モモ「こちらモモ、白糸台麻雀部に潜入したっす」(83)

モモ「宮永照とあの大将の弱点を探ってやるっす!」

モモ「先輩…褒めてくれるっすかね……」

モモ「清澄の部長が約束を守ってくれればいいっすけど」

久『無事帰ってきたらゆみの着替え生写真あげるわよ』

モモ「…よく考えたらなんで持ってるんすかね?」

モモ「まぁいいっす!早速麻雀部に行くっす!」

モモ「あっ……!見つけたっすよ宮永照!」サッ

照「……………」

菫「照、お前なに読んでるんだ?」

照「……長いお別れ」ボソッ

菫(あの照がレイモンドチャンドラーを読んでいるだと…!?)

照「なにか失礼なこと考えてない?」

菫「そんなことはないぞ……」

照(官能小説とは言えない…)

菫(似合わない…)

淡「遅れましたー」ガチャ

モモ(あれが大星淡っすね)

照「遅かったね」

淡「掃除当番だったんだー」

淡「あれ?二人だけなんですか?」

菫「ああ、今日は出れないと連絡があったよ」

淡「じゃあ今日は三人かー。なにする?」

照「かくれんぼ」

菫「却下」

淡「私トランプ持ってきたよ」

照「じゃあポーカーしよう」

淡「配るね」

菫「いや、おい……」

淡「フラッシュ」

菫「フルハウス」

照「ロイヤルストレートフラッシュ」

モモ「……お菓子発見したっす」ゴソゴソ

菫&淡「なっ!?」

照「……」ドヤッ

菫「なっ…イサカマだ!イカサマに決まってる!」

淡「ずるい!ずるい!」

照「実力の差」

照「結果は素直に受け止めるべき」

菫「くそっ!もう一回だ!」

菫「全敗だと……」

照「さぁ罰ゲームとして」

淡「え!?聞いてない!罰ゲームなんて!」

照「脱げ」

菫「なんと卑怯な…!」

照「冗談だよ。そんなに酷くない」

淡「ほっ……」

菫「次はなにするか…」

モモ(麻雀はしないんすか…?)

照「ポッキーゲーム」

菫「却下」

淡「そういえばお菓子買ってきたんだよ」

照「これのこと?」モシャモシャ

淡「なんでもう食べてるの!?」

照「もう開いてたけど」モシャモシャ

モモ(まあまあっすね)モシャモシャ

淡「そんな訳ないもん!」

菫「落ち着け淡」

モモ(暇っすね…いつ麻雀始めるんすか)

モモ(……少しくらいイタズラしちゃってもいいっすよね?)

モモ(少しくらいならバチは当たらないっすよ!)

モモ(まずはジャブから行くっす)

モモ(宮永照のカバンでも漁ってみるっすかね)ゴソゴソ

モモ(こ…これは……アルバム?)

モモ(3冊もあるっすね……って)

モモ(リンシャンさんで一冊埋まってるっす……)

モモ(こっちは……)ゴソゴソ

モモ(……大星淡にあそこのロングヘアーの人のが1冊ずつ……)

モモ(確か名前は弘世菫……)

モモ(寝顔に着替え中にあれ…?これはシャワーシーン……)

モモ(……盗撮っす)

モモ(日記もあるっす)

モモ(どれどれ……)

照『咲可愛い。さすが私の妹だ抱き締めたい』

照『しかし菫と淡も可愛い』

照『三人が織り成すトライアングルに囲まれて…』

照『私は一体どうすればいい…!!』

照『…そうか、なら全員まとめて愛せばいいんだ!』

モモ(……)パタン

モモ(まさか宮永照は変態……)チラッ

照「……」ジー

モモ(あれ!?見られてるっすか?ま
さかそんなこと…)

照「……」ジー

モモ(いやいやいややっぱり見られてるっす!)

菫「照、お前さっきからどこ見てるんだ?」

モモ(まずいっす!一人ならまだしも全員に見つかったらヤバいっす!)

照「……あそこにトラがいたから」

淡「とら?」

菫「なんだトラなら仕方ないな」

モモ(なんだ…トラっすか)

モモ(よし次は弘世菫のカバンを…)ゴソゴソ

モモ(これは……またアルバムっすか?)ペラッ

モモ(宮永照の写真しかないっす!)

モモ(寝顔に水着に体操服に…これ全部盗撮じゃ……)

モモ(これって剥ぎコラって奴っすかね……?)

モモ(うわ、また日記っす……)ペラ

菫『照…いつか私がお前の心を射ぬいてやる…』

菫『プールの授業のあと靴下が無くなったって言ったね?』

菫『実はあれな…』

菫『私なんだよ』

菫『昨日箸が無くなったって言ったね?』

菫『実はあれも……』

菫『私なんだよ』

モモ(……)パタン

モモ(なんなんすか…白糸台は変態しかいないんすか!)

モモ(次行くっす次)

モモ(じゃあ次はっと……これは大星淡のカバン)

モモ(どれどれ……)ゴソゴソ

モモ(アルバムはないようで安心したっす)

モモ(…なんすかこれ?日記っすか)

モモ(どれどれ……)

宮永照の観察日記

一日目…謎の多い人物、宮永照
    クールで無表情なので見てて面白くない
    菫先輩と仲が良いみたいなの色々聞き出そう

二日目…頭部から飛び出している角は一体なんだろうか
    謎は深まるばかりである

モモ(たしかにあの角は気になるっす)

三日目…今日は機嫌が悪いようだ
    誰かにプリンを食べられたらしい
    ……私が勝手に食べたことは誰にも知られてはならない

四日目…最近菫先輩の異常に気付いてしまった
    ときどきテルを見る目がギラついている
    私は一時的にテルの観察を中止して
    菫先輩の調査を開始することにした

五日目…なんと言うことだろうか
    菫先輩のカバンを漁ってみたところ一冊のアルバムを発見した
    だから目付きがエロいのか
    私の推理は間違っていなかった

六日目…そろそろ決着をつけよう
    私は明日菫先輩を問い詰めてみることにした

モモ(……)ゴクリ

七日目…テルー可愛い!頭のてっぺんから爪先まで可愛い!
    大大大大大好き!愛しています!
    今日から私もアルバムを作ることにしました!
    嗚呼…麗しのテル……大好きです

モモ(み、ミイラ取りがミイラにー!)ガクガク

モモ(まさか本当に変態の巣窟だったなんて……)

モモ(弘世菫……一体何者なんすか)チラッ

照「……」ジー

モモ(んなっ!)ビクッ

照「……」ジー

モモ(見てるっすー!絶対見てるっすよあれ!)

淡「またとら?」

菫「なんだまたトラか。仕方ないトラだな」

照「……うん」

モモ(セーフっす……)

モモ(危ないところっすね)

モモ(レベル高すぎるっすよ…)

淡「んー暇ー」

菫「暇だな」

照「王様ゲームしよう」

菫「却下だ」

モモ(真面目を装ってても変態なんすよね…)

淡「そういえば亦野先輩から面白いもの貰ったんだよ」

淡「熱源感知なんとかって言ってたけど…あれ?」スチャ

淡「誰かいる!」

菫「なに?」

モモ(それは反則っす!)ササッ

淡「ん!?ん!?」キョロキョロ

菫「どこにもいないじゃないか」

淡「あれー?おかしいな…」

モモ(…収穫もないみたいっすしそろそろ帰るっすかね)

モモ(これ以上変な道具出されても困っちゃうっす)ソソクサ

菫「それ壊れてるんじゃないのか?」

淡「えー…」

照「ちょっとトイレ」

モモ「はぁー…危ないところっすねここは」

モモ「生写真は惜しいっすけどいつも一緒にいるっすからね」

モモ「帰る前にトイレはっと……あった」

照「……ねぇ」

モモ「!」ビクッ

モモ(……)チラッ

モモ(……独り言っすよね?)

照「私には全てお見通し」

照「この…照魔境で!」ドヤァ

照「……」ドヤァ

モモ(…まずいっすそんなの聞いてないっすよ!)

モモ「…見えてるんすか?」

照「もちろん。あなたがやっていたこと全て見ていた」

モモ「…帰してくれたりは?」

照「…さぁ?考えておく」

モモ(私のほうが背も胸も上っす…)

モモ(ステルスを最大限活用すれば抜け出せるっす!)

モモ「うわぁぁぁぁ!」ドドド

照「……!」

誠子『先輩、まずCQCの基本を思い出して下さい』

モモ「…ぅぅ」

モモ「ここは……?」

照「部室だよ」

モモ「あぁそういえば投げられて……」

モモ「ってどうして縛られてるっすか!?」

照「あのまま大人しくしていれば帰してあげたのに」

照「お仕置きが必要になった」

モモ「嫌っすー!」

照「安心していい。菫も淡も今日は帰した」

照「3対1は卑怯だからね」スッ

モモ「…うぅ」ピク



モモ「や、やめるっす…」

照「やめてほしい?」

モモ「……」コクッ

照「じゃああなたの目的は?」

モモ「そ、それは……」

モモ「えと……」

照「はぁ」

照「……さてと」

モモ「やめるっすー!」

照「じゃあ目的は?」

モモ「………敵情視察っす」

照「……へぇ」

モモ「正直に言ったすよ!」

照「まぁそのことは良いとしても…」

照「私のアルバムとか物色してたよね?」

モモ「いや、あれは……」

照「咲の裸見たよね?」

モモ「リンシャンさんの裸なら合宿のときに…」

照「見たと…」

照「私でさえ小さい頃の裸しか知らないのに」ブツブツ

モモ「仕方ないじゃないっすか!」

照「それ相応のバツを受けてもらう」

照「……」パチパチ

モモ「ちょっ!なんで脱がすんすか!」

モモ「いやっほんとにやめてくださいっす!」

モモ「謝りますからお願いするっす!」

照「あなたなかなか可愛い顔してるね」

モモ「なっ!」

照「……咲には負けるけど」パチパチ

照「…はだけてエロい」

モモ「やめて…」

照「私は和姦派だけど………」

照「嫌がってる子を相手するのも悪くない」

モモ「いやぁあ!」

照「もう助けを求めても無駄だよ」

照「…ではいただきます」

モモ「んっ!あぁっ、やっ!」

照「いい声出すね」

モモ「お願いっす…やめてほしいっす……」

照「……嫌だ」

照「……」ピトッ

モモ「ッ!」ビクッ

照「もうこんなに濡れてる」

モモ「嘘っす!そんなことないっす!」

照「可愛い」クチュクチュ

モモ「~~~!あっ、やめっ!」

モモ「あんっ、いやぁ…!」ビクッ

照「大きな胸だね」ハムッ

モモ「す、吸わないでほしいっす…あっ!」ビクッ

照「やっぱり感じてる」

モモ「感じてなんかぁ…んぁあ!」

照「強がっちゃって……」ンチュ

モモ「!?」

モモ「はむっ…んちゅ、れろっ…」

照「やっぱり可愛いな」

~~~~~~~~~~

モモ「はぁ…はぁ…」ビクビクッ

照「ぐったりしちゃって可愛いぞ」

モモ「うぅ……」

照「これに懲りたらもうスパイなんてしないことだ」

照「遊びに来るのは一向に構わないけどね」

モモ「うぅ……」ダッ

モモ(絶対この借りは返してやるっす…!)

照「さて、アルバムを一つ増やそうかな」



モモ「照魔境で姿が見えるなら!」

モモ「ダンボールを被って再潜入っす!」

モモ「今度こそ弱点を見つけてやるっすよ!」

モモ「もしまた見つかったら……」モジモジ

亦野「動くな」

モモ「ひっ!」




カン

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