は小鳥さんとプロデューサーが相思相愛ってわかったの?」

伊織「あのふたり、プロデューサーが入社してから互いにぞっこんだったじゃない」

千早「ええ、そうね」

春香「私たちが入り込む余地ナシって感じだったもんね」

やよい「えっと…じゃあ」

やよい「もしそうじゃなかったら…皆はどうしてたのかなーって」


伊織「……」

千早「……」

春香「……」

やよい「あれ?」



おわり

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